
あと、おでん探偵によるクレープ屋での不思議エピソードのオチ、私も大変気になります(笑
さて本日は、イコール先生の『イやらしいコとシて』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『はついくコレクション』(ヒット出版社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もっちり柔らかボディの綺麗でエッチなお姉さんに優しくかつたっぷり搾り取られるお話が詰まった作品集です。
収録作はいずれも読み切り形式の短編・掌編で12作。フルカラー作品である掌編「ママの胸に抱かれたい」(4P)を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均17P強)と控えめな部類。短編群ということもあり、個々のお話としての読み応えには乏しいですが、程好いボリュームのエロシーンで十分に満足できる抜きツールとなっています。
【年上ヒロインの甘く淫靡な誘惑に翻弄される展開】
思春期初期な初心ガールからエッチで綺麗な年増美人まで幅広いヒロインを描く作家さんですが、今回は表紙絵から推測される通りに年上美人との艶話を取り揃えた作品集。

憧れの先生やお姉さんがエッチなことをしてくれるウハウハ感、綺麗でエッチなお姉さんと知りあってしかもセックスにまで発展する棚ボタ的な幸福感など、“こんなことあったらいいのになぁ”的な願望をスムーズに叶えてくれる作劇であると評し得るでしょう。
男性側がこの状況を利用して好き放題というシナリオワークでは無く、大人の色香と年上らしい余裕にセックススキルを以て、男性を翻弄するヒロインの能動性・積極性が光る話運びであり、そんなヒロインに男性側が更に心も体も惹きつけられていく様子は、ほんのりアモラルな印象も付与。
とは言え、男性にとっての被虐的な要素を強調しすぎることはなく、既存の信頼関係や恋愛関係が強化されたり、エッチをキッカケとして意外な関係性が生じたりと、和姦シチュエーションの雰囲気から大きく逸脱することはなく、全体的に性欲が素直に発揮され、また充足されるポジティブな印象が先行していると感じます。
【もっちり柔らかな質感の巨乳&桃尻の存在感】
概ね20代半ば~30代前半程度と思われるアダルト美人さん達が揃ったヒロイン陣であり、年増っぽい落ち着きつつも熟した色香を放つタイプもいれば、若々しさを保ちつつセクシーさを十分に纏うタイプのお姉さんも登場しています。

その一方で、“ビッチ”的な印象や、男性を支配する女王様的な印象をキャラクター造形に強く入れ込むことはなく、女教師さんや人妻さん、近所の綺麗なお姉さんに幼馴染の年上女性など、ある種の憧れを抱く年上女性が、その淫らな性質を自分に対してオープンしてくれるという面が勘所と言えるでしょう。
絵柄そのものに柔らかく可愛らしい印象があるタイプですが、その絵柄のスタイルと色っぽいお姉さんとしてのキャラデザの組み合わせは独特の魅力があります。

【ヒロイン主導で柔らかボディに搾られるエロシチュ】
ページ数の関係上、たっぷり長尺とは言い難いものの、エッチなお姉さんの誘惑シチュエーションという、サクサクとエロシーンへの誘導が可能なスタイルの作品揃いであるため、抜きツールとしての満腹感は標準的に仕上がっています。
おねショタ筆おろしシチュや、酔いどれお姉さんによる乱交童貞喰い、家庭教師の先生によるご褒美セックスのソフト調教、嫁のお姉さんとの浮気エッチなどなど、いずれも年上ヒロインが主導するエロシチュエーションは、ほんのりと非日常のインモラルさを有しつつ、和姦シチュとしての幸福感から大きく外れることはありません。

抽挿パート終盤では男性がガンガン腰を使うこともありますが、これもヒロインの誘導によるものであり、またヒロインの秘所の気持ち良さを言葉で雄弁に語り、すっかり夢中になっている男性キャラクターの描写は、好みを分ける点でもありますが、セックスへの没入感を強化する上では大きな役割を担っています。
これまたぷにっと柔らかそうな媚肉にち○こが包まれる断面図や透過図、結合部見せつけ構図など、挿入感を強調する演出・構図を多用しており、男性達の気持ちよさそうな描写も相まってヒロインの秘所に搾り取られる的な様子を強調することにもつながっています。
前戯パートにやや尺を長めに取ること、場面転換などでシチュエーションを複数入れ込むこともしばしばあることなどから、射精シーンまでのタメには欠ける傾向はあるものの、前戯・抽挿パートの双方に抜き所を設けた手堅い作りで安定していると評し得るでしょう。
棚ボタ的な幸福感に包まれ、エッチなお姉さんの柔らかボディに翻弄されたい!という願望をスムーズに叶えてくれる抜きツールであり、お色気感たっぷりでありつつ柔和な雰囲気故にクドさや退廃感は抑えられた作り。
個人的には、優しく清楚な雰囲気の美人保険医さんの性の手解きが楽しめる短編「今日も保健室へ」に愚息が大変お世話になりました。