2017年04月

ごばん『一求乳魂』

OnlyMyOppaiSoul  TVアニメ『サクラクエスト』第3話「マンドレイクの叫び」を観ました。過疎化していく町というのは、ある意味で“断末魔の叫び”を上げる段階まで緩やかに衰退していくものですが、主人公達の頑張りが住人の意識を変えていくことを期待したいところです。しかし、なかなか難しいテーマを選んだものです。
謎の外国人・サンダルさんのリアルな蕪の絵には笑いましたが、彼は何を見ているのですかね?

  さて本日は、ごばん先生の『一求乳魂』(コアマガジン)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『乳色吐息』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
柔らかもちもちな巨乳をたっぷり揉んだり吸ったり挟まれたりなおっぱい大充実のラブエロ作品集となっています。

OnlyMyOppaiSoul1  収録作は、憧れの女の子との接点を作りたいと思っていた主人公は友人である少女に依頼するも、二人の所属する女子バレー部のエッチな先輩達のワナにハメられ、彼女達のセックスの相手としてハメられ続ける日々を過ごすことに・・・!?な中編「双球Loveアタック」全5話(←参照 下着泥棒の汚名を着せられて先輩達に(性的な意味で)搾られることに! 同中編第1話より)+幕間劇?な描き下ろしフルカラー短編(8P)、および独立した短編3作。
描き下ろしエピソードを除き、1話・作当りのページ数は24~38P(平均28P弱)と標準を上回るボリュームで推移。このボリュームを以てお話軽め・エロはたっぷりという抜き特化のラブコメ系として万全の構築を示しています。

【平和で賑やかな王道棚ボタラブコメ】
  メガストア系列のおっぱいラブコメの正道を歩み続ける作家さんであり、今回も王道的なラブコメ・エロコメチューンの平和な読み口を保ち、余計なストレスを感じさせずに美少女ヒロイン達のたっぷりおっぱいに集中できるシナリオワークを展開しています。
  エッチな部長さんの差し金で、セックス相手兼マネージャーとして女子バレー部に入部することになる中編作を筆頭に、ヒロイン側の積極性で恋愛関係なりセックスなりに突入していく棚ボタ感もラブコメ系統として王道的な魅力と言えるでしょう。
OnlyMyOppaiSoul2中編作は、主人公の恋心からスタートするものの、恋愛ストーリーとしてのドラマ性はむしろ薄い方であり、主人公が部員の女の子達と気持ちよさそうにセックスしまくりな状況に対し、意中の女の子が“不潔!”と反発しながらも徐々に興味津々になっていって~という流れであり(←参照 気になるち○こ 中編「双球Loveアタック」第5話より)、ハーレム状況が拡大していく賑やかさがメイン。
  短編作についても、彼氏君のちょっとした意地悪プレイがあったりするものの(短編「secret study」)、基本的に好き合う男女が恥ずかしがりながらもラブラブHに勤しむ内容であり、美少女ヒロイン達がその豊満バストと同様の柔らかく甘い幸福感を適度な濃度で満たしたシナリオワークとなっています。
各作品のラストもコミカルなハッピーエンドでまとめられており、ラストまで修羅場や愁嘆場を投入することなく、気持ちいいセックス&少しドタバタだけどラブラブな関係性を持続させており、おっぱい大充実のエロの幸福感が強く余韻を残してくれる仕様と総括できるでしょう。

【弾力感たっぷりの美巨乳装備な肉感エロボディガールズ】
  中編作では、年上の先輩コンビに同学年の二人、後輩ちゃんの計5人の美少女を擁するハーレム、各短編では一人ヒロイン制となっており、いずれのヒロインも女子校生級の美少女さんで統一。
サバサバと明るい部長さんに、おっとり優しい先輩、キュートな小悪魔系の後輩ちゃんにツンツンしている美少女さん等、中編作でもキャッチーな属性を備えたヒロインを各種用意していますし、短編群でも優しいお姉さんタイプや健気に頑張るピュアガールなど、適度に甘えたり甘えられたりな関係の中で魅力を高めるキャラクターが揃っています。
  中編の先輩コンビは相応にストレートですが、全員エッチに積極的に関与してくれるタイプである一方、相手が誰でもいいといったビッチ感は極力抑えているのが巧い点で、セックスの相性や恋愛関係の確認を介することで、主人公の男性とのセックスに意義を持たせるキャラになっていくのもラブエロ系としての枠組みを強固に維持させています。
  バレー部員のブルマ体操服や学校の制服、エッチなコスプレ衣装などの着衣状態でもその明瞭な存在感を発揮する巨乳~爆乳が勢揃いのヒロイン陣であり、全体の健康的な肉付きやこれまた柔らかお肉がたっぷり詰まったヒップや太股などと合わさることで肉感的なエロボディを形成。
OnlyMyOppaiSoul3この作家さんの最大の武器はもちろんそのおっぱい描写であり、搗きたてのお餅の如きモチモチとした弾力感と柔らかさを感じさせる乳房の描写に程好いサイズ感で自己主張する乳輪&乳首と乳房のバランス感、たっぷりとお汁でデコレーションしてエロさを増す描写など(←参照 このもっちもちの巨乳よ!! 短編「secret study」より)、エロシーン全体に渡って巨乳関連の描写を充実させておっぱいがいっぱいな幸福感を喚起。
  筆が速い方とは言い難いものの、初期から絵柄の方向性は固まっている分、今回も表紙絵と完全互換のクオリティで安定しており、二次元美少女の華やかな魅力を引き出し、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさでドストレートにエロさ爆発のボディデザインのクドさを程好く中和しています。

【揺れて弾んで撓んで挟んで大活躍のたっぷりおっぱい描写】

  前述した通り、各作品の十分なボリュームはエロシーンの量的充実に割り振られた明瞭な抜きツールであり、射精シーン複数搭載の多回戦仕様&ヒロインの絶頂シーンも併せて抜き所多数のサービス精神が嬉しいところ。
3P・4Pセックス、コスプレHに嬉し恥ずかしラブラブ初Hなど、和姦エロで統一されたエロシチュエーションは、ヒロインが積極的に主人公を搾り取ったり、はたまた主人公ががっついて攻勢に転じたりと、一定の攻防変化を示しつつも、いずれか一方の主導権に偏らせたり明確な攻防の構図を取らない分、一粒で二度美味しい的なアクセントとして機能。
  前戯パートでは、前述したたっぷりおっぱいを揉んだり吸ったりでそのもっちもちの柔らかさや乳房の重量感、勃起していく乳首の存在感を満喫しつつ、たっぷりバストにちんこを挟んで貰って、その肉感に包まれて谷間に白濁液を発射するパイズリ描写も充実させています。
白濁液にデコレーションされてぬるぬるになった巨乳・爆乳のエロさに当てられ、既にヌルヌルになった美少女ま○こに挿入して抽挿パートに移行すれば、男子の激しいピストンに攻められて蕩け顔を曝け出したり、自ら騎乗位で激しい腰使いと男性を刺激するエロ台詞でちんこの感触を満喫したりなヒロイン達の痴態を提供。
OnlyMyOppaiSoul4抽挿パートにおいても、ピストンに併せて重たげに乳房が揺れる描写や、正常位や騎乗位でつながりながらのおっぱい鷲掴み(←参照 このおっぱいの弾力感ですよ! 中編「双球Loveアタック」第4話より)で、汗や精液で濡れたエロ巨乳を満喫させると共に、ねっとりと舌を絡めあうキス描写も液汁描写で体パーツの淫猥さを高め、かつ描写の手数を増やすスキルとして実用性の増強に大きく寄与。
  ピストン描写においても、局所アップの構図や小ゴマも適切に用いながら、それらのアピールよりも弾んだり揺れたり柔らかく変形したりなおっぱい描写を充実させる印象があるのは流石の一言で、すっかりメロメロに蕩けきった表情でアクメボイスを絶叫するヒロイン達にたっぷり中出しでフィニッシュを迎える大ゴマ~1Pフルでも、おっぱいを揉んだり揺らしたりな描写をしっかりとアピールしています。

  コダワリのエロエロ巨乳の描写とそのエロシーンでの大活躍、安心して平和な世界に浸れるラブエロ模様と、必要な要素を全て網羅した正しく王道のおっぱいラブコメ。
個人的には多彩な巨乳・爆乳ガールズに搾られる棚ボタハーレム模様の中編作が最愛。おっぱい星人の諸氏はマストバイな1冊ですよ!

ゲズンタイト『#ふつうのおんなのこ』

ACommonGirl  オカヤド先生の『モンスター娘のいる日常』第12巻(徳間書店)を読みました。吸血鬼であるキュリーさんのエピソードはシリアスなものでしたが、オチはいつも通りにほのぼので安心しました。しかし、吸血美女に指フェラやらペロペロやらされる主人公、羨ましい様なそうでないような・・・
しかし、ザ・日本のオタクコンテンツなこの作品が海外でも人気ってのは不思議なものですね。

  さて本日は、ゲズンタイト先生の初単行本『#ふつうのおんなのこ』(リイド社)の遅延へたレビューです。『comicクリベロン』はかなり個性的なエロ漫画雑誌なのですが、そこから送り出された“謎のドイツ人漫画家”の初単行本となっております。
パロディとトンデモ展開とエロバトルが闇鍋の如き様相を呈しつつ、強烈な性的快楽をハードな演出で連発させるユニークな作品が揃っています。

ACommonGirl1  収録作は、優等生でミスコンを連覇する程美人な女子大生である主人公は、悪魔のような姿の男から授かった時間停止の能力を悪用して、ち○こ漁りを続け、終に運命のち○こを見つけるのだが・・・な連作「タイムストリッパー麗花」前後編(←参照 時は止まり、二人は出会った 同連作前編より)、不良やいじめっ子をその巨大なち○こと射精力で懲らしめ更生させる黒髪三つ編みフタナリ制服ガールの活躍を描く「委員長」シリーズ2作、および読み切り形式の短編4作。
1話・作当りのページ数は20~24P(平均24P弱)と標準的なボリュームで推移。良くも悪くも非常にクセのある作劇・エロであり、共に強烈な存在感が有している為、短編メインであっても各作品に十二分な読み応えがあります。

【エロ漫画の自由度の高さを存分に生かしたカオス】
  セックスの強烈な快楽が生むエネルギーが奔流していく作風はいずれの作品にも共通しつつ、エロ漫画における一般的なサブジャンルに分類することは難しい作風の作家さんであり、ある意味ではその“分からなさ”が魅力とも言えるスタイル。
ACommonGirl2作品冒頭で世界が核の炎に包まれ、ドM願望のヒロイン(性豪)が女を凌辱する悪党たち(もちろんモヒカンとかだ)が跋扈する世界に放り込まれる短編「世紀初救世主伝説ホクトノゲンコ」(←参照 注:本作はエロ漫画です 同短編より)、家に居候している未来から来たロボットから受け取った便利アイテムで色々と駄目な主人公がエロ的騒動を引き起こす短編「ツライもん」など、パロディ的要素を含む作品が目立ち、荒唐無稽な翻案ながら元ネタの理解がしっかりされているのも面白いところ。
各種アダルト作品において定番ネタの一つである時間停止ネタを用いた連作「タイムストリッパー麗花」、学園モノにおいて不正を許さない厳格な存在としての“委員長キャラ”を曲解したような「委員長」シリーズ、日本における表現規制問題を斬新な立ち位置と設定から、ある種露悪的に風刺した短編「密着エロ漫画家24時」などなど、これまた日本のエロ漫画やオタクコンテンツの要素に独特の翻案を施したスタイルと感じます。
  既存作品のパロディや風刺に終始しているわけではなく、それらで伝えたい明確なテーマがあるというよりかは、むしろエロ漫画の自由度を最大限利用して様々な要素を詰め込もうという意図を感じるスタイルであり、作者が本当にドイツ人であるとするならば、海外の人が日本のエロ漫画等を“Hentai”という呼称で意識する際の、キッチュさやイレギュラーさをそのまま織り込んだ様な作劇であり、エロ描写であると個人的には感じます。
ブラックなオチを迎えることもあれば、しょーもないギャフンオチであったり、俺達の戦いはこれからだ!エンドになったりとまとめ方も様々ですが、パロディなり風刺なりバトルものなり、“それらのジャンルらしさ”を貫徹したオチであるのも巧いと感じる点です。

【健康的な色香&ユニークな設定な女子校生ヒロインズ】

  サブキャラ的なJC美少女や女子大生ヒロインなど例外はあるものの、概ね女子校生級の女性キャラクターで揃えられたヒロイン陣となっています。とは言え、特定の年齢層にコダワリがあるというよりかは、日本のエロ漫画と言えば女子校生ヒロインが多いよね!程度のノリを感じるスタイルで、年齢設定が作品の魅力を左右するタイプではないでしょう。
優等生で清楚な色香だけど実はドビッチな女子大生さんやら、ドM願望の妄想肉食ガール、クールな美貌を持ちながら特大ふたなりち○こで悪人を成敗する美少女などなど、ユニークな設定をそのトンデモな言動も含めて全面に押し出すキャラ作りであり、単行本タイトルに反して普通の女の子は全然いないという有り様。
  ぺたんこバストの未成熟ボディもおりつつ、基本的には健康的な肉感の巨乳美少女がメインであり、どちらかと言えば現実的な肉感やボディバランスを織り込んだ女体描写と言えます。
ACommonGirl3とは言え、剃り込みヘアの不良ガールやら、筋肉ムキムキの長身マッチョガール、フタナリ美少女など、特殊なキャラデザイン・ボディデザインの女性キャラクターも多々登場しており(←参照 金持ちのやることは分からん・・・ 短編「ツライもん」より)、これらについても特定の方向性にコダワリがあるというよりも創作物故の自由度をフル活用したいという意図を感じさせます。
  アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさをある程度有しつつ、ボディデザイン等にあまり誇張を感じさせない一定の写実性を感じさせる絵柄であり、胡乱な表現ですが、企業や公共機関のポスター等で見かける漫画・イラストといった健全さを感じさせるスタイル。無論、そういった絵柄で後述する様な過激で特殊なエロ描写をガンガン投入するギャップが大きな魅力でもあります。

【強烈なエロ演出の絨毯爆撃で描く特殊エロ】
  不良漫画的なバトル展開がそのままセックスバトルとして展開される「委員長」シリーズの様に、性的な描写は充実しつつ、抜きツール的なエロシーンとして機能しているかには後述の理由もあって判断しがたい作品も多いのですが、少なくともセックス描写の分量はいずれの作品でも充実しています。
  フタナリ美少女同士のセックスバトル、初心な男女の性欲満タン深層意識が幽体離脱?して本人達の前でセックスを繰り広げるシチュエーション、時間を停止させてのビッチさんによる好き放題男漁りに、ひみつ道具的なアレで催眠&羞恥シチュエーション等々、アブノーマルであったり特殊であったりするシチューションを導入していくアイディア力は高く評価すべき点。
その一方で、そういったエロシチュの特殊性に強く踏み込みつつも、実用的読書に専念しやすいエロシーンというよりかは、それらアブノーマルなものも含めて、トンデモ加減のインパクトやギャグ的な面白さを重視した様なスタイルに、個人的には感じられるエロ描写であり、間違いなくエロを基盤としてそれを充実させた“エロ漫画”でありつつ、大多数にとって実用性が高いとは言えないスタイルとも評し得るでしょう。
ACommonGirl4  特殊な行為やシチュエーションが未曾有の快感を叩き出すという図式に忠実でありつつ、その表現手法は過激かつ特殊であり、瞳にハートマークを浮かべてのアへ顔や、噴射される白濁液が一気に押し寄せるパワフルな描写、ハートマーク乱舞が付随する言葉にならない濁音メインの喘ぎ声、腹部が内部からち○こに押し上げられるいわゆる“ボコォ”表現などなど、ハードな演出で半狂乱の痴態を彩ります(←参照 物凄い構図&演出 「委員長」シリーズ第1話「委員長 vs The World」より)。
前述した絵柄とのギャップや緻密な作画による絵としての密度の高さもあって、これらのエロ演出は高い出力を有しており、またダイナミックな構図ややたらと逞しい男根(フタナリち○こ含む)もあってアタックの強いエロ描写を連続。何処となくアウトサイダーアートの様な異常性・非日常感を強調した様なタイプとも感じます。
  とにかくパワフルな演出・構図が続く分、フィニッシュシーンでの盛り上げは特に企図されていない印象ですが、子宮内に勢いよく噴出される白濁液を強調する断面図や、潮吹きや中出しされた白濁液噴出等を伴ったアクメ描写など、絶頂シーンのアタックは強烈であり、抜き所となるかは好みに大きく左右されつつ、複数ラウンド制で男女双方イキまくりのアグレッシブなエロ展開となっています。

  こんなエロ漫画ばっかりでは一エロ漫画ファンとしては当惑することになるでしょうが、こういったいい意味で“変な”エロ漫画が突き抜けたインパクトで存在することはエロ漫画ジャンルの多様性にとって大きく意味があるとも感じさせる1冊。
なかなか選ぶのは難しいのですが、メタ的なネタと風変わりな風刺、多彩な?ヒロインで楽しませくれた短編「密着エロ漫画家24時」が特にお気に入り。変わったエロ漫画を読みたい諸氏にお勧め!

うみうし『ハニープレイ』

HoneyPlay TVアニメ『サクラクエスト』第2話「集いし五人の勇者たち」を観ました。メインの5人が集まって最初の企画を実行したわけですが、今回は残念ながら失敗になってしまいましたね。マンジュウコワーイ
メインの5人も含めて、それぞれの登場人物が生き生きとしていて、いいオリジナルアニメです。喫茶店のミステリアスで色っぽいママさんとツンツンした看板娘さんもいいですよねぇ~

  さて本日は、うみうし先生の『ハニープレイ』(文苑堂)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『スイートミート』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ド変態ガール&レディなヒロイン達とのおトボケなラブエロ模様&アブノーマルHが楽しめる作品集となっています。

HoneyPlay1  収録作は、女性上位な風潮が支配する日本を男性支配の世界に転覆する革命が起こされた世界でドM男子の主人公が取った行動とは・・・!?な連作「革命男子」前後編、露出趣味の女性がお見合いで出会った男性もまた露出趣味の変態さんで二人はラブラブに!?な母娘二代記な中編「裸のママで・・・」シリーズ全3話(←参照 露出趣味変態の二人、運命の出会い 同シリーズ第1話より)、クールで知的な美大の先輩美人が撮影先の廃墟で緊縛プレイを要求してきて・・・!?な連作「緊縛カンケイ❤」正続編、他独立した短編3作。
1話・作当りのページ数は18~22P(平均20P)と中の下クラスのボリュームで推移。エロメインの作品構築でありつつ、エロシーンも含めたシナリオ全体でのキャラの魅せ方と展開の楽しさがあるタイプで軽妙な読み口に仕上がっています。

【解放感のある変態性癖でちょっと変わったラブエロ模様】
  アブノーマルなエロ要素を含ませつつも、登場人物が闊達にエロやらラブやらに邁進していく作風は今単行本でも明確に共通しており、緊縛やら露出やらSMやらといった王道的な?変態要素をデフォルトで投入しつつ、重さや暗さは排してさっぱりと明るく、前向きなシナリオワークを各作品で示しています。
  ドM主人公とドSな年上美人上司とが日本を揺るがす革命に巻き込まれて~と漫画チックに大仰な設定を投入する連作「革命男子」といった作品もありますが、この作品も破天荒な解決を迎えている分シリアス感は薄く、男女で変態趣味を分かち合って平和裏に関係性を築き上げていく流れがいずれの作品でも基盤となっていると感じます。
HoneyPlay2変態的な性癖・性欲は、時として社会から異端として排斥・軽蔑される故に内側に閉じこもることで後ろめたい暗さや過激に走る攻撃性を生み出してしまうものの、本作では登場人物達の自由意思によって自らのアイデンティティーを確立することの一つの表現として、解放的に描かれていることが大きな特徴でしょう(←参照 変態エロはね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ 中編シリーズ第3話「続々・裸のママで・・・約束の場所」より)。
勿論、自分の性的嗜好や欲望を誰でもいいからと押し付けるのではなく、信頼できるパートナーと分け合うという描き方になっているのも大きなポイントで、ここもラブコメ系統の快活さや幸福感を担保することにつながっています。
  エロシーンの比重が高い分、シナリオパートでキャラの背景や関係性について細かく詰めることが難しく、やや説明不足という印象はありますが、前述したエロのポジティブな解放感でほんのりアモラルでありつつも快活に進んでいくテンポの良さは好印象で、コミカルオチも含めつつ、登場人物達がこれからも変態エッチに邁進していくことを示してハッピーエンドとなっています。

【変態ヒロインズのスレンダー巨乳ボディのエロさ&美しさ】
  女子校生ヒロインも数名存在しつつ、20代前半~30歳前後の女子大生や勤労女性、はたまた女子校生とその若々しいママさんである母娘ヒロインなども登場しており、全体的には綺麗なお姉さんタイプが主力。
知的でクールな先輩やツンツンしている気の強い風紀委員ガールが実はドMだったり、清楚で大人しい感じのOLさんがド変態露出マニアだったり、ふんわり柔らかな印象の巨乳美人&美少女な母娘コンビがかなりの腐女子(しかも生モノ)だったり、はたまた厳しいメガネ美人の上司さんがドS女王様であったりと、キャラデザや設定とのギャップがあったり逆にしっくり来たりな変態レディ&ガールが勢揃いしています。
性癖面での“意外な一面”を見せると言うことは、前述した通りに対象となる異性が信頼されている証であり、ラブエロ系における内面の吐露と相同な王道的な要素であり、彼女達の意外な一面も含めて独占できる幸福感やちょっとした独占欲の充足を生み出しています。
HoneyPlay3  ヒロイン達のボディデザインについては、等身高めでスラリとしたボディからしなやかな美脚と腕が延び、ふわふわの柔らかバストと強過ぎず弱過ぎずな肉感のヒップを組み合わせたスレンダー巨乳ボディで統一されており、肉感の強さを打ち出すより、綺麗で整った女体を重視するスタイル(←参照 年上上司のスレンダー巨乳ボディ 連作「革命男子」前編より)。
控えめサイズの乳輪&乳首に、サラサラの白い柔肌、パイパン仕様で淫猥さはむしろ抑えたアナルや秘所の粘膜描写など、各体パーツ描写についても、二次元らしい綺麗でアクの少ない描写にすることで、前述した端正なスレンダーボディとの相性を高めています。
  クールで知的な美人からふんわりと柔和な雰囲気の正統派美少女まで、それぞれのキャラの美しさや可愛らしさを引き出す絵柄は、比較的細やかな描線を丁寧に紡ぎつつ、絵としての重さや密度の高さを追求することなく、程好いキャッチーさや快活さ、健康的なエロスを無理なく組み合わせることに成功しています。

【ヒロインの魅力に熱っぽい官能性を無理なく被せる痴態描写】
  ページ数の関係上、たっぷり長尺とは言い難いものの、十分な尺のあるエロシーンは、ほんのりと倒錯的なアクセントを付けつつ、エロエロヒロインがその性癖を発揮して蕩けていく流れに意識を惹きつける魅力があり、抜きツールとして質的な満足感を高めています。
  カップルさんの大自然の中での開放的青姦セックス、クールで実はドMな美人先輩に誘われての緊縛&撮影シチュエーション、ドSな美人上司さんの女性上位セックス&立場逆転しての調教奉仕プレイ、露出趣味同士で更なる快感を求めての変態露出プレイ求道譚などなど、アブノーマルな要素を含むエロシチュをベースとしつつ、全体的にはポジティブな雰囲気を有しているのは前述した通り。
  ドM女子にオナニー見せつけの命令をしたり、フェラを要求したりなSMプレイ、ふかふかバストを揉んだり吸ったりな秘所を解きほぐしたりな愛撫描写に加え、柔らかバストでちんこを挟み込むパイズリご奉仕に美人フェイスや美少女フェイスをほんのり興奮と期待に染めながらのフェラ描写なども投入し、やや早漏気味ながら白濁液を噴出してお顔に発射。
HoneyPlay4抽挿パートに移行後は、アブノーマルな雰囲気に男性側も飲み込まれ、ヒロインを性的に満足させるべく激しい腰使いでピストンを加えることで、綺麗なクール美人なお姉さんやツンツンガール、穏やかな美少女さんが紅潮し瞳を潤ませた熱っぽい表情と嬌声を曝け出す痴態につなげます(←参照 連作「緊縛カンケイ❤」正編より)。
この熱っぽく官能的なエロ演出は、ヒロインの綺麗なスレンダー巨乳ボディや表情の美しさや可愛らしさを損なわない水準に留めており、単発的な派手さ過激さには欠けますが、要所での大ゴマでピストンに揺れ弾むバストやきゅんきゅんと反応する肢体を見せ付けたり、小ゴマでの局所アップで情報量を高めたりと、演出を抑え目にしながらページ単位でカ口リーを低下させていないのは○
  フィニッシュに向けて男女双方の快感が一気に高まっていき、膣内射精で両者KOな大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュも、きゅっと瞳を閉じて絶頂の感覚に耐えながら思わず嬌声を上げてしまうエロ美しいメスイキ模様を結合部見せつけ構図でがっつりお届けしており、エロ演出・構図の美点を一貫させているのも頼もしい点です。

  帯に“初心者歓迎”とありますが、この謳い文句は正しく、アブノーマル系の倒錯性やドキドキ感は有しつつポジティブで明るく描かれていますし、エロ描写も十分な煽情性を持ちつつヒロインのキャラデザの良さを生かして、やり過ぎ感のない範囲に治めるバランスは実際にエロ漫画初心者層も含めて万人受けするタイプ。
個人的には、知的でクールなメガネ美人の先輩がドMな一面を曝け出して緊縛羞恥プレイに励む連作「緊縛カンケイ❤」が特にお気に入り。お勧め!

オジィ『艶妻情事』

SexOfEroticWives TVアニメ『ラブ米–WE LOVE RICE-』第2話「ニコニコ笑顔じゃいられない」を観ました。お米関係のしょーもない(褒め言葉)親父ギャグが連呼される、たぶんイケメンアイドルものなんですが、“何故見ているか分からないがなんとなく見ちゃう”枠に認定しました。
今回はとにかく、ちんこ坊主というお米の品種名(実在するらしい)は衝撃でしたよ。

  さて本日は、オジィ先生の『艶妻情事』(エンジェル出版)のへたレビューです。今単行本が2冊目となる作家さんですね。
駄肉たっぷり完熟年増ボディが黒い欲望の白い淫液に晒されて破滅的な痴態を曝け出す強力抜きツールとなっています。

SexOfEroticWives1  収録作は、経済的に困窮しているシングルマザーのヒロインは娘の生活を守ろうと家賃の支払いの免除の代償としてその肢体を大家の男性に差し出し・・・な短編「絶倫大家とシングルマザー」(←参照 未亡人の完熟ボディに汚れた欲望が 同短編より)+描き下ろし前日談掌編(2P)、および読み切り形式の短編8作。
1作当りのページ数は20~22P(平均20P強)とエンジェル倶楽部掲載作の常としてカラーページが無い場合は20Pで固定。明確にエロの物量や強烈さで満腹感を生み出す作品構築であり、ストーリーの存在感は希薄ですが、それが問題となるスタイルではないでしょう。

【オーソドックスな堕ちモノ系&凌辱・調教系】
  大まかな系統としては、貞淑なヒロインが悪役ポジションの男性の卑劣な罠や脅迫によって調教・凌辱に巻き込まれ、強烈な快楽を叩き込まれることで貞淑さや理性を破壊されていく堕ちモノ系であり、剛直で女性を圧倒・支配するシンプル&ストロングなスタイルがベースにあると言えるでしょう。
夫に裏切られ奇妙な風習の生贄とされる若妻さん(短編「フンドシ祭り供物妻」)、旦那の借金返済のために昔のファンとセックスしてお金を稼ぐことを決意する元アイドルの人妻さん(短編「元アイドル 妻」)、母子家庭を守るために大家に自分の体を捧げる未亡人(短編「絶倫大家とシングルマザー」)等々、ヒロインの善良な願いや意思が邪な欲望や思惑に踏み躙られる展開が多いのも特徴
SexOfEroticWives2一度転落の道へと進み出してしまえば、後は雪だるま式に状況の悪化が進行していき、愛する旦那の裏切りや守るべきものの喪失、調教の進展など、ヒロイン側の精神的な抵抗や拠り所が粉砕されることで、快楽中毒となったバットエンドへと収束していきます(←参照 母子共にちんこ中毒に・・・ 短編「ハメ合い母娘」より)。
  変態性癖が露呈して更なる快楽を貪ることになる短編「雄臭発情」のように、ヒロイン側自身の積極性が当初から示されるケースもありますが、全体的には凌辱エロとしてのマッシブさや、ヒロインを精神的に追い込む展開などは一定の胸糞悪さを有することは間違いなく、その手の要素が苦手な方は要留意。
また、シチュエーションや設定などで一定の多彩さを生み出しつつ、ストーリー展開としての骨子はオーソドックスかつ作品によって差はあまり感じられず、単行本として金太郎飴状態になっている印象はありますが、“むちむち肉感ボディの熟女美人を好き放題にしてやるぜ!”的な下世話な欲望にストレートに応えてくれる力強さは間違いなく美点ではあるでしょう。

【駄肉たっぷりだらしない肉感ボディの年増人妻さん達】
  20代半ば~30代後半程度と思われる年増美人達で占められたヒロイン陣であり、単行本タイトル通りに人妻、または未亡人キャラクターがメイン。
厳しく口煩いと思いきや実は臭いフェチでショタ好きな変態寮母さんという強烈なキャラクターである短編「雄臭発情」といった女性キャラもいますが、前述した通り、家庭の平穏を守りたい人妻さんといった善良なキャラクターが主力であり、いずにしてもヒロインの強気さや貞淑さを暴力的な快楽で破壊していく流れが嗜虐性・支配欲を喚起していると評し得ます。
  なお、人妻キャラクターについては、その旦那自身が彼女らの状況の悪化に関与していることが多く、人妻さんが義父とのセックスに溺れていく短編「汗と土と息子の嫁」等一部を除けば、寝取られ的な印象は薄く、よりソリッドに凌辱エロとしての側面が目立つ印象があります。
SexOfEroticWives3  清楚な黒髪と飾り気のない私服と組み合わされる年増美人達の完熟ボディはお肉をたっぷりと詰め込んだむちむち感が強調されたものであり、巨~爆乳クラスのバストに駄肉が溢れる腹回り、これまたボリューミィなヒップに太股が組み合わされることで圧倒的な肉感を強調(←参照 お腹のお肉感に注目されたい 短編「汗と土と息子の嫁」より)。
柔らかいお肉が詰まった肉感を強調しつつ、重力に負けつつあって重たげに撓む爆乳や、緩んだ腹部、もっさりとした陰毛が黒く茂る股間など、熟女らしい肢体の崩れ・だらしのなさをボディデザインに盛り込んでいるのは大きな特徴であり、上述のやや極端なボディデザインと合わせて好みが分かれる点でもあります。
  ネオ劇画的な重さ・濃さ、アニメ/エロゲー絵柄的なスタンダードなキャッチーさ、その上で女体のエロさを強くアピールする方向性が組み合わさった絵柄は、多くのエンジェル倶楽部作家陣に共通するスタイルであり、作風にマッチしつつ、訴求層を広めにとったタイプと感じます。

【演出密度の高さとストレートな露骨さで魅せる痴態描写】
  問答無用でエロ特化の作品構築であり、お約束の展開でヒロインを快楽の奔流へと叩き込んでいくこともあってエロシーンの分量は十分であり、また後述する様な演出・描写の濃厚感がページ数以上の満腹感を生み出しています。
  快楽堕ちしたヒロインが自ら積極的にち○こを求めるようになってしまったり、ショタ好きな変態年増美人が好みの男性に手を出したりと、ヒロインの能動性が示されるエロシチュが投入されることもありますが、全般的に凌辱・調教系のエロシチュで統一されており、そこに寝取られや近親エロといった要素を織り交ぜる作品も存在。
露骨に性的な衣装を着用させたり、全裸ダンスやら露出散歩やらといった変態的なプレイを強要したりと、ヒロインの羞恥心や絶望感を高めるプレイ、二穴挿しを多用する輪姦などのハードなプレイなどを投入しており、それらの過程の中でヒロインの何かが崩壊して強烈な快楽に身を委ね、自らそれを求めるように変容していきます。
  垂れ気味爆乳を好き放題に揉んだり吸ったり、お口ご奉仕を強調したりヒロインの股間のビラビラを弄んだりな前戯パートにも適度なねちっこさを込めつつ、逞しいち○こで突きまくってヒロインを圧倒してその性的欲望に着火させるピストン運動の描写を量的にも質的にも中核に据えた構成と言えます。
SexOfEroticWives4剛直が出し入れされる結合部を見せ付ける構図に、汗や淫液、涎やぶっかけられた精液に濡れる豊満ボディの存在感、蕩けまくった表情や半狂乱のアへ顔、淫語搭載の熱狂的な説明台詞や中出し懇願など、個々の演出・描写に際立った特性はない一方で、ストレートに露骨な構図と演出の量的飽和でガンガン押しまくるエロシーンの勢いは見事(←参照 短編「実母性奴隷」より)。
中出し連発や、輪姦エロでのぶっかけ連発、エロシチュを変更しての2回戦仕様など、射精シーンを多数搭載したエロ展開であり、体の内側も外側も汁塗れに汚されたヒロインがトドメの膣内射精や二穴同時射精でアクメに追い込まれ、アへ顔で言葉にならない嬌声を絶叫するフィニッシュシーンは大ゴマ~2P見開きでこれまたがっつりと提供されて〆を形成しています。

  ドスケベだらしなボディの年増美人をがっつりハメ倒してぇ!という願望の諸氏には安心してお勧めできる1冊であり、堕ちモノ系としてのスタンダードさを有しつつ、ボディデザインのマニアック感なども含めて一定の個性を感じさせます。
個人的には、清楚で優しい未亡人ママさんの弱みに付け込んでハメまくりな短編「絶倫大家とシングルマザー」に愚息がお世話になりました。 

ニイマルユウ『青いさえずり』

ImmatureWarbling アサイ先生の『木根さんの1人でキネマ』第3巻(白泉社)を読みました。エヴァのTVシリーズ、映画1作目、2作目と全てリアルタイムで見ていた人間にとって木根さんの反応もキューコさんの反応も全部分かってしまうのが楽しかったですな。特にTVシリーズ最終話の「えっ?なにこれ?」という突き放され方とか・・・!
私も大概オッサンオタクなので、スターウォーズおじさん達に凄くシンパシーを感じます(汗

  さて本日は、ニイマルユウ先生の初単行本『青いさえずり』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。咥えコンドームのエッチさもありますが、表紙絵からして物語性を感じさせる絵だなと感じます。
若人達の性愛における多彩な関係性とヒロイン達の女体が汁気たっぷりに乱れるエロ描写とが楽しめる作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で10作。1作当りのページ数は16~20P(平均19P弱)と控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類となっています。短編作らしいコンパクトな構成でありつつ、シナリオパートに十分な存在感があり、またエロシーンの量的満足感もページ数以上に感じられる作品構築となっています。

【微妙な感情が入り混じる多彩な男女の関係性】
  いずれの短編も若い男女の性愛を描く作品であり、概ね信頼関係や恋愛関係に基づくセックスを描く傾向にありつつも、登場人物達の性愛に込められた感情やその行く先は作品によって様々となっています。
男勝りな奥さんとのラブラブイメージプレイ(短編「イメージプレイ」)、自分のことを異性として認識してほしい年下ガールのラブエロアタック(短編「変わり目」)、有名な美人歌手さん(処女)にセックスを誘われるまさかの棚ボタ展開!?(短編「イマジンな愛の歌」)など、コンビニ誌的なラブコメ・エロコメのスタンダードな展開・雰囲気を有した作品もある一方で、全体的に見ればより複雑な感情の動きや性愛へのモチベーションを描く作品が多いと感じます。
  男のある種の嫉妬と独占欲、およびそれを理解し、友人としては受け入れつつ恋人としては受け入れない女性の微妙な関係性(短編「曖昧性愛」)、人見知りながら加虐趣味的な男性とその男性を馬鹿にしながら被虐趣味的な女性との奇妙な共依存(短編「酔蜉蝣」)、友達以上恋人未満な関係の二人が定まった別離を前にして深めようとする関係性(短編「春までは」)と、セックスが男女の関係性を強固にしてハッピーエンドといった単純な構図から外れた関係性が多いのは一つの特徴でしょう。
ImmatureWarbling1男女二人の間で語られる言葉、培われた思い出、そしてつながる体といったものに、多くの価値や意義を見出し、それらが幸福をもたらしてくれるものと信じたい一方で(←参照 別れているけれど・・・? 短編「同窓会」より)、同時にその不確かさや脆弱性を知っているからこそ、読み手は性愛のファンタジーに様々なものを期待すると個人的には思っているのですが、本単行本の収録作は前者を叶えてくれる作品もあれば、敢えて後者を突きつける作品もあると評し得るでしょう。
  切ない気持ちを残す作品もあれば、インモラルな香りが漂うラストやほのぼのと優しいハッピーエンド、セックスを経ても男女の関係性の日常感が維持されるまとめ方など、読後の印象も様々であり、それぞれの作品の叙情性を高めたり、強烈な切り返しで強い印象を残したりと、ストーリーとしては小粒にまとめつつ、適度に読ませるシナリオワークと評したいところ。

【健康的な色香を漂わせる女体の美少女&美女】
  ヒロイン陣の年齢層については、ハイティーン~20歳前後の女子校生~女子大生クラスをメインとしつつ、20代前半~半ば程度の成人女性も加わる陣容であり、年齢的な描き分けはそこまで強くなく、思春期の瑞々しさも残しつつ大人の色香も加わる若々しさが基調と感じます。
サバサバとした男勝り嫁や、主人公を見下す高慢ガール、ちょっとガサツだけど中身はピュアな乙女な世話焼き美少女にクールだけど実は色々と変態な残念美人さんなどなど、多彩なキャラクターが揃っています。
とはいえ、ヒロインのキャラクター造形においては、それぞれに特定のキャラ属性の型に押し込んだタイプではなく、性的嗜好であったり性愛の動機であったりと、(男性にとっての)異性としての複雑さ・理解不能性を含ませたスタイルであり、それらの理解のし難さを乗り越えることが出来るか、または出来ないかによって各作品における男女の性愛の行く先は多様に変化していると評してよいでしょう。
ImmatureWarbling2  ヒロイン陣のボディデザインについては、バスト&ヒップの存在感を前面に押し出すというよりかはスレンダー寄りに全体のバランスを整えたタイプであり、健康的な肉付きの体幹に程好いサイズ感の並~巨乳と桃尻、パイパン仕様の股間を組み合わせ、個々の体パーツのもちっとした質感をくどくならない程度にアピールさせたスタイル(←参照 短編「春までは」より)。
等身高めのデザインによるスレンダーな印象や、柔肌や粘膜の描写における過度さは抑えつつ質感の適度な淫猥さ、肉付きの良い太股から足先まで丁寧に描く美脚描写等、女体のエロさを強調しつつ端正な印象を崩さない分、特定の要素の強調こそないものの、訴求層は幅広いと感じます。
  初出時期は最大で4年と幅広く、描線の密度の取り方やコントロール等において一定の変遷は認められるものの、絵柄の方向性や作画密度はほぼ安定しており、描線の細やかさが適度なオサレ感を生み出しつつ二次元絵柄的なキャッチーさもあるタイプ。

【たっぷりの液汁描写で濃厚感を出すエロ描写】
  ページ数の都合上たっぷり長尺のエロシーンとはならないものの、情事の雰囲気やシチュエーションの変化などを織り込んで読み手の意識を惹きつけ続ける濡れ場の比率は十分に高く、コンビニ誌初出としては標準的か多少それを上回る満腹感のあるエロシーンを形成。
高慢だが実は被虐性癖の女性へのスパンキング等を含めた加虐的なプレイ・シチュエーションや(短編「酔蜉蝣」)、黄金水直飲みプレイ(短編「曖昧性愛」)、家出少女の肢体を貪りながらそれを嫌がらない相手への“お説教”を始めるお兄さん等(短編「家出のススメ」)、好悪の分かれるプレイやシチュエーションもありますが、それらが主眼ではなく、基本的にはラブラブHも複雑な情動でのセックスも含めて和姦シチュがメインではあります。
ImmatureWarbling3  前戯パートと抽挿パートにバランスよく分量を割り振っており、前戯パートでは艶やかな唇や舌が汁気たっぷりにち○こを包み込むフェラ描写、指や舌で秘所を開いたり陰核を刺激したりで濡らしていく愛撫描写(←参照 短編「青い囀り」より)、はたまたヒロインのオナニー開陳といったプレイで、ヒロインの羞恥心とそれを上回っていく快感を描き出します。なお、前戯パートで射精シーンを投入するか否かは作品によって様々。
すっかりびしょびしょに濡れた秘所を押し開いて挿入して抽挿パートを開始すれば、ぬぷぬぷと水音を立てながらピストンを繰り返し、男女双方の興奮が高まるにつれ激しく腰を叩き付けるパワフルな抽挿によって、両者絶頂のフィニッシュまで一気に加速していく流れの勢いも実用性を押し上げています。
ImmatureWarbling4  特にこのエロシーン終盤を中心として、柔らかい肢体にたっぷり汗や涎、愛液といった淫液の描写をたっぷりと添加してシズル感を増し、そのぬめった肢体の煽情性を高める手法が演出面での大きな特徴であり(←参照 短編「イメージプレイ」より)、ピストン運動をしながら舌を絡めるキス描写やきゅんきゅんと肉棒を締め付ける秘所の断面図・透過図や結合部見せつけ構図における粘膜描写の淫猥さにも大きく寄与する要素。
単純なエロ台詞の量的充実というよりかは、量的には絞りつつ男女の会話によってラブエロ系としての甘味やインモラルなシチュエーションの禁忌感や倒錯性を要所で高めるスキルは叙情的なシナリオワークと共通する美点で、濃厚感のあるエロシーンのフィニッシュは生中出しもあれば、ゴム付き射精、外出しの選択など、キャラクターの関係性によって各種が用意されています。

  十人十色の関係性とそれに基づくエロシーン、特に会話で醸し出される雰囲気の多彩さが魅力的で、インモラル系からオーソドックスなラブエロ系まで繊細さを感じさせる作劇が好印象。
個人的には、男勝りな肉食系美人嫁さんがイメージプレイですっかりトロトロなラブリーメス顔を曝け出す短編「イメージプレイ」に愚息が大変お世話になりました。
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