2017年04月

なるさわ景『こえ❤マネ』

VoiceActressManager  TVアニメ版『sin 七つの大罪』第2話「嫉妬ゆえの暴走」を観ました。18禁でない程度のエロアニメで、あからさまな出し方・隠し方にはギャグ的な面白みもなく、ちょっと興醒めではありますが、残念系アダルト美人なメガネ爆乳のベリアルさんが大好きなので観ております。
しかし、観ていて何故か冷静になってしまい、声優さんというお仕事は大変だなぁとか思ってしまいます。

  さて本日は、なるさわ景先生の『こえ❤マネ』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『甘ったれバンビ』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
エッチで優しいヒロイン達との甘いラブエロ模様&たっぷりねっとりの膣内射精描写にこだわったパワフルファックが詰まった1冊です。

VoiceActressManager1  収録作は、入院した双子の兄の代わりに声優事務所のマネージャーをすることになった主人公だが、所属する女性声優ガール達は兄に片思いをしていたみたいで次々とアタックを掛けて来て!?なタイトル中編「こえ❤マネ」全4話(←参照 勇気を出してエッチなお誘いだ! 同中編第1話より)、いつか親友の男子に恩返しをしたいと思っていた気の弱い少年がなんと美少女に性転換してしまって!?な中編「恩返しの鶴岡くんTS」全3話、および読み切り形式の短編「幼なじみのママで」。
1話・作当りのページ数は24Pと書店売り誌初出として標準的なボリュームで固定。中編2本をメインとしていますが、今回はストーリーとしての読み応えは軽く仕上げており、ラブラブHをたっぷりと提供することに専念した抜きツールとしての構築が明瞭です。

【イージー&ハッピーな棚ボタ的ラブエロ模様の甘味】
  中編「こえ❤マネ」は突然舞い込んできた美少女声優さん達とのハーレムラブエロ模様、中編「恩返しの鶴岡くんTS」は性転換した親友男子の心からのエッチな恩返しと、それぞれ棚ボタ的な幸福感のあるラブエロ模様を描いています。
タイトル中編では計4人のヒロインとの棚ボタエッチをオムニバス形式に描いており、中編作としての明確なストーリー構成があるわけではないですが、それぞれとのエッチな関係が露見しても修羅場になることなく、皆と仲良くラブラブHを満喫できる幸福な空間を維持させることを優先。
また、中編「恩返しの鶴岡くんTS」では、性転換したヒロイン?が色々と助けてくれた少年にエッチな恩返しをすると共に、その少年と彼女さんとのキューピット役も果たして三人仲良くラブラブになる両手に花エンドに落着しています。
VoiceActressManager2  いずれの作品でも、エッチで優しいヒロイン達が、主人公を積極的に受け止めて甘いラブラブな関係性を維持させるという描き方となっており(←参照中編「恩返しの鶴岡くんTS」第3話「由利本編」より)、漫画チックな設定の楽しさとこれまた二次元の世界らしい桃源郷の甘ったるさが合わさることが魅力の作劇と言えるでしょう。
また、全作品が甘ったるいほのぼのハッピーエンドでまとまっており、全般的にストーリー面の読み応えは弱いですが、幸福感を読後にも持続させることで、優しい二次元空間に浸る満足感を生み出していると評し得るでしょう。

【健康的な肉付きの巨乳美少女ヒロインズ】
  中編「こえ❤マネ」に登場する石和さんのみ20代半ば~後半程度と思しき綺麗なお姉さんヒロインですが、その他のヒロインは女子校生級のキャラクターを中心にハイティーン~20歳前後程度と思しき美少女さん達で統一。
穏やかな性格だけど一途で恥ずかしがりながらもラブアタックを掛けてくる美少女さんに、ツンデレガール、派手な格好&言動な黒ギャルだけど中身は乙女で処女な現役JK等々、キャッチーな性格付けをしたヒロインを取り揃えていますし、中編「恩返しの鶴岡くんTS」では性転換キャラも投入。
前述した通り、ツンデレ系統のキャラクターを除けば、エッチに積極的で主人公の性欲を優しく受け止め、時に甘やかしてくれるヒロインが揃っていますし、またツンデレキャラについても“デレ”の部分に甘味がある分、棚ボタ的なラブエロ模様としての幸福感を増強しています。
VoiceActressManager3  元々背が低かったため、金髪美少女に性転換してもちんまりボディにぺたんこバストな貧弱キュートボディとなった中編「恩返しの鶴岡くんTS」のTSヒロインを例外として、健康的な肉付きにたっぷりサイズの柔らかバスト&もちもちヒップ、程好い濃さ陰毛の茂るぷにぷに股間を備えた柔らか肉感ボディが揃っています(←参照 短編「幼なじみのママで」より)。
コスプレしての着衣セックスといったエロシチュエーションもありますが、基本的には全裸もしくはストッキング等の一部の着衣のみになってのセックスを中核としており、柔らかい女体と直に接触する感覚を重視しているのは、後述するねちっこい中出し描写での密着感などにも大きく貢献。
  ある程度の萌えっぽさや華やかなキャッチーさも含みつつ、漫画チックな親しみ易さと綺麗にまとめ過ぎることなく適度な勢いや荒さも魅力に昇華する絵柄であり、十分なキャリアを積み重ねてきたこともあって、表紙絵と完全互換のクオリティで単行本通して安定しています。

【複数ページに渡るパワフル&執拗な中出し描写は圧巻】
  前述した様にエロメインの作品構築であり、複数のエロシチュを投入することもありますが、たっぷりとした尺の中でセックスのシークエンスをじっくりと描き出してタメを設けたり、中出し描写を中心としたエロ描写の執拗さを確保したりするエロ展開。
  また、おっぱいを揉んだり吸ったりな愛撫描写や、お口ご奉仕といった前戯描写に一定の尺を設けることもありますが、あくまで抽挿パートを量的にも質的にも充実させることを意図したエロ展開であり、膣内射精連発的なドライブ感よりも、挿入から射精までの興奮の高まりをじっくりと描き出してフィニッシュの中出し描写の爆発力を生み出すスタイルと言えるでしょう。
  普段は少し頼りないもののセックスではやたらとアグレッシブになるエロシーン弁慶な中編「こえ❤マネ」の主人公もいれば、エッチなヒロインの翻弄されるタイプの主人公もいて、雰囲気はそれぞれ異なりますが、男女双方が更なる性的快感を求めて腰を振るエネルギー感は明確に共通しています。
VoiceActressManager4  エロ描写において特筆すべき点は、やはり濃厚な中出し描写の充実であり、野郎の中出し宣言をヒロインが蕩けながらOKすると発射体制に移行し、ラストスパートの躍動的なピストンからキュンキュン締め付けてくる膣の最奥まで突き入れて子宮内に白濁液を注ぎ込む流れを連続コマや断面図を用いて強調し、膣内射精を受けて迎えるヒロインのアクメで追撃(←参照 中出しされてから迎えるアクメ 中編「こえ❤マネ」第2話より)、そこからち○こを引き抜いて白濁液が零れる淫猥な描写で更に追撃と、複数ページに渡って執拗な描写を重ねて表現するパワフルな射精シーンは圧巻の一言。
それらの描写の方向性に由来して、断面図・透過図の使用頻度が高い一方で、その他のエロ演出は過激なものはあまり用いない分クドさはなく、紅潮して蕩けるエロ可愛い表情付けや重なり合う肌や絡まる舌の粘膜の密着感、ハートマーク付きの嬌声や擬音といった割合にスタンダードな手法でまとめています。

  エッチでキュートなヒロインとの棚ボタ的なラブエロ模様の幸福感、膣内射精のパワーや気持ち良さを大変に充実させたエロ描写と、美点が明確に読み手に伝わる作品群であると言えるでしょう。
個人的には4人のヒロインそれぞれのキャラの魅力と、終盤における怒涛の膣内射精描写の充実が素晴らしい中編「こえ❤マネ」が特にお気に入り。

ジャイロウ『えろトレ!』

TrainingForSex  江戸パイン先生の『社畜!修羅コーサク』第2巻(講談社)を読みました。すごーい!君はオフィスでサーバルちゃんやスナネコちゃん達に囲まれる社畜のフレンズなんだねっ・・・って、おい!!(表紙をご確認ください)
おまけの第四事業部OL紹介が本編と違うあっさりタッチでOLさん達がキュート。あと、とにかくよかちんですよ、今回は。

  さて本日は、ジャイロウ先生の初単行本『えろトレ!~パコパコ乱交性教育~』(ティーアイネット)のへたレビューです。Mujinレーベルは昔に比べて本当に作風のバリーションが広がったと思うのですが、この作家さんもそんな多様性を感じさせてくれる作風と感じます。
キュートなちんまり美少女さんとこれまたキュートなショタアンドロイドとの恋愛ドラマが楽しめる1冊となっています。

TrainingForSex1  収録作は、アンドロイド技術が発展し様々な分野での活用が進む未来の世界、性教育に用いられるようになったアンドロイド・ゼロとセックス講習を受けることになったヒロイン・網は、そのアンドロイドの姿と自身への呼び名に、幼い頃分かれた一人の少年を重ねるのだが・・・という始まりの中編「T.F.S」全4話(←参照 アンドロイドが口にした幼い時の呼び名 同中編ン第1話「交配実習!」より)+メインヒロイン以外のクラスメイト達のセックス実習大盤振る舞いな番外短編+描き下ろしのフルカラープロローグ(8P)。
収録本数は多くないものの、描き下ろし作品を除き、1話当りのページ数は26~42P(平均37P弱)と標準を優に上回るボリュームがあり、中編作として十分な読み応えと個々のエピソードにおけるエロの強いボリューム感を兼ね備えた作品構築となっています。

【エロまっしぐらでありつつ誠実なSFラブストーリー】
  ヒロインは、セックス実習で出会った新モデルのセクサロイドXV00・ゼロ君に10年前に分かれた大切な友達である春君の姿や言動を見出し、その正体を確かめようとゼロ君に接近するのだが・・・という中編作は、“人間とアンドロイドの恋愛関係”というSFにおける伝統的なテーマを軸としたラブストーリー。
TrainingForSex2まるで人間のような容姿と親友を思い出させる言動を示すゼロ君の“正体”を明らかにしようとするうち、ゼロに秘められた恐ろしい秘密を巡る陰謀や争いにヒロインが巻き込まれていく中盤はシリアス感が強く(←参照 中編第3話「過去からの傷」より)、また大切な友達を追い求めるヒロインに降りかかるハードな凌辱も読書感を重くする要因。
ゼロ君の正体が判明することで、人間と(人間ではない)アンドロイドという前提は一部覆されるのですが、同時に機械的な快楽、身体という物資的なものそれ自体が重要ではなく、愛し合う二人の共有するものこそが愛の本質であるという最終的なまとめ方は、恋愛ストーリーとしても、ある意味ではSF作品としても素直かつ誠実であり、二人の優しく前向きなハッピーエンドへの祝福を呼び込んでいると評し得るでしょう。
また、恋愛ストーリーとして見れば、多少ご都合主義な部分はあるとはいえ、少年少女の恋の直向きさや優しさといった要素が、素直に“愛の勝利”の讃歌を生み出している分、展開に無理矢理感を覚えずにスムーズに読ませることにつながっています。
  番外編である短編では、メインストーリーと上手く関連づけつつ、ヒロイン以外の多数のサブヒロイン達のエロをたっぷり大盤振る舞いという内容にしており、キャラ設定があるのにもったいない感はあるものの、網ちゃんとゼロ君の関係性の描写に絞ったメインストーリーの構築は間違いなく正解で、それ故に成立したストーリーとしての起承転結の付け方や展開のリズム感は高く評価できるポイント。
  
【華奢さを感じさせる口リ&ショタボディの倒錯感】
  ミドルティーン級と思しきメインヒロインとその同級生、作中で重要な役回りを担う20代半ば~後半程度と思しき美人保健医さんが登場していますが、前述した様に番外短編を除けば網ちゃんの一人ヒロイン制。
設定年齢よりは幼い可愛らしさや未成熟感を強調したキャラデザインですが、これはアンドロイドであるゼロ君やその兄弟シリーズ機体達も同様で、キュートなショタ系キャラとしてデザインされています。
  大切な思い出で誠実に結ばれた少年少女という構図そのものに物語的な価値のあるキャラクターである分、漫画チックに分かりやすいキャラ付けは特にしなくとも魅力的なタイプであり、どちらかと言えばサブヒロイン達に分かりやすい属性やキャラ付けをして短い登場シーンの中で一定の印象を残そうとする意図が感じられます。
メインヒロイン網ちゃんのボディデザインは、肋骨や腰骨がうっすら浮かぶ肉付きの弱い体幹に、膨らみかけバストにぷにぷに感はありつつボリュームの無いヒップや股間を組み合わせた未成熟ボディであり、肉感の弱い華奢さはゼロ君にも共通。
TrainingForSex3その一方で、番外短編を中心として登場するサブヒロイン達は、発育途中の柔らか巨乳や日焼け肌、程好くグラマラスな外国人ガールに貧乳・並乳ガールも取り揃え、保険医さんのむっちり巨乳&桃尻のアダルトボディも登場するなど、多彩な肢体造形となっています(←参照 中編作番外編「T.F.S あの日の記録」より)。
  初単行本ながら絵柄は安定しており、表紙のカラー絵では塗りの良さもあって艶っぽさをだいぶ増している印象がありますが、肌の表現の細やかなグレースケールやモノクロでの適切なコントラストなど、中身の絵柄にもクドすぎない密度を維持するスタイルでエロの熱量を支えています。

【ハードなプレイ・演出も多く強烈な性感が連続するエロ描写】
  各エピソードに十分なページ数がある分、エロシーンはたっぷり長尺であり、複数の射精シーンやヒロインの絶頂シーンを搭載する抜き所豊富な多回戦仕様がデフォルトな優良抜きツール。
  前述した様に、誠実なSF恋愛ストーリーではありますが、第1話では同級生達が見守る中での処女喪失まな板セックスショー&見ている子達も夢中でオナニーというアブノーマルなシチュエーションであったり、第3話では無邪気に鬼畜なセクサロイドトリオにヒロインが凌辱されハードなプレイで肉穴を犯され尽くされるシチュエーションがあったりと、ラブラブH以外にアブノーマルであったりハードであったりなエロシチュや味付けがあることには留意されたし。
  キュートなショタ&ちんまりガールがイチャイチャラブラブしている微笑ましさも織り込みつつ、割合にハードなプレイ・描写も目立つ傾向にあり、ショタちんこを根元まで咥えさせてのフェラやパワフルなピストンなどで、首絞めックスや腹パンチすら投入する凌辱エロも含め、ヒロインをメロメロにしていくアタックの強さを保有。もっとも、最終話のラブラブHの様に、相手を思いやりながら共に性的快楽を高めていく流れもあり、攻撃性一辺倒のエロ描写というわけでもありません。
前戯パートでの口内射精や、ピストン&中出し⇒フェラ&お口発射⇒もう一回ピストンでフィニッシュへという流れ、上下前後の穴を無理矢理ち○こで蹂躙される輪姦エロなど、エロシーンと射精シークエンスの構成は様々ですが、小さなお口全体で懸命に肉棒を頬張る姿や愛液をたっぷりと潤滑する小さな秘所をショタち○こでガンガン突きまくるピストンで強烈な快感を叩き込む描写は一貫して畳み掛けるパワフルさがあります。
TrainingForSex4  少年少女双方が瞳に浮かべるハートマークや(←参照 中編第2話「思い出して・・・!」より)、強烈な陶酔感を感じさせる白目を剥くアへ顔寄りの表情付け、勢いよく突き込まれるち○こが媚肉を掻き分け子宮口を突き上げる断面図に、キュートなヒロインによる淫猥なエロ台詞等、演出面もアタックの強いものを多数選択しており、キャラデザの可愛らしさと程良いギャップを形成しています。
尺に余裕がある分、少年少女ダブル絶頂な中出しフィニッシュへと至る最終盤の盛り上げが量的にも質的にも図られており、双方が気持ち良さに包まれてすっかり余裕を無くし、ガンガン腰を使ってラストスパートを駆ける勢いの良さを力強い構図や前述の断面図等も使って表現し、2P見開きでダイナミックにキメる中出しフィニッシュにつなげています

  意外にヘビィなストーリーと、ハード指向のエロ描写ということもあり、必ずしも万人向けではありませんが、ヒロイン&ショタの可愛らしさを活かしつつ、地力の高さを感じさせるストーリーテリングとエロの充実は初単行本ながら明確な長所と言えるでしょう。
全サブヒロインを怒涛の連続セックスな番外短編には愚息が大変お世話になりました。

オイスター『肉穴苦界』

SexZoneOfUninhabitatedArea 福本伸行先生の『アカギ 闇に降り立った天才』第34巻(竹書房)を読みました。勝負前、“若者が長生きするのが許せない”と言っていたワシズが、アカギという才能を殺してしまうことに“己の一部を失う絶望”を感じさせるという心情描写は長い長い勝負(色々な意味で)の果てにたどり着いた心境として、グッとくるものがありましたね。
魔物の様なワシズもまた、人であったのだなと感じるものもあります。

  さて本日は、オイスター先生の『肉穴苦界』(メディアックス)のへたレビューです。先生の前単行本『家畜乃団欒』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
狂気と暴力が支配する謎めいた街で壊れていく少女達の運命が一瞬交錯し、再び地獄へと沈んでいくヘビィな1冊となっています。

SexZoneOfUninhabitatedArea1  収録作は、そびえ建つ怪しげな秘宝館の周りに広がる廃墟だらけの汚い街に足を踏み込んだ者達が、その街を支配する狂気と暴力に蹂躙され、決して出ることの叶わない街に囚われていくそれぞれの顛末を描き出すシリーズ作全9作(←参照 突如として噴出する狂気と暴力 シリーズ第1話「路地裏回廊」より)。
1作当りのページ数は22~26P(平均23P弱)と標準的な水準にありますが、極めて重苦しい読書感と読み手を仰け反らせる強烈なエロ描写の連続により、一気に読み切るのが辛い印象すらあります。

【逃れることの出来ない狂気と暴力の世界】
  無慈悲なまでにストレートな凌辱エロにホラー要素を加えるのも得意な作家さんであり、一度足を踏み入れれば、渦巻く暴力と狂気に捕えられ、心と体を壊されながら二度と“正常な”世界へと帰ることが出来ないという街を舞台にした本作もホラー的な要素を有しています。
廃墟探検に彼氏と訪れた少女、父親と共に迷い込んだ少女、娼婦にされた大切な友人を取り返しに来た不良少女など、それぞれの理由で街に入り込んだ少女達が狂人や悪人に捕えられ、その妄想を押し付けられたり無慈悲な凌辱を加えられたりすることで壊れていく様子を、冒頭ではオムニバス形式で描きつつ、長編シリーズの中で登場人物達の運命が一瞬の交錯を示し、それぞれの救済を求める願いがより不幸な形で踏みつぶされる構成力はやはり見事。
SexZoneOfUninhabitatedArea2  幸福な家族や恋人といった妄想に取り憑かれた狂人に本当の家族や恋人との関係性を踏み躙られる展開や、固く優しい友情で結ばれていた少女が互いを思いやりながら暴力に打ちのめされていく中、自らの保身に走ろうとする展開は(←参照 助けようとした友に助けを求める シリーズ第6作「花冷え」より)、オイスター作品では定番のものであり、人の善徳が狂気や悪徳に屈していく絶望感や無情感を読み手に叩き込んでいます。
自らが苦しんでも大切な家族や恋人を守りたいという愛、絶え間ない苦痛の中にあっても決して断ち切られることのない友情、地獄の中でも見ず知らずの他者を救いたいと願う義心といった人の善徳に、暗く淀んだ廃墟の地獄の中で一瞬の輝きを放たせる分、どうかそれらの善徳が報われて欲しい、狂気と暴力に勝利して欲しいという願いを読み手に抱かせつつ、それをやはり作者自らの手で無慈悲に粉砕し、誰もが何も救えない流れは、バットエンドしかないと嫌と言うほど分かっていても非常に辛い気持ちにさせられます。
  また、ホラー作品として見れば、廃墟探検や物見遊山で迷いこんだ者が、狂気と暴力の世界に囚われ、自らもそれらを再生産する見世物に堕ちていくという流れは、恐怖や狂気を徒に覗き込もうとする者が迎える末路という意味で正統派なものであり、また狂気と暴力を剥き身で描く本作を読む者へのメタ的な警句と解釈することも可能でしょう。
ストーリー展開や凌辱行為に創作物としての非現実感は勿論ありつつ、地獄とは人が作り出す物である、狂気や暴力は日常の中に潜むものであるという一貫したスタンスは冷酷なまでに「現実的」であり、それ故に美徳の敗北の悲しさが読み手に苦く重い読後感を抱かせ続けると評したい所存。

【心身を無惨に変容されていくスレンダー美少女達】
  概ねミドル~ハイティーン程度と思しき美少女さん達で占められたヒロイン陣であり、今回は珍しく年増ヒロインは登場していません。なお、最終話「暗闇秘宝館」では最近メディアックスから新装版が出た『少女対組織暴力』(日本出版社)より空手ガール・由佳ちゃんが12年ぶりくらいに再登場しており、ファンには嬉しい?ところ。
ちょっとツンツンした強気ガールに、家族思いの優しい女の子、どんくさくてイジメられがちだった少女と彼女のことを大切に思うヤンキー娘に、狂人が作り上げた妄想世界から逃れ、街から脱出しようとする少女と、個々に事情が異なるヒロイン達ですが、家族や友達、過去の思い出など何かしらの“大切なもの”を有していること、そしてそれらが無残に失われていくことが共通しています。
なお、ヒロインの彼氏や父親など、街に入った男性キャラクターも惨劇の犠牲になっており、時に凌辱に加担させられたり、薬物で精神を破壊されたりする中で心身を壊されていく一方、街に巣食う男達は他者に妄想や欲望を押し付ける異常者であったり、女性を商品として弄ぶ極悪人であったりと、ある意味では既に何かが既に壊れている者達。
SexZoneOfUninhabitatedArea3  ヒロイン陣のボディデザインについては、全体的にスレンダーな肢体に、たっぷりサイズの柔らかバストから、小さ目の膨らみの貧乳までバリエーションのあるバストを組み合わせたデザインであり(←参照 後者のタイプ シリーズ第8話「死滅回遊」より) 、肉感の強さよりはしなやかで均整の取れた印象を重んじたタイプ。
シンプル寄りではありながら、柔肌のスベスベ感やバスト&ヒップの柔らかさなども十分に打ち出す女体描写はそれ単体で魅力的ですが、暴力的な性行為によって性器や肛門を拡張されたり、乳首や性器にピアッシングされたり、焼印を押されたり、何回も薬物を注射された跡が残ったりと、そういった端正な肢体が一般的な美しさを損ない、惨たらしい変容を遂げていくことが大きな特徴と言えるでしょう。
  長いキャリアの中で、絵柄の改善やある程度流行の絵柄に近づける努力を続けてきた作家さんであり、シンプルではありながら美少女ヒロインの凛々しさや可愛らしさを漫画チックに表現するスキルや徐々に高めてきた描き込み密度の高さ、勢いを感じさせつつコントロールされた描線など、絵柄そのものは幅広い層にとって受け入れやすいものと感じます。

【暴力と絶望が支配する破滅的で狂気的な凌辱エロ】
  本作で切れ目なく叩き出され続ける狂気や悪意、歪んだ欲望はいずれも性的な暴力の形態をとっており、無慈悲に続く凌辱や調教の中、精液や汚物に汚されながら苦痛の悲鳴や絶望の吐露、救いを求める叫びを上げていくヒロイン達の痴態をこれでもかというボリュームと凄味のある筆致で描き出しています。
  ヒロインを性的な快楽で圧倒するという側面は明確にあるものの、安直でお気楽な男根主義とはある種無縁であり、狂気や妄想、冷酷さを伴った欲望がヒロイン、およびそれに関係する男性キャラクターすらも蹂躙していく無慈悲さの前には、男女別無く、“人”としてのアイデンティティが脅かされる恐怖感を覚えます。
SexZoneOfUninhabitatedArea4巨大なち○こやバイブによって性器やアナルを押し広げるのは勿論のこと、大量の性具や薬物の使用、フィストファックや浣腸、FC2の規約上ここでは書けない各種プレイなど、攻撃的で過激な性行為が多数行われており、それらに対するヒロインの恐怖や苦痛をご都合主義で蓋をすることなく、ハッキリと描く分、圧倒的な凶悪さを感じさせます(←参照 シリーズ第5話「真心歓待」より)。
また、それら狂気的で暴力的な性行為の果てに、ヒロインが快感を覚えてそれらに中毒することはありつつ、決して幸福感などはなく、破滅的なものであり、狂気が彼女達にも宿ってしまった結果として描かれているのは、オイスター作品での一貫したスタンス。
  体をガクガクと震えさせ、絶叫を上げながらのアへ顔チックな苦悶と快感の入り混じる表情、濁音メインの攻撃的な擬音の連発、涙や涎、黄金水、中出しされた精液が上下の口から噴出する液汁描写、下腹部を内側から突き上げる“ボコォ”描写など、ハードなエロ演出を連続させつつ、エロシーンの流れの中で演出を効果的に用い、かつ個々の威力が十分過ぎる程高いこともあって、過剰に演出を重ねずにシンプル&ストレートに演出を見せる技量も評価したいポイント。
ある意味ではエンドレスに続いていくことが狂気性を高めていることもあってフィニッシュシーンに演出や配置の重点を置くスタイルではないのですが、描写としての強烈さは射精シーンも含めて強固に維持されており、本作で実用的読書が可能な諸氏にとっては、何処でも抜き所になりえるエロシーンと言えるでしょう。

  極めて読み手を選ぶ作品であり、作中に含まされた警句の通り、安易に手を出すことは避けるべき内容ではありますが、孤高の凌辱エロ作家・オイスター先生が有する類稀な魅力を十分に備えた最新作であり、衰えることの無い構成力にも唸らされました。
特に、最終話のラストページで示された世界観にも震えましたね。

タカハシノヲト『搾精カーニバル』

SuckSpermCarnival  あらゐけいいち先生の『CITY』第2巻(講談社)を読みました。先日に第1巻が出たと思ったらもう2巻というスピード刊行ですが、中身のギャグのスピード感ももちろん光っております。せわしない展開の様で、徐々にキャラクター同士の絡みが出てくるのは美味いなぁと感じます。
作中作の「落胆くん」の落胆する内容が凄くて吃驚しましたよ。

  さて本日は、タカハシノヲト先生の初単行本『搾精カーニバル』(ワニマガジン社)のへたレビューです。満月の夜に鬼っ娘お姉ちゃんとセックス、正しく日本情緒ですねぇ(独断と偏見
お話は明るく優しく、でもエッチはちょっぴりハードな人外おねショタ&ラブラブおねショタが楽しめる作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~24P(平均24P弱)と書店売り誌初出としては標準的なボリュームで推移。短編群ということもあってストーリー面での読み応えには欠けますが、程好い濃厚感とボリュームのあるエロシーンで適度な満腹感のある抜きツールになっています。

【おねショタ系の王道的な魅力を有するラブコメディ】
  作風を大別するのであれば、オーソドックスなラブコメ・エロコメ系統の魅力を備えつつ、お姉さんタイプのヒロインと若い少年であったり低身長であったりなショタ系男性キャラクターとのラブエロ模様を描く“おねショタ”作品が大半を占めています。
SuckSpermCarnival1  9作中4作は妖怪であったり、アイスのアタリ棒で出現する女神さまであったり、森に棲む不思議な少女であったりと(←参照 主人公は森の中で不思議な言葉を操る少女に助けられ・・・ 短編「オルディの森」より)、人外ヒロインを擁する作品であり、エッチな彼女に翻弄されたり、種族の違いを越えて愛を結んだりといったファンタジー色のある作品群となっています。
ファンタジーとしてのストーリー性は強くないものの、少年にとって感じる年上の女性の“理解不能性”という面を、種族の異なる人外キャラクターという要素に重ね合わせ、性愛によってその理解不能性を乗り越えて幸福に結ばれるという流れは、年の差カップルの恋愛ストーリーにおける魅力と共通していると言えるでしょう。
  人外ヒロインではなく、現代日本の日常を生きる男女の性愛を描くおねショタ系でも、おおよその魅力は共通させつつ、こちらではエッチなお姉さんにたっぷり搾られる受け身の幸福感やドキドキ感をより明確にさせたタイプですが、後述する様にショタ君達もエロシーンでは相応に主導権を握ることもあり、受け責めが強く固定化されたスタイルではありません。
男女双方が気持ち良くなることを目指してエッチに邁進する若いエネルギーや、性愛を通じてポジティブに頑張ろうとする頼もしさなどもハッピーエンドを通して感じられ、単行本タイトルにある“搾精”的な倒錯感もスパイスとして有しつつ、全体的には平和でアッパーな読み口でまとめられていると感じます。

【多彩なキャラデザイン&ボディデザインのヒロイン達】
  年齢不詳の人外美少女さん達も多数登場する一方、女子校生~女子大生クラスの美少女さんに20代半ば程度と思しき勤労女性達も登場しており、年齢設定の幅以上に、キュートな少女タイプから、落ち着いたお姉さんタイプまで描き分けが為されています。
SuckSpermCarnival2おねショタの組み合わせにおける、お姉さんの方では、自分の性的な魅力に無自覚で年下ボーイにスキンシップをしてくるサバサバ系お姉ちゃんや(←参照 年下の親戚をからかうサバサバ系日焼けお姉ちゃん・・・マーベラス!! 短編「都会っ子とケダモノ」より)、長身スポーツガールながらちょっと気が弱くて年上のちんまり男子に甘える女の子などのタイプもおりつつ、妖しくセックスに誘惑したり、やや強引にエッチに巻き込んだりな肉食系エロお姉さんが主力。
ドスケベではありつつ、主人公を優しく抱擁したり手助けしてくれたり、一方的に搾りとるだけではなくて男性側の欲望の発揮を受け止めてくれたりと、お姉さんキャラクターに翻弄されつつも、ラブエロ系としての幸福感を担保する関係性にしているのは前述の通り。
SuckSpermCarnival3  時を重ねても永遠に少女の姿である短編「くらぼっこ」の座敷童さんのように、ちんまりボディ&ぺたんこバスト&華奢な四肢の未成熟感のある女体や、肉付き弱めの並乳ガール、健康的な肉感の体幹に程好いサイズ感の並乳~巨乳を組み合わせたボディに、ふんにょり柔らかな質感の爆乳をお持ちの女神様など、ボディデザインは多彩(←参照 短編「アイスの女神さま」より)。
また、長身長巨乳ガールや、艶やかな黒髪の間から角の生えた鬼娘さんに、可愛らしいお人形さんの様な着物姿の座敷童、農作業でこんがり日焼けした明るくサバサバとした田舎ガールなどなど、人外ヒロインの特徴づけも含めて、キャラデザインの多彩さが前述したボディデザインの多彩さと相まってヒロイン達の外見的な多様性を広げています。
  初単行本ながら絵柄は表紙絵とほぼ完全互換で安定しており、比較的太めではっきりした描線や適度なデフォルメ感が漫画チックな親しみ易さを高めると同時に、華やかさや濃厚感には若干欠けつつも、オーソドックスなアニメ/エロゲー系統のキャッチーさも併せ持つ絵柄となっています。

【程好いアタックの演出で彩る陶酔感の強い痴態】
  前述した様に抜きツールとして十分な尺のエロシーンを有しており、一定の攻防変化等を織り交ぜつつ、エッチに夢中になるショタと積極的に快感を高めていくお姉さんヒロイン達の痴態をたっぷりと提供。
  ヒロインの柔らかい体に触れたり包まれたり、彼女達の自慰などエッチな姿を見てしまったりでドギマギしてしまう少年の初心な反応もおねショタ系としての妙味であり、羞恥心や躊躇いも覚えつつ、エッチなことに徐々に絡め取られて双方のプレイは過熱化していきます。
これに加え、前戯パートでは、いわゆる授乳手コキやショタち○こを唾液たっぷりのお口で全部舐めつくす濃厚な汁だくフェラ、たっぷりバストでのパイズリなどのヒロインの積極性を前面に出したご奉仕プレイで射精に導くと共に、女体の柔らかい感触を感じさせる愛撫描写も充実させており、前戯パートの尺は長めに設けられています。
  すっかり濡れそぼった秘所に導かれて抽挿パートに移行すると、ここでも体格差を活かして夢中に腰を振りながらおっぱいに吸いついたり、ねっとりとしたキスを交わしながらピストンしたりと、体や粘膜の密着感を強調しつつ、双方がより積極的に相手と快楽を求めて前のめりに進んでいくパワフルさを感じさせています。
SuckSpermCarnival4乱れた描き文字で表現されるエロ台詞や嬌声、要所で投入する結合部アップの構図に汁けたっぷりの蕩け顔など、適度にアタックの強いエロ演出・構図を連続させながら(←参照 短編「ハセヒメ」より)、全般的にクドさや過激な表現は抑制されており、陶酔感の強さとヒロインのエロ可愛さを両立。
  複数ラウンド制のエロシーンの〆を飾る中出しフィニッシュは、柔らかい肢体をギュッと抱きしめて密着したり、涎たっぷりの舌を絡め合わせたりしながらアクメを迎える秘所にたっぷりと精液を搾り出され、両者が絶頂の喜悦に震える様子を大ゴマ~2P見開きでパワフルに描き出しつつ、その後のくたっとした肢体やアクメ後も続く抱擁などを投入して適度に余韻に浸らせる流れも魅力的です。

  エッチなお姉さん達に翻弄されたり甘やかされたりなドキドキ感が魅力の王道的なおねショタでありつつ、多彩な人外ヒロインや各種ツボを押さえたヒロインの造形も美点の一つでしょう。
個人的には、アイスのアタリ棒で遭遇できるエッチな爆乳女神様にたっぷり搾られる短編「アイスの女神さま」と、ガサツそうだけど中身はピュアな日焼けお姉ちゃんとのドキドキお風呂セックスな短編「都会っ子とケダモノ」が特にお気に入り。

上石ニーニー『姉妹性交淫習』

SisterSexConvention  幸村誠先生の『ヴィンランド・サガ』第19巻(講談社)を読みました。がっつり盛大な戦をしたいというシンプルかつパワフルな願望で走り回るトルケルさんが今回も印象的でしたね。あと、色々と不憫キャラ・シグルドさんが元気で何より。
クヌートさん、裏で絶対に陰謀巡らせてるんでしょうな、仕方ないことですが、施政者としてあくどくなったものです。

  さて本日は、上石ニーニー先生の『姉妹性交淫習』(ジーオーティー)のへたレビューです。約4年ぶりの単行本ですが、前単行本『いやらしい牝穴』(サン出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ダーク&インモラルな雰囲気の中で繰り広げられる巨乳美少女・美女達との禁断の近親セックスが描かれる作品集となっています。

SisterSexConvention1  収録作は、三つ子の女子を授かることが多いものの何故か男子の出生率が低い歴史ある美ヶ根家では例外的に跡取りの男子を授かる一族の者同士の性交を行う“孕身の儀”という因習があり、美少女三姉妹がその儀式に参加する内に背徳の快楽に溺れていくのだが・・・な長編「美ヶ根家の淫習」全6話(←参照 すなわちこの三姉妹に好き放題中出しセックス出来ることに 同長編第1話「白の巻」より)+この美ヶ根家の分家を描く描き下ろし番外編(8P)、および独立した短編3作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は18~24P(平均20P)と中の下クラスのボリュームで推移。長編作にはストーリーとしての読み応えは相応に感じますが、概してスムーズにセックスシーンに突入していくエロメインの作品構築で安定していると感じます。

【非日常の妖しい性愛が連綿と続いていく退廃感】
  今単行本でメインとなる長編作は、近親セックスによって男子を残す不思議な因習を続けてきた名家を舞台とする伝奇風作品であり、美少女三姉妹とその母が孕ませセックスの快楽に溺れていく様子をじっくりと描きます
攻撃的な性格の弟によって好き勝手にその身を貪られる日々の中、儀式に積極的な長女と羞恥や屈辱が徐々に快楽に塗り替えられていく次女や三女、何らかの企みを有している様な母達それぞれの反応を描きつつ、勿論セックス三昧のウハウハ感も喚起。
SisterSexConvention2とは言え、伝奇風の作品ということもあって、ラブコメ・エロコメ系統のハーレム作品におけるハッピーなウハウハ感は希薄であり、繰り返される背徳の行為の退廃感、それを上回る快楽、それらを包み込む一族の狂気と謎といった要素で、暗く妖しい雰囲気を作り出していきます(←参照 一族の暗部である「分家」の存在が 長編「美ヶ根家の淫習」第4話「花の巻」より)。
  この因習に囚われた登場人物達は、孕ませセックスに邁進する主人公も含め、能動的に事態の“決着”を図ろうとはしないため、ストーリーそのものに大きな動きや面白みには欠ける一方、日常の片隅に狂気と倒錯の非日常が綿々と存在し続けることを示す設定・シナリオは、独特の妖しい魅力を有しています。
  短編3作については、ちょっとお馬鹿だけどいい子な妹ちゃんとのラブラブHな短編「肉ムチ妹トレーニング」といったライト系もありつつ、狂気に憑りつかれた人妻さんの享楽の日々を描く短編「妻母汁」や、生意気で反抗的な妹を特殊な催淫性・催眠性のある体液で調教凌辱な短編「催眠体液」と、こちらもダーク&インモラル系統が主力。
  長編・短編共に、話としてのすっきりとしたオチは用意されていませんが、前述したようにその妖しく淫らな営みが今後も続いていくことを示唆して、ダークな雰囲気をラストでも色濃く香らせてまとめています。

【ロケット巨乳装備のスレンダーボディな美少女&美女】
  ヒロイン陣の年齢設定は、過半数が女子校生級の美少女で占められつつ、その母親である30代前半~半ばクラスの美熟女さん達も複数名登場。とは言え、年齢的な描き分けはあまり明瞭ではなく、共にある程度成熟した色香と若々しさを両立させたタイプです。
中編作では、妖しげな雰囲気を漂わせる母や長女、ツンツンした元気なスポーツ少女な次女に優しい雰囲気の三女とキャラクターの性格付けを差別化すると共に、短編群でも妖艶な人妻やツンツン生意気妹、天然だけど優しいお兄ちゃんラブな妹と、個々のキャラクターを掘り下げる余裕はないものの、ある程度分かり易い属性付けを施した近親ヒロインが揃っています。
  あらゆる売春の相手を“お兄ちゃん”と信じて背徳の快楽に身を浸す人妻を描く短編「妻母汁」で顕著ですが、男性キャラクターにシナリオ上の存在感はあまり無く、欲望に支配され、ヒロイン達の肉感ボディを好き放題にする頼もしい竿役以上の役割をありません。
SisterSexConvention3  何故か猫耳のようなパーツが頭部にあるのが特徴である中編作の美ヶ根家(みけねけ)の女達も含めてボディデザインはほぼ統一されており、等身高めのスレンダーボディに乳首がツンと自己主張する弾力ロケット巨乳、締まったウェストに肉感たっぷりの桃尻&太股、陰毛が茂る淫猥な股間を組み合わせた女体が勢揃い(←参照 催眠調教された妹のエロボディ 短編「催眠体液」より)。
殊更に強い特徴のある女体描写ではないものの、スレンダーボディに大盛りバスト&ヒップを組み合わせた直球のセックスアピールと、ややシンプルながらそれ故に淫猥さとクセの少なさが適度な塩梅になる粘膜描写は、幅広い層にとってエロさを感じさせるでしょう。
  エロ漫画ジャンルの平均画力が大変に上がっている現状においては、オールドスクールさを感じさせるアニメ/エロゲー絵柄ではあり、読み手の好みによっては物足りなさを感じる可能性はありますが、十分な描き込み密度と漫画チックな親しみ易さで明瞭なエロさとキャラへの取っ付きやすさを確保しています。

【エロボディを好き放題に貪って快楽に染め上げる痴態描写】
  シナリオラインは提示された作品の設定を固めていくことに徹していることもあって明瞭にエロメインの作品構築であり、美少女や美熟女の淫らな肢体を好き放題に貪っていく様子をたっぷりと鑑賞可能。
  しきたりに従わざるを得ない美少女姉や何やら策謀を企てている姉や母を攻撃的なピストンとねちっこい調教で快楽を以て支配していく中編や、催眠調教シチュエーションの短編「催眠体液」など、近親エロに加えてアブノーマルであったりインモラルであったりするエロシチュを添加した作品が主力となっています。
柔肉がはち切れんばかりに詰まった巨乳を揉みしだいたり、乳首や秘所の性感帯にむしゃぶりついて快感を叩き込んだりして前戯パートを形成し、ここでイラマチオ等での射精シーンを投入することもありつつ、すっかり発情した秘所に挿入して攻撃的なピストンを開始。
SisterSexConvention4  嫌悪感を示したり、逆に余裕を感じさせる言動をしていたりするヒロインに対してガンガン抽挿を繰り返すことで、すっかり快楽に陥落したヒロイン達が蕩けたメス顔と余裕のない嬌声&エロ台詞を曝け出す変容を遂げ、男性キャラクターのサディスティックな台詞回しすら彼女達を屈辱と倒錯の快楽に追い込む要素として機能(←参照 反抗的な姉もこの有り様 長編「美ヶ根家の淫習」第2話「橙の巻」より)。
エロ演出的にもあまり飛び道具は用いず、前述した陶酔感のある表情付けや適度に下品さも織り交ぜたエロ台詞に加え、じっとりと肌を濡らす汗等の抑え気味の液汁描写や肉棒が出し入れされ愛液の漏れる結合部を見せ付ける構図等を連続させて、個々にストレートなアタックのある描写を積み重ねていきます。
  すっかり快楽狂いになった美少女&美女達が淫語搭載のエロ台詞を奏でつつ、射精の予兆を感じれば、膣内射精を淫らにオネダリする完堕ちぶりを示し、その肢体をがっつりホールドしながら最奥に白濁液を叩き込んでトドメのアクメに震わせるフィニッシュは大ゴマ~1Pフルで提供してパワフルな〆を形成しています。

  妖しい雰囲気で、エロボディを好き放題という攻撃的な全能感を高めたスタイルであり、ラブエロ系や美麗な作画をお求めでなければ、割合に幅広い層にとって抜きツールとしての実用性は高いタイプでしょう。
個人的には、三姉妹&エロママンそれぞれの堕ち方を楽しめる長編作が一等お気に入りでございます。
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