2017年01月

かかし朝浩『JKをおしえて』

TellMeAboutJK つくみず先生の『少女終末旅行』第4巻(新潮社)を読みました。今回出会った“ヌコ”との出会いと別れの過程で、終末の世界の本当の終わりが示唆されたことと、かつてあった多くの人々の存在に触れたことが対照的であるなぁと感じた巻でした。
徒に巨大兵器のスイッチを押して大量破壊しても人に迷惑にならないと楽しげですな。

  さて本日は、かかし朝浩先生の『JKをおしえて』(メディアックス)のへたレビューです。久しぶりにレビューの俎上にあげましたが、成年向けジャンルでの3冊前の単行本『ドM改造計画』(一水社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ヒロイン達が色々と“変身”して知らなかった性的快楽の奔流に飲み込まれて喜悦に浸る作品集となっています。

TellMeAboutJK1  収録作は、“後天性性反転症”という病気によって男性から女性へと性転換してしまった主人公はそのことを秘密にしていたものの、不良少女二人に秘密を握られ、性的な調教を受けると共に売春にまで手を出すことになり~な中編「JKをおしえて」全3話(←参照 ギャル二人に弄ばれる主人公だが・・・ 同中編第2話より)+描き下ろし後日談(3P)、魔女であるヒロインが黒魔術に供する精液を主人公から搾り取り、そこから作った惚れ薬で一騒動な連作「ビッチウィッチ」前後編、および読み切り形式の短編5作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は18~24P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで推移。中編作についてはストーリー面に一定の存在感はありつつ、基本的にはシナリオをコンパクトに畳んでエロを充実させる作品構築がメインと言えるでしょう。

【強烈な欲望に登場人物達が牽引されていくアブノーマル感】
  お馬鹿テイストをたっぷり込めたエロコメ的な作品と、アブノーマル系としてのハードさを追求した作品のどちらも得意とする作家さんであり、今単行本でも両方のスタイルが楽しめます。
  男性主人公が女性に性転換する、いわゆるTSモノ(TSF)であるタイトル中編は、女性の体になり、アナルを中心としてその性感を開発されながら、男性としての自意識を保つ主人公が、不良ガールコンビの差し金もあって、如何に男性としての自意識を振り切って精神や性的興奮の在り方も女性に変化していくかという流れを描いています。
優等生であった主人公が、女性としてのセックスの快楽に飲み込まれていくという点においては、堕ちモノ系の雰囲気はありつつ、周囲からの強制がある程度存在していたとはいえ、最終的には自覚的かつ自発的に“女性”としての在り方を主人公が選択するという描き方であるため、暗さ・重さの印象はそこまで強くないとも感じます。
TellMeAboutJK2  お兄ちゃんラブな従妹ちゃんが押し掛けてきて熱烈エロアタックを仕掛けてきたり(←参照 短編「おたいとこ」より)、女性社員に性処理休憩という制度が認められた会社でそれをフル活用するOLさんであったり(短編「ご休憩1H」)、優等生なヒロインの中に眠っているビッチ人格が目覚めたりと(短編「大変よくデキました」)、ビッチなヒロイン側が行為を主導することが多いのも特徴的。
また、性感を強烈に高めるツボや多重人格、エロ魔術等の漫画チックな各種ギミックや、真面目な優等生さんがビッチ目指して頑張って大変なことになる展開(短編「ちょろギャル」)など、コミカルさを有した要素も多い一方で、どちらかと言えば登場人物達を支配する快楽の強烈さを、劇画的なアングラさや一種禍々しい様相も交えて描いている為、カラッと明るいギャグ的な印象は強くないと感じます。
  前述した様に短編も含めて重苦しい読書感は抑えており、明確なバットエンドではなく、おトボケ風味であったりヒロインが自ら快楽を求めるようになったりなまとめ方であるため、アブノーマル感は十分打ち出しつつ、読み口は軽めであると総括できます。

【スレンダー巨乳ボディの美女&美少女ヒロインズ】
  指圧師の女性やコールセンターに勤めるOLさんなど、大人ヒロインも数名登場しつつ、中編の性転換主人公も含めて女子校生級の美少女さん達が主力を担います。
TellMeAboutJK3性転換であったり魔術の影響であったり、はたまた真面目ゆえの勘違いであったりと、別の理由からビッチ化するタイプもいれば、もともとセックス大好きなビッチさんも存在しますが、いずれにしろ所謂“ビッチ”属性を有したヒロインが多く、主人公への恋故にエロエロに~というパターンもありつつ、どちらかと言えば率直に快楽を貪るタイプのキャラクターが主力(←参照 セックスそのものを楽しむビッチなウィッチさん 連作「ビッチウィッチ」前編より)。
また、勉強のできる優等生少女(偏差値75)が偏った知識を基にギャルを目指してビッチ堕ちする短編「ちょろギャル」、女性の性的感覚を強烈に高める指圧術をマスターしてしまった主人公が登場する短編「プラチナフィンガー」、何処となく弘前市の某魔女姉妹を想起させるヒロインコンビが登場する連作「ビッチウィッチ」など、設定やキャラデザにパロディを認識させるキャラクターが多いのも特徴でしょう。
  徐々に女性らしい体型に変化していく中編作の性転換主人公など、等身や全体の肉感などには年齢設定等による一定の描き分けはありますが、すらりとした手足と肉付き弱めのスレンダーなボディに豊満バスト&形の良いヒップを組み合わせたボディデザインで概ね統一。
  一般向けジャンルでも活躍されている作家さんであり、比較的素朴で親しみやすい絵柄でありつつ、現在のエロ漫画ジャンルを席巻するキャッチーさとお色気の濃厚さを高い水準で両立させる絵柄に比べればオールドスクール感や物足りなさは否めないところ。
とは言え、ベースとなる絵柄がさっぱりとシンプルな印象がある分、後述するエロ演出のアタックの強さや淫猥さがギャップとして引き立っている印象があり、また柔肌やタイツといった質感が重要なものの描き方には十分な密度を載せているのも印象的です。

【ハードなエロ演出で彩る熱狂的なヒロイン達の痴態】
  明確にエロをたっぷりと提供することを意図した作品構築であり、ページ数こそ多い方ではないものの、抜きツールとして標準的な分量を用意して、ヒロイン達が熱狂的な痴態に包まれていく様を提供。
  女体化した主人公とビッチギャルとのレズセックス調教や、アナル性感開発、拘束された男友達とのセックス強制などなど、アブノーマルなプレイを満載する中編の他にも、ピュアな性格の女の子を魔法で発情&言いなりにしたり、性感を異常なまでに高めて高慢ヒロインに制裁を加えたり、多重人格それぞれの性質に沿ってプレイや言動が次々と変化していくシチュエーションであったりと、変化球のエロシチュ・プレイが多くなっています。
TellMeAboutJK4エッチの最中にビッチガールのピュアな恋心が語られる短編「おたいとこ」などの恋愛系も含め、ヒロイン陣が自身の性的欲望を開放したり、開発された性的快楽にのめり込んでいったりと、ヒロイン側が行為に夢中になるという描き方にウェイトを置いており、性的なものを通してのヒロイン達の変化に魅力があるとも言えるでしょう(←参照 真面目な美人OLさんもこの有り様 短編「ご休憩1H」より)。
  そういったヒロインの変容・変化を強調する企図もあって、エロ演出は攻撃性の高いものをチョイスしており、淫語搭載のお下品なエロ台詞やち○こを前にしての喜悦の表情、ピストンされながら曝け出す、目を潤ませ舌を突き出すだらしのないアへ顔、じっとりと溢れ出す汗や白濁液のシャワーに濡れる女体等々の演出を十二分な密度で織り込んでいます。
前述した通りに、絵柄の性質もあってこれらのエロ演出が十分なアタックの強さを生んでいるのが強みであると同時に、逆に言えばベースとなる絵柄との相性が必ずしも高いわけではなく、一種のどぎつさを感じることもあるのは確かであり、良くも悪くも露骨さやアングラ感のあるエロ描写とも評し得ます。
  状況の変化なども含め、複数のエロシチュを含めてエロシーンを構成しつつ、各パート・プレイがやや駆け足になっているのは難点ですが、前戯・抽挿パートの双方に射精シーンや絶頂シーンを投入する複数ラウンド制は嬉しいところで、大ゴマでのフィニッシュシーンでも液汁描写や台詞表現等を添加することでエロとしての過激さ・高揚感をアピールしています。

  作劇・作画共に読者によって好みが分かれる要素はありますが、ユニークな面白さがある作品集であることは間違いなく、一風変わったエロ漫画を読みたい諸氏にはお勧め。
個人的には、堅物優等生さんがギャルを目指して騙されまくりビッチ道をガンガン疾走することになる短編「ちょろギャル」に笑わせて頂いて、これがお気に入りでございます。

Dr.P『初恋すぷらっしゅ!』

FirstLoveSplash 岡田淳司先生の『ニャンキーズ』第1巻(角川書店)を読みました。野良猫達の生活や縄張り争いを不良(ヤンキー)として描いた作品で、人間形態での不良バトルの緊迫感と猫ちゃん形態の喧嘩の微笑ましさが独特のケミストリーを生んでいます。
この作品もそうですが、最近、王道不良漫画+意外な要素って組み合わせの作品、流行っていますね。

  さて本日は、Dr.P先生の『初恋すぷらっしゅ!』(コアマガジン)のへたレビューです。成人向けでは久しぶりの単行本となりますが、(成年向け)前単行本『僕んちのミカゲさん』(富士美出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ちょっと性癖を拗らせたボーイズ&弾力ヒップガールズのほのぼのラブコメ&ラブラブHが詰まった作品集となっています。

FirstLoveSplash1  収録作は、陸上部の後輩である長身日焼け肌無表情ガールな後輩が根暗チビ扱いされる主人公のことをいつも気にしていて偶然出会った夜の公園で熱烈アタック!?な連作「センパイハンティング」「センパイヒーティング」(←参照 当ててんのよアタック! 同連作前編「センパイハンティング」より)、とあることから女性の裸にトラウマを抱えてしまった少年meets暴君美人な女教師さんの短編「トラウマオーバーライト」+描き下ろし後日談2P、および読み切り形式の短編7作。
なお、短編群の何作は同一世界を舞台としているようで、あるエピソードのメインキャラクターが他の作品でサブキャラとして登場することもありますが、基本的には独立した作品群となっています。
1話・作当りのページ数は16~20P(平均18P)とやや控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類。概ね軽めの読書感のシナリオパートと濃過ぎず薄過ぎずな濃度のエロシーンとでバランスよくまとまった作品構築となっています。

【ラブコメ系としての王道的な魅力を備えた作劇】

  明るく楽しく、そして程好く甘い幸福感を喚起する読書感のラブコメディがメインの作風と言える作家さんであり、今単行本も王道的な魅力を備える青春ラブコメを楽しめます。
ジョギング中に出会う女性の汗の匂いにぞっこんになってしまった主人公君や、女性の裸に強い抵抗感を抱くトラウマを抱えた少年、未だに処女であることがちょっとコンプレックスで酒の勢いもあって暴走することになる女教師さんなどなど、性的な嗜好や性経験などにおいて、ちょっと“拗らせちゃった”登場人物が多いのが一つの特徴。
FirstLoveSplash2無論、それらを深刻なものとして描くことはなく、登場人物達の性的嗜好やナイーブな秘密が、男女の性愛の中で共有され、相手に受容されることで解決されるという流れになっているのは(←参照 厳しい女教師さんの優しい笑顔 短編「トラウマオーバーライト」より)、恋愛の成就としての幸福感を高める上で大きな効果を発揮しており、コミカルな雰囲気とラブエロ系の甘い雰囲気の双方を形成しています。
  また、そういった拗らせた面も含め、ヒロインのキャラクター性をシナリオパートにおいて分かりやすく立てている分、個々に魅力的な美少女・美女とのラブ&エロに宿る幸福感をスムーズに喚起しているのは、ラブコメ系としての教科書的な美点と言えます。
コミカルな面も相応に目立ちますが、そういった個々に魅力が明確に為されたヒロイン陣が素直な恋愛感情を、ちょっと恥ずかしがりながら口にするシーンに程好い甘味があるのも印象的であり、前述したラブエロ系としての幸福感に直結。
  勘違いやトラウマ、秘めていた思慕等がいずれも解決されて男女の関係性が幸福に結ばれるラストは、ヒロイン側に主導権を持たせた状態においてそんな彼女達と仲良くやっていく二人の関係性を示して、ほのぼのとハッピーエンドにまとめています。

【形の良い桃尻も魅力の多彩な設定・キャラデザのヒロイン達】
  女子校生級の美少女さんを主力としつつ、20代半ば~後半程度と思しき(主人公にとって)年上な美人さんも数名登場するヒロイン陣になっています。
  快活なスポーツ少女に、無表情だが実は肉食系な後輩ガール、怒らせるととっても恐い暴君系女教師さんや恋人のいないやさぐれお姉さん(処女)、真面目だが守銭奴なメガネガールなどなど、キャッチーな属性とユニークな魅力を調合した多彩なヒロイン達が揃っています。
すらりとした長身のスポーツ少女や、ツリ目のお姉さん、三白眼&メガネの地味系ガールに日焼け肌の長身短髪の後輩ちゃん、艶やかな黒髪ロングのお嬢様系大和撫子などなど、性格面と併せてキャラデザインの多彩さも魅力的。
この多彩なキャラデザの中で、背の高い女の子や、メガネ、三白眼、中性的な短髪&容姿など、二次元的な華やかな美少女キャラのスタンダードとは異なる要素を織り込むことが多く、ある種の地味さや中性的な印象などのあるヒロインが、ラブ&エロの中でキュートな女の子として魅力が高められていることが一つの美点であると個人的には感じます。
FirstLoveSplash3  もっちり柔らかモンゴロイドボディの女の子もいれば、スポーツで鍛えられた締まったスレンダー巨乳ボディの女の子もいたり、若々しさもありつつ適度に熟した大人のグラマラスボディなど、キャラクターの設定に合わせて女体の描き分けも為されていますが、程好い量感と輪郭が綺麗な円弧を描くヒップの描写はこの作家さんの特徴的な要素(←参照 短編「サーペンタイン・ラブ」より)。
このヒップに加え、貧乳から巨乳まで各種取り揃えのバストの存在感で適度に魅せつつ、絵柄の性質もあって、濃厚な淫猥さというよりかは親しみ易いエロ可愛さや健康的なお色気感が先行する女体描写と言えるでしょう。

【程好い密度の演出で彩るヒロイン達の痴態が生む幸福感】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺のエロシーンというわけではなく、また、各種スキンシップやオナニー、臭い嗅ぎ、過去のエッチの回顧など、核となるセックスシーンに至るまでの導入パートにおけるエロ描写を充実させる傾向にあり、特にたっぷりピストン描写を楽しみたいという方は要留意。
前述した様に、憧れの先輩やサバサバした女の子、無表情ガールに厳しい年上美人さんなどのヒロインが、エロ可愛い姿を主人公に対して素直にオープンしてくれるという幸福感を基調にした和姦エッチであり、羞恥系シチュエーション等を盛り込むことがあっても、あくまでラブエロ系としての魅力を損なわない水準に留めています。
  上述したボディタッチ等の肌の触れ合いも含め、前戯パートを長めに描く傾向にあり、互いの体温や匂いなどを感じながら、特にヒロイン側のバスト&ヒップの柔らかさを堪能すると共に、双方の興奮が高まっていく様子をじっくりと描き上げています。
FirstLoveSplash4前戯パートを量的に充実させる分、抽挿パートの尺は短めになることが多いのは好みを分ける可能性がありますが、十分に蕩けた秘所にピストンを加えながら、乳首弄りや舌を絡めるキスでヒロインの快感を更に高めたり、殊更に強調することはないものの、バックからの構図で魅力的な桃尻を魅せたりと(←参照 バックからの主観構図&乳揉み 短編「aromatic athletic」より)、前戯パートにおけるエロ描写の美点を共通させています。
  小~中コマを詰めて配置して、行為の連続性や複数アングルの提示によって描写の情報量を高める画面構成になっている一方、エロ演出については過激な演出は控えて、快感と羞恥、歓喜の入り混じる蕩け顔や適量の液汁描写、台詞回しなどベーシックな演出を抑えめの密度を以てヒロインの痴態を彩ります。
  中~大ゴマで魅せるフィニッシュシーンにおいても、演出強度を強く押し上げることはせず、結合部見せつけ構図も用いつつ、体を駆け抜けるアクメの感覚にたっぷり浸るヒロインの痴態を描いており、読み手の嗜好によっては物足りなさを感じるかもしれませんが、全体的に絵柄の健康的なお色気感を生かしたエロ描写として統一されていると評し得るでしょう。

  ヒロインのユニークな魅力を自然に引き出してシナリオ・エロ双方の魅力に直結させたラブコメ系エロ漫画であり、エロ面での強いパンチには欠ける一方で、エロの幸福感や開放感を幅広い層が楽しめる作品集と言えるでしょう。
個人的には、日焼け褐色肌&語尾が「~ッス」な長身巨乳ガールに積極的にラブエロアタックを掛けられる連作「センパイハンティング」「センパイヒーティング」が大変気に入っております。

森島コン『おねショタでぃっしゅ❤』

OneShotaDish  TVアニメ『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』第4話「無線HAMファイターズ」を観ました。毎回、秋葉原関係の様々なオタクジャンルを見せてくれる作品ですが、今回はアマチュア無線回でしたね。しかし、秋葉原の電波塔建設構想、既に懐かしいレベルになって・・・。
前回のライブシーンも含め、まにあ~ずの「サンキトウセン」、楽しい歌ですよね。

  さて本日は、森島コン先生の初単行本『おねショタでぃっしゅ❤』(茜新社)のへたレビューです。初単行本の発売を楽しみに待っておりました。
キュートなショタボーイ達が年上お姉さん達に性の手解きを受け、男女双方が熱っぽく蕩けまくりなおねショタ作品集となっています。

OneShotaDish1  収録作は、陸上部の憧れの美人先輩がすっかり肥えてしまい、彼女のダイエットに付き合うことを志願した後輩君は先輩のムチムチボディにぞっこんでとあるお願いを!?な連作「肉❤熱BODY」正続編(←参照 ムチムチ弾力ボディの下敷きに!ヤッター! 同連作正編「肉❤熱BODY」より)、気の良い黒ギャルさんが近所の少年の性の目覚めに付き合うことになって二人とも相手に夢中になって~な連作「お風呂とらぶるっ!」「クリスマスは君と」、および独立した短編6作。
1話・作当りのページ数は10~24P(平均21P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。前後編というよりかは続編を付け足した形式の連作2本を含め、基本的にはコンパクトな構成の短編群という印象であり、ストーリー面での読み応えは乏しい一方で、おねショタエロをたっぷり楽しめる作品構築になっています。

【お姉ちゃんヒロインに翻弄される幸福感】
  概ね同世代の思春期ボーイ&ガールのラブ&エロ模様を描く短編「嘘からはじまる」「本番中はお静かに!」などの、王道的な青春ラブコメ作品も収録しつつ、前述した通りに思春期入りたてのショタボーイ達と年上のお姉さんとを組み合わせたおねショタ系作品がメインであり、またヒロインが主人公の男性キャラクターよりも年上という点は全作品に共通。
OneShotaDish2偏った性知識を基にグイグイ迫ってくるショタボーイにお姉ちゃんが翻弄されちゃう短編「お姉ちゃんとあそぼ!」といった作品もありますが、基本的にはヒロイン側が主導権を握っており(←参照 連作正編「お風呂とらぶるっ!」より)、主人公の精通を達成したり自ら腰を振ってセックスの快楽をレクチャーしたりと、性的経験のないキュートボーイズ達を翻弄します。
年上ヒロインに翻弄されるという、ある種(男性にとっての)被虐的な願望を叶えてくれる点はありつつ、お姉さんの優しさや恋心、信頼関係など善良な心情をベースにした行為であるため、一方的に性的な搾取を行うといった殺伐感はなく、エッチなお姉さん達に身も心も委ねる幸福感も喚起。
後述する様に、エロシーンでのショタボーイ達の羞恥や興奮の表情に魅力があり、年下ボーイやそれらとの性行為に夢中になってしまうヒロイン側の心情描写も描きつつ、エッチなことで頭がいっぱいになったり、お姉さんへの好きな気持ちにドキドキしたりな、ショタ主人公達の初心な反応でも魅せている点は、おねショタエロならではの強い魅力と評し得るでしょう。
  エロシーンにおいてはショタ側が攻め手に回ることもありますが、シナリオとしてはラストまでヒロイン側に年上としての優位性や包容力を強く維持させる描き方となっており、そんな年上ヒロイン達に恋人として認められる甘く優しいハッピーエンドで微笑ましく〆ています。

【キュートなショタボーイ&柔らかボディのエッチなお姉さん】
  女子校生級の美少女ヒロインを主力としつつ、20代半ば程度と思しき綺麗なお姉さんも数名含むヒロイン陣であり、いずれも主人公よりも年上。男性キャラクターについては、前述した通りハイティーン級の後輩男子なども含めつつ、高学年クラス程度のショタボーイ達も投入。
黒ギャルさんや官能小説家、レストランのウェイトレスさんにスポーツガール、アイドルトリオなどお姉さん達の設定も様々であり、それに合わせたエロシチュエーションや着衣を投入することで、個々のキャッチーな魅力をしっかりと伝達。
  また、ショタボーイ達の造形にも多彩さとそれぞれの魅力があり、真面目系少年やちょっとガサツな元気ボーイ、おとなしく控えめな性格の仔犬系ボーイに無邪気にSっ気を発揮する少年などなど、性格面においても幼さ故の無垢さを基調とした上で印象の多彩さを生み出しています。
OneShotaDish3ヒロインとほぼ同年代ながら低身長な少年も含め、ヒロインの肢体と対比させることで男性キャラクターの小ささや華奢さが強調されており、お姉さんヒロインの柔らかボディに包み込まれたり(←参照 アイドルのお姉さん達にたっぷり搾られる 短編「アイドルだって○○したい!」より)、騎乗位で組み伏せられたり、はたまた豊満ボディに後ろからしがみついたりといった構図はおねショタエロならではの妙味。
並乳クラスのスレンダーボディの美少女さんもいますが、たっぷり柔らかおっぱいにこれまたマッスたっぷりの桃尻を組み合わせた肉感ボディがメインであり、上述した様にその柔らかさや大きさに包まれる幸福感を喚起。バスト&ヒップを中心としたストレートなエロさを有しつつ、全体として健康的なお色気感やキャッチーな可愛さと上手く共存するタイプのキャラデザインと言えるでしょう。
  初単行本ながら絵柄の安定感は高く、適度なデフォルメ感に由来する少年~青年漫画的な親しみ易さや少女漫画チックな修飾性の高さなどと前述の分かりやすいエロ可愛さが無理なく共存しています。

【エロ可愛いエロ演出をたっぷり施す熱量たっぷりの濡れ場】
  明確にエロメインの作品構築の中で、お姉ちゃんヒロイン&ショタ主人公達の蕩け具合をたっぷりお届けすることで、おねショタエロの雰囲気を濃厚に形成するスタイルであり、抜きツールとしての満足感は高く仕上がっています。
好きな者同士の恋愛セックスがあったり、年下Sショタに拘束されて性感帯をたっぷり攻められる倒錯的なシチュエーションがあったり、逆に男性主人公がエッチな年上ヒロインに拘束されてたっぷり搾られたりと、王道のお姉さん誘惑H以外にもエロシチュは比較的多彩に用意していますが、倒錯性やアブノーマルさに強く踏み込むことはなく、あくまでエッチなことに翻弄される登場人物達のキュートなリアクションを引き出す仕掛けの範疇であると感じます。
  ショタ系主人公達の小さく、皮を被ったファルスをお口で丁寧に愛撫して精通させるファラ描写は、愛おしそうに舌や唇でち○こを刺激していく様子を、丁寧な描写と適度な動きの勢いで魅せており、顔面騎乗で豊満ヒップに包まれたり下半身をギュッと抱きかかえられたりしながらたっぷりと搾られてお口に初めての射精を果たします。
OneShotaDish4この前戯パートを含め、基本的にはヒロイン側が主導するエロ展開であり、終盤ではすっかりお姉ちゃんボディの気持ち良さに夢中になったショタ側が肉感ボディにしがみついてがむしゃらにファックするシーンも用意することもあるため、少しでもショタが攻め手に回るのは嫌だという諸氏は留意が必要ですが、エロフェイスのヒロインに騎乗位でたっぷり搾られたり、優しい言葉で励まされたり教えて貰ったりな台詞回しがあったりと(←参照 お姉ちゃんに褒められながら脱童貞 短編「ドウテイサンプル」より)、プレイや台詞回しでもヒロイン達の主導権を明示。
  序盤から熱っぽい官能の表情を示していますが、中盤以降火照った頬に潤んでハートマークを浮かべる瞳や輪郭がふにゃふにゃになった更にトロトロに蕩けたエロフェイスを曝け出し、たっぷりと漏れ出てくる各種淫液や、ハートマーク付きの各種擬音の散りばめなどと共にエロ可愛くかつ濃密な痴態描写を形成。また、ショタボーイズ達のキュートな悶え顔や羞恥顔などもヒロインに負けず劣らず演出面で注力されています。
  前戯パートでお姉さんにたっぷり搾られ、また抽挿パートでもキュンキュン締め付ける秘所に何回も搾られるという抜き所多数搭載の複数ラウンド制であり、ちんぐり返しや騎乗位でガンガン腰を振られたり、はたまたお姉ちゃんボディに直向きにピストンしたりで中出しを連発しながら、蕩けきったヒロインの痴態と汁塗れの結合部を魅せてフィニッシュを形成しています。

  おねショタ縛りの作品集ではないですが、お姉ちゃんキャラクターもショタキャラクターもエロ可愛く描けており、お姉ちゃんにたっぷり搾られたり、そんなヒロインに夢中になったりな幸福感を満たしてくれる1冊。
個人的には、真面目系ショタ君がエッチなお姉さんに筆おろし&色々なテクでたっぷり搾られる短編「ドウテイサンプル」と、黒ギャルさんと元気ショタのほのぼのラブ模様&貪りセックスの連作「お風呂とらぶるっ!」「クリスマスは君と」が特にお気に入り。

しおこんぶ『Fanaticism』

Fanaticism 武田一義先生(原案協力:平塚柾緒氏)の『ペリリュー 楽園のゲルニカ』第2巻(白泉社)を読みました。功績係として、生き残った者達の記憶の中にある死に触れざるをえない主人公の立ち位置は壮絶であるなと感じました。「こんなのあんまりだ」という一人の人間としての叫びに胸を打たれます。
大局の中での価値を失っても戦いという命の損耗が続く無情さに何とも言えないため息がでます。

  さて本日は、しおこんぶ先生の『Fanaticism』(文苑堂)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『恋まぐわい』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
近代欧州を舞台として多彩な人間模様の中で柔らか肉感ボディの美少女&美女達が強烈な快楽に染め上げられる作品集となっています。

Fanaticism1  収録作は、立派な屋敷で働くことになった新人メイド・アリッサは上級使用人である奥様付きのメイド・コレットによって若主人の性教育係の補助を命じられ、優しい若様との恋に落ちるが、その平穏な屋敷に隠されていた狂気が徐々に明らかになっていき・・・なタイトル中編「Fanaticism」全4話(←参照 初心な美少女メイドが夜伽を 同中編第1話「憧憬の視線」より)、および読み切り形式の短編2作。
計6本と収録本数こそ少ないものの、1話・作当りのページ数は36~40P(平均37P弱)とかなりボリュームがあり、単行本としての厚みも十分。ページ数が多いこともあって、短編・中編共にストーリーとして相応の読み応えがあり、もちろんエロシーンの分量も充実した作品構築となっています。

【“カントリー・ハウスもの”的な魅力を織り込んだ作品群】

  前単行本が和装・和風の要素で統一した作品群であったのに対し、今単行本では18世紀後半~19世紀初頭程度の英国・欧州風の世界を舞台とした作品群となっています。
Fanaticism2 初心なメイドが優しいご主人様と恋に落ちるも、彼女は厳然とした社会階級の壁と上級メイドであるコレットの策謀(←参照 表出する狂気 中編第3話「劇場の誘惑」より)、名家の中に渦巻く狂気の風習といったものに飲み込まれていき、純粋な恋愛関係を引き裂かれた彼女の末路は・・・というのが中編作のストーリー。
閉鎖空間の中で渦巻く愛憎や陰謀といった点は、アニメ/ゲームジャンルにおける“館モノ”の要素を踏襲していると言えますが、その一方で貴族と平民の格差および使用人の中での格差といった人物関係をベースにした中での恋愛や駆け引きを描いているのは、例えば『ゴスフォード・パーク』『ダウントン・アビー』といったイギリスの“カントリー・ハウスもの”の面白さと共通点を感じます。
  純真なヒロインが性愛の喜びを知り、そして堕ちていくヘビィな中編作に対し、名家のお嬢様とそのお付きのメイド美人との信頼・性愛関係を描いた短編「Lily ties」や、看護婦として従軍した結果、精神を病み、麻酔(麻薬)中毒となったヒロインを幼馴染の主人公が愛情を以て助け出す短編「mitigation」はよりポジティブな雰囲気であり、優しい読後感を残してくれています。
身分違いの恋、家の方針による望まぬ結婚、戦争の惨禍に遭った人間と、それぞれの作品の主題は相応に重いものであるため、軽い読書感を求める方にはやや不向きではありますが、これも“カントリー・ハウスもの”の特徴と言える要素で、個人的には“らしいな”と感じました。
  前単行本に引き続き、共通する作品の舞台設定・世界観をしっかりと構築することで、それらの面白さや魅力を十分に抽出して、エロ漫画的な翻案を加えつつも、作劇そのものの魅力に昇華できている点は高く評価したいポイント。

【スベスベな柔肌に包まれた肉感ボディ】
  中編作にサブヒロインとして登場な伯爵家の奥様や、短編「Lily ties」に登場するヒロインのメイドにして“お姉様”など、20代半ば~30代後半程度と思しきアダルト美人達も数名投入しつつ、主力級を担うのはハイティーン~20歳前後と思われる美少女さん達。
共に戦禍を潜り抜けた平民である主人公とヒロインの絆の再生・救済を描く短編「mitigation」をやや例外としつつ、前述した様に“カントリー・ハウスもの”ということもあって、メイドさんや貴族の御令嬢といった女性キャラクターが揃っています。
優しい若様の“本性”を目覚めさせ、それに従属するために策謀を巡らすコレットさんなど、印象的なキャラクター性を持たせることにも成功していますが、分かりやすい属性を添付するというよりかは、身分の差など、作中における人物関係の構図においてそれぞれの立ち位置を明確化させることで、作品の主題を浮き立たせるタイプのキャラクター作りと評し得るでしょう。
Fanaticism3  身長やおっぱいサイズにある程度のバリーションを設けつつ、基本的には柔らかなお肉をたっぷりまとった肉感ボディであることは共通しており、巨~爆乳のたっぷりおっぱいに、これまたボリューミィなお尻や太股などのストレートなセックスアピールと(←参照 主人とメイドの禁断のレズセックス 短編「Lily ties」より)、ツヤツヤとした柔肌や淫靡な粘膜描写等の体パーツ描写の丁寧な描き込みで魅せる女体。
舞台設定の要の一つといってよい衣装描写も丁寧であり、また艶やかな髪の毛の表現など、デジタル作画的な密度の高さや華やかさを前面に押し出した画風。エロシーンを中心に計28Pを擁するフルカラーでの絵柄とモノクロ絵とで印象や情報量に差が小さいのは大きな武器と言え、単行本を通して表紙絵と完全互換で絵柄は安定しています。

【たっぷり長尺でお届けな美少女ヒロイン達の狂乱の痴態】
  カラーページを冒頭に持ってくる構成上の都合や、複数のエロシチュエーションを1話・作の中に織り込む構成などもあって、エロシーンを分割構成することも多い一方、各エピソードのページ数が多いため、個々の濡れ場に十分な尺が設けられており、抜きツールとしての満腹感は強く仕上がっています。
  中編作の中でもラブラブHもあれば、参加者達が本性を曝け出して肉欲に塗れる乱交の宴、純真なヒロインが凌辱・調教され続けその精神が壊れていく過程と様々なエロシチュが含まれますし、短編作でも百合セックスや麻酔の濫用で快楽中毒に陥ったヒロインが貪るように腰を振るセックスなど、エロシチュや濡れ場の雰囲気は様々。
そのように多彩なエロシチュの中である程度共通している要素は、性的快楽をヒロイン自身が強く求めるという点であり、それが身の破滅や狂気に包まれるものであることもあれば、信頼する相手との絆を確認するための行為であるなど、指向する方向性が前述したエロシチュの多様性につながっていると評し得るでしょう。
  凌辱・調教系のエロシチュでは、首絞めセックスやイラマチオ、輪姦などヒロインの心身を蹂躙するハードなプレイが多く、読み手の好みを分けるところですが、和姦エロにおいても激しく体を絡ませ、強烈な快感に震えながら、更なる快楽を求めて蕩けきった痴態を曝け出すアタックの強い表現を連発。
Fanaticism4汗やら汁やらでシズル感を増す柔らか肉感ボディそのものの存在感に加え、要所で投入するアへ顔やお下品な歓喜の嬌声(←参照 中編第4話「狂宴の聖夜」より)、たっぷりバストを重たげに揺らす乳揺れ描写、コマぶち抜きの結合部見せつけ構図に結合部アップの連続コマを付随させる画面構成など、威力の高い構図・演出を多数用いて、絵柄の性質もあってエロの密度を存分に上げつつ、決してクドくなり過ぎない水準に留めているのは○。
  前戯・抽挿パートを併せて複数の射精シーンを搭載し、ヒロインの絶頂描写なども含めて抜き所を多数搭載するエロシーンの構成となっており、フィニッシュシーンでは蕩けきったメス顔やら狂乱のアへ顔を浮かべ、最早言葉にならない悶え声を上げながらアクメに震えるヒロインの表情と、がっつり押し開かれ白濁液を注ぎ込まれる秘所やアナルを1Pフル~2P見開きでたっぷり提供しており、これもページ数の余裕が為せるサービスと言えるでしょう。

  “カントリー・ハウスもの”的な作品世界を共通させ、それ故の魅力をしっかりと織り込んだ構築力を高く評価すると共に、ハイカ口リーなエロの満腹感も高い逸品。暗めの話が嫌いな方には勧めがたい点は留意すべきですが、次回はどんな世界観で魅せてくれるか大変楽しみですね。
個人的には、序盤で普通の?メイド美少女ものと思いきや、いい意味で裏切られた中編「Fanaticism」がお気に入り。お勧め!

デコセンタクジ『ともだちっくす』

FriendSex 鈴木健也先生の『おしえて!ギャル子ちゃん』第4巻(メディアファクトリー)を読みました。ギャル子ちゃんの爆乳が重たげに横揺れ(大変眼福でした!)することを示す、新たな擬音“ギャプルン!”が個人的にクリティカルヒットでしたね。
OAD付き特装版を買ったのですが、アニメのギャル子ちゃんもやっぱり可愛いです。

  さて本日は、デコセンタクジ先生(原作:彩画堂先生)の『ともだちっくす』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、デコセンタクジ先生の前単行本『秘蜜のアルテミス』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
若い男女のもどかしい恋模様を優しく描くハートフルなラブストーリーと程良いアタックの和姦セックスが楽しめる1冊となっています。

FriendSex1  収録作は、高卒無職な主人公としっかり者の女子大生・珠洲葉ちゃんは幼い頃から仲良しで色々と初体験を重ねてきた上でセックスをする仲なのだが、小さい頃に主人公がした“偉くなって珠洲葉を迎えにいく”という約束もあって恋人関係には発展せず、このままでは駄目だよなぁと主人公は思っているものの・・・という状況で始まるタイトル長編全9話(←参照 お買い物デートからラブホテルへ 長編第1話「ともだち=セックス?」より)。
1話当りのページ数は全て20Pとコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで固定。長編作として適度な読み応えのあるストーリーと、質・量共に比較的ライトに仕上げつつ一定の存在感のあるエロシーンとでバランスよくまとめた構成になっています。

【小さな幸せの大切さをハートフルに描く青春ラブエロストーリー】
  レーベルとしてはエンジェルコミックスの単行本ではありますが、本長編はアクションピザッツの掲載作であり、マチズモ全開でゴリゴリのハードコアエロを提供するエンジェルレーベル本流の雰囲気はなく、コンビニ誌的な穏やかさや楽しさが担保されたストーリーが楽しめます。
幼馴染の女の子と仲良しでかつセックスする関係性にありながら、前述した約束もあって二人ともが恋人関係に踏み出すことができない中、主人公はあるキッカケで知り合った大手建設会社の美人部長さんと知りあいになり、彼女の愛人的なポジションで仕事の世話をして貰ったりセックスをしたりすることになります。
FriendSex2ヒロインである珠洲葉は、主人公と美熟女さんの関係性に気付いてしまい、ちゃんと働くことになり彼女も出来た主人公の姿を見て、彼の幸せを願って関係を断ち切ろうとするものの・・・というのが終盤の展開であり、どのような展開でどのような選択を二人がするのかというのは是非作品を読んでお楽しみ下さい(←参照 二人の選択は・・・ 長編第9話「ともだちからの再スタート」より)。
  詳細は伏せますが、本作のメインテーマは、「人から与えられた幸福ではなく、小さな幸せであっても自分自身が大切なもののために、自らの足で歩むものが祝福されるべき」というものと言ってよく、紆余曲折を経て二人が掴んだ幸せは、それぞれの“小さな幸福”のために日々を生きる多くの読者を優しく励ましてくれると評し得るでしょう。
  珠洲葉ちゃんと美熟女・カレンさんとの三角関係的な側面もストーリーにはありますが、主人公を色々な面で助けることになったカレンさんは仕事にも有能であり、エッチも大好きであり、同時にかなりの善人で、主人公とヒロインとの関係性を破綻させる意図はなく、むしろ二人の仲を取り持つ様な役割を結果として果たしているのも、修羅場展開的なストレスを読み手に抱かせないことに貢献。
  ストーリー全体の流れからしてやや蛇足と感じるエピソード(第8話等)もありますが、それだけストーリー構成に余裕があるということでもあり、二人の関係性は紆余曲折を経て元の鞘に収まるものの、それが決して無駄な遠回りではなく、二人の成長につながったと思わせてくれる長編ストーリーでした。

【好対照でもありつつ共に主人公を支えるダブルヒロイン】
  1回だけストーリーの本筋とあまり絡まないサブヒロインとのエッチが描かれますが、基本的には20歳前後と思しき女子大生の珠洲葉ちゃんと有能なキャリアウーマンである30代半ば~後半程度と思しき美熟女・カレンさんのダブルヒロイン制。
前述した様に、カレンさんは主人公の恋路をむしろ応援してくれるポジションでもあるため、三角関係の緊張感はそこまで強くは無いのですが、彼女との関係を深めていく中で、主人公の珠洲葉への想いが強く再認識されていくという流れが作品の魅力の一つ。
また、主人公の視点から語られるストーリーになっていますが、無職であったり仕事でミスしたりな自分への無力感、自分はもう若くはないと感じながらも感じる過去への郷愁、そして自分の中にある本当に大切なものを噛み締める喜びなど、男性読者、特に社会人の男性の共感を呼び込みやすいキャラクターであることは一つ大きな特徴でしょう。
  明るく元気でしっかり者、おまけにエッチ大好きなメインヒロイン、やはり有能で優しく主人公を可愛がる美熟女さんは共に主人公を引っ張っていくタイプの女性キャラクターですが、大人の余裕を感じるカレンさんと、年相応な弱さや純粋さを有している珠洲葉ちゃんがそれなりに好対照となっているのも○。
FriendSex3スレンダー巨乳ボディを惜しげもなくオープンしてくれる珠洲葉ちゃんの健康的な色気と、ゴージャスなグラマラスボディなカレンさんのアダルトなお色気感も対照的な部分ではありつつ(←参照 美熟女さんのエロボディが乱れる! 長編第6話「上司の相手=俺の初仕事・・・!?」より)、年齢的な描き分けなどはそこまで明確にせず、適度なセックスアピールと端正さが同居する女体となっています。
  青年誌的なカラッと健康的な印象の絵柄は、トーンワーク等の修飾性もむしろ控えめな部類であり、強い個性や色気感などには欠けるものの、それ故幅広い層に受け入れられやすいタイプであり、単行本を通して絵柄や作画密度は安定しています。

【抽挿パートメインで適度にアタックを抑えた濡れ場】
  どちらかと言えばライトエロ系に属する掲載誌の傾向に加え、長編ストーリーとしての構築を重視するスタイルであることもあって、エロシーンの分量は平均的な水準よりも少々控えめであり、また主人公の二股?な状況などを説明するためエロシーンの分割構成なども取られるために、こってりとした濡れ場を長尺で楽しみたい諸氏には不向きなタイプ。
とは言え、幼馴染の美少女さんと気安くHできるシチュエーションや、美熟女さんが積極的に自分を求めてくれる愛人ポジションなどの棚ボタ的な幸福感をたっぷり楽しめると同時に、単なる棚ボタの状況を越えて二人が愛を交すラブラブHも終盤で味わえるなど、ラブエロ系シチュエーションの魅力は十分に織り込まれているのは大きな魅力。
FriendSex4また、登場するヒロインの数が多くないこともあって、各エピソードのエロシーンに色々と趣向の変化を付けており、エロ衣装でのコスプレ的なHや花火大会での野外セックス(←参照 長編第7話「思い出の夏祭り そして・・・」より)、年上美人さんによるご奉仕お風呂セックスに職場での秘密エッチ等々など様々なシチュエーションを用意。
  上述した様に各エロシーンの尺がそれほど長くないこともあって、前戯パートに尺を設ける余裕がなく、サクサクと抽挿パートに突入して互いに気持ちいい感覚を高めながら腰を振るピストン描写の力強さで一転突破するタイプ。穏やかな性格の主人公ですが、エロシーンでは比較的ち○こ弁慶(造語)であり、ヒロイン達を気持ちよくさせるためにも台詞回しなども含めてガンガンと攻め手に回っています。
ページ数に余裕がない中で情報量や行為の連続性を確保するため、結合部のアップ構図等も含めて小~中ゴマの使用頻度が高く、エロ演出もストーリーや絵柄の良さを殺さない程度にアタックの強さをある程度抑えたスタイルであることも加わって多少パンチの弱さは感じます。とは言え、作品全体の雰囲気としては適切な水準であり、過剰なエロ演出や強烈なエロ演出をひたすら連発する構成に食傷気味の諸氏にはむしろ好材料でしょう。
  フィニッシュまでのタメとしてはどうしても不足は感じつつも、すっかりセックスの快感に蕩けてトドメの射精でアクメを迎えるヒロインの痴態と、そこへの顔射やぶっかけも絡めた白濁液の放出は、フィニッシュシーンとしての威力が十分確保されており、明確な抜き所として設計されています。

  ストーリーの読後感が非常によく、要所要所での描写の印象深さが光っており、原作・作画の役割分担がしっかりと機能した良質な漫画作品。
がっつりとした抜きツールをお求めですと多少勧め難さはありますが、決してエロがストーリーから浮き立っておらず、程好くライトな濃さ・量のエロをお求めな諸氏にはお勧めできますよ。
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