2016年12月

2016年私的ベスト10作

  どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2016年最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
  今年も相変わらず本業多忙で念頭から更新頻度が振るわなかったのですが、多忙により心身の調子を崩し、3か月近い長期の更新停止を招いたことは未だに痛恨の極みと思っております。とは言え、そのまま自然消滅してしまっても不思議ではなかったのですが、やっぱり面白い・エロい作品に沢山出会い、その魅力を考えながらレビューをすることの喜びで復帰できたのはよかったなぁと年末に感じ入っております。
そのような状況でしたが、一年楽しんだ様々な作品の中から年間ベストを選出することは、魅力的な作品を色々と振り返ることが出来て本当に楽しいものです。

  毎年のことですが、ストーリーの面白さやエロさなどエロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、2016年に特に輝いていたと管理人が感じた作品10作を紹介させて頂きます。

10位 鈴木狂太郎『人狼教室』(ヒット出版社)
WarwolfClassRoom 人の弱さ・愚かしさに優しく寄り添う作風でも魅せる作家さんですが、今回はバリバリに“強さ”をテーマとしたパワフルな筆致を示しています。圧倒的な雄の力でハーレム形成&華奢ボディの少女とヤリまくりという設定に荒唐無稽さもありながら、一本筋の通ったストーリーでグイグイ読ませた作品。ある意味、この作家さんの新境地とも感じました。→単行本レビュー


9位 らっこ『彼女は真夏のサンタクロース』(ジーオーティー)
SheIsSantaGirlInHotSummer 明るく賑やかにというラブコメ・エロコメ的なテンションの高さで突っ走りつつ、長編作としてのまとまりの良さや読後のハートウォーム感も魅力。元々高かったエロ描写のアグレッシブさや画面の情報量の多さが更に伸長しており、質的にも量的にも読み手を圧倒するかのようなエロ描写は見事。あと、銀髪褐色巨乳ヒロインは至高ですな。→単行本レビュー


8位 サブスカ『妻という世界』(ティーアイネット)
WorldAsWife 著者4冊目にして初ランクイン。真摯な恋愛ストーリーを奇抜な設定を以て描きつつ、それ故に登場人物達の誠実さが光る作風が魅力的なこの作家さんが今回選んだのは、夫婦の性別入れ替わりというTS設定。ある意味で“性差”を魅力の核とする性転換モノにおいて、性別にとらわれることはなく夫婦の絆を描き切った快作であり、作家としての引き出しの多さを物語る1冊。→単行本レビュー


7位 丸居まる『ふわとろ❤受精ちゅーどく!』(ジーオーティー)
MellowFertilizationAddiction 著者7冊目にして初ランクイン。大人数の美少女ヒロイン達がエロ可愛い痴態を曝け出して中出しセックスをおねだりしまくりという、甘味だけで構成したかのような徹底したハーレムもの。美少女ヒロイン達のおっぱいとお尻とおま○こで埋め尽くされる画面による、読み手の理性の破壊力は凄まじく、そのハーレムエロの魅力による一転突破を高い作画密度で可能にしています。→単行本レビュー


6位 知るかバカうどん『ボコボコりんっ!』(メディアックス)
BokoBokoRin 暴力と絶望の暴風が吹き抜ける強烈な筆致で読み手を圧倒する女性作家の初単行本。人の愚かしさを、笑うことも救済することもなく、乾いた現実感を伴って描き、それが生み出す惨劇とその連鎖を無慈悲・無情に読者へ叩きつける様な重さ・鋭さは圧巻の一言。一体何がここまでこの作家さんを衝き動かすのかとさえ感じました。→単行本レビュー


5位 チバトシロウ『り:いんかねーしょん』(文苑堂)
Reincarnation ベテラン作家らしい安定した作劇と作画が十全に生かされた長編作であり、創作の世界とその描き手達の世界がリンクする重層的な作品構築が素晴らしかったです。創作の喜びや開放感が基調となった漫画家漫画的な面白みもあり、また多数の魅力的なヒロインを擁した群像劇の面白さがあるなど、様々な楽しみ方のできる快作。→単行本レビュー


4位 叙火『八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚』(ジーウォーク)
EightStoryOfErothAndTerror ホラー要素のあるエロ漫画ではなく、明確にホラーとしての作劇を組み立てつつそこに無理なく妖しげなエロが絡む作品。非常に構成が練られた作品であり、語られていく怪異の最後に待ち受けるラスト数Pの衝撃は大変に印象的でした。アニメ化されるなど、ここまで人気になるとは正直意外でしたが、エロ漫画の多様性を物語ってくれる個性的な作品でした。→単行本レビュー
3位 新堂エル『変身』(ワニマガジン社)
Emergence 当ブログの年間ベストの常連ですが、毎回の様に多彩な衝撃を与えてくれる作家さん。今回は、一人の少女の転落劇を無慈悲かつ丁寧な筆致で追った作劇であり、泥濘の中でもがき続けたヒロインが迎えたラストにはため息が出ました。美徳による救済さえ拒んでしまう、強烈な快楽という劇薬とそれを求めてしまう業を、凶悪なエロ演出で彩る性描写によって狂気の説得力を持たせたのも見事。→単行本レビュー

2位 赤月みゅうと『リンガフランカ!!』(ティーアイネット)
LinguaFranga この作家さんも当ブログの年間ベストの常連。比較的軽めの読書感に留めた前作に比して、今回はSF漫画家としてのこの作家さんの特性が十全に生かされた作品であり、得意とするハーレムエロの幸福感と、その背景にある謎、そしてそれが解き明かされる面白さと生としての性の喜びが満ちたストーリーは実に痛快。→単行本レビュー


1位 御免なさい『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』(ジーオーティー)
FatherPleaseGiveUsFantasy 著者2冊目にして8年ぶりの復帰作。漫画チックな破天荒さ、繊細な心情描写、時折顔を見せる哀切を伴うダークな要素、強烈なエロ演出が吹き抜ける性描写、そして少女への純粋な愛情、それが混然となりながら直向きに人の善性を信じる作風は、控えめに言っても愛の為せる業と評し得ます。スランプを経験しながら、決して歪むことのないこの作家さんの美点が光った傑作です。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人の2016年ベスト10です。今回は1位の選出が(自分の中で)特に接戦でなかなか難しかったのですが、私個人として納得のいく順位になったなと思います。勿論、惜しくも選外となった作品も多く、順位そのものに大きな意味はないのですが、選出した作品はいずれも魅力的な作品です。読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、レビュアーとして嬉しく思います。

 長期の更新停止は、管理人として筆舌に尽くしがたい後悔の念しかありませんが、復帰してからは(ライフワークバランスをある程度整えたこともあり)それなりに更新頻度が上がったことは良かったと思っております。勿論、ほぼ毎日更新していた最盛期に比べると頻度は低いのですが、この調子で来年以降も更新頻度を保てる様、努力したいと思っております。もちろん、単に量を増やすだけでなく、より作品の魅力を丁寧に考察し、読者諸氏の参考になるようなレビューを書けるよう、精進して参ります。
 来年の12月には節目?のレビュアーとしての活動10年を迎えますし、来年にこれまた節目の単行本レビュー2000本を達成したいなと考えております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に改めて御礼を申し上げます。

2017年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

楓牙『姉の秘密と僕の自殺』

SistersSecretAndMySuicide  速水螺旋人先生の『大砲とスタンプ』第6巻(講談社)を読みました。戦争の中で、これまでも多くの人命が失われてきたわけですが、マルチナさんが自ら関わる戦争による理不尽な死を直面させられたエピソードが印象的。
あと、女装姿のキリュシキン少尉殿、自分の女装姿に自信満々な面も含めてめっちゃよかったですな!勃起!!

  さて本年最後の単行本レビューは、楓牙先生の『姉の秘密と僕の自殺』(ティーアイネット)の大遅延へたレビューです。既に発売後半年近くが経過しておりますが、発売当時ブログが長期更新停止中でして、一ファンとして本作をレビューしないと気持ち良く年を越せませんので、今年最後のレビューにチョイスさせて頂きました。なお、先生の前単行本『俺の義姉さん』のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
非常に重いテーマ性を淡々と語りだす家族のドラマと健康的な色香のお姉ちゃん達の艶っぽい熱っぽい痴態が味わえる1冊となっています。

SistersSecretAndMySuicide1  収録作は、面倒見の良い姉・澤田人見も含め、家族や周囲の人間を疎み、自殺願望を抱える少年・圭壱の前に現れた転校生・富永琴音は、人に憑りつく霊が見える少女であり、彼の自殺願望を何故か見抜いた彼女は一緒に死のうと提案してくるのだが・・・な長編「僕と彼女と幽霊と」全6話(←参照 彼女が殺したというキヨヒロ君とは・・・ 同長編第1話より)。
なお、楓牙先生の各作品はその作品世界を共有しており、例えばサブキャラとして重要な役回りを果たす多田美咲さんは前々単行本『兄と妹の事情』(同社刊)からの再登場。
収録本数こそ多くないものの、1話当りのページ数は24~44P(平均33P弱)とかなりボリュームがあります。長編作として十二分の読み応えのあるストーリーに加え、このページ数としては量的に抑えめながら適度な存在感のあるエロシーンを用意しています。

【不確かさを抱えながら淡々と進行する“家族の絆の救済”ドラマ】
  幽霊が見える不思議な少女との出会い、主人公自らも見えるようになっていった彼らを取り巻く霊達の正体、そして共に自殺することを選択しようとする二人と、オカルト的な要素を含む本作ではありますが、ホラー・オカルト的な要素を織り込みながら、あくまで“生きていく人”をドラマの中軸に据えるのはこの作家さんらしい点。
絵柄の特性やキャラクターの性格付けなどもあって、話は淡々と進んでいくのですが、人に憑りつく霊が象徴するものは、人を捕えて離さない過去への後悔や自責の念であり、本作は「“親殺し”への自責の念」という非常に重い要素を含んでいます。
  不思議な少女・琴音は様々な過去の秘密を主人公に打ち明けていますが、彼女が語ることは真実なのか、はたまた琴音自身さえ生きている人間なのか幽霊なのか、自分が信じていた過去とは本当なのかと、徐々に登場人物達の「真実」が明らかになっていきながら、果たしてそれが真実なのか主人公にも読み手にも不安を覚えさせながらストーリーは展開されています。
SistersSecretAndMySuicide2ある目的を以て二人での自殺を提案した琴音と共に、以前から計画していたように屋上から飛び降りた主人公・圭壱に(←参照 飛び降りる二人 長編第5話より)、物語最終盤どのような運命と真実が待ち受けているのかは、是非ご自分の目で確かめて頂きたいですが、本作の最大のテーマは前単行本と同じく、“家族の絆の破綻とその再生”にあると評してよいでしょう。
 前述した様に、亡くなった人達の霊や生霊の存在も、作中で語られること全てが本当であるかは不確かなままである一方、そういった過去を踏まえながらも、今を生きること、今共にある人と歩んでいくこと、それが生者にとっての「真実」であり「大切なこと」であると登場人物に語らせています。
昔に亡くなった母との決別を為して新たな家族と生きることを決めた主人公、彼をずっと大切に見守り、生者として共に歩むことを受け入れる姉、そして主人公の幸せを願い続けるもう一人の姉・琴音それぞれを描いて、寂しくも心温まるハッピーエンドで幕を下ろしています。

【健康的で清楚な色香を香らせる二人の姉ヒロイン】

  過去作品から再登場しているサブキャラ二人はエロには絡まず、琴音と人見のダブルヒロイン制を取っており、二人ともハイティーン級の女子校生ヒロイン。
不思議な言動と穏やかながらも色々と積極的な琴音と、クールな容姿・言動でありつつ、主人公のことを大切に思っている人見は、主人公の複雑な出自もあって、共に“姉”ヒロインであり、ある意味では彼女達の母性は、それに餓えていた主人公に“生の意志”を取り戻させる重要な要素と言えます。
霊的な存在を含め主人公の“過去”の家族を象徴する琴音と、主人公の“現在”の家族を象徴する役割の人見の対比は、主人公を取り合うトライアングル・ラブ的な構図を生み出しつつ、その両者があってこその主人公であり、また主人公がどちらを選択するかも作品の主題と明確に関連しています。
作中での役割面でも性格面でも対照的な二人の姉ヒロインですが、共に主人公の存在を大切に思い、彼を守るために努力することは共通しているため、重苦しいテーマ性でありつつ、二人のちょっとした嫉妬のし合いや融和などが読み口の柔らかさを生み出すことに貢献しています。
SistersSecretAndMySuicide3  艶やかな黒い長髪や健康的な肉付きの体幹と四肢、程好いサイズ感の巨乳&桃尻と、格段に強いセックスアピールこそ有しないものの、年上ヒロインの温かく柔らかい肢体にいい意味で現実的な色香を持たせており(←参照 母性の表現とも 長編第4話より)、生者としての確かな存在を感じさせる女体描写と評し得るでしょう。
  一般向け青年誌の絵柄的な健康さや、さっぱりとした質感を覚える絵柄は、漫画チックに素朴な可愛らしさや澄んだ美しさを表現するのに適した絵柄であり、淡々とした語り回しの作劇と同じく、描写密度や絵としての重さを重視することなく、それでいて印象的な場面の表現力に長けた画風と感じます。

【抑えた演出故の生々しさや熱気が感じられる性描写】
  現在のエロ漫画ジャンルでは希少なレベルでストーリーメインの作品構築であり、十二分のボリュームの各話において登場人物達の人間ドラマに多くの分量を割いているため、たっぷり長尺のエロシーンを期待するのは避けるべきでしょう。
とは言え、二人のヒロインとのセックスを含めた関係性はストーリー面において重要性を有しており、また各話のページ数が多い分、エロシーンの尺は概ねコンビニ誌の標準かそれを上回る程度は確保されており、それぞれ十分な尺を備える前戯・抽挿の両パートに射精シーンを設ける多回戦仕様を標準仕様としているのも抜きツールとしての満足感に貢献しています。
  お姉ちゃんヒロイン達の素直で一途な愛情が基盤となるエロシチュであり、不思議少女に翻弄される誘惑セックスやクールなお姉さんが愛情を示してくれるクーデレセックスなど、キャラ造形に沿った味付けを加えつつ、互いの実存を確かめ合う様な性行為として表現されているのもテーマ性との親和性が高いと評し得るでしょう。
SistersSecretAndMySuicide4相手を慈しむ様な表情でのご奉仕フェラや乳首舐め手コキなど、ヒロイン側が積極的に主人公へ尽くすプレイをねっとりと描く前戯パートで白濁液を姉ヒロインの口の中に放出し、抽挿パートにおいてもヒロイン側が騎乗位で腰を使って気持ち良さを与えてくれるなど、ヒロイン側に主導性があり(←参照 長編第5話より)、これに主人公側が甘えるという構図そのものにも意味がある描き方。
ある程度は結合部を見せ付ける構図を用いつつも、露骨さはなく、重なり合う男女の肢体の存在感や密着感を重視した作画を維持し、演出面でも紅潮した表情や絞り出される嬌声、ぬめった水音など、量的・質的に抑えたナチュラルな演出を選択しており、演出強度そのものではなく、情感の良さで魅せるタイプ。
  現在のエロ漫画ジャンルのスタンダードからすれば、淡白もしくは地味に映るエロ描写であることは間違いないでしょうが、派手さ・過激さを追い求めない分、ゆったりと穏やかに、しかして熱っぽく進行する性行為にある種の生々しさを生み出すことには成功しており、1Pフルの中出しフィニッシュでの静かに快感に震えるヒロイン達の痴態でそれまでの流れに沿って〆ています。

  今回は幽霊たちの登場するオカルトめいたストーリーでしたが、それでいて“人の生”への祝福を基盤とする作劇は些かもぶれておらず、実にこの作家さんらしい救済のドラマだなと感じました。
今年は5~8月の長期更新停止により、他にもレビュー出来なかった単行本が多数あったのですが、本作を年内にレビューできたことはレビュアーとして大変嬉しく思っております。

たまごろー『童貞男子更生委員会』

CherryBoyRebirthCommittee 三好智樹先生・橋本智広先生(協力:福本伸行先生、原作:荻原天晴氏)の『中間管理録トネガワ』第4巻(講談社)を読みました。結婚式の微笑ましいエピソードも含めて、相変わらずいい上司をしている利根川先生です。
しかし、福本先生自身によるパロディ?ギャグ漫画って、これはもはや暴挙!圧倒的暴挙ッッ!!本家な上にちゃんと面白いのがすごい!

  さて本日は、たまごろー先生の『童貞男子更生委員会』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ハメトモコレクション』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
明るく元気に気持ち良くビッチセックスを満喫する奔放ガールズ達のエロエロなデイリーライフが楽しめる作品集となっています。

CherryBoyRebirthCommittee1  収録作は、本土から少し離れた小さな島に引っ越してきたヒロインは、性にやたらとオープンなその島で級友とセックスしたり、祭りでの少年達の筆おろし役を務めたり、島の少年と結ばれて子作り儀式に参加したりな中編「むつみさんの繁殖活動記録」全4話(←参照 筆おろし役に選ばれて 同中編第2話より)+番外編2作、童貞男子をセックスで構成させるJKビッチと童貞男子を堕落させるJKビッチそれぞれの活躍と両者の対決を描くタイトルシリーズ全3話、および読み切り形式の短編2作。
なお、短編「TAKE OUT2」は前単行本収録の短編「TAKE OUT」の続編であり、おっさん主人公と黒ギャルヒロインの出会いを知りたい方は該当作を読むことをお勧めします。
描き下ろし番外編を除き、1話・作当りのページ数は16~22P(平均20P弱)とコンビニ誌初出としては標準をやや上回る部類となっています。基本的にストーリー面の読み応えはあまり感じませんが、ポジティブな雰囲気の読み口の良さと強過ぎず弱過ぎずなエロの満腹感でまとめられた作品群と言えるでしょう。

【素直にキモチイイことに邁進するポジティブさ】
  明るくポップな雰囲気の中でビッチギャル達がセックスに励むという現在それなりに流行しているエロ漫画のサブジャンルの形成に大きく寄与した作家さんの一人であり、タイトルシリーズや続編である短編「TAKE OUT2」はこれまでのその傾向を踏襲したスタイル。
CherryBoyRebirthCommittee2ビッチJK二人のセックス勝負に突入するシリーズ作や、おじさんとのラブ模様も織り交ぜる短編「TAKE OUT2」の様に、快楽以外の要素がセックスに織り込まれることもありますが、基本的には、気持ちいい行為をレッツエンジョイ!というストレートでポジティブなヒロイン達の性欲が発現されることが骨子となる作劇と言えます(←参照 この台詞に尽きるでしょう 短編「TAKE OUT2」より)。
このビッチギャル達の快刀乱麻の活躍を描く作風を継続させつつ、今単行本ではより作風の幅を広げており、真面目な優等生さんがセックスの快楽にすっかりハマって自らメス堕ちな短編「タノシイコト」、元気で明るい女子校生ヒロインの島でのセックスライフ満喫&おねショタなラブエロ模様の中編「むつみさんの繁殖活動記録」は、そもそもビッチギャルさんをヒロインに据えていないタイプの作品です。
分量的にメインとなる中編作は、島の性にまつわる習俗といった伝奇モノめいた設定を有しつつ、ヒロインと純朴な少年のピュアなラブエロストーリーに収束しており、セックスに対する開放感やポジティブさはビッチギャルものと共通させつつ、よりほのぼの・伸び伸びとした雰囲気の作品になっています。
  ほんのりダーク&インモラルなラストを迎える短編「タノシイコト」を例外としつつ、いずれの作品も、これからもエッチを楽しんでいこうね♪的なハッピーエンドでまとめられており、明るく楽しい雰囲気が終始維持された作品構築と感じます。

【健康的な肉付きの巨乳ボディなJKガールズ】
  中編作の番外編ではショタボーイズと同年代の娘さんや子作り儀式を取り仕切る巫女さんなどの年少組も登場させつつ、ハイティーン級と思しき女子校生ビッチさんでほぼ統一された陣容
CherryBoyRebirthCommittee3短編「TAKE OUT2」の黒ギャルさんや、タイトルシリーズ作に登場するドスケベJKにして童貞堕落請負人な白ギャルちゃんなど(←参照 ビッチとカラオケに入ったら シリーズ第2話「男子堕落委員会」より)、いかにも遊んでそうなビッチキャラを投入しつつ、前述した通りに毛色の異なる作品では大人しそうなメガネっ子優等生さんや、明るく元気でサバサバした長身短髪巨乳ガールなど、ギャル的な造形・設定とは異なるキャラクターも今回は目立ちます。
とはいっても、堕ちモノ系の要素を含む短編「タノシイコト」のヒロインを除けば、皆さん最初からエッチ大好きなオープンビッチなであり、男子を翻弄したり恋心を抱かせたりしつつ、エッチに自ら邁進していく様子に頼もしさやある種の健康さがあるのは従来通りの魅力。
  年少組では身長低目のボディにぺたんこ~膨らみかけバスト&華奢な四肢を組み合わせた未成熟さを感じさせる女体設計にしていますが、メインとなるのは健康的な肉付きの体幹にたっぷりサイズの柔らか巨乳にぷにっとした質感の股間(パイパンまたは整った茂み)、程好い量感の桃尻を組み合わせたボディデザイン。
漫画チックな親しみ易さをベースとして、適度に現代的なキャッチーネスを含む絵柄は万人受けしやすいタイプであり、強い個性や特徴を主張するタイプではない分、前述した健康的な肉感巨乳ボディのセックスアピールもそれ単体で強烈というわけではありませんが、エロ可愛いビッチさんという設定や、そんな彼女達が激しく乱れるというギャップで煽情性を生み出すスタイルと言えるでしょう。

【セックスに夢中になっていくビッチ美少女達のポジティブ痴態】
  たっぷり長尺とはやや言い難いものの、コンビニ誌初出としては十二分のボリューム感を有するエロシーンであり、複数エロシチュエーションなどの投入も含めて多回戦仕様で美少女さん達のあられもない痴態を鑑賞可能。
  ビッチさんの童貞誘惑セックスや、援交黒ギャルちゃんとのラブラブ自宅セックス、スポーティなエンジョイセックスなどのビッチヒロインらしいプレイもあれば、ほんのりダークな輪姦・乱交シチュやはたまたおねショタ乱交やおねショタイチャラブなどもあり、エロシチュは比較的多彩。
雰囲気をほんのりダークにしたり退廃的にしたりな場合でも、ヒロインが不幸になることはほぼなく、皆さんセックスの快楽をたっぷり味わってオールオッケー!的なノリは保たれており、モノローグや台詞回しで彼女達が行為に夢中になっていることをしっかりと伝達しています。
CherryBoyRebirthCommittee4後述する様に、フィニッシュシーン付近ではエロ演出の強度を相応に高めていますが、絵柄の親しみ易さを損なわない程度のエロ演出で彩る割合が高く、瞳をキュッと閉じて快感を噛み締めたり、ほんのり蕩けた表情の熱っぽさで魅せたりな表情付けや、乱れた描き文字で表現される喘ぎ声、挿入感の強さを物語る断面図や透過図といった比較的ベーシックな演出を適量加えて肉感ボディの痴態を表現(←参照 中編「むつみさんの繁殖活動記録」第4話より)。
確かなテクニックで男の気持ちいい部分を的確に刺激する悪戯フェイスでのご奉仕フェラやたっぷりバストでのパイズリなどの前戯パートでの射精シーンを設けると共に、秘所やアナルでもしっかりと男性器を搾り取って中出し連発の抽挿パートを形成するなど、抜き所を多数備えている分、演出強度そのものは抑え目でも快楽を求めて進行する勢いを感じさせるエロ展開と言えます。
  フィニッシュ付近では目の中にハートマークを浮かべたり、アへ顔チックな表情付けを施したり、ハートマーク付きで中出しおねだりをしたりとエロ演出の強度を上げており、がっつりラストの射精を決め込んで両者絶頂に至ると共に、その後にヒロインのご満悦の表情と白濁液がたっぷりと漏れ出てくる開いた肉穴を提示して追撃描写も形成して、最終盤の抜き所の実用性を押し上げています。

  従来のギャルビッチもののアッパーな読書感やキャラの魅力を今回も示しつつ、それと同様の魅力を持たせつつ作風の幅を広げてきた3冊目という印象があり、個人的には前者の方が好きではありますが、今後も楽しみという印象。
個人的には、エッチだけど根は意外にピュアな黒ギャルさん・みゆきちゃんの再登場が嬉しい短編「TAKE OUT2」が最愛でありつつ、長身短髪巨乳のむつみさんがドエロかった中編作もお気に入り。

無有利安『モチモチJCパラダイス』

MochiMochiJCParadise TVアニメ版『灼熱の卓球娘』第12話「ふたりでならどこまででも」を観ました。サブタイトル通りに、二人で高め合うからこそ更なる成長が可能という描き方となっており、またそれが後輩たちにも受け継がれていく流れが良かったですね。
動きのアニメーションが抜群によかったので、是非とも二期で彼女達の卓球を観たいものですねぇ。そして二人の気持ちいいところ探しももっと・・・フィーヒヒヒ

  さて本日は、無有利安先生の『モチモチJCパラダイス』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『お兄ちゃんとにゃん❤にゃん❤にゃん❤』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ぷにぷに&もちもちなラブリーちびっこヒロイン達との甘くて優しいラブエロ模様を満喫できる作品集となっています。

MochiMochiJCParadise1  収録作は、キュートな二次元美少女を愛するオタク男子な青年が、エッチを経験してみたい真面目系委員長にその性癖を知られて彼女の初エッチに巻き込まれ、しかもそれに妹ちゃんまで参加してきて~!?な連作「お兄ちゃんのクセに!」シリーズ全3話(←参照 いざブツを前にすると 同連作後編より)、および読み切り形式の短編9作。
1話・作当りのページ数は8~18P(平均16P弱)と書店売り誌初出としては控えめな部類。ストーリーとしての読み応えやエロのアタックの強さで勝負するというかは、柔らかく優しい空気で包み込むスタイルであり、量的な満腹感はともかく、ほっこりとした読後感の気持ち良さで満足させてくれるタイプの作品集になっています。

【萌えエロ系らしい甘くて優しい空気が流れる桃源郷】
  甘く優しい雰囲気の中、ちっちゃな女の子達との微笑ましいラブエロ模様を描く作風であり、男性に都合の良い二次元的なご都合主義を場合によっては超越して、メルヘンチックな雰囲気すら漂わせる描き方が大きな特徴と言える作家さんの久しぶりの成年単行本。
休刊したRinから移籍したJuicyも休刊になってしまい、今回はそこでの掲載作を中心とした単行本であり、Rin時代のふんわりと優しく微笑ましい幸福空間の形成を一つの軸としつつ、よりオーソドックスな棚ボタラブコメ的な組み立てをした作品がメインと言えるでしょう。
MochiMochiJCParadise2  コミックRinのお家芸であった、萌えエロ系ジャンルの鉄板とも言うべき魅力は、分かりやすい萌え属性を有したヒロインのキャラクター性の魅力をたっぷりと見せた上で、その魅力によってシナリオとエロを牽引するというものであり、本作もその様式美に従ってヒロイン達のキュートな言動でラブエロ模様の幸福感を高めるスタイルとなっています(←参照 奔放なギャルちゃんの一途な恋心 短編「ビッチなあのコ」より)。
孤独な少年が周りからの隠れ家としていたお化け屋敷でそこに住まうキュートなオバケ達と出会い、彼らと友達になることで自信を取り戻すことになる短編「のんくんとおばけ屋敷」は、実にこの作家さんらしい素敵なメルヒェンである一方、スタンダードなラブエロ系でまとめた今回においては、むしろ例外的な作風と言えるかもしれません。
  作者の代理人的存在である、うさぎのぬいぐるみさんがちょこちょこと動き回って彼ら彼女らの恋路をサポートしつつ、ピュアな想いや性欲が幸福に叶えられてハッピーエンドへと至るシークエンスが基本であり、ベタな甘味の中にちょっぴりドキドキ感や思わせぶり感のスパイスを効かせて読み手の頬を緩ませてくれる仕様となっています。

【ふわふわ&ぷにぷにのキュートなティーンガールズ達】
  短編「ワコちゃんわんわん」「のんくんとおばけ屋敷」の様にかなりローボールな年齢層、もしくはその様な外見のヒロインが得意な作家さんですが、JC美少女メインのJuicy掲載作ということもあってその年齢層と思しき制服ガールズが今回の主力。
とは言え、ぷにぷにとした肢体描写に加え、ふわふわと柔らかい雰囲気は想定される年齢層よりも幼い可愛らしさを基調としたものであり、キュートでちっこい女の子達がメインとなっていることは間違いありません。
  ギャルでビッチな格好だけど中身は一途なおにゃのこにエッチに興味津々な真面目メガネっ子、サバサバ明るいショートヘア妹ちゃん、高飛車ツンデレなお化けの頭領ガール、色々とオープンな幼馴染さんなどなど、各種萌え属性を搭載したヒロイン達のキャッチーな魅力を特徴としており、恋やエッチにドキドキな彼女達の可愛らしさを分かりやすくお届け。
なお、男性キャラクターについても少年~青年の年齢層でありつつ、一部にぽっちゃり男子なども居ますが、これまたぷにっと柔らかい輪郭を描くキュートボーイズ達であり、背景的に登場するぬいぐるみキャラなども含めて、可愛いキャラクター達のみが存在し得るおとぎの国的世界観を形成。
MochiMochiJCParadise3  この作家さんとしては、比較的年齢層が高めということもあって、意外に等身高めのボディデザインとなっており、肢体全体のプニプニ感は以前に比して抑え気味という印象はありますが、丸みの強い輪郭と無乳~巨乳のサイズを問わずにもちもちとした柔らかさのあるバストや小振りのお尻とでエロ可愛い肢体をデザインしています(←参照 短編「お兄ちゃんのエッチ!」より)。
  上述したキャラデザインにおける変化も含め、絵柄には一定の変遷は認められ、口リぷに感は共通しつつ、萌えっぽさの密度をたっぷり充填していた以前の絵柄に比べ、一般誌での活躍もあってか、よりさっぱりとした健康的な印象と漫画チックなデフォルメの可愛らしさを素直に伸長させるスタイルになってきたように個人的には感じています。

【ふんわりと優しいラブエロの雰囲気と適度なアタックの演出】
  各エピソードのページ数がそれほど多くないこともあって、たっぷり長尺のエロシーンを期待するのは避けるべきですが、エッチでの睦み合いも含めてラブラブ&ほのぼのエロい雰囲気を形成するスタイルであるため、エロシーンの長短そのものが評価に大きく影響するタイプではないでしょう。
男性キャラクターが性欲に当てられてちょっぴり暴走しちゃったり、初心な女の子が羞恥心に包まれちゃったりといった描写もありますが、それらは女の子達の可愛らしさを引き出すためのアクセントとしての役割に留められており、ちっちゃなヒロイン達が微笑みながら男性を受け入れる和姦エロがメインであるのはこの作家さんの鉄則。
また、上述したように男性キャラクターについても可愛らしさのあるキャラデザインが主流であることもあって、双方が快楽に飲み込まれて夢中にセックスをしながらも、相手を制圧する様なマッシブさは生じておらず、彼ら彼女らが行為に夢中になっていることそのものに微笑ましさがあるような描き方であるのも大きな特徴でしょう。
  恥ずかしそうな真っ赤なお顔をしながら小さなお口でち○こを咥えてのフェラ描写や、ぷにぷにの股間を指で刺激する愛撫描写などで前戯パートを形成し、キュートフェイスに白濁液を放出したり、ビクビクと軽めのアクメに襲われるヒロインのエロ可愛い姿を提示したりで序盤の盛り上がりを形成。
MochiMochiJCParadise4ちょっぴりアへ顔チックな表情付けや、狭くて小さい秘所の最奥をノックする断面図描写など、意外に過激な演出も用いていますが、それらを強く目立たせることはあまりせず、ふにゃっと蕩けた表情付けや小さなお口から漏れ出てくるハートマーク付きの嬌声など、キュートガール達のエロ可愛さを増強する様なエロ演出がベースとなっています(←参照 短編「緑川さんは尽くすタイプ」より)。
  お互いにギュッと抱きしめ合いながらのキスや、蕩けて素直になった女の子のラブラブな台詞、これまた快感と幸福感で夢中になっている男性側の台詞回しで、ラブエロとしての甘さをたっぷり充填させつつ迎えるフィニッシュシーンは、更にふにゃふにゃに蕩けたヒロイン達がキュッと瞳を閉じて絶頂の感覚に浸りつつたっぷりと白濁液を受け止める様を大ゴマ~1Pフルで提供し、ラストまで柔らかく熱っぽい空気で満たしていると言えるでしょう。

  ふわふわと優しく、ぷにぷにと柔らかい質感がヒロイン達の未成熟ボディだけでなく、作品全体の雰囲気にも表れており、読んでいてほっこり癒される1冊と言えるでしょう。
個人的には、この作家さんらしいメルヘン風味が非常に魅力的な短編「のんくんとおばけ屋敷」、ちっちゃなビッチギャルちゃんの一途な乙女模様が愛らしい短編「ビッチなあのコ」が特にお気に入り。

らっこ『彼女は真夏のサンタクロース』

SheIsSantaGirlInHotSummer 森薫先生の『乙嫁物語』第9巻(エンターブレイン)を読みました。なにかと不器用なパリヤさんがウマル君への想いを伝えようとあれこれ頑張る姿がとっても微笑ましかったですね。ウマル少年も、これまたいい子で大変素敵なカップルです。
不器用でも根がまっすぐな子だから、パリヤさんの素直で豊かな表情が大変いいなと感じます。

  さて本日は、らっこ先生の『彼女は真夏のサンタクロース』(ジーオーティー)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『めちゃしこせぶん』(ワニマガジン社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ユニーク&ドスケベなサンタ美人さん達とのドタバタ模様&ハードでアグレッシブな汁だくファックがたっぷり楽しめる1冊となっています。

SheIsSantaGirlInHotSummer1  収録作は、炎天下にサンタ衣装で行き倒れていた少女を助けたところ、彼女は10年の大遅刻をして主人公にプレゼントを届けようとしていたサンタガールであり、大遅配の代償に彼女自身をプレゼントすることになって同棲生活を始めるも、彼女を取り戻そうと仲間のサンタガール達も押し掛けてきて~なタイトル長編「彼女は真夏のサンタクロース」全8話。
なお、本作は前単行本収録の連作「彼女は世紀末のサンタクロース」を長編化したものですが、キャラ設定等が大きく変更されているので、該当作品を読んでいなくても楽しさに大きな影響はないでしょう。
1話当りのページ数は26~41P(平均31P弱)と個々にかなりボリュームがある構成であり、長編としてストーリー面である程度の読み応えを生みつつ、それを上回るエロの特盛感で満足させてくれるコンストラクションと評し得るでしょう。

【ドタバタコメディの楽しさと純愛ストーリーの確たるテーマ性】
  エロはハードコア一直線に、でもシナリオはお馬鹿で楽しくというドタバタラブコメ・エロコメのスタイルを確固たる十八番としている作家さんであり、本作も真夏という季節外れのシチュエーションの中でサンタガール達とのドタバタ&ラブ模様を楽しく展開。
  ストーリーとしての大枠としては、自らを“プレゼント”したサンタガール・メリーさんをサンタに復帰させようと仲間のサンタガール達が、主人公の10年前の願いを叶えることでメリーと交換させようとし、その過程で主人公に課せられたある運命と、メリーとの絆が明らかになっていくという流れ。
SheIsSantaGirlInHotSummer2とは言うものの、このストーリーをメインとして展開させていくというよりかは、終盤までメリーを救出?しに来た残念美人な三馬鹿サンタガール達のドタバタ模様がメインであり、ショタ軍団に狼藉されちゃったり、サンタ狩りの悪漢達に掴まって対魔忍拘束凌辱されちゃったり(←参照 このページの構図すごくいいですね 長編第5話「彼女は真夏のサンタハンターズハンター」より)、“壁尻”プレイで搾精勝負したりと、エロトラブルに巻き込まれたり、お馬鹿な勝負・口喧嘩を繰り広げたりしています。
凌辱シチュエーションや主人公暴走でのハードプレイなどもあり、後述する様に性描写はハードで過激ではありますが、深刻な事態に陥ることはなく、あくまでコメディとしての楽しさを保った雰囲気であることはこの作家さんらしい点。
  終盤近くでのどんでん返しもあって、主人公に課せられた定め的な伏線は無かったことになっていますが、ストーリーとしての破綻があるわけではなく、それ込みでギャグ漫画的な描き方になっていますし、最終話の大団円で伏線についてもしっかりと回収しているので、消化不良感はありません。
また、話の軸となる主人公とメリーの関係性については、恋愛とは、“与える-与えられる”の関係性ではなく、互いの好きの気持ちを分かち合うものだという素朴なテーマ性は、“サンタ”というキャラクターを用いたからこそより光っていたと評しても良いでしょう。

【キャッチーなキャラデザインとスレンダー巨乳ボディの淫猥さ】
  ヌード描写はあるものの、ほぼエロには絡まないメリーの母にしてサンタガールズを束ねる美熟女さんに、見習いサンタで他のサンタよりは若そうに見える美少女サンタ・メリー、そして20歳前後~20代前半程度に見える三馬鹿トリオで構成されるヒロイン陣であり、サンタということもあって年齢不詳。
一途で優しく、ドジだが頑張り屋さんメリーは純愛ストーリーにおけるメインヒロインとして正しく王道という美少女キャラである一方、三馬鹿トリオについては、元気で明るいビッチだけどトラブルに巻き込まれがちな銀髪褐色巨乳なクリス、彼女と頻繁に下品な罵り合いをするショタ喰いドS美人の柊、真面目で有能、無敗を誇る強者でありつつ肝心なところで抜けている対魔忍ハンターサンタ・ミゾレは、漫画チックな楽しさが目立つキャラクター造形であり、ある意味では正統派ヒロインのメリーとの対比で個々のキャラが立っているとも言えるでしょう。
  赤いビキニ着用で銀髪褐色肌のクリス、着物の様な意匠のサンタ服をまとう黒髪白肌の和風美人な楓、お肌にピッチリ密着する対魔忍サイバーくノ一風の衣装のミゾレとそれぞれのサンタ衣装を描き分けているのも面白いところ。
SheIsSantaGirlInHotSummer3他の三人に比べると、多少華奢で身長やバストサイズも少々控えめに感じるメリーさんに対し、エロ方面で大いに活躍する残念美人サンタトリオはたっぷりおっぱいに引き締まったウェスト、そして三者三様のサイズと肌色のヒップ、むっちりとかつ引き締まった太股をお持ちのスレンダー巨乳ボディで統一(←参照 僕は褐色おっぱいが一番好きです!! 長編第7話「彼女の母はサンタクロース」より)
陥没乳首やデカ尻、褐色巨乳などの特徴となる体パーツの付与、デジタル作画の高い技量で生み出されるお肌のツヤツヤ&テカテカ感、小陰唇のびらびらや膣前庭、アナルの細かい皺、乳首の細部の輪郭まで丁寧に描き込む粘膜描写なども大きな特徴でしょう。
  これら淫猥な体パーツ描写、特に性器関連の描写はある種の“エグさ”“生々しさ”を有することで煽情性を生み出していますが、その一方で、非常にキャッチーで二次元ならではの華やかさや時にキュートな萌えっぽさを生み出す絵柄で形成されるキャラデザと合わさることで、過剰さを抑えたバランスを形成していると評し得ます。

【ハードで高密度なエロ演出で彩るマッシブなピストン描写】
  各話に十二分なボリュームがあるため、エロシーンはがっつり長尺であり、射精連発の複数ラウンド制を展開。射精シーン多数搭載&ヒロイン連続アクメで勢いよく進行するエロシーンは、前戯パートに相応の尺を設けることもありつつ、基本的にピストン描写で遮二無二攻め立てる攻撃的なものとなっています。
メリーさんについては、主人公との和姦、特に最終話において想いを打ち明け、共有した上でのラブラブHを描いていますが、その他三馬鹿トリオについては、ドジを踏んで輪姦されちゃったり、主人公をショタ化&拘束してドSプレイを敢行するも逆に穴という穴を凌辱されちゃったり、“壁尻”状態で搾精勝負をしてメス堕ちしたりと、自業自得な面もあるとはいえ、ハードなプレイ・エロシチュに巻き込まれ、白濁液塗れで悶絶することになります。
  結構な好きモノであるクリスと柊については、最初は余裕のある表情をしているものの、激しいピストンや未経験のアナルセックス、ピストンしながらの乳首やクリへの責めでメロメロに蕩けていき、苦痛や混乱と快感が入り混じった状態で白目を剥いてのアへ顔的表情や悶絶の嬌声、完全に余裕を失った台詞回しの連呼でハードな痴態を曝け出します。
SheIsSantaGirlInHotSummer4肌をじっとりと濡らして肉感ボディのシズル感を増す汗や紅潮した表情に加え、淫靡な粘膜表現を活かした断面図や結合部アップ構図、前述したアへ顔的な表情付け、中出し連発で膣から溢れ出す精液や大量にぶっかけられる白濁液、飛び散る愛液などの大量の液汁描写、乱れた描き文字のハートマーク付きエロ台詞の連呼など、演出面は非常に過激かつ高密度(←参照 長編第8話「彼女は僕のサンタクロース」より)。
枠を取り払っての複数アングルの詰め込みや、行為の過程・繰り返しとそれへのリアクションの表情アップの平行連続コマ、汗に濡れた女体の存在感を大きく見せつけつつアップコマを周囲に巡らすページ構成など、画面構成においても情報量の多さや濃密さをかなり重視した作りであり、これは大きな美点であると共に、読者の好みによっては過剰さや詰め込み感として減点材料になりえるレベルと言えるでしょう。
  メリーさんとのラブラブHにおいては、演出面の過激さは抑えており、熱っぽく優しい雰囲気のセックス描写となっていますが、その他のエロシチュではお口に前穴、アナル、時には陥没乳首まで使われて、全ての肉穴に大量の白濁液を注ぎ込まれ続け、白濁の中でアクメにビクビクと震えてノックアウトされる美人ヒロイン達の姿でハードに〆ています。

  前述した通り、エロの過激さ・濃密さで抜きツールとしての強烈さを叩き出しつつ、お馬鹿で明るい雰囲気のコメディの楽しさと、サンタという設定の面白みが恋愛ストーリーとしての全体の骨子に活かされていたことも確たる美点でしょう。
管理人はもちろん、銀髪褐色巨乳のクリスさんが一等お気に入りですよ。お勧め!
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