どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2016年最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
今年も相変わらず本業多忙で念頭から更新頻度が振るわなかったのですが、多忙により心身の調子を崩し、3か月近い長期の更新停止を招いたことは未だに痛恨の極みと思っております。とは言え、そのまま自然消滅してしまっても不思議ではなかったのですが、やっぱり面白い・エロい作品に沢山出会い、その魅力を考えながらレビューをすることの喜びで復帰できたのはよかったなぁと年末に感じ入っております。
そのような状況でしたが、一年楽しんだ様々な作品の中から年間ベストを選出することは、魅力的な作品を色々と振り返ることが出来て本当に楽しいものです。
毎年のことですが、ストーリーの面白さやエロさなどエロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、2016年に特に輝いていたと管理人が感じた作品10作を紹介させて頂きます。
10位 鈴木狂太郎『人狼教室』(ヒット出版社)
人の弱さ・愚かしさに優しく寄り添う作風でも魅せる作家さんですが、今回はバリバリに“強さ”をテーマとしたパワフルな筆致を示しています。圧倒的な雄の力でハーレム形成&華奢ボディの少女とヤリまくりという設定に荒唐無稽さもありながら、一本筋の通ったストーリーでグイグイ読ませた作品。ある意味、この作家さんの新境地とも感じました。→単行本レビュー
9位 らっこ『彼女は真夏のサンタクロース』(ジーオーティー)
明るく賑やかにというラブコメ・エロコメ的なテンションの高さで突っ走りつつ、長編作としてのまとまりの良さや読後のハートウォーム感も魅力。元々高かったエロ描写のアグレッシブさや画面の情報量の多さが更に伸長しており、質的にも量的にも読み手を圧倒するかのようなエロ描写は見事。あと、銀髪褐色巨乳ヒロインは至高ですな。→単行本レビュー
8位 サブスカ『妻という世界』(ティーアイネット)
著者4冊目にして初ランクイン。真摯な恋愛ストーリーを奇抜な設定を以て描きつつ、それ故に登場人物達の誠実さが光る作風が魅力的なこの作家さんが今回選んだのは、夫婦の性別入れ替わりというTS設定。ある意味で“性差”を魅力の核とする性転換モノにおいて、性別にとらわれることはなく夫婦の絆を描き切った快作であり、作家としての引き出しの多さを物語る1冊。→単行本レビュー
7位 丸居まる『ふわとろ❤受精ちゅーどく!』(ジーオーティー)
著者7冊目にして初ランクイン。大人数の美少女ヒロイン達がエロ可愛い痴態を曝け出して中出しセックスをおねだりしまくりという、甘味だけで構成したかのような徹底したハーレムもの。美少女ヒロイン達のおっぱいとお尻とおま○こで埋め尽くされる画面による、読み手の理性の破壊力は凄まじく、そのハーレムエロの魅力による一転突破を高い作画密度で可能にしています。→単行本レビュー
6位 知るかバカうどん『ボコボコりんっ!』(メディアックス)
暴力と絶望の暴風が吹き抜ける強烈な筆致で読み手を圧倒する女性作家の初単行本。人の愚かしさを、笑うことも救済することもなく、乾いた現実感を伴って描き、それが生み出す惨劇とその連鎖を無慈悲・無情に読者へ叩きつける様な重さ・鋭さは圧巻の一言。一体何がここまでこの作家さんを衝き動かすのかとさえ感じました。→単行本レビュー
5位 チバトシロウ『り:いんかねーしょん』(文苑堂)
ベテラン作家らしい安定した作劇と作画が十全に生かされた長編作であり、創作の世界とその描き手達の世界がリンクする重層的な作品構築が素晴らしかったです。創作の喜びや開放感が基調となった漫画家漫画的な面白みもあり、また多数の魅力的なヒロインを擁した群像劇の面白さがあるなど、様々な楽しみ方のできる快作。→単行本レビュー
4位 叙火『八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚』(ジーウォーク)
ホラー要素のあるエロ漫画ではなく、明確にホラーとしての作劇を組み立てつつそこに無理なく妖しげなエロが絡む作品。非常に構成が練られた作品であり、語られていく怪異の最後に待ち受けるラスト数Pの衝撃は大変に印象的でした。アニメ化されるなど、ここまで人気になるとは正直意外でしたが、エロ漫画の多様性を物語ってくれる個性的な作品でした。→単行本レビュー
3位 新堂エル『変身』(ワニマガジン社)
当ブログの年間ベストの常連ですが、毎回の様に多彩な衝撃を与えてくれる作家さん。今回は、一人の少女の転落劇を無慈悲かつ丁寧な筆致で追った作劇であり、泥濘の中でもがき続けたヒロインが迎えたラストにはため息が出ました。美徳による救済さえ拒んでしまう、強烈な快楽という劇薬とそれを求めてしまう業を、凶悪なエロ演出で彩る性描写によって狂気の説得力を持たせたのも見事。→単行本レビュー
2位 赤月みゅうと『リンガフランカ!!』(ティーアイネット)
この作家さんも当ブログの年間ベストの常連。比較的軽めの読書感に留めた前作に比して、今回はSF漫画家としてのこの作家さんの特性が十全に生かされた作品であり、得意とするハーレムエロの幸福感と、その背景にある謎、そしてそれが解き明かされる面白さと生としての性の喜びが満ちたストーリーは実に痛快。→単行本レビュー
1位 御免なさい『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』(ジーオーティー)
著者2冊目にして8年ぶりの復帰作。漫画チックな破天荒さ、繊細な心情描写、時折顔を見せる哀切を伴うダークな要素、強烈なエロ演出が吹き抜ける性描写、そして少女への純粋な愛情、それが混然となりながら直向きに人の善性を信じる作風は、控えめに言っても愛の為せる業と評し得ます。スランプを経験しながら、決して歪むことのないこの作家さんの美点が光った傑作です。→単行本レビュー
以上10作品が、私個人の2016年ベスト10です。今回は1位の選出が(自分の中で)特に接戦でなかなか難しかったのですが、私個人として納得のいく順位になったなと思います。勿論、惜しくも選外となった作品も多く、順位そのものに大きな意味はないのですが、選出した作品はいずれも魅力的な作品です。読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、レビュアーとして嬉しく思います。
長期の更新停止は、管理人として筆舌に尽くしがたい後悔の念しかありませんが、復帰してからは(ライフワークバランスをある程度整えたこともあり)それなりに更新頻度が上がったことは良かったと思っております。勿論、ほぼ毎日更新していた最盛期に比べると頻度は低いのですが、この調子で来年以降も更新頻度を保てる様、努力したいと思っております。もちろん、単に量を増やすだけでなく、より作品の魅力を丁寧に考察し、読者諸氏の参考になるようなレビューを書けるよう、精進して参ります。
来年の12月には節目?のレビュアーとしての活動10年を迎えますし、来年にこれまた節目の単行本レビュー2000本を達成したいなと考えております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に改めて御礼を申し上げます。
2017年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
今年も相変わらず本業多忙で念頭から更新頻度が振るわなかったのですが、多忙により心身の調子を崩し、3か月近い長期の更新停止を招いたことは未だに痛恨の極みと思っております。とは言え、そのまま自然消滅してしまっても不思議ではなかったのですが、やっぱり面白い・エロい作品に沢山出会い、その魅力を考えながらレビューをすることの喜びで復帰できたのはよかったなぁと年末に感じ入っております。
そのような状況でしたが、一年楽しんだ様々な作品の中から年間ベストを選出することは、魅力的な作品を色々と振り返ることが出来て本当に楽しいものです。
毎年のことですが、ストーリーの面白さやエロさなどエロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、2016年に特に輝いていたと管理人が感じた作品10作を紹介させて頂きます。
10位 鈴木狂太郎『人狼教室』(ヒット出版社)

9位 らっこ『彼女は真夏のサンタクロース』(ジーオーティー)

8位 サブスカ『妻という世界』(ティーアイネット)

7位 丸居まる『ふわとろ❤受精ちゅーどく!』(ジーオーティー)

6位 知るかバカうどん『ボコボコりんっ!』(メディアックス)

5位 チバトシロウ『り:いんかねーしょん』(文苑堂)

4位 叙火『八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚』(ジーウォーク)

3位 新堂エル『変身』(ワニマガジン社)

2位 赤月みゅうと『リンガフランカ!!』(ティーアイネット)

1位 御免なさい『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』(ジーオーティー)

以上10作品が、私個人の2016年ベスト10です。今回は1位の選出が(自分の中で)特に接戦でなかなか難しかったのですが、私個人として納得のいく順位になったなと思います。勿論、惜しくも選外となった作品も多く、順位そのものに大きな意味はないのですが、選出した作品はいずれも魅力的な作品です。読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、レビュアーとして嬉しく思います。
長期の更新停止は、管理人として筆舌に尽くしがたい後悔の念しかありませんが、復帰してからは(ライフワークバランスをある程度整えたこともあり)それなりに更新頻度が上がったことは良かったと思っております。勿論、ほぼ毎日更新していた最盛期に比べると頻度は低いのですが、この調子で来年以降も更新頻度を保てる様、努力したいと思っております。もちろん、単に量を増やすだけでなく、より作品の魅力を丁寧に考察し、読者諸氏の参考になるようなレビューを書けるよう、精進して参ります。
来年の12月には節目?のレビュアーとしての活動10年を迎えますし、来年にこれまた節目の単行本レビュー2000本を達成したいなと考えております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に改めて御礼を申し上げます。
2017年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝