2016年10月

右脳『色欲アジテーション』

SexualAgitation  施川ユウキ先生の『バーナード嬢曰く。』第3巻(一迅社)を読みました。レビュアーとしては複雑な心境でもありますが、第46話のド嬢の熱く楽しそうな語りとそれを評する長谷川さんの言葉は心に染み入りましたね。
放送中のアニメ版は声優さんの演技による神林さんのメンドくささと絵柄による可愛さがそれぞれ5割増しで大変好きでございます。

  さて本日は、右脳先生の初単行本『色欲アジテーション』(茜新社)のへたレビューです。肉感ボディアピールな表紙絵も素敵ですが、裏表紙の塗りが懐かしい感じで個人的にはそこも目に留まりました。
それはともかく、巨乳肉感ボディな美少女&美女ヒロイン達が強烈な快楽に飲みこまれていく熱狂的な痴態が詰まった作品集となっています。

SexualAgitation1  収録作は、主人公の兄と交際している幼馴染のヒロインが、セックスの相性がどうも良くなく、彼のために色々と覚えたいと気心知れた主人公に打ち明け、勢いに流されて前戯を教えて貰うことになるも二人の関係はどんどんと深みにはまっていき~な中編「CHOOSE」前中後編(←参照 幼馴染の兄弟の間で揺れる 同中編作中編より)、および読み切り形式の短編5作。
1話・作当りのページ数は16~30P(平均24P弱)と標準的な部類。相応に読み応えを有する中編作と、コンパクトにまとめた短編群とでシナリオの存在感の強弱には幅がありますが、いずれもエロの質的・量的満腹感を強く意識した作品構築になっています。

【苦く重い寝取られ三角関係とライトなラブエロ系】
  中編「CHOOSE」は寝取り/寝取られ色を明確に有する三角関係のお話であり、快楽と妄執に憑りつかれた登場人物達の描き方に重さや痛みを感じさせるストーリーになっていますが、その他の短編群はおねショタエロやラブコメ系統の軽めの読み口がメイン。
自身も好きだったがそれを言葉にしてこなかった主人公の自分でも煮え切れなさを感じる想いと、その兄と交際し作中で結婚することにもなるヒロインの二人への想いの葛藤が描かれる中編作は、主人公のヒロインへの直向きな想いが三角関係の中で複雑に捻じれ、背徳の関係を推し進める要因となっていることが作劇面での一つの面白さと言えます。
他の短編において、背徳性やエロの攻撃性をアピールしつつ、個々の登場人物達は普通の感性を有する善人であることが多く、この中編作でも寝取られる側の兄に何ら落ち度がない、ヒロインが最後まで兄への裏切り行為を後悔し続ける、主人公自身も自らの行為や関係性を積極的に推し進めながらそれが決して正しいことでないことを分かっていると、なかなか悩ましい関係性を丁寧に描いています。
SexualAgitation2  この中編作では主人公の青年が明確にストーリーの牽引役となっていますが、その他の短編ではヒロイン側が積極的に関係性を生み出していくことが多く、性欲とかに火が付いた彼女達がラブラブHを可愛くおねだりしたり、ショタボーイを食べちゃったり(←参照 性癖に火が付いてしまったギャルお姉さん 短編「モノクロいんもらる」より)、おじさんとをねっとりセックスを誘惑したりと、棚ボタ的なシチュエーションを各種用意。
  中編作は、それまでの自身が抱えていた想いをモノローグで主人公が独白しながら、それまで危ういバランスで秘められていた三者の関係が崩壊することを明確に示唆するバットエンドで〆られており、それぞれの想いがすれ違った故の惨禍が後味の悪さを残します。
短編群では、適度にインモラルな余韻を残す短編「ギャルママ団地パラダイス」を例外として、概ねほのぼのとしたラストでまとめられており、こちらは軽く柔らかい読後感を残しています。

【もっちり感触のロケット巨乳の存在感が魅力のヒロインズ】
  短編「仮面彼女」の彼女さんや中編作の前編~中編にかけてのヒロインなど、女子校生級のヒロインも存在しつつ、ギャルママさんや愛する旦那とラブラブな奥さんを含め20歳前後~20代半ば程度と思しきお姉さん達が人数的には主力。
快活で気安い関係の幼馴染が徐々に快楽に調教され淫靡な表情と後ろめたさに包まれていく中編のヒロインに加え、ショタ好きお姉ちゃんや淫乱な子持ち黒ギャルさん、旦那ラブな小動物系キュート奥様に物凄くクールで合理的な鉄仮面彼女さんなど、短編群ではキャッチーな属性を備えたヒロインを用意しています。
強い個性を持ったヒロイン造形ではありませんが、中編作におけるヒロインの葛藤や、短編群におけるヒロイン達のエッチなことしたいという願望や素直な感情表現などで、個々のヒロイン達のキャラクター性をしっかり描写しているのは美点と感じます。
  短編「モノクロいんもらる」「エロ本と僕とニートお姉ちゃん」などのおねショタ的組み合わせに加え、長身無表情彼女さんと低身長彼氏君の組み合わせや、スレンダー巨乳ボディの黒ギャル美人と中年太りのおじさんとの組み合わせなど、体格差や美醜の対比などの形成が為されているのも一つの特徴。
SexualAgitation3  スレンダー巨乳ボディの長身美少女さんからトランジスタ・グラマーなちんまり奥様など、ボディデザインにはある程度のバリエーションを設けつつ、もっちもち感触のたっぷり巨乳~爆乳の圧倒的な主張は共通しており、大粒の乳首を先端に頂き、重力に柔らかくたわむロケットおっぱいをたっぷり鑑賞可能(←参照 短編「エロ本と僕とニートお姉ちゃん」より)。
初単行本であることに加え、各作品の初出時期が2012年~2016年と幅広いこともあって絵柄には一定の変遷が認められ、ベースとなる絵柄そのものは共通しつつも色気の濃度や修飾性の濃淡などによる差で古い作品と近作では印象は相応に差があると個人的には感じました。

【アタックの強いエロ演出で彩るハードな痴態表現】

  作品によってページ数に一定の幅はありますが、いずれの作品でも濡れ場は十二分な分量を有しており、状況の進展をねっとりと描いたり、状況を変えての2回戦仕様を設けたりと、十分な尺がある故に可能な構成を示しています。
  寝取り調教エロにおいてヒロインへの執着によってどんどんプレイ内容がエスカレートしていく中編作に対し、短編群では無垢な少年とエッチなお姉さんの童貞喰いおねショタエロやクールな彼女さんがハードな痴態を曝け出すSMプレイ、体格差夫婦のラブラブHなど、多彩でありつつエロのウハウハ感・高揚感を基調とするエロシチュが多くなっています。
  前戯パートでは、男性側が攻め側にある場合には乳首や陰唇などのヒロインの性感帯を指や舌でじっくりと愛撫して彼女達を徐々に蕩けさせていく描写に重点を置くと共に、ヒロインが積極的に行為を進める場合には、ち○こに吸いついて舌を絡めながらバキュームする口淫描写に力点を置いており、だらしのない表情でのひょっとこフェラは特に印象的。
前戯パートですっかり発情して、秘所にたっぷりと蜜を漏らす彼女達に挿入すれば、更に興奮を増して快感に夢中になるヒロイン達の痴態が曝け出され、男性・女性いずれのリードの場合でも男性の欲望任せの腰振りに加え、自らも肉感的な桃尻を必死に振って快楽を貪ろうとする様子がエロシーンの熱狂感を表現しています。
SexualAgitation4前述したひょっとこフェラに加え、潤んだ瞳で舌を突き出すアへ顔チックな表情付けや(←参照 クールな彼女さんも挿入直後にこの表情 短編「仮面彼女」より)、涙や涎、汗でぐちゃぐちゃになった表情に淫らな言葉もたっぷり織り込んだハートマーク付きのエロ台詞・嬌声の連呼、表情と併せての結合部の見せ付け構図など、アタックの強いエロ演出を重ねてエロ描写の密度を高くするスタイル。
  フェラ描写でも口腔内で舌や粘膜がち○こに絡みつく透過描写を充実させていることに加え、抽挿パートにおいても断面図・透過図を多用するのも特徴であり、双方の激しい肢体の動きから中出しフィニッシュを迎えるシーンでは、子宮内に白濁液が注ぎ込まれる断面図の描写も含め、特に体同士の密着感を強調してパワフルな射精シーンに仕上げています。

  ひょっとこフェラを中心とした口淫描写や肢体の密着感など、強いコダワリを感じさせるエロ描写に存在感があり、その上でシナリオパートもシュアな作りという印象です。
ずぶずぶと深みにはまっていくストーリー展開の重苦しさが魅力の中編「CHOSE」と、黒ギャルおねショタな短編「モノクロいんもらる」が個人的にはお気に入り。

煌野一人『パラサイトクイーン』

ParasiteQueen  TVアニメ版『競女!!!!!!!!』第4話「最速尻定戦!!!!」を観ました。宮田VS六堂の尻ガトリングの激しい撃ち合いに頭脳戦の面白さ、尻筋が見えへん!という謎ワード、新必殺技・K-accelerationそして勝負がついた後の爽やかな握手、スポーツ系作品として魅力的ですね、全部尻ですけど。あと、マッサージされている時の宮田ちゃんエロ過ぎでした。

  さて本日は、煌野一人先生の『パラサイトクイーン』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。初単行本はレビューできておりませんが、本作は煌野先生の2冊目となる単行本となります。
ホラー・パニック系作品と王道のファンタジー凌辱エロが融合させ、ハードな凌辱プレイを多数搭載の作品集となっています。

ParasiteQueen1  収録作は、宿主の容姿や意識を性行為に向いたものへと変化させ性行為を介して伝染する寄生虫が不慮の事故で研究所から流出し、それに感染してしまった初心な少年少女達は・・・なタイトル中編「パラサイト・クイーン」シリーズ全4話(←参照 ピュアな女の子だった二人もちんこ狂いに 同シリーズ第4話「パラサイト・クイーン-classified- 後編」より)、拘束したオーク達を人間の臓器移植元として利用する研究所に姫騎士一行が訪れるもオーク達の反乱が起こり・・・な中編「アップライジング」前中後編、新型麻薬を売りさばき勢力を拡大させた集団を壊滅させるために送り込まれた麻薬局の特殊部隊を待っていたのはなんとゾンビの集団で・・・な中編「ヴードゥースクワッド」全4話。
1話当りのページ数は8~26P(平均17P強)と幅はありつつ、平均値としては控えめな部類。とは言え、続きモノとして相応の読み応えを有する作劇であり、強烈なアタックを有するエロシーンの質的なボリューム感も強く仕上がっています。

【王道的な魅力を備えつつ設定の練り込みが上手いファンタジー】
  作風としては、キルタイム系王道のファンタジー凌辱エロを踏襲しつつ、寄生虫のパンデミックを描く中編「パラサイト・クイーン」、オークの“人権”問題や臓器移植に利用される搾取といった現代的な視点と姫騎士×オークというお約束ネタを融合させた中編「アップライジング」、ゾンビパニック映画のエロ的翻案とも言える中編「ヴードゥースクワッド」と、パニック・ホラー系の映画や漫画のアイディアをエロ漫画として仕上げる翻案の上手さが光っています。
ParasiteQueen2この両者の融合において、姫騎士とそれを守る女近衛兵の奮闘とそれを圧倒的な暴力で蹂躙させてメス堕ちといったファンタジー凌辱エロにおける王道展開と、例えばソンビ映画等でお約束の展開といったパニック・ホラー系ならではの展開を重ねることで面白さが出ているのも一つの特徴(←参照 真相をべらべら喋る裏切り者がゾンビに襲われちゃうパターン 中編「ヴードゥースクワッド」第2話より)。
また、いずれの作品にも共通するのは、製薬メーカーで容姿改善のために研究されていた寄生虫、人間に捕えられ検体として不当に搾取されることになったオーク、麻薬や兵器の一種として人をゾンビ化させる目的で利用された特殊な粘菌と、人間が見下し一方的に搾取してきた存在が、人間に牙を剥き、逆に彼らが人間を支配するようになるという構図であり、これもSFやホラー系の作品ではポピュラーな要素と言えるでしょう。
  剣と魔法のファンタジー的な要素を現代的にアレンジした中編「アップライジング」も含め、既存のネタを援用しつつも、各種の作品設定をしっかりと練っていることで、展開に説得力と中編作として一定のシナリオ量を読ませる牽引力を有していると評したいところ。
前述したように、自らが見下し一方的に利用してきた存在に人類が敗北する展開であるため、作品は破滅の幕引きを迎えており、その惨禍に巻き込まれたヒロイン達もそれまでの人間性をかなぐり捨てた快楽中毒者の姿を晒して暗いバッドエンドで〆ています。

【綺麗なお姉さんタイプのファンタジー戦闘美女達がメイン】
  中編「パラサイト・クイーン」のJKコンビ二人、中編「アップライジング」のメインヒロインの一人である可憐な姫騎士さんなど、ハイティーン級の美少女も擁しつつ、20代前半~30歳前後程度の綺麗なお姉さん達が人数としては主力を担う陣容。
姫騎士と近衛の女騎士、勇ましく戦う特殊部隊の美人さん達など、キルタイム系的に分かりやすい戦闘ヒロインを投入しつつ、例えば地味で大人しい女の子が寄生虫の感染によってビッチ化し主人公の男子に抱いていた淡い恋心が悦楽の泥底に沈んでいく展開、姫騎士と近衛の女騎士の強い絆がオークの凌辱で踏み躙られる展開、策謀渦巻く中での人間達の裏切りや知性を獲得した粘菌の逆襲を描く展開など、各作品における複雑な人間関係が描かれることで、定番に準拠し過ぎると時として単調になるファンタジー凌辱エロ作品に読み応えを与えているのも人物描写における確かな美点と言えます。
ParasiteQueen3  ダブルヒロインを擁するタイトル中編シリーズに加え、他の中編2作ではメインキャラを中心として話を展開させつつ、多数の女性キャラクターを投入するのも特徴であり、人間牧場やら大乱交やら集団凌辱やらといったエロシチュエーションを形成しており、事態の深刻さとエロのゴージャス感をしっかり上乗せ(←参照 麻薬局壊滅 中編「ヴードゥースクワッド」第4話より)。
  中編「パラサイト・クイーン」に登場するスレンダー貧乳ボディの陸上ガールのようにおっぱいサイズ控えめの女性キャラクターも存在しますが、基本的には等身高めのしなやかボディにもっちりと弾力感のある巨乳&桃尻を組み合わせたボディデザインが基本であり、バスト&ヒップのセックスアピールと女体の均整の取れた美しさを併存させるスタイル。
胡乱な表現で恐縮ですが、アニメ/エロゲー絵柄的な二次元への親和性の高い絵柄に程良くバタ臭さを加えたスタイルは新堂エル先生やブッチャーU先生などに近いスタイルで、セクシー&アダルトな色香を感じさせつつ、後述する様な過激なエロ演出の乗りも大変に良好です。

【強烈なエロ演出で彩る狂気的でハードなファンタジー凌辱】
  エピソードによってページ数に振れ幅があり、平均値としては多い方ではないため、たっぷり長尺とは言い難いケースが多いものの、状況の深刻さとプレイのハードさによって十二分の存在感のあるエロシーンであり、エロ演出の強烈さも実用面での満足感を高めています。
  特殊な寄生虫の感染による美少女キャラのビッチ化&変容した想い人を交えながらの大乱交(中編「パラサイト・クイーン」)、反旗を翻したオーク達による復讐の集団孕ませ凌辱な人間牧場構築(中編「アップライジング」)、ゾンビ化を伴う凌辱とそれを司る知性化粘菌の感覚共有ハード乱交(中編「ヴードゥースクワッド」)と、ファンタジーエロならではの特殊性や人智を超えた強烈な快楽が登場人物達を支配する破滅感が基調となるエロシチュエーションが揃っています。
気高い精神や高い戦闘能力を有するヒロインが、暴力的な快楽に支配され、憐れ快楽を貪るだけの存在に~という鉄板ファーマットをしっかりと踏襲しつつ、その合間に彼女達の人間性や大切な想いがフッと浮かび上がるもそれが再び快楽によって無残に塗り潰される様も悲哀のスパイスとして、快楽の狂乱模様の味わいを深めています。
  性器の著しい拡張や、異なる存在を孕まされてのボテ腹化、強制的な発情や母乳噴出、個体番号の肌へのナンバリング、子宮脱など、前述した端正なスレンダー巨乳ボディを無残に改変することも多く、精神的な変容に加えて彼女達が元には戻れないという悲壮感を追加。
ParasiteQueen4感染や調教による感覚の鋭敏化による強烈な快感、逞しい剛直が上下・前後の穴に突っ込まれ、激しい乳揺れや首絞めなど肢体を激しく翻弄される無理矢理なピストンといったハードなプレイの中、アへ顔を曝け出し狂気に塗れた嬌声やエロ台詞を連呼するヒロイン達が大量の白濁液を吐き出され、自らも大量の淫液をダボダボ漏らすお下品で無残な痴態を曝け出します(←参照 凛々しい女騎士が姫様の前でこの有様 中編「アップライジング」第2話より)。
  大量の白濁液で子宮を満タンにされ、その他の肉穴にも大量に注ぎ込まれたり柔肌にぶっかけられたりな1Pフルのフィニッシュシーンは、アへ顔で絶頂を迎えながら白濁液に溺れ、時には逆流した白濁液を口から吐き出したり、性器から噴出したりな強烈な描写となっており、完全に敗北したヒロイン達が弛緩した体を横たえ精液をあちこちから漏らしながらだらしのない表情を曝け出す様子できっちり追撃して、ラストまで強烈に仕上げています。

  ファンタジー凌辱エロとしての王道的な魅力を持ちつつ、異なる系統の作品の面白さを持ち込み、設定を練ることで独自の魅力を生み出している作品群であり、エロの強烈さも含めてしっかりと印象に残る作品が揃っています。
個人的には、姫騎士×オークの鉄板ネタを用いつつ、ユニークな設定と強烈な逆襲劇で魅せた中編「アップライジング」が最愛。お勧め!

MARUTA『少女は色づく百合に恋をする』

GirlsFallingLoveWithColoringLiliy 中道裕大先生の『放課後さいころ倶楽部』第8巻(小学館)を読みました。新キャラの奈央ちゃん、金髪ギャル系ファッション・三白眼・語尾が“~っス”・不器用系ツンデレな純情娘と個人的に好きな要素が詰まったキャラで満面の笑みでございます。
新たな2人の少女の友情模様とこれまでの4人の少女達がどう絡むのかも楽しみです。もちろん、店長と奈央ちゃんの恋路も気になります

  さて本日は、MARUTA先生の『少女は色づく百合に恋をする』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『長身で無口の彼女が発情してきたらエロいよね?』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
可憐な美少女達が官能的に蕩けながら交わるラブラブ百合セックスが楽しめる作品集となっています。

GirlsFallingLoveWithColoringLiliy1  収録作は、東京から北陸の田舎にある学校へ転校してきた少女・晶は二人の少女・美海と莉々子が放課後の教室で口づけを交し互いの秘所を弄り合う姿を目撃し、彼女もまたその百合セックスの輪に加わっていくことになる~という長編「ナデシコヒヨリ」全7話(←参照 晶も彼女達とエッチをすることに 同長編第2話より)、長身・天然パーマ・無表情な少女が同じ部活の少女に恋をして~な連作「お姫様のキスで少女は目を覚ます」前後編。
1話当りのページ数は20~22P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで安定。軽過ぎず重過ぎずな読書感のストーリーテリングであると共に、少女達が可憐にかつ熱っぽく蕩けるエロシーンにも十分な存在感がある作品構築となっています。

【友情・信頼関係と共存する開放的なガールズラブ】
  これまでも女の子同士の絡みや女性キャラクターと女装男子の組み合わせといった作品も描かれてきた作家さんですが、今回は少女同士の性愛を描くいわゆる“百合”縛りの単行本であり、竿役的な男性キャラクターは一切登場しません。
  ミステリアスな雰囲気を有する倒錯的な性愛模様や、切なさを余韻として強く残す青春模様なども得意とする作劇スタイルでありつつ、ごく普通の日常の中に存在する思春期の性愛のささやかな喜びを描くシナリオワークにも上手さのある作家さんであり、今回はガールズラブとしてそのスタイルを用いたと評し得ます。
長編作は、見知らぬ土地に転校し、ツンデレ気味で周りと距離を取りがちな主人公が、百合セックスを含めた少女同士の交流の中で互いに打ち解け、茶道部として文化祭のイベントを成功させるために頑張り、そして東京に戻ってしまっても結ばれた友情が優しく保たれる様を描いており、主人公の成長や青春模様を優しい筆致で描き出します。
GirlsFallingLoveWithColoringLiliy2主人公を含め、計5名の少女達の交流と性愛を描きつつ、メインとなるのはヒロイン・晶と美海の関係性であり、互いが素直になって結ばれた信頼関係の幸福さを基調としつつ(←参照 二人は幸せなキスをして 長編「ナデシコヒヨリ」第7話より)、その関係性が“特殊な同性愛”として閉ざされたものではなく、他の少女達との交流も含めたオープンで自然な性愛として描かれていることが、心地よい雰囲気を生み出す明確な特徴と言えるでしょう。
  連作も含め、日常の中にある幸福感や恋のちょっとしたもやもやなどの心情描写において、この作家さんの美点である繊細な心情描写が今回は強い主張を抑えつつ、少女達の心の動きを丁寧に負わせることを可能にしています。
「男女の間では友情は不可能だ。情熱と敵意と崇拝と愛はあるが、友情はない。」とはオスカー・ワイルドの言葉ですが、本作は、開かれた友情と性愛としての愛が少女同士の間に確かに存在しているなと感じさせてくれる百合エロ漫画と個人的には感じました。

【貧乳~巨乳をお持ちなしなやかボディの思春期ガールズ】
  登場するヒロイン達は思春期真っ盛りな制服ガールズ達であり、前述した様にセックスシーンに絡む男性キャラクターは登場せず、女の子同士の性愛が描かれる作品で統一。
明るくエッチ大好きなレズ先輩や真面目なメガネガール、明るく素直な性格の方言ガールにツンデレ気味だけど中身は純粋な主人公など、長編作ではキャッチーなキャラ付けの美少女キャラが多く、かつ自身の感情や願望を素直に打ち明けてくれるタイプのキャラクターであるため、明るい開放感のあるキャラ造形になっていると感じます。
一方、連作に登場する長身ボーイッシュ少女とガーリーな可愛らしさのある少女の組み合わせについては、双方における内面と言動のミスマッチによるもどかしさ、対照的な組み合わせなど、この作家さんらしい人物描写と関係性が認められますが、作品の持つ陽性の方向性は長編作と一致。
GirlsFallingLoveWithColoringLiliy3  全体的にほっそりとした肢体は、肉感抑えめの体幹に肉付き弱めのすらりとした四肢にツルツルの股間を組み合わせる、何処となく儚さ・華奢さを感じさせるボディデザインで統一しつつ、おっぱいサイズは貧乳さんから豊乳さんまで幅広く用意(←参照 長身貧乳スレンダーボディと柔らか巨乳ボディの組み合わせ 連作「お姫様のキスで少女は目を覚ます」後編より)。
成人女性的な肉感的ボディデザインでもなく、幼さを強調した未成熟な肢体でもなく、その中間的な思春期のボディとして描かれており、その肢体が絡み合う様子に優しい友情が生み出す若者の性の健康さを感じさせつつ、一種の倒錯性も醸し出しています
  衣装や背景まで丁寧に描き込み、かといって詰め込み過ぎたゴチャゴチャした印象はなく、モノクロ絵としての黒と白のコントラストの鮮烈さやトーンワークによる十分な密度の打ち出しなど、ベテランらしい技巧が光る作画は表紙絵の塗りの印象とは多少の差異もありますが、高質で安定していると言えます。

【十二分な高揚と陶酔に包まれる少女達の百合セックス】
  ページ数はそこまで多くはなく、友情としての側面における少女達の交流も比較的丁寧に描写していることもあって、たっぷり長尺の濡れ場とは言い難いですが、性描写については適度な分量・存在感を有する構成となっています。
百合セックスで統一されたエロシチュエーションですが、その特殊性を強調するのではなく、異性愛における恋愛セックスと同様の幸福感や解放感を基調とした描き方であり、程好く倒錯性を打ち出しつつもいずれもポジティブな雰囲気を有する和姦。
いわゆる貝合わせの描写は、ヘテロセックスにおける抽挿パートに相当するわけですが、手マンやキスで快楽を上り詰めていくプレイなどもあるため、前戯・抽挿パートを明確に分けた構成ではなく、互いの唇や性器の感触を求めあっていくプレイは百合セックスらしい特徴と言えます。
  パイパンま○こをしなやかな指で丁寧に弄ったり、シックスナインで舌を相手の性器に互いに這わせたり、甘く優しい口づけを交したり、ふかふかのバストの感触を味わったり控えめに自己主張する乳首をすったりな愛撫の描写はエロシーンの描写における中核を為しており、しなやかな肢体が絡み合う淫靡さを表現。
GirlsFallingLoveWithColoringLiliy4陰唇を擦りつけ合う貝合わせや、小さめの玩具を使用しての連結などで互いに腰を振り合って快楽の正のフィードバックを生じさせる描写もピストン運動の描写の相似形として投入されており、柔肌を密着させ、陶酔した表情で堪えきれない嬌声を漏らし、互いの快感を素直に伝えあう痴態を程好くねっとり描き出します(←参照 先輩と器具でつながりながら貝合わせ 長編第3話より)。
  元々フィニッシュシーンで強烈なエロ演出を叩き出すタイプではないですが、少女同士が絶頂の快楽に包み込まれる百合セックスの本作ではその傾向がより明瞭で、ぬめった秘所を中心とする液汁描写や前述した陶酔感の強い表情描写を十分な密度で維持させつつ、抱き合い唇を重ねながら全身を駆け抜けるアクメの快感に浸る少女達をしっとりと描き出しています。

  百合セックスは男性向けエロ漫画において決して大人気のジャンルではないのですし、竿役がいないと抜けないというのは管理人もよく分かるのですが、実用性は大きく嗜好に左右されるとはいえ、少女達の性愛を優しい気持ちで見守れる作品として、決してマニアックな作品としてではなく、幅広い層にもお勧めしたいと思っております。

カタセミナミ『痴的セクスチュア』

SexualMindOverAndOver  TVアニメ版『灼熱の卓球娘』第3話「好きっ!!」を観ました。絵柄からほんわか日常部活系アニメかと思っていましたが、そのテイストもありつつ、しっかり熱血スポーツものである作品で、燃える頂上決戦な今回は序盤の最高潮と言えましょう。
それぞれのキャラの打球描写が魅力のOPアニメも、あがりちゃんの台詞パートもある特殊オープニングでかっこよかったですねぇ!

  さて本日は、カタセミナミ先生の『痴的セクスチュア』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『発恋エレクトラ』(ジーオーティー)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
個性的な美少女ヒロイン達とのちょっと変わった恋愛模様&彼女達の甘く蕩ける痴態が楽しめる作品集となっています。

SexualMindOverAndOver1  収録作は、興味を持ったことはとことん調べないと気が済まない好奇心の塊である彼女さんに色々とエッチなことに興味を示して主人公君に色々とお願いをする連作「匡子さんのチ的な研究録」シリーズ全2話(←参照 オナニーについて知りたい匡子さん 同連作前編「匡子さんのチ的な研究録」より)、および読み切り形式の短編10作+描き下ろしおまけ後日談イラスト(2P)。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~20P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては標準的な分量で安定。甘く優しい雰囲気を基調とした作劇には居心地の良さがあり、その上で濃過ぎず薄過ぎずなちょうど良い存在感のエロシーンを無理なく配置した構成となっています。

【優しく甘い雰囲気の青春ピュアラブストーリー】
  後述する様に例外は存在するものの、ピュアなボーイズ&ガールズの青春ラブエロ模様が骨格となる作劇がメインであり、その中でヒロインのキャラクター性の魅力を明確に立てることで恋愛の幸福感を生み出すスタイル。
エッチなことに興味津々な匡子さんの活躍?を描く連作を中心として、ヒロイン側の性的好奇心や恋愛感情が展開を明確に駆動するパターンが多く、棚ボタ的な幸福感も生み出していますが、一方的に幸福な状況が転がり込んでくるだけではなく、男女双方の誠実さや感情の吐露が対等な関係性の構築に寄与する恋愛ストーリーとしての誠実さがあるのが◎。
SexualMindOverAndOver2主人公をリードする明るく勝ち気な女の子、クールで無表情な女の子、一途な恋を秘めた幼馴染ガールにちょっと凶暴な不良ガールなど、様々なタイプのヒロイン達が主人公へのピュアな気持ちを受け止め、肉体と精神の快楽に包み込まれるセックスの甘く優しい幸福感が恋愛ストーリーの主要素として機能しているのも美点と言えます(←参照 不良ガールのピュアな一面 短編「虎ブる!悩み相談室」より)。
男子連中も、単に棚ボタ的な状況に流されるのではなく、ヒロインの恋心をしっかり受け止め、また自らの感情を表出する決断をしっかりとする誠実なキャラクターが多く、色々あっても幸福に結ばれた彼ら彼女らにニヤニヤしながら祝福を惜しめないハッピーエンドで綺麗にまとまっています。
  クールな優等生スポーツ少女の弱みを根暗少年が握って彼女の肢体を好き放題にしながら実は底知れぬミステリアスさを有する彼女に状況を握られているというダークな短編「Mの視線」、病魔に蝕まれ余命いくばくのヒロインを彼女が助けた鴉の御使い達が精気を注ぎ込むことによって助けるファンタジー調の短編「カラスの恩返し」は共に青春ラブストーリー系と趣きが異なりますが、雰囲気の作り方の上手さは共通していると感じます。

【瑞々しい健康的巨乳ボディの美少女ヒロインズ】
  短編「酔いどれカクテル」に登場する美人バーテンダーさんや、短編「ビンカンらぷそでぃ~」に登場する彼女さんなど、20代前半~半ば程度と思しき美人さんも登場させつつ、主力となるのは思春期真っ盛りな女子校生ガールズ。
ちょっぴりビッチ系な女の子や、男勝りな不良娘、天真爛漫なアホガール、優しいお姉さんタイプにクールで無表情な美人さんなどなど、かなりキャッチーなキャラクター属性を中心に組み立てるスタイルであり、彼女たちのピュアな乙女心が明らかになった時のギャップの素敵さもラブエロ系における王道的な魅力と言えるでしょう。
彼女たちのパートナーとなる男の子達は、勝気娘に比して気が弱かったり、身長が低めであったりと、おねショタ的な雰囲気も多少まとう組み合わせであることが多いですが、彼らなりの誠実さが前述した恋愛ストーリーの心地よさにしっかり貢献しています。おっさんキャラも登場しますが、醜悪さを強調したタイプではなく、基本的に善人なので不快さはほとんど感じません。
SexualMindOverAndOver3  表情にちょっと幼い可愛らしさも残しつつ、アダルトな美しさも強くなりつつある美少女さん達は、ボディの方はしっかりと成熟しており、みずみずしい肢体にもっちり柔らか巨乳とそれに負けず劣らずの量感と綺麗な輪郭を描く桃尻を組み合わせたボディデザインで概ね統一(←参照 短編「ナカまで教えて!」より)。
極端にセックスアピールを強めたボディデザインではなく、若者の肢体らしい瑞々しさや健康的な肉感を魅力とするタイプですが、前述した様に男性側の華奢さなどもあってその柔らかい肌に包まれたりそれを独占したりな幸福感を十分に喚起しています。
  女流作家的なオサレ感や上品な修飾性のある絵柄は、描線の強弱やモノクロらしいコントラストでメリハリを付けつつ、明るいキャッチーさと漫画チックな親しみやすさのある絵柄であり、十分な作画密度で単行本を通して安定しています。

【十分な熱量の陶酔感で包み込むラブラブH】

  前述した様に個々の方向性における雰囲気作りの良さがある作劇は、濡れ場においても一貫しており、男女間の会話によって恋愛の幸福感や凌辱系での陰湿さなどを形成していくことによって、エロシーンに適切な尺を持たせつつ作品全体のトーンを保つことに成功。
前述した調教・凌辱系の短編「Mの視線」、ファンタジー乱交系の短編「カラスの恩返し」を例外としつつ、恋愛セックスの和姦で統一されたエロシチュエーションは、例えば無垢なヒロインにエッチなことを教えてあげるシチュエーションや、勝気娘や不良娘がピュアな恋愛感情を表に出して甘く蕩けるシチュエーションなど、個々のヒロインのキャラクター性によって味付けが変わることでバラエティを生み出しています。
SexualMindOverAndOver4ラブラブHにおいては、ヒロインの性格等によってはちょっとした羞恥心を刺激するプレイや女性主導の適度な倒錯性なども含ませることもありつつ、大好きな異性とエッチすることで心も体もすっかり蕩けて幸福な快感に包まれていく様子を描写の明確な基盤としており(←参照 短編「酔いどれカクテル」より)、男女共にその快楽の熱量が甘い幸福感に直結しているのが◎。
  エロシーンの構成においては、前戯パートに十分な分量を与えており、勝気美人さんが酔っぱらって大好きな男性をぺろぺろしまくって甘えるシーンや、たっぷり巨乳さんのパイズリご奉仕、恋人同士の甘いベロチューや研究熱心な彼女さんによる男性の反応をしっかり観察しながらのお口ご奉仕など、多彩なプレイをこれまたヒロインやパートナーとなる男性のキャラクター性に合わせたものを選んで投入しています。
抽挿パートにおいては、男性の体躯にも一定の存在感を持たせて肌の密着感を打ち出しつつ、ふにゃふにゃに蕩けて涙や涎に火照った顔面を濡らす蕩け顔や、淫蜜をたっぷり潤滑して肉棒を受け止める秘所の最奥でち○こも子宮口に熱烈なキスを交わす様を表現する断面図、柔肌をじっとり濡らしてシズル感を増す液汁描写などのエロ演出でヒロイン達の陶酔感を強調。
  十分にアタックの強さと演出強度の高さを有するエロ作画ですが、上品な色香を持つ絵柄の特性もあって、過剰な攻撃性や濃密さはむしろ抑えられており、ヒロインの痴態を十分な陶酔感で包み込みつつ、彼女たちの美しさや可愛らしさもしっかりアピールする描写で中出しアクメで快感の最高潮に達するフィニッシュまで煽情性を着実に積み上げています。

  ヒロイン達の個々に魅力的なキャラクター性がシナリオ面の魅力もエロの実用性も大きく高めており、読み口がよくかつ使えるラブエロ系の抜きツールとして、今単行本も大変良い仕上がりを示しています。
どれも素敵な作品ですが、強いて1作選ぶのであれば、凶暴な不良娘さんが真面目な委員長君の前ですっかりデレてラブラブハッピーエンドな短編「虎ブる!悩み相談室」が最愛でございます。お勧め!

さいだ一明『まんぐり❤ごしごし』

MunGuriGoshiGoshi  長谷川哲也先生の『ナポレオン~覇道進撃~』第11巻(少年画報社)を読みました。元帥として初めて戦死することになったランヌですが、単に勇猛で優秀な指揮官としてだけでなく、ナポレオンに対等な立場で率直な意見を言える人がいなくなってしまったことも含めて悲しいものです。
しかし、久しぶりの登場となるマルモンが渋さ5割増しのカッコいいおっさんになってましたな。

  さて本日は、さいだ一明先生の『まんぐり❤ごしごし』(エンジェル出版)の遅延へたレビューです。当ブログではやや久しぶりの登場となりますが、3冊前の(成年向け)単行本『乙女、濡れのち恋』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
幅広いエロシチュエーションとむちむち肉感ヒロイン達の痴態がたっぷり詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~30P(平均22P弱)と標準的な分量で推移。短編群ということもあって、ストーリー面での読み応えは概ね軽めではあり、その分エロの分量的な充実が図られた作品構築となっています。

【幅広い方向性ながら悲哀の漂う凌辱系がメイン】
  微笑ましいラブストーリーや軽妙なお馬鹿エロコメから淫靡な空気が支配するインモラル系・ハードな凌辱エロまで引き出しの多い作家さんであり、今単行本も作劇の方向性は様々に用意されています。
北陸の町に里帰りした青年と幼馴染の少女が再開し、昔した二人の約束が果たされる日本の田舎情緒を感じさせる誠実なラブストーリーである短編「夏と指輪と恋心」、主人公の青年を奪い合う3Pエロ勝負セックスが展開されるもホラー&コミカルオチを迎える短編「ゴースト・プレイ」は陽性の雰囲気を有した作劇であると言えるでしょう。
  その一方で、最近のエンジェル倶楽部のストロングスタイルを明確に踏襲した凌辱系や堕ちモノ系統の作品が多いのが今回の特色でもあり、悲劇性の軽重には幅がありますが、一定の重苦しさは共通。
MunGuriGoshiGoshi1有名私立校のお嬢様が高級下着を万引きして通報をしない見返りとして店員に凌辱される短編「何でも言う事訊きますから」(←参照 遊び半分な万引きの代償 同短編より)、読者モデルとして人気を得ようとしてセクシー撮影や枕営業に手を出していく少女を描く短編「シンデレラモデル」など、ヒロイン自らの行為や欲望に対する因果応報的な状況も存在。
短編「シスター牧場」の様にヒロイン側に落ち度が存在しないケースもありますが、性的な魅力やスキルを武器とする者がそれに依存しすぎたり、悪漢に付け込まれたりといった皮肉な有様が何ともやりきれない後味を残すタイプの作劇と感じます。
  微笑ましいハッピーエンドやコミカルなオチを迎える作品もある一方で、快楽に飲みこまれたヒロイン達が更なる狂気の伝搬や倒錯的な状況の継続を提示するラストが多く、強烈な快楽の代償を一定の重苦しさを残してまとめる作品がメインと言えるでしょう。

【健康的な肉感に包まれた巨乳ボディ美少女達】
  くのいち凌辱尋問エロ時代劇な短編「九之一調教帖」に登場する褐色女忍者や、元・人気アイドルの20代後半程度と思われる年増美人さんを例外としつつ、ミドル~ハイティーン級と思しき女子校生・女子大生級がヒロイン陣の主力を担います。
シスターになるために学んでいる学院生や読者モデルをしているプライドの高い女の子、遊び半分の万引きをしていたお嬢様にスポーティーな陸上ガール、そして女忍者等々、ヒロインの設定が多彩であるのは短編集ならではの特色でしょう。
  恋愛系でも堕ちモノ系でもヒロインの心理を丁寧に追うこともある一方で、男性の欲望任せで一方的に突き進むスタイルも目立ち、ここらの差がシナリオパートの存在感の軽重に影響していると感じます。
  複数人の女性キャラクターをエロシーンで絡ませる場合では、巨乳ボディと貧乳ボディの両方を投入するサービス精神を示しつつ、一人ヒロイン制の場合も含めて健康的な肉感の女体に柔らかい弾力感と十分なボリューム感を有するバストを組み合わせる造形が主体。なお、陰毛が生えている場合は作中で綺麗に剃毛するなど、パイパン仕様へのコダワリも徹底しています。
MunGuriGoshiGoshi2キャラデザインによる差別化を図りつつ、二次元ヒロインとしての華やかさを適度にまとった美少女キャラクターに、歪んだ欲望塗れで醜悪な表情を見せたり肥満体の体をしていたりな男性キャラクターを組み合わせることも多く、彼らの容姿や言動の醜さとヒロイン達の容姿で美醜の対比を形成(←参照 読モガールのお偉いさんへの枕営業 短編「シンデレラモデル」より)。
  アニメ/エロゲー絵柄の系統として最先端とは言い難いものの、キャラデザインに織り込まれる適度なキャッチーさと丸みのある描線に由来する漫画チックな親しみ易さは絵柄の特徴であり、十分なキャリアに支えられた絵柄は単行本を通してしっかり安定しています。

【強烈な陶酔感で包み込むハードな痴態表現】
  抜きツールとして標準かそれを多少上回る分量を確保したエロシーンは、前戯パートにも一定の分量を設けつつ、ヒロイン達の秘所をがっつりピストンして彼女達を圧倒的な快楽で支配する抽挿パートに力点を置いた構成で1~2回戦をじっくりと描くスタイル。
MunGuriGoshiGoshi3単行本帯に“初モノま○こ”とある通り、ヒロイン陣の処女率は相応に高く、自らおねだりをさせたり、欲望の勢いのままに付き込んだりと、彼女達の初めて男性を受け入れる秘所に勢いよく挿入する描写を強調してから(←参照 若殿を思慕する女忍者の処女喪失 短編「九之一調教帖」より)、抽挿パートへ移行して強烈な快楽を叩き込んでいくパワフルさが実用性を底支え。
前述した通り、作劇の方向性が様々であることもあって、愛する二人の誠実な初エッチやドタバタ風味の3P和姦セックスもある一方、お仕置き凌辱や薬物を使用しての尋問凌辱、ご奉仕強要の枕営業や調教エロ、一風変わったところでは男女入れ替わりでのダブル調教エロなど様々なエロシチュを用意。
  いずれのエロシチュエーションにおいても、ヒロインが徐々に快楽に飲み込まれていくというシークエンスは概ね共通しており、前戯パートにおいて抵抗感や嫌悪感を残しつつ、徐々に性的な快楽や興奮を感じ始めていたヒロイン達が、初エッチの場合であっても抽挿パートにおいてち○こに屈服してしまうエロ漫画的ご都合主義でがっちり固めた、エンジェル倶楽部お得意のストロングスタイルを貫徹しています。
MunGuriGoshiGoshi4陶酔感の強烈さや、それに伴う悲劇性の有無などは作品の指向するものによって変化していますが、エロ演出のアタックの強さや一定の過激性を重んじたエロ描写となっていることは一貫していると言え、アへ顔的なものも含む半狂乱のメス顔や乱れた描き文字で表現される嬌声、激しいピストンを物語る擬音の散りばめといった描写でハードな痴態を形成します(←参照 短編「ゴースト・プレイ」より)。
ぬるぬるの淫液が肉棒に絡みつき、更に蜜を漏らしていくパイパン仕様の秘所やアナルを見せ付ける構図やアップも多用して視覚的なインパクトを保つ抽挿パートは、理性の蕩けきった表情で自らの感覚や中出しされる感触を実況するエロ台詞を叫ぶヒロイン達がたっぷり膣内射精を決められてアクメに包まれる様を1Pフルで提供しています。

  「肉感巨乳美少女を性的な意味でめちゃくちゃにしてぇ!」という下世話な願望を、二次元世界の中で充足させてくれる作品集であり、それでいて快楽堕ち展開にじんわりと悲哀も漂わせるスパイスが効いた作品群とも言えるでしょう。
管理人は、ちょっとコミカルさも入れつつハードな凌辱で褐色肌女忍者を陥落させる短編「九之一調教帖」がフェイバリット。
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