2016年08月

ホロナミン『個別えっち指導塾』

PrivateHTurtoringSchool たかぎ七彦先生の『アンゴルモア 元寇合戦記』第6巻(角川書店)を読みました。白石の裏切りは守備側にとって非常に痛手となっているわけですが、彼にとっても失いたくないと言った魂を汚し続ける痛みはあるのでしょうね。
正しく身を切る形での切り札を用いたものの、それで出た被害で蒙古側が攻勢を諦めるという流れになるのでしょうか?

  さて本日は、ホロナミン先生の初単行本『個別えっち指導塾』(ヒット出版社)のへたレビューです。アイスにプールに水着美少女、(エロ漫画的に)夏らしい表紙絵ですねぇ。
ちっちゃいボディの少女達との性の快楽に捕らわれる多様なストーリーが揃った作品集となっています。

PrivateHTurtoringSchool1  収録作は、幼馴染である少年と二人の少女にそれぞれ恋心が芽生え、星蘭は大切な友人である陽菜と少年の仲を取り持とうとするが彼女自身も少年への恋心を捨てきれず、嘘をつきつつ彼と肉体関係を持つことになるのだが・・・という中編「少女性トライアングル」全3話(←参照 二人の少女・星蘭と陽菜 同中編第3話より)+描き下ろし後日談(4P)、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は16~30P(平均23P強)と幅はありつつ、平均値としては標準的な部類。シナリオパートにも一定の読み応えはありつつ、エロシーンの量的充実を明確に図った抜きツールとして構築されています。

【ヒロインとの関係性の歪みを軸とする作劇】
  すれ違う二人の少女の心情を軸として三角関係を描く中編「少女性トライアングル」、主人公が水着姿の女の子トリオに襲われちゃって~なドストレートな棚ボタ展開の短編「天国に一番近いプール」、はたまた連れてきた彼氏君の前で開発済みの体をパパに攻めたてられる短編「はんこうき」と、作風の方向性は様々。
シナリオの方向性こそ異なりつつ、概ね共通する要素としては、ヒロイン側の恋心や性的欲求によって話が駆動される点であり、男性主人公側は主導権を握っている様でも実際は彼女達の思惑の通りに動いているという関係性が認められます。
PrivateHTurtoringSchool2幼いヒロイン達との性交の快楽に囚われるという倒錯性も含め、それらの関係性には一定の“歪み”が存在し、中編作での三角関係の解決のようにその“歪み”が解消されることもあれば、過去の過ち以来成長することを止めてしまった少女を描く短編「成長をやめた少女」(←参照 成長していないのはどちらかなのか 同短編より)の様に、その歪みが更に増幅されていくケースも存在します。
  少女性愛という題材である故に相応の倒錯性・禁忌感は有していますが、歪みが解消されるにしろ増幅されるにしろ、基本的には登場人物、特にヒロイン側の善性や率直な欲望によってストーリーが形成されているため、重苦しさや悲壮感は抑制された読書感と言えます。
  読み口の良さを生み出す適度なコメディ要素や、シリアスな場面での感情描写のドラマチックさ、前述した短編「成長をやめた少女」のようなユニークなアイディア力と、作劇面における個々の要素で十分な魅力を有しつつ、作劇全体のトーンをスムーズに調整するスキルにはまだ不足もある印象で、全体的に緊張感のある作劇で通した中編や徹底した棚ボタ展開で押し通した短編「天国に一番近いプール」の様に狙い所を絞った作劇で魅せた技量を伸ばしていって頂きたい所存。

【ちんまりボディのキュートガールズ】
  ローティーン級のランドセルガールズを人数的な主力としつつ、中編作のダブルヒロインのように中○生クラスの少女達も複数名が登場するヒロイン陣となっています。
  前述した様に、ヒロイン側が展開の主導権を握るケースが多く、男性主人公を押し倒してセックスを満喫する口リビッチキャラクターもいれば、ピュアな恋心で一生懸命なラブエロアタックを仕掛ける乙女も存在。
中編作の様に、比較的丁寧に彼女達の心情を掘り下げる場合もあれば、あっけらかんとエロ的に都合の良いキャラクターとして成立させる場合もあり、どちらを得手としてるかは初単行本の段階ではまだ掴めない印象ですが、いずれにしても作品の方向性に適切に合わせたキャラ設計が出来ているのは○。
PrivateHTurtoringSchool3  ミドルティーン級のキャラクターではある程度大人のボディに近づきつつある成長期ボディとなっていることもありますが、メインとなるのは寸胴な体幹にぺたんこ~膨らみかけなバスト、華奢な四肢とぷにぷにの無毛股間を組み合わせた未成熟ボディ(←参照 短編「個別えっち指導塾」より)。
比較的等身が高い華奢なボディラインにすることもあれば、全体的なぷにぷに感を重視した肢体設計になることもあり、年齢的な描き分けであることもあれば、絵柄そのものの方向性が異なることに由来する場合もあると感じます。
  初単行本ということもあって絵柄の統一感には欠けており、近作では表紙と印象の差異が少ない絵柄になっていますが、古い作品では描線の荒さやキャラクター描写の不安定さを感じます。ここぞの感情描写では勢いのあるタッチがむしろ好ましい特長となることもありますが、絵としての勢いと安定感の両立は今後の課題と言えるでしょう。

【勢いのある構図・演出およびプレイで力押しするエロ描写】
  作品によってページ数に幅があるため、濡れ場の分量にも一定の多寡の差がありますが、上述した様にエロシーンの割合は高く取っており、長尺のエロシーンでは複数のエロシチュ・プレイを投入する量的な余裕もあります。
年下少女誘惑セックスや逆レ○プ状態等の棚ボタ的なシチュエーションに、調教・寝取られ的プレイ、恋愛感情に基づく和姦エロなど、作劇の多彩さに併せてエロシチュを多彩に用意しつつ、幼い肢体とのセックスという状況そのものの背徳感を強く押し出すエロシーンになっていると感じます。
恋愛エッチではそこまで特殊な行為はしない一方で、フィストファックやアナルの拡張・挿入、乱交エロなど、意外にハードなプレイを投入するケースが目立つのも特徴であり、ヒロイン側の苦痛などはほとんど描かれないものの、作品の雰囲気との違和感を覚えることも個人的にはあり、読み手によって多少好みが分かれるかもしれません。
PrivateHTurtoringSchool4  前述した描線の勢いに由来する作画の乱れは、エロシーンにおいてはプラスに作用することも多く、ピストンに激しく反応し、翻弄される肢体の動きや、くしゃくしゃに乱れた表情、乱れた描き文字で散りばめられるエロ台詞や擬音といった表現にパワフルさや陶酔感の強さを打ち出すことにつながっています(←参照 中編「少女性トライアングル」第1話より)。
反面、古めの作品において、絵としての勢いや乱れをコントロールできていない場合には、重要な要素となるヒロインの表情描写について特に減点材料となってしまっており、近作ではこの点が大きく改善されたことによって実用性を押し上げていると感じます。
  小さなお口とのキスや、スベスベボディへの愛撫、お口ご奉仕、ヒロインのオナニーなどの前戯パートを長尺で投入することもあれば、露骨な結合部見せつけ構図を連発する抽挿パートに大半を割り振る構成もありますが、いずれにしても多彩なプレイを織り込もうとするサービス精神は嬉しいところ。

  作劇・作画共にまだ粗削りな部分は感じますが、同時に両面において光るものと着実な進歩を示した初単行本であり、中編作の安定感から判断するに今後に期待したい新人作家さんです。
個人的には、三角関係ラブストーリーとして丁寧に王道を描いた中編作が、エロ面の充実も含めてお気に入りでございます。

majoccoid『おやつのじかん』

TimeForHavingSweets TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』第9話「未熟DREAMER」を観ました。果南ちゃんを含めて3年生トリオにはスクールアイドルについての何か引きずるものがあったようでしたが、今回でそれが明かされ、解決した回でしたね。
3年生メンバー達のエピソードと一致する挿入歌も実によかったです。大切な二人同士が想いを認め合ってのハグ、尊い・・・!

  さて本日は、majoccoid先生の『おやつのじかん』(茜新社)の遅延へたレビューです。なお、ちょっと変わったペンネームは“まじょっこいど”と読むそうです。
ふにふに柔らかボディなキュートガールズ達との甘いラブエロ模様がたっぷり詰まった作品集となっています。

TimeForHavingSweets1  収録作は、相手の心を読める謎の角を持つ女の子が大好きな先生のエッチな願望を読み取って積極的にラブエロアタックな短編「自称さとり系女子。」(←参照 ち○この希望もお見通しだ! 同短編より)+後日談短編「ねこにままたび」(8P)、および読み切り形式の短編9作。
後日談短編は描き下ろし作品ではないものの、これを除き、1話・作当りのページ数は18~24P(平均21P)と標準的なボリュームで安定しています。甘く優しい雰囲気を形成するシナリオパートにはある程度の存在感を持たせつつ、エロシーンの量的な満腹感も強過ぎず弱過ぎずな塩梅で有する作品構築となっています。

【甘味たっぷりな幸福感のラブエロ系がメイン】
  前単行本(初単行本)『ユメミルスレイブ』(キルタイムコミュニケーション)で示した様に、作風の幅が広い作家さんであり、今単行本でも異なる方向性を有する作品群が揃っていますが、本数的に主力となるのはピュア&キュートな美少女さんとの甘いラブエロ模様。
ラブエロ系の作品においては、作品冒頭の時点でヒロイン側が男性主人公に対して好意を抱いており、かつ積極的にスキンシップを取ってきたり無防備な姿を曝け出したりすることで、エロシーンへとスムーズに誘導していきます。
TimeForHavingSweets2このスタイルの作品については、導入パートの話運びとして強引という印象がない訳ではないのですが、その明確な棚ボタ展開やヒロイン達の漫画チックな無邪気さなどが(←参照 短編「抱きつけ!ぬいぐるマー」より)、可愛らしい美少女さん達とイチャイチャできるというドリーミーな幸福感を高めているのも確か。
また、言うまでも無く(読者を含めた)男性側にとって都合の良いシチュエーションではありつつ、好きな男性とのエッチという願望を叶えたヒロイン側の喜びをしっかりと描くことで、ラブエロ系として男女いずれかの片手落ちにならず、優しく甘い幸福感を形成することにつながっています。
  これらの甘いラブエロ系に対し、清楚な和装姿のヒロインが持つ露出趣味を知り彼女の秘密を握って独占できると思った彼氏君がヒロインの闇の深さに触れ、支配されているのは自分の方では・・・と感じるちょっとダークでインモラル系短編「アルカロイド」、一人エッチの快感にハマった女の子が凌辱されてしまう短編「電器屋でGO!」などは明確に作風が異なるタイプ。
  ただし、短編「電器屋でGO!」では凌辱系統ではありつつもヒロイン逆転勝利なラストで終わっていますし、短編「アルカロイド」も倒錯性や破滅感を過剰に強めてはいないため、優しハッピーエンドのラブエロ系作品群との雰囲気の差はさほど大きくはありません。

【ふんわりと軽く柔らかな印象が先行する巨乳美少女】

  ヒロイン陣については、ミドル~ハイティーン級のJKガールズと20歳前後の女子大生さんが概ね同数揃っており、推定される設定年齢よりも幼い可愛らしさがあるタイプが多い印象です。
  穏やかそうな容姿と裏腹にゾクリとさせられる妖艶さと闇を抱える編「アルカロイド」の美少女や、普段はキリッとした優等生キャラながら中身は淫靡な女王様タイプである短編「図書室の君」のメガネ美少女といった展開・行為のアドバンテージを握る支配的なヒロインのキャラ造形が美味い印象があります。
その一方で、無邪気で積極的なラブエロアタックを繰り出しながらも、敢えて相手に主導権を握らせ、相手の行為を受け入れるヒロインがラブエロ系を中心に多く、奔放でありつつも従順という相反しそうな要素を両立させ、小動物的な可愛らしさを持たせるタイプとなっています。
TimeForHavingSweets3  ヒロインのボディデザインについては、柔らかお肉が適度についた健康的なモンゴロイドボディにふわふわと柔らかそうな巨乳&巨尻を組み合わせるスタイルで概ね統一されており、ボリューミィなヒップ&バストの存在感を活かした構図を十分な分量で用意しています(←参照 たっぷり桃尻 短編「すぱっちあ」より)。
バスト&ヒップのボリューム感を含めて肉感的な肢体描写ではあるのですが、女体の重量感や淫猥さを前面に出したタイプではむしろなく、絵柄の性質もあって、何処かふわふわと軽やかさと柔らかさを感じる女体の描き方となっているのが大きな特徴でしょう。
  2冊目の単行本ながら、デビュー当時の作品から近作まで収録作には約3年の開きがあるため、初期の絵柄は現在の絵柄と見比べると一定の見劣りがするのは仕方のないことですが、ごく一部の作品を除けば絵柄は概ね安定していると言え、低年齢向け少女漫画チックなナチュラルな萌えっぽさとアニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさが無理なく融合した絵柄と感じます。

【可愛さを保ちつつ十分なアタックを被せるエロ演出】
  ラブエロ系にしてもインモラル系にしても、エロシーンにおける台詞回しによってヒロイン側の真意や素直な感情を紡いで、男女の関係性を描き出すことに成功しているため、導入パートをある程度切り詰めて濡れ場の尺を確保しつつ、作品全体のシナリオの流れに齟齬を感じないのは○。
  スケベヒロイン電マ責め凌辱(短編「電器屋でGO!」)、人目を忍びながらの羞恥系隠れセックス(短編「アルカロイド」)と、特定の方向性を有するアブノーマルなエロシチュもありますし、ラブラブHの場合でもスパンキングや(短編「らぶみー❤てんだーろいん」)、コスプレH(短編「Cosって❤ハニー」)、臭いフェチ要素(短編「すぱっちあ!」)などの方向性をアクセントとして加えて印象の多彩さを図っています。
  エロシーンの構成としては、前戯パートに十分な尺を設けており、ぷにぷに&すべすべな股間に顔を埋めて秘所をクンニしたり、指で丁寧に解したりな男性側が積極的にヒロインに快楽を与えていくプレイを中心に組み立てることもあれば、ヒロイン側が一生懸命にフェラやパイズリのご奉仕プレイをしてくれる様子をメインに構成するケースも存在。
前戯パートにおいて顔射やパイ射などの射精シーンand/orヒロインの秘所が潮を吹いてイク描写などを投入してから抽挿パートへ移行し、蕩けた表情でハートマーク付きの実況系エロ台詞を奏でるヒロイン達にピストンを加えていきます。
TimeForHavingSweets4  絵柄そのもののふんわりと軽く優しい印象があるため、明確なエロアピールよりも可愛らしさが先行するタイプではあるのですが、露骨な結合部見せつけ構図や乳尻の存在感を強調する構図の多用、可愛らしさを保ちつつもくしゃくしゃに濡れて乱れる表情付け、ハートマーク付きの嬌声・台詞などのエロ演出の適度な濃密さによって濡れ場での煽情性をグッと高めているのが明確な美点でしょう(←参照 可愛い絵柄で露骨な構図 短編「らぶみー❤てんだーろいん」より)。
  すっかり蕩けきったヒロイン達に結合部から白濁液が溢れる程の中出しをがっつり決め込むフィニッシュシーンでは、肢体をビクビク反応させながらエロ可愛く悶絶するヒロインの痴態を大ゴマで写しており、ラストまでヒロインの可愛らしさとエロのアタックの強さを折衷した描写を保っていると感じます。

  甘い幸福感がエロシーンも含めてたっぷり味わえるラブエロ系を中心としつつも、短編「アルカロイド」の様なインモラル系の切れ味も良好であり、この作家さんの多彩な魅力を楽しめる作品集と感じます。
個人的には、部活に恋に一生懸命頑張る姿が可愛らしい妹系ヒロインにエッチなマッサージで解してあげる短編「すぱっちあ!」が特にお気に入りでございます。

おかゆさん『スクールカースト』

SchoolCaste 伊図透先生の『銃座のウルナ』第2巻(エンターブレイン)を読みました。敵である“歯茎”の正体についてラトフマの口からウルナへ衝撃的な内容が語られていましたが、“裏切り者”の言葉とはいえ、兵士たちが置かれた状況が不自然であるので信憑性が高いですよね。
おそらくウルナを助けたと思われるヅードの真意も気になるところです。

  さて本日は、おかゆさん先生の『スクールカースト』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。本単行本が2冊目となる新鋭の作家さんですね。
華やかな絵柄で描かれる滑らか柔肌の美少女達とのストレンジラブ&汁だくセックスが楽しめる作品集となっています。

SchoolCaste1  収録作は、学校のスクールカーストにおいて上位のリア充グループに属し、同じグループ内の美少女・愛美と交際している主人公・後藤であったが、下層グループに属する女子・莉子に何故か惹かれてしまい~なタイトル長編「スクールカースト」全7話(←参照 地味な女の子という扱いの莉子 同長編第1話「下層階の女の子」より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は10~19P(平均16P弱)と控えめな部類。長編・短編共にどちらかと言えば、エロシーンの量的充実を図った抜きツールとしての作品構築で固めている印象です。

【滑らかな読み口で魅せる多彩な方向性の作劇】
  タイトル長編は、主人公およびその友人である三島の男性キャラクターがスクールカーストの上位グループ(リア充グループ)、莉子やその友人達の女性キャラクターが下位グループ(本作ではオタクグループ)というエロ漫画ジャンルでは比較的珍しい構造において、主人公と莉子のボーイ・ミーツ・ガールを描く作品となっています。
当事者の少年少女にとって時として極めて深刻なものとなる“スクールカースト”という階層構造を重要な要素をとして用いつつ、本作は上位者への復讐といったルサンチマンや逆にいじめなどの上位グループによる下位への支配を描いたわけではないというのが一つの特徴かもしれません。
SchoolCaste2下層グループをある意味では馬鹿にしていた三島がそのグループの彼女達に性的に支配されてしまったり(←参照 長編第4話「崩壊するカースト」より)、また主人公が莉子の隠していたオタク趣味に付き合うことになったりと、上位側である男性キャラ達が下位側にある女性キャラ達の魅力に捕らわれるという描き方が基調となっています。
この階層構造の崩壊は、下層の上層に対する逆転というよりかは、階層を破る倒錯性をある程度は持たせつつも、いずれのスクールカーストに属していようとも、年頃の少年少女達は性的な事象や恋愛への奔放な好奇心を持つ存在として同等である、そこに階層構造は本来無いのだという姿勢によるものだと個人的には感じました。
  その他の短編では、ドジっ娘ちゃんとの王道な青春ラブコメ&昭和テイストにズコーなオチを見せる短編「ドジっ娘な彼女」、ピアノ教師による美少女への淫靡なレッスンな短編「ピアノレッスン」、追われる女スパイが悪漢につかまってエロ訊問でピンチ!な短編「女スパイ☆断崖絶壁」とラブコメ系からインモラル系まで作品の方向性は様々です。
  全般的にストーリーそのものの面白みが目立つわけではないものの、いずれも展開はスムーズで、それぞれの方向性に合わせた雰囲気作りも適切に行われている為、作劇面での安定感があります

【しっとり柔肌のモデル体型な美少女達】
  複数のJK美少女が登場する長編作を初めとして、女子校生級の美少女を主力とするヒロイン陣であり、女子大生ヒロインも複数名登場。
ハイティーン級の美少女らしい素朴な可愛らしさなどもキャラデザインに含ませていますが、後述する絵柄の性質もあって、どちらかと言えばアダルトな色香を感じさせる美少女に存在感がある印象です。
  大人しく地味な外見ながら中身は重度のオタクな莉子やBL大好き&隠れドS女子な絢子様など、キャラが立っている長編作のヒロイン陣に加え、特殊なオナニーを実践することになるメガネっ子や、ドジフラグを丁寧に回収するスーパードジっ娘ちゃんなど、特定の属性で固めすぎることなくキャラクターにユニークな面白みを持たせるスキルは好印象。
SchoolCaste3長編作の莉子のようにおっぱいサイズ控えめな女子も登場していますが、メインとなるのは巨乳ガール達であり、健康的な肉感を有する体幹に豊満バスト、適度に締まったウェスト、綺麗な曲線を描く桃尻にこれまた程好い肉感と締りのある太股を組み合わせたモデル体型は均整の取れた美しさがあります(←参照 短編「精子観察」より)。
加えて、スベスベとした白い柔肌や色っぽく濡れ光る唇、細やかに描かれたサラサラとした髪の毛に淫猥でありつつ臭味・雑味のない各種粘膜描写など、十分な官能性を有しつつ、端正な女体の美しい色香を増幅する体パーツ描写が大きな美点になっています。
  デジタル作画的な手法論の粋を尽くしたスタイルであり、丹念なトーンワークによって華やかな修飾性を持たせ、十分な濃密さを有しつつ適度なオサレ感や青年漫画的な健康的な印象を保つコントロール力は圧巻であり、絵柄そのものが非常に強い武器となっている作家さんと言えます。

【高度なスキルで組み上げる情報量豊かな痴態描写】
  各エピソードの分量が多いとは言えないため、たっぷり長尺の濡れ場を期待するのは避けるべきですが、前述した通りに密度の高い絵柄に由来するカ口リーの高い描写が連続することで、体感的には十分なボリュームを有する濡れ場を提供。
  前述した様に作品の方向性が多彩であるため、エロシチュも様々なものが用意されており、カップルさんの初めてのラブラブHやドジをして全身びしょ濡れなドジっ娘彼女さんとのHなど和姦系もあれば、女スパイ凌辱や美少女を弄んで快楽の虜にする調教エロなどのインモラル系、オタク女子軍団に拘束されてエロ資料提供も含めて搾り取られる逆レ○プやオタク女子の趣味に付き合って男子がコスプレし、イメージプレイをしてもらうエロなどの特殊シチュエーションも存在。
特定のエロシチュに特化しているわけではなく、また凌辱系でもあっけらかんとした逆転オチになったり、特殊シチュエーションでも双方の利害が一致するなど、作品の雰囲気を邪魔しない程度に倒錯性の踏み込みは抑えており、また、官能的なヒロイン達の肢体と痴態を独占する(させられる)というベーシックな喜びを基調とするシチュエーションと感じます。
  艶かなリップが逞しい剛直を包み込むフェラや涎を絡めるキス、ぷりんと丸くもちもちした桃尻の感触を味わいながら秘所の香りと味を楽しむクンニや若い柔肌の弾力感を感じさせる乳房を揉み込む愛撫描写など、前述した各体パーツ描写の官能性を十全に活かした描写を多数搭載して前戯パートを形成。
SchoolCaste4抽挿パートに突入後は、ぬるぬると愛液が絡みつく結合部の見せつけ構図を多用し、インパクトのある構図に、じっとりと肌を濡らす豊潤な液汁描写、美しさを保ちつつ快楽に蕩けた様子を感じさせる官能フェイスに乱れた描き文字のエロ台詞といったベーシックなエロ演出を高質・高密度で添加することで強い煽情性を叩き出します(←参照 短編「ピアノレッスン」より)。
  大ゴマはもちろんのこと、断面図や表情アップなどの小ゴマ・カットインについても絵の緊張感・密度が低下せず、それらを適切に組み立てることで情報量の多い画面を連続させるスキルは非常に高く、がっつり中出し結合部を見せ付ける構図のフィニッシュまでたっぷりと痴態を見せることに成功しています。

  エロ作画・演出において非常に高いレベルにある作家さんであり、絵柄の魅力を最大限に引き出しているのには唸らされるところ。作劇面でも安定感があるのも加点材料です。
個人的には、濡れ透け制服彼女さんとのぐしょぐしょラブラブH&古式ゆかしいズッコケオチが楽しめる短編「ドジっ娘な彼女」が最愛でございます。

しんどう『お嬢様とメイドのみだらな性活』

SexualLifeOfLadyAndMaid  森繁拓真先生の『となりの関くん』第9巻(メディアファクトリー)を読みました。ノリを薄く塗って乾燥させて剥がす遊び、懐かしいですね。下敷きやカンペンに塗って、描かれている絵をマジックでなぞって写し取るのをよくしてました。
関くんのお母さん、カワイイしいい人ですが、行為がついエスカレートするのと口数が少ないのはお母さんの遺伝なんでしょうね。

  さて本日は、しんどう先生の『お嬢様とメイドのみだらな性活』(コアマガジン)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『発情❤でいず』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ナチュラルビッチな女の子達が優しく明るい雰囲気の中でハードに乱れまくりな作品集となっています。

SexualLifeOfLadyAndMaid1  収録作は、友達が多い快活でちょっと天然な女の子・たつきに嫉妬するプライドの高いポンコツお嬢様・千織様にセックスバトルで勝利することをお付きのメイド・紫之さん(ド淫乱)が提案し、その練習台として執事の吉岡君が巻き込まれ~な「お嬢様とメイドの日常性活」シリーズ全3話(←参照 だいたい紫之さんのせい 同シリーズ第1話より)+描き下ろし後日談(8P)、ヒロインの大好きな幼馴染の少年はヒロインの姉と付き合っているようで彼女はやきもきしてしまい~な連作「sisters conflict」前後編、および読み切り形式の短編・掌編4作。
フルカラー掌編「配給係のおねえさん」(4P)および描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は20~26P(平均23P)と標準的なボリュームで推移。どちらかと言えばストーリー自体としての読み応えよりもテンションの高さで駆け抜けるスタイルであり、軽快な読み口とエロシーンの質・量双方のボリューム感の高さが特徴の作品構築と言えるでしょう。

【“ビッチ”なヒロイン達が明るく楽しく活躍なエロコメ】
  色々と天然気味のポンコツお嬢様(処女)がクール系美少女とみせかけてド淫乱なメイドさんのせいですっかりビッチになって色々と大活躍なタイトル作「お嬢様とメイドの日常性活」シリーズを筆頭として、作家さんがあとがきで述べている通りに「明るいエロ」を貫徹した作品群が勢揃い。
幼馴染であり想い人でもある主人公の少年を姉妹が取り合う形式になる連作「sisters conflict」は三角関係ならではのハラハラ感も有しつつ、姉妹間の愛情が再確認され、昔から仲の良かった3人の関係性がそのまま尊重される形式であるため、ラブエロ系としての甘さをしっかりと維持させます。
SexualLifeOfLadyAndMaid2  また、この連作のお姉ちゃんを含め、エッチにやたらと積極的なビッチさん達の登場頻度が高く、彼女達のストレートなエロ欲求で強引に導入パートを形成することで、棚ボタ的な幸福感やぶっ飛んだ言動で織り成すドタバタ模様の楽しさを生み出しています(←参照 ザーメン大好きガール 短編「I❤×××」より)。
また、ビッチ的なキャラクターとして形成しつつ、エロコメ的にお馬鹿なテンションの高さで駆け抜けたり、好きな相手であるからこそエッチな姿を曝け出したりと、コミカルさやラブエロ的な幸福感の一形態としてヒロインの積極性を描いているため、欲望のみが支配する殺伐とした印象が無いのは訴求層をより広げている要因でしょう。
  連作「sisters conflict」や短編「ご主人様のいうとおり」など、恋愛要素のある作品では甘味たっぷりで読み手の頬が緩むハッピーエンド、「お嬢様とメイドの日常性活」シリーズや短編「Professional ~アイドルの流儀~」などのエロコメ系ではヒロイン達が更にエッチに邁進していくコミカルなまとめ方でまとめており、いずれのスタイルにおいてもラストまで滑らかな読み口に仕上がっていると評し得ます。

【ヒロインのキャラ立ちの良さがエロさと楽しさに直結】
  女子校生級の美少女と20歳前後~20代半ば程度と思しき綺麗なお姉さん達で構成されたヒロイン陣ですが、年齢による描き分けはさほど明確ではなく、また特定の年齢層に重点を置いたキャラ作りでもありません。
  前述したシリーズ作に登場するプライドの高いポンコツお嬢様(処女からビッチにスキルアップ)やクール系グータラビッチメイドさん、天然系のお馬鹿快活ガールおよび彼女達に振り回される吉岡君を含め、ちょっとM気質でメイド衣装着用での主従プレイにハマってしまうOL美人さんに過激なファンサービスを嬉々として行う美少女アイドル達、ザーメン大好き変態ガールなどなど、漫画チックに楽しいキャラクターが揃っているのが大きな魅力。
この楽しく親しみやすいキャラクター作りが、ビッチ的な言動をヒロイン達がしても嫌悪感を引き起こさない要因でもあり、作品の面白さや雰囲気の良さ、および後述する様にくしゃくしゃに乱れた痴態を曝け出すエロ可愛いギャップにも直結しています。
  なお、お嬢様とメイドさんのコンビに加えてお嬢様が勝手にライバル視している天然ガールの3人が登場するシリーズ作に、計5名の性癖が異なるアイドルさん達が登場する短編「Professional ~アイドルの流儀~」、ダブルヒロイン制で姉妹丼も楽しめる連作「sisters conflict」と複数ヒロイン制の作品がメイン。
SexualLifeOfLadyAndMaid3複数名のヒロインが登場する場合では、巨乳な肉感ボディタイプとスレンダーな貧乳タイプを組み合わせることが多い一方、基本的にメインであるのは前者のタイプであり、揉まれたり挟んだりで柔軟に変形し、重たげにたわむスライム巨乳~爆乳はボディデザインにおける確たる特徴(←参照 ちんこにぴったりフィットな爆乳パイズリ 短編「ご主人様のいうとおり」より)。この爆乳に加えて、やはり量感たっぷりの巨尻なども含め、バランスの良い女体設計が好みの方には不向きである一方、分かり易いエロアピールが満載と言えます。
  トーンワークの細やかさや描線の繊細さなど、意外に少女漫画の絵柄的な手法論も感じさせますが、アニメ/エロゲー的なキャッチーさ、適度にあざとい萌えっぽさを基調とする絵柄であり、十分な作画密度で単行本を通して安定しています。

【むっちり肉感ボディがハードに乱れる痴態描写】
  ヒロイン達のエロエロなキャラとしての性質もあってサクサクとエロシーンに導入される仕様となっており、また十分な尺のエロシーンの中でヒロイン達の意外性やそれに由来する可愛らしさなども引き出すことで、実用面での満足感と漫画的な楽しさを両立させています。
  ド淫乱メイドさんに手解きを受けながらの処女お嬢様セックス特訓、すっかりビッチになったお嬢様の淫乱ご奉仕、美人OLさんがメイド服着用でのご奉仕&お仕置きな主従プレイ、美少女アイドル達の過激パコパコファンサービスにラブラブ姉妹丼などなど多彩なエロシチューションを用意。
前戯パートでは柔らか豊満バストを用いたパイズリから乳内射精やフェラでのたっぷり口内射精で白濁液をたっぷり浴びせたり、柔らかボディのおっぱいやプニプニとした股間を弄ってヒロインを感じさせたりと十分な尺と抜き所を用意して抽挿パートへの盛り上がりを強く図ります。
  男性キャラクターの勃起ち○こが非常に逞しく描かれていること、精液の粘度が高く描かれていることは特徴的であり、抽挿パートにおいて媚肉をかき分けて子宮口をノックしたり、咽喉奥まで剛直が押し入って舌が絡みついたりな断面図・透過図のインパクトの強さや、美少女フェイス&ボディがねっとりとした白濁液に塗れる淫靡さを形成。
SexualLifeOfLadyAndMaid4ヒロイン側も腰を使って、ズボズボと秘所やアナルへのピストンが繰り返される中、クール系美少女もキュートな天然ガールも勝ち気なお姉さんタイプも皆さん乱れまくった半狂乱の痴態を曝け出しており(←参照 連作「sisters conflict」前編より)、涙や汗でぐしゃぐしゃになり瞳にハートマークを浮かべる蕩け顔、悶絶するように絞り出すハートマーク付きエロ台詞の連呼、秘所から豊潤に溢れ出す淫液描写などを高密度に投入。
  前戯パートでの射精に加えて中出し連発も盛り込む複数ラウンド制のフィニッシュは、メスフェイス&半狂乱な台詞を示してエロ可愛くもハードにアクメ痴態を曝け出すヒロイン達に、前述したパワフルな断面図で子宮内を白濁液で満タンにする様子を付随させるトドメの膣内射精orアナル中出しを決め込んでハイカ口リーな抜き所を強烈に叩き出しています。

  明るい雰囲気でかつエロのサービス精神も豊かという、作家さんの目論みがしっかりと成功している良作と感じます。
どれもお気に入りですが、強いて選ぶのであればお嬢様とメイドさんのキャラ立ちが非常によく、それが実用性にもしっかり直結した「お嬢様とメイドの日常性活」シリーズが特にお気に入りでございます。楽しくて使える作品をお探しの諸氏にお勧め!

doumou『惚れときどきヌクもり』

FallInLovePartlyHeartwarming 幸村誠先生の『ヴィンランド・サガ』第18巻(講談社)を読みました。望んでいないにも関わらず、自らに流れる血の因縁もあって血腥い戦乱に巻き込まれていくトルフィンの辛そうな表情が心に刺さりました。トルフィンに目をつけたヴァグンがどういう人物なのかも気になります。
あと、筋骨隆々の豪傑・トルケルの女の子みたいなお茶目(悪意マシマシ)な寸劇には笑いましたね。

  さて本日は、doumou先生の『惚れときどきヌクもり』(クロエ出版)の遅延へたレビューです。なお、“ドウモウ”名義での前単行本『艶色トリップ』(キルタイムコミュニケーション)および本名義での前単行本『セックスのち両想い』(クロエ出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
むっちり柔らか感触な肉感ボディの美女・美少女達との熱量たっぷりのラブ&エロが楽しめる作品集となっています。

FallInLovePartlyHeartwarming1  収録作は、かつて盛んに女遊びし、今は風俗通いなスケベ独身中年男性な主人公に新入社員の女の子が積極的にモーション(死語)をかけてきて二人は相性ぴったりなセックスを楽しむことになるのだが~な連作「お父さんお母さんごめんなさい(笑)」「好き好きお父さん」(←参照 “昔の遊び”は重要な伏線 同連作前編「お父さんお母さんごめんなさい(笑)」より)+描き下ろしプロローグ(8P)、経営不振なコンビニの店長である主人公は金欠で万引きしようとした家出少女にご飯と寝床を提供する代わりにセクハラ三昧~な連作「菜々子いい気分」前後編、および読み切り形式の短編・掌編4作。
なお、掌編「好き好き!お姉ちゃん ブライダル編」はクロエ出版での前単行本『セックスのち両想い』に収録の「好き好き!お姉ちゃん」の後日談となっています。
この掌編作(6P)と描き下ろしプロローグを除き、1話・作当りのページ数は12~40P(平均28P弱)と幅はありつつ、ボリューミィな作品が目立ちます。ストーリー面でもある程度見せ場をつくる連作と、コンパクトにまとめた短編で読書感は異なりますが、エロの量的充実はどちらにも共通していると感じます。

【お馬鹿なエロコメからシリアスな恋愛ドラマまで】
  明るいラブコメからしっとりとしたシリアス系、日常感のある作品からファンタジー系までと作風の引き出しの多い作家さんであり、今単行本でも様々な方向性の作劇で楽しませてくれます。
男性として生きる決意をした名家のお嬢様が徐々に女性の体に成長しているのに無防備に周囲の少年達に囲まれているのが心配でたまらない執事さんの奮闘劇を描く短編「男子行為室」の漫画チックな設定の楽しさや、仕事熱心な海の家店員の女の子が英語ができないのに屈強な外国人男性に宣伝をしたら娼婦と勘違いされてちゃって!?な短編「フレンドリーマッチ」のドタバタ模様のエロコメテイストなどは快活な読み口を提供。
連作「菜々子いい気分」もこの系統であり、スケベなセクハラ店長と色々と事情があるらしいJK美少女のお馬鹿な会話劇などで楽しい読書感を生み出しています。
  これに対して、連作お父さんお母さんごめんなさい(笑)」「好き好きお父さん」については、スケベ男性とエロエロ美人との棚ボタ展開的なオフィスラブの様相を前編で示しつつ、遊び人であり、ヒロインともたやすく関係を持った主人公の過去が、重要な意味を持って彼の眼前に立ち返り、二人がその過去に対して如何に対処しようとするのかという、なかなかシリアスな展開へと後編において至ります。
FallInLovePartlyHeartwarming2  いずれの作品においても概ね共通しているのは、特にヒロイン側を中心として恋愛感情やセックスに対する前向きな姿勢を表現することで要所で恋愛エロとしての甘さ・幸福感を打ち出していること(←参照 素直な気持ちを打ち明けて 連作後編「菜々子超いい気分」より)、および男性のスケベ心やヒロインを愛おしいと思う気持ちが素直に表現されることと言えます。
ドタバタ模様でエロ的に大変なことになっていたり、禁断の愛を育んでしまったり、はたまたちょっと倒錯的なエロ模様を迎えたりしますが、前述した男女双方の素直な感情や恋心がハッピーエンドで優しく、時にコミカルにまとめることにつながっています。

【淫猥な体パーツ描写を加えたむちむち弾力エロボディ】
  収録本数が多くなく、1人ヒロイン制の連作2本がメインを占めることもあって、ヒロイン陣の人数は少な目であり、女子校生級のハイティーン美少女さん達と、20代半ば~30代後半程度と思しきアダルト美人さん達に大別されます。
  お金持ちのお嬢様ながら、とある事情で万引き未遂を起こして住み込みコンビニ店員となるJKちゃんに、名家の跡継ぎとして男性を装う凛々しいお嬢様ヒロイン、主人公である息子を女手一つで育てあげ、大切にしているママさんに、アダルトな色気を香らせる年下OLさんなど、ヒロインの人数こそ多くないものの、設定は多彩。
母と女の両側面に揺れるママさんヒロインや、ツンデレ的な可愛らしさのある万引きガール、淑女としてに日本的おもてなしを頑張ろうとするも言動が完全にビッチになってしまうアホガール、そして妖艶な色香と内に秘めた孤独の悲しさを併せ持つ連作のOLさんなど、個々のヒロインのキャラクター描写が作品の魅力を高めているのは◎。
FallInLovePartlyHeartwarming3  黒髪ショート&ほっそりとしたスレンダーボディ&貧乳という短編「男子行為室」の男装お嬢様を例外としつつ、その他の女性キャラクターは柔肉がたっぷり詰まったもちもち弾力が充実の巨乳・桃尻・太股をお持ちで、締まったウェストも併せてメリハリの効いた肉感ボディで統一(←参照 このバストのもっちり感触! 連作前編「菜々子超いい気分」より)。
ぷっくりと膨れた乳輪や大粒の乳首、しっとりと濡れて艶を出すリップに、濡れた秘所の上の丘に程好い濃さで黒く茂る陰毛など、この肉感ボディに淫猥さを増強する体パーツ描写も特徴であり、そのドスケベボディを独占できる喜びを喚起します。
  アナログ作画的な荒れや線の強さをある程度感じさせる絵柄ではあり、必ずしも繊細な描線を端麗にまとめ上げるスタイルではありませんが、丁寧なトーンワークなどと組み合わせることで情報量が高く、クドさを排しつつも十分な重さ・濃さがある絵柄は肉感ボディとの相性はよく、また表紙絵と印象の差異が少ないクオリティで安定しています。

【多彩なエロシチュ・プレイと濃厚&パワフルなエロ描写】
  各作品のページ数の幅が大きいため、エロシーンの多寡については作品によって異なりますが、いずれも十二分な割合を濡れ場に振っており、絵柄に由来する痴態描写の濃厚感もあって抜きツールとしての満腹感は十分。
初心なお嬢様へのセクハラプレイ、禁断の近親セックス、誤解から生じるエロエロサービスHに互いの素直な恋心が通い合うラブラブHなど、エロシチュエーションは様々ですが、前述した通り、基本的には登場人物の善性や素直な感情が基調となる行為であるため、禁忌性や特殊性については深く踏み込んだり、それらが破滅をもたらしたりはしません。
海の家バイトのアホガールがサンオイルを塗りたくられてヌルヌルになりながらエロサービス、コンビニの様々な業務や機器をセクハラ行為に活かした各種プレイ、ラップやコンドームで直接肌や粘膜を重ねないという行為で逆説的に近親セックスの背徳感を盛り上げるプレイにエロエロ美女OLとの職場や野外でのセックスにおけるドキドキ感など、エロシチュに加えて作品やキャラクターの設定に合わせたプレイの多彩さも大きな特長。
  前戯パートにおいては、もっちりとした感触のエロボディを指や舌で満喫しつつ、ねっとりフェラやキスなどの口淫、乳首ズリなどのプレイで興奮を高め、じゅくじゅくと愛液に濡れる秘所にち○こを挿入して抽挿パートに移行すれば、ヒロイン達も更なる快感を求めるメスの痴態を曝け出して双方が絶頂に向かって疾走します。
FallInLovePartlyHeartwarming4前述した通り、絵柄そのものの情報量が高いことに加えて、紅潮した頬や潤んだ瞳が涙や涎で濡れるトロトロの蕩け顔や(←参照 短編「男子行為室」より)、肉感ボディをしっとりと濡らす液汁描写、乱れた描き文字で画面内に散りばめられるハートマーク付きの嬌声や各種擬音などのエロ演出によって濃厚な痴態描写を重ねているのが大きな美点。
  大ゴマ~コマぶち抜きで豊満ボディの存在感をしっかりアピールして、肉感ボディと密着しそれを肉棒でピストンする幸福感や征服感を喚起することに加え、結合部見せつけ構図やキスや蕩け顔のアップ描写などのカットイン的表現や情報量を補う小ゴマなどもよく計算された配置で投入されており、大ゴマ~2P見開きでダイナミックに投入する中出しフィニッシュまで高い熱量と描写量を誇ります。

  意外なシリアス方向に転調しながらラブエロ系としてドラマチックにまとめた連作「お父さん」シリーズを筆頭に今回も多彩な作劇と、肉感ボディの熱っぽい痴態が楽しめる作品集となっています。
個人的には、プレイのアイディア力と多彩さ、そしてヒロインのエロさと可愛さが大変魅力的な連作「菜々子いい気分」が最愛でございます。
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