2016年04月

メトニウム『むち❤ラヴァ』

MuchiLover 梶川卓郎先生の『信長のシェフ』第15巻(芳文社)を読みました。あれ、この展開ですと、次巻以降の単行本タイトルは『信忠のシェフ』になっちゃうんじゃないですかね(笑)。まぁ、実権は相変わらず信長にあるんですけど。
桶狭間の戦いで、武田の老臣達が死地において勝頼を主君として認めたシーンは熱くて胸がジーンとしました。

  さて本日は、メトニウム先生の初単行本『むち❤ラヴァ』(ジーオーティー)のへたレビューです。お肉感大充実の表紙絵でございますな。
柔らかお肉がたっぷり詰まった豊満むっちりボディの美少女・美女との微笑ましいラブエロ話が楽しめる作品集となっています。

MuchiLover1  収録作は、ビックサイズなお尻の持ち主である彼女さんとエロ彼氏君が二人で水着を買いに行ったり海に行ったりな連作「桃尻モーション!!」「桃尻オーシャン!!」(←参照 エロ水着は男のロマン! 同連作前編「桃尻モーション!!」より)、かつて淡い想いを抱いていた同級生に再会したら彼女さんはすっかり豊満ボディになっていて~な連作「ナイストゥ❤肉(ミート)❤ユー」「ジャスト❤肉(ミート)❤ユー」、ちょっと冴えない容姿だけれども優しく誠実な性格の少年には二人の幼馴染彼女が居て・・・な短編「カフェ・ラテ・ラヴァーズ」+描き下ろしフルカラースピンオフ掌編(4P)、および読み切り形式の短編4作。
描き下ろし掌編を除き、1話・作当りのページ数は18~28P(平均23p弱)と標準的な分量で推移。肉感溢れるむっちりボディの存在感に支えられるエロの質的・量的満腹感を魅力の中核としつつ、居心地の良さを形成するストーリーにも一定の存在感のある作品構築となっています。

【温かく優しい雰囲気のラブエロストーリー】
  明るく優しい雰囲気を有するラブエロストーリーであり、適度にコミカルな描写も盛り込んで読み口を滑らかにしつつ、ぽっちゃり系美少女・美女とエッチを満喫したい!という願望をスムーズに叶えさせてくれる作劇となっています。
その意味では分かり易く抜きツールとしての構成になっているとも言えるのですが、エロ最優先の作劇では決してなく、カップルさん達の微笑ましいラブ&エロな日常や夫婦の微笑ましい和合(連作等多数)、疲れたサラリーマンが素敵な女性との出会いで立ち直るお話(短編「君はアカボシ」)など、恋愛や夫婦愛などに伴う素朴な人の善性が描かれることで優しい雰囲気を形成しています。
MuchiLover2キャラクター描写においてもコミカルさを適度に織り込んでいますが、男女共に誠実な好人物であり、恋にドキドキしたり、嬉しがったり、元気を貰ったりという登場人物達の等身大な感情の気取らない描き方が大きな魅力であると評してもよいでしょう(←参照 告白されてのこのリアクション 連作前編「ナイストゥ❤肉(ミート)❤ユー」より)。
  ぽっちゃりボディのヒロイン造形を明確な特徴とする作風ですが、ヒロイン達の豊満ボディそのものに男性キャラクターが特別の性的嗜好を示すという側面は強くなく、あくまで好意を抱く相手がむちむちボディであり、その体型も含めて愛しているという描き方になっているのも彼ら彼女らの恋路の誠実さを下支え。
二人の出会いと意気投合を、比較的長尺の導入パートにおいて丁寧に描く短編「君はアカボシ」をある程度例外としつつ、元々好き合う同士であったり、夫婦であったりする男女の組み合わせが多いため、恋愛ストーリーとしての強いドラマ性を期待するのは避けるべきかもしれませんが、幸福そうな登場人物達の姿そのものがハートウォームな印象を生み出しています
勿論、ラストはコミカルであったり微笑ましかったりしつつ、ラブラブなハッピーエンドでまとめております。

【多彩なキャラデザの豊満むちむち巨乳&巨尻ボディ】
  女子校生級のヒロインも複数名登場しつつ、女子大生~20代半ば程度と思しき女性キャラクターがメインとなるヒロイン陣。
新婚ほやほやの若奥様や、同年代カップルの女子校生、幼馴染の外国人の長身褐色肌ガール、お客さんの笑顔のために頑張る屋台の看板娘等々、ヒロインの設定は比較的多彩であり、それに伴ってむちむちボディは共通させつつキャラデザインも多彩となっています。
ヒロイン陣が基本的にエッチに積極的であるのは棚ボタ的幸福感を生み出すスタンダードなエロ漫画メソッドではあるのですが、ヒロイン達の男性キャラクターへの好意が素直に表現され、彼女達なりの恥じらいなども魅力の要因であるので、肉欲まっしぐらな単調さを感じないのは○。
MuchiLover3  いずれのヒロインも柔肉たっぷりの豊満ボディであり、ぽっちゃり感の強弱はヒロインによって異なりつつ、丸みの強いボディラインが特徴的な肢体設計であることは共通(←参照 ダブル肉感ボディだ! 短編「カフェ・ラテ・ラヴァーズ」より)。たっぷりサイズの巨乳~爆乳の存在感も強いですし、もちもちのお肉が詰まった尻たぶの巨尻や、手でつかめるぽよぽよ駄肉がだらしないお腹なども、豊満ボディならではの魅力的な体パーツであると言えるでしょう。
長身ボディの褐色肌外国人ガールと低身長な青年の凸凹カップル、プロボクサーで鍛え上げた筋肉の精悍ボディの旦那さんと柔らかいお肉たっぷりの豊満ボディの奥さん、黒髪ロングで餅肌ボディ&こんがり焼いた黒ギャルボディのダブルヒロインなど、ボディデザイン・キャラデザインにおいて対照性を意識し、ヒロインの豊満さやキャラデザの魅力を高めているのも小さくない技量を感じさせる点。
初単行本としては、絵柄は安定している方であり、艶っぽさ優先の表紙絵よりも素朴な可愛らしさや温かみが強い魅力として感じられる漫画絵柄。がっつりエロボディを見せ付けつつ、決してセックスアピールの力押しではない点や、心情描写に用いる少女漫画チックなトーンワークなども含め、天太郎先生のスタイルに近いと個人的には感じます。

【程好いアタックのエロ演出で彩るラブラブH】
  登場人物達のラブラブ模様の描写にも適度な分量を割きつつ、エロシーンの分量も十分に確保しており、豊満ボディのむにむに感触を外から内からたっぷりと満喫することができます。
  カップルさんがエロ暴走して青姦まな板ショーに励んでしまったり、お休み中の奥さんにエッチないたずらをしかけたりといった多少アブノーマルな要素を噛ませることはありますが、明確にラブラブHを指向するエロシチュエーションで統一されており、嬉し恥ずかしな情動やエッチが出来る幸福感、若い性欲の素直な迸りで気持ち良い雰囲気を形成。
  前戯パートではヒロインの豊満ボディの感触を楽しむ描写が多く、たっぷりバストを揉んだり吸ったり挟んだり、ボリューミィなビックサイズ餅尻を揉んだり挟んだり顔面騎乗して貰ったりでその触感を満喫しつつ、パイズリやら尻コキやら顔面騎乗でのシックスナインやらでお肉の柔らかさに包まれながらの射精シーンを投入。
双方すっかり出来上がった状態で突入する抽挿パートは、ヒロインが恥ずかしがりながらも挿入をおねだりすることで開始され、のっけからヒロインは激しい快楽に包まれ主人公側も力強いピストンを連続させるパワフルな描写をスタートさせます。
MuchiLover4  バルンバルンと激しく揺れるたっぷり柔らかバストに、バックからの構図でその豊満尻たぶをがっちり揉みこみながらピストンを受け止める柔らかヒップ(←参照 豊満ヒップはやっぱりこの構図! 短編「君はアカボシ」より)などの女体そのものの存在感を強く打ち出しつつ、ハートマーク付きのエロ台詞の連呼や紅潮した蕩け顔など、ラブエロの雰囲気を損なわない水準に収めつつ適度なアタックの強さを有するエロ演出を添加。
ヒロインの肉体的・精神的な快感が高まっていくにつれ、リアクションも次第に大きくなっていき、激しく乱れた痴態に上り詰めたヒロインにがっつり中出しorアナル中出しで両者がノックアウトされるフィニッシュシーンは大ゴマ~2P見開きで十分な強度のエロ演出によって表現されており、和姦エロの〆としてパワフルな仕上がりを見せています。

  ぽっちゃり豊満ボディそのものの魅力をたっぷり提供しつつ、登場人物達の微笑ましい恋路に癒されるシナリオも魅力的と感じます。初単行本において独自の魅力を発揮された作家さんだと感じます。
個人的には、黒ギャルさん&黒髪大和撫子さんとのラブラブ3Pが楽しめる短編「カフェ・ラテ・ラヴァーズ」と元気で明るい褐色肌幼馴染のピュアな恋心がまぶしくも微笑ましい短編「おおきくなったら!」が特にお気に入り。

知るかバカうどん『ボコボコりんっ!』

BokoBokoRin 西島大介先生の『ディエンビエンフー』最終第12巻(小学館)を読みました。最終巻ではあるのですが、西島先生自らが書き記した様に未完のまま終わってしまった作品となりました。作品の展開がプロローグにつながるまで読みたかったですね。
それにしても、史実とファンタジー、可愛らしさとグロテスクさが混然と入り混じる不思議な作品でした。

  さて本日は、知るかバカうどん先生の初単行本『ボコボコりんっ!』(メディアックス)の遅延気味へたレビューとなります。エロ漫画ジャンルは変わった名前の作家さんが多いですが、その中でも非常に風変わりなペンネームですな。
悪意と愚盲と暴力に支配された地獄絵図をストーリーとエロ描写によって背筋が凍るほどの強烈さを以て叩きつけてくる作品集となっています。

BokoBokoRin1  収録作は、家事もロクにせず旦那も含めた男性をATMぐらいにしか思っていない見栄っ張りな女性の転落劇および麻薬中毒となった彼女のせいで貧困に苦しみ、その地獄から抜け出そうと大切な友達と努力する娘を待つ悲劇の母娘二代記な連作「はぴはぴ❤ハピネス」「あん❤あん あんはっぴぃ」(←参照 地獄は続く 同連作前編「はぴはぴ❤ハピネス」より)、および読み切り形式の短編・掌編6作。
1話・作当りのページ数は4~28P(平均25P弱)と中の上クラスのボリューム。作品によってストーリー的な読み応えには幅があるものの、重苦しい読書感であることは共通しており、かつエロシーンの存在感も強烈そのものであり、快いか否かはともかくとして非常にヘビィな1冊であることは間違いありません。

【暴力と狂気と愚盲に包まれた弱者と愚者の共食い地獄】
  初見の個人的かつ率直な印象を語るのであれば、「凌辱の帝王・オイスター先生を凌駕しかねない作家さんが登場した」というものであり、作中を渦巻く人間の暴力性や愚かしさを、ある種の現実味を伴わせながら抜き身の刀のように浴びせてくる作品となっています。
後述する様に、暴力的な性表現そのものが凌辱エロとしての強烈さを生み出していることは間違いないのですが、この作家さんの作品の恐ろしい点は、多くの人間が少なからず自覚できる“性的欲望に内在する暴力性の延長線上としての凌辱”ではなく、多くの人間にとっては認識の外にある“暴力そのものが発揮され性的行為はその一形態に過ぎない凌辱”を描いているということに尽きると思います。
  相手を見下しながら金銭や物品だけを貢がせる女性への私的制裁(短編「おさんぽJK❤いちごちゃん」)、いじめや犯罪行為に手を染める少女への復讐や私的制裁(短編「JS☆ガバガバりんっ!」「JC☆ボコボコりんっ!」)、薬物中毒の男性による狂気的な性行為(連作前編)等、相手を肉体的および精神的に痛めつける行為として性行為が描かれており、そこに性的欲望は明確に介在する一方で、ある種健全な“性欲の充足”という面は重要ではありません。
前述した様に男性から搾取する悪女的な存在や、若さ故の無軌道さで反社会的な行為に走る少女など、罰せられるべき存在を凌辱の対象とすることもありますが、罪もない少女が苛烈な凌辱に叩き込まれる作品(連作後編や短編「嘘もつかない純粋な存在」)と同じく、破滅的な絶望感や後味の悪さが先行し、勧善懲悪的な爽快さは微塵もないと評してよいでしょう。
BokoBokoRin2  誰しも完全なる賢者・善人ではなく、時と場合によっては愚行をしたり咎人になってしまったりする可能性があるからこそ、文明化された社会において社会的システムや善き指導者との出会いにより、人がジャン・ヴァルジャンの様に悔悛・更生することを創作物に期待するのですが、この作品で描かれるのはそれらから隔絶された“万人の万人に対する闘争”なのではないかとすら感じます(←参照 悪行の代償として出会う剥き出しの暴力 短編「JS☆ボコボコりんっ!」より)。
善の勝利も、悪徳の輝かしい精気も一切排除し、悪意や愚かしさ、暴力が支配する社会の底層を描き、救済の善なる光が入ることのないまま愚者と狂人、暴力装置が共食いしあうかのような地獄絵図を凶悪なまでの衝撃で叩きつけ、絶望に包まれた無慈悲極まりないラストで〆る各作品は、読み手の背筋を凍らせ、やりきれない読書感を残します。

【ガーリッシュ&キュートな美少女ヒロインズ】
  ヒロイン陣の年齢層はかなり幅広く、下は一桁クラスの女の子、上は20代前半程度と思しき女性まで登場(連作後編の薬物中毒状態の老婆めいた容姿の母にもセックスシーンがありますが)。とは言え、人数的な主力はロー~ミドルティーン級の美少女さん達が担っています。
何も罪がなく自らの境遇に苦しみながらも努力している少女が不幸に叩き込まれる何とも胸糞悪くなるストーリーもある一方で、前述した様に目立つのは不道徳的な行為や犯罪、裏切り行為などを働くヒロイン達であり、他者や弱者を見下し、金銭欲や虚栄心を満たすことに専念する愚者として描かれています。
男性陣については、過激な暴力・性行為をためらいもなく実行する人物達であり、何かした精神的にタガが外れてしまった狂人的なキャラクターとなっています。容姿を馬鹿にされ、JKサービスに搾取されるオタク男性や、ホームレス、激務の中で薬物中毒になっている裕福な男性サラリーマンなど、経済的弱者や社会的に疎外される人物が多いことも、社会システムから疎外された暗部での地獄という無慈悲なリアリティを生み出しています。
  アダルト美人については綺麗かつ豊満ボディ、幼い可愛らしさのある容姿の美少女ちゃん達については程好い巨乳キャラもいれば、発達の悪いぺたんこバスト・ほっそりボディの未成熟ボディもいるなど、ボディデザインには多彩さがあります。
BokoBokoRin3ヒロインの可愛らしさを増す制服等も含めた衣装やヘア・アクセサリーも丁寧に描くことで、ガーリーなキュートネスを高めていますが、その柔らかく華奢なボディを殴打も含めて一方的な暴力に晒すことで、鼻血などの血に塗れたり腫れ上がったり、苦痛や衝撃の余りに口から噴き出す泡に塗れたりで歪んでいく表情、傷付けられていく柔肌や性器によって無残な肢体を曝け出すことになります(←参照 末路 短編「JS☆ガバガバりんっ!」より)。
  初単行本ということもあり、描線のデジタル的なすっきり感の明確化など、絵柄にはある程度変化の跡が見受けられます。女性キャラクターの可愛らしさを柔らかい印象で引き出しつつ、愚昧さや狂気性を表現力豊かに醜く描き出すという、相反する要素を両立する技術力が高く評価したいポイント。

【恐怖と狂気に彩られる暴力行為としての性描写】
  一部の掌編作を除き、ページ数が十分にあることもあって、単にエロシーンと呼んでいいのか怪しくなる暴力描写をたっぷりと投入しており、その中でも登場人物達の愚かしさや狂気性を存分に発揮させるため、エロシーンそのもので量的にも質的にも作品の凄味を生み出していると評し得るでしょう。
  悪行への代償だとしてもあまりに過酷な“制裁”が待ち受ける凌辱描写であり、殴打、首絞め、フィスト等も含めた異物挿入などの苛烈な行為が連続され、恐怖し絶望感に包まれるヒロインへと一方的に注がれ続ける暴力は、凄惨という他になく、かなりの雑食派である管理人もこれで抜くのは少々無理と感じるレベルの作品も多く、かなり読み手を選ぶことは間違いないでしょう。
前述した様に、ヒロインに対する暴力という側面が前面に出た性行為であって、上記のような肉体的な暴力を多く描く一方、ヒロインもしくは関係者の精神を粉砕して絶望感を味合わせる精神的な暴力も描かれることが多く、同時に読者の精神にも痛打を与える設計となっています。
BokoBokoRin4  最初は苦痛を感じていたけど徐々に気持ち良くなって~的な性的ファンタジーのご都合主義メソッドは全く用いておらず、愛液の潤滑などの体の反応は単に生理的なものに過ぎず、苦痛に満ちた表情と絶叫、妊娠や性病、尊厳を失う恐怖感に苛まれる表情と嗚咽、意識が飛びかけて朦朧とした表情に漏れ出るだけの呻きが溢れかえる描写はゴア・グラインドめいた凶悪さで畳み掛けてきます(←参照 短編「おさんぽJK❤いちごちゃん」より)。
これらの表情・台詞回しに加え、嘔吐や破瓜を含む出血、泡吹きに性器のむごたらしい拡張・変形など、ヒロインの可愛らしい容姿を敢えて汚損するかのような表現が多く、痛覚や恐怖に対する激しい反応も破滅感を増強。非常に攻撃的なエロ演出を多用しつつ、決して量的な過剰性で力押しすることなく、適度な演出密度を保ち、大ゴマのインパクトと小ゴマの情報量を両立させる的確な画面構成を為す技術力も魅力的。
  もはや為す術がない状態で苦悶し、意識レベルの低下したヒロインに肉体的・精神的なトドメを刺すことになる無慈悲な中出しフィニッシュは、大ゴマ~1Pフルで描かれており、その後に茫然とした表情で力なく横たわる状態や、絶望感や恐怖感で嗚咽する状態まで含めて読者に猛烈な居心地の悪さを打ち付けるものとなっています。

  多少の凌辱耐性があるくらいでは受け付けることが不可能なレベルの凶悪な凌辱作品であり、凌辱エロを嗜む諸氏でも、精神的に疲れている時には読むことを明確に避けるべき作品でしょう。
しかしながら、人間の暗部を抉り出し、それをある種の冷静さを以て貫く作風は圧巻であり、他を以て替え難い魅力を有しているのも確か。
個人的には、社会の底辺で築かれた美しく純粋な努力と友情すら冷徹に踏み躙るラストまで、強烈なドラマ性で魅せる連作「はぴはぴ❤ハピネス」「あん❤あん あんはっぴぃ」が最愛。内容が内容なだけに、安易に薦めるつもりはないですが、物凄い作家さんであるのは間違いないと一レビュアーとして保証します。

トキサナ『淫らな果実の黒い誘惑』

DarkTemptationByEroticFruits TVアニメ『迷家』第3話「傍若無人」を観ました。おそらく死んだと思われるよっつんですが、一体“何”を見たのでしょう?運転手さんの時もそうだったのですが、本人にとって驚く様な相手が毎回出てくる、かつ他人には視認されていないというのはオカルトめいていますが、さて・・・。
らぶぽんが色々ぶっ飛んでいる一方、マイマイのツンデレ的可愛らしさがポイント倍点ですな!

  さて本日は、トキサナ先生の『淫らな果実の黒い誘惑』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『勝ち気な女が不様なアへ顔を晒すまで』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
凛とした強気戦闘ヒロインを快楽の虜に堕とす正調ファンタジー凌辱エロが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計8作。1作当りのページ数は18~20P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。ストーリー的な読み応えはほとんどありませんが、その分エロの量的充実を図った明確な抜きツールとしての構築で固めています。

【王道の戦闘ヒロイン凌辱のファンタジーエロ】
  各種プレイやシチュエーションに特化したアンソロジー本を初出とする作品群であるため、後述する様に特定のプレイやシチュを格とした作品構築にしていますが、各作品に共通しているのはキルタイム系伝統の戦闘ヒロイン凌辱エロ。
すなわち、強力な戦闘力や権力を有している美女ヒロインが、悪者の姦計や怪物の不思議な力などによって敗北し、その強い心身を快楽によって攻略されて憐れ快楽の奴隷に~という王道的な展開であり、この作家さんの場合“凛としたクールなヒロイン”を滅茶苦茶にしたいという願望を充足させる点が強みであり特徴。
DarkTemptationByEroticFruits1  エロ漫画ジャンルにおける各種サブジャンルの中でも、ファンタジー凌辱エロは特に様式化・定石化が進んでいるサブジャンルと言えますが(←参照 絶対に屈したりなんてしないんだから!(お約束) 短編「正義の裏側~肉便器に堕ちた変身ヒロイン~」より)、この路線を一貫して保ち続けるトキサナ先生の強みは、テンプレ的展開を維持させながらもエロシチュエーションやヒロイン設定などをバラエティ豊かに提供し続ける能力と言えるでしょう。
亡国の女英雄が国民を人質に取られて公開凌辱ショー(短編「デビルフィッシュトラップ」)、気高い女艦長が裏切り者の科学者の生み出したエロ怪物に捕らわれて想い人と強制ファック(短編「捕えられた女艦長」)といったオーソドックスな展開もあれば、スケバン同士の勝負で媚薬入りザーメンドリンク飲み比べ対決!?(短編「スケバン飲み比べ対決」)といったかなりの変化球を投入することもあります。
  基本的にはヒロインが完全敗北して肉便器化やら苗床化やらのバットエンドでダークに〆るラストであり、そこまでの流れがごくオーソドックスであることは、シナリオ的な深み・面白みを概ね放棄する一方で、オーソドックスである故の安定感や分かり易い魅力を生んでいるのも確かでしょう。

【凛とした気品と強さを感じさせるスレンダー巨乳美女】
  一部に女子校生級と思しき美少女ヒロインもいますが、ハイティーン級の美少女も含めて凛としたアダルトな色気を有するタイプのヒロインで統一されており、年齢層としてはハイティーン~20代半ば程度の綺麗なお姉さんタイプが勢揃い。
普通?の女教師さんなども登場する一方、大剣を振るう魔獣ハンター、退魔巫女などの変身ヒロイン、ムチを振るう気高い女軍人に女艦長、ステゴロ最強な女番長といったファンタジーヒロインがメインとなっており、その設定の多彩さが作品のバラエティ感に寄与しているのは前述の通り。
一部の作品では下種な言動の悪役美女も登場しますが、ヒロイン陣については“正義の戦闘ヒロイン”というポジションを徹底しており、悪者や卑怯者に対しては厳しい態度を取るクールビューティーでありながら守るべき相手や愛する者へは優しさも見せる存在であり、斯様に“完璧”な存在を快楽の一点突破でねじ伏せる黒い嗜虐性を喚起させます。
DarkTemptationByEroticFruits2  気高さを感じさせるツリ目で凛とした表情、艶やかなロングヘアといったこの作家さん十八番の要素でクールビューティを彩りつつ、それがエロシーンにおいて嫌悪感を示しながら徐々に強烈な快楽に半狂乱なメス顔へと変化していくのが、このタイプの作品構築として正しく醍醐味の一つ(←参照 セクシー&クールな美人艦長が! 短編「捕えられた女艦長」より)。
彼女達のボディデザインについては、等身高めですらりとした美脚を備える女豹めいてしなやかなスレンダーボディに程好い量感の巨乳&桃尻を組み合わせたタイプで統一しており、各種衣装や後述するエロ演出で煽情性を添加させつつ、女体そのものはエロさ最優先というよりかは綺麗で整ったボディに仕上げるスタイルと言えます。
  絵柄については最先端とは言い難くなってきたものの、シャープな描線を程好い荒さも含めてよく整理し、適度な密度の高さで絵としての存在感を示すスタイルで既に完成しており、単行本通して安定しています。

【クールビューティが下品な痴態を曝け出す特殊プレイエロ】
  ページ数がそこまでは多くない一方、定番の展開に乗せてスムーズにエロシーンまで進行させることもあって、抜きツールとしては十分な分量を有しており、特にヒロイン側の心が折れていく過程を限られた分量の中で適切に段階を追って描写していく安定感は、さすがこのサブジャンルを描き続ける作家さんと評し得ます。
DarkTemptationByEroticFruits3触手責めやら感度増加やら透明人間による羞恥強要やら丸呑みシチュやらと個々の特殊プレイに特化したエロシチュを用意しつつ、序盤~中盤ではそういった羞恥責めや快楽責めに屈しきることなく快楽の嵐を何とか堪えながら凛々しさ・強さを保つ姿を提示(←参照 BEFORE 短編「正義の変身巫女 絶頂エナジードレイン」より)。
ヒロインが徐々に堕ちていく展開において、例えば守るべき存在が操られて自身への凌辱に加担する、尊敬していた先輩が既に肉便器化していたことが明かされる、こらえきったと思ったら更に強烈な怪物やギミックを投入される等々、中盤以降で何とか保たれていたヒロインの精神をへし折る仕掛けを用意しているのも、このサブジャンルのエロ展開としての鉄板な仕様。
  ひたすらザー飲&フェラでの直飲みを展開して挿入なしという特殊なエロ展開になる短編「スケバン飲み比べ対決」は例外的な存在ですが、前戯パートでのねっとりとした性感帯責めから、抽挿パートへ移行し、上下のお口に触手やらち○こやらを次々と挿入されてやたらと粘度の高い白濁液を大量に発射されていくドライブ感の強いエロシーンを展開していきます。
DarkTemptationByEroticFruits4  前述した様に、クールビューティーのヒロインの変容が勘所となるエロ描写であり、端正な顔と屈辱と羞恥とそれらを上回る快楽に歪められ、ハートマーク付きの実況エロ台詞と切羽詰った嬌声を連呼し、突き込まれる股間からはぐちょぐちょと愛液をたっぷりと分泌して身悶えするお下品なメス痴態を曝け出します(←参照 AFTER 短編「デビルフィッシュトラップ」より)。
ヒロイン側が快楽に敗北しても一方的な凌辱は更に続き、だらしのないアへ顔を曝け出したり、呂律の回らない白痴台詞を絶叫したりとすっかりクール&セクシーの面影を失った戦闘ヒロインにトドメとばかりに白濁液を最奥に放出して強烈なアクメに叩き込むフィニッシュを1Pフルで提供してがっつり〆ております。

  良く言えばザ・王道、悪く言えば在り来たりな戦闘ヒロイン凌辱エロですが、その基本に忠実で、ヒロイン造形やエロ展開における勘所を的確に抑えている分、優秀な抜きツールに仕上がっています。
個人的には、美少女変身ヒロインをエロ調教な短編「正義の裏側~肉便器に堕ちた変身ヒロイン~」と、厳しい女軍人さんが下種な部下の罠にハマってマゾ豚調教な短編「M式快楽トレーニング」が特にお気に入りでございます。

まるキ堂『色情堕ちトラップ』

SexualFallingTrap 森田季節氏(イラスト:光姫満太郎氏)の『伊達エルフ政宗』(GA文庫)を読みました。伊達政宗がエルフだった!?という戦国武将萌え擬人化の設定なのですが、細かい史実を上手くアレンジしていて面白かったですね。ダークエルフ最上家もいいですが、サキュバス北条氏直ちゃんカワイイです。
参考文献に吉川弘文館の本が並ぶラノベって初めてみましたねぇ・・・。2巻も楽しみです。

  さて本日は、まるキ堂先生の『色情堕ちトラップ』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『SM団地~マゾメスヘブン~』(ティーアイネット)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ムチムチ肉感ボディの綺麗なお姉さん達がハードなアブノーマル系セックスの快楽に溺れる優良抜きツールとなっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編14作。なお、短編「劣情センパイ」はワニマガジン社での前単行本『劣情の穴ぼこ』に収録の短編「発情センパイ」の後日談であり、強気美人な先輩が今回も(エロ的に)メロメロにされちゃうお話。
短編「劣情センパイ」(8P)および短編「見返りは甘いワナ」(18P)を除き、描く短編のページ数は16Pとコンビニ誌初出としては標準的なボリュームで固定。ストーリー面での読み応えはさほどありませんが、ヘビィかつ濃厚なエロとそれを支えるシナリオの組み合わせで十分な満腹感を有しています。

【快楽による変容が醍醐味の堕ちモノ系】
  カップルの男女のちょいとラブラブかつエロエロなデイリーライフを描く短編「帰りたい帰さない」「性じゅん❤デート」の様なラブエロ系の作品も存在しつつ、単行本タイトル通りに収録作のメインを占める作風は所謂“堕ちモノ”系。
  大別すれば堕ちモノ系にまとめることが出来るものの、その中で作風の方向性は比較的バラエティ豊かであり、高慢であったり我儘であったりする美人ヒロインが馬鹿にしていた相手から(性的な意味で)復讐されるという男性側のルサンチマンを充足させるタイプもあれば、秘めていた性癖や特殊な体質のせいで愛情を介さない快楽漬けのセックスに捕らわれる展開なども存在しています。
前者であれば強者を快楽によって屈服させる征服感や嗜虐性を、後者であれば日常から一転しての破滅感などを味付けとして有しつつ、いずれの堕ちモノ系作品に共通するのは“高嶺の花”的な美女を快楽に狂う“メス”への変容とその強烈なギャップであると言えます。
SexualFallingTrap1  見下していた相手に嬲られたり、愛する彼氏以外の男性に調教されたりとヒロイン達にとって“不幸”が生じながらも、その状況において心身を焼き尽くす強烈な快楽に支配されて歪んだ幸福を得るという構図は(←参照 脅迫されているのに嬉しそう 短編「ご近所なまイキ娘」より)、いかにもエロ漫画ファンタジーを徹底させたものであり、彼女達の乱れていく痴態そのものがストーリーを形成していると言ってもよいでしょう。
斯様なスタイルであるためエロシーンの終了=作品の終了となっていることが多く、その後の更なる凌辱・調教を示唆して快楽地獄が続くことを示唆して幕を下ろします。
  短編メインということもあり、“堕ちて”いく過程そのものは短くまとめられている分、ストーリーの面白みや攻防の展開のスリリングさなどには欠けていますが、前述した様に堕ちる前と後のギャップで相応のインパクトを叩き込むことには成功した作劇と感じます。

【もっちり柔肉がエロティックな高嶺の花ヒロインの肉感ボディ】
  女子校生級と思しき女の子もごく少数名存在するものの、基本的には女子大生な美少女や20代前半~半ば程度と思われる勤労女性が大半を占める陣容であり、いずれにしてもアダルトな色香をまとう美少女~美女がヒロインとなっています。
オタクを馬鹿にして見下すギャル系美少女や勝ち気な先輩美人、優秀なキャリアウーマンであったり、彼氏とラブラブなお姉さんなどなど、容姿も含めて各種ステータスが高いヒロインが多く、そんな彼女達の弱点や“スキ”を突くことで快楽中毒のメスに変化させるのが作品の醍醐味の一つ。
  彼女達のボディデザインについてはむにゅむにゅと大変柔らかい質感のお肉をたっぷりまとわせた丸みの強い豊満ボディであり、だらしなく重量感を感じさせる巨乳~爆乳に締まりながらも程好い駄肉感もある腹部、バストに負けない量感のムチムチ桃尻&太股な下半身周りを完備。
SexualFallingTrap2肌のツヤツヤ感を濃い目のトーンワークで表現する手法はこの作家さんの特徴であり、何処かビニールの質感めいた独特のツヤツヤ&スベスベ感を肌に与えており、それが各種液汁に濡れて更に淫猥な質感に変化するのが魅力(←参照 この乳首周りのぬめぬめ感にご注目あれ 短編「発精練習」より)。また、唇や性器、乳首などの粘膜描写にも独特の艶めかしい質感があるのも女体の官能性の増強に大きく貢献しています。
  なお、男性陣については凌辱・調教エロに加担するキャラクターについては脂ぎったおっさんであったり、さえない容姿の若者であったりとヒロインの“美”に対して“醜”の要素を担うキャラが多いのはこの作家さんの特徴。無害そうな青年であったも、彼女達の転落に加担するようになれば欲望と嗜虐性にぎらついた悪い表情を曝け出します。
  ワニマガジン社での単行本は4年弱ぶりとだいぶ時間が空いたこともあって、絵柄には多少の変遷があり、これまでも徐々に作画密度の高さをむしろ抑えて以前のコテコテな濃厚感、劇画チックな重さを軽減してきた分、最新作の絵柄では意外にあっさりとした軽めの印象があるのは好みが分かれるかもしれません。もっとも、エロシーンにおける密度の高さは変わらず、ベースの画風はそこまで大きく変わっていません。

【ぬめぬめボディをねっとり愛撫&パワフルピストン】
  シナリオでのエロシーンへの導入、およびその中でのヒロインのキャラクター性の明示によって同じ堕ちモノ系でも雰囲気を変化させていますが、前述した通りにヒロインの痴態でシナリオを語らせる作品構成であり、また豊満ボディが快楽と淫液に染まる絵の濃厚感によって、さほど長くはないエロシーンに十分な質的ボリューム感を付与しています。
SexualFallingTrap3  カップルさんの普通?のラブラブHはむしろ例外で、カップル同士で露出プレイに興じたりもしていますが、堕ちモノ系では高嶺の花ヒロインを下衆な欲望に晒すための行為として各種アブノーマルプレイを投入しており、露出プレイでの調教やら(←参照 美人キャリアウーマンが夜の公園で露出絶頂 短編「密眼逢~みつ・め・あい~」より)、睡姦やら集団凌辱やら調教&ビッチ化やらと彼女達のプライドや彼氏君への愛情を崩壊させるプレイを多数投入。
  前戯パートに十二分な尺を設けることも特徴であり、望まぬ相手との性行為に抵抗感や嫌悪感を抱くヒロインに対し、グミめいた触感の乳首を丁寧にこねくり回したり、黒い茂みの下に備わる肉厚おま○こを指でかき回したり、アナル穂ほじくったり、肉厚リップをキスでねぶったりと、前述した様にエロティックな質感で描かれたヒロインの性感帯な体パーツをねっとりと弄り倒すことで、彼女達の精神防壁を失陥させていきます。
“格下”の男性に完全に主導権を奪われ、快楽に屈しつつあるヒロインの発情とろとろおま○こにビックサイズの剛直を性欲のままに突きいれて突入する抽挿パートでは、ヒロイン側が完全に快楽に屈し、自らのマゾ性やら淫乱さやらを自覚させられながら、その恥辱や屈辱感を完全に上回る快楽に支配されていく半狂乱の痴態を展開。
SexualFallingTrap4  元々濃厚感のある絵柄を、トーンワークや各種演出を更にかぶせて更に濃さ・重さを打ち出すエロ描写において、蕩けきったヒロインの表情やこらえきれずに漏れ出す嬌声・エロ台詞の連呼、前述したぬめるエロ質感の柔肌・粘膜描写に乳首残像を伴う乳揺れ描写などアタックの強いエロ演出を重ねつつ、その一本調子な印象をダイナミックな大ゴマ・コマぶち抜き絵と情報量を増す小ゴマ・局所アップとの組み合わせる画面構成の巧さで払拭(←参照 ピストンに揺れるバスト&嬲られる肉厚リップ 短編「夏の果て」より)。
ガツガツとした獰猛なピストンと共に、別のち○こをフェラで銜え込ませられたり、乳首や陰核の性感帯をクニクニと弄ったり、アナルにも挿入されたりと手数の多さでもヒロインを圧倒し、下衆な台詞回しでヒロインの心も嬲ると共に、中出し宣言と共にがっつり白濁液を放出してヒロインを半狂乱の歓喜アクメに叩き込みフィニッシュを1Pフルでダイナミックに提示しており、抽挿パートの分量はそこまで多くない一方、盛り上がりは強く仕上げられたパートとなっています。

  高嶺の花的ヒロインをメス化させてやりたい放題という、ルサンチマン的願望を充足させる優良抜きツールであり、絵柄の方向性に多少の変化はありつつも濃厚でハードな痴態描写は健在です。
個人的には、半覚醒状態の強気ヒロインを無理矢理エロ調教な短編「うとうとビッチ」と、高慢美少女の弱みを握ってがっつり中出しセックスな短編「ご近所なまイキ娘」が特にお気に入り。

たまちゆき『ボクらの不純異性交遊』

OurTooPureRelations TVアニメ『迷家』第2話「一寸先は霧」を観ました。2話にして参加者のうち2名が消える事態となりましたが、よっつんの方はともかく、真咲ちゃんはさすがにまだ退場はしないと思うのですが、どうでしょう?
バスの運転手さん、“何か”に遭遇したようなのにそのまま参加することになっているのも不思議ですねぇ。既に何らかの仕掛けが動き始めていると考えるべきでしょうね。

  さて本日は、たまちゆき先生の『ボクらの不純異性交遊』(三和出版)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューを書かせて頂きますが、『発情KIDS』(茜新社)のへたレビュー等の既刊レビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
思春期の華奢ボディガール&おさない性欲まっしぐらなボーイズのアブノーマル系ラブ&エロが詰まった作品集となっています。

OurTooPureRelations1  収録作は、時間を止める不思議な時計を手に入れた二人の少年のうち、一人の少年が暴走し、クラスメイトを時間停止の中で犯したり、アイドルである少女を脅して凌辱を繰り返していき~な中編「ボクらの停止世界」前中後編(←参照 時間停止で脅迫ネタを握ってエロ調教 同中編作中編より)+フルカラープロローグ4P+スピンオフ短編、営業時間より少し早く銭湯に入ったらお風呂屋さんの娘が入浴していて~な短編「ボクらの銭湯」+描き下ろし後日談4P、および読み切り形式の短編3作。
フルカラー作品および描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~26P(平均23P強)と標準的なボリュームで推移。ストーリー面にも一定の存在感を持たせつつ、適度にボリューミィな分量のエロで満足感を生み出すタイプの作品構築と感じます。

【純粋な性欲の発露の善徳と暗黒面】
  時間停止という特殊な設定・能力を用いて主人公の男性に好き放題をさせる「ボクらの停止世界」は明確に凌辱系統の作品であると言え、中編作では高嶺の花的なポジションにあるヒロインが主人公の友人に汚されていく様子を描き出しており、ある種の“寝取られ”的な要素もあります。
中編作においてはこの凌辱展開に積極的には参加しなかった主人公には結果的にヒロインとの融和・再出発が許されるのに対し、中編作の友人やスピンオフ短編の主人公など、他者の感情や意志を一方的に踏み躙った男子には非常に厳しい対価としての“罰”が待ち受けており、“悪の勝利”ではなく因果応報を描いている分、読後の余韻はある程度緩和されていると評し得るでしょう。
  アブノーマル系エロを得意とする三和レーベルらしく、時間停止シチュエーションの中編シリーズ以外の短編においても、少子化対策の過激な子作り実践性教育や(短編「ボクらの時代」)、露出・羞恥系プレイへの挑戦(短編「ボクらの卒業式」)、お風呂での泡々&マットプレイ(短編「ボクらの銭湯」)など、特殊なシチュエーションや設定を擁しています
OurTooPureRelations2その一方で、短編群においては少年少女双方の自発性が重視されており、彼らの無知や無軌道さを優位な立場から利用する存在としての“大人”を登場させない状況下において、思春期入りたてボーイズ&ガールズのピュアな性的好奇心や異性への感情を素直に発揮させることで、微笑ましさや初々しいドキドキ感を打ち出すことに成功しています(←参照 女の子とエロ本を読むことになって 短編「ボクらの秘密基地」より)。
調教エロのような過激なプレイを連発させながらラストの少年と少女の会話で作品の印象がガラリと切なく優しいものに変わる短編「ボクらの卒業式」も含め、これらの短編作においては男女和合を軸とするシナリオワークになっていることもあり、多少の倒錯性は残しつつ心地よいハッピーエンドを迎えます。
  特に少年側の純粋で直向きな性欲を展開の駆動因の一つとしつつ、それが暴走し邪なものになってしまったのが中編作、ヒロイン側に受け入れられ双方が善きものとしてそれを素直に発揮したのが短編群と分けることも可能でしょう。

【ほっそりとした華奢さが特徴の思春期初期ボディ】
   ヒロイン陣は思春期入りたての高学年ランドセルガールもしくはJCガールで統一されており、ごく一部にサブキャラクターとして成人男性も登場するものの、男性キャラクターもヒロインと同年齢であり、子供から大人へと成長し始めた彼ら彼女らのお話として描いているのは前述の通り。
ツンデレ系ガールや、クール系ガールにアイドル少女等、ある程度キャッチーな属性や性格付けを盛り込んでいますが、それらに強く依存するタイプのヒロイン描写ではなく、ある時は憧れであったり、ある時は理解しがたい存在であったりする少年達にとっての“同い年の異性”としての側面で魅力を打ち出すスタイル。
「ボクらの停止世界」シリーズの様に、一方的に男性が主導権を握るケースもある一方で、ヒロイン側が主人公を“誘惑”するシチュエーションもありますが、短編群においてはヒロイン側が行為に導いても一方的に主導権を握ることはなく、基本的には双方が歩み寄っていくことに重要性があります。
OurTooPureRelations3  ボディデザインについては、比較的等身が高めで肉付きが弱いために、ほっそりとした四肢も含めて華奢さの目立つタイプであり、口リぷに系とはある意味で正反対の方向性を持つタイプ。局所的なぷにぷに感のあるぺたんこ~膨らみかけのバストや股間の縦スジま○こなども未成熟感を高める要因でしょう(←参照 短編「ボクらの銭湯」より)。
制服や体操服、ガーリッシュな私服といった衣装をチョイスしており、エロシーンにおいてもそれらの衣装を残したまま肌を露出させていく着衣セックスが基本。
  キャッチーでありつつ華やかさやエロの濃密感を併せ持つ絵柄がバンバン登場する近年においては、オールドスクールな印象をもつ絵柄であるのは確かですが、小手先のアップデートをすることなく、素朴な可愛らしさを無理なく引き出し、エロシーンも含めて親しみ易さを保つ絵柄はベテランらしく単行本を通して安定しており、この絵柄ならではの存在感を有していると評し得ます。

【華奢ボディが熱っぽい快楽に包まれる濡れ場】

  各エピソードに十分なボリュームがあり、エロ欲求の素直な発現がストーリー全体を規定するスタイルであることもあって、エロシーンの分量は多く確保されており、キュートガールズの乱れっぷりをたっぷり鑑賞可能。
  男女双方の初心でありつつ過激に頑張るタイプの短編群と、少年側が一方的に性欲を解き放つタイプの中編シリーズで雰囲気は大きく異なりますが、前述した様に時間停止エロやら羞恥系シチュエーションやら公認子作り・乱交エロやらとアブノーマルであったり奇異であったりするシチュエーション・プレイが多いことが特徴でしょう。
OurTooPureRelations4特に中編シリーズの時間停止シリーズは、能力を使用した者以外は時間が止まっている為、笑顔を固定されたままのヒロインを好き勝手に弄り倒し、処女を奪ったり中出ししたりなやり放題という状況になっており、ヒロイン達の凍りついた笑顔と行われている行為のえげつなさのギャップが強烈な倒錯性を生み出しています(←参照 「ボクらの停止世界 Another File」より)。
  性的好奇心は強くありながら経験はない少年少女達の行為ということもあって、前戯パートを長めにとってキスやふれあい、性器への接触といった性行為を徐々にエスカレートさせていく過程をじっくりと描くことで、彼ら彼女らの驚きや興奮が高まっていく様子を熱っぽく描き出します。
少年ち○こを少女ま○こに挿入して開始されるピストン描写は、男女の体の近接感や接触感を重視して双方の体の描写を比較的多く取り入れると共に、華奢ボディをしなやかにくねらせつつ、潤んだ瞳と紅潮した頬のエロ可愛い表情と思わず漏れ出すハートマーク付きのエロ台詞で陶酔感の強さを演出。前述した時間停止エロでは、このヒロイン側の“反応”が全て封殺されているという点も倒錯性を高める要因となっています。
  凌辱系のシチュエーションでは妊娠の恐怖から膣内射精を拒否するヒロインに問答無用の中出しをイージーに強制する嗜虐的な状況も盛り込みつつ、和姦エロにおいては双方が高まり切った性的快楽を絶頂&射精で解き放つべく合意の上で射精&アクメに突入しており、1Pフル~2P見開きで絶頂に震えながら白濁液を狭い膣内で受け止めるヒロインのアクメをがっつり提示して〆ています。

  上述した様に中編シリーズと短編群で作品の雰囲気は大きく異なりますが、いずれも思春期ボーイズ&ガールズの性愛の素直な在り方を良い面でも悪い面でも基調としているのは共通しており、ある種の純粋性に支配された空間を形成しています。
個人的には、風呂屋の娘さんと嬉し恥ずかしドキドキお風呂Hな短編「ボクらの銭湯」が最愛でございます。
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