
桶狭間の戦いで、武田の老臣達が死地において勝頼を主君として認めたシーンは熱くて胸がジーンとしました。
さて本日は、メトニウム先生の初単行本『むち❤ラヴァ』(ジーオーティー)のへたレビューです。お肉感大充実の表紙絵でございますな。
柔らかお肉がたっぷり詰まった豊満むっちりボディの美少女・美女との微笑ましいラブエロ話が楽しめる作品集となっています。

描き下ろし掌編を除き、1話・作当りのページ数は18~28P(平均23p弱)と標準的な分量で推移。肉感溢れるむっちりボディの存在感に支えられるエロの質的・量的満腹感を魅力の中核としつつ、居心地の良さを形成するストーリーにも一定の存在感のある作品構築となっています。
【温かく優しい雰囲気のラブエロストーリー】
明るく優しい雰囲気を有するラブエロストーリーであり、適度にコミカルな描写も盛り込んで読み口を滑らかにしつつ、ぽっちゃり系美少女・美女とエッチを満喫したい!という願望をスムーズに叶えさせてくれる作劇となっています。
その意味では分かり易く抜きツールとしての構成になっているとも言えるのですが、エロ最優先の作劇では決してなく、カップルさん達の微笑ましいラブ&エロな日常や夫婦の微笑ましい和合(連作等多数)、疲れたサラリーマンが素敵な女性との出会いで立ち直るお話(短編「君はアカボシ」)など、恋愛や夫婦愛などに伴う素朴な人の善性が描かれることで優しい雰囲気を形成しています。

ぽっちゃりボディのヒロイン造形を明確な特徴とする作風ですが、ヒロイン達の豊満ボディそのものに男性キャラクターが特別の性的嗜好を示すという側面は強くなく、あくまで好意を抱く相手がむちむちボディであり、その体型も含めて愛しているという描き方になっているのも彼ら彼女らの恋路の誠実さを下支え。
二人の出会いと意気投合を、比較的長尺の導入パートにおいて丁寧に描く短編「君はアカボシ」をある程度例外としつつ、元々好き合う同士であったり、夫婦であったりする男女の組み合わせが多いため、恋愛ストーリーとしての強いドラマ性を期待するのは避けるべきかもしれませんが、幸福そうな登場人物達の姿そのものがハートウォームな印象を生み出しています。
勿論、ラストはコミカルであったり微笑ましかったりしつつ、ラブラブなハッピーエンドでまとめております。
【多彩なキャラデザの豊満むちむち巨乳&巨尻ボディ】
女子校生級のヒロインも複数名登場しつつ、女子大生~20代半ば程度と思しき女性キャラクターがメインとなるヒロイン陣。
新婚ほやほやの若奥様や、同年代カップルの女子校生、幼馴染の外国人の長身褐色肌ガール、お客さんの笑顔のために頑張る屋台の看板娘等々、ヒロインの設定は比較的多彩であり、それに伴ってむちむちボディは共通させつつキャラデザインも多彩となっています。
ヒロイン陣が基本的にエッチに積極的であるのは棚ボタ的幸福感を生み出すスタンダードなエロ漫画メソッドではあるのですが、ヒロイン達の男性キャラクターへの好意が素直に表現され、彼女達なりの恥じらいなども魅力の要因であるので、肉欲まっしぐらな単調さを感じないのは○。

長身ボディの褐色肌外国人ガールと低身長な青年の凸凹カップル、プロボクサーで鍛え上げた筋肉の精悍ボディの旦那さんと柔らかいお肉たっぷりの豊満ボディの奥さん、黒髪ロングで餅肌ボディ&こんがり焼いた黒ギャルボディのダブルヒロインなど、ボディデザイン・キャラデザインにおいて対照性を意識し、ヒロインの豊満さやキャラデザの魅力を高めているのも小さくない技量を感じさせる点。
初単行本としては、絵柄は安定している方であり、艶っぽさ優先の表紙絵よりも素朴な可愛らしさや温かみが強い魅力として感じられる漫画絵柄。がっつりエロボディを見せ付けつつ、決してセックスアピールの力押しではない点や、心情描写に用いる少女漫画チックなトーンワークなども含め、天太郎先生のスタイルに近いと個人的には感じます。
【程好いアタックのエロ演出で彩るラブラブH】
登場人物達のラブラブ模様の描写にも適度な分量を割きつつ、エロシーンの分量も十分に確保しており、豊満ボディのむにむに感触を外から内からたっぷりと満喫することができます。
カップルさんがエロ暴走して青姦まな板ショーに励んでしまったり、お休み中の奥さんにエッチないたずらをしかけたりといった多少アブノーマルな要素を噛ませることはありますが、明確にラブラブHを指向するエロシチュエーションで統一されており、嬉し恥ずかしな情動やエッチが出来る幸福感、若い性欲の素直な迸りで気持ち良い雰囲気を形成。
前戯パートではヒロインの豊満ボディの感触を楽しむ描写が多く、たっぷりバストを揉んだり吸ったり挟んだり、ボリューミィなビックサイズ餅尻を揉んだり挟んだり顔面騎乗して貰ったりでその触感を満喫しつつ、パイズリやら尻コキやら顔面騎乗でのシックスナインやらでお肉の柔らかさに包まれながらの射精シーンを投入。
双方すっかり出来上がった状態で突入する抽挿パートは、ヒロインが恥ずかしがりながらも挿入をおねだりすることで開始され、のっけからヒロインは激しい快楽に包まれ主人公側も力強いピストンを連続させるパワフルな描写をスタートさせます。

ヒロインの肉体的・精神的な快感が高まっていくにつれ、リアクションも次第に大きくなっていき、激しく乱れた痴態に上り詰めたヒロインにがっつり中出しorアナル中出しで両者がノックアウトされるフィニッシュシーンは大ゴマ~2P見開きで十分な強度のエロ演出によって表現されており、和姦エロの〆としてパワフルな仕上がりを見せています。
ぽっちゃり豊満ボディそのものの魅力をたっぷり提供しつつ、登場人物達の微笑ましい恋路に癒されるシナリオも魅力的と感じます。初単行本において独自の魅力を発揮された作家さんだと感じます。
個人的には、黒ギャルさん&黒髪大和撫子さんとのラブラブ3Pが楽しめる短編「カフェ・ラテ・ラヴァーズ」と元気で明るい褐色肌幼馴染のピュアな恋心がまぶしくも微笑ましい短編「おおきくなったら!」が特にお気に入り。