2016年03月

西川康『妹でごめんね❤』

SorryForBeingYourSis 吉元ますめ先生の『くまみこ』第6巻(メディアファクトリー)を読みました。ナツの幼馴染で、色々な意味で“獣”なメス熊・ほのかちゃんのインパクトが強烈な最新刊でございました。色々空回りしている彼女ですが、なかでも凶悪すぎるアヒル口には爆笑させて頂きました。
TVアニメ版では幼少期まちちゃんのピュアで愛らしい姿がきっと・・・フィヒ・・フィーヒヒヒ

  さて本日は、西川康先生の『妹でごめんね❤』(コアマガジン)の遅延へたレビューです。当ブログでは久しぶりのご登場となりますが、『ひとの妻』(富士美出版)のへたレビュー等、既刊単行本のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ほんのりとした背徳感と甘い幸福感を漂わせる妹系ヒロインとのラブエロ三昧が楽しめる作品集となっています。

SorryForBeingYourSis1  収録作は、初恋の人であり自身を交通事故から助けてくれた幼馴染のお兄さんとエッチを経験したものの、彼は突然引っ越してしまいヒロインは彼の事を忘れられず~な連作「路地裏」前後編(←参照 あの日のエッチを思い出し・・・ 同連作後編より)、姉の旦那である男性教師とのエッチに夢中になる少女を描く連作「放課後クラスメイト」「ねとりいもうと」、および読み切り形式の短編5作。
1話・作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで安定。全般的にシナリオの存在感は強くなく、穏やかな雰囲気の中でがっつり和姦エロを楽しめる抜きツールとして構築されています。

【禁忌感を程好いスパイスとしつつのラブエロ系ストーリー】
  カラッと明るいラブコメ系から淫靡な空気が満ちるインモラル系まで引き出しの多い作家さんですが、今単行本については概ね前者寄りの作風がメインとなっており、穏やかで比較的軽い読み口の作品が揃っています。
兄妹の近親愛をテーマとする作品が多いため、それらの関係性における禁忌性や背徳感を一定の存在感で、特にエロシチュの面でスパイスとして機能していますが、基本的には愛し合う男女が素直に恋心を明らかにしてエッチへと至る幸福感が作品の雰囲気の基調であると言えるでしょう。
SorryForBeingYourSis2主人公とヒロインが血縁関係にあるか否かは作品によって異なりますが、いずれにしても普段の生活の中で、互いに意識し、高まっていく恋心や欲望が堪えきれずに表出し、それが一定の禁忌を乗り越えて成就されるという流れは、青春恋愛ストーリーとして王道的な要素と評し得ます(←参照 甘酸っぱいですなぁ~ 短編「妹の手作り」より)。
  短編メインということもあって、ストーリー面での掘り下げを行う余裕はあまり無く、登場人物達の恋模様の紆余曲折を描くことは出来ていませんが、ラブエロ系としての起承転結は適切に押さえられており、ギャグ要素を絡めつつ明るく優しい雰囲気のハッピーエンドを迎えるラストまでスムーズに読み手を誘導します。
  ラブエロとのしての甘ったるさと適度なインモラルさを兼ね備えた作品群に対し、連作「放課後クラスメイト」「ねとりいもうと」については、姉の旦那である義兄に凌辱されたせいですっかりセックスにハマってしまい、姉への優越感に浸るヒロインを描きつつ、ラストでは想像の余地を残しつつ強烈な印象を叩きつけるラストを迎えており、こちらはダークでインモラルな要素を明瞭に盛り込んだ作品と言えるでしょう。

【豊満バストorぺたんこバストな華奢ボディ】
  ヒロイン陣の年齢層はロー~ミドルティーン級と思しき美少女さん達であり、主人公の男性よりも年下であることは共通。また、作中に一定の時間経過が含まれることがしばしばあり、その場合では成長前・成長後双方のエロシーンが拝める一粒で二度美味しい仕様となっています。
  血縁上の妹であったり、義妹や親戚の女の子、はたまた幼馴染の年下ガールであったりと、妹系ヒロインといっても設定は様々に用意されていますが、主人公の男性のことを“お兄ちゃん”と慕ってくれることは共通。
無邪気で奔放であったり、ややツンツンした態度を取ったり、悪戯っぽい言動で迫ってきたりと、性格設定は様々ですが、それらの態度は主人公に対する恋愛感情への照れや躊躇いに依るものであり、そういった言動の中から彼女達の素直な“好きの気持ち”が露わになることでラブエロ系としての甘い幸福感が醸成されるのは王道的な魅力でしょう。
方言ガールであったり、日焼け肌の田舎ガール、普段は男勝りなボクっ娘だけどエッチの際にはメス顔を曝け出す元気娘であったりと、ある程度キャッチーな要素を盛り込んでヒロインの多様性を確保しているのも○。
SorryForBeingYourSis3  年上の男性の体躯に比して華奢な印象であることは共通する一方で、ほっそりとした四肢と体幹にぺたんこ~膨らみかけバスト&未成熟なぷにぷにパイパンおま○こ&控えめ肉感のお尻を組み合わせる未成熟バディと(←参照 短編「夏の妹」より)、小さめ乳首&乳輪な柔らか巨乳&程好いモチモチ肉感の桃尻を組み合わせた成長優良なボディの両方が登場しています。
  特にエロシーンで顕著ですが、比較的素朴な漫画絵柄に濃い目の修飾・演出を重ねることで性描写の濃度を強く高めるスタイルであり、多少オールドスクール感やクドさを感じさせるタイプではあるものの、以前に比べると濃厚さはやや抑えめにして絵柄のキャッチーさを保つ改良を施した印象があります。モノクロならではの特性を活かしたスタイルであり、表紙絵のカラー絵と中身の印象が多少異なることには留意されたし。

【濃厚感のあるエロ演出で彩る熱っぽく乱れた痴態】
  ページ数が十分にあることに加え、一度のきっかけによって互いの恋心や性欲が発揮されてエロシーンへとサクサク流れ込んでいくために濡れ場の分量は十分であり、明瞭に抜きツールの作品構築の中で抜き所を複数設けた多回戦仕様を提供してくれています。
  無理矢理Hや羞恥系シチュエーション、(女性側による)寝取りおよび不倫といったインモラルな要素を含むエロシチュが多い連作「放課後クラスメイト」「ねとりいもうと」を一応の例外としつつ、ちょっとした背徳感や倒錯性を織り込みつつも恋愛セックスがメインを占めており、男女双方が能動的に相手と自身の快楽を求めていく熱っぽい陶酔空間を形成していきます。
  比較的長尺の前戯パートでは、サイズに関わらず柔らかなバストを揉んだり吸ったり、プニプニな感触と愛液がじっとりと濡らしていく股間をまさぐったりな愛撫描写と、興奮と奉仕の喜びで熱っぽく潤む表情でち○こにお口ご奉仕やおっぱいご奉仕なヒロイン側のサービスを投入しており、基本的にはここでヒロイン達の小さなお口に白濁液を発射。
無論、双方の興奮を冷めやらぬまま抽挿パートへ移行しており、処女ヒロインであっても好きなお兄ちゃんを受け入れる精神的な喜びで破瓜の痛みを打ち消すと共に、力強いピストンで快感に飲まれていくエロ漫画的ご都合主義に感謝の感じまくりHに突入していきます。
SorryForBeingYourSis4  抽挿パートにおいては、ピストンしながらの舌絡めキスや、膨らんだ粒をクニクニといやらしく摘まむ乳首弄り・クリ弄りなどの手数を重ねることが特徴であり、抽挿の快楽に加えて性感帯を同時に攻められることで、涙と涎でくしゃくしゃになった表情と、結合部から洪水のように溢れ出す愛液など、柔らかスベスベボディが淫液にぐしゃぐしゃに濡れた痴態をヒロインが曝け出します(←参照 ピストンと乳首責めのコンビネーションアタックだ! 短編「受験前には」より)。
淫語搭載のハートマーク付き説明エロ台詞の連呼やアタックの強い擬音の散りばめ、良くも悪くも色気過剰で液汁でぐしゃぐしゃな痴態描写等の威力で抽挿シーンをパワフルに進行させ、複数ラウンド制の〆を飾るフィニッシュシーンでは膣内射精の快感にビクビクと体を反応させながら、軽めのアへ顔で乱れた絶頂台詞を叫ぶヒロインのハードコアな痴態を1Pフルで提供しており、十二分な濃密さを保った濡れ場であると言えるでしょう。

  妹系ヒロインとのラブエロ系として、話を軽過ぎにしない一方で、甘い幸福感を読みクトの良さを保った作品構築であり、その穏やかな作劇がエロの濃厚感を程好く調和してくれていると感じます。
個人的には、日焼け肌ガールな妹ヒロインとラブラブHな短編「夏の妹」に愚息が大変お世話になりまして、特にお気に入りでございます。

ハッチ『ろりティッシュ』

Lolitissue  篠房六郎先生の『葬送のリミット』第1巻(講談社)を読みました。ヒロインの能力によって結果がほぼ全て分かっている状態でのトーナメントバトルという設定がユニークです。
多数の登場人物達の背景や思惑で情報量の多い作品ですが、情報量の多さの中でテーマ性はシンプルというのはこの作家さんの特徴と思うので、どの方向性にいくのか楽しみ。

  さて本日は、ハッチ先生の『ろりティッシュ』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の前々単行本『乙女のわれめ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
人の愚かしさと弱さを描き出しながら“純粋”な感情が宿る少女達との性愛を描き出す作品集となっています。

Lolitissue1  収録作は、ヒロインの親友と仲が良く恋愛関係となるヒロインの兄がそれにも関わらず妹相手に欲情し、1回だけだからと言い訳をしながら彼女の体に手を出す連作「二人部屋じゃなくなる日」前後編(←参照 1回だけでは終わらなかった 同連作後編より)、親の言いつけで代議士の娘と許婚となったものの自己卑下が激しく交際を望まない兄を救おうと妹は画策するのだが・・・な連作「お似合いの二人」前後編、および読み切り形式の短編4作+とある作家さんの思い出話な掌編「性春地獄編」(4P)。
おまけ漫画的な掌編を除き、1話・作当りのページ数は22~32P(平均25P)と標準をやや上回る程度の分量で推移。小粒ながら十分な存在感のあるストーリーを有する作品が多く、エロの存在感も含めて適度な読み応えのある1冊と感じます。

【愚かしく弱い人間の“純粋”な性愛】
  変わり者な性格の妹との風変わりながらも素朴な近親ラブエロ模様な短編「なにもしたくない」、ドスケベボーイ&ドスケベガールな兄妹それぞれの性春ライフな短編「早熟ファミリー」と、明るくほのぼのとした作風も得意としつつ、この作家さんの得意とするのは弱さや愚かしさを抱えた人間達のドラマを性愛を通じて描くスタイル。
妹と親友の関係を楯に取り、妹の体に欲情して言い訳めいた言葉を紡ぎながらセックスする兄を描く連作「二人部屋じゃなくなる日」、家を存続させる目的と紳士としての外聞を保つために女子を男装させて“跡取り息子”とし、性的に寵愛する少女性愛者の男性が登場する短編「高柳家の人」、自己性愛者であり孤独の中、自らのクローンである女性を作り、性処理に使う男性を描く短編「CLONE」、いずれも描かれているのは人間の弱さであり歪みであると評してよいでしょう。
Lolitissue2作中で営まれるセックスは、純粋な欲望に基づいていることは確かである一方で、その純粋性そのものが、自己嫌悪や自己憐憫、一方的な思い込みによって大きく歪んでしまっていることが(←参照 直向きではあるが歪んでいる愛 短編「CLONE」より)、時に胸糞悪さを時に哀しさを生み出しているのがある種の悲劇であると言えるでしょう。
  その一方で、それらの人間の愚かしさや弱さを救済するべきもの、ましてや断罪すべきものとして決して描かない点はこの作家さんの強烈な個性であり、悪を為しながらも善の心もある者、愚かでありながら純粋である者、愛に飢えながら愛を与える者という矛盾に満ちた存在としての人間を、ある種引いた視点での客観性を持ちながら、等身大の優しさを以て描いている点が非常に個性的。
そういった人間達の吐き出す感情は、前述した明るい雰囲気の作品におけるものも含め、時に独善的であったとしても、読み手の共感を呼び込むものであり、テーマ性を大上段に掲げない一方で、人間的な精気を作品に吹き込んでいると感じます。
  ある種の狂気性を余韻に残したり(短編「高柳家の人」)、ギャグオチになったり(短編「早熟ファミリー」)なラストもありつつ、ほんのりとした悲哀と未来への希望を残すまとめ方が多く、登場人物達自らが自らの幸福を指向する様子が複雑な余韻を残してくれます。あと、あべもりおか先生、何やっているんですか(掌編「性春地獄編」ラスト参照のこと)。

【肉付きの弱い未成熟ボディな地味系ガールズ】
  登場するヒロインの年齢層は、一部にJKガールがサブヒロインとして登場するものの、推定してギリ二桁~ローティーン級の少女達で統一されており、単行本タイトル通りの陣容。
ヒューマンドラマを描くことに重点があるタイプの作品構築であり、そのドラマを動かすヒロインとして必ずしも少女であることが重要ではないと感じるのですが、彼女達が心も体も未成熟で、弱さや無知ゆえの愚かしさを有していることが、彼女達の肉体や心を求める男性達の、純粋で歪んだ欲望や感情の対象とされてしまう点に大きな意味があると言えるでしょう。
彼女達に一方的な想いや欲望をぶつけ、時に言い訳や自己憐憫を語りながら彼女達を“性の捌け口”にする男性キャラクターの姿は醜悪なものではあると同時に、ヒロイン達も彼らを救済する“聖女”ではありえないという構図は象徴的なのですが、それでも彼ら彼女らは断罪されたり救済されたりせずに、自らの生を生きていかなければいかない点が重要でしょう。
Lolitissue3  性の分化がまだ進行中の年齢層であり、子供っぽい中性的な可愛らしさが女性的な美しさよりも先行するキャラクター描写となっており、上述したJKサブヒロインの肉感ボディを例外としつつ、ぺたんこ~膨らみかけのバスト、肉付きの弱い下半身周りと凹凸の少ない未成熟ボディでほぼ統一(←参照 短編「なにもしたくない」より)。
キャッチーで華やかなキャラデザインとは縁遠いタイプであり、目付きの悪い女の子やメガネっ子、男装しているショートヘア娘など、悪く言えば地味なキャラデザインが多いのですが、その点が子供っぽい無垢さを(あくまで外見において)感じさせる点でしょう。
  今単行本からデジタル作画に移行したこともあって、描線はよりすっきり&くっきりした印象がありますが、アナログ時代との絵柄の差異は非常に小さく移行を果たしており、少々修飾性を高めつつも、素朴なタッチの漫画絵柄が生む可愛らしさや時々垣間見える絵としての妙な迫力は健在です。

【シンプルでありつつ情動のパワフルさが魅力の性描写】
  十分なページ数が各エピソードにあることもあって、エロシーンは長尺で構成されており、複数のエロシチュを組み込んだり、エロの攻防の入れ替わりを含んだりしつつ、ヒロインの未成熟ボディが快楽に包み込まれていく痴態を相応のボリュームで提供。
  ほのぼの和姦もありますが、作劇面で言及した様に、弱者・愚者である男性が自らの劣等感を性欲に転化して少女ヒロインにぶつけるという、“弱者が更なる弱者につけこむ”という構図がやるせなさを生む状況が多く、少女性愛という禁忌としての背徳感よりもそちらが印象に残る様に感じます。
少女達の華奢で柔らかなボディを舐る前戯パートは、唇や性器などの粘膜描写の艶っぽさが官能性を増しており、ねちねちと性器を愛撫したりちっぱいをすったり、キスを交わしたりなプレイと、唇や舌の柔らかさをねちっこい描写で感じさせるフェラ描写等で構成
  肉棒が小さな秘所に押し入っていく様子の丹念な描写や、膣内を割り開いていく断面図など、やや独特な表現で挿入感を増しつつ、性器やアナルへの抽挿を明確な結合部見せつけ構図を用いてストレートに叩き込んでいきます。
Lolitissue4 何処か生々しさを感じさせる濁音主体の擬音や、羞恥心と快楽が入り混じって紅潮する表情、切れ切れの嬌声にどろりとした白濁液などの液汁描写などのエロ演出は、分量・強度共に抑えたものであり(←参照 短編「早熟ファミリー」より)、好みは分かれる可能性はありますが、演出依存ではなく、がむしゃらに快楽を求め続ける男女の貪欲さとそれが生む朴訥としたパワフルさで勝負するスタイル。
歪みながらも真っ直ぐな感情を相手に打付けるように精液を吐き出すフィニッシュは大ゴマ~1Pフルで描かれており、絶頂の快楽の呑まれて体を仰け反らせ反応するヒロインを結合部見せつけ構図を主体としてパワフルに描いており、ある種の無骨さを備える性交のラストをがっつり〆ています。

  性愛は清く美しく力強いものにのも宿るのではなく、愚かで汚く弱いものにもまた宿り、そしてそれは決して単に悪しきものではないのだと感じさせる作品群となっています。
個人的には、目付き悪い系ガールの千絵ちゃんが可愛い(ただしエロ要員としてはメインではない)短編「早熟ファミリー」と、自己性愛と自己卑下が生み出した狂気とそれでも未来への希望を残す短編「CLONE」が特にお気に入り。

カイシンシ『恋する心は桜色』

LoveHeartIsCherryColor TVアニメ版『だがしかし』第10話「駄菓子じゃねぇか!」を観ました。ほたる嬢の美しい顔が口内炎で台無しに・・・。口内炎の痛みのせいか奇行にも更に磨きがかっておりましたが。
粉末ジュース、個人的には混ぜて溶かした記憶はほとんどなく、どちらかと言えば粉をそのまま食べることが多かったですね。

  さて本日は、カイシンシ先生の『恋する心は桜色』(茜新社)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりのレビューとなり、古いレビューがやや稚拙で恐縮ですが、8年前の『ボクの家のクルリ様』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
膨らみかけバストのキュートガールズ達との甘酸っぱいラブエロ模様がたっぷり詰まった作品集となっています。

LoveHeartIsCherryColor1  収録作は、幼馴染の男の子が巨乳好きであると思った女の子が彼は自分の体に性的興味がないのではと不安になってしまうも・・・な短編「小は大をかねない」(←参照 勇気を出して 同短編より)+ラブラブな二人が公衆トイレで羞恥系セックスにチャレンジな後日談短編「僕らスタイル」(9P)、および読み切り形式の短編8作。
1話・作当りのページ数は前述の後日談短編を除き、20Pと標準かそれを少々下回る水準で固定。エロ・シナリオ共に薄過ぎず・濃過ぎずな印象にまとめられており、全般的に柔和さで読み手を包み込むタイプの作品構築と感じます。

【素直で純粋な性愛の発露が優しく描かれるストーリー】
  一部で成年男性と少女とのカップリングもありますが、メインとなるのは好き合う少年少女のラブ模様&恋愛セックスを描く作品であり、若い彼ら彼女ららしい牧歌的で微笑ましい恋愛ストーリーに仕上がっています。
このタイプの作品として、平穏なトーンを保った作風ではあり、ストーリーとして大きなドラマ性を生み出すスタイルではないのは確かですが、その一方で、特にヒロインの少女達の純粋な恋愛感情や性的欲望を一定のシリアスさを以て描いていることが大きな特徴。
LoveHeartIsCherryColor2好きな相手であるからセックスしたいという率直な願望(←参照 短編「音弥ちゃんの不満」より)、好きな異性が自身にも性的な感情を抱いてくれるかという不安、そしてそれらが解消され、相手の心身を受け入れる喜びといった感情の流れを作中で紡いでいることが、穏やかな雰囲気を損なわない程度に話全体を締めていると評し得ます。
  ヒロイン側の恋愛感情や性欲を中核とするシナリオ展開であるため、彼女達の積極的なラブ&エロアタックが目立ちますが、男性キャラクター達も彼女達の好意とそれに基づく行動を一方的に甘受するのではなく、ヒロイン達の気持ちを正面から受け止め、心と体を重ねていく流れになっており、この面で男女の対等性が明確に表現されているのは恋愛ストーリーとしての真摯さであると感じます。
シナリオパートの分量が多くはなく、また繰り返しにはなりますが平和で微笑ましい空気を保つため、愁嘆場などに持ち込むことはなく、ストーリーとしての読み応えは強くありませんが、同時に思春期の彼ら彼女らの性愛を“軽く”扱っていないのが魅力的とも言えます。
  性交を通じて互いの気持ちを再確認・強化した二人が迎えるのは大変微笑ましいハッピーエンドであり、ふんわりとした軽さと好ましい甘味を読後に残してくれるまとめになっています。

【ふにふに柔らかボディのキュートなJCガールズ】
  Juicyレーベルの単行本ということもあり、ヒロイン陣の年齢層はロー~ミドルティーン級のJCガールズで統一。絵柄の性質もあって幼げな可愛らしさが明確なキャラデザインと言えるでしょう。
主人公のお嫁さんになる気満々な明るくエッチな元気娘、気弱な主人公をリードするほんのり女王様気質なしっかり者ガール、ラブラブモード全開の妹系ヒロイン、ちょっと不器用な所が可愛いツンデレボクっ娘等々、ある程度キャッチーな属性を抑えつつ、素直に恋心や性欲を発揮することで可愛らしさを増すヒロイン描写は上述した作劇面の魅力に直結しています。
特に相手の男性を気持ちよくしようと頑張ったり、男性主人公の性欲を優しく受け止めようとしたりといった健気な姿は、後述する様にエロシーンの実用性を高める要素であり、作劇面での素直な心情描写がそれらにわざとらしさ・無理矢理感を感じさせないことになっているのも○。
LoveHeartIsCherryColor3  ボディデザインについては、成長期ということもあって一部のヒロインはたっぷりおっぱい&程好いサイズの桃尻な豊かなボディをお持ちですが、主力となるのはぺたんこ~膨らみかけサイズのバストにツルツル&スベスベでくびれの弱いお腹(←参照 短編「未来レール」より)、ぴっちり閉じた一本筋が走るぷにぷに股間を完備の未成熟ボディ。
明るい髪色にツインテールといったガーリッシュな華やかさのあるタイプのキャラデザもあれば、黒髪ロングの清楚さを感じさせるキャラデザもあり、それぞれ異なる印象の可愛らしさがあります。なお、メガネヒロインの登場率が3割強と比較的高めなのも特徴
  初出時期によって絵柄には多少変遷が認められるものの、大きなネックとなる様な振れ幅ではありません。近作では描線がよりくっきりとした上で整理され、デフォルメ感に伴うキュートネスが程好い萌えっぽさを醸し出しています。

【抑えたエロ演出で彩る少女達のエロ可愛い痴態】
  それ程長尺のエロシーンではありませんが、ヒロイン側の積極的なラブ&エロアタックもあってエロメインの作品構築になっており、前戯パートと抽挿パートにバランスよくページ数を割り振った構成となっています。
女の子にほんのり妖しくリードされたり、隠れながらの羞恥セックスであったりと多少倒錯感を含ませたエロシチュもありますが、それらのインモラル感を強く打ち出すスタイルではなく、あくまでキュートなヒロインとの睦み合いとしてのセックスに重点を置いたエロシーンであると言えるでしょう。
  適度な分量を有する前戯パートでは、ヒロインのぷにぷにちっぱいを吸ったり揉んだり、広げた股間のピンク花びらを舌や指で丁寧に弄ったりな愛撫描写で彼女達の柔らかスベスベボディの感触を味わうと共に、小さなお口で少年ち○こを丁寧に舌で舐めたり口に含んだり、ふぐりを優しく弄ったりな初々しいながらも一生懸命なフェラ描写も魅力的。ここで射精シーンを投入することもあれば、そのまま抽挿パートに移行することもあります。
初エッチというヒロインが多いこともあって、血の描写はないものの破瓜の痛みを比較的明瞭に表現する傾向にあるのが特徴的であり、エロ漫画的メソッドでその痛みを即座に快楽で打ち消すことはなく、男性主人公が相手のヒロインを気遣うことや徐々に性的快楽が違和感や苦痛を打ち消すこと、痛みを感じながらも相手を受け入れる精神的喜びが上回ることを描いているのは恋愛セックスとして誠実であると感じます。
LoveHeartIsCherryColor4  バックからの構図も多数投入しますが、対面座位や正常位など向かい合い抱き合う体位での抽挿も多く、ピストンしながらのキスも含め、男女の肢体の密着感を比較的重視するスタイル(←参照 短編「アマモケイカク」より)。男性の表情や体躯が画面に映ることを嫌う諸氏には減点材料になるかもしれませんが、少年キャラクターも可愛らしさのあるタイプなので大きなマイナス要因とはならないかもしれません。
  1Pフルのフィニッシュシーンでは身体を走る絶頂の快感に蕩けた表情と嬌声を曝け出す痴態を一定のアタックのエロ演出で彩りますが、全般的にエロ演出の強度は抑えめであり、余裕のない語り回しでありながら相手を勇気付けるラブエロ台詞とほんのり蕩けたラブリーな表情とで少女達のエロ可愛さを増すことに注力するスタイルとなっています。

  ヒロイン達のキュートな外見&言動の描写に磨きがかかった最新刊という印象であり、適度な甘さと微笑ましさのある口リエロ漫画と言えるでしょう。
個人的には、ツンデレボクっ娘の不器用なラブエロ模様が愛らしい短編「二人部活」が最愛でございます。

東鉄神『僕の年上のカノジョ』

MyAdultHoney 濱田浩輔先生の『はねバド!』第7巻(講談社)を読みました。綾乃VSなぎさの決勝戦の鬼気迫る試合描写、凄まじいの一言であり、それを乗り越えて綾乃が彼女の原点を取り戻したのも壮快でした。1巻のキャッキャウフフな雰囲気はいったい何処に・・・
橋詰さん、搦め手から攻めてくる勝負の鬼めいていて、相変わらず美少女部活漫画の枠を超えた作品でございます。

  さて本日は、東鉄神先生の『僕の年上のカノジョ』(ワニマガジン社)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりの登場となりますが、『微熱スイッチ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
エッチでピュアな美少女&綺麗なお姉さんに誘われるままに熱っぽいラブラブ蕩けセックスが味わえる作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計11作。1作当りのページ数は16~20P(平均19P弱)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで推移。全般的な作品構築としては、概ねシナリオとしての読み応えは軽めに抑えつつ、エロのボリュームは重過ぎず軽過ぎずでまとめたオーソドックスな作りとして安定していると評し得るでしょう。

【明るく穏やかな雰囲気のラブエロストーリー】
  大別するのであれば、コンビニ誌掲載作らしいお気楽&穏やかな雰囲気の棚ボタ系ラブコメに該当する作品で占められており、ストーリーとしての面白みや個性の印象は強くないながらも、エッチで可愛いヒロイン達とのラブ&エロをストレスフリーに楽しめる作りと言えます。
  オタク男子(童貞)が兄貴の彼女さんに誘惑されて生身の女性の感触を色々と楽しませてもらう短編「夏の、あの日。」、非モテのコンプレックスが一因で聖職者になった男性(童貞)がなんだかんだで彼を慕う家出少女に押し倒されて~な短編「君は僕の女神さま」など、童貞の男性が積極的な女性に誘惑されたり強引にエッチに押し切られたりといった展開が多いのが今回の特徴。
MyAdultHoney1この展開において、ビッチヒロインが童貞男子を“喰う”という一方的かつ欲望先行型の構図ではなく、ヒロイン主導でセックスへと結び付けつつ、男性への好意を前提としている点、童貞であることを馬鹿にすることなく優しく受け入れてくれる点の2点が重視されており(←参照 ピュア&ビッチな黒ギャルちゃん 短編「大人の階段」より)、童貞フレンドリー(造語)な描き方と言えるでしょう。
  “童貞モノ”以外でも、ヒロインが恥ずかしがったり戸惑ったりしながらも男性との性行為に積極的なことや、恋愛感情を基調として両者の和合を描いていることは共通しており、男性主人公とヒロインとの関係性の設定を多彩にすることで、話の印象の差別化を図っていると感じます。
  純粋な恋心を通り越して、ヤンデレと化したヒロインの再登場で少々ゾッとするダークなラストを迎える短編「故郷」を例外としつつ、ヒロインとのラブラブな雰囲気を醸し出して優しく綺麗にまとめるハッピーエンドが主流であり、エロシーンでほんのりアモラルな雰囲気を醸し出しても読後感は大変良好になっています。

【華やかな魅力と素朴な可愛らしさが同居するヒロインズ】
  女子校生級の制服美少女、女子大生クラスの綺麗なお姉さん、20代半ば~後半程度と思しきアダルト美人が概ね同数程度登場するヒロイン陣。幼い可愛らしさというよりかは、適度に成熟した健康的な色香を基調としたキャラデザインが共通していると感じます。
MyAdultHoney2エッチな誘惑お姉さん、ビッチな見た目だけど中身は優しく純粋な黒ギャルちゃん、普段は厳しいけど主人公にぞっこんなツンデレ系女上司(←参照 年増美人キャリアウーマンのデレ、カワイイヤッター! 短編「今夜も残業 愛して❤Night」より)、実直だけどちょっと天然なクール系長身ガール等々、キャッチーな属性と素朴な可愛らしさをちょうど良い塩梅で両立させるキャラ造形は大きな魅力。
そんな魅力的なヒロイン達が、主人公に対してはエッチな面をオープンしてくれるという独占欲を満たす幸福感やエロマインドとラブマインドが両輪となって駆動するセックスへの雪崩込みの安定感を形成していることが、作品の読み口の良さに大きく貢献していると評し得るでしょう。
  年齢層やキャラ設定によって、例えば若々しさとアダルトな色気の配合割合や身長等に差異を設けていますが、基本的には健康的な肉付きですらっとしたボディにむにゅむにゅと柔らかい弾力感のある巨乳とモチモチとした肉感の桃尻を組み合わせた肢体設計で統一されており、バスト&ヒップの存在感をしっかり前に出しつつ、体全体のバランスが保たれた綺麗な女体としてまとめられています。
MyAdultHoney3柔らかい弾力感のある乳房の描写(←参照 もちもちおっぱい! 短編「夏の、あの日。」より)、程好いサイズで自己主張する乳首&乳輪、股間に薄めに茂るさわさわとした陰毛等、体パーツの描写も濃過ぎず薄過ぎずな淫猥さを有しており、絵柄の性質もあってエロくても色気過剰にならない水準を保っています。
  初出が2013年と収録作の中では最古である短編「僕の可愛い先生」ではアナログ作画的な適度な描線の乱れが味のある絵柄ですが、近作ではデジタル作画への移行を果たしたのか、描線をよりすっきりとさせつつ、絵柄全体の密度が整理された上で高まったスタイルに移行しており、今単行本は後者のスタイルでほぼ統一。以前の絵柄にも固有の魅力はありましたが、適切なアップデートを成し遂げたと言えます。

【ヒロインの柔らかボディを満喫なねっとり前戯&パワフル抽挿】
  コンビニ誌初出としてはページ数に余裕がある方であり、またスタンダードなラブコメスタイルであることもあってエロメインの作品構築が可能であるため、エロシーンは十分な尺を有しており、前戯パートと抽挿パートそれぞれに満足感を持たせることに成功しています。
エロシチュとしてはラブエロ系の和姦で概ね統一しており、男性側が主導権を終始握ってヒロインを困らせたり蕩けさせたりという状況もありつつ、童貞主人公が多かったり、ヒロインのラブエロアタックの中で彼女達の魅力を引き出したりする関係上、女性側から積極的にエッチへお誘いしてくれるケースが多いのは前述の通り。
  長めの尺を設ける前戯パートでは、ヒロインの肉感バストやヒップをたっぷりと揉みこんだり、性器やアナルへの愛撫で感じさせたりとヒロイン側に快感を覚えさせる各種愛撫や、パイズリやキスしながらの手コキ、ねっとりフェラ、キス&脚コキ等々、ヒロイン側が優しく淫靡にリードしてくれるご奉仕プレイも各種投入。
前戯パートで1回発射するのが基本でありつつ、それで萎えることなく、ヒロイン側もプレイでの興奮や丁寧な愛撫によってすっかり準備万端の膣内にち○こを誘導することで抽挿パートへ移行。前戯パートの長さによって量的に多少圧迫されることもありますが、双方の性欲&恋愛感情が十全に発露されて前のめりに進行するパワフル感が魅力となっています。
MyAdultHoney4  前戯パートにおける各種プレイの投入に加え、抽挿パートにおいても手数の多さが魅力的であり、男性側がパワフルなピストンを繰り出しつつ、柔らかバストを乳吸いしたり、ラブい台詞を交わしながら熱っぽいキスを交わしたり、もちもちヒップを鷲掴みにしたりな行為を並行して描写。全身描写でのピストンと、キスや結合部、乳吸い等のアップ描写を技巧的に配置する画面構成も特徴的です(←参照 短編「あんなヤツ!」より)。
キスや乳吸いも含め、男女の肢体の密着感を重視するスタイルであり、恋愛セックスとしては王道的な魅力ですが、反面男性の体や表情の描写も相応に多いので、ヒロインの痴態しか見たくないという諸氏は要留意。熱っぽいラブ台詞で男性の興奮を更に高める台詞回しと蕩けた表情を見せるヒロインに、中から外からむしゃぶりつき、ヒロインが中出しでアクメに達する1Pフルのフィニッシュでがっつり〆つつ、その後のラブラブキスで甘ったるさも確保というラブエロ系として的確に魅力を抑えた作りになっています。

  棚ボタ展開とエロメインの構築でまとめつつ、その中でヒロイン達のエッチで可愛い魅力を引き出してくる技量が最たる武器ともいえ、心と体をたっぷり満足させてくれる和姦が十分な尺で楽しめるウェルメイドな作品集と言えるでしょう。
管理人は、年下黒ギャルガールの熱烈なラブエロアタックで脱童貞な短編「大人の階段」とちょっと天然な高身長ガールのエッチなお願いが楽しめる短編「三角さんはダイエットがしたい!!」が特にお気に入りでございます。

大林森『琴子は一生欲求不満』

KotokoISNeverSatisfied  伊図透先生の『銃座のウルナ』第1巻(エンターブレイン)を読みました。流行の少女×ミリタリーものかなと思ったのですが、凄惨を極める“蛮族”との戦闘、女性兵士ばかり集められ不思議な認識票を着用させられる設定の謎と、かなり重厚なSFを指向する作品と感じました。
カバーの装丁が非常に凝ったものであるのも新鮮な驚きでしたね。

  さて本日は、大林森先生の『琴子は一生欲求不満』(エンジェル出版)のへたレビューです。当ブログで大林先生の作品をレビューするのは初めてとなります。
特大サイズの爆乳ボディな母娘二代にわたる強烈な快楽追求ストーリー&ハード調教凌辱を描く1冊となっています。

KotokoISNeverSatisfied1  収録作は、父親の決めた相手と結婚することになっているお嬢様で大学講師の女性が婚約相手との性交渉に満足することが出来ず、AV会社の悪徳女社長に騙されて出演したAV撮影で貪欲に快感を求めるも・・・な連作「琴子は一生欲求不満」前後編(←参照 性的に満たされない飢餓感が彼女を 同連作前編より)、この女性の娘が籠の中の鳥的な存在である母の在り様に反発してやはり悪徳女社長の姦計にかかり、彼女もまたセックスの快楽を求め続けるのが・・・な連作「杏奈、お前はプチエンジェル」前後編、そして二人の母娘と彼女達を共に毒牙にかけた悪徳教授の運命が交錯する短編「母娘の果て」。
なお、タイトルは3つに分かれていますが、母娘の二代記として実質的に長編ストーリーとして構築されています。
1話・作当りのページ数はいずれも40Pと大ボリュームで固定。強力にエロメインの作品構築で固めつつ、ストーリー面でも長編作として相応の読み応えを有しており、じっくり読ませてたっぷり使わせる1冊と評したいところ。

【“女”としての性的快楽への飢餓と母娘の絆の物語】
  長編ストーリーの前編は貞淑で知的な女性・琴子の転落劇、後半は彼女の娘である杏奈の変容とやはり転落を描く話となっており、この両者の転落に悪徳女社長と悪徳教授の二人が関わることで二人の凌辱・調教劇が終盤でリンクしてくるという親子二代にわたるストーリーを構築。
エンジェルレーベルらしいストロングスタイルな凌辱・調教モノであることは間違いなく、ふとしたきっかけで悪意の渦に呑込まれた女性達が、その清い体や心を蹂躙され、セックスの快楽に耽溺・中毒するお下品な痴態を曝け出すことになる展開は、オーソドックスでありつつ、彼女達の変容の大きさもあって十分な凄味を以て描かれています。
KotokoISNeverSatisfied2  本作の非常に興味深い点は、琴子さんにしても杏奈ちゃんにしても、男性を瞬殺可能な程に極上の名器の持ち主という“性的な強者”である故に、彼女達を性的に満足させられる男がおらず、欲求不満になってしまうこと、そして膣内の感覚で性的絶頂を味わえないことを“女性としての喜び”を知れない“弱者”として自己認識し、強迫観念に等しいモチベーションで性的快感の充足を必死で求め続けていることでしょう(←参照 杏奈もまた快楽の飢餓に襲われる 連作「杏奈、お前はプチエンジェル」より)。
  この快楽への渇望を悪用し、同時に満たすことになるのが、やはり巨根過ぎる故に性的充足を得ることが出来ないであり続けた悪徳教授であり、彼女達とある程度は相互補完的な立ち位置にありつつも、彼女達を利用し、凌辱・調教する邪な存在として描かれています。
  バットエンドへと直行してもおかしくはない凌辱・調教エロの激しさですが、そのまま不幸なバットエンドで終わってしまえば、求めても満たされることのない欲望に捕らわれた女性の浅ましさと、男根主義の一方的な勝利の図々しさが生じてしまう可能性があったものを、本作は意外な形でハッピーエンドへ収束させます。
このハッピーエンドへの収束が本作終盤における最大の面白みと言ってもよく、詳細は敢えて伏せますが、“女”としての快楽への欲望に強迫観念から囚われ続けた母娘を最終的に救うのは、琴子さんの“母”としての愛の力であるという描き方は、母娘の二代記のまとめとして非常に説得力があり、また読み手の溜飲を下げる綺麗なまとめ方と評したいところ。

【おっぱいボリューム最重視のグラマラスボディな母娘】
  母娘二代にわたるストーリーということもあって、初登場時では20代半ば程度と思しき琴子さんも、ハイティーン級の娘・杏奈の登場時には40代前半程度の熟女さんになっています。とは言え、若々しく楚々とした表情はほとんど変わらないので、熟女としてのキャラデザをお求めの方には要留意。
  前述した様に、二人とも善良な性格の持ち主ではありつつ、旦那との性交渉における不満足や自分なりの生き方の模索の中で足を踏み外し、満たされることのない性的欲求を自ら猛烈に求める存在になることは共通。二人とも非常な名器の持ち主であることも共通しています。
  なお、彼女達の肉体を蹂躙するも、同時に彼女達の願望を満たすことは出来ない竿要員の野郎連中や、母娘と同じく性的に圧倒的な強者であり過ぎるために性的な満足を得られない悪徳教授といった男性陣は、オークやゴブリンといった化け物めいた醜悪な容姿をしており、お嬢様ヒロイン達との美醜の対比を形成。ちなみに、この悪徳教授や母娘に関わる悪徳女社長はモデルとなる人物・キャラがいるので、そこらも一興。
KotokoISNeverSatisfied3  母娘ヒロインの女体造形については、超乳レベルに特大の爆乳と締まったウェスト、これまた非常にボリューミィな爆尻、もじゃっとした茂みに覆われる股間をお持ちの琴子さんに、多少サイズ控えめながら爆乳の範疇にあるバストとやはり重量感のあるヒップ、パイパン仕様の股間な杏奈ちゃんで多少の差異を設けつつ、非現実的な存在感のバスト&ヒップの存在感を前面に押し出すスタイルは共通(←参照 爆乳母娘3Pセックス 短編「母娘の果て」より)。
整ったボディバランスとは縁遠い肢体設計であり、読者の好みがはっきり分かれるタイプなのは間違いないですが、抱えきれないくらいの大きさの爆乳がむにゅんむにゅんと非常に柔らかに変形する様は、淫靡な粘膜表現やぷっくり乳首の存在感と合わさって、爆乳・超乳好きに強くアピールする要素でしょう。
  比較的細めの描線を密度高く引きつつ、トーンワーク等の修飾も高密度なデジタル作画の文法に従った絵柄であり、劇画的な黒と白のコントラストの重さ・濃さとは若干異なる濃厚さのあるスタイル。単行本を通して絵柄・作画密度は安定しており、後述するエロ演出も含めて情報量の多い作画を維持しています。

【強烈なエロ演出で彩るハードプレイでの浅ましい痴態】
  各話のページ数が40Pと大ボリュームであることもあり、複数エロシチュを投入しつつもメインの濡れ場は大変長尺で構成されており、欲求不満ヒロインの半狂乱の痴態の中で多数の射精シーンを搭載する質的にも量的にもボリューミィなエロシーンとなっております。
すっかりビッチに変容した杏奈ちゃんが男を手玉に取る小悪魔セックスといったエロシチュも用意しつつ、基本的には猛烈な快楽欲求を付け込まれた母娘ヒロインが悪い野郎連中に一方的に蹂躙される調教・凌辱系統のシチュエーションがメインであり、圧倒的な存在感を有する爆乳ボディを好き放題にし、清楚な彼女達を下品な雌に変貌させる嗜虐性・攻撃性が基調となっているエロ描写。
  度々言及している様に、ヒロイン達の膣は百戦錬磨のAV男優を短いピストンで昇天させる魔性の名器であり、特殊なプレイや例外的なち○こでしか強烈な快感を与えることはできず、搾乳やアナルセックス、イラマチオ、スパンキングなどの性器以外への特殊プレイや悪徳教授の特大改造ち○こによる腹部を内側から押し上げる暴力的なピストンといったハードな行為が必然的に投入されます。
それらのハードなプレイにも関わらず、彼女達が完全に性的な満足を得られないことは更にハードな性行為や精神的にプレッシャーをかける母娘同時凌辱といったエロシチュを呼び込んでエロを過激化することにつながっていますし、ストーリー面では男性性に屈することなく彼女達が救済されることにもつながっているとも評し得るでしょう。
KotokoISNeverSatisfied4  過激な行為に対して強烈で特殊な快楽という構図に忠実であり、肉感ボディを一方的に嬲り尽くす種々のプレイに対して、清楚な表情を下品な蕩け顔や感覚の衝撃に苦痛と快楽が入り混じった表情に変貌させ、ハートマーク付きで淫靡なエロ台詞を連呼すると共に、特大バストを激しく揺れ動かす迫力のボディ描写、大量に溢れ出る愛液や柔肌を汚す涎や白濁液といった液汁描写の猥雑感といった要素で快楽に理性を支配された痴態を彩ります(←参照 電撃の如き快感 連作「琴子は一生欲求不満」後編より)。
  各種エロ演出でアタックの強さを増強された迫力ボディの存在感が突き抜けていることもあり中~大ゴマの威力が大きい一方、情報量を増すための小ゴマの使い方がエロシーンでもシナリオパートでもややごちゃごちゃした印象があるのは多少の減点材料ですが、男女双方の猛烈な快楽欲求で激走し、白目を剥き舌を突きだすアへ顔で無残な痴態で中出しの快感に浸りつつ、それでも満たされない浅ましさをアピールするフィニッシュまでエロの盛り上がりを漲らせるシークエンスは圧巻と評したい所存。

  強烈なエロ描写を抜きツールとしての魅力に仕上げつつ、ストーリー面でそれを補強・増幅させていたのは非常に魅力的であり、凌辱・調教系としてのスタンダードな特長を有しつつ、その型にはまらない面白さがあったと評し得ます。
琴子さんの二次元爆乳はおっぱい星人のドリーミーな欲望が叶えられて大変良かったですねぇ。
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