2016年01月

ゴージャス宝田『ッブラジャー!!』

GirlMeetsBrassiere 伊藤悠先生の『シュトヘル』第12巻(小学館)を読みました。恩人と兄をその手にかけ、モンゴルの中で“草”として生きる決意を固めたユルール君が歩む苛烈な道が報われることを祈りたいものです。ハラバルさんは本当に死んだのか疑問には感じますが。
ヴェロニカさんに色々あって居酒屋あの世のシャキラさんの心中穏やかならずですが、黒ピンクバニーコスの完成たのしみれす!

  さて本日は、ゴージャス宝田先生の6年半ぶりの新作『ッブラジャー!!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『プププププリンセス!!』(ヒット出版社)のへたレビュー作家評等もよろしければ併せてご参照下さい。
“愛”の力で駆け抜ける怒涛のストーリーテリングと特殊プレイ満載のハチャメチャエロスが魅力の作品集となっています。

GirlMeetsBrassiere1  収録作は、エロ漫画が検閲を通さないと出版できなくなった20XX年の日本において辣腕を奮う警察省の美少女検閲官・轟=アグネスから出版許可を取り付けるべく、貧乏口リエロ漫画家のボッキン堂先生が漫画創作を以て奮闘する中編「アグネスファイト!」全4話(←参照 ボッキン堂先生の情熱が鉄の小公女を打ち破るのか!? 同中編第3話より)、および読み切り形式の短編4作。
なお、中編「アグネスファイト!」にはゴージャス先生屈指の名作「キャノン先生トばしすぎ」からキャノン先生と貧太先生がゲスト出演しています。ファンには嬉しいサプライズと言えましょう。
  1話・作当りのページ数は全て28Pと、中の上クラスのボリュームで固定。読み手の意識をグイグイ牽引する力強いストーリーテリングと、特殊プレイ等を含めてインパクト豊かなエロで満腹感を生み出しつつ、一気に読ませるスピード感にも優れた作品構築であると言えるでしょう。

【愛こそ全て!のシンプルでパワフルな描き方】
  性表現、イジメ、親による搾取等々、扱われる事象は様々ですが、“抑圧されるモノ”と“その抑圧を撥ね退ける力強さ”はこの作家さんの多くの作品に共通するメインテーマであり、検閲と表現者の闘いを描いた中編作はエロ漫画読者にとって馴染み深い対立構造を設定することによってそのテーマ性を明瞭に描き上げています。
検閲体制下で、口リビッチな魔法使いがクラスメイトの男子連中を搾精しまくるエロ漫画を当然ながら出版不許可とされたエロ漫画家が、検閲官の要求をあの手この手で躱そうと奇天烈なアイディアを駆使して次々と新作漫画を描き上げてくる中編作は、現実の表現規制と表現の関係性をオーバーではありつつ鋭く突いた描き方であると言えるでしょう。
  深刻なイジメ被害にあっている少女とヤクザにコンクリ詰めされかけのロック野郎との出会い(短編「スタちゅー」)、どう見ても不審者な自称正義のヒーローのおっさんがイジメにあっている少女二人を助ける話(短編「さらばキャプテン・エトランゼ!」)なども、設定や展開こそ荒唐無稽ではありつつ、前述したテーマ性は一貫しています。
GirlMeetsBrassiere2  いずれの作品にも共通し、登場人物達を抑圧から解き放つのは、“力強く真っ直ぐな愛”であり、この青臭い程に純粋な情念を、登場人物達を通じて恥ずかしげもなく叫ばせる剛腕こそがこの作家さんの真骨頂(←参照 この台詞回しですよ! 中編「アグネスファイト!」第4話より)。全般的に、奇天烈な展開はコミカルさを有しているのですが、この信念が一本のスジを通していることが作品全体を締めていると評し得ます。
野郎連中も含め、登場人物達の喜怒哀楽の感情を、時にコミカルに、時にシリアスに活写する技量も高く、スピード感のある展開やここぞの見せ場でのインパクト、キャラクターの人物としての奥行きを下支えしているのも◎。
  作者自らあとがきで述べている通り、超メジャー指向のX-EROSの誌風において、このパンクで尖った作風を完全に発揮できたかは疑問が残る点ではあり、中編作も本来の着地点とは異なるまとめ方となった様に多少ギクシャクした部分は残りますが、ゴージャス作品としての真っ直ぐな愛の力強さはそれぞれの作品で十分発揮されたと評して良いでしょう。

【成長途中の人格としてリスペクトされる美少女キャラ達】
  各作品において登場するヒロインはいずれもローティーン級の女の子達。中編作では、各エピソードにおいてボッキン堂先生が描いた漫画作品が登場していますが、こちらではごく一部に豊満バストの成人女性が登場していますが、基本的には小さな女の子達がメインで描かれています。
ゴス口リ衣装の検閲官やら露骨なエロ系のグラビアアイドルの女の子、お嬢様学校に通う女の子に、天才フィギアスケート選手などなど、漫画チックに多彩なヒロイン陣は、可憐な存在でありつつ、単なる比護や性欲の対象となる存在としてではなく、自らの感情や性欲を有した上で生きている一つの人格としてリスペクトして描かれている点が変わらぬ特長であると評し得るでしょう。
  これは男性キャラクター陣についても同様なことが言え、少女性愛を含めて特殊性癖の持ち主であったり、破天荒な生き方をしていたりとコメディリリーフ的な役割もありつつ、自らに嘘を吐くことなく、相手に対して誠実さを貫く気持ちの良い人物像としての価値が高い人物であり、作品の力強さや爽快さを高める描き方と言えます。
  中編の作中において「肉体が幼いことにそれ程意味はなく『今しかない』ということに意味がある(大意)」と語ると共に、「女の子にとって肉体より確かな宝はない」とも語っていますが、いずれにしても彼女達の肢体が未成熟ではありつつも成長“途中”であり、その瞬間を切り出すことに注力したボディデザインであることは共通していると感じます。
GirlMeetsBrassiere3成人男性の体躯に比して小さな体であり、骨格が窺える肉付きの弱い華奢な肢体に、膨らみかけの二次性徴期おっぱいとツルツル&ぷにぷに仕様の小さな秘所を備えたボディデザインは可愛らしさもありつつ(←参照 短編「奇跡のヒト」より)、少々の無骨さ・生々しさを感じさせる筋肉や骨格の存在によって、愛くるしい小動物然とした存在ではなく、生気に満ちた人間として描かれている印象があります。
  少年漫画チックな活力あふれる描線が特徴的な絵柄であり、これがキュートな美少女キャラクターと独特のケミストリーを生み出しているのが一つの特徴。細かな背景等も含めて目一杯情報量を詰め込む密度の高い作画ですが、同時にエネルギッシュな印象を失わず、パワフルに突き進むのは作劇と同様の美点と評し得るでしょう。

【愛の力で特殊プレイもなんのそのな力強さと描写の技巧】
  十分なページ数が各エピソードにあることもあって、エロシーンの分量は十分に多く、特殊プレイと愛やらエロやらを叫ぶ台詞回しをたっぷり搭載してパワフルに突き進むエネルギー感でも満腹感を叩き出します。
  アグネスさんに敢えて愛のないセックス描写を例示するケースなどを除き、基本的に作中の行為は少女達の意志を尊重する和姦エロではあるのですが、少女時代の映像を流しながら特製ぷに穴オナホを使用しての新婚セックス、ハチミツ充填コンドーム連続アナル産卵、黄金水コンドーム腸内作成、女の子15人を組み上げての桃色卍尻驚天動地タワー(原文ママ)、股間からの尿ビーム顔面受け等々、読者の嗜好によってはドン引き確定という、何が何だかな特殊プレイがどしどし投入されるのはゴージャス作品の名物。
無論、これらの特殊プレイも含め、“愛があるからこそ気持ち良い”というスタンスは非常に明確であり、男女双方の欲望や感情が素直に発揮され、ストーリーもそれに基づいて駆動されている分、そのスタンスに言い訳めいたものを感じないのは美点であり、そういった特殊な性癖やプレイが許容されるほどに、登場人物達に信頼関係があるのだという描き方で堂々と押し切れるタイプでしょう。
  前のめりな勢いで進行するエロ描写ではありますが、局所アップの連続コマや主観構図等を含めて多角的なアングル、情報量を担保する小ゴマとインパクトの強い大ゴマをテンポよくつなぐ画面構成など、二人の交合とヒロイン達の痴態を余すところなく描き出す漫画として技巧的な手法を十全に活かしているのはベテラン作家らしい強み
GirlMeetsBrassiere4キュッと瞳を閉じて羞恥と快感に耐える少女の表情付けに、粘膜が混ざり合うフェラやピストンにたっぷりと添加された独特な語感の擬音群、小さなボディと男性の体躯との接触感を意識しつつヒロインの可憐さをより強調する構図等々(←参照 大好きファイアァァ!! 短編「スタちゅー」より)、エロ演出面において過激さはむしろ排しつつ、技巧的でかつ密度の高い演出をすることでエロ描写としての濃密さを生み出しています
  エロシーンの台詞回しも、ギャグに匹敵するレベルでかなりユニークなのですが、当人たちは至って真剣であり、互いに性的快楽を高め合おうと激しく体を動かし合って絶頂へと向かって疾走しており、前戯パートで小さなお口にブビュブビュと精液を吐き出したり、中出し連発だったりな勢いのまま、想いを全て受け止めよと言わんばかりのハイエネルギーな射精を膣内や直腸で受け止めてアクメを迎えるヒロイン達の痴態でがっつり〆ています。

  一つ所に安住せず、非常に尖った作風と熱いパッションを持ち、いざ作品を繰り出せば相手をノックアウトするパワーを持つという、映画『スナッチ』(ガイ・リッチー監督 2000年)のミッキー・オニール(演じたのはブラッド・ピット)みたいな作家さんですが、今回もパワフルな作品に心地よくKOされました。
個人的には、自称正義のヒーローなおっさんが本当に少女二人を救い出す短編「さらばキャプテン・エトランゼ!」の終盤の痛快さと日焼け肌3Pセックスの充実度もあって最愛でございます。お勧め!

叙火『八尺八話快樂巡り』

EightStoryOfErothAndTerror うすね正俊先生の『砂ぼうず』第17巻(エンターブレイン)を読みました。満が苦い経験と引き換えに入手した食べ物で何とか復活した小砂ですが、満のミスもあって再び西側勢力から追われる立場となってしまいました。
小砂が言う通りに謎の存在が砂ぼうず軍団の化け物たちだとすると、彼ら、特に砂ぼうずの狙いは何なのでしょうかね?

  さて本日は、叙火先生の『八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚』(ジーウォーク)のへたレビューです。叙火先生の作品を当ブログで取り上げさせて頂くのは初めてとなります。
妖しげな美しさと性的快楽、そして理不尽で圧倒的な恐怖が入り混じるホラーエロ漫画となっています。

EightStoryOfErothAndTerror1  収録作は、土砂降りの山中で偶然通りかかった女性ドライバーが運転するタクシーに拾って貰った青年は、“八尺様”と呼ばれる巨大な女性の姿をした怪異に出会った少年の話を語り始め、目的地までの時間潰しに、青年とタクシーの運転手は交互に怪談話を披露していくことになるのだが~という長編シリーズ全8話(←参照 高い壁すら優に超える八尺様との出会いが全ての始まり 同長編第1話「八尺様」より)。
オムニバス形式に近い構成ながら、長編全体としての統一感とストーリー性が図られており、十分に厚いボリューム感を有するエロシーンも含めて、重厚な読書感を有する作品と言えるでしょう。

【恐怖と魅了の“異形”に魅入られたモノ達の怪異譚】
  “ホラー的な要素”を有する作品はエロ漫画ジャンルにおいてしばしば認められますが、本作は明確なテーマ性を有した上でホラー・怪異譚を骨組みとし、エロ漫画と融合させた非常に珍しいタイプの作品と言えます。
大半の読者は、第1話を読み終えた時点で、青年がかつて八尺様に魅入られたものの辛うじて村から脱出して助かった元・被害者の少年であり、背の高い女性運タクシードライバが八尺様であることに気付くと思われますが、何故この二者が再会することになるのか、そして再会が主人公の青年に何をもたらすのかこそが本作最大の面白さでしょう。
EightStoryOfErothAndTerror2  百物語よろしく二人が交互に語り合う全8話の怪談は、既存の怪談や怪異の話をベースにしたものを含め、エロ要素を取り込んで構成していますが、いずれの作品にも共通するのは、“人間にとって未知の怪異への根源的な恐怖とそれに背反するような抗しがたい魅力”そして“怪異に魅入られ囚われてしまった人間達”を紡いでいるということでしょう(←参照 妖艶なる恐怖 シリーズ第7話「くねくね」より)。
最後の怪談「猿夢」が語り終えられ、青年とタクシードライバーが共に“正体”を明かし合う時、果たして青年に何が起こるのかを描く長編ラスト4Pの衝撃は、本作最大の見せ場であり、詳細は伏せますが、表裏一体な恐怖と魅了がドラスティックに転換する様相を示します。
  “怪異への恐怖と魅力”“怪異に魅入られた人間達”という個々の怪談のテーマ性と、語り部である二人の登場人物の関係性が最終的に一致していく重層的な作品構築は見事であり、劇終へ向かってじりじりと高まっていく焦燥感と不安感で読み手の意識を惹きつけるのも正しくホラーとしての醍醐味。
各怪談および長編ストーリー全体としても後味が良いとは言い難いものですが、それでも怪異の物語に魅力を感じてしまうことそのものが、本作の持つテーマ性を雄弁に物語っているとも言えるでしょう。全体の構成そのものにレビュアーとして唸らされた作品です。

【妖しく冷たい色香を放つ豊満ボディの異形達】
  登場する女性キャラクターは、概ね女性の姿をした怪異と、怪異のもたらす事象の被害者となる女性に大別され、女子校生級の美少女も居ますが、どちらかと言えば成熟した色気を持つタイプの女性がメイン。
EightStoryOfErothAndTerror3怪異としての女性キャラクターと、人間としての女性キャラクターは明瞭な描き分けが為されていると言え、前者は白磁のような白い肌と艶っぽい黒髪、切れ長の目の美しい顔が浮かべる蠱惑的な笑み等で美しくも妖しい“死としての性”を担っているのに対し(←参照 シリーズ第4話「姦姦蛇螺」より)、後者は日焼け肌や明るい表情などの快活さを有する、“生としての性”を担っているキャラクターと言えるでしょう。
怪異としての女性に相対する人間である男性キャラクターは、少年であることが多く、性的に未成熟である彼らにとって、性的に成熟した美女という外見を取る怪異の未知性と抗しがたい魅力を増幅しているであろうことも特色と言え、メインストリームではないものの、ある種のおねショタ的要素を有していることは確かでしょう。
  どちらのタイプの女性キャラクターについても、キャラとしての掘り下げはほとんど為されておらず、これは“得体の知れないモノ”としての怪異、怪異の被害者となる“普通の人物”として描くことで、怪異譚としての怖さを増幅させる上で当然の措置。
  身の丈八尺(約2.4 m)の八尺様を含め、女性キャラクターは豊かなバストと豊満なヒップをお持ちな肉感ボディであり、特に人間としての女性キャラクターは精気を感じさせるある程度がっしりした肢体の持ち主ということもあって、スレンダー巨乳ボディをお望みの諸氏は要留意。
本作のテーマ性を担う妖しくも美しい存在を描くうえで、ある程度アニメ/エロゲー的なキャッチーネスを持ちつつも、ゴシカルな重さのある絵柄は非常に親和性が高く、表紙絵の雰囲気を保ったまま単行本を通して絵柄は安定しています。

【異形の蠱惑的な色香と人間の恐怖と圧倒的な快楽】
  上述した様に、濡れ場の分量は各エピソードにおいて十分用意されていますが、ホラーとしての側面も強いため、純然たる抜きツールとして実用的読書に用いることが出来るか否かは読み手の嗜好に依存するところが大きいと言えるでしょう。
  蠱惑的な美女に少年が性的に魅入られ、その白く美しい肌と艶やかな舌や性器に搾り取られる“おねショタ”的でありつつもより倒錯的なエロシチュエーションもあれば、異形の怪物達による女性への凌辱、種族を超えた愛情が生じる異種姦なども描かれており、ある程度趣向の差異は存在しますが、前述した通りに“未知の異形との邂逅”が生み出す恐怖や魅了が描かれていることは共通しています。
  巨女である豊満な怪異に包まれたり、しがみ付きながら少年が彼女に絞られたり、半身が蛇である美女の怪異との性交があったり、異形の存在である怪異の触手や性器などに全身を蹂躙されて恐怖と快楽に包まれるシチュエーションがあったり、異種孕ませ・産卵や子宮内への侵入があったりと、特殊な行為・シチュエーションが多いのも怪談モノならではあり、それを単なるプレイとしてではなく、根源的な恐怖もしくは抗しがたい魅力を引き起こすものとして描き上げるのが確たる美点。
EightStoryOfErothAndTerror4  怪異である女性キャラクターは、ある種超然とした存在として、エロシーンにおいてもその美貌や余裕を崩さないケースが多い一方、怪異に巻き込まれてしまった女性達については圧倒的な恐怖や絶望と、それを強烈に塗りつぶし逃れなくさせてくる未曾有の快楽をに支配される様相を描いており、痴態描写のインパクトは強く形成されています(←参照 恐怖と後悔とそれを圧する快楽 シリーズ第3話「マネキン」より)。
肉感豊かで美しい肢体の存在感、蠱惑的な笑みと男性を誘惑する台詞で魅せる異形の美女達の痴態に対し、複雑な感情が入り混じる表情と漏れ出る嬌声と嗚咽、化け物の性器に蹂躙される秘所を丹念に見せつける結合部アップ構図や断面図などで構成される人間達の痴態は対照的で、異形の女性との快楽に溺れる少年達の痴態も後者に近いタイプ。
  フィニッシュシーンに特に重点を置くタイプとは感じませんが、柔らかくそして冷たさを感じさせる肢体に絡め取られ、異形の膣内に精液を搾り取られるケースでも、凶悪な快楽に支配され、その身に異形の何かを受け取ってアクメに狂乱する女性を描くケースでも、彼ら彼女らが何らかのポイント・オブ・リターンを超過してしまったことを示しており、十分に強力な印象を残す〆となっています。

  ホラー漫画としての側面が強いため、人を選ぶ作品であるのは間違いないですが、性的なモノの魅力と怪異というモノの魅力を結び付け、技巧的な作品構成でそのテーマ性をしっかりと示した稀に見る傑作と評したいところ。ラスト4Pの衝撃が読み手にもたらすモノは実に唸らされました。
サブカル系エロ漫画が好きな諸氏には文句なしにお勧めであることに加え、この妖しくも恐ろしい世界をのぞいてみたい諸氏には是非とも一読をお勧めしたい所存。

メメ50『発情警報』

AllGirlsInHeat TVアニメ版『だがしかし』第3話「ブタメンとくるくるぼーゼリーと…」「ボンタンアメとセブンネオンと…」を観ました。汗でしっとりと濡れ透けな水色ブラに、プールサイドでの水着、ほたる嬢の豊満おっぱい大変眼福でした。
今回でようやくOPとEDのアニメーションが完成しましたが、公式キャラ勢揃いなOP、二人の踊りがかわいいED、どちらも大変素敵な出来ですねぇ。

  さて本日は、メメ50先生の『発情警報』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ぐちょぐちょさかりちゃん』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディの美少女・美女とねっとりお汁塗れのセックスを楽しめるイージーゴーイングな作品集となっています。

AllGirlsInHeat1  収録作は、女性に感染すると突然発情状態になってしまいセックスへの衝動が止められなくなるサカリウイルスが出現した世界でのエピソードをオムニバス形式でお届けな「発情警報」シリーズ全6作(←参照 ウイルスのおかげで幼馴染カップル急接近!? 同シリーズ第6話「発情警報 FINAL!」より)+描き下ろし後日談掌編2作(共に1P)+描き下ろし番外編(7P)、および読み切り形式の短編6作。
なお、描き下ろし番外編「発情警報 if…」は、前単行本・前々単行本に登場のツンデレエロメガネヒロイン・立川さんが「発情警報」シリーズの世界に居たら・・・というエピソードとなっています。
描き下ろし作品およびフルカラー作品である「発情警報 発令!」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は16~20P(平均18P弱)とコンビニ誌初出としては標準的な水準。総じて軽めの読書感とエロシーンの軽過ぎず重過ぎずな濃厚感&ボリューム感を意識した、コンビニ誌掲載作として王道的な作品構築を示しています。

【温和な空気でエロまっしぐらのイージーゴーイングさ】
  エロまっしぐらのカラッとした快楽全能主義で突き進むラブコメ・エロコメ系統と、ブラックな欲望がヒロインを飲み込む凌辱系や寝取られ系などのインモラル系の両方を得意とする作家さんですが、今回は前者の系統の作品のみで構成された単行本と言ってよいでしょう。
  女性が発情してしまうウイルスが猛威を奮うという中編「発情警報」シリーズは、エロ的に便利な設定・ギミックを擁することで、エロシーンへの分かり易い雪崩込みを担保しつつ、それぞれ異なる男女関係をオムニバス形式で紡いでいきます。
ヒロイン側にとっては場合によっては不本意な形でエッチへ突入してしまうこともありますが、彼女達の元々の性行為への積極性や、関係することになる男性への信頼感やエッチを通じて形成される恋愛感情等により、性行為が彼女達にもたらすのは望まぬ不幸ではなく、予め望んでいた幸福であるという点が、作品のあっけらかんとした快活さを生じさせています。
AllGirlsInHeat2  中編においても短編においても、やや強引なエロ導入や不倫関係といったシチュエーションが用意されることはありますが、凌辱や寝取られとしての悲劇性や屈辱感などにはほとんど踏み込むことはなく、前述したようにヒロインの積極性と結果的にもたらされる各種の利益で穏やかにまとめている分(←参照 色々吹っ切れている兄嫁(義姉)さん 「発情警報」シリーズ第3話「発情警報 拡大中!」より)、オーソドックスなラブコメ・エロコメ系統の印象の差異はほとんど感じません。
  ストレートに快楽全能主義でエロに突っ走る作品もある一方、ラブコメ系統におけるラブストーリーの要素を相応に重んじて、恋愛関係の甘い幸福感を適度な濃度で織り込んだ作品も目立ち、こちらでは読み口の軽快さを保ちつつ、登場人物の感情描写・台詞回しでも魅せています。
  総じて、ストーリーとしての面白みはあまりない一方で、精神的負荷が非常に小さなポジティブで滑らかな読書感を保ち、熱量豊富なエロの賢者タイムを心地よくしてくれるシナリオワークが特長と評し得ます。

【むにゅむにゅ柔らかお肉がたっぷりの豊満ボディ】
  女子校生~女子大生クラスと思しき美少女ヒロイン達と、20代半ば~30代後半程度と思しきアダルト美人なヒロイン達とで構成されるヒロイン陣であり、今単行本では前者の方が多め。
メガネ&白衣がセクシーな女医(獣医)さんや、白衣の天使なナースさん、幼馴染ヒロインに純情黒ギャルJK、肉食系ビッチなギャルちゃんに旦那とラブラブなおっとり&エロエロ兄嫁さん等々、多彩な設定とキャッチーなキャラ属性を用意したヒロイン陣であり、分かり易い魅力が素直に発揮される女性キャラクターと言えるでしょう。
上述した様に、概してエッチへの積極性やいざ性行為となれば派手に乱れるヒロインが多く、分かり易くビッチキャラとして描いているヒロインもいますが、同時に貞淑さや恥ずかしさを敢えて放棄して主人公に対して淫乱な側面を開示してくれるという描き方をすることで、男性的な独占欲を刺激してくるタイプのヒロインも存在。
  一部おっぱいサイズが控えめであったり、ほっそりとした肢体であったりな女性キャラクターも存在する一方、基本的には柔肉をたっぷりまとった豊満ボディがヒロインのボディデザインの確たる主力であり、むにゅむにゅと柔らかい感触を感じさせるマシュマロ巨乳~爆乳と、腰がぶつかる度にずぱんずぱんと音を奏でる巨尻、指で鷲掴みにできる駄肉たっぷりの下腹部にムチムチとした太腿と、全身の肉感の強さで強力なエロアピールを形成。
AllGirlsInHeat3後述するように、濡れ場における液汁描写の丹念さが特徴的な作家さんであり、この豊満エロボディに汗やら涎やら精液やらが絡みつくことで、柔肌や粘膜のエロティックさを大きく増すのが強力な武器(←参照 とろとろ涎ローションの豊満パイズリ! 短編「100%オフにする方法」より)。この液汁描写の絡め方に加え、稀に描くヒロインのケツ毛やら陥没乳首やらの大粒乳輪・陰核など、マニアックな淫猥さのある体パーツ描写においても、やり過ぎ感があまりなく、女体のエロさを過度な方向に依存しないバランス感覚があると感じます。
  初出時期に多少の幅があるためか、キャラクターの輪郭の丸っこさ等にタッチの変化がある印象もありますが、バラつきとしてのネガティブな印象はあまりなく、表紙絵と印象の齟齬なく単行本を通して安定していると評してよいでしょう。

【淫液塗れの豊満ボディをガンガンピストンのパワフルさ】
  前述した様に、明瞭な抜きツールとしての作品構築になっており、ページ数は多いとは言い難い一方で、濡れ場の尺は十二分に充実。豊満ボディの存在感や、後述する様にねっとりと丁寧なエロ描写が質的なボリューム感を叩き出している点も大きいでしょう。
これまた上述した通り、最終的な雰囲気はポジティブ・温和にまとめられており、和姦エロが多いのですが、ラブラブ純愛Hもあれば、オッサンレ○プからのビッチギャル逆レ○プ展開、発情母娘丼に白衣の天使に多数の野郎患者が抜いてもらう乱交エロ、カラテガールへのお仕置きHに兄嫁さんとの不倫セックス等々、エロシチュは非常に多彩。
その一方で、ヒロインがどんどんと発情度合いをヒートアップしていき、積極的に更なる快感を求めていくと同時に、野郎連中も素直に性欲と独占欲を発揮して豊満ボディへのパワフルなピストンを繰り出していく正のフィードバックは共通しており、シチュエーションとしての魅力を一定程度有しつつも、男女の性欲がストレートに発揮される解放感で魅せる力強いシンプルさで押していきます。
  涎をたっぷり塗してのフェラやパイズリで丁寧にち○こへ舌や唇、マシュマロおっぱいを絡みつかせる描写や、にゅるにゅると舌を絡めるキスやクンニなどの描写で前戯パートを形成し、フェラやパイズリからは白濁液をたっぷりプレゼントしたり、秘所から愛液がびしゃびしゃと豊潤に漏れ出たりな状況から抽挿パートへ移行。
AllGirlsInHeat4紅潮した表情を、潤んだ瞳から漏れ出す涙や思わず開いてしまう口からとろとろ溢れる涎、ぶっかけられた白濁液や結合部から飛び散る愛液、じっとりと滲み出す汗などの液汁描写を丁寧に、それでいて過剰さは控えて乱れる女体に描き込むことで、高い陶酔感と描写としての濃厚感を生み出すエロ描写は最たる魅力とも言え(←参照 短編「しごかれ❤はらすめんと」より)、キスや乳揉みなどの手数を加えつつ、ガンガンパワフルなピストンを抽挿パートで連発。
  男性キャラクターについても蕩けた台詞回しなどを投入するのは好みが分かれる点かもしれませんが、ハートマーク乱舞で乱れまくった蕩け台詞&嬌声や各種擬音の散布、ストレートな大股開きを含む結合部見せつけ構図といったアタックの強いエロ演出も施して情報量の多いエロ作画を大量の白濁液を膣内射精&ヒロイン歓喜のアクメなフィニッシュまでテンポよく連投してきます。

  多彩なヒロイン・多彩なエロシチュを用意しつつ、じっとり濡れたヒロインの豊満ボディをがっつりファックというシンプルかつパワフルな魅力を、高い技量と安定的なシナリオワークでお届けという優良抜きツール。
個人的には、発情しちゃったママさん&娘さんを同時食いなシリーズ第5話「発情警報 新型続々!」と、凛々しい格闘美少女の発情フェイスがエロい短編「しごかれ❤はらすめんと」がお気に入りでございます。

おとちち『我慢出来ない牝穴♀』

BitchHolesWithoutTolerance  井上よしひさ先生の『ダムマンガ』第3巻(少年画報社)を読みました。ツンデレレズメガネ美少女な副会長(カワイイ!)のせいで廃部に追い込まれたダム部ですが、ダムを通じて築かれてきたレズパワー友情によって危機を回避できてよかったです。
黒部さんの大胆な告白(inダム)に八田部長はどう回答するか楽しみぽに~

  さて本日は、おとちち先生の初単行本『我慢出来ない牝穴♀』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。フェロモンと肉感をたっぷりアピールする訴求力の強い表紙絵ですねぇ。
豊満ボディの淫乱美熟女さんと棚ボタ展開でがっつりファックというハイカ口リーな1冊となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編5作。収録本数こそ少ないですが、1作当りのページ数は32~44P(平均40P)と個々の作品のボリュームは大変厚くなっています。ストーリーとしての面白みはほとんど目立ちませんが、その分エロシーンをたっぷり提供することに注力した作品構築となっています。

【多彩な方向性ながら良くも悪くも薄味の作劇】
  シナリオの方向性には多少のバリエーションはあるものの、基本となるコンセプトは“淫乱美熟女さんとの棚ボタ的に転がり込んでくるハードセックスのウハウハ感”として各作品に共通しておりストロングスタイルな快楽全能主義で突っ走ります。
BitchHolesWithoutTolerance1クールな美女が勧められたマッサージ店の性感マッサージに圧倒されてしまう短編「鍼灸裏コース」を例外としつつ、ヒロイン側がその淫猥さを発揮し、若い男を誘惑してセックスへ流れ込んでいくという形式が概ね共通しており(←参照 あからさまな誘惑なのだ! 短編「セレブ妻の童貞エクササイズ」より)、性的快楽を強く求めるヒロイン達の妖艶な魅力をストレートに描写。
もちろんこの誘惑に乗せられることになる男性主人公たちですが、翻弄されるだけではなく、彼女達の淫靡さや性癖の変態さなどによって彼らの欲望もヒートアップし、中盤以降では彼女達に各種ハードプレイを叩き込む増長を示しますが、むろんその暴れっぷりもヒロイン側の期待するところであるため、話がシリアスになることはありません。
  天然エロレディな義母さんとのほのぼのエピソードであったり(短編「天然姦熟マ○コー」)、変態母娘にご主人様の素質を見出されて母娘ハード調教に励むことになったり(短編「色情狂母娘」)、美人揃いの歯科医院でエロエロサービス大盤振る舞いを楽しませてもらったりと(短編「淫欲“クリ”ニック」)、前述したコンセプトは一貫させつつシナリオの方向性はそれぞれ異なりますが、いずれにしてもシナリオの存在感は弱く、エロシチュを整える役割に徹していると評し得ます。
ストーリーが目立たない分、逆にエロシーンは長尺の充実感を示しており、エロ展開に余裕を持たせることにつながっているのは抜きツールとして間違いなく美点ですが、個人的にはもう少しシナリオの抑揚が欲しかったかなとも感じます。

【爆乳&巨尻な肉感ボディの淫乱美熟女ヒロインズ】
  短編「色情狂母娘」には母娘コンビの片方として女子校生ヒロインが登場していますが、その他のヒロインについては30代前半~半ば程度と思しき義母さんやキャリアウーマン、女医さんにセレブ妻などの美熟女さんで占められています。
ぽわぽわと天然気味ながら優しくエッチなママさんというタイプもいますが(短編天然姦熟マ○コー」)、自らの美貌とエロさを自覚し、小娘にはまねできない大人の色香で若い男のち○ぽを狙う淫乱レディ達がメインであり、彼女達に翻弄される棚ボタ的な幸福感や、逆に快楽で圧倒する征服感を喚起するタイプのキャラクターとなっています。
艶やかなロングヘアや色っぽい切れ長の瞳、セクシーな唇など、アダルトな色香を強調する要素を織り込んだキャラデザインであり、若い男性を誘惑する言動なども大人の余裕を感じさせるもの。勿論、後述するエロシーンでお下品な乱れっぷりとの良い意味でのギャップを生み出すことにつながっています。
BitchHolesWithoutTolerance2  前述した女子校生ちゃんは思春期後半の多少華奢ながら健康的な肉付きのボディデザインですが、その他の熟女ヒロイン陣については柔肉をたっぷりまとう爆乳&巨尻ボディであり、下腹周辺の肉付きなども含め“だらしなさ”を感じさせる完熟ボディの持ち主(←参照 ヒップの量感も大充実だ! 短編「色情狂母娘」より)。バスト&ヒップの存在感をぐいぐい前面に打ち出す分、構図によっては肢体造形にバランスの危うさを多少感じる場合もありますが、それはそれで一つの長所。
  初単行本ながら絵柄はほぼ完成している印象で、描線の強弱や作画密度の濃淡に多少の変遷はあるものの、表紙絵から感じられる適度に濃厚な官能性を基調とするネオ劇画系統の絵柄を一貫させています。

【過激なエロ演出の連発とエロボディの存在感で圧倒】
  上述した様に各短編の大ボリュームは明確にエロシーンへと重点的に割り振られており、ヒロイン側の淫靡な誘惑、彼女達が積極的に肉棒を上下のお口で求めるパートに欲望がバーストして男性側が攻勢に回って更なるパワフルファックといったシークエンスを個々のパートに十分な尺を設けてつなげていくエロ展開を形成。
BitchHolesWithoutTolerance3  変態エロという要素もある程度含まれていますが、それがメインという印象は弱く、序盤からエロエロな言動とひょっとこフェラなどのアグレッシブな奉仕プレイで男性を圧倒するヒロイン達の強烈な痴態は(←参照 お下品フェイスなひょっとこフェラ 短編「淫欲“クリ”ニック」より)、読み手の脳髄と股間にダイレクトに響いて、その勢いで終盤までガンガン突き進むエネルギー感があります。
淫乱セレブ妻の童貞喰い誘惑セックスや、エロ可愛いママンとのラブラブ子作りHなど、どちらかと言えばオーソドックスな和姦エロで通すケースもありますが、クリトリスや乳首の吸引肥大化や、バイブ等の器具を使用した拡張や強烈な性感帯責め、性感増幅などのハードなプレイ・ギミックを用いてヒロインに余裕を喪失させて半狂乱の痴態を曝け出させる描写を織り込むケースも存在
バキュームフェラやイラマチオなどで白濁液をお口ま○こにたっぷり放出すれば、適度な濃さの陰毛の下に備わり、むわっとした淫臭と愛液を分泌する完熟おま○こに挿入して抽挿パートへ移行。前戯パートでの射精に加え、抽挿パートでも複数の射精シーンを投入しており、濡れ場の尺が長いために複数ラウンド制でも早漏展開な印象がないのは小さくない加点材料です。
BitchHolesWithoutTolerance4  エロ演出的には、お下品なアへ顔や淫語満載の白痴系エロ台詞の連呼、乳首残像なども伴ってばるんばるん揺れる乳揺れ描写、そして結合部を露骨に見せつける構図など、アグレッシブな演出を連続するスタイル(←参照 クール美女がこの有様だ!短編「鍼灸裏コース」より)。勿論、読み手の嗜好によっては過剰さ・クドさとして減点材料になり得ますし、やや描写の質に不足を感じる断面図描写など、個々の演出要素やコマ構成にはもう少し磨くべき点があるのも確かでしょう。
  とは言え、アダルト美人を滅茶苦茶に乱れさせるという構図を視覚的にも言語的に明確に表現する演出は十二分に強烈であり、ヒロインの肉感ボディに激しいピストンを加えて大ゴマ~2P見開きでがっつり提示する中出しフィニッシュでトドメのアクメを叩き込むまで力走する前のめり感は抜きツールとして大きな魅力となっています。

  シナリオ・エロ共に多少の粗を感じることはありますが、美熟女さんの肉感ボディが派手に乱れる痴態の圧倒的な勢いや存在感につながっていることもあって、それらも含めて作品の魅力としていると感じます。
個人的には、エロエロセレブ妻さんの淫靡な誘惑&たっぷり搾り取られる童貞切りセックスが楽しめる短編「セレブ妻の童貞エクササイズ」が最愛でございます。

天太郎『Love Maker』

LoveMaker 幸村誠先生の『ヴィンランド・サガ』第17巻(講談社)を読みました。復讐者としてのヒルドさんはトルフィンが向き合わなければいけない過去の罪そのものなのですが、同時に復讐に燃えていた時のトルフィンと同じ存在でもあるなぁと感じます。
トルフィンの現在を見定めるという彼女の発言は重いですが、同時にちょっとツンデレ感もありますな。

  さて本日は、天太郎先生の『Love Maker』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本『Melody』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
楽しくほのぼのとしたお馬鹿テイストのラブコメディとむちむち肉感ボディの美少女さんとのパワフル和姦が楽しめる作品集となっています。

LoveMaker1  収録作は、うだつが上がらないものの何故かやたらとポジティブに就活中な少年・桃信太郎の前に、猿の変化した美女が現れ、おまけに飼っていた愛犬も美少女に変化し、主人公は鬼退治の英雄・桃太郎の子孫であり、彼女達もお供の血族であることを明かし!?な中編「LOVE&PEACH」全4話(←参照 猿の血族・いろは先生 同中編第1話より)+描き下ろしのフルカラー番外編4P、および読み切り形式の短編・掌編6作+フルカラーイラスト2P。併せて毎回恒例の作家さん近況4コマも収録されています。なお、掌編「悲劇のヒロイン症候群」は前単行本に収録の同名の掌編の続編となっています。
上述のフルカラー番外編とフルカラー掌編「悲劇のヒロイン症候群」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は16~26P(平均22P弱)と標準的な部類。ページ数以上の読み応えはありますが、同時に軽快な読み口のシナリオであり、また肉感ボディが激しく&柔らかく揺れ弾むエロシーンの分量も十分に用意された作品構築となっています。

【ヒロイン達の健気な頑張りが報われる心地よさ】
  適度にお馬鹿なドタバタコメディの賑やかさと登場人物の素直な気持ちのハートウォーミングさを無理なくブレンドするラブコメディが持ち味の作家さんであり、本単行本でも明るく楽しく、そして適度に恋愛モノとしての甘味が味わえるストーリーテリングを基調としています。
いずれも美女・美少女な犬・猿・雉をお供として従えることになり、現代に再び復活しようとする邪悪な鬼を退治する使命を与えられた主人公を描く中編作においても、鬼と激しいバトルを繰り広げることにはならず、お供達や鬼達の思惑からドタバタと騒動を引き起こしつつ、平和な手段(もちろんHだ!)で事態を解決して彼女達との幸福なハーレム生活を築き上げるハッピーエンドにまとまります。
中編作は伝奇ストーリーやバトル展開がメインではなく、ツンデレ気味な雉の血族・フェズさんを筆頭にご主人様への愛情を素直に表現しようと頑張るヒロイン達のコミカルかつキュートな言動を楽しめることが主たる魅力ですが、この点は他の短編群でも概ね共通。
LoveMaker2  大好きな主人公と小さな村を守ろうと無理して村おこしアイドルを頑張る女の子(←参照 たぷんたぷん 短編「mitinoku idol」より)、ヒキコモリで文字通りに“箱入り娘”になってしまったものの大好きな主人公のために箱から抜け出そうと頑張るヒロイン(短編「小鳥の箱」)、超絶ドジっ子ながら自分を認めてくれた青年にエッチな恩返しをするナースさん(短編「看護しちゃうぞ❤」)等、自分がやりたいことや恋に頑張るヒロインを描いていることが一つの特徴でしょう。
彼女達の努力や熱意がちゃんと叶えられ、主人公の側ももちろんスケベ心を大いに発揮しつつも、彼女達の恋心や熱意をしっかり受け止めることで両者の幸福な関係性が構築・再確認されるという描き方は健全なストーリーテリングであると評し得ます。
  ヒロインの願いが叶えられるものの多少インモラル系のラストで〆る短編「かわりのわたし」のトーンのみ例外的ですが、その他の作品ではギャグ要素を盛り込みつつも微笑ましいハッピーエンドで明るく優しくまとめており、読後感も良好に仕上がっています。

【柔らかさと重量感・弾力感を兼ね備える豊満バスト描写】
  犬・猿・雉の化身である中編「LOVE&PEACH」のお供トリオなど、年齢が推定しにくいヒロインも居ますが、見た目の年齢層をカウントすればハイティーン~20歳半ば程度の美少女・美女を主力とするヒロイン陣と言えるでしょう。
  ツンツンと厳しい分素直な気持ちのデレが印象的なクール美女である雉の血族・フェズさんを筆頭としてキャッチーな魅力を備えたヒロインが揃っていますが、明確なキャラ属性で固めるよりは前述した健気な努力家としての魅力を引き出すことに注力されたキャラクターと言えます。
また、巫女さんやらドジっ子ナースやら、箱の中にすっぽり入ってしまっている箱入り娘、お供の動物トリオに鬼娘、メイドヒロイン等々、漫画チックなユニークさやファンタジー感などがあるキャラクターも多いのも特徴ですが、設定がシナリオ的に意味があることはあっても、彼女達の心情描写はごく普通の女の子のものとしてハートフルに紡がれているのも読んでいて心地よいところ。
  肢体全体の等身や肉感とバストサイズのバランスを保つこともあって、一部の低身長キャラクターでは必然的におっぱいサイズが控えめとなるものの、それでもぷるぷると揺れるおっぱいはちゃんと存在。主力となるのは、もちろんたっぷりサイズの豊満巨乳&豊満桃尻の両方をお持ちなグラマラスなボディとなっています。
LoveMaker3小さ過ぎず大き過ぎずなサイズの乳輪&乳首を先端に備えるたっぷりおっぱいは、揉みこみ指にお肉が反発する弾力感と、ずっしりとした重量感を有しつつ、むにゅんむにゅんと柔らかく変形するバストであり(←参照 この弾力感と柔らかさの質感のバランス! 中編「LOVE&PEACH」第2話より)、おっぱい星人が二次元おっぱいに求める要素を完備して、揺れたり弾んだり揉んだり挟んだりな各種プレイ・演出において大活躍。
  美少女キャラクターのブサイク顔などのギャグ的な演出、要所を締めるリリカルな感情描写、エロシーンでの感情と欲望が炸裂するパワフルな描写等、場面によって方向性の異なるテイストをしっかりと引き出す闊達な作画は、十分に高い作画密度と親しみやすい印象を共存させる漫画絵柄であり、表紙絵とも完全互換で単行本を通して安定しています。

【おっぱい大充実&ヒロインのエロ可愛い痴態な濡れ場】
  エロシーンも含めてヒロインの健気な魅力を引き出すというスタイルであるため、抜きツールとして十分な尺の濡れ場を用意しており、柔らかお肉たっぷりの巨乳ボディの存在感もあって実用的読書の満腹感は強く仕上がっています。
  中編作で猿&犬の化身コンビが謎の触手に襲われてしまって~というシチュエーションが投入されていますが、これは例外的なサービスシーンであり、基本的には和姦エロで統一。特に、ヒロイン側が恋心であったり、恩返しであったり、相手を救いたいと思う気持ちであったりと、ポジティブな理由でエッチでも頑張ってくれる姿が何とも健気で、男性の保護欲をかき立てるところ。
LoveMaker4このヒロインの頑張りという面を明確に示すのは、むちむち巨乳の乳圧をたっぷり味わえるご奉仕パイズリや、ヒロイン自らがビックサイズの桃尻を激しく上下にシェイクする騎乗位など、女性側が積極的な行動を示す描写が多い点であり(←参照 中編「LOVE&PEACH」第4話より)、恥ずかしがりながらも恋心や自身の幸福感などを伝えてくれるラブエロ台詞も相まって、主人公の事を気持ち良くしようというヒロイン達の意志がよく伝わり、幸福感を喚起。
  もちろん、主人公側も一方的にエロサービスを受けているだけではなく、スケベパワーと相手の想いに応えたいという気持ちでエロ展開中盤以降、行為における積極性を高めており、ヒロインのボディをホールドしつつ彼女達のビックヒップに腰をぶつけるパワフルなピストンを展開。恋愛セックスとして、男女の肢体の密着感を比較的重視するスタイルであり、肉感ボディの存在感を前面に出しつつ、男性の体躯の存在感も相応にあります。
抽挿パートでも重要なエロ要素となる巨乳は、ピストンしながら揉んだり吸ったりすることで性感を更に高めるに加え、時にゆさゆさと重量感たっぷりに、時に激しく上下にと、行為に合わせた乳揺れ描写もエロのパワフルさを大いに高める特徴。乳揉みや乳揺れなどに関して、敢えておっぱいだけをたっぷり見せるコマを効果的に配置しているのは流石です。
  パワフルなピストン運動を躍動感のある描写で表現し、ヒロイン達を熱狂的な快楽に引き込んでいく一方、表情付けは彼女達の美しさ・可愛らしさをキープする蕩け顔に留めており、過剰な演出になり過ぎないのも○。パイズリからの乳内射精やぶっかけを高頻度で投入の前戯パートと、中出しメイン(外出しもあり)のフィニッシュを有する抽挿パートで複数ラウンド制を形成しています。

  エロのパワフルさとおっぱい成分の充実感を大きな強みとしつつ、ヒロインの魅力をよく引き出すことでエロシーンとシナリオが調和する作品構築の良さもやはり確たる魅力でしょう。
個人的には、ツンデレ系クール美人・フェズさんがお気に入りな中編「LOVE&PEACH」と、文字通りな“箱入り娘”のむちむちバスト&ヒップが大変エロい短編「小鳥の箱」が特にお気に入り。おっぱい星人な諸氏にお勧め!!
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