2015年12月

伊藤エイト『劣情ミクスチュア』

MixtureOfSordidDesire.jpg 速水螺旋人先生の『大砲とスタンプ』第5巻(講談社)を読みました。スィナンの暗躍もあって混迷を深める戦争ですが、スィナンの“戦争のための戦争”とマルチナを含めた軍人の“組織のための組織”は、それを支える理念こそ違えど、構造は似ているのかなと感じます。
あと、5巻の見所はアーネチカさんのおっぱいとかおっぱいとか生おっぱいとかですね!

  さて本日は、伊藤エイト先生の『劣情ミクスチュア』(ジーオーティー)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『MILK DIP』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
むっちり柔らかな豊満ボディの多彩なヒロイン達との背徳的なエロスが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編・掌編計11作。フルカラー作品である掌編「オーシャンビュゥッ」(4P)を除き、1作当りのページ数は20~24P(平均21P強)と標準的なボリュームで推移しています。実用性を底上げするシナリオ展開の後方支援を受けつつ、抜きツールとしてエロメインの分かり易い構築を安定的に成し遂げています。

【登場人物を捕える背徳感をそれを超える快楽の呪縛】
  ほのぼのとした棚ボタ系ラブコメから獣欲がストレートに発揮される凌辱エロまで幅広い作風の引き出しを持つ作家さんであり、今回も綺麗な大人の女性になった後輩との再会エッチ(短編「後輩ミストメモリーズ」)や、黒ギャルさんとのボッチ少年が出会って(色々な意味で)仲良しになる展開(短編「空とギャルとの間には」)など、ラブコメ系統の作品もありつつ、凌辱や寝取られ、堕ちモノ系、被虐シチュエーションなど、暗く苦い雰囲気を持つ作品が今単行本のメインとなっています。
勝ち気な人妻さんが登場する堕ちモノ系寝取られエロや(短編「引っ越しの挨拶は慎重に・・・」)、オタクガールに降りかかる野郎連中の魔の手など(短編「快楽は災厄で最悪!?」)、女性側に不幸・被害が生じる作品も多い一方で、寝取られ等も含め、男性側に喪失感や被虐感を感じさせる展開が多いのも一つの特徴です。
MixtureOfSordidDesire1.jpg憧れの優しいお姉さんが既に別の生意気な少年に調教済みにさせられている展開(←参照 綺麗で優しい従姉のお姉さんだったのに・・・ 短編「イトコトイトコ」より)、愛する妻と双子の妹が入れ替わり、知らぬ間に妻が妹の彼氏に滅茶苦茶に犯されていることが明らかになる展開(短編「わかちあい」)、男性教師が教え子のクール系ドS女子による調教&管理に支配されていく展開(短編「鍵は彼女の手の中に・・・」)などはその好例でしょう。
  調教や寝取られ、凌辱などの展開に巻き込まれることとなった男性もしくは女性キャラクターに共通する描かれ方は、そういった背徳的で非倫理的な関係であることを当人達が認識しながらも、何らかの形で彼ら彼女らが“求められ”、そこに歪みながらであっても“快楽”が発生しているという関係性に呪縛され、そこから逃れることを自ら否定してしまうということでしょう。
一抹の希望を描くこともありますが、自らの欲望が歪んだ形であれ充足された登場人物達は、快楽の底なし沼の中で後悔や罪悪感、屈辱感や先にある破滅への恐怖からも脱することが出来ないことを暗示してまとめており、読後感の苦さや重苦しさを生み出しています。
  甘い雰囲気のラブエロ系や、女の子達の奔放さが気持ち良くエロに結びつく快楽全能主義なお話もそれぞれの美点をよく引き出した作品構築になっており、インモラルであったりブラックであったりな作品群と好対照を形成して、特定の方向にまとめて欲しい方には減点材料かもしれませんが、雑食派の諸氏には多彩な作風をそれぞれ楽しめるようになっています。

【美少女から美女まで多彩な設定のエロボディヒロインズ】
  半数弱程度はハイティーン級のJKキャラクターを投入しつつ、女子大生や20代半ばの綺麗なお姉さん、30歳前後の美人さん等、登場するヒロイン陣の年齢層は幅広くなっています。
5e503a91.jpg短編集ということもあり、幼馴染の男子にオナホール扱いされる地味子ちゃんやら、エッチ大好き黒ギャルさん(←参照 黒ギャルおっぱいヤッター! 短編「空とギャルとの間には」より)、ドSなクールメガネ美少女、エッチな自撮りもやっているオタクガールに勝ち気でサバサバした人妻さん、おっとり優しいお姉さんや若妻さんなどなど、多彩な設定や性格付けが投入されているのも魅力の一つでしょう。
設定が多彩であることもあって、制服を着崩したギャルJKさんや、スーツ&ストッキングのOLさん、生活感のある服装でお尻のむっちり感が強調される人妻さんのジーンズ姿、コスプレちっくなキュート衣装に身を包むオタクガール等、服装やメガネ、アクセサリーなどで外見の多様さを増幅しています。
MixtureOfSordidDesire3.jpg  弾力感のある柔肉がバスト&ヒップを中心としてたっぷり備わったグラマラスボディは全ヒロインに共通しており、バックから激しく突き込まれて震える尻肉の存在感と弾力感や、荒々しく揉みこまれてむにゅむにゅと変形したり、揺れ弾んだりする巨乳の質感などは、エロ作画における大きな武器(←参照 震える尻肉、揺れる乳!マーベラス! 短編「引越しの挨拶は慎重に・・・」より)。
パイパンキャラクターも居ますが、股間の黒い茂みや、ぷっくりと程良く膨らむ乳輪とこれまだ程好い大粒さの乳首などの体パーツで女体描写の淫猥さをスムーズに高めていたり、キャラクターによってはぽってりとしたエロ唇や、太眉、陥没乳首、お肉特盛の高身長&ぽっちゃりボディなどを用いたデザインをしていたりと、乳尻の存在感を煽情性の中核としつつ、これまたキャラの印象やエロさを多彩にしているのが嬉しいところ。
  最先端とは言い難いものの、クドクないキャッチーさと適度な色香の濃厚感を備える漫画絵柄は単行本を通して安定しており、キャラクターによって妖しさや可愛らしさ、清楚な色気や地味テイストなどをそれぞれの魅力を描き分ける技量の高さも評価したいポイントの一つです。

【濃密な演出で彩る豊満ボディをガンガンピストンの攻撃性】
  フルカラー作品を除けば、十分なボリュームを持つ短編群であり、エロメインの作品構築によって濡れ場は十分に長尺。前戯シーン等でのぶっかけや口内射精に加え、挿入後は中出し連発など、複数ラウンド制で白濁液を肉感ボディに注いだり絞られたりを連発するエネルギー量の高いエロシーンの組み立てとなっているのが大きな魅力
  前述した通り、凌辱エロや人妻堕ちモノ、オナホール化など、ヒロイン側が屈服させられるエロシチュエーションに加え、ドS女子による被虐シチュエーションや愛妻寝取られスワッピングなど、男性側が苦しめられるエロシチュエーションも目立ちます。加えて、綺麗なお姉さんやギャル子ちゃんとのラブエロ展開もあるので、エロシチュは多彩。
異性の欲望のオモチャにされたり、愛する存在との精神的な剥離を強要されたり、屈辱感を感じさせられたりと、嗜虐/被虐欲を強調する状況を心情描写を添えて展開しつつ、オーソドックスな手法であるとは言え、それを圧倒する背徳の快楽に登場人物達が呑み込まれていくことで、凶悪な陶酔感が場面を包み込むエロ描写を形成しているのは強力です。
  綺麗なお姉さんが悪戯っぽい表情でち○こに吸いつくディープフェラ、黒ギャルちゃんの手慣れた手ねっとりコキ&フェラ、キュートなオタクガールをねっとり舐めたり嗅いだりな弄び、ドSガールによる冷たい瞳に見下されながらの足コキ等々、それぞれのキャラクターに合った多彩な前戯プレイは、決して長尺ではないながらも、適度にプレイのねっとり感を喚起する描写となっています。
MixtureOfSordidDesire4.jpg  前述した様に、バックからのお尻強調構図や乳揺れ描写など、バスト&ヒップの肉感や弾力感をがっつり見せつける構図や行為を多用すると共に、紅潮し、口や瞳の表情をふにゃふにゃにする蕩け顔、ハートマーク付きのエロ台詞や漏れ出る嬌声、濁音中心の攻撃的な擬音に、お汁がたっぷりと溢れ出てくる秘所を剛直が穿り返す結合部見せつけ構図など、強いアタックのエロ演出を被せてきます(←参照 ドSクール娘もこの表情だ! 短編「鍵は彼女の手の中に・・・」より)。
  ピストンしながらの乳揉みやねっとり舌吸いキス、言葉責めなどの手数を盛り込みますが、特にエロ展開終盤では、豊満ボディをガンガンピストンしてヒロインを圧倒するというシンプルかつストレートな描写を徹底しており、度重なる射精とアクメ連続でメロメロになっているヒロインにがっつり中出しを決め込んで快楽の絶頂を迎えさせるフィニッシュを1Pフルでがっつり提供の〆となっています。

  ストーリーとしてのブラックさや読後の重苦しさを含む作品が多いため、決して万人向けとは言い難いですが、それらのシチュエーションならではのエロスがしっかり打ち出されているのが、実用性を大きく高めています。
個人的には、勝気なショートヘアデニム人妻さんが性欲旺盛な汚っさんにがっつり凌辱&イキまくりな寝取られエロな短編「引越しの挨拶は慎重に・・・」と、ドスケベ黒ギャルさんと出会ってがっつり和姦エロな短編「空とギャルとの間には」が特にお気に入り。

ひげなむち『みすでぃれくしょん』

Misdirection.jpg  中道裕大先生の『放課後さいころ倶楽部』第6巻(小学館)を読みました。エミーちゃんのうるうる瞳でのキュートなおねだり、翠ちゃんでなくともイチコロになるのは必至でしょうなぁ。
あと、バルバロッサのエピソードの回で、オバケが怖いのを指摘されて思わず関西弁に戻るミドリちゃんも可愛かったですねぇ。

  さて本日は、ひげなむち先生の『みすでぃれくしょん』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前々単行本(初単行本)『ヒト❤カノ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ふにゅふにゅ柔らかボディが背徳の快楽に染め上げられる痴態が詰まった優良抜きツールの1冊となっております。

Misdirection1.jpg  収録作は、庶民を見下す名家のお嬢様とその取り巻き的な友人の少女2人が“遊び”と称して冤罪でハメた男性は本物の鬼畜野郎で、その毒牙に3人は次々とかかっていき~な中編「お・あ・そ・び」シリーズ全3話(←参照 一人目から二人目へ 同中編第2話「クズシアイ」より)+描き下ろしの後日談掌編3P、公園で出会った少女に彼女の“秘密基地”に案内された男性を待っていたのは~な短編「夏あそび」+描き下ろし後日談2P、および独立した短編7作。
フルカラー作品である短編「クレバー・クレバー」(8P)および描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均19P弱)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで推移しています。短編~中編メインですが、心情描写を中心としてじっくり読ませるタイプの作劇であり、適度な読み応えとエロのボリューム感がバランスよく両立された作品構築と言えるでしょう。

【滲み出る悪意と高まる肉欲の饒舌な語り回し】
  どちらかと言えば、じっとりとしたウェットさやほろ苦さのある背徳感を基調とした作劇を得意としている作家さんであり、本作も概ねその系統で統一されています。
年下の小さな少女との出会いからいきなりエッチな関係に突入したり(短編「夏あそび」)、主人公の弟と友達以上恋人未満の関係でありながら、主人公の男性を性的に誘惑・調教してくる淫婦な美少女さんが登場したりと(短編「ほしいままに」)と、ヒロイン側が主導権を握った上での背徳性を表現する作品もありつつ、男性側が主導権を握って快楽でヒロイン達を支配する作品がメインであり、いずれにしても帯の文句の通りに、“肉欲”が全てを包み込む作劇であることは共通。
Misdirection2.jpg非常に恵まれた環境にあるお嬢様の破滅願望が事態の悪化をエスカレートさせる中編シリーズ、レギュラーを確保するために繰り返させられる監督への強制枕営業の果てに、生中出しという最後の砦を崩壊させられる短編「みすでぃれくしょん」(←参照 本当は何が彼女を駆り立てたか 同短編より)、催眠術によって不良娘を性調教&本人知らぬ間の危険日種付けな短編「オン⇔オフ」などは、男性側の悪意や支配欲がストレートに一貫している分、心が揺れ動いていくヒロイン側との対比が明瞭に描かれています。
  痴話喧嘩からヒロイン寝取られ展開と思いきや、意外な形でそこから恋愛関係に復帰するという捻りを2回効かせている短編「えろばな」、双子の姉妹に対して二股をかけ、二人の愛情と肉体を巧みに手玉に取っている様を、二つのセックス場面の同時描写をしながら要所での双子姉妹のリアクションの重複を表現する短編「Twins Twist」など、心情描写に加えて構成の面白さで魅せる技巧も個人的には高く評価したいポイント。
寝取られエロや催眠凌辱、年下ガールに翻弄される倒錯シチュエーション等、比較的分かり易いギミック・展開を用いた作劇である一方、悲劇性もしくは幸福感といった雰囲気の明暗をはっきり付けるタイプではなく、意外に朗らかさを感じるラストにまとまったり、逆にべたつく様な悪意が残存する気持ち悪さがあるラストであったりと、幸・不幸や明と暗を敢えて曖昧にすることで読後に引きずらせるものがある作劇と感じます。

【お肉の柔らかい質感が魅力の美少女ボディ】
  書店売り誌初出の短編「夏あそび」ではローティーン級と思しき小さな少女が登場していますが、その他コンビニ誌初出の作品群は女子校生~女子大生クラスの美少女が登場。短編「夏あそび」のヒロインの幼い可愛らしさと、彼女以外のハイティーン級ガールの健康的な色気感とでは明瞭に描き分けがあると個人的には感じます。
お嬢様ヒロインや、スパッツ姿がまぶしい部活少女、言葉遣いは悪いが実は純情な不良少女に、地味子ちゃんと黒ギャル娘の双子ヒロイン、男性を翻弄するランドセルガールなどなど、多彩な設定を有するヒロイン陣であり、キャラデザインも素朴なタイプから華やかなタイプまで幅があります。
短編「えろばな」に登場する、ある登場人物が語る「女の子は強欲で純真で淫らでけなげだ」という台詞は、本単行本の全ヒロインに共通する魅力を表現しているとも言え、健気で純真であるからこそ、快楽への強欲から抜け出せなくなるキャラクターもいれば、淫らな欲望を素直に叶えているからこそ魅力を増すタイプのキャラクターも存在。
快楽に対する本音と建前の両方を饒舌に描き出す作劇であり、男女を問わずにその建前というバリアをべりべりと引き剥がすこと・引き剥がされることの嗜虐性や被虐的な快楽がキャラクターの心情描写に織り込まれているとも言えるでしょう。
Misdirection3.jpg  淡く柔らかい印象のある描線で組み立てられる絵柄は、素朴で漫画チックな可愛らしさを十分に引き出すと共に、ボディラインの丸みとそれに由来する柔らかさや体温の温かさなどを伝達するのに好適なタイプであり、美少女達の並乳~巨乳、桃尻、ぷにっとした股間などの体パーツの柔らかさを魅力の核とした女体描写となっています(←参照 不良ガールを催眠でご開帳 短編「オン⇔オフ」より)。
肢体描写は過剰なセックスアピールや陰影の多用などを盛り込まず、比較的シンプルにまとめており、後述する様にエロ演出では濃さ・派手さを有しつつも、ふにゅふにゅとした柔らかさや適度にふっくらとしたラインの健康的な量感が魅力なタイプと感じます。

【ベーシックなピストン運動を包む濃密な陶酔感】
  シナリオ展開にも面白さの重点があるタイプの作品構築ですが、エロメインの構成でもあり、そもそものページ数の多寡によって尺の変動の幅はある程度は存在しますが、抜きツールとして標準かそれを多少上回る程度の分量が各エピソードにおいて用意されています。
前述した通り、催眠凌辱や調教エロ等、男性キャラクターがヒロインを快楽で支配するタイプのシチュエーションもあれば、年下ヒロインに翻弄されてしまうタイプのシチュエーションもありますが、共通するのは男女いずれかの強力な肉欲が、相手の建前や仮面を引き剥がし、相手を同じく性的快楽に支配される立場へと変化させることの強烈さと陶酔感の濃さに魅力があることでしょう。
曝け出される感情や欲望を自己が確認することで、それらが更にブーストされて陶酔感が高まっていく様な描写は、手法論としてはシンプルではありますが、キュートな表情と柔らかボディがじっとりと濡れて火照り、快楽に包まれていく陶酔描写の濃厚感が確たる武器である分、非常に効果的なものとなっています。
  シチュエーションの倒錯性等も大きな武器でありつつ、柔らかな肢体の感触を楽しみつつにゅるにゅると愛液を豊かに潤滑する秘所をじゅぼじゅぼとピストンするという非常に基本的でストレートな行為を、前述した濃厚な陶酔感を喚起する演出で彩ることで熱量の高さを生み出しているのも確たる魅力。
Misdirection4.jpg焦点が定まらない瞳やハートマークが浮かぶ瞳といった印象的な瞳の表現、乱れた描き文字で表現される口から漏れ出す嬌声、柔肌をじっとりと濡らす汗や秘所から零れ出してくる愛液などの適度な分量で十分なシズル感を増す液汁描写など、エロ演出の濃厚さはそもそもの肢体描写が比較的シンプルである故に、添加された際の効果を増しています(←参照 短編「Twins Twist」より)。
  複数ラウンド制を取ることも多く、追加でのぶっかけ描写や前戯での射精シーンをしばしば投入しますが、ヒロインを快楽で圧倒したことを象徴的に示すのが、膣内射精での孕ませ宣言とそれをヒロイン側が受容する描写であり、トドメの一撃の強烈さでフィニッシュシーンのアタックの強さを叩き出しています。

  ラブエロ系の要素が皆無というわけではないのですが、それさえ悪意にじっとりと浸して消費する様なタイプの作品が多く、倒錯性や背徳性と強烈な陶酔感のコンビネーションが実用性を大きく高めています。
個人的には、不良ガールを催眠凌辱な短編「オン⇔オフ」と、黒ギャル&白ギャル双子を同時攻略に潜む悪辣さが見事な構成で描かれる短編「Twins Twist」が特にお気に入りでございます。

早川あかり『わたしの膣でご奉仕させて❤ご主人様』

WorldHomemaidChampionship.jpg 『このマンガがすごい!2016』(宝島社)を読みました。この企画自体が10周年というのに改めて「時の経つのは速いなぁ」と感じますが、今年も素晴らしい作品の数々がノミネートしていますね。
なお、私・へどばんも、枯れ木も山の賑わいといった態ですが、今年も選者の一人として企画に参加しておりますので、興味ある方は手に取ってみて頂ければと思います。

  さて本日は、早川あかり先生の初単行本『わたしの膣でご奉仕させて❤ご主人様』(富士美出版)の遅延へたレビューです。えらくストレートな単行本タイトルですが、メイドものなら致し方なし!
多彩なメイドヒロインが登場し、やはり多彩なエロシーンをフルカラーでお届けという賑やかな1冊となっています。

46979f69.jpg  収録作は、メイドとしての技術&夜のご奉仕技術を競うという“世界メイド選手権”に出場することになる各国のメイドさん達のエピソードと、その選手権開催地を巡って日本のメイドさん達が頑張るのだが~なシリーズ作(←参照 日本メイドさんの伝統的なO☆MO☆TE☆NA☆SI)+各国のメイドさん達のイラストグラビア集計39P。
索引や話数表記がないため、全何話の連載であったかや、各話が何ページなのかが不明な単行本となっていますが、各話は概ね5~10P程度のページ数と考えられます。フルカラー作品なので、個別のページ数は少な目ですが、2~3話程度を一つのまとまりとして話が構成されているので、シナリオをある程度拡充させつつ、エロシーンの物量を確保することにつながっています。

【小ネタを積み上げて長編ストーリーに構築した面白さ】
  フルカラー形式での連作はどうしても話として小粒になりがちであり、本作も“メイドさんとのエッチな関係❤”という分かり易いネタを用いて、各国のメイドさん達のエロライフを描いているのですが、“世界メイド選手権”という大きな枠を用いることで長編ストーリーとしての体裁を整えているのは面白いところ。
各国のメイドさん達が世界メイド選手権に出場することになる事情やら背景やらをオムニバス形式で描きつつ、大会開催国になるために本邦が日本メイドさんのおもてなし(お察し下さい)で強引に誘致を行うことで生じるトラブルをメイドさん達自身の手で解決するという終盤の盛り上がりを、お話的にもエロ的にも形成しています。
ストーリーの中で、実際には“世界メイド選手権”は開催されていないのは、各エピソードのラストで出場を明言させていた伏線を回収しきれていない印象につながり、相応の減点材料ではありますが、単純に多彩なメイドさんのエッチな姿を拝めるというサービス精神の有難味を減じるものではないでしょう。
c7e63564.jpg  ロシア編ではクールなメイドさんへのエロ調教、イギリス編ではショタ主人公とお姉さんメイドのおねショタラブエロ物語、フランス編では何故か「不思議の国のアリス」(英文学)モチーフのファンタジー、ドイツ編では百合カップル達の厳しい女主人とのエロバトル(←参照 Sieg Heil!)、日本編では主従を超えた純愛エロ物語等々、各国のメイドさん達のエピソードは様々であり、ヒロインの登場人数の多さに加えてシチュエーションの多彩さが作品の賑やかさを生み出していると言えるでしょう。
  ストーリーとしての面白み自体はそこまで目立っていませんが、それぞれ頑張っているメイドさん達が自身の在り方を誇りに思い、各国のメイドさん達が一致団結し、その夜伽の技術を駆使して、邪まな意思で歪められそうになった世界メイド選手権の在り処を正そうとする描き方は、何処か少年漫画チックな熱血さを程好く感じさせます。
  事態を性的にかつ平和裏に収束させ、新たな可能性を示すラストで綺麗にまとめられており、中盤までストーリーとしてはやや冗長でありつつ、長編ストーリー全体としては十分な完成度の構成と言え、小ネタ的な展開をここまで積み上げて破綻させない構成力には素直に賛辞を送りたいところ。

【多彩なキャラデザインの各国代表美少女メイドたち】
  イラスト集でもある「世界メイド図鑑」には計41名のメイドさん達が描かれていますが、ストーリー本編に登場するのはロシア、スペイン、イギリス、アメリカ、フランス、インド、ドイツ、中国、そして本邦・日本の9か国から二名ずつの計18名のメイドさん達。
“ご主人様”である男性キャラクターは、ストーリー面であまり重要でないケースが多いですが、年上お姉さんメイドとのおねショタ関係であったり、主従を超えたラブラブな関係であったり、背徳的な調教関係にあったり、はたまた男性は登場せずにメイド同士の百合セックスが描かれたりと、作品によってシチュエーションが様々ななのは前述の通り。
各国のメイドヒロインは二人登場するのが基本ですが、綺麗なお姉さんタイプのキャラクターと、キュートな年少ガールなキャラクターを組み合わせていることが多いのも特徴で、両方と同時に3Pセックスや、メイド同士のレズセックスorフタナリセックスでハイローミックス(誤用)なエロシーンを形成。
WorldHomemaidChampionship3.jpg  イラスト集である「世界メイド図鑑」でも顕著な特徴ですが、白磁の肌なロシアンメイドさんに、褐色肌のスペインやインドのメイドさんなど国によってメイドさんの肌の色合いが異なっていたり(←参照 インドの褐色肌メイドさんバンザーイ!!)、民族衣装をアレンジしたり、星条旗ビキニモチーフのアメリカンメイドさんがいたりと、それぞれの国の特色をキャラデザに織り込む姿勢は楽しいところであり、またフルカラー作品故に視覚的な差別化が明瞭になっているのも◎。
  発育度合や人種の差異などもあって、ボディデザインも多彩であり、膨らみかけバスト&ツルツル股間の未成熟ボディのメイドさんもいれば、大人の色香をたっぷり漂わせるスレンダー巨乳ボディのメイドさんも登場。サイズに関わらずおっぱいのむにゅんとした柔らかい弾力感や肌の瑞々しいスベスベ感などは共通しており、ここらもフルカラー作品ならではの長所を活かした質感描写となっています。
  表情描写の硬さや色彩のメリハリという細部の技巧の面において初出時期による差異を感じさせ、フルカラー作品である故にそれらの変化は比較的印象に残ってしまう感もありますが、初単行本であることを考えれば絵柄の完成度は高く、またベースとなる絵柄は単行本を通して安定していると言ってもよいでしょう。

【オーソドックな演出で適度な濃度を打ち出す痴態描写】
  そもそも各輪のページ数が多くないため、個別に見るとエロシーンの尺は短いのですが、2~3話を連続して構成している為、一つのまとまりを形成するエロシーン・エロシチュエーションは適度な分量を有しており、単行本化されたことで抜きツールとしての実用性を大きく増したと評して間違いないでしょう。
  前述した様に多彩な作劇の方向性やご主人様との関係性もあって、調教エロやアナル特化シチューション、ご奉仕プレイやダブルメイドヒロインとの3Pセックス、ラブラブHにおねショタテイスト、フタナリ化してのレズセックスなどなど、エロシチュエーションは豊富。基本的にはヒロイン側がセックスに対して能動性を示すことが多いため、調教エロ的なものも含めて嗜虐性は強くなく、むしろエッチなメイドさんとセックスライフを楽しむウハウハ感が目立っていると感じます。
エロシチュエーションは様々である一方、各国のエピソード単位としては個別のヒロインとのエッチを描きつつ、ダブルヒロインとの3Pセックスも投入、ストーリー全体としても終盤では全てのメイドヒロインが集結して大乱交を繰り広げるなど、複数人エッチかつメイドさん達のエッチなご奉仕を味わえるゴージャス感やウハウハ感を武器にしたエロシチュエーションが多いのも大きな特徴でしょう。
  個別のエロシーンそのものは短いため、物理的にエロ展開の工夫や緩急を設けにくい状況ではあるのですが、パイズリやフェラなどのメイドさんご奉仕プレイを経たのち、場合によってはレズセックスやフタナリセックスなどにも突入しつつ、ピンクな秘所やアナルでご主人様の肉棒を受け入れて蕩けていくというシークエンスは概ね共通。
2f64b1b4.jpg工夫が凝らされた意匠のメイド衣装や、キャラによって異なる美少女・美女ボディの特性をアピールしつつ、とろんと蕩けた瞳の表情や、放出される白濁液やじっとりと滲み出る汗や愛液に濡れる柔肌、豊かなバストの揺れる描写、明確な結合部見せつけ構図、ハートマーク付きの描き文字で描かれるエロ台詞など(←参照 メガネ美女の英国メイドさんヤッター!)、概ねベーシックな演出手法でまとめており、適度な情報量の多さを視覚的に確保しています。
  初出時期によって女体描写におけるデッサンのバランス感や、エロ演出のメリハリ、痴態描写の熱っぽさの高低などにバラつきはありますが、蕩けきったエロメイドさんにたっぷり膣内射精orアナル中出しを決め込んで陶酔アクメに浸るエロ美しい痴態を提供するフィニッシュシーンまで安定したシークエンスを共通して形成しています。

  工夫はしっかりしているのですが、どうしても小刻みなシナリオ展開・エロシーンの構成になってしまうのはフルカラー作品としての枠組みでは仕方のないところ。シンプルに、多彩なメイドヒロインとのエッチを楽しむという観点では大いに成功した作品と言えるでしょう。
個人的には、本編には登場せず、名鑑には登場している、イランやブラジル、エジプト代表の褐色メイドさん達の活躍を新たに拝みたいところ。

宇行日和『愛欲幻想の怪』

CthulhuPregnant.jpg 森薫先生の『乙嫁語り』第8巻(エンターブレイン)を読みました。不器用系純情太眉ガール・パリヤちゃんカワイイヤッター!!ウマル君へのピュアな想いやら照れやらは観ていてニヤニヤさせられます。
今回、パリヤちゃんが刺繍を頑張り、上達していくエピソードが描かれていますが、沢山の刺繍が丹念に描き込まれており、流石森薫先生だなぁと感じました。

  さて本日は、宇行日和先生の『愛欲幻想の怪-クトゥルフ・プレグナント-』(キルタイムコミュニケーション)の遅延へたレビューです。るるるるるるる・んぐるい・んんんんん・らぐる・ふたぐん・んがあ あい よぐ・そとおす!!!
異形の神々がもたらす未知の恐怖と未知の快楽を描くクトゥルフ神話エロ漫画な作品集となっています。

CthulhuPregnant1.jpg  収録作は、魔術師の仕組んだ罠にはまった主人公はある少女を助けるものの、その正体は・・・な短編「名状シ難キ者」(←参照 いあ!いあ!はすたぁ!! 同短編より)+そのハスターが後日談的に登場し、ヨグ=ソトースの化身ウムル・アト=タウィルと謎の美少女が登場な描き下ろし短編「千貌の素顔」(14P)、および独立した短編7作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は20~22P(平均21P弱)と中の下クラスながらキルタイム系としては標準を上回るボリュームで推移。短編メインであるため、ストーリー的な読み応えは乏しいものの、“深読み”や“元ネタ探し”的な楽しさをじっくり味合わせてくれる作品群であり、加えてエロのボリュームも抜きツールとして十分量が用意されています。

【“クトゥルフ神話作品”としての自由な解釈・翻案が魅力】
  単行本タイトルに“クトゥルフ”とある通りに、H・P・ラブクラフトによって創出すされた“クトゥルフ神話”に基づく世界観やキャラクターを描く作品群となっており、これまでもクトゥルフ的世界観を有するエロ漫画作品はありましたが、1冊丸ごとクトゥルフものという本作はかなりのレアケースと言えるでしょう。
7cdd1b0c.jpg  物語冒頭から序盤にかけて「クトゥルフの呼び声」(H・P・ラブクラフト)への正統派オマージュを示す短編「Call of the Abyss」、遊郭を舞台とする和風ファンタジー&妖しく冒涜的な棚ボタ母娘丼(←参照 千匹の仔を孕む黒山羊こと、シュブ=ニグラス 短編「黒山羊の館」より)、邪悪な儀式により顕現したツァトゥグァが信者達を搾精大乱交、邪悪な死体兵に捕らわれた人外美少女達を襲う孕ませ凌辱、ウルタールの猫耳美少女達とのラブラブ恩返しセックスなどなど、作品の世界設定やシナリオの方向性は様々。
クトゥルフ神話について知識がないと作品のスタイルの多彩さに若干戸惑うかもしれませんが、クトゥルフ神話は共通する神話体系や設定を持ちつつ、それを如何に作中で用いるかはそれぞれの作者の自由な発想や解釈に委ねることで様々な作品を生み出してきたジャンルであり、本作の様に多様な舞台設定や多彩な邪神との関係性を描くことは、このジャンルとして非常に真っ当なスタイルであると評し得るでしょう。
  本作も含めて“クトゥルフもの”は“オリジナル”のパロディではなく、それぞれ独自のアイディアに基づく1つの“クトゥルフ神話作品”であるため、例えば「クトゥルフの呼び声」「インスマスを覆う影」「ウルタールの猫」(いずれもラブクラフト作)「ティンダロスの猟犬」(F・B・ロング)などの元ネタ的なクトゥルフ神話作品を既読である必要はないのですが、それらを知っていた方が、キャラクターや設定を作家さんが如何に翻案したのかと考察する楽しみが増すことは確か。
“クトゥルフもの”として、未知の宇宙的恐怖という側面はそれ程強くはない作品がほとんどですが、その一方で、人間を圧倒する存在に時に翻弄され、時に気まぐれな寵愛を受け、時に無残に殺害されるという邪神達との関係性は如何にも“クトゥルフもの”らしい魅力であると評し得ます。
エロ漫画としてエロの充実もしっかり図っていますが、それと同時に作劇においてクトゥルフ神話というジャンルへのリスペクトや愛がしっかり伝わる作品群に仕上がっているのが嬉しいところ。

【邪神達の美少女化デザインと本質的な魅力の継承】
  邪神に眷属、旧支配者などなどクトゥルフ神話に登場する様々な“キャラクター”が美少女化されて登場する作品群であり、人間の尺である年齢などは意味を持たない存在達ですが、ヒロインによって可愛しさのあるタイプから成熟した色香を持つタイプまで雰囲気には多少の差異はあります。
クトゥルフやハスター、ニャルラトテップ(ナイアルラトホテップ)、ツァトゥグァ(ツァトグア)などなど、クトゥルフ神話作品で人気の邪神・旧支配者達も登場しており、それぞれの個性や作品世界における設定などをちゃんと踏襲したキャラクターになっているのも魅力的。
CthulhuPregnant3.jpg  ヒロイン達は、あくまで人間を超越する存在であり、ヒロイン達との性行為を許可されたり信頼関係を勝ち得えたりすることがあったとしても、彼女達と同等の立場になることは許されていないとも言え、支配者や搾取者、恐怖や崇拝、奉仕の対象などとして描かれているのはこのジャンルの基本的なスタンスを守っていると言えるでしょう(←参照 曲線だけで構成された部屋に籠らないと・・・ 短編「ティンダロスの猟犬」より)。
  目撃しただけで精神が恐怖に侵食されるようなおぞましい外見・・・ということは流石になく、ヒロイン陣は端正な美少女フェイスと肉感たっぷりの巨乳ボディを組み合わせた美少女キャラクターにデザイン。とは言え、獣耳であったり、人ならざる四肢や角、紋様であったりな体パーツで異形の存在としての印象を形成しています。
すべすべとした柔肌や、柔らかい質感を有し、程好いサイズの乳輪&乳首でまとめた美巨乳、ぷっくりと膨らんだ鏡面仕様の肉厚邪神おま○こなど、個々の体パーツの質感を組み合わせることで全体的な肉感や煽情性を高めるスタイルであり、強い個性こそ無いものの、安定感のある女体描写と感じます。
  最先端とは言えないものの、オーセンティックな二次元絵柄は適度なキャッチーネスと前述した肉感ボディのストレートなセックスアピールを両立。初出時期により描線の強弱や、画面の濃淡の付け方などの細かい部分で多少の変遷を感じますが、基本的には単行本通して絵柄は安定しており、表紙買いでも特に問題のない水準となっています。

【孕ませ要素も特徴な多彩なエロシチュエーション】
  各作品のボリュームはそこまで多くはないながらも、シナリオ展開と十分な尺のエロシーンを両立させる安定した作品構築を示しており、作品によっては複数のエロシチュエーションを投入するなど、分量的に余裕のある濡れ場の構成となっています。
  前述したように
作品の方向性が多彩であるため、エロシチュエーションも必然的に多様であり、複数ヒロインとのウハウハ多人数セックスや母娘丼なども含めて和姦エロもあれば、邪神に弄ばれ精液を搾り取られる被虐的・奉仕的な状況の倒錯シチュエーション、化け物による調教・凌辱エロなど、幅広いシチュエーションを投入。
CthulhuPregnant4.jpgなお、シチュエーションを問わず、“孕ませ”要素を含む作品が多いのも一つの特徴であり、深き者どもや無形の落とし子といった眷属を増やすための行為であったり(←参照 ツァトゥグァ様搾精中 短編「闇にまどろむ者」より)、新たな仔を生み出すための行為であったりと様々ですが、ボテ腹化や出産シチュエーションなどが付随しています。
  その孕ませ要素も含め、超常的存在であるヒロイン達を快楽によって圧倒したり、支配したりすることは不可能であり、快楽の饗宴を繰り広げながら主導権を握っているのは基本的にはヒロイン側。なお、邪神同士の絡みなどのケースでは、ヒロイン側が調教・凌辱で圧倒されるケースもありますが、例外的なシチュエーションと言えるかもしれません。
  快楽に熱っぽい陶酔の表情を浮かべつつ、男性を妖艶に絡め取る視線を送る表情付け、じっとりと濡れた柔肌に包まれる肉感ボディの煽情性、肉厚な邪神ま○こが大きく開いて男性器を受け入れる結合部のアップ構図、余裕や矜持を持たせつつハートマーク付きで乱れるエロ台詞等、手法としては基本的なもので揃えたエロ演出・構図で濡れ場を構成しており、明確な個性には欠けるものの、シンプルに力押しできるスタイル。
前穴・アナルへの二本挿しや乱交エロ、複数人ヒロインへの中出し連発など、複数ラウンド制を基本とするエロシーンの組み立てであると共に、前述した孕ませ要素の関係もあって、前戯パートでのフェラ描写などよりも、膣内射精の比重が大きくなっているため、ぷっくりま○こを大きく押し開いて最奥に射精するフィニッシュシーンを含めて、異形の媚肉に精液を搾り取られる描写が多くなっています。

“クトゥルフもの”としてちゃんと面白いシナリオであると共に、未知の恐怖だけではなく未知の快楽によって人類が圧倒されるという、エロ漫画的な翻案の面白さも光る作品集と感じました。
個人的には、偉大なるクトゥルフ様の眷属となる短編「Call of the Abyss」と、褐色巨乳なティンダロスの猟犬をエロ調教&搾精シチュエーションな短編「ティンダロスの猟犬」が特にお気に入り。
・・・そろそろ、本レビューを終わりとしよう。ドアが音を立てている。だが、ドアを押し破ったところで私を見つけられはしない。いや、そんな!
あの手は何だ!窓に!窓に!

堀博昭『痴女ACT!』

BitchAct.jpg  物理書籍版ニンジャスレイヤー『キリング・フィールド・サップーケイ』(エンターブレイン)を読みました。「ワン・ガール ワン・ボーイ」のアベ一休のライブシーンの描写は熱気とパンクス魂が炸裂していて大好きです。3部はモータルの人としての輝きを感じさせるエピソオドが多い印象があります。
しかし、今回、豊満やカワイイがあまり目立たない、これはミラーシェード=サンのケジメ案件では?

  さて本日は、堀博昭先生の『痴女ACT!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『メスオチZ~強制妊活配合図鑑~』(クロエ出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ユニークなキャラ描写で魅せるコミカルな作劇と肉感ボディのビッチヒロインが乱れまくるハイカ口リーなエロが楽しめる作品集となっています。

bf3b0a51.jpg  収録作は、エロ調教やら罰ゲームやらどっちが先にイクかのエロ勝負やらとそれぞれ不適切な関係にある家庭教師さんと教え子のエロバトルをオムニバス形式で描く「カテキョのしつけ」シリーズ全3作(←参照 ブチ切れな調教済みビッチ家庭教師さん 同シリーズ第1話より)、および読み切り形式の短編7作。
1話・作当りのページ数は20~26P(平均21P弱)と標準的な分量で安定。意外なシナリオ展開で漫画としての面白み・読み応えも適度にありつつ、ハイカ口リーなエロをたっぷり詰め込んだ抜きツールとしての構築も明確な作品群となっています。

【ユニークなキャラ設定・シチュエーションで魅せる作劇】

  この作家さんお得意のビッチキャラクターを今回も投入する作品群は、例えばビッチさんの大暴れっぷりや逆に男性に籠絡されてのビッチ化など、“ビッチもの”として単純に組み立ててしまうことも可能なシチュエーションにも関わらず、それぞれユニークな展開に仕立てています。
BitchAct2.jpg黒ギャルさんが男性教師にビッチ化エロ調教されるも実は男性教師の方は彼女のことを純粋に愛しており、目出度くカップルにゴールインしたり(短編「ひと夏妻」)、彼氏君の性的嗜好を勘違いした純情処女ヒロインが良かれと思ってビッチ演技に奮闘したり(←参照 痴女になるしかない! 短編「痴女ACT!」より)、幼馴染の少女に告白したら彼女は既に下衆な野郎に徹底的に調教済みにされていたりと(短編「もし大好きな彼女が調教されていたらどうしますか?」)、痴女ヒロインを巡るストーリー展開は実に多彩
  調教エロやら男を弄ぶビッチヒロインやら、純情乙女の肉便器化やら、人妻ヒロインとの不倫エロやらと倒錯的であったり攻撃的であったりなエロシチュエーションも備えているのですが、その反面、男性主人公とヒロインの関係性はエロ面での悶着はあっても意外に平和であったり誠実であったりするため、ストーリーが暗かったり重かったりする方面に進まないのも大きな特徴でしょう。
恋愛描写としてのラブラブ感の濃淡は作品によって差異がありつつ全体的には肉欲まっしぐらであるために薄めではあるのですが、エロへのストレートな欲望を打ち出しつつ、登場人物間の関係性に害意や敵意はなく、ビッチキャラが過剰な逸脱を遂げることがないこともあって、エロを介して男女が結ばれるハッピーエンドへとスムーズに落着。
  特にヒロイン側の言動やビッチとしての在り方にユニークな魅力があり、オムニバス形式のシリーズ作も含め、短編としてのコンパクトな作りをしている分、そのキャラクターとしての面白さでシンプルに押し通せているのが成功の大きな要因と評し得るでしょう。

【綺麗なお姉さんのスレンダー巨乳ボディ&ビッチ化の魅力】
  多様なビッチヒロインが登場していることもあって年齢層も幅広く、下は可愛らしい外見ながら年上男性を翻弄する小悪魔JCビッチから上は大人のエロフェロモンを漂わせる30代前半~半ば程度の熟女ビッチさんも登場。人数的にはハイティーン級女子校生~20歳前後の女子大生程度の美少女ヒロインが主力と言えるでしょう。
清楚で健気と見せかけてセックスのために虚言もいとわないビッチガールや、主人公にツンツンした態度を示しながらセックスシーンではデレビッチ化するヒロイン、心も体もすっかり調教されちゃうも告白にすっかりメロメロになる純情な黒ギャル娘に、中身はちょっとアホなクール系美女などなど、キャッチーな性格付けのヒロインが勢揃い。
多彩な性格付けのヒロイン陣は、経験人数などのビッチとしての能動性は様々である一方、主人公の前で普段のクールさや大人の余裕を脱ぎ去ってお下品メスフェイスを曝け出して快楽に狂うビッチとしての側面は明確に打ち出しており、それと前述した様なキャッチーで楽しい性格付けとのケミストリーが彼女達のキャラクターの面白さを生み出しています。
  元々幅広い年齢層のヒロインを描き分ける作家さんであり、年少組ではちんまいボディに小ぶりおっぱいな未成熟ボディの持ち主が登場したり、熟女ヒロインでは肉感を多少増強していたりと、少々のバリエーションを肢体造形に設けていますが、メインとなるのはすらりと等身高めのボディに、たっぷりサイズのもちもち弾力おっぱい&キュッと引き締まったウェスト&ボリューミィな尻肉が綺麗な弧を描く安産型ヒップ&肉感十分のエロ太腿を組み合わせた、ドストレートにエロメインの女体。
6d9c8a12.jpg比較的等身が高めであり、しなやかなボディの整った印象や“綺麗なお姉さん”タイプのヒロインを中心として美しさや気品を感じさせるキャラデザインである一方、迫力ヒップを突き出したり、どたぷんおっぱいの存在感を見せ付けたり、大股開きのポージングで乳・尻・股間全部見せにしたりと(←参照 迫力ヒップ!太股圧迫巨乳!ゴウランガ!! 短編「ひと夏妻」より)、肉感バディの各体パーツのエロさをゴリゴリ前面に出すミスマッチさも特徴的な魅力。
  このヒロインの綺麗さや逆のドスケベ淫乱感の両方を、共に十分な濃度を持たせつつ巧みに描き分け、かつ適度に両立を図る絵柄の魅力はこの作家さんの特長でしょう。十分なキャリアを持つ作家さんであり、単行本を通して表紙絵と完全互換のクオリティで絵柄が安定しているのも安心材料の一因。

【お下品フェイスで実況エロ台詞連呼のドライブ感】
  ビッチキャラというエロ的に非常に動かしやすいキャラクターであるだけでなく、前述したユニークな設定や展開もエロに突入しやすいタイプであるため、十分なボリュームが用意されたエロシーンでエロ美しい肉感ボディの淫乱ヒロイン達が快楽によがりまくるエロシーンを鑑賞可能。
  ツン系ヒロインを屈服させる調教エロやヒロインが男漁りしての3Pセックス、幼げな可愛らしさのある男性が女装して教え子とのセックス、ビッチ母娘との3Pセックス、純愛肉便器セックスなどなど、多彩なエロシチュエーションそのものが、ビッチヒロイン達のそれぞれの方向性に沿ったハード痴態とシナリオの魅力の中核を担っています。
序盤からビッチっぷりを発揮してエロフェイスを浮かべながらのお口ご奉仕やらベロチューやらのビッチプレイを展開するキャラクターも居れば、序盤はきつい表情や大人しい表情を示しつつち○この快楽には抗えずに徐々にビッチ化してお下品メスフェイスを曝け出していくヒロインも居ますが、全般的にヒロイン陣も野郎連中もストレートな欲望や感情を曝け出してセックスをがっつりエンジョイしていることは共通。
  肉感ボディのもちもち感触を存分に楽しみつつ、大人のオモチャを使用した二穴同時攻めや凶悪なイボ付きコンドーム着用での膣ほじり、多人数セックスでのガンガン勢いのある攻めなど、ハードプレイも投入しており、特に性器やアナルへのピストンでh路イン側に完全にビッチスイッチが入りハードなアクメを連発するドライブ感は強烈。
BitchAct4.jpg導入パートでの綺麗さや可愛らしさは完全に放棄し、下品なアへ顔やすっかり蕩けきったメス顔を曝け出し、卑語・淫語満載で自らのアクメ連発感覚をハートマーク付きで大量に絶叫する特徴的な台詞表現、断面図等を伴い、性器やアナルをズボズボとピストンされる結合部を下品な大股開きでがっつりアピールな構図等、強烈な煽情性を誇る演出・描写を多用する抽挿パートは、シンプルに飽和感で押し通すエロ描写と評し得るでしょう(←参照 清楚系ヒロインのこのポージングと台詞回しのインパクト 短編「もし大好きな彼女が調教されていたらどうしますか?」より)。
  前戯パートでのフェラやパイズリからの白濁液ぶっかけや、エロ展開途中でのヒロインの潮吹きなどでも抜き所を形成しつつ、トドメの中出し描写までには十分な尺のピストンを設けて感じまくるヒロインへの性器orアナル中出しで最高潮アクメを叩き込んでおり、ここぞのメス顔とエロポージングと長尺の白痴系台詞でインパクト豊かな1Pフルのフィニッシュシーンを形成しています。

  ビッチヒロインそのものの非常に分かり易いエロさもしっかりと打ち立てつつ、ヒロインのキャラの魅力を活かしたシナリオ展開の面白さも示しており、大変優良な抜きツールでありつつ楽しく読める1冊。
個人的には、黒ギャルヒロイン調教エロと見せつつラストはラブラブハッピーエンドな短編「ひと夏妻」と、エロママさんとツンデレビッチ娘との母娘丼が楽しめる短編「新春ちゃん妊SHOW」が特にお気に入り。ビッチヒロイン好きな皆さんにお勧め!
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