2015年10月

鶴田文学『カクレコト』

HiddenThings.jpg 旅井とり先生(原作:坂戸佐兵衛氏)の『めしばな刑事タチバナ』第19巻(徳間書店)を読みました。今回はコンビニおにぎりについての激論が繰り広げられたわけですが、話がまとまる訳でもなんでもないのも普段通りでございました。
言われてみれば、以前は隅っこに追いやられていた、しっとり海苔の直巻きタイプは復権してますよねぇ。

  さて本日は、鶴田文学先生の『カクレコト』(茜新社)のへたレビューです。先生の前単行本『ココロご褒美』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩な雰囲気、シチュエーションの中で思春期の欲望や好奇心が素直に発揮される作品集となっています。

HiddenThings1.jpg  収録作は、腹違いの兄へ密かな恋心を抱く妹であったが、ある日義兄が彼女さんを家に連れ込んでエッチを始めてしまい~な連作「カヤノソト」「カヤノナカ」(←参照 聞き耳を立ててしまう妹 連作前編「カヤノソト」より)、および読み切り形式の短編・掌編8作。
フルカラー作品である掌編「キマリゴト」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均21P強)と標準的なボリュームで安定。ストーリーとしての読み応えはそれほど強くない一方で、適度に読ませる作りではあり、エロとシナリオのバランスが良い構築であると評し得るでしょう。

【若さ故の特権としての感情や欲望の素直な発現】
  明るいコメディタイプからほんのりダークな作品まで、陰陽様々な雰囲気の作品を描く作家さんですが、完全にギャグ路線になったり、悲劇性を有する凌辱エロになったりすることはなく、作品の空気は様々であっても穏やかさを保つことは今単行本でも共通
お互いに異性を意識した幼馴染同士の初エッチ(短編「ハジメテワ」等)、お兄ちゃんラブな妹との近親ラブ(短編「ナシクズシ」等)といったポピュラーな題材もあれば、男性教師と不倫関係にある女生徒が主人公に口止めHを迫って~(短編「キョウハク」)といった複雑なシチュエーションもあれば、窓にハマってしまったヒロインに野郎連中がムラムラして~という非常にエロまっしぐらな設定(短編「トラワレノ」)も存在しています。
いずれの作品においても共通するのは、思春期である男女達の素直な欲望や好奇心、恋心が発現されるということであり、場合によっては性欲の暴走によるレイプめいたものになってしまうとは言え、その感情や欲望の素直な発露を、思春期であるからこその美徳として描いている点でしょう。その点において、若さとその純粋さに対する大人の憧憬を感じ取ることもでき、作品の雰囲気の良さに貢献しています。
HiddenThings2.jpg  恋愛シチュエーションにおいても、凌辱に近いシチュエーションにおいても、前者であればドキドキ感の高まり、後者であれば欲望のエスカレートを丁寧に描いているのも作劇上の美点であり(←参照 甘酸っぱぇ!! 短編「オトシゴロ」より)、台詞やモノローグによる語り回しの良さも寄与しています。
また、性衝動や恋愛感情の高まりの結果として性行為を描き、それらが登場人物達にとって一つの大きな行動として位置付けしつつ、彼ら彼女らの本質が保たれるゆったりとしたラストが物語るように、性行為をすべてに幸福をもたらす全能なモノとして描かないスタンスもエロ漫画的ご都合主義と一線を隔す魅力になっています。
  全体的にドラマ性やテーマ性が強い訳ではなく、ストーリー展開そのものに強い魅力があるとも言い難いですが、雰囲気頼りになることなく、登場人物の描き方・見せ方の上手さが光るタイプと感じます。

【健康的な肉感の黒髪思春期ガール】
  連作ではメインヒロインである妹さんの恋敵として、女子大生級のお姉さんが登場しエロシーンでも活躍?していますが、基本的にはミドル~ハイティーン級の制服ガールズで統一されたヒロイン陣となっています。
ドM男子向け雑誌「Girls for M」を初出とする短編「クモノイト」では、お兄ちゃんを性的に支配するちょいヤンデレ気味でドSな妹さんという非常に方向性が明確なキャラクターを登場させていますが、どちらかと言えばコテコテのキャラ属性に依存することなく、ヒロインを“普通の女の子”として描く傾向にあります。
根暗ガールやお兄ちゃんラブな妹キャラ、気さくな仲の幼馴染ヒロイン等、分かり易いキャラ属性は適度に盛り込むことも多いものの、彼女達の感情の動きや言動に無理矢理感がなく、自然に受け入れられるものとして描いているのが一つ大きなポイントでしょう。
HiddenThings3.jpg  ヒロインの設定等により背丈の違いやある程度の肉付きの違いはありますが、健康的な肉付きの体幹にたっぷりもちもち巨乳~程好いサイズの並乳を組み合わせたタイプで(←参照 どちらかと言えば並乳さんがメイン 短編「ナシクズシ」より)、綺麗にまとまった女体でありつつボン・キュッ・ボンなモデル体型ではなく農耕民族らしいボディ。
ごく一部のヒロインを除いて、黒髪で統一されているのもこのモンゴロイドボディとの相性も良く、健康的な色香を生じさせています。なお、制服を着用しているヒロインが多く、私服も派手さのない控えめなタイプであり、ここらもヒロインの等身大な造形に関係しているでしょう。
  中堅に位置する作家さんですが、絵柄は現在も変化を続けており、近作では描線がよりさっぱりと綺麗にまとまった印象があり、元々の絵の温かい温度感や適度な乱れを保持しつつ、近作ではキャッチーさを増した感があります。

【日常の延長にある幸福感や倒錯性】
  エロに至るまでの過程、もしくは悪戯やスキンシップといった性的ではあるがエロシーンの前段階の描写に相応の尺を設けて雰囲気の高まりを描くスタイルであるため、長尺のエロシーンとは言い難いものの標準的な分量を確保しています。
  窓に女の子がハマってしまったのをいいことにナイスヒップな彼女にヤリたい放題といういわゆる“壁尻”的なエロにストレートなシチュエーションがあったり、ドSな妹ヒロインに射精コントロールされてしまう倒錯的なシチュエーションがあったりしますが、基本的には和姦エロであり、性的な行為への恥ずかしさや直向きな恋愛感情が表現されるシチュエーションがメイン。
濡れ場が作品全体から遊離せず、導入パートでの登場人物達の心情から地続きなものとして描いている点は美点であり、日常を想起させる場所や香り、服装などを丁寧にチョイスすることで幸福感であったり、場合によっては倒錯感であったりの雰囲気を形成しているのも良い点であると感じます。
  前述した通りに、触り合いや性器の見せ合い、ソフトな愛撫などの行為に加え、クンニやフェラ、手コキなどの前戯を投入する前戯パートは十分長い尺を以て、双方の興奮の高まりを丁寧に描いており、作品によっては抽挿パートを量的に圧迫することもあるものの、ドキドキ感の形成という意味で効果的。
HiddenThings4.jpg前戯パートで1回目の射精シーンを投入することを基本としつつ、ヒロインに挿入して始まる抽挿パートでは、比較的抑制を効かせたエロ演出を施しており、羞恥や快感でくしゃっとなった表情や、キュッと目を閉じて快感への反応を堪える表情、濁音・半濁音混じりで程好く生々しい擬音などでヒロインの痴態を彩ります(←参照 短編「ナシクズシ」より)。
  恋愛エッチを中心として、男女の肢体の密着感を重視する傾向にあり、アングルによっては男性の体躯を透明化するといった手法も用いていますが、結合部見せつけ構図に加えて、相手の体や唇を求めているという積極性を打ち出すことでフィニッシュまでの盛り上がりを形成していると感じます。

  エロシチュにしてもシナリオにしても、短編「クモノイト」を除けば特定の方向性に強く踏み込むスタイルではなく、比較的大人しいエロ演出も含めてキャッチーさには欠けますが、全体を包み込む穏やかさや日常感が大きな魅力となっています。
個人的には、幼馴染ヒロインのピュアな可愛らしさが導入部でもエロシーンでも魅力的だった短編「オトシゴロ」が最愛でございます。

音々かなた『Under☆C』

UnderC.jpg 山口貴由先生の『衛府の七忍』第1巻(秋田書店)を読みました。これぞ山口先生!というべき要素満載で、強烈で大仰で残酷でありつつ義に溢れてそしてコミカルでもあるという非常にユニークな作品に仕上がっており、参りやした!テヘペロでやんす!(原文ママ
おそらく憐兄か銀狐も怨身忍者に転生すると思いますが、タイトル通りに7人のが集合するまでどのくらいかかるでしょうかね?

  さて本日は、音々かなた先生の『Under☆C』(ヒット出版社)の遅延へたレビューです。タイトルの“Under☆C”はおそらく、Under JCということなんでしょうな。
ロリプニボディな妹系ロリヒロインとの多彩なプレイが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計7作。1作当りのページ数は18~36P(平均26P強)と幅はありつつ平均値としては中の上クラスのボリューム。作品によってシナリオパートの存在感の軽重には一定の幅がありますが、基本的にはエロシーンの量的充実を図った作品構築としてまとまっていると感じます。

【ヒロインの心情描写を印象的に魅せるのが特徴】
  ドタバタテイストを絡めた兄妹の純愛ストーリー(短編「満点LOVE日和」)に、なりきりコスプレHに励む年の差カップル(短編「コスプレイトショー☆パーティー!!」)、沈鬱な雰囲気を漂わせる少女の生き様を描くストーリー(短編「追想劇」)等々、作劇の方向性は多様ではありますが、短編「追想劇」を除いて陽性の雰囲気を持つ作品が中心となっています。
UnderC1.jpgドタバタ模様や気持ちのすれ違いなどはありつつ、その中でヒロイン側の素直な感情や恋心が明らかになり(←参照 ツンデレ妹のデレ模様 短編「満点LOVE日和」より)、男性キャラクターもそれに応えてよりラブラブ感や信頼感を増した関係性を構築するという流れは恋愛モノとして王道的な展開を踏襲していると言えるでしょう。
恋心や喜怒哀楽といったヒロイン側の感情描写を丁寧に描こうとする意図は非常に明確で、時にコミカルに時にシリアスな表現を以て、彼女達の感情が吐露されるシーンを印象的に描いているのは確たる美点と感じます。
  一方で、シナリオ展開そのものは比較的イージーゴーイングで抑揚を欠くものであるため、そういったシナリオワークのいい意味での軽さと、繊細さを意識した感情描写の存在感が上手く融和せず、何処かちぐはぐな印象を残しているのは作劇面での評価を下げていると個人的には考えます。
もっとも、ほの暗い座敷の中で、失われた少女の“代替品”として生きることを受け入れた少女の悲しい過去と現在、それに宿る悲哀と一抹の希望を描く短編「追想劇」では、ストーリー性の重さと少女のモノローグとして丁寧に語られる心情描写がよくマッチしており、シリアスな作品で真価を発揮できる作家さんなのかもしれません。
  基本的には、恋愛ストーリーや明るいエロコメ作品として順当なほのぼの&コミカルなまとめ方をしており、悪く言えばラストまでパンチを欠く作劇ではありますが、まったりと穏やかさを読後に残してくれるスタイルとも評し得るでしょう。

【ロリぷに感やあざとい可愛さを適度に含ませたロリキャラ】
  単行本タイトルから想起される通り、ヒロイン陣の年齢層はローティーン級と思しきJSガールズで統一されていると考えられ、明確にロリ指向の陣容。また、イメージプレイで妹役をしてくれるロリ風俗嬢や、義妹なども含めて妹属性を備える女の子が多いのも一つの特徴。
UnderC2.jpg男性主人公のお願いを聞いてアニメキャラのコスプレをしてくれるロリ彼女さん(←参照 短編「コスプレイトショー☆パーティー!!」より)、ロリバニー姿のイメクラ嬢さんに学校の制服着用な妹ヒロイン、セクシーな衣装のジュニアアイドルちゃんなどなど、設定は多彩でそれに付随して衣装面もなかなかに多彩。
  ツンデレ系や従順仔犬系などのポピュラーな要素を織り込んで構成していますが、それに強く依存するタイプではなく、前述した様にヒロインの素直な感情描写を重んじるキャラクターの立て方が特徴。やはり上述した様に作劇としては空回りしている部分がないわけではないですが、ヒロインの純粋さや愛らしさを引き出すことにはちゃんと貢献しています。
これに対し、男性主人公の印象は薄く、作品によっては彼らの能動性や善良さがストーリーラインを穏やかなものへ軌道修正することにつながるものの、場合によっては表情さえ描かれないこともあり、性欲を発現するある種の装置めいた印象が先行することがあるのもストーリーとしてのバランスを悪くしている要因かもしれません。
UnderC3.jpg  ロリぷに感を感じさせる丸みの強い輪郭で描かれる顔パーツと、寸胴気味&ぺたんこ~膨らみかけバストな上半身、肉付き弱めなヒップに無毛地帯で一本スジが走る股間を備えた下半身と、ロリキャラとしての体パーツを完備したボディデザインで統一されており(←参照 短編「小さな歌姫と大きな騎士」より)、成人男性の体躯との対比で小ささや丸っこさが強調されるようになっています。
  画面の濃淡や描線のコントール力などで多少の変遷は認められますが、初単行本としては絵柄の統一感は高くなっており、表紙絵との印象の差異も小さくなっています。萌え系絵柄の適度な“あざとさ”を含有しつつ、描線自体は繊細で丁寧に描き込むタイプで、多少のクドさはありますが独自の魅力を有しています

【演出・画面構成共に技術の高さを誇るエロ描写】
  各作品のページ数が比較的多いこともあってエロシーンの総量は十分に長尺。エロシーンの途中で恋愛感情の再確認や状況変化などを入れ込む構成も多いため、分割構成を嫌う諸氏にはネガティブな材料となる可能性はありますが、雰囲気やエロシチュエーションの変化を付けることに寄与しており、濡れ場にメリハリがあるのは評価したいポイント。
  妹キャラになりきったロリ風俗嬢にたっぷりサービスしてもらうイメージプレイ、アニメキャラになりきった彼女さんへのハードプレイ&仲直りラブラブH、妹ちゃんとのハードな主従調教プレイ等々、エロシチュエーションは多彩であり、ラブラブ感が強いものもあれば、プレイとしてのものも含めて倒錯性を含むパターンもあります。
  前戯パートではヒロインの小さなぷにぷにボディをまさぐる描写も一定の分量を投入していますが、小さなお口でギンギンに勃起した大人ち○こを頬張って唇と舌でご奉仕するフェラ描写に重点があり、連続した動きを描写する連続小ゴマや剛直を咽奥まで銜え込ませる透過図や股間への顔面密着描写など、フェラチオの描写には様々なテクニックを投入して豊富に魅せています。
顔射や口内射精で一発出してからも性欲任せで猛進する男性の勢いは止まらず、小さく狭い膣に挿入し、ヒロインのロリボディをホールドしてガンガン抽挿を繰り替えすストロング仕様。もちろん、ロリヒロイン達もそのピストン運動に即座に快感を覚えて蕩けてしまうという二次元ならではのファンタジー仕様となっています。
UnderC4.jpg  和姦も含めてエロ演出はハード指向と言え、涙や涎でぐしゃぐしゃに蕩けた表情や陶酔感のあるエロ台詞や嬌声、ぷるぷると小刻みに揺れる膨らみかけおっぱいに、目一杯押し広げられた結合部を見せ付ける構図にそこから溢れ出る淫液のぐちょぐちょ質感など、密度高く演出を織り込むスタイル(←参照 短編「いもうとくらぶ」より)。
一つの動きをねっとりと見せつける連続コマの使用や、女体全体の大ゴマでの描写と小ゴマの局所描写の平行表示など、画面構成のテクニックは全般的に高く、孕ませ宣言やお嫁さん宣言をしての膣内射精を敢行されると共に、アクメフェイスで嬌声をあげるヒロインの痴態を結合部見せつけ構図の1Pフル描写で描くフィニッシュシーンまでパワフルかつ情報量豊かに描き出しています。

  作画・作劇共に今後の調整が必要な部分はあると感じる初単行本ですが、エロ描写における技術の高さも含め、十分にウェルメイドな作品であるのは間違いなく、ロリエロ系がお好きな諸氏には期待のニューフェイス。
個人的には、パロディ小ネタの楽しさなどもあって賑やかかつ王道的な兄妹ピュアラブストーリーな短編「満点LOVE日和」がお気に入り。

レオパルド『Hスケッチ!』

HSketch_2015102323101041a.jpg TVアニメ『ヴァルキリードライヴ マーメイド』第2話「ヴァージン・ロード」を観ました。褐色美少女がメインヒロインと聞いて観ているのですが、今回のラストで明かされた衝撃の事実に焼酎吹きました。処女ちゃんとの比較で全然そうは見えないのに意外でしたね・・・
今後も多彩な“武器”が登場するであろうバトル描写はなかなかカッコいいと思いますし、所狭しと乱舞する白い光が最早ギャグという面も楽しいです。

  さて本日は、レオパルド先生の『Hスケッチ!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『ふたり嫁』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
むっちりヒップ&たわわバストな元気美少女達との棚ボタ幸福ラブコメ・エロコメが詰まった作品集となっています。

HSketch1_20151023231009f4e.jpg  収録作は、真面目で優しい黒髪美少女の委員長さんは付き合っている男性教師のエッチでワガママなお願いに振り回されて~な「黒髪○○」シリーズ全3作(←参照 先生のワガママでバニー姿に 同シリーズ第2作「黒髪バニーガール 後編」より)、および読み切り形式の短編8作。なお、短編「Hスケッチ!」「DQN髪ウルフェニール」については描き下ろしおまけ掌編が付随(共に8P)。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は12~24P(平均19P弱)と幅はありつつ平均値ではコンビニ誌初出として標準的な部類。全般的に読み口は軽く、逆にエロシーンの満腹感は強く仕上げられた作品構築となっています。

【皆ハッピーでまとまる心地よいラブコメ・エロコメ】
  7年ぶりの新作となる今単行本ですが、大半の初出はコアマガジンの『HOTMILK』であり、同誌らしい“明るく、楽しく、そしてエッチに”というコンセプトが明確なラブコメ・エロコメで占められた1冊となっています。
  作劇の主たる方向性の一つは、皆に恐れられる番長的な不良娘さんや真面目な委員長さんが男性主人公の前だけでは従順で、かつエッチで可愛い姿を見せてくれるという独占欲を満足させるタイプの作品で「黒髪○○」シリーズや短編「DQN髪ウルフェニール」などがこちらのタイプに相当。
575f6c61.jpgもう一つの方向性は、エッチなヒロインにちょっと気弱な主人公が誘惑されたり、ヒロイン達が自らエッチを積極的に望んだりといったヒロイン主導型のスタイルであり、カツアゲされていた少年を先輩の黒ギャルトリオが(色々な意味で)男にしてあげようとサービスしてくれる短編「黒い三年生」や(←参照 羨ましいですぜ 同短編より)、ロリビッチな姪っ子ちゃんに援助交際を誘われるままにガッツリセックスな短編「姪に盗撮がバレた!!」などがこちらのタイプ。
  いずれにせよ、状況が男性主人公にとって都合の良い状況になるエロ漫画的ご都合主義は徹底しており、高嶺の花的なヒロインを自分だけが独占できる幸福感や棚ボタ的にエロも色恋も転がり込んでくる受け身の幸福感をスムーズに充足させる作劇は、個性を欠く一方で、王道的な魅力で突き進んでいます。
  ちょいとお馬鹿なヒロインを騙したり、独占する過程で少々嗜虐的な言葉責めがあったりといったケースもありますが、なんだかんだで皆がハッピーになるという方向付けは非常に強固でありエロはエロとして適度なハードさを持ちつつ読み口の良さはしっかりと保持するタイプ。
各作品のラストもギャフンオチ的なコミカルなものが多く、甘いラブラブ感を濃密に味わいたい諸氏には全体的な軽さが悪い面として目立つかもしれませんが、さっぱりとしつつ適度にニヤニヤ感のあるハッピーエンドは読後感を良くしています。

【褐色肌も充実なエロエロJKヒロインズ】
  短編「スレイプニル」に登場する4人組アイドルのヒロイン集団や、短編「姪に盗撮がバレた!!」のヒロインであるローティーン級と思しき姪っ子ちゃんなど例外も存在しますが、基本的に女子高生ヒロインがメインであり、年齢的にもミドル~ハイティーン級が主力を担っています。
元気なスポーツ娘や、ヤンキーがデレるの意味での“ヤンデレ娘”、ちょっと押しに弱い真面目な委員長さんにビッチな黒ギャル娘などなど、ポピュラーなキャラクター設定に則ったヒロイン設定が多いですが、属性の魅力でコテコテに固めたタイプではなく、快活さや可愛らしさを自然に引き出すスキルは、オーセンティックな作劇に硬直感を出さないことに一定の貢献をしています。
HSketch3_201510232310089c5.jpg  ボディデザインとしては、等身高めのスレンダーなボディにたっぷりサイズでもちもちとした質感の巨乳、そして大きな武器である肉感たっぷりのビックサイズ桃尻を組み合わせた迫力ボディがメイン(←参照 日焼け巨尻の顔面騎乗!パーフェクトだ! 短編「伊達眼鏡」より)。肉感最重視のデザインで、多少ピーキーなバランスの上に成り立っていますが、それでも意外に過剰さ・“やり過ぎ感”がないのは美点の一つ。
これに対して、すらりとしまった肢体にぺたんこ気味のバストや肉付きが弱く、肉感ボディのピッチリ着衣とは対照的に、衣服のだぶだぶ感を表現する様なボディも少数名登場させており、明確に方向性が異なるボディデザインを双方の魅力を出しつつ描き分けをしているのは技量の高さを窺わせます。
  日焼けしたスポーツ少女やサーファーガール、こんがりと肌を焼いた黒ギャル娘など、褐色肌の登場頻度が高いのは今単行本での明確な特徴であり、管理人を含む褐色肌ヒロイン属性持ちには正しく福音。特に、日焼けした肌としていない白い肌のコントラストを楽しみたい諸氏には嬉しい描写が多くなっています。
  かなり久しぶりの単行本ということもあり、初出時期に最長で7年近い開きがあるため、絵柄の統一感は弱めではあり、近作では描線がよりくっきりとリファインされた印象。古めの絵柄にあったアナログ絵柄的な印象のファジーさ(胡乱な表現)は減衰しており、好みによって評価は分かれるかもしれませんが、描き込み密度の高さや後述するエロ演出の手法論は共通しており、大きな減点材料となることはないでしょう。

【肉感ヒップの魅力がたっぷりな密着エロ描写】
  前述した様に各エピソードの分量に振れ幅があることもあって、比較的長尺でたっぷり見せるエロシーンもあれば、短めの作品では多少コンパクトにまとめることもありますが、分かり易くエロメインの作品構築であり、また肉感ボディの存在感や適度なエロ演出の密度もあって質的な満腹感も適切に図られた濡れ場となっています。
  黒ギャル娘トリオがエロサービスしてくれるウハウハ4Pやアイドルカルテットとのヤリまくりライフなこれまた棚ボタシチュエーション、コスプレHやアナルセックスなどのお願いを聞いてくれる真面目委員長さんに普段は凶暴だけど主人公の前では従順になって一方的にリードされる不良娘さん等、ラブコメ・エロコメの範疇で多彩なシチュエーションを示し、かつそれぞれの作劇の方向性に沿って幸福感を増幅させるシチュエーションを投入しているのは手堅く、かつ巧いところ。
  前戯パートでは乳圧の高いパイズリや肉棒全体を舐ってくれるフェラなどのご奉仕描写も投入しつつ、むちむち肉感ボディ、もしくは華奢ボディを揉んだり、顔を押し付けたり、嗅いだり、はたまたスケッチしたりと五感全体で満喫する愛撫描写や、柔らかな舌を絡めたり吸ったりなキス描写などで密着感を高める描写が多く、これは続く抽挿パートにおいても確たる美点と評し得ます。
抽挿パートに移行後は、柔らかバストを揉みこんだり、ディープなキスをねっとり交わしたり、肉感ヒップを鷲掴みにしたりと手数を織り込みつつ、肉棒がずぼずぼ出入りする結合部をがっつり見せつけると共に、肉感豊かな太腿やお尻も強調する構図を多用するストロングスタイルでいい意味での力押しで突き進みます。
HSketch4_201510232310072b9.jpg  エロ演出としては、ハートマーク付きでの嬌声や性的快感への陶酔感を物語る蕩け顔などにおいて台詞への卑語の投入や、潤んだ瞳に突き出る舌など一定の下品さを含んだ演出を用いていますが、それらを適切な強度・分量で織り込み、マニアックになるような冒険は決してしない水準にまとめており、この訴求層を狭めないバランス感覚の良さは流石売れっ子作家と感じるところ(←参照 短編「Hスケッチ!」より)。
ページ数以上に情報量を高めるためか、連続コマなどの技巧的なものも含め、小ゴマを多用する傾向にあり、迫力ボディを前面に押し出す勢いにはやや欠けて画面構成としてもややごちゃごちゃとした印象も否めないのですが、がっつり中出し&ヒロインアクメの大ゴマフィニッシュまでパワフルに進行しているのは間違いなく、フィニッシュでの射精カタルシスもきっちり解消されるタメも魅力と感じます。

  表紙絵にて感じさせる、たっぷり肉感なお尻の充実感や、エロエロかつ可愛らしさのあるヒロインの魅力、ストレートかつ読後感の良いエロコメ・ラブコメスタイルのいずれも充実した作品集であり、この作家さんらしさもよく出ているでしょう。
個人的には、黒ギャル風不良娘さんのデレが可愛らしい短編「DQN髪ウルフェニール」がおまけの充実感も含めて最愛でございます。

デコセンタクジ『秘蜜のアルテミス』

TheSecretArtemis.jpg コトヤマ先生の『だがしかし』第3巻(小学館)を読みました。ほたるさんを目隠し&両手拘束した状態でお口に黒くて太い何か(麩菓子です)を何本も入れるいかがわしいプレイ、羨ましいです!!あと、ロリで耳年増なサヤちゃんもカワイイですが、彼女の一途な想いはなかなか報われませんねェ。
アニメ化大変楽しみですなぁ。しかし、5分とかのショートアニメではないとは素晴らしい!

  さて本日は、デコセンタクジ先生の(成年向け)初単行本『秘蜜のアルテミス』(エンジェル出版)のへたレビューです。“たくじ”名義で一般向けにおいて既に単行本を出されている作家さんですね。
綺麗なお姉さんタイプのスレンダー巨乳ヒロイン達との棚ボタラブコメ・エロコメが楽しめる作品集となっています。

TheSecretArtemis1.jpg  収録作は、繁盛しているファミレス“アルテミス”にてチーフになったアカリはお調子者なセクハラ男性店員であるサル山から他のウェイトレスの女の子を守ろうと自分の体を差し出すことを提案するのだが~なタイトル長編「秘蜜のアルテミス」全7話(←参照 明るくまじめな働き者なアカリちゃん 同長編第1話より)+読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は18~20P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。長編・短編のいずれにおいても軽く明るい調子の読み口であり、エロも濃過ぎず薄過ぎずのバランスでまとまった作品構築が共通しています。

【軽妙なノリでのラブコメ・エロコメ系】
  エンジェルコミックスのレーベルからの出版ですが、ストロングスタイルでハードコア路線を突き進む『エンジェル倶楽部』本誌の掲載作ではなく、コンビニ誌である『アクションピザッツ』掲載作ということもあって、シナリオ・エロ共にソフトで訴求層を広く構えたタイプと言えるでしょう。
長編作において、“自らの体をセクハラ野郎に差し出すヒロイン”という状況設定こそ凌辱路線を想起させるものですが、男性主人公・サル山君はスケベ野郎ではありつつ決して悪人ではなく、アカリちゃんだけでなくもう一人のヒロイン・ミィちゃんとも肉体関係になるという棚ボタ的なウハウハ感がより先行するタイプ。
TheSecretArtemis2.jpg真面目な性格であるためサル山のエロ行為に羞恥心や抵抗感を覚えつつもすっかり快感に飲まれてしまう一方、サル山の意外な頑張りや誠実さに心惹かれる部分があったり、もう一人のヒロイン・ミィちゃんとサル山の関係に嫉妬めいた感情を覚えてしまったりと(←参照 アカリちゃんの胸に芽生えた気持ちは? 長編第5話より)、順当にトライアングル・ラブの協奏曲へと発展していきます。
  お調子者なサル山の本性についてほんのりシリアスな成分を香らせたり、ミィちゃんの真剣な気持ちを駆動因として二人のヒロインの恋愛バトルが繰り広げられたりと、ストーリーを一定引き締める要素はありつつ、終盤は3Pセックスでの“どっちを選ぶの展開”というオーソドックスなまとめ方に突入するのも安心材料でしょう。
  敢えて難を挙げるとするならば、サル山君の秘めたる本質、アカリの猿山への気持ち、ミィちゃんとアカリの関係性といったストーリーにおいて主要な要素の全てに関して強く踏み込むことをせず、全て留保した状態でストーリーを落着させているのは長編ストーリーとしての魅力を大きく削いでいますが、ラストまでお気楽感を保つのであればこれはこれで正解と言えるかもしれません。
  短編群についても、お姉さん誘惑Hや、妖しげなマッサージをされちゃう女性など、軽いノリのラブコメ・エロコメが揃っており、恋愛の幸福感の甘味や強烈な嗜虐性といった要素を欠く一方で、さっぱりと淡麗な読後感にまとまっています。

【綺麗なお姉さんの清楚な色香が魅力】
  コンビニ誌ということもあって、全ヒロインが18歳以上であることが概ね分かり易い設定であり、20歳前後と思しきウェイトレスさんコンビが登場する長編作に加え、短編作では20代半ば~後半程度と思しき従姉さんや幼馴染のお姉ちゃん、ピザッ○編集長(原文ママ)の人妻美人さんが登場。
生真面目なツンデレタイプなアカリちゃんとおっとり優しいお嬢様タイプのミィちゃんという対照的なタイプのダブルヒロイン制である長編作に対し、短編作ではそれぞれ一人ヒロイン制で、エッチで少々奔放なタイプのお姉さんヒロインが主力。
ストーリーの中でキャラクターを掘り下げるという手法をあまり用いないこともあって、キャラクターとして少々平板という感こそありますが、ツンデレヒロインの“デレ”の良さや、綺麗でエッチなお姉さんに翻弄される幸福感などは分かり易いキャラクター属性である故に魅力としてよく伝わっています
d979894e.jpg  スレンダーな体幹からスラリと伸びる四肢、程好いサイズ感の柔らか巨乳&形のよいヒップを組み合わせたスレンダー巨乳ボディは、強い個性や圧倒的な肉感を感じさせるタイプではありませんが、綺麗なお姉さんタイプの清楚な色気との親和性は高く、キャラデザインとして端正にまとまっている印象(←参照 美人従姉さんのパイズリ 短編「あんこ姉ちゃんは欲求不満!」より)。
なお、短編3作を中心として全裸Hが主体という印象がありますが、長編作ではウェイトレスさんコンビということもあって、ミニスカ&ハイソックスなウェイトレスコスチュームでの着衣セックスを相応に充実させています。
  成年向け作品以前に商業媒体での執筆があったこともあって、成年向けでは初単行本ながら絵柄は単行本を通して安定。漫画チックな表情変化なども含め、適度な作画密度でカラッと健康的な印象を保つ絵柄であり、作品の雰囲気によくマッチしています。余談に近いですが、ファミレスが舞台の長編作で料理がちゃんと美味しそうに描けているのは個人的に高く評価したいポイント。

【量的にも質的にも適度なボリューム感の濡れ場】
  基本的には明確な抜きツールとしての構築であり、エロシーンも標準的な分量を備えていますが、それと同時にセックス以外のちょっとHな行為も含めてのエロシーンであり、ガツガツと性欲任せで突き進むハードコアな雰囲気よりかはソフトな雰囲気を有することもあって、体感的なボリューム感は多少控えめなタイプと言えるかもしれません。
  スケベ野郎に体を好きなようにされてしまう(長編)、人妻ヒロインが超絶テクの整体師のエロマッサージで陥落してしまう(短編「揉みほぐします満月堂!」)といった、背徳感や嗜虐性を想起させるシチュエーションをしばしば投入していますが、男性側に害意がないこと・女性側もそれらの行為を通して不幸にならないこともあって、ラブコメ・エロコメのアクセントとして機能する範囲に収める描き方をしています。
そういったシチュエーションやプレイによって、ヒロインの羞恥心や背徳感に由来する快楽を引き出すことがむしろ主眼であると言え、お触りやキスといった“エッチ”な行為から前戯パート、そして前穴オンリーで揃えた抽挿パートというオーソドックスな流れの盛り上がりを適度に高めています。
  前戯パートを比較的長めにとってフェラやふかふかバストでのパイズリを丁寧に描いたり、ヒロインの端正な女体をまさぐったりな描写で興奮を高めたりするケースもあれば、愛撫シーンを身近にとってから抽挿パートに移行してピストン運動の尺を長めに取るケースもありつつ、どちらかと言えば1回戦仕様でまとめるパターンがメインでしょう。
TheSecretArtemis4.jpg羞恥や驚き、興奮などの表情をビビットに表現し、火照った頬と潤んだ瞳で王道的にまとめる蕩け顔、しっとりと汗などで濡れる表情やバストをアピールさせつつ過剰にならない程度に投入する結合部見せつけ構図、ハートマーク付きの嬌声など、エロ演出についてはオーソドックスな手法を適度な密度で織り込むスタイル(←参照 アクメフェイスでだいしゅきホールドフィニッシュ! 長編「秘蜜のアルテミス」第2話より)。
フィニッシュシーンを中心として適度に強い視覚的インパクトはあり、男女の肢体の密着感をある程度意識しているのも美点。コマ割りにやや堅苦しさを覚えて、画面全体の密度のコントロールに問題を感じることはありますが、量的にも質的にも総じて軽過ぎず重過ぎずのちょうど良いバランスを保っている分、楽しめる層は幅広いだろうと考えます。

  分かり易い抜きツールでありつつ、全体的にさっぱりとした印象があり、これが間違いなく長所でありつつ、同時にハードなものやエッジの効いた作品を求める諸氏にとっては短所でもあるでしょう。
個人的には、普段は真面目でツンツンしているアカリちゃんの蕩け顔が大変よかった長編「秘蜜のアルテミス」が最愛でございます。

ふくまーや『めがもり!』

MegaSized.jpg 叶恭弘先生の『KISS×DEATH』第2巻(集英社)を読みました。戸津君の女性恐怖症が弱点でありつつ、それがバトルにおいて一種の強みにもなるという設定はさすが能力バトルが上手いこの作家さんと感じたところ。本人はそう感じていないのかもですが、なんとも羨ましい役得。
そして上品さもありつつちゃんとエッチなパンツ描写やおっぱい描写は如何にも少年漫画のエロ成分で大変よいのですなぁ。

  さて本日は、ふくまーや先生の初単行本『めがもり!』(ジーウォーク)の遅延へたレビューです。現在は『彩蛇』にリニューアルした『QooPA!』は結構個性的な作家陣・作風というイメージですが、この作家さんもその一人ですね。
柔らか駄肉がたっぷり詰まった巨乳&ぽってりお腹&巨尻ボディのヒロイン達とのドタバタ模様&肉圧たっぷりエッチな作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は16~24P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移しています。読み口は概ね軽くまとめられており、ストーリーとしての読み応えには欠けますが、もっちり柔らかな重量級ボディを満喫できるエロシーンを十分量用意しています。

【軽い読書感のドタバタエロコメ・ラブコメ】
  作劇の方向性を大まかにカテゴライズすればエロコメ・ラブコメ系統と言え、ぽっちゃりアイドルさんが睡眠薬を飲まされて知らぬうちに枕営業をさせられるという陰湿さのある短編「抱き枕アイドル希愛ちゃん☆」を除けば概ね穏やかで軽い読み口の作品が揃っています。
勤め先ではしっかり者のキャリアウーマンではありつつ家の中では自堕落なお姉ちゃんとのラブラブHな短編「お姉ちゃんの裏顔」、主人公の少年を柔らかボディで優しく包み込んで色々と面倒を見てくれるベイマ○クスロボットお姉さんが登場する短編「PAI-M4X サクラ」など、柔らかボディに肉体的にも精神的にも甘えられるシチュエーションも用意。
MegaSized1.jpg  その一方で、純朴な田舎娘さんをスカウトと騙してエッチに持ち込んだり(←参照 ぽっちゃりバニー! 短編「ガールスカウト」より)、元気いっぱいで性的な知識に乏しいお馬鹿ガールをやはり言いくるめてエッチしちゃったり(短編「柿崎フィットネス」)と、ラブラブ感はむしろ希薄なシチュエーションも投入されています。
とは言え、主人公側にヒロインに対する害意や悪意があるわけではなく、キュートな反応を示す彼女達に心惹かれていきますし、なんだかんだで彼女達も幸福になるハッピーエンドへと収束していくために、それらの強引な状況もドタバタ模様の一種として理解するのが正しいでしょう。
  全般的にストーリー性はほとんど目立ちませんが、それ故に平和な印象が担保されていることに加え、ヒロイン達のお肉たっぷりぽっちゃりボディという特徴を最大限に前面へ押し出す上では、軽く穏やかで、むしろ薄味な作劇の方が好ましいとも評し得るでしょう。

【駄肉たっぷりなお腹も特徴なぽっちゃりボディ】
  ハイティーン級の女子高生や20歳前後の女子大生、20代半ば程度の働くお姉さんとある程度狭い範囲の年齢層で固まりつつ、例えば女子高生ヒロインといった特定の年齢設定等にはあまりこだわらないスタイル。
MegaSized2.jpgちょっとお馬鹿で意地っ張りな妹ヒロインや弟君を(性的な意味でも)溺愛しているお姉ちゃんヒロイン、方言丸出しな純朴田舎っ子に、いかにもステレオタイプなオタク喋りをするオタクメガネっ子ちゃんなど、ヒロインのキャラクター設定にキャッチーな属性を盛り込みつつ、エロシーンではキャラ属性に準拠した可愛らしさを高めているのは大きな美点(←参照 異性として見られることを恥ずかしがるオタクな先輩女子 短編「ナードなやつら」より)。
また、お馬鹿さや純粋さなどのキャラクター性が、会話の中で示されることでコメディとしての楽しさに結びついているのも小さくない美点であり、前述した軽く穏やかな読み口の形成に貢献しています。
  ヒロイン達のボディは、不摂生などの影響もあって柔らかい体脂肪がたっぷりと身に付いた重量級ボディであり、むにゅむにゅと柔らかでボリュームたっぷりの大福おっぱい、これまたビックサイズなむちむち餅ヒップ、そしてはち切れんばかりのハム(太腿)が組み合わさっています。
MegaSized3.jpgこれら乳尻の存在感も強力ですが、“ぼよっぼよっ”という擬音と共に描かれる駄肉たっぷりなお腹の表現も特徴的であり、余ったお肉がスカートなどの服の上に乗っかってしまったり(←参照 駄肉onブルマ! 短編「オーバーランナー」より)、座ると太腿の付け根で肉の膨らみラインが生じたり、膨れたお腹に汗が溜まっていたりと、お腹のアピールも大いに目立ちます。
  絵柄が漫画チックな可愛らしさを十全に引き出していることに加え、全体の肉付きがいいことから各体パーツの存在感が突出せずにバランスが保たれていることもあって、重量級ボディであるにも関わらず、マニアックな“デブキャラ”になる一歩手前でエロ可愛い二次元キャラとして女体描写をまとめているのは唸らされる点であり、この作家さんの大きな強みではないでしょうか。

【ベーシックな演出・構図ながら存在感抜群の肉感ボディ】
  前述した様にシナリオパートにはあまり存在感はなく、いい意味で性欲に忠実にエロシーンへと元気よく突入していくため抜きツールとして十分なエロシーンの分量を確保。また、ヒロインの柔らかボディをたっぷり揉んだり触ったりすることで質的な満足感が高まっているのも評価すべきポイントでしょう。
  これまた上述した様に、騙しエッチや睡姦、なし崩し的に挿入に突入といったエロシチュエーションも認められますが、男性側の性欲がムチムチボディによって暴走状態となってのものであって、基本的には嗜虐性や暴力性は乏しく、むしろ戸惑ったり恥ずかしがったりなぽっちゃりヒロイン達のエロ可愛い痴態を楽しむためのものと感じます。
  前戯パートではヒロイン側のフェラや手コキなどのサービスを甘受しつつ、柔らかお肉たっぷりな彼女達のおっぱいやお尻、そしてお腹の感触をたっぷり揉んで楽しむ描写も標準搭載。また、ムチムチなお尻や太ももをたっぷり見せ付ける構図で、ぬめっていくおま○こを丁寧に愛撫する描写も特徴的。
MegaSized4.jpg抽挿パートでは、この重量級ボディの抱き着く体位でその温かさと柔らかさを満喫したり、主観構図で快感に染まる表情とぽっちゃりお腹&巨乳を併せて鑑賞したり(←参照 お姉ちゃんのデレ顔 短編「お姉ちゃんの裏顔」より)、ビックサイズ桃尻が重量感たっぷりに触れ弾む騎乗位やバックからの突き込みで魅せたりと、ヒロイン達のむちむちボディを活かした構図が目立つのも属性持ちには嬉しいところ。
  エロ演出に関しては、密度の高さを意識するスタイルではなく、演出面についても快感や羞恥などに紅潮して瞳を潤ませる穏やかな蕩け顔や、漏れ出る嬌声、淫液の漏れ出る結合部アップ構図に断面図など基本的なエロ演出を施しており、悪く言えば少々地味で、個性的な演出手法ではないのですが、ぽっちゃりボディそのものに明確な特色があるので、その意味ではバランスが取れているとも感じます。
  柔らかボディと密着しながら最奥で白濁液を発射し、ヒロイン達もキュッと瞳を閉じながら絶頂の快楽に反応する中だしフィニッシュは大ゴマ~1Pフルで描かれており、快感の余韻に浸りながら脱力し、膣から白濁液が零れ落ちる追加描写も含めてラストの抜き所を形成しています。

 ぽっちゃりムチムチヒロイン達のエロ可愛さをたっぷり鑑賞できる1冊であり、その属性の有無によって評価は変わってくると思いますが、決してマニア路線ではなく、間口は結構広いタイプだと感じます。
個人的には、お馬鹿で意地っ張りな妹ちゃんがなんのかんのでお兄ちゃんラブな短編「初々しい妹」と、しっかり者お姉ちゃんの素顔がキュートな短編「お姉ちゃんの裏顔」がお気に入りでございます。
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