2015年06月

夏庵『処女ネトリア』

MaidenNetria.jpg 沙村広明先生の『ベアゲルダー』第2巻(講談社)を読みました。得体の知れないブツ、ヤクザの抗争、秘められた陰謀を追う記者と、なんともアングラめいた展開が今回バリバリ進行する作品ですが、大善と巨悪は時に表裏一体というべきなんでしょうかね。
しかし、睫毛さんのずべ公アクションシーンは、スピード感といい、切れ味といい、なんともカッコいいですなぁ。

 さて本日は、夏庵先生の『処女ネトリア』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『堕女ヅクシ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
肉感ボディの美少女達が悪意溢れるネトラレ展開に巻き込まれ、その心身を凶悪な快楽に蝕まれていく作品集となっています。

MaidenNetria1.jpg  収録作は、主人公の子供の頃の想い人である長女、彼を慕っていた次女・三女がいずれも小父の毒牙にかかりメス奴隷に調教されていく中編「“散”姉妹ものがたり」全4話(←参照 次女の言葉の真意は・・・ 同中編第1話より)+フルカラー掌編(4P)、彼氏と離れて働きに上京した純朴な娘さんに工場長の毒牙が・・・な中編「上京ナイトメア」全4話、および読み切り形式の短編2作。
中編「“散”姉妹ものがたり」のフルカラー掌編を除き、1話・作当りのページ数は10~24P(平均18P弱)と、書店売り誌初出としては控えめな部類。とは言え、内容的にはヘビィであり、エロもこってり感のある仕上がりなので満腹感は十分にある1冊と言えるでしょう。

【純粋さを悪が踏み躙っていく理不尽さ・無力さ】
  ハッピーで明るい雰囲気のラブコメディを描いても上手い作家さんですが、最たる武器は強烈な絶望感と無力感を読み手に植え付ける寝取られ作品と言え、今単行本は全てブラックな寝取られエロで統一されています。
  過去の想い人も含め、愛する三姉妹と同居と思いきや、その全員があくどい小父さんに凌辱・調教済みという、棚ボタ的ハーレムラブコメの王道イージー設定をフルスロットルで轢殺する中編「“散”姉妹ものがたり」は、ラブコメ的な展開も上手い故の強烈な切り替えしがやはり魅力的。
MaidenNetria2.jpg本作は、寝取られた側である男性主人公の挙動にも焦点を置いており、凌辱の果てに心が壊れかけた彼女達を自死に追い込まないためだけに主人公の存在が許容され(←参照 縋る相手はもう主人公だけ 同中編第3話より)、絶望的な寝取られ状況を打破することも、そこから逃避することも許されず、ただ愛する人を喪失した虚ろな存在として生を留める暗澹たるラストへと向かっていきます。
  もう一本のメインである中編「上京ナイトメア」では、寝取られる立場となる彼氏キャラクターの存在はそこまで目立っておらず、むしろ罪悪感と戸惑いの中で、その純朴さに付け込まれてやっぱりあくどいおっさんにねちねちと調教を繰り返されるという、これまた実にダウナーな展開を示しています。
いわゆる“ビデオレター”や寝ている主人公の隣での寝取りセックス、無慈悲な孕ませ等々、各作品において寝取られ展開における定番の要素を完備させているのも、この類の作品としての安定感を高める要因でしょう。
  ストーリー展開において際立った個性こそありませんが、何の落ち度もない誠実な女性が、ふとしたことから悪漢に付け込まれ、凶悪で背徳的な快楽によって、その心と体、ピュアな恋路、そしてその人生を無慈悲に踏み躙られるという無慈悲な理不尽さ、そしてそれに何らコミットできない男性(および読者)の無力感・喪失感は強く共通しており、それこそが寝取られエロとしての醍醐味であると同時に、苦手な方にとっての最大の忌避要因と評し得るでしょう。

【むっちり弾力バスト&ヒップの肉感美少女・美女】
  「散姉妹」シリーズの次女&三女コンビや、短編「ダメ!絶対!不純異性交遊❤」の委員長さんなど女子高生級のヒロインも登場しつつ、三姉妹の長女さんや短編「人妻アソビ」の若奥様、中編「上京ナイトメア」の20歳前後程度と思しき女性など、成人女性も同じくらいの人数で投入しています。
  主人公の幼馴染や、少年時代の憧れの人、貞淑な若奥様に健気で純朴な彼女さんなど、ラブエロストーリーでは主人公とラブラブな関係になることが、言ってみれば鉄板となっている様な設定のヒロインを、敢えて寝取らせることで喪失感や理不尽さをブーストさせる手腕は、王道でありつつもやはり見事。
優しいお姉ちゃんだったり、クール系ツンデレ娘だったり、お兄ちゃんラブ的な妹キャラだったり、主人公にだけはデレる鉄の委員長キャラであったりと、ここらのキャッチーなキャラクター属性もやはりラブコメ的に定番の造形といえ、彼女達の純粋性が快楽と狂気に浸されて変質していく様も寝取られエロとしての魅力の一つでしょう。
MaidenNetria3.jpg  女体造形としては、骨格をしっかりと感じさせると共に、その上を柔らかなお肉が十分に包み込んだ肉感ボディであり、程好く華奢さ・スレンダーさを腰骨や鎖骨等の骨格から感じさせつつ、むっちりと弾力感溢れる巨乳や安産型ヒップの存在感でストレートなエロさを叩き出すスタイル(←参照 おっぱいぶるんぷるん! 中編「上京ナイトメア」第3話より)。
女体全体の均整はよく取れていますが、決して綺麗な肢体に専念しているわけではなく、下腹部の程好い駄肉感と腰骨の隆起の対比や、もちもちおっぱいの先端でぷっくりと膨らみを示すエロ乳輪、しっとりと濡れて蠱惑的なテカりを見せるリップなど、適度な猥雑さを女体描写に織り込んでいるのも実用性を高めている要因でしょう。
  現在においては、ややオールドスクール寄りのエロゲー絵柄という印象もありますが、オーセンティックな絵柄である分、適度な色っぽさとキャッチーさのバランスを取った表情付けと肉感たっぷりのボディの組み合わせというキャラデザにはしっくりくる絵柄であり、単行本を通して安定感が高いのも加点材料。

【肉感ボディの迫力描写と強烈なエロ演出の融合】
  寝取られ展開へと一度舵が切られてしまえば、後はひたすらに状況が悪化していくという無慈悲な展開であり、上述した様に各種お約束のプレイや状況なども織り込みつつ、ひたすら陰湿な騙しエロと凌辱が続いていくハイボリュームな寝取られエロとなっています。中編作2本は、やはり状況の悪化を丹念に描いていくことで、寝取られエロとしての粘度を上げていると評し得ます。
相手を騙して強引にセックスに持ち込んだり、処女を奪うことを強調したり、愛する人が眠っている傍で敢えてセックスしてヒロインの罪悪感や羞恥心を煽ったり、ハメ撮り撮影して寝取り相手に送ったり、乱交や薬物セックスなど強烈な責めで快楽漬けにしたり、トドメの孕ませ&ボテ腹セックスがあったりと、定番のプレイを含めてヒロインの肢体と精神を悪意で嬲り尽くしていくエロ描写は十二分に攻撃的。
また、ヒロイン達が、愛する男性への恋心やそれ故の罪悪感を保ち続け、その反面恐怖と快楽で支配されていくという精神の揺れ動きを丁寧に描写していることも、寝取られエロとしての確たる魅力と言えるでしょう。
MaidenNetria4.jpg  好きな相手への恋心を快楽によって塗り替えるという構図であるため、強烈な快楽とそれに対する激しい反応をエロ描写の骨格としており、肉感ボディの至る所を調教されていくと共に、寝取りち○この一方的な突き込みに、蕩けまくった表情や苦悶と喜悦の入り混じった嬌声、だらしなく漏れ出て行く愛液や母乳などの液汁描写といった演出で彩られた破滅的な痴態を曝け出していきます(←参照 短編「ダメ!絶対!不純異性交遊❤」より)。
演出面での派手さ・激しさも特色ですが、乳尻を中心にむっちりとした肉感ボディの存在感を前面に押し出すことで密度の高いエロ描写となっており、重たげにゆさゆさと揺れる爆乳や激しい腰使いでパンパン打ち鳴らされる桃尻、連続するアクメにビクビクと痙攣する肢体全体の描写などもダイナミックで実にパワフル。
  お口でのフェラや豊満バストによるパイズリなどからの射精シーンも投入しつつ、何と言っても醍醐味は、愛する人の子種を受け入れるハズであった子宮に寝取りおっさんや見知らぬ男どもが精液を注ぎ込む中出し描写の連発であり、堕ちきった蕩けアへ顔や妊娠を拒絶する悲痛なアクメフェイスのヒロインに、結合部ドアップでトドメの孕ませ宣言&大量中出しを決め込む凶悪なフィニッシュまで猛然と突き進み、白濁液が膣口から零れ出る様子をわざわざ見せ付ける追撃描写で強烈に〆ています。

  寝取られエロの名手であり、苦手な人は全力で回避すべきですし、無論、このジャンルの王道を楽しみたい諸氏には安心してお勧めできる1冊。イージーな転落展開も含めて大いに理不尽ですが、その理不尽さこそが肝要であるとも言えるでしょう。
個人的には、三姉妹の三者三様の堕ち方が魅力な中編「“散”姉妹」シリーズと、真面目委員長のハードな寝取られ凌辱エロが楽しめる短編「ダメ!絶対!不純異性交遊❤」が特にお気に入りでございます。

小島紗『性交祭』

SexFestival.jpg 濱田浩輔先生の『はねバド!』第5巻(講談社)を読みました。成長した主人公が強力なライバルと再戦というスポーツ漫画王道の展開に心躍りますね。石澤との熱戦も含め、試合の描写の勢いがここ最近素晴らしいと思います。
もちろん、なぎさちゃんのおっぱいとか、おっぱいとか、それからおっぱいとかも眼福でございます(不規則発言)。

  さて本日は、小島紗先生の『性交祭』(ワニマガジン社)の遅延気味へたレビューです。なお、先生の前単行本『学園性活』(ティーアイネット)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ストレスフリーなラブラブ棚ボタ展開の中で巨乳美少女ヒロイン達と汁ダク&ちょい変態エッチが満喫できる作品集となっています。

SexFestival1.jpg  収録作は、学園の行事であるフリーセックスのお祭りの中で、二組のカップルそれぞれのエッチを描く連作「性交祭」正続編+描き下ろし後日談(19P)、エロゲオタクな主人公のお隣に引っ越してきたのはやはりエロゲオタクの美少女で、彼女と色々な方面で意気投合し~な連作「隣のヲタ娘は俺の嫁」全2話(←参照 エロゲみたいなことして欲しいヒロイン 同連作第1話より)+描き下ろしフルカラー後日談(2P)、村の伝統儀式での種付け祭りで自信のない男性主人公に対して、幼馴染の女の子が~な短編「菜々子と悟」+描き下ろし後日談(8P)、および読み切り形式の短編2作。
描き下ろし作品が計29Pという大盤振る舞いですが、それを除き、1話・作当りのページ数は24~30P(平均27P強)と十二分なボリューム感のある水準。ストーリーの読み口は柔らかく・軽く仕上げられており、ハイカロリーな描写で十分に長尺のエロシーンをメインに組み立てています。

【棚ボタ据え膳展開でがっちり固めた幸福感】
  適度に甘く優しいラブストーリーで全体の調子を整えつつ、棚ボタ的な幸福感が溢れる中で美少女とたっぷり和姦を楽しむという、読み手の脳味噌に負担を極力かけず、ち○こには負担をかけるという作品構築であり、万人受けしそうなスタイル。
各作品では、エロゲ大好きな美少女が引っ越してきて、自らエロゲみたいな調教プレイをご所望であったり(連作「隣のヲタ娘は俺の嫁」)、学校や村公認のセックス祭りで、普段から気になっていた女の子とラブラブHできることになったり(連作「性交祭」短編「菜々子と悟」)、エロ漫画大好きで自らも創作している女教師さんや緊縛プレイに興味津々な従妹コンビといったヒロインが登場したりと(短編「別に教師がオタでもいいでしょう!?」「小悪魔姉妹❤」)、エロに直行可能な設定・ヒロインを擁した据え膳棚ボタ展開を開陳しています。
いずれの作品でも、性的な嗜好やイベントを介在として男女関係が進展する展開を共通しており、互いの恋心や性的好奇心をオープンにして相互に認め合うという構図が、エロまっしぐらなストレートな展開の中で話としてのポジティブさや登場人物達の幸福さを生み出しているのも一つの特徴。
SexFestival2.jpg  また、ある程度のコミカルさを有しつつ、笑いの勢いに頼ることは無く、ヒロインの女の子達の素直な恋心の告白や(←参照 B○Y’s Be的王道!! 短編「菜々子と悟」より)、恋や性の希望が叶えられたことの幸福そうな様子などで、恋愛ストーリーとして適度な甘酸っぱさを備えていることで、棚ボタ的な幸福感をエロ以外でも増幅させているのも魅力でしょう。
  棚ボタなラブエロストーリーの様式美で堅牢に固めているため、ストーリーそのものとしての面白みはほとんどありませんが、それ故のブレのなさ・安定感、起承転結のまとまりの良さ、そして豊富な描き下ろし後日談で更に幸福感をブーストするサービス精神は大きな加点材料と評し得ます。

【スレンダー巨乳ボディな清楚系美少女達】
  幼馴染さんだったり、エロゲ趣味同士のお隣さんだったり、従妹ちゃんだったりと設定は様々ですが、短編「別に教師がオタでもいいでしょう!?」の清楚系ルックスの美人教師さんを除き、女子高生級の美少女ヒロインで統一された陣容となっています。
クーデレ系幼馴染に小悪魔系の先輩ガール、大人しい性格ながらエロの探究には貪欲な娘さんにツンデレ系幼馴染などなど、定番のキャッチーなキャラクター性でヒロインの魅力を分かり易く伝達しており、恋愛エロの幸福感を高めています。
  連作「隣のヲタ娘は俺の嫁」や、連作「性交祭」続編に登場する黒髪ロング巨乳のヒロインを代表的として、キャラデザインとして可愛らしさよりも清楚な美しさや快活な色気を前に出したタイプの美少女が多く、そんな彼女達が主人公に対してのみ淫らに乱れるという図式もまた男性にとっての独占欲を刺激する要因。
  妹系ヒロインについて一部おっぱいサイズが控えめなキャラクターも存在するものの、スレンダーなボディにむにゅんむにゅんと柔らかな弾力感のある巨乳&桃尻を備えたボディデザインが主力であり、グレースケールでスベスベ&ツヤツヤ感を強調した柔肌の表現と合わさって煽情性の高い女体になっています。
SexFestival3.jpg後述する様にアナル関連の性行為が多いこともあって、ツルツル鏡面仕様の股間と共につつましやかながら皺の寄ったアナルを絵的にフィーチャーすることが多く(←参照 ぱくぱくアナル 連作「性交祭」続編より)、艶っぽい髪の毛の表現やストッキングに包まれた足の指、淫液が絡みついて淫猥さを増す各種粘液など、体パーツ描写の細やかな描写が肢体のエロスを増強しているのも美点と言えるでしょう。
  女流作家的な描線の細やかさ・修飾性の高さ、独特な艶っぽさの表現などもあるものの、それがクセとして悪い方向に働くことなく、アニメ/エロゲー的なキャッチーさと華やかさが無理なく同居しているのが絵柄の美点であり、単行本通して安定すると共に表紙絵とも完全互換の安心仕様となっています。

【美少女が綺麗に熱っぽく蕩けるハイカロリーなエロ描写】
  前述した様にエロメインの作品構築であり、また各エピソードのページ数が多いこともあって長尺のエロシーンで構成されており、標準的な分量を確保する前戯パート、膣内射精・アナル中出しを複数回投入する抽挿パートで複数ラウンド制を構成するエロシーンは抜き所を多数配置する嬉しい仕様。
  いずれの作品も棚ボタ的な幸福感をベースとする和姦エロで構成されており、ラブラブ感の強調が為される作品がメインですが、そこに調教プレイ(あくまでプレイ)やら緊縛セックスやら大人のオモチャを使った二穴同時責めやらと、変態チックなプレイを絡める頻度が高いのが特徴となっています。
また、アナルセックスの投入頻度が高いのも特徴であり、前穴だけでなく全部の穴に挿入してヒロインを全部味わい尽くしたい男性側の要望や、ヒロイン側の性癖などによって、前穴挿入&射精と、アナル挿入&射精の両方を抽挿パートで展開するケースが多くなっており、上述したエロアナルが物欲しげにパクパクしたり、ち○こをキツキツに受け入れたりな描写がエロ的なポイントの一つ。
SexFestival4.jpg  ヒロイン側が積極的なご奉仕をしてくれる状況もありつつ、基本的なコンセプトは変態チックなプレイも絡めつつ、彼女達をメロメロに蕩かせて快楽の喜悦へと男性が導くことにあり、トロンと蕩けた表情に乱れた嬌声、そして結合部から溢れる粘度の高い愛液を初めとする大量の淫液がヒロインの痴態を彩る演出は、彼女達の美しさを減衰させることなく、ハイカロリーな描写につながっています(←参照 クール系ヒロインの乱れっぷり 連作「性交祭」正編より)。
また、断面図や透過図を多用したねっとりとした描写も美点の一つであり、屹立した肉棒に舌や唇が吸いつきながら動く様子を口内描写や連続した描写などで強調したり、膣口から子宮口までストロークするち○こに肉襞が絡みつく様子を断面図で示したり、抽挿感の勢いや深さをパワフルな全体描写に透過図を併用したりと、前戯・抽挿の両パートで活躍。
  前述した通りに複数ラウンド制のエロシーンであり、フェラやパイズリのご奉仕から白濁液をヒロインの綺麗な顔にぶっかけたり、愛撫で絶頂したりな前戯パートの抜き所と、アナルや前穴をたっぷりとピストンされて白濁液と共に愛液をたっぷり放出する結合部を見せ付ける絶頂シーンな抽挿パートの抜き所を用意しています。

  ラブエロ系抜き物件として非常に信頼性が高い作品集であり、綺麗な美少女ヒロイン達が好きな相手にだけ魅せるハードな蕩けぶりを堪能できます。
個人的には、エロゲー大好きガールが主人公にエロゲーみたいな調教プレイを志願してラブラブ調教プレイ&アナル開発&メイドコスプレな連作「隣のヲタ娘は俺の嫁」が最愛でございます。

せいほうけい『ちっぱいはせいこうのもと』

TinyBustMakesMeSuccess.jpg わらいなく先生の『KEYMAN』第9巻(徳間書店)を読みました。バトラーの言動からただの執事ではないと思っていましたが、本作の世界観の核心に関わる存在であったことには驚かされました。
しかし、人間の神聖性を望むあまりに多くの人間を犠牲にし、自らも贄としたクライヴは何とも憐れでしたねぇ。ネクロさんは彼の最期に何を感じたのでしょうか。

  さて本日は、せいほうけい先生の『ちっぱいはせいこうのもと』(茜新社)の遅延へたレビューです。約3年ぶりの新刊となりますが、前単行本(初単行本)『ちっちゃいがいっぱい!』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ちっちゃくて愛らしいロリータ天使達の無垢さに甘えさせてもらうハッピーロリータ作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編10作+描き下ろしおまけ漫画(6P)。描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は12~22P(平均18P強)と書店売り誌としてはやや控えめな部類。
軽快な読み口のシナリオと、量的には標準的なエ8ロシーンとで構成されていますが、後述する様に内容そのものの強烈な存在感があるため、ページ数以上に満腹感のある1冊であると感じます。

【突飛な理屈すら受け入れる天使の如きロリヒロイン達】
  シチュエーションは作品によって様々ですが、各作品に共通するのはキュートなロリータ少女・幼女ヒロイン達が、主人公とのセックスを“受け入れる”と共に純真な恋心で主人公のことを慕ってくれるドリーミーなハッピーロリータを展開すること。
ハッピーロリータ系の作品として、純真なロリヒロインが主人公の気持ちや性欲を優しく受け止めてくれるという点は肝要な部分でもあり、その描写の中でヒロイン達の純粋さ・無垢さが際立つというのはロリキャラとしても低年齢層のキャラを扱うこの作家さんの作品では顕著と言えるでしょう。
TinyBustMakesMeSuccess1.jpg  少児性愛の問題点や害悪といった観点を敢えて排除するハッピーロリータ系の作品では、軽妙であることやコミカルであることは読み口を円滑にすることに貢献するものですが、主人公の男性による女児とのエッチに関するかなり突飛な理屈や発現などでお馬鹿なコメディを形成しているのも本作の特徴でしょう(←参照 アナルオナニーに夢中な妹に対して 短編「アナルにちんぽははいりますか」より)。
「園児パンチは性行為」「天使だ・・・いや、聖母だ!」「結婚成立ぅぅぅっ!!」「ちんぽにはお尻に挿入りやすくなる機能が備わっているんだ」(いずれも原文ママ)等々の珍言が炸裂するなか、それに混乱したり意味がよく分からなかったりしながらも男性を受け入れるヒロイン達の姿は二次ロリ属性の人間にとって正しくエンジェル。
  クレイジー(褒め言葉)な状況の中で、甘く優しい関係性が描かれているわけですが、それは作中においても社会的に是認されているものでは決してなく、悪く言えば作中で強調されているヒロイン達の無知や無自覚に付け込み、女児ヒロインとの閉鎖的な関係性の中でのみ成立しているため、これを非現実の理想空間として甘受できるか、唾棄すべき非倫理的行為として嫌悪するかは読み手の嗜好によるところでしょう。
  性行為を通しても主人公とヒロインのほのぼのとした幸福な関係や、ヒロイン達自身の純粋性は一切の汚損を受けることはなく、性行為以前と同様の優しい関係性が持続するハッピーエンドでまとめられており、徹頭徹尾ドリーミーな二次元ロリ桃源郷が展開されていると評し得ます。

【純粋さ・無智さが強調されるロリータヒロイン達】
  あどけない表情のロリータエンジェルたちのみが登場する安心のLOレーベル作品ですが、半数弱程度の割合で中○生や小○校高学年クラスのローティーン達も登場する一方で、幼稚園児を含む一桁クラスのょぅじょヒロインが多数登場する陣容
思春期入りたてのヒロインと、思春期どころではない低年齢層の間ではある程度の描き分けがあるとはいえ、どちらも可愛らしいロリキャラクターとしてある意味では同様に描かれている為、ペド成分がそこまで強く印象に残ることはないものの、読み手のストライクゾーンによって評価が大きく割れることは間違いないでしょう。
TinyBustMakesMeSuccess2.jpg  上述した様に、ヒロイン達の純粋性・無垢さはシナリオ・エロ展開において非常に重要な要素であり、性的な事象がそもそも理解できない年齢層や、理解していても主人公相手には羞恥や嫌悪を覚えない少女が登場すると共に、その純粋性で大人の男性を優しく受け入れてくれる描写もキャラクター描写における要となっています(←参照 ょぅじょになでなで、いい子いい子されながら乳吸い・・・天使! 短編「園児のための新しい教育」より)。
下は園児で上は中○生と、年齢層が幅広いこともあって、主人公の性的言動に対するリアクションや理解の程度も様々ですが、いずれにしても行為に対して積極的・自発的に寄与、もしくは追認することが多く、ここらも読み手の罪悪感を払拭することに一役買っています
TinyBustMakesMeSuccess3.jpg  園児スモッグや吊りスカート、学校の制服にふわふわのお洋服などなど、各種衣装に包まれた女児ボディは、適度にお肉がついてふかふかな柔らかおっぱいが膨らんできた思春期ボディから、完全なぺたんこバスト&イカ腹ボディに、胴体に比して手足が短い印象のペドボディまで幅広め(←参照 短編「気が付いたら幼女と結婚していた」より)。いずれも明瞭にロリボディではありますし、未成熟な乳首や性器等の体パーツも共通する要素となっています。
初出時期に一定の開きがあることもあり、キャラデザを含む絵柄は収録作品間で一定のバラつきがあることに要留意。胡乱な表現になるものの、児童向け漫画のようなキッチュなキラキラ感がむしろ減退し、むしろロリヒロインの素朴な可愛らしさを漫画チックに抽出するような方向性に変化した様に個人的には感じます。

【ょぅじょがたっぷり感じて蕩けまくりな甘エロファンタジー空間】
  明確にエロメインの作品構築ではありますが、そもそものページ数がさほど多い訳ではないこともあって、たっぷり長尺とは言い難い部類。とは言え、性的なことを何も知らぬょぅじょの肢体をたっぷり感じさせて蕩けさせるという内容そのものの禁忌感が強いこともあって、満腹感は相応に強いと言えるでしょう。
  主人公側が謎理論で押し切る場合もヒロイン側が積極的である場合も含め、合意の上での性行為として描かれていますが、低年齢層を中心に性行為を性行為として理解さえしていない場合がかなり多く、その点がより背徳感・禁忌感を増幅していることで、一般的な和姦エロとは趣向にある程度の差異があることは留意されたし。
  エロ展開としては、挿入前の前戯パートを量的・質的に充実させているのが特徴的であり、ヒロインの未成熟ボディをたっぷりぺろぺろしたり、指で弄ったりして彼女達にとって未知の快感を味わせたり、また行為の非倫理性や禁忌性を理解しないもしくは敢えて無視しているロリキャラたちが無邪気な表情で手コキやフェラなどのサービスプレイをしてくれる様子を丹念に描いていきます。
  この段階で既に蕩け始めているロリータガールズの、小さくて温度の高いキツキツ女児ま○こに挿入すると、多少の苦しさや痛みは覚えるものの、すぐに順応して快感を覚え始めると共に、男性の欲望を優しく受け止めて相手が性的な快感を得ていることに対して喜んでくれるという、二次元空間でのみ可能なラブラブで蕩けまくりの女児セックスを表現。
TinyBustMakesMeSuccess4.jpg成人男性の体躯を比較的多く描写することで、小さなボディとの対比や、その肢体が軽々と体位変化されていく様を強調。乳首や陰核などの性感帯を刺激しながら、紅潮してふにゃふにゃになった表情のヒロイン側を更に気持ち良くさせていくピストンを繰り出すことで、熱っぽい陶酔感が徐々に濃密になっていく描写の流れは秀逸と評し得ます(←参照 ふにゃふにゃスマイルにきゅんきゅんお股 短編「妹が泣き止むのなら俺は犬にだってなる」より)。
  ギュッと抱きしめ合う正常位や対面位、小さなボディを抱えてガンガン突き込むバックや小さなボディを軽々と上下させて突き込む対面座位や騎乗位などなど、体位変化が比較的多く、結合部の見せ付けを意識しつつヒロインとの密着感や抱擁感が意図された描写も目立ち、ヒロインがマックスの蕩け具合で性器やアナルにたっぷり中出しされてアクメを迎える大ゴマフィニッシュまで、男性側にとっての幸福感・自己肯定感が満たされるエロシーンとなっています。

  特に年齢層が低い方のヒロイン陣については好みが分かれると思いますが、年齢層の高低を問わず、純真な少女・幼女に性的なものを含めて受容・肯定されたいという願望を満たしてくれる癒し系抜きツールと評し得るのではないでしょうか。
個人的には、母性溢れるょぅじょさんになでなでされながらエッチという短編「園児のための新しい教育」と、謎理論でツンデレ妹にアナルセックスのよさを教授する短編「アナルにちんぽははいりますか」が特にお気に入りでございます。

しょうさん坊主『ふわとろ彼女。』

SoftyMeltingHoney.jpg 鈴木健也先生の『おしえて!ギャル子ちゃん』第2巻(メディアファクトリー)を読みました。今まで素顔が出ていなかったギャル子姉の巫女服姿、眼福ヤッター!もちろんギャル子ちゃんの赤面サービスシーンも充実だ!これはマーケティング的にも大正解ですよ!
管理人も少年に戻って、ギャル子ちゃんに背中からギュってされて豊満おっぱいの感触を記憶に焼き付けたいです・・・(妄想

  さて本日は、しょうさん坊主先生の『ふわとろ彼女。』(ヒット出版社)のへたレビューです。今回で2冊目ですが約5年ぶりの単行本となります。
イージーゴーイングな展開でボリューミィなバスト&ヒップの肉感エロボディがたっぷり濡れて蕩けるエロシーンが楽しめる作品集となっています。

90737a8b.jpg  収録作は、女生徒に想いを寄せる気弱な男性教師が、とあることをキッカケに想い人とは別の女生徒と肉体関係になるもそのことが本命の女の子にバレてしまって三角関係が生じる連作「三角初恋」前後編(←参照 修羅場になってしまうのか!? 同連作前編より)、および読み切り形式の短編7作。
1話・作当りのページ数は20~26P(平均23P弱)と標準的な部類。短編メインということもあって、シナリオ展開はコンパクトに畳まれており、エロシーンの量的満足感を優先させた作品構築であると言えるでしょう。

【性欲や状況に流されてイージーにエロへと突入】
  基本的にはウェットさを排除した快活なセックス全能主義で力走するタイプの作劇であり、海外留学してしまった兄の居ぬ間に兄の彼女さんとよろしくやる浮気セックスな短編「エン☆カノ」など多少の背徳感を含有する場合でも、ヒロイン側もエロ的に満足することで穏やかなまとめ方につながる描き方となっています。
ef12a6a6.jpg単行本の表帯に“ナガサレ”との表記がある通り、男性側の性的なお願いに押し切られてしまったり、主人公の男性を巡る三角関係などの状況から思い切った行動に出たり、酔いの勢いで自らセックスへの流れを形成したりと(←参照 おっぱい派VSお尻派の戦いに自らのボディを提供 短編「蜜どもえ」より)、異性やシチュエーションに流れてエッチへと突入するパターンが多いのが特徴と言えるでしょう。
場合によってはヒロイン側が一方的に搾取・利用されてしまう可能性のある展開ですが、そもそもヒロイン側が性行為に対して、恋愛感情や性的興味などの何らかのモチベーションを有していることが多いこともあり、不穏な方向へと状況が悪化することは今単行本においては存在しません。
  男性のエロ願望が女性を押し切るタイプの作劇では和姦で統一しつつも恋愛感情などの発現は目立ちませんが、三角関係や主人公を巡るハーレム展開などではヒロイン側の恋愛感情に基づく積極性がよく引き出されており、男性にとっての棚ボタ的な幸福感が充足される仕様になっているのはいずれの作品でも共通。
  全般的にストーリーそのものの面白みがあるタイプではなく、テンプレートな展開に素直に乗ってサクサクとエロへと誘導するシナリオと言え、ラストも更なる行為の連続を示唆して緩やかにフェードアウトしていきます。必然、特段の面白みやフックには欠けますが、その分エロに集中しやすい作りではあるでしょう。

【もっちり柔らかな豊満バスト&ヒップの美少女ヒロイン】
  短編「メイドinトライアングル」に登場するダブルヒロインなメイドさんコンビもハイティーン~20歳前後と思われますが、その他の作品でもヒロインは女子高生~女子大生で統一されています。
  短編「素直になれない」の無表情クーデレ娘や、おっとりとした性格ながら意外にエロ方面も貪欲な短編「あなたが好きなわたし」の彼女さんなど、一定のキャラ立てを図っています。その性格付け単体のキャッチーな魅力で勝負するというよりかは、大人しかったりサバサバとしていたりな性格の女子が、流されるままにエロで蕩けていくという変化に重点を置いたキャラクター描写と感じます。
このため、ヒロインのキャラクター性単体での魅力には多少物足りなさもありますが、三角関係モノでの意地の張り合いや、流され展開での恥じらいと積極性の揺れ動きなど、ヒロイン達のリアクションによって話を盛り上げる面白みはちゃんとあります。
SoftyMeltingHoney3.jpg  ごく一部におっぱいサイズ控えめなスレンダーガールも登場するものの、それは例外的な存在であり、弾力感のある柔肉をたっぷり内包する巨乳&巨尻のグラマラスボディの持ち主が明確に主力(←参照 このもちもち感 短編「素直になれない」より)。後述する絵柄の変遷と併せてか、古めの作品では比較的等身高めで乳尻以外は細めなスレンダー巨乳といった感じであるのに対し、近作では肢体全体にバランスよく肉付きがあるボディデザインになっています。
  初出時期が最大で5年近く離れていることや、掲載誌の変遷、およびアナログ作画からデジタル作画への移行など複数の要因が絡んでいることもあって絵柄は大きく変化しており、『真激』掲載作ではストレートなエロさを劇画的な濃厚さで塗り込めたオールドスクールなアニメ絵であるのに対し、『阿吽』掲載の近作ではより端正な描線と漫画チックな可愛らしさを有するキャッチーなタイプへと移行。個人的には、悪く言えばクドさのある以前の絵柄よりも、絵の密度は維持しつつすっきりとした印象の近作の絵柄がより好みです。

【パワフルなエロ演出で高まる肉感ボディの煽情性】
  明確にエロ優先の作品構成であることもあり、また各エピソードのページ数も十分量あることもあって、抜きツールとしての量的満足感がしっかりと図られています。
  前述した様に、寝取り的な要素もある不倫Hやエロに興味津々な女子や酔っぱらい女子への複数の男性による乱交エロなど、一定のインモラルさのあるエロシチュエーションも存在しますが、ヒロイン側がそもそも性行為への意図を有していることもあって彼女達も積極的に乱れ、貪欲に快感を求めていくため、全般的にポジティブなパワフルさのある和姦エロで占められていると評してよいでしょう。
  前戯パートでは豊満おっぱいでのパイズリご奉仕(ダブルパイズリもあるよ!)など、ヒロイン側の積極性を示すプレイもしばしば投入されつつ、それよりも男性側が与える快楽でヒロインの理性が徐々に押し切られていく展開が重視されており、大人のオモチャによる調教的なプレイやたっぷり柔らかボディにむしゃぶりつく愛撫などの登場頻度がより高くなっています。
ヒロインの全ての肉穴に挿入してガンガン腰を振りまくり&射精連発な乱交エロや、複数のメイドさんに次々と挿入していくハーレムセックスなども含め、美少女の肉感ボディに挿入してパワフルに腰を振っていくピストン描写に量的・質的な重点が置かれている印象であり、前戯パートでの快感の高まりもあってヒロインは熱狂的な痴態を示します。
SoftyMeltingHoney4.jpg  この激しい乱れっぷりを表現するため、初出時期によってそれぞれ多寡や注力具合が頃なりますが、エロ演出は全般的に派手さを優先しており、肉感ボディをぐっしょりと濡らす豊潤な液汁描写や腰振りに合わせてばるんばるんと揺れる巨乳の乳揺れ描写、焦点が定まり切らない蕩け顔に半狂乱なハートマーク付きのエロ台詞や嬌声などで画面を彩ります(←参照 短編「あなたが好きなわたし」より)。
  前戯シーンでの射精シーンも含め、複数の射精シーンとヒロインの絶頂を含む多回戦仕様を標準装備しており、上述の痴態描写と透過図・断面図による抽挿感アピールを加えて突入するフィニッシュシーンは、たっぷり中出しされて結合部から淫液が飛び散る股間を見せ付けつつアクメフェイスで絶頂するヒロインの姿を大ゴマで提供な抜き所となっています。

  豊満ボディのストレートなエロさと、それを更に伸長させる演出がよくかみ合っており、綺麗にまとめるというよりかは良くも悪くも絵としての勢い、パワフルさでグイグイと牽引するスタイルと個人的には考えます。
酔いの勢いに流れつつ、終盤ではむしろ自ら積極的におっぱい・お尻・太腿のエロさを実践的に示してくるヒロインがエロ可愛い短編「蜜どもえ」と、クーデレ娘の心と体の蕩けっぷりが魅力的な短編「素直になれない」が個人的にはお気に入りでございます。

黒岩瑪瑙『インキュバス』

Incubus.jpg 伊藤悠先生の『シュトヘル』第11巻を読みました。大ハンの「等しく暴き合い晒し合う未来」という言葉に現代の諸事情を鑑みてドキリとさせられましたが、ユルールの「どんな文字も焼かれてはいけない」の言葉をやはり人として信じたいものです。
あと、居酒屋あの世で明かされたサルヒさんのまさかの死因:カワイイにはコーヒー吹きました。一途系なのは間違いないですが。

  さて本日は、黒岩瑪瑙先生の『インキュバス』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『イクリプス』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディの黒髪美熟女とほっそりボディのショタ美少年との妖しくも幸福な性愛が描かれた作品集となっています。

Incubus1.jpg  収録作は、実の父親と再婚した義理の母親に対し、その父親を失ったことへの歪んだ復讐心から彼女と実の息子との性交によって過程を滅茶苦茶にしようと義理の娘であり姉でもある女性が画策するも・・・な中編「インキュバス」全5話+エピローグ(←参照 義母への辱めが始まる 同中編第2話より)、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は18~26P(平均23P強)と標準的なボリューム。語り回しの良さもあってページ数以上にじっくり読ませるスタイルですが、エロシーンの尺的には抜きツールとして明確な構築を示していると評し得るでしょう。

【陰陽を受け止め幸福に導く“母性”の強さ】
  おとぼけコメディから倒錯的でウェットな作品まで引き出しの広い作家さんですが、今単行本でメインとなる中編「インキュバス」については、一人の女性キャラクターによる義理の母親への復讐劇というダークな趣向の作品となっています。
復讐の動機としてやや弱い印象はありますが、自らの喪失感から義理の過程を崩壊させたいという願望はウェットでダークなものであり、快楽に飲み込まれて息子との禁断の性愛に溺れていく義母の倒錯的な痴態には一種の破滅の美が漂っています。
Incubus2.jpgそういった禁忌や復讐の被害者としての面を強調する一方で、息子の性的欲望や義理の娘の負の感情などをその身に受け止め、既存の家庭を崩壊させられながらも三人で新たな秩序と幸福を形成する母の姿は(←参照 いずれの形でも息子を受け入れる 中編第4話より)、正しく包容力としての母性であり、その強さを示していると評し得るでしょう。
  メイド姿の女装少年を調教する女主人との淫靡な性愛を描く短編「メイドの心得」、悩みを抱える少年を優しく受け止め生の希望を与えるミステリアスな温泉女将を描く短編「癒しの温泉旅館 オモカゲ」とそれぞれ作劇の方向性は異なりますが、いずれにしても年上ヒロインの母性が時に優しい包容力、時に蠱惑的な支配力として機能しており、母性というものの聖性への信奉が根底にある作風と個人的には感じます。
その上で、お気楽風味のおねショタエロの短編「新春!姫はじめ」も含め、そういった母性を有するヒロインを、存在自体が儚くも一種妖しく超越的な存在であるショタ少年によって蕩けさせられ、変容させられるという構図も魅力的であり、“おね”一方でも“ショタ”一方でもない、相互補完的な関係性としての“おねショタ”となっていると言えるかもしれません。
  爛れた関係を描いたり、妖しい雰囲気を強く残して引いたり、おとぼけ風味でまとめたりと、作品毎の方向性に合わせた印象のラストになっていますが、いずれにしても男女の関係性が彼ら彼女らにとっての幸福をもたらすものとして描かれており、ハッピーエンドでまとまっていると言えるでしょう。

【ショタの華奢ボディを受け止めるアダルト美人の完熟ボディ】
  中編作の復讐者でありサブヒロインでもある女性キャラクターや、短編「新春!姫はじめ」のメインヒロインは女子大生級の年齢層ですが、その他の女性キャラクターは30代半ば~後半程度と思しき美熟女さん達。
中編作では、息子に対しては実の母親の立場ですが、母子相姦に特化した単行本ではなく、女子大生とその友人の弟、女主人と使用人の少年、温泉宿の宿泊客と美人女将といった関係性も描かれています。
  単行本タイトルとなっている“インキュバス”は男性型の淫魔のことを示しますが、各作品に登場するショタ少年たちは、意図的に女性を快楽の虜にしようという邪心を持っているわけではなく、むしろその性的な未成熟さも含めた存在そのものが女性の心を乱すという扱いになっているのが非常に興味深いところ。
Incubus3.jpg艶やかな黒髪や美しい金髪などを清楚にまとめた髪形、しっとりとした美肌、たっぷりサイズでほんのり重力に屈しつつある巨乳や巨尻を中心に熟した柔肉がたっぷりとまとう豊満な美熟女ボディは非常に官能的であり、対照的に細い四肢に肋骨等もかすかに透けて見える華奢ボディの美少年との対比が鮮烈(←参照 女装メイド少年×美人奥様 短編「メイドの心得」より)。
  グレースケール等でしっとり感と陰影をつけたグラマラスな女体の妖艶な肌や、整えられながらも黒く茂った陰毛や腋毛のむせ返る様な淫猥さ、襦袢や喪服、唇を彩る鮮やかなリップ、レースのストッキングにハイヒールなどのアダルトな色香を高める体パーツ・着衣・アイテムの選択もエロシーンの煽情性に直結しています。
  ショタキャラクターの可愛らしさなども含め、漫画チックなキャッチーさはありコミカルな描写では軽さ・明るさも生きる絵柄ですが、割合にくっきりとした描線でありつつ艶や情緒がしっかりと乗る濃厚さが身上とも言えるタイプ。過剰に濃い訳ではなく、あっさりとした素朴さとの塩梅が効いた漫画絵柄であると感じます。

【穏やかな抱擁感と激しい抽挿感との緩急が効いた濡れ場】
  年上美人とショタの絡みにおける会話や心情描写等にも存在感があるため、ストーリー性が貫いている濡れ場となっており、その流れこそが官能小説的なリズムで十分な尺を有するエロシーンの体感的なボリュームを押し上げていると感じます。
美熟女ママンを卑劣な罠を用いつつ、拘束凌辱やアナル開発などの調教を加えていく中編作や、女装少年の奥様へのご奉仕や射精管理、そこからのご褒美セックスといった(男性にとっての)被虐的なシチュエーションな短編「メイドの心得」といった倒錯的な要素を加えつつ、おねショタエロがメインなのは上述の通り。
近親相姦を含め、行為の倒錯性・禁忌性はエロシチュエーションのスパイスとして機能していますが、それよりもショタ少年を肉体的にも精神的にも、また性的なものも含めて包み込み、受容する母性の発揮に重点が置かれた描き方と言えるため、ネガティブさやダークさは最終的には少なくまとまっています。
  抽挿パートに至るまでの前戯等の描写に十二分の尺を設けるエロシーンの構築であり、舌の絡み合うねっとりとしたキス、年上女性による愛撫や手コキ、フェラなどのサービス、オナニーや貝合わせレズセックスなどの行為でエロシーンを盛り上げると共に、いわば男女双方にとって挿入への“オアズケ”を設けることで挿入時の快感・感情の爆発的な高まりを強調することにつながっています。
Incubus4.jpg特にエロシーン終盤では、歯止めが効かなくなった少年側ががむしゃらに女体を攻め立てる状況も目立ちますが、柔らかい完熟ボディに抱きとめられながら騎乗位等でヒロインの積極的なリードに身を任せ、火照り蕩けた表情と男性側を勇気付ける台詞を示す美熟女の艶姿にショタ側も陶酔していく流れが甘美(←参照 短編「癒しの温泉旅館 オモカゲ」より)。
  行為の勢いなのか、最終盤でややアクロバティックな体位となることも多いものの、股間を大きく割り開かれ、ねっとりとした愛液を分泌する完熟大人ま○こにたっぷり白濁液を注ぎ込まれながら絶頂の潮吹きで更に股間を濡らす様をがっつり見せつけるフィニッシュを叩き込んでおり、比較的穏やかな動きから、男女双方が激しく絡み合い急激に快楽の高みに昇りつめていく緩急の効いたエロの組み立てになっていると感じます。

  性的な存在でありつつ男性を受け止める母性を強く有するヒロインを据えており、快楽に乱れつつも各ヒロインが芯を見失わないのも面白いところ。カジュアルな、形式だけに則った“おねショタ”とは一線を隔す趣のある作品群と言えるのではないでしょうか?
個人的には、ドSお姉ちゃんと聖母めいたママさんと何のかんので新たな幸福を掴む中編「インキュバス」がお気に入りでございます。
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