2015年04月

戦国くん『むちむち❤OVER30』

ElasticOverThity.jpg  長期出張と年度初めの業務ラッシュで2週間近く更新が空いてしまいました。申し訳ない。この土日は休みなので、腰を落ち着けてレビューを書きたいものです。
仕事が忙しくて4月からの新アニメが全然観られていないのも困りものなのですが、今期も観るものはかなり絞らないと付いていけそうにないですなぁ。


  さて本日は、戦国くん先生の『むちむち❤OVER30』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『ぷるるん❤果実』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
むっちり肉感ボディの美熟女さんとの貪欲なセックスを時に優しく、時に妖しく、時に切ないストーリーで描いた作品集となっています。

ElasticOverThity1.jpg  収録作は、出会い系サイトで知り合った名も知らぬ“ご主人様”の命じるままに露出や逆ナンで見知らぬ男とのセックスに興じる主婦を描く中編「逢瀬の間々に」全3話(←参照 見知らぬご主人様に露出を命じられ 同中編第1話より)、ちょっとお馬鹿でエッチな奥様とそのご主人のラブラブ&ハードHな連作「ゆぁ・あいず・おんりぃ」「フォー・ゆぁ・エンジェル」、下宿の管理人である未亡人の女性と彼女に惚れた主人公が逢瀬を重ねていく連作「もらとりあむ」「幼年期の終り」、および読み切り形式の短編4作。
1話・作当りのページ数は18~20P(平均19P弱)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。作品によって読み応えの軽重には幅がありますが、総じてシナリオとエロシーンの量的バランスはコンビニ誌初出として適切に整えられているという印象です。

【お馬鹿風味の軽さとシリアス系での日本的抒情感】
  ある種の泥臭さを含みながらも誠実なストーリーテリングには定評のある作家さんであり、また作風の引き出しも比較的豊富に有するのも美点と言え、今単行本においてもバラエティ豊かな作品が取り揃えられています。
  ちょっぴりドジな奥様と旦那さんがラブラブながらお仕置きセックスやらコスプレHやらのちょいとアブノーマルなHに精を出す連作「ゆぁ・あいず・おんりぃ」「フォー・ゆぁ・エンジェル」や、露出趣味な女の子と主人公が出会い、主人公の優しさが変態趣味に突き進みつつ不安を覚えていたヒロインとの融和を促す短編「ぷりくえる」などは、比較的あっさりと軽い読み心地の作品群となっています。
  これに対し、得体のしれない謎の“ご主人様”に振り回され、痴女として振る舞う日々に不安と共に妙な充足感を覚えて深みにはまっていく中編「逢瀬の間々に」のインモラルで妙な焦燥感を呼び込む雰囲気や、作品タイトルに示されるように、昔の想い人との再会によって故郷や青春期への郷愁を呼び込むほんのりと切ないラブストーリーの短編「さうだーで」、過去の死別により不幸の匂いが沁み込んでしまった未亡人と未来を目指す青年との重なる逢瀬とすれ違っていく恋愛感情を描く連作「もらとりあむ」「幼年期の終り」などは、適度に重厚なドラマ性を有するタイプの作劇と言えるでしょう。
b0835ddd.jpg郷里に降りしきる雪の中で紡がれる男女の想い(←参照 過去を雪が覆い隠せば 短編「さうだーで」より)、古びた下宿、窓からのぞく夏の花火、薄暗い室内で交される言葉と口づけが切なさと湿っぽさを生む連作「もらとりあむ」「幼年期の終り」のシーン、乾いたネットでのやり取りとそれに翻弄されて歪んだ快楽に耽溺していく一人の女性を淡々と描く筆致と(中編「逢瀬の間々に」)、時にクラシカルな日本映画の様な情緒を豊かに紡ぎ出すこともあれば、時として現代的なドライさを織り込むこともあり、ここらの抒情性の正直な打ち出し方はこの作家さんの大きな特長と言えるでしょう。
  基本的にはハッピーエンドに収まることが多いですが、あっけらかんとしたほのぼのオチになることもあれば、直接的な表現を避けて暗喩的・象徴的なシーンで叙情的にまとめたり、敢えて余韻を強く残す様なまとめ方にしたりと、光景のリフレインやセンチメンタルなモノローグなどで技巧的にまとめるケースもあります。
話数の都合もあって、重厚なストーリーテリングを期待するのはやや避けるべきかもしれませんが、お馬鹿風味はちゃんとお馬鹿風味に、シリアスはちゃんとシリアスにと調整がきっちりと付いた作劇になっていると言えるでしょう。

【程好く緩んだ年増ボディと大人故の心情描写】
  20代前半の女子大生さんや、20代半ばのOLさんなども登場していますが、単行本タイトル通りに30代という年齢層の女性キャラクターがヒロイン陣の主力を占めています。
この年増ヒロイン達については、主人公の奥さん(一児の母)や幼少期からの憧れのお姉さんといったラブラブな関係が明瞭に形成されやすいパターンのキャラクターであることもあれば、高校生の時代に恋愛感情を持ちながらも現在は別の男性と結婚している女性や、亡き夫への思慕と女性としての欲望に揺れ動く幸薄き未亡人といった主人公との関係性に複雑さが生じるキャラクターという場合もあります。
  年増ヒロインのキャラデザインは適度な若々しさを以て描かれており、場合によっては可愛らしさを強調して描くこともありますが、年齢故の落ち着きや要所で香り出すドキッとする様な成熟した色香、重ねてきた過去を語ることでのキャラクターとしての重みなどが語られており、ここらはティーンガールズとの明瞭な差異でしょう。
ElasticOverThity3.jpg  20代の女性キャラターでもむっちりとした健康的な肉感の持ち主として描くと共に、年増ヒロインについてはたっぷり柔肉を詰め込んだバスト&ヒップをある程度垂れ気味の年季の入った体パーツとして描いており、駄肉が付いた腹部や太腿なども含めて一定のだらしさなさ・緩みのある女体として描いており(←参照 腹部のぽっこり感に注目されたい 短編「僕の看板娘❤」より)、好みは分かれるかもしれませんが、熟女ボディとしての特徴を適切なバランスで盛り込んでいると感じます。
  なお、艶やかな黒髪ロングで全ヒロインが統一されていたり、ツヤツヤとした肌の光彩を強調したり、口紅なども含めて艶やかさのある唇の表現があったり、股間にもっさりとした茂みがあったりといった点は各ヒロインに共通する要素であり、官能さを高める要因の一つ。
  どちらかと言えば素朴な可愛らしさや写実寄りの艶っぽさを美点とする絵柄であり、売れ線ど真ん中のキャッチーさ重視の絵柄とは趣を異にするため、好みは分かれると思いますが、ベテランらしく絵柄は安定しており、またデジタル作画らしい密度の打ち出しと端正な整え方の両立が図られているのも信頼感を高めています。

【重量感のある肉感ボディを熱量たっぷりに乱すエロ描写】
  シナリオパートの存在感が強い作品であっても、シナリオ展開とエロシーンでの情愛の紡ぎが適切に噛み合うように構成されており、双方が魅力を高め合う作品構築というバランスの良さが持ち味と言え、たっぷり長尺ではないにしろ抜きツールとして十分なボリュームのあるエロシーンを滑らかに展開。
  未亡人や人妻と他人の目を憚りながらのセックスや、命じられるままに痴女めいた破廉恥な露出プレイや乱交を行うインモラルなシチュエーションに加え、ラブラブHであっても妄想&お仕置きエッチやコスプレセックスなどがあったりと、シチュエーションに関してアブノーマルな要素を織り込むケースが多いという印象があります。
とは言え、それらの倒錯性や非日常感を追求するというスタイルでは必ずしもなく、むしろそこに至る女性キャラクターの心情や欲望を丁寧に紡いでいく傾向があり、明暗の差こそあっても彼女達の望む在り方を形成するための自己実現といった側面が描かれているというように感じます。
ElasticOverThity4.jpg  ストーリーテリングにもいい意味での真っ直ぐな泥臭さのある作家さんですが、エロ描写に関しても同様であり、欲望や感情が奔流を為すエネルギッシュなセックスを、綺麗にまとめるわけではなく、特に女性側のほとばしる様な熱情や充足感を表情付けや台詞回しでパワフルに描き出すスタイルが特徴的(←参照 連作前編「もらとりあむ」より)。
陰唇のビラビラが特徴的な性器描写を前面に押し出す結合部見せつけ構図や、ぎゅっと瞳を閉じたり嬌声を上げて広がる口にいい意味で力みを感じさせる表情付け、重たげに撓む女体などの描写・演出も、どちらかと言えば劇画寄りの、重さ・濃さをエロ描写に添加していると言えるでしょう。
  ずぼずぼと愚直なピストンを繰り返し、双方快感の高みに昇り詰める中出しフィニッシュを迎えたのちには、ぐったりと弛緩した女体の股間から白濁液が漏れ出し来る描写で追撃をかけており、その後の睦み言なども含めて熱情的な行為から緩やかにフェードアウトしていくラストとなっています。

  ヒロインの年齢層の高さなどもあって万人向きとは言い難い面はありますが、日本的なウェットさを含みつつ柔和な雰囲気が魅力な作劇の抒情感は好ましく、性描写も含めて人の“営み”としての側面が確かな説得力を以て描かれていると感じます。
個人的には、「北の国から」でも観ているかのような郷愁を感じさせつつ、効果的なシーンの紡ぎ方が素晴らしかった短編「さうだーで」が最愛でございます。

MISS BLACK『Lust Resort!!』

LustResort.jpg TVアニメ『探偵歌劇ミルキィホームズTD』第12話「The detective of the Opera」を観ました。今回も賑やかにドタバタしながら、ラストは綺麗にいい話でまとまったなぁと思いました。怪盗帝国の面々が登場してくれたのも嬉しいところ。アルセーヌ様の親心たるや・・・。
今回もこころちゃんは可愛かったですが、あまり目立ちませんでしたな(まさかのワイプ出演だし)。

  さて本日は、MISS BLACK先生の『Lust Resort!!』(キルタイムコミュニケーション)の遅延へたレビューとなります。この作家さんの作品をレビューの俎上にあげるのは初めてとなりますね。
柔らか巨乳ボディのお姉様に射精管理されるおねショタエロとRPG的世界観のファンタジーが融合した作品となっております。

62df1596.jpg  収録作は、怠惰の魔女の呪いによって彼女でしか射精できない体にされてしまったショタ美少年勇者が、その魔女さんとモンクの女の子とパーティーを組み、魔王が復活し魔族に支配されたという国に向かうのだが~というタイトル長編「Lust Resort!!」全9話(←参照 射精おねだり勇者様 同長編第3話より)。なお、今回の特別限定版にはフルカラー後日談短編(28P)の小冊子が付録として付いてきます。
1話当りのページ数は16~22P(平均18P)とやや控えめな部類。長編作として適度な読み応えもあり、またエロシーンも抜きツールとして標準的な分量を備えたバランスのよい作品構築となっています。

【王道ファンタジーを軽妙にアレンジしたおねショタ作品】
  古き魔女の呪いに支配されて精液を搾られる日々、旅の途中で遭遇する倒錯的な事件、臣民のために自らの体を魔王に憑依させ、糧となる精液を浴びると共にそれを魔物達に貪られる姫君、そして勇者一行に襲いかかる魔物達・・・と書いてしまうと凌辱エロを含むシリアスな冒険ファンタジーを想起するでしょうが、本作は至って平和なファンタジー作品。
魔女さんに支配されながらも純粋な心の持ち主である勇者君は魔女さんのことをなんだかんだで大好きになっていますし、前述の魔王に憑依されたお姫様も大らかな心の持ち主であって自分の置かれた状況に満足している上に、フレンドリーで意外に常識人な魔族達も彼女のことを慕っている有様。
2691cfe7.jpg道中のエロトラブルも勇者&魔女コンビで性的に解決する上に、魔物軍団との攻防も命の取り合いのような緊迫感はなく(←参照 サキュバスお姉さん軍団に囚われた勇者君&モンクさん 長編第7話より)、お姫様に憑依している魔王ともあっさり友好的な関係になって平和裏に物語は収束していきます。
  勇者君と魔女さんのラブストーリーとしては、魔王の力を持つお姫様が勇者君にかかっていた射精管理の呪いを解いてあげたにも関わらず、彼が魔女さんに一生分の精液を捧げるという契約を順守するという選択をし、双方が相手を伴侶として認め合うことで程好く甘く優しいハッピーエンドにまとめています。
  勇者などのキャラクター設定などに関して、(ド○クエ的な)日本的RPGの要素を色濃く取り込んだ上で相応の作り込みがあるものであると同時に、それらのRPG的要素やキルタイムのエロ漫画のお約束をネタにして笑いを生むのも一つの特徴。例えば、魔王軍に殺された女勇者が王様の前で復活するのは、ドラ○エ的お約束の面白さであると同時に、作品としての平穏さを保つことに奏功していると言えるでしょう。
  重厚なドラマ展開を期待するのは避けるべきですが、勇者と魔王という王道的なネタを面白く脚色した作品と言え、魔女のお姉さんとのおねショタ恋愛模様も含め、これまたファンタジーらしいエロ要素も無理なく詰め込んだ展開となっています。

【もっちり柔らか巨乳をお持ちなファンタジーヒロイン】
  齢数百歳を超えながら妖しい美貌を保つ怠惰の魔女・ベルさんをメインヒロインとしつつ、彼女にふたなりにされてしまった聖職者でもあるモンクの少女や、実は勇者と幼馴染であり魔王に体を宿主として提供しているお姫様、そして道中で出会うシスターや女領主、サキュバス軍団など、エロに絡む女性キャラクターは多数存在します。
主人公を優しくもハードに調教するベルさんに対して、おっとりと優しい性格で器の広さもあって臣民や魔族にも慕われるお姫様、色々とエロ的に暴走するベルさんにツッコミを入れつつも周囲に翻弄される苦労人のモンク・ミランダちゃんとそれぞれ異なる魅力のあるヒロイン陣となっているのも作品の楽しさに寄与。
また、基本的に流されるままで物語を動かす力はないものの、その純粋さと正直さが淫蕩なベルさんのハートをつかむことになるショタ勇者は、エロ的に翻弄されることで魅せる困り顔や泣き顔がむしろ魅力の本質でしょう。ちなみに、魔王軍の魔族達もエロ的に活躍すると同時に、何処か憎めないキャラクターとして描かれているのも一つの特徴。
1d5a0177.jpg  ふにゅんふにゅんと極上の柔らかさのあるお肉がたっぷり詰まった巨乳~爆乳をお持ちなのは魔女さんもお姫様も共通していますが、怜悧な瞳や鮮やかなリップにエロ下着でセクシーさを強調した魔女さんと、優しい童顔とやや低めの身長の可愛らしさとドエロな爆乳のミスマッチが魅力的なお姫様では(←参照 仔犬系お姫様 長編第5話より)、性格面も含めてキャラクターの方向性は差別化されています。
慎ましいサイズの綺麗な色の乳首や、品の良い控えめなアナル、すべすべとした柔肌など、肢体造形そのものはストレートなセックスアピールを強力に放ちつつも、体パーツを中心に過度な淫猥さは抑えて美しさを担保した女体描写と言えるでしょう。
  端麗な細い線を丁寧に入れ込む絵柄は、ある程度の粗さや不安定感も含むものの、魔女さんのセクシーさやショタ勇者やお姫様の可愛らしさをよく引き出しています。ややオールドスクール寄りではあり、明確なキャッチーネスを前面に出す絵柄と言うよりかは創作系寄りの絵柄で多少好みは分かれるかもしれません。

【ショタち○こ&ふたなりち○この快感を重視したエロ】
  上述した様にエロ描写の分量は標準レベルのものを確保していますが、エピソードによっては複数のエロシチュ・状況などを詰め込んでいることもあって全般的に多少小刻みな印象はあり、エロの流れの勢いで押すよりも極まった個々のコマの魅力で抜かせるタイプかと個人的には感じます。
  魔女のお姉さんに魔法で射精管理された上にじらされたりたっぷり搾られたりというおねショタシチュエーションに加え、ふたなり化された少女との挿入したりされたりなセックス、魔王軍のオーク達に捕えられた魔女さんへの王道凌辱(ただし全員エロ的に返り討ち)、性器に快楽を与えるエロ鎧を装着された上に臣民にご奉仕搾精&魔物軍団とも乱交なお姫様などなど、ファンタジーらしいプレイやシチュエーションが多いのも楽しいところ。
ふたなりち○この与える快感にすっかり夢中になってしまってモンク少女がぐしゃぐしゃに乱れてしまったり、おっとりお姫様が蕩けながらも健気にご奉仕プレイに励んだり、美しい魔女さんが柳眉を顰めて快感を堪えたりとキャラクターによってエロシーンの魅力は異なりますが、各種プレイにすっかりされ放題にされて恥ずかしがったり泣いちゃったりなキュートなショタ勇者の反応が大きな魅力なのはおねショタらしい点でしょう。
e8a73418.jpg  魔女のお姉さんとのラブラブH以外のエロシチュ・プレイも多彩に用意されているので、それに専念して欲しい方には減点材料かもしれませんが、蠱惑的に微笑むお姉さんの肉感ボディに小さなショタボディが包まれたりしがみついたりしながら、一生懸命腰を振って柔らかパイズリや百戦錬磨の名器に白濁液を放出する一連の流れは、おねショタエロとしての一つの醍醐味(←参照 抱き着くと頭が丁度ふかふかおぱーいに! 長編第9話より)。
ヒロインの快感描写も一定の強度で演出していますが、このショタボーイの反応やふたなりガールの乱れっぷりを軸にち○こ由来の快感を強調する傾向が強く、男性に与えられる圧倒的な快感で前のめりなパワフルさを叩き出しています。逆に言えば、美少女・美女が快感にたっぷり濡れ乱れる方に専念したい諸氏は要留意。
  射精シーンとその際のショタ主人公やふたなりガール達のイキ顔が魅力である分、複数の射精シーンを設けることが多く、必ずしも中出しフィニッシュなどをラストに設ける構成ではありませんが、快感の強力さをストレートに叩き出す射精シーンでフィニッシュを用意しています。

  王道的なファンタジーとしての魅力を取り込みつつ、おねショタ模様も含めて楽しいキャラクター達とユニークなアレンジによって独自の魅力を生じさせた作品という印象があります。
世界観もよく作られているので続編は是非読んでみたいですし、その際にはエロ可愛い爆乳お姫様(と愛すべき魔物軍団)の更なる活躍も観てみたいところ。

高城ごーや『ピス is ラブ』

PisIsLove.jpg  東村アキコ先生の『かくかくしかじか』最終第5巻(集英社)を読みました。先生への思慕と懺悔が入り混じる切ない話でしたが、決して暗く内向きなのではなく、非常に力強く前向きに(東村先生自身を含め)描いているのが印象的であり、また救われました。
読み終えて表紙の優しくも力強い先生の姿を見返すと、先生の力強い“描け”の言葉が響いてきそうな感じがします。

  さて本日は、高城ごーや先生の『ピス is ラブ』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『おしっこ×おしっ娘』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
おしっこ大讃歌が流れる中、おしっこ愛が繋いだラブストーリー&おしっこ塗れのラブラブHが詰まった1冊となっています。

PisIsLove1.jpg  収録作は、おしっこエロを描く同人作家の主人公がやはりおしっこエロを描く人気同人作家の女性と出会い、二人のおしっこ愛で意気投合して付きあい始め、そこにやはりおしっこを愛する女の子が登場して~な中編「にょうカプ!」シリーズ全4話(←参照 二人ともおしっこエッチは未経験ですが張り合ってしまい・・・!? 同シリーズ第1話「にょうカプ!」より)+描き下ろしおまけ漫画2P、および読み切り形式の短編「こたつの中で・・・?」。
収録本数こそ計5本と少ないですが、描き下ろし作品を除く1話・作当りのページ数は20~52P(平均39P)と個々のエピソードのボリュームはかなり多くなっています。基本的には軽く穏やかな読み口ですが、中編作は続きモノとしての起承転結がはっきりしている分、適度な読み応えがあり、各話のボリュームの大きさもあってエロの満腹感も強く仕上がっています。

【黄金水の架け橋で結ばれたおしっこラバーの純愛譚】
  明るく楽しいコメディ調に整えたハートフルなラブストーリーとおしっこ大好き要素が奇跡のケミストリーを生み出すというユニークな作風で独自の地位を確立した作家さんであり、今回もブレることなくその路線をひた走ります。
おしっこ愛で結ばれた主人公とヒロインに加え、更に溢れんばかりのおしっこ愛を持つ天真爛漫な美少女・きららちゃんが加わることで話の賑やかさとおしっこプレイの幅を増すことに貢献していますが、このサブヒロインの存在が主人公とヒロインの関係性をより強固にしていくことも作劇上のポイントでしょう。
きららちゃんの存在にヒロインがもやもやした感情を抱くことはあるものの、深刻な三角関係は明瞭に回避されており、またきららちゃんは二人の確かな絆そのものを愛して二人のおしっこラブ模様を後押しするキャラクターとなっています。
PisIsLove2.jpg  「好きな想いだけおしっこが溜まるんだよ❤」「おしっこの・・・天使!!」「日常生活におしっこを染み込ませる それこそが究極のおしっこ!」「三人をつなぐ熱い絆 愛情 友情 そして何よりおしっこー!」(全て原文ママ)などと交されるぶっ飛んだ愛の台詞の数々も印象的ですし、おしっこと二人の愛を高らかに謳い上げながらパレードを組み、二人の出会いの地であるビックサイトへ行進して目出度くプロポーズという、まるでミュージカル映画の様な演出の大団円は非常にユニークで(←参照 世界に溢れるおしっこ愛 中編第4話「にょう×コン」より)、一切の照れを示さずにこれを描ききる胆力には感服しました。
  斯様に色々とエキセントリックな要素が含まれていますが、ストーリーの根幹はあくまで真っ直ぐな恋愛ストーリーであり、お互いの趣味を分かり合えるパートナーとの信頼や、純粋な好奇心で自分たちの趣味を深めていくことを素直に称揚するストーリーは誠実で健康的なものであると言えるでしょう。

【おしっこ愛で結ばれる巨乳美女&貧乳ヒロイン】
  メインヒロインである春香さんは女子大生であり、サブヒロインであるきららちゃんは見た目はちっこいお子ちゃまキャラクターですが、本人が大人だと言っているし、劇団の座長も務めているので二人とも成人女性でしょう(お察し下さい)。なお、短編「こたつの中で・・・?」に登場する義妹ヒロインはおそらくローティーン級。
負けず嫌いであったりきららちゃんの登場に恋敵かと焦ったりと不器用な面も見せるメインヒロイン・春香さんですが、基本的には優しく純粋な性格であり、きららちゃんの熱心なサポートもあって主人公と晴れて結ばれるポジション。
また、きららちゃんに関しては、二人を大切な尿友(原文ママ)として共におしっこエッチを励むと共に、二人の結婚をサポートするなど作品を強力に推し進める心優しいサポートキャラであると共に、天真爛漫で行動的である故にバンバン飛び出るエキセントリックな言動もあってメインヒロインを喰うレベルで存在感のあるキャラとなっています。
PisIsLove3.jpg  健康的な肉感のボディにもっちり柔らかボリューミィな巨乳&桃尻&ぷっくらパイパン股間を装備という、清楚な見た目&肉感エロボディの持ち主である春香さんと、金髪ドリルツインテというアニメアニメしたキャラデザに、肉感の薄い低身長・ほっそりボディにぺたんこバスト&小ぶりヒップ&パイパンま○こというロリボディの持ち主であるきららちゃんのデザインは好対照(←参照 ディナーはおしっこ 中編第4話「にょう×コン」より)。
なお、この二人のヒロインも魅力的ですし、男性主人公についても変態性癖に時に付きまとう後ろ暗さや被虐/嗜虐性を感じさせることのない誠実な人物として描かれており、恋愛エロとしての気持ち良さに貢献しています。
  既に中堅と位置付けてもよいキャリアを積んだ作家さんであり、モダンなキャッチーさのある快活なアニメ/エロゲー絵柄は表紙とほぼ完全互換で安定。今回はチアフルに動き回るきららちゃんに関してコミカルな描写や絵柄が目立ったのも素敵でした。

【黄金水を飲んだり浴びたりな熱っぽいラブラブH】
  中編第1話のようにセックスとおしっこプレイの数々のシークエンスをかなりの長尺でじっくり描くケースもあれば、きららちゃんの提案でおしっこ修行に明け暮れる第3話の様に複数のエロシチュエーション・プレイを詰め込むケースもありますが、共にエロの分量はたっぷりと用意。
  繰り返し述べている通り、おしっこ愛に包まれた作品であることもあって、前戯パートを中心として、お互いに飲んだり飲まれたりな飲尿(主に股間で直飲み)や相手の体や顔に黄金水をかけるおしっこシャワー、野外放尿などの羞恥プレイなどのおしっこプレイを多数搭載。高城先生の作品においては、おしっこは不浄なものとして描かれるのではなく、愛する相手から放出される黄金色の素敵なサムシングとして描かれているため、スカトロ的な不潔さをほとんど感じさせないのも一つのポイントでしょう。
PisIsLove4.jpg主人公は春香さんを誠実に愛していることもあって、きららちゃんは素股止まりで挿入はないのですが、抽挿パートに該当するシークエンスに突入しても、ピストンの快感で絶頂を迎えてお漏らししたり、フィニッシュシーンでは男性側の射精に合わせて放尿したりで(←参照 ぶっかけ&お漏らし 中編第2話「にょうとも!」より)、おしっこ要素を全編にわたって漏らさず投入しています。
  ヒロイン二人との3Pエッチも和気藹々として描かれていると共に、メインヒロインとのラブラブHでは互いの恋愛感情を確かめ合う睦み合いとして描かれていることもあり、エロにガツガツとした十分なパワフル感やアブノーマル要素としての酩酊感は持ちつつ、ポジティブな雰囲気に包まれているのも一つの特徴。
快感に蕩ける熱っぽい表情や、身もだえする肢体とそれをしっとりと濡らす各種淫液の描写、舌足らずになりながらも夢中で行為や感覚を実況する説明エロ台詞に挿入感を強調する断面図など(比較的珍しいち○こ断面図もあり)、あまり特殊なエロ演出を使用せずにスタンダードな演出手法を適度な密度で盛り込んだエロ描写にも安定感があります。
  おしっこ特化ながら、ピストン運動の躍動感と適度な甘ったるい雰囲気からがっつり膣内射精を決め込む一連の流れで抜きツールとしてのスタンダードな強力さを有しており、複数ラウンド制の中で大ゴマ~2P見開きでのボリューミィな中出しフィニッシュでパワフルに〆ています。

  “おしっこは可愛い!!おしっ娘は世界の人々を幸せにしまう!!”という表帯の文句が忠実に表現された作品であり、中編ラストのおしっこ愛を讃えるパレードに読者自身も混ざっていけるような祝祭感さえあるおしっこエロ漫画でした。
主人公たちの尿友であり、溢れんばかりのおしっこ愛を持つおしっこエンジェルのきららちゃんが可愛かったですねぇ。
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