
何回もリテイクされる辛いエピソードでしたが、井口さんの頑張りが報われて本当によかったです。ゴスロリ様もナイスアシスト!
さて本日は、蛹虎次郎先生の『ふぉとられ SEX&photograph』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『アヘおち❤3秒前』(富士美出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もちもちエロボディの綺麗なお姉さんヒロインが寝取られ調教や変態プレイの中で凶悪な快楽の虜になってお下品な痴態を曝け出す作品集となっています。

収録本数こそ少ないものの、1話・作当りのページ数は20~38P(平均30P弱)と個々に十分なボリュームを有する構成。長めのページ数をエロシーンにたっぷりと割り振りつつ、短編ではコンパクトに、中編では一定の読み応えを有するシナリオパートを形成しています。
【アイディア勝負の短編と王道を盤石に構える中編】
勝ち気な美少女や凛々しいクール美女が卑劣な寝取られ調教に巻き込まれてお下品なメスフェイスを曝け出す快楽の虜に堕ちていく寝取り/寝取られ調教はこの作家さんの十八番といえ、今単行本の中編作は正にそれ。
第1話において主人公と女教師さんのラブラブっぷりを描写してから、第2話以降は彼女が罠にハマって寝取られ調教に巻き込まれていく展開となっており、主人公に対してのみデレていたクール美人教師が変態プレイの快楽によってだらしないメス奴隷へと転落していく流れを活写。
各種変態プレイによって快楽調教を進めると共に、寝取り側が主人公に対して配下のレズカップルを差し向けて関係を持たせ、それをヒロインの女教師さんに目撃させて更に精神を削り~という周到な追い込みをかけていく流れは相応の陰湿さを備えています。

主人公自身もこの快楽の狂宴に飲み込まれていくため、ラブラブな関係こそ断絶を迎えながら、肉体関係だけは継続されるという流れになっているため、まとめ方は多少ライトではありますが、段階を踏んで寝取っていく嗜虐性・陰湿さは寝取られ系として十分なものがあります。
お姉ちゃんとのラブラブHと見せかけて終盤で不穏な要素を絡めてくる短編「欲望介抱」は終盤展開に賛否が分かれるかもしれませんが、寝取られ系へのコダワリとして見れば納得はできるもの。短編「実験姉妹」は暗い要素はあまりない、ドタバタエロコメとなっています。
【日常とエロとのギャップが魅力の肉感ボディヒロインズ】
中編作のメインヒロインは20代半ば程度と思しき美人上教師さんとなっていますが、中編作のサブヒロインであるレズカップルや短編2作のヒロイン達はハイティーン級と思しき美少女キャラクター。ロリっぽさよりも適度に成熟した美しさやエロさを重視するキャラデザは共通していると言えるでしょう。
短編「欲望介抱」において、普段は勝ち気な元気娘だけど義弟の前ではエッチな甘やかしお姉ちゃんに様変わりなヒロインも魅力的ですし、中編作や短編「実験姉妹」における普段は凛々しくクールでありながらエロシーンではお下品なメス顔と白痴系エロ台詞を曝け出すヒロインも十八番であり、共に日常シーンとエロシーンとの間のギャップで魅せるタイプ。

なお、中編作において重要な役回りを果たすレズカップルの片方や、短編「実験姉妹」でお姉ちゃんの謎実験の被験者になってしまった妹さんなど、フタナリキャラクターの登場頻度が高いのが今回の特徴。肉感ボディの美少女がダブルで痴態を曝け出すのを楽しめるのは一つの美点ですが、苦手な方は留意されたし。
ミニスカナース服を着用して主人公の介抱&おセックスをしてくれる短編「欲望介抱」のお姉ちゃんに加え、変態プレイ続出の中編作の寝取られ家庭では普段はスーツを凛々しく着こなす女教師さんが、エロ下着やらツインテールの制服姿やらバニースーツやらおしゃぶり&赤ちゃん装束やらと下品であったり変態的であったりなコスチュームを着用させられて屈辱を味わうことになります。
ストレートなセックスアピール満載のボディデザインと後述する様な過剰さを美点とするエロ演出であるため、全般的に濃い目の印象のある(悪く言えばクドさもある)絵作りですが、絵柄そのものはオーセンティックなアニメ/エロゲー絵柄。作画密度が高いこともあって、モノクロ絵でも表紙のカラー絵に比して情報量に遜色を感じないのも○。
【下品なアヘ顔とエロ台詞に彩られる半狂乱の汁塗れ痴態】
シナリオパートも着実に構成しつつ、エロシーンの分量をたっぷり用意した優良抜きツールであり、次々と投入されるアブノーマルプレイとそれに伴う非日常の快楽でヒロインの心と体を蕩けきらせる描写を長尺で堪能することが可能。
甘いラブラブHを中心としつつ、まさかの寝取られ&近親相姦&睡姦を終盤でぶっこむ短編「欲望介抱」が象徴する様に、アブノーマル系や嗜虐的な寝取り調教などのエロシチュエーションをメインとしており、フタナリ状態になって発情した妹ちゃんとクールな姉のフタナリセックスの短編「実験姉妹」や、ヒロインの精神を追い込む変態プレイが満載な中編「フォトラレ」でもその傾向は明瞭。
前述した屈辱的なコスプレをさせてのHや主人公に見せ付ける生ハメまな板ショー、羞恥プレイやヒロインへの言葉責めなど変態チックなプレイは元々多い作風なのですが、今回はフタナリレズセックスの投入や(ブツは見せないものの)精液浣腸からのスカトロ、風邪ひきお姉さんの鼻水ローションでのパイズリなど、チャレンジングな変態プレイを追加投入しています。
読者によってこれらのプレイへの好みは分かれるでしょうが、変態プレイで勝ち気ヒロインを圧倒する嗜虐性や普段とは打って変わって浅ましく快楽に耽溺する下品さなどを武器とするエロ描写が元々の特性であることもあって、これらの新たな変態プレイの投入はスムーズに行われていると個人的には感じます。

フェラやパイズリなどで白濁液を顔面に放出し、男の精液や唾液の匂いを鼻の奥まで沁みつかせる様な追い打ちでヒロインを追い込みつつ、突入した抽挿パートでは淫蜜たっぷりの前穴や後ろ穴をずぼずぼとピストンした後に白濁液をたっぷり注ぎ込んでヒロインの理性にトドメを刺す非常に攻撃的なフィニッシュとなっており、無論ヒロインの半狂乱のアへ顔絶頂でもクライマックスの盛り上がりを叩き出しています。
寝取られエロという得意技を安定的に繰り出しつつ、そこに安直に安住することなく、変態チックなプレイに新味や多彩さを更に求めるというチャレンジングな姿勢は高く評価したいポイント。
個人的には、クールで凛々しい女教師さんを硬軟織り交ぜてエロ調教で堕とす中編作に愚息が大変お世話になりました。