2014年12月

2014年私的ベスト10作

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。今年も年内最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
本業多忙により昨年から上半期ベストと下半期ベストの選出記事を止めて、年間ベストに1本化しておりますが、今年もそのようになっております。レビュー更新が滞り、レビューを書けていない単行本が大量にある状況で、果たして年間ベスト記事を書くのが正しいのか悩んだ部分もありますが、自分の中で1年を総括するためにも必要と思い、書かせて頂きます。

 各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、早速ですが、私が2014年に特に輝いていたと感じた名作達を紹介させて頂きます。

10位 しおこんぶ『恋まぐわい』(文苑堂)
KoiMaguwai.jpg 初単行本ながら高い完成度の作劇と作画を見せた作品。和風衣装という縛りを設けた作品群である故に、多彩なストーリーの個々の面白みが際立っていたのが私の高い評価のポイントです。エロ演出も濃厚で十分なアタックの強さのある性描写ですが、それでいて適度な上品さを香らせているのも魅力で、作画・原作コンビの双方の仕事がしっかり噛み合っているのが素晴らしいところ。→単行本レビュー

9位 蒟吉人『とろちち』(富士美出版)
MeltyBust.jpg  今年は2冊単行本が発売されていますが、個人的にはこちらを選出。漫画チックな楽しさ・面白さを追求したスタイルであり、また名物の「自殺男」シリーズなど、作家さんが育てた世界やキャラクターが生き生きと動き、更なる世界を広げていくのがワクワクします。スレンダーボディと、ツンと乳首が上向きな釣鐘型美乳もおっぱい星人な個人的には強い魅力と感じます。→単行本レビュー

8位 犬『GIRL’s SHOCK!!』(一水社)
GirlsShock.jpg  時に柔らかく繊細に、時に鋭く胸を打つ登場人物達の心情描写はやはりこの作家さんの確たる魅力でしょう。お馬鹿なテンションで駆け抜けるラブコメから、明暗入り混じる青春模様まで多彩な作劇ですが、ヒロインの魅力をシナリオでもエロでも高めています。決して派手な演出を用いないながら、体のしなやかな動きを躍動的に魅せる作画と熱っぽい陶酔感を醸し出す演出も◎。→単行本レビュー

7位 史鬼匠人『常春の少女たち』(ティーアイネット)
GirlsInEternalSpring.jpg  常春の島に存在する遊郭を舞台にしたファンタジー劇であり力強い恋愛劇でもあります。性戯に長けた美しい遊女達に囲まれた桃源郷という性的なファンタジーを描きつつ、その明暗を作中に描き込め、その淀みと希望を描き上げたことに感心しました。複数ヒロイン制で美しい肉感ボディに囲まれてがっつりセックスを楽しめるウハウハ感も、この舞台設定らしい美点でしょう。→単行本レビュー

6位 師走の翁『アイブカ!(仮)』(ヒット出版社)
IdolBukatsudou.jpg  現実世界でもアニメ/ゲームなどの二次元世界でも“アイドル”という存在が溢れる現在、そのサブジャンルのオーソリティからの一つのアンサー。誰もが持っているそれぞれの原石に気付き、磨き上げることで登場人物達が“アイドル”へと成長する流れ、ファンとの相互補完的な“絆”の描き方は流石と納得しました。多数のヒロインをエロシーンで大盤振る舞いするゴージャス感も変わらぬ美点。→単行本レビュー

5位 モチ『鬼華・憮散』(キルタイムコミュニケーション)
MericilessDeflowerring.jpg 人気作家の初期作から近作までを楽しめるハードなファンタジー凌辱作品集。コメディ作品では面白みの一つになっていた、外連味の効いた台詞回しや擬音などが凌辱系になると攻撃性に直結しているのが個人的には面白かったです。絵柄の統一感に大きく欠けるので、この順位ですがキュートなファンタジーヒロインを特濃&ハード凌辱に叩き込んでフルスロットルでラストまで駆け抜けるパワフルさはシンプルに見事。→単行本レビュー

4位 エレクトさわる『神曲のグリモワールⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
TheGrimoireSecond.jpg  白濁液大量投入の肉感ボディ汁ダクファックの強烈さは勿論の事、長編作における重厚なドラマ展開もこの作家さんの魅力の一つ。今単行本から、主人公と対照的な“もう一人の主人公”を話の主軸に引き込み、ドラマに大きな流れを生み出して次巻の波乱とクライマックスに期待をさせる作りは実に見事。まだ未完なのでこの順位ですが、エロの勢い・ストーリーの勢いが共に長編を牽引してくれると信じております。→単行本レビュー

3位 新堂エル『純愛イレギュラーズ』(ティーアイネット)
PureLoveIrregulars.jpg 常にチャレンジを続け、センシティブな部分にも豪胆に切り込んでくる作家性が本当によく出た作品集。喜悦や絶叫が響き渡る強烈なエロ演出も勿論魅力ですが、今回は短編集であったこともあって、シナリオワークの鋭さが光りました。単に面白ネタとして扱うのではなく、扱う物事への真摯さや“生としての性”のポジティブさなども織り込まれているのが非常に好印象。こういう作家さんが活躍するからエロ漫画ジャンルは面白いと考えます。→単行本レビュー

2位 榎本ハイツ『7×1』(コアマガジン)
SevenTimesOne.jpg  この作家さんの十八番であるツンデレ美少女をメインヒロインに据えて青春ラブコメ。シリアスな三角関係からの修羅場や二人のすれ違いもありながら、登場人物達がそれぞれの幸福のために誠実に歩を進めるストーリーは王道の力強さを有し、そして爽快です。エロについては演出面での強化が相応に為されていますが、そういった技術云々よりも慈しみや喜びが素直に溢れ出てくるような性描写は他を以て替え難い魅力でしょう。→単行本レビュー

1位 内々けやき『彼女、恋して、セックス』(ワニマガジン社)
GirlsLoveAndSEx.jpg こちらは逆に、エロ漫画的なオーソドックスの虚や矛盾を鋭く突くのが大きな魅力の作品。べったべたなラブコメも魅力的な作家さんですが、ヒロイン達に強烈な快感をもたらす性の快楽の、毒や虚無を描くと実に切れ味が鋭い印象を残します。それでいて、過度な悲劇性に閉じこもるのではなく、登場人物達の“現実”と照らし合して描くのもユニークな魅力でしょう。実用性も高く、エロとシナリオ双方がレベルの高い短編集です。→単行本レビュー

  以上が、私個人の2014年ベスト10となります。この他にも魅力的な作品は沢山ありましたが、強いて選べばこの10冊ということになり、お勧めさせて頂きたいと思います。

  本年は、相変わらずの更新頻度の低迷に加え、ブログの一時凍結という状況もありまして、私自身も大変苦しい想いを致しましたし、また読者諸氏にご心配・ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
今年はブログ運営について相当厳しい状況だったのですが、結局のところは、「この作品は面白い!エロい!」「なんでエロいのか、面白いのか考えよう!文章にしよう!」という7年前にブログを開始した時と何ら変わらない初期衝動に支えられてきたと感じます。上に挙げた10作品を始めとして、そう思わせてくれる作品に沢山巡り会えたことを嬉しく感じています。これからも、更新頻度はなかなか上げられないでしょうが、エロ漫画レビューを頑張っていきたい所存です。
本年も、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意を表しますと共に、当ブログを読んで下さる読者諸氏に御礼を申し上げます。

2015年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

しおこんぶ『恋まぐわい』

KoiMaguwai.jpg 三部けい先生の『僕だけがいない街』第5巻(角川書店)を読みました。サスペンスものとして意外な人物を“真犯人”に据えるのは王道ではありますが、ここまで溜めに溜めてこのキャラを持ってきたかという印象です。
自らの運命を変えるためにも、他者を守るために奮闘してきた主人公ですが、過去の最悪が自分自身に降りかかった今、彼はどうなるのでしょうね?

  さて本年最後の単行本レビューは、しおこんぶ先生の初単行本『恋まぐわい』(文苑堂)のへたレビューです。プルメロの後裔となりますが、コミックバベルの創刊およびバベルコミックスレーベルの新設にお祝い申し上げます。
それはともかく、和風情緒に彩られた多彩な作劇の中で、美少女の肉感ボディが淫液に濡れる痴態をたっぷり用意した作品集となっています。

KoiMaguwai1.jpg  収録作は、新婚夫婦が温泉旅館でがっつりラブラブ初夜セックスな短編「恋まぐわい」(←参照 美しい日本情緒 同短編より)+二人の前日譚である描き下ろしフルカラー掌編4P、および読み切り形式の短編・掌編10作。
描き下ろし作品およびフルカラー掌編「なつひめ」(4P)を除き、1作当りのページ数は18~22P(平均20P)と標準をやや下回る程度のボリュームで推移。基本的にはエロメインで構築された作品群ですが、多彩な作劇の個々の流れを的確に意識したシナリオワークとエロシーンの存在感がバランスよく組み合さった良好な仕上がりを見せていると評し得るでしょう。

【和風テイストで統一しつつ多彩な作劇の方向性】
  前述した様に各短編の作風は様々であり、ダブルヒロインが主人公を奪い合うドタバタラブコメ(短編「ひいなあそび」)や、新婚さんの熱々なラブラブ初夜を描く甘く優しい恋愛モノ(短編「恋まぐわい」)、逆に人ならざる存在との悲恋を描くシリアス系ファンタジー(短編「忘却の妖狐」「夏になく雪」)や、初心な女子高生キャラが悪い男に騙されてセックスの快楽にハマっていくダーク&インモラル系(短編「夏色PickUp」)など、それぞれにテイストが異なります。
斯様に多彩な作劇スタイルであり、現代日本的な世界設定もあれば、近世や大正時代と思しき設定なども描かれているのですが、いずれの作品にも共通しているのは、設定や装束に関して和風テイストを明瞭に取り込んでいることでしょう。
KoiMaguwai2.jpg  主人公の男が、秘められた因習を保つ村の美貌の巫女達に囚われるインモラルなホラーや(短編「御柱-ミハシラ-」)や、遊郭を舞台として長命の妖狐と彼女と共に生きることはできない主人公の再会と一夜の逢瀬を妖しくもしっとりとした筆致で描く悲恋モノ(←参照 艶やかに優しく、そして哀しく 短編「忘却の妖狐」より)などは、和風ファンタジーらしい設定や舞台を用意して趣を豊かに魅せています。
現代劇では、ストーリー面において和風趣味が効いていることはないのですが、巫女ヒロインや、和装をした美少女キャラとのエッチなど衣装面での和風趣味の充実や、神社や温泉旅館、和菓子職人に空手道場などの舞台設定によって和風テイストを打ち出しています。
  短編作としていずれもコンパクトにまとめており、どっしりとした読み応えはありませんが、ラブコメ系統なら賑やかで棚ボタ的な幸福感に満ちたアッパーな読書感を、インモラル系ならば時にドキリとさせられるような妖しさを、シリアス系ならばしっとりとした情緒と滑らかなストーリーラインを示しており、個々の内容にふさわしい魅力を持たせているのは高く評価したいポイント。
“しおこんぶ”の名義は作画担当と原作担当の二人組の様で、この分業制故にシナリオに専念した側がよいアイディアを出してそれを作画側がしっかりと絵として表現することが出来ている様に思われ、今回は和風趣味という縛りでしたが、それ以外のテーマでも引き出しの多さを確かなクオリティで描けるであろう実力を感じさせてくれました。

【モチモチ感の溢れる肉感ボディな和装ヒロイン達】
  人間より遥かに長命の妖狐や雪女などの人外キャラクターも存在しますが、外見的には女子高生~女子大生クラスの美少女から20代半ば程度の綺麗なお姉さんといったタイプの女性キャラクターがヒロイン陣を構成
艶やかな長い黒髪が印象的に描かれたキャラクターが多く、ここらも日本情緒を感じさせますし、全体的にロリっぽい可愛らしさよりかは適度に成熟した色香を出したキャラデザインがメインとなっています。
KoiMaguwai3.jpg  前述した通りにキャラデザインは和風趣味が徹底されており、王道の袴装束の巫女さんに(←参照 袴たくし上げってエロいですよね 短編「御柱-ミハシラ-」より)、豪華絢爛な装束の花魁さん、空手着(&さらし)に身を包む武道ガールなどに加え、夏祭りに浴衣姿の女子高生キャラや、矢絣袴の和菓子店アルバイトさん、着物+エプロンで大正風メイドの衣装を着た名家のご令嬢などのコスプレ的要素での投入もあります。
なお、エッチシーンではこれらの衣装が徐々に肌蹴ていき、肉感ボディが露わになっていくのですが、エロ展開終盤では全裸セックスになることが多いので、着衣セックスにこだわる諸氏は要留意。
  この和風装束に包まれたヒロイン達の肢体は、一部控えめサイズの並乳さんも存在しますが、締まったボディの表層にたっぷりと柔肉をまとわせ、もっちりとマッスの強い巨乳&桃尻&太腿をフル装備させた肉感ボディに仕上げており、これ単体でも十二分なセックスアピールがある水準。
  初単行本ながら絵柄は高質でかつ安定感があり、装束や小物、髪なども含めて細かいところまで丁寧に描き込んだ密度の高い作画と、オーソドックスなアニメ/エロゲ絵柄のキャッチーがある画風で、肉感たっぷりのエロボディに綺麗さ・上品さを無理なく織り込んでいると評し得るでしょう。

【汁気と熱気たっぷりのハイカロリー&パワフルな和姦描写】
  安定した話回しであり、エロシーンでもエロ描写をしっかりと強調しつつ話の展開を付けている分、短編としてコンパクトな構成ながらも十分な濡れ場の尺を確保しており、ヒロイン達の艶姿をたっぷり鑑賞可能な優良抜きツール。
主人公奪い合いなラブラブ3Pセックスもあれば、愛する二人のピュアなラブラブH、切なくも情念の燃える一夜の逢瀬、可愛らしい外見の年上少年と長身武道ガールのおねショタ風味エロ、初心なヒロインが未知の性感に蕩けて溺れる乱交エロや妖しい美女に搾り取られる退廃の宴などなど、作風の多彩さに併せてエロの趣向も様々になっています。
なお、エッチにノリノリなお嬢様によるエロ悪戯からお仕置きセックスに移行する短編「異国なレトロ」の様に、ヒロイン主導のご奉仕や悪戯などの行為と、男性主体でガンガン攻める状況とを組み合わせているケースが多く、彼女達に時に妖しく時に優しく囚われながら、彼女達を強烈なアクメに追い込むという征服欲も満たしてくれる美味しい仕様。
  エロの趣向によらず、ヒロイン達が羞恥や興奮の痴態を徐々に曝け出しつつ、抽挿パートに移行後は熱っぽく快楽に蕩けていく様子を濃厚でいながらもクドくない痴態描写を共通させており、特に端正な表情が熱と涙に染め上げられ、汗や淫液でむっちりとした肉感ボディが濡れて強力なシズル感を叩き出す淫猥な描写が大きな武器。
KoiMaguwai4.jpg演出の分量や構図の強度について、初出時期に併せて多少の巧拙の変化はありますが、前述した濡れた肌や粘膜の淫猥の描写や、擬音や効果線、熱っぽいエロ台詞などのエロ演出と、肢体の存在感を見せ付けつつ、熱っぽい蕩け顔と愛液がじゅくじゅくと漏れ出る秘所などを要所でアップにて魅せ付ける構図取りとがしっかり噛み合っているのも高く評価したいポイントです(←参照 このダブルバックを前後からの構図で上下に組み合わせ、下側を突き出させるのは唸りました 短編「ひいなあそび」より)。
  フェラやパイズリなどでねっとりお口やもちもちバストを楽しんでからの射精と抽挿パートでの中出しフィニッシュを設ける2回戦仕様が基本であり、熱い抱擁やキス、乳揉み・乳揺れ、ピストンしながらのクリ責め、乱交モノならフェラ追加など手数を多く設け、かつそれに合わせた動き・演出を用いてがっつり中出しからの絶頂アクメを大ゴマ~2Pフルで投入してオーラスの盛り上がりを形成しています。

  和風モノという縛りを設けることで、単行本としての調和と個々の作品の面白みが引き立っているのは大いに評価したいポイントであり、シナリオワークもエロ描写も新人離れした上手さがあると感じます。これからも多様な作品で楽しませて頂きたいです。
個人的には肉感ボディの美少女姉妹とお雛様装束コスプレ3Pな短編「ひいなあそび」と、花魁姿の妖狐さんとラブラブだけれども切ない褥を過ごす短編「忘却の妖狐」が特にお気に入り。お勧め!

かにゃぴぃ『おなぺこあくま』

HungryInnocentDevil.jpg 速水螺旋人先生の『大砲とスタンプ』第4巻(講談社)を読みました。相変わらずスジナンが暗躍を続けていますが、こういった利己的な悪行をうまく立ち回りつつ貫き通すキャラクターは話に緊張感をもたらしてよいですね。
和平への動きも感じられる中で、スィナンがまた何かを仕掛けそうで、ドキドキする展開でございます。あと、ヤング・グラドワンスカさんが可愛かったです。

  さて本日は、かにゃぴぃ先生の初単行本『おなぺこあくま』(ワニマガジン社)のへたレビューです。ようやくの初単行本といったところで、レビューを書く日を心待ちにしておりました。
ふんわりキュートなロリっ子&巨乳美少女との甘く穏やかなラブエロ話が詰まった1冊となっております。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で11作。描き下ろし作品である短編「おいしくてすきになる」も含め、1作当りのページ数は18~24P(平均20P)と中の下クラスのボリュームで推移。お話的な読み応えはあまり感じられませんが、幸福なラブエロ空間の居心地の良さと、エロシーンの質的・量的満足感で充実した1冊と評し得るでしょう。

【ほのぼのと平和な空気で包まれるラブエロ話】
  キュートなロリっ子ヒロインに強みを見せる作家さんですが、巨乳美少女タイプのヒロインも描いており、今単行本ではその両方をヒロインとして投入しつつ、程好い甘ったるさを含むラブエロ系のシナリオワークはどちらのケースでも共通しています。
1fb3c619.jpg  ロリ系ガールズを投入する作品では、女の子側が好奇心や愛情などを以て積極的にセックスに進行させるスタイルがメインであり(←参照 とんでもないこと言いだした 短編「おいしくてすきになる」より)、彼女達に翻弄されつつエッチを楽しむという状況設定が多くなっています。
場合によっては小さなドミナであるロリっ子達に好き放題される、少々アブノーマルで被虐的なシチュエーションも存在しますが、そのような場合も含めて甘く優しいハッピーエンドに落着するため、彼女達との性愛によって形成される二次元的な桃源郷の魅力を明確に保った作品構築と言えるでしょう。
  巨乳美少女との王道ラブコメというスタンダードチューンな作品群においても、意中の女の子や彼女さんとふとしたキッカケで結ばれて~という分かり易いシナリオ展開を踏襲しており、こちらも素直な展開と微笑ましいハッピーエンドでまとめるスタイル。
  どちらのタイプの作品においても、主眼となっているのはストーリーとしての面白みというよりかは、展開の中でヒロインのキャラクターとしての魅力を徐々に高めていくという点が光っており、そのことがエロの実用性を高めているのもポイントの一つ。
キャラクターが良い分、シナリオ面において多少個性の打ち出しや冒険があってもよいのではとも感じますが、硬さやクドさのない安定したシナリオワークが初単行本の段階からよく完成されているとも評し得るでしょう。

【共にキャラ立ちのよいちんまりロリっ子&肉感巨乳ガール】
  前述した様に、ローティーン級と思しき小さなロリータガールズ達と、女子高生~女子大生クラスの美少女キャラクターのハイ・ローミックス(誤用)なヒロイン陣。とは言え、結婚可能な年齢ながら見た目は幼いJKキャラクターなどもおり、年齢層での描き分けというより、どちらのタイプのキャラを描きたいかで明瞭にキャラデザが分かれています。
HungryInnocentDevil2.jpg  ロリ系ヒロインについては、前述した様に、エッチに積極的にキャラクターが多く、天真爛漫にスキンシップを求めるタイプもいれば、主人公の男性を翻弄する小悪魔・女王様タイプも存在しており(←参照 短編「めぐちゃんのリコーダー」より)、それぞれその属性の魅力を十二分に抽出したキャラ立ちのよい描き方が為されています。
巨乳美少女タイプのヒロインについても、優しくお淑やかなタイプの清楚美人や、普段はクールな印象ながら実は甘えん坊なところもある女の子、元気いっぱいでちょっとお馬鹿な幼馴染など、これまたポピュラーな属性を添加してそれを魅力的に描いたキャラクターが揃っています。
  大きなリボンやガーリーな衣装で彩るロリータ少女達は、等身低めで成人男性に対して明瞭に小さなボディとして描かれており、ぺたんこバストや小ぶりなヒップにつるつる股間を備えつつ、スベスベ&プニプニの質感を重視した女体描写。
HungryInnocentDevil3.jpgこれに対し、巨乳美少女系のヒロインについては、釣鐘型の柔らかそうなたっぷりバストに程好い量感の桃尻、ある程度等身高めですらっと手足も伸びる肉感ボディの持ち主として描かれており(←参照 このおっぱいの柔らかそうなたわみ描写! 短編「ぐっすりすやすや大事件」より)、どちらのタイプでもその魅力を強調した女体描写にしている分、描き分けも明瞭と言えるでしょう。
  初単行本であり、また初出が最長で約5年の開きがあるため、絵柄の統一感にはやや欠けており、特に最古作の短編「ぷらいべーどでっさん」では今となっては古臭ささえ感じる萌え系絵柄で描線もやや不安定。とは言え、近作ではふわっと柔らかな描線を丁寧に重ねて密度を出しつつ、全体の軽く柔らかい雰囲気を損なわない高質の絵柄となっており、こちらのタイプの本数がメインなので、そこまで大きな減点材料にはならないでしょう。

【美少女ヒロインがエロ可愛くたっぷり蕩けるエロ描写】
  導入パートでもヒロインの可愛らしさを示しつつ、エロシーンではそれとはまた異なる魅力も徐々に打ち出していくスタイルであり、エロメインの作品構築で抜きツールとしての確実性を高めつつ、展開の起承転結をキャラクター描写に委ねてスムーズに付けていくタイプ。
  無垢なお嬢様ヒロインにエッチなことを色々と教え込んだり、小悪魔妹に足コキ責め&リコーダーアナル挿入をされる(男性にとって)マゾ気質を刺激されるシチュエーションがあったりと、倒錯的な要素を絡めることもしばしばありますが、そのケースでも基本的には和姦シチュエーションであり、作品全体としての甘さ・穏やかさを阻害するものではありません
  ロリータガールのちっちゃなスベスベボディ、もしくは巨乳ガールのもちもち柔らかボディを舐めたりさすったりな愛撫シーンや、小さなお口でち○こを舐めたり吸ったりなフェラや小さな手での手コキや女児パンツコキなども投入する前戯パートでは、小さなお口にたっぷり白濁液を吐きだしたりな射精シーンを設けることもあれば、そのまま流れで抽挿パートへ移行することもあります。
ロリガールも巨乳美少女さんも共にツルツルな股間が、前戯の段階でたっぷりと愛液が染み出る状態になっており、そこに挿入して抽挿を開始すれば最初は破瓜の痛みなどもありつつ、優しくも力強いピストンによって次第にトロットロに蕩けていくという流れは共通。
抽挿パートでは、狭い淫洞がち○こをきゅんきゅん締め付け、最奥の子宮口までノックされる様子を透過図や断面図で強調しつつ、淫液と水音を奏でる結合部や、トロンと蕩ける熱っぽい表情、ぷにぷにと弾力感のある貧乳or巨乳、そしてラブラブキッスで絡まり合う舌などのアップ構図をふんだんに取り入れて情報量の多いエロ描写を連続される手数の多さが魅力的。
HungryInnocentDevil4.jpg  ハートマーク付きの擬音や乱れた描き文字で描かれる嬌声、男性の保護欲や独占欲を刺激する甘いラブエロ台詞、押し開かれた性器とバストやヒップ、蕩け顔を組み合わせる意外に露骨な構図など(←参照 この蕩けっぷり&だいしゅきホールド 短編「はぐはぐっ❤らぶり~の」より)、エロ可愛さを重視しつつアタックの強さを保つエロ作画の威力で、大ゴマ~1Pフルでがっつり精液を注入されて蕩けアクメを迎える中出しフィニッシュまで強力に牽引するエロシーンとなっています。

  どちらかと言えばメインはハッピーロリータ作品ですが、おっぱいラブコメ系でもキャラクターのエロ可愛い魅力は共通しており、どちらもいい意味で典型的な魅力を押さえている分、安定して楽しめますし、抜けます。
個人的には、純真エロ娘なキュートガールとラブラブな“えんこー”をエンジョイな短編「おいしくてすきになる」と、甘えん坊な元気娘がエッチの際も実に可愛らしい短編「はぐはぐっ❤らぶり~の」が大層お気に入りでございます。

雪路時愛『おねだりせーし』

GimmeYourSperm.jpg 中島三千恒先生の『軍靴のバルツァー』第7巻(新潮社)を読みました。国王の存在感が薄いことや王子兄弟の不仲など、混迷のバーゼルランド王室ですが、今回明かされた王室の秘密の時点から混迷は必至だったと感じますね。
かなり余談ですが、1コマだけちらっと登場したヴァイセンの王室のお姫様(特にロリお嬢様の方)がすごくかわいかったので、今後登場するといいなぁと。

  さて本日は、雪路時愛先生の『おねだりせーし』(富士美出版)の遅延へらレビューです。なお、先生の前単行本『初穴』(富士美出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
柔らかマシュマロボディの多彩な美少女ヒロインと繰り広げる甘味たっぷりのラブエロ作品が詰まった1冊となっております。

GimmeYourSperm1.jpg  収録作は、ちょっぴり不器用で兄にツンツンした態度を取っちゃうツンデレ気味妹が兄からのプレゼントのかわいい洋服を着て~な短編「ぷにまん❤」(←参照 これぞ王道のエロ漫画妹ヒロイン 同短編より)+描き下ろしのラブラブ後日談4P、大人しくクールな妹さんと映画を見に行くもそれは実はピンク映画で~な短編「おねだりシアター」+描き下ろしのラブラブ後日談2P、および読み切り形式の短編7作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均19P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。シナリオそのものには左程の読み応えはありませんが、甘ったるい空間の濃度は十分に高く、それに援護されたエロ描写の満腹感も強く仕上がっています

【エロ可愛いヒロイン達に精神的に抱擁される二次元的桃源郷】
  キュートな美少女ヒロインと、適度なコミカル成分を交えつつも甘く穏やかな幸福感に包まられるラブコメというスタイルはこれまで通りに共通しており、オーソドックス故の間口の広さは魅力の一つ。
その上で、今単行本においては美少女ヒロインとキャッキャウフフという甘ったるい幸福感をたっぷりと練り込んできた印象が強く、ペンクラ山賊版掲載作にも関わらずポプリレーベルを想起させるような、キュートヒロインの魅力を前面に出した萌えエロ系テイストがかなり明確に感じられます。
b4734d1f.jpg  後述する様に、ヒロインの性格設定は多彩であり、主人公の少年に対してリードする側もリードされる側も存在しますが、どちらにも共通するのは主人公の心と体を全部受け止めて肯定するという慈母の如きヒロイン像であり、彼女達に色々な意味で甘えさせてもらう幸福感を生み出しています(←参照 少年の身長を気遣って 短編「小さいボクと幼なじみ」より)。
単行本タイトルは「おねだりせーし」となっていますが、これはヒロイン達が自身の性欲に基づいて“おねだり”しているというよりも、主人公の性欲を満たしてあげるために敢えて“おねだりをしてあげる”と捉えることが可能であり、彼女達の愛情に甘えるのがおそらくは正しい楽しみ方。
  ヒロイン側は、お嬢様ヒロインが高飛車な態度を取ったり、エッチな年上お姉さんが淫らにエッチのご指導をしたりと、不器用な人間関係やほんのりアブノーマルなプレイを絡めてくるものの、それらは彼女達なりの愛情表現として描かれており、二人のラブラブ模様のアクセントとして機能するもの。
  美少女ヒロインにたっぷりセックスを楽しませてもらった後は、二人のラブラブ模様を優しく描き出すことで、読み口の甘さをラストでも高めるまとめ方となっており、二次元世界にしか存在しないドリーミーなラブエロ空間として綺麗に仕立て上げられています。

【ぷにぷにマシュマロボディのロリ顔巨乳ガールズ】
  女子大生クラスと考えられる美少女さんも複数名登場していますが、ヒロイン陣のメインはミドル~ハイティーン級と思しき女の子達。もっとも、ロリっぽい可愛らしさのあるキャラデザインであるため、年齢層による描き分けはむしろ希薄。
小悪魔ロリな双子の妹に、真面目で健気なツンデレ妹、クーデレ系妹と妹ヒロインを3名揃えつつ、主人公には激甘なアイドル美少女やショタ主人公に性の手ほどきなお姉さん、人見知りで主人公にだけは甘える関西弁彼女や極度の恥ずかしがり屋なボーイッシュ彼女さんなどなど、短編集らしくヒロインの設定は多彩に揃えられています
  なお、男性キャラクターについては、可愛らしいショタ少年を擁することが多く、彼らが初めてのエッチに真っ赤になって蕩けながら快感に震える様や、ヒロインが彼らを優しく攻めたり、逆に夢中になった彼らを優しく受け止めてあげたりといった精神的な抱擁感の打ち出しに大きく貢献。
GimmeYourSperm3.jpg  ロリ顔巨乳というカテゴライズが最もぴったりくるボディデザインであり、やや等身低めでキュートな顔つきながら、柔らかお肉がたっぷりで特にもっちりとした巨乳とこれまた十分な肉感のある桃尻を装備(←参照 このもちもちとしたおっぱい! 短編「おねだりシアター」より)。ぷっくりと肉厚な大陰唇のぷにぷにとした弾力感や、柔らかバストの先端に備えるこれまた適度にぷっくりとした乳輪などの描写は相応に淫猥でありつつ、キュートなキャラデザやぷにぷにボディとのバランスが適切になされているのも美点でしょう。
エロエロなお姉さんなら黒髪ロング&地味メガネの清楚スタイルでギャップを狙ったり、ロリっぽい妹ヒロインではガーリーな衣装やリボン、可愛い髪形、ボーイッシュ少女のジャージ姿などキャラ設定にピッタリな衣装や小物を選んだりと、キャラデザの華やかさ・多彩さも○。
  後述する様にエロシーンはかなりアタックの強い描写であり、またボディデザインもぷにぷにとした弾力感のあるエロさたっぷりのものではありますが、萌えっぽさの強いキュートな絵柄の主張も強く、両者が互いの強みを発揮しながら適切に組み合う絵柄は強い魅力。単行本を通して絵柄も安定しているので、表紙絵でジャケ買いしても問題ありません。

【激甘和姦でありつつがっつりピストンで魅せるエロ描写】
  甘ったるい雰囲気をシナリオアートよりかはエロシーンの中で高めていくスタイルであり、シナリオパートは早々に切り上げてキュートな美少女ヒロインにたっぷり愛される濡れ場に高い割合を置く作品構築である分、抜きツールとしての信頼感はかなり高くなっています。
ヒロイン達がそれぞれの可愛い特徴を十分に発揮し、主人公を快感に導こうと積極的にご奉仕する前戯パート、そして愛らしい笑顔と蕩け顔を示しながら気遣いや応援の優しい台詞を囁きながら男性の欲望を余すところなく受け止める抽挿パートで構成されるエロシーンは甘さたっぷりの和姦エロとして仕上がっています。
  美少女ヒロインのぷにぷにバストやこれまたぷにぷに質感の股間にむしゃぶりついてその感触を楽しむ愛撫描写も投入しつつ、前戯パートのメインは童顔美少女がち○こを丁寧にペロペロするフェラ描写や、柔らかおっぱいに包まられるパイズリ描写、さわさわと優しく竿をなでる手コキ描写などのご奉仕シーンであり、ここでたまらず白濁液を放出。
そのことを一切否定せず、喜んで精液をお口や胸で受け止めると共に、とろんと愛液を潤滑させたパイパン秘所を差し出して挿入をおねだりすることで主人公を発奮させ、その柔らかボディの外側でも内側でも真っ赤になって頑張る主人公を受け止めてピストンを繰り返す抽挿パートへと移行していきます。
GimmeYourSperm4.jpg  抽挿パートの存在感は非常に強く、無我夢中になった主人公がガンガンと腰を振りまくることでそれを受け止める優しさとヒロインの蕩けっぷりを表現すると共に、大股開きでゴリゴリ掘削される結合部をがっつり見せ付ける露骨な構図や(←参照 短編「触れる?×触れない?」より)、キツイ膣に締め付けられたち○こが子宮口をノックする様を強調する断面図や透過図を多用することで、みっちりとした挿入感を強調しています。
この強力な抽挿表現の他では、乱れた描き文字の嬌声やトロトロの蕩け顔など、ヒロインのエロ可愛さを殺さない手法を十分な密度で加えて濃厚さを出すと共に、中出し連発やぶっかけ射精からの中出し要請→次は中出しフィニッシュなど、抽挿パートに複数の射精シーンを盛り込む多幸感・ドライブ感も実用性を大きく高めていると評し得ます。

  キュートでエッチな美少女ヒロインに高ぶる性欲を受け止めてほしい諸氏には大変お勧めな1冊であり、甘いドーナツにたっぷりシュガーグレイズを加えた様なハイカロリーで激甘な読書感・抜き心地が楽しめます。
個人的には、幼馴染のお姉ちゃんのエッチな誘惑に乗せられて童貞喪失&中出し連発な短編「小さいボクと幼なじみ」が抜き的に最愛でございます。

ふじや『ピンクラビリンス』

PinkLabyrinth.jpg カトウコトノ先生の『将国のアルタイル』第15巻(講談社)を読みました。前回は戦術レベルの熱い攻防戦でしたが、今回はザガノス将軍による戦略レベルでの攻勢がうまい具合にはまっていく流れになっていました。
帝国として南領の放棄は戦術レベルでは正しいのかもしれませんが、内政への充実への転換を更に困難にする要因になるのかもしれませんね。

  さて本日は、ふじや先生の初単行本『ピンクラビリンス』(コアマガジン)のへたレビューです。褐色肌好きとして初単行本を楽しみにしておりました。
明るく楽しい雰囲気のオーソドックスなラブコメスタイルと適度にハードなエネルギッシュ和姦エロが楽しめる1冊となっています。

PinkLabyrinth1.jpg  収録作は、いじめられっ子の少年がいじめっ子の不良番長を女の子に性転換させる呪いで復讐を果たすも代償として彼も女の子に性転換してしまって~な中編「You’ve Got Female」全3話(←参照 どっちも中身は♂な性転換ガール 同中編第3話より)、気弱だけど健気で優しい外国人美少女がメイさんが国に戻ってしまうと聞いて主人公が彼女への想いを打ち明け~な短編「パイルドスパイスMAX」+描き下ろしのいちゃいちゃ後日談短編12P。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~26P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。王道的なラブコメエロ漫画としての構成と言え、ライトで口当たりの良い読書感のシナリオと、濃過ぎず薄すぎずの適度な満足感のエロとで成立している作品群となっております。

【賑やかでちょっといい話な青春ラブコメが基本】
  上述した通り、メガストア系列らしい王道のラブコメチューンを作風の主体としつつ、漫画チックにSF(すこしふしぎ)要素を絡めた作品にも魅力がある作家さんという印象。
性転換ネタの中編 「You’ve Got Female」と、主のエロい願望をコミカルに拒絶するアンドロイドさんに博士がなんとかエロいことをしようと画策する短編「博士が異常で欲情」などは、後者のスタイルであり、それ以外の作品はドタバタ模様を絡めつつオーソドックスな青春ラブエロ模様を描いています。
イジメラレっ子がいじめっ子を女体化してエロい復讐を果たす中編作など、多少嗜虐的な要素が絡む作品もありますが、この作品でも女体化した二人の男子が女性としての快感に夢中になって、彼らなりのエロライフを満喫する方向に進んでいくため、暗さ・重さはむしろ少なめになっています。
60399b45.jpgこの傾向は、青春ラブコメ系の作品でも勿論共通しており、若さ故の真っ直ぐな性欲や恋心が適度なエネルギー感を以て発揮され、エロも熱情的に激しくなる一方、そういった激しさや真っ直ぐさを素直に肯定してサバサバと快活なハッピーエンドに収束させる安定感が魅力と言えるでしょう(←参照 いつもの彼女の笑顔が素敵 短編「北風と太陽と学園モノ」より)。
  後述する様に、ヒロインの設定に関して工夫を加えており、彼女達のキャラクターとしての魅力をシナリオとエロの流れの中で高めていくと共に、野郎連中のお馬鹿さや直向きさも誠実さを伴って描いていることも、ラブエロ系としての心地よさにつながっているのは少なからず評価したいポイント。
  基本的に軽いノリの作風ではあり、シナリオ的な旨味はそこまで目立ちはしませんが、ラブエロ系としての読書感の良さと、友情や愛情が素直に肯定される流れにある“ちょっといい話”感が両立しているのは明確な美点と言え、両者の融合はこれからも大切にして頂きたいポイントと感じます。

【多彩な設定の美少女ヒロインズ】
  アンドロイドガールの様な年齢不詳キャラクターもいるものの、女子高生級の美少女ヒロインを中心にハイティーン~20代前半程度の女性キャラクターがヒロイン陣を構成。
性転換ボーイズや、アンドロイドガールなどの漫画チックなヒロインに加え、格闘美少女や外国人ヒロイン、臭いフェチな変態暴走ガールに、奔放で自堕落な会長さんなど、個々にユニークなヒロインを揃えているのも魅力の一つであり、また男性陣のいい意味での暴れっぷりも適度な存在感があるのは○。
PinkLabyrinth3.jpg  ボディデザインのメインはたっぷりサイズの柔らか巨乳であり、健康的な肉付きで若さ故のしなやかさがあるボディともっちり巨乳の組み合わせが多いですが、ちんまりボディにたっぷりおっぱいを組み合わせたトランジスタ・グラマーさんや、逆にスレンダーボディにぺたんこバストを組み合わせた華奢ボディの持ち主も登場しており(←参照 スレンダー褐色もまた良いものです 短編「パイルドスパイスMAX」より)、一定の多彩さがあります。
後述する様に絵柄にまだ粗削りな部分も残っている為、今後更なる向上が見込めるのですが、もっちりとした柔らかい弾力感があり、乳首も適度なサイズでありつつぷっくりと存在感を有し、ツンと上を向くおっぱい描写は相応に秀逸で、ストレートなセックスアピールを放っています。
  純情な褐色肌美少女に、乳首&性器が見えるエロ下着を着用してもらったり、性転換ヒロインのエロコスプレや敢えて男性服を着続けるシチュエーションがあったり、ダイナマイツボディの金髪美少女のスク水姿や、女子高生さんの制服姿など、設定の多彩さに合わせて着衣面も様々に取り揃えられています。
  初単行本であり、また初出時期の幅も広いことから、絵柄には相応の変遷が認められ、表紙絵と完全互換のケースもあれば、齟齬を感じるケースも存在。基本的には、幅広い層に親しみ易いキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄で共通していますが、描線の整理とメリハリ、画面の密度の出し方などは近作の方が確実に安定感があり、明確な絵柄の進歩を確認できます。

【適度なパワフルさでぐいぐい押し進むセックス描写】
  十分なページ数があり、また王道的なシナリオ展開とストレートな恋心&性欲でセックスに雪崩込むこともあって、濡れ場の分量は十分に確保されています。比較的長めのエピソードでは複数のエロシチュを組み込む余裕も見せていますが、基本的には1つのシークエンスをじっくりと組み立てるタイプ。
  和姦エロ中心で組み立てられていることもあって、性転換エロやアンドロイドさんへの強制発情プログラム実装などを除けば、特殊なシチュエーションやプレイはほとんど織り込まず、前述した充実の衣装と瑞々しい肉感ボディの魅力を武器に、若さ故の性衝動と恋心でパワフルに進展するセックス描写となっています。
184bb0e2.jpg作品全体の雰囲気は明確に陽性であり、好き合う者同士のセックスではありますが、いざ開戦となれば、野郎連中がヒロインのエロボディにむしゃぶりつき、ガンガンピストンを加えるパワフルな行為を示しており、それによって与えられる快楽にヒロインがメロメロに蕩けていくという鉄板の流れを踏襲(←参照 短編「ハラキリバイタル」より)。
すっかり発情してトロトロに崩れる美少女フェイスや、勢いの強い擬音の連続、呂律の回らない嬌声&エロ台詞に、行為の勢いを強調する効果線など、一定の派手さ・過激さを備えたエロ演出を重ねることで、更なる快感への前のめりな欲望と、そこでの陶酔感を表現しているのも実用性を底上げしています。
  特に引きの構図やなどで、小ゴマ~中ゴマの用法には締まりがない場合もあるものの、性器結合部や絡み合う舌などの情報量を増す小ゴマの効果はよく、ヒロインのエロボディと抽挿が加えられるぐしょぬれ媚肉を見せ付ける構図の大ゴマの威力は勿論十分に強いのも○。
前戯パートでのパイズリやフェラからの射精シーンも投入しつつ、パワフルなピストン運動からヒロインを絶頂に導く中出しフィニッシュで〆る複数ラウンド制を基本としており、強烈なアクメに震えながら舌足らずな絶頂ボイスを叫ぶヒロインの痴態を中ゴマ~1Pフルで提供することで、快楽曲線の明瞭な極大値を形成しています。

  明るく楽しく、そしてちょっとハートウォームな要素もある読み口のよいラブコメを展開しつつ、エロもしっかりパワフルという鉄板の魅力を有する作品集。絵柄の完成度もかなり高まっているので、今後にも強く期待したい作家さんです。
個人的には、スレンダー貧乳な褐色肌ヒロインが性格的にもエロ的にも大好きな短編「パイルドスパイスMAX」が何と言っても最愛でございます。
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