2014年11月

カタセミナミ『発恋エレクトラ』

LoveHeatElektra.jpg 秀良子先生の『STAYGOLD』第1巻(一迅社)を読みました。秀先生のBL作品は大概好きなのですが、今回も大当たりで、読んでいて胸がきゅんきゅんします。優士の駿人への想いの複雑さと、駿人の鋭くも純粋な想いの対比が実に素敵。
秀先生の作品はキスシーンが非常に印象的なのですが、駿人の不意打ち的なキスはなかなかに鮮烈でした。

  さて本日は、カタセミナミ先生の『発恋エレクトラ』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『蜜月ハニー』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
清楚系美少女さんと織り成す誠実な青春ラブストーリー&変態チックな趣向のエロが楽しめる作品集となっています。

LoveHeatElektra1.jpg  収録作は、普段は厳しくも優しい弓道部部長の凛々しい美少女さんが実は緊縛願望のあることを主人公が知ってしまい、そこから始まるストレンジ・ラブな中編「縛ってアイして。」全4話(←参照 部長さんの意外な一面が 同中編第1話より)+サブキャラを交えての番外短編、および読み切り形式の短編3作+描き下ろしのヒロイン座談会漫画3P。
おまけの描き下ろし掌編を除き、1話・作当りのページ数は18~32P(平均25P強)と中の上クラスのボリュームで推移しています。口当たりがよく、適度に存在感のある作劇と、十分な分量と程良い濃厚さもあるエロシーンが噛み合った作品構築になっていると評し得ます。

【エロのアブノーマル要素を絡めつつ誠実な青春ラブ模様】
  若人たちの誠実な恋愛模様と、純粋な性的欲望が薄暗さを伴わずに素直に解放されるエロ描写に定評のある作家さんであり、今単行本も概ねその路線を維持しつつ、エロ面でのちょっとした倒錯性の添加が今回のポイント。
手先が器用な手芸部部員の主人公が憧れていた弓道部部長さんの被虐性癖を知り、彼女にSMプレイをお願いされ、彼自身も拘束道具などを頼まれて手作りするようになる中編作は、二人の恋愛関係の成熟と倒錯行為の進化をストーリー展開の両軸としています。
この展開の中で、SMプレイ時のヒロインの淫らな姿に引き込まれ、プレイを徐々に過激化させてしまうことに、主人公の少年自身が危機感を覚え、彼女を傷つけたくないと真摯に考えているのが大きなポイントであり、単純に行為の過激性・嗜虐性を追求したシナリオではありません。
LoveHeatElektra2.jpgSMというものが、攻め側と受け側の双方の信頼や気配りがあってこそ初めて成立することは、単純に性欲を互いに発散するのではなく精神的な絆こそが大切であるという性愛関係の本質がこの中編作においては正しくリンクしており、アブノーマルプレイの背徳の香りを立ち込ませながらもピュアな少年少女の恋愛ストーリーとして誠実に成り立たせています(←参照 どんな形であれ愛し合う二人は素敵なのだから 中編「縛ってアイして。」第4話より)。
  幼馴染の先輩美少女がエロ動画で興味を持ったち○こを見せてくれと言い出し、そのまま彼女の言いなりに~な短編「俺のセンパイがアレで困る件。」、入院中の彼氏君のために彼女さんが恥ずかしがりながらもナースコスプレして夜中に忍び込んでくれる短編「コスチュー夢トライ!」などの短編群も、逆レイプやコスプレ要素などのちょっぴり変態チックな要素を含みつつ、素直な恋愛ストーリーとしてまとまるタイプと言えます。
  棚ボタ的な展開も含め、シナリオの骨子はごくオーソドックスなものと言えますが、王道的な展開にしつつもテンプレ的な退屈感や冗長さはなく、シンプルながらも上品で適度な甘みのあるラブエロ話にまとまっていると感じます。

【エロシーンと日常シーンの変化が魅力の清楚系美少女】
  ヒロイン陣の年齢層はハイティーン級の女子高生~女子大生を中心としつつ、20代前半クラスのお姉さんも登場しており、いずれも主人公の男性よりも年上のお姉さんであるということが一つのポイント。
LoveHeatElektra3.jpgロリっぽい可愛らしさというよりも、年上キャラということもあって適度に成熟した色香と清楚さを有する美少女キャラクター達なのですが、普段は凛々しかったり、年下の主人公をからかっていたりする彼女達が、エロシーンなどにおいて主人公への健気な恋心や性行為への羞恥心や陶酔感を曝け出すという変化が(←参照 普段はサバサバした年上彼女さんの羞恥フェイス! 短編「コスチュー夢トライ!」より)、ヒロイン描写上の最たる勘所であり、エロの実用性を増すポイントと言えるでしょう。
  なお、中編作では大和撫子なヒロイン・棗部長が弓道着・制服・体操服それぞれに拘束道具を使用した着衣エッチを披露してくれることに加え、短編作でも体重が気になるむっちりお姉さんがきつくなったウェイトレス衣装を見せてくれたり、彼女さんがナースコスプレ&セクシーランジェリー姿を彼氏君のためにしたりと、着衣セックスと服装もなかなかに充実。
  短編「俺のセンパイがアレで困る件。」に登場する、年上の幼馴染だけど、身長低目で前髪パッツン&メガネで黒ストッキング装備という属性持ち大歓喜のヒナ先輩は細めボディでちっぱいの持ち主ですが、その他のヒロイン陣は健康的な肉付きに程好い量感の美巨乳&桃尻、前述の年上彼女さんを除けばツルツル仕様の股間をお持ちの肉感ボディの持ち主。
分かり易いセックスアピールを有した女体造形ですが、乳尻の量感や性器などの粘膜描写の淫猥さを過剰に前面に打ち出すことなく、女体の美しさ・端正さをキープしながら官能性を打ち出すことに成功していると言えるでしょう。
  前単行本に比較して、このレーベル2冊目の今回は絵柄の統一感・安定感がしっかりとしており、繊細な描線で端正かつ上品にまとめつつ、時々ふわっとした柔らかさや濡れ場におけるコントロールされた乱れを織り込んでいます。

【清楚系美少女達が淫らに乱れる倒錯系ラブラブH】
  ページ数にある程度の幅があるため、エロシーンの尺の長短もエピソードによって多少の変動もありますが、基本的には各エピソードのボリュームが十分であることもあって、抜きツールとして信頼性のある分量をしっかりと用意してヒロイン達の痴態を鑑賞させてくれます。
前述した様に、コスプレHや拘束SMプレイ、顔面騎乗と尻コキによるヒロイン側が攻めるプレイなどなど、各種の特殊な趣向を絡めており、そのプレイの中でヒロイン達が時に淫靡に、時に初心に変化しつつ、素直な恋心を確認していくラブラブHとしての側面もシチュエーションに含有させています。
LoveHeatElektra4.jpg特に中編作のSMプレイは、上述の着衣変化の他にもプレイ内容がよく充実しており、主人公お手製の各種拘束具を使用して凛々しいヒロインを拘束してハードなピストンを加えると共に(←参照 目隠し+口輪+手錠 中編「縛ってアイして。」第3話より)、目隠し&拘束状態での放置プレイや首輪をしてヒロインの眼前でち○こを“待て”でお預けにするワンコプレイ、スパンキングやアナルセックスのお仕置きプレイなど、様々なプレイでヒロインの反応を引き出していきます。
  尻フェチ主人公がロリ系黒髪メガネ先輩に顔面騎乗からフェラ&パンスト尻コキで攻められつつ後半では自ら積極的なピストンに変化する短編「俺のセンパイがアレで困る件。」や、主人公側が猫耳メイドコスプレの年上ヒロインに積極的に仕掛けるも後半ではヒロインの甘やかし抱き着き騎乗位でたっぷり抜いてもらう短編「スイーツ狂想曲」と、エロ展開前半と後半で攻防を変化させるのも尺が十分に長い故に可能な長所。
  エロ演出については、上品な色香のある絵柄の魅力を殺さない水準に抑えつつ、ある程度のアタックの強さも担保したものとなっており、端正な表情がトロトロに蕩けたり、くしゃっと乱れたりな反応で読み手の性欲中枢を刺激すると共に、汁気たっぷりの結合部見せつけ構図や断面図などをしっとりと汗に濡れる肉感ボディと組み合わせることで、スタンダードなエロ描写を高質で紡ぎ上げています。
  ヒロインのエロボディをねっとりと愛撫し、快感を高めたり、ヒロインのお口ご奉仕やお尻満喫プレイなどを投入する前戯パートにも十二分な尺を取っており、フェラや腋コキからのぶっかけや咽喉奥ねじこみ射精やヒロインの絶頂潮吹き描写などで前半の抜き所を形成しつつ、抽挿パートから突入する大ゴマ~2P見開きの分量でヒロインがアクメの歓喜に震えて肢体を仰け反らせる中出しフィニッシュと2段構えで実用性の強いエロシーンを形成しています。

  倒錯的なシチュエーションのアクセントがしっかり聞く分、和姦エロとして高い実用性を誇り、またヒロインの可愛らしさとラブエロ系としての甘さを生み出す作劇も読書感をよくしてくれています。
個人的には、年上バイトのお姉さんがむちむちボディを猫耳メイドコスプレに包んでラブラブセックスな短編「スイーツ狂想曲」と、凛々しい弓道部少女の妖しい痴態が多様なプレイで満喫できる中編作が特にお気に入りでございます。

おおたたけし『サディスティック・ネメシス』

SadisticNemesis.jpg TVアニメ『SHIROBAKO』 第5話「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」を観ました。トラブルに巻き込まれて大変な宮森ですが、今回はムスッとしたり呆れたり驚いたりと表情豊かで可愛さ倍増でしたな。頑張ってる女の子は素敵なものです。
タローはかなり駄目な部分もありますが、話を動かすキャラクターとして秀逸で、今後どう成長するかも楽しみです。

  さて本日は、おおたたけし先生の『サディスティック・ネメシス』(キルタイムコミュニケーション)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『ぜったい❤快感めかにずむ』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なファンタジーストーリーの中で繰り広げられる美少女達への過激で特殊なハード凌辱が詰まった1冊となっています。

92fa70a6.jpg  収録作は、人間の歴史の中で様々な最悪を引き起こす“ほころび”を回収する役目を与えられた魔術師・サンジェルマンが、彼がある目的で作り出した人造少女エクリマルタと共にその役割を与えた始祖の真の企みと対決する長編シリーズ全6話(←参照 人類の存亡をかけた戦いが始まる! 同シリーズ第4話「エデンの廃園」より)、外道兄者&弟者がロリっ娘に外道な凌辱を加えるもマーニャ&リアリエルコンビにバレて懲らしめられるシリーズ3作、海魔であるロリっ子が人間界の水泳美少女をお姉様と慕ってラブラブ特殊セックスな連作「発情スプラッシュ」正続編、および読み切り形式の短編4作。
なお、鬼畜兄弟が活躍?するシリーズ作は、前々単行本『Angelic Desire』や同レーベルでの1冊目『Succubus Distortion!』で描かれたこの作家さんの看板長編シリーズのスピンオフ的な作品。本編を楽しんでいると面白さは増すと思います。
フルカラー作品である長編シリーズ第1話(6P)を除いても、1話・作当りのページ数は6~16P(平均11P強)とかなり控えめな水準となっています。しかしながら、長編シリーズはしっかり読み応えがある話になっていますし、いずれの作品も強烈さ・過激さで圧倒する分、単行本として満腹感はしっかりと生じる作りになっていると評し得ます。

【シリアスなヒロイックサーガからパロディギャグまで】
  ほのぼのとした恋愛模様を描きながら性行為に関しては激烈ハードプレイというスタイルも得意とする作家さんですが、こちらのレーベルにおいては基本的に凌辱色が明確であり、今単行本もヒロインの心身を凶悪な快楽を以て蹂躙する行為として過激プレイを描いています。
  人類の歴史を歪ませる“ほころび”を回収する主人公が、そのほころびの正体や、それを集めさせた超常の存在と対決する長編シリーズは、主人公が抱く信念と愛情や人類の存亡がかかる大きい話のスケールで魅せており、主人公側と悪役側に十分な活躍をさせることでヒロイック・サーガとして良好な構成を示しています。
その他にも、普通の女の子がひょんなことから小人達の異世界にワープしてしまい、その世界の科学防衛隊や巨大ヒーローと(主にエロいコトされて)撃退されちゃうというウル○ラマンのエロパロディ的な短編「襲撃!異次元生命体」といったコミカルなタイプから、人間のスポーツ少女と魔族の少女とのほのぼのとしたラブラブ模様を描く恋愛「発情スプラッシュ」、闘うヒロインが敵の姦計にハメられて凌辱されるキルタイム王道のファンタジー凌辱劇の短編「エリートレンジャーソーニャ」など、多彩なファンタジーストーリーが揃っているのも楽しいところ。
SadisticNemesis2.jpg  いずれの作品においても、過激なプレイの強烈さや異常さはしっかりと練り込んでおり、シリアスな長編ストーリーにおける敵の圧倒的な能力や悲劇性の強調(←参照 狂った始祖の暴走 長編シリーズ第5話「エデンの胎動」より)、ほのぼのラブエロ展開ならばその雰囲気とのギャップ、シンプルな凌辱展開ならストレート&ソリッドな作りにそれぞれ貢献しているのは◎。
一部の作品では、魔物の苗床にされるなどバットエンドを迎えることになりますが、主人公の強い想いが人類破滅の窮地を救い、愛する人と共に歩むハッピーエンドへと向かわせる長編シリーズや、外道な行いをする鬼畜兄弟がきっちり懲罰を受けて被害者も救われるスピンオフシリーズなど、バットエンドを回避する傾向が比較的明瞭
多少評価が分かれる点かもしれませんが、どちらかと言えば、ほのぼのとしたコミカルさや、悪の栄えを描いても結局は勧善懲悪となるところはこの作家さんの個性と言えるものであり、ファンとしてはすんなり受け入れる要素と感じます。

【キュートなロリ系ヒロインを中心に多彩な女性キャラクター】
  魔族や神の眷属、人造人間などなど、ファンタジー作品らしい人外ヒロイン達も多数登場しているため、設定年齢に関しては判断が難しいところもあるのですが、ローティーン級のロリ系ヒロインを多数擁しつつ、ハイティーン級の美少女や熟した色香のお姉さん系ヒロインも投入されています。
この作家さんの名物キャラクターであるサキュバス・マーニャは今回もサブキャラ的に登場していますが、長編シリーズの中でキャラの魅力が築き上げられてきた彼女に比べると、今回は単純に凌辱の被害者であったり、記号的な戦闘美少女であったりなキャラクターが多く、キャラの魅力の掘り下げよりかは、設定の面白さの基盤作りや分かり易さが重視されていると言えるかもしれません。
逆に、変態性癖と外道なプランニングで大活躍な鬼畜兄弟や、長編シリーズにおいてその熱い信念で魅せた魔術師・サンジェルマンと、今回は男性キャラクターに魅力を感じられました。
  ロリ系キャラクターでは肉付きが弱く、うっすら鎖骨のラインもでる華奢ボディに膨らみかけバストやツルツル&プニプニな股間を組み合わせた背徳感を感じさせるボディデザインを施しつつ、年長組では健康的な肉付きに柔らか巨乳を組み合わせた肉感ボディとしており、ロリボディも巨乳ボディも楽しみたい諸氏には嬉しいところ。
SadisticNemesis3.jpgとは言え、過激な性行為は肉体改造的な側面も持つのがこの作家さんの特徴であり、アンドロイドガールの手を消失させての疑似的な“ダルマ”化や、大量の精液注入や卵を子宮に注ぎ込んでのボテ腹化(←参照 魔物の苗床&産卵 短編「エリートレンジャーソーニャ」より)、性器や肛門の殻長やクリトリス肥大化、子宮口露出など、元々のボディデザインを変容させることで行為の過激性を強調しています。
  ロリヒロインの可愛らしさや年上ヒロインのアダルトな色気、化け物の禍々しさやイケメンキャラのカッコよさなどを十分に引き出す絵柄は、あざとさもしっかり含む萌え系絵柄に属しつつ、それでいてクドくなることもなく幅広い層にとってキャッチーさを感じさせるタイプで単行本を通して安定しています。

【美少女ヒロインを蹂躙する激烈ハードプレイの連続】
  エロメインの作品構築ではありますが、そもそも各エピソードのページ数が少なめであることもあって必然的にエロシーンの尺は短め。とは言え、長尺の中でじっくりエロの盛り上がりを図っていくパワーメタル的な構成ではなく、開始直後から過激に走り始め、短い尺の中で超攻撃的なプレイを矢継ぎ早に連続させるグラインド・ゴアチューンこそがこの作家さんの真骨頂であるため、尺の短さはあまり問題になりません。
  連作「発情スプラッシュ」ではラブラブHとなっていますが、基本的には凌辱エロで占められており、ヒロインの各肉穴を極太触手がこじ開けていくエロを中心に、前述した肉体改造要素を含む拡張行為やフタナリ化、異種姦に産卵、尿道責め等々、ファンタジー作品である故に可能なハードなプレイが目白押し
これらの過激な行為に対して、ヒロイン側は常識を外れた快楽を与えられるのですが、脳髄を焼き尽くすようなその圧倒的な快楽の量は、もはや苦痛の域に達するものとして描かれており、全身を蹂躙されながら半狂乱で絶叫し、自身の身体や感覚をコントロールできない状態を強制される痴態は禍々しさを孕んでいます。
SadisticNemesis4.jpgエロ演出についても、その快楽の凶悪や行為の禍々しさを強調する様に描かれており、キュートな顔を苦痛と快楽に歪めるアへ顔に変化させ、言葉にならない絶叫を喉から絞り出すハードな描写を筆頭に(←参照 性器・アナル・口・鼻・耳オールファック シリーズ第2話「肉人形と地獄の鬼畜兄弟(弟)」より)、触手や産卵によって限界まで押し広げられた痛々しい性器やアナル、尿道口をがっつり見せつける構図、行為に合わせて肉穴から撒き散らされる涎や母乳、愛液、腸液などの液汁描写など、非常に攻撃的なものを連発。
  捻じ込まれた腸内でサイズアップし、ひり出す際にアナルを押し広げる謎ボールや、棘やら回転機能やら子宮内に卵管までジャストフィットなフォルムやらを備える触手、イボイボ粘膜で乳首やクリトリスを包んで攻め立てる特殊触手などなど、過激な行為を可能にする各種ギミックの多彩さもこの作家さんらしい特徴でしょう。
中出しフィニッシュを基本としつつも必ずしもそれにはこだわらず、産卵アクメやフタナリちんこ射精アクメなどもしばしば絡めていますが、ハードプレイの連続でアクメを繰り返し、トドメの一撃を叩き込まれることで脳味噌が沸騰したヒロインが肉穴を多数の触手に穿り返されながら絶叫するフィニッシュシーンは非常に強烈であり、最後までエクストリームに駆け抜けるエロ展開と言えるでしょう。

  好みが分かれる部分も多いですが、キュートな萌え系でありつつそれを滅茶苦茶にする激烈ハードプレイ&凶悪演出との組み合わせは非常にユニークであり、マニア諸氏にとってはなかなか他を以て替え難い抜き物件。今回はストーリーの面白さやキャラクターの使い方の巧さも光っていました。
個人的には、ストーリー面での充実もよかった長編シリーズが最愛ですが、鬼畜兄弟再登場のスピンオフシリーズが、この作家さんのファンとして大変嬉しかったですね。

八尋ぽち『ちゅぱ❤シャワー』

ChupaShower.jpg 桜井画門先生の『亜人』第5巻(講談社)を読みました。SATもかなり健闘したと思うのですが、佐藤一味の戦闘力はやはり桁外れでした。永井達はどう対抗するのでしょうねぇ?
亜人の解放を掲げつつ、そのことが亜人への偏見・迫害を加速しているという現状を、切れ者の佐藤が予見していないはずはないのですが、本当の目的は別にあったりするのかと考えてしまいます。

  さて本日は、八尋ぽち先生の『ちゅぱ❤シャワー』(ワニマガジン社)の遅延気味へたレビューです。なお、先生の前単行本『はめぺろ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ウハウハな棚ボタ展開の中で柔らか肉感ボディの美少女ヒロインと汁だくパワフルファックが満喫できる1冊となっています。

ChupaShower1.jpg  収録作は、妻の不感症に悩む主人公が手を出した妻の妹も同じ体質ながらある“発情スイッチ”が存在して~な連作「発情スイッチ」前後編(←参照 もみもみ 同連作後編より)+描き下ろし後日談4P、イジメられっ子の少年が不良少女達に彼女さんとの公開セックスを強制されるもそれがキッカケで始まる性豪伝説な中編「はめまショー」シリーズ全3作、および読み切り形式の短編・掌編6作。
フルカラー作品と描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は14~24P(平均19P)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。シナリオ軽め・エロ充実のごく分かり易い抜きツールとしての作品構築となっており、サクサク読めてがっつり抜ける作品集と言えるでしょう。

【棚ボタ的なウハウハ感や初々しい恋模様の甘さが魅力】
  作風としては若い恋心や性欲が素直に発揮されてセックスへとパワフルに進行するラブコメ・エロコメ系の作品であり、シナリオラインにあまり存在感が無く、概ねセックスの快楽で全てが解決される快楽全能主義としての作劇が明瞭。
薬局のお姉さんが主人公の巨根に興味津々でそのままエッチに~な掌編「メガ×チン」や、主人公のロリコン趣味を更生すべく幼馴染ちゃんがその巨乳ボディでラブエロアタックな短編「私の妹エッチな目で見ないで」、三十路の男が10歳年下の従妹ちゃん(処女)と童貞喪失エッチ&恋人に~な短編「Sweet雷雨」などなど、棚ボタ的な展開のハッピーチューンが揃っています。
  前述した義理の妹の不倫エッチである連作「発情スイッチ」や、イジメの末に彼女との公開セックスをさせられる中編シリーズなど、背徳的であったり不道徳であったりな要素が絡むケースはありますが、前者では義妹とのエッチを経て嫁さんの発情スイッチも判明することで夫婦円満になり、後者ではイジメをしていた不良少女とも仲良くなってハーレム展開になっており、心理的負荷がかからないようにまとめる親切設計。
ChupaShower2.jpgサクサクと棚ボタエッチに雪崩込み、複数ヒロインととっかえひっかえヤりまくりなハーレムライフのウハウハ感や(←参照 イジメられていた少年がち○こで大逆転 中編シリーズ第2話「全員はめまショー」より)、実は相思相愛であったヒロインとの嬉し恥かし初エッチの甘い雰囲気などで読み手の心を満たすスタイルであり、ほのぼのとしたハッピーエンドに至るまで柔和な読書感を生み出しています。
  エロメインで突っ走る部分もあって、ストーリーとしての面白みには欠ける傾向にありますが、中編シリーズ作で徐々にヒロインの彼女さんよりも魅力的な存在になってくる白ギャル娘の零子ちゃんなど、ヒロインのキャラクターとしての純粋さや可愛らしさを引き出すことに成功しているシナリオワークであるとも評し得ます。

【柔らかな弾力感の肉感巨乳ボディな美少女達】
  特に明確に年齢層を示唆することがないヒロインも居るものの、ごく一部のお姉さんヒロインや奥様ヒロインを除けば、女子高生ヒロインを主体とするハイティーン級の美少女で統一された陣容となっています。
生意気ツンデレな従妹ちゃんや冴えない主人公のよいところ見出してくれる人気者ウェイトレスさん、主人公を慕ってくれる軍人口調なサバゲーマー少女などなど多彩な設定のヒロイン陣であり、また大人しい性格の黒髪美少女とギャル系ガールズが登場する中編シリーズや、主人公を性的にオモチャにする女王様系義妹コンビと主人公への恋心を忍ぶいじらしい義妹の登場する短編「妹姫と奴隷君」など、対照を意識した複数ヒロイン制の作品も充実。
ChupaShower3.jpg  前述した様に、ツンデレ属性や仔犬系従順属性など、キャラクター属性をシナリオラインの中で明確に引き出す技量には確かなものがあり、主人公を一時はイジメていたものの、セックスの相性がばっちりな上に互いの良いところ認め合ってラブラブな関係になる白ギャルヤンキーの零子ちゃんは(←参照 ヤンキー娘がこのデレ様 中編シリーズ第3話「公開はめはめショー」より)、この作家さんお得意の“ヤンデレ(ヤンキーがデレるの方)”ヒロインと個人的にはその魅力を高く評価しています。
  複数ヒロイン制の際には、細身ボディでおっぱいサイズも控えめなタイプのヒロインを投入することもありますが、主力となるのは健康的な肉付きの体幹にお餅のような弾力感と柔らかさを兼ね備えたたっぷりおっぱいと、これまた十分な肉付きの桃尻を組み合わせたストレートにセックスアピールの強い肉感エロボディ
乳肉・尻肉のむにゅむにゅとした質感に加え、適度な肉付きのボディ全体が柔らかくまた温かな印象を持つことは大きな美点であり、巨乳に対して小粒な上品乳首や臭味を排した女性器描写、そしてロリっぽさを感じさせる表情など、生々しい熟したエロスよりかはエロ可愛さを重視したボディデザインと感じます。
  どちらかと言えば洗練された美しさよりかは適度にオーセンティックな萌えっぽさを含むアニメ/エロゲー絵柄であり、強い個性があるわけではないものの、くっきりとした描線でありつつ柔らかい印象のある絵柄はキャッチーで、幅広い層に受け入れられやすいタイプ。絵柄も単行本を通して安定しています。

【派手な潮吹き描写を含む充実した液汁描写】
  ページ数にある程度の振れ幅があるため、濡れ場の尺にも多少の長短の差はありますが、エロメインの作品構築であることもあって、抜きツールとしては十分な分量を完備。展開が多少駆け足になっていますが、あまり長くない尺の中で複数のエロシチュを詰め込むパターンなども用意しています。
  男性側によるやや強引なエロ導入や意地悪なプレイ、逆にヒロイン達が主人公をオモチャにしているケースやイジメH、また不倫エッチなども存在していますが、そういったエロシチュの嗜虐性/被虐性や背徳感を強く強調するタイプではなく、むしろ和姦エロのスパイスとして機能させている部類。
ウハウハな複数人エッチやちょっとした拘束プレイなどを除けば、特殊なプレイはむしろ投入しないタイプであり、ヒロインのもちもちボディの各所を舌や指で存分に堪能しつつ彼女達の乳首や秘所のウィークポイントをねっとりと弄る愛撫描写を充実させた前戯パートと、すっかり濡れ濡れになったキツキツの秘所に挿入してがっつりピストンしていく抽挿パートという基本に忠実な構成となっています。
ChupaShower4.jpgヒロイン達の柔らかボディや、紅潮して蕩けた瞳の表情を彩るのは、唾液に汗や精液、愛液などの豊富な液汁描写であり、柔らかさとぬるぬる感の相乗効果で肢体描写の官能性を大きく高めると共に、キスシーンや結合部描写での粘膜のいやらしさの強調や、要所でのド派手な潮吹き描写やお漏らし描写を設けることで抜き所としてのインパクトも形成(←参照 ゴ、ゴウランガ!ブリッジ姿勢からのアクメ潮吹きである!! 短編「ラブ❤ほじる」より)。
決して技巧に走るタイプではなく、乳尻の存在感を強調し、結合部もしっかり見せつける構図の大ゴマの攻撃力や、やや絵の緊張感が抜けがちながらキスや性器、表情などのアップの小ゴマや透過図で大ゴマを補強する構成などは安定感が高く、また恋愛Hでの抱き着き姿勢の主観構図など、ここぞのシーンでばっちり極まった画を投入するのも大きな美点。
  既に各種淫液でぬるぬるに濡れ、蕩けきった表情で嬌声を連続させるヒロインにトドメの膣内射精を叩き込む大ゴマ~1Pフルのフィニッシュシーンは、これまた結合部から大量にスプラッシュする男女の汁とアクメに蕩けきったヒロインの表情で強力な抜き所を形成しています。

  ヒロインのキャラクター属性の魅力を十分に引き出し、その上で肉感ボディの柔らかい弾力感を満喫させるエロ作画や印象的な液汁描写などの効果的なエロ演出、エロ・シナリオ共に基本を高いレベルでまとめる構成力などが十分に噛み合っている故の優良抜き物件抜。
個人的には、白ギャル娘の零子ちゃんのヤンデレっぷりとトロトロな痴態が実にエロ可愛い中編シリーズと、美少女ウェイトレスさんの体全体をくにくにと弄り倒しな短編「ラブ❤ほじる」に愚息が大変お世話になりました。

史鬼匠人『常春の少女たち』

GirlsInEternalSpring.jpg 長谷川哲也先生の『セキガハラ』第3巻(リイド社)を読みました。前から気にはなっていたのですが、みの吉が言及していたので読んでみたところ、流石の長谷川マジックと感じました。
秀吉の死から関ヶ原の戦いへ向かう流れの史実を(一応)押さえつつ、ぶっ飛んだキャラクターとバトルの描写で魅せていますね。光成と秀家と吉継のお茶会のシーンは、彼らのその後を考えると、ジーンときました。

  さて本日は、史鬼匠人先生の『常春の少女たち』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『if~時限の彼女~』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
和風情緒の溢れる風景の中で繰り広げられる遊女たちの時に華やかで時に哀しい艶姿が楽しめる1冊となっています。

247670f0.jpg  収録作は、特別な行政区として近世の遊郭を復活させ、風俗営業として売春行為が認められる島に、借金を背負った主人公の男性が遊郭で働くために連れてこられ、大見世で働く遊女たちに出会う中編「常春」全4話(←参照 桜が年中咲き誇り、美しく着飾る遊女達が揃う世界 同中編第1話より)+描き下ろしのフルカラープロローグ(4P)+描き下ろしエピローグ(3P)、および読み切り形式の短編「思春期妄想期間」。
収録本数こそ少ないものの、描き下ろしエピソードを除いて1話・作当りのページ数は32~48P(平均38P弱)とかなりボリューム感の強い仕上がりとなっています。十分なページ数を持つ中編として適度な読み応えもありつつ、エロの満腹感を重視した作品構築となっていると言えるでしょう。

【遊郭という世界の陰陽が入り混じる恋愛ストーリー】
  華やかな調度の遊郭を舞台に、色とりどりの和服で着飾った美少女・美女達が登場する中編作は、この島に連れてこられた男性が勤務先の遊女達にたっぷりとサービスしてみらうという、棚ボタハーレム展開で第1話を開始していますが、本作のストーリーのメインにはこの男性キャラクターはあまり関与していません。
遊女であるヒロイン達の逞しさや素直な性欲を表現しつつ、遊女達にとっての“苦界”としての側面も同時に描かれており、実は店の若旦那と幼馴染であり、互いに好き合っている少女・雪霧が遊女になり、処女を別の男性に買われてしまうという悲劇が描かれます。
GirlsInEternalSpring2.jpg互いの想いを抑えきれず愛し合ってしまう若旦那と雪霧の何処か切なくも優しい性交、そのことが露見して雪霧と彼女を庇おうとするメインヒロイン・藍葉に加えられる苛烈な性的懲罰(←参照 遊女緊縛お仕置きは日本の伝統!(真顔) 同中編第4話より)、そしてそこからのハッピーエンドへの回帰と、やや展開を急いでいる印象はあるものの、ストーリーとしての構成は安定しています。
  常春の名前の通りに一年中美しい桜が咲き誇り、綺麗な調度に囲まれながら、愛を囁き魅力的な肢体で男性を虜にする美しい遊女たちが存在する本作の舞台は、正しく“性的ファンタジー”の完成型であるとも言え、その虚構の魅力を十分にアピールした上にエロシーンにも生かしていますが、具現化させられた理想の裏にある歪みや悲しみも同時に描いている点は遊郭という題材を扱うに当たって非常に好ましいと感じます。
また、この性的な桃源郷や、そこに生き続ける人達を作中において決して否定せず、前述の男性主人公などの登場人物達の優しさや直向きさが、若旦那と雪霧にハッピーエンドを迎えさせ、また、現実と桃源郷の共存を肯定させることになっているのも好印象。
  短編「思春期妄想期間」については、ヒロインの少女が普段の生活の中で“性教育の教材にさせられる”“運動部員の性処理係に”“弟君と近親エッチ”といったアブノーマルな妄想に浸ってしまうという、どちらかと言えばコミカルでイージーゴーイングな作品ですが、オチでちょっとドキリとさせられる仕掛けをしています。

【健康的・現実的な肉付きの遊女ヒロイン達】
  舞台となる廓の遊女のまとめ役であるメインヒロインの藍葉ともう一人のメインヒロインと言える雪霧を中心として、他4名程度の遊女達が登場する中編作は複数ヒロイン制であり、年齢層としてはハイティーン~20代前半程度と思しき美少女・美女達。短編作も女子高生ヒロインとなっています。
面倒見がよく前向きで明るい性格の藍葉や、クールな佇まいの中に許されない恋心を押し殺していた雪霧に加え、おっとりとした年上美人や元気な後輩美少女などが揃った遊女ヒロイン達ですが、エロ可愛いだけではなく、その道のプロとして男の心と体を絡め取る手管の持ち主としても、程好く妖しく描かれています
  中編作においては、花鳥風月(特に花)が鮮やかに描かれた襖や屏風、そしてヒロイン達の着物に加え、行燈や障子、畳に和傘など調度品も伝統的な和風のもので揃えられており、華やかさもありつつ頻繁に陰や暗がりも描き込んでいる為に、何処か暗さ・寂しさも同時に感じさせる描き方は、“陰翳礼讃”の情緒を感じさせ、また“遊郭”という明暗・陰陽の入り混じる場にもよくマッチ。
GirlsInEternalSpring3.jpg  和風装束に包まれた女体は、おっぱいサイズにある程度のバラつきを持たせつつ、健康的な肉付きで適度にもっちりしたボディに適度なハリ・ツヤのある巨乳・桃尻を完備(←参照 中編「常春」第3話より)。バスト&ヒップのモチモチ感は十分強調されていますが、それらの存在感をグイグイ前面に押し出すタイプではなく、肢体全体の肉感と現実的なバランスでまとまる女体と感じます。
  初出時期の関係に加え、おそらく作品設定に合わせてという部分もあると思いますが、キャッチーでアニメ/エロゲー絵柄的な要素を持っていた短編「思春期妄想期間」に対し、近作である中編作は描線がより繊細で丹念になり、キャラデザインも端正さや上品さを重んじるスタイルに変化。
古い絵柄の方がキャッチーさや丸くはっきりとした描線による可愛らしさが目立っていたため、絵柄から受ける印象はかなり変化したと感じますが、丁寧な背景描写やヒロインの艶姿と組み合わさることで、繊細で上品な漫画絵柄が大きな効果を発揮していると個人的には肯定的に評価しています。

【淫液と快楽に包まれていくヒロインの艶姿】
  遊女たちの日々の営みと恋愛ドラマを描く中編作でも、次々とアブノーマルな妄想をしていく短編作も、複数のエロシチュエーションを擁していることもあって、濡れ場が分割構成されることが多く、またエロシーン間でのシナリオ展開にも重要性があるため、とにかく長尺のエロシーンに集中したい場合にはやや不向きかもしれません。
とは言え、ページ数が多いこともあって、各作品にエロシーンの総量は十分に用意されており、前述した通り次々と変態プレイ(妄想)が楽しめる短編作となっていますし、中編作でも手練れの遊女さん達による棚ボタハーレムH、遊女達を集めて上客たちへの乱交接待、規則に反した遊女への拘束凌辱に多数の男に次々と犯される肉便器プレイ、愛する人との優しい恋愛セックスなど、多彩なシチュエーションを4話に詰め込んでいます
  男性を優しく励ましたり、淫らな言葉を敢えて口にしたり、自ら積極的にプレイに関与したりな遊女さん達のテクニックと気配りが楽しめる和姦エロ系に対し、凌辱系のエロシチュでは緊縛や羞恥プレイなどでヒロイン達の心と体をねっとりと攻め立てる嗜虐的なものとなっており、それぞれの方向性について的確な踏み込みと修飾をしているという印象。
  エロ描写において、これといって特殊な演出を用いるタイプではなく、快楽と淫液に染まっていく肉感ボディの艶っぽさを中核としつつ、熱っぽく蕩けた表情や程好い量のエロ台詞、ぬるぬるとした質感を強調した液汁描写とそれの淫猥さを活かした上での結合部やキスのアップ構図と断面図などで、ベーシックな演出手法の組み込みで適度に濃く・重いエロ描写を連続させています。
97e10f5e.jpgまた、ページ数の余裕もあってか、2Pに渡るサイズの大ゴマの使用頻度が導入パートだけでなくエロシーンでも高く、ヒロインの全身が反応するダイナミックな構図や多数のヒロインの痴態を同時に映し出すハイカロリーな構図などを投入してインパクトを生んでおり、情報量を担保する小ゴマの付随と併せて良好な画面構成となっています(←参照 中編「常春」第2話より)。
  フィニッシュシーンでの盛り上がりの強調を必ずしも重視するスタイルではありませんが、ヒロイン達の艶やかボディを内から外から各種体液&白濁液で染めていく複数ラウンド制のフィニッシュは、色っぽく瞳を閉じてアクメの衝撃に耐えるヒロインの痴態を2Pに渡る大ゴマ(もしくは2Pフル)の大ボリューム映し出しており、ぬるぬるとした結合部から精液が零れ落ちる事後描写などを大ゴマで投入するケースもあります。

  遊郭という舞台を用意したことで、背景や衣装などの美術面、作られた楽園の陰陽を描くシナリオ、キャラクターの日本的な美しさ&エロさを存分に引き出すことに成功しており、アイディアの勝利というべき快作。
エロの趣向的には、雑食派の諸氏にお勧めですが、この妖しくも優しいストーリーは幅広い層にお勧めしたいですね。

エレクトさわる『神曲のグリモワールⅡ』

TheGrimoireSecond.jpg 幸村誠先生の『ヴィンランド・サガ』第15巻(講談社)を読みました、ハーフダンさん久しぶりに登場と思いきや、それは息子さんの方で、白髪の翁となった彼の姿から第1巻からの長い時間の経過を改めて感じました。トールズの存在がハーフダンに残した何かを感じられた巻でした。
あと、ツンデレ幼馴染臭のするハトルゲルドかわいいよハトルゲルド。

  さて本日は、エレクトさわる先生の『神曲のグリモワールⅡ』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本であり、本作第1巻である『神曲のグリモワール』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
緊張感の緩急の付いた長編ファンタジーストーリーと肉感ボディが白濁液と快楽に染め上げられるハードコアなエロが満喫できる1冊となっています。

dc40fd53.jpg  収録作は、邪悪な魔導書から学園と友人たちの平和を守るために“魔導書読み”になった有角種のユニコちゃんが、次々と現れる魔導書に取り憑かれた人々を救済するべく奮闘する長編ストーリー「神曲のグリモワール」第7話~第12話+幕間劇1話(第9.5話)+番外編1話+カバー裏のほのぼの4コマ(←参照 ユニコちゃんがいつも通りにエロ受難 同長編第7話より)。
ハイカロリーなエロを楽しむ目的だけならば今回から購入しても問題ないですが、ストーリー的にも第1巻の流れを受けて開始されており、よく練られたファンタジードラマを楽しみたいならば前単行本の読了は必須と言えます。
1話当りのページ数は12~34P(平均25P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。ストーリーとしての読み応えもしっかりと持ちつつ、エロシーンも濃厚な演出とハードなプレイによって満腹感の大変強いハイカロリーなものに仕上がっています。

【シリアスとコミカルの緩急と徐々に動き出す展開の上手さ】
  前単行本のラストエピソードで出会った性別変換可能なホムンクルスの少女?に導かれ、彼女の主である強欲の魔導書の持ち主である錬金術師の少女と出会う事で今回の長編ストーリーはスタート。
  魔導書が引き起こす災厄やトラブルを解決する中でユニコちゃんやその仲間たちがエロ的受難に合うもそれをユニコちゃんの真っ直ぐな優しさと頑張りで解決~というエロ漫画的にもお約束なパターンはしっかりと踏襲。
その上で、強欲の魔導書エピソードでは、錬金術師の少女とホムンクルスの少女との、家族の絆に焦点を当て、それを悪しき呪縛から救済する優しくも力強いドラマにしているのに対し、1話完結式の怠惰の魔導書エピソードでは、童貞ボーイが具現化させたハーレム大乱交妄想をユニコちゃん達が体を張って解決という少々コミカル寄りでイージーゴーイングな話作りになっています。
TheGrimoireSecond2.jpgこの緊張感の緩急を付けたストーリー展開の中で、第1巻後半からユニコの協力者となった美少女騎士・美夜に焦点が徐々に当たっていくのですが、実は魔力を使えない“異端者”である彼女が努力の末に勝ち取った現在の地位を悪役により奪い去られ、元部下たちによる激しい凌辱と侮蔑による屈辱の中で徐々に精神を病んでいく重苦しい展開が今単行本の終盤からスタート(←参照 屈辱と絶望と快楽の渦の中で 長編第12話より)。
  後述する様に、実はメインヒロイン・ユニコちゃんと対照的な存在である美夜が、凌辱の暴風の中で吐露するコンプレックスや怒り、悔しさの激しさ・重さは非常に丁寧に描写されており、凌辱展開を明確化させると共に、彼女が“嫉妬”と“憤怒”に正しく取りつかれることになる悪堕ち展開としてもドラマ性を持たせています
  前単行本において、長編作としてスロースタートと評しましたが、今単行本でも複数のエピソードをシリアスとコミカルの緩急を付けて織り交ぜつつ、それらを適切にリンクさせながらストーリーを展開し、巻末においてドラマとしての大きな動きを示して次の巻へとつなげるという実に安定感のある、練られたシナリオワークになっていると評し得るでしょう。

【多彩な美少女の魅力と美夜のメインキャラクターへの昇格】
  メインヒロインにして愛されキャラであるユニコちゃんを筆頭に、彼女と同年代である魔法学園の少女達が複数名登場。ストーリー的には徐々にユニコと美夜に焦点を当てていくため、サブヒロインの登場頻度はやや低下していますが、ユニコの友人である美少女トリオがアレな魔法薬でビッチ化しておっさん達と大乱交といった、サブキャラをメインに据えたエピソードも用意しています。
  今単行本の第11話でようやくHシーンが解禁された美夜さんは、ほんわかと優しい性格のユニコに対し、真面目でキツイ性格という性格付けがそもそも対照的なのですが、魔力が使えない異端者であることのコンプレックスとそれを相当な努力で跳ね除けて現在の騎士団長という栄誉を得たことがキャラクターとしての大きな特徴。
その地位を暴力と凌辱によって奪われ、部下からも見放されて絶望した彼女が、自らが苦難と努力を以て得て、そして失った周囲からの愛情や信頼、頼られる能力や役割を、ある意味では生来の天才で人から愛されるユニコが労せずして得たと考え、嫉妬と憎悪に包まれてしまうことで長編ストーリーは大きく動き出したと評し得るでしょう。
9161a0a1.jpg  陥没乳首であることが今単行本で判明した美夜や、今回も色々と体を張ることになるユニコちゃんを中心にもっちりとした弾力感とほんのり垂れ気味なエロ巨乳の持ち主が主軸となりますが、ショタボーイから貧乳ロリ、ミルクしたたる爆乳美少女にまで返信可能なホムンクルスなのアリスちゃんや、スレンダー巨乳なユニコに対して、貧乳ロリ系やぽっちゃり重量級な爆乳ボディのクラスメイトなど、ボディデザインには多様性があります(←参照 夢のハーレム5Pセックス 長編第10話より)。
美夜の騎士として引き締まったボディと陥没乳首のいやらしさの好対照を筆頭に、ぷっくり膨れた乳輪とやや小粒ながら自己主張の強い乳首、ぐにぐにと柔軟に動いてやたらとマッシブに描かれた剛直を締め付ける膣や直腸の粘膜など、キャッチーな絵柄ながら各種体パーツの描写に適度に濃い淫猥さを絡めているのも女体描写における特長。
  後述する様に、特にエロ演出での密度の高さを追求するスタイルであることに加え、ダーク・インモラルなシナリオ展開で画面に重さを持たせるなど、全体的に作画は丹念に描き込むタイプ。絵柄そのものはキャッチーであり、時々存在するコミカルな描写などではふわっと軽いタッチも見せるため、重さ・濃さにも適度な緩急が付けられていると評することもできるでしょう。

【強烈で濃密なエロ演出と効果的な構図の組み合わせ】
  長編ストーリーとしてしっかりと練り上げられていると同時に、各種ファンタジーHをたっぷり提供して抜きツールとしても満足感の高い仕上がりも示す作品構築の盤石さは嬉しいところ。メインのストーリー進行から離れた番外編として完全にエロ優先のエピソードを用意していることも親切な設計と言えるでしょう。
  これまでのエレクトさわる作品と同様、ファンタジーという舞台を存分に活用し、触手凌辱や多数ヒロインとの男子垂涎ハーレムセックス、逆に多数の筋肉ムキムキマッチョマンズによる一方的な輪姦、片方がフタナリ化してのレズセックス、媚薬によるビッチ化にローションプレイ、スライム浣腸に搾乳プレイなどなど、特殊であったりハードであったりな各種エロシチュ・エロプレイをご用意。
今単行本でもユニコちゃんが敵に捕まってエロいことされちゃったり、正体を明らかにした悪魔による触手凌辱があったりと、そもそも凌辱色が出やすい設定ではあるのですが、美夜が悪堕ちしていくことになる強姦と集団凌辱は、彼女の心と体を一方的に蹂躙し、必死に守ってきた努力の成果と自尊心を屈辱と絶望を以て粉々に打ち砕くという、精神的にハードなものであるため、凌辱エロが苦手な方は要留意。
  美少女ヒロイン達の柔らかもっちりボディを愛撫したり、フェラやパイズリ、ダブル素股などのご奉仕プレイを強要したりと前戯パートにもある程度の分量や射精シーンを投入することもありますが、どちらかと言えば抽挿パートに重点を置いたエロシーンの構成であり、フェラぶっかけなども膣やアナルをピストンしながら他の性感帯も攻め立てる抽挿パートに同時に投入することでヒロインの全身を攻めまくり白濁液をぶっかけていくドライブ感を形成。
TheGrimoireSecond4.jpg太い男性器や触手によってめいっぱい広げられる膣や肛門や、唾液と触手粘液が舌で絡まり合う口などをがっつり見せつける構図やアップ描写やヒロインの肢体全体の存在感をアピールする構図など、基本的な構図を揃えつつ、そこに大量の液汁描写やハートマーク付きの白痴系エロ台詞、だらしないエロおっぱいがぶるんぶるんと揺れる乳揺れ描写に、淫液でぐしゃぐしゃになった蕩け顔やお下品なアへ顔といった派手なエロ演出を濃密に重ねていくのがこの作家さんの真骨頂(←参照 口の表現がまた◎ 長編第8話より)。
  肉棒や触手がヒロインの各所肉穴をガンガンと掘り返し、大量と液汁と擬音を振りまきながらヒロインを攻め立てる抽挿パートは、内から外から白濁液をヒロインに注ぐ複数ラウンド制であり、大量の白濁液中出しでノックアウトされるヒロインに、更に大量の顔射をしてザーメンパックを施したり、ち○こに囲まれ精液塗れで恍惚としたり、ぽっかりアナルから精液が漏れたりな淫靡な事後描写でも彼女達に対する征服感を強調しており、大ゴマ~2P見開きのフィニッシュと併せて強力な抜き所として機能しています。

  いよいよ終盤に向けて話が大きく動き始めたという印象であり、二人のメインヒロイン格の対称性を軸に据えるというのは「PANDRA」シリーズに似ているなと感じるところ。エロもシナリオも十二分な満足感を生み出してくれる2巻目と評したいところ。
美夜さんのハード凌辱もユニコちゃん達とのハーレムセックスも錬金術師姉妹の各種エロシチュも実に抜ける上に、クラスメイトトリオのビッチ化大乱交も強烈で、管理人は赤玉出そうなくらいお世話になりました。お勧め!
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ