
あと、ロートルでかわいいアッガイが連峰の新鋭機に対してどう活躍するかが今後の楽しみですなぁ!
さて本日は、Jun先生の『ガールズ ラッシュ バニー』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『純愛メロウ』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ファンタジー世界の中でムチムチボディの強気ヒロインがハードなプレイに滅茶苦茶にされちゃうシチュエーションが詰まった作品集となっています。

描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~22P(平均18P)とやや控えめながらキルタイム系としては標準的な部類。ただし、単行本としての厚みは弱めではあります。王道的な安心感のある作劇はサクサクと進行する部類であり、質・量ともに満腹感のあるエロを主眼とする作品構築になっています。
【最終的には明るいまとめ方のファンタジー凌辱】
前単行本では明るく朗らかなラブエロ系統で統一されていましたが、今単行本ではエロのエネルギー感の強さは共通させつつ、キルタイム系伝統のファンタジー凌辱系の作品で概ね統一。

エロとしての攻撃性はしっかり担保する一方で、重苦しいバットエンドを回避するスタイルも非常に明瞭であり、自分を襲ったモンスターと仲良くなって悪役を退治したり、売春婦家業の方が稼ぎも良いし向いているということで自発的に転職したりと、話のラストはかなりあっけらかんと平和になっています。
エルフ王女様と美人傭兵のお話も、彼女達を襲うモンスターや山賊たちのせいで凌辱エロに巻き込まれますが、そんな困難を乗り越えた二人が結ばれるハッピーエンドでまとまっており、設定ありきな部分は大きいながらも二人の恋愛譚としても安定した構成となっています。
単行本の帯にある通りに、凌辱色はそれなりに明確ではありますが、どちらかと言えばファンタジー世界の自由度を活かす上でファンタジー凌辱エロの定番を利用しているという印象が強く、よく言えばいいトコ取りな、悪く言えば多少ヌルい作劇と評し得るでしょう。
とまれ、エロのパワフルさを前面に打ち出しつつ、特にヒロイン側の素直な性欲や快楽を肯定しているというスタイルはラブコメ・エロコメ系統と共通する美点であるとも感じます。
【たわわな巨乳&桃尻をお持ちな肉感バディの強気ヒロイン】
ファンタジー世界を舞台にしていることもあり、凄腕の女戦士や新米傭兵、エルフやダークエルフといったRPG的世界観のヒロイン達が登場しています。借金を返すためにバニー姿で酒場にて働く女戦士さんや、学園で保険医として勤務するショタ好きダークエルフさんといったユニークな設定のヒロインも存在。
傭兵や戦士、義賊といった職業設定に加えて、気の強いヒロインがメインとなることがほとんどであり、そんな彼女達が徐々に快楽に屈してあられもない痴態を曝け出すという変化が凌辱系の作品として大きな美点となっています。
なお、中編作に登場するエルフのお姫様や、股間にマジックアイテムが取りついてしまった連作の新人傭兵さんなど、ふたなりキャラクターもしくはふたなり化シチュエーションの登場頻度が高く、むさくるしい野郎連中を排除可能となる一方で、この種の属性が苦手な方は要留意。

強力なエロアピールを有する肉感ボディに、ぷっくりとした乳輪やぷにぷにとした無毛地帯の股間&など、これまた十分に淫猥な体パーツを重ねていますが、キャッチーな絵柄の性質もあってか淫猥さが過剰に濃くなることはないバランスも良好。
デビュー作も含まれるなど、初出時期に開きがある分、描線の濃淡などにある程度の変化は認められますが、絵柄の方向性自体は初期から完成していることもあって絵柄の統一感は十分に強め。キャッチーさに加えて、オールドスクール寄りのアニメ絵っぽさ、悪く言えば少々のクドさもある絵柄であるため、好みは分かれる部分はありますが、むっちり肉感ボディとの相性は非常に良いと感じます。
【肉感ボディの存在感を活かしきったパワフルなエロ描写】
上述した様に個々のエピソードのページ数が多くはないため、たっぷり長尺というわけではないものの、黄金パターンの導入パートをサクサクと進行させることで、ムチムチ肉感ボディをガツガツと攻め立てるハイカロリーなエロに十分な分量を割く構成であるため、抜きツールとしては十分な満腹感があります。
拘束輪姦や媚薬による強制発情、ふたなり美少女とのレズセックスにショタ好きお姉さんが獣人化したショタボーイに襲われたり、お約束の触手凌辱やスライム責めなどなど、ファンタジー凌辱として多彩なエロシチュエーションを用意。
和姦エロやエロエロお姉さんによる誘惑エッチといったシチュエーションもありますが、繰り返し表記している通り、女戦士や義賊美女といった気が強く男勝りなヒロインが、激しい行為や特殊なプレイによって強制的に快楽を叩き込まれ、徐々に屈していきながら最終的には自ら腰を淫らに振る狂乱の痴態を曝け出すという流れが実用面でも強力なポイントと言えます。

このエロボディの存在感とピストン運動のマッシブさの迫力豊かな描写で十分なアタックがあるのに対し、エロ演出はむしろ控えめであると言え、快感に蕩けた表情と紡ぎ出されるエロボイスや、各種液汁の描写などを適度な分量でシンプルに施すに留めています。無論、だからと言って描写の密度が低い訳ではなく、シンプルにして強力という評価が正しいでしょう。
1回戦仕様もあれば中出し連発のケースもありますが、ヒロインの絶頂潮吹きシーンや各種射精シーンを投入して抜き所を複数設ける仕様。アナル&秘所の前後二穴同時ピストンなど、パワフルな抽挿を繰り出して、フィニッシュはアクメ絶叫しながら中出しされる股間を見せ付ける様子を1Pフルでがっつりお届けという信頼感溢れる抜き所となっています。
王道的な作劇パターンに従いつつ、その中で肉感ボディとパワフルファックを展開するというスタイルは今回のファンタジー凌辱劇でも同様。読み口の柔らかさ・快活さも保たれているので、幅広い層にお勧めできる1冊です。
個人的には、褐色肌の女盗賊にスライム&触手が襲いかかる短編「MONSTER PARTNER」と、褐色肌のダークエルフ保険医さんが興奮して獣化した生徒に襲われて~な短編「保険医と野獣」が特にお気に入りでございます。