2014年10月

F4U『好奇心はネコをもアレする』

CuriosityFxxedTheCat.jpg 荒木飛呂彦先生の『ジョジョリオン』第8巻(集英社)を読みました。アイ・アム・ア・ロックを操る夜露との激闘の末に、石化の謎を解くためのキーアイテムを掴みましたが、果物ということは東方家とのつながりは強そうですね。
あと、常敏さんは変わり者とは思いましたが、まさかのムシキング的展開にはビックリしました。スタンド能力をどう絡ませるんですかね?

  さて本日は、F4U先生の『好奇心はネコをもアレする』(ワニマガジン社)の遅延気味へたレビューです。約5年ぶりの成年向け新刊となりますが、成人向けでの前単行本(初単行本)『今夜のシコルスキー』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
陰陽を織り交ぜ独特のリズムで畳み掛けるテクニカルな作劇とハード&アグレッシブなエロ描写が光る作品集となっています。

CuriosityFxxedTheCat1.jpg  収録作は、不良生徒たちの性犯罪の巣窟と化したその名も“偏差値15学園”で、塾に行くための資金を稼ぐためにお馬鹿な行動派である黒ギャルさんがヘルス部を設立して奮闘する連作「偏差値15学園」シリーズ正続編(←参照 頑張れ、レナちゃん! 同連作正編「偏差値15学園の天才」より)、実は初心な乙女なヤンキーガールが初めて見たカツアゲ相手の少年のちんこに心を奪われて~なタイトル短編「好奇心はネコをもアレする」+描き下ろし後日談4P、および読み切り短編6作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~34P(平均25P)と幅はありつつ平均すれば標準的なボリュームとなっています。エロシーンをがっつり魅せる明瞭な抜きツールとしての構築ではありますが、そこへの導入やエロシーンでの語り回しの畳み掛けなど、十分な読み応えを持つ作品も揃っています

【独特の語り回しで突き進む愚者たちの悲喜劇】
  個々の作劇の骨子を観れば、例えば不倫エロであったり意外な組み合わせの恋愛話であったり凌辱エロであったりと割合にオーソドックスな題材ではあるのですが、心情描写や語り回しのユニークさや展開における独特のリズムが非常に個性的で、良くも悪くも一癖二癖あるスタイル。
お馬鹿な黒ギャルビッチ娘のトンデモでありつつ純粋な頑張りが周囲にも感化を及ぼし、彼女も周囲にも善きものを与えていく連作「偏差値15学園」シリーズや、ヤンキー娘がカツアゲ相手のちんこに惚れ込んでしまいそのままラブラブな関係に発展するタイトル短編「好奇心はネコをもアレする」などは、比較的明るくまた陽性の雰囲気を持つ作品群。
これに対し、大人しい性格の彼氏君との関係に卑怯な悪漢が入り込んで寝取り凌辱な短編「カラオーケストラ」や、キモデブ男にクラスメイトの少女が次々と凌辱され、自己保身のために優しい少女も自らの体を生贄にせざるをえなくなってしまう短編「絶対王様ゲーム」などは、ダークでインモラルな陰性の雰囲気を持つ作品と評し得ます。
  唐突なトンデモ展開からヒロインの少女達の感情を丹念に蹂躙していく重苦しい展開に変化したり、お馬鹿娘の純粋さが善きものをもたらしたり、淫靡な不倫セックスからあっけらかんとしたお馬鹿オチになったりと、陰陽・善悪が変化していく展開の妙は魅力であり、そこから作品としての毒やら面白みやらが沁み出してくるのが実に魅力的。
CuriosityFxxedTheCat2.jpgこの展開の面白さを支えているのが、ユニークな語感のフレーズや単語を用いる特徴的な語り回しであり、ある種の仰々しさを備えながら妙な説得力と勢いでシナリオを推し進め、表現力のある作画と組み合わさることで随所にインパクトを持たせることに成功しています(←参照 “(前略)セックス・・・セックスとも呼べぬセックス!!!”“望外の大噴出エストロゲン”のフレーズの鮮烈さ 短編「忘れ××もの」より)。
  前単行本のレビューにおいて、道満晴明先生に似たものを感じると書いたのですが、如何に捻くれた部分を持ちつつも道満作品の根幹は人の善性と感じるのに対し、F4U先生については露悪的な部分もありつつ陰陽の両面において人の愚かしさをベースとしてクレイジー(褒め言葉)に突き進んでいると個人的には考えております。

【多彩な設定の美少女・美女ヒロイン陣】
  タイトルが全てを語る短編「妻を同窓会にやってはいけない」に登場する人妻ヒロインや、その場のテンションでチャラ系男子達に輪姦されることになる短編「あいつは!ノリでハメパコれる子さん」の上京してきた女子大生さんを例外としつつ、女子高生級の美少女ヒロインで固めた陣容。
明るく元気でビッチな連作の黒ギャル娘さんに、実は純粋なヤンキー少女、生意気ギャルにツインテールの華やか美少女、メガネの地味子さんに黒髪ロングの正統派?美少女のカルテット、悪漢の姦計にハメられるクールで清楚な美少女などなど、ヒロインの設定は様々に揃っています。
華やかな容姿の美少女も居れば、落ち着いた可愛らしさのある地味系ガールや、大人の色香を香らせる人妻キャラクターも登場するなど、キャラクターデザインの多彩さと設定に合わせた的確さも美点と言えるでしょう。
CuriosityFxxedTheCat3.jpg  彼女達のお馬鹿さや、快楽に飲み込まれてしまう業、自己保身の天秤に揺れる愚かしさなども、前述した様に作劇の要となる“人の愚かしさ”の一つですが、男性キャラクターについてはその愚鈍さや悪辣さをキャラクターデザインにも塗り込めるケースが多く、苦手な方には減点材料ですが、ヒロインとの美醜の対比はポイントの一つ(←参照 寝取り脅迫凌辱 短編「カラオーケストラ」より)。
  ヒロインの設定の多彩さもあって、ボディデザインにはある程度幅があり、華奢なボディに貧乳なデコ娘であるヤンキー少女もいれば、柔らかもっちりおっぱい装備の巨乳美少女キャラや、肉付きの良い豊満ボディの年増美女なども存在。どちらかと言えば等身高めですらっとした印象のあるボディデザインですが、もっちりとした質感の乳尻を中心に適度なだらしない色気を感じさせるのも○。
  以前と比較して描線が軽く柔らかくなった印象があり、とにかくぎっちりと濃密な作画からはある程度軽さも感じる様な絵になったと個人的には感じます。短編「妻を同窓会にやってはいけない」のみ5年前の作品で多少タッチの際を感じますが、その他の作品はここ1年程度の範疇で絵柄には統一感があります。

【強烈なエロ演出・作画で圧倒する凶悪な痴態描写】
  作品によってページ数がかなり異なるため、たっぷり長尺でねちねちと凌辱エロを描く短編「カラオーケストラ」の様なパターンから、コンビニ誌初出として標準的ながらコンパクトにまとめた短編「妻を同窓会にやってはいけない」の様な構成になっていることもあります。
いずれにしても抜きツールとして標準的な分量はクリアしていますが、前述した大仰な語り回しも含めて畳み掛ける様な独特なテンポでエロシーンが展開することや、複数の状況・プレイを多数搭載するやや小刻みなエロ展開を形成する場合もあることなどは、読み手によって好みが分かれると思われます。
  連作「偏差値15学園」シリーズではビッチ娘のレナちゃんが余裕綽綽に野郎のち○こを抜きまくるシーンもありますが、凌辱系にしろ和姦系にしろ、セックスに伴う凶悪無比な快楽がヒロインの心と体を圧倒する様に描写しており、前述したインパクトのある文字表現と、紅潮し瞳を蕩けさせたメス顔や激しい擬音描写、悲鳴や苦悶、嬌声が入り混じる動物めいた喘ぎ声などの視覚表現を組み合わせる攻撃的なエロ描写が光ります。
CuriosityFxxedTheCat4.jpgまた、雄々しく起立する巨根や、ぷっくりと膨らんだ大陰唇と肉棒に絡みつく淫洞の媚肉などの性器表現に、グロテスクささえ感じる程に有機的な印象と丹念な描き込みをしているのも大きな特徴であり、口腔内や膣内の透過図や断面図を随所に入れ込んでいるのも、これまた好みは読み手によって分かれるでしょうが、インパクト豊かなエロ描写の形成に寄与(←参照 上から挿入ち○こズーム→結合部見せつけポージング→子宮断面図という強烈な構図 短編「絶対王様ゲーム」より)。
これに関連して液汁描写、特に精液描写にも重点が置かれており、キュートな顔にドロドロの白濁液が絡みつくフェラからの顔射やデコ射、口内に強制的に大量射精された白濁液をごぼごぼと吐き出すシーン、秘所から漏れ出す淫液や精液でぐしゃぐしゃになった股間の表現や、イキまくるヒロインの潮吹きなどなど、きっちりと効果的に極まった構図と組み合わさることで下品さも含んだ官能性を生み出しています。
  上述した液汁描写をアピールするフェラやイラマチオなども含めて複数ラウンド制で構成することが多く、強烈なドライブ感で射精しまくる印象を付与。フィニッシュは、すっかり発情しきった表情でアクメの快感に悶えて声にならない声を叫ぶヒロインの子宮内に白濁液を勢いよく噴出してトドメを刺す描写になっており、ぐったりと弛緩した肢体と膣内からたっぷり零れてくる精液を描写する追撃描写も備えています。

  エロ演出の手法にしろ、シナリオにしろ、読み手によって好みが分かれる要素を相応に含んでいますが、インパクトを重視しつつも作画と語り回しの協調で常に畳み掛けていくテクニックはかなりレベルが高く、実用性の強化にも大きく貢献していると評し得ます。
個人的には、純粋でビッチな黒ギャル娘の頑張りとその恋路が素敵な連作「偏差値15学園」シリーズとクール娘の心も体も蹂躙する寝取り/寝取られエロな短編「カラオーケストラ」が特にお気に入り。エッジの効いたエロ漫画をお求めの諸氏にお勧めでございます。

みやもとゆう『発情乙女カタログ』

EstroGirlsCatalogue.jpg 久慈光久先生の『狼の口』第6巻(エンターブレイン)を読みました。ヴォルフラム代官の戦術に苦しみ続けられたこともあって、砦の攻略とこの大悪人が相応の報いを受けることに何処か爽快感さえありました。久しぶりに登場の女将さんが成仏できた様でなによりです。
スイス独立のための大反撃がこれから如何に為されるかに期待したいですね。

  さて本日は、みやもとゆう先生の『発情乙女カタログ』(マックス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『完全服従カノジョ。』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
バラエティ豊かなキャラクター性の美少女ヒロインと甘く蕩けるラブ&セックスな1冊となっております。

EstroGirlsCatalogue1.jpg  収録作は、真面目でお人よしなせいで“ちょろい”ところのある生徒会長さんを副会長の主人公がその手綱を引き締めるも、本当に手綱を握っているのは・・・な連作正続編(←参照 騙されやすい会長さん 連作正編「副会長の務め」より)、および独立した短編9作+描き下ろし短編(7P)。
なお、この作家さんの恒例として、複数の作品で何らかのリンケージが形成されており、それを探してみるのも一つの楽しみですが、ストーリーとしては個々に独立しています。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~20P(平均16P強)とコンビニ誌初出としては標準的ながら控えめな部類。基本的にはシナリオ軽めでエロ重視の作品構築ですが、共にキャラの良さで甘く穏やかな雰囲気を形成しており、適度に満腹感のある作りになっています。

【キャラ属性の特徴を引き出し甘々ラブエロ話】
  ポプリコミックスのメインストリームである甘く優しい雰囲気の萌えエロ系という作風を同レーベルにおいて代表する作家の一人と言え、今単行本でもキュートな萌え系美少女ヒロインとのラブエロ模様を堪能することができます
ほんのりサディスティックなプレイをある種の“意地悪”として作中に織り込み、それに反応したり受け入れてくれたりすることで、ヒロインの健気な可愛らしさを更に高めるというのがこの作家さんの特徴の一つであり、今単行本でもいくつかそういったアクセントが認められますが、今回はより素直に甘いラブラブ模様を描くケースがメインと感じます。
bf3e3695.jpg後述する様に、各作品のヒロインは割合に明確なキャラクター付けを為されていますが、作劇はそのキャラクター性の特性をより良く引き出すことに特化しているとも言え、導入パートでもヒロインの可愛らしさを存分にアピールしつつエロシーンでもそのキャラクター性由来のキュートネスがしっかり維持される盤石の仕様(←参照 ナイスツンデレ! 短編「デートしたいな」より)。
キャラクター性に関してあまり捻ったものはない分、それによって形成されるシナリオラインも極オーソドックス、悪く言えばやや凡庸なものであり、またページ数の関係上、ストーリーにドラマ性を持たせることは困難になっていますが、キャラありきのシナリオとしてコンパクトかつウェルメイドにまとめているという印象です。
  各作品のラストはもちろん微笑ましいラブラブENDでまとめられていますし、ここでもヒロインの性格付けと関連した愛情表現などの言動を絡めており、最後までヒロインのポップ&キュートな魅力で満たしているのは、萌えエロ系として非常に適切な構築であると評したいところ。

【ふんわり柔らかなマシュマロ巨乳ボディの美少女達】
  短編「頑張りも程々に」に登場する女子大生なお姉ちゃんヒロインを除き、ミドル~ハイティーン級の美少女で統一されたヒロイン陣。幼いキュートネスが比較的強調される分、よりロリっぽく見えることもありますが、後述する様に等身はある程度高く、また肢体も思春期後半の柔らかボディが基本。
  前述した様に、ヒロインのキャラクター性は様々であり、単行本タイトルの“カタログ”という単語がピタリと来る印象。ツンデレ幼馴染やお兄ちゃんラブな妹系ヒロイン、優しく穏やかなお姉ちゃんヒロインに凛としたクールビューティー、大人しく一途な性格の仔犬系ガールなどなど、萌え系ヒロインとしてポピュラーなキャラクター属性を幅広く取り揃えた陣容と言えるでしょう。
これまた上述した通り、例えばツンデレヒロインであればそのツンとデレを明確にするシナリオラインを形成しており、エロシーンを含めた作品全体でそのキャラ属性を強調することで、そもそも分かり易いキャラ属性の特長・魅力を読み手にたっぷり伝達することに成功しています。
EstroGirlsCatalogue3.jpg  キャラクターの性格設定に合わせて、髪形や身長、表情付けなどのキャラデザインを的確に与わせており、視覚的なバラエティ感を生み出していますが、ボディデザインについてはふかふかと柔らかなマシュマロ巨乳と、これまたやわっこい桃尻を組み合わせた適度にボリューミィな女体で統一(←参照 柔らかおぱーい 短編「萌えポイント!」より)。
もちもちとした質感の肉感的なボディとはむしろ異なり、乳尻の柔らかさを重視しつつも印象として軽めで、ふわっとした柔らかさを感じさせる女体描写と言え、股間に茂るさわさわとした陰毛や、愛液に濡れるぐにゃっとした媚肉、ぷっくりとした乳首など、ある程度の淫猥さを有しつつもヒロインのエロ可愛さを邪魔しない体パーツ描写が一つの特徴。
  表紙絵と同一クオリティで単行本通して安定している絵柄は、オーセンティックな萌え系絵柄であり、作画の濃厚さを比較的重視しない軽く柔らかいタッチが特色。各種コスプレ要素なども含め、ヒロインの可愛らしさを最重要視した絵柄・キャラデザが徹底されていると評し得るでしょう。

【ヒロインのエロ可愛さ最重視の作画・演出】
  ある種のテンプレートを素直に踏襲していることもあり、また既に恋人であったりその一歩手前であったりするヒロインとの関係もあって、エロシーンへの導入は至ってスムーズであり、ページ数の関係上たっぷり長尺とは言い難いものの、適度な満腹感のある分量を濡れ場に用意。
  前述した通り、拘束や弱点責めなどちょっぴり意地悪なプレイを絡めてヒロインを困らせたり恥ずかしがらせたりすることもあるものの、それもヒロインのエロ可愛さを引き出すためのアクセントに留めており、いずれの作品でもエロシチュエーションがラブラブHの範疇から外れることはありません。
  前戯パートは、優しいキスを交わしてラブラブ感を高めつつ、ヒロインの柔らかボディの各種性感帯を丁寧にふにふにとまさぐって彼女達の快感を高める描写を中心としつつ、美少女ヒロイン達が羞恥と興奮に包まれた表情でのマシュマロおぱーいでのパイズリやフェラ描写なども投入して抽挿パートへの盛り上がりを形成。
EstroGirlsCatalogue4.jpg前戯パートですっかり発情した清純ガールズ達が、その興奮の勢いのまま、おま○こを自らくぱぁと開いておねだりしたり、ちんこを秘所に誘導したりで自ら積極的に抽挿パートへと移行させており、キュートな美少女ヒロインが淫らな姿で進んで挿入を求めるというギャップが肝となっていると言えるでしょう(←参照 ギュッと握りしめる手がポイント 短編「コミュ障ちゃんのStep Up」より)。
  エロ演出については、ヒロインのエロ可愛さを前面に押し出し、過剰な演出でそれを殺さないスタイルを貫徹しており、紅潮した頬と潤んだ瞳の蕩けた表情付けや漏れ出る熱い吐息やハートマーク付きの嬌声、ヒロインの柔らかボディに合わせて語感の柔らかい擬音の選択、臭味を抑制しつつ舌や秘所のぬめっとした濡れた粘膜の表現などを適度な密度で痴態描写に付随させています。なお、密着感が肝要な恋愛Hということもあって、男性キャラクターの存在感を比較的重視するエロ描写であるので、そこらが苦手な方は要留意。
  前戯パートでヒロインの可愛らしい顔にぶっかけて1度目の射精シーンを設けるケースもあれば、抽挿パートで中出し2連発というケースに、1回戦をじっくりと描くケースも存在しており、抜き所の配置は作品によって様々ですが、フィニッシュは肉棒をきゅんきゅん締め付ける欲しがりおま○この最奥にたっぷりと白濁液を注いで、彼女達がアクメの衝撃に可愛らしく悶絶する痴態を大ゴマで提供する仕様となっております。

  正統派の萌えエロ系として完成度が高い作品集であり、ポピュラーなキャラクター属性を明確に中核としつつ、安定したシナリオとエロがその特徴を存分に引き出しているのが大きな強み。
個人的には、クール娘にキュートなメイド服を着せてラブラブHな短編「萌えポイント!」と、ピュアな甘えん坊な仔犬系妹キャラがあざとくも実に愛らしい短編「オトナだもんっ」が特にお気に入りでございます。  

六角八十助『せっくすのしくみ!』

SystemOfSEX.jpg 隅田かずあき先生(原作:村田真哉氏)の『キリングバイツ』第2巻(小学館)を読みました。ケモノ娘のメイド服コスプレ、大変眼福でございました。豹柄は自動的にセクシーなイメージがあって、よいですね(チーターですが)。
あと、岡島さんの防御力は何由来なのかなぁと考えていたのですが、成るほど納得の動物でした。水辺とかの地形で強そうです。

  さて本日は、六角八十助先生の初単行本『せっくすのしくみ!』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。表紙は白ギャルさんで裏表紙は黒ギャルさんという、管理人が大好物の装丁でございます。
全身ふかふか柔らかボディの美少女・美女さんとの甘いラブ模様と汁だく&熱気むんむんの濃厚セックスが詰まった作品集となっています。

SystemOfSEX1.jpg  収録作は、友人達の悪ノリに乗せられてシャワールームで白ギャル娘を襲ってしまうも実は彼女は生娘で~な短編「わんこいん\せっくす」+描き下ろしのラブラブ後日談4P、優等生な主人公が黒ギャルさんに勉強を教えたお返しにあそこを見せてもらうことになって~な短編「おべんきょう≒せっくす」(←参照 黒ギャル娘カワイイヤッター!)+描き下ろしのラブラブ後日談4P、および読み切り短編9作。
なお、短編「おべんきょう≒せっくす」と短編「せっくすのしくみ」は主人公の男性同士が兄弟で同一舞台ですが、話のつながりはほとんどありません。
  描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均17P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類で安定。がっつりエロメインの分かり易い抜きツールとしての作品構築が明瞭ですが、シナリオもエロをふんわりと包み込む役割を適度に果たしています

【オーソドックスに仕上げた快活なラブエロエピソード】
  上述した様に、基本的にはふにゅふにゅと柔らかなお肉がたっぷりのマシュマロエロボディをたっぷり満喫できる仕様の作品構築ですが、このエネルギー感たっぷりのエロを程好く甘いラブ模様で塩梅良くコーティングしたラブコメ系統でほぼ統一。
生真面目なバイト仲居の女の子がエロエロ夫婦に絡め取られて旦那の方に布団部屋で凌辱&開発される短編「おふとんべや」は淫靡でややダークな雰囲気を有している為、例外ではあるのですが、基本的にはヤリたい盛りの男女の若い性欲がストレートに発揮されるスタイルと言えるでしょう。
SystemOfSEX2.jpgこの、ある種衝動的な若い性欲が男女関係の中で承認されてセックスへと至る流れに加え、少年にエッチで優しいお姉さんの許嫁が突如出来て同居生活に入ったり(短編「こんやくしゃがきた!」)、同時に付きあってほしい双子姉妹による熱烈なラブエロアタックが敢行されたりと(←参照 ブッダ!ここが天国なのですか? 短編「ふたごどうでしょう」より)と、棚ボタ的なウハウハ感が明瞭な作品も目立ちます。
  幼馴染ヒロインとの嬉し恥かし初エッチな短編「だってかのじょだもん!」の様に初々しい恋愛模様の甘さを織り込んだ作品もあれば、既に恋愛関係にある男女のヤリまくりライフを描く短編「しろくろ×うらはら」の様にラブラブ感はさほど強くないタイプもありますが、基本的には平和な雰囲気で保たれていると言えます。
また、不倫エロや快感でヒロインを圧倒する多少嗜虐的なシチュエーションも散見されますが、それらもまとめ方は恋愛成就のハッピーエンドとすることが多く、エロのスパイスとして機能させつつシナリオ全体の明るさ・穏やかさにはあまり影響させないケースがほとんど。
  全般的にストーリーとしての面白みには乏しいのですが、ヒロインのエロさ・可愛さなどの魅力を十全に引き出し、和姦エロとしての幸福感や甘味の濃厚さを高めることには大いに奏功しており、オーソドックスなシナリオラインの読みやすさを確保しているのも抜きツールとして正しいと評し得ます。

【ふにゅふにゅと柔らかな肉感ボディのヒロインズ】
  ヒロイン陣の設定については、女子高校生級の美少女ヒロインを主力としつつ、女子大生も加え、20代半ば~後半程度と思しき人妻さんや女教師さんなども加わる陣容。
ショタボーイに翻弄されるスポーツ美少女や、真面目だけどエッチに興味津々な優等生キャラ、元気で能天気なギャル娘に健気な幼馴染キャラ、優しくエッチだけど芯の強いお姉さんなどなど、ヒロイン設定にバラエティがあるのも短編集らしい美点。
なお、短編「おふとんべや」のヒロインの様に、生真面目で清楚な女の子が淫蕩な性を開発されて~というギャップの描き方も上手い作家さんですが、逆に短編「わんこいん\せっくす」「おべんきょう≒せっくす」の見た目は派手なギャル娘ながら中身は素直で純情な女の子や、短編「こんやくしゃがきた!」ショタ主人公にエロエロなご奉仕をしながら彼との幼い頃の思い出を大切にしているお姉ちゃん許嫁キャラなど、“ビッチな様で実は純真”というタイプのヒロイン造形も上手く、特にギャル系ヒロインのいい意味でのギャップは全国300万人(管理人推計)のギャル系ヒロイン好きにとっての福音。
  バストサイズや全身に肉感にはキャラクターによって多少の差異はありますが、概ね柔らかいお肉をたっぷりとまといつつ健康的な肢体のバランスのエロボディの持ち主として描いており、年上キャラであればその柔らかボディに包まれる幸福感を、主人公が攻め手に回るならばその全身の柔らかさを味わい尽くす征服感などを強く歓喜しています。
6ec5f506.jpg陥没乳首やぷっくり乳首、ロケットおっぱいなどバリエーションもある程度設けた柔らか巨乳は、張りや弾力感を重視するゴムまりおぱーいではなく、触れる指が沈み込んでいくかのようなふにゅふにゅとした柔軟さを強調するスライム乳(死語)であり(←参照 白ギャさんの柔らか巨乳 短編「わんこいん\せっくす」より)、行為に合わせて縦横無尽に変形し、揺れ弾みます。また、乳房だけでなく、これまたボリューミィな尻肉もたぱんたぱんと柔らかく揺れ弾むのが◎
  初単行本ながら絵柄の安定感は強く、表紙絵と同クオリティの白黒絵を単行本を通して鑑賞可能。乳尻を中心とした肉感ボディの存在感と柔らかさを前面に明瞭に打ち出すストロングスタイルですが、二次元絵柄のキャッチーさがそれらを包み込んでいることでヒロインの印象がエロシーンも含めてクドくならないのも美点でしょう。

【強力な陶酔感に包まれるねっとりパワフルファック】
  ページ数こそあまり多くないため、エロメインの作品構築で標準量の分量はしっかり確保しつつもたっぷり長尺とは言い難いのは確か。とは言え、やや早漏展開になることもありながら、中出しフィニッシュも含めて複数の抜き所を設ける多回戦仕様のエロ展開とヒロインのエロボディが蕩ける濃厚な描写で満腹感を形成しています。
  ヒロイン側が積極的にリードを取るケースもあれば、男性側がヒロインを終始圧倒するケースもありますが、一部を除いて和姦エロの範疇から外れる様なものではなく、またエロ展開終盤ではヒロインがハートマークを瞳に浮かべた蕩けフェイスを曝け出してセックスの快感に満たされることはいずれの作品においても共通。
  抽挿パートを量的に圧迫するケースもありますが、前戯パートを比較的長尺で設ける傾向にあり、ヒロイン側によるご奉仕フェラや柔らかパイズリのプレイ、および柔らかボディの揉みしだき愛撫や肉厚おま○こへの丹念なクンニなどの行為をねっとりと描いて、快感が高まっていく様子を活写しています。
SystemOfSEX4.jpg抽挿パート移行後も、柔らかな尻房をたぷんたぷんと揺らすピストンに加え、ふにゅふにゅと柔らかく変形する水饅頭おぱーいを揉んだり吸ったり、尻肉を鷲掴みにしてこね回したりと、ヒロインのエロボディの柔らかい質感を強調する描写を持続させており(←参照 ゴウランガ!実際スゴイおっぱい描写! 短編「きみにきゅん❤」より)、男性の肢体の存在感をひっこめつつも、トロトロとした涎が絡み合うねっとりキスなども含めてボディの接触感の強さがセックス描写における武器と言えるでしょう。
  紅潮した顔が涙や涎で濡れるエロ可愛い蕩けフェイスや、快感に思わず漏れ出すハードマーク付きの嬌声、柔らかボディをたっぷりと濡らす各種淫液に、舌や性器、乳首などが淫水に濡れて妖しく自己主張するアップ描写、肉棒に絡みつく媚肉をアピールな断面図など、エロ演出についても高水準のものを十二分に高い密度で添加して濃厚感を形成
  前戯パートでのぶっかけや口内射精に加え、中出し連発などのハイカロリーなエロ展開は、ヒロインの柔らかボディにホールドしたりされたりな密着状態の中で、膣の最奥に白濁液をどばどば放出してヒロインを絶頂に導き、蕩けフェイスで肢体をビクビク反応させる痴態を大ゴマ~1Pフルで提供するフィニッシュで〆られており、抜きツールとしての濃厚さ・アタックの強さを終始維持していると高く評価できます。

  シナリオは軽く柔らかく、エロは適量でかつ濃厚にと、コンビニ誌エロ漫画として盤石の作りであり、またヒロインのエロ可愛い魅力を十全に引き出せているのがオーソドックスな作りでありつつ陳腐化させない大きなポイント。
個人的には、白ギャルさんとがっつりファックな短編「わんこいん\せっくす」と、黒ギャルさんとセックスのお勉強な「おべんきょう≒せっくす」が何と言っても最愛。柔らかおっぱいを愛する諸氏に強くお勧めな1冊でございます。

星憑ネオン『王女様キタ━(゚∀゚)━!』

PrincessAreComing.jpg カトウコトノ先生の『将国のアルタイル』第14巻(講談社)を読みました。ここまでバルトライン帝国の猛攻に晒され続けてきたこともあって、マフムートの策が完全に成功して猛反撃を加える展開は爽快でした。
ところで、山猫団の猫っぽい美少女であるブリジッタ団長も相応に歴戦の傭兵だと思うのですが、トルキエ軍に怯えたり戦利品の獲得に喜んだりな姿が可愛らしかったです。

  さて本日は、星憑ネオン先生の『王女様キタ━(゚∀゚)━!』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『蒼のセカイと花咲くカラダ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
しなやかなスレンダーボディの美少女達と織り成すハートウォームなラブ&エロエピソードが楽しめる作品集となっています。

PrincessAreComing1.jpg  収録作は、ヒキコモリな主人公がネットゲームで知り合った女の子と出会うも実は彼女は外国のお姫様で!?から始まるお姫様達とのハーレムストーリーな中編「姫様日和」全4話(←参照 彼女との出会いが主人公を変える 同中編第1話より)、やや荒んだ家庭環境にある近所の女の子の窮地を大晦日の夜に救うことになり~な短編「おおつごもりのよるに」+描き下ろし後日談4P、および読み切り短編「ぬすみみコネクト」。
収録本数こそ多くはないですが、1話・作当りのページ数は28~34P(平均31P弱)と各エピソードには十分なボリュームがあります。ストーリーラインにもちゃんと存在感のある作品構築ですが、各エピソードのページ数が多い分、エロの満足感も十二分に強く仕上がっています。

【ヒロイン達の感情の奥行きで魅せるラブストーリー】
  棚ボタハーレム展開やお気楽ラブコメ風味などエロ漫画的にポピュラーな要素を素直に盛り込みつつ、“生としての性”を肯定的に謳い上げるテーマ性の背骨が魅力のストーリーテラーであり、今単行本でもお姫様ヒロインのハーレム展開が楽しめるメインの中編作でも同様の魅力が味わえます。
  明確な棚ボタ展開でハーレムエロを楽しませる中編作は、ハーレム系としてのウハウハ感は存分に出しつつも、ヒキコモリであった少年が出会いや恋愛を通して成長し、ヒロイン3人に囲まれてエッチしまくりながらも精神的にはメインヒロインとの純愛を貫くストーリー。
今回の作品ではストーリーとしてのテーマ性はそこまで前面に出ていませんが、“主人公にとっての都合の良いエロ空間”を形成するだけではなく、特にヒロイン側の恋や性への喜びや母国との関係との葛藤などを描きつつ、性愛を通して男女二人でそれらを結び、解決していく優しい筆致はこれまでの作風と同様と言えるでしょう。
f1f4a96b.jpgとは言え、メインヒロインのお姫様に続いて、その親族のお姫様ヒロインが次々と登場し、それぞれのエッチを繰り返しつつ、苦難を乗り越えて大団円のウハウハ4Pセックスという複数ヒロイン制のハーレム系ラブストーリーとして極王道的な骨格をしているため(←参照 トリプルお姫様と豪華4Pセックス 中編最終第4話より)、シナリオの適度な温和さに包まれつつ棚ボタ的な幸福感も同時に味わえる設計と言えるでしょう。
  盗撮が趣味の少女の妖しい魅力に男性教師が取り込まれる短編「ぬすみみコネクト」と、トラブルで困窮していた少女を家に迎え入れ、彼女の寂しさを埋めることになる短編「おおつごもりのよるに」はそれぞれ作品の方向性こそ異なりますが、ヒロイン自らがセックスを指向し、それを通して肉体だけでなく精神的な充足を獲得していくという流れは同様。
短編2作については比較的穏やか、悪く言えば地味なストーリーテリングではありますが、その分ヒロイン側の心情描写がよく引き立ち、物語全体の印象を締まったものにしていると感じます。

【しなやかな細身ボディの美少女ヒロイン】
  明確な年齢提示は為されていませんが、概ねハイティーン~20歳前後程度の美少女キャラクターで統一されているものと思われます。女性としての可愛らしさは相応に備えたキャラクター達ですが、ロリっぽい幼い可愛らしさではなく、ある程度成熟した女性としての魅力と若さ故の健康的な爽やかさを兼ね備えたキャラデザインと評し得ます。
黒髪清楚で日常感のある、やや地味ではありつつその分隠れた色香や魅力が映える短編2作のヒロインに対し、中編作のトリプルヒロインはお淑やかなメインヒロインに、金髪ツインテの華やかな外見・性格のライバルお姫様に、褐色肌で関西弁なメインヒロインの義理の姉のお姫様と、なかなか華やかな見た目のヒロイン陣となっています。
d07a7fcc.jpg  上述した様に、ヒロインの心情描写が、ストーリーのラインを形成すると同時にそのキャラクターとしての魅力を高めることにつながっており、喜怒哀楽の感情をチアフルに、ストレートに表現するというよりかは、饒舌でありつつ奥行きを持たせる語り回しの中で、ヒロインの想いをしっとりと描き出していると感じます(←参照 彼女の答えは? 短編「おおつごもりのよるに」より)。
  バストサイズについては、控えめな並乳クラスから巨乳クラスまで存在しつつ、ぺたんこバストは存在せず、等身高めのしなやかな細身ボディにおいて、適度な量感のある乳尻が締まったウェストと明確なコントラストを形成するスタイル
キャラデザインと併せて、地味な女体設計ではあり、肢体全体の肉感とボディのメリハリを両立させるエロ漫画ジャンルでの巨乳ヒロイン設計のメインストリームとはやや異なるスタイルと言えます。その上で、華奢な四肢も含めて細身のボディのしなやかな輪郭や、肉付き弱めの女体の表面にうっすら窺える骨格、股間に適度な茂みを作る陰毛描写などの、日常感・現実感のある淫猥さはこの絵柄・キャラデザ故の魅力と評し得るでしょう。

【快楽と淫液に熱っぽく包まれるヒロイン達の痴態】
  導入パートだけでなく、セックスシーンにおいてもヒロインの心情がベールに包まれながらも明らかになっていく描写を施しており、前述した十分な長尺を有するエロシーンを抜きツールとして成立させつつ、作品全体のストーリーの流れを滑らかに続ける技量は○。
  盗撮趣味のヒロインの妖しい魅力に取り込まれ、逆にハメ撮りをしながらのやや嗜虐的なセックス展開を示す短編「ぬすみみコネクト」はやや例外的ですが、これを含めて和姦エロであり、ヒロイン側が行為への流れを主導し、男性をある意味では奮起させてセックスに持ち込んでいく流れも共通しています。
中編作では、ライバルキャラのツンデレお姫様がメイドさんコンビに主人公を襲わせるも彼のウタマロで性的に返り討ちに合ったり、スピリチュアル関西弁姉貴なお姉さんが主人公を逆レイプしたり、メインヒロインは優しくしっとりとした純愛セックスであったりと三者三様のエロシチュエーションを見せており、また最終話ではがっつり4P子作りセックスを敢行するのは前述した通り。
  エロシーンの尺に余裕がある分、ヒロインの肢体の性感帯を丹念に愛撫する描写や逆にヒロイン側がフェラや手コキで主人公にご奉仕するプレイを投入する前戯パートにも十分な尺を配分。とは言え、ここで射精シーンを設けることは少なく、前戯パートで男女双方において高まった興奮をこれまた十分なページ数を持つ抽挿パートのパワフルなピストンで爆発させるエロ展開となっています。
PrincessAreComing4.jpg抽挿パートでは、ぐしゃぐしゃに蕩けた表情に汗でじっとり濡れた細身ボディをたっぷり見せ付けており、自らも腰を振りながら力強いピストンを受けて反応する肢体全体を結合部見せつけ構図で大サイズにて描写しつつ、その周辺に別アングルのカットインや、性器や舌の粘膜結合部や蕩けた表情などのアップ描写といった小ゴマを付随させて情報量の大きい画面構成を形成(←参照 中編「姫様日和」第3話より)。引きの構図などで小ゴマには作画に抜けた印象も時々ありますが、性器描写などのぬめった質感などの淫猥さは強力な武器。
  演出面での乱れた描線、絵柄の性質からすればやや過剰な濃度のエロ演出は、読み手によってはネックとなり得る要素ではありますが、それらと端正な絵柄とのギャップがエロシーンでの陶酔感の濃密さを生んでいるのも確かであり、2Pフルの中出しフィニッシュ手前の最終盤で大きな盛り上がりを叩き出しているのも実用性の強化に大きく貢献しています。

  棚ボタ系ハーレムエロとしてもシチュエーション・エロ共に十分楽しめつつ、それだけでなく、描かれるヒロインとの恋物語にも程好い味わい深さがある作品集と感じます。
個人的には、未来を見通すスピリチュアルな能力を持ち、関西弁で、豊満なバストをお持ちな褐色肌お姉ちゃんの姫様が登場の中編作が最愛でございます。

山崎かずま『ポルノスターより愛をこめてっ』

FromPornStarsWithLove.jpg TVアニメ『Hi☆sCoool!セハガール』第1話「いつだって10年早いんだよ!」を観ました。このCGキャラクターのデザインはもしや!?と思ったら実際に菅原そうた監督で納得しました。
管理人はセガ信者ではないですが、冒頭のダイヤルアップ音といい、色々と懐かしく感じる要素・ネタが満載の作品でしたね。サターンちゃん可愛いよサターンちゃん。

  さて本日は、山崎かずま先生の『ポルノスターより愛をこめてっ』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『楽園の果実』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
バラエティ豊かで快活な作劇とぺたんこバストだけどふっくら柔らかな美少女ボディが楽しめる作品集となっています。

FromPornStarsWithLove1.jpg  収録作は、売れっ子を目指しているものの仕事がないアイドルの女の子がマネージャーが止めるのも聞かずにイメージビデオの仕事を受けたら実はかなり過激な作品で~な連作「ナイドル」正続編(←参照 18禁の過激イメージ作品でした 連作「ナイドル」正編より)、魔法の国に帰ることになってしまった魔法少女が主人公の少年に打ち明けた衝撃の秘密とは!?な短編「魔法少女マジカル☆マイ」+描き下ろしの続編短編(12P)、および読み切り形式の短編6作。この他にも描き下ろしの4コマ漫画やイラストが幕間に収録されています。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は22~24P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。お話としての面白み・存在感も適度にありつつ、エロとの量的なバランスも図った上で、短編作としてコンパクトにまとめた作品構築となっています。

【一捻りで面白さを生み出す多彩なシナリオ】
  元々作劇スタイルの引き出しが多い作家さんであり、今回も多彩な作劇が楽しめるのですが、適度な洒脱さを兼ね備えた快活さのある作品で占められていることと、テレビ番組という要素を意識した作品作りが為されていることが今単行本の大きな特徴。
FromPornStarsWithLove2.jpg魔法少女モノのTVアニメを意識してアイキャッチや提供絵なども絡め、番組の“最終話”という設定で魔法少女からの意外なエロ提案が描かれる短編「魔法少女マジカル☆マイ」、動物の生態紹介番組の体裁を取りつつ、サバンナで肉食(動物)女子達が草食(動物)男子を性的な意味で捕食する様子を描く短編「We Love The Earth」などはその好例(←参照 ハイエナ♀に弱ったインパラ♂が襲われて短編「We Love The Earth」より)。
これらの作品はテレビ番組を意識した“凝った”作りと評し得ますが、アイドルや通販番組、特撮ヒーロー、アニメ、お笑い等々、テレビ的な要素を各作品に投入しており、そういった縛りを持つことで逆に作品としての多彩さが引き立っているのは巧いと感じます。
  また、不器用な男女の初心な恋物語を、男女の漫才的な掛け合いを関西弁で語らせながら進行させる短編「道化師」での方言故に出る独特の情緒や、携帯ゲーム機がある現代世界なのに何故か江戸時代めいたお姫様が登場する短編「おーえど2013」の不思議な世界観など、一捻りを加えることでじわりと読み手の心に沁み込んでくる可笑しさ・面白さを生じさせているのも美点。
大自然での厳しい捕食セックスが描かれる短編「We Love The Earth」など、少数の作品では、純粋にエッチすることそのものが目的というパターンが認められますが、大半の作品は恋愛感情に基づく和姦エロであり、シナリオワークはラブエロ系としての甘さや幸福感を打ち出すことにも貢献。
  作劇面での“巧さ”がある作家さんである分、時に作品が“構え過ぎている”こともあるのですが、今回は作品構築における仕掛けの面白さを保ちつつもいい意味での軽妙さがより引き立っている印象があり、幅広い読者層が気楽に楽しめるお話が揃っていると総評できるでしょう。

【多彩な設定のロリ系ボディなヒロイン達】
  普段はやさぐれているものの媚び媚びなロリ系アイドルとして売っている成人ヒロインや、ょぅじょの姿から変身するとお姉さんになる魔法少女、旦那さんのことが大好きなラブラブ奥さんにサバンナに生きる肉食系アニマルヒロインズ、対戦ゲームが大好きな着物お姫様、ちょっぴり不器用な関西弁メガネっ子などなど短編集らしくヒロインの設定は多彩。
ローティーン級の妹キャラクターから30歳手前の奥さんまで年齢層は幅広いのですが、前述したアイドルさんや人妻さんは見た目が実年齢よりもかなり若い、いわゆる“合法ロリ”タイプのキャラクターであるため、一部に巨乳お姉さんも登場しつつロー~ミドルティーン級の容姿がメインとなっています。
  前述した通り、今単行本は比較的軽く明るくまとめたタイプの作品群であるため、ヒロインのキャラクター性の緻密な掘り下げは認めれないものの、妹ヒロインやメガネっ子に、魔法少女などの定番な要素をキャラクターに盛り込みつつ、チアフルな感情表現で彼女達の魅力を高めているのは○。
FromPornStarsWithLove3.jpgティーンガールズと合法ロリなアダルトレディ達が大半を占めるボディデザインということもあり、ちんまりしつつ柔らかさや温かみを感じさせる柔肌ボディにほんのり膨らんだ慎ましいバスト、パイパンの股間と小ぶりな桃尻を組み合わせた思春期ボディがメイン(←参照 無表情クール娘がこんなエロ可愛い表情を 短編「道化師」より)。
肢体描写は余計な修飾やパーツ要素を加えることなく、凹凸の少ない柔肌ボディラインをシンプルに描くスタイルであり、セックスアピールの派手さ・明瞭さには欠けるものの、健康的でありつつ逆説的に何処か背徳的な色香が香る肢体描写となっています。
  筆が早くて生産能力の高い作家さんであることもあってか、既に十分完成されている絵柄は単行本を通して安定。柔らかいタッチで濃過ぎず軽過ぎずの密度を保ち、適度にオサレ感を持ちつつ訴求層の広いキャッチーネスを保有する絵柄は表紙絵から想起される通りと言えるでしょう。

【ヒロインの柔らかボディが熱っぽく蕩ける濡れ場】
  シナリオとエロの量的バランスは適切に図られている作品構築であり、今回は比較的明瞭にエロメインの構成という感もあって濡れ場の尺は相応に充実。
アイドルなヒロインが想定していたよりも過激なイメージビデオの撮影でエロプレイを強要されたり、ショタなアニマルボーイがエロエロ肉食系アニマルレディ達に逆レイプされてしまったりといった嗜虐的/被虐的なシチュエーションもありますが、これらはどちらかと言えばコミカルであったりトラブルであったりする要素であって、話が暗くなることはなく、単行本通して和姦エロが基本のシチュエーションとなっています。
  エロシーンの構成はラブエロ系として王道的なものであり、ヒロインのふかふかバディの感触を味わいながらの性感帯愛撫やヒロインによるフェラでのご奉仕プレイなどで構成される前戯パートから、すっかり濡れた秘所に挿入して力強いストロークを繰り替えす抽挿パートを用意。比較的前戯パートを長めに設ける傾向にありますが、両者にバランス良く分量を配して複数ラウンド制を安定的に展開しています。
FromPornStarsWithLove4.jpg  作劇同様に、技術力を武器とする作画は、中~大ゴマでヒロインの蕩けるエロボディを見せ付けつつも表情アップや結合部アップのカットインを加えたり(←参照 表情アップを大ゴマにカットイン 短編「ろくさま\198000」より)、単純な四角コマは用いずにカットを複雑に入れ込んだりと、悪く言えば多少雑然とすることもあるものの、情報量を多くしたエロ描写を連続させています。
絵柄そのものは比較的シンプルでモノクロの白黒が比較的ハッキリしたスタイルですが、適度な修飾でヒロインの蕩けた表情付けや行為に伴う各種擬音、細やかに漏れ出すハートマーク付きの描き文字喘ぎ声と台詞表現との組み合わせなど、過剰に走らない一方で程好く高密度のエロ演出を重ねることで、上述の画面構成と同様に濃度がよくコントロールされたエロ描写を紡いでいきます。
  中出し連発のケースもあれば、前戯パートと抽挿パートで1回ずつ射精シーンを投入というケースもありますが、フィニッシュは膣内射精で〆るのがデフォルトであり、エロ可愛く蕩けた表情で切羽詰ったアクメ嬌声を叫ぶヒロインの最奥にがっつり白濁液を注ぎ込む中ゴマ~大ゴマに適度なアタックの強さを持たしていますが、ここで突発的にインパクトを高めるというよりもそれまでの煽情性の積み上げの流れに素直にのった描写であると言えるでしょう。

  アイディア力の高さには定評がありますが、今回はそれが作劇面でよく生きており、バラエティの豊かさが素直に楽しさ・面白さに結びついているという印象。また、それ故に、ヒロインのエロ可愛さがよく引き出されていたとも感じます。
個人的には、合法ロリなキュートな人妻さんが実に素敵な短編「ろくさま\198000」と、アイドル娘のエロエロ奮闘記&ピュアラブ話が楽しめる連作「ナイドル」がお気に入りでございます。
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