2014年09月

しでん晶『すいーとびっち!』

SweetBitch.jpg よしむらかな先生の『ムルシエラゴ』第3巻(スクウェア・エニックス)を読みました。黒湖さんのセクシーな婦人警官姿も拝めて嬉しかったですが、職人技と言える鱧の湯引きを軽々と作ってしまう腕前にもびっくりでした。
普段は温和でぽわぽわしている屠桜ちゃんがブチ切れた時の姿が大変凶悪でしたが、この娘の過去もかなり気になるところです。

  さて本日は、しでん晶先生の『すいーとびっち!』(三和出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ふぇち乙女系』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
しなやかボディなエロエロガールズ達とのあっけらかんとしたエッチ三昧となっている1冊でございます。

SweetBitch1.jpg  収録作は、性的に欲求不満な長女を筆頭とする三姉妹が宿泊していた山小屋に道に迷った山男さんが一晩の宿を借りにやってきてレッツ乱交ナイトな短編「あばんちゅロッジ」(←参照 まずは長女さんが突撃 同短編より)+おまけ的なフルカラー掌編4P、および読み切り形式の短編9作。
フルカラー掌編を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均19P)とやや控えめな部類で安定。シナリオ的な読み応えは基本的に軽くなっており、適度にアタックの強いエロシーンを標準量装備した作品構築であると言えるでしょう。

【サバサバとした雰囲気の奔放な若い性愛】
  思春期ガール達が積極的かつ快活に恋やセックスに邁進する様を描くのを基本的な作風とする作家さんですが、今回はそれを一歩推し進めて単行本タイトル通りに“ビッチ”な女の子達が登場する作品が多め。
肉食系ガールのお姉ちゃん&二人の妹が偶然出会った山男さんを交えて乱交を楽しむ前述の短編「あばんちゅロッジ」や、さえない男性がたまたま出会った痴女さんや発情JKコンビに誘惑されて勢いのままにセックスに突入する展開の短編「AVショップの夜の夢」「猫カフェ❤ニャンニャン」などは、ビッチガールとの出会いによる分かり易い棚ボタ展開となっています。
このビッチガール達は十分な淫蕩さを以て描かれつつ、性の紊乱の暗さや淀みはむしろなく、快活さを有していることが一つ特徴と言え、一夜の逢瀬として描く場合でもその関係が劇終後も続く場合でも、登場人物達の関係がごくあっけらかんとした様子で描かれるラストでまとめられています。
SweetBitch2.jpg店長の悪巧みでバイトガールがエロ受難にある、ソフト凌辱系の短編「シーサイド❤サービス」や、幼馴染の強気娘に(エロ的に)攻めまくられる短編「あのDVDをもう一度」、自堕落なお姉ちゃんといつもの爛れたまったり姉弟相姦の短編「オタクボインな姉の怠惰な日常。」など、ビッチガールズとはまた異なるタイプのヒロインが登場し、ちょっと倒錯的なシチュエーションが形成される場合でも、このサバサバとした雰囲気は共通しています(←参照 短編「オタクボインな姉の怠惰な日常。」より)。
  そのほかにも、程良く甘く優しい雰囲気である素直な?ラブエロ系の短編「兎追いし亀山」や、催眠術による強制発情という微ダーク系の短編「サイミン淫行」など、シナリオの方向性は比較的多彩となっていますが、方向性によらず作品のトーンは概ね共通しているという印象があります。
ストーリー優先の作品作りではありませんが、分量的にエロメインで形成しつつ、さっぱりとした読書感を生み出すことにつながっている作劇であると言えるでしょう。

【適度な日常感と倒錯性を呼び込む美少女ヒロインズ】
  短編「キツネ目のエロい人妻」では30代後半程度と思しき熟女な人妻キャラクターがメインヒロインとなっていますが、基本的には女子高生ヒロインをメインとしつつ少数名の女子大生級の女の子達が加わる陣容。
  ヒロイン陣の中核を担う“ビッチ”キャラクターについては、派手な外見のいかにもというキャラクターも少数名居るものの、普段は清楚で大人しい娘に見えて実は・・・という意外性を有するヒロインも多く、そのギャップが日常から急に出現する適度な倒錯性を生み出しているとも言えるでしょう。
ツンが強烈な女王様系幼馴染(でも実は純情)ヒロインや、あか抜けない主人公のことを優しく支えてくれる優秀な彼女さん、オタクで自堕落だけどなんだかんだで放っておけないお姉ちゃん、エロトラブルに巻き込まれる語尾が~ッス(ここ重要)な元気なバイト娘などなど、ヒロインのキャラ設定にはキャッチーな要素を十分含ませていると感じます。
2e133de3.jpg  もっちりと柔らかで弾力感のある巨乳の持ち主もいれば、ぺたんこバストの未成熟ボディの持ち主もあり、人それぞれの思春期ボディらしい多彩さとなっていますが、いずれにしても健康的な肉付きで若々しいしなやかさがあるボディデザインとなっています(←参照 ちっぱいな地味系JKさん 短編「ひみつの磯貝さん」より)。
華やかな美少女キャラクターの造形もナチュラルに出来る作家さんですが、細目のヒロインや、メガネっ子など、比較的現実味のある地味さを織り込んだキャラデザインも特長となる作家さんであり、ごく普通に居そうな少女が淫蕩な姿をさらすというギャップに魅力があるキャラデザインと評し得ます。
  特にエロシーンでは明確な淫蕩さを醸し出してくるのですが、絵柄そのものは健康的であっさりとした雰囲気を生じる漫画絵柄であり、作品の何処かあっさりと軽快な雰囲気の形成に大きく寄与。絵柄としての軽さをある程度先行させつつ、適度な淫蕩さや妖しさ、華やかさをキャラに併せて添加できる技量が魅力の一つと言えるでしょう。

【適度なアタックの強さを演出で織り込む和姦エロ】
  前述した通り、シナリオを軽妙に流しつつエロメインで疾走する作品構築であり、ページ数そのものはあまり多くないものの、エロエロガールズの妖しい誘惑を含めて標準量の濡れ場をご用意。
基本的にヒロイン主導のエロシチュエーションであり、ビッチキャラの男漁りもあれば、ツンデレヒロインのラブエロアタックや、催眠術にかかった発情娘の不本意な誘惑など、設定こそ様々ながら思春期ガールズ達の奔放な性愛を甘受できる仕様となっております。
  作品によって、ヒロイン誘惑エロや女王様プレイ、逆に凌辱チックなシチュエーションと趣向は様々ですが、その倒錯性をある程度担保しつつ、行為としては割合にオーソドックスなプレイを揃えており、前戯パートと抽挿パートとの適度なバランス配分も為されています。
8396afb0.jpg良くも悪くも淡白さもある絵柄ですが、エロ演出に関してはある程度アタックの強さを優先しており、アへ顔チックな要素を絡めた表情付けや比較的分量が豊富なハートマーク付けのエロ台詞&嬌声、ボディのしなやかなさを見せ付けつつの結合部強調構図などを投入(←参照 短編「あのDVDをもう一度」より)。
とは言え、こういった明瞭にアタックの強いエロ演出の分量を過度にしない調整も一つの特徴であり、美少女ヒロインの肢体のエロスを中核としながら要所で過激性を持ち込む演出を用いているという演出で、この辺りのバランスを適度とみるか、破綻とみるかで評価の高低はある程度左右されるという印象があります。
  膣内射精に肢体をビクビクと反応させながら喜悦の表情で嬌声を上げるヒロインの痴態を大ゴマ~1Pフルで提供するフィニッシュは、そこに至る流れと同様にある程度抑制を効かせながらヒロインのナチュラルなエロさを優先する描写となっており、単発でのインパクトよりかは流れを優先する抜き所となっていると評し得るでしょう。

  何処か日常感のある中から意外性とちょっとフェティッシュなエロさが立ち上がってくるという旨味はこの作家さんの魅力の最たるものであり、今回もそれがよく発揮されたという印象。
個人的には、自堕落お姉ちゃんのテキトーな反応が実に可愛らしい短編「オタクボインな姉の怠惰な日常。」と、強気エロ娘な幼馴染ヒロインが魅力的な短編「あのDVDをもう一度」がお気に入りでございます。

ベンジャミン『エッチな魔法で見る夢は』

TheDreamSeenByDirtyMagic.jpg  ヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第10巻(スクウェア・エニックス)を読みました。半田ママンは本当に可愛らしくて一途な方なので、大変お気に入りです。少々ヤンデレ気味で、包丁持ってると色々怖いですけど。
ギャル系JKな田嶋ちゃんの純な恋心も微笑ましかったですが、半田先生にまさかの人生の一大イベントが襲来しておりました。

  さて本日は、ベンジャミン先生の『エッチな魔法で見る夢は』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『その手をとって』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
不思議系女子達に振り回される棚ボタシチュエーション&汁気たっぷりスプラッシュなエロシーンが楽しめる作品集となっています。

TheDreamSeenByDirtyMagic1.jpg  収録作は、世界を救うために自分と子作りをしろと(色々な意味で)実力行使に訴えてきた自称魔女の不思議系ガールと、主人公を取られまいとこちらもエロアタックを仕掛けてきたちょっとヤンデレ系の委員長ガールとの奇妙な三角関係を描く長編「魔女の大よげん。」全7話(←参照 逆レイプしてご満悦 同長編第1話「スク水。」より)+描き下ろしの後日談4P、および読み切り形式の短編4作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~26P(平均20P弱)と書店売り誌初出としては中の下クラスのボリュームで推移。長編・短編共にストーリーとしての読み応えは弱く、棚ボタ的なシチュエーションの幸福感も含めて高いエロの満足度を企図した作品構築となっています。

【ちょっぴりミステリアスなラブエロストーリー】
  ミステリアスな雰囲気の中で、伝奇・耽美の要素を絡めたファンタジーも得意とする作家さんであるため、魔女・魔法という設定からそういった作劇を連想する方も多いでしょうが、今回はどちらかと言えば棚ボタ展開のラブエロ系としてまとまった作品がメイン。
TheDreamSeenByDirtyMagic2.jpg“世界を救うため”という突飛な目的で主人公を押し倒す変人な自称魔女のヒロインと、主人公が大好きなあまり少々ヤンデレになっている委員長さんとの三角関係を描く長編作は、ストレートに棚ボタ的であり、美少女二人の熱烈なラブ&エロアタックを同時に受ける幸福感を生み出しています(←参照 ラブラブ逆レイプで3P 長編第6話「たいケツ。」より)。
メインヒロインの自称する“魔女”や“魔法”が本当なのか、それとも中二病的な妄想なのかを終盤手前まで意図的に曖昧にすることで、読み手に真相への興味を惹きつけているのが作劇場の面白みの一つであるのは確か。とは言え、そのファンタジーとしての側面に踏み込むことはあまりなく、あくまでドタバタ三角関係を中核にした作劇と言えるでしょう。
  短編群については、幼馴染同士の嬉し恥かし初エッチというケースもあれば(短編「ふたり、教室で・・・」)、倒錯的なプレイの近親相姦というケースもありますが(短編「ふたりあそび」)、ラブエロ系であるのは共通しており、最終的な読み心地は概ね穏やかに仕上がっています。
いずれの作品もコメディの勢いで貫くタイプでは決してなく、またラブエロ系としての適度に甘さを打ち出しつつも細やかな恋愛ドラマを紡ぐタイプでもないため、作劇としての殊更の面白みには欠ける印象はありますが、安定した展開の中で特に女性キャラクターの魅力を引き出していく手腕は確たる美点。
また、特定の突き抜けた方向性を持たない一方、微笑ましいコミカルさやピュアな感情の甘ったるさ、エロとしての適度なアタックの添加、温和なまとめ方など、バランスよく作劇要素を織り込んで読書感を滑らかにしていると評してもよいでしょう。

【蠱惑的な魅力のある黒髪貧乳ガールズ】
  ヒロインはミドル~ハイティーン級の制服美少女達で統一されており、幼い可愛らしさも残しつつ何処かアダルトな色香も香らせるアンビバレンツな“少女像”を具現化する描き方となっており、この作家さんの得意とするところ。
なお、男性キャラクターについては短編「ふたりあそび」の中年男性を除いて、ヒロインと同世代の少年が登場していますが、こちらは年齢設定以上に幼さを感じさせる、ショタ的なキャラクターが多く、少女に振り回されたり押し倒されたりな倒錯的なシチュエーション作りに寄与しています。
  傍から見れば変人な自称魔女のセカイ系ガールと、大人しい委員長キャラかと思えば実はヤンデレなメガネっ子の登場する長編作に加え、短編群でも気弱な仔犬系ガールに凛々しい武士系美少女(もちろん黒髪ポニテだ!)、弟君が大好きなクーデレ系お姉ちゃんなど、キャッチーなキャラクター性を備えたヒロインが揃っています。
その一方で、定番のキャラクター属性に乗っかるだけでなく、幼馴染ヒロインの秘めたる恋心にしろ、不思議系ヒロイン達の純な恋心やヤンデレ気質など、シナリオ展開の中で、意外な側面を引き出すことでキャラクターの魅力を高めているのはキャラ作りにおける特長と言えるでしょう。
TheDreamSeenByDirtyMagic3.jpg  長編作の委員長さんはたわわなおぱーいの持ち主ですが、その他のヒロインはほっそりとした肢体にぺたんこ~膨らみかけなバストを装備させたボディデザインで統一(←参照 ぷにぷに貧乳 短編「ちっちゃいねーちゃん」より)。長編作のメインヒロインのみ銀髪ですが、華奢なボディの透き通る様な白磁の肌と光を吸う闇の様な妖しい黒髪のコントラストもキャラデザインにおける明確な特徴となっています。
  肢体表現にトーンワークをあまり用いず、ベタの黒と地の白のコントラストを最大限に生かすエロ漫画としては独特のスタイルであり、細く繊細な描線の優美さと、派手さは抑えながらも密度の高い作画が特長。濃密な作画でありつつ明確なキャッチーネスを被せる“足し算”的な、当世流行のデジタル作画とはやや手法論が異なりますが、それ故に独特の魅力であると評し得ます。

【乱れ黒髪と淫液に濡れる白い肌の官能的なコントラスト】
  個々のエピソードのページ数が多い方ではないため、エロシーンが分量的に多少物足りないと感じることもありますが、平均すれば抜きツールとして標準的な分量であり、たっぷり長尺に抽挿パートを設けることもあれば、前戯・抽挿の両パートに抜き所を設けるバランスの良い構成となることもあります。
ショタボーイの主人公を押し倒したり、拘束逆レイプしたりといったヒロイン主導のエロシチュエーションに加え、近親相姦やお漏らしプレイ、アナルセックスなど倒錯性のある要素を盛り込むことも多く、ヒロイン達の意外な一面の魅力も相まってラブエロ系でありつつ何処か妖しい雰囲気を漂わせています
  性感帯であるちっぱいの乳首をクリクリしたり、秘所をクンニしたり(させられたり)な愛撫や、フェラや尻コキ、巨乳キャラではパイズリなど、ある程度のバリエーションを確保した前戯パートに、時々アナル挿入もあるものの、前穴挿入をメインとして結合部から淫液をたっぷり潤滑させながらのピストン運動な抽挿パートと、行為に関してはラブエロ系として概ねオーソドックスにまとめています
TheDreamSeenByDirtyMagic4.jpg  このセックス描写の中で、漆黒の髪が乱れて白い肌と明瞭なコントラストを形成し、涙や涎で濡れた表情や結合部から溢れ出る各種液体に華奢ボディが濡れる様子が、黒と白の鮮やかな対比もあって美しくて官能的な痴態描写になっているのが特筆すべき美点であり、ダイナミックな筆遣いの黒文字のエロ擬音も絵作りの中に溶け込んでいます(←参照 この乱れ髪のエロス 短編「ふたり、教室で・・・」より)。
また、液汁描写に関してはかなり力が入っており、肢体や顔面をエロティックに濡らすにとどまらず、中出しされた精液が溢れかえったり、結合部から男女の淫液が混ざった飛沫が飛び散る様を丹念に描き込んだりと、かなり目立つ中核的な演出・描写。また、着衣エッチにおける衣服の皺の丁寧な描き込みなど、細部の描写への注力が光っています。
  前述した様に、絵単体としての重さ・密度にはむしろ欠ける絵柄であるため、局所アップの小ゴマなどの威力がかなり減衰するため、即効的なエロのインパクトには全般的に欠ける傾向にありますが、肢体描写や表情描写の官能性と、髪の毛や淫液などの丹念な描写で煽情性を着実に積み上げていくスタイルであり、体液に塗れながら絶頂の快楽に震えるヒロイン達の痴態を1Pフルで描くフィニッシュでの射精カタルシスを叩き出すことに貢献しています。

  長編作についてはもう少しお話としての面白みが出ればと思う部分はありますが、ラブエロ系としてのまとまりは良く、また個性がしっかり発揮された痴態描写の上質さはなかなか代え難い魅力と言えるでしょう。
個人的には、黒髪ショートでジト目系貧乳お姉ちゃんとたっぷりラブラブHが楽しめる短編「ちっちゃいおねーちゃん」が最愛でございます。

野原ひろみ『性玩具拘束人形』

BoundSexualDolls.jpg オカヤド先生の『モンスター娘のいる日常』第6巻(徳間書店)を読みました。アラクネさんの手による冒頭カラーページの緊縛おっぱい、大変眼福でございました。スーちゃんも大活躍だ!(スライム責め的な意味で
またまた新たなモンスター娘も加わって賑やかなダーリンのお家ですが、次巻のママさん達の来訪が大変楽しみですね。

  さて本日は、野原ひろみ先生の『性玩具拘束人形』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『少女不埒』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
艶っぽい黒髪美少女達を襲う歪んだ欲望と各種ギミックを絡めた凌辱エロが描かれた作品集となっています。

BoundSexualDolls1.jpg  収録作は、レイプや暴力が横行する学園に送り込まれてきた性教育のエキスパートな美人女教師・北大路先生の活躍?を描く連作「保険special」「性春」(←参照 いきなり不良男子達に襲われて 同連作「保険special」より)、および読み切り形式の短編7作。
1話・作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)とこのレーベルでの標準的な分量で安定しています。シナリオ的な読み応えには基本的に乏しく、ソリッドな凌辱エロとしてのストレートな攻撃性を十分な分量で提供するのが特徴の作品構築と言えるでしょう。

【醒めた雰囲気が独特な凌辱劇】
  独特の諧謔性や抒情感、退廃感などを織り交ぜた多様な性愛を描くことに特色のある作家さんですが、本単行本は単行本タイトルから想起される通りに、意外な程ストレートな凌辱系の作品群となっています。
BoundSexualDolls2.jpg時にヒロインの妖しい魅力に引き寄せられ、時に歪んだ性癖や衝動的な欲望に衝き動かされといった差異はあるものの、一方的な性欲をヒロインに無理矢理押し付けるという構図そのものは共通しており、男性側の愚かしさや歪みが分かり易く表現されている分、ストレートでソリッドな凌辱エロとなっていると評し得ます(←参照 高飛車女子に復讐 短編「精霊」より)。
  オチの面白みにも魅力のある作家さんであり、今回もヒロイン逆転劇もあれば、ホラー風味があったり、ギャグ寄りのラストになっていたりと比較的多様ですが、どちらかと言えば、悪意や歪みが維持され、負の連鎖が続いていくことを示唆するラストが多く、作品のトーンを暗く保っています。
  この凌辱劇の描き方において、悪の栄えの黒い爽快感を描くわけでも、散華する少女の悲劇性を強調するわけでもなく、何処か淡々と描いている点が一つ大きな特徴と感じられ、歪んだ欲望を歯止めなくむき出しにする男性達の愚かしさや醜さ、屈辱や恐怖を感じながら抗しがたく肉体的な快感を覚えてしまうヒロイン達の悲哀を、称揚も美化もすることなく、何処か第三者的な醒めた目線で眺めていると言えるでしょう。
その淡々とした印象が、厭世的なニュアンスや愚かしさの突き放しにつながっている印象もあり、描写や展開自体はごくストレートな凌辱モノでありつつ、ファンタジーとしてのそこに読み手を安穏と浸らせる様にはなっていないとも感じます。
最近のエンジェル倶楽部レーベルの主流に倣った、明確な凌辱系への路線変更ではあり、これまでの独特の作風に強く期待するのは避けるべき可能性がありますが、それでもこの作家さんらしい味付けは作劇面で一定の面白みを有していると評したいところ。

【清楚さと色気を両立させた黒髪巨乳美少女】
  連作に登場するアダルト美人な北大路先生や、短編「room share」に登場する女子大生程度と思しきヒロインも存在しますが、ヒロインの大半を占めるのはハイティーン級の制服美少女達。
  男子達を下僕扱いしていたことで逆襲される高飛車女王様系ガールや、凛とした剣道美少女、知的なクールメガネっ子、妖しい魅力で男性を惹きつける美少女など、キャラデザインや性格付けに分かり易さを企図したタイプのヒロインも多いですが、むしろヒロイン達の“理解しきれない部分”を残す様な描き方になっているのはこれまでの作品と共通しています。
  少数名を除いて艶やかな黒髪の持ち主であるヒロイン達のキャラデザインは、清楚さの中に蠱惑的な色っぽさが漂うものであり、健康的な肉付きながら明確なセックスアピールのある巨乳ボディや、セーラー服などの清楚な服装と、綺麗な黒髪や艶っぽい唇との併用なども、清楚さと艶っぽさの両立に貢献しています。
BoundSexualDolls3.jpg殊にエロシーンにおいては、着衣を肌蹴させて柔らかボディを曝け出させると共に、各種液汁をたっぷり塗して柔肌や粘膜のシズル感を高めることで、より官能的な女体描写となっているのも実用性に直結する明確な美点となっています(←参照 たっぷりと濡れた女体のエロス 短編「疼き花散る」より)。
  なお、この清楚さと色っぽさを併せ持つ美少女達に対し、凌辱エロということもあって男性キャラクターの大半は内面の歪みや獣性が外面にも表れてしまったかのような醜悪さを有するキャラデザインとなっており、ヒロインの美しさや可憐さと好対照を形成しています。
  緻密かつ滑らかな描線を引く高質のアナログ作画は高いクオリティで単行本を通して安定。比較的シンプルでありつつ、適度な密度で載せるトーンワーク等の修飾や黒髪の艶やかさを表現するベタの鮮やかさなど、適度な煽情性の濃さを感じさせるバランスの良さも絵柄の魅力と感じます。

【濡れる女体のエロスと各種ギミックの使用が特色】
  上述した様に、男性側の一方的な欲望によって駆動されるシナリオワークであるため、理非を問わずにエロシーンへ投入しており、十分な尺の濡れ場の中で男性の欲望に晒されて淫液と屈辱と肉体の快楽に染め上げられる美少女ヒロイン達の痴態を鑑賞可能。
  縄や器具などを使って拘束したり、膂力を用いてヒロインを制圧することで凌辱シーンへと突入しており、エロ展開序盤においては言葉責めや器具などを用いた性感帯への責めなどでヒロインを一方的に嬲るというシチュエーションが多いのも特徴。抽挿パートへの移行も含め、行為がどんどんエスカレートしていくという流れが肝要と言えるでしょう。
BoundSexualDolls4.jpgこの縄や拘束具、ヒロインの性感帯を責めるバイブやローターなどの道具の使用頻度の高さに加え(←参照 日本伝統(誇張表現)のセーラー服美少女緊縛 短編「少女と縄と・・・」より)、三角木馬での責めや水鉄砲を用いた異物挿入&浣腸、催眠術を用いた強制オナニーや感度強化など、各種のエロギミックを多彩に用いているのがエロシーンにおける大きな特色となっています。
  絵柄の表現力の高さと適度な濃厚さの官能性によって、女体そのものの煽情性が非常に高く、台詞表現や擬音などのエロ演出は量的に控えめにして、快楽と淫液に染め上る肢体と蕩けてゆく表情付けのエロスを前面に出すスタイルが大ゴマでよく映えます。また、局所のアップで唇や舌、性器などの濡れた粘膜の淫猥さを過剰にならない分量で織り込んでくるのも○。
明確に凌辱エロではありますが、屈辱感や不安感を一定程度描出しつつも、強制的に与えられる快楽という点をより強調しており、結合部から溢れ出す愛液や潤んだ瞳の表情、ビクビクと反応して震える肢体などから酩酊した様な陶酔感を感じさせるのも、行為のハードさと相まって倒錯性を生んでいます。
  2回戦仕様となることもありますが、エロ展開前半は器具責めの割合が高いこともあって1回戦仕様のエロ展開が基本。アナルなどへの挿入(もしくは異物挿入)もそれなりの頻度で登場しており、アナルフィニッシュも時々ありつつ、絶頂の快楽に嬌声を上げるヒロインに中出しする様子を大ゴマで描いたフィニッシュシーンで〆るのが基本スタイルとなっています。

  独特の醒めた雰囲気やカタルシスを生じさせない微妙な後味の悪さを特色としつつ、色っぽい美少女ヒロイン達の快楽責めの中での痴態を楽しめる凌辱系作品として優秀な抜きツールとなっています。
個人的には、気の強い剣道美少女を(色々な意味で)寝技で圧倒する短編「疼き花散る」と各種拘束ギミックを有効利用な短編「精霊」がお気に入りでございます。

榎本ハイツ『7×1』

SevenTimesOne.jpg せがわまさき先生(原作:山田風太郎氏)の『十~忍法魔界転生~』第5巻を読みました。お品ちゃんのハニートラップ、早く見たいものですが、ようやく転生衆と十兵衛の戦いが本格化することになりましたね。
正直転生衆には全く敵いそうにない柳生十人衆の面々ですが、彼らが十兵衛の作戦の中でどう活躍するかも期待したいところ。

  さて本日は、榎本ハイツ先生の『7×1』(コアマガジン)の遅延へたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『もうマンゾクでしょ!?』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ツンデレガールとのラブラブHと三角関係を交えつつの誠実な恋愛ストーリーが楽しめる長編作となっています。

SevenTimesOne1.jpg  収録作は、真面目な受験生である主人公とヤンキー系ガサツ女子で超ツンデレガールの従姉妹がひょんなことから結ばれてツンツン&ラブラブな日々を送りだすが、そこに主人公の事が好きだった女の子が現れて三角関係に・・・!?な長編「ナナにかけるイチ」全8話(←参照 サブヒロインが結構強烈なキャラです 長編第5話より)。
1話当りのページ数は20~28P(平均24P弱)と標準的ながらコンビニ誌初出としてはやや多めの分量。ストーリーとしての読み応えは十分にあり、その上でエロシーンの分量も標準並みを確保した安定感のある作品構築と言えます。

【登場人物達の直向きさが光る王道の青春ラブストーリー】
  久しぶりの単行本は、前回の短編集と異なり単行本1冊単位の長編作であり、代表作「柳田君と水野さん」と同じく、ツンデレ娘とのお馬鹿だけれども誠実で真っ直ぐな恋物語を展開しています。
ヒロイン・奈々のツンデレキャラとしての魅力を引き出しつつラブラブ模様を展開する序盤、“お邪魔キャラ”の投入と主人公の優柔不断が招く三角関係とサブヒロイン・松本さんのヤンデレ化で一波乱を起こす中盤~終盤、主人公とヒロイン双方の直向きさがハッピーエンドへの回帰を力強く可能にする終盤と、1冊単位でコンパクトにまとめながら盤石の起承転結を形成する作劇能力は見事。
個々のキャラクターの魅力を引き出しており、主人公とヒロインの奈々の関係に強烈な介入を図る松本さんを単なる悪役として切り捨てず、彼女の想いの強さや生じてしまった憎悪からの救済を図るエピソードをストーリーの中に入れ込んでいるのも素敵です。
  この作家さんの恋愛ストーリーの大きな特徴は、男女いずれか片方が一方的に積極的に恋愛関係を進めるのではなく、若い男女双方が恋心に直向きに行動する誠実さにあり、主人公が自らの優柔さが招いた事態に自分なりに決着を付けてヒロインへの想いを守り続け、そしてヒロインも主人公をしっかりと信頼しているという描き方は、若い男女の真っ直ぐさに対する頼もしさを呼び込んでいます。
25d27570.jpgまた、青春ラブストーリーとしての“青臭さ”を十分に有していることも大きな特徴で、変に捻くれたりスカしたりすることなく、主人公とヒロインの若く希望に満ちた恋愛感情をごくストレートに表現することで、嫌味やクドさを排して爽やかで力強いストーリーとすることに大きく成功しています(←参照 あぁ、もう、こーゆーのいいですね 長編最終話より)。
  ラストで穏やかなハッピーエンドも含め、決して目新しさのある作劇ではありませんが、青春ラブエロとしての魅力を十全に含ませた王道を丁寧で優しい筆致で描き出すことで、幅広い読者層の祝福を呼び込むことのできるストーリーテリングであると評したい所存。

【母性とたっぷりおっぱいが魅力のツンデレヒロイン】
  一応、正ヒロイン・奈々ちゃんとサブヒロイン・松本さんのダブルヒロイン制となっていますが、基本的に奈々ちゃんとの恋愛関係を誠実に守ろうとする主人公であるため、松本さんの方に深入りすることはなく、エロシーンでも主人公との本番は存在せず、基本的には一人ヒロイン制と言ってもよいでしょう。
ガサツでヤンキー系の女子高生でありながら、実は一途で純情な性格であり、主人公のために料理を頑張る家庭的な一面もあるツンデレガール・奈々ちゃんのヒロインとしての魅力は十二分に高く、主人公を強く信頼すると共に主人公を受け止め、叱咤しつつも、共に歩もうとする強さと優しさの両面を備えた母性的な魅力を有していると感じます。
ツンツンしたトーンを基調としながらも、エッチの際などに見せる適度なデレが魅力的なヒロインと、気弱なところがありながら踏ん張るべきところではしっかりと踏ん張って頼もしさを見せる主人公が、それぞれ魅力的なものも前述した通り、青春活劇としての魅力を高めています。
SevenTimesOne3.jpg  松本さんもギリギリ巨乳の範疇に入るレベルのバストをお持ちですが、正ヒロイン・奈々ちゃんについてはたぷんと十分な重量感で揺れるずっしり柔らか巨乳をお持ち。肢体全体の等身は比較的高めで、健康的な肉付きの持ち主でありつつ、締まるところは締まったスレンダー巨乳ボディは訴求層が広いと言えるでしょう(←参照 デレモード発動中 長編最終話より)。
テカテカと妖しく濡れ光る唇や乳首などの粘膜描写のセクシーさや、ぷっくりとした乳首、きちんとお手入れされつつ濃い目の陰毛など、ボディデザインこそオーソドックスなセックスアピールで綺麗にまとめつつ多少の淫猥さのアクセントを加えています。
  前単行本から細かった描線が、太くはっきりしたものに変わり、明確なキャッチーさやお色気感が詰め込まれた絵柄に変化。以前の絵柄の魅力は概ね無くなりましたが、それとは異なる長所を持つ絵柄の安定感は高く、喜怒哀楽の表情変化なども含め、漫画チックな面白みとキャラの可愛さを安定して供給できていると感じます。

【ラブラブ感を出しつつヒロインのエロ可愛さが肝な濡れ場】
  ページ数が十分あることもあって、滑らかにストーリー展開を為しながら十分なエロシーンを投入しており、一部松本さんの姦計による一方的なエロ展開も存在しますが、主人公と奈々ちゃんの関係を軸に和姦エロを十分に見せつける濡れ場となっています。
主人公のちょっと駄目なところや、若い性欲に燃え盛って時には青姦まで致してしまう強引さをヒロインが理解しつつ受け止めてあげるという描き方は、彼女に甘える幸福感を喚起しつつ、気持ち良さと恥ずかしさでついついデレて本心を明らかにするツンデレヒロインのエロ可愛らしさを引き出すことで、信頼感に基づいたラブラブHとして描いています。
  エロ展開として一つ大事なポイントは、抱き合いながら唇を交わすキスシーンをほぼデフォルトで和姦エロの序盤に投入している点で、互いに愛し合う者がお互いを求めて情熱的なセックスへと移行することをしっかりと描写。
ヒロインのボディを丁寧に愛撫して快感を高めると共にその温かさと柔らかさを満喫する行為やたっぷりおっぱいを活かしてのパイズリなどを投入する前戯パートと、艶を増した肌が汗や汁でたっぷりと濡れ、涙と涎に濡れる紅潮した発情フェイスを曝け出しながら愚直なピストンを受け止める抽挿パートにバランスよく分量を割り振っており、両パートに射精シーンを設けることもあれば1回戦をじっくりと描くケースも存在。
SevenTimesOne4.jpg  乳首残像を伴う乳揺れや、モザイク処理に邪魔されつつ抽挿感を強調する断面図、結合部から汁と擬音がスプラッシュするアップ構図など、十分にアタックの強いエロ演出も施しつつ、ヒロインのエロ可愛さを殺す過剰さは排しており、デレモード全開の甘いラブエロ台詞やシズル感を増した淫液まみれのエロボディ自体の魅力などで、煽情性を積み上げていくタイプと言えるでしょう(←参照 長編第7話より)。
ヒロインの体をしっかりとホールドして中出し宣言しながらの最奥までのピストンを繰り出せば、しっかりとツンな反応を返しながら中出しされて絶頂を味わいながらハートマーク付きの絶頂台詞を叫びながら激しく肢体を反応させるヒロインの痴態を比較的派手に描いた1Pフルのフィニッシュシーンを投入しており、恋愛感情が駆動するパワフルさを一貫させながらのエロシーンの〆をダイナミックに形成しています。

  ツンデレヒロインとのラブストーリーとしての魅力を有しつつ、非常に頼もしく気持ちよい青春活劇を形成しています。それゆえに和姦エロの抜き的な魅力がしっかりと高まっているとも言えるでしょう。
連載自体は2年前のものであり、成年向けが現在メインではないことは理解しますが、この才能をエロ漫画ジャンルでも引き続き発揮してほしいものだと思います。お勧め!

サブスカ『えあエッチ!』

AirH.jpg 長期出張から帰って参りました、管理人のへどばんです。更新が途絶えてしまっていて大変申し訳ありません。
隅田かずあき先生(原作:村田真哉氏)の『キリングバイツ』第1巻(小学館)を読みました。ラーテルという動物をこの作品で初めて知ったのですが、気性の強さといい防御力の高さといい、なかなか凄い小動物ですね。そしてケモノっ娘が多いのが大変眼福でございます。

  さて本日は、サブスカ先生の『えあエッチ!』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『性少女マギカ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もっちり肉感ボディの美少女達と繰り広げるアブノーマルだけどラブラブな和姦エロにもなる作品が楽しめる1冊となっています。

AirH1.jpg  収録作は、自己主張が弱い性格が災いし、クラスでの存在感が希薄であった少年が存在感がないどころか存在を他者に感じられなくなってしまい、その状況を利用してクラスの女の子達にエロいコトし放題な状況になるものの・・・な中編「欲望インビジブル」全4話(←参照 やりたい放題の序章 同中編第1話より)+描き下ろし後日談11P、なかなかセックスを許してくれない彼女さんは実は他人のセックスを見ると興奮するという特殊性癖の持ち主で!?な連作「あなたのすべてがしりたくて」前後編。
描き下ろし後日談を除き、1話当りのページ数は28~42P(平均39P弱)と個々のエピソードに十分に強いボリュームが存在。ストーリーとしての読み応えも適度にありつつ、エロの濃厚感と量的な充実感で読み手を満足させる作りと言えるでしょう。

【変態チックな要素を絡めつつ王道の青春ストーリー】
  中編「欲望インビジブル」は、ファンタジー的な要素を絡めつつ青春ストーリーとしての王道的な魅力を絡めるこの作家さんのスタイルが顕著に出た作品であり、特に序盤はエロ漫画における“透明人間”シチュエーションを展開しています。
他人に気付かれないことをいいことに、クラスメイトの体を好き放題にいじったり、真面目な風紀委員長を公開生ハメしたり、彼氏君の前で彼女をねちっこくよがらせたりなどなど、レイプも含めて彼女達に性的な悪戯を繰り返し、ちんこパワーで彼女達をメロメロに蕩けさせる優越感に浸れる状況を数話にまたがってたっぷりと満喫させます。
この“透明人間”シチュエーションは、エロ的に非常に便利であり、また男子垂涎のウハウハな状況であることは確かであるのですが、彼女達にとって主人公は、性的に快楽を与えてくれる“正体不明の何か”でしかなく、他者に認識されない孤独と悲しみを主人公が背負ったままであることも描出されています。
26f175ee.jpgこの主人公と同様な状態であり、それ故に彼を個人として確かに認識することができるヒロインの登場により、主人公は孤独から救い出され、二人で自分たちが確かに存在するのだと認識し合い、そして他者に存在を示す様に変わっていく流れは(←参照 見えなくていい、のではなく 中編「欲望インビジブル」第4話より)、恋愛における相互認証が幸福をもたらすという、恋愛ストーリーの基本的な魅力を押さえていると評し得ます。
  特殊エッチを中心とする中編作と同様に、連作「あなたのすべてがしりたくて」もスワッピング的な性癖を持つヒロインを投入していますが、アブノーマル性について強く踏み込むわけではなく、好きな相手のことを全て知りたいというヒロインの純粋な恋心が展開を駆動しているのが大きなポイント。
どちらの作品もしっかりハッピーエンドでまとまっており、エロの濃厚さとシナリオの読後感の穏やかさが程好いバランスを形成していると言えるでしょう。

【もっちりヒップが特徴的な肉感ボディのガールズ】
  中編作では、主人公にとっての大きな転機をもたらすヒロインの登場は比較的終盤であり、それまでは学校の女の子達に次々と手を出していくハーレム模様。舞台設定の関係上、エロに絡む女性キャラクターは全て女子高生級となっています。なお、連作のヒロインは女子大生さんですが、サブヒロインとして20代半ば程度の年上女性も投入。
  主人公と同じく存在感の薄く、地味なメガネ美少女の正ヒロインに加え、堅物な風紀委員やブルマ姿の体操部女子達、彼氏持ちの女の子や華やかな容姿のクラスのマドンナ(死語)など、様々なタイプの女の子に悪戯できるのが中編作のウハウハ感に寄与。露出的なシチュエーションに興奮してしまう中編のヒロインや、彼氏君が別の女性とセックスするのを見たがる連作ヒロインと、アブノーマルなシチュエーションに直結する性癖をお持ちな正ヒロインとなっています。
両作品共にサブキャラクターのキャラデザや性格設定には明確さがあり、比較的分かり易いキャラクターと言え、地味系であったり清楚さがあったりすると同時にちょっと変態チックな欲望と情熱的な恋心を持っているというのは正ヒロインに共通するキャラクター性。
  貧乳寄りから並乳、巨乳まで、おっぱいサイズにはキャラクターによって幅がありますが、健康的な肉付きで適度なむっちり感のあるボディデザインが全キャラクターに概ね共通しています。
AirH3.jpg巨乳キャラを中心にバストにも十分な存在感がありますが、適度な重量感のある下半身周りの肉付きがよく目立ち、たっぷりサイズの安産型ヒップや、もじゃっとした陰毛が生えて淫液がむわっと香る股間回りの表現にストレートな淫猥さがあるのが大きな強みと感じます(←参照 どっしり餅ヒップ! 連作「あなたのすべてがしりたくて」後編より)。
  この肉感の強いボディデザインと、描線の細やかさもありつつネオ劇画チックな重さ・濃さを強過ぎず弱過ぎず織り込む絵柄との相性が一つの長所であり、比較的落ち着いた色香の抽出でありつつエロシーンで一気に煽情性の濃度を上げることを可能にしています。

【淫液と快楽に染まる肉感ボディのエロさ】
  上述した様にたっぷりのページ数が長尺のエロシーンを用意する作品構築となっており、その中で多数のサブヒロインに手をだしたり、サブヒロインおよび正ヒロインそれぞれとのセックスシーンを投入したりと、複数ラウンド制を形成しています。
透明人間と化して、相手に気付かれないまま様々な性的悪戯やレイプを敢行する嗜虐性や優越感を刺激するエロシチュエーションに加え、周りに気付かれないまま正ヒロインとの公開セックスを営んだりする中編作ではアブノーマルさが先行するケースが多い一方、連作はある程度変態チックな要素を絡めつつ、情熱的な和姦エロとしての王道さが先行する傾向にあります。
  ヒロインのもっちりボディの柔らかさを味わう愛撫や、興奮と羞恥で紅潮した表情でのフェラなど前戯に相当する描写も適度な分量で投入されていますが、抽挿パートに分量的な重点を置いたエロシーンの組み立てとなっており、肉感ボディにパワフルなピストン運動を加えて秘所からぐちゅぐちゅと粘っこい水音を奏でるストロングスタイルな性交描写となっています。
AirH4.jpg比較的地味な絵柄・キャラデザでありつつ、エロシーンではもちもち肉感ボディが汗やら汁やらでぐっしょりと濡れ、快感にすっかり蕩けただらしのない表情を曝け出しながら、声にならない嬌声を漏らすヒロイン達の痴態は濃厚な煽情性を有しており(←参照 中編「欲望インビジブル」第3話より)、ちょっぴりアへ顔チックな表情付けや淫液にぐちゃぐちゃになった秘所のアップ描写など、適度に下品な淫猥さを絡めています。
結合部見せつけ構図や女性器のアップ描写などの投入率の高さに加え、バックからの突き込みが多いこともあって、前述した肉感たっぷりの下半身周りが強調されることが多いのも特徴。なお、メインとはやや言い難いものの、乳揉みや乳吸いなども適量投入されて、たぷんたぷんのおっぱいを味わえますので、おっぱい星人の諸氏も安心されたい。
  上述した様に複数ラウンド制であることもあって、ヒロインのお口の中にたっぷり注いだり、ぶっかけをしたりと射精シーンには一定のバリエーションを持たせており、〆のフィニッシュシーンはすっかり発情したヒロインの膣内にたっぷりと白濁液を注ぎ込んで絶頂の快感に蕩けきるヒロインの様子を2P見開きでダイナミックに提供する抜き所となっています。

  抜きツールとしての十分な強度やシチュエーションとしての魅力を有しつつ、ストーリー面の面白さも確保しており、適度な読み応えと強力な抜き応えがバランスよく組み合わさっていると評し得ます。
透明人間シチュエーションのやりたい放題な解放感と同時に、その状況の孤独・虚しさをも描き出した中編作は、魅力的な描き方であったと感じています。
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