2014年06月

柚木N’『姉キュン!』

MySweetSweetElderSister.jpg TVアニメ版『健全ロボ ダイミダラー』第12話「決戦!健全ロボ対ダイミダラー」を観ました。ロボットアクションの良さ、王道熱血展開の熱さ、そしてヒロイン達の喘ぎ声と乳首チラに溢れる健全な大団円の最終回でしたね!
又吉長官の「健全とは何ぞや!」から始まる一連の台詞は非常に胸がすく痛快なものであり、エロは明日への希望と管理人も思っております。

  さて本日は、柚木N’先生の『姉キュン!』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『椎葉さんのウラの顔。』(ティーアイネット)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
様々なタイプの年上お姉ちゃんたちに甘えたり翻弄されたりな甘ラブ作品が詰まった1冊となっています。

MySweetSweetElderSister1.jpg  収録作は、弟君大好きな気弱なお姉ちゃんがその弟君に彼女ができそうなことに焦って、すねたり困ったりで色々と甘えてくる連作「女子が家に来た!」前後編(←参照 お姉ちゃん慰め中 同連作前編より)、食べることが大好きでむちむちボディなことを気にしているお姉ちゃんと弟君の優しい恋愛模様な連作「むち姉。」前後編、および読み切り形式の短編6作。
なお、短編「スキ・キライ・ダイスキ。りたーんず」は前々単行本『姉恋』(茜新社)に収録された同名の連作の後日談。該当作品を読んでいた方が面白みは多少増しますが、これ単体としても十分楽しめる内容でしょう。
1話・作当りのページ数は16~24P(平均21P弱)と標準的な分量で推移。お話としての読み応えは弱めですが、ラブラブHも含めて甘くメロウな作品世界に浸かる満足感がある作品群と評し得ます。

【お姉ちゃんヒロインとの甘く優しいラブ時空】
  ティーアイネットでの作品では比較的重厚なストーリー性を有する作品も目立つ傾向にあるのに対し、茜新社のテンマレーベルではよりコンパクトでライトな作風が中心となっており、今回も優しく明るい雰囲気でのお姉ちゃんヒロインとのラブエロ・エピソードをご用意。
後述する様に年上ヒロインのキャラクター性は様々ですが、導入パートではそれぞれのキャラの魅力を引き出すことを主眼としており、ある意味ではキャラありきの作品構築であることもコンパクトな印象を強めていますが、ラブエピソードとエロシーンの魅力の双方にとって重要な要素であるのは確か。
  いずれの作品も元々好意を寄せあっている関係性から、ちょっとしたきっかけで男女がセックスに至るというシンプルなシナリオ展開となっており、展開の面白みには欠ける一方で、読者の安心感・幸福感を喚起する上では好適な作りと言えるでしょう。
4421a805.jpgこの展開において、年上ヒロインが甘えてきたり、少年側の愛情や性欲を受け止めてくれたり、エッチな命令をしてきたりと(←参照 クールお姉ちゃんのご命令 短編「グリーン・アイズ」より)、彼女達に翻弄されたり誘惑されたりするドキドキ感を形成しつつ、同時に彼女達に受け入れられる甘い幸福感を高めていくのが一つの美点
  幼馴染のお姉ちゃんとその友人のエッチに興味津々なJKコンビに受験生の少年がオモチャにされオナホール&二人の生ホール(下品)でたっぷり搾られちゃう短編「GIRLS×HOLES」はカラッと明るい快楽全能主義のタイプですが、その他の作品は基本的に甘いラブラブ感を打ち出したタイプであり、ラストも平和なハッピーエンド。シナリオ展開と同様に緩やかにフェードアウトしていくほのぼのとしたまとめ方が特徴とも言えます。

【様々なキャラクター属性の年上お姉ちゃんたち】
  女子高校生ヒロインを中核としつつ女子大生~20代半ば程度の年齢層も数名含むヒロイン陣であり、もちろん皆さん主人公の少年よりも年上のお姉ちゃんヒロイン。
姉ヒロインはこの作家さんの十八番と言え、血縁関係にある狭義の姉も多いですが、幼馴染の年上女性といった広義の“お姉ちゃん”タイプもしばしば登場しています。なお、連作「女子が家に来た!」でお邪魔キャラ的な役割を担うことになるクラスメイトの女子のみ例外的な存在(エロシーンあり)。
  ヒロインのキャラクター性は前述した通りに多彩であり、優しくしっかり者タイプの正統派な年上ヒロインや、エロエロな悪戯好きお姉さん、クールで高貴な佇まいの女王様タイプ、食いしん坊で少々抜けているタイプの姉や、引っ込み思案で甘えん坊タイプのお姉ちゃん等々、それぞれの魅力を導入パートで引き出しています。
MySweetSweetElderSister3.jpg  比較的等身高めのボディデザインであり、乳尻の肉感を前面に押し出したタイプではありませんが、健康的な肉付きの柔らかい質感や温かい肌の温度感などは十分に感じさせるタイプの女体描写と言え(←参照 食いしん坊むちむち姉 連作「むち姉」第2話より)、もちもちおっぱいを含め年上ヒロインの柔らかく温かい肢体に触れたり包まれたりな幸福感を形成することに寄与。
自重でたぷんと柔らかくたわむ程好いサイズの巨乳や、グレースケールでツヤツヤ感を出した大陰唇など、個々の体パーツに十分な淫猥さがあり、女体全体の表現が比較的シンプルな美しさがあることと適度なバランスを取っていると感じます。
  絵柄的には、基本的な絵柄は継承する一方で、全体としてタッチがより柔らかくなったことに加えて描線もより整理された感があり、総じてキャッチーさが増した印象。以前は多少のクドさ・乱れが味でもあったのですが、訴求層は幅広くなったかなと感じます。

【姉ヒロインの柔らかボディが蕩けるボディタッチ充実の前戯】
  ページ数の多寡によるエロシーンの分量の振れ幅に加え、セックスに至る前のキスや愛撫などの接触で徐々に互いの距離が縮まっていく過程を重視する描き方となっているため、“本番”的な濡れ場の分量は短めになることもあり、イチャラブ感の強化による長所と感じるか、パワフルなピストン描写の尺を短くする短所と感じるかは読者の嗜好如何によるでしょう。
  お姉ちゃんヒロインを擁する作品であるため必然的に近親相姦というシチュエーションが多くなり、禁忌感や背徳感もある程度心情描写で表現されていますが、両者の素直な愛情によって容易に乗り越えられており、広義のお姉ちゃんヒロイン達も含めて暗さ・重さは排して、肉親故に通じ合うものがある甘いラブラブ感を打ち出すことを最優先にするスタイル
  前述した様に、エロシーン前半においてはセックスに至るまでの接近過程に重点を置いており、お姉ちゃんヒロインにエッチな悪戯をされたり、マッサージやキスなどの肉体的な接触をしたり、柔らかいおぱーいやお腹、お尻などをむにむにしたりと、甘えたり甘えられたりな状況の中、双方の徐々に興奮が高まっていく長尺の前戯パートで挿入への準備を整えます。
すっかり蕩けてきたお姉ちゃんヒロインが恥ずかしがりながらも挿入をおねだりすることで抽挿パートへ突入しており、憧れていたり慕っていたりした年上お姉さんがくしゃくしゃに乱れた表情を曝け出しながら、ハートマーク付きの甘いラブエロ台詞を奏でる痴態を曝け出すという変化が実用面での大きなポイント
MySweetSweetElderSister4.jpg  淫蜜でぐしゃぐしゃになった結合部の見せ付け構図・アップ描写の多用や、乳吸いされて濡れ光る艶やかな乳首描写、真っ赤に紅潮して涙や涎が漏れ出る蕩け顔、中出しシーンで結合部から溢れ出る白濁液と子宮内にたっぷり注ぎ込む様を描写する断面図のコンビネーションと、ストレートでアタックの強いエロ演出・構図を十分な密度で織り込んでいますが、同時に触れ合う肌の密着感・温度感も重んじているのはラブエロ系として好ましい点(←参照 短編「NO PLAN❤ぷれい」より)。
  上述した通り、前戯パートが量的に充実している反面、作品によっては抽挿パートが短くなってしまうケースも存在しますが、丹念な愛撫で既に出来上がっている分、ピストン運動は序盤から十二分な陶酔感を有しており、大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュ(アナル中出しもあり〼)で両者KOの絶頂を迎えるまで和姦エロとして適度にパワフル&エモーショナルに力走しています。

  お姉ちゃんヒロインとの多彩ないちゃラブ模様が詰まった作品集であり、意図しているところが明確であることもあって、姉ヒロイン好きにはぴたりとくるお姉ちゃんが一人は居る様になっています。
個人的には、ドーナツをはむはむしている姿が可愛いおっとりむちむちお姉ちゃんがキュートな連作「むち姉」がキャラ的にも抜き的にも最愛でございます。

犬『GIRL’s SHOCK!!』

GirlsShock.jpg 内藤泰弘先生の『血界戦線』第9巻(集英社)を読みました。アニメ化するのを帯で知りましたが、楽しみですねぇ。アクション満載になるのを期待したいところです。
愛する息子(の授業参観)のために莫大な資金を払って超絶メカを投入しちゃうK・Kさんは素敵なママさんですなぁ。自宅での生活感のある姿もまた良いもの。あと、ヘッドフォンお嬢様のお顔が大変気になります。

  さて本日は、犬先生の『GIRL’s SHOCK!!』(一水社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『フルエルクチビル』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
しなやかなスレンダーボディの美少女達と織り成す明暗様々な青春ラブand/orエロ模様な作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。なお、短編「fuzzy lips~サ・ク・ラ~」および「NEXT!!!-RED番外編-」はそれぞれ前単行本に収録された「fuzzy lips」シリーズと中編「RED」の番外編。単独でも話が理解できる作品構築にはなっていますが、本編である該当作品を読んでいた方が面白みは大きく増すタイプの番外編と言えるでしょう。
1作当りのページ数は16~24P(平均22P弱)と標準的な部類で概ね安定。短編作ながら印象的な表現もあってシナリオとしての読み応えもしっかりあるタイプで、高質なエロシーンも標準量を擁するバランスのよい作品構築を示しています。

【明暗の分かれる思春期の性愛】
  お馬鹿なハイテンション・ラブコメディや甘くしっとりとした雰囲気のラブストーリー、青臭さやもどかしさが絡まり合う青春恋模様、ダークでインモラルな雰囲気の快楽中毒模様と様々なスタイルを有する作家さんであり、前単行本に引き続き今単行本でもそれらの多彩な作風を示しています
c5b8baad.jpgなお、前単行本収録の中編2作の番外編は、お互いに孤独の傷をなめ合う様な関係から愛し合う男女へと成長した男性教師と素行不良娘の関係に一つの節目を迎えさせる「fuzzy lips~サ・ク・ラ~」、本編ではサブヒロインとして主人公とヒロインの関係の前に失恋した少女の想いを補完する「NEXT!!!-RED番外編-」と(←参照 自分に嘘を吐いて 同短編より)、それぞれ本編のストーリーの魅力をより豊かにする番外編と言えるでしょう。
  兄貴のしょーもない(褒め言葉)回想を差し挟みながらお兄ちゃんラブな妹の想いが成就する短編「ヘンイモ」や馬鹿男子とツンデレガールが激しい夫婦漫才を繰り広げながら女の子側が素直になってめでたくゴールインな短編「仏の顔を知っているか」は、共にハイテンションでアッパーなラブコメ。また、ラストの少女漫画チックな甘酸っぱさに(管理人が)悶える短編「GIRL’s POWER」も、エロで女子力測定という不思議娘の暴走などはコミカルな描き方と言えるでしょう。
一方で、恋愛関係における精神的な充足とセックスの肉体的快楽はセットであるからこそ登場人物を幸福にするものであって、前者がなければ不幸な深みにはまり込むというのがこの作家さんのスタイルであり、憧れの少女への愛憎・嫉妬に捕らわれ乱交セックスの快楽に中毒状態となる少女を描く短編「empty」、男性に脅迫されているということを一種の言い訳にしてセックスの快楽だけに捕らわれてしまう少女を描く短編「outside」は、ダーク&インモラル系の作品であって、破滅の美としての趣を備えています。
  ドタバタラブコメからアモラルなダークストーリーまで共通するのは、心情描写を中心とした語り回しの良さであり、単に喜怒哀楽を素直に説明するのではなく、登場人物達の不器用さやもどかしさがうかがえる様な語りにしているのが大きなポイント。
  どーしょもないギャグオチにすることもあれば、ちょっとクサいくらいにドラマチックなラストにしたり、ほのぼのとしたハッピーエンドや快楽の泥沼に暗く沈みこむエンドもあったりで、まとめ方は様々ですが、それぞれの作品の方向性をしっかりと印象付けるラストシーンになっていると評し得ます。

【しなやかなスレンダー巨乳ボディの美しさ】
  短編「fisherman’s theory」に登場する職場の上司である20代半ば~後半程度と思しき綺麗なお姉さんタイプの女性を例外としつつ、それ以外のヒロインは青春真っ盛りの女子高生ヒロインで統一。
48dbbd99.jpg  ヒロイン達の喜怒哀楽の表情変化は非常に印象的であり、ギャグシーンでも(←参照 美少女ヒロインのしていい顔なのか!? 短編「仏の顔を知っているか」より)シリアスなシーンでも、勿論エロシーンでも輝いています。前述した語り回しによる心情描写の良さに加え、登場人物の感情を表情や所作で表現する漫画としての巧さがあるのも唸らされるところ。
  ツンデレ幼馴染や尽くすタイプのお淑やかな美少女、お兄ちゃんラブな妹に電波系な不思議ちゃんなど、オタクコンテンツ的にオーソドックスなキャラ設定を割合明確に投入しつつキャラクターとして凡庸さがないのは、この活き活きとした表情付けも含めた感情表現の良さがあるからと言えるでしょう。
また、そういったオーソドックスなキャラクター属性を持たせ、また男女の相互理解を恋愛ストーリーとして中核に据えつつも、安易に理解できる存在として女性キャラクターを描くことは少なく、彼女達の秘められた部分・分からない部分を魅力として、また展開の駆動因としているのもこの作家さんの変わらぬ美点。
GirlsShock3.jpg  ボディデザインについては、大まかに言えばすらっとしなやかでありつつ健康的な肉付きなスレンダー巨乳ボディがメイン。乳尻のボリュームを特に強調するタイプではなく、適度なサイズの柔らかおっぱいに締まったウェスト、形の良い桃尻と肢体全体の均整を美しく保った女体描写と言えるでしょう(←参照 肩からお尻までのボディラインの美しさよ! 短編「fisherman’s theory」より)。綺麗な女体でありつつ、股間に標準装備のもじゃっとした陰毛や、妖しく濡れ光る乳首や秘所などの粘膜表現の淫猥さは一つのアクセント。
  綺麗な絵・上手い絵という評がぴったりくる絵柄であり、キャッチーでありつつあざとさが少なく、適度な密度でありつついい意味でシンプルさがあり、軽やかさのあるタッチが魅力的。勿論、単行本を通して絵柄は安定しています。

【女体描写の魅力を更に高めるエロ演出】
  シナリオも重視される傾向にありますが、長々と語るタイプではむしろなく、コメディ風味でサクサクと濡れ場に突入するケースも含めてエロシーンの作品に占める割合は十分に高く、快感と淫液に染まっていく美少女ヒロインの痴態を鑑賞可能な優良抜きツール。
  ある意味では双方が行為に合意して加担しているため凌辱色は弱いのですが、インモラル系の短編2作(「empty」および「outside」)では調教や乱交といったシチュエーションを用意しており、その破滅的の快楽に自ら飲み込まれていく少女達を描写。この2作以外は概ね和姦であり、虚しさや悲しさを伴う「NEXT!!!-RED番外編-」以外ではラブラブ感を相応に強く打ち出したスタイル。
前述した様に感情表現の良さは、各エロシチュエーションの雰囲気を大いに高めており、快楽を貪る行為に耽溺し狂気めいた表情で悶え続ける強烈な暗さや、敢えて言葉にせずとも表情から伝わってくる素直な恋心の心憎い甘酸っぱさなどは、実用性の強化にも大きく貢献していると評し得るでしょう。
79e71237.jpg  美少女ヒロインのしなやかな女体のシズル感を増す豊潤な液汁描写、瞳を潤ませ柔らかく蕩ける表情、ヒロインの体の細かな反応を表現する擬音描写に漏れ出る様な甘い嬌声と、演出面は比較的オーソドックスなものを選択していますが(←参照 短編「fuzzy lips~サ・ク・ラ~」より)、その強度や分量を適度な分量に保ち絵柄の魅力を殺さないバランス感覚、各種演出が肢体描写の良さを更に高める様に有機的な結合を示す技量はずば抜けたものがあります。
透過図や断面図といった女体全体の描写から遊離しがちな表現はあまり使用せず、キスシーンや愛撫の描写なども含め、男女双方の体の存在感を重んじて肌が重なり合い絡まり合う様子や、淫液に溢れた結合部のアップを適切な構図、コマ配置で描くスタイル。画面構成は割合にシンプルで、とにかく情報量を詰め込むタイプではないためやや地味な印象もありますが、演出の良さや小ゴマでの補強もあって十分な濃度を保っています。
  フェラやシックスナインから前戯パートで射精シーンに持ち込むこともありますが、どちらかと言えば前戯パートはヒロインの肢体への愛撫で興奮を高めるケースの方が多く、パワフルなピストン運動から適度な尺で大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュに持ち込み、ビクビクと体を反応させて絶頂を迎えるヒロインの痴態を強力な〆としています

  キャラ・シナリオ・エロと三拍子そろって魅力的であり、またこの作家さんの美点が如何なく発揮されている1冊。突出した傑作と感じるものは今回はありませんが、いずれもウェルメイドで粒ぞろいと言えるでしょう。
個人的には、お馬鹿テイストとラブラブテイストのコンビネーションが楽しい短編「仏の顔を知っているか」とナチュラルマゾっ娘の狂乱の痴態が拝める短編「outside」がお気に入りでございます。お勧め!

ぽるたん『みずいろしずく』

AquaDrop.jpg ヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第9巻(スクウェア・エニックス)を読みました。タマちゃん&あっきーの姉弟コンビもなかなか強烈なキャラクターですが、やはりメガネキャラなご両親もなかなかの個性で微笑ましかったです。「ガンガンのバカヤロー」発言には爆笑しました。
あと、町民体育祭の七ッ岳出陣の2P見開きシーンはみんなキマっていて素敵でしたね。

  さて本日は、ぽるたん先生の『みずいろしずく』(ヒット出版社)のへたレビューです。本当に待望の2ndコミックスですよ。なお、先生の前単行本(初単行本)『いもうと日和』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
キュートなローティーンガールズとの優しい叙情に包まれるラブ&エロストーリーが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で6作。収録本数こそ少ないですが、1作当りのページ数は16~40P(平均29P)と幅はありつつ標準を優に上回るボリュームを持つ作品が多め。短編作として十二分な読み応えを持つ作品から軽い読み口にまとめた作品まであり、どちらのケースでもエロシーンの分量も十分に用意された作品構築を示しています。

【善き感情への祝福を呼び込むラブストーリー】
  時にあっけらかんと明るく、時に繊細でしっとりとした雰囲気で思春期少女達の恋愛模様を描く作家さんであり、今回も暴走娘なエロエロ娘達がドタバタ劇を繰り広げるポップチューンな短編「放課後☆ハッピータイム」「おてんばレイヤー☆風佳ちゃん」といったタイプもあれば、故郷の港町に戻ってきた男性とその元教え子の再会と再びの別離を描く短編「アノヒノキオク」といったタイプも存在。
AquaDrop1.jpgほのぼのとお馬鹿なテンションで突き進むこともしばしばありつつ、登場人物達の心情を詩的なモノローグや繊細な語り回しで表現する技量が魅力的であり(←参照 ポエット! 短編「二つの花のうた」より)、読みのリズムを生み出す一因。二人きりになってしまった兄妹の悲しい恋模様を夢と現実を織り交ぜながら幻想的に描き出す短編「夢」などは、モノローグによる語り回しと入り組んだ場面転換の上手さが光る作品と言えるでしょう。
  ヒロイン達は思春期初期の幼さを残す少女であることに加え、兄妹や教師と教え子といった一般的な倫理からして禁断とされる恋路を描くことが多く、その上で彼ら彼女らの恋路を純粋な愛情や好奇心、信頼関係に基づく“善きもの”として優しく肯定していることが作風上の大きなポイント。
この描き方において、単に男女二人だけに閉塞された状況においてその性愛を単純に肯定するのではなく、少女同士の友情と少年少女の恋愛が共に大切なものとして併存する短編「二つの花のうた」などの様に、他者もまた存在しそれぞれの倫理が存在する状況において、それでも少女達の恋と性を肯定しているという点が重要でしょう。短編「夢」は、逆に他者から切り離されて二人だけの孤独に陥った故の悲劇(およびそこからの再生)を描いているとも言えます。
そういったテーマ性を大上段に構えるタイプの作劇ではなく、甘く優しい雰囲気の中から人の善性への信仰が柔らかく香ってくる筆致と言え、適度な情感で読み手の意識を引き込みつつ読書感が重くなり過ぎない丁度良い塩梅を保っているのも◎。
  後悔と悲しみの中に一筋の希望の光が見える短編「夢」は例外的ですが、その他の作品はそれぞれ明確なハッピーエンドであり、男女のラブラブ感を強調するというよりも笑顔や嬉し涙を浮かべる少女達の姿から等身大の幸福を表現するラストとなっています。

【コスチュームも充実な思春期ガールズ】
  登場するヒロイン達は、小○校高学年~中○生程度と思われる思春期ガール達であり、概ねローティーン級が人数的にも主力。子供らしい素直な恋愛感情に動かされながらも、性行為への好奇心と抵抗感を併せ持つというアンビバレンツさは思春期初期の少女キャラクターとして適切な描き方でしょう。
  ツンデレ気味だがお兄ちゃんの前ではしおらしい一面を見せる妹キャラや、好奇心のままにエッチに邁進する元気なロリビッチちゃん、友情や恋心に揺れ動くごく普通の女子中○生など、キャラクター属性はある程度分かり易いものを選択していますが、前述した通りに魅力的な心情描写によって彼女達のキャラクターをしっかりと掘り下げているのは◎。また、コミカルなものも含め、ヒロイン達の喜怒哀楽の感情が視覚的にも多彩に表現されているのも美点でしょう。
AquaDrop2.jpg  中○生キャラクターでは清楚なセーラー服を着用させることが多いことに加え、アニメ/ゲーム系のコスプレをしてみたり、田舎の少女の地味な私服や今の時代らしいガーリッシュな私服なども用意したりと(←参照 ブルマ体操服とガーターの組み合わせだと!? 短編「放課後☆ハッピータイム」より)、衣装関連は結構な充実を示しています。それに関連してか、エロシーンでも着衣セックスが基本となっています。
  体の成長が著しい時期でもあるため、年齢層の多少の違いによってもヒロインのボディデザインは明確に異なり、等身低めでぺたんこバスト&ぽっこりお腹なロリぷに感も強い子も居れば、すらっとした四肢を持つスレンダーボディの子やバストがしっかり膨らみ、子供というより女性としての丸みのラインが出てきたミドルティーンの少女なども存在。
とは言え、設定年齢相応の未熟な肢体であるのは共通しており、以前に比べればボディデザインのほっそり感は減少して健康的な肉付きを感じさせる様になったものの、何処か儚い印象をキャラデザインに含ませているのは変わらぬ特色でしょう。
AquaDrop3.jpg  前単行本においても絵柄は大きく変化しましたが、今回の単行本でも絵柄は更なる変化を示しています。描線が軽快にくしゃっと乱れ、密度高く描き込まれながら決して雑然としているとは感じないユニークな魅力のある絵柄は今回も楽しめますが(←参照 短編「おてんばレイヤー☆風佳ちゃん」より)、近作では描線がより整理された上にくっきりと引かれ、全体的にクリアな印象が強まった様に感じます。個人的には前者の絵柄の方が好きだったのですが、丁寧な描き込みは変わりませんし、よりキャッチーさを増したとも評し得るでしょう。

【強烈な陶酔感を打ち出しつつエロ可愛い痴態描写】
  セックスに至るまでのストーリー展開やキャラクターの心情描写に重点を置くスタイルであるためエロ特化の作品構築ではなく、またページ数の多い短編でもシナリオ展開に合わせて複数の濡れ場を織り込むため、個々のエロシーンの分量は概ね標準的な部類でまとまっています。
お兄ちゃんラブな妹とのラブラブHや、思春期ボーイ&ガールの初エッチなどの王道的な和姦エロを投入しつつ、エッチに興味津々な女の子による誘惑Hや自作ねとられビデオ(実はフェイク)を見せられながらの拘束逆レイプ→逆襲のお仕置きセックスといったシチュエーションも用意。短編「夢」における“現実”での出来事を除けば、概ねポジティブな情動に基づく性行為として描かれていると評し得ます。
  前戯パートでは、少女達のふにふにと柔らかいボディのつるつるな股間やぺたんこ~並乳のバストなどを丁寧に愛撫することを重視し、十分に快感を高めてから挿入パートへ移行。初セックスでも前戯による高揚と好きな相手とつながる幸福感もあってか、破瓜の痛みはほとんど描かれておらず、小さな膣を最奥までノックするピストン運動は最初から強い陶酔感を備えています。
AquaDrop4.jpg  比較的オーソドックスなエロシーンの展開において、ヒロインのキュートな魅力を維持しつつ、比較的アタックの強い演出を高めの密度で織り込む傾向にあり、乱れた描き文字で表現される言葉にならないハートマーク付きの嬌声や、涎や涙が紅潮した顔面に溢れ出る蕩け顔、子宮口をコツンとノックする様を表現する透過図の多用などでヒロイン達の乱れっぷりを大いにアピール(←参照 短編「おもちゃ屋ちぃちゃん❤大活劇」より)。
絵柄の変化に伴って、このくしゃくしゃに乱れた痴態の描き方もよりクリアになった印象がありますが、インパクトのある大ゴマと情報量を増す局所アップの小ゴマの的確な連携や、複数アングルを詰めた大ゴマや同一アングル連続コマなどの使い方の巧さは変わらず、十分な情報量を維持したページが連続するのも抜きツールとしての体感的なボリューム感に貢献。
  フィニッシュシーンは、ち○こを頑張って受け入れる小さな秘所の結合部をしっかりアピールしつつ、蕩けきった表情で喜悦のアクメボイスを上げるエロ可愛いヒロインにがっつり生中出しを決め込む様子を1Pフルで提供しており、エロシーン終盤で一気に盛り上がりが高まる構成は抜きツールとしての信頼性を高めています。

  ロリっ子達の可愛らしさをしっかりと描き出しつつ、それだけに止まらない魅力のあるシナリオワークと程良いアタックの強さのあるエロ描写がバランスよくまとまった作品集と言えるでしょう。
個人的には、エロ可愛いJS少女コンビによるエロアタックを謳歌する短編「放課後☆ハッピータイム」が最愛でございます。お勧め!

もずや紫『白黒❤ロワイヤル』

BlackAndWhiteRoyal.jpg TVアニメ版『健全ロボ ダイミダラー』第11話「動転!帝王のセクハラ」を観ました。あの紳士な帝王様がいったいどんなセクハラを?と思っていましたが、これはヒドイ(伝達ミスが
主人公の復活で美容室プリンスとペンギン帝国の戦いが更に激化するかと思いきや、ここで強烈な横槍が入る事態となりましたね。“最後の敵は人間”という展開はエヴァンゲリオンのパロディなんでしょうかねぇ。

  さて本日は、もずや紫先生の『白黒❤ロワイヤル』(エンジェル出版)の遅延へたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『いちゃらぶっ!』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ふにふに柔らかボディなお嬢様一家&ビッチギャル軍団のダブルハーレムが満喫できる1冊となっています。

BlackAndWhiteRoyal1.jpg  収録作は、女子大の管理人である主人公はお淑やかなお嬢様の白峰さんに想いを寄せるもそれに気が付いた白峰さんの幼馴染であるギャル娘・黒羽さんが横槍のちょっかいを出してきて、双方の家族や仲間を巻き込んでの主人公争奪戦を繰り広げるタイトル長編全9話(←参照 ゴウランガ!修羅場・インシデントからの奥ゆかしい王道展開である! 長編第3話より)+描き下ろしのフルカラー番外掌編2本+モノクロ番外掌編(いずれも4P)。
描き下ろし作品3本を除き、1話当りのページ数は18~20P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで安定。エロのゴージャス感が最優先された作品構築であり、シナリオの存在感はごく軽く仕上がっています。

【ダブルハーレム展開が魅力的な王道ハーレムラブコメ】
  王道的な棚ボタラブコメに定評のある作家さんであり、本作も美少女だらけの状況に主人公を投入して、それをヒロイン達が奪い合いつつハーレム的な状況が形成されるというごくオーソドックスなシチュエーションを提示。
主人公が行為を寄せるお嬢様ヒロインをメインとしつつ、それに対抗心を燃やして主人公を奪おうとするもう一人のギャル系ヒロインにも同等の活躍を示させ、終盤での両者のエロ勝負も含めてドタバタ感を生み出していく流れも実に王道的な作りであると言えるでしょう。
  本作のポイントは、お嬢様ヒロイン・白峰さん側は彼女のお姉さんやお母さんが白峰さんを応援しつつエロに絡んでくると共に、黒羽さん側もギャル仲間の女の子達が主人公とのエッチに積極的に参加するという2チーム制となっていることであり、終盤までは異なるタイプの両派閥とのハーレムエッチが楽しめる様に設計されています。
BlackAndWhiteRoyal2.jpg終盤の主人公争奪エロ勝負においては、双方のグループが全員参加し、メインのダブルヒロインの一騎打ちだけではなく、白峰さん一家とギャル軍団との団体戦が繰り広げられており(←参照 中堅戦は白峰ママンVS褐色ギャルの赤城さん 長編第8話より)、ここにきて両方のハーレムが合流してのゴージャスなエロ模様が楽しめるというサービス満点の展開。明確な棚ボタ展開を繰り広げつつ、そこを徹底することで凡庸さを薄めることに成功していると評してもよいでしょう。
  主人公は基本的にヒロイン達に振り回されっ放しであり、両者のラブバトルに明確な決着をつけることなく終了することもあってラブストーリーとしてのドラマ性は基本的に欠けていますが、ウハウハなハーレム模様に余計な思考を使うことなく耽溺できるという点こそが本作の確たる長所。
必然的にシナリオとしての面白みには乏しくはなりますが、ハーレムエロを王道的な棚ボタ展開でスムーズにつなぎ、適度にラブラブ感を挟み込むことでストレスフリーに読ませるシナリオワークは、これはこれで正解であると評したい所存。

【柔らかボディのお嬢様一家&ギャル軍団】
  白峰さんご一家側では20代半ば程度と思しきお姉さんと推定40代ながら若々しいママさんが登場していますが、その他のヒロインは舞台設定もあって女子大生で統一されています。
お淑やかで少々気弱な性格の白峰さんと、ギャル系の派手さと気の強さのある黒羽さんとで好対照な性格設定をしているのはダブルヒロイン制として好適な作りであると主に、おっとり天然ながら淑女の嗜みとしてエッチも大得意な白峰さん一家と、セックス大好きながら主人公のち○こにすっかりハマって懐いてくる黒羽さんのギャル仲間達もサブヒロインとしてハーレム展開を盛り上げています。
  ロリ顔で黒髪色白肌、身長低め、しかしながらぽっちゃり寄りのもっちもちボディであるトランジスタ・グラマーな白羽さんと、浅く焼いた肌に派手な金髪、スレンダー巨乳なモデル体型の黒羽さんではボディデザインも好対照であり、もっと熟れた完熟ボディ&垂れ気味爆乳のママさんや、よりしなやかなボディの黒ギャル娘など、おっぱいを中心に柔らかい質感を最優先しつつ女体描写には一定のバラエティがあります
BlackAndWhiteRoyal3.jpg黒羽さんはモノクロページでは肌の焼き色は明確に描写されていませんが、一緒に乱交に励むそのギャル仲間には黒ギャルさん2名と白ギャルさん1名が存在し、また全員が清楚な色白黒髪デザインである白峰さん一家との対決シーンなども含め、複数人エッチの際には白肌と褐色肌のコントラストが単行本タイトル通りにしっかりと強調されているのは個人的に非常に嬉しいポイント(←参照 白ギャルおっぱいと黒ギャルおっぱい。アー、遥かにイイ・・・ 長編第4話より)。
  おっとりと可愛らしいママさんや、エッチ大好きなビッチながら可愛げもあるギャルさん達も含め、丸みの強いボディデザインやロリっぽさもあるキャラデザインなどをふんわりと柔らかい描線と濃過ぎず薄過ぎずな適度な修飾で彩る絵柄の特性により、キャッチーでキュートな印象が先行しているのも、幅広い層に訴求できる要因でしょう。

【エロ可愛さを充実させた蕩けヒロインとのハーレムH】
  白峰さん側でお姉さんやお母さんとも(性的な意味で)親睦を深める一方、それに対抗する黒羽さん側でもギャル軍団とのハーレム三昧を楽しむ流れを、ご都合棚ボタ展開バッチコイなシナリオワークでスムーズに流しており、複数の肉感ボディに包まれるハーレムエロの多幸感もあってエロシーンの分量は十分に多く感じられます。
  ビッチなギャルさん達にオモチャにされてち○こを弄り回されたり、彼女のママさんとお風呂で不倫エッチにしてしまったりと、多少アモラルな味付けを加えることもありますが、基本的には和姦エロおよびハーレムエッチを主眼とした作りであり、主人公の攻勢によってメロメロに蕩けて快感を満喫する、ヒロイン達の幸せそうな痴態をたっぷり用意したエロ描写となっています。
白羽さんとの熱々なラブラブHや黒羽さんによる誘惑エッチなどの1on1のセックス描写も用意しつつ、ハーレムエロということもあって複数人エッチが多いのも大きな特徴であり、ギャルコンビとの3Pや学園祭でコスプレした彼女達との大盤振る舞い5Pセックス、白峰さん姉妹との3P姉妹丼などをご用意。前述した通りに、白肌と褐色肌の共演が楽しめるケースも多くなっています。
必然的に、ヒロインの肉感ボディにもみくちゃにされたり、逆に同時にメロメロにするプレイが多く、ダブルパイズリやトリプルフェラ、前後に挟まれてのフェラ&アナル舐め同時奉仕、顔面騎乗&パイズリなどの充実の前戯パートに加え、“おま○こタワー”を築き上げて全ての秘所に次々と挿入&抽挿を繰り返したり、一人にピストンを繰り出しつつ他の女の子に手マンしたりキスしたりで全員を満足させたりと、これぞハーレムエロの手数の多さという魅力を生み出しています。
BlackAndWhiteRoyal4.jpg  柔らかボディをすっかり発情させてセックスの快楽に浸るヒロイン達の痴態は、適度な濃さを有しつつ彼女達のキュートな魅力を殺さない水準でまとめており、顔面を紅潮させ瞳を潤ませた蕩け顔やハートマーク付きの嬌声や擬音、お餅ボディをしっとり濡らす汗や結合部から漏れ出す愛液などを適度な分量で描く液汁描写など(←参照 蕩けギャルコンビ 長編第2話より)、オーソドックスな演出手法をバランスよく組み込んだ痴態描写となっています。なお、このヒロイン達の柔らかボディとエロ可愛い蕩け描写を連続させることに集中し、男性主人公はち○こ以外ほとんど描写されないので、「エロシーンで野郎の顔なんて見たくねぇ!」という御仁も安心。
  やや早漏展開ではありますが、前戯パートでのぶっかけや抽挿パートでの抜かずの2連発なども含め、複数ラウンド制を徹底しており、複数ヒロインに次々と中出しを決め込むドライブ感は◎。フィニッシュは、すっかり蕩けきった表情でアクメボイスを叫ぶヒロインにビュルビュル中出しを決め込んで結合部から溢れさせる様子を大ゴマ~1Pフルでがっつりお届けしています。

  王道的なハーレムラブコメながら、好対照のダブルヒロインを用意し、そこにサブヒロインを2グループに分けて投入するという構築の上手さが光る1冊。
個人的には、おしとやか淫乱な白峰一家も大変よかったですが、黒ギャルさん2名を含むギャル軍団とのゴージャスなハーレムHに大変満足しました。褐色肌と白肌のコントラストを愛する諸氏はマストバイな1冊と言えましょう。

マイノリティ『ネガティブ哉子先生』

NegativeTeacherKanako.jpg 木々津克久先生の『名探偵マーニー』第9巻(秋田書店)を読みました。ゆりかちゃんは一回痛い目に遭った方がいいと思ってましたが、まさかの浮気トラブル。とは言え、彼女がこのままで済ますとは思えませんけどね。
メカニックの正体に徐々に近づいていくマーニーですが、そのこともメカニックの掌の内にある様な気がするのが不気味です。

  さて本日は、マイノリティ先生の『ネガティブ哉子先生』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『はちみつドロップ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
奇妙な恋愛&セックス模様が繰り広げられるシナリオとハードアクメに至る攻撃的な描写のエロが組み合わさった作品集となっています。

d2f7b5de.jpg  収録作は、鉄の女と称される真面目で厳しい女教師さん(三十路過ぎ)が強引だが一途な性格の不良男子との恋路&セックスに振り回される日々を描く「哉子先生」シリーズ2作+描き下ろしフルカラー掌編4P、および読み切り形式の短編6作+カバー裏のどーしょもない内容の(褒め言葉)4コマ。
描き下ろし掌編は除き、1話・作当りのページ数は18~28P(平均24P)と標準的な分量で推移。シナリオ展開にも意外な読み応えがあるタイプでありつつ、基本的には濃口のエロの満腹感が魅力な作品構築であると言えるでしょう。

【特殊でありつつ意外に真っ直ぐな奇妙な恋愛模様】
  後述する様にエロ描写やキャラ造形についても独特のスタイルを持つ作家さんですが、作劇の方向性もユニークなものであり、一般的な善悪の価値観と少しずれた恋愛模様を描くタイプ。
  容疑者逮捕のためにレスラーに変装して地下プロレスに潜入した捜査官がマットの上で逆転敗北な短編「戦乙女アザミ」や、幼馴染の少年の家庭教師をしている女子大生が少年の父親と肉体関係を持ち続ける多少ネトラレ風味を有する短編「諸信君 頑張れ!」といった作品もある一方、特殊な性的関係にある男女の彼ら彼女らなりのストレンジ・ラブを描く作品が今回もメイン。
生真面目で厳格ながらネガティブな性格で実は結構乙女な性格の熟女教師が、自分勝手に彼女を振り回していくようで根は実直でストレートな愛の告白を繰り返す少年に翻弄されながらも幸福感を得ていくタイトルシリーズや、“メス奴隷”として調教を繰り返した年上女性と結婚を決意するもなかなか言い出せない内に彼女の優しさに主人公の少年が決意を固める短編「プロポーズ大作戦」などは正しくその系統と言えます。
NegativeTeacherKanako2.jpg  調教やレイプといった特殊な性的関係を有しつつも、男性側は至って真面目なケースが多く、例えば複雑な経緯で主人公の子供を身ごもったヒロインが、主人公の男性を単なる仮面夫婦の相手としか認識しないという発言に対し、「俺の子供にそんな冷たい家庭を味あわせるつもりか!」「お互いを尊敬し合えない夫婦は長続きしない」「温かい家庭を一緒に築くぞ!」と中出し連発しながら説教して仲直り&結婚決定に至る短編「関白宣言は射精中」の(←参照 同短編より)、いい話なのかそうでないのか微妙な雰囲気を形成しているのが一つの好例。
これらの作品については、悪く言えば“犯った者勝ち”という解釈も可能なのですが、男性側は女性に対して決して一方的であったり冷酷であったりするのではなく、彼らなりに相手を大切に思ってその幸せを成就させることは確かであって、それにヒロイン側も応えるという構図になっているとも言えます。
  単なる凌辱・調教エロでもない一方、勿論、甘酸っぱい恋の雰囲気も目立つわけではなく、登場人物達は幸せだけど本当にそれでいいのかなぁ??という一抹の不安や疑問が引っ掛かりとなって独特の読後感を残すことも多く、そんなストレンジ・ラブに揺れ動く男女の描写がシナリオとしての面白みを形成しているとも評し得るでしょう。

【もっちもちの肉感を有する巨乳美少女・美女】
  ヒロイン陣の年齢層としてはミドルティーン級と思しき制服美少女から30歳オーバーの熟女さんまで幅広く、中間の女子大生クラスの女性も登場。ロリ系と熟女系、そして綺麗なお姉さんタイプなど、年齢層で明確な描き分けが為されているのも、ヒロインの多様性に貢献しています。
  自信家でドSな様で実はネガティブでM気質であり、乙女チックな恋愛妄想もしてしまうタイトルシリーズの哉子先生のキャラクターは秀逸ですが、その他のヒロインも生意気なアイドルやロリビッチな制服美少女、最終的には籠絡&仲直りするキツイ性格のハーフ美少女など、分かり易い魅力を備えたタイプが揃っています。
妙に濃いキャラデザが好みを左右する可能性はありますが、男性キャラクターにも存在感が強く、純粋に悪役的なキャラクターも居る一方で、前述した様にヒロインを翻弄しながらも卑屈さがなく根は真っ直ぐなタイプの人物が目立っています。
  年齢層などキャラクター設定によってヒロインのボディデザインには差異があり、スレンダー巨乳タイプから健康的な肉付きで柔肉たっぷりのタイプも存在していますが、もっちりとした質感の巨乳描写は共通。大きくはないものの、ぷっくり膨れた乳輪や自己主張する乳首、肉付きの良い大陰唇など、ある種の露骨さのある局所描写の強い煽情性も特徴的と言えます。
NegativeTeacherKanako3.jpg乳尻を中心とした肉感の良さを強調するのが、ヒロインの肢体にぴっちりと張り付くタイプの衣装であり、メス奴隷さんのボンテージやアニメ・ゲームのコスプレ、ニーソックスやプロレス衣装、スパッツなどの衣装を投入(←参照 ダイナミックなポージングも特徴的 短編「6億円の使い方」より)。それらの一部を破ったり開いたりで、そこから乳首や性器などを張り出させることでぷっくりとした盛りを強調することに繋がっています。
  エロ演出の攻撃性が印象として先行することもあってややクドさもあるタイプの絵柄ではあるものの、単行本を通して安定感があり描き込みの密度も高く、絵柄のベースはキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄と言っても差し支えないタイプ。ロリ系なら幼い可愛らしさを、綺麗なお姉さんタイプなら品の良い色気を、年増キャラなら落ち着きつつも熟したエロさを香らせる技術力も高く評価したいポイント。

【強烈なエロ演出で彩るアブノーマルシチュ・プレイ】
 上述した奇妙な恋愛模様はエロシーンでの台詞の応酬なども含めて描写されていくため、濡れ場が分割され気味の構成となることはあるものの、尺は十二分に長くなっており、ヒロイン達が快楽と幸福感にすっかりやられて身も心もメロメロになっていく様子をパワフルに描いています。
  年増美人にアニメやゲームのコスプレをさせたり、他人に見られる羞恥プレイやギリギリ見つからない様に隠れながらのスリリングな状況、教師と教え子の背徳的な組み合わせなど、エロシチュエーションに関しては特殊であったりアブノーマルであったりな要素を組み合わせることが多め。その中でも、互いにプロレス技を繰り出しながら相手をエロでも負かそうと性行為でも応酬を繰り替えす短編「戦乙女アザミ」などは非常にユニークなエロシチュエーションと言えるでしょう。
王道的にラブラブな和姦エロは少ないですが、時にどストレートな愛の告白が飛び出したり、ヒロインの性的嗜好に合わせて強引な中出し宣言をしたり、ヒロインがくしゃくしゃに蕩けて恥ずかしい台詞を言ったりと、台詞回しが雰囲気作りに重要な役割を果たしており、時に攻撃的に駆け抜けたり、時に妙な真面目さを発揮したりと、前述したシナリオの独特な雰囲気の形成に寄与しています。
  もっちもちの巨乳でのフェラなどの前戯パートに尺を長めに取ることもありますが、基本的には剛直でヒロインの秘所をガンガン攻め立てるピストン運動を重視するスタイルであり、乳を鷲掴みにして揉みしだいたり、ねっとりと舌を絡める積極的なキス描写を絡めたりと、手数の多さを重視しつつ、ヒロインの肉感ボディを存分に攻め立てる積極性・攻撃性を叩き出します。
NegativeTeacherKanako4.jpg男性側の強引なアプローチや攻めにすっかりメロメロになってしまうヒロイン達の痴態描写もなかなかに強烈であり、すっかり理性の飛んだ白雉系エロ台詞や涙や涎を漏らしまくりなだらしのないアへ顔・蕩け顔、小便や精液の大量中出しによる疑似ボテ腹化や、大股開きであったり、アクメに仰け反ったりなダイナミックなポージングなど、派手なエロ演出を畳み掛けるように連続させていきます(←参照 タイトルシリーズ第2話「哉子先生 神回避」より)。
  抽挿パートがメインということもあって、中出し(時々外出し)を連発していく攻撃的なエロ展開となっており、中出しされる毎にヒロイン側が更なる快感の高まりに蕩けてしまうシークエンスもスムーズ。フィニッシュは結婚宣言や孕ませ宣言を出しながら大股開きのヒロインの子宮めがけて精液を大量に注ぎ込み、ぐしゃぐしゃになったアへ顔と蕩けボイスをヒロインに曝け出せる様を大ゴマ~1Pフルで強烈なインパクトを持たせて描き出しています。

  シナリオ・エロ共にクセがあるタイプであるのは間違いないものの、それ故の個性的な面白みや強烈なエロさがあるのも確かであり、インパクトの強いエロ漫画をお探しの諸氏にお勧めしたい1冊。
個人的には、金髪ハーフ美女を仲直り&関白宣言で中出し連発のハードファックな短編「関白宣言は射精中❤」と、ヒロイン・哉子先生のキャラクターの魅力が素晴らしいタイトルシリーズが特にお気に入りでございます。
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