2014年02月

紙魚丸『QUEENS GAME』

QueensGame.jpg 太田垣康男先生(原案:矢立肇・冨野由悠季)の『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第3巻(小学館)を読みました。サイコ・ザクとフルアーマー・ガンダムの息の詰まる様な攻防戦は見事な描写で、特にコロニーの一部が崩落して都市の遺構の中で戦うシーンは圧巻でした。
ア・バオア・クー戦域において、戦いを宿命づけられた二人の運命はどう交錯するのかハラハラしております。

  さて本日は、紙魚丸先生の『QUEENS GAME』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『JUNK LAND』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
“クイーン”たる美少女・美女との人間関係およびセックスの攻防戦を描く作品集となっています。

e7afc83f.jpg
  収録作は、名目上の“彼氏”から性の捌け口として扱われ、しかも彼氏が別の少女と付き合うことになって捨てられたヒロインによるある種の復讐を描く連作「都合のいい彼女」前後編(←参照 “彼氏”とのセックスについて 同作後編より)、女性教師に告白した気弱なショタボーイを別の女性教師がつまみ食いして妙な三角関係となる連作「いただき!生徒指導」前後編、および読み切り形式の短編5作。
1話・作当りのページ数は12~26P(平均22P弱)と標準的な部類で推移。重厚な作劇ではないものの、読ませるシナリオワークであり、エロシーンも抜きツールとして質・量共に充実しています。

【お気楽エロコメからダーク系まで共通する要素】
  現実的なドライさを伴うサバサバとした雰囲気の中で若い男女の色恋沙汰を描く前単行本と同様の系統に属する作風が目立ち、ちょっぴり変態さんなツンデレ娘とのストレンジ・ラブな短編「Transformation Girl」(性癖としての変態と素直になる変化(変態)のダブルミーニングなタイトル)や少年と従姉が互いに自分と相手の性を意識してエッチに至短編「夏のバス停」などが代表例。
マッドな科学部ガールがエロ薬で真面目で男臭い風紀部委員長を逆レイプな短編「室井蘭の異常な愛情」といった棚ボタ的なエロコメ成分の強い作品も存在し、メガストア系列らしい読み口の良さやセックスの快楽そのものに素直な比重を置く描き方は、抜きへの集中度を増す要素としても機能としています。
QueensGame2.jpg  その一方で、支配され続けたヒロインの側が支配していたと思い込んでいた少年とその新たな彼女に対し、実のところは支配権を持っており痛烈な復讐をすることになる連作「都合のいい彼女」や、クラスの人気者でありながら他者を見下していたお嬢様と彼女の玩具として扱われた少年達の攻防を描く短編「富豪のお嬢様」(←参照 お嬢様のこの目がたまりません 同短編より)など、ウェット&ダークな要素を含む作品も存在。
ラブコメ・エロコメ系統においても、セックスの快楽をシンプルに認識・肯定しているような描き方をしつつ、これらのダークさもある短編で描かれるように、セックスを媒介とした支配・被支配の喜びや、既知と思っていた相手の中にある未知の部分への驚きといった対人関係の中でこそ快楽が発生するという描き方は、雰囲気の明暗に関わらず作劇に旨味を与えていると評し得ます。
恋愛模様にしろ性愛の攻防を繰り広げるゲームにしろ、男性(少年)側が性愛に対して比較的シンプルで素朴な捉え方をしている一方、女性側がそのシンプルさを翻弄する複雑性を有している対比も特徴的であり、前述した一見シンプルでありつつ複雑性を内包する描き方と共通する部分と個人的には感じています。
  これらの要素を大上段に構えるタイプでは決してなく、サバサバとした雰囲気を崩すことはあまりないため、過剰な重さは排しておりますが、ラブコメ・エロコメ系とインモラル系が好対照を描きつつ、本質的な部分で共通性を有している統一感は一つの魅力であると評したいところ。

【その複雑性を以て男性を“支配”するクイーン達】
  ヒロイン陣の年齢構成はハイ・ローミックス(誤用)であり、ミドル~ハイティーン級の美少女キャラクターと、20代前半~後半程度と思しきアダルト美女達とを投入。
  短編「夏のバス停」の快活な田舎ガールや連作「いただき!生徒指導」に登場するショタボーイの告白にどきまぎしてしまう女教師さんなど、純朴な女性キャラクターも登場する一方、短編「富豪のお嬢様」に登場する高慢なお嬢様や短編「Transformation Girl」のドSでドMな女子大生等、男性に対して優位に立つキャラクターが多いことが特徴的です。
単行本タイトルにも“QUEEN”とあることもそれを示していますが、軍装にムチ的な分かり易い“女王様”キャラクターを設定しているわけではなく、前述した複雑性を以て男性の心とち○こを支配したり、強くとらえたりといった意味で男性に対して優位であるキャラクターとして理解するのがおそらく正しいでしょう。
05b27ae5.jpg
  連作「都合のいい彼女」に登場する、いわゆる“鬼太郎”ヘアの女の子や、ボサボサヘアー&メガネなマッドサイエンスガール、黒髪ロング+メガネ+釣り目の女教師など(←参照 ツリ目美女とか好きだから! 短編「Ticket to lead」より)、正統派?な美少女・美女キャラクターから敢えてずらしたキャラデザ要素を盛り込んでおり、比較的地味にまとめつつそれこそが好事家にとっては喜ばしい要素。
  思春期中期の育ちかけボディな美少女や、やや貧寄りの並乳スレンダー女性なども投入しつつ、概ね程好い肉付きで巨乳をお持ちのスタンダードなボディデザインが目立ちます。絵柄の特性もあって、比較的淡白・端正な印象が目立つ女体描写であり、肉感や煽情性をストレートに前面に押し出したタイプではなく、読み手の嗜好によっては物足りなさを感じる可能性はありますが、前述の地味系なキャラデザインとの相性は非常に高いと評し得ます。
  成人向け以外でのジャンルでも幅広く活躍されている通り、作画密度が低くないにも関わらず全体的にあっさりとした印象のある絵柄であり、エロシーンである程度アタックの強い演出・構図を用いても重さや濃さを随伴させないタイプ。表紙絵は中身の絵柄と完全互換であり、絵柄の安定感も強いのでジャケ買いでも特に問題はないでしょう。

【的確な構図と抑え気味のエロ演出で魅せるエロ描写】
  セックスも含めた駆け引きに重点のあるシナリオ構築であることもあり、エロシーンは抜きツールとしての標準量を十分確保した上で、性交の主導権を取り合うエロ展開を描いています。
QueensGame4.jpgシナリオ展開と同様に、女性側がセックスの主導権を握るケースの割合が高いのが今単行本の特徴(←参照 ネクタイ引っ張り、ありがとうございます! 連作「いただき!生徒指導」後編より)。エロ展開も攻防劇であるため、男性(少年)側が奮闘してヒロインをち○こ由来の快楽で圧倒するパターンも勿論存在していますが、総じて女性の優位は揺るがないため、彼女達の術中に落ちる喜びを楽しみたい諸氏の方により向いているとも言えるでしょう。
  前戯パートの比重な作品によって軽重の差異がありますが、ヒロインが積極性を示してフェラや手コキで男性のち○こを落としにかかるパターンが多く、奉仕としてのプレイではなく自らの体や技術によって男性を圧倒する満足を得る行為として表現されていると言えます。
この後、ヒロイン達のパイパンま○こに挿入を許可されて開始される抽挿パートでこそち○こ保有者の男子連中の失地回復のチャンスがあり、女子達の予想を超えるパワフルピストンで彼女達を圧倒するケースも多々見受けられ、一定の攻撃性・嗜虐性を喚起することで女性主導一辺倒に偏らない様にバランスを取っています。
  全般的に特出すべき演出手法はなく、絵柄とマッチするシンプルな痴態描写でまとめている印象ですが、結合部見せつけ構図を重視しつつ女体のしなやかさ・柔らかさを表現する的確な構図・ポージングの良質さや、高揚感のある表情付け、密度低めながら快感を伝える擬音・台詞表現など、押さえるべきポイントは押さえた演出で煽情性を積み上げていきます。
  前戯パートで射精シーンを投入した上で、抽挿パートでも中出し連発を設けるなど、複数ラウンド制を基本とするスタイルであり、エロ展開の攻防の変化もあってそれぞれの射精シーンでテイストが異なるのも魅力の一つ。フィニッシュシーンは断面図等も絡めつつ、すっかり喜悦の表情を浮かべるヒロインの子宮内に白濁液をビュービュー注ぎ込む中出し描写を1Pフルで提供しており、派手さを控えめにしたエロシーン全体の構成と違和感を覚えさせないようにしつつ、適切なアタックの強さを発揮していると感じます。

  キャラクター属性やエロシチュエーションなどに関してややニッチな属性を狙った印象はある一方で、徐々に魅力的な女性に心と体を絡め取られていく倒錯性を、じわじわと読み手の心中に湧かせる手練れさは幅広い層に受容され得るとも感じます。
強いて選ぶのであれば、黒髪ロングメガネ巨乳(YEAHHHH!)の酔いどれ女教師さんに痴漢したら逆レイプされる短編「Ticket to lead」が個人的に最愛でございます。

白羽まと『ラブラウネ』

IdolMonsterGirls.jpg TVアニメ『てさぐれ!部活もの あんこーる』第7話「美的調和」を観ました。下ネタ洪水の最後の防波堤・ひーな副部長が非人道的な拘束時間のせいかぶっ壊れてしまい、完全に歯止めがきかない無法地帯と化していましたね(笑
余談に近いですが、ラストでモブ子ちゃん達が第一次ミニ四駆ブームの頃の話をしていて、しみじみ懐かしく感じました。

  さて本日は、白羽まと先生の『ラブラウネ』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『Two Loveるぅ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
なんでもアリなファンタジー世界観の中で人外ヒロイン達のアブノーマルHが楽しめる作品集となっています。

IdolMonsterGirls1.jpg  収録作は、勇者に魔王が敗れた世界で生き残ったモンスター達は人間による選挙で家畜化の末路か人類との共存を決められることになり、モンスター娘達がアイドルとして活動(+枕営業)することで人類の共存支持を得るために奮闘するタイトル中編「ラブラウネ」全3話(←参照 アイ!カツ!アイ!カツ! 同中編第1話より)、および読み切り形式の短編5作+前単行本の宣伝掌編4P+描き下ろしイラスト集10P。
宣伝漫画とイラスト集を除き、1話・作当りのページ数は16~22P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。設定が比較的作り込まれていることもあり、ページ数以上に読ませる作りでもあり、その上でアブノーマルテイストを絡めたエロの質的な存在感も強くあると感じます。

【ほのぼのテイストからダークな堕ちモノ系まで】
  前単行本では明るく楽しい雰囲気の中でファンタジーヒロインを擁するアブノーマルHという作風を主幹としており、今単行本でもそれと同系統の作品を投入しつつ、アンリアルレーベルの伝統劇であるファンタジーヒロイン凌辱系の作品も投入しています。
IdolMonsterGirls2.jpg魔女狩りという非道な弾圧の生き残りである少女が悪魔と化して王国のお姫さまをフタナリ化&悪堕ちさせる短編「バフォメットピロリ―」(←参照 復讐の悪魔 同短編より)、違法な薬物によりショタモンスターを強化していた美少女トレーナーがその報いを受けることになる短編「ケモットフォール」などは後者の路線であり、ヒロイン達が迎える末路を暗く淀んだ雰囲気で描いてラストのまとめとしています。
ゲーム本編ではなくおまけのサイドストーリー(調教日記)の方をコミカライズした短編「対魔人ユキカゼ」(原作:Lilith)も、寝取られビデオレターの形式を取る純然たる凌辱・調教系でラストまで貫徹。
  モンスター娘のアイドル活動&枕営業により、生き残ったモンスター達が人類との平和な共存を歩むことになるタイトル中編など、明るくはっちゃけた雰囲気の作品も半数程度を占めますが、中編作にしても自らの存亡と自由を勝者に握られ、体を売ることで何とかそれらを勝ち取るという設定はよく考えれば相当悲惨な状況であるとも解釈できるでしょう。
  なお、自身の属するコミュニティを守るためにアイドル活動をするという「ラ○ライブ!」的な設定の中編作や、モンスターとトレーナーの信頼関係という「ポ○モン」的な設定の短編「ケモットフォール」などのパロディ要素も含め、作品設定に関してしっかりとした作り込むがうかがえるのは前単行本に引き続いての美点。
それらの語りや説明もあって全般的に文字数が多く、読みのリズムという点ではやや悪い面もあるものの、通り一辺倒の定番を踏襲しただけの退屈さと縁遠いことは明暗いずれの雰囲気であっても魅力であると評し得るでしょう。

【ふたなりガールやモンスター娘などのファンタジー系ヒロインズ】
  アルラウネ(植物型女性モンスター)・ハーピー・ラミアである3人のモンスター娘が登場する中編作を筆頭に、モンスター娘を含めた人外ヒロインの登場頻度が高い作品集であり、キルタイム系がここ最近力を入れているモンスター娘フィチャーな1冊と言えます。
その一方、両手足が鳥であるハーピーや下半身が蛇であるラミアが登場する中編の様に、モンスターとしての異形をキャラデザインに取り込むケースもある一方、悪魔っ娘やフタナリ化したモンスターガールと性交する人間種族のヒロインなど、人間形態をキープしたヒロインも多く、“モンスター”としての視覚的な明瞭さはまちまちとなっています。
また、フタナリのケンタウロスガールや(短編「一角ビッチですとろいやー」)、半獣人であるケモショタ(短編「ケモットフォール」)、股間にち○こを生やすことも可能な水の精霊さん(短編「マットすらいでぃんぐ」)など、フタナリヒロインやモンスターち○こを投入する頻度が非常に高く、通常?の人間の男性とのセックスは少ないのはこの作家さんの大きな特徴。
  明るくポジティブな性格で仲間を引っ張るラウネさん、ほわほわとした天然さんなハピィさん、生真面目な努力家である故に一人で抱え込んでしまいがちなミラさんと、某学園アイドルの2年生トリオを想起させる中編作のモンスター娘トリオの様に、パロディネタを絡めることもありますが、意外にキャラクターの心理や思考を丁寧に語り出しているのは、キャラクターとシナリオの魅力を高めることに貢献しています。
IdolMonsterGirls3.jpg  原作設定でそもそもスレンダー貧乳である短編「対魔人ユキカゼ」の正ヒロイン・ゆきかぜちゃんは例外ですが、その他のヒロインはふかふかもっちりの巨乳&桃尻をお持ちの肉感ボディであり(←参照 みんなで叶える物語共存 中編「ラブラウネ」第3話より)、ぷっくりと膨らんだパイパンま○こなども含めて丸みの強いボディラインとなっています。
  萌えっぽさも十分に含みつつスタンダードなアニメ/エロゲー絵柄でまとめており、その上で前述のストレートなエロさのある肉感ボディやツヤツヤ感を強調した柔肌、ぷっくりとした乳首デザインなどの煽情性を無理なく盛り込んだスタイル。多少のクドさ・粗さはある印象ですが、絵柄全体として見れば破綻しておらず、各方面の要素が一定の調和を示しているとも感じます。

【白濁液に染まる肉感ボディのストレートな煽情性】
  作品設定は前述の通り作り込んでいますが、やや巻き気味で導入パートを進展させることもあってエロシーンの分量はしっかり確保してあり、ファンタジーヒロイン達のキュートな乱れっぷりを十分楽しめます。
前述した通り、凌辱・調教系のエロシチュエーションも存在し、ヒロイン側の精神が徐々に快楽に屈して理性を失っていく様をじっくり描き出すなど、ダークな印象は相応に強い部類。その一方、エロトラブルや羞恥プレイなどで多少の無理矢理感を有しつつも全体的には快楽全能主義で平和にまとめるタイプも目立ちます。
ふたなり化させられて初めての快感に屈して悪堕ちさせられるシチュエーションや、ラミアであるヒロインが蛇状の下半身を相手に絡ませての変形中出しホールド、水の精霊さんのマットプレイ、特大サイズの馬並みペニスをお持ちなケンタウロスガールとの異種姦など、ヒロインの設定に合わせた特殊プレイを投入しているのは、このタイプの作品としての醍醐味でもあるでしょう。
  十分な濡れ場の尺の中で、前戯パートに比較的分量の比重を置く構成であり、フェラやパイズリなどに加え、フタナリ娘とのシックスナインやヒロイン同士の貝合わせ、ニプルファックなど、豊富なプレイ内容でファンタジーヒロインが攻めたり攻められたりな状況の中で徐々に発情していく様を描写。
a34d671b.jpg
  抽挿パート移行後は、肉棒が子宮口をノックする様を透過図や断面図で描写したり、ぷにぷにま○こがずっぽりとち○こを銜え込む結合部を見せつける構図を多用したりと、性器結合のアピールを存分にしつつ、各種淫液と文字数多めのエロ長台詞とで彩った柔らかボディの存在感を前面に押し出した絵作りがメインと言えるでしょう(←参照 短編「ケモットフォール」より)。
乳揉みや舌を絡めるキス、あぶれち○こによる脇コキや手コキなどの手数を付随させつつ、ぬめった媚肉を激しくピストンしてフィニッシュへと盛り上げていき、ラストは1Pフルの中出し&追加ぶっかけで蕩けきったアクメフェイスを曝け出すヒロインの痴態で〆ています

  ほのぼのとした雰囲気の中でキャラデザにこだわったモンスター娘とのラブラブHをお求めならば、ほりとも先生の作品の方がよりお勧めですが、アイディア力の高さや作風の幅広さという意味では白羽まと先生に独自の魅力が形成されてきたと感じる2冊目でした。
個人的には、アイドル活動に勤しむモンスター娘トリオそれぞれの特殊エッチが楽しめるタイトル中編「ラブラウネ」が最愛でございます。

たまごろー『サンキューベリービッチ』

ThankYouVeryBitch.jpg TVアニメ『世界征服~謀略のズヴィズダー~』第6話「放課後秘宝倶楽部(前編)」を観ました。怪しげな計画を練るマダムM、いったい何イーグレットなんだ・・・!?上司の駒鳥さんへの忠実さも示していましたが、このスタンドプレーの思惑は何なのでしょうかね?
そして、明日汰君の羞恥プレイとも言うべき珍奇な踊りがなんとも印象的でした(笑

  さて本日は、たまごろー先生の初単行本『サンキューベリービッチ』(富士美出版)のへたレビューです。余談に近いですが、この単行本タイトルは、“その手があったか!”と妙に感心させられました。
中出し大好きJKビッチガールズ達のお気楽モードなファック三昧が揃った作品集となっています。

ThankYouVeryBitch1.jpg  収録作は、とっても仲良しなJKコンビが試験勉強のストレス解消に、誕生日のお祝いに特大チンコを喰いまくりな連作「サンキューベリービッチ」正続編(←参照 やっぱコレでしょ~♪ 同連作正編「サンキューベリービッチ」より)+描き下ろしの番外掌編4P、および読み切り形式の短編9作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~20P(平均18P弱)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。シナリオ的な読み応えはありませんが、その代わりに読みのリズムは非常によく、無論エロメインの作品構築となっています。

【若い欲望のままに快活に突っ走るビッチさん達の頼もしさ】
  連作のヒロインコンビがザーメン塗れでニッコリピースな表紙絵から容易に想像がつく通り、セックス大好きなビッチガール達が大好きなち○ぽとザーメンをがっつり楽しむという女性側主導の快楽全能主義に貫かれた作品群となっています。
大好きな弟君のために悪戯したりセックスしちゃったりなお姉さんの登場する短編「姉の謀」や、お馬鹿ガールが主人公のために初生セックス(処女ではない)を取っておいた短編「おさなビッチ」など、恋愛要素が絡む作品もありますが、ビッチなヒロインの皆さんは“来るち○ぽ拒まず”の精神でお楽しみなので、甘いラブエロ模様などを期待する諸氏は回れ右。f6ceb076.jpg

  また、“ビッチ”という蔑称(設定)は、女性を貶めるダークで暗い話でもしばしば用いられるのですが、援交相手の男性が見知らぬ男達を大量に連れ込んできたり、彼氏とのすれ違いで捨て鉢になり、別の男性とセックスしてしまったりと、場合によったら破滅的な展開に至る可能性のある設定でも“相手が増えて儲かっちゃった♪”(←参照 ビッチライフで目指せセレブ! 短編「ナイショのバイト」より)、“浮気は勘違いだった、てへぺろ♪”などと、ヒロイン達は非常にあっけらかんとした受け止め方をしており、話としての暗さは皆無に近いと言えます。
作品によっては、顔が画面に映らないなど男性キャラクターの存在感はち○こ以外希薄にされており、あくまでヒロイン達がセックスライフを嬉々として楽しむ様子を描くスタイルとも言えます。
  全般的にはシナリオ的な読み応えはかなり弱いですが、大乱交もバッチコイ!と言わんばかりに若者らしい貪欲さで駆け抜けるビッチガールズ達はなかなかに頼もしく、また彼女達の生き生きとした様子を小気味良いギャグ要素なども絡めつつ、テンポ良く描けているのも高く評価したい点

【もっちり巨乳&桃尻の肉感ボディなJKビッチ軍団】
  裏サービス(お察し下さい)も頑張るウェイトレスの娘さんや、ローティーン級の可能性もあるロリ系美少女なども登場していますが、女子高生ヒロインが大多数を占めるヒロイン陣であり、年齢層はハイティーン級でほぼ統一。
快活で優しいお姉さんタイプや、お馬鹿だけど友達思いの女の子、明るく優しい性格の幼馴染など、ラブコメ・エロコメ的にオーソドックスな設定を有したヒロイン設定となっていますが、言うまでもなく皆さんセックス大好きなビッチであり、キャッチーな性格付けとのギャップも一つの魅力と感じます。なお、セックス大好きなヒロイン達は、無論、ストーリー開始時点で全員非処女なので、ヒロインが処女じゃないと駄目な諸氏は要留意。
連作のJKコンビの様に、ち○ぽなら何でもいいや!というストレートなビッチ娘も多い一方、好きな相手に好意の表現としてビッチ状態を曝け出すタイプや、金銭や作戦など自己の利益のために敢えてド淫乱になるタイプなども存在しており、ビッチとしてのキャラクターはそれなりに多彩と言えるでしょう。
ThankYouVeryBitch3.jpg  1名のみ、ぺたんこ貧乳なロリボディの持ち主が存在しますが、その他のJKガールズ達に関しては、もっちもちな垂れ気味巨乳~爆乳とこれまたボリューミィな桃尻、そしてたっぷりと開発済みのパイパンま○こを装備する肉感ボディの持ち主(←参照 人のセックスを見るとビッチさんは我慢できなくなるのだ! 短編「SUMMER BITCH」より)。
  柔らかい質感と充実の重量感のバスト&ヒップを武器とする、非常にストレートなセックスアピールを有するボディデザインではあるのですが、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさを明確に有しつつ、少年/青年漫画的な明るさや健康さの印象も先行する絵柄もあって、女体描写の煽情性が過度にならないバランスの良さは魅力的であると評し得ます。
また、前述のキャッチーな性格付けに加え、この明るい印象のある絵柄は、暗さ・重さを排除した上でのビッチガールズ大暴れという作風によくマッチしているとも感じます。

【キュートガールズ達のお下品なセックス耽溺描写】
  ヒロイン達の性衝動の赴くまま、もしくは男性の欲望を即座に受け入れてセックスに突入していくため、エロシーンの分量はページ数に比して十二分であり、ぶっかけ・ゴックン・中出し連発の複数ラウンド制で突っ走ります
セックスの攻防において男性が有利であるケースもあれば、終始女性がリードするケースもあるのですが、いずれにしてもヒロイン達が自らの肢体を存分に活用して、積極的にセックスの快感を高め、楽しんでいくことは共通しています。
  前戯パートはヒロインの積極性を存分にアピールする役割を果たしており、瞳にハートマークを浮かべてうっとりしながらち○ぽにしゃぶりついたり、口内射精された白濁液を舌に乗せてアピールしてからゴックンしたりと、自らも発情スイッチをオンにしながら男性を更にやる気にさせる痴態を示しています。
ThankYouVeryBitch4.jpg  男女双方ともすっかり性欲が燃え盛り、抽挿パートに移行すれば、乳揉みなどで肉感ボディのモチモチ感を満喫しつつ淫乱ま○こに遠慮なしのパワフルピストンを加えており、透過図や断面図で肉棒を最奥までがっつり銜え込む様子と、淫語も遠慮なく絡めてぶっかけ&中出しをおねだりしたり状況を説明したりなエロ台詞とでヒロイン達の見事なビッチっぷりを活写(←参照 短編「アストロガール」より)。
  日常パートの可愛さは何処へやら、時々用いるだらしのないアへ顔や目も当てられないお下品な白痴系エロ台詞など、派手なエロ演出が多いのですが、それらのエロ演出が女性を快楽で蹂躙する嗜虐性の表現としてではなく、好きモノなビッチさんを真に満足させられたという充実感に繋がっているように感じるのは面白いところ。
  大量の愛液でぐちゃぐちゃになったビッチま○この最奥で子宮内に白濁液を注ぎ込む断面図付きの膣内射精や、二本挿しなどで絡められるアナル中出し、上下のお口をフル活用な乱交セックスでの中出しに追加のぶっかけ、たっぷり中出しした後にぽっかり開いた穴から白濁液が漏れだす追撃描写など、射精シーンやそれに関連する描写を多数設けるエロ展開の構成となっており、ヒロインが遠慮なく搾り取ることもあって概ね早漏展開ですが、ビッチガールズ達の勢いの良さ・パワフルさを感じ取らせるには好適な作りとも言えるでしょう。

  看板に偽りなく、明るく元気なビッチガールズ達にお礼を言いたくなる優良抜きツール。漫画チックなポップさやキャッチーさと、エロの濃厚さ・パワフル感の独特のケミストリーが大きな個性であり魅力であると評したいところ。
個人的には、ベリショで爆乳のウェイトレスさんがおっさんの特大ち○こに蕩けまくりな短編「満足喫茶店へようこそ」と仲良しJKコンビのち○ぽ喰いまくりライフが頼もしい連作「サンキューベリービッチ」に愚息が大変お世話になりました。ビッチガールが大好きな諸氏はマストバイな逸品でございますよ。

Zummy『黎月』

DarkMoon.jpg TVアニメ版『のうりん』第7話「号泣サラダ」を観ました。主人公の誠実な農業への想いへの語りと林檎ちゃんのエピソードもあって二人の仲も急接近かな?と思ったら、また全く違う、百合百合しい方向に進んでしまって、いい意味で唖然としました。
あと、アラフォー美人教師・ベッキーの登場頻度がここのところかなり低いのですが、次回には期待していいんですかね?

  さて本日は、Zummy先生の『黎月』(ヒット出版社)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『幼殖』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
暗く妖しい雰囲気の中、男性の欲望や孤独の贄にされるロリータ少女達の悲劇と凌辱を描いた作品集となっています。

DarkMoon1.jpg  収録作は、融資の代償として分家の少女・瑠花が本家の息子・桐馬へと嫁ぐことになり、一族の確執と繰り返されていく少女達への凌辱に巻き込まれていくことになるタイトル中編「黎月」全5話(←参照 囚われの幼な妻 同中編第1話より)、読み切り形式の短編3作+前単行本の宣伝漫画掌編4P。
宣伝掌編を除き、1話・作当りのページ数は16~26P(平均24P強)と中の上クラスのボリュームで安定。中編・短編共に重厚なストーリーテリングが為されているため読み応えは強く、エロの分量も十二分に用意されている作品構築と言えます。

【少女達に押し付けられる“救い”という歪み】
  ほのぼのハッピーロリータ系も描ける作家さんですが、前単行本に引き続き、今回もダークでウェットな雰囲気の中で無慈悲なロリータ凌辱を描いており、表紙絵から想起される通り、重苦しい1冊となっています。
  因習を抱え込み、親族間の確執を内包する一族、幼な妻を娶りながら彼女をある意味では放棄し、次々と少女を毒牙にかける主人公が抱える強烈な妄執、その毒に染まり背徳の快楽に耽溺していく周囲の登場人物達と、古き良き和風ミステリ的な雰囲気を有するタイトル中編は、タイトルの黎月(暗い月)が示す通り、登場人物達が抱え続ける歪みを妖しく暗く描き出しています
複数の世代にまたがる年代記の様相を呈しており、登場人物の多さやファンタジー的な要素も抱えている為、非常に複雑なシナリオであり、また、いくつかのキーポイントの詳細については敢えて詳しい説明を施さないため、二読三読を要する作品と言えます。悪く言えば取っ付き難さはあるのですが、それだけの深みや広がりのある作劇であると評したいところ。
  過疎対策で幼い少女と男性の縁組みという名のセックス斡旋を行う村を描く短編「Engage」、おとぎ話のような世界観を有しながら少女を襲う惨劇を描く短編「SILK」、フィルム・ノワールを思わせる短編「CREA」など、短編作に関してもそれぞれ明確な様式を押さえた作劇が魅力的でありつつ、いずれも男性の欲望に翻弄される少女達を描くことは共通しています。
DarkMoon2.jpg  ある人物への叶わぬ妄執を持ち続ける故に少女を凌辱し続ける中編作の主人公・桐馬が代表的ですが、自らの喪失感や孤独、後悔などを少女を抱くことで解消しようとする男性が多く、時に強制的に、時に自発的に少女達はその体を以て彼らの心を慰めることになります(←参照 彼女は天使たり得るのか 短編「CREA」より)。
それは単なる性的欲望で少女を食い物にすることよりも、遥かに罪深いものとして描かれており、彼らは本当の意味で“救われる”ことはありませんし、その歪みを押し付けられた少女達は憎悪と虚無を抱え続けることになります。各作品において重く苦い余韻を残すラストは、少女達の無残な痴態で性的興奮を覚える読者にこそ強烈な痛覚を残すものと言えるでしょう。

【冷たい雰囲気をまとうロリータ美少女達】
  中編作は複数の年代を描くこともあって、少女であった登場人物が成長した姿でセックスシーンが投入されることもあるのですが、それらはストーリー的にもサブ的な扱いであり、基本的にはローティーンの幼い少女達で統一されたヒロイン陣となっています。
主人公にとっての幼な妻や異母妹、姉などの一族の少女達やメイドが登場する中編作、ピュアな田舎娘や西欧風の世界観のお嬢様、人形を抱えた不思議な少女などが登場する短編群とそれぞれ独特な雰囲気を有するキャラクター設定も特徴の一つ。
特に中編作においては、容姿として一つキーファクターとなる美しく濡れ光る黒髪や黒の清楚なドレス姿など、黒の色が印象的なキャラデザインであり、背景描写などと併せて重く暗い雰囲気作りに貢献しています。
  漫画チックな派手さこそないものの、男女共にキャラクターの感情表現に上手さが光る作家さんであり、特に少女達の怒りや憎しみ、喪失感といった負の感情の鮮烈な描き方は作劇の方向性と相まって強い印象を残すと評し得ます。
DarkMoon3.jpg  前述した通り、成長した段階でのセックス描写もあり、並乳~巨乳のハイティーン~成人ボディが登場することもしばしばありますが、あくまでメインは幼い貧乳ボディ。肉付き弱めの体幹にぺたんこバストと、グレースケールでツヤツヤ&スベスベ感を殊更に強調する鏡面使用の股間とを組み合わせており(←参照 中編「黎月」第2話より)、その弱さ・儚さが背徳感を強く高めています。
アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーネスやデフォルメ感に由来する萌えっぽさなども含む絵柄ですが、冷たさや鋭さを含む絵柄は独特のクセがあるタイプ。多少好みが分かれる可能性はありますが、丁寧な描き込みと心情描写を含めた繊細な表現ができるタイプであるため、個性を魅力として表現できていると個人的には考えています。

【一方的な欲望だけが爆ぜる無慈悲な凌辱エロ】
  中編・短編共にストーリーを重視した作りとなっていますが、十分なページ数もあってエロシーンは抜きツールとして標準量を確保。ただ、中編作では複数の組み合わせやシチュエーションが用意されることもあってやや小刻みなエロ展開になりがちで、早漏展開気味ではあります。
  前述した通りに凌辱エロがメインとなっており、歪んだ欲望や執念に駆り立てられる男性達に心や体を無理矢理拘束され、幼い肢体を蹂躙される様は無慈悲な空気が漂っています。和姦シチュエーションも少なくないのですが、心を擦り切れさせた結果であったり大人達の都合に翻弄されたためであったりと、その背景を考慮すれば決して幸福なものではないと言えます。
DarkMoon4.jpgエロ演出面でも、少女達の精神的な“充足”を描くことはほとんどなく、一方的な欲望の押し付けに痛みや苦しさを感じて体を痛々しく反応させ(←参照 中編「黎月」第3話より)、男性側が一方的に台詞をまくし立てるのに対して、ほとんど恐怖と苦痛に心を蝕まれてほとんど無反応になってしまうなど、非常に非対称な性行為として描かれていることが特徴的。
  前戯パートでは少女のスベスベとした肢体を舌や指で愛撫する描写や、小さな口に肉棒を含ませ口腔内に白濁液をぶちまける描写を投入しており、これらの行為においても一方的に肢体を弄んだり奉仕を強要したりといった独善的なものとして描かれる傾向にあります。
ぷにぷに&スベスベの女児ま○こに剛直を無理矢理に挿入して開始される抽挿パートは、苦痛と恐怖に必死で耐える少女の姿を見下しながらキツイ秘所を子宮口までゴリゴリと削る様にピストンする様子を描いており、効果的な断面図の多用もあって非常に嗜虐性・征服感の強い描き方。
  断面図・透過図も絡めつつ強烈な感覚に支配された少女の肢体の最奥で白濁液を弾けさせるフィニッシュシーンは、痛々しさも喚起する強烈な演出と大ゴマ~1Pフルのダイナミックな結合部見せつけ構図によってアタックの強さを叩き出しており、そこまでのタメにやや欠けるケースもありつつ、明確な抜き所として機能しています。

  読み手を選ぶ作品であるのは確かですが、丁寧に練り込まれたストーリー性とそれと合わさることで抜きの実用性もストーリーとしての意義も高まる性描写は非常に魅力的であり、この作家さんの作品の中でも頭一つ抜けた秀作であると評したいところ。
少女が垣間見せた優しさと読後に残る虚しさと哀しさの対比が素晴らしい短編「CREA」も非常にお勧めですが、絡み合う愛と憎を退廃的な雰囲気の中で描き出した中編「黎月」が最愛でございます。お勧め!

平間ひろかず『ゼッタイ交尾宣言』

BeSureToFuckMe.jpg 雲田はるこ先生の『昭和元禄落語心中』第5巻(講談社)を読みました。重く心に残る過去のエピソードが長く語られてきた分、与太郎の底抜けの快活さ・前向きさが前以上に心地よく、頼もしく感じますね。
樋口先生の“まるで落語界の死神だよ”の台詞はズシンとくる印象的なもので、ここで“死神”つながりにしてきたかと感じたところ。決して落語界の”命の灯”が消えてしまうオチでないことを与太郎には期待したいですよね。

  さて本日は、平間ひろかず先生の初単行本『ゼッタイ交尾宣言』(ワニマガジン社)のへたレビューです。誘惑するような表紙絵ですが、カバー下との対比は収録作(短編「ワタシノホント」)の内容と合致していて面白いところです。
倒錯的な要素も適量で絡めつつ、キュートで積極的なヒロインとの和姦エロが詰まった1冊となっています。

BeSureToFuckMe1.jpg  収録作は、家政婦のお姉さんの無防備な姿にムラムラしていることがバレた主人公は彼女に射精管理されちゃって~な短編「もういくつ寝ると・・・❤」(←参照 生殺し中)+家政婦さんの妹も登場の描き下ろしの続編12P、および読み切り形式の短編10作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均18P強)とやや控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な分量で安定。短編メインということもあってボリューム感には欠ける傾向にありますが、キャラ立てを的確に為すシナリオパートとエロシーンとがバランスよく組み合わさった作品構築という印象があります。

【ヒロイン側の積極性で駆動するシナリオ】
  後述する様に作風には方向性の差異がある程度認められますが、若い男女の性欲や性的好奇心がシナリオを駆動していることは共通しており、そのストレートさもあって、エロシーンへの突入をスムーズに仕立てることに貢献
b5a12d2d.jpg
男女双方ともに性欲を発揮するこの展開において、男女いずれかが主導権や明確な能動性を有することでエロシーンへの雪崩込みとエロシチュエーションの形成を成しているのが作劇面における大きな特徴と言えます。
男性側が主導権を握るケースもあり、男性への好意を持ちながらも恥ずかしいプレイなどで羞恥心や戸惑いを感じるヒロインの可愛らしい姿を楽しめますが、ヒロイン側が強い積極性を示すケースの方が今単行本ではメイン(←参照 妹ちゃんに押し倒されて 短編「拝啓愛しの王子様」より)。
  エッチに積極的なヒロインについては、棚ボタ的なウハウハ感につながるケースもあると同時に、前述した短編「もういくつ寝ると・・・❤」の様に女性側に支配されるM的な喜びに繋がるケースもあり、あっけらかんとしたラブコメ・エロコメ系統とは雰囲気が微妙に異なる印象もあります。
近親相姦的なシチュエーションや羞恥系プレイ、姉妹丼などの要素も含め、多少倒錯的な要素を含ませることが多く、性行為への能動性における男女間のアンバランスと合わさることで効果を発揮していますが、短編「秘密の華」を除けば恋愛要素なども含む和姦エロであり、背徳性に強く踏み込むことなく、概ね平和なまとめ方になっていると言えます。
  コンビニ誌的な読み口の良さをしっかり意識した作劇であるのは美点であると同時に、シナリオの快活さと適度な背徳感が混和することなく、それぞれ個別に存在している感があり、やや尻切れトンボな印象のある各ラストなども含めて中途半端さが全般的に目立つと感じます。

【ぺたんこロリ系ボディとスレンダー巨乳お姉さんボディ】
  年齢不詳の人外ヒロインも複数名存在しますが、彼女達の見た目の年齢も含めてヒロインの年齢層はコンビニ誌初出としては比較的幅広く、ロー~ミドルティーン程度のロリ系美少女から20代前半~半ば程度と思しき綺麗なお姉さんタイプまでが登場しています。
  お兄ちゃんラブなあまりにエロビデオレターを送りつける妹ちゃんや(短編「拝啓愛しの王子様」)、主人公を翻弄する女ご主人様タイプのお姉さん(短編「もういくつ寝ると・・・❤」)、純真無垢なあまりに好きな男性にエロ調教されることになるお嬢様(短編「秘密の華」)など、ポピュラーなキャラクター属性をエロに直結させたヒロインが多いのが特徴的。
シナリオパートは総じて短めですが、性格付けや主導権の有無がエロシーンにおいても明瞭に示されている為、特段の新味こそ感じないものの、ヒロインのキャラクター性の魅力は作品を通じて確実に立てられていると評し得るでしょう。
BeSureToFuckMe3.jpg  年齢層が幅広めなこともあって、ヒロインのボディデザインはぺたんこ~貧乳のロリ系ボディと、ぽよんぽよんの柔らか巨乳をお持ちで等身高めのスレンダーボディの双方が登場。基本的には、思春期ガールならば前者(←参照 年上幼馴染ですが貧乳ガール 短編「ヌレ☆ナツ」より)、年上のお姉さんタイプならば後者という傾向にありますが、姉妹ヒロインとの3Pシチュエーションなどでは両方のタイプが登場することもあります。なお、ロリ系ガールも含め、濃淡の差こそあれ皆さん茂みの生えた股間なので、ヒロインのお股がツルツル仕様じゃないと嫌な諸氏は要留意。
なお、スレンダー巨乳お姉さんと貧乳ロリっ子とでは明確に描き分けが為されていますが、どちらも肉感を前面に押し出すタイプではなく、良くも悪くも端正にまとめたボディデザインと感じます。
  細かく描線を描き込んでいる反面、粗さ・乱れも目立ちやすいタイプではありますが、適度なオサレ感とキャッチーさを有する快楽天系列らしい魅力的な絵柄であり、表紙絵との齟齬も少なめ。初期から絵柄の完成度が高めであることもあって、初単行本としては絵柄の変遷もかなり小さい方であると言えるでしょう。

【オーソドックスなエロ演出の適量投入】
  男性をエロに巻き込んでくるヒロインや、逆にヒロインの純真さを利用して意地悪しちゃう男性などの存在により、エロシーンへとサクサク雪崩込んでおり、特にエロシーン前半では男女いずれかの優位性・主導権がエロシチュエーションの形成に大きな影響を及ぼしています
思春期の少年少女の嬉し恥ずかし初エッチや、超積極的な暴走ガールズによる主人公押し倒し、年上お姉さんに飴と鞭で翻弄されるシチュエーション、はたまた恋愛感情を利用した調教プレイなど、作劇の多彩さもあってエロシチュエーションも様々なタイプが存在しますが、基本的には双方の積極性が素直に発露させる和姦エロでまとめられていると言えるでしょう。
  前述した通り、変態チックな要素や背徳的なシチュエーションのアクセントを有していますが、プレイそのものに特殊性が強いタイプではなく、美少女ヒロインの積極的な愛撫や口淫に翻弄されたり、逆にその柔らかボディを満喫してヒロインを恥ずかしがらせたりな前戯パートと、前戯パートですっかり準備万端となった秘所に挿入しての抽挿パートとで構成。
BeSureToFuckMe4.jpg  演出手法に関しても、十分なアタックを持たせつつも、質的に過激に過ぎたり量的に過剰であったりしないようなバランスを心掛けている印象が強く、ヒロインの蕩けた表情付けで彼女達のキュートネスをエロシーン中でしっかり維持させつつ、露骨な結合部見せつけ構図や乱れた描き文字で表現されるエロ台詞の適量での投入などで十分な陶酔感を形成しています(←参照 短編「スウィートラボ」より)。
その一方で、表情や結合部などのアップ描写を多数取り揃えるために小ゴマが詰まった窮屈な画面構成になってしまったり、結合部見せ付け構図をアピールするために不自然なポージングになってしまったりと、演出手法を意識する余りに肝心の画面が硬直してしまっているのは、エロシーンで荒れがちな絵柄のブラッシュアップと共に改善すべき点でしょう。
  1回戦をじっくりと描くケースもあれば、前戯パート・抽挿パートの双方に射精シーンを投入する複数ラウンド制のケースもありますが、どちらかと言えば複数ラウンド制の方がメイン。フィニッシュは羞恥と快感、高揚が入り混じった官能的な表情を浮かべるヒロインに白濁液をびゅるびゅると膣内に注ぎ込んで絶頂に導く様子を、結合部を大いに見せつける大股開きな構図で大ゴマ~1Pフルの分量にて投入しています。

  ヒロインのキャラクターとエロのシチュエーションがしっかり結びついており、またエロ・シナリオ共に幅広い層に受け入れやすいよう、新味や独自性は敢えて排除してバランスよく仕立てているという印象です。
個人的には、スレンダー巨乳な彼女さんにちょっぴり意地悪なプレイをしつつもなんだかんだラブラブな短編「今日はなんの日?」が最愛でございます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ