2013年12月

あまぎみちひと『堕淫ノ刻印』

EngravedOfCorruption.jpg 三部けい先生の『僕だけがいない街』第3巻(角川書店)を読みました。18年前の事件の核心へと徐々に近づいていく中で、その黒幕による凶悪かつ狡猾な攻勢が続いており、ハラハラさせられる読書感になっています。
足掻けば足掻くほど他者を巻き込む苦しさを乗り越えていけるかと思いきや、捕まってしまい今後どう事態を打開するのでしょうかね?

  さて本日は、あまぎみちひと先生の『堕淫ノ刻印』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『めがぱい』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
爆乳&巨尻なむちむちボディのファンタジーヒロイン達が異種姦やら乱交凌辱やらで白濁塗れの痴態を曝け出すキルタイム伝統のファンタジー凌辱エロとなっています。

  収録作は読み切り形式の短編9作+描き下ろしおまけイラスト2P+おまけ4コマ漫画1P。
なお、Lilith制作のゲームをコミカライズするLiliTHコレクションについては「Monster Survive」と「虜囚市場」の2本がコミカライズされていますが、2作とも新堂エル先生が原画を担当したものであり、帯で推薦文を書いているのもその由縁でしょう。
1作当りのページ数は12~20P(平均18P)と書店売り誌初出としてはやや控えめな部類。もっとも、エロシーンは濃厚かつ十分な分量を有しているので、抜きツールとしての満腹感は相応に高いと評し得るでしょう。

【ファンタジー凌辱エロのお約束をしっかり踏襲】
  今単行本で言えば、ドラゴンすら打ち倒す剛力無双の持ち主ながらぽわぽわと天然気味のミノタウロス族のお姉さんが教え子の少年達と(性的な意味で)親睦を深める短編「もーぱい!メリスト先生」の様な、明るく優しい雰囲気のコメディ系作品も得意な作家さんですが、今回はもう一つの主軸であるハードなファンタジー凌辱エロがあくまでメイン。
魔物や魔法が存在する剣と魔法のRPG的世界観や、女軍人達が活躍するSFチックな世界観など、キルタイム系ではお馴染みの作品設定を擁していますが、短編オンリーということもあって、それらのファンタジー設定を掘り下げていくタイプではなく、ヒロインとエロシチュエーションをお膳立てすることに徹した作劇と言えます。
EngravedOfCorruption1.jpg  気の強い女性軍人が姦計にハマって凌辱調教に晒される展開、魔女裁判にかこつけて貴族の娘を魔物の苗床にする展開、気高い戦乙女(ヴァルキリー)が見下していたオーガ達に騙されて凌辱される展開など(←参照 王道はやはり良いものです 短編「選定者の黄昏」より)、ファンタジー凌辱劇として王道的な展開を用意し、問答無用でファンタジーヒロインを快楽で征服するストロングスタイルを示しています。
ストーリー序盤で仕掛けられる謀略や裏切り、運命の暗転などによって一度凌辱の惨禍に捕えられてしまえば、加速度的に事態が悪化していき、快楽に心と体を蝕まれて回帰不能点を超えてしまうという展開が基本であり、シナリオ展開としての面白みには欠けますが、そのパワフルさでグイグイと読みと抜きを牽引しています。
  また、明るいエロコメ系ならばあっけらかんと楽しいまとめ方、凌辱系ならきっちり悲惨なバットエンドにするまとめ方と、個々の作劇において方向性が明確なのはこの作家さんの美点であり、逆転劇や救済劇によって凌辱エロとしてのソリッドさを減じないのもポイントと言えます。

【爆乳&巨尻な肉感ボディの程好い下品さ】
  ファンタジー作品ということもあって年齢層が不明なヒロインも多いのですが、見た目の印象としてはハイティーン級の美少女から20代半ば程度の綺麗なお姉さんタイプの女性キャラクターが登場。後述する様に、むちむちした肢体描写が大きな特徴であるため、ロリっぽさのあるキャラクターはほぼ登場しません。
プライドが高い貴族のご令嬢や、魔族と政略結婚させられたお姫様、おっぱいにヒーリング効果がある爆乳なミノタウロス族の女戦士、気高さをまとうヴァルキリー、凛々しい姿の女性軍人(ハイエルフな女軍人もいるよ!)などなど、ファンタジー系らしい設定のヒロインを多彩に用意しているのもセールスポイントでしょう。
また、お姫様のドレスや女戦士の露出度の無意味に高い鎧装束、ミニスカ軍服など、エロ漫画らしいチューンナップをしつつ設定に合わせた衣装を投入しているのも、“ファンタジーらしさ”を増強する要素であり、着衣セックスが基本となっているのも○。
EngravedOfCorruption2.jpg  女体造形としては、全身むっちりとしたボディに柔肉がたっぷり詰まった巨~爆乳と負けず劣らずの量感の巨尻を組み合わせたグラマラスボディで概ね統一(←参照 ゴウランガ!女軍人のむっちり二段重ねである! 短編「飽食者の楽園」より)。乳・尻・太腿のお肉感(造語)を前面に押し出したボディデザインである分、下品さ・猥雑さをたっぷり織り込んでいると言え、ピーキーさもありながらギリギリでボディバランスを破綻させないバランス感覚があると評し得ます。
  なお、この肉感ボディを制圧するに足る魔物やら魔獣やらに関しては、その禍々しさや重量感の表現をするのが上手い作家さんなのですが、ヒロインの痴態を描写することに専念する分、あまりコマ内に移り込まないのが個人的にはちょっと残念。
斯様にド直球のエロメインのボディデザインでありつつ、絵柄そのものはキャッチーさのある二次元絵柄であることは印象を極端にしない一つのポイントでしょう。比較的太めの描線や、ベタ・トーンの丹念な修飾によって作画に重さ・濃さがあるのも凌辱エロの雰囲気によくマッチしていると言えます。

【アへ顔乱舞&白濁液塗れのファンタジー凌辱】
  ファンタジー凌辱エロとしての鉄板展開を踏襲していることもあって、サクサクとエロシーンに突入しており、異種姦や乱交凌辱、媚薬セックス、触手凌辱等のアブノーマルなエロシチュエーションを十分量楽しめる構成となっています。
EngravedOfCorruption3.jpg前半ではヒロインの嫌悪感や恐怖感を描き出しつつ、度重なる責めや魔法等の便利設定の効果などによって後半では性的快感に半狂乱となる痴態を曝け出す、これまた王道のエロ展開が基本。その展開の中で、前戯パートならばやたらと粘度の高い白濁液のぶっかけ、抽挿パートならばアナルや膣への大量の白濁液注入などによって複数ラウンド制を徹底しており、ヒロインの肉感ボディがドロドロの精液に塗れるハイカロリーな絵を提供しています(←参照 魔物の媚薬精液塗れに 短編「魔女の刻印」より)。
加えて、上述したヒロインのむっちむちボディを存分に生かしたエロ作画を連発させており、爆乳がばるんばるんと揺れる様子や、大きなヒップが突き出されるバックからの構図、大股開きで結合部を見せつけると共に乳・尻・太腿のずっしりとした肉感を強調する構図などを随所で投入。これに比べると小ゴマはややごちゃごちゃした印象もありますが、断面図や結合部アップ描写などのストレートな淫猥さがあるもので情報量を増しています。
  圧倒的な快楽でヒロインの理性や抵抗力をねじ伏せるという描き方になっているため精神的にはともかく、肉体的な苦痛描写は控えめ。ただし、爆乳化させてのニプルファックや、大量の膣内射精の連発による疑似ボテ腹化や本当に妊娠させてのボテ腹化、巨大な肉棒による子宮内まで達するピストンなど、行為としては過激なものが連発されています。
EngravedOfCorruption4.jpg過激な行為が異常な快楽を生むというエロ漫画的な方程式に忠実であり、エロ演出は過激なものを各種取り揃え。半狂乱になって快感を絶叫する下品なアへ顔や大量の液汁描写、言葉にならない濁音塗れのエロ台詞などを特に後半で間断なく投入し、かなり攻撃的な描写に仕上げています(←参照 短編「カワルカラダ」より)。
  前述した通り、複数ラウンド制のエロ展開なのですが、中出し&ぶっかけでアクメを迎えるヒロインの痴態を大ゴマで投入し、ここで終わりと見せかけつつ更にブーストをかけており、ヒロインの乱れ切った痴態とぶっかけ中出し連発を再投入。そして、1Pフルで白濁液のシャワーの中でアへ顔アクメを曝け出すヒロインを描いてここで本当にフィニッシュという満腹感の強さは非常に魅力的で特筆すべき点でしょう。

  最近では、オークと姫騎士みたいにネタとして扱われることもありますが、ファンタジー凌辱のお約束展開は王道ゆえの強力さ・安定感があることを如実に示す1冊と言えるでしょう。
個人的には、もはや様式美の組み合わせである戦乙女×オーガ軍団な短編「選定者の黄昏」と、女軍人コンビが官僚たちの性奴隷に~な短編「飽食者の楽園」に愚息が大変お世話になりました。ファンタジー凌辱がお好きな方にお勧め!

焼肉キング『オフ❤レコ』

OffRecord.jpg 速水螺旋人先生の『大砲とスタンプ』第3巻(講談社)を読みました。ボイコ曹長、あんな可愛らしい褐色肌美人の奥さんをお持ちで大変羨ましい。きっと家では肝っ玉母ちゃんなんでしょうなぁ。
しかし、ラドワンスカ大佐は思慮深く優しい性格の軍人ですなぁ。内部で色々ゴタゴタやっているのを見ると大公国軍と帝国軍の蜜月も果たして続くのか?と思ってしまいます。

  さて本日は、焼肉キング先生の初単行本『オフ❤レコ』(ヒット出版社)のへたレビューです。阿吽が誇る大型新人の単行本が今年の内に発売となって真に重畳。
むちむち肉感ボディのキュートなお姉ちゃんヒロイン&妹ヒロインとのラブラブHが大いに楽しめる1冊となっています。

2a9e36a2.jpg  収録作は、突然出現したロリっ子は未来から来た主人公の娘であると主張し、主人公と義理の妹が結婚&エッチしないと消えてしまう言いだして・・・な連作「ミライから来ました!」前後編(←参照 ロリっ子がそんなジェスチャーしちゃいけません! 同連作前編より)、アイドル声優を目指すも演技が全くもって駄目駄目なお姉ちゃん(処女)に来たのはエロアニメのお仕事のオーディションで!?な短編「オフ・ザ・レコード」+フルカラー番外編4P+短編「ね・が・い」とのダブル後日談短編10P、および読み切り形式の短編3作。
収録本数こそ多くないものの、後日談やおまけ番外編を除き、1話・作当りのページ数は24~44P(平均33P)と個々にかなりボリューム感のある構築となっています。お話的にもある程度の読み応えを持たせつつ、基本的にはエロシーンの量的充実感が魅力なコンストラクションであると言えるでしょう。

【一工夫を施した甘く優しいラブエロコメディ】
  お姉ちゃんヒロインか妹ヒロインをヒロインとして投入する作品で統一されていますが、近親相姦の背徳性に踏み込むタイプではなく、ごくオーソドックスなラブコメ系統の作風で統一されています。
とは言え、コミカルさを程好く含みつつもコメディとしての勢いで突っ走るタイプではなく、十分なページ数によって主人公とヒロインの関係性の深化やラブラブ感を適切に打ち出すことを可能としており、ラブエロ系として適度な読み応えに仕上がっていると言えます。
  自らの消滅の危機を救うべく未来の娘さんが両親である主人公と義妹を結び付けようとする連作「ミライから来ました!」のSF風味の味付け以外でも、催眠術を用いたエロトラブルや(短編「プリンよりおいしいもの❤」)、死期が近づく主人公のエッチなお願いをお姉ちゃんが叶えてあげようと頑張る展開(短編「ね・が・い」)、はたまた喧嘩番長の妹ヒロインが不良少女に拘束されてしまう凌辱シチュエーションなど(短編「葵クライシス」)、ラブラブ感を重んじつつ展開に一工夫を入れているのが大きなポイント。
c5a1d2eb.jpg前述した催眠セックスや、主人公の病気などは、あくまでヒロインの恋心を引き出すためのギミックであり(←参照 お姉ちゃんの真心が 短編「ね・が・い」より)、登場人物達を不幸にすることは決してなく、姉弟or兄妹達の恋路が幸福に叶えられる展開によって暗さ・重さは綺麗に払拭させていると言えるでしょう
  読み口の良さを企図していることもあって、恋愛関係の進展にご都合主義を感じることがない訳ではありませんが、特にヒロイン達の純粋な愛情を甘さたっぷりの演出で描き出すことによって作劇の濃度を高めており、安定感としてのオーソドックスさは有しつつも決して薄味に陥らない作劇であると評し得ます。
ラストシーンもちょっとコミカルに仕上げつつ、結ばれた主人公とヒロインの幸福感を優しく醸し出す描き方となっており、その微笑ましさで読後の印象を良くしています。

【もっちもちな柔らかお肉の巨乳ボディ】
  サブヒロインについては例外も存在しますが、前述した通りにヒロインは姉もしくは妹ヒロインであり(一名は義妹)、その両方とラブラブHに至る姉妹丼シチュエーションも存在。ローティーンのロリっ子である娘さんや、20代半ば程度と思われる働くお姉さん達も存在しますが、人数的にはミドル~ハイティーン級の制服美少女達がメイン。
天真爛漫でパパ大好きながら暴走気味な娘ヒロイン、クールでちょっとツンデレ気味な義妹、明るく優しいナースなお姉ちゃんに天然気味だが頑張り屋さんの可愛い系お姉ちゃんなど、ヒロイン設定は非常にキャッチーであり、ラブコメ系統の作品群らしい華やかや・賑やかさに貢献。
前述した通り、ヒロイン側の心情描写に一定の分量を割いていることもあって、属性だけで固めたキャラクターになっておらず、彼女達の恋心の熱量を十分に作品の中で表現できているのが一つのポイントでしょう。
07213856.jpg  ちんまいロリっ子である連作の愛娘ヒロインこそ、ちっぱいさんですが、お姉ちゃんヒロインでも妹ヒロインでも乳尻を中心として柔らかいお肉が適度に乗った肉感重視の巨乳ボディの持ち主。バスト&ヒップの描写も含め、照り&艶のある柔肌の表現と、もっちりとしたお肉が詰まった張りのある質感が身上と言えます(←参照 観よ!このぷるんぷるんおっぱいの質感! 連作「ミライから来ました!」後編より)。
  阿吽らしからぬ、と言っては大変失礼ではあるのですが、ひょころー先生などと同様に非常にキャッチーで華やかなアニメ/エロゲー絵柄であることも、美少女ヒロインの魅力を幅広い層に訴求できる一因であり、単行本通じての絵柄の安定感や程好く密度の高い作画による濃厚感もエロおよびシナリオの魅力を高めています。
このキャッチーな絵柄で、ボディデザインを過度にエロ優先にせずにヒロインのキュートネスを損なわない様に整えるバランス感覚があると同時に、各種淫液にぬめる舌や乳首、性器などの粘膜描写に、下品さをきっちり抑えつつ、十二分な淫猥さがあるのも◎。

【ヒロインのエロ可愛らしさを高品質&高濃度でお届け】
  上述した様に、各エピソードに十分なボリュームのある作品構築であるため、エロシーンはしっかり長尺であるため、抜きツールとして非常に優良。また、単にセックスのシークエンスを長く描くのではなく、恋愛感情による盛り上がりのブーストや1on1のセックスから3Pセックスへ移行するなど、長尺のエロシーンの中でしっかり切り替えをすることで単調になるのを回避しているのも高く評価したいポイント。
  不良に捕まった妹と脅迫されてセックスなどというシチュエーションもありますが(短編「葵クライシス」)、これもあくまで“プレイ”に近いものであって、いかなるギミックやシチュエーションを用いても愛し合う二人のラブラブHが描かれていることには変わりがありません
序盤こそ少々強引にエッチに至るケースもありますが、恋愛感情故に相手を強く求めるというスタンスであるため、和姦エロとしての魅力を損なうものではなく、また恋心を口にし、互いの感情を再確認することで行為が更に燃え上がり、フィニッシュシーンへ一気に加速していく流れの作り方も非常に滑らかで新人離れしている点。
OffRecord4.jpg  エロ演出としては、ヒロインが幸福感と肉体的快楽に包まれてトロトロに蕩ける陶酔感を重視しており、潤んだ瞳に紅潮した頬、涎も漏れ出すほどにふにゃふにゃになったお口で魅せる可愛らしい蕩け顔が非常に魅力的(←参照 メイドコスプレのお姉ちゃんをふにゃふにゃに 短編「オフ・ザ・レコード」より)。また、ハートマーク付きの擬音や嬌声なども、ヒロインのエロ可愛らしさを彩っており、パワフルさもありつつ単に手数やアタックの強さで押すのではなく、読み手の脳味噌をヒロインの愛らしさで飽和させるタイプと言えるでしょう。
ぱかりと大股開きでの結合部見せ付け構図やヒロインの肢体の存在感を強調する描写など大ゴマでの威力も十分ですが、しっかりと描き込んだ局所描写や各種のアップ描写などの小ゴマがしっかり情報量を増した上で大ゴマの間をつなぐ役割を果たしており、画面構成の安定感もレベルが高いと感じます。
  前述した様に途中での味付けの変化などもあって複数ラウンド制がきっちり為されるエロシーンであり、ヒロインのキュートフェイスへのぶっかけやアクメからのヒロインお漏らし描写などを投入する前戯パートと、アナル中出しや膣内射精を連発していき、フィニッシュは蕩けきった表情で甘い嬌声を上げるヒロインにたっぷり中出しする様を1Pフル~2P見開きのボリュームでがっつりお届けという強力な抜き所を形成しています。

  初単行本ながら非常に安定感があり、作劇でヒロインの魅力を高めつつ、それを活かしてエロ可愛らしさの波状攻撃で抜かせる長尺のエロは非常に信頼性が高いと言えるでしょう。これはなかなか凄い新人作家さんが出てきたもんだと思います。
個人的には、ラブリーなぺたんこロリっ子ヒロインとクールな巨乳メガネな義妹のエロ可愛さが両方ともたっぷり楽しめる連作「ミライから来ました!」がシナリオ的にも抜き的にも最愛でございます。ラブラブHの抜きツールをお求めの諸氏にお勧め!

くりから『ぱい☆ずり2』

PaizuriSecond.jpg 島本和彦先生の『アオイホノオ』第11巻(小学館)を読みました。同世代の人間が、大きなことを、しかも先駆者がほとんどいないことをやり遂げたのを目の当たりにして、心が大きく動揺したり、逆にワクワクしたりする“あの感じ”が実に生き生きと描かれていて素晴らしかったです。
しかし、例の件では、岡田氏の奥さんが制作現場に居てくれて本当に良かったと心底思いました。

  さて本日は、くりから先生の『ぱい☆ずり2』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『ぱい☆ずり』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
能天気なドタバタコメディとふわふわ巨乳が大活躍なパイズリ特化エロが楽しめる作品集となっています。

PaizuriSecond1.jpg  収録作は、クールな喫茶店なマスターが出してくれる美味しいコーヒーは、お客さんの心を開かせると共に、その悩みを解決するコーヒーの精霊が出現して!?な長編シリーズ「おっぱい喫茶バリスタ-えっちなお悩み、解決します-」全10話(←参照 モカの精霊さん 同長編第1話より)+フルカラー番外編4P+おまけ漫画2本(4Pおよび6P)、平和なお屋敷で働く巨乳メイドさん達のHな騒動を描く「メイドさん」シリーズ4作、および読み切り形式の短編・掌編4作+フルカラーイラスト集4P。
なお、おまけ作品を中心に前単行本で活躍した妖精さんがたびたび登場して一騒動を巻き起こしてくれています。
フルカラー作品が7本(計28P)と充実し、収録本数も多いのですが、その反面、おまけ作品を除いても1話・作当りのページ数は4~18P(平均10P)とかなり低め。シナリオ的な読み応えはほとんどありませんが、パイズリ描写を前面に出したエロシーンに関してはある程度のボリューム感を有しています

【かなり軽い口当たりのドタバタコメディ】
  美味しいコーヒーを飲みながらの会話劇や喫茶店という舞台を活かした優れた漫画作品は数多く存在しますが、今単行本の「おっぱい喫茶バリスタ」はお悩み解決という側面を有しつつ、紡ぎ出されていく叙情性や会話のやり取りの妙といったものとは無縁で、ごくストレートにエロまっしぐらな構成。
同作のお悩み相談は概ねエッチや女性との付き合いに関するものであり、そのお悩みに対応するコーヒーの精霊さん達が様々に登場して棚ボタ的にセックスに突入し、お客さんの悩みを解決したり、成敗したりなドタバタコメディとなっています。
0ff4c334.jpg精霊さんのライバルキャラクターが登場したり(←参照 ブルーマウンテンの妖精さんVSハワイコナの妖精さん 長編「おっぱい喫茶バリスタ」第7話より)、貧乳がコンプレックスだったマスターが魔法で巨乳化してパイズリにチャレンジしてみたりと、エロ絡みの騒動を引き起こすこともあるのですが、構成としてはオムニバス形式に近く、ストーリー全体として“ヤマなし・オチなし”となっていると言えるでしょう。
  フルカラー掌編群や他の短編においてもページ数が少ないこともあって同様の傾向にあり、あっけらかんと明るい雰囲気の中でエロシーンに軽々と進行していきます。
  作劇の印象は非常に軽く、ファンタジーとしての面白みもあまりないのですが、その分、単行本タイトル通りに“パイズリ”の印象が圧倒的に強くなっているのは美点であり、おっぱい特化のエロで魅せる意図が明確な作品構築であると評し得るでしょう。

【ふにゅふにゅと柔らかな巨乳描写】

  コーヒーの精霊さん達に、洋館のエルフメイドさん、魔法使いの少女など、ファンタジー作品らしい美少女ヒロイン達が登場しており、それらの設定が掘り下げられることは無きに等しいですが、様々なタイプの美少女が登場するということの分かり易さや賑やかさには貢献しています。
長編シリーズでは、様々なコーヒーの銘柄にこじつけられた由来する妖精さん達が登場しており、お客さんの性的な悩みに対応して、虐めてオーラを放つドMっ子やショタコンお姉さんタイプ、傲岸不遜なロリお嬢様、自由奔放な褐色娘さんなど、バラエティ豊かなヒロイン陣となっています。
  なお、男性キャラクターも登場するもののあまり目立ってはおらず、美少女に魔法でち○こを生やしたり、男性化させたりといった対応や、「メイドさん」シリーズでは洋館の主人は顔すら登場させない描き方など、女の子に意識を集中させるスタイルが非常に明瞭です。
  パイズリ特化というスタイルであるため、必然的にヒロインのバストは巨乳~爆乳で統一されており、貧乳キャラクターも巨乳化させてからのエロ投入を図るなど、ごく一部を除いてその意図は明確。
PaizuriSecond3.jpgこのたっぷりバストの描き方においては、張りや弾力を重んじたタイプではなく、ふにゅふにゅと柔らかく変形する柔軟さを強調したタイプ(←参照 やわっこいおっぱい 長編シリーズ第8話より)。もちもちとした弾力感を楽しみたい方にはやや不向きかもしれませんが、しっとりとした肌がち○こを包み込むパイズリ描写にはよく合ったおっぱい描写とも言えるでしょう。
  絵柄的にはオーソドックスでモダンなアニメ/エロゲー絵柄でり、美少女キャラクターも萌えっぽい可愛らしさを十分に引き出しています。単行本通して表紙絵通りの絵柄で安定はしていますが、コマ単位でクオリティにブレがある印象もあり、作画が安定する構図とそうでない構図の差異を減じるのは今後の改善点と感じます。

【巨乳パイズリが大変充実したエロ展開】
  各エピソードの分量が多くないため、たっぷり長尺のエロシーンとは言い難いのですが、シナリオパートが極短く圧縮されていることもあって、次のエピソードのエロシーンに即座に移動できるのは単行本としての利点。
PaizuriSecond4.jpgこの短めのエロシーンにおいて、前戯パートにおけるパイズリ描写をデフォルトで投入し、そこに十分な尺と抜き所を設けることがこの作家さんの最大の特長であり、ぷよんぷよんと柔らかい乳の感触を存分に味わいつつ、乳内射精やぶっかけを決める満足感はおっぱい星人の諸氏にとって快哉を叫ばせるもの(←参照 ぱいずりバンザーイ! 長編シリーズ第4話より)。
パイズリに関しても、ヒロイン二人を投入してのダブルパイズリに加え、通常?の正面から挟むパイズリ以外にも着衣状態でのパイズリや縦ズリ、下乳ズリ、パイズリフェラなど、各種のパターンを投入しているのもパイズリへの並々ならぬこだわりを示す点と言えるでしょう。
  フルカラー掌編を中心として、ひたすらパイズリ描写を投入してフィニッシュも乳内射精or顔射というエロ展開も多いですが、エロ漫画の標準メソッドに則ってパイズリで射精した後にパイパンま○こへのピストンも描かれているので、そちらもご要望の方は安心されたし。ただし、そもそも長尺のエロシーンでない上に、パイズリ描写を充実させている分、抽挿パートは短い傾向にあることは要留意。
エロ演出に関しては、あまり特殊なものや派手なものは用いておらず、ごくオーソドックスな蕩け顔で快楽への陶酔感を打ち出しつつ、おっぱいの量感を前面に出した構図や結合部見せつけ構図などのストレートな煽情性で勝負するタイプと言えます。
  絵柄の軽さ・薄さの印象が先行するため、個々の体パーツそのものの淫猥さは高くなく、それらをアップして魅せる小ゴマの多用が非常に散漫な印象を与えているのは一定の減点材料ですが、蕩け顔で中出し絶頂を迎える1Pフルのフィニッシュや巨乳をドンと正面に構えた大ゴマなど、大きいコマでの威力の高さで十分勝負できていると評し得るでしょう。

  キュートな美少女ヒロインのパイズリを楽しみたい!という諸氏にはマストバイである一方、そこらにあまり興味がないならば特別に買うべき理由はないとい、非常に割り切った1冊と結論出来るでしょう。キルタイムさんはこういったピンポイントを的確に狙う戦術に長けていると思います。
個人的には、様々なタイプの美少女ヒロインによるバラエティ豊かなパイズリが楽しめる長編シリーズが最愛でございます。

山崎かずま『H.O.M.E』

Home.jpg TVアニメ『キルラキル』第11話「可愛い女と呼ばないで」を観ました。可愛いよー!世界一可愛いよぉぉぉーー!!(様式美)あんな可愛い新キャラが出るならば、猿投山の早期退場も残念ながら許容したい所存。
彼女が流子の父親を殺害したと言っておりますが、なにか胡散臭いですよねぇ。鬼龍院母娘それぞれの謀も絡んで、続きが更にワクワクとしてくる展開となっています。

  さて本日は、山崎かずま先生の『H.O.M.E』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『美少女謝肉祭』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ヒロインの魅力を活かした青春ラブストーリーと健康ボディが快感に蕩けるエロシーンが楽しめる作品集となっています。

55837d58.jpg  収録作は、女性関係を半ば諦め気味であったオタク男子の家にサークル仲間の女の子が終電を逃して泊まることになり・・・?な短編「少女サニー」(←参照 “襲うぞ”と茶化したら・・・ 同短編より)+描き下ろしの後日談短編4P、および読み切り形式の短編8作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は20or24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで安定。短編オンリーの構成であるため、比較的コンパクトにまとまった作品構築となっており、程好い読み応えと標準的な尺のエロシーンが両立されています。

【お馬鹿系からしっとり系までの恋愛ストーリー】
  幻想的なストーリーや退廃的な雰囲気のインモラル系などの引き出しもある作家さんですが、今回の単行本ではポジティブな雰囲気の青春ラブストーリーで概ね統一。
お馬鹿ガールが恋のために奮闘するドタバタラブコメ(短編「ト――コ!」)や、頑張る野球少年にチアガールの女の子が(性的な意味でも)応援してあげる棚ボタ展開(短編「cheer!」)といった、明るさや勢いでテンポよく進行する作品もある一方、適度にしっとり感を付与した恋愛描写も目立ちます。
Home2.jpg思春期故の繊細さや、臆病さ、スレてしまったための自棄、はたまた中二病やらお馬鹿さんなど、不器用さを有する登場人物達を登場させ、それを台詞やモノローグによって滑らかに語り出しつつ(←参照 臆病を打ち破って 短編「少女フェイク」より)、恋愛やセックス、信頼関係を通じて男女が結ばれていく様を適度な抒情感を以て描いています。
  ラブコメ系からしっとり系や人情モノまで、総じてスタンダードな作りと言えますが、各ヒロインの魅力をしっかりと立てた上で、複雑な様で意外に単純でもある若い性愛を描いており、ウェルメイドな作劇と評し得ます。
加えて、ボーイ&ガールの初々しい初エッチを飼い猫の目を通じて語らせる短編「鈴木さん」や、真面目な男性の浮気Hと思わせてラストの一言で作品の印象をガラッと変化させる短編「in this love」など、ストーリー作りにおいて一仕掛けを設ける技巧も一つのポイントでしょう。
  悪く言えば、“オサレ”に構えたスタイルでもあるのですが、今回はいずれも日常劇をベースとしているため話自体に親しみ易さや安定感があり、エロ漫画的ファンタジーとしての王道的な魅力を無理なく織り込めていると感じます。

【日常感と華やかさのバランスが魅力のキャラデザ】
  女子大生程度の女の子や20代半ば程度と思われる勤労女性も数名登場しつつ、人数的には思春期まっただ中の女子高生キャラクターが過半数を占める主力となっています。
お馬鹿な妹キャラクターや不良っぽい外見&言動ながら根は純粋なギター弾きの少女、関西弁の暴走ガールに両親を亡くした悲しみを抱える大人しい少女など、ヒロインの設定は様々であり、時に漫画チックに楽しく、時にシリアスな側面を内包させたキャラクターとなっていることが、シナリオの多彩さにも寄与。
Home3.jpg  ロリっぽさを前面に出したキュートな妹キャラクターや、明るく元気なチアリーダーさん、黒髪ロングのクールな美少女など、華やかさ・キャッチーさの強いキャラデザインもある一方、そばかすオタク娘にメガネっ子(←参照 短編「鈴木さん」より)、クセッ毛で薄幸そうな少女、太眉関西弁ガールなど、地味なパーツを敢えて設けたキャラデザインも多く存在。
この地味で「普通」そうなキャラデザインを用いつつも美少女キャラクターとしての華やかさを同居させているのが美点であり、エロシーンでの可愛らしさの強化なども含め、華やかさと日常感の嫌みのない塩梅での折衷は、ストーリーテリングと同様にこの作家さんの特長と言えます。
  バストに関しては並乳クラスからたわわな巨乳さんまである程度の幅がありますが、乳尻以外の体幹も含めて柔らかいお肉が程好く付いた健康的な肉感ボディで共通させています。やや地味なタイプであるのは確かですが、そのもっちりと柔らかな質感やモンゴロイド的な肉付きから連想される温度感を感じさせることで実用性を下支え。
  比較的軽やかな描線を高過ぎず低過ぎずな密度で描き込み、これまた程好い修飾を施す絵柄は、オサレ感を十分含んだ上でクドさがなく、キャッチーなタイプ。カラーの表紙絵と中身の絵柄の齟齬もほとんど無く、美少女キャラクターの華やかさと親しみ易さを同時に引き出しています。

【ふっくらボディを熱っぽく蕩けさせるエロ描写】

  この作家さん自体は雰囲気の良さを重視するスタイルと言えるのですが、抜き最重視のエンジェル倶楽部掲載作ということもあって、エロシーンは十分な密度と尺を有しており、ヒロインの魅力も合わさって抜きツールとしての有用性はしっかりとしています。
セックスに至る経緯は様々ですが、いずれにしても恋愛感情や信頼感情に基づく和姦であり、男性・女性のいずれか一方に主導権を偏らせずに双方が相手を求める行為として描いています。
0879335e.jpg  行為そのものも比較的穏やかであることに加え、エロ演出に関しても過激さを追求するタイプではなく、ヒロインのふっくら柔らかボディを存分に見せつけつつ、火照った表情や小さ目の描き文字で表現されるハートマーク付きの嬌声などで。美少女ヒロインの可愛らしさをきっちり維持した痴態描写を彩っています(←参照 短編「少女メロディ」より)。
また、恋愛セックスの描写としては男性のボディの描写を控えるスタイルであり、主観構図・AV構図を織り交ぜて様々なアングルからのヒロインの肢体描写を連続させています。結合部見せつけ構図や性器のアップ構図などもありますが、露骨さは比較的少なく、肢体全体の肉感や温度感で勝負するスタイルであると言えるでしょう。
  男性の反応をうかがいつつ徐々に蕩けていく表情でち○こにご奉仕するフェラやパイズリ描写などを前戯パートで投入することもありますが、どちらかと言えば抽挿パートの比率を高める傾向にあり、抜かずの2連発といったエロ展開も充実しています。1回目の射精後には体位を入れ替えたり、ヒロインの反応を更に高めたりと、抽挿パートの中で魅せ方を変えているのもピストン運動の描写の充実に寄与。
大ゴマ~1Pフルで描かれる中出しフィニッシュは、くしゃっと蕩けた表情を曝け出すヒロインが切羽詰ったアクメボイスを奏でながらビュルビュルと白濁液が注ぎ込まれる結合部をご開帳な描写となっており、抜き所として好適な盛り上げが図られています。

  日常劇で青春ラブエロという取っつき易さを備えつつ、精細な心情描写で魅せる作家性もしっかり発揮しており、キャラ造形にしろエロの濃度にしろ、全体的にバランスの良さが光る1冊。
個人的には、キュート&チアフルなチア美少女にち○こも励まされる短編「cheer!」と、おバカ娘の頑張りが可愛らしい短編「ト――コ!」がお気に入りでございます。

高城ごーや『おしっこ×おしっ娘』

PissAndPeace.jpg 余湖裕輝先生&田畑由秋先生コンビの『ニンジャスレイヤー①~マシン・オブ・ヴェンジェンス~』(角川書店)を読みました。ニンジャの・・・・・コミック版!!余湖先生の描くニンジャ達は、鬼気がみなぎるニンジャスレイヤー=サンは勿論、みな非常にカッコいいので素敵です。特にクラウドバスター=サンには痺れました。オームラ!オームラ!
しかし、精神のフートンの視覚的表現と“いやされや~”の擬音?は何回見ても爆笑です。

  さて本日は、高城ごーや先生の『おしっこ×おしっ娘』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『にょうけんっ!』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
キュートなおしっ娘ヒロイン達とのハートウォームなラブ&おしっこ塗れのエッチが詰まった1冊となっています。

PissAndPeace1.jpg  収録作は、盲目ながら天真爛漫な性格のお嬢様と彼女に仕える執事の青年とのいちゃラブな日々を描く中編「君の瞳に恋してる」全4話(←参照 主人公が大好きなお嬢様 同中編第1話より)、ニョーランドのお姫様とのラブ&おしっこな日々を描く「飲尿アリス」シリーズ第4話および第5話+久しぶりの収録となったため同作品の設定解説漫画2P。
なお、「飲尿アリス」シリーズは著者初単行本『にょう☆どう?』(同社刊)に収録されていた同作品の続きとなっています。ストーリー性がそこまで高い作品ではないので、未読でも多きま問題ではないですが、二人の馴れ初めを知りたい方には一読をお勧めします。
  前述の設定解説漫画を除き、1話・作当りのページ数は20~52P(平均35P)と幅はありつつかなり多い部類。エロメインの作品構築であり、おしっこ関連のエッチをがっつり見せつけることを主眼としていますが、ストーリー面でも一定の読み応えがあるタイプと言えるでしょう。

【おしっこネタの変化球と正統派ラブストーリーの化学反応】
  おしっこ特化という、スカトロであり明瞭にアブノーマルなエロ要素を前面に押し出しつつ、その倒錯性に踏み込むことはせず、明るく柔らかいストーリーの中でそれらを純粋に気持ちよく、また愛情表現の一環として描き出すことがこの作家さんの大きな特徴。
  初期作である「飲尿アリス」シリーズについては、ヒロインとイチャイチャしながらおしっこプレイに励む、比較的シンプルな作品構築であってストーリー性はほとんど無いのですが、前単行本の長編などから分かる通り、中~長編作でのストーリーの構築力は着実に進歩しており、今回の中編作でも一途な恋愛ストーリーとして相応の完成度を有しています。
障碍というものを作品上で扱うことは様々な面での難しさを有していますが、本作においてはお嬢様の障碍を“キャラ属性”的に軽々に扱うこともなく、また単に“不幸せなこと”としても描いていません。
99b93ecd.jpg館に籠りっきりで主人公であるお世話役の執事に子供の様に甘えていたヒロインが、主人公の想いに応えようと外出を始め、不自由にも関わらず迷子の子供を助けようと努力し、その出会いをキッカケとして主人公の妻となり新たな命の母となることを選択する流れは(←参照 中編「君の瞳に恋してる」第3話より)、自らの障碍に対する引け目を恋愛と信頼を通して解消するものであり、彼女の成長劇としての側面が本作にあるといっても過言ではないでしょう。
二人の恋愛関係において、一方が一方のために“犠牲”になって相手の幸福を叶えるのではなく、それぞれが自らの幸福を得るために前向きに進んでいく描き方は、素直で誠実なものであり、そのテーマ性が嫌味なく語り出されるのも◎。ヒロインの姉であるサブヒロインも登場しますが、彼女との関係性の深化は抑えて、ストーリーをヒロインとの恋愛模様一本に絞ったのも正解と言えるでしょう。
  基本的にはイチャイチャラブコメとしての構成であるため、ストーリーとしての深みや面白みがそこまで強いわけではありませんが、恋愛ストーリーとしてのハートウォーム感や幸福感が適切に打ち出されている故に、心地よい読書感が残ると評したいところ。

【ちっぱいヒロインと巨乳ヒロインのコンビ】
  中編作のメインヒロインであるかぐやお嬢様はミドルティーン程度と思しきロリ系ヒロインであり、サブヒロインである彼女のお姉さんは女子大生程度と思しき年齢層。「飲尿アリス」シリーズに登場する皇女姉妹はローティーン・ハイティーンのコンビといった感じです。
かぐやお嬢様については、主人公のことが大好きで甘えまくる女の子であり、その気儘な我儘も彼女の可愛らしさを引き立てる要素。前述した通りに、その純粋さを保ちながら、単に守られるだけの存在ではなく、自らの意思で幸福を掴み取る強さを得ていくキャラクター描写がストーリーの中核を占めていると評し得ます。
彼女の姉であるつきのお嬢様は、これまた明るく自由奔放な美少女ですが、こちらは二人の恋愛関係を優しく見守る役回りでサブヒロインとしての役割に徹しています。「飲尿アリス」シリーズのおっとりと優しい姉と、ちょっぴり我儘な妹なども、陽性なキャラクターであり、作品の明るさを強める要因。
PissAndPeace3.jpg  中編作でも「飲尿アリス」シリーズにおいても、たっぷりサイズの柔らかおっぱいをお持ちの巨乳キャラクターと、ちんまいボディにぺたんこ~膨らみかけ程度のおっぱいを装備のロリ系キャラクターが登場しており(←参照 アイエエエ!?ナンデ!?膣内でおしっこナンデ!? 中編「君の瞳に恋してる」第4話より)、各キャラクターにエロシーンは用意されていますが、中編作のメインヒロインであるかぐやお嬢様の登場頻度が圧倒的に高いこともあって、今回はロリ系ボディがメインとなっています。
ロングツインテールで可愛らしさを出すかぐらお嬢様のキャラデザインですが、フリルのついたキュートな私服に、ロリボディとのいい意味でのギャップのあるセクシーランジェリー、ポニテでまとめた浴衣姿や結婚初夜のウェディングドレスなど、華やかな可愛らしさを衣装面でも補強しています。
  アブノーマルエロをキャッチー&キュートなアニメ/エロゲー絵柄で描くというギャップが身上の作家さんであり、表紙絵通りにオーソドックスな二次元絵柄でまとまっています。初出時期が3年ほど遡る「飲尿アリス」シリーズと近作である中編作を見比べると、キャリア初期から明瞭なキャッチーネスを持っていますが、絵柄から余計な荒れや乱れが無くなって、より完成度の高い絵柄となっていることがよく分かります。

【離れ業も飛び出す充実のおしっこ描写】
  上述した通りに明確に抜きツールとしての作品構築となっており、各エピソードの大ボリュームを活かして長尺のエロシーンを投入。どちらかと言えば、じっくりねっとりと性行為を描くのではなく、おしっこ関係も含めて様々なプレイを連続させていく手数の多さで勝負するタイプなので、濡れ場の尺が長くても単調にならないと感じます。
  飛び道具的なおしっこ関係のプレイもポンポン投入してきますが、あくまで愛する二人のラブラブHとして描写することを重視しており、かぐやお嬢様が主人公をギュッと抱きしめる描写なども含めて、男女の肌の密着感を重んじています。また、これはかぐやお嬢様は目が見えないために触感などその他の感覚に頼っていることとも密接に関係しています。
PissAndPeace4.jpg  各種おしっこ描写は言うまでもなく非常に充実しており、エロシーン以外でもお漏らしや放尿シーンをデフォルトで用意。ヒロインの股間にむしゃぶりつきつつダイレクトに飲尿するのは序の口であり、この作家さんの十八番であるピストンされながらのお漏らしや(←参照 ゴウランガ!噴水めいたオシッコ! 中編「君の瞳に恋してる」第4話より)、子宮内にたっぷりとおしっこを注ぎ込むプレイに加え、尿道同士を密着させて互いの膀胱の尿を交換といった離れ業まで登場させています。
これらのおしっこ関係の描写については、突飛過ぎてエロさを感じられない方もおられるでしょうし、スカトロ関係が苦手な方には不向きであるのは確かですが、大量に投入しつつもシナリオの方向性もあってアブノーマル感は薄く、登場人物達がさも当たり前の様にプレイし、また快感を楽しんでいるので、おしっこ関係にさほど強い嗜好がない場合でも実用面を大きく下げることはないと評し得ます。
  また、おしっこ関係以外の、普通?のエロ描写もしっかりとしており、ヒロインの柔らかボディの感触を味わいながら、子宮口をノッキングする深い抽挿を繰り返せば、トロンと蕩けた表情と甘いラブエロ台詞を曝け出すヒロインの痴態を楽しめ、また結合部見せつけ構図などストレートな煽情性を有する大ゴマも投入。
中出しフィニッシュがないわけではないものの、全体的にむしろおしっこを注ぎ込んだりぶっかけたり、はたまたヒロインが自分のおしっこをひっかけてしまったりといった描写の方に重点があり、2P見開きでダイナミックに描かれるフィニッシュでは幸せそうな蕩けフェイスになりながら中出しされつつお漏らしする様子を描いています。

  キャッチーな絵柄で明るいシナリオでありつつおしっこ特化というスタイルを堅固に守った作風であり、この作家さんらしさがしっかり出ている最新作と言えるでしょう。
かぐやお嬢様のエロ可愛らしさが実に素敵でございました。
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