2013年12月

2013年私的ベスト10作

  どうも、当ブログ管理人のへどばんです。時の経つのは早いもので、本年も大晦日を迎えましたが、今年も年内最後の更新は年間ベストの記事となります。
毎年、上半期ベスト10作と下半期ベスト10作を選出した上で、年間ベスト20作を選んでいたのですが、今年は本業が多忙のため、レビュー本数も例年の半数程度となり、上半期ベストを選出する余裕がありませんでした。
本年の更新頻度が低かったことは読者諸氏に対し申し訳ありませんし、また自分自身でも忸怩たる思いはございますが、斯様な事情故、年間ベストとして10作に絞って発表致したいと思います。

各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先の個別記事をご参照下さい。当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、私が思うところの2013年珠玉の名作達をご紹介したいと思います。

10位 青木幹治『抱きしめなさいっ!』(コアマガジン)
PleaseHoldMe.jpg  エロにしろストーリーにしろ、とかく濃い味が持て囃される現在のエロ漫画ジャンルにおいて、さっぱりと清冽な味わいにして青春ラブエロとしての滋味も備えたラブコメディを描く作家さんの3冊目。日常の些細な心の動きをドラマティックに描き出す鮮やかさは見事であり、またキャラクターの良さがエロシーンにおけるヒロインの魅力をグッと引き立てているのも嬉しいところ。今年は色々不幸な目にあったコアマガジンですが、こういった優れた作家さんがいる限り、再び業界トップに躍り出る可能性があると信じたいところ。→単行本レビュー

9位 たけのこ星人『カクセイ彼女』(ワニマガジン社)
SheFoundHerself.jpg エロ漫画のご都合主義的な展開を敢えて逆手に取り、ラストのどんでん返しや強烈な台詞回しなどの切れ味鋭い仕掛けで魅せるストーリーテリングは奇才の名にふさわしいと言えるでしょう。素朴で漫画チックに可愛らしい絵柄が、いざエロシーンとなれば野卑とも評し得る強烈な煽情性を放って熱っぽいエロ描写に変幻するのも素晴らしい長所でしょう。→単行本レビュー

8位 みなすきぽぷり『ろりぐるい』(茜新社)
RolitaIsFanatic.jpg  キュートなロリっ子の純粋性をしっかりとリスペクトしつつ、汚れちまった大人達がその純粋さを踏み躙り、酩酊した様な表情を浮かべながら彼女達を凌辱する非常にブラックな作品集。この構図において、ロリータヒロイン達の熱狂的な性的陶酔は大変に高い煽情性を有しつつ、読み手に後ろ暗さをグサグサと突き込んでくる凶悪さも備えていると評し得ます。→単行本レビュー

7位 高津『白雪騎士ホワイティ(30)』(ティーアイネット)
ThirtyWhity.jpg  熟女になった元・魔法少女という非常に美味しいネタを有しつつ、その設定付けは結構に細かく、元ネタの特撮魔法少女モノへの愛情が無いと描けない作品。ショタボーイがお姉さんの肉感エロボディにしがみついてがっつりファックを繰り返す様は、おねショタエロとしても非常に優良であり、作家の趣味性が単なる自己満足ではなく、商業作品としての高い完成度を以て成功した証左。→単行本レビュー

6位 緑のルーペ『ガーデンⅡ』(茜新社)
GardenSecond.jpg  許されぬ性愛に生きる者たちが集う謎の集団“ガーデン”。そのおどろおどろしい展開の中、父親の理想に殉じて汚れながら生きる少女との関係を描き出す本作は、ヒリヒリする様な焦燥感とダークなインモラル感を有しつつ、最終的には極めて普遍的なボーイ・ミーツ・ガールに落着したわけで、おそらく作家さんが以前から描きたいものが無理なくハマったストーリーテリング。エロにしろシナリオにしろ、極めて用意周到な作家さんだなぁと思います。→単行本レビュー

5位 岡田コウ『せんせいと、わたしと。』(ヒット出版社)
TeacherAndMeA.jpg  不器用な男性と少女の恋愛模様を、エロ漫画的王道の逆張りをして得意の破滅展開へと至らせると思いきや、ごく王道の幸福なラブストーリーへと回帰させた、オーソドックスにして意外性のある展開が見事。少女漫画テイストの導入も非常に成功していたと言えるでしょう。非常に緻密に計算された演出・構図でロリータヒロイン達とろっとろの蕩け具合を表現するエロ描写も実に圧巻で読み手の脳髄を侵食する一品。→単行本レビュー

4位 新堂エル『新堂エルの文化人類学』(ティーアイネット)
ShidoLsCulturalAnthropology.jpg  古今東西の様々な元ネタを貪欲に吸収して自らの作品に取り込む胆力、過激なエロ演出とアブノーマルなシチュエーション立てを以て強烈無比に突っ走るエロシーン。共にエロ漫画ジャンルが得手としていたものの、小さくまとまりがちな昨今においてなかなか出来ないそれらを堂々とやってのけた剛腕に拍手喝采。エロ漫画ジャンルのメインストリームが追随する必要は全くないですが、こういう作家さんがいないと、このジャンルは面白くないなと感じさせてくれる1冊と評したいところ。→単行本レビュー

3位 ドバト『少女とギャングと青い夜』(ヒット出版社)
GirlGangBlueNight.jpg  エロ漫画ジャンル屈指の奇才が送る実質的に初長編作は、スリリングなクライムストーリーで淫蕩なロリータエロ漫画であり、そして大いにドラマチックな青春活劇。エロにしろシナリオにしろ、技巧派としての丁寧なコントロールとフックを示しつつ、ここぞでの心情表現の爆発力は、真ん中高めに剛速球を叩き込むような爽快さを有しています。ごく普通の少女像である様で、他に追随を許さない様な魅力をふんだんに含ませる豊潤な描き方は見事としか言い様がありません。→単行本レビュー

2位 モチ『死なずの姫君』(ワニマガジン社)
UndyingPrincess.jpg  濃厚な演出で彩るハードコアなエロシーンでありつつ、ヒロインのキュートネスもしっかり生かし切るバランスという、現在のエロ漫画ジャンルが脈々と築き上げてきたメジャー路線のエロ描写手法を完璧に己のものとした、最前線にして最高品質の新人作家。失礼を承知で申し上げれば、その完成度はレビュアーとして化け物じみたものを感じます。ストーリーの構築力はより磨かなければいけないものを感じますが、そこが備われば並の作品が束になっても敵わないずば抜けた実力を備えていると評し得るでしょう。→単行本レビュー

1位 赤月みゅうと『美少女クラブ』(ティーアイネット)
BeautifulDollClubFirst.jpg  今年のティーアイネット作品は、エロとシナリオの両方が共にレベル高く構成された作品が目立っていましたが、この作家さんの存在と成功がそういった優れた作風をこのレーベルに呼び込んだと言っても過言ではないでしょう。静謐にして熱狂と快楽が渦巻く性描写、閉塞を爽快に打破するストーリー展開、そしてこの作家さんの作家性の根本に間違いなくあるでろうSF(すこしふしぎ)要素が如何なく発揮された長編作であり、エロ漫画ジャンルの未来を明るく照らす傑作であると評したい。→単行本レビュー

と、以上のような順位になりました。どれも大変お勧めの作品ですので、もし未読の作品がございましたら、正月休みにでも楽しんで頂ければと良いかなぁと思っております。

  前述した通り、本年は仕事の忙しさ故にレビューの更新頻度が下がり、同人活動の方は全く出来ない日々でございました。読者諸氏に大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げますが、やはり日々レビューを書くことを楽しみにしていた自分にとっても苦しさのある1年間でした。
正直に申し上げれば、この散々な状況を続けるぐらいであればブログを閉鎖しようと思ったこともございました。6年間レビューサイトを続けてきて、止めようと思ったことは無かったのですが、本年はそれを何回も考えるほど、私にとってもしんどい状況だったのです。
  しかしながら、今回の記事で挙げた秀作の存在は、私に「レビューを書きたい!伝えたい!」と思わせてくれましたし、ベスト10には選出されなくても私の心とち○こに闘志を与えてくれた作品が本当に沢山あったことが、このブログを続けられた最大の要因でした。
全ての作品、作家様、出版社様への厚い感謝を申し上げる共に、当ブログを読んで下さる読者諸氏にお詫びと御礼を申し上げます。おかげさまで、私はまだまだレビューを頑張れそうです。優れた作品に出合った喜び、感動、衝撃。それを感じ続けられる限り、私のエロ漫画への愛情は決して枯れることはないと信じております。

2014年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

飛燕『たくさん召し上がれ❤ご主人様ぁ』

OhMyMaster.jpg  雲田はるこ先生の『昭和元禄落語心中』第4巻(講談社)を読みました。というより、読み返したのですが、年の瀬は「掛取万歳」とか時季に合った落語を聞きたくなるので、それに併せて本作も1巻から一気に読み直すと楽しさが増します。
八雲と助六の過去の因縁が徐々に明らかになる巻ですが、小夏はいったいなぜ八雲(菊比子)を恨むようになってしまうのでしょうかね?

  さて本日は、そして本年最後の単行本レビューは飛燕先生の初単行本『たくさん召し上がれ❤ご主人様ぁ』(富士美出版)のへたレビューとなります。ゴージャスな色香が溢れ出る様な表紙絵で真に重畳。
  セクシー&グラマラスなアダルト美女達とがっつりファックを繰り広げ続ける1冊となっております。

c0a8b9fb.jpg  収録作は、性欲を発散しないと非常なストレスになってしまう家系である名家の優しいお坊ちゃんと彼に仕えるメイドさん二人の爛れた日々を描くタイトル長編「たくさん召し上がれ❤ご主人様ぁ」全10話(←参照 なんと羨ましい状況 同長編第8話より)+フルカラープロローグ2P、および読み切り形式短編2作。
フルカラーのプロローグ掌編を除き、1話・作当りのページ数は14~26P(平均17P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。シナリオ的な読み応えはあまり無いですが、その分ダイナマイトボディの美女達の痴態をたっぷり楽しめる設計となっています。

【棚ボタ展開のウハウハ感を楽しむおねショタエロ】
  後述する様に長編作の終盤では一気にストーリー性を高めていますが、表紙絵や単行本タイトルから察せられる通りに、基本的にはドストレートな快楽至上主義のシナリオであり、細やかなストーリー性やら恋愛模様の高揚感といったものに期待するのはNG。
洋館メイドものという、二次元エロではある種鉄板の設定を擁する長編作は、メイド調教エロなどではなく、大人しいショタご主人様がドエロなメイド美女さん達に振り回されながらたっぷりと抜きまくって貰うという、棚ボタ感の強いおねショタ系作品となっています。
メインヒロインである理沙さんに続き、もう一人のメイドであるアリシアさんが参加して状況のゴージャス感を増強してハーレム展開を満喫させており、やや単調ではあるものの、シナリオが平板である故に、美女達に色々とお世話されるウハウハ感を十分な尺の中でキープさせています。
OhMyMaster2.jpg  長編作の終盤においては、主人公の少年に母親から突然に許嫁の少女が紹介されることで一波乱を起こしており(←参照 なお、このママンと許嫁美少女にもエロシーンあり 長編第9話より)、主人公の幸福を考えて身を引こうとする理沙さんと彼女を大切に思っている主人公の絆を再確認させた上でハッピーエンドへと巻き返していきます。
伏線があるわけではなく、展開として唐突であるため、終盤の展開は取って付けた様な印象がありますが、話をまとめるためには不可欠なプロセスではありましたし、また、単にドエロなメイドさんから主人公のことを心から慈しみ愛していたキャラクターへとメインヒロイン・理沙の印象がガラッと変化するのは非常に良い仕掛けと評し得ます。
  短編2作については、コミケやらエロ漫画の現場やらを内輪ネタ・オタクネタを絡めてコメディとして描くエロコメ系であり、絵柄の印象と異なり、これらのネタを軽妙に扱うスタイルから結構若い作家さんなのではとも感じます。

【ねっとりと濃いフェロモンが香るスレンダー巨乳ボディ】
  長編作にサブキャラとして1エピソードだけに登場する主人公ママンと許嫁の美少女は例外ですが、メインヒロイン陣は20代前半~後半程度と思しきアダルト美女達によって構成されています。
このアダルト美女達については、クール&セクシーな美人さんとして描かれており、ツンとした冷たい表情やメガネなどもあって“高嶺の花”的な美しさを有しています。その上で、そういったクール美女がエロエロであったりちょっぴり変態チックな願望を持っていたりと、性的な面で“緩さ”を示すことでいい意味でのギャップを形成しているのが大きなポイント。
  露出度の高いフレンチ・メイド衣装や知的なメガネ&スーツ、ハイヒールに色っぽい黒タイツ、金髪縦ロールやロングポニテなどなど、キャラデザや小物類に関しても女性キャラクターのアダルトな美しさを引き立てるものを選択。なお、短編「即売会での注意事項っ!」では、“はがない”キャラクターにそっくりなコスプレ?をした女性コンビが登場するなど、遊びがあるキャラデザもあります。
OhMyMaster3.jpg  アダルト美女達の肢体造形に関しては、直球勝負のセックスアピールを有するタイプであって、すらっと締まった等身の高い長身ボディに柔らかさ重視の巨乳&桃尻をこんもり盛り付けたドエロなグラマラスボディであり(←参照 メイドコンビからのクリスマスプレゼント 長編第6話より)、一定のピーキーさもあるバランスが淫猥さを高めていると評し得ます。
大粒の乳首やぬらぬらとした美肉、艶っぽく濡れ光る唇など、個々の体パーツの淫猥さ、フルカラーでは彩度の高いピンク色で描かれる粘膜や柔肌のしっとり感を強調するグレースケールの使用など、良くも悪くもドギツサのあるハイカロリーな肢体描写であり、好みは分かれると思いますが、非常に思い切りが良いのは頼もしいと評し得ます。
  少々劇画チックな重さ・濃さを有していますが、オールドスクールなエロゲー絵柄そのもののキャッチーさもあって、煽情性を前面に出しつつ過剰にはならない程度に収めています。初単行本ということもあって絵柄には多少の振れ幅はありますが、表紙絵と中身の絵柄はほぼ完全互換であり、大きな減点材料とはならないでしょう。

【ヒロインの肉感ボディに満たされるご奉仕セックス】
  ページ数の関係上、エロシーンの分量は標準並みですが、その尺の中で何発も射精シーンを投入してアダルト美女達のご奉仕に抜かされまくるドライブ感が身上の抜きツール。
長編作はメイドものであり、おねショタエロでもあるのですが、決してビッチな年上ヒロインに一方的に搾られるという構図ではなく、彼女達が自らの肉体を使って献身的にサービスをするという描かれ方をしており、彼女達のご奉仕に心置きなく身を委ねる幸福感が肝と言えるでしょう。また、短編作でもヒロイン側が主導権を握りつつ、相手へのサービスという面が明示される傾向にあります。
fe8378ee.jpg  目隠しプレイやハメ撮り、精飲プレイなど、エロシチュエーションやプレイにある程度の味付けのバリエーションは存在しますが、むしろヒロインのゴージャスボディをがっつり味わうことそのものを魅力の核としたエロ描写であり、柔らかボディに抱き着きながらむっちりしたお尻&太腿にガンガン腰を叩きつけたり(←参照 男性の顔をおっぱいでカバーしているのは上手いと思った点 長編第2話より)、美人さんが淫らなポージングで自ら腰を振ったりな描写で抽挿パートを牽引させます。
  また、長編作はメイドヒロインということもあって、前戯パートでのご奉仕プレイの充実は特記すべき美点であり、献身的な玉舐め&手コキや膝枕でおっぱい顔載せの上での手コキ、たっぷり巨乳を使ったパイズリや3Pセックスでのダブルパイズリなどを投入。短編「即売会での注意事項っ!」では、大股開きでピストンされながら両脚でダブル足コキをしたりと、トンデモプレイまで飛び出しております。
抽挿パート後半で投入する結合部見せつけ構図や断面図などの性器関連の描写の連発や、ヒロインの肉感ボディを淫靡に濡らす白濁液の描写、クールな表情が熱っぽく蕩ける表情付けなど、エロ演出面では割合にベーシックな手法を適切な密度で盛り込んでおり、突出したものに欠ける一方で安定感があります。えらく説明的なエロ台詞の連発は、やや単調という印象があるものの、クールな美人さんが卑猥なことを言うという極めて分かり易い煽情性を喚起しています。
  ショタボーイの巨根が美女の秘所をビラビラがめくれるまで強く深くピストンすれば、ヒロイン達も愛液で満たされた膣で怒張をきゅんきゅん締め付けており、懸命なピストンと膣内射精(時々ぶっかけ)の連発に、ご奉仕の喜びと絶頂の快感の中で幸せそうなアクメを迎えるフィニッシュシーンを大ゴマ~2P見開きで十分なインパクトのある抜き所として形成しています。

  非常に分かり易い抜きツールであり、表紙絵のような綺麗でクールなお姉さんにたっぷりご奉仕を受けたい諸氏にお勧め。また、絵柄やキャラデザの濃さもあいまって、年末にこってり感のあるエロ漫画で抜き収めとした諸氏にもうってつけと言えるでしょう。
個人的には、メイドお姉さんコンビとの柔肉まみれな3Pセックスが充実した長編作に赤玉出そうなくらいにお世話になりました。

天太郎『Melody』

Melody.jpg TVアニメ版『のんのんびより』第11話「かまくらをつくった」を観ました。子供って雪が降るとテンション上がるよなぁとか、そういえば子供の時に空き地でかまくらを作ったっけかとか、子供時代を思い出して懐かしい気持ちになる回でした。
前回に引き続き、今回も天才・れんちょんの不思議なソング&ダンスを楽しめてニコニコしておりました。しかし、丸餅入りの豚汁、美味しそうでしたねェ。

  さて本日は、天太郎先生の『Melody』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『flower』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もっちもち爆乳ボディの美少女さんとの甘いラブストーリー&パワフルファックがたっぷり楽しめる1冊となっています。

Melody1.jpg  収録作は、お互いを“理想の女の子”として大切に思っている黒髪清楚ガール&金髪ツインテ元気娘だが、実は前者は男性で!?な連作「ないものねだりのごかんけい」前後編、家庭教師としての教え子な美少女コンビが住む部屋は主人公の青年にとって大切な思い出がある部屋で~な連作「窓に映る君」前後編(←参照 3Pセックスへレディゴー 同連作後編より)、および読み切り形式の短編・掌編6作。
描き下ろしのフルカラー掌編「悲劇のヒロイン症候群」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は20~22P(平均21P弱)とコンビニ誌初出として中の上クラスのボリュームで安定。シナリオ的な読み応えについては作品によって幅がありますが、おっぱいがいっぱいのエロシーンの満足感はおっぱい星人諸氏にとって十分に満足のいく分量で安定しています。

【お馬鹿さと温かさのあるほのぼのラブコメディ】
  この作家さんの作風については、カラッと明るいコンビニ誌的なラブコメディを基調としつつ、ピュアな恋心を少女漫画チックなリリカルさで織り交ぜて甘く柔らかい雰囲気を出すスタイルであり、今回もその系統に属する作風が楽しめます。
ロリっ子二人と棚ボタ的なトライアングル・ラブというウハウハ感のある設定を用意する連作「窓に映る君」においては、そのまま棚ボタ展開で流してもよかったのですが、主人公が過去の想い人への贖罪の気持ちを解消し、二人との新たな恋に対して前向きになっていくストーリーを奏でており、ラストのファンタジー風味も含めて優しい恋物語になっています。
Melody2.jpg大人しい性格で清楚な美少女の佇まいな女装少年と明るく元気でちょっとガサツな少女の恋模様を描きつつ、自分にないものを相手に求め、互いの理想像を認め合いながら相手を受け入れる喜びを描く連作「ないものねだりのごかんけい」(←参照 二人は幸せなキスをして 同連作後編より)、狐に騙されたと思い込む空手マンのエロ修行をお馬鹿風味で描きつつ幼少期の微笑ましい約束をラストで示してハートウォームなまとめ方にする短編「コンたくと」なども、同様に恋愛ストーリーとしての誠実さを有する作品であると評し得るでしょう。
  とは言え、より分かり易くイージーゴーイングなラブコメ作品も多く、気弱でぽわぽわした性格と強気で尊大な性格の二重人格な彼女さんとの初Hを描く短編「ふたりぼっち」やコスプレすると無気力な性格が一変してキャラになりきるオタク義姉ちゃんが登場な短編「METAMO SISTER」など、ヒロインの漫画チックな楽しさで魅せるスタイルとなっています。
短編群を中心にやや小粒なシナリオではありますが、特にヒロインのキャラクターの良さは光っており、おとぼけ風味から心温まるタイプまでハッピーエンドで柔和にまとめることでの読後感の良さはこの作家さんらしい特長。
  敢えて注文を付けるとすれば、あまり多くないページ数にシナリオ展開を詰め込むためもあってか、小ゴマを多用する傾向にあり、読みのテンポをやや悪くしていることに加え、コメディ描写の勢いや登場人物の表情などで語りだす心情描写の良さを減じている印象があって、個人的には多少の減点材料とは感じます。

【もっちもちの弾力感とずっしりとした重量感の爆乳描写】
  連作「窓に映る君」に登場するJC美少女コンビなど例外も存在しますが、コンビニ誌初出ということもあって女子大生クラスの美少女さん達が主力。
前述した通りにヒロインのキャラ立ては良好であり、綺麗な清楚系お姉さんと思わせて実はなかなかヤリ手な娘さんや、前述の二重人格ガール、クール美人なショタコンお姉さん、元気で明るいタイプの快活美少女にちょっとお馬鹿なタイプなど、キャラクター属性としての定番を押さえつつ、チアフルな感情描写でより良く見せていると言えるでしょう。
  連作「窓に映る君」のJCコンビの片方は年相応のちっちゃめおっぱいの持ち主ですが、その相方の爆乳ロリ美少女も含め、全ヒロインがたわわな巨~爆乳をお持ちなのは天太郎作品の大いなる特徴。大ぶりなヒップやむっちりした太腿も含め、適度に等身を高めに取りつつもグラマラスな印象の強い肉感ボディであると言えるでしょう。
  この爆乳描写に関しては巨乳エロ漫画を描き続ける作家さんだけあって堂に入っており、ずしりと重たいボリューム感を存分に強調しつつ、柔肌の下にたっぷり詰まったお肉が揉み手にもちもちとした弾力感を返す様は、まるで搗き立てのお餅の如し。下品にならない程度のサイズでありつつ、ぽってりとした乳輪や控えめに存在を主張する乳首がこのもっちりおっぱいのエロさを引き立てています。
Melody3.jpg前戯・抽挿パートを問わずその柔らかさを揉みながら満喫することに加え、しっとりと肉棒に吸いつきつつその弾力で包み込むパイズリ描写(←参照 ゴウランガ!馬乗りパイズリからのお口フィニッシュである! 短編「コンたくと」より)、パワフルなピストンに合わせてばるんばるんと迫力豊かに乳房が揺れる描写等、エロシーンでもおっぱい描写は縦横無尽の活躍を見せており、おっぱい星人諸氏の心を満たします。
  十分なキャリアの長さのある作家さんであり、絵柄は表紙絵と同クオリティで単行本を通して安定。萌えっぽさとは多少異なるふんわりと柔らかなキュートネスが宿る絵柄であり、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーネスの高さと組み合わさることで独特の趣のある絵柄になっていると言えるでしょう。

【巨乳パイズリ&パワフルピストンが充実の濡れ場】
  前述した通り、エロシーンの分量は十分に用意しており、おっぱい関連の描写はたっぷりと鑑賞可能。前戯パートと抽挿パートにそれぞれ抜き所としての射精シーンを用意した上で、双方に十分な尺を分配するエロシーン構成の安定感も一つの長所です。
  コスプレしてSキャラになりきったお姉ちゃんが弟君を搾り取り&弟君にパワフルファックによる逆襲や(短編「METAMO SISTER」)、おバカ娘をちょっと騙しながらお風呂場Hに持ち込む展開(短編「soul’mates」)など、甘々なラブラブHとは異なるエロシチュエーションも多いですが、いずれにしても登場人物の性欲や恋愛感情に後ろ暗さがないため、非常に素直な和姦エロであるのも確か。
  もっちもちな爆乳でのパイズリ描写が充実する前戯パートでは、乳吸いや乳揉みなどのおっぱいプレイも投入しつつ、ヒロインがち○こに口で奉仕するフェラ・パイズリフェラも描いており、ひょっとこフェラ気味に肉棒に吸いつきつつ、ヒロインのキュートフェイスの魅力をギリギリ損なわない塩梅に調整しているのも○。
柔らかバストの感触を楽しんで胸の谷間や顔に白濁液をぶちまければ、愛液をたっぷりと潤滑させてくちゅくちゅと水音を奏でる肉厚のパイパンま○こに挿入して抽挿パートへと移行。ピストン運動の描写においては、無論ヒロインの肉感ボディの存在感を前面に出しつつ、男性の体躯の存在感を生かし切り、力強く腰をストロークさせるダイナミズムを生み出しているのもエロのアタックの強さに貢献しています。
Melody4.jpg  エロシーンの表情付けにおいてはヒロインの可愛らしさ・美しさを維持させる、比較的大人しい蕩け顔を主軸としていますが、要所で投入する派手な乳揺れ描写や、ドロドロとした白濁液がヒロインの顔や体に絡みつく液汁描写、抽挿の力強さを物語る擬音や降下線など、勢いのあるエロ演出を多用(←参照 おっぱいばんざーーーい! 短編「METAMO SISTER」より)。
  ヒロインのビックヒップを鷲掴みにしながらのバックからの突き込みや、互いにギュッと抱き合う正常位、小さなボディのヒロインが両脚で男性をホールドして空中で健気に腰を振る様子など、視覚的にアタックの強い構図を多用して勢いよく1Pフルのフィニッシュシーンへと駆け込みます。なお、現在のエロ漫画ジャンルでは珍しく、外出しの割合がかなり高いので、膣内射精至上主義の諸兄は留意すべきですが、絶頂にキュートに悶えるヒロインの肉感ボディに白濁液をぶちまける爽快感は抜き所の効果を大いに高めていると評したい所存。

  いつも通りに優良な巨乳エロ漫画であり、シナリオの温かさもあって気持ちよく抜きに仕える作品集と言えるでしょう。
どの作品も大層抜けますが、個人的にはクールなお姉ちゃんの豹変ぶりが楽しい短編「METAMO SISTER」と、黒髪ショートのお馬鹿爆乳ガールとお風呂場セックスな短編「soul’mates」が大変抜けてお気に入りでございます。

小路あゆむ『ちっちゃなおなか』

SmallTummy.jpg TVアニメ『キルラキル』第12話「悲しみにつばをかけろ」を観ました。強大な力である故に鮮血暴走展開はあると思っていましたが、かなり禍々しい姿でしたね。紬の“おまえも”ということを考えると、話に出てきた絹江さんも似たような状況だったのでしょうか。
それにしても、自らを省みずに流子を助けるために奮闘したマコちゃんは、単にトリックスターということに止まらず、本当に良いキャラクターですね。

  さて本日は、小路あゆむ先生の初単行本『ちっちゃなおなか』(茜新社)のへたレビューです。表紙絵のすべすべした貧乳寸胴ボディが何ともたまりませんねェ。
キュートなロリっ子ヒロイン達の健気な可愛らしさとスベスベロリボディを満喫できる作品集となっています。

SmallTummy1.jpg  収録作は、先生と彼氏彼女の関係になった女の子が空き教室で日々エッチに励む「せんせいといっしょ」シリーズ全2作(←参照 挿入に初挑戦 同シリーズ第2作より)、および読み切り形式の短編10作。
フルカラー作品である「せんせいといっしょ」第1話(4P)を除き、1作当りのページ数は12~20P(平均17P)とやや控えめな部類。話としての読み応えはほとんどありませんが、その分、愛くるしいヒロイン達のエロ可愛い痴態に集中した作品構築と言えるでしょう。

【良くも悪くも薄味で印象を残さないシナリオ】
  作風としては、多少の振幅を含みつつ、ハッピーロリータ系統に属するタイプであり、少女性愛の薄暗さや禁忌感をほとんど含ませずにピュアなロリっ子達とのラブ&セックスを陽性の雰囲気の中で描き出すタイプ
兄妹モノ、もしくは男性教師と教え子という組み合わせが主流であり、年上男性への恋心や信頼感の中で、男性の欲望をヒロイン側が受け入れるという構図で一定の幸福感を生み出しています。
  基本的にはラブラブ模様を描くパターンがメインではあるのですが、少女側の純粋性や無知に対して男性側が付け込むケースもあり、いたいけなロリっ子を徐々に開発していく短編「ひみつのあそび」などはその好例。
SmallTummy2.jpgただ、シリアス指向の作家さんであれば、少女の純粋性が大人の奸智に付け込まれる悲哀や男性側の罪悪感などを沁み込ませるこの構図においても、この作家さんの場合は野郎連中にとっては性的欲望が充足され、禁忌の概念から自由な少女にとっては未知の快感を知れるという(←参照 睡姦&無断挿入に対して 短編「けいかくどおり?」より)、いわばWin-Winの関係として描いており、良くも悪くも非常にあっけらかんとした印象を有しています。
また、男性連中が欲望には屈しつつも穏やかな性格である、毒にも薬にもならないタイプのキャラクターであることも、事態が穏やかに収束することにつながっています。
  ページ数の関係上、ストーリー面はかなり薄味であり、恋愛モノとしての甘さや、逆にダーク系としての背徳感などはほとんど感じられないため、ストーリー重視派にはかなり物足りないタイプと言えますが、話としての印象が弱いことはヒロインのキュートな痴態に脳味噌のリソースを集中させることに大きく寄与しているとも評し得るでしょう。

【ぺたんこバスト&ぽっこりお腹&スベスベお股】
  登場するヒロインは全てランドセルガールで統一されており、中学年~高学年程度の一桁~ローティーン級の純然たるロリータキャラのみで統一。ギリ二桁手前の一桁クラスに関しても、キャラデザインについてはペドっぽさは抑えめでローティーン級と同等という印象があります。
意地っ張りなツンデレ系妹や、ちょっと暴走気味なお兄ちゃんラブなアホっ娘など、キャッチーなキャラクター付けも目立ちますが、どちらかと言えば、真面目でちょっと弱気な性格の女の子が多く、保護欲もしくは嗜虐欲を喚起させる仔犬系ガールが多い印象。
この大人しい性格の少女に対し、男性側が状況展開のアドバンテージを握っていることも多いのですが、一方的な男性優位にすることもなく、ヒロイン側がその状況を幸福に受け止めるか、まんざらではないと認識させるなど、ロリっ子達の充足を描くことで読み口のマイルドさを保っていると言えるでしょう。
SmallTummy3.jpg  敢えて単行本タイトルに冠する通り、未成熟なロリボディの描き方はなかなか見事であり、特に寸胴ボディのぽこんと膨らんだお腹と、そこからなだらかにカーブを描いて肉付きの薄いスベスベ&一本筋なお股へと至る下半身の描写は好事家垂涎の描写と言えるでしょう(←参照 是非ともお腹の描写に注目して頂きたい 短編「スキスキお兄ちゃんっ!」より)。
陰唇や陰核がほとんど目立たない女性器描写、乳首も未発達なぺたんこな無乳描写など、体パーツの描写においても未成熟さを重視した描き方となっていますが、ある種記号的に淫猥さを喚起するそれらのパーツ描写を除外することで、人工的な可愛らしさだけで強固に固めた非現実的なロリータ少女を完成させているとも言えるでしょう。
  初単行本ながら単行本化に伴う修正もあってか絵柄は非常に安定しており、ロリぷに感のあるヒロインのキャラデザを非常によく引き立てる、萌えっぽさをたっぷり含んだ二次元絵柄の完成度は十分に高いと言えます。表紙絵にグッと来たならばジャケ買いをしても何ら問題はないでしょう。

【ロリぷにボディをたっぷり賞味の蕩けるエロ描写】
  前述した通り、各エピソードの分量はさほど多いとは言えませんが、シナリオパートを短めにまとめていることもあって、エロシーンの比重が高い抜きツールとしての作品構築で固まっています。
基本的にはラブラブHとも言えるのですが、押しに弱い大人しいヒロインと、悪人ではないもののエロシーンでは妙な能動性とSっ気を発揮する男性キャラクターという組み合わせも相まって、未知の快楽でヒロインを翻弄するという一定の嗜虐性を有したエロ描写となっているのは一つの特徴。
エロシーンの構成に関しては、前戯パートの充実が特徴と言え、前述したヒロインのスベスベ&プニプニボディの触感を指やら舌やらで満喫。特に股間に走る縦スジへの愛撫は丁寧に描かれており、浅い膣前庭を時折くぱぁと開きつつ小さなクリトリスなどを丹念に弄ってヒロインに未知の快感を叩き込みます。
ちっちゃなお口でのご奉仕フェラといったプレイも稀に描かれますが、ヒロインの肢体ををまさぐる描写の方が圧倒的に主流であり、前戯に興じている内に辛抱堪らなくなった男性が処女ま○こに挿入することで抽挿パートへ移行。
91bbd38a.jpg  挿入序盤では苦痛を口にすることもありますが、ヒロインの緊張をほぐすキスや愛撫、クリトリスへの更なる愛撫などを加えることによって性的快感の方を上回らせており、蕩けた表情や小さな描き文字で表現される嬌声や各種擬音など、ヒロインの愛くるしさをしっかり生かした演出によって十分な陶酔感を表現しています(←参照 短編「ナイショですよ。」より)。
肉棒をきゅんきゅん締め付ける初潮前の小さな秘所に白濁液を注ぎ込むフィニッシュまで、ヒロインのロリぷにボディを存分に見せつける構図を多用し、絵として単調な感はあるものの最大の長所であるロリボディ描写を活かしきったエロ描写と言えるでしょう。精液描写もかなり抑えめの量であり、ロリボディを視覚的に邪魔する要素は一切排除する様なこだわり方も頼もしいところ。

  ロリエロ漫画として非常に明瞭な抜きツールであり、シナリオとか心情描写とか細かいことは構わないからロリータヒロインのキュートな痴態を見たい!という諸氏にはうってつけの物件と言えるでしょう。
個人的には、黒髪ロングの清楚なロリっ子をねっとりたっぷり性開発な短編「ひみつのあそび」に愚息が大変お世話になりました。

ぴょん吉『ぷにかの』

SoftBodySteady.jpg 内藤泰弘先生の『血界戦線』第8巻(集英社)を読みました。ライブラの面々があそこまでの醜態を晒すほどの超絶美味、味わってみたいものですなぁ。こういった、人界と異界が出会ったことでの正の側面も描かれているのが素敵です。
しかし、成長を続ける人間としてクラウス&スティーブンスのコンビがリベンジを果たすシーンは実に熱くてカッコよかったですねぇ!

  さて本日は、ぴょん吉先生の初単行本『ぷにかの』(ワニマガジン社)のへたレビューです。今年も快楽天系列からはレベルの高い新人作家さんが輩出されましたが、その中の一角を占める作家さんと言えますね。
明暗様々な雰囲気の作劇の中で、健康的な肉感ボディの美少女達との熱っぽいセックス描写が楽しめる1冊となっています。

SoftBodySteady1.jpg  収録作は、妻との不和で家庭に息苦しさを覚える主人公の男性がやはり家庭環境に恵まれない少女と知り合い~という短編「フカンゼンカゾク」(←参照 あることをキッカケにして結ばれる二人)+二人のラブラブなその後を描く描き下ろし後日談7P、および読み切り形式の短編10作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は18~23P(平均19P)とコンビニ誌初出として標準的な部類。ストーリーとしての読み応えは作品の方向性によって異なりますが、シナリオの展開とエロの分量確保をコンパクトかつ適切に両立させた作品構築となっていると言えます。

【個々に定番の魅力を備える多彩なシナリオワーク】
  収録作の作風はコンビニ誌で可能な枠内において比較的幅広く、お気楽なラブコメ・エロコメ系統を中心としつつ、ビターな後味を残す寝取られ系や凌辱系や挫折を乗り越えた登場人物が結ばれるハートウォームなラブストーリーなども存在しています。
SoftBodySteady2.jpgラブコメ・エロコメ系統に関しては、主人公が犬のことばかり話すのに嫉妬した彼女さんが自らワンちゃんとなってアピールしたり(←参照 ヒューッ!可愛らしい仔犬ちゃんだぜ! 短編「わんわんらばー」より)、お隣の美人姉妹と突如三角関係に巻き込まれたり、果ては見習いサキュバスさんが突然押し掛けてくるファンタジー作品があったりと、良くも悪くもあっけらかんとした棚ボタ展開で幸福感を出しています。
この系統においては、キュートなヒロインの純な恋愛感情を適度に甘ったるく表現するタイプもあれば、よりお気楽風味を強めて棚ボタ的なウハウハ感とコメディさを前に出したタイプもありますが、いずれにしても軽く柔らかい読書感を重んじたタイプであり、悪く言えばあまり印象に残らないタイプではあります。
  しかしながら、作劇面が全般的にチープであるかと言えば決してその様なことはなく、ちょっとしたすれ違いが両想いで幸福に結ばれたかもしれない二人を引き裂く短編「夢と知りせば」や、主人公にとっての“思い出の中の少女”という美しい幻想が現実の前に無残に破れ、その怒りを少女自身に向けてしまう凌辱系の短編「イツワリ姦ケイ」などは、ある種のラブコメ的なテンプレを逆手にとって痛みや苦みを練り込んだ作劇と言え、ビターな読後感を読み手にしっかりと残す技量を示しています。
また、孤独な者同士が互いに安心できる存在へとなっていき、“不完全”な家庭の苦しさを抜け出して“完全”な家庭を築くことになる短編「フカンゼンカゾク」もご都合主義的と言えばそうなのですが、登場人物達の救済が優しく描き出されていることで、心地よい読後感を生んでいます。
  どの方向性においても、相応の魅力を有しており、器用貧乏になるのは避けるべきですが、この引き出しの多さとシナリオにあったキャラクターの見せ方の良さは是非とも今後も大事にして頂きたいポイントであると思います。

【ぷにゅぷにゅと柔らかな肉感巨乳ボディな美少女達】
  年齢不詳な見習いサキュバスちゃんや、20代前半くらいと思しきジムのインストラクターさんなど例外も存在しますが、女子高生~女子大生程度の年齢層の美少女キャラクターがヒロイン陣の中核を占めます。
  ツンデレ彼女さんやおっとり優しい娘さん、恥ずかしがり屋な気弱ガールなど、比較的明瞭なキャラクター属性を付与する傾向にありますが、典型的なキャラ属性に頼り切るのではなく、シナリオの中でヒロインの魅力を引き出していくのは長所の一つ。
各登場人物に共通するのは、思春期故の純粋性や全能感などであり、ラブコメ・エロコメ系統であればそれらが陽性に発現されて幸福な結果をもたらす反面、寝取られ系やインモラル系の作品においてはそれらの愚かしさの側面を持ちだしており、シナリオによって扱い方の切り替えが出来ているのも一つのポイントでしょう。
SoftBodySteady3.jpg  ヒロイン描写についてはキャラデザによる差別化を図る一方、肢体造形に関しては統一されており、もっちりと柔らかな質感の巨乳とヒップも含めて程良い駄肉感のある(造語)柔らかボディの持ち主(←参照 短編「くろシス」より)。これといって明確な特徴のあるタイプではありませんが、全身の肉感にストレートなエロさがあるのは確かで、巨乳美少女のボディデザインとしてのスタンダードを高質に提供しています。
また、もちもちの質感で十分な重量感のある巨乳でありつつ、サイズ控えめに描かれる乳輪や乳首、スベスベとした質感を強調する股間、艶やかでありつつ萌えっぽさ優先の髪の毛等、女体描写の生々しい淫猥さは封じて、デフォルメ感も含めて印象の柔らかさ・可愛らしさを最優先にした女体描写であるとも言えるでしょう。
  初単行本ということもあって、初期作と近作では絵柄に明らかなクオリティの差異は感じられ、絵柄の統一感には弱さがあると言えますが、近作は表紙絵と同様に非常にキャッチーで密度の高さに由来する濃厚さもある絵柄と言え、絵柄単体で十分な魅力を有するタイプ。

【程好い濃厚さのあるエロ演出で彩るエロ可愛い痴態】
  ページ数の都合上、エロシーンはさほど長尺ではありませんが、標準的な分量は確保しており、美少女達の柔らかむっちりボディを堪能しつつ、前戯・抽挿の両パートに射精シーンをそれぞれ設ける2回戦仕様を大抵のケースにおいて共通させた抜きツールとなっています。
棚ボタ的な幸福感を喚起するために美少女ヒロイン側から積極的なアプローチをしかけて和姦セックスへ~という流れが多く認められますが、前述した通りに作劇の方向性に一定の幅があるため、一方的な感情を相手に叩きつける凌辱風味のエロシチュエーションや、好意を持っていた女の子が眼前で別の男に嬲られるシチュエーションなど、ある程度暗く重い雰囲気を有する作品も多いことには要留意。
  アナルセックスや羞恥プレイ的なシチュエーション作りなど、ある程度アブノーマルな要素を含ませたり、ダブルヒロインとの3Pセックスのウハウハ感を盛り込んだりすることはありますが、恋愛セックスにおいてはあまり特殊なプレイ・シチュエーションを用いず、非常にスタンダードなエロ展開で分かり易さ・抜き易さを重視したタイプと言えます。
SoftBodySteady4.jpg  このセックス描写を彩るのは、ヒロインのキュートネスを維持させつつ濃い目のトーンワークや比較的派手な液汁描写や擬音描写を載せる当世流行りのエロ演出であり、演出密度の高さを陶酔感の強さにそのまま直結できる技量は確かなものあると言えるでしょう(←参照 ツインテール美少女にエロ下着をかけて蕩けフェイスでエロさ100倍 短編「ぷにカノ」より).
ヒロインのキュートフェイスをとろんと蕩けさせる表情付けや、前述した通り臭味を殺しつつ程好い煽情性を持つ性器描写の透過図・断面図、場面に応じたフォントで表現する描き文字の擬音など、エロ演出の効果は非常に良好ですが、初期作では絵柄の完成度が劣ることに加えて、これらの演出の濃度が低く、近作と比較するとかなり薄味に感じるのは初単行本故の短所ではあるでしょう。
  ヒロインのたわわなバストをぷるんぷるんと揺らしながらガンガン腰を振るピストン運動は、蕩け顔の表情アップや、女体の存在感を示しながらの結合部見せつけ構図で十分なアタックの強さを見せつけてフィニッシュシーンへと進行しており、汗やら涙やら愛液やらでシズル感を増した濡れ濡れ肉感ボディが中出しの快感に戦慄き、瞳をキュッと閉じた表情で切迫したアクメボイスを奏でる様を大ゴマ~1Pフルで提供する安定感の高い抜き所で〆ています。

  初単行本故の粗さ・拙さはあるものの、絵柄と的確な演出は非常に魅力的であり、それ単体でも十分勝負できるのはワニマガジン社の新人作家さんらしい点と感じます。シナリオ面でも光るものは感じるので、その感性を大事にして頂きたい所存。
個人的には、ツンデレ彼女さんにエロ下着をプレゼントしてがっつりラブラブファックなタイトル短編「ぷにカノ」に愚息が大変お世話になりました。
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