2013年09月

もりたかたかし『おねーさまと賢者の塔っ!』

SisAndMagicTower.jpg ヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第8巻(スクウェア・エニックス)を読みました。アニメ化の発表はこの単行本の帯で初めて知ったのですが、ほのぼのとした日常アニメになるのではないでしょうか。楽しみですな。
葬式はホスト(遺族)側が色々と大変なものですが、それでも送る側の人達に笑顔と涙があるのはとても良い式であるなと思います。野辺送りのシーンは送る人達の心が伝わって感動的でした。

  さて本日は、もりたかたかし先生の『おねーさまと賢者の塔っ!』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『なかだしされたい』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ファンタジーエロの定番ネタを絡めたドタバタコメディ&特殊エロが詰まった1冊となっております。

SisAndMagicTower1.jpg  収録作は、この世の全ての知識があると言われる賢者の塔に挑む強力な女戦士とそのお付きのへっぽこ女魔道士の戦い&エロ受難を描くタイトル中編「おねーさまと賢者の塔っ!」全3話(←参照 強いけど技名が中二病テイスト 同中編第2話より)、良質な乳牛を輩出する学園に入学した乳牛ガールの研修模様を描く連作「私立ホルスタイン学園」正続編、セックスに興味津々な獣人族の王女様とそのお付きのメイドさんが登場な連作「孕んで!お姫さま」「犬耳メイド発情期」、および読み切り形式の短編・掌編3本+フルカラーイラスト2P。
  フルカラー掌編「コボルトのお姫さま」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は14~24P(平均18P)と控えめな部類。シナリオ的な読み応えはほぼ無く、コンパクトにまとまった抜きツールという分類が適切と思われます。

【ファンタジーエロの定番を押さえつつコメディ路線】
  コミックアンリアルを初出としているため、RPG的な世界観を有する中編作や、乳牛種の人外娘さん達の学園における研修を描く連作「私立ホルスタイン学園」など、ファンタジー系の作品で統一されています。
とは言え、そういったファンタジー要素を十分に盛り込みつつも、作劇の基本的スタイルはドタバタコメディであることは今単行本でも変わりません。
34821dbb.jpg  ダンジョンの中で魔物との戦いに挑む女戦士&女魔道士というファンタジーエロ漫画の伝統的様式美に則ったタイトル中編では、オーク軍団によるメス奴隷化や触手凌辱といった過激なシチュエーションを用意。しかしながら、基本的にコメディである上に女戦士の戦闘力が圧倒的に高いこともあって深刻な事態に至ることはなく、特殊エロとしての攻撃性は担保しつつも(←参照 女魔道士のせいで女戦士ピンチ! 中編「おねーさまと賢者の塔っ!」第3話より)、“定番のネタ”として扱われていると言えるでしょう。
ホムンルクスの少女が闇オークションの場で凌辱される短編「Black Alchemy」では、多少ダークな雰囲気も有していますが、他の作品も概ね明るい雰囲気は共通しており、エロシチュエーションが凌辱寄りのケースでもあっけらかんとしたラストでまとめているため読後感はかなり軽めに仕上がっています。
重厚なファンタジーストーリーを楽しみたい方や、凌辱エロとして重さ・鋭さを重視する方には不向きではありますが、ファンタジーであることの自由度を活かした作品群であると評し得ます。

【柔らか巨乳のファンタジーヒロイン達】
  前述した様にファンタジーエロということもあり、乳牛美少女や犬耳の獣人美少女、魔法学園の男子学生を襲うサキュバスお姉さんなど人外ヒロインが多数登場。ビキニアーマーをまとう女戦士など、定番を押さえた設定・キャラデザインが身上と言えるでしょう。
また、キャラクター設定に合わせて特殊なエロプレイ・エロシチュを選択しているのはファンタジーエロらしい特徴であり、乳牛ガールの搾乳快感やホムンルクス少女の拡張プレイ、獣人少女の発情乱交エロなど、一点突破できるネタを投入。
  中編「おねーさまと賢者の塔っ!」にある意味ではお邪魔キャラとして登場している女魔道士ちゃんのみ、ちっちゃい体にぺたんこバストのロリボディなキャラクターですが、その他のヒロインはふかふかと柔らかいおっぱいを備えたスレンダー巨乳のボディとなっています。
SisAndMagicTower3.jpg肢体造形において、強いアピールのある部位などはなく、オーソドックスにまとまめた女体描写と感じますが、爆乳化&ニプルファックや搾乳プレイなどおっぱいに関連した描写・プレイが多い傾向にあり、その存在感は十分に強いと言えます(←参照 豊満バストなウシ乳美少女 連作「私立ホルスタイン学園」正編より)。
  なお、女戦士さんがドラ○エⅢちっくな女僧侶の衣装を着てみたり、乳牛娘さんがメイド服を着てご奉仕研修に挑んだり、ホムンルクス美少女に網タイツ衣装を着せたりと、コスプレ的な要素も投入しています。
  初出時期がやや広いため絵柄については多少の変遷が認められます。絵柄の方向性についてはシンプルな二次元絵柄であり、美麗さや華やかさには欠けますが、割合に幅広い層にとって受け入れやすいタイプと感じます。

【快楽描写を重視しつつの特殊エロのオンパレード】
  上述した通りに抜きツールとしての構成が明確であり、設定の利便性を活かしてエロに突入していくのでエロシーンの分量は実用的読書として十分な部類。
これまた前述の通りに各ヒロインの設定に合わせた特殊プレイを投入しているのが、アンリアル掲載作らしい特徴であり、触手凌辱やオークとの異種姦、獣人娘の発情エッチなどが登場。シナリオはコメディ調が先行していますが、特殊エロとしての過激性やアブノーマル感は相応に打ち出されていることはエロの満足感に貢献しています。
SisAndMagicTower4.jpg  魔法による一時的なフタナリ化や搾乳プレイ、爆乳してのニプルファック、子宮姦など、エロシチュエーションに合わせて過激なプレイも投入しており、視覚的なインパクトは相応に強い部類(←参照 ダブルニプルファック 短編「Black Alchemy」より)。とは言え、苦痛描写の強い凌辱エロという傾向はあまりなく、特殊な行為が特殊な快楽を生む図式に則って、ファンタジーヒロイン達の痴態を描き出しています。
割合にシンプルでキャッチーな絵柄の性質上、えげつなさや過激性はそれほど前面に押し出されませんが、要所ではアへ顔や断面図・透過図などの性器描写などを用いてインパクトのあるエロ作画となっているのも一つの特徴でしょう。
  ヒロインの柔らかボディと半狂乱の痴態をたっぷり見せつける大ゴマを中心に画面を構成しており、やや単調ではありつつ1Pフルの中出し絶頂フィニッシュに向けてパワフルに突き進んでいるのは使いやすさに貢献。
  尺に余裕がないため、キャラクターやエロプレイのアイディアで一点突破するスタイルが明瞭ですが、その点で十二分に成功していると評し得ます。

  過激なプレイは楽しみたいけど、話が暗かったり重かったりするのは避けたいという諸氏にはうってつけの1冊と言え、ファンタジーエロの自由闊達さを楽しめます。
個人的には、ツンツンした乳牛娘さんが搾乳の快楽には本能で抗えずに痴態を曝け出す連作「私立ホルスタイン学園」が最愛でございます。

MARUTA『初恋トリビュート』

FirstLoveTribute.jpg TVアニメ『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』第24話(最終話)「宇宙に散る花」を観ました。ここまでも戦闘シーンの激しさの表現が素晴らしかったですが、最終話も勢いのある戦闘を繰り広げていましたね。実に王道として素晴らしいロボットアニメでした。
概ね綺麗にまとまりましたが、ちょっと思わせぶりな描写がありましたので、今後に何かしらの新規展開があるかもしれませんね。

  さて本日は、MARUTA先生の『初恋トリビュート』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『彼女属性』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
  個々の味わい深さがある青春ストーリーと健康的な思春期ボディが快楽に染まる艶っぽいエロ描写が楽しめる作品集となっています。

FirstLoveTribute1.jpg  収録作は、クールな性格で高身長・貧乳ボディのバスケ少女と主人公のラブ&エロな日々をつづる中編「僕と彼女の比較的内緒の日常」全3話(←参照 クールだけど意外にエッチ大好き 同中編第2話より)+同中編にサブキャラとして登場するレズ女子コンビの番外短編、お兄ちゃん大好きな妹の兄とのセックスを経たことでの決断を描く連作「プリティシスター大作戦」前後編、美しい双子の兄妹が図書委員の少女を倒錯的な性愛に導く中編「空蝉」前中後編。
なお、中編「空蝉」は、山吹色の髪・白い肌の兄妹を中心人物とするシリーズ作であり、これまでの単行本にもたびたび同名の作品が収録されています。今回は前単行本の連作「空蝉」の直前の時間軸に当たると推測されます。
1話当りのページ数は全て20Pと、コンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで固定。エロ、シナリオ共に重厚な作りではありませんが、共にじっくりと読ませる仕上がりとなっており、作品世界に浸る心地よさがあるタイプと言えるでしょう。

【様々な様相を示す性愛の純粋性】
思春期後半の若い男女の恋愛模様を描き出しつつ、その作劇の方向性は多彩な作家さんですが、今単行本では得意とする3タイプの作劇をいずれも読むことができます。
中編「僕と彼女の比較的内緒の日常」は健康的な雰囲気の青春恋愛譚であり、クールな高身長ガールと優しい少年とラブエロ模様を優しく描き出します。ちょっとしたトラブルやコンプレックス等も、純粋な恋心や性的欲求を通して解決し、穏やかな日常の中での幸福を獲得していく流れは、“生としての性”への優しい賛美であると言えるでしょう。
3e1cca97.jpg  これに対し、連作「プリティシスター大作戦」は“お兄ちゃん大好きな妹”というラブコメ的にベタな理想的キャラクター像を逆手に取ったスタイル。その類型を利用してセックスへと誘導し、性行為を肉体的に気持ちの良いものとして明示しながら、無邪気な笑顔の中に秘められた妹の気持ちをしっとりと描き出していくことで、未来志向でありながらも哀切を漂わせるラストへとつなげていきます(←参照 涙の訳は 連作後編「プリティシスター大作戦Girl’s Side」より)。
この手法は、“デレることが許されないツンデレ美少女”というキャラクターを用いた連作「ツン6/デレ4初夏」「ツンデレ9/デレ1早春」(『彼女が恋人を好きになった理由』(富士美出版)に収録)と同様のものであり、幸福な青春恋愛模様を優しく温かい雰囲気で包むのが上手い故に、逆にそれがままならない場合の悲しさやもどかしさが対比的に印象に残ります。
  長いシリーズの一部を形成する中編「空蝉」は、『キミの好きな女の子のカタチ』(富士美出版)に収録の中編「椿」などと同じく、幻想的で退廃的な雰囲気を有する作品であり、“生としての性”というよりかは、倒錯的で麻薬的な“死としての性”を描くタイプ。今回の中編では、純朴な図書委員の少女が妖しい双子にかどわかされ、倒錯的な性行為に溺れていくのですが、激しく快楽を求めながらも決して満たされることのない空虚さが作品に漂っています。
本シリーズは来年に完結とのことで、至る所で倒錯の快楽の味を他者に教えては去り、自らも性行為に興じ続ける双子が、何処から来て何処へ行くのか、大変楽しみにしております。

【日常間を大切にしたキャラデザインのJK美少女】
  青春の性愛を描くというスタイルが一貫していることもあり、登場ヒロインは女子高生キャラクターでがっちり固定。男女ともに、性や恋に関して無智では決してないものの、それらに対して成熟した理解・判断を有していない年齢層として描かれています。
さばさばしたクール系スポーツ美少女や、お兄ちゃんラブな妹キャラクター、ちょっと地味系で真面目だけども性的好奇心旺盛な図書委員など、割合にキャッチーなキャラクター設定を用いていますが、典型的な魅力は担保しつつもそこに依存し過ぎた平板なキャラクターになっていないのは作劇の巧さと直結する要因。
FirstLoveTribute3.jpg  ボディデザインについては、高身長のスレンダーボディにすらりと長い四肢と貧乳バストを組み合わせたケースや(←参照 中編「僕と彼女の比較的内緒の日常」第1話より)、逆に健康的な肉付きの良さがある控えめ巨乳ボディ&太眉のキャラクターなど、相応にバリエーションを用意。
どちらかと言えば、ボン・キュッ・ボンのグラマラスボディや、均整の取れたモデル体型などのセックスアピールの強さや華やかさに欠けるボディデザインであり、キャラデザインとしても比較的地味系であると言えます。キャッチーで華やかな二次元美少女をお求めの諸氏にはやや不向きですが、作品の日常間の形成には欠かせない要素であり、また浮世離れした美しさのある双子兄妹との見た目の対比にも貢献しています。
  適度な乱れを含ませつつ、描線の強弱、画面の濃淡を的確にコントロールする丁寧な作画はそれ単体で魅力であり、丁寧に描かれた背景の中に浮き上がる少女達の白い肌のコントラストは日常を脱した幽玄の美があると評しても過言ではないでしょう。
ベテラン作家さんらしく絵柄は高いクオリティで安定。健康的な印象が先行しつつ、艶っぽさも強い絵柄はユニークなタイプであり、読み手によって好みが分かれるかもしれませんが、表紙絵と中身の印象の差異はありませんので、ジャケ買いしても特に問題はないと思われます。

【程好い濃さで描かれる熱量と喜悦に溢れたセックス】
  若い性愛を描く作品であるため、性描写のシーンでも心情描写が為されており、エロとシナリオが分離不可能な構成。このため、抜きに徹底的に集中しやすいとはやや言い難い一方で、濡れ場の尺は十二分にあると言えるでしょう。
純粋である故に直向きな性的欲望が発現されるセックスは、男女双方が更なる快楽を求めて高ぶっていく描写となっていますが、ある程度の激しさを描写に含ませつつ、行為への耽溺をじっくりと描き出していくことに重きを置いている印象があります。
  野外でのセックスや見せつけプレイ、百合少女同士のレズセックスや近親相姦など、倒錯的なシチュエーションを選択することが多く、アモラルな雰囲気を醸し出しています。とは言え、それらは思春期ボーイ&ガールズの性愛の純粋性を損なうような“歪んだ”ものでは決してなく、ある種“若気の至り”の行為とも言えるかもしれません。
  エロ展開においては前戯パートの質・量を共に充実させており、ヒロインがフェラなどの行為で男性を気持ちよくさせようとする誠意や愛情を感じさせる表現、また女性の柔らかい肢体に触れる喜びと女性側にとって触れられる喜びを込めた愛撫の描写などが特徴的。
FirstLoveTribute4.jpg  前戯パートからナチュラルに移行する抽挿パートにおいては、ヒロインの健康ボディが快感に素直に反応し、じっとりと汗や愛液に濡れていく痴態を描き出しており、演出手法自体はそれほど派手でない一方で、適度な密度の擬音や官能的な表情付けによって程好い濃さの煽情性を生み出しています(←参照 中編「空蝉」後編より)。
  小ゴマ~中ゴマを比較的多用するため、やや込み入った画面構成となることのは好き嫌いが分かれる可能性がありますが、行為の進展を情報量豊かに描き出す手法であり、またその分ここぞの大ゴマ絵の威力が増しています。中出しフィニッシュのラストも1Pフルに近いボリュームで描いており、全体的に調和の取れたエロの盛り上がりが形成されていると評し得ます。

  特に作劇面に関してこの作家さんの魅力がフルに味わえる1冊という印象が個人的にはあり、ファンにとっても初めて読む方にもお勧めできる最新刊。
「空蝉」シリーズの行き先も大変期待しておりますが、ショートヘアのスレンダー貧乳ガールがエロ可愛い中編「僕と彼女の比較的内緒の日常」が抜き的に最愛でございます。

伊藤エイト『MILK DIP』

MilkDip.jpg 今井神先生の『NEEDLESS』最終第16巻(集英社)を読みました。未央ちゃんが最後まで生き残って本当に良かった!(個人的最大関心事)そして、徹頭徹尾“全裸に靴下”ネタを貫いてくれたのも嬉しいところ。
最後まで大上段にハチャメチャを押し通してくれた作品ですが、綺麗に外伝“ZERO”とつながった爽快なラストでした。10年間、漫画もアニメも楽しみ続けた作品でしたなぁ。

  さて本日は、伊藤エイト先生の初単行本『MILK DIP』(ジーオーティー)のへたレビューです。仕事多忙につき、更新期間が前回からだいぶ空いてしまって申し訳ありません。
お気楽ラブコメからダークな調教エロまで多彩な作劇と、スレンダー巨乳からぽっちゃりボディまで多様なボディのヒロイン達が揃った1冊となっています。

MilkDip1.jpg  収録作は、理事長の息子であるため学園で好き勝手している不良少年が、彼と敵対する女性達をち○こで屈服させていく中編「女子更生風紀会」全4話(←参照 主人公に屈服した風紀委員長 同中編第2話より)、および読み切り形式の短編8作。
1話・作当りのページ数は16~20P(平均17P弱)とやや控えめな部類。ただ、その分量でも、エロシーンの割合を十分に確保した抜き物件としてコンパクトな構成を示しており、各エピソードにそれほど短さは感じません。

【ラブコメディから凌辱エロまで総じてライト指向】
  上述した通り、作劇の方向性は明暗それぞれの方向に多様であり、エッチなお姉さんの誘惑模様といった棚ボタ的幸福感の強いラブコメ・エロコメ系統から、中編作の様な凌辱系や短編「理想の妻」などの寝取られ・不倫エロといったダークなテイストの作品まで存在。
作品の本数的には中編作の存在もあって後者のタイプがメインと言え、貞淑な人妻や強気なヒロインがセックスの快楽にその精神的抵抗を打ち負かされてしまうという、王道的な要素を織り込んだ作劇となっています。
  風紀委員長や生徒会長、後者の母親である学園長といった女性キャラクターを主人公が次々と毒牙にかけていく中編作は、強気な相手を打ち負かすという凌辱系としてのポイントを押さえつつ、攻防劇の緊張感や凌辱劇としての悲劇性はかなり控えめ。多少の攻防も含めてサクサク進行していくシナリオは、お手軽価格の凌辱系抜きゲーに良くも悪くも似ていると感じます。
 MilkDip2.jpg 明るい雰囲気のラブコメ・エロコメ系の作品においても、シナリオ展開のオーソドックスさを適度に押さえつつ、軽く滑らかな読み口を重視しており、エロシーンへとスムーズに誘導しています(←参照 お隣に引っ越してきたお姉さん 短編「隣のお姉さんの引っ越し事情」より)。ただ、恋愛感情の甘い描写といった要素はあまりなく、登場人物のエロパワーでシナリオを推し進めているのは、作品の明暗を問わずに共通しています。
シナリオ的な読み応えには総じて乏しい傾向にはありますが、それぞれの方向性において狙い所がはっきりしているのは評価したいポイントであり、ラブコメ・エロコメ系であればほのぼのとしたラストで、ダーク系の作品であればウェットな読後感を残すラストでまとめて、作品の印象を最後でも明確化していると評し得ます。

【定番要素をしっかり押さえた巨乳ヒロイン達】
  作品の方向性の多彩さと関連してハイ・ローミックスなヒロイン陣となっており、女子高生~女子大生クラスの美少女さんと、20代半ば~30代半ば程度と思しき美女さん達が概ね同数程度で登場しています。
  剣道部主将でもある美少女風紀委員長(黒髪ポニテ&釣り目&竹刀装備の役満キャラデザ)や、旦那への不満をぐっと押し堪えて尽くす貞淑な人妻、サバサバとした性格で悪戯好きなお姉さんキャラクターなど、性格設定やキャラデザに関して典型的な要素を用いる傾向が強く、そのキャラクター属性の分かり易さはシナリオの軽さと実用性の向上に貢献。また、典型を踏襲している分、性格設定とキャラデザインがしっかり噛み合っているのも美点でしょう。
MilkDip3.jpg  ヒロイン陣のボディデザインに関しては、もっちりと柔らかく重そうな巨乳を共通の体パーツとしており、後述する様にエロシーンでしっかりと活躍させています。その一方、しなやかなスレンダーボディに巨乳と程好い量感のヒップを組み合わせたタイプの女性もいれば、全身に柔らかお肉をたっぷり纏ったぽっちゃり系の女性もいるなど(←参照 お腹の駄肉もむにむに 短編「たべごろ❤」より)、ボディデザインには相応の描き分けが為されています。
また、肢体描写において、スベスベとした肌に包まれるバスト&ヒップの肉感でストレートな煽情性を出しつつ、臭味の少ない乳首や性器などの粘膜描写や、逆に妙な淫猥さのある陰毛描写や陥没乳首などの投入など、キャッチーさとエロさのバランスが丁度良い塩梅であるのは○。
  着衣面も定番要素を中心に充実させており、堅物な人妻キャラクターにツインテール&ブルマ体操服の格好をさせたり(大好物です)、ぽっちゃりガールに裸エプロンをしてもらったりとコスプレ要素を投入しつつ、妖艶な熟女のスーツ&ガーターベルトや女子高生キャラの制服エッチなどの設定に合った衣装もしっかりチョイス。
  初単行本であり、初出時期も比較的広いながらも絵柄は概ね安定しており、表紙絵と中身で絵柄の印象にあまり差異は感じません。はっきりとした描線でシャープにまとめ、トーンワークやベタなどの修飾を比較的多めに載せるスタイルであり、オールドスクール寄りではありつつ、幅広い層にとってキャッチーさのある絵柄と言えるでしょう。

【程良く攻撃的な演出と狙いの明確な構図取りが美点】
  前述した様に、全体的にコンパクトな作品構築でありつつエロシーンの分量は確保されています。加えて、前戯パートにも抽挿パートにも射精シーンを投入し、後者では中出し連発もあるなど、早漏展開気味ではありますが、抜き所を豊富に用意する構成も実用性を大きく高めています。
  尺の都合上、個々のエロシチュエーションを大きく掘り下げていくことは難しいものの、お姉さんキャラクターに押し倒される展開や、逆に強気なヒロインをち○こで堕とす凌辱エロ、徐々に快楽に染まってしまう寝取られエロや恥ずかしがりながらも彼氏の要望を受け入れてあげるラブラブHなど、多様なエロシチュを用意しているのも魅力の一つでしょう。
  作品によって男女どちらが主導権を握っているかの違いはありますが、前戯パートではヒロインのもっちりおっぱいの感触を乳揉みやパイズリで満喫すると共に、ひょっとこフェイスも飛び出るバキュームフェラや巨乳パイズリで射精シーンを投入させており、さほど長尺ではないながらも色々と詰め込むサービス精神を発揮しています。
肉棒を秘所の最奥までずぽずぽと出し入れさせるパワフルなピストン運動を描く抽挿パートでは、ごくオーソドックスな描き方をしていますが、正面からの構図での蕩け顔と乳揺れの描写、バックからの構図での桃尻&結合部の魅せ付け、体の密着感や女性の体をホールドする攻撃的なポージングなど、効果的な構図を中ゴマ程度のサイズで連続させていくことで、十分なエロの密度を形成しています。
MilkDip4.jpg  絵柄のオールドスクール感や多少のラフさ・素朴さと感じる部分はあるのですが、その分エロ演出の載りが良いタイプでもあり、さほど過激な演出を用いない一方で、快楽に狂乱するアへ顔っぽさもある表情付けやハートマーク付きの白痴系エロ台詞(←参照 人妻ブルマ体操服ファック! 短編「のせられワイフ」より)、女体描写の邪魔にならない程度の透過図・断面図の使用など、アタックの強さを十分感じさせるエロ描写となっています。
  エロ展開終盤では男性キャラクターが主導権を握る傾向があり、ヒロインの肉感ボディをホールドしてバックから激しく突き込んだり、まんぐり返しの状態で奥までピストンを加えたりとアグレッシブなラストスパートを形成。中出し2連発といったケースも散見され、フィニッシュシーンはドプドプと白濁液を中出しされてアクメを迎えるヒロインの痴態を大ゴマ~1Pフルで描いており、抜き所としてのインパクトは十分にあると言えます。

抜きツールとして十分に優秀な1冊であり、表紙絵の絵柄に惹かれたのであれば安心してお勧めできる1冊。エロシチュエーションが多彩な分、雑食派の諸氏に向いている一方、個々の作劇に強く踏み込んでいないので、それぞれへの苦手意識をあまり刺激しないとも言えるでしょう。
個人的には、真面目なツンツン人妻さんを騙してブルマ体操服&ツインテールコスプレして凌辱な短編「のせられワイフ」と、クールなメガネ美人のお隣さんのエッチで可愛らしい本性が明らかになる短編「隣人SOS!」が特にお気に入りでございます。

よしろん『トラワレBOX』

CapturedInBox.jpg木々津克久先生の『名探偵マーニー』第4巻(秋田書店)を読みました。相変わらずトンデモというか、トラブルメーカーな若島津さんですが、ゲーム内でマーニーと乱闘しているのには笑いました。悪い子じゃないんですけどねぇ。
今巻から登場となる敵役?・メカニックですが、技巧の凄さの反面、その目的がよく分からないというのも存在の不気味さを高めていますね。

  さて本日は、よしろん先生の初単行本『トラワレBOX』(ワニマガジン社)のへたレビューです。快楽天新人賞を受賞された作家さんのようで、大変期待できますね。
寝取られや脅迫などのダーク&インモラルな作劇の中で柔らか肉感ボディが淫液と快楽に塗れる痴態が詰まった1冊となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編12本。フルカラー短編「嫁汁しぼり」「温球ラバーズ❤」2本(共に8P)を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均17P強)と控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類となっています。
全体的に、作劇をコンパクトにまとめてエロシーンの分量を確保する傾向にあり、明確に抜きツールとしての作品構築を指向していると言えます。

【陰湿さを練り込んだ寝取られ/凌辱エロ】
  明るくポップな印象のある表紙絵であり、元ヤンのツンデレ嫁さんと旦那のラブラブお仕置きH(短編「花に棘あり」)や、バイト先の同僚であるシングルマザーさんと(性的な意味でも)お近づきになる展開(短編「募乳白書」)など、明るい雰囲気のラブエロ系も存在するものの、今単行本のメインは寝取られエロや脅迫凌辱などのダーク/インモラル系。
CapturedInBox1.jpg旦那の弟に性行為を盗撮されてエロコスプレを強要されたり、叔父や義父などが立場を利用してヒロインを寝取り調教したり、職場の店長や上司に脅迫されてレイプされたりと(←参照 美人秘書が企業秘密漏洩をネタにされ・・・ 短編「秘書漏れ」より)、コンビニ誌の制限枠内の中ではかなりのダーク路線と言えるでしょう。
  家族関係の中での寝取り/寝取られや、脅迫エロなどについては、オーソドックスな展開を素直に踏襲している分、スムーズな読書感があって読みやすく、かつその中でヒロインの精神を追い込んでいく陰湿さを特にエロ展開に練り込んでいるのが一つの武器。
ギャフンオチ的なラストで雰囲気を和らげることもありますが、その陰湿な行為がその後も継続されていくことを示唆するまとめ方がメインであり、読後もじんわりと後味の悪さが残るタイプと言えるでしょう。
短編でさっくりまとめていることに加え、ヒロイン側については、快楽に溺れていく様子を表現していくこともあって、悲劇性を極端に押し出すことはないものの、男性キャラクターについては悪意や暴力性などを備えた“悪役”としての面を明確に備えさせており、それらが勝利するという面で胸糞悪さは一定あるため、寝取られ系や凌辱系が苦手な方は要留意。

【もっちりとした肉感が魅力の美女ボディ】
  コンビニ誌ということもあり、数名のハイティーン級美少女が登場するものの、ヒロイン陣の中核を占めるのは女子大生級~20代後半程度の綺麗なお姉さん達。
短編集ということもあって、ヒロインの設定は多彩であり、元ヤンなツンデレ嫁にして和装の似合う旅館の女将、グラビアアイドルとして活動中の女の子、カラオケ店の制服を着たバイト娘や小麦肌のテニス美少女、クールな容姿の美人秘書、酔いどれ女教師に清楚な雰囲気の人妻さんなどが登場しています。
  必然的に着衣面でもバラエティの豊富さがあり、女将の和服やテニスガールのアンスコ、グラビアアイドルのエロ水着といった設定にあった着衣を選択しつつ、いい年の人妻(兄嫁)さんにスク水&ツインテールの格好をしてもらうシチュエーションなども投入。
CapturedInBox2.jpg着衣セックスがメインとなっていますが、もっちりとした柔らかさをもたせた女体の露出はしっかりと計算されており、たわわに実った巨乳や丸い輪郭を描く量感十分の桃尻の存在感を出すことでストレートなセックスアピールを確保(←参照 エロ水着からこぼれる豊満バスト 短編「穢れた水着」より)。
  メリハリがばっちり効いたモデル体型というよりかは、いかにもモンゴロイド的で健康的な肉感のあるタイプと言え、乳尻のボリューム感と女体全体の量感とのバランスが良いタイプ。また、ぷっくりとした乳首やもっさりと濃い目に茂った陰毛などの体パーツの描写も女体の淫猥さを高める要因でしょう。
初単行本ということに加えて初出期間が長いこともあって絵柄はやや統一感を欠いており、初期作と近作では、特に作画密度と描線のコントロールについて差異を感じます。とは言え、繊細な描線を適度な密度で組み込んだ絵柄は、キャッチーさをベースとしつつ瀟洒なオサレ感もある魅力的なもので、個人的には鳴子ハナハル先生の絵柄の方法論に近いと感じます。

【徐々に高まっていく陶酔感と濡れ濡れボディのエロさ】
  テンプレ的な展開も含めて導入パートをサクサクとまとめてエロシーンに突入。このため、濡れ場は十分な尺があり、ヒロイン達の肉感ボディが徐々に蕩けていく様子に程好いねっとり感があるのが○。
CapturedInBox3.jpg導入パートこそ短いものの、エロシーンの展開で寝取られエロや凌辱エロの陰湿さを打ち出すことが上手く、ヒロインの好きな彼氏や旦那の存在を意識させたり(←参照 彼氏と同じ職場にて凌辱 短編「囚われBOX」より)、体が反応していることを誇張して指摘したり、行為を無関係の人間に見せつける様な追い込みをかけたりと、なかなかえげつない責めによってヒロインの心身を蝕みます。
  ヒロインがたっぷりの唾液を絡めたフェラや母乳で濡れた授乳期爆乳のパイズリでち○こにご奉仕といったプレイもしばしば投入していますが、そこで射精シーンを用いないなど、前戯パートのメインではありません。むしろ、ヒロインの柔らかボディの各種性感帯をたっぷりと弄り倒すことに重点を置いており、ヒロインを蕩けさせて行為への抵抗を奪っていきます。
 初出時期によってそのクオリティには高低差がありますが、エロ演出面で特筆すべきは火照った肉感ボディをじっとり濡らす液汁描写とそれに伴う粘液描写の淫猥さ。必ずしもたっぷりと淫液を女体に絡めるわけではないので、ぬるぬる感たっぷりとは言い難いですが、汗やら母乳やらローションやらでじっとり濡れた女体の温度感や、愛液にぬめる女性器周辺やフェラでの唾液の絡み具合などは非常に煽情的です。
CapturedInBox4.jpg  柔らかボディを様々な体位でホールドして激しいピストンを加えることで、ヒロインの肢体が淫らに反応し、結合部からは愛液が、紅潮した顔からは蕩けたエロ台詞が溢れ出して、ヒロイン自らその痴態に興奮して陶酔感が高まっていくのも上手い点。また、男性側の無遠慮な台詞回しは(←参照 “へたれま○こ”扱い 短編「コーチング」より)、ヒロインの精神を追い込むと共に、嗜虐的な雰囲気を高めて読み手の精神を牽引しています。
強制的に発情させられ、すっかり堕ちた状態のヒロインに中出しおねだり台詞を吐かせ、結合部にたっぷりと白濁液を注ぎ込んでアクメを叩き込む様を、断面図等も絡めつつ大ゴマ~1Pフルで提供。レイプ目で茫然としながら、アクメの余韻に浸って秘所から精液を零す様子などでもきっちり追撃をかけているのもオーラスの実用性を強化しています。

  寝取られ・凌辱系に抵抗がないのであれば、エロ演出の良さもあって信頼性の高い抜きツールとなってくれるでしょう。
個人的には、小麦肌テニス娘をち○こで徹底調教な短編「コーチング」と、クール美人な秘書さんをおっさんのねっとりとした責めで凌辱な短編「秘書漏れ」が抜き的に大変お気に入りでございます。

やみなべ『ロリングホリディ』

LoringHoliday.jpg中道裕大先生の『さいころ倶楽部』第1巻(小学館)を読みました。ボードゲームをテーマにした、なかなか珍しい作品です。管理人もボードゲーム(アナログゲーム)が好きなのですが、ボードゲームにしろ、TRPGにしろ、麻雀にしろ、プレイ中の会話が一番楽しいと感じるのですが、その点をしっかり踏まえた作品と感じます。
作中に登場する「ごきぶりポーカー」は実際名作なのでお勧めですよ(酒飲みながらやると大変楽しいです)

  さて本日は、やみなべ先生の『ロリングホリディ』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ちつじょじかん』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
  キュートなロリぷにガールズと繰り広げる甘いイチャイチャ模様とラブラブHが楽しめる1冊となっています。

LoringHoliday1.jpg  収録作は、可愛い妹ちゃんが運命に導かれて勇者になってしまった上、主人公の兄も魔王として覚醒して妹の友達たちも巻き込んでドタバタ騒動な中編「ウチの妹が勇者に目覚めた件について」全3話(←参照 これは可愛らしい勇者さん 同中編第1話より)。および読み切り形式の短編4作。
収録本数こそあまり多くないですが、1話・作当りのページ数は24~32P(平均27P強)と中の上クラスの満足感のあるボリュームで推移。シナリオ的な読み応えには総じて乏しいですが、可愛らしいロリっ子達とのキャッキャウフフを十分量描くことで程好い満足感を生んでいます。

【無垢な少女が男性を受け入れる幸福感】
  作風的にはこれまで通りに、可愛らしいロリータヒロインとのラブ&エロを、甘さと快活さの程好いバランスの中で描き出すハッピーロリータ系で概ね統一。
  『オズの魔法使い』のパロディであり、ヒロインのドロシーちゃんがかかしさんやブリキの樵、ライオンさんにエッチで勇気や心を取り戻させる短編「メスのま○こ使い放題」や、ライトノベル的にオーソドックスな転生ネタを絡めた中編作など、パロディ要素やオタクコンテンツ的にポピュラーなネタの投入も読み口の軽さに貢献しています。
中編作では、魔王である主人公を巡ってメインヒロインの妹さん(勇者)や、そのお友達の暗黒騎士(ロリっ子)や魔法使い(ロリっ子)がドタバタ劇を繰り広げ、三角関係的な状況に陥りますが、平和な雰囲気が損なわれることはほぼ無く、ヒロイントリオとのハーレムエンドに綺麗に収まる寸法。
LoringHoliday2.jpg短編群でも概ね同様の傾向にあり、ストーリー展開のドラマ性はすっかり放棄する一方で、キュートなロリっ子達が主人公を受け入れてくれるという幸福感を基調とする作劇にはふわふわとした甘さや優しさが満ちていると言えるでしょう(←参照 姪っ子ちゃんが勇気を出して 短編「みるきぃうぇい」より)。
純粋無垢と見えてお兄ちゃんをその彼女から取り戻す算段を付けていた妹ちゃんが登場の短編「敏感マイシスター」や、厳しい父親のいるロリ彼女さんのお家に少年が女装してお泊りに出かけるも実はママさんは気づいていて・・・な短編「マスカレイド」など、ほんのりブラックな要素を絡めたラストを迎えることはありますが、それは作品の甘い雰囲気を損なう程のものではないでしょう。
  概ねシナリオ要素は目立ちませんが、そこがネックになる作風でもなく、小難しいことを考えずにアリス達との幸福空間で癒されるのが正しい読み方と評したいところ。

【ロリぷにテイストが濃厚なキュートガールズ】
  作中で明記はされていないものの、概ねギリ二桁~ローティーン級と思しき思春期入りたてのロリータガールズで統一されたヒロイン陣。
中編作も含めて、妹キャラクターや姪っ子ちゃんなど血縁関係にあるヒロインの割合が高めですが、そこに専念している訳でもなく、ショタ少年とロリ少女の初々しい初Hなどが題材とされることもあります。
  ラストで印象がガラッと変わる短編「敏感マイシスター」の妹ヒロインを多少例外としつつ、幼い無垢さ・無邪気さを振りまきつつ、エッチに関しては積極的に受容してくれるという、二次ロリならではの理想的なロリータ像として強固に描かれており、浮世離れした幸福感の情勢に寄与。
  肢体造形については、ちょっぴりバストが成長して膨らみを見せる子もいるものの、基本的にはぺたんこバスト&ツルプニなお股&寸胴気味の体幹と、明確にロリ色の強体パーツで固めたタイプ。
986625c1.jpgヒロイン達のちびっこいボディデザインの可愛らしさに拍車をかけるのは、等身低めの設定でロリぷに感をたっぷり織り込んだ絵柄であり、デフォルメを強く聞かせることで幼さとしての可愛らしさを強調しています(←参照中編「ウチの妹が勇者に目覚めた件について」第2話より)。悪く言えば、クドさもある絵柄ではあるのですが、萌えっぽいあざとさを追求したというよりかは、小動物的な可愛らしさを重んじた、いわば子供向けの絵柄に近いタイプであり、広い層に親しみ易さはあるタイプと感じます。
  なお、しまパンや可愛らしいリボンや髪留め、ガーリッシュな私服など、女の子達の可愛らしさを引き立てるアイテムを各作品で投入しているのも嬉しいところ。

【ヒロインの可愛らしさを引き立てるプレイ・エロ演出】
  短めのシナリオパートをコンパクトにまとめ、速効でエロシーンに雪崩込むスタイルであり、前述のラブエロ系としての甘さは濡れ場の中の会話で打ち出していくスタイル。このため、エロシーンのボリュームは十分に確保されています。
  女装した少年が彼女である女の子とのセックスの中で男性としてのアイディンティティに目覚めていくという面白いシチュエーションもありますが(短編「マスカレイド」)、基本的には男性が無垢な女の子をリードしつつ、初めての快感をもたらしてあげる和姦エロで統一されていると言えます。なお、中編作は、第1話で妹ちゃんとの1対1のエッチ、第2話で友達コンビとの3P、第3話で全員と4Pというサービス満点の仕様。
  十分な尺を有する前戯パートでは、時々ちっちゃなお口でのお口ご奉仕も描かれるものの、ヒロインの小さなボディの各種性感帯を丁寧に愛撫することに重点を置いており、ロリータ少女達の柔らかい秘所やちっぱいの感触を満喫しつつ、彼女達を初めての絶頂にもたらすことで前半の盛り上がりを大いに形成しています。
LoringHoliday4.jpgこの手数を稼ぐことを意識した前戯パートに対し、抽挿パートに移行後は、性感帯弄りなどに手を出さず、とにかく小さな膣へのピストンに専念する傾向が明瞭。その中において、ヒロインの反応をエロ台詞や表情変化で示すことによって一本調子になることを避けており、体位の変化や上手な並行コマの配置などによって彼女達のビビットな反応を表現することで読み手の抽挿へのモチベーションを維持させています(←参照 正常位の状態での並行コマの上手さは特筆すべき 短編「敏感マイシスター」より)。
  デフォルメの強い絵柄であることもあって、女体そのものの煽情性はさほど高くなく、エロ演出に関してもヒロインのキュートネスを減衰させない水準に留めている為、エロのアグレッションは比較的控えめ。ただし、断面図の利用率の高さやハートマーク付随のエロ台詞の盛り上がりなど、過剰にならない程度に派手なエロ演出は絡めています。
  ロリま○この子宮口までコツコツとノックしながらぬめった愛液の水音を奏でるピストンは、ヒロインへの配慮でセーブしていたものから盛り上がって激しいものへと移行していき、フィニッシュは結合部が溢れ出る白濁液で見えなくなるほど大量に注ぎ込んでロリっ子達をアクメに導く様子を大ゴマで投入。フィニッシュとしての盛り上がりは演出的に十分に図られつつ、ちょっぴり涙目になっていたり主人公の名前を叫んだりと、これまた可愛らしさをしっかりと維持してヒロインの絶頂を描いているのも好印象です。

  ロリぷにガールズと幸福な雰囲気の中でラブエロ模様を楽しみたいという諸氏にお勧めの1冊であり、いい意味で分かり易い作風であると言えるでしょう。
個人的には、ショートヘアの元気娘が勇者になってしまって主人公と一悶着のドタバタ模様&H参加人数が雪だるま式に増えていくゴージャス感が魅力の中編「ウチの妹が勇者に目覚めた件について」が最愛でございます。
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