2013年07月

エレクトさわる『神曲のグリモワール』

TheGrimoire.jpg 仕事が忙しくて出張が多いので、一般向けも含めて漫画を読んだりアニメを読んだりな時間は確保できない日々ですが、NHKは何処のホテルでも観られるので土曜ドラマの『七つの会議』にハマっています。
組織と個人の関係性は、いい年になって組織の中で働く現在、観ていて何とも心に沁みます。また、イケメン然とした東山さんの重苦しい演技がベテラン俳優陣の演技の中で埋もれずに実にいいのですなぁ。

  さて本日は、エレクトさわる先生の『神曲のグリモワール』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『おっぱインフィニティ∞!』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
学園魔法ファンタジーの長編ストーリーと美少女達のだらしな肉感ボディが白濁液とち○こに溺れるファンタジーエロが楽しめる1冊となっています。

8ff019df.jpg 収録作は、読んだ者の欲望を解放させる魔導書の引き起こす事件に巻き込まれた有角人の図書委員・ユニコちゃんがダンテという魔導書に見込まれて戦うことになるタイトル長編「神局のグリモワール」第1~6話(以下続刊:←参照 魔導書に力を見出されたユニコちゃん 長編第2話「彼の者の名はダンテ・覚醒する欲望」より)+『PANDRA』シリーズの番外編2本。
番外編も含まれていますし、また長編そのものが『PANDRA』シリーズの学園を舞台にして新たな展開を迎えるストーリーとなっており、お馴染みのキャラクター達も登場するので事前に該当作を読んでいると楽しみが増します。もっとも、今回からの新展開でもあるので、『PANDRA』シリーズを未読でも理解に不都合は無いでしょう。
 1話・作当りのページ数は8~26P(平均23P)と標準的な部類。長編作はまだまだ続くのですが、ドラマとしての盛り上げは適切であるため程良く読み応えはあり、またエロシーンはいつも通りにこってり感たっぷりの濃厚エロスを十分な尺で提供しています。

【魔法学園を舞台に新たに始まる学園ファンタジーバトル】
 『PANDRA』シリーズ本編では序盤にシャリィさん(今回も登場)にヤラれてしまいながら、終盤ではサポート役として活躍し、作家さんのお気に入りキャラでもあった図書委員・ユニコちゃんが今回は主役となり、悪しき魔導書から学園を守るために戦うストーリー。
大人しく優しい性格であるため、当初は魔導書・ダンテの要請に躊躇していたユニコちゃんが、友達を助けたいという優しさでその力を受け入れ、悪しき魔導書に捕われてしまった学園の人達を浄化し、助け出す序盤展開は、魔法少女や学園バトルといった類の作品として王道的なものとなっています。
TheGrimoire2.jpg 聖書にある七つの大罪をモチーフとするそれぞれの魔導書が引き起こす事件は、エロ漫画的なお約束もあっていずれもエロ絡みであり、肉欲に支配されての乱交や触手凌辱といった内容ですが(←参照 本編の主役コンビがまさかの敗北 長編第3話「羽ばたく少女、『魔導書読み』」より)、単に悪者退治に終始するのではなく、魔導書に付け込まれた被害者の孤独や悪感情も含めて救済しようとするユニコちゃんの優しさが適度な爽快感をストーリーに付与しています。
 作劇面においては、ストーリー序盤ではユニコの覚醒と、最初の事件を引き起こした「色欲」の魔導書との戦いを描き、それを解決しながら実は他にも6つの魔導書があることが明かされて更なる戦いが開始されるという、長編を意識したスロースタートを取っているのが特徴的。
魔導書と戦う新たな仲間の登場や、今後の展開で鍵を握りそうな人物の存在が今回のラストで示されるなど、今後の盛り上げを的確に意識したストーリー展開としているのも好印象であり、安定感のある作品構築を今回も示しています。
 最初の魔導書との戦いでドラマ性の盛り上がりを十二分に高めた分、第5話~第6話あたりで話の動きとして中弛みの傾向はあるものの、これから再び大いに盛り上げてくれそうな作品であると評したい所存。

【だらしのない肉感がポイントの巨乳美少女ヒロインズ】
 ファンタジー作品でありつつ学園を舞台とすることもあり、ハイティーン級の美少女さん達で統一された陣容。主人公のユニコちゃんを筆頭に『PANDRA』シリーズのキャラクター達も多数出演していますし、今回からの新キャラクターも投入しています。
大人しく優しい性格ながら、心が強く人のために頑張れる健気なユニコちゃんや、今回も被害担当艦の真面目でツンツンしたタイプの生徒会長・文華さん、今回新登場のおっとり食いしん坊キャラ・ソフィア先輩などなど、個々に明確なキャラ立ちをしているのも多人数が登場する作品として○。
 なお、男性キャラクターが(特にシナリオ面で)全く目立たないのが特徴的であり、登場しても魔導書に操られたり淫乱化したヒロインに誘惑されたりの竿役に徹している上、触手モンスターや魔法でのフタナリ化した美少女が投入される場合にはそもそも登場しないことすらあります。とは言え、結構邪悪な顔をしている野郎連中にエロシーンで妙な存在感があるのは従来通り。
TheGrimoire3.jpg 少年にも変化可能な貧乳ロリなホムンルクスさんや食欲旺盛でお腹がぷにぷになむっちりボディの先輩など、キャラクターによって肢体造形に変化を付けていますが(←参照 むっちりは正義! 長編第5話「『暴食』の魔導書」より)、基本的にはオーソドックスな巨乳ヒロインが人数的にはメイン。大きめサイズの乳輪や重量感たっぷりで垂れ気味の柔らか巨乳、安産型の桃尻にムチムチした太股、めくれ上がった陰唇やぷっくりと盛り上がった菊門など、適度にだらしなさのある猥雑感を打ち出した肢体描写としているのがこの作家さんの大きな特徴と言えます。
学園モノということもあって、狭義の制服を着用したままでの着衣セックスが基本となっており、そこから肉感溢れる乳尻を曝け出しながら、白濁液で全身をねちょねちょに汚されている様が何ともエロティック。
 前述した通りに猥雑感の強い体パーツ描写や、過剰性を重んじたエロ演出でありつつ、絵柄そのものがキャリア初期に比して大変にキャッチーであることで訴求層を狭めておらず、単行本を通して絵柄が安定しているの安心材料と言えるでしょう。

【肉感ボディの全身フル活用な白濁液塗れのセックス描写】
 前述した通りに十分な尺を取ったエロシーンであり、また後述する過剰なエロ演出を大量に動員する描写もあってエロシーンの満腹感は強固と言え、インパクト十分の痴態をガンガン羅列。
 被害者の欲望や願いを開放するというシチュエーションであるため、淫乱化したキャラクターが男子生徒を誘惑して乱交突入というパターンも多く、凌辱色はあまり強くない傾向にありますが、いずれにしても触手や野郎の集団に肉感ボディを揉みくちゃにされて白濁液に塗れていく強力なドライブ感は共通しています。
十八番の触手凌辱や乱交エロに加え、肉便器を楽しんでいたホムンルクス少女が美貌のショタに変身してアナルで男性を逆レイプ(胡乱な表現)したり、魔法で豚人間と化した野郎連中による異種姦など、ファンタジー作品らしい特殊プレイが色々と揃っているのも特色の一つでしょう。
 誘惑エロにしても凌辱エロにしても、特に後半に関してはすっかり発情して、性的快楽に夢中になったヒロインのエロティックな表情・台詞回しによって陶酔感を強調し、それに当てられた竿役が更に奮起してガンガン肉穴をピストンし、他のち○こは柔らかい巨乳に挟んだり、フェラで舌を絡ませたり、ほっぺたに押し付けたりと、全身をフル活用する攻撃的なエロ描写を連続させています。
f02624b0.jpg フェラ後は舌に絡みつき、顔射からのザーメンパックでは精液鼻ちょうちんを形作り、パイズリやフェラからのぶっかけで全身に絡みつくやたらと粘度の高い白濁液の大量描写や、すっかり発情し切ったヒロイン達連呼する白痴系エロ台詞、蕩け顔を基本としつつ要所で投入する軽度のアヘ顔や効果的な透過図・断面図の投入など、強烈なエロ演出を多数描き込むことによってエロの密度を大きく押し上げているのも変わらない美点でしょう(←参照 短編「PANDRA-IF ~あやつりの精液人形~」より)。
この白濁液描写を頻度高く投入するためにも、中出し・外出しを連発する抜き所の豊富なエロ展開となっており、ち○こや触手の槍衾から放出される白濁液をシャワーの様に浴びながら秘所やアナルへの中出しでアクメを迎えて絶叫するヒロイン達の迫力豊かな痴態を1Pフル~2P見開きでがっつり描くフィニッシュまで、パワフルに進行する強力な抜きツールであると評したい所存。

 『PANDRA』シリーズから派生した新たな物語は、まだまだこれからストーリーの盛り上がりがあると思われ、同シリーズの高いドラマ性の打ち出しを今回にも期待できると思っています。もちろん、エロそのものが強力なので、抜きツールとしても信頼感が強いと言えます。
むっちり食いしん坊のソフィア先輩がそれに近いですが、今回年増美人がまだ登場していないので、そちらにも個人的には期待したいところ。

みなすきぽぷり『ろりぐるい』

RolitaIsFanatic.jpgTVアニメ版『ロウきゅーぶ!SS』第2話「フライング決闘!」を観ました。ふぅ・・・まったく、小学生は(以下略 主人公の社会的立場が危機に晒される一方、竹中君の株が急上昇の回でしたね(乱暴な総括
ライバルとなり5年生チームの皆も大層可愛らしいですが、物静かな雰囲気ながらミミちゃんはかなり行動力がありますね。まだまだチームとして完成されていませんが、彼女達の今後の性徴成長の描写も大変楽しみですね。

 さて本日は、みなすきぽぷり先生の『ろりぐるい』(茜新社)のへたレビューです。先生の前単行本『スカートのままで』(ヒット出版社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
暗く淀んだ性的欲望に“狂って”しまった男性達とそれに翻弄される可憐な少女達を描いた作品集となっています。

RolitaIsFanatic1.jpg 収録作は、下着を漁っているのが露見し双子姉妹の姉の“ドレイ”となっていた男性がその立場を悪用して妹の方を毒牙にかけてしまう中編「らるらる☆る~む」全3話(←参照 片方に虐げられながら片方を虐げる 同中編第2話より)+描き下ろし後日談6P、学校の身体測定・健康診断に絡めたネタを用いる実質的にオムニバスシリーズの短編4作+独立した短編「テルくんにあいたい」。
同人誌からの最収録である短編「どうしておっぱいがいたくなるの」はマンガ形式としてやや変則的であるものの、描き下ろし作品を除いて1話・作当りのページ数は24~36P(平均26P弱)と中の上クラスのボリューム読み手の心にズシンと来る読書感・読後感の重さを有しつつ、エロの分量的にも充実した作品構築と言えるでしょう。

【大人たちの狂った欲望に振り回される少女達】

 女の子達の愛らしさを引き出す優しい温かいラブストーリー(いわゆる“白ぽぷり”)と暴力的で一方的な欲望が少女を無残に蹂躙する凌辱系(いわゆる“黒ぽぷり”)の双方を得意とする作家さんですが、今回は後者寄りの作風が目立ちます。
 双子姉妹の信頼関係(中編作)や教師としての立場(短編「ちょっとむかしのしんたいそくてい」)など、男性キャラクターが転がり込んだ状況を悪用して少女達とのセックスに至る流れそのものは割合にイージーネスがあり、ドラマ性で悲劇性を強調して行くスタイルではありません。
とは言え、その状況は大人である男性達に対して非力である少女達にとっては、その日常や純粋な感情を勝手に破壊される過酷なものであり、そこで被った被害を大好きな人に打ち明けられない苦しさの中で泣くしかない辛さは読み手の胸を打ちます。
67482a69.jpg “白ぽぷり“の作品とは大きく異なり、男性達と少女達の間には基本的には信頼関係を伴う恋愛感情は存在せず、暗く歪んだ一方通行の欲望があるだけです。そのことへの後悔を持ちながら自分に言い訳をし続け、酩酊した様な表情を浮かべて欲望のままに少女達を虐げ続けていく男性達の醜悪な姿は(←参照 泣く少女を置いて自己保身 短編「ちょっとむかしのしんたいそくてい」より)、少なからぬ胸糞悪さを読み手に与えてくれることでしょう。
単行本タイトルや表帯の訴求文に示される通り、彼らは愛らしい小天使達に“狂って”しまった存在ではある一方で、性的欲望の一側面である暴力性や少女性愛の罪科といったヘビィな本質は、こういった二次ロリ作品を愛好する読者層にとって“関係ないモノ”として思考を放棄することを許されないものでもあってそこが更なる読書感・読後感の重さを生んでいるとも評し得ます。
 姉妹の絆が最終的に男性の増長を打ち負かす中編作や憧れの男性と結ばれる短編「おちりペタちて!」など、ハッピーエンドを迎える作品もある一方、凌辱され好きな男の子との関係性を断絶されたラストが悲愴な短編「テルくんにあいたい」や“狂って”しまった男性教師の歪みがリフレインされるシリーズ作など、バットエンド系も多く、読者によって作劇への好悪は大きく分かれると感じます。

【ガーリッシュな衣装のキュートなJSガールズ】
 同一の学校を舞台とするオムニバスシリーズの存在等もあって、全ヒロインは小○校5年生で統一されており、二次ロリ大好きっ漢御用達のLOレーベルとして信頼の陣容。
 漫画チックにキャッチーな性格設定を用いるスタイルではあまりないものの、思春期の少女として異性への憧れや大人に対する生意気さなどを備えつつ、性的なことへの純粋性(無知)や心身の子供としての弱さなども強調されており、大人と子供の境に入りつつあるキャラクターとしてのバランスの良さは特筆すべきポイントでしょう。
そういった少女達と明瞭な対照を形成しているのが、少女性愛者の男性キャラクター達であり、特に凌辱系の作品においては両者の感情や想いが噛み合うこと無く、体は激しくつながりながら心は重ならない様が虚しさと暴力性を伸長させています。
RolitaIsFanatic3.jpg ニンフェット達のボディデザインに関しては概ね統一的であり、サラサラした黒髪と小さな肢体、そこに備わるぺたんこ~ほんのり膨らみかけのバストや一本筋の走るプニプニとした無毛の股間、華奢な四肢といった体パーツを完備(←参照 男性の体との大きさの対比にも注目されたい 短編「テルくんにあいたい」より)。程良く丸みを付けて柔らかさを感じさせるボディラインですが、ロリプニ感を強く押し出すタイプでもなく、一定の華奢さも有する肢体描写と感じます。
 また、スクール水着やランドセルといった定番アイテムもしばしば絡めつつ、特に印象的な女の子達の私服の描写の良さであり、活発でおませな子や大人しい性格の子など、それぞれのキャラクターの印象を補強する様に服の組み合わせをチョイスしているのも上手いところ。
 二次元絵柄の特性であるシンプルなキャッチーさ・萌えっぽさを十分に有しつつ、少女漫画チックな修飾性を兼ね備えた絵柄は健康的なタッチでもあり、一般誌で見ても違和感の少ないタイプ。決して筆が速い作家さんではないものの、十分なキャリアを有していることもあって、以前に改造した絵柄はしっかり安定感していると言えるでしょう。

【一方的な欲望が叩きつけられる禍々しさが生む倒錯性】
 各エピソードの分量が十分であり、また間断なく状況が悪化、もしくは高揚していく様をじっくりと組み上げていくエロシーンであるため、抜きツールとしての満腹感は高め。
オムニバスシリーズでは、身体測定の作業を悪用しての念入りなボディタッチや、蟯虫検査シートを使ったアナル弄り、検尿カップでの尿採取といったフェティッシュなプレイを絡めつつ、少女の華奢な肢体や性器をまさぐる前戯パートと小さな処女穴を大人ち○こがズボズボ攻め立てる抽送パートの基本的な破壊力が十分に圧倒的。
RolitaIsFanatic4.jpg 特に凌辱系の作品で読み手の胸糞悪さを高めてくれるのが、印象的な台詞描写であり、幼い肢体に興奮してそれを蹂躙しつつ、“実況中継”の台詞を連呼する男性に対して、嫌悪や苦痛、恐怖で悲鳴や嗚咽を繰り返す少女達の声が彼らに届いていないかの様な上述した著しい精神的不一致を明示しています(←参照 男性の吹き出しの方が大きいのが特徴 中編「らるらる☆る~む」第1話より)。
また、少女を精神的に追い詰める言動を絡めたり、小さなボディを膂力で組み伏せたり、肉棒に押しつけたりといった心身双方の非力さを悪用する行為・構図を多用するのも特徴的であり、長尺のエロシーンにおいて単調さを排して盛り上がりを切らさないのも一つの美点。
 前述した台詞描写なども含め、女の子にとっての性的快楽は必ずしも強く明示されない一方で、訳の分からない感覚に体を支配され、状況への恐怖や不安によって可愛らしい顔を涙や涎でぐしゃぐしゃにし、肌をじっとりと汗で濡らす痴態には十二分なインパクトがあり、ガクガクと震えながら悲鳴混じりの嬌声を上げる様子は嗜虐欲を甚く刺激してきます。
強引に捻じ込んだ口腔や処女ま○こ、アナルに中出しを連発して行く複数ラウンド制も徹底しており、目一杯開かれた秘所のドアップ構図なども多用しつつ、大ゴマや2P見開きのここぞといった場面での投入も含めて密度の高いエロシーンを形成しています。

 大人である男性と子供である少女との間にある大きな“不均衡”が、恋愛によって縮まるか、一方的な暴力と欲望で拡大するかの違いこそあれ、みなすき先生の作品の要点であると考えているのですが、本作は後者がメインと言えます。
 個人的には、可愛らしい女の子の恋心につけこんでその肢体を隅から隅まで蹂躙する短編「テルくんにあいたい」の重苦しい読書感とボリューム感&ドライブ感たっぷりのエロの実用性が最愛。
ある種の表層的な“軽さ”を有しつつ、本質的にはかなりヘビィな1冊であることを留意しつつ、キュートなロリっ子達を味わい尽くしたい諸氏にお勧めでございます。

山文京伝『冬の紫陽花』

WinterHydrangea.jpgオカヤド先生の『モンスター娘のいる日常』第3巻(徳間書店)を読みました。「オーク×姫騎士」エロ漫画にかけるオーク新境地開拓連盟のパッションには大いに賛意を表するものですが、暴力はいけませんよ暴力は。しかし、「オーク×女教師」は確かに新しい・・・!
難儀な性癖?持ちのメロさんも加わって賑やかな日々ですが、不貞の輩の侵入が不安でございます。しかし、セントレアさんの豊満重点なおぱーいの迫力たるや(ゴクリ

 さて本日は、山文京伝先生の『冬の紫陽花』(コアマガジン)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『沙雪の里』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
美熟女達が倒錯的な快楽の泥沼に沈みこんでいく様を暗く淀んだシナリオと狂乱の痴態描写で魅せる作品集となっています。

b07e0f89.jpg 収録作は、愛する旦那と息子との家庭と、部次長として活躍する仕事を両立するキャリアウーマン・美冬が、彼女に恋心を抱き続けた元・教え子に迫られ、調教されていくタイトル長編「冬の紫陽花」全6話(←参照 相手をはね退けようとするが・・・ 同長編第2話より)+描き下ろしエピローグ18P、および読み切り短編3作。
描き下ろしエピローグを含めても、16~26P(平均21P弱)とコンビニ誌初出としては平均を上回る水準。話の方向性そのものが重いこともあって読み応えは相応にあり、エロのボリューム感も抜きツールとして十分と言えるでしょう。

【平穏の日常が背徳の快楽に揺らいでいく堕ちモノ系】
 あくまで擬似的なプレイとして不倫Hや近親相姦を生業とする女性が同時に複数の相手と一気にプレイに興じることになる斬新でブラックジョーク的な短編「レンタ家族」をやや例外としつつ、長編を筆頭に十八番の人妻堕ちモノエロをがっつりと展開。
 長編作においては、仕事でも家庭でも充実していた人妻が若い男に付け込まれ、貞淑さを喪失して性的快楽に狂ってしまうギャップや変容を中核に据えた王道的な構成であり、咲くべき時でない時に狂った様に咲いてしまった人妻の濡れた痴態は正しくタイトル通りに“冬の紫陽花”と言えるでしょう。
寝取り側の男性が“憧れの女性を手にしたい”という割合にシンプルな欲望で突き進むこと、“家庭”の存在を重視するこの作家さんとしてはやや珍しく母と子の関係性があまり重要視されないこともあって、人妻への調教の中ですれ違いを重ねていくヒロインと旦那の夫婦関係がストーリーの中軸を占めており、流れそのものは割合にシンプル。
 とは言え、このサブジャンルのオーソリティとして単調な作劇に陥ることはなく、性的調教の中で露出や羞恥行為に目覚めさせられ、送りつけられる痴態の画像や映像に引き込まれていく旦那との歪な関係性が形成されていくことが中盤~終盤のストーリーを形作っています。
WinterHydrangea2.jpg妻も夫も、行われている行為の非現実性に逃避し、虚と実が入り混じった中で背徳の快楽に溺れていく様相は(←参照 現実であるにも関わらず 長編エピローグより) 、二人の間の絆が決定的な破断を迎えない故に、歪んでしまった関係性がそのまま持続されてしまうことを示しており、強烈なバットエンドでない一方でじわっと冷たく重たい空気を漂わせます。
 短編「おすそわけ」「夢」に関しては、よりコンパクトでオーソドックスな展開を示していますが、記憶喪失の男性とその妻との関係を描いた短編「夢」も、非現実的な雰囲気の中で精神が揺れ動いている様を描いており、ここらの妖しく暗い雰囲気の打ち出し方の巧さは光っていると評し得ます。

【適度にくたびれ感も出したスレンダー巨乳な年増美女】
 部下の女性の存在はありつつ、一人ヒロイン制で安定する長編作を含め、30代前半~半ば程度と思しき人妻ヒロインで占められた陣容となっており、ごく一部を除けば年増美人オンリーの1冊。
 設定年齢に対して若々しさは一定程度重視されたキャラデザインではありますが、ティーン級の美少女にはない熟したと言うか、良くも悪くも“くたびれた”印象の色香があるのが大きな特徴であり、年増好きにこそ嬉しいタイプと言えます。
その一方、熟女キャラクターで一つの主流を占める、むっちりとした肉感ボディとして描くのではなく、等身高めですらりとしたスレンダーボディが基本的なボディデザインであり、表情や個々の体パーツの年増感を打ち出しつつ端正な美しさも兼ね備えているのも特徴の一つ。
WinterHydrangea3.jpg 巨乳サイズがメインの柔らかおっぱいは、快感に反応する乳首がツンと立ちながらもやや垂れた傾向にあり、またお肉がたっぷりと付いたむちむちのお尻の存在感は着衣の上からでもしっかり分かる様に描かれています(←参照 短編「夢」より)。ここ最近のコアマガジン単行本の難所である白塗りの性器修正は一つのネックではありますが、乳尻の存在感や股間の茂みなども含めて女体描写の猥雑感がいささかも減衰していないのは◎。
 また、年増ヒロインに年不相応のミニスカを履かせたり、相手に支配され、貞淑さを喪失しつつある状況を視覚的に表現するため、網目布地や極小面積であるセクシーさ過剰のエロ下着を頻度高く着用させたりするのも淫猥さを高めることに大きく貢献。
 ベテラン作家である故に表紙絵と同じ印象の絵柄を単行本通してしっかりと安定させています。流石に流行最先端の絵柄とは言えませんが、比較的シンプルな絵柄と演出の中で女性キャラクターの色香や性行為の官能性を濃く抽出する技量はやはり一級品と言え、実用性を下支えする要因と評したいところ。

【基礎的な演出を確かな密度で塗り込める官能描写】
 長編作では旦那とのすれ違いというストーリー展開と寝取られエロの描写をリンクさせていくため、エロシーンが分割構成されることもあるものの、総量としては十分な分量を有する濡れ場となっています。
 露出・羞恥系のシチュエーションを頻度高く投入する長編作はその趣向がシナリオ展開にも寄与していますが、そういった特定のエロシチュの味付けよりかは、凛とした美人であったり慈愛に満ちた妻が、他の男のの強烈なセックスに当てられ雌の表情を曝け出して快楽と歓喜に乱れ悶えるギャップこそが性描写における真骨頂と言えるでしょう。
 前述した通りに性器修正がかなり厳しい水準にあるため、フェラ描写や結合部見せ付け構図の威力そのものは減衰していますが、元々そこらのストレートな性器表現に強みがあるスタイルではなく、エロ下着に包まれた女体が、乳首や淫核を勃起させ、肉棒を健気に締めつけ、全身を仰け反らせて快楽に震える痴態全体で魅せるスタイルなので、性器修正に関してはそこまで減点材料ではないと感じます。
WinterHydrangea4.jpg演出的にも左程派手な演出効果は用いておらず、比較的穏やかに女体と表情付けの官能性で勝負しています。とは言え、エロとしてのアタックが弱いわけでは決してなく、嫌悪や羞恥、歓喜や解放感などそれぞれしっかり感情を練り込めた官能的な表情付けや、もっちりとしたヒップを強調したり、大股開きで男に跨らせたりな露骨なポージングの多用したりすることで煽情性を積み上げていきます(←参照 羞恥をかなぐり捨てたエロ台詞も魅力 短編「おすそわけ」より)。
要所では大ゴマやコマぶち抜き画を使用するものの、比較的小~中ゴマを多用する画面構成であり、絵柄の特性もあってややゴチャッとした印象や古臭さを感じないわけではないのは多少のマイナス要因。とは言え、アングル変化や視線誘導を意識したコマ割りなど、技術的な面では安定しているのも確か。
 液汁描写をたっぷりと描き込む方ではなく、またフィニッシュシーンの分量も中~大ゴマ程度で収まるため抜き所としての盛り上げにはやや欠ける傾向にはありつつ、美熟女達の狂乱の痴態の威力はアクメ描写においてもしっかり生きていると評したいところ。

 いつも通りの山文先生の作品という印象が強く、ファンなら納得の1冊と言えるでしょう。王道的でありつつ展開の練り込みもしっかりしているので、人妻堕ちモノ系の抜き物件をお探しの諸氏にもお勧めできる1冊。
個人的には、クールなメガネで凛とした印象の年増美女が激しく乱れていく長編作に愚息が大変お世話になりました。

史鬼匠人『if~時限の彼女~』

TimeLimitedGirl.jpg中島三千恒先生の『軍靴のバルツァー』第5巻(新潮社)を読みました。騎兵に対する方陣の優位はナポレオンのエジプト戦役(ピラミッドの戦い)等で有名ですが、道具・戦術の進化は更に騎兵と言う旧来の兵種に圧倒的なものを与えるのだなぁと感じました。
ヴァイセンが反転攻勢をしかけるようですが、曲者なルドルフが相手側にいる以上、そう簡単にコトが進まない様な気もするのですが、一体どうなるのでしょうね。

 さて本日は、史鬼匠人先生の初単行本『if~時限の彼女~』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。この作品も長期間の更新停止で紹介が遅れてしまい、申し訳ない。
叙情性を重視したシナリオワークの魅力と程良い生々しさのある官能性があるエロの実用性が光る作品集となっています。

TimeLimitedGirl1.jpg 収録作は、時間を巻き戻し、行った行為を何度もなかったことに出来る魔法の時計を手に入れた登場人物達それぞれの性愛をオムニバス形式で描く「if」シリーズ全3作(←参照 主人公の時間を巻き戻す少女の目的は? 同シリーズ「if~子犬物語~」より)、および読み切り形式の短編2作。
収録本数は計5本と少ないですが、1話・作当りの形式は24~53P(平均42P弱)と個々のエピソードの分量はかなり厚め。シナリオ重視の作品構築ではありますが、このボリュームを生かしてエロにも十分なボリュームを割り振った構成となっています。

【閉塞とそこからの解放を基調とする叙情的な作劇】
 MUJIJNレーベルにおいてベテラン・楓牙先生が長年担い続け、新鋭の赤月みゅうと先生などが発展させた叙情性を重んじたストーリー作りを重視する作風にカテゴライズできる作家さんの初単行本であり、相応に読み応えのある1冊。
夏の日本家屋において、再開した幼馴染の男女が過去の思い出を振り返りながら互いの感情を打ち明け合いつつ体を交える短編「夏帰」の清涼感を感じさせる心情描写や、籠の中の鳥であり、男性に汚されながらその快感に浸る美女とその痴態を覗き見る男性との邂逅を描く短編「覗き花」の退廃感など、情景描写にセンスを感じさせる手腕は1冊目ながら大いに期待を抱かせる点と感じます。
 また、オムニバス形式によって、時間を何回もやり直せるというギミックを共通させた「if」シリーズは、性的な行為も含めて“何でもやり放題”という全能的な状態を発生させつつ、非常に空虚な停滞を生む側面もシナリオに入れ込んでおり、その“停滞”が如何に打破されるかという点においてそれぞれのストーリーに異なった面白さを付与しています。
TimeLimitedGirl2.jpg自分に辛く当った女生徒や上司である女性教師に復讐を繰り返しながら、恋心を都合よく扱ったヒロインに対してある種“逆襲”される因果応報な「if~学園物語~」、謎めいた少女の為すがままになりながら、その中で“自分”を取り戻すことで“仮面への殉死”を回避する「if~子犬物語~」、全能であるが故の虚無と鬱屈を純真な少女の優しさと恋心が救済することで停滞から抜け出す「if~時計物語~」(←参照 相手を思い通りにするだけの“愚かしさ”) と、それぞれ作劇としての仕掛けは異なりながら個々にフックのあるシナリオワークであり、特に終盤での話の動かし方は秀逸。
 ストーリーそのものが生み出す、退廃感や非日常感、逆に爽快感や現実感を、建築物や自然の風景、気象などを丁寧に描いた背景・舞台描写で的確に補強しているのはなかなかに唸らされる点であり、このレーベルで言えば赤月みゅうと先生や笹川ハヤシ先生などの魅力と共通するものを感じます。
 作劇面において、まだまだ粗削りな部分があるのは確かで、シナリオの転換点において動機づけがやや弱く感じるケース(短編「夏帰」など)もありますが、ストーリー性をしっかり練り込もうとする意欲は十二分に感じるのは大きな魅力と評したいところ。

【健康的な肉付きのむっちり感で魅せる美少女ボディ】
 ヒロイン陣に関しては、概ねミドル~ハイティーン級の美少女を中心としていますが、短編「夏帰」では20代半ば程度と思しき幼馴染の女性が登場したり、サブヒロイン(概して犯られキャラ)として20代半ば~30歳前後程度の年増美人が登場することもあります。
クールで謎めいた美少女を描くこともあれば(「if~子犬物語~」)、純粋で天真爛漫である故に倦んだ大人の心を揺さぶる少女もおり(「if~時計物語~」)、明暗を織り交ぜたイデア的な“少女像”の扱いの巧さはポイントの一つであり、この点がシナリオ面の魅力にも貢献。
 男性キャラクターに関しては、一部を除いて成人男性を登場させることが多く、“カッコいい”キャラクターではなく、日常の鬱屈、虚無感を絡ませた上で、それが様々な形で時に救済され、時に自縄自縛になる描き方は、男性読者にとって投影し易いタイプとも評し得るでしょう。
TimeLimitedGirl3.jpg 控えめバストのロリ系ボディの女の子も居れば、たっぷりの肉感を有する巨乳美少女も登場しており、どちらのタイプもスベスベとした柔肌の触感や、健康的な肉付きで適度なむっちり感を打ち出している点は共通しています(←参照 三つ編み巨乳メガネっ娘 「if~学園物語~」より)。なお、適度な濃さで茂った陰毛や、ぷっくりとしたアナルなど、特に股間周りでは一定の生々しさのある淫猥さを出しているのも肢体描写における特徴の一つでしょう。
なお、黒髪の描写には作家さんの思い入れがある様で、セックスに合わせて乱れる黒髪の描写や、黒髪ロングと清楚なワンピース、セーラー服や着物などの組み合わせは、さほどその点に強い嗜好を有さない管理人とってもグッとくる要素ではありました。
 初単行本ということもあり、初期の作品と直近の作品では絵柄のクオリティに差異はあるものの、繊細な描線を丹念に重ねた、何処となく女性向けっぽさもある絵柄の特性は維持されています。アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーネスも相応にありますが、ある程度クセのある絵柄であることには要留意。

【互いの体温と粘液を交換するエネルギッシュなセックス描写】
 前述した通り、ストーリー性重視の作品構築であり、また「if」シリーズでは時の流れを何回も繰り返すという設定上、エロシーンが小刻みに連続される傾向にあるため、1回のセックスをねっとりと描き出すタイプではありません。
とは言え、「if」シリーズでは、“無責任”になりえる故の行為の過激化や相手を食い散らかす様な慢心を複数の性行為の投入によって可能としていますし、逆にそれ以外の短編作では男女双方の感情・欲望を合間合間に描き出しながら十二分な尺で熱っぽい性交を描き出しています。
 行為の過激化を明示するために、拘束プレイや露出プレイ、ハメ撮りなどといった行為を投入することもあり、また無責任な行為の象徴であるレイプ描写なども目立ちますが、エロシチュエーションにおいてそれらは必ずしもメインではなく、互いの感情や欲望をストレートにぶつけ合う行為としてのセックスとその高揚感を実用性の中核に据えている印象が強くあります。
「if」シリーズでは複数回の処女喪失が投入されるのが特徴的ですが、その他の作品でも処女ヒロインは多く、その破瓜の痛みも含めて女性に苦痛や羞恥を強要することで嗜虐性を生み出すケースも多い一方、恋愛セックスにおいてはそれらを超越して相手を受容する女性らしい強さとして描かれることもあるのは一つのポイントでしょう。
6ee0bfb0.jpg ヒロインのしっとりとした肌をまさぐったり、ねばついた愛液に濡れる秘所を責めたりな前戯パートにも一定の分量を割きつつ、汗で濡れた互いの肢体を絡ませ重ねるピストン描写のエネルギー感が武器の一つであり、行為の熱気や淫液の臭気を感じさせるような、劇画チックに濃く・重いエロ描写が連発されるのはTI勢らしい特徴と感じます(←参照 股間のぬめった液汁描写と追随する擬音表現 短編「夏帰」より)。
 エロシーンを複数回投入することが多いこともあって、多少早漏展開気味となることはあるもののフェラからのぶっかけや中出し連発など、射精シーンは多く、フィニッシュは2P見開きの大ボリュームで射精の感覚にビクビクとアクメを迎えて蕩けるヒロイン達の痴態をがっつり提供しています。

 ここ最近のMUJIJNレーベルらしい新鋭作家と言え、濃い目のエロはしっかりと継承しつつ新風を吹き込んでくれそうな作家さんと感じます。あまりストーリー性に凝り過ぎると、抜きツール重点の方にはネックとなる可能性はありますが、この路線で挑戦を重ねていって頂きたいと個人的には考えております。
いずれも甲乙つけがたい作品群ですが、強いて選ぶのであれば、夏の田舎のノスタルジックな風景描写と畳の上の熱っぽいセックス描写が魅力的であった短編「夏帰」を推したい所存。

山崎かな『ちゅーとろ』

ChutLO.jpg色々と話題になっていたので、前から興味があったのですが、ついに戦闘艦艇美少女化ゲーム『艦隊これくしょん』を始めてしまいました。いや、面白いし、キャラも可愛いですな。
ブラウザゲームなので、あまり家に居ない現状でどれだけプレイ出来るか分かりませんが、駆逐艦・霞ちゃんに罵られる素敵な提督ライフが始まっております(マテ

 さて本日は、山崎かな先生の『ちゅーとろ』(クロエ出版)の遅延へたレビューです。かなり遅くなっての紹介で申し訳ない。なお、先生の前単行本(初単行本)『ハメ頃しろくろり』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ちびっこいロリータ少女達とのドタバタ模様&ハードなエッチが詰まった1冊となっています。

ChutLO1.jpg 収録作は、妹二人と生活している主人公の下に、外国から孤児の女の子が世話になることになって~な中編「ロッタといっしょ!~はじめてのキス~」全4話(←参照 言葉は通じないけども 同中編第1話より) +フルカラー後日談4P、主人公をお婿さんに迎えようと画策するワガママお嬢様と妹ちゃんの激しいバトルな連作「ぴーす×ですとろいや!」前後編、および読み切り形式の短編3作。
上述のフルカラー後日談を除き、1話・作当りのページ数は18~34P(平均24P弱)と標準かそれを多少上回る程度のボリュームで推移。続きモノとしての読み応えはあまりないと感じますが、エロシーンの勢いの強さもあって抜きツールとしての満腹感は十二分に強いと評し得ます。

【シナリオの骨組み自体はドタバタラブコメ】
 後述する様に、エロシーンではかなりアグレッシブに突っ走るため、甘さや柔らかさといった印象が薄くなる傾向にはあるのですが、基本的にはドタバタラブコメ系の作劇でまとまっています。
 突然同居することになった異国の美少女と性的関係を持ってしまい、それをキッカケに妹達とも恋愛感情や肉体関係が芽生えていく中編作や、お兄ちゃんを取り合ってハチャメチャなバトルを繰り広げる二人のロリっ子を描く連作などは、押し掛け型ヒロインを絡めたハーレム系として実に王道的な作りとも言えます。
短編群にも共通するのですが、シナリオの骨組みそのものは比較的陽性ではありつつ、無垢な女の子の性的知識の無さに付け込んでセックスへとやや強引に突入させる展開が多いコトは特徴的であり、罪悪感をエロのスパイスとしつつ甘ったるさ重点のハッピーロリータ系を御所望な諸氏にはネックとなりえる要素でしょう。
ChutLO2.jpg その一方で、主人公は単に悪人というわけでもなく、女の子達を守ろうと奮闘することもしばしばあるため、完全なダーク系でもありません。ブラックなオチになる短編「はうりんぐ!」はともかく、あくまで女の子が幸せになるハッピーエンドへとつなげることに強いコダワリを有しているのはこの作家さんの特筆すべき点と言えます(←参照 争っていた二人も仲良しに? 連作「ぴーす×ですとろいや!」後編より 。
 ただ、中編作では、家族としてヒロインを迎え入れ、幸福に結ばれるラストを迎えさせるために、主人公にとっての試練を迎えさせるシリアスな展開を持ち込んでいますが、やや無理矢理な作劇という印象は否めず、作家側の意欲がやや空転することもあるかなとも感じます。
やや据わりの悪さはあるのですが、ドタバタ模様にしろエロシーンにしろ、女の子達の無垢な可愛らしさが言動や表情でしっかり引き出されているのは美点であり、実用面への後方支援を果たしています。

【多少ペドっぽさも漂うロリプニ美少女達】
 作中で年齢層はほとんど名言されていないものの、二桁ギリギリ手前~ローティーン級と思しき思春期手前~初期くらいの女の子達で占められた陣容となっており、多少ペド色もあるタイプのニンフェット達。
なお、妹二人とメインヒロインである元・孤児の女の子が登場する中編や、妹ちゃんVS高飛車お嬢な連作、双子ヒロインの登場する短編「楓フリークス」など、複数ヒロイン制を取る作品が多く、2~3名のロリっ子達とがっつりセックスを決め込む幸福感は魅力的。
 お馬鹿な暴走お嬢様やツンデレ妹、謎めいた異邦の女の子、飛び級の天才である双子ちゃんなど、キャッチーなキャラクター属性を組み込んだヒロイン設計でありつつ、前述した無垢さ・無邪気さが強調されたキャラクター描写となっているのが特長でしょう。
 短編「こひつじ・テイミング」に登場する病弱ガールこそ肉付きの弱いほっそりとした肢体の持ち主として描かれていますが、大半のロリータヒロイン達は等身低めのデザインも相まってロリプニ感を重視したボディデザイン。
ChutLO3.jpg寸胴気味のボディに、ぺたんこ~膨らみかけでちょこんと小さな乳首の乗るバスト、肉付き弱めのお尻やプニプニとした質感の無毛な一本筋お股などなど、ロリボディとして鉄板のものを完備しつつ、その上で全体的に丸みを強くして幼さを再強調するスタイルとなっています(←参照 双子ロリ 短編「楓フリークス」より)。
 絵柄面では、表紙絵と同クオリティで単行本通して安定しており、十分にあざとさのあるキュートネスを込めた二次元絵柄がやわっこいロリっ娘達の魅力をしっかり抽出しています。

【過激なエロ演出で彩る結構ハードなセックス描写】
 多少幅はありますが、各エピソードに十分な分量がある分、エロシーンも中の上クラスのボリュームがあり、また導入パートから触り合いなどの軽めの行為から徐々にエスカレートさせる流れがスムーズなことも濡れ場の体感的なボリューム感の強化に貢献。まぁ、いきなりヒロインに押し倒されてがっつりファックに至るケースもありますが、それは御愛嬌。
 エロ展開序盤の、悪戯の延長線上にあるような性的行為で背徳感と興奮を徐々に高めていくシークエンスに強みがあると言え、フェラチオや洗濯板なバストでのパイズリなどのご奉仕プレイも含めて前戯パートの尺は長めに取っておると言えます。
いたいけなロリっ子にエッチなコトをさせる/するという状況に、主人公の男性の理性は焼き切れており、場合によっては小さな頭を抱え込んでイラマチオを敢行したり、不安を覚える少女に無理矢理挿入してガンガン腰を振りだしたりするため、前述した様に甘く優しい雰囲気をエロシーンの間も保って欲しい方は要留意。ただし、甘いキスから始まって互いに体を絡め合わせる優しいラブラブHも登場してはいます。
 小さなお口にたっぷり白濁液を注ぎ込んだり、未発達な膣をくにくにと弄ってお漏らしをさせたりと、十分な盛り上がりを形成してから突入する抽送パートは、前戯パートに圧迫されてやや短めになっているケースも散見されるのですが、そこはアグレッシブなピストンの激しさとヒロインの痴態描写の派手さで質的に補っています。
ChutLO4.jpgヒロイン達の可愛らしさはしっかり維持させつつ、涙や涎を漏らしてぐしゃぐしゃになった表情付けや、一生懸命な喘ぎ声やラブエロ台詞をハートマーク付きで連呼する文字表現、結合部からの擬音や淫液の撒き散らしなど、視覚的にアタックの強いエロ演出を被せているのが大きな特徴となっています(←参照 顔面騎乗&騎乗位中出し 連作「ぴーす×ですとろいや!」後編より)。
 断面図や透過図なども絡めてヒロインの小さな膣の最奥まで怒張が達してストロークしていることを明示し、フィニッシュは1Pフル~2P見開きの分量で精液をたっぷり注ぎ込まれるヒロインを結合部見せ付け構図でお届けなインパクト十分の抜き所となっています。

 作劇面でもエロ演出面でも端的に悪く言ってしまうと“過剰”な部分があり、そこが好みを分ける可能性はあります。しかし、それは決して中途半端の産物ではなく、描き手側が狙ってそうしていることもあって、ハッピーエンドの約束や過激なエロ描写に頼もしさがあるのは◎。
個人的には、ロリっ子と3Pが楽しめる連作「ぴーす×ですとろいや!」と、双子の天才ロリっ子とこれまた3Pセックスな短編「楓フリークス」がお気に入りでございます。
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