2013年04月

井上よしひさ『TEACHER×TEACHER』

TeacherTeacher.jpgTVアニメ版『ラブライブ!』最終第13話「μ’s ミュージックスタート!」を観ました。三人で閑散とした客席を前にしたあの時から、9人全員でたくさんの観客を前にして同じ曲・・・じわっとくるものがありました。
アニメを観る前は全然知らなかったのですが、すっかり好きになりましたね、この企画。2期があったら嬉しいですなぁ。ちなみに、管理人は凛ちゃん推しでございます。

 さて本日は、井上よしひさ先生の『TEACHER×TEACHER』(ヒット出版社)の遅延気味へたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『拘束違反』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
それぞれに魅力的な女教師ヒロイン達とのエッチを満喫な学園生活を楽しめる1冊となっております。

6c6175f4.jpg 収録作は、同僚の女教師にでたらめを吹き込まれた天然気味の女教師さんが、不登校の主人公を更生しようとエッチを敢行して始まる学園生活なタイトル長編「TEACHER×TEACHER」全6話(←参照 想定外の棚ボタ展開が! 同長編第1話より)、およびブルマ体操服姿のポニテ美少女と温泉エッチという作家さんの趣味全開な短編「温泉ぶるまんじゅう」。
1話・作当りのページ数は24~38P(平均28P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。シナリオとしての面白みもありますが、基本的にはエロメインの作品構築と言え、ライトな“エッチ成分”も含めてエロの満足感をもたらしています

【お気楽テイストでもある教師さんと主人公の奮闘劇】
 いかにもな棚ボタ展開でスタートを切る長編作は、女教師さんの頑張りもあって登校を再開した主人公が学園で他の女教師さんともエッチに至るウハウハなハーレム展開となっています。
29f1ecbf.jpgお気楽風味のハーレム系とカテゴライズは可能なのですが、普段は気弱であるもののエッチに突入すると俄然強気になる主人公の性質もあって、ラブエロ系の甘さよりもガツガツとした欲望の迸りが目立つ雰囲気となっています(←参照 保険医さんの無意識の誘惑に暴走 長編第2話より)。
順次のキャラ見せを兼ねつつ、引きこもりがちな主人公が徐々に積極性を獲得して行くことでそもそもの不登校からの脱却という基本路線を形成しており、全員のキャラ見せが終わった段階で教師とのエッチを不正であると糾弾する、これまでと真逆の性質を持つ女教師さんを投入して一波乱を起こします。
ここまで、ある意味では流されっぱなしであった主人公が恩のある女教師さんのために積極的に立ち上がり、別の方も勃ち上がらせて(下品)、敵役である女教師さんも籠絡して皆で6Pを経ての大団円へと至っており、オーソドックスで安心できる展開。
 短編「温泉ぶるまんじゅう」に関しても、辛抱堪らなくなった主人公が無邪気にポニテブルマ姿を開陳したヒロインに襲いかかってしまう流れでありつつ、恋愛要素を絡めて読み口を柔らかくまとめており、こちらは描き手の趣味性全開と言えますが、エロのハード傾向を適度に中和している点は共通しています。
ストーリー性そのものが高いとは言い難く、シナリオ単体での魅力はそこまで強くはないのですが、安定感のある展開の滑らかさや最終的な読み口の良さの確保は作劇面の美点であるのは確かでしょう。

【性格面やキャラデザが多彩な女教師ヒロインズ】
 短編「温泉ぶるまんじゅう」では主人公のクラスメイトであるJKガール(母のお古のブルマ着用)が登場していますが、長編作に登場する計5名の女教師さんは20代半ば~30歳前後程度と思しき美人女教師達。
メインヒロイン格である優しくて天然気味な担任教師、アダルトな色香を無自覚に放っている保険医、ちびっこい背丈(と胸)ながら男勝りな性格の体育教師、気弱でおっとりとした美術教師にドSでドMという性癖を抱えつつ気真面目に振る舞う生活指導の先生と、女教師陣の性格設定は様々。なお、年齢にも関わらず処女という設定を全キャラに貫徹しています。
TeacherTeacher3.jpgちみっこい体育教師さんが小学生時代のブルマ体操服を着用したり、天然女教師さんが昔の制服を持ちだしてみたりと、コスプレ的な要素もありつつ、清楚なフリル付きブラウス+スカート、白衣+縦セタ+ストッキング、きっちりしたタイトスーツ+メガネ(←参照 セルフ緊縛妄想プレイ中 長編第5話より)と、女教師ヒロインとしてなかなかに徹底した衣装チョイス・キャラデザインをしているのは女教師モノとして大きな特長。各種着衣へのコダワリが強いため、着衣セックスが徹底されているのも一つのポイントでしょう。
 上述のちびっこ先生は小さなボディにぺたんこ貧乳の持ち主ですが、その他のヒロインはちょっとぽっちゃり気味の美術教師さんも含めて、十二分な肉感の巨乳&桃尻を装備。パンスト着用率の高さなどもあって、これまた適度にむっちりとした太股の存在感も目立っています。
前述の性格面と同様に、ボディデザインに関してもバストの大きさや、陰毛の濃淡、髪型などで描き分けしっかりと為しており、それぞれの魅力がはっきりしているのはハーレム系の作品としての美点でしょう。
 ややオールドスクール寄りではありながら、シャープではっきりとした描線で健康的な色香を有しキャッチーさも十二分にある絵柄は単行本通して安定しており、エロシーンを中心に適度に高い濃度で描き込んでいるのも安心材料。

【フェチ要素の散りばめとハードなピストン描写】
 ページ数が比較的多いこともあって、エロシーンの分量は十分にあるのですが、女教師さんのオナニーや柔らかボディとの密着、足舐めやヌードデッサンなどなど、フェティッシュなものも含めて前振り的なプレイにも描写量を割いているため、ピストン運動そのものなどは長尺とは言い難い傾向にあります。
抽送パートではヒロインの大人処女ま○この膜を強引に貫通し、ガンガン腰を振ってヒロインに被虐的な快感をもたらす攻撃的な描写をしており、ゆっくりねっとり進行する前戯的なプレイとのメリハリが付いた構成とも評し得るでしょう。
TeacherTeacher4.jpg この作家さん=緊縛エロという図式は今単行本では目立たず、堅物と思いきや実は変態さんの女教師が自ら着衣の下で緊縛していたこと以外は特に緊縛要素は無し。それでも、ブルマ体操服であの180°開脚柔軟SEX(←参照 原文ママです 長編第3話より)や前述のブルマやポニテなどの要素のコダワリなど、この作家さんらしい点は随所で投入されています。
 上述した通りに処女貫通後のピストン運動はハード&アグレッシブであり、女教師さんの美貌や肢体の素晴らしさを絶叫しつつガシガシとピストンを繰り出す主人公に対し、大人としての威厳をすっかり喪失してぐしゃぐしゃに乱れた表情と切迫したエロ台詞を曝け出すヒロインの痴態を描写していきます。
アヘ顔は用いないものの、大きく見開かれ涙を零す瞳や快楽の絶叫を叫ぶ口、粘膜描写がやや独特であるものの乳首や結合部のアップ、断面図などの多用で行為や快感の激しさを強調しています。
 小ゴマを多用して、例えば性器の出し入れなど、連続性のある描写を重ねるなどページ内の密度を高める工夫もしつつ、フィニッシュシーンは1Pフルのボリュームで膣内(稀にアナル内)にドクドクと白濁液を注ぎ込んでパワフルにまとめており、抜き所として頼りがいのあるところ。

 緊縛要素を求めている場合には物足りなさがあるでしょうが、女教師モノとしてキャラクター・シナリオの双方で王道的な魅力を有しており、そちらの属性持ちには安心してお勧めできます。
こ、個人的にはブロンドセクシー女教師ミス・フーバーの開脚的な活躍を観たいので、是非とも2期を!(カバー裏参照のこと)

オザケン『純情愛玩カノジョ』

PurePetHoney.jpgどうも当ブログ管理人のへどばんです。長期出張のため、更新が長く止まってしまい申し訳ありませんでした。本日からレビューを再開いたします。忙しい日々ですが、何とかレビュー更新を続けて参りたいと思っております。
しかし、出張のおかげで今シーズンの新アニメは全く観れておらず、まとめて観る時間もロクにないので、どうしたもんかと思案中でございます。

 さて本日は、オザケン先生の『純情愛玩カノジョ』(ティーアイネット)の遅延気味へたレビューです。なお、先生の前単行本『姫物語』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
柔らかボディの美少女達と繰り広げる誠実な恋愛模様と熱量たっぷりのセックスが詰まった1冊となっております。

PurePetHoney1.jpg 収録作は、彼女に手酷く騙され女性不信になっていた主人公が、ある日明るく健気な性格のアンドロイドの女の子を拾って始まる奇妙な同居生活を描く中編「ビリーヴ・マシーン」全4話(←参照 とってもいい子さん 同中編第1話より)、男性に触れると性感を強く感じる特異体質の女の子が彼氏の友人に襲われてしまい・・・な連作「君はその瞳で嘘をつく」前後編、および短編1作。
なお、短編「姫のとなりでねむらせて」は前単行本に収録の中編「大名のKomachi Angel」の幕間劇的な外伝なので、該当作品を既読であると楽しみが増します。
 1話・作当りのページ数は22~40P(平均32P弱)と個々に十二分なボリューム感のある構成。このページ数を生かして程良い読み応えのあるストーリーと、抜き的に満足感の高いエロシーンを配置する安定感の強い作品構築は今単行本においても共通しています。

【ヒロインの一途な恋心が作劇の中核を形成】
 ほのぼのとした雰囲気を有するピュアラブストーリーである中編作と、彼氏である少年への裏切りに対する後悔を男女が共に抱き続ける寝取られ系である連作は雰囲気が明確に異なるものの、共にヒロインの健気さが作品の魅力を形成していることは共通しています。
 前単行本の中編「大名のKomachi Angel」では“時代を越えた愛”であったのに対し、今回の中編作は人間とアンドロイドという生物と非生物の境界を越えた愛を描くものであり、ファンタジー色を打ち出しつつ男女双方の誠実な気持ちが障害を乗り越えさせる王道的なストーリー展開を旨としています。
839696d1.jpg主人のために尽すアンドロイドという、エロ漫画的に非常に利便性の高い設定に基づきながらも、そこに依存し過ぎることはなく、アンドロイドのヒロイン自身が誠実に愛し合った主人公への一途な愛情を正しく勝ち得てハッピーエンドへと至る爽快感(←参照 一途に想い・想われ続けて 中編「ビリーヴ・マシーン」第4話より)、二人の愛情が長く長く保たれたことを示すラストの心温まる感動はこの作家さんらしいところ。
また、ちょっとオトボケ風味のヒロインでほのぼのとしたコミカルさを随所で打ち出していることで、終盤のシリアス展開の締まりがよくなっているのも中編全体の構成として美点と評し得るでしょう。
 これに対して、全体的にヒリヒリとした焦燥感や悲愴感が漂う連作は、登場人物それぞれが誠実で、特にヒロインが健気である故に話の重さ・暗さが増すスタイルと言え、好みは分かれると思われます。ラストまで彼氏への愛情をしっかり保ち続けたことで、関係改善の希望を見出す“逆転エンド”と泥沼が続くことを示唆するビターエンドのどちらにも取れる様に敢えてぼかしており、そこらのモヤモヤ感も含めての面白さと感じます。
 主人公とアンドロイドの純粋な愛情物語では外的要素を必要最小限に抑える、連作においては“蚊帳の外”の主人公を作劇において上手く機能させるなど、作品構築の確かさは高く評価したいポイントです。

【もっちり柔らかボディの巨乳美少女ヒロイン】

 中編・連作共に単独ヒロイン制であるため、ヒロインのバラエティを求める方にはやや不向きではありますが、描写を一人に絞った分、女の子の魅力が十分引き出されているのはシナリオ・エロ両面の評価を高める要因の一つでしょう。
天真爛漫で子犬チックに主人公を慕う中編のアンドロイド・ユウちゃんの言動をチアフルに描き出すのと、優しさや後悔、健気さと弱さなどの複雑な感情の混交に絡み取られていく連作におけるヒロイン描写には大きな違いがありますが、感情描写の良さがシリアスさ・コミカルさを共に引き立てているのは同じと評し得ます。
 中編作と連作では初出時期に開きがあるため、キャラデザインにも多少の印象の差異があり、女子高生という設定の割にはアダルトな艶っぽさがある連作のヒロインと、言動も相まって無邪気な可愛らしさが先行する中編のアンドロイド娘とで描き分けが為されているとも言えます。
PurePetHoney3.jpgまた、ボディデザインにもこの二人の間には差異があり、二人とももっちりと柔らかな質感のボディであることは共通しつつ、豊満さ重視のバスト&ヒップと陰毛の茂る淫猥な股間を装備する連作のJKガールと(←参照 豊満重点! 連作「君はその瞳で嘘をつく」より)、程良いサイズの巨乳と桃尻、パイパン仕様の股間で均整の取れた肢体のアンドロイド娘で印象には差異があります。
 一人ヒロイン制ということもあって、コスプレ要素には乏しいものの着衣面で見た目の多彩さを確保する傾向にあり、チア衣装や清楚な私服、外伝短編の黒髪和服お姫様などが登場。エロシーンも着衣セックスが基本となっています。
 前述の通り初出時期が異なるため、絵柄にも変遷が認められ、従来の劇画チックな濃さ・重さはある程度残存させつつ、絵柄のベースが健康的なタッチに現代的な明るいキャッチーさが近作では更に強まってきた印象があります。表紙絵と近作では絵柄が完全互換とは言えますが、連作ではそうは言い難い感はあります。

【ヒロインの心情描写でも魅せるエロ描写】
 甘い和姦エロで幸せな気分にさせ、その幸福感でも実用性を高める中編作や短編と、背徳感や悲愴感で実用性を高める連作ではエロシーンの雰囲気は明確に異なりますが、前述した通りに濡れ場のボリュームは十分で複数ラウンド制を基本とするハイカロリーな仕上がりを示しています。
上述したヒロインの心理描写の良さはエロシーンでもしっかりと生きており、ご主人様のために一生懸命頑張ってエッチに励むアンドロイド娘の可愛らしさや、彼氏への一途な愛情と体質による性的快楽の洪水がせめぎ合いながら後者に抗えない寝取られガールの悲哀はそれぞれのエロシーンの趣向の長所を大きく高めています。
 ページ数に比較的余裕があることもあって、前戯シーンにも十分な分量を振り振っており、もっちもちの巨乳を吸ったり揉んだりな行為も含め、ヒロインの肢体の柔らかさを満喫する描写が充実していることは抽送パートへの助走を形成。なお、フェラやシックスナインからの射精描写の投入頻度も高めですが、どちらかと言えば抽送パートで複数の射精シーンを投入する傾向にあります。
PurePetHoney4.jpg 和姦エロでは特殊なプレイ・行為を投入することはほぼ無く、前戯パートからスムーズに挿入・抽送へと移行しており、ヒロインの蕩けた表情や結合部から双方の淫液が混ざり合った濁った水音と共に飛び散る描写、長台詞は控えつつ幸福感や思慕の情が伝わる台詞回しといったスタンダードな演出で行為の熱っぽさを表現しています(←参照 マスターの名を呼びながら 中編「ビリーヴ・マシーン」第3話より)。ちなみに、抽送パートで挿入ち○この透過図の使用頻度が比較的高いのも特徴です。
連作に関しては、凌辱要素が強く、主人公との絆を踏みにじらせようとする悪意のある状況形成もありますが、エロ描写・演出の手法論に関しては和姦エロと概ね同様であり、肢体の密着感や結合部描写への重点なども含めてエネルギッシュな描写でオーラスの大ゴマでの膣内射精へと力走。
 性器描写がややラフな傾向にあることや、比較的じっくりと煽情性を積み重ねるタイプであるために即効性のある派手さに欠ける傾向などは、好みを分ける点かもしれませんが、ヒロインの魅力と感情や快楽の昂りによる熱っぽさの打ち出しで実用性をしっかりキープしていると評したいところ。

 連作はこの作家さんにしてはダークさを有していますが、中編作に関しては実にこの作家さんらしい誠実で爽やかさの残るラブストーリーと言えます。エロ・シナリオ共にこれまでのスタイルを保ちつつ、質が高まっていると評し得るでしょう。
中編と連作はどちらもそれぞれ異なる面白みがある作品ですが、個人的には程良いシリアス要素の効果とおとぼけコメディの相乗効果でヒロインの魅力が十全に引き出された中編作が特にお気に入りでございます。

太平天極『パイフェラレディ』

PaiFeraLady.jpgTVアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』第十二話(最終話)「ビビッドレッド・オペレーション」を観ました。12話で収めるには話が壮大に過ぎた印象はありますが、基本的には王道で押し通したのかなぁと思っております。
ま、まぁ、細かいことは置いておいて、お尻重点なアングルが素晴らしかったという総括でよろしいのではないでしょうか。

 さて本日は、太平天極先生の初単行本『パイフェラレディ』(クロエ出版)のへたレビューです。“(おっ)ぱい”+“フェラ”+“レディ”と大変ストレートなタイトルですが、中身も正しくその通りでございます。
フェラ描写も充実した爆乳美少女・美女達とのハードコアなセックス描写が詰まった濃い味の抜き物件となっております。

64a78984.jpg 収録作は、定期考査で学年トップになれば担任教師にエッチなことをして貰えるシステムがある学園でいじめられっ子な少年が地味で気弱な女教師のためにも頑張る連作「学園HEAVEN」前後編(←参照 前髪を上げると実は美人という王道設定 同連作前編より)、および読み切り形式の短編7作。
1話・作当りのページ数は20~26P(平均24P弱)と中の上クラスのボリュームで安定。基本的にエロ最優先の作りであり、シナリオ成分が軽く薄い一方、エロシーンはたっぷり濃くというスタイルを貫いています。

【トンデモなご都合主義も辞さないエロ最優先スタイル】
 上述した通りにストーリー要素には乏しい作品構築であり、エロシチュエーションのお膳立てとキャラクター紹介に徹する導入パートが基本。
いじめられっ子の少年が先生の信頼に応えるために奮闘する連作や、ヤンデレ系ヒロインのダークな心情を見せ付けて主人公の青年が寝取られる形式になる短編「愛執」など、シナリオ要素で一定の面白みがある作品も存在しますが、それらの場合でもストーリー展開の面白み自体で勝負するタイプではないでしょう。
PaiFeraLady2.jpg エロに持ち込めればオールOK的なノリは非常に顕著であり、童貞を捨てるためという無謀な目的でアメリカ西海岸に乗り込んだら美女2人と(性的な意味で)お近づきになったり(←参照 アメリカってスゴイ(棒))、精液をエネルギー源とする美女姿の宇宙人と出会ったりと(短編「遊星よりのおっぱいX」)と、相当なレベルのご都合主義を投入するのも辞さないスタンス。
前述した短編「愛執」などは、ウェットな感情を沁み込ませたほの暗いラストでまとめることもありますが、基本的にはあけすけな欲望前回主義で押し通しており、ギャフンオチなども含めて軽いノリの終わらせ方となっています。
 後述する様に、エロシーンが質的にも量的にもがっつり特盛りであり、表紙絵からその傾向も概ね推定できると思われるため、シナリオ的な面白みを評価において優先させることはほぼ無いと思われますので、購入層にとって大きな減点材料となることはないでしょう。

【むちむちと肉感的な爆乳ボディが特徴】

 ヒロイン陣の年齢層に関しては、連作の女教師さんやアメリカの美女コンビなど20歳前半~半ば程度と思われる美人さん達も登場していますが、人数的な主力は女子高生さん達。
連作の先生や短編「OH!SISTER」に登場するお姉ちゃんなど、おっとり天然系の性格のヒロインもいる一方、性に奔放なギャルJKや外国人女性、果ては宇宙人などを登場させており、エロシーンへの怒涛の雪崩れ込みを可能としています。
 日焼け肌のギャル娘や、褐色肌&ピッチリスーツの宇宙人、ボサボサヘア&メガネ&白衣の科学部部長、黒髪ロング&古典的なセーラー服で冷たい微笑みを浮かべるヤンデレ美少女など、キャラデザインについてはきっちり固めており、オーソドックスながらも多彩さが目立ちやすくなっているのは○。
PaiFeraLady3.jpg キャラデザでの差別化はしている一方で、ボディデザインに関しては強固に統一しており、肉付きたっぷりのむっちりボディに爆乳クラスの特大おっぱいや柔肉の詰まった太股を組み合わせた重量級柔らかボディが勢揃い(←参照 JK黒ギャル! 短編「ともカノ」より)。なお、陰毛も標準装備なのでパイパン原理主義の諸氏は要留意。
ばるんばるんと揺れ弾む爆乳や、手前に付き出された巨尻などを視覚的に強調する構図も多く、ややピーキーな面もある肢体描写でもあるのですが、とかく物量で圧倒するという方向では成功していると評し得るでしょう。
 アニメ/エロゲー系のキャッチーな絵柄をベースとしつつも、TI/クロエ系旧来のネオ劇画的な濃さ・重さを有する絵柄で初単行本としては十二分な安定感を示しています。クドさもあるため、好みは分かれる可能性はありますが、エロの濃厚さや過剰性を強調するのに好適な画風とも言えるでしょう。

【濃厚なフェラ描写とアグレッシブなピストン描写】
 エロシーンが一部分割構成されることもありますが、メインとなる濡れ場は十二分なボリュームを有しており、シナリオ成分を犠牲にしてもエロの満腹感を最優先とするスタイル。
 ヤンデレガールによる逆レイプやギャルJKがショタ少年を励ますおねショタH、睡姦シチュや不倫エッチなど、エロシチュエーションは多様に揃えつつ、そこらの特殊性にフォーカスするよりかは男女双方の欲望に任せてパワフルに突っ走っていくスタイルこそが身上と言えるでしょう。
 前述の長尺のエロシーンを構成する上では、前戯パートに長めのページ数を割り当てているのが特徴であり、美少女がひょっとこ気味にち○こ吸いつく様子や、ねばっこい白濁液が口腔内で舌と絡まりあう痴態、フェラ2連続からのパイズリフェラで3発目といった展開など、お口描写が非常に充実しているのが大きな武器。場合によっては、フェラオンリーでエロシーンを構成することさえあります。
PaiFeraLady4.jpg お口描写とそこからの射精パートを堪能させた後に突入する抽送パートは、分量的にやや抑え気味になってしまうケースもあるものの、ねちっこい描写から一転して、強烈なアヘ顔や白痴系エロ台詞の連呼、子宮口をち○こが押し上げる断面図・透過図の投入など、アグレッシブなエロ演出を多数投入してインパクトを打ち出していきます(←参照 アへ顔+ダブル断面図 短編「遊星からのおっぱいX」より)。
ピストン運動時には正常位の投入率が高く、ち○こがズボズボ出し入れされる様を後ろから捉える等のAV的なアングルをよく用いており、これといって特色はないものの、ストレートな淫猥さを連続させる画面構成は実用面を下支え。
 フェラチオからの口内射精やぶっかけを複数回投入するエロ展開であるため、ここで十分な数の抜き所を設置する一方、大ゴマ~2P見開きで中出し絶頂のフィニッシュシーンでオーラスの〆を形成しており、アヘ顔絶叫と結合部の隙間から噴出する白濁液の描写でここでもインパクト重視の絵作りとなっております。

 エロの濃厚さ、攻撃性で一点突破しているスタイルとも言え、絵柄の好みやシナリオの軽さで好みが分かれるでしょうが、それらの要素はエロの特性を伸長させることにつながっています。
個人的には、ギャルJKがショタ少年を励ますつもりが逆に圧倒されてしまう短編「おしゃぶりワイセツ遊戯」と、褐色肌の宇宙人に精液の御馳走を進呈な短編「遊星からのおっぱいX」がお気に入りでございます。

柚木N’『椎葉さんのウラの顔。』

SiibasHideenFace.jpgドーモ、ドクシャ=サン。ヘドバンです。『NINJA SLAYER ネオサイタマ炎上4』(エンターブレイン)を読みました。悪の首魁ラオモト・カンとシックスゲイツとのトコロザワ・ピラーでの激闘、実際熱く、最終章として盛り上がり重点でしたね。
単なる復讐の殺戮者でも、ナラクの操り人形でもなく、彼自身のソウルとカラテによって為すべきことを為したニンジャスレイヤー=サンの力闘!おお、ゴウランガ!ゴウランガ!ゴウランガ!!

 さて本日は、柚木N’先生の『椎葉さんのウラの顔。』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『姉恋』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ヒロインのキャラクター描写の魅力と熱っぽい痴態の官能性で魅せるラブストーリー作品集となっています。

SiibasHideenFace1.jpg 収録作は、クラス内で目立たず静かに孤立していた少年が同級生で高嶺の花のような涼やかな美少女が実は父親と肉体関係を持っているということを知ってしまい~なタイトル中編「椎葉さんのウラの顔。」全5話(←参照 彼女の“素顔”? 同中編第1話より)、偶然観た兄のAVでフェラチオを覚えた妹ちゃんは愛する兄貴のためにそれを実践に移す連作「イモートリップ」全2話+描き下ろし後日談6P、および読み切り形式の短編「イモートHip」。
描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は20~36P(平均25P強)とTI勢としては左程多くはないものの、中の上クラスのボリュームで推移。タイトル中編を中心として十分な読み応えのある1冊と言え、またエロの分量も確かな満足感のある水準で安定供給されています。

【ヒロインの“素顔”を引き出していくシナリオ展開】
 中編作はストーリー展開重視、連作はエロシチュエーション重視と傾向は異なるものの、両作品に共通するのは、ヒロインの“本音”を隠した状態でストーリーを進行させる点。
甘エロ系に分類可能な連作「イモートリップ」は、兄貴への好意を直接言葉にはせず、また朴念仁な兄貴も妹の感情にはなかなか気付かないものの、妹ちゃんのピュアな好意やお兄ちゃんへの独占欲がその仕草や行動から溢れているのが大きな魅力であり、両者の微笑ましいすれ違いにニヤニヤできる趣向となっています。
 これに対して、中編作に関しては、アモラルな趣向やダークなシナリオ要素を含む作品となっており、父親と肉体関係を結び、主人公にもセックスを許すヒロインの謎めいた言動で読み手の意識・興味を引き込んでくるスタイル
SiibasHideenFace2.jpg思春期の男子にとっての、他者、特に異性の内面の不可知性で固めた様なヒロイン造形といえ、彼女の美貌や謎めいた行動に対し、主人公の少年が好意や憧れ、逆に支配欲や疑念といった様々な感情を引き起こされ、超然とした存在に翻弄されていく様はなかなかにスリリングと評し得ます(←参照 この笑顔も“素顔”ではない 中編第4話より)。
互いの思惑が平行線を続けていく危惧もありながら、主人公と同じく内面に孤独を抱えていたヒロインを、彼女に“救済”も与えられた主人公が逆に助け出す終盤展開はなかなかに爽快であり、二人が対等な存在として互いを認め合うことでハッピーエンドへ至る流れも誠実な作劇と感じます。
 ダーク成分があったり、シリアスなドラマを展開したりすることもある一方、過剰に話が重くなることはなく、ややあっさりし過ぎた展開・解決も存在するとはいえ、いずれの作品も明暗・軽重の良好なバランスが良質な読書感を維持させることにつながっています。

【程良い肉感の肢体描写である制服美少女達】
 この作家さんの単行本としては珍しく、姉キャラクターが存在しないことには先ず要留意。年齢的にはミドル~ハイティーン級の制服美少女達で占められています。
 ヒロインのキャラクター設定は、ツンデレ妹や(短編「イモートHip」)、子犬系の可愛らしさのある妹(連作「イモートリップ」)、ミステリアスなクール美少女(中編作)と、比較的ポピュラーなタイプで固められており、その第一印象で作品への取っ付きやすさを確保。
とは言え、ベタで固めたキャラクター描写ではなく、前述した様にヒロイン達の感情の“表”と“裏”を描き分け、それらが徐々につまびらかになっていく過程でもキャラクターの魅力を高めているのがキャラクター描写上の大きな美点と言えるでしょう。
SiibasHideenFace3.jpg 黒髪ロングの巨乳美少女という中編作のメインヒロインに対し(←参照 中編「椎葉さんのウラの顔。」第5話より)、連作では妹キャラクターとしてよりロリっぽさを重んじた貧~並乳のほっそりボディの妹キャラクターを投入しており、性格同様、キャラデザインも差別化が図られています。
バスト&ヒップのもちもちした質感も程良く打ち出されていますが、個々の体パーツの存在感や淫猥さを強調するスタイルではなく、肢体全体の整ったバランスで魅せるタイプ。性器描写等も含めてエロ面に関してはやや地味な肢体描写という印象はぬぐえませんが、後述する様に演出の良さや描写の密度の高さが映えるタイプとも感じます。
 絵柄に関しては、細めの描線を組み上げつつ柔らかさのある絵柄でありつつ適度な荒れや乱れを含むスタイルであることもあって、未だに安定しない印象が若干あります。また、特に最新作の短編「イモートHip」では、一般ジャンル進出もあってか、従来の絵柄に比してかなりキャッチー&ライトな印象が強くなった印象はあります。

【ねっとりとした前戯&パワフルな抽送のエロ展開】
 各エピソードに十分なページ数があることもあって、エロシーンにも実用的読書に十分な分量が確保されており、複数ラウンド制を基本とした安定の抜きツール。
 共に妹ちゃんとの近親エッチである短編「イモートHip」と連作「イモートリップ」に関しては、シチューション・プレイ特化タイプであり、それぞれタイトル通りにアナルセックスとフェラチオに注力。連作前編に至っては挿入なしでフェラ&口内射精3連発という強力なコダワリを示しています。
中編作に関しては、恋愛セックスも存在するものの、ヒロインが主人公を誘惑し、童貞である彼を“経験豊富”なヒロインが妖しく微笑みながらリードする展開や、ヒロインの善意に付け込んだ父親による身勝手な近親凌辱など、ダーク&インモラルなエロシチュエーションも含んでおり、それぞれの状況におけるヒロインの痴態の差異なども魅力の一つ。
SiibasHideenFace4.jpg 前述した通りに、ボディデザインや絵柄そのものに強烈な煽情性があるタイプではない一方、女体をじっとりと濡らす汗の描写や、断面図・透過図などでの淫液塗れな粘膜同士の密着感、純粋な恋の喜びや倒錯的な被虐の喜悦まで様々な情念によって生み出される熱っぽい陶酔の表情など(←参照 トロトロと漏れ出す涙や涎も印象的 短編「イモートHip」より)、基本的なチョイスの演出・描写ではありつつ丹念に組み合わせることで十分な濃厚さのあるエロ描写に仕上げています。
 前戯パートと抽送パートの量的配分も適切と言え(フェラオンリーの連作前編を除く)、前戯パートにおいてはヒロインの性感帯をじっくり攻めほぐす愛撫描写や、ひょっとこ気味になりながらち○こに吸いつくフェラ描写など、ねっとりとした描写を大きな長所としており、前戯パートにおける抜き所の時点で十分なタメが蓄積されている印象。
抽送パート移行後は、ピストン運動としての勢いの良さや結合部見せ付け構図の露骨さなどを重視しつつ、キスや乳揉みといった手数も加えており、展開にメリハリがある分、1Pフル~2P見開きの中出しフィニッシュに抜き所としてしっかりとした盛り上がりの爆発力を付与しているのも◎。

 ヒロインの多面性で魅せるシナリオの良さと、程良い濃さや妖しさも練り込めるエロ描写の実用性の高さと、これまでの作品と共通する美点を着実に示した最新刊という印象。
エロシチュ特化の妹シリーズも大変使えるのですが、ストーリー展開の引き込み力とエロシチュエーションの多彩さのアドバンテージもあって、中編作が最愛でございます。
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