2013年02月

笑花偽『性乱荘~痴女の住家~』

HolyOrchidApartment.jpgTVアニメ版『閃忍カグラ』第6話「連動忍結界」を観ました。未来ちゃんが弱いのか、一途な愛情パワーでブーストがかかった柳生ちゃんが強すぎるのか・・・アッハイ、後者です、ごあんしんです。
前回に引き続いてバトルシーンもなかなか良かったのですが、個人的には焔ちゃんの水着状態から見え隠れする日焼け跡のコントラストが実際セクシーなのが最も印象に残りました。フィーヒヒヒ

 さて本日は、笑花偽先生の『性乱荘~痴女の住家~』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『恋の膣女』(同社刊)等のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
一風変わったハーレム展開とフェロモンたっぷりの美女・美少女とのハード&ラブラブなセックスが詰まった1冊となっております。

HolyOrchidApartment1.jpg 収録作は、祖父の遺産であるアパートを相続し大家として働くことになった青年が、何と家賃は体で支払うことになっている美人揃いの住人達とエッチ三昧の日々~な長編「聖蘭荘」全8話(←参照 体で支払う気満々な美女 同長編第2話より)、女生徒達にいじめられている気弱な少年に自信をつけさせるために美人教師が(色々な意味で)一肌脱いであげる読み切り短編「だめだめ好き」。
1話・作当りのページ数は18~22P(平均20P強)とエンジェル倶楽部掲載作としては標準的なボリュームで安定。長編作として適度な読み応えを有しつつ、エロシーンに十分な分量を配置してバランスのよい作品構築を安定させています。

【王道展開とユニークなシナリオ成分が混在の長編作】
 美女揃いのアパートの管理人になって住人達とエッチな関係に!?という設定自体は、エロ漫画的に極めてオーソドックスなものと言え、本作はその類における王道的な展開を中軸としています。
すなわち、それぞれのヒロインとエッチな関係になりつつ、主人公を奪い合うドタバタ模様を解決したり、彼女達が抱える悩みを性愛を通じて解消したりする中で大団円的なハーレムエンドへと至るという展開であり、ハーレム系作品として分かり易い起承転結が形成されていると言えます。
 とは言え、そんな凡百な作劇をこの作家さんがするはずもなく、宇宙人やら妖狐やらが登場したり、それらに比べればごく普通の女の子と思っていたヒロインの衝撃的な事実が明らかになったりと、意外性のある展開を差し挟んで前述のハーレム展開が進行して行く点がユニーク。
926d3637.jpg主人公の過去も含めてシリアスな要素が絡むことで、この人間関係の意外な連環に読み手の興味を惹き付けているのが長所である一方(←参照 主人公の為すべき選択とは? 長編第7話より)、それらのシリアス要素と、のほんほんとしたイージー&コミカルな要素との共存がやや中途半端な印象を生むことがあるのは短所かもしれません。
 もっとも、シリアス&コミカルが独特の濃度で混ざり合い、綺麗にまとまらない故の面白みがあるのはこの作家さんの変わらぬ特長であるとも言え、意外性のある展開をポンポン投げ込みつつ、オーソドックスな展開の読み口の良さをキープする中~長編の構成力も安定していると感じます。
 気弱な少年が年上美人に激しくも優しく(性的な意味で)食べられて、エロパワーに開眼というよりシンプルにエロ特化の短編作も含め、ハッピーエンドでまとまっており、淫臭たっぷりなエロシーンのこってり感を温和なシナリオで適度に中和してくれる作劇とも評し得るでしょう。

【指に吸いつくねっとり淫猥ボディのヒロイン達】

 駄目駄目な少年に母性が刺激される水泳コーチの女教師さんが登場する短編「だめだめ好き」は一人ヒロイン制ですが、長編作の方はハーレム展開ということもあってそれぞれタイプの異なる5名の住人達が登場する複数ヒロイン制。
HolyOrchidApartment3.jpg 色気ムンムンでエッチに積極的ながら実は攻められるのに弱いセクシー美女、ややネガティブな性格で自罰的な傾向からMっ気のあるプレイを好む現役アイドルさん、果ては不老長寿の宇宙人美女にロリ体型にも変身可能な妖狐さんと(←参照 主人公の精力で尻尾が増えました 長編第6話より)、変わり種な設定のヒロインも多いのが作品の漫画チックなファンタジーとしての面白さに寄与しています。
彼女達に比べると、ごく普通の女子高生であるヒロインが実のところ主人公の過去と絡んでとんでもない出自であるのですが、それも含めてヒロイン達それぞれの事情や悩みが平和裏に解消されていくのが、やや強引な展開であるとは言え、読み口の良さを形成する一因でしょう。
 キュート系美少女から艶っぽいお姉さんまで印象の差異は設けられていますが、特に濡れ場に突入後にむせ返る様な色香を漂わせることは共通しており、プラスティッキーな程にツヤツヤとした柔肌の吸いつく様な質感や、重力に下垂しながらも先端はツンと上を向く並乳~巨乳サイズのおぱーいなど、特徴的な女体描写の淫猥さも概ね共通する要素。
後述するエロシーンの描写で威力を発揮する粘膜描写のグニグニとした質感や、キャラデザにおける泣きボクロや紅を引いたリップ、瞳をぱっちりと見せる睫毛の表現など、肢体描写において細部のパーツまでこだわっているのは大きな美点であり、エロの実用性やキャラクターの魅力を強化する要因
 カラー絵も上手いので中のモノクロ絵柄と表紙絵との間にほぼ印象の差異はありませんが、第3話冒頭のカラー原稿(4P)が白黒絵で収録されているのは残念なところ。絵柄自体は程良く下品さも織り交ぜてフェロモンをたっぷり放つ絵柄できっちり安定しており、その濃密さから好みは分ける部分はありますが、官能的な絵柄そのものに実用性を叩き出す旨味があるのも確かです。

【ち○こにねっとり絡みつく媚肉描写の淫猥さ】
 長編・短編作共に、非常にエロ向きの設定であることもあって、濡れ場への導入はごくスムーズであり、会話パートでエロシーンが分割されることもあるものの、抜きツールとして十分な尺と密度を有するエロシーンを構築しています。
 前戯パートでは、唾液や愛液などの体液がねっとりと粘膜と絡まり合うキスやクンニ、フェラといった描写を投入しており、ヒロインの潮吹き描写なども存在しますが、ここで射精シーンを投入することはあまり無く、分量的にもあくまで抽送パートで魅せるスタイルが非常にはっきりしているタイプ。
HolyOrchidApartment4.jpg挿入への期待ですっかり濡れそぼった秘所に肉棒を突き入れて開始される抽送パートは、熱っぽい官能フェイスを曝け出し、たわわな巨乳を激しく揺らしながら喜悦に浸るヒロインの痴態を、結合部見せ付けを重視した構図で提供しており(←参照 長編第1話より)、前述の粘膜描写の淫猥さを生かす作画を連発してきます。
また、このピストン運動と粘膜描写の関係において大きな武器となっているのが、膣内で肉棒が激しく前後する断面図・透過図であり、子宮口の最奥までストロークする怒張に膣内の肉襞一つ一つが絡み付く様な描き方は淫靡であり、断面図の周到な描き方はこの作家さんの特徴と言えましょう。
 量的にはむしろ控えめであまり目立たないものの、ストレートな淫語も交えるエロ台詞や、ド派手に上下する乳揺れ描写など、演出面でも一定の過剰さを追求するスタイルと言え、女体描写そのものの煽情性を重視しつつもエロ描写のシークエンスの中に畳み掛ける勢いがあるのが、分量以上のボリューム感をエロシーンに生じさせることに奏効。
 互いに腰を振り合い、腹部に怒張の輪郭が浮かび上がる程に激しいピストンを加えつつ突入するフィニッシュシーンは、結合部見せ付け構図や透過図等も絡めつつ絶頂の刺激に肢体を戦慄かせて悶えるヒロインの痴態を1Pフルで提供しており、ガツガツとした信仰の抽送パートの〆に相応しい抜き所となっております。

 もう少し何かあればもっと面白くなるのに!というもどかしさは今回も無い訳ではないものの、適度に練られた設定で世界観を構築し、長編ストーリーを形成する技量は今回もしっかり伺える1冊であり、エロエロフェロモン満載の美女達も含めて満足感のある最新刊と感じます。
シリアスとイージーゴーイングなお気楽さが混じり合う独特な雰囲気はやはり魅力的であり、その意味では人外ヒロイン達の活躍(?)がいい味を出していたなぁと感じますね。

アスヒロ『恋色おっぱい』

PinkyTits.jpgタスクオーナ先生(原作:米澤穂信氏 キャラクター原案:西屋太志氏)の『氷菓』第3巻(角川書店)を読みました。本作のタイトルとも深くかかわるエピソードでございましたが、叔父さんの心中、察するに余りありますなぁ。
こう、割合に好きではないタイプの主人公ではあるのですが、より柔らかい印象へと彼が変化して行く様子は読んでいてなかなかに気持ちの良いモノです。

 さて本日は、アスヒロ先生の3年ぶりの2冊目『恋色おっぱい』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『愛がいっぱい エロはおっぱい』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
もちもち感触のたっぷりおぱーいが魅力の王道ラブコメが揃った1冊となっております。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編9作。いずれの作品にもおまけ4コマと作品解説が描き下ろしされています。
1作当りのページ数は20or22P(平均21P弱)と標準的なボリュームで安定。エロメインの構築で抜きツールとしての信頼性を保ちつつ、スムーズな読み口で居心地の良さを感じさせるシナリオ回しも美点と言えるでしょう。

【読み口の良さはしっかり健在の快活ラブコメ】
 作者曰く“スランプ”とのことで前単行本からだいぶ年月が空いてしまったものの、作風そのものはメガストア系列王道のラブコメであり、朗らかな雰囲気が身上。
ラブエロ系として恋の甘い幸福感を一定程度表現しつつ、決して読み口がベタつくことはなく、若者らしいエロパワーで進行させつつも殺伐・単調な力押しは排して健康的な印象さえ感じる作劇のチューニングはこの作家さんの変わらぬ美点と言えるでしょう。
 その一方で、各作品のセルフ解説から伺える通りに色々と新たな手法を試してスランプを脱しようとする試みが認められるのは今単行本の特色の一つであり、このことが読書感の多様性に少なからぬ寄与をしています。
cf3a4f0d.jpg美人教師がそのナイスバディを餌に主人公を個人指導という、よくあるパターンを用いつつ学習漫画風に本当に授業をしていたり(←参照 エロは学習意欲を実際高める!ワザマエ! 短編「家庭教師にゃ○○がある」より)、主人公の表情や台詞を排除して(いわゆる“エロゲー主人公”的な描き方)ヒロイン側の言動のみでシナリオを進行させる自称“シチュエーションのみ漫画”(短編「綾乃さんの元気になるテレビ」「新婚スィーツ」)などはその好例でしょう。
 後述する様に多彩に揃えたヒロインのキャラクター性を魅力的に表現することを作劇の中軸とすることは、これらの手法を用いたケースでも共通しており、新たな試みを取り込みつつこれまでの作品構築における魅力がぶれていないのも評価したいポイントです。
 概して読み応えや、シナリオそのものの新規性を追求しないタイプと評し得ますが、小ネタを絡めたコミカル成分での読みのリズム感の調節や、程良い甘さを漂わせるハッピーエンドの柔和な印象など、ハイカロリーなエロシーンの前後を程良く整えるシナリオ回しは安定感のある美点と言えましょう。

【たっぷりサイズを誇る巨乳の弾力感&重量感】
 20代前半~半ば程度と思しき家庭教師のお姉さんや新婚奥さんなども複数名登場しつつ、年齢層でメインとなるのはハイティーン級と思しき女子高生さん達。
PinkyTits2.jpg キャラデザインに関しては、それぞれ明確な方向性を有しており、真面目なメガネ委員長さんや、前髪で目が隠れている女の子(←参照 前髪を上げたら美少女でした展開!王道重点! 短編「見付けてシークレット」より)、同タイプの“貞子キャラ”、太眉メガネ巨乳さんにジャージ&日焼け肌&ベリショのスポーツ美少女などなど、属性付けと見た目が合致するキャラデザインで多彩さを印象付けるスタイルとなっています。
 前述の“エロゲー主人公”的な男性主人公では逆にその魅力を喪失していますが、愛すべき馬鹿が多い男性主人公も含めてキャラクター達が快活に動き回るのが漫画チックな面白さを形成しているのは長所の一つと言えます。
 ボディデザインに関しては、年齢層と関係なく、比較的等身高めに設定した上で、程良い肉付きとすることで肢体の重量感・存在感を重視するスタイルと言え、キュートな表情付けと、もちもちボディの質感や濃い目に生える陰毛、リアル指向ながら臭味のない性器描写などが組み合わさることで万人向けの煽情性を叩きだしていると感じます。
PinkyTits3.jpgこの作家さんの肢体描写においては言うまでもないことですが、十分なマッスを誇るお尻にも注力しつつ、柔肉がたっぷり詰まって弾力感を感じさせつつサイズ故のずっしりとした重量感も感じさせる美巨乳が最重要視されており、その迫力はエロシーンを通して大いに活用されています(←参照 褐色巨乳のエントリーだ!タツジン! 短編「デートの達人」より)。
 ややオールドスクール寄りではありつつもキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄はいい意味での野暮ったさのある可愛らしさが旨味であり、はっきりした描線がデジタル作画に移行しても失われることなく親しみやすい絵柄にまとまっています。初出時期によって描線の整理には多少の幅はありますが、いずれにしても表紙絵との齟齬はほとんど無いのでジャケ買いでも特に問題はありません。

【ヒロインの肉感ボディを程良く濃い演出で包むエロシーン】
 シナリオ回しが王道を踏襲した盤石なものであることもあって、エロシーンへの移行はスムーズであり、たっぷりおぱーいを中心に美少女達の肉感エロボディがすっかり蕩ける痴態を十分な分量で鑑賞可能。ラブエロ系ということもあり、奇抜なプレイやシチュエーションよりもヒロインのエロ可愛らしさと描写のパワフルさというベーシックな威力を核としたエロ描写となっているのは特徴でしょう。
 十分な尺を持つエロパートは前戯パートにも相応の分量を持たせており、汁気たっぷりの秘所をねっとりクンニしたり、唾液を絡め合いながらのディープキスを交わしたり、自己主張する乳首に吸いつく乳吸い描写があったり、はたまたじゅぽじゅぽと鈍い水音を立てながらのフェラがあったりと液汁描写と粘膜描写が絡まり合った淫猥な描写で盛り上げていきます。なお、“おっぱいは性器!!”という煽り文句があるものの、パイズリの投入率は低いことには要留意。
 初エッチであるカップルさんの場合には、破瓜の痛みに処女ヒロインが体をこわばらせたり、男性主人公が蜜壺のあまりの気持ちよさに挿入直後に射精してしまったりと初々しさを感じさせる展開を差し挟んでいますが、無論それは抽送パートの序章に過ぎず、お互いに盛り上がりながら優しくもパワフルなピストン運動へと移行して行きます。
アングルやコマ配置に凝り過ぎてむしろ見やすさに難点があるケースがないわけではないものの、たっぷりの愛液が出し入れされる肉棒に絡みつく結合部のアップ描写や、揺れ弾む巨乳を見せ付ける構図などで、密度の高いエロ作画を形成しており、前述した肉感ボディのエロスを十全に生かしたエロ描写となっているのが◎。
PinkyTits4.jpg また、割合にのほほんとした漫画絵柄が、エロシーンでは適切な乱れや荒さを取り込んで淫猥さを増しているのが大きな特長であり、くしゃくしゃに乱れた蕩け顔や描き文字で表現される嬌声も漏れ出し、ぬめぬめとした媚肉の締めつけやパワフルなピストンを彩る適切な擬音の撒き散らしなどによってエロ描写の濃密さを叩きだしているのも実用性を大きく高めています(←参照 密着中出しに蕩け絶頂をかけて100倍だ。わかるか?この算数が 短編「新婚スィーツ」より)。
 ピストンしながらのクリ責めやねっとり接吻などを絡めて手数を稼ぎつつ、柔らか弾力ボディに密着しつつがっつり中出しフィニッシュを決め込んでヒロインを絶頂に追いやるフィニッシュシーンは1Pフルをデフォルトとしており、多回戦仕様のラストとして十二分なインパクトを有する抜き所となっております。

 久しぶりの単行本となりますが、おっぱいラブコメとしての魅力は揺るぎなく「俺達のハンサム兄貴が帰って来たぜ!」と快哉を叫びたい所存。
どの作品も大層おっぱい充が可能ですが、強いて選ぶなら褐色巨乳が実際嬉しい短編「デートの達人」と、太眉メガネな巨乳美人妻さんがエロカワイイヤッター!な短編「新婚スィーツ」が特にお気に入りでございます。おっぱい星人な諸氏にお勧め!

いーむす・アキ『やわはだおとめ』

SoftSkinGirls.jpgTVアニメ版『閃忍カグラ』第5話「奇襲!半蔵学院」を観ました。これまた巨乳・爆乳揃い(一名除く)の蛇女の皆さんの豊満バストが楽しめるお風呂シーン!サービス重点、フィーヒヒヒ。
双方のワザマエがしっかり発揮される(これまた一名除く)戦闘シーンも盛り上げになかなか寄与していたところ。あと、スタッフは先生で遊び過ぎです。いいぞ、もっとやれ!

 さて本日は、いーむす・アキ先生の『やわはだおとめ』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『とろけるあそび』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
はち切れんばかりの柔肉ダイナマイトボディな美女・美少女と汁気たっぷりなセックスが楽しめる1冊となっております。

SoftSkinGirls1.jpg 収録作は、幼馴染なしぐれ姉が立ち上げたのは青春を謳歌するためにエッチなことを実践的に勉強する同会で!?な短編「青春オーガズム」(←参照 部活中です)+しぐれ姉のご家族も含めて皆で精力アップトレーニングなおまけ短編8P、ちょっぴり変態な彼氏君と彼女のさきちゃんのラブエロ模様なシリーズ作?「さきっぽレッスン」「ぱいぱんバースデー」、および読み切り形式の短編・掌編10作。
フルカラー掌編3作(4~8P)と描き下ろしのおまけ短編を除き、1作当りのページ数は16~22P(平均19P弱)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで推移。お話的な読み応えは弱めですが、エロとシナリオのバランスは程良く、その上で質的にボリューム感の強いエロシーンを標準量お届けの構成となっています。

【快楽全能主義的でありつつそれに依存しない作劇】
 能天気な快楽全能主義で幸福感に溢れる抜き物件を提供するというスタンスを中軸としつつ、ダーク&インモラル系などの引き出しもある作家さんであり、極端な振れ幅はない一方で今回も収録作のテイストは少しずつ異なっています。
幼馴染のお姉さんとクラスメイトの女の子とエッチの実践トレーニングに励む「青春オーガズム」や、エロエロな女の子が彼氏の双子の弟である主人公も巻き込んで3Pセックスを楽しむ短編「ソーセージ」など、イージーゴーイングなラブコメ・エロコメはこの作家さんのスタンダードな作風。
SoftSkinGirls2.jpg これに対し、母子相姦や浮気エッチ、年上お姉さんの妖しい誘惑など、インモラルなテイストを絡める作品も多いのですが、今単行本では暗く重い方向に沈んでいくことはほぼ無く、例えばなし崩し的に衝動的な性交に至った年上の少女と近所の少年達の“友情”が優しく維持される短編「アネキあそび」のラストの様に(←参照 同短編より)、タブーを破る性行為が登場人物達の関係性を損なわせることなく平和に受容される描き方となっています。
これを以てエロ漫画的ご都合主義とカテゴライズすることは可能ですし、また作風もそこを一定に指向しているとも評し得ますが、単に肉体的快楽を求めるのではなく、登場人物それぞれが恋愛なども含めて関係性における幸福を求めて得ている描き方が、ふんわりと柔らかい雰囲気を生んでいるのが作劇場の小さくない美点でしょう。
 また、辛い過去を持ち援助交際で生計を立てながら愛する妹との家庭を守り続ける“聖娼婦”としての少女を描く短編「少女Y」や、ある目的を以て男性と性交を行う二人の少女を描く短編「処女同盟」など、異性間での肉体的快楽を最重要視せずに、より価値の高い“真意”をヒロインに持たせる作品などは快楽全能主義と大きく異なる作風を示していると言えます。
 短編メインということもあって、それぞれの方向性において作劇面を深く追求することはないものの、それでいて単調でなく、エロパワーで突き進みつつ読み口の面白さを担保しているのは嬉しいところ。

【ツヤツヤな柔肌に包まれた巨乳&巨尻ボディの弾力感】
 短編「牝色シスター」の淫蕩シスターさんや短編「はじめてのおかーさん」に登場する義理のママさんなど、20代半ば~30歳前後と思しきアダルト美女達も登場しつつ、ヒロイン陣の主力はミドル~ハイティーン級の女子高生達。
年増さん達に関しては十二分に熟した色香を含ませたキャラデザインでありつつ、ティーンガール達に関しては幼い可愛らしさを残した表情付けとなっており、後述するむちむちボディとのいい意味でのギャップを形成しているのはこの作家さんの大きな特徴です。
 短編「ソーセージ」に登場する快活なビッチ・ガールなど、分かり易いキャラクター造形を踏襲しつつ、青春ラブコメ・エロコメでは思春期ガールの乙女チックな部分などもフィーチャーしているのは前述した読み口の良さに貢献。
 ぺたんこバストでちんまいボディのロリ色が強いキャラクターも得意とする一方、コンビニ誌の制約もあって年齢層問わずにグラマラスなボディをメインとしており、柔らかお肉がたっぷり詰まった巨乳や、ビックサイズの桃尻、むっちりとした太股などの肉感・弾力感を武器とするスタイルとなっています。
SoftSkinGirls3.jpg基本的なセックスアピールが強力なこの肢体造形に加え、グレースケールでツヤツヤ感を増強する柔肌の描写の仕方や、各種液汁にしっとりと濡れて淫猥さを増す乳輪や媚肉といった粘膜描写の淫猥さによって煽情性を増しているのが更なる特徴(←参照 乳輪にぬめぬめ感がまた! 短編「牝色シスター」より)。悪く言えば、絵柄の可愛らしさに対して艶っぽさが過剰とも言えるのはいつものことですが、そこを含めての個性であり魅力であるのは確かです。
 等身や表情付けなどでキャラクターの描き分けを適切に行いつつ、絵柄はキャリア相応に安定しており、表紙絵を含めたカラー絵では更に濃厚な艶っぽさを増しつつ、モノクロ絵との間に印象の齟齬が無いのも安心材料の一つでしょう。

【迫力ボディの存在感を生かしたエロ作画】
 上述した様にエロシーンは標準的な分量を確保して肉感ボディを快楽と体液で染め上げる痴態描写を提供する作品構築であり、また乳・尻・太股の存在感を存分にアピールする作画もあって体感的なボリュームを大きく感じさせています。
 エロシーン後半では肢体の重量感をしっかり感じさせる構図で熱い蜜壺にち○こを出し入れするパワフル&ストレートな描写で固める一方、前戯パートではオナニーやパイズリ、同時手コキ&手マン、剃毛や大人のオモチャ投入などの各種プレイや、青姦や睡姦、ノゾキなどのシチュエーション付けなどで多彩さを付与。
潤んだ瞳で主人公を見つめながらのパイズリやフェラで肉棒にご奉仕する痴態は読み手の煩悩を甚く刺激すると共に、ヒロイン側もすっかりと発情しており、ホカホカと湯気を立てねっとりとした汁に濡れながらひくつくパイパンま○こを曝け出して抽送パートへとスムーズに移行。
SoftSkinGirls4.jpg 前戯パートにおいてはたっぷりバストの柔らかさを堪能させる一方、抽送パートへ移行後は下半身、特にお尻の存在感を強調させる構図をメインとしており、騎乗位での腰振りやバックからデカ尻にパンパンと腰を叩きつける様子などで視覚的な迫力を生み出しています(←参照 短編「はつのり」より)。
女体描写の煽情性を増す液汁描写に関してはじっとりと濡らすスタイルで大量には描き込まず、またショタキャラも含めて男性器のサイズも現実的なものに留めるなど、演出面で過剰さ・派手さを追求するタイプではないため、そこが好みを分ける可能性はありますが、そこは大ゴマでのダイナミックな肢体描写や熱っぽい表情付けといったベーシックな要素の魅力の高さでカバーしているとも言えます。
 エロシーンが分割構成されることもありますが、前戯パート・抽送パートを合わせて抜き所は複数配置されており、大ゴマ~1Pフルでの中出し&ぶっかけ追撃などで十分なインパクトのある絶頂シーンを抜き所として用意しています。

 抜きツールとしての明確な姿勢はしっかりと維持しつつ、作劇面での円熟味も出てきた印象は強く、安定感をより強固にした最新刊と言えましょう。
個人的には、語尾が「~ッス」な(ここ重要)ツインテ元気ビッチが馬鹿可愛い短編「ソーセージ」と、泣きボクロと艶っぽいリップがエロさを増す淫乱シスターさんが拝める短編「牝色シスター」がお気に入りでございます。

笹川ハヤシ『幼なじみにふれた夏』

MemoryOfSummer.jpgTVアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』第4話「約束」を観ました。黄色こと、ひまわりちゃんの参戦で変身組は揃った様ですな。ももちゃんも変身してくれると嬉しいですけどねぇ。
安定のお尻アングル連投で大変よろしいのですが、更におっぱいキャラの投入でこれは死角なしでございますなぁ!駆け足気味の展開にも慣れてきて、そのあっけらかんとした感が良いですね。

 さて本日は、笹川ハヤシ先生の『幼なじみにふれた夏』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ずっと一緒に』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
切なくも爽やかな青春ラブストーリーと美しく熱っぽいエロ描写が高質に組み合わさった1冊となっております。

MemoryOfSummer1.jpg 収録作は、瀬戸内海の田舎町で幼馴染の女の子・チサの母親と関係を持ってしまうことで始まる三者三様の物語な中編「ハルの夏」(←参照 突然の問いかけ 同中編第1話より)、搾乳に抜群のテクニックを示すおっぱいソムリエの少年には一つ悩みがあって~な短編「オッパイソムリエ」。
収録本数は計5本と少ないものの、1話・作当りのページ数は32~44P(平均40P弱)とかなりのボリュームを有しています。長編作はストーリーとしての読み応えや深みがしっかりとあり、いずれの作品もエロのボリューム感が十分にあるのも高く評価したいポイントです。

【風景描写と心情描写のマリアージュで魅せる青春ストーリー】
 短編「オッパイソムリエ」はオッパイソムリエなる職業が登場し、愛の力でおっぱいを吹き出させるというトンデモな設定を大真面目にやりつつ、姉に想いを抱き続ける弟君の誠実なラブストーリーとしても描いており、長編作はその誠実な恋愛描写を確たる骨組みとして描き出します。
 美しい未亡人・美佐子さんに誘惑され、それをキッカケとしてその娘である幼馴染の女の子とも性的な関係になるという冒頭展開自体は、分かり易く棚ボタ的な展開であるのですが、何故彼らがその様な関係に至ったかとう点を十分な描写量で掘り下げていくことで陳腐な印象を与えないのは流石の作劇力。
美佐子さんの奔放な様で亡くなった夫への変わらぬ想いと寂しさ、彼女や性行為のコトを“不潔”と断じながら主人公と関係を続けるチサ、その真意を測りかねながら誠実にチサを愛し続ける主人公という関係は、意外にあっさりと描かれながら心に寂しさを抱えた彼女達がそれぞれ新たな生を歩んでいく方向へと進んでいきます。
“土地”に縛られていた母娘がそこから解放され、家族としても新たな輝きを取り戻したことは、必ずしも主人公にとってハッピーエンドをもたらすものではない一方で、二人の幸福こそを主人公が望む直向さが切なさの中に誠実な温かさをラストに漂わせています。
50f957d5.jpg この青春ストーリーを彩るのが、作品の舞台となる瀬戸内の光景であり、美しく穏やかでありながら一度潮が動けば荒々しく渦を巻く海は、穏やかな表面でありつつ激情を胸に抱えるヒロイン達の在り様とリンクしており、美しい背景と繊細な心情描写が鮮烈な印象を持って読み手の胸に沁み込んでくるのが非常に素敵です(←参照 海に陽光が、彼女に笑顔が 中編「ハルの夏」最終第4話より)。
 一夏の中での恋と別離を通して主人公の成長を描く長編作は、青臭さを含めて爽やかさを感じさせる読み口と美しい視覚表現、幸福も不幸ももたらす海の在り様と土地と人の結びつきという極めて日本的な描かれ方などによって、上質な邦画を観ているかのような読書感を味合わせてくれると評したいところ。

【もっちり柔らかなおっぱい描写が魅力の女体】
 短編「オッパイソムリエ」には20代半ば程度と思しきお姉ちゃん、長編作では幼馴染な女子高生・チサと30代半ば程度と思しき美人未亡人な美佐子さんが登場。
長編作の母娘ヒロインは、両手に花的なウハウハ感を打ち出す役回りではなく、鬱積していた念を抱えていたチサの主人公との恋愛を介した救済、その結果としての母娘の融和と新たな家族の絆の形成するものであり、それぞれが人生を背負っているのが、初期にはある種“中立”的であった主人公との立ち位置が違うところです。
また、様々な面で登場人物達の関係が徐々に明らかになっていく点にも人物描写としての魅力があり、決して言葉として雄弁には語らせない一方で、沁み出す様に湧いてくる心情から彼ら彼女らの想いを読み解いていくことが作品に深みを生んでいます。
MemoryOfSummer3.jpg 程良い肉付きで女性的な柔らかさを基盤としたボディデザインは全ヒロインに共通していますが、育ち盛りボディでおっぱいはまだ発展途上、肢体全体もややスレンダー寄りな長編作のチサちゃんに対し、年長組のお姉さん達はずっしりとした重量感とツヤ&ハリの美しさのあるたっぷり巨乳~爆乳をお持ち(←参照 美巨乳!ゴウランガ! 短編「オッパイソムリエ」より)。
十分に肉感的な肢体描写であり、またぷっくりとした乳首やさわさわとした茂みの下に備わる媚肉の濡れ光りなど、各体パーツの描写に淫猥さもしっかりとありつつ、エロさ最優先ではなく美しさが女体全体で保たれているのが大きな特長。
 適度に濃さ・重さもありつつ、タッチの柔らかさや素朴な美しさもある健康的な漫画絵柄は単行本を通して安定。前述の風景描写なども含めて作画は常に丁寧で表現力が高く、個人的にはカラーの表紙絵よりもアナログ絵の方がより魅力的に感じます

【穏やかでありつつ善性の快楽と熱量が溢れだすエロ描写】
 各話が十二分なボリュームを有していることもあり、エロシーンの満腹感はしっかりと強く、もちもちとした健康的な女体の感触を内側からも外側からもたっぷりと感じ取れるのは嬉しいところ。
未亡人の誘惑セックスや、徐々に打ち解けていく幼馴染との恋愛エッチ、お約束的な母娘丼、お姉ちゃんとのミルク絞り出しエッチなどなど、シチュエーションに変化を付けつつ、誠実な気持ちが貫く和姦エロであることは共通しています。
MemoryOfSummer4.jpg 体のつながりが心のつながりとリンクして行く幸福感は性描写上の大きな魅力であり、エロ描写を勢いでガンガン連続させていく部分もありつつ、ヒロインの台詞回しや表情付けで穏やかな陶酔感・高揚感を随所で打ち出してくるのが実用的読書の心地良さに貢献(←参照 挿入しつつ嬉し恥ずかし 中編「ハルの夏」第2話より)。
 無論、抜きツールとしてのアタックの良さも適切に打ち出しており、主観構図で女体との近さを強調する“緩”の部分と、愛液に濡れる秘所に力強いピストンを繰り出しつつふるふるとした乳揺れや柔軟に変形する乳揉みなど“急”の部分を組み合わせた描写にはストレートな煽情性があります。
むしろ大人しめではある演出面で過激なものを選択することはほぼ無く、丁寧な肢体描写や表情付けで陶酔感を押し上げていくスタイルであるため、即効性には欠ける傾向にもありますが、十分な尺があることに加えて、肉体的快楽と精神的な喜びによってヒロイン達が淫らでありつつも美しさや愛らしさを大きく増していることが表現としての美点でしょう。
 ムチムチのパンスト太股での素股やフェラチオからの射精等、前戯パートでの抜き所はありつつ、そこらはあくまで助走的な役割で、抽送からのフィニッシュでの盛り上げが抜き所としての中核。大量にドバドバ白濁液を放出したりすることはなく、かなり現実的な液量であるのは“らしい”点ですが、ヒロイン側の絶頂は派手さはないものの十分な熱量で表現されています。

 叙情豊かなストーリーテリングと、柔らか美巨乳を中心とした女体描写の魅力、穏やかでありながらエモーショナルで熱のこもったエロ表現と、この作家さんの美点がいかんなく発揮された1冊と評価したいところ。
短編「オッパイソムリエ」のお姉ちゃんミルクおぱーいも堪能させて頂きましたし、ノスタルジーを誘われる中編作も実に味わい深い作品でした。激賞に値する1冊としてお勧めさせて頂きたい所存。

アズマサワヨシ『先輩はミニマムガール』

ElderMinimumGirl.jpgドーモ、ドクシャ=サン。ヘドバンです。『NINJA SLAYER ネオサイタマ炎上3』(エンターブレイン)を読みました。忍者が出て殺す、サツバツとした展開の中で、それでもフジキドの中に残った人の情の奥ゆかしさが一層印象的な巻でした。
しかし、今回もお約束の様に(色々な意味で)ピンチを迎えているナンシー=サンですが、このIPがアブナイ!なセクシー・カバー・ウキヨエは実際マーケティング的にも正しい。

 さて本日は、アズマサワヨシ先生の初単行本『先輩はミニマムガール』(コアマガジン)のへたレビューです。コアマガジンは各誌の連載陣の再編を進めていますが、この作家さんがホットミルクに移ったのはちょっと意外でした。
それはともかく、ちっちゃい年上ガール達と繰り広げるほんわか&ドタバタなラブエロコメディが楽しめる1冊となっております。

ElderMinimumGirl1.jpg 収録作は、アパートに押しかけてきた、やけに明るい性格の悪霊(自称)・ちま子さんは性的な知識が全く無くて~な短編「ハイパー悪霊!?ちま子さん」(←参照 アンブッシュ失敗!ウカツ!)+描き下ろしの後日談短編8P、および読み切り形式の短編9作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は18~20P(平均20P弱)とコンビニ誌でも書店売り誌でも変わらずに中の下クラスのボリュームで安定。読み口の良さでスムーズに展開するシナリオと、重過ぎず軽過ぎずのちょうどよい塩梅でまとまった構成が身上と言えるでしょう。

【コミカルなキャラクター描写で魅せる青春ラブコメ】
 容姿端麗な生徒会長が男性に調教されてしまう短編「背徳生徒会長」なお、メガミルク掲載作ではインモラル要素を含ませた作品も目立つ一方で、コンビニ誌への移行後は快活な雰囲気のラブコメディを作風の基盤としており今単行本でも半数強はこちらの作風。
ElderMinimumGirl2.jpg前述した短編「ハイパー悪霊!?ちま子さん」に登場するオバケ・ガールのちま子さんなど、お馬鹿に“暴走”するヒロインが多く、そのドタバタっぷりを必ずしも恋愛感情と直結させないのでコメディ要素が明確に目立つタイプと言えます(←参照 開発した強力媚薬を試さんと 短編「プロトサイエンスへようこそ」より)。
 とは言え、冒頭では斯様なドタバタ騒ぎや攻防劇を繰り広げつつも、男女の間にちゃんと恋愛感情が存在していたことはエロシーンも介して表現されており、青春ラブエロとしての甘さも適度に織り込んでいるのは読み口の良さを保証。
 また、特に近作においては“ちんまいお姉さん”というヒロイン造形を武器としていることもあり、彼女達の“年上としての頼もしさ”と“女の子としての可愛らしさ・か弱さ”と相反する要素を両立させてヒロインとしての魅力を展開の中で引き出してくる技量もなかなかに魅力的です。
 初期作では展開がやや間延びした感もあり、シリアス寄りでもコメディ寄りでも中途半端さがあったのですが、近作では独特のほのぼのとした間を保ちつつ展開のリズムが増し、コメディとしてのはっちゃけ感が打ち出されてきたのが成長を物語る点でしょう。
オチは、ハッピーエンドの甘酸っぱさを重視するよりかは、ギャフンオチ的な仕掛けで一笑いを誘って軽くまとめるスタイルである言え、余韻に乏しい一方でさっぱりとした読後感は美点の一つでしょう。

【ちんまくて可愛い年上ガールズ】
 死後30年経っているため実は主人公より年上?な悪霊・ちま子さんの死亡時の年齢も含め、全作品のヒロインはミドル~ハイティーン級のJKガールズで統一されています。
 姉ヒロイン(義姉を含む)や学校の先輩など、主人公の少年より年齢が上のヒロインが多いのが特徴的ですが、主人公を優しく包む母性的なお姉さんタイプはほぼ存在せず、上述した様にお馬鹿キャラを含めてチアフルに動き回るキュートガールズとして描かれる傾向にあります。どちらかと言えば、守ってあげたくなる姉・先輩といった印象でしょう。
その一方で、ちょっとSっ気のある女の子や、押しに弱い先輩など、ある程度ポピュラーな属性付けも取り込みつつヒロインの印象は作品によって描き分けが為されており、シナリオ展開の多様化に寄与。
77446c4e.jpg 年上なのに体が“ちっちゃい”女の子達が多く、彼女達の可愛らしさを強調していますが、バストがほんのり膨らんだ程度の貧乳さんもいればぷるぷると柔らかく揺れる巨乳さんも登場しており(←参照 文芸部部長の胸は豊満であった 短編「部長と放課後Fu××in'Time」より)、バストサイズは幅広く用意されています。なお、以前はスレンダーさを重視する女体造形であったのに対し、近作ではボディラインに丸みを増してより柔らかい印象のあるキャラデザインとなっています。
この肢体描写の変化と併せ、絵柄の印象が初出時期に寄って異なっているのは初単行本らしいところであり、相応の減点材料ではあるでしょう。描線をより柔らかくしながら濃くはっきりとしたラインや、コントロールされたトーンワークやベタなどの絵の修飾によって絵柄の密度を上げる方向に進歩してきたという印象があります。
 コメディとしての面白みが大事な作劇であるため、感情表現のチアフルさに加え、敢えて緊張感を解いたデフォルメ絵やパロディ絵柄などでも面白さを生んでいるのは作画面で評価したいポイント。

【ヒロインが可愛らしくもトロトロに蕩ける陶酔描写】
 ヒロインのキャラクターとしての魅力を明確にした上で突入するエロシーンは、分量的には標準並みであり、濃く・激しくといった方向性を追求するよりかはある程度マイルドさも保つスタイル。
Sなお姉ちゃんに足コキやら顔面騎乗で攻められる被虐プレイや騙しエロに媚薬で突入のセックスといった倒錯的・衝動的なエロシチュエーションもあるものの、一部例外を除けば恋愛エッチの温かく柔らかい雰囲気に収束して行くのも読み口の柔らかさの維持につながっています。
 ただ、抜きツールとしてのアタックが弱いわけでは決して無く、あっけらかんとしたシナリオ回しと違って、熱情的な陶酔感をたっぷりとエロシーンに充填することで、温和でありつつも濃厚さのあるエロ描写となっているのが特徴。
ElderMinimumGirl4.jpg大股開きの正常位で結合部を見せ付けたり、透過図を絡めてバックからの激しい突き込みを表現したりといった構図も十分にパワフルですが、主人公の主観構図でヒロインのくしゃくしゃに乱れたエロフェイスを覗き込む構図の破壊力は素晴らしく(←参照 お姉ちゃんのトロトロフェイス、エロカワイイヤッター! 短編「ちま姉」より)、強烈な快楽陶酔という性的ファンタジーに読み手の意識を誘引することを可能としています。
演出や構図に関しては、初出時期によって質の高低が認められるため、上述の美点が全作品で楽しめる訳ではないことには留意が必要ですが、液汁描写や描き文字での演出手法はそのままに絵柄の改善や密度向上などもあって近作でより濃密な陶酔感を表現できるようになってきていると評し得ます。
 フェラチオや足コキなどからの射精を前戯パートにも投入しつつ、十分な尺で繰り広げるピストン運動からつなげるフィニッシュシーンは、演出面での盛り上がりも最高潮を迎えており、キュートフェイスをぐしゃぐしゃに乱して声にならない嬌声を上げるヒロインにたっぷりと中出ししている様子を大ゴマ~1Pフルでお届けな抜き所としています。

 初単行本ということもあり、エロ・シナリオ共にクオリティに開きがありますが、特に近作において微笑ましいラブコメとエネルギッシュなエロがバランス良くまとめる技量を発揮しており、この路線での更なる活躍に強く期待したい所存。
個人的には、ちんまいお姉ちゃんがティーン誌の三文記事に騙されて大暴走な短編「ちま姉」と、元気で純真な悪霊というキャラ設定が楽しい短編「ハイパー悪霊!?ちま子さん」がお気に入りでございます。
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