2013年01月

冬扇『もう堕ちるしかない』

OnlyToFall.jpgいがらしみきお先生(原作:山上たつひこ先生)の『羊の木』第3巻(講談社)を読みました。加速度的に状況が“破綻”へと向かっている印象があるのに、表面上の“危機”は生じていない緊張感が常に重い作品です。
果たして“本物”なのか疑いが生じた法務省の組織にしろ、集まり始めた元・受刑者達にしろ、信じるしかないのですが、現実においてもそれは何と難しいことでしょうか。

 さて本日は、冬扇先生の初単行本『もう堕ちるしかない』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。表紙絵と単行本タイトルで内容を明確に示しておりますな。
ダーク&インモラルな雰囲気で包んだファンタジー凌辱エロが詰まった1冊となっています。

 収録作は読み切り形式の短編8作と、各作品の雰囲気に比してかなりほのぼのとした印象の後日談を描くおまけ4コマ漫画(4P)。
1作当りのページ数は16~20P(平均19P)とやや控えめな部類。シナリオ面での読み応えは軽いですが、エロシチュエーションをしっかり下支えしており、またエロシーンのボリューム感は十分に感じられます。

【ファンタジーとしての自由度を生かした凌辱エロ】

 表紙絵や単行本タイトルから推察できる通りに、近年キルタイム系で一大勢力となった広義での“不思議H”系ではなく、触手凌辱などを含めたファンタジー系凌辱エロが作風のメイン。
凛々しい女騎士が邪悪な魔導士に捕縛され、魔物達の苗床にされてしまう短編「生殖召喚獣」や、世界の荒廃を目論む美しい魔女が(うっかりミスで)みずから作り出した魔物の餌食となる短編「Re Spawn」などは、旧来のキルタイム系の王道をしっかり踏襲したタイプと言えます。
 その一方で、それらのオーソドックスな戦闘ヒロイン凌辱に捕われるのではなく、マジックアイテムをキーアイテムとしながら欲求不満な奥様のショタ少年との火遊びや(短編「ツマカセ」)、特殊な塗り薬による貴族美少女の人体改造エロ(短編「豊胸薬の為ならば」)など、ファンタジーとしての自由度を生かした作品も存在
cc9906e7.jpgまた、短編群であり、エロシーンへの誘導を円滑にする必要性もあって、シナリオ面は概して小粒なのですが、魔物から救った人々に裏切られた女勇者の復讐劇や(←参照 世を呪って魔へと変貌 短編「救いのない世界」より)、魔法使いと悪漢の策謀の攻防(短編「ベトレイア」)など、これまたファンタジーの世界観を設定にしっかり組み込んだ作劇を見せているのは高く評価したい点です。
 展開としてはやや強引さがあるのは確かで、短編としてコンパクトにまとめている故にあまり意識させないことに成功している感はありますが、続きモノでじっくり描いたものを読んでみたいと感じさせます。
 唯一の現代劇でハメ撮り凌辱&寝取られ系である短編「ハメ撮り療法」も含め、ダーク&インモラルな雰囲気はラストまで維持しており、快楽の奴隷へと堕ちたヒロイン達の様子でまとめるバットエンド寄りのラストで統一しているのも頼もしいところ。

【柔らか巨乳・爆乳なファンタジーヒロインズ】
 復讐の鬼と化した元勇者の淫魔に凛々しい女騎士、普段は狩っていた人間に逆襲される悪魔ガール、冷たい美貌の魔女、貴族のお嬢様などなど、ファンタジーヒロイン達が勢揃いした陣容。
年齢不詳の人外さん達の見た目の年齢も含め、概ねハイティーン級の美少女さんが中核となっていますが、夫に魔法の貞操具を付けさせられているアダルト美人な人妻さんやぺたんこバストでロリっぽさのあるお嬢様など、ある程度上下に外れた女性キャラクターも登場しています。
 性格面では、気丈な性格であったり、高飛車であったりと精神的な“強さ”を強調する傾向にあり、もちろんそれが凶悪な快楽によって蹂躙され、“弱さ”を曝け出すというギャップが凌辱エロのスパイスになっているのはこの類の作品として王道的な魅力。
 ぺたんこお嬢様もお薬で豊胸させるなど、巨乳・爆乳を重視したボディデザインとなっており、小粒の乳首を先端に頂くふにふにと柔らかいたっぷりバストはそれ単体で魅力的。
OnlyToFall2.jpg肢体描写に関しては、程良い肉感のスレンダー巨乳・爆乳ボディでこれといった特徴はありませんが、前述の巨乳化に加え(←参照 「豊胸薬の為ならば」より)、クリトリスの肥大化、魔術によるふたなり化、妊娠による母乳噴出など、女体の改造や変化をしばしば描写することは肢体描写上の特徴と言えます。
 初単行本ということもあって、描線の粗さや作画密度のコントロールの悪さといった難点が認められることもあり、表紙絵と比較すると多少質は劣るかもしれませんが、キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄には単行本通して安定感があり、実用面にさほどの影響はないでしょう。

【過激なエロ演出を織り交ぜつつのアブノーマルエロ】
 設定およびその利便性を十分に生かした作劇は円滑に回されており、十分なページ数をエロシーンに割いた上で、アブノーマルな快楽に揉みくちゃにされるヒロイン達の痴態をお届け。
OnlyToFall3.jpg 個別のエロシチュに特化したテーマアンソロを初出とする作品が多いこともあり、人体改造や触手凌辱、ふたなりエロやハメ撮り、孕ませ&産卵など(←参照 孕まされて母乳が出ちゃう悪魔っ娘 短編「デーモン・ガール・ハント」より)、特殊なエロシチュを明確に盛り込んでいることは、単行本通して一本調子にさせないことに大きく貢献しています。
 また、前戯パートの分量を控えめに抑制しつつ、複数の状況を盛り込んでの中出し連発を基本とする多回戦仕様のエロ展開も特長と言え、個々の描写にタメが欠けるものの、強烈な快楽を連続して叩き込むことでヒロインの抵抗を排除するアグレッシブさは実用性の基盤を形成しています。
 ピストンしながらの搾乳や自ら腰を振るヒロインの乳揺れ描写など、おっぱい関連の描写は煽情的である一方、断面図なども含めて性器描写に関しては質が高いとは言えず結合部アップの描写もあっさりし過ぎているのは減点材料。ただ、どちらかと言えば肢体全体の描写に重点を置いており、性器関連の描写はむしろ多用していないので難点を目立たせていない感はあります。
OnlyToFall4.jpg 触手凌辱やふたなり凌辱など、特殊な行為が特殊で強烈な快楽を生じさせるという図式に忠実であり、綺麗な顔をだらしなく変形させるアヘ顔や脳髄を蕩けさせての白痴系エロ台詞の連呼など、過激なエロ演出を好んで投入しているのもファンタジー系凌辱エロらしい点(←参照 短編「Re Spawn」より)。ただ、それらも含めて演出の密度はやや低いと感じるケースも多々あり、もう少し濃密さは欲しいところ。
前述した通りに多回戦仕様のエロ展開は膣内射精を2回以上投入しており、その都度大ゴマ~1Pフルの描写量で中出しの感触に恐怖し絶頂する痴態を投入しているのも有難いサービス精神と評したいところ。

 二次元ドリームコミックスレーベルの王道的なファンタジー凌辱エロであり、ストレートな抜きツールとしてまとめていますが、ファンタジーとしての自由度を生かした作品構築で単調な作品に落ちないのは頼もしいところ。
個人的には、人間狩りに赴いた悪魔美少女が悪漢達に捕まって孕ませ凌辱な短編「デーモン・ガール・ハント」と、悪しき魔女が自ら生み出した触手モンスターに拘束されて孕ませ凌辱な短編「Re Spawn」に特に愚息がお世話になりました。

Hisasi『小悪魔カノジョ』

SweetDevilHoney.jpg阿部共実先生の『空が灰色だから』第4巻(秋田書店)を読みました。ブラックジョークながらもほのぼのとした雰囲気がある作品も目立つ分、思いっきりホラー・サイコ系に走る時の切れ味が凄いのですが、今回で言えば“マシンガン娘”の回が相当にヘビィでした。
しかし、よくもまぁネタが尽きないものだと感心するくらいに毎度捻りの効いた展開であり、毎回新鮮な面白さを感じております。

 さて本日は、Hisasi先生の『小悪魔カノジョ』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『ポルノスイッチ』(ワニマガジン社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ファンタジーヒロイン達と繰り広げる王道ラブコメ・エロコメとねっとり汁ダクなファックが楽しめる1冊となっています。

SweetDevilHoney1.jpg 収録作は、魔法学園に通う主人公が幼馴染の女の子に貰った惚れ薬をキッカケにエルフの女の子と恋愛関係になるも実は幼馴染さんも彼のことが好きで~な中編「かたこい」全3話(←参照 薬の作用でエルフさん発情中 同中編第1話より)+フルカラーの番外短編8P、大好きな男の子に正体を晒さないためにツンツンした態度を取ってしまう悪魔っ娘の恋路な短編「ツン❤デビ」+描き下ろし後日談10P、および独立した短編5作+カバー裏のフルカラー掌編2P+フルカラーイラスト集8P。
フルカラー作品や描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は10~20P(平均17P強)と書店売り誌初出としては控えめな部類。シナリオは軽めでエロシーンも分量が多いわけではありませんが、後者は質的な濃厚感が強く、抜き物件としての満腹感は十分にあります。

【ファンタジー要素はアクセントなラブコメ・エロコメ】
 アンリアル初出ということもあって、ファンタジー成分を含む作品で統一はされていますが、ハイファンタジーとして設定を固めてくるタイプでは全く無く、前単行本ど同様にラブコメ・エロコメ系の快活さが長所であるスタイル。
ダブルヒロインの片方こそエルフ娘という設定ですが、話の筋としてはごくオーソドックスなトライアングル・ラブなドタバタラブコメである中編作や、素直になれなかった悪魔っ娘が実は相思相愛であった少年と結ばれる短編「ツン❤デビ」などはその好例と言えるでしょう。
また、淫魔なお姉さんに献血と騙されてだっぷり搾り取られたり(短編「献血悪魔」)、純粋な天使さんが彼女が欲しいという主人公のお願いをその身をもって叶えてあげたり(短編「エンジェルリング❤」)と、棚ボタ的な幸福感の充足をファンタジーという非日常性で彩るスタイルが目立ちます。
SweetDevilHoney2.jpg その一方で、呪いのDVDでち○こが生えてしまったお姉ちゃんと妹ちゃんのふたなりHや(←参照 短編「シスターズリング」より)、むちむち巨乳ボディに性転換してしまった少年が友人達に襲われてしまうTSエロなど、最近のアンリアルでメインを占める様になった“不思議H”系統も投入しており、こちらはよりファンタジーとしての側面が強いタイプ。
悪く言えば、あまりファンタジー世界を舞台とする必然性が薄い作劇も目立ち、テンプレ的な展開を踏襲する傾向にあるため、作劇面での魅力は前単行本に比して劣ると個人的には感じますが、とは言え、スムーズに話を回してエロへと誘導する安定感は長所でもあります。
 凌辱寄りのエロ展開となるケースもありますが、攻撃性は過剰にならずに平和なオチを迎えており、また中編作など恋愛感情をベースとする作品では微笑ましいハッピーエンドでまとめており、賢者タイムの余韻を良好にしてくれています。

【もちもち巨乳なファンタジーヒロインズ】
 ファンタジー要素はストーリー面よりもヒロイン造形に貢献する部分が大きく、尻尾や角のある悪魔ガール達やロリボディから大人ボディに変身する天使さん、モニターから飛び出して具現化した美少女キャラ、耳が(性的な意味で)弱点のエルフさんなど、ファンタジー作品らしい人外ガールズを取り揃えています。
 前述した様に、オーソドックスな日常劇の中にファンタジーヒロインを投入するため、ナース姿のサキュバス姉妹や制服姿の悪魔っ娘やエルフさん、学ランを着用している性転換ボーイなど、キャラクター設定といい意味でギャップのある現代的な衣装と組み合わされているのはちょっと新鮮。
また、これまたラブコメ・エロコメの王道展開を繰り広げることもあって、献身的なヒロインや素直になれないツンデレタイプなど、ポピュラーな属性付けがヒロインの魅力として明示されているのも作品の安定感に貢献しています。
SweetDevilHoney3.jpg 稀にちんまいロリ系ボディを投入することはあるものの、美少女さんからほんのりアダルトな色香も持つお姉さんタイプまで、柔らかお肉のたっぷり詰まった巨乳キャラクターで占められており、全身むにむにと柔らかなボディは後述するたっぷりとした液汁描写の添加によって強力な煽情性を保持(←参照 おっぱい汁塗れ 短編「ツン❤デビ」より)。
 商業デビュー作も含め、初単行本である前単行本よりも初出時期が古い作品も収録されていることもあり、絵柄には一定の変動があることには要留意。古い作品では描線に荒さが認められますが、絵柄自体のキャッチーさはほぼ揺らいでいないこともあり、そこまで強い減点材料ではないと感じます。
むしろ、デビュー作の時点からコマ割り等も意図がはっきりした用法となっていることは評価すべきポイントであり、小ゴマでの情報量増加を果たしつつ濡れた肉感ボディをたっぷり見せ付ける画面作りは実用性の強化につながっています。

【トロトロに蕩けた表情と淫液にたっぷり濡れる肉感ボディ】
 上述した通り、たっぷり長尺のエロシーンとはやや言い難い一方で、濡れ場の占める割合が高い分、標準量は確保されており、またヌルヌルとした淫液と快感にどっぷり浸かったヒロイン達の痴態を十分なボリューム感で楽しめます。
 ふたなりになったお姉ちゃんが妹に襲いかかったり、逆に女の子になった少年が友人達に襲われたり、はたまた嫉妬で暴走した幼馴染さんが主人公を拘束して逆レイプと、嗜虐性/被虐性を有したエロシチュエーションはありますが、そこらの攻撃性よりかは受け身の側としての棚ボタ感が目立つ傾向にあり、その他も和姦エロを基調としています。
 前述したファンタジー要素のキャラクター設計への貢献が、エロシーンにおいても機能を果たしており、性感帯である耳を責められてエルフ美少女が蕩けたり、悪魔ガールではやはり性感帯のしっぽを絡めたプレイがあったり、ご主人様の要望に応じてシチュエーションを変えるゲームキャラが登場したりと、キャラクターの特徴をシチュエーションやプレイに生かしているのはファンタジー系のエロ漫画としての面白みを形成。
SweetDevilHoney4.jpg この作家さんのエロ描写上の最たる特徴は、そのねっとりとした液汁描写にあると言え、前戯パートでぶっかけられた白濁液や開きっぱなしの口から漏れ出る唾液、結合部からこんこんと漏れ出す愛液など、各種体液がヒロインの肉感ボディをたっぷりと濡らしていく様子はなんとも煽情的(←参照 全身ぐっしょり 短編「エンジェルリング」より)。
液汁描写を絡めた肢体全体や粘膜の感触を強調することもあって、ピストン運動の激しさを連続的なコマ描写で表現するよりも、ポージングの良さや濡れた肢体との密着感、亀頭が子宮と密着する透過図での深い挿入感などを重視するエロ作画と言え、コマ単位でじっくり快楽曲線を押し上げていくスタイルが今単行本では顕著。
 たっぷりと唾液を絡めて肉棒全体を舐めまわすフェラからのぶっかけ等前戯パートでの抜き所を形成した上で、膣内から愛液をかき出す様なパワフルなストロークを描く抽送パートは、結合部から白濁液が噴出する程中出しを決め込んで絶頂に導かれるヒロインの痴態を1Pフル~2P見開きの結合部見せ付け構図でがっつり見せ付けるフィニッシュとなっており、分量的にバランス良く抜き所を配置しています。

 エロ・シナリオ共に基本的な方向性は快楽天系列でのそれと大きく変化はありませんが、それでいてファンタジー要素の味付けがヒロインのキャラクター面でしっかり効いているのは嬉しいところ。
個人的には、耳が弱点なエルフさんに中出し連発な中編作(特に第1話)と、純情系ツンデレの悪魔っ子さんがエロ可愛い「ツン❤デビ」に愚息が大変お世話になりました。

ことぶきまいむ『たべたいカラダ。』

DeliciousLookingBody.jpgTVアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』第2話「かさなり合う瞬間」を観ました。『閃忍カグラ』という確たるおっぱいアニメがあるのに対し、こちらは尻アニメ!赤ブルマ重点!ゴウランガ!
防衛軍が甚大な被害を被っているなど、かなり大惨事になっているのにあかねちゃんとあおいちゃんが何かほのぼのとしているギャップが凄いですが、まぁ、お尻が良いから全て良し!(満面の笑みで)

 さて本日は、ことぶきまいむ先生の『たべたいカラダ。』(マックス)のへたレビューです。なお、この作家さんの前単行本(初単行本)『むっちりずむ!』(同社刊)のへたレビューもよろしければご参照下さい。
ぷにぷにの柔らかな肉感ボディのキュートガールズと繰り広げる温和な雰囲気のラブ&エロが詰まった1冊となっております。

DeliciousLookingBody1.jpg 収録作は、目つきの悪いジト目っ娘が彼女に対してフランクに接してくれる彼氏君のために色々と頑張り、めでたく夫婦に~な連作「ジトカノ」「ジトヨメ」(←参照 目付きは悪くてもとっても良い子 同連作前編「ジトカノ」より)、および読み切り形式の短編8作。なお、短編「ウメちゃんと」と「ひよらないで!マコちゃん」は話のつながりはありませんが同一世界を舞台とする作品です。
1話・作当りのページ数は18~20P(平均20P弱)と、コンビニ誌初出としては中の上クラスのボリューム。エロ・シナリオ共に重厚感はありませんが、両者の分量をバランス良く組み立てて、柔和な読書感をキープする作品構築に安定感があります。

【優しく誠実な純情ラブコメストーリー】
 作風としては、ヒロインのキャラクターとしての魅力を軸としつつ、少年少女の恋愛模様を甘く温和な雰囲気で描き出す正統派の萌えエロ系と評し得ます。
DeliciousLookingBody2.jpg前述のジト目っ娘やツンデレさん、ヤキモチ焼きガールにちょっとしたコンプレックスを持つ女の子など、対人関係における“不器用さ”を持ったヒロインを登場させ、そのことが二人の幸福な恋愛関係によって解消されることでラブストーリーとしての王道的な心地良さを形成しています(←参照 素直になって 短編「ひよらないで!マコちゃん」より)。
 概ね、スタンダードなラブコメ系の作劇に徹している一方で、このディスコミュニケーションの形成をヒロイン側に一方的に押し付けるのではなく、誠実であるが故に奥手になったり遠慮したりな少年達にも担わせることで、恋愛関係の成就の喜びを心地良くまとめあげているのは美点。
悪く言えば派手さや突き抜けたキャッチーさには欠けるものの、人工的な甘さにどっぷり浸すのではなく、ナチュラルな甘い幸福感を醸し出すことで良好な読み口を生んでいると言えます。
 ほのぼのとした微笑ましいラストは、コミカルさを生じさせつつも二人の幸せな様子で優しくまとめており、読後の余韻も良好。
 前述した通りに、シナリオとしての面白みが目立つものではありませんが、逆に安直さもなく、ドリーミーで居心地の良い癒し空間に浸らせてくれる作品群と言えましょう。

【適度にぽっちゃりなキュートなグラマラスボディ】
 女教師さんやお隣のお姉さんといった20代半ば程度の美人さんに、セーラー服を着て主人公の前に現れる天使さんといったキャラクターも存在しますが、ヒロイン陣の主力を担うのはミドル~ハイティーン級と思しき美少女さん達。
 前述した様に不器用系ガールも多いですし、彼女達との関係にやきもきする初心な少年達も多く、作品のほのぼのとした雰囲気の形成に大きく寄与しています。
ツンデレガールや、優しい甘やかしお姉ちゃん、快活なスポーツ少女にジト目っ娘など、キャッチーなヒロイン設定を用いており、キャラデザインや衣装面でもそれらの印象を補強するなど、“明確さ”を重視したキャラクター描写をするタイプ。
 年上美人さんでは多少等身が高かったり、ロリキャラではトランジスタ・グラマのカラーがより強かったりと多少のバリエーションはあるものの、むっちりとしたお肉の存在感で魅せる柔らかボディで統一
DeliciousLookingBody3.jpg丸みの強いデザインであることもあって、肉感ボディの淫猥さよりも可愛らしさが優先されています。とは言え、たわわに実った柔らか巨乳や柔肉がたっぷり詰まったムチムチの桃尻&太股、プニプニとしたパイパンな股間などは十分な煽情性を有しています(←参照 太股のむっちり感!ワザマエ! 短編「やきもちこよみ」より)。
 今単行本は初出時期が比較的短期間にまとまっていることもあって、絵柄面での統一感は前単行本に比して強く、また萌えっぽいキュートネスを重視しつつふんわりと柔らかい描線の魅力が増しているのも加点材料と感じます。

【ヒロインの柔らかボディを満喫するラブラブH】
 少年少女の微笑ましい純情ラブ・アフェアとして話を成立させつつ、フレームワーク自体が王道的であることもあってエロシーンへの橋渡しはスムーズでエロシーンは標準量を確保。
お姉さんの誘惑エロや少年のエロ悪戯なども投入されるものの、それらのちょっとしたインモラル感は柔らかく温かい雰囲気に包まれており、男女の純粋な恋愛感情が確認される甘いラブエロを基幹としています。
 エロ展開の構成としては、比較的前戯パートを重視する傾向にあり、ヒロインの柔らかもっちりボディの感触を乳揉みや股間弄りで堪能しつつ、手コキやパイズリ、キュートフェイスで一生懸命ち○こに吸いつくフェラチオなどを十分な盛り上がりとタメを前半から形成。
お口中出しやぶっかけなどを投入した後は、すっかり蕩けた表情とヌルヌルの秘所を曝け出して更なる行為を求めるヒロインに挿入して抽送パートに移行。尺の問題でもありますが、前戯が十分量であることや恋愛の幸福感の手助けもあって処女ヒロイン達も最初からすっかり抽送の快感を満喫する安心設計であり、破瓜描写など痛みを連想させる描写は除去しているのも特徴でしょう。
DeliciousLookingBody4.jpg 演出面に関しては、結合部の強調や熱情的なエロ台詞、たぷんたぷんと揺れる巨乳の描写など、オーソドックスなものを選択しつつ、攻撃性を過度に追求しないタイプと言え、男性の肢体にもある程度の存在感を持たせて柔らかボディとの密着感を重視しているのも、作品の温和な雰囲気との親和性を高めています(←参照 密着してやわらかくたわむバスト 短編「雨にぬれても」より)。
 前戯パートに圧迫されて抽送パートが短くなってしまうケースもあるのは勿体ないところですが、お股をパカリと開いて中出しされる結合部を見せ付ける構図で絶頂に震えるヒロインの痴態を大ゴマ~1Pフルで描いて抜き所としつつ、ぬぽんと肉棒を引き抜いてぶっかけ追加や膣内から零れ落ちる白濁液の描写などで追撃を仕掛けているのも丁寧な構築と言えるでしょう。

 エロ・シナリオ共に穏やかであり、その分味わいの良さとヒロイン達の可愛らしい魅力がしっかり美点として立ちあがってくるスタイルと評し得ます。そこらの魅力を武器に、大規模ではなく着実な進歩を為した2冊目と感じますね。
個人的には、普段は無愛想に見えるジト目っ子が彼氏君の優しさに応えてエロく可愛く蕩ける連作と、ヤキモチ焼きなツインテ・トランジスタグラマちゃんが実際カワイイな短編「やきもちこよみ」が特にお気に入りでございます。

雪路時愛『初穴』

VirginHoles.jpgナカノ先生(原作:三上延氏 キャラクアー原案:越島はぐ氏)の『ビブリア古書堂の事件手帖』第2巻(角川書店)を読みました。「落穂拾ひ」のエピソードは栞子さんの名推理に加え、作品の感じ方は人によって様々でも老若男女の違いを越えて同じ印象を味わえることの素敵さが感じられて良かったですなぁ。
しかし、互いに不器用な大輔君と栞子さんのこっ恥ずかしい関係性は見ていてニマニマできます。栞子さんはやっぱり黒髪ロングに限りますな!(他意は無い)

 さて本日は、雪路時愛先生の『初穴』(富士美出版)のへたレビューです。なお、この作家さんの前単行本(初単行本)『ましゅまろオパイ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
キュートでエッチな美少女&美女ヒロイン達と繰り広げるラブコメと熱量たっぷりのセックスが楽しめる1冊となっています。

VirginHoles1.jpg 収録作は、真面目な風紀委員の女の子が大好きな不良ボーイを他の女の子に取られまいと彼のちょっぴりアブノーマルなプレイに懸命に応える短編「パートナーの俺とキミ」(←参照 見知らぬオモチャでいじられて 同短編より)+描き下ろしの後日談掌編6P、および読み切り形式の短編10作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は全て16Pと、控えめながらコンビニ誌初出としては概ね標準的な部類。ページ数の関係上、コンパクトな構成と言えますが、エロシーンを標準量で確保しつつスムーズなシナリオで脇を固めた安定感のあるコンストラクションと評し得ます。

【ヒロインの魅力を引き出す小気味良いラブコメ展開】
 基本的な作風はコンビニ誌的に王道のラブコメ系統と言え、所々で投入するデフォルメキャラでの表現なども含めてふんわり柔らかいコミカル感で読み口の良さを図るスタイル
 前述の短編「パートナーの俺とキミ」の様にちょっとSっ気のある少年に無垢な女の子が籠絡されてしまったり、逆にこれまたSっ気のあるお姉さんタイプのヒロインに強引にエロに持ち込まれたり、または女教師と男子生徒の禁断の関係を描いたりと、適度にアモラルな雰囲気を醸し出すものの、あくまで恋愛モノの範疇に収めて読書感の甘さを殺さない配慮も為されています。
概ね、王道的なラブコメ・エロコメスタイルを踏襲していると評し得ますが、そこにやや依存するあまりに強引さのあった前単行本に比して、大人のオモチャやラブホテルなど性的なアイテムやシチュエーションをシナリオ展開のキーアイテムに据えることでエロシーンへの誘導を滑らかに形成しているのは今単行本において感じた大きな成長。
e431b9a8.jpg単にエロパートにおける“手数”の増強やシチュエーション作りに結びつけるだけでなく、それら性的な事物に対する女の子の興味や好奇心、あるいは困惑や嫉妬などを描き出すことで、展開の小気味良さと、“本音”を引き出すことによるヒロイン達の魅力を明示できるのは小さくない美点であると評し得ます(←参照 エロのキッカケ作りへ有効に作用 短編「彼氏orでぃるど!?」より)。
 シナリオパートは短くまとめており、シナリオ面での盛り上がりがほとんどありませんが、小ゴマ中心の構成で独特のリズムを形成しており、そこに窮屈さがないのも長所と言え、ヒロインの魅力を引き出すことでエロシーンの実用性を高めているのも作品構築における美点。
コミカルな要素も織り交ぜつつのほのぼのとしたまとめ方によって読後の印象も良く、どちらかと言えば旧来のポプリクラブにおける萌えエロ系の魅力を有した作品群と感じます。

【たっぷりサイズの柔らか巨乳の存在感】
 コンビニ誌初出ということもあって年齢層を明示しない傾向にありますが、女子高生~女子大生級の美少女さん達を主力としつつ、女教師や保険医などのアダルト美人も複数名投入する陣容となっています。
 大別すれば、男性の性的趣味やエロパワーに押されてしまう“受け身”な女の子と、逆に自ら能動性を発揮して不器用であったり気弱であったりな男性をエッチに引き込むタイプのヒロインも存在しており、それぞれ(男性にとっての)嗜虐性・被虐性を喚起する要因ですが、前述した通りに恋愛感情や信頼があってこそのアクセントに留めています。
真面目でお節介な委員長キャラ、弟君を色々とかまってあげるお姉ちゃんキャラ、純真に見えて実はエッチに興味津々名女の子などなど、オーソドックスなキャラクター設計となっていますが、そのキャッチーな魅力を上述の滑らかな展開の中で明示できることは相応の美点。
 髪型や表情付け、衣装などでヒロインの視覚的な差別化をしっかりと図りつつ、肢体描写に関してはデフォルメを効かせた丸みの強いボディデザインでモチモチ・プニプニ感を出す豊満重点なスタイルと言え、たっぷりサイズの乳・尻・太股に十二分な煽情性が存在しています。
28dd2a07.jpg肢体の肉感を各所で生かした構図を投入していますが、特にモチモチとした触感の柔らか巨乳は存在感があり、パイズリや乳首責め、ばるんばるんと派手に揺れる乳揺れ描写など、エロ描写において大いに活躍しているのはおっぱい星人の諸氏にとって嬉しい要素でしょう(←参照 日焼け跡巨乳パイズリ!ゴウランガ! 短編「アフターケアもしないとね」より)。
 キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄をベースとしつつ、適度に濃く丸っこい描線でデフォルメ感のあるキャラデザインに可愛らしさを添加するのを心情とする絵柄であり、初単行本に比して絵柄の完成度が高まり、単行本通して統一感が強化されたのも成長した点としてプラスに評価したい要素。

【各種小技を効かせつつとストレート&パワフルなエロ描写】

 16Pで固定ということもあって、エロシーンはたっぷり長尺とは言い難く、また前戯パートを重視したり、例えば前戯→アナルセックス→前穴セックスの様に手数をかける展開であったりする場合には各描写が早漏展開気味になる難点はあるものの、濡れ場全体として見れば標準的なボリュームを用意。
堅物ガールを大人のオモチャでねっとりと攻め立てる展開もあれば、怜悧な年上美人にまんぐり返しされて手コキ&アナル舐めで責められるMっ気のあるプレイもありますが、そこらで適度な倒錯性を付与しつつ、エロ展開中盤以降はすっかり発情して陰唇をみずからくぱぁと開くヒロインに挿入してガンガン腰を振り合うパワフルファックで押し通すことは共通しています。
 前述した様にシナリオ展開のカギとなるエロアイテムは、性描写においても有効活用されており、エロ下着を着用してのセックスや痴漢プレイの設備があるラブホテルで楽しんだり、アナルや乳首といった性感帯を攻め立てたりと、エロ描写の多彩さを生み出すことに貢献しています。
VirginHoles4.jpg それらの小技やインモラルな味付けを加えつつも、煽情性の基幹となるのはピストン運動のエネルギー感にあると言え、蕩けた表情から連呼されるこれまた理性の蕩けたエロ台詞、たっぷりサイズのおぱーいが重量感たっぷりに弧を描く乳揺れ描写(←参照 短編「セメベタ」より)、性的絶頂を繰り返して肉棒をきゅんきゅん締めつける媚肉を表現する断面図・透過図の多用といったエロ演出が十二分に効果を発揮しています。
 なお、単行本タイトルに“初穴”とある一方、処女ヒロインも相応に存在するものの、既に性愛関係にある男女が多いこともあって初エッチではないケースも多々あることには要留意。ただし、初めてアナルをいじって新たな快感を開発したり、それまでと違った刺激のあるプレイを行ったりという意味で“初”を強調した展開は多く、それへのヒロイン側の羞恥と喜悦が一つの魅力であるのは確かでしょう。
 前述した通りに、各行為のねっとり感は多少犠牲にしても手数で勝負するスタイルであり、前戯パートでのぶっかけ描写や中出し連発など抜き所を複数設けた多回戦仕様が基本。フィニッシュシーンはキュートかつ淫蕩なアクメフェイスを曝け出すヒロインに結合部から溢れるほどの大量の白濁液を注ぎ込む様を1Pフルでがっつり投入しています。

 適度なフックを設けつつスムーズな読み口を確保して、かつエロシーンではヒロインの柔らかボディをたっぷり味わえる構築となっており、幅広い層にとって好適な抜きツールと言えましょう。
個人的には、意地っ張りでヤキモチ焼きで堅物な委員長さんが初エッチにも関わらずすっかりメロメロに~な短編「パートナーの俺とキミ」と、すっかり小麦色に日焼けしてきた色白ガールとがっつりファックな短編「アフターケアもしないとね」が特にお気に入りでございます。おっぱい星人な諸兄にお勧め!

しまじ『ビッチまっさかさま』

BitchesFallingStraight.jpgTVアニメ版『閃忍カグラ』第2話「魔天楼に立つ忍者」を観ました。今回もサービス重点で大変に嬉しいところ。カエルとの絡みという特殊プレイ(笑)でしたが、斑鳩さんがすっかりサービス担当となっておりますなぁ。
そして、これまたたっぷりおっぱい揃いの蛇女の面々(一人除く)との戦いも始まりそうですが、次回は予告からしてお風呂回!これは期待ですな!(おっぱいサービス的に)

 さて本日は、しまじ先生の初単行本『ビッチまっさかさま』(エンジェル出版)の遅延へたレビューです。表紙に記載されたタイトルで、“まっさかさま”の“さ”の字が逆さまになっているのは面白いですな。
それはともかく、豊満ボディな美少女・美女さんが激しく乱れる痴態を充実させたストレートな抜き物件となっております。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計10作。カバー裏には短編2本の後日談的なしょーもない(誉めてます)ギャグ4コマを収録。
f94fad30.jpg1作当りのページ数はフルカラーパートを含む短編「Bitch Beach Side」(24P:←参照 同短編より)を除き、いずれも20Pと中の下クラスのボリュームで安定。基本的にエロ優先の作品構築であり、シナリオパートはコンパクトにまとめつつ多回戦仕様な濡れ場のボリューム感で勝負するスタイルと言えるでしょう。

欲望任せで突っ走る凌辱・調教エロ】
 エンジェル倶楽部掲載作は以前に比べて多彩な方向性が認められる様になったものの、ここ最近の表紙絵からも分かる通り、ダーク&インモラルな雰囲気を有するストレートな抜き物件は依然主力と言え、今単行本もその路線にあるタイプ。
 男勝りで面倒見の良いガテン系お姉さんとのラブ・アフェアな短編「ドカチン」や好きな男の子のために純粋なヒロインが大人のオモチャを使って変態チックなプレイに奮闘する短編「純情?あぶぷれい?」といった朗らかな雰囲気を有する作品も存在しますが、今単行本のメインは凌辱・調教系の作品と言えます。
BitchesFallingStraight2.jpgキツイ性格の美人課長を罠にかけて凌辱したり(←参照 短編「罠」より)、撮影と偽ってネットアイドルの少女に性行為を強要したり、露出趣味をネタにお嬢様を凌辱したりと、男性の性欲や悪意によってヒロインが嬲られる展開は、オーソドックスである故にサクサクとエロシーンへ誘導することを可能にしています。
 これらの凌辱・調教系の作劇では、展開としてやや強引さや荒さもあるため、陰湿さの形成や駆け引きの面白みには欠け、シナリオ単体としての面白みはあまりないのですが、オーソドックスである故の分かり易さこそが身上。
また、徹底的に嗜虐性を追求するのではなく、ヒロイン側の秘められていた被虐願望や性的欲望が開花することで、特に展開終盤でご都合主義的な快楽全能主義を打ち出して読み口をマイルドにまとめてくるため、ある意味では作劇がタイトでない方がしっくりくるとも感じます。
ただし、凌辱・調教エロとしての鋭さは強固ではありませんが、ラストのまとめ方は後戻りのできない諦観や喪失感でじわりと余韻を残すスタイルが多く、雰囲気を軽くし過ぎない点にも一定の配慮は為されていると評したいところ。

【お肌の艶やかさ重点な柔らか巨乳ボディ】
 ヒロイン陣の構成は、お嬢様キャラやネットアイドルを含む女子高生級の美少女キャラクターが約半数、20代前半~30歳前後程度と思しきキャリアウーマンや司書、工事現場で働くガテン系お姉さんといった勤労女性達が残り半数を占めています。
性格付けは概ねオーソドックスではありつつ、凌辱系の作品では、悪役の仕掛ける罠に簡単に引っ掛かってしまうお馬鹿なタイプのヒロインと、普段はキリッと真面目ながら暴力と快楽に屈してしまう強気なヒロインとを両方揃えており、両者で陰湿さ・嗜虐性の性質を異ならせているのは単行本として一本調子にならない一因でしょう。
 また、キャラデザインに関しても定番要素できっちり固めるスタイルが顕著であり、黒髪&セーラー服の美少女や縦ロールの金髪なお嬢様キャラ、清楚なスーツとメガネの堅物美人などなど、お馴染みなキャラデザが揃っています。
BitchesFallingStraight3.jpg 年齢層にはある程度の幅がありますが、肢体造形に関しては概ね共通しており、柔らかに揺れ弾む巨乳と締まったウェスト、十分なマッスのある桃尻とストレートなセックスアピールのある肢体造形。また、初出時期によって程度は異なりますが、デジタルツールの利便性を生かして柔肌のツヤツヤ感をかなり強調してくるのが特徴的です(←参照 短編「隣の家の娘」より)。
お肌の照りとも言うべきこの表現は、多少過剰に感じることもありますが、キャッチーな絵柄をベースとしながらも濃さ・重さを重視する画風であることもあって、“クドさ”がプラスに作用している印象があります。
 初単行本ということもあって一部の作品で少女漫画的な柔らかいタッチになっていることもあり、多少の変遷は認められますが、概ね安定的。良くも悪くも描線の乱れや荒れはあり、ここを猥雑さの源泉と感じるか質の低さと見るかで評価は分かれるかもしれません。カラー絵ではかなり整ったラインを引いているので、意図的に勢い重視の作画としている可能性はあります。

【十分な濃度と勢いで力押しするハードコア・エロ】

 前述した通り、シナリオパートはざっくりとまとめてエロシーンに突入しており、前戯パート・抽送パートを合わせて複数の射精・絶頂シーンを連続させる多回戦仕様の抜きツール。
 濡れ場の尺が十分にあることは、エロ展開において異なるシチュエーションの投入を可能としており、レイプ展開からヒロイン側が自ら腰を振って精を搾り取る展開へ移行するなど、特に後半では快楽に目覚めたヒロイン側の積極性を発揮させる傾向にあります。
とは言え、エロ展開前半ではヒロイン側に羞恥心や屈辱感を強いるシチュエーションが多く、公園での青姦やネットでの生放送での露出羞恥エロ、お菓子を使った変態プレイ、腕力や脅迫にモノを言わせた拘束凌辱や集団凌辱といったシチュエーションを形成。
 この雰囲気の切り替えを、ヒロインの台詞回しや表情付けの変化などによっても適切に為していますが、登場人物の良く任せでパワフルに突き進むスタイルと言え、イラマチオやアナルセックスなども含めて濡れた肉穴を剛直でガシガシとピストンしていくストレートさが魅力と言えるでしょう。
BitchesFallingStraight4.jpgぐしゃぐしゃに乱れた表情付けや、エロシーンで一層艶っぽさを強調する肢体表現や半狂乱なエロ台詞の連呼など、演出面でも十分なアタックの強さを誇ります(←参照 短編「にゃんにゃんアイドル」より)。コマ割りやアップの構図で乱雑さが先行してしまうケースも時々あるものの、並行コマでの魅せ方や複数アングルのコマ内への詰め込みなど、技巧を感じさせる用法も同時に認められ、今後の成長に期待が持てるところ。
 前戯パートでのフェラからの口内射精や、秘所への執拗な攻めでの潮吹きなど抜き所を設けつつ、フィニッシュシーンでは膣内射精や前後の穴への同時中出しなどを投入しており、結合部位をしっかり見せ付けつつ大ゴマ~1Pフルの分量で十分な演出強度でオーラスの抜き所を配置しています。

 作劇・作画の両面において物足りない部分はまだあるも、初単行本としては十分なクオリティと言え、ストレート&パワフルな抜き物件であることは間違いありません。
個人的には、高飛車なお嬢様を手下ボーイズが拘束凌辱するも最終的にはお嬢様の方が一枚上手で~な短編「Bitch Beach Side」と、堅物なメガネ美人の司書さんが不良学生達に襲われて~な短編「官能図書姦」に愚息がお世話になりました。
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