2012年12月

エロ漫画私選10作(2012年下半期)

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。大晦日&冬コミ3日目もいよいよ間近となって参りました。今年は私生活の方でも本当に色々ありまして、あっという間に過ぎた印象です。け、決して年のせいではないはずです(汗
大晦日(31日)には、毎年恒例の年間ランキングを発表致しますが、まずは当サイトの下半期ベスト10を発表させて頂きます。
 毎度の説明で恐縮ではございますが、この下半期ベスト10の結果と上半期のベスト10、および両方における“惜しくも選外”の作品を再考しまして、年間ベストは決定しております。

 さて、12月30日現在において今年7月から12月に発売された(Amazonに記載の発売日に準拠)エロ漫画新刊のうち、僕が購入・読了したのは131冊(内、未レビュー18冊)となっております。後半の多忙が響いて、未レビューが多いのは申し訳ありません。
なお、紹介致しました各作品の詳しいレビューは各短評内のリンク先をご参照下さい。
 それでは本年下半期にそれぞれの魅力を放っていた、お勧めの作品を紹介させて頂きます!

高崎たけまる『当主な俺と×××な彼女』(コアマガジン)
FamilyHeadAndMySteady.jpg キャッチーなキャラクター属性と、スベスベ素肌のスレンダー巨乳ボディで魅せる美少女ヒロイン達を魅力の核とするラブエロ系として確たる安定感を評価。
演出やプレイ内容でエロをきっちりハードに仕上げつつ、シナリオラインとの齟齬を生じさせない調節力は特に中編作で輝いていました。
読み口がよく、作画が丁寧で、かつ抜けるというラブエロ系で当然に求められつつも発想力・努力を要する基礎がしっかりしていると感じます。→単行本レビュー

赤月みゅうと『奴隷兎とアンソニー』(ティーアイネット)
SlaveRabbitAndAnsony.jpg シナリオ面での読み応えをある程度抑制した感はありますが、それでも豊かな叙情性やドラマティシズムを織り込む作劇は時に優しく、時に爽快。
もともと、エロ演出面に派手さや過激さを追求しておらず、それでいて静かで濃密な官能性を徐々に満たしていく表現力の高さは揺るがぬ美点でしょう。
ストーリー面やキャラクター描写に関して、一定の幅が出てきた感もあり、今後も成長し、挑戦し続ける作家さんだと思います。→単行本レビュー

白石明日香『乱交娼館 暇神』(エンジェル出版)
AngelAndDevil.jpg エロ漫画業界屈指の奇才が送る長編ファンタジーエロは、素っ頓狂なドタバタコメディからスケールの大きな愛の物語にシフトする自由闊達なストーリーで魅せます。
ショタあり、フタナリあり、ロリあり、ハーレムありと、ファンタジーとしての自由度を生かしつつ、性と愛の乱痴気騒ぎが単なる快楽欲求を越えた幸福なものへと変化して行くのが見事。
好みを分ける部分はあると思いますが、この作家さんにしては割合に間口を広く取った傾向にあり、その上で作家性も揺らいでいないのが非常に嬉しいところ。→単行本レビュー

駄菓子『純潔の終わる日々・・・』(ワニマガジン社)
BeautifulDaysOfLosingVirginity.jpg 緻密でありつつ程良い乱れで淫猥さを醸し出す絵柄、淫液に濡れる女体を中心にじっとりと高めていく濃密な官能性、アモラルな雰囲気を張り巡らせる作劇と新人離れした技巧を示す初単行本。
作画・作劇共に、意外に派手さやキャッチーさはないのですが、叙情性にしろ煽情性にしろ、読み手の胸中にじわじわと沁み込ませる技巧があり、程良いヘビィネスのあるタイプと言えましょう。
また、エロ・シナリオ共にコントールの効いたエモーショナルさを感じ、快楽や感情の強烈さでシナリオを牽引しつつ単調にならないのも巧さでしょう。→単行本レビュー

クジラックス『ろりとぼくらの。』(茜新社)
RolitaAndOurReal.jpg ハッピーロリータから過激な凌辱エロまでいずれも抜きツールとしての信頼性が高いことがまずは特筆すべき点であり、エロ演出の強度やインパクトで魅せるスタイル。
抜きツールとしてのロリエロ漫画という点を自らの作品としてもしっかり押さえた上で、“ロリコン”という存在に対して苛烈な打擲も繰り出す作劇は、読み手に何ともアンビバレンツな読後感を残します。
テーマ性や演出表現などに関して、これまでのLO作家陣が積み上げてきた長所を、着実に取り込んだ上で自らの表現として獲得したという印象があり、その意味でも実にLOらしい作家さん。→単行本レビュー

De『きゃっと❤がーるずがーでん』(マックス)
CatGirlsGarden.jpg キュートなロリっ子ちゃんと繰り広げる甘いラブエロ話と彼女達が激しく乱れる熱狂的なエロ描写という、桃源郷的世界が広がる作品集。
いわゆる“萌えエロ系”がジャンル全体の中で下火になりつつある印象がある一方で、抜ける萌えエロとしての圧倒的な強みと、可愛らしくて楽しいキャラクター造形を武器としてこの路線を貫いているのは頼もしいところ。
“可愛い絵柄なのに過激なエロ”というコンセプトの勝利とも言えるでしょう。→単行本レビュー

エレクトさわる『おっぱインフィニティ∞!』(茜新社)
Bustinfinity.jpg キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄ながら、いい意味で下品さを有する爆乳描写や粘膜描写、そして圧倒的な物量の液汁描写を絡める女体描写の存在感が先ずは大きなアドバンテージ。
シナリオ面では、ハッピーな日常ラブコメ、鬱屈とした寝取られエロ、愛憎入り混じる凌辱エロと様々ですが、それぞれ小粒でありつつも明確な方向性で各シチュエーションに踏み込んだ構成力は他レーベルでの長編作と共通する美点でしょう。
連呼される白痴系エロ台詞や前述の白濁液大量投入など、物量勝負の強みを保持しつつ、技巧的な画面構成や表情付けの多彩さなど、細かい部分での進化も伺えます。→単行本レビュー

チキコ『獣姦彼女カタログ』(ティーアイネット)
BeastFuckCatalog.jpg アブノーマルエロス街道を爆走する雑誌BUSTERが世に送り出した獣姦特化の奇才が放つ初単行本。
獣姦という行為を過激な凌辱行為・恥辱行為として描くのではなく、パートナーとしての動物達との営みとして描く点が独特であり、その特殊性に説得力を持たせる豊饒な世界観作りに真価を発揮しています。
野郎のち○こは一切出ませんが、しっかりコダワリを持って特徴付けをした獣姦を描き、かつ十二分なアタックの強さのあるエロ描写となっているのも長所。→単行本レビュー

たけのこ星人『ゴーイン乙女』(コアマガジン)
GoingMaidens.jpg 少年漫画的な熱血(エロ)バトル、ギャグエロ、ホラー、まさかの4コマ漫画とのハイブリット形式などなど、漫画としての面白さや意外性のある展開で魅せた作品集。
熱血馬鹿台詞などで妙な存在感を誇る野郎連中と、ラブコメ系では王道のキャラクター造形と思わせつつ巧みな終盤展開でがらっと印象を変えるヒロインがちゃんと作中で輝いていたのが嬉しいところ。
それでいて俄然パワフルなエロ描写も光っており、もっちりと柔らかなおにゃのこボディを激しくピストンして、じゅぽじゅぽと擬音を撒き散らす勢いの良さは実用面の基盤を形成しています。→単行本レビュー

Hisasi『ポルノスイッチ』(ワニマガジン社)
PornoSwitch.jpg 基本的に、王道的なコンビニ誌ラブコメのスタイルで通しており、恋愛の甘さや幸福感を程良い濃度で重点することで読み口の良さをキープしています。
セックス描写に関しても概ね標準的なプレイ・展開にはなっているのですが、ねっちょりとした液汁(特に唾液)描写の淫猥さと表情付けで語り出す陶酔感の強さが抜群の長所となっています。
作劇およびエロ作画の強みを作家自らしっかりと認識して、それを生かす演出や行為をきっちり配置したことで明確なセールスポイントして確立させたことを評価したいところ。→単行本レビュー

と、以上が管理人の選ぶ下半期ベスト10です。
なお、今回の惜しくも選外の5冊は以下の通りでございます。
蒟吉人『ミダラBooks』(富士美出版)→単行本レビュー
まるキ堂『劣情の穴ぼこ』(ワニマガジン社)→単行本レビュー
ほりとも『アンリアルシンドローム』(キルタイムコミュニケーション)→単行本レビュー
板場広し『RIN backstage』(ジーオーティー)→単行本レビュー
大守春雨『かなことおじさん』(コアマガジン)→単行本レビュー

 今回、どの作品をベスト10に選出するかはかなり悩みまして、突出した1冊というのは多くないのですが、どの単行本もレベルが高い上に、しっかりとした強みや個性を持っている秀作でしたね。
この選考結果も踏まえまして、明日には年間ランキングを発表したいと思います。また、選出に頭を抱えることになりそうですが、それぞれの良さを見比べるのもレビュアーとして楽しいことであるなと感じます。
 年間ベスト選出の結果それ自体は僕の自己満足ではございますが、読者諸氏のエロ漫画ライフのご参考になれば幸いでございます。

下半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

駄菓子『純潔の終わる日々・・・』

BeautifulDaysOfLosingVirginity.jpg伊藤悠先生の『シュトヘル』第7巻(小学館)を読みました。復讐の盲執に囚われ、ボルドゥに“覚えていない”と言われたシュトヘルが彼のことを覚えていたのは、これまた文字の為した奇跡でしたな。
飄々とした猛者・ナランの登場で一難去ってまた一難という感じですが、ハラバルがどう絡むか気になります。あと、騎馬中心のこの世界でメルミちゃん、ぅゎょぅじょっょぃ

 さて本日、そして本年最後の単行本レビューは駄菓子先生の初単行本『純潔の終わる日々・・・』(ワニマガジン社)のへたレビューです。初単行本ながら今年のトリを飾って頂くに相応しい秀作でございますよ。
緻密でありつつ淫らな乱雑さを備えた高い画力で快楽に咽ぶ美少女・美女達の痴態を濃密に描き出す作品集となっております。

BeautifulDaysOfLosingVirginity1.jpg 収録作は、可憐で清楚な生徒会副会長の美少女さんが実は隠れながらのオナニープレイに耽溺する性癖の持ち主であることに主人公は気付いてしまって~な短編「視線の先」(←参照 公園の茂みの中で一人 同短編より)+描き下ろしの後日談短編9P、および独立した短編9作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は16~22P(平均19P)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで安定。分量としてエロメインの構築であり、抜きツールとして確たる強みを有していますが、陰陽様々な雰囲気を練り込んだ作劇にもしっかりと存在感があります。

【誠実なラブストーリーから不倫エロまで滲み出るアモラルさ】
 作品の方向性としては、若い男女の誠実な青春ラブストーリーから人妻さんが若い男によって強引に不倫セックスの快楽を覚えこまされる寝取られ系まで様々ですが、比較的ポジティブな雰囲気を有する作品が多い傾向にはります。
 とは言え、カラッと明るい雰囲気のラブコメディといったタイプの作劇は少なく、純愛系にしてもダーク系にしても男女の感情と欲望が絡み合うアモラルな雰囲気がじっとりと含まされていることが大きな特徴。
BeautifulDaysOfLosingVirginity2.jpgこの傾向は恋愛ストーリーに属する作品群でもしっかり効果を発揮しており、彼女さんの肢体に誘惑されてそこにむしゃぶりつく喜悦や、清楚な女の子が妖しげな微笑みや倒錯的な性的嗜好を曝け出す官能性などを打ち出すことで(←参照 健気な姪っ子ちゃんの“本性” 短編「鳥籠屋敷」より)、性愛の“非日常性”を敢えて浮かび上がらせる描き方と言えるでしょう。
寝取られ系や調教系の作品も含め、日常の中に突如として出現する“非日常”の浮揚感・陶酔感を重んじていることは、エロ漫画的な快楽全能主義を間違いなく作劇の屋台骨としつつ、決して単調な作劇にさせない見事な技量。
 短編中心ということもあって、強いドラマ性やシナリオ面での派手な緩急はほとんど設けていない一方で、抑制した故に前述の“非日常性”が輝き、じわりと沁み出る悪意や背徳感、逆に恋や性の喜びをしっかりと読み手に汲み取らせることで人間関係を中心としてストーリーに奥行きを形成しています。
フェードアウトしながらも作品の方向性それぞれに相応しい余韻を残すラストも、これまたパンチには欠けつつ複雑な味わいのあるタイプと言え、派手さや過激性はなくとも“巧い”シナリオワークと評したいところ。

【じっとりと淫液に濡れる美しくもグラマラスな女体】

 各作品に登場するヒロイン陣はハイティーン級の女子高生さん達を主力としつつ、女子大生級の女の子や20代前半~後半程度の義姉や人妻さんなども随時投入。
王道ラブコメの中軸を担うキャッチーな属性付けを施したヒロイン設計とは概ね無縁なタイプと言え、清楚な美しさや穏やかな物腰の正統派美少女・美女として描きつつ、感情や欲望の“裏”や“本性”を描出することで多面的な魅力のあるキャラクター描写を為しています。
BeautifulDaysOfLosingVirginity3.jpg 控えめサイズの並乳美少女も複数名登場していますが、設定年齢に関わらず熟れた性的魅力を香らせる肢体造形を旨としており、もっちりとした質感のたわわな巨乳や安産型ヒップの淫靡な存在感がストレートに強力な武器(←参照 たぷんたぷん 短編「魔天楼に溺れて」より)。
それ自体は割合にオーソドックスでありつつ、後述する各種淫液の添加による女体のシズル感の増強やキュッとしまったウェストやしなやかな筋肉の存在感と女体の程良いだらしなさの両立、むせ返る様な淫臭を放つ粘膜描写など、濃密な描き方をしつつ端正な美しさを保つ女体描写は確たる個性でしょう。
 初単行本ということもあって、短編「しおかぜ」など初期の絵柄は近作との相違を感じますが、基本的な画風は変わっておらず、アナログ作画的な乱れや荒さを絶妙にコントロールしつつ盛り込んで、地のキャッチーでオサレ感もあるアニメ/エロゲー絵柄に官能性を付与しています。
着衣や背景なども含めて丹念な描き込みを示しており、黒髪の艶やかさなど、モノクロームである故に光る画風であることもあって、エロ漫画業界では珍しい白黒絵の表紙絵はむしろ大正解と言え、作家・出版社サイドのこの画風に対する自信を示していると言えるでしょう。

【的確な演出・作画で構築する濃密で淫猥な官能空間】
 性愛の高揚や妖しさを基調とする作品構築であることもあり、エロシーンはシナリオ面の形成にしっかり寄与しつつ、抜きツールとして十二分な質と量を有しています。
 恋愛セックスでは互いに相手を求めあう幸福感を担保しつつ、羞恥系セックスやコスプレH、ヒロインによる押し倒しエロ、睡姦などのシチュエーションによる倒錯性・退廃感を喚起したり、性欲に支配されてがむしゃらに相手を求める衝動性を強調したりで、前述のインモラルな雰囲気を形成。もちろん、ダーク系の作劇でも感情描写や台詞回しで欲望や悪意の暗さを着実に打ち出してきます。
 互いの体の愛撫や、フェラやクンニなどの性器愛撫、舌を絡め合うキス、乳吸いやパイズリなどのおっぱい関連描写など、前戯パートも充実しており、ヒロイン達はこの段階で淫液と快楽に包まれて潤んだ瞳の表情を曝け出します。
快楽に包まれた彼女達の痴態は男性キャラクターの欲望を更に高める要因となり、ねっとりとした濃い愛液を潤沢に漏らし、熱気と淫臭をむわっと放つ秘所に挿入すると共にその女体を抱え込んでパワフルな抽送を最奥まで繰り出していきます。
BeautifulDaysOfLosingVirginity4.jpg 女体のポージングや下半身の動きといったエロ作画のダイナミズムを貫徹しつつ、涎を交換するキスや肢体をじっとりと濡れる汗、結合部から溢れる愛液といった高質な液汁描写の豊潤さや、黒目がちで涙で焦点がぼやけつつある瞳の表情、小文字中心で絵を邪魔しないものの的確に場面を盛り上げるな擬音・嬌声の表現などなど、エロ演出はいずれも濃密な陶酔感の表現に大きく寄与(←参照 清楚なおっとり人妻さんのこの表情! 短編「昼さがりの彼女」より)。
汗腺、涙腺、唾液腺、そして媚肉から体液をだらしなく漏らし続け、白濁液の大量注入でアクメに追い込まれるヒロイン達は、感極まった表情と言葉にならない悲鳴の様な叫びを大ゴマ~1Pフルで曝け出しており、ぶっかけやお掃除フェラ、ぽっかり開いた性器からの白濁液漏れ出しなどの追撃描写も含めて強力無比な抜き所を形成しており、最初から最後まで濃密さに抜かりのないエロシーンと評し得ます。

 今年のワニマガ初単行本組ではHisasi先生と双璧を為す輝く新鋭でありましょう。キャッチーネスを重んじるHisasi先生に対し、作画・作劇に一癖あることが魅力なタイプとして個人的には非常に高く評価しております。
個人的には、清楚で優しい人妻さんが青年にねっとりたらしこまれる短編「昼さがりの彼女」と、ドエロな下着を着用した彼女さんと激しく前後な短編「今宵めしませ」に特に愚息がお世話になりました。大変にお勧め!

無道叡智『はだいろきぶん』

FleshColorFeeling.jpgPEACH-PIT先生の『ローゼンメイデン』第8巻(集英社)を読みました。ラプラスに手渡された蒼の帽子を抱えて眠りにつく翠星石のシーンにはホロリときました。“一人”と言いながら二人の絆はやはり強固なものであったのだなぁと感じましたね。
あと、ミニスカートの美少女中学生に素足で踏まれながら詰られたら、あの状況のジュン君でなくとも心臓がドクドク言うと思います(本筋に関係ない感想)。

 さて本日は、無道叡智先生の『はだいろきぶん』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『オトメマジックオーケストラ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
明暗様々な雰囲気の作劇の中、ぺたんこバストで華奢ボディなロリータ美少女達が快楽に乱れる痴態が取り揃えられた1冊となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で13作。なお、短編「アフターレポート」はその名の通り、前単行本に収録の短編「レポート」の続編的な作品であり、該当作品を読んでいた方が兄妹のアンビバレンツな関係性を理解し易いと思います。
フルカラー作品である短編3作「イモウトイレ」「ビキニなサンタがやってくる!」「日陰に咲く花」(いずれも8P)を除き、1作当りのページ数は10~20P(平均17P強)と書店売り誌初出としては控えめな部類。ページ数の関係もあって、シナリオの読み応えよりもエロの充実感が重視された作品構築と言えるでしょう。

【作劇の幅広さはそのままに掲載誌移籍による変化も存在】
 コメディ色の強いハッピーロリータ系から凌辱エロを含むダーク&インモラル系まで作風に幅広さのある作家さんですが、その傾向は一貫しつつ休刊したRinからLOへの移籍に伴って今単行本から作風に変化が出てきています。
FleshColorFeeling1.jpg 収録作の半数強を占めるRin掲載作に関しては、見習い淫魔さんとの同居生活や(←参照 腹ペコ娘 短編「悪魔嬢べるり」より)、主人公のために金髪ロリっ子がビキニサンタ姿で聖夜に参上したり(短編「ビキニなサンタがやってくる!」)小さな社の神様が恩返しにやってきたり(短編「かみさまとねがいごと」)と、漫画チックなファンタジーを絡めたドタバタラブコメがメインとなっています。
こちらの恋愛要素を含む作風は、LO掲載作でも雰囲気の柔らかさなどは共通していますが、ファンタジー要素は排してより大人しい雰囲気作りをした上で、日常の中での少女との色恋を描くスタイルに移行しています。
コメディの勢いに付託した、エロも含めての何でもアリ感が減衰した一方で、亡き女性を思い続ける画家と彼に惹かれてその心を癒す少女の恋物語な短編「スマイル レス スマイル」の様にしっとりとした叙情性で魅せる方向にも新たな魅力を形成させています。
 また、ダーク系の作品に関しても、概ね明るさ・楽しさが重視される誌風のRinでは、一方的な行為としてではなく描いたりアモラルな雰囲気の形成に留めたりと読み口をマイルドにする一定の配慮があったのに対し、LO移籍後では、生意気なアイドルに対する懲罰として酩酊させた上での集団凌辱や(短編「Sweet Juice」)、悪徳医師が女の子を治療と偽って凌辱(短編「アンバランス」)など、よりストレートに嗜虐性の強い凌辱エロとなった印象があります。
 漫画チックに楽しいドタバタラブコメがお好きな方には残念な部分もある変化ですが、元より作風に幅がある作家さんなので、受け入れにくいということはあまりないとも考えます。

【絵柄・キャラデザインの変化が明瞭なヒロイン描写】
 年齢不詳の人外美少女さん達も登場していますが、彼女達の見た目の外見も含めて小○生ガール達がほとんどを占めるヒロイン陣であり、短編「スマイル レス スマイル」に登場の唯一のJCガールも含めてローティーン級の女の子達で統一。
FleshColorFeeling2.jpg 今単行本において特筆すべき点は、デジタル作画への移行とLO移籍に伴う絵柄・キャラデザインの変化であり、女の子の小ささや華奢を重視つつ程良くロリプニ感のあるボディデザインを萌えっぽさのある二次元絵柄で描いていた画風が、描線をより細く繊細にした上で等身を上げたり、目の大きさを小さくしたりと写実寄りな方向性へと移行しています(←参照 LO移行後の絵柄/マイクロビキニは健在 短編「Sweet Juice」より)。
適度にオサレ感や表現としての繊細さを持つ絵柄になったため、LOの読者層には歓迎されるタイプと評し得る一方で、変更前の絵柄における、いかにも二次元絵柄的なあざといキャッチーネス・萌えっぽさは無くなっているため、読み手の好みによって賛否は大きく分かれる絵柄・キャラデザの変化と言えるでしょう。
 また、細い手足にスレンダーな体幹、肉付きが薄くうっすらと弱い筋肉が感じられる肢体造形そのものは大きく変化しておらず、ぺたんこバストや一本筋が走るプニプニな股間等、ロリータキャラとしてのデザインも安定していますが、絵柄の変化もあって華奢さや儚さがより強調されるボディデザインに変わったと感じます。
FleshColorFeeling3.jpg フェンタジーヒロイン達も含めて、お馬鹿キャラや健気に頑張るエロ娘など愛嬌のあるキャラクター設定も、LO移行後はそこらの漫画チックな味付けを排して普通の女の子の延長線上として描く傾向にあります。もっとも、日焼け娘やモデルの女の子、各種人外ヒロイン、金髪美少女などなど、キャラデザインや設定の多彩さは今単行本でも強みの一つ(←参照 Rin時代の絵柄/ビキニの日焼け跡がうっすら 短編「マッキーナ」より)。
なお、この作家さんの十八番であるマイクロビキニを筆頭に、女児ぱんつやスポーツブラ、ストッキング等、ガーリッシュな可愛らしさを引き立てる各種着衣が充実しているのも変わらぬ美点と言えるでしょう。

【華奢ボディな美少女ヒロインがメロメロに蕩けるエロシーン】
 上述した通りにエロメインの構築であり、シナリオ面の作品における比重は様々ではありつつ、スムーズに状況をお膳立てしてエロシーンへと移行する分、分量的な満足感は十分強くなっています
 凌辱エロを数本含んでいますが、嗜虐性を打ち出しつつもあくまで快楽で支配・征服する傾向にあり、露出プレイや大人のオモチャを使ったソフトSM的なプレイを投入するケースでも和姦エロの範囲内に納めて行為としての過激さはあまり追求しないタイプ。
 前戯パートにおいて、フェラなど女の子側からのご奉仕プレイを投入しつつも、それと同時にヒロインの性感帯を攻め立てるなど、どちらかと言えばヒロインの華奢ボディを愛撫して性的快感を覚えこませていくシークエンスに重点があるスタイルで、射精シーンも設けつつ抽送パートまでのタメをじっくり形成させています。
ここで十分な助走を行っていることもあり、愛液ですっかり準備が整った女児ま○こに挿入すれば、一気に性的快感を高めての痴態を曝け出しており、野郎側の実況台詞とヒロイン側の嬌声を織り交ぜつつアグレッシブなピストン運動を連続させていきます。
FleshColorFeeling4.jpg 演出面では比較的強度が高い傾向にあり、ある程度乱れた描き文字で表現されるハートマーク付きの喘ぎ声や、目端から涙の粒を、口からは涎を零れさせる蕩け顔、各部位への攻めに呼応する大小様々な擬音の散りばめなどで密度の高さを形成(←参照 短編「かみさまとねがいごと」より)。近作では、だらしのないアヘ顔も投入しており、ここらも作風の変化の一つかもしれません。
結合部アップ構図はあるものの、小ゴマに留めており、それよりも華奢なボディの全体を見せ付けることに注力するエロ作画と言え、キュンキュンとち○こを締めつける小さな秘所に中出し敢行なフィニッシュでも大股開きな構図ではありつつ絶頂に震えるロリっ子の肢体を十分なインパクトで描出しています。

 作劇・作画面の変化に関して賛否は大きく分かれると思いますが、新たな舞台に適応しようとする作家側の意欲・努力が明確である故の変化でもあり、好悪の判定はなかなかに難しいところ。
個人的には、ワガママ美少女モデルにきっつい仕置きな短編「Sweet Juice」と、同居中の半人前なメガネ淫魔さんが“本業”を頑張る短編「悪魔嬢べるり」がお気に入りでございます。

猫玄『俺に妹はいない❤』

SheIsNotSisterButMother.jpgマブレックス先生の『ゴッホちゃん』第1巻(スクウェア・エニックス)を読みました。周囲に理解されずとも自らの信念を貫き通した情熱の人というイメージのゴッホですが、何とも愛すべき駄目なおっさんとしてユーモラスに描かれています。
ロートレックやゴーギャンといった友人達もこれまた愉快に描かれており、なかなか異色の題材ながら気軽に楽しめるコメディとなっていますね。

 さて本日は、猫玄先生の『俺に妹はいない❤』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『みんなの先生』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
妹ヒロインを中心としたキュートなヒロイン達と朗らかな雰囲気で繰り広げるラブコメ&ラブエロが楽しめる作品集となっています。

SheIsNotSisterButMother1.jpg 収録作は、小さな頃に妹が欲しいと言っていた主人公の願いをママさんが強引に叶えてあげるタイトル短編「俺に妹はいない」(←参照 “自称・妹”なママさんが主人公に妹?を作るべく奮闘中 同短編より)+二人のその後の顛末な描き下ろし後日談8P(カバー裏を含む)、および読み切り形式の短編9作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は全て20Pとコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで固定。概ねエロメインの分かり易い抜きツールとして構築しつつ、柔和な読み口で魅せるシナリオパートとのバランスも良好に仕上がった構築と言えます。

【ピュアな恋愛描写を織り交ぜつつライト指向のラブコメディ】
 掲載誌によって、ヒロインがぺたんこなロリっ子ちゃんかたわわなバストロリ巨乳さんかの違いはあるものの、基本的には男女のラブアフェアを適度なコミカルさと甘い幸福感とで描き出すスタイルは概ね共通しており、今単行本ももちろんその路線。
自らを“妹”と言い張るママさん(短編「俺に妹はいない」)や、幼少時の結婚の約束を貫き通して主人公にラブエロアタックをかけ続けるお姉ちゃん(短編「姉が嫁になりたさそうにこちらを見ている」)など、例外も相応の本数でありますが、単行本のメインを占めるのはそのタイトルに反して妹さんとのラブエロストーリーとなっています。
 概ね、コミカルでライトな雰囲気で通していることもあって、近親相姦の禁忌感には乏しい傾向にあり、何だかんだで親密な家族関係の中に性愛が内包される心地良さで勝負するスタイルと言えるでしょう。
美少女が男性教師に調教され、籠絡される短編「マーキングラブ」は明確に方向性が異なりますが、各ヒロインのエッチに対する積極性やドタバタ的なコメディの楽しさなど、いかにもコンビニ誌ラブコメ的な快活さが重視される傾向にあります。
SheIsNotSisterButMother2.jpg とは言え、コメディとしてのアッパーな勢いやお気楽感に強く依存することなく、好き合う男女の恋路のドキドキ感やピュアな熱情を適度に織り込むことで(←参照 悪戯好きな妹の純な素顔 短編「ある日玄関を開けたらおっぱいだった」より)、キャラの魅力を立てると同時に恋愛ストーリーとしての要所を締めており、シナリオ面を決して退屈にしないのは流石43冊目を数えるこの業界の大ベテランと評すべきところ。
 その一方で、恋愛ストーリーとしての甘さをたっぷり練り込むラストではなく、ほのぼのとギャフンオチ的なまとめ方で軽快な終わり方をしており、読後感はいい意味でさっぱりとした仕上がりとなっています。

【デフォルメ感の可愛らしさで魅せるロリ顔巨乳ヒロインズ】
 前述した通りに妹ヒロインを多数擁するヒロイン陣ですが、お姉ちゃんや超若づくりなママン達といった年上キャラクターや、妹系ヒロインではない美少女さんも登場しており、ある程度設定がバラけた陣容ではあります。
ただ、前述のお馬鹿で一途なお姉ちゃんや清楚なJK美少女を除けば、ミドルティーン級の美少女といった容姿のヒロインで統一されており、年齢や設定にあまり関わらず大人っぽさよりかはキュートネスを重視したキャラデザインが基本となっているのはいつも通り。
 突飛な行動で主人公を困らせるママさんや大きすぎるバストにコンプレックスを持つアホ娘ちゃんなど、漫画チックに楽しいキャラクター付けが中心と言える一方、ベタなキャラクター設定で固め過ぎずに心情面で純朴な可愛らしさを引き出してくるのが魅力的です。
SheIsNotSisterButMother3.jpg 別レーベルではぺたんこバストなロリっ子ちゃんを描いておりますが、このレーベルでは巨乳ヒロインをメインとしており、一部の例外(偽乳さん)を除き、あどけないキュートフェイスとたわわなもちもち巨乳を組み合わせたロリ顔巨乳タイプで統一(←参照 ショート巨乳美少女は正義! 短編「雪山のおののき」より)。
お肌のスベスベ感やロリータ色の源泉でもあるプニプニ感を重視した女体描写ですが、濃厚な艶っぽさや逆に華奢さを感じさせる写実性などとは縁遠いタイプであり、デフォルメを効かせて割合に素朴な可愛らしさを重視するタイプではあります。
 長いキャリアの中で安定させた絵柄であるため、オールドスクール感はそれなりにありますが、萌えっぽさも程良く感じさせるキュートネスの抽出やエロシーンでの陶酔感の打ち出しなど、キャラクターを魅力的に表現する技量は現在でも一線級で通用する所以と評し得るでしょう。

【程良い演出で十二分な陶酔感とアタックを打ち出すエロ描写】
 女の子(ごく一部熟女)達の可愛らしさをしっかりと引き立てつつ、エロシーンに十分な尺を投じており、滑らかな展開でスムーズにエロ描写に橋渡しする安定した構築は美点。
 調教凌辱的な傾向にある短編「マーキングラブ」を除けば、ラブエロ系で占められていることもあり、羞恥プレイ的なシチュエーションやヒロインによる逆レイプ的な味付けはありますが、そこらの特殊性を突きつめることは全くなく、あくまで甘いラブエロへのちょっとしたスパイス的な位置付けとなっています。
 比較的多めに分量を配分した前戯パートでは、その存在を自己主張するもちもち巨乳を揉んだり吸ったり、はたまたナニを挟んでもらったりで活用しつつ、舌を絡め合うキスや性器へのクンニなどでヒロインを感じさせるプレイも併用しており、このパートでの射精シーンなども含め前半の盛り上がりを形成。
SheIsNotSisterButMother4.jpg この段階ですっかりスイッチの入ったヒロイン達が自らぱかりとお股を開き、エロ台詞で挿入を誘うことで抽送パートへ移行しており、処女ヒロインの場合でも苦痛描写を排除してのっけからピストンの快楽にビクビクと体を反応させ、きゅんきゅんと肉棒を締めつける反応を示してくれます(←参照 短編「きゅ~くつ」より)。とは言え、エロ展開のシークエンス一辺倒ではなく、これまた要所で素直な気持ちの交歓などで恋愛セックスとしての盛り上げを図っているのも巧さの一つ。
 全体的に過激なエロ演出を避けており、絵柄との相性もあってどちらかと言えばマイルドな演出表現となっていますが、エロのアタックが弱い訳では決してなく、潤んだ瞳の軽度の蕩け顔や舌ったらずであったり恋心を打ち明ける甘さがあったりのエロ台詞、割合に明確な性器アップ・結合部見せ付け構図などを配置してフィニッシュシーンまで煽情性を着実に積み上げていきます。
大ゴマ~1Pフルのフィニッシュシーンは、膣内射精で導かれる絶頂にキュッと瞳を閉じて堪えつつ肢体はしっかりと反応して嬌声を上げるヒロインの痴態を投入しており、明確な結合部見せ付け構図で中出しを強調することなどもあって抜きの信頼性のある描写となっています。

 これまで通りに、安心の猫玄先生クオリティであり、キュートなヒロイン達の魅力をシナリオ・エロの双方で心地良く楽しめる作品群と言えましょう。
個人的には、ちんまいロリ顔巨乳なママさんに積年の想いを打ち明けてメイクラブな短編「母が家出をしてきまして・・・」と、たっぷりバストの元気娘と水着でエッチな短編「きゅ~くつ」が特にお気に入りでございます。

エレクトさわる『おっぱインフィニティ∞!』

Bustinfinity.jpg谷川ニコ先生の『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』第3巻(スクウェア・エニックス)を読みました。まぁ、相変わらずの酷い喪女JKライフな訳ですが、笑いの後に来る寂しさが何とも沁みる感じが独特です。
しかし、まぁ、一応はヒロインであるし可愛いところもあるのですが、可愛さよりも不気味さが上回る“もこっち初夜。抱き枕カバー”はむしろ怖いですな!

 さて本日は、エレクトさわる先生の『おっぱインフィニティ∞!』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『PANDRA』第2巻(キルタイムコミュニケーション)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩な方向性の個々に明確な踏み込みを見せる作劇と、大量の白濁液が爆乳ボディに降りかかる濃厚ファックが詰まった1冊となっております。

2390b3a9.jpg 収録作は、幼馴染の女の子と晴れて恋人になった主人公はお家で放課後の学校でお風呂でイチャイチャファックの幸福な日々を過ごす中編「~おっぱい!」シリーズ全3話(←参照 お風呂でラブラブなローションプレイ 同シリーズ第3話「お風呂DEおっぱい!」より)、渡米した彼女との愛のメモリーを映像に残していた主人公の元に送られてきたテープには徐々に快楽の奴隷に堕ちていく彼女の痴態が~な中編「●[REC]」シリーズ全3話、憧れの美人生徒会長に想いを告白した女生徒を待つ冷酷な凌辱の仕打ちを描く中編「-LOVE LETTER-」シリーズ前中後編、および読み切り形式の短編・掌編2作+フルカラー両面ピンナップ2枚+フルカラーイラスト8P。
フルカラー作品群を除き、1話・作当りのページ数は16~30P(平均22P弱)と幅はありつつ平均すれば標準的なボリューム。シナリオ面でも相応の読み応えを形成しつつ、こってりとした演出で魅せるエロシーンの満腹感が重視された作品構築と評し得ます。

【ほのぼのラブコメからダークな凌辱まで個々に頑強な作り】
 キルタイムのアンリアルレーベルでは複数巻をまたぐ重厚なドラマ性で魅せるダークファンタジーを得意とする作家さんですが、こちらのレーベルではよりコンパクトにまとめつつ多様な作風を示しています。
今単行本でも、夏の昼下がりに安アパートで体を重ねる男女の性愛と日常の一コマを気だるくも温かい情感に包む短編「8月8日、晴れ」の様な作品に加え、前述した中編3作はそれぞれ明るくほんわかとした雰囲気のラブコメ、鬱々とした寝取られエロ、愛憎入り混じるダークな凌辱エロと方向性が明瞭に異なります
Bustinfinity2.jpg アンリアルレーベルでの長編ファンタジーに比べれば話数が少ないために読み応えこそ劣りますが、個々の方向性をきっちり貫いて作品を構成しているのは大きな美点であり、愛情いっぱいの関係でエッチに楽しく興じる甘い幸福感や、遠い異国で最愛の彼女が他人に改変される様を傍観しかできない焦燥と絶望(←参照 壊れてゆく主人公 中編「●[REC]」シリーズ第2話「Re:●[REC]」より)、歪んだ欲望が解放され恥辱に塗れつつそこに残る純粋な思慕など、時にほんわかと、時に切れ味鋭く人物関係を描き出す巧さは高く評価すべき点でしょう。
作劇の方向性にかなり大きい幅があるため、どちらかでまとめて欲しい方には減点材料となりますが、二人のラブラブな関係を第1話で描きつつ、あとは徹底的にヒロインが寝取られて届かぬ存在に変容して行く様を見せ付ける中編「●[REC]」シリーズの様に、どちらの作風も得意とする故に破壊力を増す校正になる強みがあり、雑食派の諸氏には嬉しい要素でもあるでしょう。
 中編「-LOVE LETTER-」は終盤がやや急展開気味ではあるものの、短編~中編において作品のまとまりの良さを図りつつ、明暗それぞれの方向性で効果的な感情表現・シナリオ展開を織り込める技量は、キャリア初期に比して大きく進化した点といえ、ここらは設定の練り込みで魅せる長編シリーズでの各種挑戦がこちらのスタイルにおいても実を結んだ点とも感じます。
 無論、エロの“お膳立て”の役割にもぬかりのない作劇であり、実用面を的確に後方支援するシナリオワークであるのも美点です。

【キャッチーな絵柄で描くスレンダー爆乳ボディの淫猥さ】
 ちんまいロリっ子から熟れた美貌の熟女さんまで広い年齢層を描ける作家さんですが、メインとなるのはハイティーン級の美少女さんであり、今単行本でも女子高生ヒロインを中心としてその年代層で固めています。
 華やかな可愛らしさと柔和な性格でありつつ主人公の前ではエロエロな幼馴染彼女や(中編「~おっぱい!」シリーズ)、クールで他を圧する冷たい威厳を持ちつつ実はM願望を持つ生徒会長の美少女(中編「-LOVE LETTER-」シリーズ)など、割合分かり易いキャラクター設定を施しつつ、続きモノの利を生かして彼女達の陰陽様々な変容を描き出すことで、ヒロイン描写を典型に依存した単調さに落とし込まないのは◎
 言わずもがなではありますが、この作家さんの女体描写と言えば、柔らかい質感重視でかつ重量感を持たせた垂れ爆乳が最たる特徴であり、比較的等身高めのスレンダーボディにその爆乳を大ぶりなヒップが組み合わさるストレートに淫猥なボディデザインが特徴。
このずっしり&モチモチな爆乳に付随する大きな乳輪や、肉便器として使いこまれてすっかりめくれ上がった秘所のビラビラ、色素の沈着した肛門周辺等、局所描写におけるいい意味での“下品な淫猥さ”も、好みは分かれる要素ですが、キャッチーな絵柄とのギャップを形成して実用性を底上げする美点。
5ea8e00d.jpg これらの淫猥さ重点な肢体描写に加え、中編「●[REC]」シリーズに登場する筋骨隆々たる外国人男性達や、中編「-LOVE LETTER-」に登場する凌辱役で手下である下種な男子生徒達など、ヒロインとの美醜の対比を形成する野郎ども投入しているのも特徴的であり(←参照 中編「-LOVE LETTER-」シリーズ前編より)、アングラな洋モノAV的な雰囲気を形成しています。
 キャリア初期の作画における荒さや乱れはエロの攻撃性の源泉として担保しつつ、すっかりキャッチー方面で洗練された絵柄は完成度高く安定。また、描き込みが丁寧であることもあって、アナログ絵でも塗りの巧さで魅せるカラー絵との遜色を感じさせないのも大きな好材料と感じます。

【白濁液大量ぶっかけ&ダダ漏れエロ台詞を充填する濃厚描写】
 セックスを絡めてシナリオを駆動するタイプであるため、十分なエロシーンの分量が用意されており、ただでさえハイカロリーな汁ダクセックスを十分なボリューム感で鑑賞可能。
 シナリオの方向性が分かれていることもあり、必然的にエロシチュエーションの指向するところも分かれており、好き合う男女が優しく肌を重ねつつ相手を求めて燃え盛るラブラブエッチもあれば、清楚だった彼女さんがすっかりビッチな痴態を曝け出して黒人ち○こにむしゃぶりつく寝取られエロ、純潔を無理矢理奪われ憐れ肉便器として扱われる凌辱エロも投入され、雰囲気は明確に異なります。
 とは言え、前述したスレンダー爆乳ボディを前戯・抽送の両パートでフル活用し、その柔らかさをたっぷりと満喫しつつ、ち○こが見えなくなるパイズリを味わったり、ぐしゃぐしゃになった秘所を激しくピストンしたりでヒロインを圧倒的な快楽で支配するパワフルなエロ描写を連続させているのは全作品で確固として共通する点。
Bustinfinity4.jpgこの作家さんと言えば、やたらと粘度の高いドロドロの白濁液を大量投入する液汁描写が演出面での最たる特徴であり、パイズリやフェラからの連続顔射で美しい顔を精液でパックさせたり、ローションや汗、ぶっかけられた精液でヌルヌルになった女体を更に攻め立てるピストン描写を投入させたり、すっかり発情したエロフェイスから涎や喜悦の涙がこぼれたりと、前戯パートからフィニッシュまで徹底して描き込んでいるのは流石の一言(←参照 特にフィニッシュシーンでは炸裂しております 中編「-LOVE LETTER-」シリーズ後編より)。
淫語も満載のハートマーク付きエロ台詞の連呼や、淫猥な結合部描写なども含め、物量勝負であるのは確かですが、ビデオレターとして描く中編「●[REC]」シリーズでは、敢えて単調な長方形コマを連続させる無機質な画面構成で行為を見せるテクニカルな手法を示しており、その他でもアップの構図と引きの構図を丁寧に組み立てることも含め、単に過剰さ一辺倒でなく作画の技巧で魅せている部分があるのは高く評価したい点
 ぶっかけ重視であることもあって、膣内射精を必ずしも重視しないことは中出し原理主義な諸氏には不満な点かもしれませんが、そこまでのパワフルな快楽曲線の押し上げと濃密なエロ演出の蓄積から放たれるド迫力の絶頂フィニッシュは強烈な抜き所を形成しており、この作家さんの美点を魅せ切ったエロ描写と評したい所存。

 効果的な叙情性の打ち出しによって分量相応のドラマ性を形成しつつ、その上でエロをスムーズに乗せてがっつり抜かせる作品構築は非常に頼もしく、キャリア相応の円熟味を示す最新刊と言えます。ここは、ある意味では、作風がバラバラであった故に作品作りの巧さがより明確に感じ取れた様に思えます。
いずれも赤玉出るほど抜ける作品群ではありますが、強いて選べと言われるならばダブルヒロイン制のおかげで個別凌辱から3P大乱交まで楽しめる中編「-LOVE LETTER-」が最愛でございます。お勧め!
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