2012年10月

ふみひろ『少女が堕ちる触手の宴』

GirlsTrappedByTentacleParty.jpgTVアニメ版『となりの怪物くん』第4話「夏ブレイク」を観ました。夏目さんの貧乳ビキニ・・・渓流釣りっていいものですね、フィーヒヒヒ!
黒板消しを叩いていた女の子の「あははは、エビチリエビチリー♪」というハイテンション?な台詞に度肝を抜かれましたが、原作コミックスを読み返したところ、原作準拠であることが判明し、二度ビックリでございました。

 さて本日は、ふみひろ先生の『少女が堕ちる触手の宴』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。敢えて着衣状態での触手絡みな表紙絵、これはなかなか奥ゆかしい!
その中身も、控えめバストなファンタジー美少女達がハードな触手凌辱に身悶えする実用的作品集となっています。

GirlsTrappedByTentacleParty1.jpg 収録作は、魑魅魍魎を狩りながら旅を続ける亡国のお姫様の戦いとエロ的大ピンチを描く和風ファンタジーな「ダークサイドプリンセス」シリーズ2話(←参照 お約束の危機展開 同シリーズ第1作より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は20or22P(平均20P強)と標準並みかややそれを下回る程度のボリュームとなっています。シナリオ的な読み応えには概して欠ける傾向にありますが、その分エロシーンは十分に満足できる分量を用意した構築となっています。

【これぞ王道な戦闘ヒロイン触手凌辱】
 ファンタジー系エロ漫画のジャンルにおいてもその方向性は様々に広がっており、キルタイム系でもその潮流と無縁ではないのですが、この作家さんに関しては同社伝統のファンタジーヒロイン触手凌辱エロを貫徹しています。
シナリオ展開に関しても、キルタイム系において蓄積された様式美そのものであり、すなわち強力なスキルや武器も有する戦闘美少女が、化け物の逆襲に合い、その肢体を徹底的に蹂躙される大ピンチへ~というお約束展開を投入しています。
 シナリオパートを短く畳むため、1Pで状況や設定を解説したり、数行のキャラクター解説を用いて背景を語らせたりと、やや荒技めいた手法を用いていますが、展開そのものが王道である故に分かり易さは明瞭。
GirlsTrappedByTentacleParty2.jpg このオーソドックスなスタイルを設定こそ変化させつつ共通させていますが、ユニークな特徴は男性キャラクターを全くと言って良い程使わない点であり、悪役も化け物であったり、それに使役される女性キャラクターであったりしており、野郎のち○こは一本たりとも絡ませないぜ!という徹底仕様(←参照 美貌の審問官に捕えられた魔女 短編「久遠の魔女」より)。あくまで触手と美少女の絡みのみを観たいという諸氏には福音の作品集と言えましょう。
 後述するように、比較的ハードな凌辱エロとして描いている分、心と体を嬲り尽くされて自我を崩壊させ、その上で更なる責め苦がヒロイン達を待ちうけることを示すバットエンドを基本としており、攻撃性をラストまで保っていると評し得ます。
 これに対してどちらかと言えばコミカル色もある「ダークサイドプリンセス」ですが、今単行本の収録分では、ヒロインに設定された事情などの描写がほのめかすだけで具体的に示されておらず、未だエピソードとしては宙ぶらりん状態なので、今後シリーズを継続させて頂かないと評価に関して何とも言えないといった状態です。

【触手の絡みつく控えめバストボディなファンタジー美少女】
 和風ファンタジーであったり、RPG的世界観であったりするため、ヒロインの年齢層の特定は難しいものの、概ねミドル~ハイティーン級と思しき美少女さん達が登場しており、魔術で悠久の時を生きるキャラクターなども概ねその範囲と思しき見た目をしています。
刀を振って妖怪を倒すさすらいのお姫様や、圧倒的な力を誇る魔女、迷宮を探索する冒険者や恐るべき使い魔を召喚する魔族の美少女など、いかにもキルタイム系らしいヒロインを用意していますし、前述の通りに“敵役”であるキャラクターも美女・美少女(もしくはそういった容貌の怪物)か、触手モンスターで統一されています。
魔女や魔族などのダークヒロインや、悪を調伏する剣士や魔法少女といった正義のヒロインとで、その矜持の持ちようは異なりますが、いずれにしてもその精神や戦闘スキルの強さを卑劣な凌辱で打ち砕かれ、憐れ凶悪な快楽に蹂躙されるという、“変容”が重視されるのもこのタイプの作品の醍醐味と言えるでしょう。
GirlsTrappedByTentacleParty3.jpg 触手エロと言えば、肉感的な美女のバスト&ヒップが触手による緊縛によって更に強調される画が王道的ですが、この作家さんは控えめバストの美少女さんと触手との絡みを重視しており、おぱーい大きめの女性キャラクターは登場してもサブキャラクターとして配置されている傾向にあります(←参照 控えめサイズの乳房に加え乳輪も極小クラスなのが特徴的な乳描写 短編「とある森の魔女」より)。
絵柄に関して、ややあっさりとした描線に記号的な硬さが残り、肢体描写そのものに十分な官能性が宿っているとは言い難いのですが、ファンタジー系らしい各種衣装やねっとりとした触手の絡みといった修飾性でキャラデザの魅力を引き出すタイプとも言えるでしょう。
 初単行本故の硬さは上述の通りあるものの、同時に絵柄の統一感はしっかりしており、初期から完成度が高く粗さをあまり感じさせないのは安心材料。表紙絵との互換性も十分に高いアニメ/エロゲー絵柄でまとまっていると言えます。

【ハードなプレイと強烈なエロ演出の連発で魅せるスタイル】
 キルタイム伝統の王道展開は、無論エロシーンへのスムーズな導入を図る上で大変有効に機能しており、戦闘美少女が恥辱と苦痛と快楽に蹂躙されるハードなエロ描写を十分量お届け。
オチがコミカル系であったりする作品も含め、凌辱シチュエーションとしての攻撃性は相応に強いことは共通しており、圧倒的な快楽に支配されて連続絶頂に悶える終盤までは嬲られる美少女ヒロインの苦痛や恐怖心を強調して嗜虐性を強く喚起してきます。
 触手エロの醍醐味は、その手数の多さとファンタジー故の自由なプレイの数々にあり、今単行本でも乳首や淫核への吸いつき攻撃や、媚薬の注入による悶絶強制、イボ付きや繊毛上構造の特殊触手による性感帯責め、女性器やアナルはもちろんのこと、乳腺や耳への挿入などといった特殊プレイを複数同時投入のパワフルさも長所の一つでしょう。
人間業では不可能な性感帯の徹底的な責めに加え、極太触手の挿入や大量の白濁液注入により、腹部側内部から押し上げられたり擬似ボテ腹状態になったりと、女体に相当の無理を強いている描写が多いのも特徴であり、終盤までハードプレイを連発させるストロングスタイルは見事でありつつ、そこらの過剰性は好みも分ける要因とも感じます。
GirlsTrappedByTentacleParty4.jpg 行為の過激さ・強烈さに応じて、エロ演出もかなりアタックの強いものを用いており、目を見開いく悶絶の表情や必死に絶叫する説明的エロ台詞、限界まで押し広げられる肉穴をドアップで提示する結合部見せ付け構図などを多用しています(←参照 触手に魔力を吸いつくさえる魔族の娘さん 短編「バインディング」より)。演出への依存度が高く、構図そのものや描写の円滑な連続性をやや欠く印象もありますが、インパクトのある画を重ねていくことでエロの盛り上がりに切れ目がないのは確かな美点。
 抽送パートでも維持される性感帯へのピンポイントな責めと、ゴリゴリと淫洞を擦り上げる触手ピストンによって、ヒロインはフィニッシュシーンにおいて凶悪なアクメに叩き込まれており、そこまでの勢いそのままに爆発的なアタックの強さを放つ抜き所となっています。

 これぞキルタイム的触手凌辱と言うべき作品集であり、オーソドックスな作品構築がしっかり美点として立ち上がっているのが頼もしいところ。
個人的には、制御不能に陥った使い魔のモンスターにデーモン美少女が徹底的に蹂躙される短編「バインディング」が抜き的に最愛でございます。

田沼雄一郎『FAT BOY FAIRYTALE』

FatBoyFairyTail.jpgTVアニメ版『新世界より』第4話「血塗られた歴史」を観ました。ここにきて第1話冒頭のシーンの意味が理解できたわけですが、正しく血と暴力で塗り潰された過去の上に成り立つ世界だったのですな。
壮絶な殺し合いという過去の“反省”が、人間同士の闘争を著しく抑制する機構を生んだ一方、その倫理観から外れる者には無慈悲な粛清が加えられるというのは大いなる皮肉であり悲劇だなとも感じます。

 さて本日は、田沼雄一郎先生の『FAT BOY FAIRYTALE』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『エロコメ』(ワニマガジン社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
汁塗れになって強烈な快楽に咽ぶ男女の痴態を体温と体臭にむせ返る様な濃厚さで描き出すエロシーンがド迫力の作品集となっています。

FatBoyFairyTail1.jpg 収録作は、生徒会経理として多額の予算を超優秀な会長に任され、女の子達の事情に合わせて融資しつつお礼としてのセックスを受け取る巨漢デブボーイ・吉奈賀君の活躍を描く長編「RE:PARTICIPET」第1話~第7話(以下第3期シリーズとして続刊か:←参照 会長と吉奈賀君 同長編シリーズ第1話より)、メガネショタな瞳君と元気娘な早乙女先輩の学園生活な「瞳君シリーズ」3作。なお、カバー裏に収録された約15年前のコラムではこの作家さんの超辛口トークが読めますよ。
なお、長編タイトルに“Re”とある様に、この作品は約4年前に発売された『PARTICIPET~吉奈賀くん奔走する~』(コアマガジン)に収録された長編作の続きとなっており、今単行本から読んでも理解し易い様に設計はされていますが、該当作を読んでおいた方が会長の思惑や吉奈賀君の性格などが分かり易いでしょう。
 1話当りのページ数は16~26P(平均19P)と書店売り誌初出としてはやや控えめな部類。と言っても、適度に読み応えのあるシナリオと、かなり濃厚で強烈さを有するエロシーンとが組み合わされており、特に後者は満腹感を強く喚起するものとなっています。

【誠実さや直向さが前を向かせてくれる青春活劇】
 与えられた資金力を活用しつつ、それに溺れることなく女の子のため、部活動のために主人公が奮闘する長編作も、その叩き台ともなった「瞳君」シリーズも、基本的にはポジティブな青春活劇と言え、性欲も含めた感情や意志の力で前向きに進んでいく少年少女の姿を描き出します
 長編シリーズ「RE:PARTICIPET」では、主人公と、彼にとっての“本命”である会長さんの関係を描き出しつつ、第1期シリーズにおいて吉奈賀君と関係を持った女の子達も再登場させており、彼の活動を紹介すると共に、その頼りがいのある存在をしっかりアピール。
第2期シリーズにあたる本作においては、新たに茶道部部長や写真部部長、ダイエットに悩むぽっちゃりさんなどが新たに登場しており、彼女達の悩みやトラブルを吉奈賀君が解決するエピソードを並べていきます
eaa1f307.jpg当初の矮小な変態性癖は何処へやら、その巨体と共に広い心で女の子達の悩みや想いを受け止め、彼女達の支えとなる吉奈賀君は、優しく誠実でありつつ、何処か堂々とした風格を感じさせており、会長が目論んだ通りに“いい男”としてしっかり成長していることが伺えます(←参照 頑なだった茶道部部長の心と体を解きほぐして 長編「RE:PARTICIPET」第3話より)。
 この性格面は勿論のこと、老いた雄猪の如き醜い肢体にも関わらず、その体臭や汗、精液が女性を惹き付けるかについて第7話で説明を施しており、その上でそういった“理屈”を越えたところで会長と吉奈賀君の関係が形成していることにも言及しており、今後の展開にも上手くつなげる構成となっています。ストーリー全体に大きな流れが無い分、展開にマンネリ感がないわけではないものの、中盤展開としては必要な部分でもあるでしょう。
 この長編作の原型となったらしい「瞳君」シリーズに関しては、凝った設定を入れ込んでいない分、より分かり易く青春ラブコメとなっており、後述するように長編作のエロシーンの特濃感とは対比的に程良いアタックでまとめて、快活な雰囲気を保っている感があります。

【個々に魅力的な性格設定と方向性が様々な女体設計】

 長編シリーズ・「瞳君」シリーズ共に学園青春活劇でもあるため、当然ながらヒロインはミドル~ハイティーン級の女子高生さんで統一されており、文化部系女子やスポーツ万能の運動娘など、部活少女が目立つのも作品設定上の特色。
長編シリーズでは、茶道や写真撮影などの部活の内容がセックスにおけるプレイやシチュエーションに応用されるのはこれまでと同様であり、そこらのアイディア力や多彩さが作品の面白さを形成している一つの要因でしょう。
“形式”を重んじるあまりに考えや態度が硬直化していた女の子や、太っていることがコンプレックスでダイエットを繰り返していた少女、写真撮影において自らが追うテーマを他人になかなか理解してもらえなかった天才少女、データや研究に没頭していて男女の仲の本質を見誤っていた女の子等、それぞれコンプレックスや悩みを抱えているヒロイン達が長編作では登場しています。性格面で分かり易いキャラクター属性はあまり無いとも言えますが、丁寧にキャラクターを掘り下げていく分、彼女達の魅力が徐々に高まっていくのは◎。
 グラマラスボディな会長に加え、細身で巨乳なタイプの女の子複数名、ぽっちゃりを越えてかなり太めの女の子や、ややロリっぽさを感じさせる小さめボディの少女など、肢体造形に関して方向性はかなり多彩と言えます。
FatBoyFairyTail3.jpg初出時期が古い「瞳君」シリーズでは、割合に無難な女体描写にしているのですが、長編作ではいずれのボディデザインにしても、柔らかいお肉に加えて筋肉や骨格の存在感、体液に濡れる皮膚や粘膜の感触を想起させる描写、肛門の皺や股間に茂る陰毛、ビラビラがめくれ上がる女性器など、生々しさを強烈にもたせた肢体描写となっており、“綺麗”で“整った”女体描写を望む方はドン引きする可能性があるレベルであることには要留意(←参照 長編「RE:PARTICIPET」第6話より)。
 これまた初出時期が大きく異なる「瞳君」シリーズの第1話・第2話では90年代フレーバーが強く香る漫画絵柄を示しており、個人的には心地良い懐かしさを感じますが、その絵柄のベースを保ちつつ濃さ・重さを添加して密度を上げた絵柄でその他の作品に安定して共通させています。

【美しさと汚さを併呑してパワフルに過激に疾走するエロ描写】
 まだまだエロ特化でなかった時代を感じさせる「瞳君」シリーズでは、そもそもボリュームが小さめであることに加えて、エロシーンは結構短めですが、近作である長編作に関しては十分な尺のエロシーンとなっており、2話跨ぎで濡れ場が展開されることさえあります。
 前述した女体の生々しい官能性に加え、吉奈賀君のだらしない脂肪がたっぷり付きまくった巨漢ボディの存在感は凄まじく、抽送パートで体サイズの対比以外ではなるべく描写しない工夫がされつつも、前戯パートでは恥垢まみれの特大包茎ち○こや皺の走るアナルなども描写されており、ここに強い抵抗感を受ける方は確実に居ると思います。
とは言え、この巨体に女性の肢体が包み込まれ、火照った体の体温や肌をじっとり濡らす汗、結合部から溢れ出る互いの性液が絡み合うセックス描写は非常に濃厚な温度感や体臭感を生み出しており、そういったものが“気持ち良い”と感じ取れる程に登場人物達が好意に没入していることを示しています。
FatBoyFairyTail4.jpg この描写の濃厚さに加え、今単行本では演出面でかなりのアグレッシブさを示しており、蕩け顔やアヘ顔は勿論、そこを通り越して半狂乱のアクメ顔を曝け出したり、口から泡を吹いたり白痴系のエロ台詞を狂った様に連呼したりしており(←参照 この怒涛の勢い 長編「RE:PARTICIPET」第7話より)、そもそも勢いや迫力を感じさせる作画である分、視覚的な強烈さは大変なことになっています。ここらの過激な演出に頼らなくても、構図取りや描写の連続性でそもそも十分なアタックがある作家さんであったため、この選択は既往のファンにとってある程度評価を分ける要素かもしれません。
 加えて、エロ関係でも結構な過激なプレイやアブノーマルプレイを投入しており、スカトロ要素や大量の白濁液噴出による顔面パック、超重量級のボディをフルに生かして最奥までの子宮口ファックなど、前述した肢体描写や粘膜描写のえがつない淫猥さをフル活用している分、その強烈さは好き嫌いが分かれると言えます。
 小ゴマでも作画が抜けない緊張感のあるコマの詰め込みや、ダイナミックな構図取りで魅せる大ゴマなど、作画面での技巧は流石ベテランのお仕事であり、猛烈な勢いをしっかりコントロールしつつフィニッシュシーンへと駆け込んでおります。

 作品構築そのものは非常に気持ちの良い青春活劇である一方、「PARTICIPET」シリーズにおいて重視された美醜を併せ呑む生々しさが更に強化された感があり、猛烈な加速を見せる演出面も相まって実用面では好みが大きく分かれる単行本でしょう。
「PARTICIPET」シリーズの第1巻では是非続きを描いて欲しいとレビュー中に書いたのですが、その希望が叶って一読者としては本当に嬉しく思っています。第3期シリーズにも是非期待をしたいところ。

いさわのーり『くすぐったいの・・・好き❤』

LoveTickling.jpgくぼたまこと先生の『天体戦士サンレッド』第16巻(スクウェア・エニックス)を読みました。表紙をめくったらとんでもないトラップが用意されていて、実際心臓に悪いです(笑
しかし、今回はウサコッツが皆に愛されている描写が多かったですね。相変わらず仲が良いフロシャイムの面々です。あと、すっかり忘れていたカビ怪人・カビラジェイ君がえらいコトになってました。

  さて本日は、いさわのーり先生の『くすぐったいの・・・好き❤』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『しょうらぶ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ぺたんこバストのキュートなロリータガールズと甘い雰囲気の中たっぷりイチャイチャファックな作品集となっています。

LoveTickling1.jpg 収録作は、スイミングスクールに通う女の子が男性コーチに(性的な方面での)特別レッスンを受けてすっかり行為にハマってしまう短編「水辺のヒヨコ」(←参照 徐々にエスカレートしていく“レッスン”)+描き下ろしの後日談掌編4P、および読み切り形式の短編10作。
描き下ろし後日談と、フルカラー作品である短編「天使のいる学園」(8P)を除き、1作当りのページ数は12~26P(平均21P弱)と幅はありつつも概ね標準的な部類。基本的に、エロ展開も含めてシナリオ進行を図るタイプであるため、ページ数の大半がエロシーンで占められた作品構築と言って良いでしょう。

【何はともあれ女の子達は幸せなロリ的桃源郷】

 ちんまいロリータ少女との甘エロ模様というハッピーロリータ系の作劇を作風の基幹とする作家さんであり、今単行本も平和な空気が保たれた短編が並んでいます。
 とは言え、女の子とのキャッキャウフフなラブアフェアが詰まった作品集とも言い難い面はあり、エロシーンへの導入にあたって純真無垢な女の子の好意や無邪気さ、性的好奇心などにある意味では“つけ込む”様な展開が散見されるのは確か。
無論、それにて至る性的行為を不幸なものとして描くのではなく、ヒロイン達にとって気持ちよく、また好奇心や恋心が満たされるものとして表現するため、暗さや重さはほぼありませんし、例外的に大人しい女の子に卑劣な男性が性行為を強要する短編「誰にも言えないコト」では悪人にきっちり制裁が加えられているため、読後感を悪くしない様になっています。
257ee4d1.jpg その一方で、既に恋人関係にある男女を描く作品では、シナリオパートにおける描写にも相応の重点を置いて好き合う二人の甘く幸せな姿を描き出しており、ハッピーロリータ系としての王道的な魅力を持たせることにも抜かりはありません(←参照 大好きな義理の兄と 短編「ミチカの風景」より)。
 少女性愛を描く上で関連してくる暗さや重さは徹底的に排除したシナリオ回しで、人工的ではありつつも善なる桃源郷を形成するハッピーロリータ系として、読書感において“わざとらしさ”は相応に強い一方で、二次元世界故のハピネスをしっかり追求しているのは頼もしいところ。
色々とあってもラストシーンの女の子達は幸せそうに微笑んでおり、彼女達の純粋な好奇心や性欲、恋心に野郎連中の性的欲望は許しを得ているとも評し得るでしょう。

【ぺたんこバストのちんまりニンフェット達】
 ほぼ全ヒロインがランドセルを背負う年齢層で固定されたロリっ娘パラダイスですが、その内で低学年クラスを含む陣容となっているため、ペド色が相応にあるのは好みを分ける要素かもしれません。
ただ、高学年クラスの少女達に関しても、ちんまいボディは幼さを強調した部類であり、思春期初期における成長を概ね封じていることもあってキャラクターデザインにあまり変化を付けていない印象があります。
 エッチなことに興味津々なタイプの女の子もいれば、状況に流されるままになってしまう女の子もいますが、同時に性的行為に抵抗感を示す少女は少なく、“気持ち良いコト”に高揚して興じていく様が作品の縦糸そのものを形成しているとも言えます。
LoveTickling3.jpg 後述する様に前戯パートにおいてたっぷりとペロペロされちゃう女児ボディは、可愛らしい乳首がおすまししているぺたんこなバストと鏡面仕様で一本筋が走るぷにぷにな股間が寸胴な体幹に備わり、そこから華奢な四肢が伸びるというロリータボディの黄金律で統一(←参照 ネコネコカワイイヤッター! 短編「カフェ・ド・仔猫」より)。
凹凸に乏しいボディであるため、肢体描写における肉感が強いタイプではありませんが、肢体のアウトラインに丸みが強いこともあっていわゆるロリプニ感は相応の強度で感じられます
 絵柄に関しては、萌え的キュートネスというよりは、もっと素朴な可愛らしさがある漫画絵柄。程良い描線の乱れを彩色で綺麗に整った表紙絵とは中身の絵柄は少々の印象の差異はありますが、単行本通して安定している絵柄と基本的な方向性は両者で異なっていません。

【たっぷりとした前戯描写が特長の蕩けるエロ描写】
 前述した通りに、エッチなことに興じることそのものがシナリオ展開を形成していることがよくあるため、分量的に十分な満足感のあるエロシーンとなっています。
 この長尺の濡れ場において、前戯パートにかなりの尺を用意するのがエロシーンの構成における大きな特徴であり、ニンフェット達のぺたんこバストの先端を指やら舌やらでくにくにと愛撫してその感触を満喫すると共に、未発達な陰唇と陰核もまた丁寧にほぐして愛液を潤滑させていきます。
スベスベボディの全身の感触を楽しむこの描写にかなりの分量を割く分、小さなお口でのフェラ等のヒロイン側が主導する前戯は、作品によってはある程度は存在するものの、基本的に重視されていないのでそこらの描写を期待する方には不向きなエロ展開。
 初めてのセックスである女の子も多いですが、丹念な前戯によってすっかり準備を整える分、挿入しても破瓜の痛みはごく小さく、ちんまりボディを抱え込んでの抽送パートへスムーズに移行すると共に快感描写も十分に高めています
LoveTickling4.jpg そもそもエロシーンが長尺であるため、前戯パートを長く設計しても抽送パートが圧縮されることがないのは高く評価するべき点であり、すっかり蕩け切った表情を曝け出して未知の快楽に染め上げられる美少女達の痴態を強過ぎも弱過ぎもしないエネルギー感で投入して行きます(←参照 この蕩け切った表情! 短編「甘えっこ!」より)。
断面図や強烈な表情変化など、強度の強い演出は排しており、ロリータ美少女のちんまりボディそのものの煽情性を重視したエロ作画となっており、結合部をしっかり見せ付けながらの大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュまでロリっ子達のキュートに蕩けた痴態を眺め続けられる仕様となっております。

 年齢層の関係で多少読み手を選ぶ可能性はありますが、ハッピーなロリエロ漫画として王道的な魅力を有しており、心地良い読書感と確かな実用性を示しています。
個人的には、ソバカスちゃんが伯父さんとラブラブチュッチュッな短編「甘えっこ!」がモスト・フェイバリットでございます。

ドウモウ『いただきっ!セーエキ❤』

GetSperm.jpgあらゐけいいち先生の『日常』第8巻(角川書店)を読みました。2話に渡って投入された催眠術のエピソードには腹筋が爆発四散しかけました。エキセントリックなみおちゃんの演技力、実際スゴイ。
メインの三人娘の中学生時代のエピソードが初登場で、なかなか微笑ましい光景を繰り広げておりました。なんだかんだで、ゆっこと麻衣ちゃんは仲良しなんですなぁ。そして今回も、ハカセカワイイヤッター!

 さて本日は、ドウモウ先生の初単行本『いただきっ!セーエキ❤』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。淫液塗れで妖しく微笑むサキュバスさん、エロイ!
肉食系ファンタジーヒロイン達が喜悦に溢れたハードフックを曝け出してくれるパワフルな抜き物件となっております。

545aaeaa.jpg 収録作は、ラブレターで主人公を呼び出した女の子は実は吸血鬼とインキュバスのハーフで食事として体液が必要で~な「吸血鬼」シリーズ前後編(←参照 圧倒的なタナからオハギ・インシデンツ! 同連作前編「吸血鬼の御馳走」より)+描き下ろしのフルカラー後日談掌編4P+描き下ろしのモノクロ後日談短編10P、および読み切り形式の短編7作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均18P弱)とやや控えめな部類。と言っても、シナリオ軽め・エロ重点の作品構築であり、実用的読書のお供としての満足感は十分に高くなっています。

【エロメインでガツガツ突き進む快楽至上主義】
 表紙絵にて痴女めいた微笑みを浮かべるサキュバスさんが示す通りに、ヒロイン側が主導権を握って主人公の精液を美味しく頂く女性上位的な展開が多くなっています
“食事”として精液を求めるサキュバスさんとの体のお付き合いをしていくことになる連作など、ラブコメ的な棚ボタ展開として男性にとっての受動的なシナリオとなることもありますが、より積極的にヒロイン側が男性を圧倒する作品も多く、こちらでは被虐的な状況形成によってインモラルなアトモスフィアを形成
GetSperm2.jpg卑劣なレイプ犯がサキュバスさんに逆襲され、徹底的に搾り取られて彼女の従僕に~といった因果応報的な展開もあれば(短編「サキュバスナイト」)、精液を魔術の糧とする人形使いの美少女が婚約者持ちの無辜の旅人を無理矢理搾り取ったりと(←参照 サツバツたる逆レイプ! 短編「パペットマスター」より)、後者の作品群では男性陣は完全に為すがままの状態で彼女達の食い物とされていきます
 このため、人外美少女さんとキャッキャウフフなラブラブ感をお求めな方にはやや向かない印象はあります。また、逆に男性側の獣欲がストレートに発揮される凌辱展開や淫らなヒロインの術に誘惑されて睡姦に誘われる展開など、男性側が主導権を発揮する作品でも欲望任せな荒々しさを感じさせる傾向にあります。
 もっとも、肉体関係から何だかんだで互いに欠かせない恋愛関係に収まる主人公とサキュバスガールに程良く甘いラブラブ幸福感が宿る連作や、ハードなプレイに突入してもヒロイン側のエロ的探究心が満たされてハッピーエンドとなる短編「左遷区域のおたのしみ」が示す様に、話が重過ぎたり暗すぎたりならないように設計されており、エロへの没入感を邪魔しないシナリオ回しとなっているとも言えるでしょう。
 女性上位な逆レイプ系をメインとしつつ、それらでもファンタジーヒロインならではの面白みを付与していたり、TSエロやフタナリネタなど、アンリアルレーベルらしい面白さが作品に組み込まれているのも評価したいポイントです。

【ツヤツヤ&ムチムチ巨乳ボディなファンタジーヒロインズ】
 一部年齢不詳の人外さんもおりますが、サキュバスや人形使い、男性を誘惑する魔術を纏う眠り姫、魔法の失敗でち○こが生えてしまった女性魔術師師弟コンビ、ボディスーツを着用する未来の世界の美女ポリスなど、キルタイム系らしいファンタジーヒロインが勢揃いした陣容。
変わったところでは、男性が苦手なヒロインのためにショタっ子の姿になってくれる不定形種族さん(性別不詳)との異族間交流なども登場したり(短編「もらって委員長!!」)、性犯罪を防止するために男性から魔法少女に変身させられて野郎の獣欲を引き受けることになっちゃう男性を描くTSエロがあったりと(短編「魔法少女のお仕事)、ファンタジー世界である故に可能なキャラクター設定が魅力なのは前述のシナリオ要素と同様です。
GetSperm3.jpg 前述した通り、“エッチに積極的”を通り越して、セックス(採精)そのものを目的とする設定のヒロインが多く、連作において主人公のエナジーたっぷりの精液を満喫するサキュバスさんや、レイプ野郎を逆襲して徹底的にドM調教するサキュバスさん(←参照 アイエエエエ!サキュバス!?サキュバスナンデ!? 短編「サキュバスナイト」より)、眠っている時はおしとやかながら目覚めればド級に痴女な眠り姫など、男性の精をねっとり搾り取ってくれるヒロイン達が大活躍しているため、Mっ気のある方にも嬉しいところでしょう。
 不定形ミュータントさんや平時は並乳な連作のサキュバスさんは自由に体型を変化できるものの、ぐにゅぐにゅと柔らかく変形する豊満バストと、これまた肉感たっぷりでバックからの構図で激しく自己主張する安産型ヒップ、そしてスベスベ&ムニムニな股間を組み合わせたグラマラスボディで統一。そんな弾力肉感ボディに組み敷かれたり、逆に一方的に蹂躙したりといった幸福感は実用性の基盤を形成しています。
また、柔肌に丁寧にトーンワークを被せてツヤツヤ感を増強しており、各種体液でヌルヌルと濡れそぼった女体描写の破壊力もまた武器の一つ。
 初出時期によってタッチの変遷や描線の濃淡などに差異は感じられますが、初単行本としては完成度や統一感は高いと言え、すぐさま一般ジャンルに引き抜かれそうな程のキャッチーな二次元絵柄は訴求層を大きく広げています。

【濡れた柔らかボディが艶めかしく動き回るパワフルファック】
 セックスそのものが目的となるキャラクター設定や、男女いずれがアドバンテージを握っても欲望任せで突っ走るシナリオもあって、個々のエピソードが長尺と言えない一方で濡れ場のボリュームはしっかり確保されており、喜悦と淫液に塗れるファンタジーヒロイン達の痴態をたっぷり鑑賞可能
 前述した通り、ヒロイン側が主導権を握るケースが多いものの、最初から最後まで痴女さんが男性を圧倒するケースもあれば、途中から立ち場が入れ替わって野郎を徹底的に搾り取るパターンや、男性側が常に優位といったケースもありますが、いずれにせよヒロインの欲望が満たされることに重点があり、パワフルな快楽至上主義を貫いているエロシーンと言えます。電撃プレイやふたなり同士のセックス、サキュバスさんの尻尾による尿道責めなど、ファンタジーならではの特殊プレイが各種配置されているのも特長でしょう・
 前戯パートからたっぷりおぱーいやムチムチ桃尻を主人公に押し付けて野郎のエロスイッチをオンに入れ、柔らかいお肉に包み込まれるパイズリやドSガールの足コキ、ねっとりとしたフェラなどで前戯パートにおける射精シーンへと誘導。
GetSperm4.jpgこの時点できゅんきゅんと期待に溢れた反応を示す秘裂はすっかり愛液に濡れそぼっており、咥え込んだ主人公の肉棒を柔軟にしめつけてきます。男性優位であればバックからの激しい突き込みを投入する一方、痴女さん主導の展開では濡れたグラマラスボディをたっぷりと曝け出しつつ自ら腰を振って野郎を圧倒しつつ、快感に大満足な痴態を御開帳(←参照 絶倫ビッチなお姫様 短編「眠り姫はビッチ」より)。余裕の微笑みを示しつつ、終盤では野郎のち○こにメロメロに蕩けるといった展開もありますが、それもある意味ではヒロイン側の思惑の掌中にあると言えます。
 いわゆるアヘ顔はほとんど用いない一方で、妖しい笑みや目を見開く強烈な快感描写など、表情付けはかなりアタックが強く、加えて派手な擬音やバストやヒップ、またはズポズポと肉棒が出し入れされる結合部を見せ付ける構図など、エロ演出・エロ作画は十二分なアグレッシブを有しており、迫力豊かな大ゴマ・情報量を増す小ゴマを適切にブレンドしつつラストまで突っ切るドライブ感を形成しているのも実用性を大きく強化。
 前戯パート・抽送パートに抜き所は用意されており、口内に頬が膨らむくらいの白濁液注入やパイズリからのぶっかけ等も前半で投入しつつ、フィニッシュは膣内やアナルの最奥で白濁液をがっつり搾り取られて両者絶頂の様子を結合部見せ付け構図の1Pフルでダイナミックに描写して、そこまでの勢いに相応しいパワフルな抜き所を形成しています。

 肉食系美少女さんに徹底的に絞られてしまうドMシチュエーションを醍醐味としつつ、エロシチュに依らずにパワフルな快楽描写が連続しているため、抜きツールとしては割合に広い層に有効と言えます。ごあんしんください。
どの作品も大変抜けますが、個人的にはサキュバスさんに徹底的に搾り取られる短編「サキュバスナイト」と、眠り姫なお姫様を睡姦してたっぷりボディを満喫するも目覚めた彼女に完全に搾り取られる短編「眠り姫はビッチ」が特にお気に入りでございます。

桂よしひろ『メガネnoメガミ』

GodnessWithGlasses.jpgツジトモ先生(原案:綱本将也氏)の『GIANT KILLING』第25巻(講談社)を読みました。ユナイテッドスカルズは、やや粗暴な存在と思っていたのですが、その本質は頑張っている選手を応援したいという純粋な気持ちであることが分かって感心しました。
ゴローさんも含めた昔からのよりフランクなファン達と融和することは双方にとって大事なことでしょうね。しかし、シゲちゃんの悪い顔はハマり過ぎです。

 さて本日は、桂よしひろ先生の『メガネnoメガミ』(コアマガジン)のへたレビューです。TUKASAコミックスレーベルのファンとしては、久しぶりの成年マーク付き単行本で読めることを嬉しく思っております。
それはともかく、魅力的なヒロイン描写と艶やかなエロ作画で魅せる読んで良し・使って良しな作品集となっています。

GodnessWithGlasses1.jpg 収録作は、重度のメガネフェチの主人公が彼女さんにエッチ中にもメガネをかけて貰うことに成功するも、家でギシギシアンアンやっていることに姉が怒って!?なタイトル中編「メガネnoメガミ」全5話(←参照 主人公大興奮 同中編第1話「彼氏彼女のメガネ事情」より)+描き下ろしのフルカラープロローグ4P、および読み切り形式の短編3作。
描き下ろしの中編プロローグは除き、1話・作当りのページ数は20~26P(平均25P弱)と標準かややそれを上回る程度のボリューム。重過ぎも軽過ぎもしない読み応えを作劇面で保ちつつ、エロシーンの満腹感は十分に設けた安定感のある構築を示しています。

【適度に繊細さを織り込む快活なラブコメディ】
 比較的作風の広い作家さんではあるものの、今単行本ではファンタジー色やシリアス色は控えめにして、割合に正統派のラブコメディでまとめており、メガストア系の王道に的確に順応したといった印象
 今単行本のメインコンテンツである中編は、セックス中のメガネ装着に応じてくれた彼女さんとのイチャツキ度合いを深めつつ、主人公のメガネフェチの原点となったクールで厳しい姉貴との性愛関係も生じる両手にメガネ美少女というウハウハ状態を示しており、如何にも明るく楽しいラブコメディとなっています。
この二人のヒロインが終盤において直接対決するか!?と思わせつつも、修羅場はすんなりと回避しており、二人の女の子がそれぞれ主人公との関係を確立させるハッピーエンドへと至ります。
GodnessWithGlasses2.jpgエロ漫画的ご都合主義感が強く、また欲望に忠実な主人公の奮闘などで楽しさを形成していますが、コメディとして騒ぎすぎたり、ヒロイン側の思惑を軽視したりしないのは重要な点で、嫉妬や愛情などが絡んだ弟への想いが徐々に素直なものへと変わっていくお姉さんの心情描写などでストーリーラインをきっちり形成しているのは評価すべきポイントでしょう(←参照 コンプレックスでもあるメガネへの肯定とそれを受け入れることでの姉弟の融和 中編第4話「プールサイドのピンボケlover?」より)。
 同系統の短編2作(「彼女はそれを許せない!?」「僕の背後霊」)に関しては、よりコンパクトである分、軽快なラブコメとしてより明確なまとめ方となっていますが、こちらは後述するようにユニークなヒロインの魅力を前面に出すことで、ラブラブ感とコミカルな印象をきっちり両立しています。
 短編「あの夏、思い出の海」は、結果として勘違いをしていた少年の手酷い失恋を、夏の太陽の眩しさと小屋の中の暗闇の対比などでも魅せる叙情的なストーリーであり、前述のラブコメ系作品群と方向性こそ真逆ではありつつ、的確にコントロールされた作劇の構成力は流石ベテランのお仕事と評したいところ。

【キャッチーでありつつ細やかなキャラ付けな巨乳美少女】
 彼女さんとお姉ちゃんのダブルヒロインが共に女子高生な中編作に加え、短編「あの夏、思い出の海」でもミドル~ハイティーン級程度と思しき美少女が登場していますが、ホットミルクが初出の他2作に関してはコンビニ誌ということもあって20歳前後の大学生級の女の子が登場。なお、中編作はダブルメガネっ子ヒロイン制ですが、その他短編はメガネヒロインではないので、1冊まるごとメガネ尽しを期待する方は要留意。
と言っても、ロリっぽい可愛らしさを敢えて追求する作品を除けば、お色気ムンムンな表紙絵が示す通りに比較的成熟した色香を有する美少女が多いこともあって、少なくとも今単行本内では両年齢層による描き分けはほとんどないと言えるでしょう。
 前述した様に、キャラクター描写の魅力が作品の面白さを強く支えており、天然気味でほんわかとした雰囲気の彼女さんと厳しい性格でクールながら実は素直な一面もなお姉さんというダブルメガネヒロインが登場する中編作、つむじを曲げて口を聞いてくれなくなった代わりにスマホでメール会話をしようとするツンデレ娘(短編「彼女はそれを許さない!?」)、亡くなった母親代わりに主人公の面倒を見るも過保護に過ぎる素直クールなお姉ちゃん(短編「ぼくの背後霊」)など、分かり易さを造形・設定を優先しつつ、彼女達の心理が程良く細やかに描き出されるのもキャラクターの魅力を増す要因でしょう。
1f02ab0f.jpg 多少のサイズに幅はありつつも、たっぷりサイズのモチモチ巨乳と、これまた弾力感を感じさせる桃尻を組み合わせたボディデザインで統一しており、上述した成熟した色香が匂い立つキャラデザの主要因。この弾力感のあるおぱーいはエロシーンで十分に活用されており、デフォルトでの投入ではないものの、ほぼ全ヒロインにパイズリ描写が用意されているのもおっぱい重視の端的な例(←参照 お風呂場で彼女さんとローションプレイ中 中編第3話「ヒトモにEYE NEED YOU!」より)。
また、艶めかしく光るリップや、唾液の絡まる舌などのエロティックな表現や、女体全体にトーンワークを施して柔肌のしっとりしたスベスベ感を著しく増強させる描き方など、デジタル作画への移行によって絵柄の艶っぽさをコントロールしつつ高めることに貢献した印象があります。
 ややオールドスクール感は否めず、現代的にキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄と比較すると官能性が強い反面、描線にやや硬さを感じる方もおられるかもしれませんが、適度な密度の高さで女性の美しさを表現する絵柄の完成度は十二分に高いと言えます。同じく司レーベル出身の岸里さとし先生や、コアマガジン系で言うならばみつや先生などに絵柄の雰囲気は近いと感じます。

【淫らに濡れ光る柔肌と唇をたっぷり描写なエロ作画】
 キャラクター描写で魅せるシナリオパートにもある程度の分量は配置しつつも、エロシーンは十分な尺を用意しており、彼女達のスベスベなエロボディが快楽に塗れ、分泌した体液で濡れていく痴態描写をたっぷり鑑賞可能。
ただ、一つのエロシーンに複数のプレイを投入したり、逆に画面切り替えなどを用いたりすることも多いため、ここのプレイに関してやや小刻みな印象を持つこともあるのは確かで、減点材料と取ることもあり得ますが、前戯・抽送パートに渡って抜き所を複数回設けたことでのドライブ感・お得感があるのは加点材料にもなるでしょう。
 中編作ではアナルセックスに目覚める姉貴や、露出羞恥系の性癖に彼女さんがちょっと目覚めるといったエロシチュエーション・プレイに味付けがあるものの、短編群も含めて恋愛感情によって駆動されるセックスとして描かれており、あまり奇をてらわない王道的なエロ展開を示します。好みは分かれるかもしれませんが、快感に乱れるヒロインと同様に、男子連中も欲望パワーと恋心で行為に“夢中になっている”描写がウルサクない程度に加えられているのも微笑ましいところ。
GodnessWithGlasses4.jpg エロ作画における大きな特徴としては、上述した唇や舌を含む濡れた粘膜のエロティックな描写を十全に生かしている点であり、フェラやパイズリで肉棒に彼女達のお口がアップされる描写に加え、抽送パートでも舌を絡め合うキスやツンと自己主張した乳首に吸いつく乳吸い、ヒロインの柔肌をペロペロと舐めまわすといった描写を投入しており、粘液由来の官能性を強化すると共に特に抽送パートでは描写の手数を増すことに大きく貢献(←参照 3Pセックス中女の子同士でキス 中編第5話「Wメガネnoメガミックス!」より)。しかしながら、粘膜描写において、女性器描写に依存するタイプでは全く無く、結合部見せ付け構図や透過図・断面図も標準的な分量を投入しつつ、艶やかに蕩ける女体全体の描写を重んじていると感じます。
絵柄そのものが比較的濃い口である分、エロ演出はバランスを取ってか比較的抑え目であり、画そのものの煽情性で勝負するタイプ。ただ、ハートマーク付きの嬌声や理性の蕩けたエロ台詞などは、凡庸ではあるものの、行為への没入感や陶酔感をストレートに表現することに貢献しています。
 中出しの後にち○こを引き抜いて、敢えてメガネへのぶっかけを追加するなど、フェチズムに配慮した要素もありつつ、基本的には中出しフィニッシュを大ゴマ~1Pフルでがっつり描き出しています。ここよりむしろメガネへのぶっかけシーンを抜き所として強調していることもありますが、いずれにしても十分な爆発力のあるエロ描写と評したいところ。

 ベテラン故の安定感と丁寧な作りを示しており、表帯で名前に冠された“実力派”の看板に偽りはありません。魅力的な新人作家が次々と登場する業界ですが、“遅咲き”であっても、コアマガジンでよりメジャーになってブレイクして欲しいなと一ファンとして勝手に思っております。
ダブルメガネヒロインのそれぞれ異なる魅力と柔らかおっぱいに大満足な中編作は勿論のこと、素直クールで過保護な長身お姉ちゃんにショタっ子弟君が思いのたけをピストンと共にぶつける短編「ぼくの背後霊」にもがっつり抜かせて頂きました。
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