2012年07月

たけのこ星人『ゴーイン乙女』

GoingMaidens.jpgヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第6巻(スクウェア・エニックス)を読みました。半田ママン、めんどくさ可愛い!!こんな素敵な御両親に育てられたのですから、半田先生も根は素直な善人に育つわけですな。
書の題が“石垣”と聞いてはて?と首をかしげたのですが、正しく“人は石垣”な作品であり、半田先生は皆が大好きだし、逆も真なりなのだなぁと感じられて優しい気持ちになれる巻でしたね。

 さて本日は、たけのこ星人先生の『ゴーイン乙女』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、この作家さんの前単行本(初単行本)『シアワセ少女』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
アイディア力で魅せる作劇とパワフルに突き進むハードコアエロとが各種楽しめる1冊となっております。

19a59cd0.jpg 収録作は、大好きな幼馴染に告白するも生徒会の特殊なルールのために会長に調教されていた彼女を取り戻すべく、主人公と生徒会の面々とのエロバトルが始まる!な中編「生徒会へようこそ!」全4話(←参照 生徒会長と彼に調教された幼馴染ガール(挿入されてる娘) 同中編第1話より)、および独立した読み切り短編5作。
1話・作当りのページ数は18~30P(平均23P強)と幅はありつつも標準からややそれを上回る程度の分量で推移。短編作にしても中編作にしても、緩急の付いた作劇でしっかり全体に読み応えを設けた上で、程良い濃さと十二分なパワフルさのあるエロにも存在感を持たせた構築となっています。

【ラストまで油断を許さない展開の妙が見事な作劇】
 その時に重苦しくも切れ味鋭く、時にまったりとゆるい変幻自在の作劇で魅せた初単行本から3年も期間を開けてやっとこさの2冊目の今単行本は、明るい方向性に変化しつつもやはり一癖二癖ある作劇で魅せるシナリオが勢揃い。
 物語開始から既に幼馴染の想い人な少女が寝取られ調教状態にある中編作は、しかして寝取られエロの悲愴感・無力感を打ち出すストーリーではなく、彼に与えられたエロ勝負の試練を徐々に乗り越えて彼女を奪還せんとする、破天荒な青春活劇がスタート。
f37f8798.jpg何故か彼のち○こを遅漏にしてくれ、様々なアドバイスを与えるち○こ形態の妖精・ちん子(♀)、そして主人公が試練の中で肉体関係をもった女子達の後押しや手助けもあり(←参照 ちん子・・・お前・・・ッ! 中編第3話より)、愛のあるセックスとその快楽という善なる真理を以て“敵”である生徒会長との最終決戦へと向かう展開は、青春活劇として実に王道的な魅力を有していると言えるでしょう。
 とまぁ、中編作はこのまま順当に終わっても面白かったと思うのですが、青春モノとしての“正道”を積み重ねてきたシナリオを最終話の土壇場で全てひっくり返す“邪道”な展開は、好みは分かれるかもしれませんが、独特の爽快感すら生じているのは見事。また、決して主人公を含めた登場人物を突き放すのではなく、希望を残したまとめ方になっているのも調節力が優れている点。
 この最終盤での切り返しの巧さは短編群でもしっかりと出ており、甘さたっぷりの棚ボタ系ラブコメと見せかけておいて、片やサイコホラーテイストで肝を冷やさせ、片や切ない悲恋モノでビターな余韻を生み出す短編「どきどき!看病体験!」「ゴーイン お嬢様!」などは、実にこの作家さんらしい作り。また、最終盤で無理矢理に急展開を投入しているようで、きっちり伏線を序盤に配置しているのは作劇の巧さの証左でしょう。
ぬるい日常ちょいエロ4コマと見せかけて、実は通常通りにエロ漫画としての構築に回帰する短編「チンセイ!アクセイ!ジイフゼン!」のアバンギャルドな作品構築といい、エロ漫画的に王道な魅力をしっかり押さえつつも一筋縄ではいかない作劇の面白さが頼もしい作家さんと感じます。

【健康的肉感ボディの巨乳美少女さん達】
 作品の方向性こそ様々ですが、ヒロインの年齢層に関しては短編「どきどき!看病体験!」に登場する女子大生さん(推定)を除き、女子高生な美少女さん達で概ね統一されています。
中編作の主人公にとって“本丸”である幼馴染ヒロインや、“敵”として立ちはだかるクール系美少女、短編群ではちょっと素直になれないお嬢様ヒロインや自らの恋心を犠牲にしてしまう心優しい少女、押しかけ彼女と思いきやその正体はヤンデレガールなどなど、それぞれキャラの立った女の子達を配置。
 また、短編「ヘンなことにまきこまれてタイへんなめにあいました」に登場する熱血変態ボーイな主人公を筆頭に、野郎連中がコミカルさや中編作ではシリアス感の形成にちゃんと寄与していることが多いのも特徴でしょう。
baaa14a6.jpg 髪型や表情などでキャラクターの容姿の印象に差異を設けつつも、肢体造形面ではあまり変化はなく、程良い肉付きの健康的な体幹にこれまた適度なボリューム感のある巨乳と桃尻を組み合わせたスタイルでほぼ統一(←参照 お嬢様ヒロイン 短編「ゴーイン お嬢様!」より)。あまり読み手を選ばないオーソドックスなボディデザインである一方、各体パーツに関してこれぞ!といった特徴や魅力はあまり無いタイプとも言えるでしょう。
もっとも、比較的濃い目に茂る陰毛や、適度な肉付きの肢体をじっとりと濡らす汗、唾液の絡みつく舌や愛液に濡れる秘所など、過剰にならない程度でありつつも生々しい淫猥さを肢体描写に織り込むことで、エロシーンの実用性の根幹をしっかり担っているのも確かです。
 久しぶりの単行本ということもあって、初出時期には最大で約3年の開きがありますが、絵柄は割合に安定しています。とは言え、繊細な描線を端正にまとめるスタイルではなく、むしろラフさや描線の乱れ、密度の高さによる絵としての濃さなどに魅力を持つタイプである分、タッチの変遷がそれらの振れ幅の中に隠蔽されているという面もあるでしょう。

【ぎっちり詰め込む密度の高さとパワフル感で魅せるエロ描写】
 シナリオ展開の面白さでも魅せるスタイルですが、その流れの中できっちり十分量のエロシーンを用意しており、かつ恋心と性欲のパワーで遮二無二突き進むパワフル感も質的なボリューム感の強化に大きく貢献。
 露出羞恥系のシチュエーションを投入することもしばしばありますが、主人公が女の子とのエロ勝負に真っ直ぐな気持ちで向かい合う中編作の展開に示される通り、余計な要素や趣向をむしろ排除して、相手を強く求め快楽を共有し合いつつガンガン腰を振っていくという、シンプルにしてストレートな前のめり感が実用性を高めていると感じます。
 放尿見せ付け合いや手コキ、乳揉みなどある程度バラエティ豊かなプレイを投入しつつも、前戯パートではフェラチオを選択することが多く、喉までディープスロートしつつ頭を前後させながら唇で扱き倒す積極的なお口ご奉仕にたまらず口内射精or顔面ぶっかけに導かれ、まずは1つ目の抜き所を完成。
 しかるのち、男女双方十分な興奮で突入するピストン運動は、当初のアドバンテージが男女のいずれかにあるかは作品によって異なりながら、両者が夢中になって腰を振り合い、結合部から粘質の水音をたっぷり奏でて大ゴマ~1Pフルで描かれる中出しフィニッシュまでピストン運動を繰り広げていきます。
GoingMaidens4.jpgこの抽送パートにおいては、性器描写に演出上の重点が置かれている感があり、快楽にメロメロになった表情や汗やら汁やらでじっとりと濡れる女体も描き出しつつ、露骨な女性器のアップ構図や大股開きで大きく割り開かれた結合部を見せ付ける構図・ポージング(←参照 短編「チンセイ!アクセイ!ジイフゼン!」より)、抽送感の深さを強調する断面図などの多用が非常に明確。なお、処女ヒロインが多く、結合部等のアップではちゃんと破瓜の血を愛液や中出しされた白濁液と混ぜ合わせつつ描き込んでいるのは芸が細かいところ。
 すっかり夢中になって色々絶叫する男女の台詞や、1ページ内に各種描写をぎっちり詰め込む画面構成など、悪く言えばごちゃごちゃと雑然としている感もあるのですが、絵柄の特性もあってか、勢いの良さと濃厚な煽情性をきっちり結びつける技巧を示したうえでパワフル感でグイグイ押せているのは、やはり唸らされる点ではあります。

 エロの勢いの良さによる実用性の高さ、捻りを聞かせることで最後まで油断ならない作劇の面白さは共に輝いており、これで商業媒体での筆がもう少し速ければ・・・と思わされる実力派の2冊目。ちなみに、現在えろまんがけんきゅう(仮)さんのところで、たけのこ星人先生のインタビュー記事が掲載されているので、そちらも御参照あれ。
個人的には、終盤手前までの熱血青春エロ漫画の面白みとどんでん返し、および複数ヒロイン制によるエロのゴージャス感に痺れた中編「生徒会へようこそ!」が一等お気に入りでございます。

蒟吉人『ミダラBooks』

SexualBooks.jpgTVアニメ『TARI TARI』第4話「怒ったり 踊ったり」を観ました。校長や教頭だけでなく、コンドルクインズの3人も和奏の母親であるまひるさんに大きな影響を受けていたのですね。素晴らしい才能と人格の女性だったのでしょうねぇ。
コンドルクインズのお爺さん達が実にいい味を出していましたが、“音楽は止められない、いつも共にあるもの”というメッセージが実に素敵でした。和奏の“復活”は何時になるのでしょうね。

 さて本日は、蒟吉人先生の『ミダラBooks』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『HONEY DIP 2nd LOVE』(一水社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー巨乳なエロボディをお持ちな美女・美少女さん達と織りなす賑やかでお馬鹿なエロコメディが詰まった1冊となっています。

SexualBooks1.jpg 収録作は、一応は読み切り形式の短編で9作。といっても、前々単行本(富士美出版での前単行本)である『Bitch Trap』に引き続いて登場するキャラクター達も多数存在しており、続編的な位置づけの作品が多くなっています(←参照 両者色々あって再会した自殺男とスナイパーさん 短編「百発百中の女Returns」より)。
続編作が多いものの、短編作としてのまとまりをしっかり付けていることが多いため、今単行本から読んでも理解しづらいということはないでしょう。といっても、キャラクターの設定や人物関係などを既刊で知っておいた方が、読みの面白さは倍増するのは確か。
 1作当りのページ数は16~22P(平均20P弱)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリューム。テンション高めの作劇で軽快に読ませつつ、エロシーンも勢い重視で突き進むスタイルであり、読みのリズムが心地良い構築を示しています。

【登場人物達が賑やかに動き回るギャグエロワールド】
 日常系お馬鹿エロコメから時代劇やSF、剣と魔法のファンタジーといった要素を含んだSF(すこしふしぎ)漫画まで、作劇の引き出しが比較的豊かな作家さんであり、今回も作劇はバラエティ豊か。
駄目兄貴に想いを寄せるツンデレ系妹が兄貴の好みのアニメキャラを演じてラブエロアタックをかける正統派(?)のドタバタラブコメディがあれば(短編「妹☆フィギュア」より)、乙女が恥を忍びつつ御前試合にて父親の敵討ちを成し遂げる時代劇(短編「秘剣こぼれ桜」)、露出趣味な性癖の古書店の美人店主が取った突飛な作戦に主人公がハマってしまう&ハメてしまうエロコメディ(短編「ミダラBooks」)などなど、コメディ色が強いことを共通させつつ色々な設定や方向性の作品が揃っています。
SexualBooks2.jpg また、前述した様に続編的な作品が多いのですが、例えばスナイパーさんと自殺男のお話と、この自殺男と一緒に逃亡している我儘お嬢さまのエピソードがリンクしたりと(←参照 色々と勘違いしたお嬢様とスナイパーさんにやられて全身包帯状態の自殺男 短編「自殺男の入院」より)、他の短編の登場人物との絡みを盛り込むことで、群像劇として作品世界に更なる広がりが出てきたことは非常に面白い点。
引き続いて登場することによって、元よりキャラ立ちが良かった登場人物達の魅力が高まっているのも大きなポイントであり、長編シリーズ的な重厚さやドラマ性こそほとんどない一方で、この楽しくて賑やかな作品世界をもっと見ていたいと思わせる魅力をしっかり有しています。
 加えて、乙女の一途さが勝利を呼び込む短編「秘剣こぼれ桜」や、蒟吉人先生のファンにはお馴染みの夜鷹タクシーを駆るエロエロお姉さんが弱気な少年の背中を押してあげる短編「二台目夜鷹TAXI」など、コメディとしての笑いを重視つつも、“ちょっといい話”的なエピソードを盛り込むこともあり、読み口の良さに貢献。
邪なマインドの登場人物がいたり、ちょっと毒のあるコメディがあったり、またエロとしての「不健全さ」はありつつも、エロパワーを介して賑やかに登場人物達が動きまわる様子に不健康さが決してないのは、この作家さんのエロとコメディ両面における大きな魅力なのではないかと思っています。

【様々な方向性でキャラの立ったスレンダー巨乳ヒロインズ】
 引き続き安アパートに居候中の人妻宇宙人さんは年齢不詳ですが、ヒロイン陣はハイティーン級の美少女さんと20代前半~後半程度の美人さん達とで構成されています。
凄腕なのに自殺男のせいで不幸続きな美人スナイパーさんや政略結婚から逃げ出した我儘お嬢様、秘境の温泉宿を女手一つで守る女将(未亡人)、相変わらずお盛んなアメリカン義母など引き続き登場組に加えて、敵討ちのために頑張る女剣士や変態願望なエロエロお姉さん、クール系ツンデレの妹ちゃんなども今回登場しており、漫画チックなキャラクター設定の多彩さも魅力の一つでしょう。
 なお、運が良いのか悪いのか分からない名脇役・自殺男や今回もエロエロお姉さんに付き合わされることになる俊夫君(&色々ぶっ飛んでる親父さん)などなど、男性陣のエロ的・ギャグ的活躍も作品の面白さを支えており、概ねエロ馬鹿野郎達でありながら、一部の男性キャラを除いて卑屈さや陰湿さがないのは前述した作品の陽性の楽しさに貢献しています。
SexualBooks3.jpg 年増キャラでは相応のフェロモンを香らせてはいますが、年齢層による描き分けはそこまで強くはなく、すらりとしなやかなスレンダーボディにたゆんたゆんと揺れつつもしっかりとしたお肌の張りを感じさせる釣鐘型の美巨乳を組み合わせており、作品を通じて乳の存在感は非常に明確(←参照 美人剣士のおっぱいポロリ 短編「秘剣こぼれ桜」より)。その一方で、カタチ良く締まったヒップはあまり目立たないのでお尻派の諸氏は要留意。
また、けしからんおっぱいを強く自己主張させつつ、肢体全体のしなやかな動きを重視しているのも特徴で、セックスアピールが強いながらも端正な美しさが維持されている感があるのも特徴的です。艶やかな黒髪の描写や、キャラ設定に合わせた各種衣装を用いての着衣セックスの描写なども、肢体のエロティックさの形成を後方支援しています。
 どちらかと言えば少年~青年向けの一般漫画の絵柄的な健康的なタッチを有するタイプであり、エロ漫画的に明確でエロさを絡めたキャッチーネスがそこまで強くない一方、幅広い層に親しみやすく、またエロ演出やストレートにエロイ構図での煽情性の増加が明確に映えるタイプとも個人的には評したいところ。

【エロエロボディがしなやかにも激しく身悶える痴態描写】
 コメディとしての構築やキャラクター描写を比較的重視するスタイルを貫いているため、エロシーンの尺がやや短めに抑えられるケースもあり、また十分に長尺を設けている場合でも、ギャグエロとしての展開を差し挟むことがあるため読み手の嗜好によっては実用的読書に没入しにくいと感じる可能性はあります。
と言っても、前述した様に、溢れんばかりの性欲で女体にまっしぐらな野郎連中に、快楽主義者なエロエロお姉さん、恋心故に相手に積極的なアプローチをしかけるヒロインなどなど、行為に対して積極性・肯定感を強く持つ登場人物達がエロ的にガンガン盛り上がっていくエロ展開の勢いの良さは、分量的にはたっぷり長尺ではない故に実用性を押し上げるこの作家さんの真骨頂という印象もあります。
 作劇の陽気さやギャグエロとしての何でもアリ感もあって、未亡人寝取られシチュエーションや騙しエッチなどのダーク系の状況に至っても、決して暗くならずに男女双方ががっつり性的快楽を甘受しているため、読み手の脳に余計な負担をかけずに性欲中枢を刺激しています。
SexualBooks4.jpgどちらかと言えば洋モノAV的なあけすけな快楽肯定感のある雰囲気でもあり、美少女・美女が激しいピストン運動に自らも腰の動きを合わせ、柔らかおっぱいを激しく揺れ弾ませて蕩けた表情を曝け出す痴態を連続的にご提供(←参照 エロ店主の妄想が現実に 短編「ミダラBooks」より)。基本的には、結合部見せ付け構図も含めて、官能的でありつつ美しい肢体の魅力をエロ描写の中核とするスタイルであり、おっぱいなり結合部なり、アピールするポイントが明確な構図取りも美点でしょう。
 破瓜描写なども含めて結合部見せ付け構図に十分なインパクトがある一方、特殊であったり過激であったりするエロ演出はあまり用いません。ただし、擬音や描き文字のエロ台詞、効果線などもによる演出の密度は十分に高く、要所では透過図での中出し描写なども投入しており、女体のエロさを重視し続けながらも総じて演出の濃さ・強さが増加した印象もあります。
 白濁液をたっぷり描き込むタイプではないですが、前戯パートでのぶっかけや口内射精も投入した上で、ピストンからの膣内射精でヒロインを絶頂に導く複数ラウンド制となっています。抜き所はページ数の割には多めであり、かつそれぞれの描写に十分な威力がありますが、尺の関係上、ややタメに欠けた抜き所となっているのは多少の減点材料かなと思います。

 エロでもシナリオでもキャラクターの魅力がしっかりと輝いているのは流石で、読んで楽しく使って嬉しいエロコメディの1冊。作品世界の広がりも実に素敵で、自殺男とお嬢様、そしてスナイパーのお話などはこれからも続く様で実に楽しみです。
個人的には、気の強いスナイパーさんがエロ漫画の定石通りにアナル責めで自殺男にリードを奪われる短編「百発百中の女Returns」と、ナチュラルにエロイ美人女将と快活痴女なUSA義母との3Pに発展する短編「崖っぷちの女vsUSAMAMAMA」が特にお気に入りでございます。

夢乃狸『とりぷるみっくす!』

TripleMix.jpgナカノ先生(原作:三上延氏 キャラクアー原案:越島はぐ氏)の『ビブリア古書堂の事件手帖』第1巻(角川書店)を読みました。最近、大仰な事件でなく、日常のちょっとした謎や人物関係を推理する作品が流行っている感がありますが、これもそのタイプのお話ですね。
最初のエピソードからして、自分の“ルーツ”が揺らぐというなかなかシビアなものでしたが、それを静かに語り出していましたね。

 さて本日は、夢乃狸先生の初単行本『とりぷるみっくす!』(若生出版)のへたレビューです。プルメロ系列期待の新人作家さんによる期待の初単行本でございますな。
美少女アイドルさん達とのウハウハハーレムHがたっぷり詰まった1冊となっております。

TripleMix1.jpg 収録作は、可愛いのに人気が全く出ないアイドルユニットが同級生であることに気付いた主人公君が特訓に託けてエッチなことを沢山しちゃうもそれが大成功!?な長編「激情すぷらっしゅ!」全6話(←参照 コンビ時代のアイドルユニット“ワンペア” 同長編第1話より)+描き下ろし特別編6P、ひょんなことから人気アイドルグループのマネージャーになった主人公を待つエロ的に満たされた日々な中編「とりころーるえっち」前中後編、および読み切り形式の掌編・短編2作。
 描き下ろし特別編とフルカラー掌編の「ポニーテールとニュッニュ」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は18~20P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては概ね標準的な分量。比較的軽めの読み口ですが、中長編作としてしっかり構えた構築であり、充実のハーレムエロと併せてある程度読ませるタイプでもあります。

【アイドル達とのハーレム展開&成長物語】
 現実世界でも、またオタクコンテンツでも“アイマス”シリーズ(モバマスに幾ら搾られたことか・・・)など、“アイドル”およびその“育成”に携わる満足感などがブームとなっていますが、その風潮を酌んだと思しき今単行本においては短編「意地があまって欲しさ100倍」を除いて全てアイドルをテーマに据えています。
 えらく棚ボタ的な展開で主人公が人気アイドルグループのマネージャーに収まった中編作と、無名に等しい新人アイドル達を大ステージに立てるアイドルまで成長させた長編作では、彼女達および主人公の成長物語の度合いは異なりますが、ドタバタコメディの雰囲気の中でエッチに励みつつアイドルとしても立派に活躍していく流れは共通。
 長編「激情すぷらっしゅ!」において、当初は巧い事を騙って美少女アイドルとエッチに励んでいた主人公は、勿論エッチなことは続けながらも、彼女達のプロデュースに責任を感じ、そして彼女達の成長を助け、喜ぶ立ち場へと変化していくことで、単なる棚ボタハーレム展開とは異なる面白みを有したストーリーとなっています。
7b5145ba.jpgこの長編作においても、中編作と同じく、ストーリー面における特殊な面白みやエッジを効かせた展開などはあまりない一方で、新キャラの登場やアイドル達との信頼関係・恋愛関係の醸成、彼女達の努力などといった要素を着実に描き出し、最終話で彼女達がアイドルとして成功した描写を十分な高揚感で描き出していることは(←参照 ライブ大成功! 長編「激情すぷらっしゅ!」最終第6話より)、“スタァ誕生”としての王道的な魅力を輝かせていると評し得ます。
 これに対して、中編「とりころーるえっち」と短編「意地があまって欲しさ100倍」においては、明確なエロ漫画的ご都合主義で押し通してキャラクター達を動かし、複数人ヒロインとのウハウハなゴージャスセックスをたっぷり詰め込む意図がより明確。
色々と旨くいきすぎる展開からちょっとどんでん返しな短編作を例外としつつ、中編・長編においては大団円的なハッピーエンドでまとまっており、読み口の軽さ・勢いの良さはいずれの作品にも共通していると言えます。

【肉感ボディなアイドル美少女がトリプルヒロイン制で】
 処女なのに妄想ビッチ(造語)なJKコンビが登場する短編「意地があまって欲しさ100倍」を前述の世に例外としつつ、他の作品のヒロインはいずれもミドル~ハイティーン級の美少女アイドルで統一。
 単行本タイトルに“とりぷる”とある通り、長編作では元々二人組から新ヒロインの加入でトリオ編成となる新人ユニット「ワンペア+」、中編作では元より3人編成のグループ「ソレイユ」が登場しており、3人のアイドルと同時に愛し・愛されなウハウハ感は両作品に共通。
お嬢様タイプや、元気娘、ツンデレさんなど、各ヒロインのキャラクター属性はキャッチーさ重視である程度明確に設定されています。中編作ではそこらの属性はあまり目立たないものの、長編作においては三者三様の行動や感情表現を見せてくれるのが作品の面白さに貢献。
TripleMix3.jpg おっぱいサイズや肢体全体の肉付きに少々の幅はありますが、基本的には健康的なむっちりボディに柔らかさと重量感を重視したタイプの巨乳&桃尻を組み合わせたボディデザインでほぼ統一されていると言えます(←参照 アイドルトリオ乳比べ 中編作「とりころーるえっち」中編より)。なお、ちょっと大きめサイズの乳輪や、肉厚な小陰唇、唾液や白濁液の絡みつく舌など、端正さを放棄する一方で程良く濃く下品なエロさを絡めた体パーツの描写も特徴的。
アイドルというヒロイン設定であるため、ステージ衣装などを着た上での着衣セックスが主体。とは言え、肉感バスト&ヒップは景気良く露出してくれるのでご安心。
 キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄をベースとしつつ、程良く密度の高い描線が多少ネオ劇画チックに乱れることで猥雑感を生み出す絵柄は多少オールドスクール感はあるものの、エロ描写の質的ボリュームの強化に大きく貢献。表紙絵との齟齬もほとんど感じませんし、初単行本としては絵柄の安定感そのものは十二分に強いと言えます。

【多彩なエロ演出を大量投入する濃い口&パワフルエロス】
 いずれの作品も非常にスムーズにエロシーンに雪崩れ込んでいく展開であり、各話のページ数が多くはない一方で、エロシーンの占める割合は十分に高い抜きツールが勢揃い。
TripleMix4.jpg トリプルフェラやアイドル三段重ね挿入(お察し下さい)、挿入&ダブル尻コキで中出し等(←参照 アイドル3人と同時H 長編「激情すぷらっしゅ!」最終第6話より)、複数人同時プレイとしての豪華さ・多幸感を前面に出すシチュエーションも用意しつつ、次々と女の子をチェンジして挿入&中出しを連発していく様なドライブ感の強いエロ展開も認められます。
 長編作初期では“騙し”の要素もあったものの、いずれの作品も基本的には相互の利害が一致した快楽満載の和姦。キャラクターや作品によってラブラブHとしての色彩の濃淡は異なりますが、男女双方の興奮が大いに高まっていることを、ユニークでありつつストレートなエロさのインパクトのあるエロ台詞の応酬で表現しているのは○。
エロシチュエーション的には複数人セックス以外に、長編作における“特訓”の面白さが挙げられ、エッチしながらの校内放送や屋上での露出セックス、握手会で隠れながらセックスなど度胸を付けさせる(?)羞恥・露出系プレイが目立ちます。もっとも、かなり無茶をやらかしているので、これらの趣向としてのスリルや演出の妙はかなり軽視さえており、あくまでアクセントとしての役割に留まっています。
 また、特色としてインパクトの強いエロ演出の多用が挙げられ、比較的派手な乳揺れに、口の輪郭線がふにゃふにゃになる蕩け顔にお下品なエロさを出すアヘ顔、透過図や断面図の併用、前述したユニークな白痴系エロ台詞や存在感のある擬音の散布などなど、かなり多彩な演出手法を潤沢に投入しています。その分、これが演出としての強み!という点が目立たないのは確かですが、とかく情報量を詰め込みつつ、快楽曲線が最高潮を迎える中出しフィニッシュまでパワフルに押し通そうとするスタイルはエロ描写に関して正解でもあるでしょう。
この詰め込む手法は画面構築に表れており、小ゴマを多数大ゴマに追随させて比較的ぎっちりとした画面を形成。やや雑然として視覚誘導があやふやになるケースもありますが、左右対比のコマ構成や3段連続でのカメラ変化など“一度に見て意味がある”コマの切り方に上手さを感じさせるなど、今後の改善に期待を持たせる部分がしっかりあります。

 アイドルを扱うエロ漫画作品は前述した背景もあってか、昨今比較的目立つと思うのですが、そこにおいて一つデフォルトである棚ボタ的な幸福感をしっかり踏襲しつつ、長編作では“育成”としての要素を明確に盛り込んでいたのは面白いなと感じました。無論、抜きツールとしての濃さ・勢いの良さも魅力として輝いています。
個人的には、何と言っても長編「激情すぷらっしゅ!」が抜き的にもシナリオ的にもお気に入りでございます。

大守春雨『かなことおじさん』

KanakoAndHerUncle.jpgTVアニメ版『戦国コレクション』第13話「Silver Hornet」を観ました。久しぶりに信長さんが大活躍でしたね(百合三角関係&神回避的に)。しかし、小学生の秀吉ちゃんから仕送りを貰っている小悪魔王って・・・。
善住防もサブキャラのあげはちゃんも可愛かったですが、海水浴のシーンであげはの胸の谷間に水が溜まっている描写には、よくぞここまでこだわった!とモニターの前で快哉を叫んでおりました。

 さて本日は、大守春雨先生の初単行本『かなことおじさん』(コアマガジン)のへたレビューです。学校の制服の上から割烹着なメガネっ子・・・いいと思います!!
それはともかく、登場人物達の微笑ましい恋愛模様を描くラブコメディとヒロイン達の肉感ボディが蕩けるエロシーンとが詰まった1冊となっております。

KanakoAndHerUncle1.jpg 収録作は、うだつの上がらない小説家の主人公のお家に家事を手伝いに通う姪っ子ちゃんは勿論彼のことが好きなわけで~なタイトル連作「かなこと叔父さん」正続編(←参照 そりゃ理性も崩壊しますわ 同連作正編より)+描き下ろしの後日談短編10P、および読み切り形式の短編8作。なお、カバー裏には短編「深白さんハッスルす」のおまけ後日談が描かれています。
描き下ろし短編を除き、1話・作当りのページ数は16~22P(平均19P弱)とやや控えめながらコンビニ誌(ホットミルク)初出が主体の作品群としては標準的な部類。基本的に軽快でありつつ、ゆったりと広がりのある作劇であり、またエロも程良いアタックの強さと量的満足感を有しており、総じてバランスの良い作品構築と評したいところ。

【優しく温かい情感に包まれる快活ラブコメディ】
 通い妻状態の姪っ子ちゃんが主人公を誘惑し、エッチに持ち込んだ上で、近親愛を貫き通そうとする連作を筆頭にして、メガストア・ホットミルク系列王道の快活なラブコメディがメインであることは確か。
KanakoAndHerUncle2.jpg 後述するようにヒロインの年齢設定は幅広いのですが、年長者であれ、少年少女であれ、それぞれに不器用な性格の持ち主であり、それがちょっとした騒動を引き起こしてシナリオを賑やかなものにしています(←参照 処女なのに意地を張って床上手を主張 短編「おかしな二人」より)。
このちょっとドタバタとした展開に、恋愛系としての甘い幸福感を添加する作風は、オーソドックスと言えばオーソドックスなのですが、この作家さんの作劇面での魅力は、この王道的なラブコメディにハートウォームな叙情感を香らせて、作品、特に登場人物に奥行きを持たせるスタイル。
 前述した様に不器用な登場人物達は、意地っ張りであったり、欲望任せに暴走してしまったり、天然さんであったりと個々に方向性こそ違えながら、一悶着を起こすのですが、それらが男女の関係性において、相互理解の中で解決が図られていくのは、恋愛をテーマに据えた作劇における一つの大きな美点でしょう。
それらの“不器用さ”は、もちろんコメディとしての誇張を図られながらも、老若男女様々なキャラクターの個々にとって等身大の事象であり、些細なそれらの難事が穏やかに解決を迎えていく流れは読み口が非常に良く、優しく温かい余韻を残してくれます。初出はホットミルク系列ですが、ばんがいちに載っていても何ら不思議のない作劇と個人的には評したい所存。
 終盤からラストシーンにかけて、オチのパンチこそ強くないものの、ゆったりフェードアウトしていくまとめ方は、これまたカップル達の姿にニコニコできるハッピーエンドとなっています。

【ロリっ子から行き遅れお姉さんまで多彩なヒロイン達】
 前述した様にヒロインの設定は多彩であり、年齢層に関してもローティーン級のロリっ子ちゃんから20代後半程度と思しきアダルト美人まで幅広め。なお、人数的には女子高生級の美少女さんが一応メインではあると言えます。
 姪っ子ちゃん、腐れ縁な幼馴染、家政婦さんに叔母さん、変態性欲暴走ガールに純真無垢なロリっ子ちゃんなどなど、ヒロインの設定も多様ですが、個々のキャラクター属性を強く明示することはあまりなく、漫画チックではありつつも割合に“普通の”人物として描こうとする傾向を感じます。
また、性知り染めし頃な思春期ボーイ&ガールズがドキドキしながら初めてのエッチに頑張ってみる様子や、不器用女子達の暴走エロアタックなどが、エロシーンへの導入の円滑化を果たしつつ、キャラクターに親しみやすい魅力を持たせる要素となっています。
daaadf69.jpg 年齢設定に幅がある分、肢体造形に関してもキャラクターによって変化があり、思春期初期の低身長&ぺたんこなロリボディや柔らかお肉を十分量纏った大人の柔らかボディまで幅広め(←参照 後者の例 短編「私のお仕事取らないで!」より)。いずれにしても、モデル体型的な完璧ボディという印象が薄く、何処かモンゴロイド的な野暮ったさというか(一名ほど外人さんがおりますが)、生気のある色気がほっこり香り立つタイプ。
女体に十分な肉感や体温感を持たせつつ、メガネキャラが多かったり、ショートヘアで少年っぽい容姿の女の子や細めでちょいと目つきの悪い少女を投入したりと、キャラデザイン面でも“地味子”的な意匠を凝らしている感があるのですが、そんな彼女達がエロシーンに突入すると途端に性的な存在に切り替わるギャップがまた魅力的とも言えるでしょう。
 初単行本ということもあって、初出時期によるタッチの差異は認められますが、大半の作品では表紙絵と共通するクオリティで健康的な印象のある漫画絵柄で安定。正直、このまま一般向けに引っ張られるのでは思うレベルで、キャッチーかつ温かみのある描線が持ち味と言えるでしょう。

【派手な演出を多用しつつも静かな熱気のあるエロ描写】
 エロシーンにおける会話のやり取りも、シナリオラインやキャラクターの魅力を高める重要な要素でありますが、抜きにもちゃんと没入できる作りではあり、ページ数の関係上たっぷり長尺ではないものの標準的な分量を確保。
 巫女さんであるヒロインを穢してはいけないと主人公君が悩んだ挙句にアナルセックスを営む短編「緋色のあの娘にゃ手が出せない」や、カップル二組でセックス見せ付け合いシチュエーションな短編「延長する?」など、多少は特殊なシチュエーション・プレイを投入したり、性欲が暴発してしまったキャラクターが一方的に性行為を進展させる流れがあったり(短編「深白さんハッスルす」「彼氏の部屋で!」)と、甘さたっぷりのラブラブHで統一されているとはやや言い難いのは確か。
もっとも、特殊エロの倒錯性や性欲のパワフルさの強調を行うスタイルでも決してなく、そういった誤解や暴走で己を曝け出しつつ、それらが相手に認識されることで両者の心と体がより近いものになっていくという流れ自体は、恋愛セックスの描写として非常に王道的とも言えます。
KanakoAndHerUncle4.jpg そういった朗らかな空気を有しつつも、アタックの強いエロ演出を多用することで実用性を高める意図が鮮明であり、焦点を失いつつある瞳の表情や輪郭がふにゃっとなった口などで魅せる蕩け顔、漏れ出す涎や鼻水の表現、時に甘いラブ台詞、時に嗜虐心を刺激する羞恥の台詞で主人公と読み手の煩悩を刺激する台詞回しに行為の勢いを感じさせる派手な擬音の散らし方などはその好例(←参照 女体に伝達される快感を“ビリビリ”と電気の様に表現 短編「彼氏の部屋で!」より)。
これらの割合に派手な演出と、結合部見せ付け構図も多用するストレートに淫猥なエロ作画を組み合わせてアタックの強い描写を連続させているのですが、それでいて作品全体の穏やかな雰囲気が決して失われておらず、派手さや過激性が前面に出過ぎない制動は見事。そこを物足りなさと感じる方もおられるかもしれませんが、アタックの強いエロ作画・エロ演出を多数組み込みながら、無理・無駄を感じせない安定感は抜きにも相応に貢献していると評したいところ。
 前戯パートでパイズリやフェラから射精に導いて抜き所を形成することもありますが、どちらかと言えば前戯パートは抽送パートへの助走の役割が大きく、一連の流れで十分に興奮を高めてから中出しフィニッシュ(アナル中出しやゴム付きフィニッシュもあり)を大ゴマ~2Pフルでがっつりお届け。なお、この際のポージングで、単なる派手な肢体のけ反りとは異なる、男女の関係性を引き立たせる魅力を持たせていることも多々あるのは面白いところ。

 2012年のメガストア系列初単行本組において、らんち先生はその王道的な魅力を盤石に見せ付けたというべきところでしょうが、この作家さんはそこにも一つの軸を置きながらまた異なる旨味を有した作風で輝いており、個人的にはこちらの方が好みではあります。
なお、管理人は台詞と内心の齟齬が楽しい不器用糸目ガールのエロ的奮闘を拝める短編「おかしな二人」と、鉄仮面系クール女史な家政婦さんが彼女なりのご奉仕に励む短編「私のお仕事取らないで!」が特にお気に入りで御座います。お勧め!

かねことしあき『馬乗り女子捕食系』

MountingPredatoryLadies.jpgくぼたまこと先生の『天体戦士サンレッド』第15巻(スクウェア・エニックス)を読みました。今回は、かよ子さんのセーラー服姿という色々な意味で破壊力のあるお姿が!お安くないぞ、サンレッド!
粗暴で我儘なようで後輩の面倒見は意外と良いアントキラー君ですが、“親”役には正しく適当な人選だったと言えましょう。レッド抹殺には何ら貢献していないのが毎度のことですが(笑

 さて本日は、かねことしあき先生の『馬乗り女子捕食系』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前々単行本『アンダー=ブルマ』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
エロエロ美人お姉さんが大集合なヒロイン陣と美しくも熱っぽい彼女達の痴態が詰まった作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編8作。エンジェル倶楽部掲載作の標準仕様として各短編の分量は20Pで固定されています。
シナリオ展開もエロシーンの中に含有させるエロ最優先の構築であり、話としての読み応えに乏しい一方で、軽過ぎず重過ぎずなエロ描写を十分な尺で楽しめる作品群となっています。

【淫靡でありつつ何処か快活さのある快楽全能主義】
 コアマガジンから出た前々単行本ではカラッと明るい雰囲気の青春ラブコメをメインとしていましたが、今回は掲載誌に合わせてエロエロ美人達が登場する艶話が概ねメイン。
MountingPredatoryLadies1.jpg単行本タイトルから想起される通り、“男を食う女”が共通するテーマであるらしく、年上美人の誘惑エロや(←参照 子持ち未亡人?の誘惑 短編「お世話になったお礼」より)、不器用女子や痴女さん達が男性主人公を押し倒してセックスへ導入するケースが多くなっています。
普段は厳しい女性上司のエロ写真を撮って脅迫し、性的奉仕を強要する短編「つけ入れるネタ」など、男性側が主導権を握っている様に見えるケースにおいても、実はスリリングな快楽を求める女性側の掌の中を泳がされている有り様であり、嗜虐性などを強く感じさせるタイプではありません。
 その意味では、個々に性的願望を持ち、またそれを充足させる意志と行動力を持つ美女達の頼もしさが描かれているとも言え、良くも悪くも分かり易いシナリオも含めてシンプルな快楽全能主義が明確ではあります。
よって、甘さたっぷりのラブストーリーや、倒錯的な性愛の追求などとは無縁なのですが、その一方で、快楽の充足を至上のものとするシナリオが殺伐とした雰囲気を持たずに、どこかサバサバとした快活さを纏っているのは面白いところ。
 また、登場人物、特に男女間の関係性の多彩さがシナリオの方向性の幅を生んでおり、エロエロお姉さん達の活かし方が作品によって異なる魅力を備えているのも美点と評し得ます。

【スレンダー巨乳なアダルト美女が勢揃い】
 短編「引くに引けない」に登場する不器用系セメント女子な後輩ちゃんを例外としつつ、基本的に男性主人公より年齢が上のお姉様達が登場しており、年齢層としては20代前半~30歳前後といったところ。
MountingPredatoryLadies2.jpg甥っ子に開発されてしまう叔母さんや女王様気質の美人保険医、ショタ好きなメガネお姉さん、エッチな願望を隠し持っていた女教師さんに(←参照 廃校でオナニー中な女教師さん 短編「廃れたトコで・・・」より)、若い男を籠絡する未亡人、果ては零落したお金持ちのお坊ちゃんに(性的な意味で)下剋上なメイドコンビなどなど、ヒロインのキャラクター設定はなかなかに多様。
 20代後半程度の年増美人を相応の数投入していますが、ある程度は年齢相応に若々しさの衰えを込めつつも、大人の色気をきっちりキープし、またやや大人しめのキャラデザでありつつ、端正な美しさが込められているのも○。なお、黒髪でちょっとツリ目がちな容姿の美人さんが多いのが、この作家さんの特徴です。
 なお、これに対して、男性主人公側はショタと言うにはトウが立ち過ぎているため、おねショタエロをお求めな諸氏には不向きなものの、10代半ば~20歳程度の年齢層らしく、お姉さん達の誘惑や自身の性欲にあっさり負けてエロへと投入し、美女が与えるセックスの快楽に溺れてしまうという役割を果たしています。
 美女達の肢体造形に関しては、程良い肉付きながら等身高めである分、すらりとしなやかな体幹に適度のバランスの巨乳&桃尻を組み合わせた均整の取れたデザインであり、個々の体パーツに強烈なエロさがない一方、肢体全体の色気で勝負するタイプとも言えます。
 最先端とはやや言い難いものの、シャープな描線を身上とする漫画絵柄は訴求層が広く、少年/青年向け的な健康的なタッチで成り立つ故に、十分な艶っぽさをヒロイン達に持たせつつ、濃さや重さを過剰にさせない性質があると感じます。

【表情や女体の美しさをキープしつつ魅せる陶酔のエロ描写】
 エロエロお姉さん、稀に欲望に捕らわれた(&お姉様に乗せられた)野郎の欲望パワーでエロシーンに雪崩れ込んでいくため、濡れ場の尺は十分であり、ここにおける男女の攻防によって作品の展開を重ねていくスタイルでもあります。
MountingPredatoryLadies3.jpg女性側のリードから男性側が奮闘して主導権を奪い返すケースもありますし、最初から最後まで男性側がリードする場合もあるのですが、基本的には女性上位の展開であることが多くヒロイン側が自ら腰を振る騎乗位の多用や(←参照 顔面騎乗&騎乗位ピストン 短編「差し押さえるのは・・・」より) 、男性を跪かせた状態でのクンニの描写などはその顕れ。
 エロシーンに十分な尺がある分、前戯パートと抽送パートの双方にバランス良く分量を配置しており、前戯パートではエロエロお姉さん達による積極的なパイズリやフェラ、足コキなどのサービスプレイを投入すると共に、性器や乳房、お尻などの愛撫などで男性側が責める、もしくは女性に対して奉仕する様なプレイも投入しており、双方の興奮が大いに高まった状態で抽送シーンに移行。
前戯パート・抽送パート共に、殊更に特殊なプレイやアブノーマルなシチュエーションは選択しない一方、カタチの良いお尻について尻コキや頬ずりなどで愛着を示したり、抽送パート後半で快楽にすっかり蕩けた美女達がちょろちょろとお漏らししてしまう描写が散見されたりと、少々フェチっ気のある要素がしばしば介在しているのも一つのアクセントとなっています。
MountingPredatoryLadies4.jpg 快楽を貪り恍惚とするヒロインの表情に加え、重量感を感じさせつつの乳揺れ、明確な結合部見せ付け構図や断面図など、標準的なエロ演出をきっちり配置しつつ、それぞれ過激性を重視することなく、女性の美しさや肢体のしなやかさをしっかり活かしたエロ作画をキープ(←参照 短編「引くに引けない」より)。その結果、擬音やエロ台詞などの量は少なめであり、密度に物足りなさを感じる方もおられると思いますが、表情やポーズで魅せる技術はしっかりとしており、コマの連続性やアップと引きの組み合わせといった画面構成も盤石。
 小陰唇のビラビラを擦り上げ、愛液の飛沫を散らしながら進行するピストン運動は終盤において男女双方が激しく腰を振り合うアグレッシブさを見せ付け、大ゴマ~1Pフルでの中出しフィニッシュで両者絶頂KO。ここでも白濁液の量は現実的(エロ漫画的には少なめ)であるなど、演出面では比較的大人しいですが、結合部見せ付け構図を取りつつ、絶頂の快楽に仰け反る女体は真に煽情的で抜き所として十二分に強力

 性欲のパワーで押し通しつつも、そこにコミカルな要素があったり、恋愛要素があったりと何処か素直で快活な雰囲気があるのが特長であり、抜きツールとしての実用性の高さと読み口のいい意味での軽さがある1冊。
個人的には、不器用である余りに痴女と化していたセメント系美人OLがエロ可愛い短編「引くに引けない」と、淫靡な未亡人さんの誘惑に乗る喜びが味わえる短編「お世話になったお礼」が特にお気に入りでございます。
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