2012年06月

ゆりかわ『年上彼女オルタナティブ』

ElderSteadyAlternative.jpg日辻ハコ先生(原作:かじいたかし氏, キャラクター原案:皆村春樹氏)の『僕の妹は漢字が読める』第1巻を読みました。ライトノベル版も読んでいて、果たしてコミカライズはどうかな?と思ってましたが、割合に良いのでは。
文字的表現の面白さはほとんど消失してしまうのは残念ですが、ラブコメとして読むには、まぁ普通に楽しい1冊かなという印象です。

 さて本日は、ゆりかわ先生の『年上彼女オルタナティブ』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『放課後ストロベリーバイブ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
エッチなお姉さんと美少年達の織りなす、翻弄したりされたりなストレンジラブ&熱っぽいセックスが詰まった1冊となっております。

bc4e6bc6.jpg 収録作は、お世話になることになった“出来る女”な従姉の美人さんは実は性的に欲求不満で、ひょんなことから主人公はその処理をお手伝いすることになって!?なタイトル中編「年下彼氏オルタナティブ」全4話(←参照 同中編第1話より)+フルカラーのスピンオフ短編8P、姉の代りに女装して登校した主人公の美少年を待っていたのはお姉ちゃんの恋人な美人さんでな「ふたごチャレンジ」シリーズ2作、および読み切り形式の短編・掌編5作+描き下ろしのフルカラーイラスト2P。
描き下ろし作品やフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は12~28P(平均20P強)と幅はありつつコンビニ誌初出としてはボリューム感強めの水準で推移。これまたコンビニ誌らしい快活な雰囲気による読み口の軽さと、質的・量的に程良い濃さ・ボリューム感のエロとで構築された作品群という印象があります。

【読み口の良さとキャラクターの個性で魅せる恋愛ストーリー】
 作風に関しては、ショタ系の美少年と年上美人なお姉さんキャラとの組み合わせ、いわゆる“オネショタ”を作品の軸としつつ、シナリオの骨組みはオーソドックスなラブコメ系でしっかり固めています。
 とは言え、ラブストーリーとしての魅力とコメディとしての魅力のいずれを優先するかは作品によって異なっており、年の差カップルの恋心のもどかしさをストーリーに組み込みこともあれば、終始ドタバタと賑やかにエロに興じていく作品も存在しています。
お姉さんの“性欲処理係”として互いに割り切った関係で行為に及ぶものの、互いに相手への思慕や信頼を重ねていき、主人公を好きな第三者の女の子(いわゆるライバルキャラクター)が登場することで、互いの絆を再認識するという流れのタイトル中編は前者の例であり、明るさを持ちつつ程良くしっとりとした雰囲気を要所で醸し出しています
30c010bc.jpgこの中編作において、話数の関係もあってか、愁嘆場を設ける等で三角関係に強く踏み込んでいくことはせず、互いの気持ちの再認識によるハッピーエンドへの軌道修正が速やかに行われています(←参照 これぞ年上美人の包容力! 中編「年下彼氏オルタナティブ」第4話より)、やや物足りなさは感じるものの、三角関係にもきっちりケリを付けて年の差カップルが幸福に結ばれるハッピーエンドはなかなかに爽やか。
 主人公の少年の嫉妬が年上彼女さんへのSっ気溢れるいじわるプレイに発展するも、互いの気持ちに素直になることで円満に解決される短編「おねえさんはへっちゃらです」も同様に感情の機微で魅せるタイプですが、本数的にはイージーゴーイングなラブコメディがメインを占めている感もあります。
 男女問わずにちょっと妖しい魅力を有するキャラクターの個性が立っている分、オーソドックスな構築に従っても単調さ・凡庸さがないのは間違いなく美点であり、明確な読みやすさとそこに含まされた個性が両立しているという印象があります。

【たっぷり柔らかボディの美少女・美女なお姉さん達】
 各作品に登場するヒロインは女子高生級~30歳前後とやや幅はあり、どちらかと言えばアダルト美さんがメイン。勿論、男性主人公に対して年上であるか同年齢であっても優位に振る舞う、広義の意味での“お姉さんキャラクター”が勢揃いしています。
ElderSteadyAlternative3.jpg お姉さんキャラクター達のキャラ付けに関しては、年下の少年を蠱惑的な微笑みで押し倒す誘惑お姉さんタイプ(←参照 一例 短編「腐女子肉食引きこもり」より)と、年下の少年の積極性に押されっぱなしでオドオドしつつも彼を受け入れる流されお姉さんタイプの両方が登場しています。
有能なキャリアウーマンで“出来る女”な年上美人さんながら、主人公とのラブ&セックスの関係の中で悶々としたり、嫉妬したり、素直になったりと小娘の様な純情さを見せる中編作のヒナコさんの様に、エロの主導権を把持するか否かに関わらず、年上美女達の可愛いらしさや素直さが表現されるのは、ラブエロ系としての甘さを相応に喚起。
 ごく一部に貧乳さんもおりますが、その年上らしい包容力のある心と同様に、体の方もスレンダーな体幹ににたっぷり巨乳と桃尻を備えた柔らかく温かい肉感ボディを皆さん標準装備。JKキャラでは瑞々しさを強調しつつ、年増キャラ達には巨乳を垂れ気味に描いたり、肢体全体のお肉が少々余っていたりと、年齢層によって有る程度描き分けをしているのも嬉しいところです。
 また、“オネショタ”のもう一端を担う男性主人公達は、中性的な魅力もあるイケメンボーイズ達であり、ショタ的なキュートネスを強調する場合もあれば、クール寄りのカッコよさを重視する場合もあります。彼らの描写量は相応に多いため、エロ的にウハウハ状態のイケメンキャラどもに舌を打ちたくなる諸兄には不向きですが、互いに中性的な容姿の男女の絡みなども描かれることがあり(「ふたごチャレンジ」シリーズおよび短編「当店甘え禁止となっております」)、そこらのちょっとした倒錯感は男性読者の諸氏にもグッとくると思います。
 初出時期はある程度開いていることもあって、時期によって絵のタッチや画面の濃淡に差異を感じることはあり、また表紙絵と中身の絵柄の印象もやや異なりますが、繊細な描線と適度な修飾性が生むオサレ感をしっかり載せつつ、アニメ/エロゲー系の絵柄のキャッチーネスを保つ絵柄は、それ単品でも十分に訴求力が強い要素と言えるでしょう。

【適度な陶酔感とインモラルな空気で描き出す美しい肢体の絡み合い】
 ページ数が多い場合でもシナリオ描写に十分な尺を設けることもあり、エロシーンの分量は多いとはやや言い難いものの、ショタキャラも含めたキャラクター達の魅力とエロの熱っぽい陶酔感でエロの密度を形成する抜き物件となっています。
 前述したお姉さんキャラクター達の二つのタイプはそのままエロシーンのシチュエーションに活かされており、Sっ気のある年下の少年にメロメロに蕩けさせれてしまうという(男性にとって)嗜虐性のあるシチュエーションと、お姉様に押し倒されたり、緊縛されたりで彼女達に奉仕する(させられる)ことを主眼とするシチュエーションに大別されます。
エロ展開における男女の優位性の攻防変化は、尺の都合上設けられないことも多く、前戯パートにおいていずれか一方の優位性は確立されていると言えます。よって、ち○こを挿入すれば大逆転的なシチュエーションは少なく、彼女達自身が性的快楽を満喫する高揚感・陶酔感が基調となっている作品も目立っています。
 フェラやパイズリ、お風呂での洗いっこやシックシナイン、アナル弄り(ただし男の子の)など、多彩なプレイを投入した前戯パートは、主導権を取る側の積極性が良く光っており、抜き所を伴いながら抽送パートへの橋渡しをしっかり行います。
3e22d400.jpgただ、この前戯パートの尺に押されて抽送パートは短くなりがち。ピストン運動の描写をたっぷり味わいたい諸氏には不満かもしれませんが、美しさを保ちながら蕩け、乱れる非常の官能性や、乱れた描き文字による嬌声(←参照 短編「当店甘え禁止となっております」より)、最奥までの抽送感を表現する断面図の投入などの演出によって、十分な濃度の熱っぽさをエロ作画に持たせているのは実用性を底上げ
 尺の短さを補填しようと、比較的コマをぎっちり詰め込む作画となっており、そこが情報量の高さにつながるケースもあれば、視覚的にごちゃごちゃとした印象を生むケースもあるのですが、大ゴマでのフィニッシュシーン(中出しも外出しもあり)まで快楽曲線の盛り上げに切れ間がないのも◎。

 オネショタ系としての濃度をしっかり持たせつつ、読書感の良さをしっかり維持しており、やや特殊性を持たせながらそれを読み手に強く意識させずに受容させる術が特長と言えるかもしれません。殊にキャラクターの良さでシナリオもエロも魅力を形成しているなと感じます。
個人的には、褐色金髪美少女とラブラブHなフルカラー掌編「白くてとろとろのアレ」と、メガネ爆乳な年上彼女さんにいじわるエロプレイな短編「おねえさんはへっちゃらです」がお気に入りでございます。

上田裕『ちんちこちん こあくま』

CCCSweetDevils.jpgTVアニメ版『戦国コレクション』第10話「Ambitious Princess-Ⅱ」を観ました。冒頭の嘘ナレーションにコーヒー吹きましたが、実際にお話は瓢箪から駒的にそんな方向へ。
義元さんの下乳水傀儡子の術も迫力がありましたが、しんくちゃんの必殺技のシーンは演出や動きがカッコ良かったですなぁ。今更ながら、結構百合っぽいお話が多いですよね、この作品。時代ですなぁ。

 さて本日は、上田裕先生の『ちんちこちん こあくま』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『とびだせ!こあくま』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ほんわかと平和な空気の中でキュートな女の子ちゃん達とちょっとイケない性のお遊戯な1冊となっております。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計13作。フルカラー短編である「おねだりします」「ケンカをしよう」「お姫様になりたい」(いずれも8P)を除き、1作当りのページ数は16~32P(平均19P)と幅がありつつ、平均すると中の下クラスのボリューム。
エロシーンは十分量が用意されていますが、それを包み込む柔和な雰囲気と併せて、ふんわりとした軽さも重視されている感が強く、ロリっ子達との甘エロ世界にゆったりと身を預ける読書感が気持ちよい作品群です。

【ふんわりと柔らかな日常の中での性の遊戯】
 前単行本からの路線をそのまま引き継いでおり、今単行本においてもキュートな美少女さん達とのラブアフェアを甘く優しく描くハッピーロリータ系で統一。
29bb1565.jpg 基本的には女の子達がシナリオ進行の主導権を握っており、性への好奇心や主人公の恋心などで積極的なアプローチをかけたり行動に移したりで、あれよあれよという間にエッチへと導入される棚ボタ的幸福感が充実しています(←参照 なんかこんなコトに 短編「手コキが好き?」より)。
 自称“ファッション感覚”で援助交際に走る女の子や(短編「エンコーして」)、不特定多数の男性とのセックスに喜びを見出す少女(短編「お姫様になりたい」)などのやや極端な例も含め、性的行為は彼女達にとってあまり特別なことではなく、無邪気な遊戯の一環の様相を呈しています。
その性質もあって、性愛を巡る背徳感の演出や年の差を越える恋愛の熱情さ、コメディとしての賑やかさ等とはむしろ無縁なスタイルであり、ごく普通の世界において日常的な性に戯れる様を、どこかのんびりとした印象ささえ感じる平穏さで覆っています。
CCCSweetDevils2.jpg しかしながら、ハッピーロリータとしての甘さを男女の語り合いにおいて表現することも多く(←参照 ちゃんとラブラブな二人 短編「一緒にイこう」より)、“イケないこと”として逸脱をしながらも登場人物達が等身大の幸せを得ていく様は実に微笑ましい点。
 ちょっと意外?なオチでパンチを効かせた短編「理想の恋人」もありますが、概ね作中の穏やかな雰囲気をそのままにしてフェードアウトしていくラブラブエンドでまとめており、強い印象こそ残さない一方で、それ故に癒し系の魅力があるとも評し得ます。

【つるぺたバストのローティーン級美少女さん達】
 各作品に登場する美少女さん達は、4年生な1名を除いて小○校高学年なローティーン達で統一されたアリス達であり、明確にロリっ子縛りな1冊。
 ツンデレタイプや、サバサバした性格の女の子、天真爛漫な女の子など、性格付けはある程度多用しますが、あまりキャッチーな性格付けには頼らないタイプと言えます。それでも、子供っぽい言動に可愛らしさがあるのが魅力。
また、優しい笑顔で主人公の年上男性を躾てくる短編「理想の恋人」のSっ子ちゃんなども含め、恋愛感情やピュアな性的欲望をベースとしつつ、男性を翻弄し籠絡する“小悪魔”タイプの女の子が多いのは単行本タイトルから示唆される通りです。
 コメディとしての勢いが強くないこともあって、漫画チックに多彩な喜怒哀楽の表情変化などはあまりないのですが、ほんわかした表情の女の子達の、例えば快楽への反応や恋心の発現といった要素を、表情や所作のちょっとした変化から読み手にくみ取らせるのも彼女達のキュートネスの引力を高めていると評したい所存。
CCCSweetDevils3.jpg 発育良好なふにふにおっぱい(並乳クラス)をお持ちな女児も1名登場していますが、フルフラットなお胸と鏡面仕様の股間が備わる寸胴気味な体幹からほっそりとした四肢が伸びる思春期入りたてボディでほぼ統一されており(←参照 ロリでメガネでメイドで貧乳とか! 短編「雇ってください」より)、小動物的な可愛らしさや柔肌のスベスベした質感、温かい体温を感じさせています。
 公式曰く“LOのかわいい番長!!”の異名を取るだけあって、十分な萌えっぽさを持たせた絵柄は二次元美少女の可愛らしさを引き出しており、同時にそのキュートネスの抽出にあざとさが強くなり過ぎないのが特長。中身の絵柄は表紙絵とほぼ完全互換で安定しているのも購入判断における安心材料でしょう。

【比較的穏やかな演出で十分な熱量を生む和姦エロ】
 ある意味では“エッチなことをする”それそのものが目的であるシナリオでもあるため、エロシーンの占める割合は高く、ロリっ子さん達とのエッチを十分量で鑑賞可能。
 前述した通りにシナリオ展開の主導権を握るのは女の子達ではあるのですが、それは必ずしもセックスにおいて彼女達がリードするというわけではなく、行為そのものには好奇心や恋愛感情で突入するものの、羞恥心や緊張でドキドキしてしまう描写などを投入するのも一つの見せ所。
小さな胸や一本筋の走る秘所を指やら舌やらで丁寧に愛撫して、羞恥心を感じさせつつも徐々に性的快感を高めていくのが基本の前戯パートであり、挿入への準備をしっかりと整えます。その一方、フェラや手コキといったヒロイン側のご奉仕的プレイも描写されることはあるのですが、射精シーンを伴わないことも多く、どちらかと言えば添えモノ的な要素となっています。
 十分にほぐれた子供ま○こに肉棒を挿入して開始されるピストン運動は、激しさをあまり感じさせず、ガツガツとしたアグレッシブさはほとんどない一方で、性器結合によって男女双方、特に女の子側が幸福感と性的快感を徐々に高めていく様を十分な熱量で描き出しており、和姦エロとしての魅力を形成。
CCCSweetDevils4.jpg 演出面においてもあまり激しいものは用いておらず、表情の崩し方としてはごく軽度の蕩け顔や、結合部周りに絞って散らす水音の描写、ハートマークに彩られた切れ切れの嬌声などで、彼女達の陶酔感を穏やかに描写しています(←参照 短編「夏のにおい」より)。それでいて淡白なエロになっておらず、ロリっ子の痴態に煩悩に対する強い刺激力があるのは、上述したヒロイン達の感情や感覚の細やかな描写がある所以でしょう。
結合部見せ付け構図なども必要に応じて投入しつつ、快感に身を委ねて蕩けていくヒロイン達の肢体全体をしっかり見せる構図を多用し、小さな膣内に白濁液をたっぷり注ぎ込むフィニッシュシーンまで着実に煽情性を積み上げて実用性を生んでいます。

 ロリっ子さんとのほんわかとしたラブエロ系を楽しみたい諸氏に安心してお勧めできる1冊であり、エロ・シナリオ共に穏やかさ・軽さがあるタイプですが、そこがむしろ楽しめる方も多いと思われます。
個人的には、お互いに素直になれない大人&ロリっ子カップルが悪態を付きながら仲良くエッチな短編「ケンカをしよう」と、ショートヘアなジャージ娘がその下に着けていたのはとんだエロ下着で!?な短編「先生大好き」に愚息が大変お世話になりました。

白羽まと『Two Loveるぅ』

TwoLoveRu.jpg大井昌和先生(原作:北島和洋氏)の『おいしい学び夜』第2巻(講談社)を読みました。管理人は美味しそうに沢山食べる女の子が大好きなので、水樹ちゃんがドストライクでした。ちっちゃいのに大食い!
作中にもありますが、お菓子作りは計量が命なんですよね、特に家庭で小規模に作る場合には。それに比べて僕の様な独身男の料理はテキトーな調理でそれなりに美味しいのですから、有難い話です。

 さて本日は、白羽まと先生の初単行本『Two Loveるぅ』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。キュートな魔法少女コスにむっちりボディの組み合わせ、これはいい表紙絵ですな。
奇想天外な面白さのあるファンタジー世界の描写と肉感ボディ同士なふたなり美少女×美少女のパワフルファックが詰まった1冊となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式短編9作+各作品のヒロイン達が描かれたイラストギャラリー8P。1作当りのページ数は16~20P(平均18P強)と書店売り誌としてはやや控えめな部類。
といってもそのページ内に、楽しい設定を活かした要素をぎっちり詰め込むスタイルであり、エロの飽和感・力強さが十二分であることもあって、読後の満腹感は1短編単位で十分に強くなっています

【ファンタジーの自由を活かした漫画チックに楽しい作劇】
 作風としては、近年のアンリアルにおいて触手エロなどのファンタジー凌辱と併せて一つの中核を担う、ファンタジーという設定の自由さを活かして特殊なエロシチュエーションやキャラクターを投入するスタイル。
相手の意向を無視して勢い任せにエロに突き進むこともあるものの、凌辱エロ的な暗さや痛みは明確に抑えられており、陽性の雰囲気の中特殊なエロが生む特殊な快楽を満喫するといった趣向で占められています。
 その方法論自体は殊更に目新しいものではないのですが、この作家さんの大きな特長は、SFあり、日常劇あり、RPG的世界観ありと様々な舞台を用意し、かつキャラクター達に関係する多彩な設定を盛りこんで、話に賑やかさを生み出す点でしょう。作中に登場する用語の解説などを欄外に表記することが多いなど、アイディア力に由来する設定の面白さを強化しようとするスタイルも実に素敵。
TwoLoveRu1.jpgアルパカ美少女さん達がご主人様(ふたなり美少女)に反旗を翻してみたり(←参照 でも出来ちゃった婚で和平へ 短編「輪姦るアルパカイズム」より)、女の子に性転換した弟君とちんこを生やしたお姉ちゃんでエロ的未体験ゾーンに突入してみたり(短編「おねねのTSローション」)、異国のふたなり美少女探検家と古き墓に封じられた命の巫女との命をかけた特殊エロバトルを描いたり(短編「まじない3戒るぅるぅ」)と、次に何が飛び出てくるかワクワクする漫画チックな楽しさはユニークな魅力となっています。
 エロシチュエーションそのものは、各作品において主軸となるものを持っており、その魅力や面白さをしっかりと形成していますが、その周辺に色々な要素を詰め込むスタイルであり、前述した賑やかな明るさを生むと同時に小ゴマの切り出しが多いこともあって、読みのテンポを阻害し易くもあり、作劇面では一長一短とも言えます。
 ファンタジーとしての面白さの表現やキャラクター達のユニークな台詞回しはエロシーンにも間断なく投入されており、抜きに専念したい方にはやや不向きかもしれませんが、饒舌な語り回しはエロの陶酔感に、特殊な状況・設定はエロの独自性に貢献しており、実用性を低下させる要素ではあまりないのも有難いところ。

【たっぷりサイズの乳尻をお持ちなファンタジーヒロインズ】

 各種ファンタジー世界が舞台ということもあり、ケモミミ娘やアンドロイドなどの人外美少女さんも多数登場していますが、その見た目の年齢も含めミドルティーン~20歳前後程度と思しき美少女さん達が主力として登場。
TwoLoveRu2.jpg前述した通りに設定の面白さが作品の魅力の中核を担っており、オナニー大好きな宇宙戦艦の艦長、負けず嫌いなアルパカの女王、透明化の能力を持つヤンデレガール、果ては子供の頃に貰った魔法のステッキで30歳になってやっとこさ魔法少女になっちゃった女性(←参照 小さめ衣装にむっちりボディ 短編「魔法喪少女30」より)などなど変わった設定のヒロイン達が登場して賑やかに話を進行させます。
 なお、性転換キャラクター等も含め、各作品はふたなりな女の子と、普通?の女の子との絡みとなっており、魔法で現れたエロ要員といったカタチで男性が登場することも稀にあるも、女の子同士のセックスを描いているのが特徴でしょう。よって、とにかくキュートな女の子のエロボディだけ見ていたいという諸氏には好適なカップリング。
 加えて、各作品のタイトルからピンとくる方もおられると思いますが、アニメやゲーム、映画などのパロディが各作品にちょこちょこ盛り込まれており、美少女さん達のキャラデザインに何処となく見覚えがあったりするのも楽しいところ。
5252a388.jpg 萌え系のキュートネスも潤沢に含んだキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄ですが、女体表現に関してはストレートな淫猥さが強く、特盛りサイズの爆乳&巨尻の重量感で読み手を圧倒しつつ、大きめの乳輪やビンビンに勃起する乳首、粘っこい淫液を分泌しつつグニグニと蠢く媚肉やキャラクターによってはもっさりと濃く茂る陰毛などから(←参照 もちもち爆乳 短編「狂犬バイブんがる」より)、絵柄との良い意味でのギャップのある淫臭が漂っています。
 キャラクター設定の多彩もあって、衣装面も様々に用意されており、むっちりボディにぴったり張り付いてその肉感を強調したり、ふんわりとした衣装で可愛らしさを高めたりと、十分な効果を発揮しており、またエロシーンでも着衣セックスをキープさせています。

【飽和感のエロ演出で彩る肉感ボディの悶絶痴態】
 状況の特殊性を活かしてエロシーンへと猛然と雪崩れ込んでいくスタイルであるため、濡れ場の尺は十分であり、また前述した肉感ボディの女の子同士の絡みを描いていることもあって、視覚的・体感的なボリューム感の強さもあります。
 各作品はエロシチュエーションの方向性が明確であり、輪姦や触手エロ、性転換に露出羞恥系プレイ、催眠エロなどのファンタジーならではの趣向を様々に用意。いずれも相応に嗜虐性があるシチュエーションであり、そこを強調するケースもありますが、片方が一方的に犯されるケースは少なく、エロ的な攻防が比較的目まぐるしいこともあって、快楽を求める欲望のパワフル感が先行しているのも雰囲気を暗くしない要因でしょう。
 行為や肢体の躍動の連続性といった面もしっかり重視しつつ、肉感ボディをたっぷり見せ付ける単発々々の描写の威力の大きさで勝負するスタイルと言え、強力な存在感を放つ爆乳・巨尻の見せ付け構図や、ガバッと膣口をオープンして子宮口まで曝け出す構図など、体パーツの淫猥さを活かした描写が数多く投入されているのも特徴。
568c6ca0.jpg演出面においても比較的情報量を詰め込むスタイルと言え、アヘ顔や強度の蕩け顔でヒロイン達の乱れっぷりを表現しつつ、各種擬音やエロ台詞の有る程度多量に投入したり(←参照 短編「遠き田舎の理想郷」より)、フタナリち○こが子宮口にまで達する様を断面図を随所に配置して表現したり、すべすべの柔肌を各種液汁がぐっしょり濡らしたりと、飽和感の強いエロ描写となっています。
 結合部を見せ付けるためにやや強引な構図を用いたり、多量に描き込む故にややごちゃっとした画面になってしまうことがあったりと、淫猥さでの力押しには多少ネガティブな側面もありますが、双方が主導権を奪いあいながらガツガツと進行していくエロの勢いを形成しているのは確かで、ちょっとしたトリップ感があるのが◎。
 もっちりおっぱいでのパイズリからの顔射など前戯パートにも抜き所を設けつつ、抜かずの2連発といったケースもある長尺の抽送パートのパワフル感が真骨頂であり、ぶっかけも投入しつつアナルや前穴の中にふたなりち○こから放出される白濁液を大量注入して双方が激しい痴態を曝け出す絶頂フィニッシュでエロシーンを〆ています。

 エロ・シナリオ共に良くも悪くも過剰性を追求したタイプの作品であり、軽快な読み心地を求める方には不向きの感もありますが、ユニークな楽しさとエロのパワフルさが両立しているのは間違いなく輝かしい美点であり、是非ともこの路線で突っ走って頂きたいところ。キルタイムへの移籍は大正解だったのではと個人的には思います。
どれも個性的で面白いのですが、強いて選ぶのであれば修道衣バニー服と言うけしからん衣装でのエッチが拝める短編「神の家のカジノ」と、爆乳不良美少女を催眠術によって(性的な意味で)躾ちゃう短編「狂犬バイブんがる」が特にお気に入りでございます。

緑のルーペ『ガーデン』第1巻

Garden.jpgTVアニメ版『氷菓』第10話「万人の死角」を観ました。「なるほど、そういう仕掛けだったのか」と納得させられた後、ラストの一言で「あ、そう言えば!」と思わせる展開には痺れましたな。基本的な推理の方向性は合っていると思うのですが、さて?
千反田さんがあまり登場しないエピソードでしたが、きっと次では活躍してくれるはずですね。あと、女の子に頼まれると嫌とは言えない折木ですな(笑

 さて本日は、緑のルーペ先生の『ガーデン』第1巻(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『イマコシステム』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ダークでミステリアスな雰囲気に包まれる濃密なストーリーとこれまたねっとりとした陶酔感でヘビィに魅せるエロ描写が魅力の長編作となっています。

Garden1.jpg 収録作は、幼馴染の女の子と付き合っている主人公がある日不思議な少女と出会い、セックスフレンドとして付き合いを重ねる中、彼の周囲の人物が少女の父親が主催する“愛情セミナー”なるコミュニティに関わっていくことになる長編「ガーデン」第1話~第9話(以下続刊)+フルカラープロローグ6P+描き下ろしの第9.5話10P(←参照 突然性行為に誘う彼女の真意は 同長編第1話「ひつじ/セックスフレンドより)。
描き下ろしエピソードやフルカラープロローグを除き、1話当りのページ数は22~30P(平均27P弱)と中の上クラスのボリューム。エロの濃密さを武器としつつ、それが長編ストーリーとしての読み応えも生んでおり、非常に重厚な作りの作品と評し得ます。

【現実の孤独から救われる“楽園”を目指す者達】
 幼馴染の彼女・あざみに自分に懐いている可愛い姪っ子・にんじん、優しくて美人な部活の先輩・昼顔、そして突然現れセックスフレンドとなった美少女・ひつじと、ストーリー冒頭で示される状況はある種ハーレムラブコメ的な様相を呈しつつ、ストーリーは彼女達を主人公から徐々に引き剥がしていくダークな方向へと歩を進めていきます。
一見幸福な状況にありながら、主人公の周囲の人間はそれぞれに悩みや葛藤を抱いており、ひつじの父が主催し、社会的に許されない性愛関係にある人間を迎え入れる“愛情セミナー”に救いを見出そうとしていきます。
 自分にとって都合のよいセックスフレンドとの関係に溺れる主人公に対し、愛情セミナーに所属する外国人男性との関係に身を委ねていくあざみ、かつて心に傷を負った故に教師との恋愛関係と快楽に縋る昼顔の描写は、寝取られ的な様相を呈しており、かつ序盤での幸福な日常が徐々に崩壊していく様子をじわじわと積み重ねていく重苦しさを有しています。
 各登場人物いずれの関係性においても、“性愛による孤独からの救済”という側面を明確に持っており、本来尊ばれるべきその要素がしかしながら暗く淀んだ方向へと進んでいくストーリー展開は、ひり付く様な焦燥感を含ませており、読み手の胸中にもどかしさを湧き上がらせつつも、ページをめくる指を止まらせません。
d9bb9a00.jpg コメディ要素と思わせた主人公の大ケガを、幕間の第9.5話において狂気の産物であることを示すなど、伏線の配置の仕方も見事であるのに加え、多数の登場人物を扱いながら、それらが絡まり合いながら一つの目標点へと収束してこうとする群像劇の秀逸さも、この作家さんの作劇の巧みさを物語っています(←参照 彼らは現実から“楽園”を目指す 長編第8話「昼顔/Love'd」より)。
 主人公の無自覚の内にそれぞれの女の子達が背徳の関係に結ばれていった後、言ってみれば彼にとって最後に残った女の子・ひつじと単なる肉体関係を越えて精神的なつながりが芽生え始めた段階で、彼女もまた“愛情セミナー”へと回帰してしまう第1巻のラストは、主人公にとっての全ての喪失を意味しており、第2巻へとつなぐ引きとしては非常に鋭くかつ魅力的だと評したい所存。

【明と暗を共に含ませた登場人物達】
 長編作を織りなすヒロイン達は前述した4人の女の子達であり、ギリ二ケタ級と思しきロリキャラな姪っ子ちゃんを除けばミドル~ハイティーン級と思しき美少女さん達。
主人公と肉体関係があるのは実はひつじだけであって、彼女であった幼馴染・あざみは“愛情セミナー”の外国人男性3人との同時恋愛、昼顔先輩は気の弱い男性教師と、そしてにんじんちゃんは実の父親と性愛関係(もしくはギリギリ未満)にあります。
 クールな不思議美少女である・ひつじや、明るく一途な幼馴染キャラ・あざみ、柔和な性格ながらちょっと毒舌キャラの年上美少女である昼顔先輩、愛くるしいロリっ子・にんじんちゃんと、それぞれ王道的なキャラクター属性を施しつつ、それらの裏に潜んでいる苦しみや葛藤といった要素がキャラクター描写においては重要であり、モノローグ等で饒舌に語りだされることで、彼女達の在り様を掘り下げていく語り回しも見事。
信頼関係の形成もしくは喪失も含め、肉体的・精神的な快楽による彼女達の“変容”が肝要なキャラクター描写でもあり、寝取られエロの醍醐味も形成しつつ、腰の据わったストーリー展開を可能としています。
Garden3.jpg どちらかと言えば巨乳寄りのバストをお持ちな先輩に対し、あざみとひつじは手にすっぽり収まるサイズの並乳さんですが、いずれのキャラクターに関しても程良い肉感と手折れそうな華奢さが同居しており、その肢体が快楽に身悶えする様それ自体に背徳感があるのも◎(←参照 長編第2話「あざみ/ガールフレンド」より)。
 淡麗な描線を丁寧に編み上げた絵柄は、キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄の系統に属していますが、場面場面に応じて重苦しさや明るい軽やかさといった雰囲気を醸し出しており、絵柄そのものの魅力も高いながら演出や修飾によって魅力を倍加させるスタイルとも感じます。

【強烈な陶酔感の渦に飲み込まれるエロ描写】
 各話に十分なページ数があることに加え、性的快楽への耽溺こそが彼女達にとっての一種の救いであるために、エロシーンはシナリオ進行上重要な位置を占めることで長尺の濡れ場の提供を可能としています。
 あざみにしても、昼顔にしても当初は、本来の想い人とは異なる男性との関係に精神的に強い抵抗感を覚えるものの、孤独ゆえに失っていた肌を合わせることの喜びと、特殊な性行為が生む強烈な快楽とに心を囚われてそこに幸福を見出していきます。
露出羞恥系のプレイや、3名の男性による集団セックス、媚薬を用いたセックス、女の子に首輪を付けてのプレイなど、相応の強度の嗜虐性を持つ性行為が比較的多く、凌辱エロ的な攻撃的な方向性には進まない一方、それらの行為を彼女達が受け入れ“幸福”に溺れていく様子に“破滅の美しさ”もまた感じ取れるのは、読み手にアンビバレンツな感情を抱かせつつ、しっかりと性欲中枢を狙い撃ちしてきます。
Garden4.jpg 性的快楽に対する陶酔感の表現を身上とする作家さんであり、繊細な描線を敢えてぐしゃぐしゃにした描画でヒロイン達の蕩け顔や乱れに乱れた描き文字の嬌声を用いる演出が特徴的(←参照 幼馴染な彼女が別の男達に見せる痴態 長編第4話「あざみ/フラワーリング」より)。アヘ顔や白痴系エロ台詞の連呼といった過激性の強いエロ演出はほとんど用いないのですが、個々のエロ描写が十分に凶悪な煽情性を有しており、単発々々の演出に依存することなく、エロ描写のシークエンスの中で演出が効力を積み重ねていくスタイルは技巧的とも評し得るでしょう。
個々の描写に十分な破壊力をもたせつつ、割合に詰め込むタイプの画面構成をしており、男の舌や指が柔肌にねっとり絡みついていく描写や、抽送の連続と共に蕩けていく票樹の変化といった描写に連続性がしっかり意識されているために、切れ目のないセックス描写になっているのも実用性を押し上げる要因でしょう。
 フェラやパイズリで1回目の射精シーンを投入したり、ヒロインの秘所をねっとり愛撫したりといった前戯パートにも相応の分量を設けていますが、概ね抽送パートの尺を長めに取るエロ展開であり、断面図や透過図を併用して最奥までの抽送を表現して中出しフィニッシュへと持ち込むと共に、秘所からこぼれる白濁液や受精の描写などでも追撃をかけており、大変に強力な抜き所を形成してエロシーンを〆ています。

 作家としての個性をしっかり生かしつつ、エロ・ストーリーとも非常に作り込んでおり、なかなかに唸らされる2冊目。“寝取られ”としての側面も強いため、万人向けではないと思いますが、ヘビィな作品を読みたい諸氏には是非チェックして頂きたい逸品でございます。
ちなみに、サンホラーな諸氏は、是非『Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜』を耳のお供にされるとよろしいのではないでしょうか。

チドリヌ『恋想オトメ』

LoveHeartVirgins.jpg小山宙哉先生の『宇宙兄弟』第18巻(講談社)を読みました。兄のムッタだけでなく、苦楽を共にした仲間達のサポートでヒビトが試験を乗り越えたのは胸が熱くなりましたね!
ムッタが参加するバックアップチームの面々は、優秀なのでしょうが、よくこれで色々な試験を通ったなという個性的な綿々。しかし、この人達が力を合わせれば他に類を見ない凄いチームにもなりそうです。

 さて本日は、チドリヌ先生の初単行本『恋想オトメ』(マックス)のへたレビューです。帯にもありますが、ポプリクラブはラブリー&癒し系の作品が一つの主軸で、ほっこり読めるのがいいですなー。
たっぷりおっぱいのキュートな美少女さん達との甘く優しいラブエロ話が詰まった1冊となっております。

a58336c2.jpg 収録作は、趣味で作ってネットに上げた曲を歌ってくれていた女の子は、幼馴染で国民的アイドルの美少女さんで!?な短編「あいめろっ!」(←参照 曲がつなぐ二人の恋 同短編より)+描き下ろしの後日談短編8P、および独立した短編9作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16or20P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては標準的なボリューム。エロ・シナリオの量的バランスは好適であり、共に軽く柔らかい雰囲気でまとめたスタイルと言えるでしょう。

【萌えエロ系として王道的な甘々ラブ・アフェア】
 キュートな美少女が優しく微笑む表紙絵と、帯の訴求文から想起される通りに中身はふんわりと柔らかい雰囲気を持つ甘いラブエロ話でがっちり統一。
シナリオ面に関しても、恋愛関係まであと一歩な二人が想いを打ち明けてめでたくゴールインというタイプや、突然の出会いが生む恋愛ストーリーといった、良く言えば王道的、悪く言えばテンプレ的な展開を標準装備しています。
 とは言え、即物的にエロシーンに雪崩れ込むことをあまりせず、導入パートに相応の尺を割くことで男女双方の想いが通じ合う喜びを十分な甘さを以て引き出しているのは○。
ea9bbed5.jpg導入パートから移行したラブラブHを二人で堪能した後は、その幸福な関係を再確認するハッピーエンドで微笑ましくまとめており(←参照 月からやってきたお姫様とラブラブエンド 短編「僕たちのひみつ」より)、これまたオーソドックスな作りではありますが、それ故に安心感が常に維持されているのは一つの正攻法とも評し得ます。
 ただ、ちょっとした誤解や不器用さで気持ちのすれ違いのもどかしさを演出しつつ、それを解消させることで恋愛ストーリーとしての魅力を生んでいるものの、展開的にやや平板であり、ここぞの盛り上がりに欠けるのはオーソドックスな展開に依存する故でもあるでしょう。
勿論、それを強くネガティブな要素として捕える様な作風ではなく、可愛らしい女の子達とのピュアラブ模様というドリーミーな作品世界に肩ひじ張らずに浸かるのが正しい読み方とも感じます。

【マシュマロおっぱい装備なロリ顔巨乳ヒロインズ】
 ウサ耳が生える月の国のお姫様や突然現れた謎のナース妖精さんなど、年齢不詳の人外タイプの美少女さんもおりますが、各話のヒロインの年齢層はミドルティーン~20歳前後と思しきラブリーガール達。
人数的にはミドル~ハイティーン級の制服美少女が主力であり、若奥様や20歳前後(推定)と思しき女性も数名参加する布陣なのですが、年齢的な描き分けは明確でなく、可愛らしさが前面に出たキャラデザインであることは共通しています。
 クールな性格の娘さんやツンデレ的な性格の女の子もおりますが、素直になれた彼女達も含めて一途に主人公のことが大好きなヒロインが大半を占めており、彼女達のキュート&スイートなラブ台詞で読者の心をキャッチ。
LoveHeartVirgins3.jpg キャラデザインに関しては、ロリ顔巨乳というカテゴライズが順当に当てはまるタイプであり、幼さも残る可愛らしい表情と細めのボディに柔らかなマシュマロ巨乳をのっけたスタイルで固められています(←参照 照れ顔も可愛いですね 短編「フリルをあしらって」より)。たぷんたぷんの乳に特に存在感がありますが、絵柄の性質もあって肢体の重量感や肉感を強調し過ぎることはなく、軽さや柔らかさが保たれたタイプ。
 また、ケーキ屋さんのウェイトレス姿や、スク水、学校の制服にナース衣装など着衣面も相応に充実しており、美少女さん達の可愛らしさを補強。
 初単行本ながら絵柄の安定感は十分に強く、萌え系のキュートネスをたっぷり含有する二次元絵柄は作風との相性が非常に良いスタイル。決して作画密度が低いわけではありませんが、ふんわりとした軽やかさのある画面となっている印象があります。

【程良い強度のエロ演出で魅せる甘い雰囲気のラブラブH】
 各短編のページ数の都合と、導入パートにおける恋愛描写に一定の重きを置くスタイルである故に、たっぷり長尺のエロシーンとは言い難い一方で、抜きツールとして及第点な尺を確保しつつ、前戯パートと抽送パートにバランス良く描写量を配分するエロ展開となっています。
コスプレHやドキドキの青姦といったシチュエーションを投入することもありますが、そこらの要素はさして重要ではなく、あくまで愛し合う男女のラブラブHの幸福感を実用面での基盤とするスタイルであり、特にヒロイン側の甘いラブエロ台詞で雰囲気を盛り上げています。
 初めてのキスを交わしてから導入される前戯パートでは、前述したマシュマロ巨乳を活用して乳揉みやパイズリを投入しつつ、すっかりトロトロの秘所への愛撫なども行って両者の高揚感が十分になってから挿入へと移行。
LoveHeartVirgins4.jpg 絵柄や作風の性質上、性器描写の淫猥さや過激なエロ演出はほとんど排したスタイルであるため、ハードエロ嗜好の方には物足りなさを感じる可能性はありますが、ふにゃっと蕩けた女の子の表情やぷるぷると柔らかく揺れ弾むおっぱい描写、ハートマーク付きの乱れた甘エロ台詞などの演出でラブエロとして適切な強度の陶酔感を生み出しています(←参照 ぶっかけ要請台詞 短編「奥さまは白フェチガール」より)。
可愛らしく蕩ける表情と性感に初々しく反応する柔らかボディを同時提供な大ゴマに十分な魅力を持たせる一方、視覚情報を増強するために周辺配置する小ゴマでは、やや意図がぼやけた描写や緊張感の抜けた絵も散見され、ここで読みのリズムが少々乱れるのは個人的にはある程度の減点材料。
 優しくも力強いピストンに続くフィニッシュシーンは、敢えて紺色スク水へのぶっかけを選択する一部の作品を除いて中出しフィニッシュであり、大ゴマ~1Pフルの分量で絶頂の快楽に恍惚の表情を浮かべる女の子達の痴態をしっかりと見せ付ける抜き所となっています。

 エロの強度や分量で好みを分ける可能性はありますが、帯の訴求文にある通り、十分なエロさを有しつつ現実社会で疲れた心を癒してくれる1冊であるのは確かです。
個人的には、リボンツインテなロリ顔奥様とコスプレHな短編「奥さまは白フェチガール」と、彼女さんが奥手な彼氏君にラブエロアタックな短編「カノジョのLOVEアタック❤」に愚息がお世話になりました。
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