2012年03月

戦国くん『ぷるるん❤果実』

StrangeFruitSecond.jpg羽海野チカ先生の『3月のライオン』第7巻(白泉社)を読みました。解決しきれてない部分も残りますが、いじめの問題に決着が付いて安堵。国分先生の頼もしさには実に痺れました。
プライベートでの最大の懸念材料がなくなった主人公ですが、将棋の鬼との対決は果たしてどうなるのか。きっと、来襲した台風と同じく嵐の様な闘いになるのでしょうなぁ。

 さて本日は、戦国くん先生の『ぷるるん❤果実』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の成人向けでの前単行本『はぐりんぐ』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ツヤツヤ&ムチムチなエロボディな美女さん達との優しいラブエロストーリーが楽しめる1冊となっています。

StrangeFruitSecond1.jpg 収録作は、不思議な力で身近な女性達に変身できる謎の猫・モモとの同棲生活を送る主人公は、本命である幼馴染の女の子・千歳となかなか結ばれることができない一方で、彼女の姿に変身するモモちゃんとはエロエロな日々の長編「すとれんじ・ふるーつ」第9話~最終第16話(←参照 成長してきたものの中身はまだ子供と思しきモモ 同長編第9話より)+描き下ろしのエピローグ6P、および読み切り形式の短編「もちもち❤ももちさん」。
なお、本作は休刊したメンズヤングに連載されていた作品であり、第8話まではアクションコミックスレーベルの第1巻(非成年向け)に収録されています。管理人は、該当作品は未購入でしたが、今回のレビューのために買って読んでおります。
 描き下ろしエピローグを除き、1話・作当りのページ数は20Pで固定。長編作として相応の読み応えもありつつ、女体表現の官能性に支えられるエロの量的満足感はやや軽めというライト指向の構築となっています。

【もどかしい展開を一気に解消な終盤のドラマ性】
 前単行本に引き続き、モモの変身能力のおかげで千歳を含めた美女3人の姿をしたモモとエッチを楽しむことが出来るものの、千歳とはエッチに至らず、彼女に一途である故に他の女性にも手を出さないという流れになっています。
エロ的に充実している一方で、恋愛関係が進展せず、また浪人生という立場からも脱却できない主人公の状況は、読み手にもモヤモヤとした感情を抱かせ、その状況がダラダラと続くことは、長編としての冗長さでもありつつ、ある種の読みの牽引力があるのも確か。
StrangeFruitSecond2.jpg この微妙に停滞していた関係性は、主人公および千歳の勘違いがモモの存在が明らかになることで大きな転機を迎え、千歳は主人公への愛情を裏切られたことにショックを受けながら(←参照 この構図は戦国くん先生の真骨頂かなと 長編第15話より)、モモが二人のキューピットとなることで幸福なハッピーエンドへと至る終盤展開でお話をすっきりとまとめています。
モモの“正体”や、三人の関係性の決着の付け方、および他のヒロインの立ち位置など、食い足りなさを感じさせる要素を結構な量で残すため、終盤展開にやや強引さを感じないわけではないですが、主人公と千歳の恋愛ストーリーとして見れば正に行きつくべきとことに行きついたことを、子供時代の微笑ましい“約束”の描写と共に示すことで、読み手にほっと安堵のため息を漏らさせるのが素敵。
また、最初から最後まで棚ボタ感に溢れたストーリーではありつつ、登場人物達の誠実さが損なわれなかったことはハッピーエンドへの祝福を呼び込むと共に、彼ら彼女らの明るい未来を信じられる一因でしょう。
 短編作に関しては、程良く甘口のラブエロストーリーであり、コンパクトにまとまっていますが、やはり登場人物達の実直さが恋やエロを支えるという図式は共通しています。

【ツヤツヤな柔肌に包まれたもっちりエロボディ】
 長編作は、基本的にモモと千歳との関係が主軸。サブヒロインである千歳の姉・百歌や獣医師の棗先生なども登場するものの、主人公と千歳の関係を補助する役割が強く、またモモが彼女達の姿に変身した状態でのみエロに絡むため、ハーレムエロ的な状況とは趣を異にしています。
雑誌のレギュレーションの都合上、短編「もちもち❤ももちさん」に登場するおっと可愛い系お姉さんのOLヒロインも含め、20歳前後~20代後半程度の年齢層の美人さん達が登場しています。
天真爛漫なモモ、おしとやかな性格ながら芯の強い千歳、男勝りでサバサバした性格の百歌など、各キャラクターの性格設定は明確に描き分けられており、特にモモと千歳の性への積極性の対比などは作劇面でのある程度重要な要素でしょう。
 ヒロインのボディデザインに関しては、千歳が陥没乳首であったり、短編作のヒロインでムチムチ感がより強かったりと多少の違いはありますが、概ね固定的であり、スレンダー寄りの肢体に柔らかい弾力を感じさせる巨乳&桃尻を装備させるストレートにエロいタイプ。
824ae876.jpgデジタル作画の利を生かして、女性の柔肌のツヤツヤ感をやたらと強調したかと思えば、ビンビンに勃起する乳首やもっさりとした黒い茂みの下に備わる淫らなビラビラを丹念に描いたりと、艶っぽさや淫猥さを結構な量で被せてくるのが特徴でしょう(←参照 この電撃みたいな快感表現も特徴 長編第13話より)。エロシーンでは全裸エッチがデフォルトであることも、肢体描写のエロさを武器とする故に光っています。
 いわゆる萌えっぽさはなく、アニメ/エロゲー絵柄系統は多少異なるものの、二次元絵柄のキャッチーさは十分にあり、かつての絵柄にあった泥臭さは美点でもありましたが、現在ではほぼ消失。表紙絵と同クオリティでしっかり安定しているのも安心材料の一つになっています。

【短めながらも演出の強度の高さで存在感を叩き出す】
 ストーリーテリングを重視していることに加え、掲載紙の傾向もあって、エロシーンの占める割合は、エピソードによって振れ幅があるものの、そこまで高くないことには要留意。
 とは言え、決してエロに存在感がなかったり、エロとしてのアタックに欠ける描写になったりすることがないのは、流石成年マーク付きでの実績が十分にある作家さんであり、肉感ボディをピストン運動が与える快楽で征服する痴態描写は十分に煽情的に仕上がっています。
StrangeFruitSecond4.jpg綺麗な顔を涙や涎、鼻水でぐしゃぐしゃに濡らす表情付けや、膣の最奥をち○こでノックする衝撃を表現する効果線、行為の内容に合わせて小さく多数描き込んだり、大きめに散らしたりな擬音表現、前述した快楽が電撃の様に肢体を駆け抜ける表現などで、美女達が感じている性的快楽の強烈さを豊かに表現しているのは実用面での最たる魅力(←参照 たっぷりおっぱいの乳揺れも魅力 長編第11話より)。
 また、純真無垢で主人公大好きなモモの体を自由に使わせて貰うことや、本人の承諾無しに本人とまるっきり同じ女体を性的に楽しむといった状況が、独特の罪悪感や背徳感を生んでおり、それを快楽の強烈さで上塗りする感覚も面白く、また実用面に一定の貢献をしている要素でしょう。
 抽送パートの分量を圧迫する要因にもなってしまっていますが、エロに至るまでの“エッチな”シチュエーション、フェラやヒロインの愛撫といった前戯パート、濡れそぼった秘所に性器を挿入してその感触を満喫する抽送パートにもいずれにも相応の尺を割り振るエロ展開となっています。尺の関係もあって、煽情性のタメやエロ攻防の緩急には欠けるのですが、エロ展開終盤では前述したインパクトのあるエロ演出もあって十分に快楽曲線の盛り上がりは図られています
 中ゴマ~1Pフルと量的にはやや幅がある中出しフィニッシュは、そこまでの快楽の蓄積が膣内射精で一気に爆発してアクメを迎えるヒロインの痴態を攻撃的に描き出しており、ボリューム感にやや乏しいものの要所はきっちり抑えてきたエロシーンと評したいところ。

 種々の事情で途中から成年マーク付きへの移動となったものの、この作家さんの淫猥な性器描写や強烈な快楽表現を白塗り修正無しで読めるのは嬉しいところ。エロ特化の作品をお求めですと、やや苦しい可能性はありますが、作劇・作画共にこの作家さんの特長がよく出ているので、既刊のファンなら買いですよ。
管理人は非成年向けエロ漫画の単行本はよっぽど好きな作家さん以外読まないのですが、今回の単行本のおかげで読む機会を得たのも嬉しいところです。

池松『スウィーツガール』

SweetsGirl.jpgアダチケイジ先生(原作:森高夕次氏)の『グラゼニ』第4巻(講談社)を読みました。作中でも語られる通りに怪我で選手生命を失うケースもあるので、骨折でシーズンを長く棒に振っても一軍に帰ってこれた夏之介は運が良かったのかもですね。
リーグ優勝なので、クライマックスシリーズや日本シリーズも描かれると思いますが、短期決戦な分、中継ぎの連投は大事になってきますね~。

 さて本日は、池松先生の初単行本『スウィーツガール』(コアマガジン)のへたレビューです。もちもちボディのエロさとミニキャラ達の可愛らしさが合わさった表紙絵ですが、これが中身を良く表現しています。
キュートな不器用美少女さん達と織りなすラブストーリーと十分なエネルギー感を有するセックス描写で魅せる1冊となっています。

 収録作は、いずれも読み切り形式の短編9作。なお、9作の内、短編3作に描き下ろしのおまけ後日談(いずれも2P)が描き下ろされています。
描き下ろし掌編を除き、1作当りのページ数は18~30P(平均23P弱)と標準的なボリュームで推移しています。エロのボリューム感が強めなのは間違いなく、またそれを描き出すシナリオの“混線っぷり”が面白く、かつ意外な読み応えを生んでいる要素であると感じます。

【登場人物達がお話を引っかき回すドタバタ展開】
 大雑把に大別すればメガストア系列らしい明るく楽しいラブコメディであることは間違いではなく、恋にエッチに一生懸命な女の子達を魅力的に描くことでラブとエロの幸福感を創出するスタイル。
SweetsGirl1.jpg幼馴染さんとの初エッチや(短編「アホがあれ」等)、爆乳さんと無乳さんのヒロイン二人が主人公を取り合う両手に花展開(←参照 この戦力差、くっ・・・ 短編「なかよき事は美しき哉」より)、優しくて天然なエロエロお姉ちゃんとの近親エッチ(短編「バカシス」)など、題材的にもポピュラーなものが並んでいます
 しかしながら、不器用であったり勘違いや天然さで暴走したりといった登場人物達が多いため、題材的には平凡であってもテンプレ展開に陥ることなく、終始賑やかなドタバタ感が生じているのが、作品の大きな魅力
いつもつっけんどんな態度で主人公を顎で使うヒロインに復讐するため、拘束凌辱を敢行するも実は両想いであることが判明し、少女漫画チックな甘いキスを交わして恋愛セックスへ移行という短編「恋愛ツンデレーション」などが最たる例ですが、シナリオ展開の途中で思い切ったギアチェンジを行うことが多く、悪く言えば忙しない展開であるものの、いい意味でのハチャメチャ感やコミカル感に直結する美点でもあります。
 なお、棚ボタ展開的である様で、主人公が破壊した関係性の“対価”を払い続けなければいけないダークさを香らせる短編「やっぱり兄が好き」のような作品もありますが、基本的には強要セックスがあったりエロバトルがあったりしても、平和なハッピーエンドに収束するまとめ方が基本と言えます。
 コメディにしろ恋愛描写にしろ、シナリオそのもので面白さを生み出すのではなく、キャラクターの言動や感情の変化を目まぐるしいテンポで描き出していくことによって面白さや幸福感を生み出すスタイルであり、“キャラ在りき”のシナリオ回しとしてよく固まっていると評したいところ

【ちんまいロリボディからむちむち巨乳ボディまで】
 女子高生級のキャラクターを半数弱程度投入しつつ、ヒロインの年齢層はローティーン~20歳前後まで比較的幅広め。幼馴染に妹ヒロイン、お姉ちゃんに彼女さん、普段は不良ながら実はコスプレイヤーなクラスメイト等設定面も様々です。
f522a301.jpg 前述した通りに、ヒロインの不器用さがキャラクター性とそれに支えられるシナリオの魅力を生み出しており、ツンデレさんや一生懸命なお馬鹿娘(← あぁもう可愛いなぁ!! 短編「今日のわんこ」より)、ヤンデレ系に負けず嫌いさん等々、シナリオを引っかき回してくれるタイプの娘さんが多め。
 表紙絵に多数描かれているミニキャラは作中でも諸所に登場しており、ヒロイン達の多彩な感情表現の中に組み込まれると共に、ギャグ要素を担ったり、女の子の可愛らしさを強調したりとキャラクター描写で一定の重要性を持ちます。特に近作では使用頻度が高まっている様で、個人的には嬉しいところ。
初単行本ということもあって、単行本通しての絵柄の安定感には多少欠けており、描線の濃淡や絵の密度に差異を感じます。少女漫画チックな柔らかさや繊細さを含ませるキュートな絵柄は多少好みが分かれる可能性を感じさせますが、表紙絵との互換性は高いので店頭での購入判断を間違えることはないでしょう。
SweetsGirl3.jpg 絵柄の性質やミニキャラ使用といった要素から分かる通り、女の子の可愛らしさを描き出すことに長所がある画風は、ちんまい貧乳ロリボディを描いても(←参照 短編「恋愛ツンデレーション」より)、たゆんたゆんの柔らか巨乳をお持ちのグラマラスボディを描いても、それぞれの良さがある肢体描写となっており、巨乳キャラが半数を超えるものの、貧乳さんもそれなりの数が登場しています( 前述の短編「なかよき事は美しき哉」では両方登場)。
巨乳&桃尻のストレートなエロさ、またはロリボディの背徳的なエロティックさなどに加え、テカテカと濡れ光る粘膜描写や、(一部のキャラクターで)股間に茂る黒い茂み、シャツにじっとり汗がにじむ女の子の脇など、細かいところやマニアックな体パーツでも淫臭を香らせているのは実用性の底上げに寄与しています。

【強烈なエロ演出でアグレッシブさを生み出すエロ描写】
 賑やかなシナリオでヒロインのキャラクター性を立たせた後に突入するエロシーンは十分な尺を有しており、前戯・抽送の両パートに射精シーンを設ける複数ラウンド制を基本として抜き所を多数配置したエロ展開を旨としています。
事実上のレイプ描写があるなど、エロシーンの前半部では男性側が無理矢理エロに突入させたり、逆に恋心故に暴走するヒロインの逆レイプが描かれたりしていますが、ラブエロ系としての幸福感を生じさせる方向へと回帰して双方が能動性して相手を求めていく状況にエロ展開中盤以降では変化しています。
SweetsGirl4.jpg ふわっと柔らかな絵柄や、女の子の可愛らしい言動に比して、エロ演出はかなり強烈に行うタイプであり、アヘ顔チックに激しく乱れるヒロインの表情や、大股開きで結合部を見せ付ける露骨に卑猥な構図、言葉にならないハートマーク付きのエロ台詞の連呼などが特徴的(←参照 可愛い女の子が乱れまくりというギャップ 短編「アホがあれ」より)。これをギャップ故のエロさと感じるか、絵柄との相性のミスマッチと感じるかで抜きの評価が大きく分かれるであろうことは要留意。
この演出の強さは単発的な要素に留まっておらず、登場人物達の暴走っぷりも合わさって前戯パートで既に形成されているガツガツとしたエロへの勢いと合わさることで更にパワフルさを増強してきます。
 ヒロインの性感帯をねっとり攻めてお漏らしアクメに持ち込んだり、お口を使ってち○こを扱き倒したり、アナル弄りを絡めつつのピストン運動を描き出したりといった各行為の描写において、多少コマ割りの硬さを感じさせつつも、視点誘導の連続性を維持する魅せ方で勢いよく絵を重ねていく技術も評価したいポイントです。
 ちっちゃな膣に入らないのでアナル挿入といったケースもありますが、基本的には前穴をじゅぼじゅぼと突きまくってヒロインを絶頂に導くエロ展開。時々ぶっかけフィニッシュを選択することもありますが、メインは中出しフィニッシュであり、大ゴマ~1Pフルの構図で演出面も強めにした状態でがっつり提供という抜き所になっています。

 ヒロインのキュートネスとエロの攻撃性の強さのケミストーリーを魅力の核としている印象で、初単行本ながら作家性の強みがはっきりしているのは◎。例えば和六里ハル先生の作品などが好きな方にお勧めしたい1冊ですね。
個人的には、ちんまい子犬系ヒロインのいじらしい献身っぷりが魅力的な短編「今日のわんこ」と、無口無表情な黒髪クール美少女を脇ペロペロしつつ快楽によがらせる短編「クールブレイク!」が特にお気に入りでございます。

雪路時愛『ましゅまろオパイ』

MarshmallowBust.jpgTVアニメ版『Another』第11話「Makeup -惨劇-」を観ました。タイトル通りにもう合宿が凄惨な地獄絵図に。鳴ちゃんの人物設定に関する伏線が有効に機能して、事態が正しく負の連鎖になっていますな。
バックドラフトで爆発炎上という、洋館炎上エンドというお約束に近づきつつありますが、そんなことより鳴への誤解が如何に解かれ、“死者”が如何に明らかになるのでしょうなぁ。

 さて本日は、雪路時愛先生の初単行本『ましゅまろオパイ 中で射精して❤』(富士美出版)のへたレビューです。表紙絵で女の子が手にしている謎の白い物体は、はて何であろうと考えたところ、これはタイトル通りにマシュマロですな!
もちもちボディとキュートフェイスな美少女さん達とのハードでありつつラブラブなエッチが詰まった1冊となっています。

MarshmallowBust1.jpg 収録作は、お隣の女の子とお兄ちゃんが仲良くしているのに嫉妬する妹さんが独占欲を発揮して、隣に敢えて聞こえる様に兄とのエッチに励む短編「おとなり事情」(←参照 妹さんおむずかり 同短編より)+お隣ガールとその妹さんで3P襟対決な描き下ろし後日談6P、および読み切り形式の短編10作。
描き下ろし作品を除き、1話あたりのページ数は16Pで固定。ページ数の関係上、全体的に読み応えには欠ける一方、エロに関しては程良いアタックと手数の多さで体感的なボリューム感を底上げする構築となっています。

【展開に苦しさはあるもののイージーゴーイングに明るい雰囲気】
 真面目な容姿・言動ではありながら委員長の仕事の裏で男子を誘惑して快楽に耽る美少女が登場する短編「可愛い雌にはご用心」を例外としつつ、基本的にはラブコメ・エロコメ的な明るい雰囲気の作品がメイン。
ヒロインのキャラクター性をシナリオワークの中核に据えつつ、彼女達の恋愛感情による男性主人公の受容や性への積極性を描出しており、エロ漫画的ご都合主義感で作品を満たすことによってラブエロ系としての幸福感を生み出すタイプと言えるでしょう。
 ただし、作品構築は抜きツールとしてがっちり固めるタイプであり、エロシーンへの導入部を切り詰めても多くないページ数の中でエロ描写の含有率を出来るだけ引き上げようという意図が明確に見て取れます。
MarshmallowBust2.jpgこの方法論は、実用面でのサービス精神であると同時に、導入部のシナリオ展開に唐突さや無理矢理さを感じさせてしまうことにつながっており、とかくその場の勢いでエロシーンに突入しがち(←参照 人間のような外見のウサギちゃんが発情しちゃって 短編「トリまーきんぐ?」より)。ここらの強引な導入は、ギャグテイストの面白さにつながっている作品もあれば、かなりの苦しさを感じさせる作品も存在しており、個人的には各短編の評価を分ける一因となっています。
 一方で、ラスト周辺のまとめ方は良好であり、後述する様にかなりアグレッシブに展開するエロの勢いを緩衝し、微笑ましいラブラブエンドで滑らかに幕を引いています。作品の中盤であるエロシーンの流れも好適であるため、恋愛感情なりコメディ展開なり、序盤での盛り上がりがないことが全体の評価に響いてしまっているといったところでしょう。
エロシーンも含めてキャラクターの魅力を良く立てていますし、テンション高めの勢いの良さを感じますが、エロへの持って行き方の細部に甘さを残しているのは、今後改善すべき課題かなと感じます。

【多彩な設定でありつつもちもち肉感バディは共通の美少女さん】
 短編「トリまーきんぐ?」には純真無垢でエロエロなウサギ娘という人外ヒロインが登場していますが、その他の短編はミドルティーン~20歳前後程度の美少女さん達が登場。
 姉や妹、そして彼女さんなど、既に一定の信頼関係や恋愛関係が築かれている設定を投入することで、前述した様にシナリオパートを短く畳んでいるのは巧い一方で、そこらの設定に依存し過ぎて説明不足になりがりなのは前述の導入パートの拙さにも関係しています。
性格面に関しては、女王様タイプでありながらもツンデレな愛情表現である高飛車ガールに、表紙絵を飾っているお兄ちゃん大好き妹、弟君を甘やかす優しいお姉ちゃん、ちょっとお馬鹿ながら元気な幼馴染さん等々、キャッチーな属性で固めており、そこらの分かり易さは作品のいい意味でのイージーネスに大きく貢献。
 キャラクター設定に関しては多様でありつつ、ボディデザインはもっちもちな巨乳&桃尻をお持ちな柔らかボディで統一。初出時期によって体幹の肉感の強弱や等身の高低に多少の幅はありつつ、柔肉が詰まった乳尻の弾力感は共通する性的魅力となっています。
MarshmallowBust3.jpg ティーン美少女達が登場するものの、いわゆる制服はあまり登場しません。とは言え、チアリーダーの女の子にチア衣装&ボンボンを装備してもらってコスプレHをしたり(←参照 正直ハートぶち抜かれました 短編「応援しちゃうぞ❤」より)、お姉ちゃんがバイト先のメイド服を着てくれたり、風邪っぴき幼馴染のパジャマ姿を堪能したりと、着衣面もなかなかに充実しています。
 近作では描線を濃い目にして丸みのあるボディデザインを生むデフォルメ感を魅力とする萌え系のアニメ/エロゲーで安定。初単行本であるため、初出時期の古い作品では描線がより薄めであったり、作画が多少安定しなかったりといったこともあるものの、表紙絵とほぼ完全互換の絵柄が大半を占めるので、そこまで大きな減点材料でもないでしょう。

【エロシーンに抜き所を多数配置するサービス精神の豊かさ】
 前述した通りにシナリオパートを犠牲にしているものの、その分エロシーンは充実しており、ヒロインの柔らか肉感ボディを内側からも外側からもたっぷりとご堪能出来ます。
 多少早漏展開ではあるものの、抜き所を多数設けるエロ展開であるこは実用性の強化につながっており、前戯パートでフェラからの口内射精やパイズリでのぶっかけを投入した後、抽送パートでは抜かずの膣内射精2連発を敢行するゴージャス感は見事。ここらの手数で押す方法論を、各プレイにバランス良く分量を配する技量で成功させているのは特筆すべき美点でしょう。
ヒロインの柔らかお胸やくちびるがち○こを愛撫してドロドロとした質感の白濁液を出した後、野郎の方が辛抱たまらなくなり、既に愛液でたっぷりと濡れた秘所に挿入してガンガンを腰をふるアグレッシブなピストン運動を展開
MarshmallowBust4.jpg 幸福な雰囲気やラブエロ系の甘さを殺さない程度に、構図のドストレートさや、アナル弄りなどの手数の増強を施しているのも特徴。ぷにぷにとした感触の秘所を結合部見せ付け構図や断面図を結構な量で用いており、メロメロに蕩けた表情で中出しアクメをヒロインが迎える1Pフルのフィニッシュシーンまでパワフルに突き進んでいます(←参照 フィニッシュシーンのアタックの強さも十分 短編「美羽さん、叱ってください!」より)。
高飛車ヒロインに終始攻められる短編「美羽さん、叱ってください!」のみエロシチュが特異的ですが、その他の短編は快楽を以てヒロインを侵犯する嗜虐性を適度に有しており、美少女さん達のラブエロ台詞の連呼も繊細な感情表現というより、陶酔感の強烈さを物語らせるスタイル。
 最終盤を除けば小ゴマを連発させる画面構成は、多くないページ数の中で情報量を増す工夫であると同時に、インパクトを減少させてしまう要因。もっとも、前述した通りにむちむちした肢体の存在感が元々強いので、画面全体としてのアタックはそこまで弱くないとも感じます。

 シナリオ重視派には厳しい部分もありつつ、可愛くてエロエロボディな美少女さんとのエッチを満喫できるという魅力は十二分なものがあり、初単行本ながら訴求層の広い抜きツールとなっています。
個人的にはチア娘さんが主人公のリクエストにお応えして短編「応援しちゃうぞ❤」と、ウサギ娘ちゃんのマシュマロおっぱいに中出し&舌のお口に膣内射精な短編「トリまーきんぐ?」がお気に入りでございます。

速野悠二『敏感ヴァージン』

SensitiveVirgin.jpg今井神先生の『NEEDLESS』第14巻(集英社)を読みました。なんだかんだでクルス君を助ける未央ちゃんマジ天使。彼女の語る“天使様”の正体が気になるところですが、いやいや、未央ちゃんの方が天使ですよ!
未央ちゃんとの絡みであっさりギャグシーンとして片付けられていますが、エデンズシードを刺されて大丈夫な照山も“聖痕”を持つ能力者の候補なんでしょうかね?あと、“男は黙って半ズビョン”でコーヒー吹きました。

 さて本日は、速野悠二先生の(成年向け)初単行本『敏感ヴァージン』(サン出版)のへたレビューです。黄色い楕円マーク付きの単行本こそ初ですが、青年誌でのキャリアは相応にある作家さんですね。
思春期真っ盛りな処女ヒロイン達それぞれの恋愛や性を描くシナリオとガツガツとした力強さのあるエロシーンが楽しめる1冊となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で11作。なお、カバー裏にセルフエロパロ的な(あくまで“的な”)おまけ漫画が収録されており、この作家さんの既存の作品を読んでいるならば嬉しさ倍増の一品。
 これまた余談ですが、各短編の1P目に扉絵が描かれており、限られたページ数の中でエロシーンの量を確保するため、ここ最近のエロ漫画ではめっきり見なくなった手法なので個人的には懐かしさと嬉しさを感じました。
 1作当りのページ数は16~20P(平均17P強)と、コンビニ誌初出としては標準的ながらも控えめな部類。コンパクトにまとまった部類ですが、エロ・シナリオ共に体感的にはページ数以上の読み応えを感じており、“濃さ”はないものの適度に味わい深い作品群という印象。

【方向性は様々ながら恋と性への好奇心が一つの主題】
 従姉のお姉ちゃんと弟君が一線を越えてしまう短編「お姉ちゃんだもん❤」を除けば、学校を舞台として少年少女の性愛を描くいわゆる“学園モノ”で統一。
SensitiveVirgin1.jpg コンビニ誌として王道的な明るく楽しい青春ラブコメも取り揃えつつ、変態チックな性癖が描かれたり(←参照 隠れながらの羞恥オナニーに励んでいたものの 短編「ドキドキが止まらない」より)、ヒロイン側が男性主人公に脅されたり、逆にSっ気に目覚めたヒロインがへたれな少年を傅かせたりと言った強要系のエロ展開なども存在。
とは言え、そういったちょいダーク寄りの作品やインモラル系の作品においても暗い方向に強く踏む込むことは少なく、かつ欲望に支配されている少年達よりも女性キャラクター達の方が一枚上手な存在として描かれるため、最終的な“勝利者”はヒロイン側であると言えます。
 また、本数的には明るい雰囲気の青春ラブエロストーリーの方がメインであり、嬉し恥ずかし初めてエッチに至る過程に適度なニヤニヤ感を込めて描写しています。方法論として特別なものはほとんど感じませんが、長くないシナリオパートでしっかりヒロイン達のキャラクターを魅力的に立てる技量の安定感は、やはり一般誌でのキャリアの賜物であると感じます。
その明るい雰囲気に加え、時にインモラル系の作品も含めて登場人物の感情の描写や性的欲求の衝動性といった要素の描写に、“セーシュン”している瑞々しさが穏やかながら作中に含まされているのも美点。
SensitiveVirgin2.jpg短編「ピーピング・トラップ」ではヒロイン側の“真意”を描いて淫靡にまとめ上げるラストになっていますが、その他の短編ではこれまた頬を緩まされる男女のラブラブ描写とギャフンオチ的なコミカル描写を組み合わせたラストにしており(←参照 お安くないぜ!! 短編「真奈美ちゃんがんばる!」より)、エロシーンのガツガツ加減を心地良く収束させてくれるタイプと言えるでしょう。

【体温感のある柔肉の描写が魅力のJKヒロインズ】
 前述した通りに学園モノ主体であるため、ヒロイン陣は女子高生さんで統一。性への好奇心や素直になれない恋心など、この年齢層らしい描かれ方が作品の魅力に直結しているのも特徴でしょう。
また、ツンデレ娘や堅物な武道ガール、弟君をエッチにからかう誘惑お姉ちゃんに大人しい文学少女、背がちんまい委員長さんなど、割合にポピュラーなキャラクター属性で固めたヒロイン造形ではありますが、前述した通りに快活な感情描写に魅力がある分、キャラクターに陳腐さをあまり感じないのは素敵。
 ボディデザインに関しては、ちいさなボディにぺたんこお胸なロリ系美少女さんも少数登場していますが、モンゴロイド的に適度な肉付きのある体幹にもっちりとした触感の巨乳&桃尻を装備な健康的エロボディがメイン。
決して下品さが先行するわけではない一方で、ぷっくり膨らむ乳首や、淫液に濡れる女性器とその周辺に生える黒い茂み、お尻や胸のお肉の体温感など、適度に生々しい官能性があるのも特徴で、それらがキャラクターの可愛らしさと邪魔し合わないのも面白いところです。
155b0175.jpg なお、設定の関係上、狭義の意味での制服(学校の制服)を着用している女の子達がメインであり、剣道着を着用している武道ガールも含め(←参照 剣で負けた相手に処女を捧げる的な 短編「木刀で私に恋しなさい!!」より)、着衣セックスがメインとなっています。
 最先端とは言えないものの、デフォルメを程良く効かせた漫画絵柄は素朴な可愛らしさを魅力の核としており、初出時期にある程度の開きを持ちつつ単行本を通して安定。表紙絵のカラー絵よりも中身の白黒絵柄の方がキャッチーネスや可愛らしさが明らかであると個人的には思います。

【やや短めながらアタックの強さは十分な濡れ場】
 エッチな一般向け漫画の単純な延長線上ではなく、確固として成年向け漫画として構築しており、エロの勢いや力強さを高い水準にグッと引き上げるエロシーンは十分に実用的になっています。
 各作品のページ数があまり多くないことに加え、前戯パートでのタメを重視する傾向にあることもあって、ピストン運動の尺が量的にかなり圧迫されるケースも散見されるため、アグレッシブな勢いを長尺で楽しみたい諸氏にはやや不向きではあります。
しかしながら、前述した通りにページ数以上のエロのボリューム感があるのも確かであり、男性キャラクターがヒロインの肢体にがっついて舌で性感帯を味わったり、結合部からじゅぷじゅぷと激しく水音を奏でて締めつけのキツイ処女ま○この感触をち○こで感じたりと、男女双方が性行為に夢中になっているという描かれ方が読み手の没入感も強化させています。
SensitiveVirgin4.jpg 派手なエロ演出はあまりない一方で、快楽と羞恥に染まる蕩け顔やきゅっと瞳を閉じた表情をヒロインが示したり、行為が進むにつれてヒロインの柔肌を汗がじっとりと濡らしていったりといった描写で、結合部見せ付け構図を随所に投入する抽送パートの煽情性を強化(←参照 短編「“ツン”のおんがえし」より)。なお、台詞に関しては良くも悪くもさほど目立たない印象で、むしろ派手に撒き散らしているエロ擬音の方が目立っています。
 凌辱チックな展開や、Sっ気美少女による被虐的なプレイ、性具を絡めたエッチや露出羞恥系プレイ等、縛りの厳しいコンビニ誌エロの中で色々と多彩に魅せるサービス精神は嬉しいところ。
 ページ数の関係上、早漏展開になってしまうのは避けがたいのですが、2ラウンド制を取るケースが多く、破瓜の痛みがすっかり性的快楽に置き換わったヒロインの秘所(まれにアナル)にたっぷりと中出しを敢行して両者絶頂のフィニッシュシーンを大ゴマ~1Pフルで描き出して抜き所としています。

 エロ漫画としてはライトエロの部類にカテゴライズ可能だと思い、こってりとした濃厚エロとは言えないのですが、同時に読みやすくかつ使いやすい抜きツールとして堅実な作品構築になっており、一般での活躍を合わせて成人向けにも励んで頂きたいところ。
個人的には、ポニテ美少女さんがお仕事だけでなくエッチも健気に頑張る短編「真奈美ちゃんがんばる!」と、ちんまいツインテ委員長さんが可愛い短編「大丈夫ですよ委員長!」が特にお気に入りでございます。

ぱふぇ『堕天使たちの輪舞曲』

FallenAngelsRondo.jpg阿仁谷ユイジ先生の『テンペスト』第2巻(講談社)を読みました。姫と霧江の関係の、まぁ実にドロドロとしたこと。霧江の昂りの表現にはゾクゾクするものを感じますなぁ。
とは言え、彼女は“種付け”すると宣言していますし、姫の体の真実が判明すると思われますが、その際、どのような反応を示すのでしょうかね。皇との対比の意味でも興味深いところです。

 さて本日は、ぱふぇ先生の『堕天使たちの輪舞曲』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『堕天使たちの狂詩曲』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
気高き戦闘ヒロインが憐れ悪に敗れてその身を凌辱に晒されるというキルタイム系伝統のファンタジーエロが楽しめる1冊となっています。

FallenAngelsRondo1.jpg 収録作は、女刑事が卑怯な罠を用意する犯人の手によって元・犯罪者や一般市民を巻き込んだ大掛かりな露出羞恥プレイをさせられることになる連作「刑事柏木遼子」シリーズ2話(←参照 この回はプールを舞台にエロ水着 同シリーズ第2話「プールサイドの羞恥捜査」より)、および独立した短編6作。
なお、前単行本に第1話が収録された「魔法メイドさくら」の第2話が今回収録されていますが、ストーリーのつながりはあまり強くないので前提知識が無くても楽しむことは可能でしょう。
 1話・作当りのページ数は20or22P(平均21P弱)と標準かややそれを下回る程度のボリューム。作風の方向性から、適度にヘビィネスのある読み応えであり、シナリオで盛り上げを図るエロ展開の濃さとエロ演出の激しさで満腹感を生み出すタイプと言えます。

【王道展開でジワジワとヒロインを蹂躙する凌辱エロ】
 雑誌の方向性が異なるコミックプリズムを初出とする短編「いのせんす」のみ、ブルマ着用のお姉ちゃんとラブラブHという全く毛色の異なる作風ですが、その他の作品群はキルタイム系伝統のファンタジー凌辱エロ。
FallenAngelsRondo2.jpg 高い戦闘能力や精神の気高さで、怪物や悪人達を圧倒するものの、人質を取ったり媚薬を盛ったり一騎打ちに伏兵を配したりと、これまた王道的に卑怯な手段を取る彼らに膝を屈さざるをえなくなることでエロシーンへ突入していきます(←参照 オークの姦計に嵌められるエルフの姫騎士 短編「獣欲に穢れたエルフ 姫騎士セフィリア」より)。
そして、正義を信じる心と鍛えられた体で凌辱の魔の手を耐え抜こうとするものの、休むもなく与えられ続ける強烈な性的快楽に心身を蝕まれていき、ラストは快楽の泥沼に沈みこんで憐れバットエンドを迎えるというシークエンスも勿論完備。
 一部、ヒロイン側の逆転を描く、もしくは示唆する作品もあるため、全て真っ黒に塗り潰すというわけではないものの、勧善懲悪のスカッとした快感を描く作品は少なく、基本的にはラストまで容赦なく進行させるスタイルは頼もしいと言えます。
 良く言えば王道的な安定感、悪く言えばマンネリとしての退屈さではあり、好みは分かれるシナリオワークでしょう。もっとも、スタンダードチューンにまとめる故に、エロシーンの分量確保が可能であり、その結果エロ展開にタメが生じているのは小さくない加点材料。
アンリアルおよび二次元ドリームマガジンの掲載作が、ファンタジーという共通点を持ちつつ多様化していく中では守旧派とも言えるスタイルかもしれませんが、コミカル系の作品も時に楽しませて頂きつつ、このキルタイム式様式美を担い続けて欲しいなと個人的には思っております。

【スレンダー巨乳なファンタジー世界の美人ヒロインズ】
 弟君を色々と甘やかしてくれる短編「いのせんす」のお姉ちゃんは現代日本の日常を生きる“普通”のヒロインですが、その他のヒロインはエルフの姫騎士や魔法少女、裏切りの強化人間などファンタジー世界の住人達。
信念と正義感を曲げない精神的な強さと、武術や剣術で悪漢を蹴散らす身体的な強さを持つ戦闘ヒロインが多いのが特徴であり、またこの作家さんが好んで描く黒髪ロングや金髪ロングがよくマッチする“綺麗なお姉さん”タイプのキャラクター造形が基本となっています。
 これに対して彼女達を凌辱する化け物や悪漢達は、小汚い中年男性や筋骨隆々のオークなど、ヒロインの美しさを対比的に強調するように醜悪さを以て描かれており、エロの嗜虐性の強化に一定程度貢献。
 肢体造形としては、スレンダーな肢体に控えめサイズの乳首&乳輪を先端に頂く巨乳と程良い肉感のお尻&太股を備えるオーソドックスなものがメイン。エルフさんはその長い耳が性感帯だったりしますが、これと言って強い特徴がある肢体造形ではありません。
FallenAngelsRondo3.jpgしかしながら、潜入捜査官のラバースーツや姫騎士の鎧、魔術で着用させられたバニースーツなど、キャラクター設定に合わせたコスチュームを着用させており、それをビリビリと破いたり半脱ぎにさせたりすることで柔肌を露出させ、白濁液をぶっかけることで肢体そのもののをより官能的に魅せる工夫が徹底されているのは(←参照 緊縛され忍装束を破られる 短編「闇よりの復讐者」より)、ファンタジー凌辱エロである故の長所でしょう。
 細めの描線をやや鋭角的に組み合わせるのが特徴のアニメ/エロゲー絵柄は、やや粗さ・乱れを感じさせるものの、それが絵柄の不安定感に由来しているのではなく、地が端正である絵柄に粗さから生じる淫猥さを添加させた状態で安定させるというユニークなスタイル。読者によっては古臭さを感じる可能性もありますが、表紙絵との互換性は高いので“ジャケ買い”であればあまり問題はないでしょう。
 
【ヒロインの心と体を快楽で侵略する嗜虐性】
 決して大ボリュームというわけではないものの、悪人連中の好プレイ?もあってサクサクとエロシーンに突入しており、ヒロインの心身を徐々に蝕んで快楽漬けにする過程を十分な尺でお届けする抜きツール。
 ロープや手錠、もしくは怪物の筋力といったものでヒロインの体を拘束することで身体的な強さを封じ、その上で媚薬やトラウマ抉りなどの絡め手を混ぜ込みつつ肉穴を蹂躙することでヒロインの精神もやはり壊していくという過程は、これまたベタではありますが、ベタである故に盤石なエロの盛り上げを叩き出しています。
FallenAngelsRondo4.jpg このレーベルでこの作家さんの単行本であるにも関わらず、何と触手エロが存在しないという珍しい事態になっており、触手エロ好きはガッカリでしょうが、集団凌辱や強制羞恥プレイ、薬物浣腸や目隠しプレイ、はめ撮りプレイ、馬型モンスターによる獣姦など、過激であったりアブノーマル系であったりするエロシチュエーションは豊富に取り揃えられています(←参照 誰のち○こか当てないと罰ゲームで中出し 「魔法メイドさくら」第2話「秘密倶楽部にご用心」より)。
 エロ展開は十分にタメのある構築であり、まずは拘束したヒロインの各種の性感帯を弄ぶ描写から開始。奉仕を強制するフェラやパイズリなどを投入し、幾本もの肉棒から放出される白濁液が美しい顔に振りかかる描写で前戯パートの抜き所を形成しています。なお、乱交エロや集団凌辱エロのケースでは抽送パートでもお口に肉棒が捻じ込まれており、ぶっかけ描写は両パートに存在するのが基本。
 女性器描写にさほど強い淫猥性があるタイプではないのですが、アナルに挿入されながら前穴を自らの指で開かさせる見せ付け構図や、子宮を怒張が押しつぶす様な断面図といったえげつない描写とすることで十分な強力さを持たせています。
エロ展開終盤ではすっかり理性が弾け飛んでしまったヒロイン達が、呆けた表情でハートマーク付きのエロ台詞を連呼しており、ややゴチャっとした印象はあるものの、視覚的に飽和度の高い画面構築を保ちながらヒロインの内側と外側に白濁液が連発されるフィニッシュシーン周辺の盛り上がりは十分に高いと言えます。

 ファンタジー凌辱の抜き物件をお探しであれば概ね安心して勧められる1冊であり、同ジャンルの入門者にも好適ですし、また慣れ親しんだものにも王道故の安心感があると言えるでしょう。
個人的には、エルフの姫騎士がオークの軍団に立ち向かうも~な短編「獣欲に穢れたエルフ 姫騎士セフィリア」と、魔法少女コンビがバニーガール姿で奉仕を強要される「魔法メイドさくら」第2話「秘密倶楽部にご用心」に抜き的に大変お世話になりました。
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