2011年12月

香月りお『妹催眠調教マニュアル』

ManualForEnslavingSister.jpg篠房六郎先生の『百舌谷さん逆上する』第7巻(講談社)を読みました。いたいけなアホ娘の月菜さんにきっちり女王様プレイを伝授しながら自分も攻められてお楽しみとか、何と言う超上級者・・・。
それはともかく、葛原さんと百舌谷さんの過去エピソードが中心となる今回の第7巻ですが、二人が互いの状態を指摘し合い「(だから)ずっと寂しいままなんだよ」とハモるシーンが印象的でした。おそらく皆が皆そうなのではとも感じます。

 さて本日は、香月りお先生の『妹催眠調教マニュアル』(オークス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『幼姫夜話』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
歪んだ欲望が駆動する背徳感たっぷりでヘビィな催眠調教エロが楽しめる1冊となっています。

ManualForEnslavingSister1.jpg 収録作は、クラスメイトの少年から怪しげな催眠マニュアルを受け取った主人公の少年が、最近性的な意識を抱いてしまった妹にその催眠術を掛けることで、催眠調教劇が開始されるタイトル長編「妹催眠調教マニュアル」第1~5話(以下続刊;←参照 妹に夜這いを掛けて催眠下に 同長編第1話「side-慎」より)+フルカラーのテキスト付きイラスト4P。
なお、作品冒頭では池上氏や三村君の『催眠術で牝奴隷を手に入れる方法』(同社刊)などに登場していた人物が再登場しており、話のつながりは強くないものの、同長編のスピンオフ的な作品でもあります。
 話数こそ多くないのですが、1話当りのページ数は32~46P(平均41P)と破格のボリュームで構成。各話が十分なボリュームを有している分、シナリオ展開のヘビィネスをしっかり打ち出しつつ、エロも潤沢に用意する構成が可能となっています。

【徐々に変容していくヒロインとその周辺人物】
 長編「催眠術で牝奴隷を手に入れる方法」の執筆以降、催眠調教・凌辱エロを十八番の一つとしている作家さんであり、ヒロインが変容していく様を長編作としてじっくり魅せるテクニックは非常に安定感があります。
作中に時間軸をしっかり形成することで、催眠調教が開始される前と後で、登場人物の心情や関係性がどのように変化したかを、複数の視点から語り出すなど、催眠術を単なるエロギミックだけにせず、例えばヒロインが抱く“分裂する自己への恐怖”といった心情を描くことでストーリーに読み応えを持たせるのも上手い点でしょう。
加えて、催眠調教の対象となる妹・心ちゃんに彼氏がいるという設定を持ち、その彼氏君とのラブラブっぷりを随所に挿入することで、“寝取り”的な嗜虐性を作品に含ませているのも、マインドコントロール系としての王道的な魅力でしょう。
ManualForEnslavingSister2.jpg ここまでの要素は、良く言えば王道、悪く言えば新味のないものなのですが、本作品の面白いところは、この歪んだ関係が妹の友人である少女・上原さんに露見した際、この少女の中で鬱積していた憎悪が解放され、彼女も加害者側に加担するという意外な展開(←参照 引っ込み思案な気弱娘と思いきや・・・ 長編第4話「side-明希子」より)。
更には、妹の催眠状況下での痴態を彼氏君にも見せ付けることで、妹の兄、友人、そして彼氏の全てが彼女との信頼関係を破断させており、特に主人公の兄にとって“後戻り”が不可能となった状態で以下続刊と相成ります。
 やや冗長の感がないわけではなく、個々のシーンのインパクトを活かしきれていない印象もある一方、複数視点や時間軸のザッピングなど、確かな技巧に基づく重厚な作劇となっているのも確かであり、登場人物達のこれからと、おそらく何かしら企んでいる池上氏の動向が気になります。

【基本的にはJC妹ヒロイン一人のみでエロを構成】
 前述した友人の女の子、上原さんもエロに絡みますが、現状では心ちゃんへの憎悪を叩きつける攻め手としてのみエロに絡むため、基本的には主人公の妹・心ちゃんの一人ヒロイン制。
生意気盛りな女子中○生という設定で、実は兄貴に対してちょっとした憧れを抱いており、その反動としてつっけんどんな態度を示していた女の子なのですが、そこらがまったく主人公に理解されてない状況で催眠調教に巻き込まれて壊れていく様子は大変に背徳的かつ嗜虐的になっています。
 また、変容していくのは何も彼女だけでなく、強力な催眠術の使用し、妹を支配していく愉悦に溺れていく主人公や、自己の憎悪を解き放ち、妹の破滅を願う上原さんなど、関連する人物を丸ごと含めて破滅へのロードマップが出来上がっていく人物描写も、流石この類の作劇を得意とする作家さんと感じます。
 年齢の割には大きめな並乳や程良いマッスのお尻をお持ちな心ちゃんですが、比較的肉付きは弱めであり、ほっそりとした少女ボディの持ち主。ここらの肉体的なか弱さの提示が、それを支配するくらい喜びの強化につながっているとも言えるでしょう。
73766830.jpg一人ヒロイン制であるために、キャラクターの多彩さに欠けるのは致し方ない一方で、メイドコスプレを投入してみたり、大量の浣腸で擬似ボテ腹を形成させたりと、ある程度視覚的な変化を付けようとする意図は感じられます(←参照 生意気な妹が素直なメイドさんでご奉仕プレイ 長編第3話「side-慎2」より)。
 以前のデフォルメの効いたキュートな二次元絵柄の印象を多少は残存させつつ、ダークな作劇とより調和する濃さ・重さを練り込んだ絵柄となっており、キャラの等身も比較的高めに取るなど、写実寄りのエロティックさを重視する傾向で安定している印象が個人的にはあります。

【狙いをはっきり定めた上で各種プレイをねっとり描写】
 抵抗や理性を催眠術によって奪われながら、主人公の望む行為を進んで行わなければならなくなる少女の催眠調教は、ページ数の長さもあって十分な尺が設けられており、複数ラウンド制でありつつ個々のプレイの描写量をしっかり確保しています。
ManualForEnslavingSister4.jpg 各話によって行為の目的がはっきりしていることも特筆すべき点であり、例えば第1話では処女を、第3話ではアナル処女を奪うことを目的としており、また第5話では性行為を彼氏君にヒロインの狂乱した痴態を見せ付けることで両者の関係を著しく損傷する寝取りプレイを描いたりしています(←参照 ドキドキしながら彼女の自宅に行ったらこの有り様 長編第5話「side-央行」より)。
 上原さんによるヒロインへのサディスティックな責めを描く第4話を除けば、ヒロインに奉仕させるフェラチオで抜き所を形成し、前穴やアナルをねちっこく愛撫する前戯パートと、激しいピストンで性器やアナルにピストンを加えて、絶頂に導く抽送パートと、エロ展開自体は非常にオーソドックスであり、抜き物件としての分かり易さのあるタイプ。
その一方で、催眠の浅い・深いを調節することで、ヒロインの精神状態を揺さぶったり、各種の性具を絡めて二穴挿入を一人で可能にしたり、ザーメンや涎を嬉々として飲ませる変態チックなプレイを絡めたりと、脇役的な要素でエロ描写に幅を持たせているのも嬉しいところ。
 多少、作画の粗さとして感じるケースもあるかもしれませんが、身を焼く快楽に悶え、のけ反るヒロインの肢体の動きを十分なダイナミズムを以て描き出しており、ストレートな説明的エロ台詞の支援などもあって、フィニッシュシーンまでガツガツとした勢いで進行させる流れも良好な要素でしょう。
 兄妹の関係であり、露見を恐れる正気がまだ兄に残っているため、ぶっかけやゴム付きでの中出し、またはアナルへ白濁液を注ぎ込むフィニッシュを選択しており、中出し原理主義な諸兄には不向きですが、ヒロインが絶叫アクメに浸る様子を大ゴマ~2P見開きで描いており、抜き所として十分なインパクトのある仕上がりとなっています。

 以前の長編「催眠術で牝奴隷を手に入れる方法」が割合にストレートな嗜虐性で押しまくったのに対し、今回はそこからもう一段レベルアップして登場人物達の歪みを巧みに表現していると感じます。エロも十分に強力ですし、読後の満足感と第2巻への期待感がしっかりある1冊と感じます。
個人的には、池上氏と、前長編では見事にボンクラ(言い過ぎ)であった三村君がどう絡んでくるかが楽しみですなぁ。

水上蘭丸『出会って5秒で挿入』

FiveSecondsToInsert.jpgTVアニメ版『ベン・トー』最終第12話「国産うなぎ弁当 790kcal」を観ました。先輩の戦闘描写がなかったのは残念でしたが、その分、佐藤の成長にスポットが当たった回であったとも言えるでしょう。
ラストまで真面目にお馬鹿をやってくれた作品で、観ていて楽しかったですね。ただ、せっかくだからオルトロスを交えての大乱戦をラストで観たかったですねぇ・・・。ちょっともったいないかなと。

 さて本日は、水上蘭丸先生の『出会って5秒で挿入』(松文館)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『アイドル肉体検査』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
様々な雰囲気をそれぞれ魅力的に描く話の美的センスの良さとヒロイン達の華奢なエロボディを楽しめる作品集となっています。

500c3752.jpg 収録作は、千川遊郭という架空の戦前の遊郭を舞台にそこに集い離れていく人々を描く連作「千川遊郭(表)」「千川遊郭(裏)」、無敵の猛将と言われる女軍人が戦争狂の少年に捕まって、彼女もまた修羅に~な連作「雌贄」「ベルガモットの香り」(←参照 危険なショタ准将 連作前編「雌贄」より)、および読み切り短編6作。
1話・作当りのページ数は全て16Pで固定。連作に関しても、オムニバス形式に近いために、個々の作品のボリュームは弱めで、話としての味わいにも深浅の差がありますが、決して軽いだけのエロ・シナリオでなく、読後の余韻が面白いタイプと言えます。

【雰囲気作りの良さが魅力の多彩なシナリオワーク】
 やたらと即物的な単行本タイトルで、確かにセックスへ向かってまっしぐらなエロコメ作品などを欠くこともある作家さんですが、むしろ叙情性や耽美性を程良く打ち出すスタイルにこそ特徴のある先生であり、今単行本もその傾向。
強いて言えば、真面目なガリ勉年下ボーイとの関係を進めるために、女の子が保健体育の勉強と称してラブエロアタックを敢行する短編「お勉強するわよ」や、婦女子の女の子が(BL趣味的に)好みな男の子と交際を始める短編「腐女子教えます」などのドタバタラブコメ系が、エロへのスムーズな導入も含めてタイトルが意味する様なイージーさのあるタイプ。
 とは言え、それらの作品においても、思春期の少年少女達の恋愛や性に対する瑞々しい感情と欲望が描かれており、ページ数の関係上、それらの描写量こそ多くないながらも、作品の雰囲気の形成に大きく影響しています。
FiveSecondsToInsert2.jpg また、漫画チックなファンタジーの使い方も良好で、男性に捨てられてシングルマザーとならざるをえなくなった女性を飼い猫が擬人化して癒し、彼女自身と生まれ来る命に祝福を与える短編「こねこに母乳」(←参照 拾われた猫の“母”への恩返し)、仮想世界でのゲームをプレイすることに熱中し、そのゲーム内での“恋愛”の幸福を甘く描き出しつつ、虚ろになっていく現実とを対比させるラストが恐ろしい短編「ラビ」などはその好例。
 (表)と(裏)を用意した連作「千川遊郭」では、それぞれ廓というシステムに取り込まれてしまった人物の幸と不幸とを描いており、前者がちょっと切ない青春恋愛譚、後者がホラー系と、同じ舞台を用いながらも趣向を明確に分けられるテクニックも○。
 この遊郭モノや某第三帝国を想起させる連作など、良くも悪くも作者の趣味性が先行し、“分かり易さ”の明確な管理よりも、明暗様々な雰囲気の魅力作りに注力するため、万人受けとは言い難いのですが、多方面にフックがある作風でもあるため、嗜好に依らず何かしら“おっ”と感じさせるものがあるタイプとも言えるでしょう。

【ちんまりケモロリさんから肉感ボディのアダルト美人まで】
 登場するヒロインの年齢層は、概ねミドルティーン~20代半ば程度の美女・美少女であり、制服美少女も少数登場しつつ、遊女や髪結いの少女、暴走系腐女子、大人ヒロインでは女教師や軍人などが登場しており、設定は様々。
ツンデレ娘や暴走ガールといったキャラ属性を持つヒロインも存在しますが、明確なキャラ付けを施したヒロインを作劇の中心にするスタイルでなく、あくまで雰囲気の揺らぎの中でキャラを魅せるタイプということもあって、いわゆるキャラ属性を前面に出していません。悪く言えば、ヒロインの性格面が地味なのですが、それ故に話の展開が光ることも多いとも感じます。
 なお、男性向けエロ漫画に加えてショタやBLを得意とする作家さんだけあって、妖しげな美貌な女装少年や逆に男装の麗人、子猫が擬人化したケモショタ・ケモロリ兄妹など、中性的な性的魅力で性を越境させたキャラクター達に魅力があるのも特徴と言えます。
 ヒロインの設定によって等身の高低が異なったり、もちもちとした肉感のキャラクターもいれば、細身でスレンダーな女性も登場しており、ボディデザイン的には多様。勿論、色々な方向にバラけている分、特定の肢体造形にコダワリのある方には不向きではあります。
FiveSecondsToInsert3.jpgどちらかと言えば、表紙絵の女の子の様に、ほっそりとした肢体に控えめな膨らみの並乳、細くしなやかな手足を組みわせた肢体造形が多めになっています(←参照 表紙絵に登場する新人の遊女(新造) 連作前編「千川遊郭(表)」より)。よって、肢体の華奢でエロティックさを出すタイプとも言えるのですが、モデル体型のスレンダー巨乳さんなども居るので、これまた一概には言えない印象。
 キャラデザインが様々であるため、結構印象の違いを感じますが、絵柄自体は単行本を通して安定。表紙絵は塗りでやや没個性的になっていますが、中身の絵柄はもうちょっと耽美的で、その分クセはありますが、妖艶さやあざとい可愛らしさを明確に打ち出すのに長けた絵柄でもあります。

【やや食い足りないものの、陰陽の官能性が混じり合うエロ】
 控えめなページ数においてシナリオワークも重視しているため、エロシーンの分量は長尺とは言い難く、特に抽送パートの分量が圧迫されがちとなっているのは小さくない懸念材料。
 とは言え、その反面、前戯パートに十分な分量を持たせるエロ展開として設計されており、ヒロインの性感帯を愛撫で攻め上げながらもフェラチオを絡め、白濁液のシャワーをヒロインのキュートフェイスや体に浴びせかける様子は何とも淫靡に仕上げられています。
加えて、作品の方向性の多様性に合わせてエロシチュエーションが多彩であることも特徴の一つであり、通常のラブラブHやヒロイン主導の押し倒しなどもありつつ、輪姦凌辱やボテ腹セックス、獣姦、触手エロなど、アブノーマルな要素もしばしば介入しています。
FiveSecondsToInsert4.jpg この前戯パートにおける十分な助走と、シナリオでの雰囲気作りの良さに支援されるシチュエーションの倒錯感や高揚感などで抜かせる作りであり、抽送パートでは一定のアグレッシブさは出しつつも、エロ演出は比較的控えめであり、台詞や擬音などの量も少なく抑える傾向にあります(←参照 華奢ボディと白濁液の組み合わせのエロさ 短編「続・パパのAカップ」より)。
 基本的には肢体全体の艶めかしさでエロさを構築するタイプであり、それ程性器描写に依存するエロ作画ではないのですが、諸般の事情に依って厳しい同社の性器修正は白塗りで完全に潰していることが多く、結合部見せ付け構図の良さをスポイルしているのはさすがに残念な点。携帯コミックの収録作と思われるものでは、アナルなども修正対象となっているなど、なかなか厳しいなと感じるのは確かです。
 尺こそ短めながら、結合部から派手に愛液や処女の場合には破瓜の血を散らしながら抽送を繰り返すセックスは、大ゴマでの中出しフィニッシュを選択することが多いものの、クリトリス狙撃ぶっかけやアナル中出しなども時々絡めて来ます。強力な抜き物件としての評価はできませんが、雰囲気をしっかりと活かして陰陽のエロティックさを打ち出せていることが魅力的であると思います。

 実にこの作家さん“らしい”作品群であり、既存のファンには嬉しいところでしょう。その一方で、やや取っ付きにくい感もあり、特にタイトルが示唆する様なあっけからかんとしたエロコメ作品をお求めであると満足のいかない可能性があります。
管理人としては、作家さんの趣味性がキャラ造形に出ていたと感じる連作前編「雌贄」、およびもう一方の連作の後編「千川遊郭(裏)」がお気に入りでございます。

ひげなむち『ヒト❤カノ』

NotLoveButEcstacy.jpg名島啓二先生の『波打ち際のむろみさん』第5巻(講談社)を読みました。良くも悪くもだらだらと安定した作品で、この分量なのに読み進めるのに結構時間を要しますね。
たっくん、相変わらず達観というか大人びているなぁと思いましたが、あとで頭抱えて恥ずかしがっている姿にニンマリ。あと、乳ビンタが多い巻ですね、今回(嘘は言ってない)。

 さて本日は、ひげなむち先生の初単行本『ヒト❤カノ』(ワニマガジン社)のへたレビューです。寒い季節ですので、あったかそうなお肉たっぷりの表紙絵がよいですなぁ(爺むさい発言)。
それはともかく、微ダーク成分をたっぷり含ませて肉感ボディが蕩けるセックス描写の実用性を底上げする寝取られ作品集となっています。

4111577c.jpg 収録作は、女たらしな男性が隣室の人妻さんや他人の彼女である後輩女子を言葉巧みに騙して手前の女に仕立て上げる連作「ヒト❤ツマ」「ヒト❤カノ」(←参照 隣の奥さんを毒牙に 連作前編「ヒト❤ツマ」より)、ED克服のために刺激的なスワッピングをと友人夫妻に誘われるも嫁さんがEDのハズのそいつに・・・な連作「ツーバイツー」「ワンオンワン」、および読み切り短編7作。
1話・作当りのページ数は16~22P(平均19P弱)とコンビニ誌初出としては概ね標準的な部類。シナリオ展開そのものにじっとりと重みがあるタイプですが、ヒロインの肉感も相まってエロの体感的なボリューム感も程良くあります。

【寝取られ系も含めてヒロイン“流され”系のシナリオ】
 前述した2つの連作は寝取られ要素を含む作品であり、その他の作品も寝取られ系に分類可能なものが散見されますが、その一方でセクハラ中年教師に陸上ガールが言われるままにセクハラされる短編「じゃじゃ馬たらし」や、昔の彼氏が家に転がり込んできてなし崩し的にセックスな短編「ペットのいる生活」といった作品も存在。
これらの作品に共通する要素は、ヒロインが状況に流されるままになってしまうという点であり、出版社サイドの売り文句である“ナガサレ”という略称になるほど納得。
NotLoveButEcstacy2.jpgやや強引な展開もあるものの、もう少しの決断力と抵抗力があれば逃れられるハズの“転落”でありながら、男性達がその罠から逃さないように巧言と性技を施すことでずぶずぶと泥沼にハマっていく展開はなかなかにウェットな陰湿さがあるところ(←参照 これは不貞でないよという甘言 連作後編「ワンオンワン」より)。エロシーンも含めて、ヒロイン側のモノローグや台詞回しが読み手の罪悪感や支配欲を掻き立てるのもポイントの一つでしょう。
 とは言え、コンビニ誌的な読み口の良さとのバランスも心掛けている印象がかなり強く、裏切りの関係がその後も継続するという描写を投入するケースもありつつ、コメディ系のオチやヒロイン側の無邪気な満足などで読後の印象を柔らかくまとめてしまう〆も散見されます。
寝取られ系は非常に好みが分かれる要素であるため、重苦しさや背徳感を強くし過ぎない工夫は訴求層を広く取るために有効であると評価できる一方、前述したナガサレ・寝取られのビターでインモラルな雰囲気付けが巧い分、中途半端な読後感を感じさせるのも確か。
 寝取られであるか否かに関わらず、読み手にドキドキ感・ハラハラ感を抱かさせる技術に長けている印象があり、十分に読ませる作りですが、特定の方向性に狙いをより定めることで、更に伸びる魅力があるのではと個人的には感じています。

【むっちり肉感ボディの美少女・美女】
 各作品に登場するヒロイン達は、女子高校生級も投入しつつ、20歳前後~20代半ばと思しき学生やOL、若奥さんなども同数程度を配置。
寝取られ要素のある作品が多い事もあって、奥さんや彼女、妹などといった設定のキャラクターが既存の関係に割りこんできた他の男性キャラクターの毒牙にかかってしまうことになります。もっとも、普通のスポーツ少女やクラスメイトの地味子さん(実はエロエロ)等、寝取られ系ではない作品では既存の男性との関係性には縛られませんが、それでも“印象の変化”に意味があるキャラクター造形となっています。
NotLoveButEcstacy3.jpg キャラクターの年齢層や初出時期などによって多少の振れ幅はあるものの、比較的モンゴロイド的な肉付きの良さがあるむっちりボディであり、スレンダー巨乳系をお求めな諸氏にはやや不向きですが、腹部~下半身周りのお肉に張りのある柔らかさと適度な重量感を付与するスタイル(←参照 お腹をプニプニしているのはポイント 短編「ペットのいる生活」より)。
なお、乳輪と乳首をかなりつつましやかなサイズに調節しているおっぱいは掌にすっぽり収まる程度の並乳から、たっぷり巨乳まで幅がありますが、いずれにしても男性の手に揉まれてふにふにと変形する様はおっぱい星人的にも眼福。
 斯様に基本的に肉感を前面に出したボディデザインなのですが、少女漫画っぽさも感じさせるふわっと柔らかい描線や丸みを意識した肢体の輪郭などもあって、過度にエロティックさのみが先行せず、可愛らしさと融合させているのは絵柄の大きな特性でしょう。
加筆修正である程度カバーしているとはいえ、初単行本らしく絵柄の統一感はやや弱め。基本となる画風自体は単行本通して安定しているのですが、描線の整え方やベタ・トーンワークでの修飾などは近作において以前をかなり上回っていると言えます。

【たっぷりの蕩け顔で強調するヒロイン達の“変容”】
 寝取られ系の王道として、エロ展開がシナリオ展開の中軸を形成する作品構築が挙げられますが、今単行本の“ナガサレ”系作品でも概ねこの手法を採用しており、よってエロシーンが占める割合は十分に高め。
 前述した背徳感や罪悪感、それと密接に関係する嗜虐欲を刺激する作品が多く、ラブラブHをお求めな諸氏には勧め難いのは確か。ヒロイン側が徐々に精神的・肉体的な抵抗を奪われ、快楽にメロメロにされてしまう描写は寝取られ系王道の魅力を備えていると評し得ます。
徐々に快楽に屈服していくヒロインの心情描写が生み出す嗜虐性、もしくは性に無知なヒロインに付け込んでセックスをすることの罪悪感などをヒロインの台詞やモノローグ、そして表情の変化で適切に表現しているのも、煽情性の密度を上げることに大きく貢献。
NotLoveButEcstacy4.jpg また、外圧によってある種強制された性的快楽への陶酔が、十二分にアタックの強い演出を以て描かれていることもポイントであり、ぐしゃぐしゃな蕩け顔やハートマーク付きのエロ台詞などでヒロインの痴態をこってりと味付けすることで、彼女達の“変容”を強調してきます(←参照 親友のお父さんとセックス 短編「年上のヒト」より)。
初出時期でその優劣に差があるものの、特に近作においてはコマの割り方が上手く、大ゴマをしっかりと活かしつつ、アングル変化とコマの大小の変化を巧みに組み合わせてフェラや性器結合を情報量を多く込めて描き、かつ画面を雑然とさせない技術は評価すべき点でしょう。
 生で中出しを強行することに意味がある趣向の作品群であり、脳内で後悔と充足の入り混じる中で注入される白濁液にアクメを感じるヒロイン達の姿を大ゴマ~1Pフルで投入してねっとりとしたエロ展開を〆てきます。なお、ワニマガ名物の複数黒線消しは相変わらず健在なので、性器描写に期待するのは避けるべきですが、そこらの直接描写に依存し過ぎない作画にもなっています。

 絵柄の不揃い感と、共通要素がしっかりありながらそれぞれの方向性に切れ味が足りない感がネックですが、これはそもそも絵柄の魅力が高いこと、作劇面で優れた要素が多い事の裏返しであり、初単行本として十分な出来ですし、2冊目以降にも大変期待が持てるという印象。
個人的には、純真無垢な女の子がキスは彼氏以外にしっかり許さないものの、性知識皆無のせいで彼氏以外の野郎にしっかりハメられる短編「ムチムチみやこさん」の罪悪感と嗜虐性に痺れましたね。

甘竹朱郎『愛され性悪ラブビッチ』

MyLovelyBitch.jpg戸田泰成先生(原作:横山光輝氏・脚本:今川泰宏氏)の『ジャイアントロボ バベルの籠城』第1巻(秋田書店)を読みました。もう、今回もとにかく絵の勢いで魅せる作品ですよねぇ。
九大天王の超連続攻撃にガンガン見開きページを使用していたのは痺れました。あと、銀玲さんが見れたのはちょっと嬉しかったです。OVA版から悲劇の女性のイメージが強いもので。

 さて本日は、甘竹朱郎先生の初単行本『愛され性悪ラブビッチ』(茜新社)のへたレビューです。JUN先生、まばん先生、尾鈴明臣先生と並んで本年の天魔レーベルの初単行本勢はちょっとスゴイですなぁ。
アダルトな色香をたっぷりと含ませたヒロイン達とのイケない火遊びをたっぷり拝める1冊となっております。

MyLovelyBitch1.jpg 収録作は、肉食系ビッチになったと思っていた幼馴染の女の子が実は一途に主人公のことを想っていた単なる耳年増さんであることが判明し、以降デレデレラブラブな日々な「ねい子ちゃん」シリーズ全3話(←参照 なんとまぁ純情娘 同シリーズ第1話「愛され性悪ラブビッチ」より)+ねい子ちゃんカムバックなおまけ短編10P、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は20~28P(平均24P弱)と概ね標準的なボリュームで安定。シナリオとエロの量的バランスも良好であり、程良い読み応えとエロの満足感があるスタイルとなっています。

【欲望と感情が駆動するラブエロ系&インモラル系】
 ビッチとタイトルにあり、確かにセックスに対して積極的なヒロインが多いのですが、必ずしも欲望まっしぐらなセックス至上主義的な作風ではなく、恋愛系としての甘さや妖しい雰囲気などの添加によってしっかりとした味わいを付けるシナリオワークとなっています。
MyLovelyBitch2.jpgよって、派手なタイプの女の子に一途に慕われる喜びを魅力の核とする「ねい子ちゃん」シリーズの様に明るい作品もあれば、熟れた肢体を持ちながら満たされぬ欲望に身を焦がす美女の誘惑といったインモラル系の作品も収録されています(←参照 後者の例 短編「ぼくのすきなせんせい」より)。もっとも、作品の雰囲気の暗くすることはほとんどないため、重苦しくなることなくスムーズに読ませる構築ではあります。
 いわゆるラブコメディ的な楽しみがあるのは「ねい子ちゃん」シリーズであり、主人公にデレデレな純情ビッチガールのねい子ちゃんの魅力を立てつつ、青春ラブエロストーリーとしての賑やかさと甘さを含有。ただ、二人のイチャツキ模様に魅力がある分、サブキャラの投入はその有効性は理解できるものの、個人的には不必要と感じた次第。
また、エッチに興味津々なアホ娘が登場する短編「あたまわるいこ」では、彼女のお馬鹿さを利用して雌奴隷宣言させるも、お馬鹿故にちっとも気にせずに普段通りに状況を楽しんでいたりと、インモラル系の作品でも欲望の暗さなどはエロシーン内のみに留める傾向と言えるでしょう。
 いずれにしても、オーソドックスな作品構成からほとんど逸脱しない安定感を持ちつつ、キャラの良さで程良くオリジナリティーを感じさせ、また非常に大事なことですが、性愛における“ドキドキ感”を印象的に含ませているのも高く評価したい点。
 なお、ラストに上手さを感じさせる作品も多く、ニヤニヤ系のハッピーエンドではありつつ、それをストレートに表現するのではなく、含みのある台詞で恋心を描き出しているのはなかなかに味わい深い点です。

【アダルトな色香を香らせる美少女・美女】
 女子高生さん、女子大生さん、人妻さんを概ね同数程度擁するヒロイン陣であり、ハイティーン~20歳前後を基本としつつ、20代後半~30歳前後程度の美人さんも加わっています。
淫靡な未亡人や欲求不満で火遊びな人妻さん、経験が無いのを焦って幼馴染の主人公にセックス要請なお馬鹿娘など、ビッチにカテゴライズ可能なキャラクターもおりますが、ねい子ちゃんが実は純情乙女である様に、肉食系女子的ビッチはほとんど登場しません。
MyLovelyBitch3.jpg ボディデザインに関しては年齢層にあまり関係なく、程良い肉付きでボン・キュッ・ボン(死語)なグラマラスボディの持ち主で統一されており、肢体全体のバランスの良さを保ちつつ、乳尻がしっかり自己主張することでストレートなエロさを形成(←参照 何とも言えずエロイ表情ですなぁ 短編「悪い虫」より)。
乳輪や乳首がぶっくり膨らむちょい垂れ気味な巨乳や、陰唇が淫らに蠢く女性器、顔面アップでの肉厚で艶めかしいリップなど、粘膜描写を中心として各体パーツに淫猥さがあるのも大きなポイント。
 十分にキャッチーな絵柄でありつつ、程良い重みや修飾性の高さを持った絵柄は、美女達では正統派の、美少女達では魅力的なギャップを形成する艶っぽさを生み出しています。どことなく女性作家的なテイストも感じさせ、服部ミツカ先生やReDrop先生などの絵柄に近似した要素を感じさせます。
初単行本ということもあって、多少の絵柄の変遷は認められますが、初期作から完成度の高い絵柄という印象。初期作では絵の不安定感を感じさせるコマが認められることもありますが、大きなマイナス要素になるようなものはありません。

【程良い攻撃性を保つガツガツ系ラブファック】
 ビッチであるか否かはともかくとして、セックスへの積極性が強いヒロイン達であるため、エロシーンへの移行はかなりスムーズであり、濡れ場には十分な分量が配されています。
 「ねい子ちゃん」シリーズ第3話では主人公奪い合いの3Pセックスが描かれますが、その他の作品では1on1の和姦がメインとなっており、エロシチュエーションの多彩さとは無縁であるものの、余計なお膳立てをせずに真っ直ぐな性欲が駆動する感覚は魅力的でもあります。
 エロ展開的にも非常にオーソドックスな作りであり、ヒロイン達が肉棒を愛おしげに口で味わうフェラやパイズリ、もしくはヒロインの性感帯を攻める愛撫を投入する前戯パートを先ずは投入して、彼女達のエロへの興奮や熱中を高めていきます。なお、この前戯パートで口内射精を投入することもありますが、あくまで1回戦の中出しフィニッシュにこだわる作品もちょこちょこ存在。
1f169ffc.jpg ここですっかりエロエロモードに突入したヒロイン達は、お尻をこちらに突き出し、淫蜜したたる秘所を開いて挿入をオネダリすることで抽送パートに突入しており、更なる快楽の強化にメロメロに蕩けていきます。日常パートでは美しさが強調されている表情が、エロシーンではぐしゃぐしゃに乱れるという点もエロティックさの強化に貢献(←参照 彼氏のためにネコ耳コスプレなねい子ちゃん シリーズ第2話「デレデレとろとろラブチュッチュ」より)。
抽送パートでは激しいピストンを行うことでエロの主導権を男性側にも与えており、お互いに腰を打ちつけ合うことで、怒張が膣の最奥をパワフルにノックする様子を台詞回しや透過図・断面図等で強調しているのもポイント。
 ヒロインのモノローグや説明的エロ台詞による“実況”を施すことで、エロの連続性を維持しているのも作画の勢いの良さと噛み合っており、1Pフル~2P見開きでがっつり描き出す中出しフィニッシュまで力走します。なお、このフィニッシュシーンでは子宮内に精液が注ぎ込まれる様子を断面図で頻度高く追加してくるのも特徴でしょう。

 いわゆるビッチものを期待していると多少肩透かしと感じるかもしれませんが、甘ラブ系からちょいインモラル系までそれぞれ完成度が高く、読みやすくかつ抜きやすい1冊という印象。初単行本としては実に上出来だと感じます。
個人的には、主人公専用ビッチなねい子ちゃんの魅力がやはり強固なシリーズ作と、有閑マダム(死語)の誘惑がなんとも淫靡な短編「悪い虫」が特にお気に入りでございます。

睦茸『たぷりこ』

RichOnes.jpg速水螺旋人先生の『大砲とスタンプ』第1巻(講談社)のへたレビューです。非常にきっちりしたお役人体質のマルチナ少尉ですが、巻き込まれる事件はトンデモなものばかりですなぁ。
個人的には、アーネチカ兵長が好きですね、エロいし(単刀直入)。あと、特殊砲台やら装甲列車やら野戦炊事ヘリやらと、メカ描写とその解説にコダワリがあるのもこの作家さんらしいですな。

 さて本日は、睦茸先生の『たぷりこ』(ジーウォーク)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『あまみドコロ』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ダーク成分を効かせた作品を中心としてむちむち巨乳ボディ&ちんまいロリボディの両方が楽しめる1冊となっています。

 収録作は、読み切り短編7作+フルカラー掌編2作。フルカラー掌編(共に4P)を除いて、1作当りのページ数は16~32P(平均25P弱)と幅はありつつ平均すれば中の上クラスのボリューム。
シナリオ的な読み応えや味わい深さは作品によってかなり幅がありますが、いずれにしてもエロのボリューム感はしっかりしていることは共通しています。

【背徳感や倒錯性を持つ作品群ながら様々な方向性】
 コアでの前単行本は激甘なラブエロ系であったのに対し、こちらの出版社では倒錯的なエロシチュエーションや黒い嗜虐性を漂わせる作品なども描いており、同社での前々単行本と同様に作風は様々。
アンソロジーを初出とする作品群であるため、母子相姦やロリエロ等、作品のコンセプトは割合はっきりしているため、良く言えばバラエティ感、悪く言えば雑多さがよりはっきりする収録とも言えるでしょう。
 エロ可愛いママさんが進んで性処理係になってくれる短編「はらつま」の様な作品もありつつ、カラッと明るい作品は少なめであり、どちらかと言えば、ヒロイン達の純粋性に付け込んで彼女達の肢体を弄ぶ嗜虐性を含ませる作品が目立ちます。
e3ada5ed.jpgしかしながら、彼女達を“利用”したことへの責任を男性主人公が果たし、ヒロインと自分自身にとってより良い未来へと歩み出すラストを描くことで、女性達の慈愛や寛容といった善き感情に勝利と祝福を与える短編「おっとり教育」「こいはら」などのラストは大変印象的(←参照 ちょっと頭の弱い、でも優しい女の子 短編「こいはら」より)。
 その一方で、とにかくエロシチュエーションを描くことそのものに注力した作品も多く、生意気な妹ちゃんとのエロ的攻防戦な短編「いもうとのたべかた」や、不埒な盗撮野郎がお嬢様学園に捕縛されて教材として逆レイプされまくりな短編「S系ちゅー」などはその好例。
 特定の方向にシナリオが統一されていることを望む方には不向きではありますが、各作品に置いてコンセプトがはっきりしている分、作劇に安定感があり、またエロの後方支援を果たしているため、抜き物件として楽しむためには加点材料の方が大きいと感じます。

【ロリっ子とママさんが人数的にメイン】
RichOnes2.jpg 作品の方向性が幅広いこともあり、登場するヒロインもペド級に相当するょぅじょさんから、30歳前半程度と思しきママさんまで幅広め(←参照 ロリ姉妹がお風呂場で大変なことに 短編「よいこのおふろ」より)。というか、小~中○生程度のロリっ子達とママさん達が人数としては主力であり、女子高生級のヒロインは1名のみと、年齢分布が高低の両端に分かれた陣容となっていることには要留意。
 もっとも、ママさん達も若々しいというか、むしろ可愛らしい表情付けが為されており、熟女的なキャラ造形とは異なります。よって、後述するボディデザインの違いこそ大きいながらも、可愛らしい女性キャラクターが全作品に登場していると言っても良いでしょう。
ママさん達の非常に優しい性格や、ロリっ子達の無邪気さなど、それらのキャラクターに求められる“美点”を魅力としてしっかりと描きつつ、前述した様に男性達に利用されてしまうものとしても描写することがあります。
 ボディデザインに関しては、真っ平らなお胸で寸胴ボディ、細い手足のロリボディタイプと、肉感豊かな巨~爆乳と安産型ヒップをお持ちのママさんボディに大別させられますが、トランジスタグラマな爆乳ロリ妹なども登場しています。
RichOnes3.jpg肉感を敢えて抑えているロリボディも含め、女性の肢体の柔らかさを描出することに長けた作家さんであり、特におっぱいのマシュマロの如く柔らかい質感の出し方は秀逸(←参照 服の上からでも分かる柔らかさ! 短編「おっとり教育」より)。ちんまいガール達に関しても、ツルツル&一本筋な股間のぷにぷに感等で、局所的な柔らかさを付与しています。
 初出時期が広いこともあって、絵柄に関しては統一感に乏しく、近作と比較すると古い作品は絵の印象が粗く、密度に欠けるのは確か。とは言え、ヒロインのキュートネスを尊重する萌え系寄りの二次元絵柄としての魅力は十分に保たれており、実用面に影響することもあまりないと思われます。

【エロ展開のねちっこさとヒロインの強い性的陶酔】
 エロシチュエーションの組み立てがしっかりしており、統一感を出しながらも次々とプレイを投入していくゴージャス感などもあってか、元より十分なエロシーンにページ数以上の満足感のあるタイプ。
風呂場でロリっ子にいたずらして、徐々にエスカレートしていき、これでもかと言う程ぺろぺろしてから、挿入、果ては2穴挿しまで敢行する短編「よいこのおふろ」や、駄目青年がJC達にオモチャにされてそのち○こを酷使させられる短編「S系ちゅー」などは、共にねっとりした描き方となっており、嗜虐性・被虐性を着実に積み重ねていくスタイル。
 また、近親相姦エロや、相手の優しさに付け込むなど、読み手の背徳感や嗜虐性を刺激することで実用性を高めている作品も多く、男女双方の語り回しによって、それらのダーク成分を高めているのも地味に美点。
RichOnes4.jpg 肉体的・精神的な苦痛や抵抗感を多少の量添加することはあるものの、非常に陶酔感の強いエロ演出を基調としており、ロリっ子もママさんも未知の快楽に表情をすっかり蕩けさせ、潤んで焦点を失った瞳や輪郭を崩した口(はわわ口)はキャラクターに可愛らしさを維持させつつも読み手の独占欲・支配欲を掻き立てます(←参照 短編「S系ちゅー」より)。
ピストン運動の描写においては、透過図の多用に特徴があり、(いわゆる)子宮口のリングと肉棒の接触や、膣口の締めつけ、子宮内への中出しなどを視覚的に表現しています。透過図は多少好みが分かれる要素と思いますが、肢体全体のエロさを主張させつつも、抽送感の強調や粘膜描写の淫猥さの添加を可能としているのは技巧的と評し得ます。
 ヒロイン達の快楽耽溺に絶頂のトドメを指す中出しフィニッシュは、結合部見せ付け構図の大ゴマ~1Pフルで強烈に描写。台詞面で孕ませを意識させるものがしばしば絡むことが多く、数作ではボテ腹エッチが終盤に投入されているのも特徴の一つでしょう。

 絵柄・作風・ヒロイン設定の不揃い感はネックとなる可能性もありますが、抜きツールとしては非常に良好であり、また管理人もそうですが、雑食派の諸兄にはそれぞれのシナリオを楽しめるバラエティ感は魅力となるでしょう。
個人的には、非常にストレートにエロ描写をねちっこく積み重ねた短編「よいこのおふろ」が抜き的に、女の子の純粋性が男性の卑怯な心を浄化し、勇気を抱かせる短編「こいはら」がシナリオ的に、それぞれ一等お気に入り。
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