2011年08月

太平さんせっと『乳感スクイーズ!』

BustFeelsSqueeze.jpgTVアニメ版『異国迷路のクロワーゼ』第9話「秘密」を観ました。なんともいじらしい子供時代のカミーユさんの姿に、図らずも涙腺が緩んでしまいましたよ。一途な恋だけど、悲恋なんですなぁ。
今回は出番が少なめな湯音ちゃんでしたが、カミーユ&アリス姉妹から貰った少女時代に着用していた洋服を着ると、子供っぽい可愛らしさがより目立つのがよろしゅうございましたな。

 さて本日は、太平さんせっと先生の初単行本『乳感スクイーズ!』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。おっぱい星人として発売を楽しみにしていましたが、あのくりから先生もご推薦とは!
抜群の柔らかさを誇る爆乳をお持ちな人外ヒロインとの棚ボタエッチが満喫できる1冊となっています。

BustFeelsSqueeze1.jpg 収録作は、さびれたビジネスホテルで出会った“あかなめ”の妖怪美女さんが主人公(とその垢)を気に入ってしまいには自宅に押し掛け女房な連作「あかなめさん、よおこそ!」シリーズ前後編(←参照 連作後編「あかなめ、部屋によおこそ!」より)、大好きなお姉ちゃんが淫魔に乗っ取られるも、彼女の(性的な意味で)ウィークポイントを知る弟君が大反撃な短編「お姉さんはあなりすと」+描き下ろし後日談3P、および独立した短編7作。
描き下ろし作品を除き、1作・話当りのページ数は12~16P(平均15P強)と控えめな部類であり、単行本としての厚みにもやや欠けてはいます。ただ、おっぱい大フィーチャーのエロ描写に関しては十分な存在感はあり、読後の満腹感もそれなりに保証されていると感じます。

【設定がほぼ全てなお気楽系の快楽全能主義】
 ファンタジー要素こそ保ちながらも、ここ最近の和姦路線へのシフトが著しいコミックアンリアルの傾向を如実に示しており、キルタイム系ではやや珍しいことに凌辱・調教系の作品は皆無。
BustFeelsSqueeze2.jpg サキュバスなどのエロエロな女性キャラクターに押し倒されちゃったり(←参照 淫魔に乗っ取られたお姉ちゃんに 短編「お姉さんはあなりすと」より)、妖しげな魔法薬で少年の性欲が異常亢進してしまってエロに突入したりと(短編「おくすりでおみとおし!」)、多少強制的なエロ導入もありますが、それらはせいぜいトラブル程度の扱いとなっています。
押しかけ展開も含め、登場人物達がパワフルなエロ欲求に衝き動かされてがっつりセックスに励むという形式になっており、快楽至上主義であっけらかんと貫き通す分、シナリオは短めで、かつこれといって面白みを感じないタイプ。
 また、恋愛感情の描出にも乏しく、ラブラブHの甘さをお求めな方には物足りなさを感じる和姦描写でありますが、とかく男女双方が性的快楽を満喫しているという描き方が魅力であり、エロメインでありつつ快活な雰囲気を呼び込めている要因でしょう。
 シナリオそのものにさしたる多様性を感じないのですが、そこは標準搭載するファンタジー要素を生かして人外キャラに魔法薬、憑依や擬人化(ただし野郎も含む)といった便利ツールとしてそれぞれの作品中に登場させることで各作品のコンセプトをはっきりさせているのは○。
シナリオ重視派にとっては、単行本単位では飽きの来る構築ですが、「シナリオは軽くていいからエロ特化でお願いしたい」という諸氏には実に好適な作品構築とも言えるでしょう。

【ツヤツヤな肌に包まれたマシュマロ爆乳】
 相手が怪しげなマイクの妖精(マッチョ)となる普通の女子高生キャラが短編「あしたからおーけー!」といった作品もありますが、その他の作品では乳牛美女さんやサキュバス、花の妖精といった人外キャラ、シスターさんや黒魔術を扱う女子高生(魔女コスチューム)などのファンタジー系ヒロインが登場。
 キルタイム系といえば、主流の一つである戦闘ヒロイン凌辱エロとの相性が良い、気が強くて腕も立つ凛々しい戦闘美少女というキャラ造形が王道ですが、そういった設定のヒロインは皆無であり、陽気な性格のエロエロガールズが勢揃い。
男性とのセックスを熱望して主人公を押し倒してくれるサキュバスさんや、生搾りサービスとして各種エロサービスをしてくれる乳牛娘、主人公への一途な恋心で女性の姿に変身して一夜の逢瀬を思い出にする月下美人の花の精といった人外キャラクターの設定を生かした展開やキャラクターの魅力は今単行本の大きなアドバンテージの一つでしょう。
0b9b8b20.jpg 表紙絵で強く主張している通りに、等身高めのスレンダーボディに組み合わされる巨乳・爆乳はそのすべすべとした肌触りやマシュマロの如くふにふにと柔らかい揉み心地といった質感を充填したスライム乳であり、各種の行為に応じて適度にのしっと重量感を感じさせつつ柔軟に変形する様によっておっぱい星人諸兄のハートをキャッチ(←参照 乳牛さんの搾乳サービス 短編「MILKING★EVERYDAY」より)。
この柔らかい乳房の上には、大き過ぎず小さ過ぎず、しっかりとその存在を自己主張する乳首・乳輪をいただいており、乳描写のバランス感覚の良さは秀逸。また、後述する通り、必ずしも巨乳描写一転突破ではなく、これまたもっちりとしたヒップを構図によって強調したりと、各体パーツの量感をそれぞれ重視しています。
 初単行本であり、初出時期にもそれなりの幅が認められるものの、モダンなキャッチーネスを誇り、デジタル作画としての修飾性の細やかさなどを美点とするアニメ/エロゲー絵柄は単行本を通して概ね安定。作画としての濃さや勢いにはやや欠けるタイプではありますが、訴求層はかなり広いタイプと言えるでしょう。

【肉感豊かな肢体の存在感を武器とするパワフルファック】
 上述した通りにストーリー描写は最低限に抑えられており、各作品のページ数があまり多いとは言えないにも関わらず、エロシーンで作品の大半を形作るため、抜きツールとしての満足感は十分に高め。
 また、やや早漏展開な印象につながる要因でもあるのですが、ご奉仕プレイ→アナルセックス→前穴セックスや、ご奉仕プレイ→前穴セックスで中出し連発といった、複数のプレイを投入した上での多回戦エッチを描いているため、そのドライブ感で読み手をグイグイと牽引し、快楽曲線の盛り上げに切れ目を作らないのも質的なボリューム感の増強に寄与しています。
必ず投入するわけではないものの、単行本タイトルが“乳の間で搾り取る”ことに由来することか分かる通りにパイズリご奉仕の登場頻度が高めであり、まずは乳の間や顔面に白濁液を放出。おっぱいを使用せずにフェラチオ描写のみで前戯パートを構成することもありますが、アカナメさんの長い舌によるねっとりとした口淫や歌の特訓としたディープスロート等、ここでも女性キャラの設定を生かしたプレイを絡めています。
 ヒロイン自らが淫蜜に濡れた秘所をぱっくり開いて抽送パートに誘えば、激しく動かされるたっぷりヒップの肉感を強調させつつガツガツとピストンを繰り出しており、1Pフルでの中出しフィニッシュまで射精を複数回織り込みつつパワフルに疾走しています。搾乳やら牛乳浣腸やら異物挿入やらと、ピストン運動に絡むプレイがある程度多彩なのもファンタジー系らしい点。
894ef9e8.jpg やや小ゴマ~中ゴマを詰め過ぎて、ゴチャッとしあ印象もありますが、ここぞでの大ゴマのインパクトは生きています。また、この画面構成に加え、卑語・猥語も十分量練り込んだ説明的エロ台詞を大量にヒロインに語らせることで演出面での飽和感を生み出しているのは、キルタイム系のエロ描写らしさを感じるところ(←参照 パイズリを実況なエロ台詞 短編「おさかんなネコさん」より)。
もっとも、これらの演出面はあくまで肢体の存在感を補助するものであり、ツヤツヤな表面とモチモチとした肉感を誇る乳・尻・太股、鏡面使用の股間等のストレートなエロさで勝負しているスタイルと感じます。

柔らかく、かつずっしりとした質感を誇る巨乳が真に眼福でありますし、そこだけに限定することなくパワフルファックを繰り広げているのが抜きツールとしての有用性を高め、かつ訴求層を広げています。
個人的には、人外爆乳美少女好きにとっての王道、乳牛娘さんからミルク直吸い・直出しな短編「MILKING★EVERYDAY」と、ふわゆるな性格と方言も可愛らしいアカナメ妖怪お姉さんがとってもエロ可愛い連作がキャラ的にも抜き的にもお気に入りでございます。

神保ひとで『エローワーク』

EroWork.jpgはっとりみつる先生の『さんかれあ』第4巻(講談社)を読みました。礼弥の継母でもある、褐色肌のエロイ人妻・・・堪りませんなぁ!(本筋とあまり関係のないポイント)。
徐々に抑え切れなくなってきたゾンビとしての“本能”が礼弥を苦しめていますが、最悪のタイミングでその本能が再び目覚めてしまいましたなぁ。ゾンビを描く上では重要な、死という自然の摂理を越えたことの重い代償と言えましょう。

 さて本日は、神保ひとで先生の『エローワーク』(ジーウォーク)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『家族でイこうよ!』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
タイトル通りに様々な職場で頑張るお姉さんとの棚ボタ系エロ展開が楽しめる作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は8~26P(平均20P弱)と変動はありますが、平均的には標準を多少下回る程度のボリューム。
題材の関係もあってストーリー面での読み応えはあまりなく、エロの量的満足感を追求した抜きツールとして構築されているという印象です。

【やや強引にエロへと雪崩れ込むイージー展開】
 様々なタイプの勤労美女とのエッチを楽しむことになる状況を、どちらかと言えば軽い雰囲気のコメディ仕立てで描くタイプであり、棚ボタ的な幸福感やエロへと至るドタバタ感を味わうことができるのが魅力。
ただし、テンションの高い快活なラブコメディを期待するのはやや避けるべきであり、特に男女の甘いラブラブ感をお求めな方には不向き。
EroWork1.jpg セクハラ攻撃を起点としたり、AVに女優さんと勘違いされて無理矢理出演するハメになったり、オナニーを覗いたり覗かれたりでエロへと投入したりと(←参照 アイドル達の楽屋でのエロバトル勃発 短編「絶対に覗いてはいけない控え室」より)、エロシーンへの導入は比較的強引に雪崩れ込ませる形式を主にチョイスしています。
よってレイプ的な展開になったり、不倫エッチが描かれたりするのですが、シナリオ分量が短く、かつ軽めの作劇であるため、話として暗い方面に沈み込むことはなく、ヒロイン陣が不幸の泥沼に落ちるようなことはありません。
バットエンド的なラストに関しても、ヒロイン側の性欲が開花してすっかりエロエロになってしまう程度であり、悪いことをした男性に罰が下されたり、ギャフンオチでまとめたりと、各作品の終幕までお気楽さを保っています。
 繊細な感情描写や展開の技巧とは無縁であり、シナリオ重視派には厳しいものはあるでしょうが、働くお姉さんの痴態をたっぷりお届けするということに特化しており、抜きツールとしての作劇という側面で程良くまとまっているという印象です。

【スレンダー巨乳タイプの働くお姉さん達】
設定年齢によって特段の描き分けをしているわけではありませんが、各作品の働くお姉さん達はハイティーン~30歳前後(推定)の年齢層で、20歳前後~20代半ば程度の美人さんが人数的には中核。
EroWork2.jpg姉弟相姦エロである短編「誘惑ねえさん」のみ、職業が関係しないヒロイン設定ですが、その他の作品ではウェイトレスさんや、アイドル、キャリアウーマン、女性声優といった定番どころから(←参照 短編「その時ファミレスが動いた」より)、整体師や闘牛の勢子などの少々マニアックな業種まで様々にお取り揃え。
 なお、働くお姉さんキャラと切っても切れない関係にある衣装面ですが、ウェイトレスさんの制服や、勢子の法被+胸サラシなど個性を発揮しているケースもしっかりある一方で、保母さんやAV女優さん(ただし勘違い)など、衣装に関して明確な定型のない職業もちょこちょこ登場しているため、視覚的な分かり易さや華やかさはやや弱めとなっています。
加えて、割合に徐々に衣装を脱がせて、少なくともエロ展開終盤には全裸エッチになるケースが多く、この点でも衣装面をあまり重視しない傾向を示していると言えるでしょう。なお、美人さんなヒロインに対して、割合に劇画チックなおっさんキャラを登場させて美醜の対比させることがあるため、苦手な方は要留意。
EroWork3.jpg とは言え、そのおかげでスレンダー巨乳なヒロイン陣の女体をたっぷりと拝めるようになっており、その重量感と質感でぽよんと垂れ気味な柔らか巨乳が最大のセックスアピール(←参照 整体師さん奮闘中 短編「葉月さん揉んだり蹴ったり」より)。ロリ系キャラも描ける作家さんなのですが、ほっそりとした四肢や意外に肉付きが弱めなお尻などはそれらのタイプに近似する造形要素。
 最先端とは言い難いものの、訴求層が広めの二次元絵柄は単行本を通して安定しており、表紙絵ともほぼ完全互換。やや無理にキャッチーネスや濃いめの官能性などを添加している分、多少クドさやアクも感じる絵柄ではあります。

【攻撃的&嗜虐的なエロ演出を基調とする濡れ場】
 各作品のページ数の都合上、エロシーンの分量にも多少の変動がありますが、上述した様に濡れ場へ向かってまっしぐらな作品構築である分、エロシーンの占有率の高い抜きツールとなっています。
勢子さんが大好きな牛とラブラブ獣姦というトンデモネタが飛んでくる短編「勢子ぬ春」といった作品もありますが、基本的には男女いずれかが性行為のアドバンテージを取り、片方はされるがままに快楽に溺れていくというオーソドックスな展開が基本。
もっとも、綺麗なお姉さんがエッチなトラブルに巻き込まれてしまうという展開が多いため、主導権を握るのは専ら男性側であり、前述した通りに場合によっては凌辱チックな展開となるケースもあることには要留意。その場合には、男性2人を登場させて二穴挿しを描き、アナルセックス等を絡めてきます。
EroWork4.jpg加えて、和姦・強姦を問わずに、割合に嗜虐的な雰囲気を醸し出すスタイルの作家さんであり、強烈な快楽に濁音混じりで乱れたエロ台詞を連呼し、焦点を失った瞳から涙を流す表情付けを行うというエロ演出を特徴としています(←参照 短編「誘惑ねえさん」より)。加えて、結合部からたっぷり漏れ出す愛液等の液汁描写や、柔らか巨乳の揺れ弾む描写といった王道的な演出も完備。
 構図に関してやや単調さを感じないわけではなく、シンプルに大ゴマとコマぶち抜き絵を連発する画面構成ではありますが、結合部見せ付け構図も含めてストレートな淫猥さで力押ししているのは長所でもあるでしょう。
 射精シーン自体は1回のみというケースもありますが、女性側の絶頂を含めればエロの山場を複数設けており、押し広げられた前穴and/orアナルの中に白濁液を注ぎ込むフィニッシュシーンを大ゴマでお届け。その後、絶頂の余韻にひくつく秘所をアップ構図で描写して追い打ちをかけているのも特徴です。

やや物足りなさはありますが、コンセプトには忠実で、かつ十分に攻撃的なエロ演出もあって抜きツールとしては相応に有用という印象です。
個人的には、整体師さんが経営のためにも大奮発サービスな短編「葉月さん揉んだり蹴ったり」が一等お気に入りでございます。

にくきうー『敏感少女 まじかるぽるて』

MagicalPonite.jpgTVアニメ『花咲くいろは』第21話「蘇る、死ね」を観ました。素敵なエニシングこと、若旦那の結婚はまぁ、どうでも良いですが、もしかして女将、旅館を畳むのではと心配になります。
あと、風呂場で修羅場と、なんぞ語呂のいい事態になっていますが、民子の暴走する想いは一体どうなるのでしょうかねぇ。あと、次郎丸のせいで、なこちが妊娠しちゃう!!

 さて本日は、にくきうー先生の『敏感少女 まじかるぽるて』(オークス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『たまたま』上巻(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ちんまい女の子達が賑やかに動き回るドタバタ系ファンタジーの勢いが魅力な1冊となっています。

MagicalPonite1.jpg 収録作は、華陵学園の特別女子寮を舞台に、呪いで不老不死となった魔女の女の子・のぞみと、彼女と因縁浅からぬ別の魔法少女な転校生・ぽるての愛と友情の物語なタイトル長編「敏感少女 まじかるぽにて」全9話(←参照 喧嘩もしつつ仲良しに 長編第4話より)+のぞみちゃんが呪われた所以を描く過去エピソードの番外編。
なお、本作は、前単行本の長編「たまたま オルゴンエナジーの逆襲」や、今回は名脇役に徹するオネメドさんの同じ舞台での活躍を描く『はだかんぼパラダイス』(同社刊)に収録された中編「はだかんぼパラダイス」と関連があり、既刊を読んでおいた方が面白みは格段に増します。
 1話当りのページ数は8~24P(平均18P強)と標準をやや下回る程度のボリューム。長編作として相応に読み応えがある構築ですが、それよりも話回しの勢いに重きを置いてグイグイと読みを牽引するスタイルと言えます。

【怒涛の展開でお届けなドタバタ&ハートウォームストーリー】
 一応、今回以前の話である中編「はだかんぼパラダイス」とのストーリー性の連結はあまり強くなく、オネメドさんや他の女の子達は脇役に徹し、呪いを背負って生きる魔法少女・のぞみと華陵学園に転校してきた魔法少女・ぽるてとの友情モノ物語がストーリーの基盤。
不老不死である故に“大人”になれないのぞみの孤独が、同じ魔法少女であるぽるてとの友情を深めていく中で解消し、様々な困難や敵を打ち倒して幸福な未来へと新たに歩み出していくことになる展開は、なかなかに心地よく、同時に微笑ましさがあります。
 もっとも、長編ファンタジーとしてのドラマ性を綿密に組み立てているという印象は希薄であり、衝撃の事実や結構深刻な悲劇がさらっと描かれてかつさらっと解決されたり、唐突にバトル展開に突入したり、新キャラがボンボン追加投入されたりと、怒涛の展開が生み出すハチャメチャ感こそが真骨頂。
 ただし、このドタバタ感MAXな展開でありつつ、全体のストーリーの軸がほとんどブレることなく、ヒロインの過去の因縁を明らかにし、それを解決するためにオネメドさんも含めた登場人物達が奮闘していくという流れに停滞感がないのは、意外なまでにきっちり詰まった作劇という印象。
cd94c0b5.jpg加えて、バトル展開や相次ぐ“事実”の受け止めなどを乗り越え、上述した様に苦しんでいたヒロインが苦難から救済され、登場人物皆がニコニコと笑顔で迎えるラストは非常にハートウォームであり、少女達の幸福を望むというシンプルな善性がよく出た描き方になっています(←参照 笑顔の大団円 長編第9話より)。
 シナリオパートのコマ割りを細かくしてまでも、色々な要素や展開を詰め込んだ作劇であり、上述したハチャメチャ感もあって、決して滑らかな読書感があるわけではないですが、話全体の賑やかさを楽しむのが正しい読み方かなと個人的には考えます。

【ほっそりボディの高齢ロリっ子達】
 華陵学園初等部を舞台とすることもあり、ギリ二桁クラスと思しき女の子達もちょこちょこ登場していますが、不老不死であったり学園に潜入するために変身したりで、年齢的にはかなり上ながらも見た目はそれらのロリっ子と同じというタイプのキャラクターが多め。
 一応、話のメインとなるのぞみちゃんとぽるてちゃんですが、1話のみ登場のエロ要員を含めたサブキャラが多数登場して、エロシーンにも彼女達が投入されるため、特に後半でその存在感が多少低下してしまうのは勿体ない点。
 なお、我らがオネメドさんは、女の子達を守るために奮闘することもあって、局面によっては重要な役割を果たすのですが、今回はち○こを有するエロ要員という印象が強めとなっています。
MagicalPonite3.jpg 年長組も含め、物理的にちんまいロリっ子達のボディデザインは、肉付きの弱いほっそりとしたスレンダーボディを強調させつつ、ふにゅふにゅの柔らか巨乳を持っている娘さんから、つるぺたお胸の子まで幅がありますが、どちらかと言えば後者がメイン(←参照 オネメドさんの神速脱衣 長編第7話より)。
 このスレンダーボディは、幼年向け漫画の絵柄を想起させる程、デフォルメをかなり効かせた上で萌えっぽさを充填させた独特の絵柄で描かれており、絵柄と肢体造形のコンビネーションに一種のピーキーさを感じさせますが、むしろそこが魅力。
更にデフォルメを強めた絵柄でのミニキャラをちょこちょこ描いて、女の子達が賑やかに動き回る姿を可愛らしく描いていますが、単行本通して地の絵柄は安定しており、表紙絵ともほぼ完全互換となっています。

【キュートな絵柄でえげつないエロというストロングスタイル】
 個々のエピソードにページ数の幅がある分、エロシーンの尺も長短の幅があり、十分なボリュームのある回もあれば多少もの足りなさを感じる回もありますが、平均すれば標準並みの分量はあり、ロリエロ漫画として十分に有用な抜き物件。
 キャラクターの多さがそのままエロの多彩さにつながっていますが、ち○こが必要な際に召喚されるオネメドさんを大活躍させつつ、多人数Hや百合セックス、触手エロ、女の子側が主導権を握る逆レイプ等、エロシチュエーションもそれなりに豊富なのも、作品の賑やかさの増強に貢献しています。
 この作家さんのエロ作画において特筆すべきは、女性器描写に関する質的・量的な特化であり、鏡面仕様なぷにぷにな股間に走る一本スジを丹念に愛撫する様をアップ構図のコマで描き出した上で、多い時には数ページに渡って執拗に描き出すスタイルは、良くも悪くも強烈かつ圧巻。
抽送パートに移行してからも、剛直に押し開かれる小さな秘所を前面に押し出した構図を多用し、子宮口までまる見えの状態で淫洞の中を丹念に描写しており、可愛らしい絵柄でえげつないエロ作画という王道なスタイルに忠実すぎる程忠実なタイプ。
0f9812d8.jpg 性的快楽にメロメロになる女の子達は、やや垂れ流し気味でリズムが悪いとは言え、説明的エロ台詞をたっぷりと囀っており、作画と併せて量的飽和感で力押しするエロ演出(←参照 長編第6話より)。場合によっては、吹き出しを取っ払って背景に文字情報を大量配置するなど、絵と演出の有機的な結合というエロ漫画ジャンルで重視される要素を無視するレベルでの人工的な印象を有しているのは、好みこそ分かれるでしょうが、間違いなくユニークな魅力。
液汁描写の豊潤さも特徴であり、共に粘度が低そうな精液や愛液がロリータボディの内外を濡らす様をフェラからの顔面ぶっかけや、結合部から噴水の如く淫液が飛び散る中出しフィニッシュなどと絡めています。

 作劇・作画共に結構個性的であり、ご嗜好によっては苦手と感じる方もおられると思いますが、このオリジナリティーは是非大切にして頂きたい作家さんであり、とかく勢いで読ませる点での魅力を評価したいところ。
この作品ともリンクしている長編「たまたま オルゴンエナジーの逆襲」の下巻が10月に発売されるそうで、そちらも楽しみですな。

拙著同人誌に関してのご報告

どうも、当ブログ管理人のへどばんです。相変わらず新刊レビューが遅れ気味になっておりまして、申し訳ありません。
今回の雑記では、拙著「EroManga Lovers」シリーズに関していくつかご報告させて頂きます。

まず、書店委託等での在庫状況ですが、Vol.1(第3版)・Vol.2共に会場頒布に引き続いて好評頂きまして、だいぶ少なくなっております。
コミックZIN様:EroManga Lovers Vol.1・Vol.2共に完売

ダイトアイテム様:EroManga Lovers Vol.1完売、Vol.2は在庫あり(2011年8月28日現在)

なお、先日告知しました通り、コミックトレジャー18でもEroManga LoversシリーズVol.1・Vol.2の委託をフラクタル次元さんに受けて頂いております
大阪近郊の方は、そちらの会場での入手もご検討下さい。第3版のVol.1は手持ちの在庫全てを大阪の会場に送りましたが、十数部しかありません。

次に、「EroManga Lovers Vol.2」の告知の際にお約束しました通り、1冊につき200円を私費と併せまして以下の様に寄付させて頂きました。
実在児童の人権擁護基金様:5万円 (参照:同基金による寄付の公表希望者
日本コンテンツ文化研究会:4万円 (参照:払込書のコピー
・日本赤十字(東日本大震災義捐金):4万円 (予定)→3万5千円(参照:払込書のコピー

東日本大震災義捐金に関して“予定”となっておりますが、これはコミックトレジャーでの委託分や書店委託分の状況を確認してから決定するためです。寄付後に、速やかに当記事でご報告致します。
なお、拙著とは直接関係ないですが、「マンガ論争4」の編著者である永山薫氏のご厚意により、同誌に寄稿した僕の原稿料全額を東日本大震災義捐金に回して頂きました。
実在児童の人権擁護基金様のみ、金額がちょっと多いですが、これは同基金が被災した児童への援助活動にも尽力されていることを評価してのことです。
(9月30日追記:遅くなりましたが、日本赤十字社東日本大震災義捐金に上記金額を寄付しました。台風に伴う荒天でコミックトレジャーの参加者が少なく、売上冊数が予定を下回ったため、予定金額より低くなってしまいました。また、荒天にも関わらず、会場でお求め頂いた方へ改めて感謝申し上げます)

震災復興も、表現規制への反対も、いずれも険しい道ではございますが、個々人が出来る事を主体的に行い、それを継続させていくが必要であると考えております。寄付だけでなく、管理人が出来ることを今後も考えて参ります。
また、拙著がご好評頂き、このように寄付を出来ますのも、同人誌をお求めいただいた読者諸氏のエロ漫画愛のおかげであると思っています。
サークル代表として、また一人のエロ漫画好きとして、重ねて御礼を申し上げます。

評論サークル“New Wave Of Japanese EroManga Critique”代表
へどばん拝

そよき『ぢゅぶぢゅぶないる』

JuvJuvenile.jpg阿仁谷ユウジ先生の『テンペスト』第1巻(講談社)を読みました。男性が消滅し、女性だけで子孫が残せるようになった世界が描かれていますが、もちろん有性動物として偏った状態に歪みがあるわけで・・・。
対象不在故に吹き荒れる男性へのフォビアや蔑視もまた存在していますが、それが唯一の男性である主人公と、新たに生み出される男性の存在によってどう変化するかが興味深いところです。

さて本日は、そよき先生の『ぢゅぶぢゅぶないる』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『エロキング』(エンジェル出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
もちもち肉感ボディの美女・美少女と繰り広げる甘く優しい青春ラスストーリーを味わえる作品集となっています。

収録作はいずれも読み切り形式の短編・掌編で計10作。フルカラー掌編である「ぢゅぶないる?」(4P)を除き、1作当りのページ数は18~26P(平均21P弱)と多少幅はありつつ標準的なボリュームで推移。
さらっと読み進められるタイプですが、じわじわと話としての旨味や滋味が沁み出るタイプであり、十分にパワフルなエロ描写と併せてしっかりとした読み応えのある1冊に仕上がっています。

【繊細な中に十分な甘さを沁み込ませた青春ラブストーリー】
 前単行本では登場人物の苦しい感情を練り込んだシリアスなストーリーもありましたが、今単行本では掲載誌の関係もあって、恋の甘さや幸福感を十分に練り込んだ作品でほぼ統一されています。
作品全体を包み込む柔和さに特徴のある作劇スタイルですが、それが単なるシナリオの調節ではなく、シナリオそのものの魅力となっており、例えばいかにも棚ボタ的な展開を冒頭で示す短編「スイート+スイートホーム」などにしても、恋に至る登場人物達の心情をちゃんと描き出すことで作中の恋路を軽くし過ぎないのが◎。
 その一方で、大上段に構えたり、重厚長大なドラマ性を形成したりするわけでなく、日常の中で若者達の恋愛感情とその祝福に等身大のドラマ性を付与しており、話の骨子単体こそこじんまりとしつつも味わいの深さを感じさせます。
 ページ数の関係上、せっかくの面白い三角関係にもう一押しが欲しかった短編「三角関係の顛末」の様にやや描写不足を感じたり、お気楽テイストが強過ぎて多少空回りしていたりするケースもありますが、それでもシナリオの魅力が減じないのは心情描写の秀逸さ故。
765e3f91.jpg 決して多くを語るわけではないながらも、要所で読み手の心に鮮烈な印象を与える叙情的なシーンが作品を端様なものにしない強みであり、若者たちが恋や性の中で味わうささやかな喜びを噛みしめさせる笑顔の描写は特にこの作家さんの得意とするところと言えましょう(←参照 短編「三角関係の顛末」より)。
作品のラストも、これといって“仕掛け”を用意するわけではないものの、登場人物達の幸福を再認識させる“追撃”を的確に果たしており、心地よい読後感を形成しているのも嬉しいところ。

【もちもちとした質感が魅力のグラマラス美女・美少女】
 ママさんや女性教師といった年増美人さん達や、女子大生級と思しき綺麗なお姉さんキャラを少数配置しつつ、年齢層としてはミドル~ハイティーン級の思春期後期な美少女さん達が主軸。
JuvJuvenile2.jpg ことさらに明確なキャラ属性を付与したタイプではなく、上述した穏やかな日常劇に見合った普通の少年少女として描かれる傾向にありますが、彼女達の喜怒哀楽の感情描写が魅力であることは揺らいでおらず(←参照 上のコマもいいですが、下のコマでの狼狽っぷりもニヤニヤ 短編「はじめてのお泊り」より)、それぞれの性格に応じた照れや笑顔を見せてくれます。
 なお、一種女性向け作品的な繊細さを感じさせる作風によくマッチする絵柄は、華奢な描線でありつつ、きっちり整理することなく適度に荒れたまとめ方をしており、これをラフさとしてネガティブに捉えても致し方ない面もありますが、そこらの“揺らぎ”が心情描写と一致を魅せることはポイントの一つ。
もっとも、初出時期が広いのか、作品によって絵柄から受ける印象はある程度異なり、特に初期作ではその描線の自由闊達さがラフさの側面で目立っていることもあって統一感には欠ける印象。とは言え、CG彩色をしつつも、絵柄の地をマスキングしなかった表紙絵は購入判断には非常に有益と言え、ジャケ買いに問題はありません。
JuvJuvenile3.jpg 絵柄的に色気優先というわけではなく、素朴な可愛らしさを引き出すタイプと言えますが、そこは柔肌のツヤツヤ感とボリューミィなバスト&ヒップの存在感とによってヒロインの肢体に対する性的欲望をよく喚起しており、概ね巨乳キャラメインのヒロイン陣となっています(←参照 夢の母娘丼 短編「スイート+スイートホーム」より)。
かなり意識的にキャラクターデザインを組み立てているのか、肢体のグラマラスさはエロシーンを中心に目立っており、柔肉が詰まってぱっつんぱっつんな胸やお尻が描かれています。絵柄的にはもうちょっとスレンダー指向でもいいかなと思いますが、これはこれで良いギャップと言うのが個人的な印象。

【ふわっとした絵柄で意外にえげつないエロ描写】
 個々の作品のページ数に比例して、エロシーンの尺にも多少の幅はありますが、前戯・抽送の両パートに抜き所を設ける複数ラウンド性のエロ展開を十分な分量で提供する優良抜きツール。
 ラブラブHを主体とするため、行為自体にそこまで多彩さはありませんが、キャラクターの関係性の変化をエロの趣向に直結させ、うはうはな母娘丼や女性教師によるちょっと被虐的な弄られ模様、天然お姉ちゃんのほわほわ逆レイプ等々、ある程度雰囲気に変化を付けています。
とは言え、彼らの行為を駆動するものはあくまで恋愛感情であり、前戯にしてもピストン運動にしても相手を感じさせ、自分も感じようとする中で共に性的快楽を高め、フィニッシュシーンにおいてそれらを同期させるという王道的な組み立てをしています。
JuvJuvenile4.jpg 上述した作画の適度な“荒れ”はエロシーンにおいて、比較的強度の高いエロ演出を受け入れる余裕を生んでいる面でも評価が可能で、性的快楽に乱れる表情や、悶え動く肢体、あちこちから漏れ出す液汁の描写といった演出を織り交ぜて読み手の性欲中枢への刺激を絶やすこと無くエロシーンを進行させています(←参照 演出的にも静と動の対比な平行コマ 短編「ありがとうの部屋」より)。
この演出面における一定の濃さに加え、意外に結合部見せ付け構図を多用する、いい意味での“えげつなさ”があり、ふわっと柔らかな絵柄とのギャップを魅力ともしています。
 ぐちゅぐちゅと言う抽送音を奏で、愛液を泡立たせるパワフルなピストン運動は、大ゴマ~2P見開きで中出しの勢いに性的絶頂を誘発されるヒロイン達の痴態を描いており、前戯パートでの口内射精等と含めて良い抜き所として機能しています。

シナリオの調節の良さとエロの適度なアグレッシブさ、その両面と密接に関連する絵柄と、各要素がしっかりとバランスの取れた巧さを示しています。一般進出もされていますが、このまま黄色い楕円マークの業界でも活躍して頂きたい所存。
個人的には、非常に小さなスケールでのドラマを鮮烈に描きだしつつ、エロも強烈にメロメロ感を打ち出した短編「ありがとうの部屋」が最愛でございます。
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