2011年05月

白ぅ~凪ぃ『まるちぷるフラワーズ』

MultipleFlowers.jpgPEACH-PIT先生の『ローゼンメイデン』第5巻(集英社)を読みました。結構話が複雑になってきているので、第28話でみっちゃんさんがまとめてくれた模式図はなかなか有難かったですね。
翠星石の持つ優しさであり、ある意味での甘さは彼女の本質的な魅力ではあるのですが、雪華綺晶という人形としての異端としての存在が迫る中で、それがどう作用するかというのは一つ興味深い点。

さて本日は、白ぅ~凪ぃ先生の『まるちぷるフラワーズ』(コアマガジン)のへたレビューです。また、何とも難読なPNでございますな。
多種多様なヒロインがドタバタと賑やかに繰り広げるハーレム系ストレンジラブが楽しめる作品集となっています。

MultipleFlowers1.jpg 収録作は、4つの人格を持つ妹さんと禁断の恋愛関係を待ち受ける波乱万丈模様なタイトル長編「まるちぷるフラワーズ」全7話(←参照 1つの体に4つの人格な妹さん 同長編第2話より)、および読み切り短編2作。
フルカラー作品である長編第1話(8P)を除き、1話・作当りのページ数は20~28P(平均24P弱)としっかりとしたボリューム感があります。どちらかと言えばエロのこってり感が重視された構成という印象で、抜きツールとして満足感の高い1冊と言えます。

【勢いよく話を回すドタバタ系ラブストーリー】
 長編作・短編2作共に、ドタバタラブコメディを基調としつつ、シリアス展開を適量絡めることで話を締めるというバランス感覚の良い作劇スタイルとなっています。
 長編作では4重人格という妹さんとラブラブ状態になりながら、その禁断の近親愛に生徒会長のお嬢様や、その従僕であるメイドさん、果てはエロエロ保険医さんなどが対抗馬として登場することで、ドタバタ模様を形成しつつ兄妹の関係性に“危機”を演出していきます。
MultipleFlowers2.jpg多人数ヒロイン制の長編として構築は適切に行われており、順番に主人公を積極的に求めるサブヒロインを投入してドタバタ模様を構成すると共に、受動的な幸福感を高めることでハーレムエンドへの布石をしっかりと準備しています(←参照 お嬢様のために奮闘しつつ、自分も主人公のことが大好きなメイドさん 長編第4話より)。
 かように様々な“妨害”を受けることになる兄妹関係ですが、終盤において妹さんとの関係を維持することを選択し、それを周りの人物にも受け入れさせることで全ヒロインとのハッピーエンドに至るという、見事なまでのご都合主義展開もいっそ爽快と言えましょう。
 活き活きとしたヒロイン達が沢山いる賑やかさは大変魅力的ですが、悪く言えばドタバタしている“だけ”という印象もかなりあり、忙しすぎる展開の不調法さがキャラクターや王道的なシナリオの魅力をかなり減じてしまっているのは小さくない減点材料。
 フルカラー掌編から長編化へ移行したというかなり厳しい状況を考慮すると、作家さん個人の責とするのは酷と思いますが、展開がやや空回りしているのは短編2本に関しても同様であり、もうちょっと据わりの良さが欲しいところ。

【多彩なヒロイン造形が魅力の一つ】
 長編作のミドルティーン級の妹さんは4つの人格それぞれに性格が異なり、しかも体型まで変化するという設定から1人で実質4人ヒロインであり、そこにふわゆる天然娘な生徒会長さんやそのメイドさん、痴女な保険医さんが絡んできます。
6a425c7d.jpg 短編「コトの初めの傾斜角!」はこれまたふわゆる系のメガネお姉さんの一人ヒロイン制ですが、短編「ももいろガーディアン」は勇者の末裔と魔王の守護者という設定の美少女コンビが登場するダブルヒロイン制であり(←参照 同短編より)、ヒロインの頭数によるゴージャス感があるのは今単行本の特長。
 ちんまい子供ボディから大人びた成熟エロボディまで変形が可能な長編作の妹さんに加え、かなりロリ色の強いぺたんこお胸なミニマムボディの持ち主から、すらりと伸びる体幹のひたすら柔らかい質感を強調した爆乳を備えるヒロインまで、体型設定も様々。
 体型こそ様々でありながら、ツヤツヤのお肌に包まれた乳尻など各体パーツの柔らかさが特に重視されている感が共通してあり、行為に合わせて柔軟に変形する女体が持つ煽情性は非常にストレートかつ濃厚。
絵柄そのものには、これといった特殊性はなく、モダンかつキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄として標準的と思うものの、デジタル作画の特性を生かした修飾性の高さは近年流行りの手法であり、艶っぽさと華やかさを両立させる絵柄です。
また、単行本通して表紙絵とほぼ完全互換のクオリティで作画が安定していることも安心材料となっています。

【十分な長尺を濃厚なエロ演出と攻撃的なエロ作画で充填】
 個々のエピソードに十分なボリュームがあり、かつエロへの進展が良くも悪くもスピーディであるため、濡れ場は十分に長尺。また、ヒロインを多数投入することによる視覚的な差異が効いている分、単行本通して飽きが来ないのも嬉しい点。
 ヒロイン陣の処女率が高いこと、および複数人エッチが多いという特色がありますが、性行為自体には特殊な行為を投入せず、パイズリ多めの前戯パートとガツガツとした前穴ファックというスタンダードな構成で複数ラウンド制を取っており、逆に言えば読み手を選ばずに実用性の高さを受容させやすいタイプ。
MultipleFlowers4.jpg 上述した通りに、女体の柔らかい質感を煽情性構築の主たる武器としていますが、エロシーンにおいてはそこに白濁液ぶっかけ等による豊潤な液汁の描写を女体描写に添加し、そもそも修飾性の強い絵柄の美点を生かした視覚的な密度の高さを形成しています(←参照 このむちむちボディと濡れ濡れ感のコンビネーションのえろいこと 長編第5話より)。
 シナリオパートにおいては詰め過ぎ感の強さがネガティブに映った小~中ゴマでぎっちり埋める画面構成は、エロシーンにおいては濃密感の形成に貢献しており、要所でコマぶち抜きの構図を取ることで、相応に躍動感を保守しているのは高く評価したいところです。
 デッサンが怪しくなっているコマが無いわけではないものの、結合部描写をたっぷりと用意し、激しく躍動する肢体の動きを表現するエロ作画は勢いで勝負できており、多少の粗を気にさせません。また、複数人セックスにおける個々のキャラクターの魅せ方も悪くなく、長編ラストの5Pエッチの飽和感の強さなども圧巻です。
 ゴリゴリと力押しするエロシーンのラストは、嬌声を叫びながら絶頂を迎えるヒロインにたっぷり中出しという状況を結合部見せ付け構図で1Pフル設けて描き出すパワフルなものであり、抜き所として大変頼もしいシーンとなっています。

シナリオ面での“軽さ”がかなり勿体なく、キャラ構築やエロの濃さといったせっかくの魅力をスポイルしがちだったのは残念ですが、そこに目を瞑れば抜きツールとして非常に良好。
個人的には前髪ぱっつんロリボディメイドの矢伊ちゃんの奮闘に大層股間のジョイスティック弄りを楽しませて頂きました。

はんぺら『あねいろ乳果汁』

JuicyPlumperSis.jpg TVアニメ版『そふてにっ』第8話「てっぺんっ」を観ました。ラスボスこと、岬ちゃん可愛いよ岬ちゃん。ネコミミモードでぽよんぽよん跳ねているシーンなんて反則ですよ!
原作コミックスは読んでおりますが、アニメになると脳味噌を空っぽにして楽しく見れるという印象がより強くなっていますなぁ。あと、再びのエヴァパロには紅茶吹きました(笑

 さて本日は、はんぺら先生の『あねいろ乳果汁』(一水社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『おねえさんウィスパー』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
表紙絵通りに量感たっぷりの爆乳お姉さんヒロインとのラブラブエッチが楽しめる作品集となっています。

JuicyPlumperSis1.jpg 収録作は、彼女さんからパンツを貰ってオナニーしている兄貴を矯正しようと妹さんが体を張るもエロの三角関係に!?な連作「Like You Like Me」前後編(←参照 妹さん指導中 同作前編より)、模型マニアで引きこもりがちな弟君のためにお姉ちゃんコンビが(性的な意味で)別の楽しみを教える連作「まごころ姉gift」「姉弟×教材」、および読み切り短編6作。
1話・作当りのページ数は16~20P(平均18P弱)とやや控えめな部類。エロ・シナリオ共に濃密さに欠ける感がありますが、絵柄の華やかさやおっぱい欲の充足による満足感は相応にある1冊と言えましょう。

【棚ボタ的幸福感いっぱいのイージーシナリオ】
 お姉ちゃんヒロインが登場する作品を中心に、棚ボタ的な幸福感のある甘ラブ系シナリオが目立つ傾向にあり、ヒロイン達の要した状況に流されるままに恋とエロを満喫する流れはなかなかにドリーミーな魅力。
JuicyPlumperSis2.jpg 家庭教師先の人妻さんをエロ調教といった多少ダークな雰囲気のある作品や(←参照 裸巨乳セーターはエロイですなぁ 短編「家庭響私」より)、兄妹の関係を絡めた三角関係という禁忌の関係に踏み込みかねない連作「Like You Like Me」といった作品もありますが、それらも含めて基本的にはお気楽テイストを徹底しており、暗い雰囲気はほとんどありません
 ちょいとした“トラブル”を介在させつつ、主人公の男の子に振り向いて貰おうとそれぞれにエロアタック・ラブアタックを敢行するヒロイン達の姿を活き活きと描き出せているのも挿入パートの美点と言えるでしょう。
 とは言え、エロへの導入最優先で平板なシナリオ展開になっているのは否めず、それ故に受動的な幸福感やラブエロの甘さが目立つ場合もあるとはいえ、安易さが先行し過ぎているのは△。
作劇中に、例えばリズミカルなギャグパートを投じるなど、何らかのフックを設けていれば十分に回避できたと思うのですが、それよりもヒロインのエロさを出すことに努力されたことが作劇面ではネガティブに作用したのは勿体ないところと感じます。
 “オチ”もゆる~くフェードアウトするタイプであり、この類の作品として正攻法ではあるのですが、これもシナリオの軽さ・薄さの印象に拍車をかけており、もう一捻りか、ひたすらの力押しが欲しいなと思いました。

【端正かつキャッチーな絵柄で描かれる美少女・美女】
 “あねいろ”と単行本にありますが、狭義の姉キャラクターが登場する作品は3作、年上の女性という抗議での意味でのお姉さんキャラクターが登場する作品は5作品で、両方を合わせれば過半数を超えています。
この年上の範囲は様々で、ハイティーン級の女子高生さんタイプから、女子大生クラス、上は美人女教師や一児の母である人妻さんなど、“お姉ちゃん”ヒロインにどの程度の年齢層を期待するかで、ヒロイン陣への評価は変動するものと思われます。
 なお、姉キャラ以外ではクラスメイトや後輩の制服女子達がメインであり、姉キャラと2人ヒロイン制を取って、母娘丼や姉妹丼を味わうことができる作品も存在します。ただし、基本的には1on1のセックス描写ではあります。
JuicyPlumperSis3.jpg 上述した通り、一部のヒロインを除いてスレンダーな肢体に巨~爆乳クラスのおっぱいを備える肢体の持ち主であり、主人公へのエロアタックの際にはその柔らかいお肉の塊の量感を存分にアピールしてきます(←参照 連作前編「まごころ姉gift」より)。
 絵柄に関しては未だ発展途上なのか、作品間での印象に差異が認められ、細目の描線のまとめ方やトーンやベタによる濃淡の付け方などの差によるもの。
木谷椎先生や犬先生などが代表的な、純愛果実における美少女絵柄の路線を踏襲する絵柄であり、未だラフな部分が残存しているとは言え、絵柄そのものは十二分に訴求層が広いタイプと言えるでしょう。

【やや単調だが十分にアグレッシブなエロ演出】
 各作品のボリュームこそあまり多くないものの、イージーモード全開でサクサクと濡れ場へと進行するため、エロのボリューム感は標準並みを確保。
JuicyPlumperSis4.jpg 爆乳を活かしたパイズリやフェラチオなどでまず1回目の射精で大量のぶっかけを描く前戯パートと(←参照 短編「ハプニング・ラブ」より)、男子連中がエロの主導権を握り返して年上ヒロインのエロバディを激しく攻め立てる抽送パートで構成するエロ展開そのものは盤石でしょう。
ただ、エロの分量を確保するために、シナリオ展開を一部濡れ場の中に織り込んでいたり、一旦の行為の中断があったりすることもあって、エロシーンにおける煽情性の盛り上げに間断が生じるケースがあるのは△。エロ演出面もやや単調で、シナリオ同様に緩急を設ける余地に乏しいのは構成として減点材料です。
 とは言え、それなりにねちっこい前戯からヒロインの顔面や胸の谷間を白濁液でたっぷり汚すシーンまでで、十分に煽情性を高め、そこから効果線や結合部見せ付け構図を多用するアグレッシブなエロ演出で抽送パートを中出しフィニッシュまで進行させているので、抜き所はちゃんと豊富になっています。
 絵柄の微妙な不安定感がエロシーンでも存在し、特に小~中コマでデッサンが多少混乱しているのはマイナス要因ではありますが、ヒロインの肢体の肉感を強調する大ゴマをストレートに切り出す画面構成で物量勝負をしています。
 性器描写、特に断面図描写などの粘膜表現に依然として難がある印象であり、割合に結合部描写を多用するスタイルであるため、ここらは改善が必要な点。女性の艶っぽい表情付けにももう少しバリエーションが欲しいところです。

エロ・シナリオ的にもう一歩と感じる点が散見されるのは残念なのですが、初単行本のレビューの際に期待した、この作家さんの“らしさ”が芽生えてきた感もある2冊目であり、特に作画面での成長が合わされば評価はグッと高まると思っています。
個人的には、二人の爆乳おねーちゃんにたっぷり甘やかされて3Pセックスな連作「まごころ姉gift」「姉弟×教材」が最愛でございます。

神寺千寿『妹と恋なんかしたくない』vol.2

NeverWantLoveWithMySisSecond.jpg TVアニメ『花咲くいろは』第8話「走り出す」を観ました。緒花が想像した3人娘揃っての温泉旅行が可愛かったですねぇ。いつものあまり変わらないってのは本当にそうですが(笑
今回は、御花の真っ直ぐな心根が行動にしっかりと反映されて、いい意味で空気を読まないことが非常に頼もしく感じました。あと、強面の連さんが意外に可愛かったですにゃー

 さて本日は、神寺千寿先生の『妹と恋なんかしたくない』第2巻(松文館)のへたレビューです。なお、第1巻もレビューしておりますので、そちらも併せてご参照下さい。
すれ違いを重ねたままの兄妹関係&三角関係の中で登場人物達の心の動きを丹念に紡ぎ出す第2巻となっております。

NeverWantLoveWithMySisSecond1.jpg 収録作は、妹と無理矢理関係を持ってしまった兄とその兄に想いを残しつつも男性教師と恋人として交際を深める妹を描くタイトル長編第8~14話(以下続刊:←参照 妹ちゃんと先生 同作第11話より)。
なお、ストーリー進行を理解し、楽しむ上では第1巻の読了は必須であり、今巻から興味を持たれた方は合わせて第1巻も購入されたし。
1話当りのページ数は22or24P(平均23P弱)と標準的なボリューム。口当りはさらっと上品な柔らかさがありますが、シリアスで腰の据わった作劇である分、読み応えはかなりヘビィでしょう。

【穏やかでありながらも要所を締める繊細なドラマティシズム】
 第1巻ラストにおいて、捻じれてしまった兄妹の関係の苦しみから、妹が兄を拒絶してしまった展開から再開する今巻は、意外にも落ち着いた雰囲気でのシナリオ進行を維持。
NeverWantLoveWithMySisSecond2.jpgとは言え、穏やかに日常が繰り返されている中で、兄と男性教師の確執(←参照 第9話より)、妹の苦脳、そして兄貴と交際していたクラスメイトの女の子、それぞれの感情を適度な痛みと叙情性を以て描き出しているため、緊張感が作品を通してピンと張り詰めています。
 前単行本のレビュー時に述べた様に、悪意を持ってこの関係に関与する人物がいないことも、想いのすれ違いの悲哀に拍車をかけており、主要キャラクターである男性教師のとある過去が明らかになることも、この人物と妹さんの関係と兄妹の関係を、これまでと異なる視点で見られるようになるのも◎。
 次の巻が最終話となる構成ですが、長編作として冗長さのない展開も美点であり、男性教師と妹の関係が深まりながらも、兄妹の絆であり鎖でもある関係が切れず離れずに維持させる展開を要所で投入することによって、やきもきした読書感を維持させています。
 主役格である二人の男性主人公の存在感が強いものの、この二人の間で翻弄される妹さんが、単に状況に左右されるだけのか弱い存在ではなく、相応に強い意志を携えて前進しようとする描き方も、単純に話をドロドロとさせず、一種の爽やかさを保つことに貢献。
 今単行本の終盤で明らかになった転機に対し、三者三様の思惑・想いを抱かせ、さらに三角関係を変容させることを示唆する終わらせ方をしており、次の巻に期待を持たせる作りとなっています。

【儚さと芯の強さを併せ持つ思春期少女な妹さんの魅力】
 兄が妹を忘れられない故に、ある意味で逃避として交際することになるクラスメイトの女の子・藤本さんも登場しますが、基本的にはメインヒロインの妹ちゃんの一人ヒロイン制と捉えて良いでしょう。
また、妹との関係に縛られながらも、それに誠実であるが故に藤本さんとは分かれることを決意するため、このサブヒロインにはシナリオに対する影響力は現状あまり感じられません。
NeverWantLoveWithMySisSecond3.jpg 長編第1話に比べると、やや等身が上がり、作中の父親の台詞にあるように、少々大人びてきた感のある黒髪ショートで貧乳美少女の妹さんは(←参照 第10話より)、思春期らしい精神的な弱さと成長としての強さが同居しているキャラクターであり、感情の揺れ動きを描く上では好適なキャラ造形。
 後述する様に、女性の肌の露出は少ないのですが、エロシーンでは肢体のロリプニ感を相応に出しており、やや寸胴気味の体幹にちっぱいが組み合わされたロリ色のある描き方は、教師-生徒の関係性という背徳感を更に高めるものとなっています。
 なお、男性向けの過去作品群でも特色でしたが、女性向けレーベルということもあって、見目華やかなイケメン揃いの男性陣も作品の魅力の一つでしょう。
 コマの割り方や画面の修飾の仕方は少女漫画・TL系のそれであり、絵柄もそちらに属する部類。トーンワークを多用し、黒ベタが少ないため、白黒ながらも画面に独特の色彩感があるのも華やかさや繊細さを生み出しているが絵柄の特長と感じます。

【分量的に語りようのないエロシーン】
 過去の経歴から松文館が置かれた状況、女性向けというレーベルの特性、携帯配信という発表媒体の性質上致し方ないことではありますが、エロは成年コミックとして異常な程薄めであり、男性読者にとっての実用性を期待するのはかなり難しくなっています。
いつもの習慣でズボンを下ろした管理人の方が悪いのですが、今単行本の中盤以降は、エロシーン自体がほとんど登場しない有様であり、他のシガレットコミックスレーベルの単行本と比してもエロのボリューム感が相当乏しいのは、当ブログの管理人としては大きな減点をせざるをえない点です。
NeverWantLoveWithMySisSecond4.jpg 無論、複雑な関係に困惑するヒロインが、その中で与えられる性的快楽にも戸惑う様はなかなかに煽情的であり、上述した肢体の魅力や表情付けの良好さは男性向け作品と変わらぬ魅力であり、男性読者の興奮を煽るに十分なレベルであることは特筆すべき点ではあります(←参照 長編第8話より)。
 台詞回しに派手さを持たせず、また性器結合部の見せ付け構図を多用しないなどの点も、この作家さんのそもそものスタイルであるため、個人的にはこれもネガティブな要素と感じませんし、また性器描写を抑える必要がある媒体であるため当然の戦法と言えましょう。ただし、性的絶頂を描くいわゆるフィニッシュシーンをほとんど重視しないスタイルは、男性読者に向いていない点。
 全体的にエロシーンがほとんどないため、性描写に関して言及のしようがないというが正直な感想であり、姫盗人レーベルでお世話になった管理人としてはしょんぼりと肩を落とすしかありません。

エロに実用性を求めなければ、男女の別なくそのシナリオの魅力に引き込まれる作品であり、レーベルに捉われずに是非読んでみて頂きたいとレビュアーとしては感じます。
エロ漫画の面白さと実用性を共に大切に思う管理人としては、このレーベルの当ブログでの扱いに悩むところもあるのですが、最終巻となる次巻も楽しみにしたいし、レビューも書かせて頂きたい所存。

くもいたかし『エロヨメ』

EroYome.jpgTVアニメ版『GOSICK -ゴシック-』第19話「薔薇色の人生は新雪に埋もれる」を観ました。コルデリアさんの踊り子時代のフレンチカンカンがそれなりに眼福でしたが、やっぱりちっちゃいですなぁ、灰色狼の女性達は。だが、それがいい!
リヴァイアサンのエピソードでも登場していた王妃ですが、一体王宮での事件とは何なのか、そして絡まり合う登場人物達はどうなるのでしょうかねぇ。

さて本日は、くもいたかし先生の『エロヨメ』(三和出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『獣姫艶舞』(オークス)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なシチュエーションの中で強気系ヒロインさんの汁だくセックスが楽しめる作品集となっています。

EroYome1.jpg収録作は、秀才な妹ちゃんが兄貴の受験を色々な意味でサポートな表題作短編「エロヨメ」+描き下ろし後日談6P、真面目委員長があの手この手で生徒会活動に(主にエロ方面で)奮闘する中編「生徒会長 月島めぐみ!」全3話(←参照 同中編第1話より)、吸血鬼の噂を聞いて訪れた旧校舎で待つ凌辱劇な連作「吸血奇譚」前後編、および読み切り短編5作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~22P(平均18P弱)と多少控えめなボリュームで推移。シナリオ面は小粒な印象がありますが、エロの存在感はしっかりとあり、抜きツールとしては信頼感があります。

【エロシチュエーションを多彩に形成するシナリオ】
 上述した3作品が、それぞれ妹ちゃんとのイチャラブ模様、委員長が男子連中に振り回されるエロコメディ、ホラーファンタジー系の凌辱エロと作風がそれぞれ異なる様に、各作品の趣向は様々。
他の短編作品群も、米国流ニンジャ術(決して忍者にあらず)を身に付けた幼馴染さんとのお馬鹿ラブコメ(短編「幼馴染はニンジャー♡」)、催眠術を用いた高嶺の花美少女の調教エロ(短編「催眠ノススメ」)など、やはり作風は多彩であり、統一感がない一方で単行本を通して飽きない構成となっています。
EroYome2.jpg 一部凌辱系や調教系の話もありますが、話としての陰湿さ、陰惨さはあまり強くなく、作品の本数的にもコメディ寄りの楽しい雰囲気が維持されるタイプがメインと言えます(←参照 「饅頭怖い」リスペクトなツンデレお嬢様押し掛け劇 短編「A Lady STRIKES!」より)。
 全体的に、ヒロインのキャラクター性に依存するか、エロのシチュエーション形成に集中するシナリオであるため、ストーリーとしての読み応えを求めるには向いていないのは確かですが、それぞれコンパクトによくまとまっている印象はあります。
 また、それぞれの作品に新規性が乏しい一方で、コメディにおける賑やかさや、調教系における適度な暗さなどが適切に織り込まれているため、読みのテンポが相応に整えられているのは美点と言えるでしょう。
 多少投げっ放し感のあるラストになっていることもありますが、元ネタ通りに綺麗に“サゲ”を設けた短編「A Lady STRIKES!」のようにすんなりまとめていることが多く、良くも悪くも最後まで妥当に構築されていると感じます。

【強気ヒロインがメインの女子高生級ヒロインズ】
各作品に登場する美少女さん達は、ミドル~ハイティーン級の女子高生さんで統一されており、作品の方向性こそ上述した通りに様々ですが、いわゆる学園モノで占められています。
 お兄ちゃんラブな妹さん(短編「エロヨメ」)やちょっとお馬鹿で元気印な幼馴染さん(短編「幼馴染はニンジャー♡」)といったヒロインもいますが、武道少女や委員長さんなどの強気ヒロインが多く、またこの作家さんの得意とするキャラ造形。
EroYome3.jpg 凌辱色のある作品ではそんなヒロインを性的快楽でメロメロにさせる嗜虐性を生み出し(←参照 高潔な美少女にエロメイド服を 短編「催眠ノススメ」より)、ラブコメディ系作品ではツンデレの“デレ”の部分で恋の甘さを表現することに、強気ヒロイン達の魅力となっています。
 中編「生徒会長 月島めぐみ!」に登場する真面目メガネ美少女さんはスレンダー貧乳さんですが、その他のヒロインは巨乳寄りであり、柔肉が適度な量で全身を包む肉感ボディの持ち主。
なお、メイド服や競泳水着、ビキニにニンジャ服(断じて忍者服ではない)、バニースーツなどなど、コスプレ色も強く、ヒロインの肢体の煽情性を視覚的に更に高めるキャラデザインとなっているのは嬉しい要素です。
 デジタルツールへの移行に苦労されたのか、流石に違和感のあった前単行本と比すれば、初出時期の広さに伴った多少の絵柄の変遷はあるものの、絵柄の安定感や完成度はこちらの方が高い印象があり、適度にキャッチーネスと媚びのあるアニメ/エロゲー絵柄となっています。

【アタックの強い演出を施した汁だくセックス】
 上述したように、エロの量的満足感はしっかりと存在し、かつ作風の多彩さに合わせてエロのシチュエーションも豊富。
妹ちゃんのお風呂でのローションご奉仕プレイや堅物委員長のコスプレサービス、集団凌辱、S系美少女によるショタ少年エロイジメ、催眠調教等々、各作品ごとに異なるシチュエーションが楽しめるサービス満載感は◎。
 なお、作品の明暗の別なく、エロがハード指向なのは共通しており、ヒロインの肢体の肉感をよく生かしつつ、その肢体をパワフルな突き込みで揉みくちゃにして蕩けさせるエロ展開には十二分なパワーが漲っています。
EroYome4.jpg また、多人数のぶっかけやローションプレイがあることもあって、肢体に液汁をたっぷりと塗してシズル感を出す表現が多用されており、説明系のエロ台詞やアヘ顔チックな表情付けなどのエロ演出と組み合わされることで、大変煽情的な画面になっているのも実用性の増強に大きく貢献(←参照 短編「エロヨメ」より)。
 着衣セックスメインでありつつ、ヒロインの肢体の肉感や重量感をしっかり前面に出しており、結合部見せ付け構図を意識させつつも男女の肢体の絡み合いやぶつかり合いにマッシブな印象があるのも、エロのパワフル感を生み出しています。
 1Pフル~2P見開きでダイナミックに描かれる中出しメインのフィニッシュシーンでがっつり終わらせるラストも盤石であり、複数ラウンド制を徹底することによってそもそも抜き所が豊富なのも有難いところ。

抜きツールとして優秀であり、シナリオ面も多彩さを生み出すという点で実用性に貢献しています。
個人的には、メガネ委員長が困りながらもエロに奮闘する中編「生徒会長 月島めぐみ!」が最愛ですが、抜き的には短編「催眠ノススメ」にもお世話になりました。

春風道人『なまいき❤プチベリー』

PetitBerry.jpg ツジトモ先生(原案:綱本将也氏)の『GIANT KILLING』第19巻(講談社)を読みました。椿がついにその実力に合ったメンタルを手に入れたと思いきや警告累積で出場停止ズコー。まぁ、彼らしいといえば彼らしいですな。
山形の守って守ってロングボールで速攻というと、身体能力を活かしたアフリカのチームなんかを想起しますな。あと、ケンさんカッコいいよケンさん。

 さて本日は、春風道人先生の『なまいき❤プチベリー』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『あおいちゃんアタック!』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
多彩かつキャッチーな属性を備えたキュートガールズ達との激甘エッチが満喫できる1冊となっております。

 収録作はいずれも読み切り短編で9作。1作当りのページ数は16~24P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームとなっています。
お話としてはコンパクトであり、エロも決して長尺ではないものの、ラブとエロの甘さは強く、居心地の良い作品世界に浸る満足感は十分に高めです。

【甘く優しいハッピーロリータ作品群】
 既刊と概ね同様に、各短編の作風はほのぼのとしたラブコメディ・エロコメディとなっており、ヒロインのキャラ立てと状況説明に特化したコンパクトな作劇になっています。
PetitBerry1.jpg ロリっ子達との恋愛において、ちょっとしたすれ違いを描いた上で、それが両者の恋心によって優しく解決されていくハートウォームな展開を示す作品もありつつ(←参照 短編「なつぞら」より)、むしろ恋とエロの幸福を素直に甘受する類のシナリオが中心。
よって、主人公のことが大好きで、勿論エッチにも積極的に参加してくれるピュアなロリっ子達とキャッキャウフフという、二次元世界であるが故に可能な実にドリーミーな設定を如何に満喫させるかということが作品の主眼と言えます。
 初出時期によらず、その展開にはエロ漫画的なご都合主義が介在するのですが、初期作ではその点が割合に目立つのに対して、近作になる程甘い幸福感で読み手の脳味噌を麻痺させる手練手管が巧くなっている印象があります。
PetitBerry2.jpg作品の印象として“あざとい”ことは確かですが、そういったあざとさがヒロインの女の子達の言動の可愛らしさを高めていることは間違いなく(←参照 先生大好き 短編「SWEET DEVIL」より)、欲望ダダ漏れかんもありつつ的確に計算された作り。
 各作品のラストは、すっかりラブラブな二人の様子を描き出すことで、これまたふんわりと優しい終わらせ方となっており、作品の甘さが読後にも残る心地よさがあります。

【ちんまいお胸のロリプニ美少女さん達】

 短編「お掃除の達人」に登場する派遣メイドさんのみハイティーン級~20歳前後程度と思われますが、その他のヒロインは勿論、小中○生のローティーン縛り。
 ちょっとワガママなお嬢様や、素直になれないツンデレタイプ、暴走してしまうアホ娘ちゃんに、純真無垢な素直さん、主人公を翻弄する小悪魔系ガール等々、個々に明確な属性が付与されたロリっ子さん達の多彩さとキャラ立ちの良さが味わえます。
ラブエロ系の作品として統一感を出しながらも、このキャラ設計の多彩さによってシナリオ展開に変化を付けており、キャラクターの個々の魅力で単行本として飽きさせない作りになっているのは嬉しいところ。また、衣装や髪型などもキャラによって様々であり、視覚的にもキャラクター間での違いがあることが華やかさを高めています。
PetitBerry3.jpg 無乳~ほんのり膨らみかけなお胸の持ち主であるニンフェット達は、ロリプニ感を十分に醸し出されたちんまいボディをしており、ロリキャラとしてのキュートネスを最重要視するボディデザインとなっています(←参照 “ころんっ”という擬音がまた何ともいいですな 短編「そんなことより奈々子と」より)。
 初出時期に5~6年と幅があるため、特にキャラデザインの趣向に関して作品間で変化が認められ、初期にはやや等身高めでスレンダーな感もあったのですが、近作では等身を抑えて幼女ボディのぷにぷに感を伸長させる方向へと向かっています。
その一方で、萌えっぽさをたっぷり充填した二次元絵柄そのものの特徴には初出時期による大きな違いは感じられず、作画の質に高低差があるわけではありません。

【ヒロインのキュートネスの維持とエロのアタックの好適なバランス】
 上述した通り、エロシーンは決してボリューム感がたっぷりというわけではないものの、導入部で存分に高められたヒロイン達の可愛らしさが濡れ場の興奮や充足感を高めるという理想的な構築になっているため、抜きツールとしては十二分に優秀。
 ヒロインの小さな肢体の胸や唇、愛液が潤滑される小さな秘所を愛撫しつつ、これまた小さなお口でニンフェット達が肉棒を頬張る前戯パートでまずはエロシーンを開始し、ヒロインが積極的に頑張る場合でも愛撫に羞恥と快楽を覚える受動的な場合でも、共にヒロインの可愛らしさを維持させています。
 ここで射精シーンを投入して2回戦仕様にするか、そのまま抽送パートに移行する1回戦じっくり仕様にするかは作品によって異なるものの、十分に快楽を高めあってから合意の上で挿入を開始してピストン運動へ移行。この際、ドキドキと心音を高め、期待と不安が入り混じる少女達の姿は実にキュート。
PetitBerry4.jpg既に肉体関係にある数組のカップルを除き、ヒロインは基本的に処女であるため、破瓜の描写はある程度痛々しく描かれますが、愛する二人のセックスはその痛みをすぐに快楽に置換させており(←参照 短編「お嬢様の憂鬱」より)、初めてのセックスながらもトロンとロリっ子達が蕩けていく安心設計であるのは作風とマッチした実用性を形成しています。
 ずぼずぼと怒張が出し入れされる秘所を結合部アップ構図や断面図等で強調するなど、ピストン運動のアグレッシブさを一定程度出しつつ、腰を振りながらのデープキスなど、恋愛エッチとして重要な密着感や幸福感も同時に強調されているのも○。
 バックからの突き込みも多い一方で、ピストン運動終盤では正常位へと移行することが多く、ギュッと抱き合いながら小さな秘所に白濁液を注ぎ込んで1Pフルでの両者絶頂フィニッシュという描き方が基本。呂律の回らない台詞や感極まった表情等、エロ演出は相応に強めですが、それでもヒロインの可愛らしさが損なわれていないのは美点でしょう。

ちんまいお胸のロリプニ少女と甘く優しい睦み合いを楽しんで、現実の様々なストレスから一時解放されるには真に好適な1冊と言え、ハッピーロリータとしての性的ファンタジーの魅力が詰まっております。
個人的には、洋ロリなありすお嬢様が大層ラブリーな短編「お嬢様の憂鬱」と、ちょっと無愛想だけど実にいい子なゲーマー少女がこれまた大変可愛い短編「そんなことより奈々子と」がフェイバリットでございます。
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