2011年02月

たまちゆき『子猫じゃないモンっ!』

NeverKitten.jpg 安倍夜郎先生の『深夜食堂』第7巻(小学館)を読みました。登場人物数が結構な量になっておりますが、その関係性の中から新たなエピソードが生じてくるのも面白いところ。
第88夜のエピソードが(毎度のことながら)しみじみといい話なんですが、まぁ、本当にたまにしか食べたくならない食べ物ですな、ハムカツ。昭和の香りがする揚げものといったところでしょうか。

  さて本日は、たまちゆき先生の『子猫じゃないモンっ!』(オークス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『小麦色狂詩曲』(茜新社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ラブリーな言動を示すランドセルガールズ達が恋にエッチに一生懸命なハッピーロリータが楽しめる作品集となっています。

  収録作は、毎度おなじみ華陵学園初等部において繰り広げられる少年少女カップル達の“性春”の日々をオムニバス形式で描くシリーズ作全11話+おまけ4コマ計13本。
NeverKitten1.jpg恋、こころ、音子(ネコ)の3名のヒロインに関して3~4話ずつエピソードを設けてあり、イケメンで心優しい?性格ながら完璧な変態性癖の彼氏君に振り回されるタイトル中編「子猫じゃないモンっ!」(←参照 露出プレイが特にお好み 同中編第1話より)など、ある程度まとまりのある構成を取っています。
なお、恋ちゃんとその彼氏・啓太君の馴れ染めに関しましては、前々単行本『恋の特別室』(オークス)に描かれているため、読んでおくと今単行本の楽しさが増します。
1作当りのページ数は16~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで推移。日常劇に分類される作品構築であるため、読み応えは強くありませんが、口当りの柔らかさとエロの量的満足感が両立されている印象です。

【少年少女達の平和なラブエロ模様】
  カバー裏にみっちり書き込まれた作品解説が物語る様に、華陵学園という設定の中での作品世界を特にキャラクター面で綿密に構築しており、各シリーズ作が同一の時間軸にあるため、話に一定のリンケージがあり、長編作として読むことも可能でしょう。
とは言え、全体的に大きな方向へと向かっていく紡ぎ方ではなく、学園における彼ら彼女らのラブとエロの“日常”を切り出し、緩やかな群像劇として描いていきます。
7cb186b4.jpgなお、少年少女の純朴で微笑ましい恋愛模様を描く「恋の~」シリーズおよび「こころの乙女ごころ」シリーズ(←参照 同シリーズ第2話「こころの乙女ごころ2」より)と、音子ちゃんが変態彼氏のプレイに振り回される中編作では、多少雰囲気が異なるのは確か。
しかしながら、共に男女の恋愛感情が大前提となっているのは変わらない点であり、後者に関しても、悪気はないがド変態のイケメン天才少年の無茶ぶりに“愛情”故にそれを全面的に受け止められるのだと、ヒロインである音子の心情を紡いでいるために、総合的な嗜虐性はそこまで強くありません。
  元々、ハード寄りの凌辱エロも描ける作家さんですが、このシリーズにおいては、エロの攻撃性・嗜虐性のみを担保しつつ、その他の甘く優しいラブエロ作品との調和が強く意識されているとも評せるでしょう。
また、エロに関する“トラブル”はあっても、男女間における感情の伝達にネガティブな齟齬がないのは、全作品に共通しており、ラブいハッピーエンドできっちりまとめているため、読後感も良好なものに仕上がっています。

【ほっそりとした肢体の持つ背徳的な官能性が魅力】
  計3名のヒロインはクラスメイトであり、初等部5年生のランドセルガールズで当然統一。なお、音子の彼氏君は高等部の少年ですが、恋とこころの彼氏君はやはり同級生であり、仲良しグループの面子となっています。
  いわゆるキャラ属性が明確に付与されたキャラクター構築ではないものの、快活さや純粋性、直向さなどのローティーンの少女らしい善性が抽出されたキャラクターであることは共通。羞恥や自信の無さから素直になれないこともありつつ、恋愛・セックスの両面において彼女達の率直の感情・性欲が露わになることも作品の柔らかい雰囲気の形成に直結。
また、基本的にはヒロインに焦点を当てたシナリオ運びではあるものの、素直な恋愛感情が明らかにされる微笑ましさは男性陣にも共通しており、あるいは照れながら、あるいはクールにヒロイン達への愛の言葉を告げる様子も恋愛エロとしての幸福感を生み出しています。
NeverKitten3.jpg  少女の華奢さを強調する傾向にあるのがこの作家さんに特徴的な肢体造形であり、体幹および四肢共にほっそりと描かれています(←参照 シリーズ第3話「こころの乙女ごころ3」より)。皮膚に浮かび上がる鎖骨や第七肋骨などの描写も、彼女達の細さを更に明示。なお、この細さとも関連するのですが、特にエロシーンにおいてつま先までピッと緊張感のある肢体描写になっているのは◎。
ぺたんこなお胸や肉付きの薄いお尻、そしてツルツル&スージーな股間とロリータ少女としての定番要素も当然押さえており、成人女性の持つストレートなエロティックさを担う要素を敢えて全て排除した故に形成される背徳感を生み出すスタイルとも言えるでしょう。少々頭でっかちなバランスになりがちでしたが、この単行本も含めて特に近作では等身の整合性も増した感があります。
  この嗜好の追求故にロリプニ感を求めるのは間違いであり、やや古典的な美少女絵柄ではあるのですが、現代的な萌えっぽさもある程度備えており、素朴な親しみやすさの中にいい意味での“あざとさ”が光るようになったとも個人的には感じています。

【快楽と羞恥に彩られるヒロインの台詞回し】
  ページ数にある程度の幅がありますが、いずれのエピソードにおいてもエロには十分な尺を設けており、前戯パートおよび抽送パートそれぞれにボリューム感のある構成で安定しています。
  羞恥系や露出系のプレイで音子ちゃんが恥じらう姿に至上の喜びを見出す変態彼氏君の活躍を描く中編「子猫じゃないモンっ!」が最たる例ですが、必ずしも性器結合を煽情性構築の至上とするのでなく、前戯やセックスの前振りに相当するプレイに趣向としての重きを置いている感もあります。
NeverKitten4.jpg中編作においては、本番描写においてもこの趣向が徹底されており、級友達に気付かれるか否かのギリギリのスリルを音子ちゃんに強要しており、そのことで倒錯の快楽でメロメロにするという嗜虐欲を高めています(←参照 隣りの部屋において嬌声を押し殺す 中編「子猫じゃないモンっ!」第4話より)。なお、この露出による“破滅”は強く回避されるため、上述した通りに最終的には平和なオチにまとまります。
このカップルに比べれば、残り二人のおこちゃまカップルのプレイは平和なものではありますが、幼い故の好奇心と率直な快楽欲求、そして甘い恋愛感情によって互いに強く求めあう恋愛セックスはなかなかに熱情的なものとなっています。
  通常の台詞のフォントに対し、太文字で描かれたラブエロ台詞にハートマークの修飾を施し、彼女達の乱れっぷりを演出。この台詞回しで緩急のリズムを明確にしつつ、ヒロインの肢体を見せ付ける大ゴマと各種情報の強化を担う小ゴマの画面配置も良好であり、エロ展開に緩みがないのは実用性を高く押し上げています。
  基本的には1回戦をじっくり描くタイプであり、上述した露出プレイを核とする中編作もあって、射精シーンを連発させるドライブ感を期待するのは避けるべきではあります。とは言え、断面図や結合部ドアップも絡めた1Pフル~見開き絵での中出しフィニッシュはその“タメ”の解放点として申し分ないアタックの強さを有しているのが美点。

丹念に構築された“日常”においてロリっ子達とラブラブチュッチュッという世界観はまさに桃源郷であり、ストーリー性を求めることなくこの日々にこれからも浸りたい所存。次回にはカバー裏で愚痴を吐いている(笑)美咲ちゃんに彼氏が出来てエッチに発展するかが楽しみですな。
“素の自分”を恥ずかしがってカツラを日々変更という変わり種ヒロインのこころちゃんもキュートでしたが、個人的には実用面の強さもあってタイトル中編「子猫じゃないモンっ!」が最愛でございます。

山文京伝『沙雪の里』

Village.jpgTVアニメ版『GOSICK -ゴシック-』第8話「過去の王国に遠吠えがこだまする」を観ました。うはー、やっぱり、ハーマイニアさん死んじゃいましたぁ・・・。いや、しかし、崖に落下なので“王大人 死亡確認!”の可能性も。
しかし、久城君とヴィクトリカさんの相思相愛っぷりには思わずにっこりとしてしまいます。恋愛感情の色彩はそこまで強くないのですが、互いに大事に思っているのがよく分かる回で良かったですねぇ。

さて本日は、山文京伝先生の『沙雪の里』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『蒼月の季節』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
一人の女性が、妻として母としての立場を捨ててしまい、破滅の快楽に溺れる悲愴感に満ちた長編ストーリーとなっています。

7cb7fa78.jpg収録作は、一家3人で引っ越してきた山奥の村は妊娠可能な女性を“共有”する慣習を持つ村であり、妻は徐々に調教されてゆくというタイトル長編「沙雪の里」全17話+2種類のエンディング(←参照 調教・凌辱モノにおける肝要な要素・“真実の暴露”的なシーン 長編第5話より)。
2パターンのエンディングも含め、1話当りのページ数は16~18P(平均17P強)と、長編モノとしてやや小刻みな展開。しかしながら、内容的にもその語り回しにも、猛烈なヘビィネスのある作風であり、“破滅”をもたらす快楽の毒性をたっぷりと噛みしめさせられる1冊となっています。

【共同体の同化圧力と“個”の在り様のせめぎ合い】
人妻寝取られ調教のオーソリティとして、多くの読者および漫画家からのリスペクトを集めるこの作家さんの最新刊は、やはり“人間の変容”を一つの主題としており、今回は村落共同体と家族共同体における個の在り様が描き出されていきます。
愛する夫と息子を持つ貞淑な人妻が、それを侵犯しようとする者たちの与える未曾有の性的快楽によって、その心と体を変容させられていくという流れ自体は非常にオーソドックスであるものの、粘り腰の展開と読み手のウィークポイントを的確に刺してくる語り回しの巧さが、作品に凄みを付与しているのは流石にこの道の権威。
Village2.jpg村の男女にとっては“悪しきモノ”ではない当然の慣習を、閉鎖的な共同体の同化圧力によって押しつけられ、変容していくヒロイン・雪子は、まず夫への裏切りを強要され、そして息子の友人にも犯されることによって、母としての裏切りもまた選択していきます(←参照 隠れて見てしまった息子・秀一の眼前にて 長編第14話より)。
元は他人である(それ故に愛情で育まれる)夫婦の絆の破断に対し、この母子という血縁の関係は、その裏切りによっても潰えることがないというのも悲劇であり、母親への愛情と“捨てられた”悲しみの中でもがく秀一の姿はズシリと重い暗澹を読者の心に植え付けてきます。この二段構えの構成で、緊張感を切らせなかったのは長編の組み立てとして非常に見事な点でした。
そこからの展開も非常に巧く、この性的な慣習に飲み込まれてしまった旦那とは異なり、共同体の未だ“外部”にある子供の秀一とそのクラスメイトの少女・ユリが、“個”としてどのような選択肢を選ぶのかということが、肝要な部分になっていきます。
とある行為を秀一が選択するか否かが、2種類用意されたエンディングの分岐となるわけですが、それは属する共同体に対する個による取捨選択の結果であり、それ故にどちらの結末に対しても説得力があるものに仕上がっています。

【肉感的な肢体と貞淑な精神を蹂躙される人妻ヒロイン】
村の女性達、および一家が村に移住するキッカケとなった夫の姉が乱交等でエロに絡むことはありますが、基本的には30歳前後と思しき雪子さんの一人ヒロイン制。
ひたすらに転落の道を歩んでいく彼女の在り様を作品の軸としつつ、そこに関係していく男性陣の描かれ方も重要な点であり、寝取られる側と寝取る側双方の思惑・感情を描くことでドラマティシズムを形成していきます。
毎度のことながら、優しい夫は寝取られる立場としては少々頼りなさもあるのですが、村落全体での策謀という陰湿さがあるため、寝取り/寝取られ系としての旨味は十分。まだ、子供らしい独占欲とストレートな性欲で雪子さんを圧倒することになる秀一のクラスメイト・剛もいい仕事をしています。
347e3889.jpg女盛りな雪子さんの肢体はもちもちっとした質感の乳尻太股と締まったウェストを有しており、その直接的な肉感の中に変容する精神の憂いが徐々に濃厚になり、そして彼女の中で何かが壊れた背徳感に取って代わられる描写がエロ・シナリオ双方の基盤となっています(←参照 長編第7話より)。
山文先生の作品では定番の要素である、各種セクシーランジェリーも頻度高く登場しており、元・清楚な人妻が男の目を喜ばせるいやらしい下着に身を包む様に、いい意味での下品ささえ感じる官能性があるのは真に眼福。また、終盤では村の思惑通りに妊娠することもあって、ボテ腹化した状態でのエロシーンも存在。
ベテラン作家故に絵柄は強固に安定しており、割合にシンプルな漫画絵柄に濃厚なエロティックさを充填する技量は流石の一言。しかしながら、現在におけるキャッチーな美少女絵柄とはかなり異なるタイプであるため、キュートな萌えっぽさや逆に劇画的な濃厚さを期待するのは避けるべきではありましょう。

【快楽への酩酊が妖しげな雰囲気を生み出すエロシーン】
各話単位で見てしまうとエロシーンは長尺とは言い難いのですが、一つの状況を複数話にまたがって描くことも多く、連載時にはともかく単行本としては実用的読書のお伴として頼りがいのある濡れ場構築となっています。
ヒロイン側の後悔や諦観をモノローグによって語り出しつつ、それを否定および懐柔し、精神的に蹂躙していく男性側の台詞回しと対比させることによって調教エロとしての倒錯性を生じさせており、乱交や野外露出などの嗜虐性の強いプレイによってもヒロインの“転落”を明示。
この変容の描き出し方にこそ、エロの旨味があるタイプであり、“語り”や状況説明に重きを置くため、小ゴマ重視のエロ作画となっているために、大ゴマやコマぶち抜き絵による女体そのもの強調といったダイナミックな画面構成を期待するのは強く避けるべきでしょう。
92fbcc51.jpgとは言え、うっそうとした黒い茂みの下部に愛する夫以外の男性器を挿入された股間を、大股開きのポージングによって見せ付けるえげつない構図はこの作家さんの武器の一つであり、上述した様に、女性の美しさを下品さで塗り替えてしまう強い悲愴感および征服感を醸成しているのは◎(←参照 息子の眼前にて 第8話より)。
また、この熱狂的な痴態を見られてしまうことの羞恥、絶望とそれを上回る背徳の快楽の描写に重きを置いており、このことも寝取り/寝取られとしての旨味や調教の進展を強調する要素でありましょう。
現在のエロ漫画において一般的な、大ゴマ~1Pフルでの結合部アップ構図の中出しフィニッシュをさほど重視しないスタイルは、読者によっては物足りなさを感じる部分かもしれませんが、キュッという擬音と共に肉棒を締めつける蜜壺の快感に蕩け切った表情を示す美女の姿は抜き所として大変強力ではあります。

基本的に描かれる内容自体は、いつもの山文京伝作品であり、目新しさないのですが、その猛烈なプレッシャーはやはり感銘を受ける部分であり、今回も悶えながら目を話すことを許されずにラストまで牽引されてしまいました。
絵柄こそ最先端とは言い難いですが、人妻寝取られ調教としての旨味を十全に含有しているとっても過言ではなく、その類を好む方にとってはマストバイな1冊ですよ。

或十せねか『Brandish 4』

Brandish4_20110226013648.jpgTVアニメ『インフィニット・ストラトス』第8話「ファインド・アウト・マイ・マインド」を観ました。おい、こら、肝心のシーンなのに湯気どころか背景描写ばかりじゃーねーか!!(TVモニタを揺さぶりながら)
それは置いときまして、EDアニメーションを見る限り順当にフラグを乱立させてきた主人公君ですが、今後果たしてどうなることやら。しかし、お嫁さん宣言にはワイン(晩酌)吹きました。

さて本日は、或十せねか先生(原作:Rusty Soul)の『Brandish 4』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。とうとう4冊目に突入しましたが、第3巻および第2巻(共に同社刊)のへたレビューもよろしければご参照下さい。
ショタ大好きな悪戯サキュバスな我らがツィスカさんのエロエロ珍道中が毎度おなじみに繰り広げられる4巻目となっています。

Brandish4-1.jpg収録作は、ショタ勇者・テーオ君を(性的な意味で)付け狙うサキュバスにして魔界のプリンセス・ツィスカさんのファンタジーエロ活劇な長編「Brandish」第19~25話(以下続刊;←参照 既に日課状態のテーオ君イジメ 第20話「Detox Ceremony」より)+描き下ろしのフルカラー掌編6P+恒例のおまけ4コマ(カバー裏)。
描き下ろしのフルカラーショートを除き、1話当りのページ数は16~28P(平均24P)と、幅はありつつ中の上クラスの水準。長編としての読み応えは再び薄められましたが、その分エロの量的満足感と多彩さを追求してきた4冊目という印象です。

【テンポの良い小エピソード連続形式に回帰】
前単行本では、ツィスカさんが大義に生きる女騎士を手助けして王国のクーデターを成就させるという大型の長編作形式を取っていたものの、今単行本ではショートストーリーを積む重ねて緩やかにストーリーを進展させるスタイルに回帰。
前回の長編スタイルでは、ツィスカさんとテーオ君という主役キャラのシナリオ上の絡み合いが乏しかったのが難点でしたが、今回では従者二人も加えた勇者のパーティーにツィスカさんが毎度ちょっかいを出して~というドタバタ劇をコンパクトにまとめています。
f0f1efd0.jpgまた、久しぶりにお馴染みの“爆破オチ”が一部のエピソードで復活したりと(←参照 第19話「Oasis Dream」より)、1~2巻の身上であった小気味良い読書感が取り戻されているのも美点でしょう。
その一方で、この規模として小さめのエピソードを重ねていきながら、作品全体の大きなストーリーの流れが随所で窺えるのは、前回の長編としての構成が無駄ではなかったことを示しており、今単行本において最終的な“まとめ”へと踏み切り始めた印象があります。
現在、魔界から逃亡中であるツィスカさんは人間界漫遊(というか、テーオ君弄り)を満喫中ですが、魔界勢力の人間界への本格攻勢が始まる中、新たな力を手に入れようとする勇者一行とツィスカさんの関係が今後どのように“決着”を見るのかという点は、今後の展開において期待を持てる要素。
作品構築の性格上、お話があっちにいったりこっちにいったりで、落ち着きや重厚感に欠けるのは減点材料ではありますが、その辺りの賑やかさが楽しい作品として評価を確立してきたのも間違いないと考えております。

【ショタやふたなり美少女も登場のファンタジー世界の住人達】
淫魔であるツィスカさんに加え、メイン級のキャラは勇者の従者であるツンデレロリっ子な魔法使い・マヤと、仔犬系長身お姉さんな剣士・イルファさんの計3名。なお、普段はモンスター形態・中身は美少女な使い魔・ネリンちゃんは今回出番少なめで管理人は涙。
2ad79fdd.jpg息の長い作品である故、エロに絡むキャラクターが固定化されてしまうという弱点はありますが、今単行本は単なるエロ要員も含めてゲストキャラが豊富であり、エロエロ熟女さんなども投入してきたのはちょっと目新しい点(←参照 第24話「Ark Rosetta」より)。また、ツィスカさんお得意の変装(コスプレ)や、キャラクターの衣装替えなどによって、メインキャラ陣にも見た目の変化を付けているのも良い小技と言えるでしょう。
ツルペタロリっ子なマヤを除けば、アダルトな色香を振り撒く痴女さん達も含めて、いわゆる童顔巨乳的な肢体造形が基本であり、バルンと弾力感に溢れる巨乳ともちもちとした質感の桃尻を備える女体のストレートなエロティックさがよく引き出されています。
テーオ君は、勇者としての素質が目覚めると普段のオドオドキャラから凶暴な野郎に大変身という設定があるのですが、今巻ではすっかりショタキャラとしての属性が濃厚になっており、ふたなりチ○コを咥えたり、後ろの穴をすっかり開発されてしまったりと、“受け”に回る頻度と度合いが格段に上がっているので、その辺りの趣味のマッチ・ミスマッチは作品の評価に影響を与えるでしょう。
この傾向と同様に、ツィスカさんの呪いの影響でフタナリ化しているイルファさんがエロで重要な役割を担ったり、魔法使いのお姉さんがディルドーで“攻め”(タチ)の役目を果たしたりと、男女の性差をぼかした絡みが多く、それをファンタジー作品故に自由度の高さに乗せて提供するスタイルは面白い要素の一つ。
現代的な萌えテイストを潤沢に含むアニメ/エロゲー絵柄はキャリア相応の安定感を示しており、エロゲ塗りな表紙絵と中身の白黒絵にクオリティの差がほとんどないのも強みの一つ。この類の絵柄として、特に強い個性があるわけではありませんが、それ故に訴求層が広いタイプとも評せるでしょう。

【飽和感の強いヒロイン主導型の貪りエッチ】
エピソードによってページ数に幅があったり、特にページ数が多い話数ではエロシーンを異なる組み合わせで分割構成したりするケースもあるものの、濡れ場の分量自体は十分に用意されています。
上述した通りにエロシチュの豊富さはこの作品の売りの一つであり、ショタキャラが攻められちゃう趣向をメインとしつつ、複数人エッチや痴漢プレイ(ファンタジー世界で!)、ショタキャラが挿入されてしまう状況等々、作品によってエロの趣向を異ならせているのは、やはりマンネリ化を回避する小技の一つでしょう。
Brandish4-4.jpgエロ演出に関しては、飽和感の強さで読み手を圧倒するキルタイム系のお家芸に忠実なタイプであり、各コマを肉感的な肢体と共に埋め尽くす各種擬音やハートマーク付きの白痴系エロ台詞の連呼などで熱情的な雰囲気を作り出し、読み手の脳髄を甘く麻痺させてきます(←参照 抽送音でショタっ子の“拒否”の台詞を覆っているのは面白い表現 第22話「Trouble Train」より)。
殊に、テーオ君のキュートなリアクションにご満悦となったティスカさんや従者コンビ達の乱れっぷりは素晴らしく、テーオ君のち○こを上下の口で搾りとりつつ、状況をご丁寧に説明していくことで更なる羞恥をショタキャラ達に強要する流れは、どちらかと言えば“受け”嗜好の読者に好適な要素かもしれません。とは言え、同時に余裕たっぷりの女の子を性的快感を以て蕩けさせるという嗜虐的な要素も一定の強度で含んではいます。
ただし、前戯パートですっかり出来あがったヒロイン達が淫蕩な微笑みを浮かべながら、自らの秘裂を指でぱっくりと開いて肉棒をそこへと誘導する様は大層エロティックであり、女性キャラが能動的に腰を振りながら男性キャラに中出しを強要するエロ展開も、女性キャラ主導型の構築を端的に示しており、彼女達に貪られる幸福を楽しむのが正解とも言えるでしょう。
基本的に“詰め込む”スタイルであるため、コマを多めに描き込む画面構成が整理されているとは言い難いのは少々マイナス要因ではありますが、陶酔の表情、煽情的な肢体、結合部見せ付け構図を同時並行的に提示する作りは悪くなく、実用面では加点材料でもあるでしょう。

エロ漫画ジャンルでは相当稀有(もしかして初めてか?)の4冊目に突入し、5冊目・6冊目に続こうという試み自体を個人的には非常に高く評価しており、是非このジャンルでの金字塔を打ち立てて欲しいと感じております。
冗長な感はないわけではないですが、作品が続いていく楽しさを各種のサービス精神で補強しつつ、意外にシンプルな面白みが作品を長く続けることに貢献しているということがエロ漫画ファンとしては喜ばしいなぁと思うのです。

蒟吉人『Bitch Trap』

BitchTrap.jpg植芝理一先生の『謎の彼女X』第7巻(講談社)を読みました。“ベーコンで生で食べている女の子は可愛いし、それにネコミミを被せれば破壊力MAX!”なんて発想が一体ぜんたい何処から出てくるのでしょうか(笑 素晴らしい!
あと、諏訪野さんメガネバージョンが、脇役にしておくには勿体ない可愛らしさでございますな。無論、卜部の“ばかね!”が最高ではありましたが。

さて本日は、蒟吉人先生の『Bitch Trap』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『HONEY・DIP』(メディアックス)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
漫画としての楽しさに溢れたシナリオワークとヒロイン達のだらしなボディ&マインドが大活躍なエロが楽しめる作品集となっています。

BitchTrap1.jpg収録作は、浪人生のアパートに新婚旅行中の宇宙人夫妻が不時着して~な連作「Unvonfirmed Falling Object」2話(以下続刊?; ←参照 衣装がレトロ 同作第1話より)、新しいお母さんはピッチピチなUSA美女で~な連作「USAMAMA」「USAMAMA in school」、および短編6作品。
名前の統一感のある作品は前述の連作2本ですが、例えば、自殺しようとする男性が3つの作品に主要キャラとして登場していたり、「USAMAMA」シリーズでの主人公のお父さんが別の作品で主要キャラとして活躍していたりと、ほとんどの作品に緩い関係性が持たされており、そのつながりを見つけるのも楽しさの一つでしょう。
エロシーンを含めた上で、作品の漫画的な楽しさを重視した作品構築であり、話としてのヘビィネスこそ皆無でありながら、それ故にアッパーなテンションで駆け抜ける心地よさがある1冊となっています。

【漫画チックなキャラと設定で魅せるハチャメチャコメディ】
作風に関しては、B級SFネタやお馬鹿風味などもポンポン投入するギャグ寄りのラブコメディ・エロコメディであり、しょーもない野郎共(賛辞)とエッチなヒロイン達とが繰り広げるドタバタ模様が楽しめる作品群となっています。
BitchTrap2.jpg自室にムチムチバディの宇宙人美女が闖入してきたり、風俗店の案内どころか自身でもその手の営業に励む美人タクシードライバーに遭遇したり(←参照 でもぼったくり 短編「夜鷹TAXI」より)、エロエロなUSA美人がお母さんになったりと、棚ボタ展開やなし崩し的なエロへの雪崩れ込みをエロ漫画らしい面白さに昇華できているのも◎。
宇宙人が登場したり、美人スナイパーが登場したり、父親が実は不死身のUMA研究家だったり、自殺志願の男性が巡り巡って記憶喪失から回復したりと、シナリオにおける設定の“仕掛け”の面白さを軸として賑やかな展開を示すスタイルはなかなかにクラシカルであり、旧世紀のエロ漫画作品をしみじみと思い出させるノスタルジーすら持ち合わせています。
また、一見すると、勢い任せな作品構築である様に思えて、上述した作品間のリンクがしっかりと整合性を持たされているのは丁寧な要素であり、あるエピソードでの話や展開が他の作品においても言及されたり、展開に影響を及ぼしていたりする多層的な構造は、並の連載の仕方では、なかなか容易にこなせるものではないでしょう。
この緩いながらも切れない作品の関連性を如実に示しているのは、自殺志願の男が登場する3作品「百発百中の女」「崖っぷちの女」「よみがえる自殺男」であり、割合に駄目人間な性格なこの男性が、死を求めて放浪するうちに、美人スナイパーやら女将さんやら名家のお嬢様やらとよろしくやって、最終的には“性”への意志が“生”への意志に転じる流れなどは、お馬鹿テイストながらも巧いなぁと思う点です。
キャラクター達が最後まで自由闊達に動き回っており、どーしょもないギャフンオチで素敵にまとめることもあって、読後感もさっぱりと爽快。変な表現になりますが、読後にあまり印象に残らないことこそが、この作品群の即興的な面白さを証明している感があります。

【ダイナマイツバディのセクシー美女達】
短編「よみがえる自殺男」に登場する地方の権力者のお嬢様こそ女子高生ヒロインではありますが、その他の女性キャラは20歳前後~20代後半程度と思しき美人さん達。まぁ、宇宙人さんに関しては年齢不詳ですが、見ための年齢層はほぼ近似。
未亡人となった温泉の若女将や性風俗に関することは何でもお任せなタクシ―ドライバーさん、ハーフ美女の凄腕スナイパーなど、作品設定の面白みと直結する漫画チックなキャラ設計が多くなっています。
なお、単行本タイトルに“ビッチ”とあり、確かに性行為への積極性を示すキャラも多いものの、「USAMAMA」シリーズの様に義理の母子の過激なスキンシップとしての役割が大きかったり、短編「夜鷹TAXI」では彼女の誠実な“営業努力”であったりするため、ビッチとしてのネガティブな側面はほとんど払拭されています。
BitchTrap3.jpg柔らかい重量級巨乳がたぷんたぷんと揺れるバスト、キュッと引き締まったウェストにハリのある双丘が量感豊かなヒップと、西洋美女的なダイナマイツボディが基本であり、端正な美しさよりかはちょっとだらしない故のエロティックさがあるタイプ(←参照 連作後編「USAMAMA in school」より)。なお、宇宙人さんも含めて金髪キャラが多めなのはパツキン(死語)好きには嬉しいところ。
また、学級の人気者の少年から性格の悪いひねくれ野郎まで、性欲に素直に従いつつ、個々の持ち味をエロ・シナリオに発揮する男性陣も作品の楽しさを支えており、彼らもまた色々な面で“ふっ切れていく”のが読書感の快さを生み出しています。
はっきりと濃淡・強弱の異なる描線を組み合わせたアナログ絵柄は、適度な不揃い感や荒れた感じがむしろ旨味であり、ある程度キャッチーにシンプルなまとめ方をしつつも、単なる綺麗な画になっていないのは○。絵柄自体は安定感がありますが、表紙絵は彩色の関係上か、中身の絵柄と多少雰囲気が異なることには留意されたし。

【洋ピン的な明るさと勢いの良さもあるハードファック】

男女のセックスの理由やその展開がシナリオの面白みと密接に関係しているため、エロシーンが抜き所をとして完全に独立した存在になっていないことは、美点でもあるのですが、実用面では多少の難を生じさせています。
シナリオとの混在が性描写の分量をある程度圧迫していることや、かなりのギャグ成分が濡れ場に混入していることなどは、読み手の嗜好によっては減点材料となりえるでしょう。
しかしながら、エロに積極的な、もしくはそうならざるをえない美人さん達の甘い誘惑に捕らわれつつ、男性側もち○こで反撃を加えて、両者絶頂KOのドローに持ち込む展開のアッパーさは、そのままエロのアタックの強さにも直結している点でもあります。
BitchTrap4.jpg特にエロ展開終盤においては、男女双方のテンションが上がり、相互に快楽をポジティブに貪って行くため、セックス描写が洋モノAV的な調子になっていくのが面白いところ(←参照 短編「崖っぷちの女」より)。この妙にスポーティというか、能天気な明るさというかな雰囲気によって、例えエロシーンの序盤展開が凌辱的な趣向であっても、暗い方向へ全く向かわないというご都合主義を滑らかに仕立てています。
前述した絵柄のいい意味での荒さは、エロ作画においても煽情性の増強に大きく寄与しており、効果線を加えつつ、乳揺れなども含めてダイナミックに跳ね、悶え、絡み合う肢体の動きに勢いの良さがあるのも◎。パイズリなどの特定部位を活かしたプレイこそありませんが、揉んだり吸ったりで柔らかく変形する乳房や、バックショットでその存在感を放つ桃尻など、女体のエロさを前面に出す構図取りも適切に為されています。
前戯パートも含めてやや早漏展開になりがちではありますが、手数で押すタイプでもあって、多回戦仕様をほぼ徹底。ラストは、なぜか年齢層問わずツルツルな股間の中心に位置する秘所の最奥へ白濁液を注ぎ込んでおり、その際には性器結合部をがっつり見せ付ける構図を取っており、良好な抜き所となっています。

抜きツールとしての洗練さを追求するあまり、エロ漫画ジャンルが20世紀に置き忘れてきた“何か”を未だ持っている作家性なのではと個人的には高く評価しており、例えばまぐろ帝國先生や梅玉奈部先生、清水清先生が好きな方には是非チェックして頂きたい作品です。
個人的には、金髪碧眼のママさんと激しくスポーティにスキンシップな「USAMAMA」シリーズと、サバサバとした巨乳お姉ちゃんからの誘惑エッチ&オチに納得?な短編「初姉」がフェイバリット。お勧め!

上田裕『とびだせ!こあくま』

JumpOutCuties.jpg宮下裕樹先生の『正義警官モンジュ』第11巻(小学館)を読みました。おお、あの性格が最悪がお馴染みの三堀氏ですが、終にデレた!?まぁ、“ツン”が最悪の部類ですが。
町の平和のために頑張るモンジュ君が子供たちに正当に評価されているのは心温まるエピソードでしたが、神谷女史の記憶喪失時には彼の豹変っぷりの酷いコト酷いコト(笑。巻末のおまけ漫画は必見です。

さて本日は、上田裕先生の『とびだせ!こあくま』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『かちんこちん こあくま』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
キュートなロリっ子達のキャッキャウフフなドリームランドが広がる1冊となっております。

JumpOutCuties1.jpg収録作は、お兄ちゃんを巡る二人の妹さんの熾烈な争いが終に奪い合いな3Pエッチへ発展な短編「どっちか選んで」(←参照 ここが天国か)+描き下ろしのフルカラー後日談6P、および独立した短編11作。
描き下ろし短編と、やはりフルカラー作品である短編「花火を見よう」(8P)を除き、1作当りのページ数は16~24P(平均19P強)と標準かそれをやや下回る水準となっています。ロリエロ空間としての居心地の良さを追求した作品が多く、シナリオ的な読み応えに乏しい一方で、まったりと作品世界に浸かれる心地よさがあるタイプと言えます。

【正道のハッピーロリータ系作品が中核】
前作の初単行本では、ヒロイン達の純粋なキュートネスを存分に活かす純正ハッピーロリータ系作品と、そこに毒っ気やちょっとした狂気性を織り交ぜて読み手の心をちくりと刺激してくる作品に分かれていましたが、今単行本から判断すると前者の作風に大きく舵を切った感があります。
今単行本において後者のスタイルとして印象的なのは短編「ちんことおはなし」であり、青年が無邪気な人形遊びに興じる少女を部屋に誘い入れ、彼女の純真さに付け込んだと思いきや、逆に彼女の純粋な狂気・蠱惑に飲み込まれていたというラストがもたらす倒錯感は実に魅力的。
JumpOutCuties2.jpgまた、共にギャフンオチを迎えるために、暗さや痛みには乏しいものの、大好きな妹ちゃん(義妹含む)が他の男とエッチすることになるのを見せ付けられる短編「えっちして」および短編「大人になりたい」(←参照 憐れ)は、妹を“寝取られる”兄貴達の焦燥感や後悔が入り混じっており、この辺りもちょっとブラックジョーク的な要素ではありましょう。
とは言え、基本的にはハッピーロリータ作品が大半を占めており、主人公の男性に対して裏表のないピュアな恋愛感情を表現しつつ、ちんまい肢体で男性を受け入れてくれるエンジェル達とのイチャイチャ模様を描き出していきます。
一つ面白いと感じるのは、いずれの作風においても、男性登場人物の頼りなさ・朴念仁さが共通しており、キュートなロリっ子達が“支配”する空間において、一般的な意味での“男性性”はせいぜいが快楽発生装置程度の役割しか持てていないことは、作品の明暗の雰囲気の双方に寄与。
なお、ほんわかとした雰囲気で読み手の脳髄を麻痺させてくるため、読書中にはあまり気になりませんが、キャラクターや状況の説明が不足する傾向にあり、キャラの勢いによる力押しで濡れ場へと押し込んでいく流れは少しだけ戸惑う部分ではあります。

【ちんまいぺたんこお胸のローティーンズ】
LOレーベル故に安心のロリータ美少女縛りなヒロイン陣であり、小○校高学年~中○校入りたてのローティーンガールのみが登場しております。
妹ちゃんに娘、洋ロリさんに教え子、山奥の純朴メガネっ子等々、設定は様々であり、はんなりとした性格の和風ガールと素直になれない系ツンデレガールとの板挟みになる短編「どっちか選んで」のように、明瞭なキャラ属性を付与したヒロインが主軸となっています。
JumpOutCuties3.jpg体型的には、小さな肢体にぺたんこ~ほんのり膨らみかけの胸、寸胴気味な体幹から伸びる華奢な四肢、そしてツルツル鏡面仕様の中心を1本筋が走る股間が備わったロリ仕様を徹底しており(←参照 短編「えっちして」より)、月並みではありますが、二次ロリ好きにとっては強く安心できる材料でしょう。
ロリっ子のキュートネスを引き出す体パーツや表情作りを固定しているため、やや判子絵気味であるのは難点ですが、その辺りは衣装や各種小物、髪型などによってキャラの差別化を図っており、各種コスプレ要素等も含めて、キャラクターに華やかさはあるのは○。
なお、ロリバニースーツや黒ストッキング、ベビードール(下着)にセクシーランジェリー、サンタコスチューム、マニアックなものでは湯浴み着などと、衣装面は非常に充実しており、幼い肢体とのマッチ・ミスマッチがそれぞれ味わえるようになっています。
現代的な萌えっぽさを潤沢に含む二次元絵柄は、表紙絵の水準で強く安定しており、十分に“あざとい”ながらも、ふわっと柔らかいタッチでまとめることでクドさを回避しているのも訴求層を広める事につながっています。

【キュートネスを維持させたままヒロインを蕩けさせるエロ描写】
上述した通り、割合にサクサクと話を進めて濡れ場へと突入するため、エロシーンの分量は十分に確保されており、快楽曲線の間断を許さないタイトなエロ展開を構築しています。
エロシチュ的には、ロリっ子とラブラブエッチでオーソドックスにまとめる作品も多い一方で、上述した寝取られ要素の絡む見せ付けエッチや、街中での野外調教(短編「お外で撮ろう」)、冷静な表情な少女に完全にリードされる被虐的な奉仕セックス(短編「ちんことおはなし」)などなど、少々特殊な趣向が多数用意されているのも特徴です。
JumpOutCuties4.jpgそれなりにハードなプレイが絡むこともあり、多少の嗜虐性が醸し出されるケースはありますが、ヒロインの可愛らしさをエロシーンにおいても強固に維持させるというスタンスはシチュエーションに依らずに共通しており、特にヒロイン達の表情は蕩け顔主体で描かれており、困惑や陶酔に関して必要最小限に留めて、派手な演出を控えています(←参照 フィニッシュシーンでこの水準 短編「気持ちいいの好き」より)。
なお、エロ展開に関しては、十分な尺を活かして中盤~終盤の中出し連発で一気に畳みかけるパワフルな構成も特長であり、未成熟な秘所の最奥にたっぷり注がれた白濁液が漏れ出した後に再び注いで、ヒロインの肢体を芯まで蕩けさせるのは真に実用的な要素。
視点を引いた構図での小ゴマ、およびそのページ内配置に関して(雑誌ではともかく)単行本として見づらさがないわけではないものの、小~中コマを詰め込みつつ大ゴマやコマぶち抜きの絵でインパクトを確保する作画は安定しています。
なお、割りとどうでもよろしいことかもしれませんが、ショタ同人出身(カバー裏より)というキャリアの所以か、小さめち○こに定評がある作家さんであり、小さなスリットのヒロイン達のソレとの相性は良いでしょう。無論、エロ漫画的な股間のビックマグナムがヒロイン達の最奥まで征服する類の描写を期待するならば、多少物足りなさを感じる点でもあるでしょう。

最近で言えば、鬼束直先生の新刊のように、濃厚な作家性を突き詰めていくタイプの作家さんも多いLO勢ですが、斯様にスタンダードなハッピーロリータで読書感を安定させつつ、スパイスとして個性を混ぜ込んでくるタイプも多く、この作家さんは後者であるなと感じた2冊目でした。
個人的にはロリバニー姿が眼福に過ぎる短編「うさぎさんと遊ぼう」と、性格の異なる妹二人との競い合い3Pセックスが楽しめる短編「どっちか選んで」が特にお気に入りでございます。
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