2011年01月

茶否『お姉ちゃんと妹は俺の嫁』

BothSisAreMine.jpgメタラーな読者諸氏からは、「最近メタルの話題がねーじゃねぇか、このFXXKINGヘドバン野郎が!」(誇張表現)というツッコミを頂いておりますが、ちゃんとスラッシュメタルで首を振っておりますよー。
ここん所でお気に入りはMorbid Carnageの『NIGHT ASSASSINS』とSucidal Angelsの『DEAD AGAIN』ですかねー。どっちも直球で激走するスラッシュメタルで、まぁ、首の振り易いコト振り易いコト。どっちもお勧めですよー。

さて本日は、茶否先生の『お姉ちゃんと妹は俺の嫁』(マックス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『妹は同人少女コスプレ系』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
キュートな妹ちゃん達を中心とした萌え系ヒロインとの能天気ラブエロ話を満喫できる1冊となっています。

BothSisAreMine1.jpg収録作は、妹を大人気の声優に成長させた声優事務所の敏腕プロデューサーが妹属性に激弱である故に新人声優達の仕事依頼にてんてこ舞いな中編「妹プロデュースCV」全3話(←参照 双子声優のオネダリ 同中編第2話より)+描き下ろしフルカラー掌編4P、帰省先の田舎で美人従姉妹とキャッキャウフフな短編「つれてけ!なつまつり」+後日談短編8P、および読み切り短編6作と先生の衝撃の事実が明らかになる大嘘おまけ漫画1P。
おまけ系統の作品を除き、1話・作当りのページ数は16~20P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては標準的なボリュームで安定。続きモノも含めて軽めの読み味が徹底されており、良くも悪くも腹に溜まらないライト指向の作品集と言えるでしょう。

【オーソドックスなお気楽萌えエロ系】
すっかりポプリクラブの誌風に染まってお気楽ラブコメディを作風のメインに据えるようになった作家さんですが、ロリ主体の以前の作風の時点から有しているふわっと柔らかくハートウォームな雰囲気の形成力は今単行本でもある程度維持。
悪く言ってしまうと、コンビニ誌らしい“毒にも薬にもならない”類の作劇ではありますが、それでもキュートな美少女達とのラブアフェアの甘美な幸福感やエロの前後をしっかりと整えるテンポの良さなどは、商業作品としての間違いない長所でしょう。
6f6bbbd7.jpgまた、ヒロインのキャラクター性をシナリオの魅力の核とする萌えエロ作品としての完成度の高さは、それぞれに明確なキャラ立てを為されたヒロイン達の描き方の良質さから生じており、ストーカー少女さえもアホ可愛い登場人物に仕立てあげるコメディ描写の良さはこの作家さんの変わらぬ美点(←参照 トンデモストーカー少女 短編「屋根裏のヒトミちゃん」より)。
美少女新人声優さん達が敏腕プロデューサーを“お兄ちゃん”と呼んで誘惑したり(中編「妹プロデュースCV」)、ネコ好きのお兄ちゃんを飼い猫達から奪還しようと妹さんがネコミミコスプレでラブアタックを敢行したりと(短編「妹はネコで嫁」)、ヒロイン側の積極性が光るシナリオ展開も棚ボタ的な幸福感を生じさせています。
シナリオパートにはさして分量が割かれていないものの、エロシーンの中で男女の恋愛感情の強さを甘いラブエロ台詞によって演出してくるため、作品全体として見た際には恋愛モノとしての甘さがスポイルされていないのも○。
作劇手法としての新規性や意外性には乏しく、ストーリー重視派には厳しい内容ではありますが、同時に定番故の安定感や安心感もあるため、この類の作品群を好む層にとってはむしろ好適な作劇とも評せます。

【ぽよんとした柔らか巨乳のティーン美少女が主力】
カバー裏のおまけ漫画やカバーの柱の自己紹介で激しく主張している様に本来は真性のロリータ美少女愛好家な作家さんですが、コンビニ誌のポプリクラブを初出としているために妹さんも含めてミドル~ハイティーン級の美少女が主力のヒロイン陣となっています。
姉妹丼が満喫できる短編「つれてけ!なつまつり」や、お姉ちゃんとのラブラブ話の短編「たっくんとおねえちゃん」と年上ヒロイン(姉)が登場する作品もちょこちょこありますが、基本的には主人公よりも年下の女の子達であり、勿論妹キャラは豊富にお取り揃え
基本的には貞操観念の薄い姉妹達(従姉妹含む)であり、一途な好きの気持ちでまっしぐらに駆け抜けるため、近親相姦の背徳性はほとんど示されないのも軽快な雰囲気を維持させる要因。
BothSisAreMine3.jpg上述したストーカー少女や、エロ漫画作品では相当レアな左翼活動家ロリっ娘(←参照 赤いぜぇ・・・ 短編「先住民」より)、美少女声優さん達に天然気味なお姉ちゃん等々、漫画チックに楽しいキャラクターが多く、彼女達のアクションのコミカルな描写も作品の楽しさの一つ。
巨乳を描き続けると死んでしまう病(自称)に冒された作家さんではありますが、これまた雑誌の制約上巨乳キャラが多めで等身も割合高いのでロリっぽさを期待するのは残念ながらNG。とは言え、短編「先住民」のようにちんまい貧乳ロリっ娘も少数登場するのは大変にありがたい点です。
コミカルな演出で用いるデフォルメ絵も含め、絵柄のいい意味での安定の無さや描線の適度な荒れに魅力のある画風なので、逆に絵柄の安定感を求める方にはやや不向き。デジタルツールの導入で多少絵柄の雰囲気が変わった印象があります。

【ヒロイン達の幸せそうに蕩ける表情が魅力】

各作品のページ数こそあまり多くないのですが、濡れ場の尺は十分であり、また多回戦仕様のエロ展開を詰め込める技術は高く評価すべき要素。
この作家さんのエロ展開の特徴としては、中出し(膣内射精)に対するコダワリの強さが挙げられ、男女双方の妙にパワフルな台詞回しによってその行為の快楽を欲求する姿をガツガツと描き出していきます。
このコダワリは抽送パートに移行してからかなり顕著であり、前戯パートでも射精シーンが存在する一方で、抽送パートでは下半身を勢いよく叩きつけ合いながら何発も中出しを重ねていく様がえらくパワフル。
BothSisAreMine4.jpg勿論、萌えエロ系の常としてヒロインの可愛らしさを殺さない演出が図られており、特に表情面は蕩け顔をメインとして派手な変化をあまり用いません。その一方で、透過図を多用して抽送感の深さを強調する傾向にあり、描写としてやや不自然な印象もありつつ、エロの力強さを確かに下支えしています(←参照 透過図の先端に突き込みの衝撃を示す演出 短編「たっくんとおねえちゃん」より)。
なお、後背位もある程度の分量を投入するものの、男女が正対する体位でセックスを描く方が多く、キュートな美少女の“反応”を主観的な構図に愛でつつ、恋愛セックスとしての密着感等も演出されているのは上手いところ。
3Pエッチなどを除けば、これといってエロの趣向に変化はなく、前穴中出しを絶対の中核とするエロ展開だけに、多彩さに欠けるのは何ではありますが、それでも抜きツールとしてやはり定番の旨味を十分に備えていると言えるでしょう。

あかざわRED先生と同じく、コンビニ誌の制約に悩む作家さんであり、この人のロリ魂を自由に解き放てる場を提供する雑誌からのオファーがあることを一ファンとしては望みますが、お気楽近親ラブコメはそれはそれで良質であり、今単行本も堪能させて頂きました。
個人的には、何と言っても赤いロリっ娘が実にキュートな短編「先住民」がキャラ的にも抜き的にも最愛でございます。

りょう『100人ヌイても大丈夫。』

SecureEvenFor100P.jpg名島啓二先生の『波打ち際のむろみさん』第3巻(講談社)を読みました。リュウグウノツカイ氏のここ最近の存在感は異常ッ!あと、ハーピー可愛いよハーピー。
あとがき漫画で思いっきり自虐ネタとしてかましてますが、登場人物が多過ぎてどうにも薄味というのは確かなところですが、それはそれでまったり日常コメディとしてはよろしいのかもと思っております。

さて本日は、りょう先生の初単行本『100人ヌイても大丈夫。』(茜新社)のへたレビューです。表紙絵で棒状の物を加えていますが、麩菓子か何かのはずです(妙なフォロー)。
それはともかく、エキセントリックガールズ達がドタバタと動き回る空間のユニークさが面白いラブコメ系作品集となっております。

SecureEvenFor100P1.jpg収録作は、彼氏君と初エッチ♪と思いきやその友人がセックスを見せてくれと言いだしたおかげでヒロインの妙なスイッチがオンになる短編「若菜ちゃんのほとばしる性欲」(←参照 ドSスイッチ入りました)+描き下ろしの後日談掌編5P、および読み切り短編8作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16~24P(平均21P強)と書店売り誌を初出とするものとして標準的な分量。話としての読み応えはさほどありませんが、タイトル通りに抜きツールとしてよく整った構築になっており、読後感も良好な1冊と言えます。

【素っ頓狂なヒロイン造形が光るドタバタコメディ系】
欲求不満な人妻さんが隣室のイケメン大学生に不倫Hで寝取られてしまうというダーク&インモラル寄りの短編「壁に耳アリ!」の様な作品もありますが、基本的にはアッパーなラブコメディ・エロコメディに終始しています。
コメディタッチのある作品としてのお手軽感を意識しつつ、エキセントリックな美少女さん達をチアフルに動かしてシナリオの楽しさを形成するという手法は既にベタな手法ではありますが、彼女達の“変化”に確かな面白みがある分、軽快に読み進めることが出来るのは○。
SecureEvenFor100P2.jpg彼氏君にはすっかりデレデレ・その友人のブサメン君にはドS女王様という二重の態度を示すようになる上記短編のヒロインを含め、弟君へのラブが暴走するあまりに使用済みティッシュたっぷりのゴミ箱に頭突っ込んでオナニーしていたり(←参照 これはヒドイ 短編「勘違いお姉ちゃん」より)、普段は清楚で凛々しいのに好きな男子のことを想うと超絶珍奇妄想&行動に走る美少女さん(短編「武士スイッチ」)など、読み手の予想の斜め上を行く暴走ガール達が何とも素敵。
これらの妄想や変態性欲の“スイッチ”だけでなく、好きあう男女が結ばれるというピュアなラブの“スイッチ”の描き方も良好であり、漫画チックに表現されたヒロイン達の感情のアップビートな変化の仕方が作品にテンポの良さを生じさせています。
ただし、これらの“変わり種”の面白みや軽快なテンポを長所としている分、オーソドックスなラブコメ・エロコメ系の作品ではいわゆる“犯るだけ漫画”としての無味乾燥さは目立つ傾向にあるのは小さくない弱みの一つと個人的には感じる部分。
また、恋愛モノとしての甘さの濃淡には作品間で幅がありますが、セックスの快楽に対する肯定感は収録作品間で強く維持されており、終幕後も彼ら彼女らがお盛んにエロエロしまくるであろうことを示唆するスタイルは実用的読書後の賢者タイムを心地よくしてくれています。

【メガネ率高めの肉感巨乳美少女軍団】
下は中○生(短編「兄の娘と俺の場合」)上は20代半ばと思しき人妻さん(短編「壁に耳アリ!」)まで登場しますが、ヒロイン陣の主力を担うのはミドル~ハイティーン級のJK美少女さん達。
上述した通りに(主にエロ方面で)破天荒な行動に走る暴走ガール達が印象に強く残りますが、正統派のピュアガールさん達もそれなりの頻度で登場するので、単行本全体としてはある意味でバランスが取れた布陣になっています。勿論、後者のヒロイン達もエロシーンでは色々と開花してエッチを堪能しますのでご安心。
SecureEvenFor100P3.jpgキャラ造形的にはメガネっ娘の登場頻度がそれなりに高いことが特徴であり、4作品に黒髪メガネっ子が登場するので好事家の方は要チェック(←参照 奥手な妄想メガネっ子が乱交に飛び入り参加 短編「こあつ~Duo」より)。
一部並乳キャラもおりますが、基本的にはぽよんぽよんと柔らかい双球をお持ちな巨乳キャラで統一されており、肢体全体に適度な肉感があることも肢体描写の整合感を生んでいます。
近作ではその柔らかボディの肉感的なエロティックさや適度に生々しい温度感を程良く添加する進歩が認められますが、地となる絵柄は角川や少年画報社の青年向け漫画等でよく見かける漫画絵柄に近いものがあり、細めの描線でシンプルにまとめた意外に健康的な印象があるタイプ。
初単行本ということもあって、絵柄の持つ雰囲気は作品間で多少バラつきはあるものの、親しみやすいキャッチーネスと独特の清潔感の共存という特性は常にキープされており、表紙絵にピンと来たならば単行本通して楽しめると思われます。

【液汁描写と粘膜描写の組み合わせが淫靡なエロ作画】
清純派から変態さんまで皆さん一様に発情してエロの快楽をたっぷり満喫するエロシーンは、十分な長尺で描かれており、前戯・抽送の量パートに抜き所を設ける多回戦仕様を貫徹。
唾液が粘つく口腔内を曝け出しながら、ねっとりと咥え込んだり、たわわなおっぱいを活かしてパイズリを同時併用したりなお口ご奉仕を前戯パートの見どころとしており、この時点ですっかり瞳が蕩けたヒロインの顔面に白濁液をプレゼント。
すっかり理性が陥落したヒロイン達は、自ら秘所をくぱぁと開いて挿入をおねだりし、最奥まで加えられるピストン運動に乳房を揺れ動かしながらガツガツと腰を振り合うアグレッシブなエロ描写を重ねていきます。
8e7bd5d1.jpgピストン運動の描写においても液汁描写と粘膜描写の淫靡なコンビネーションがよく光っており、ねっとりとしたキスシーンや淫蜜や精液でドロドロになった結合部の描写などで煽情性を高く維持させるスタイルは実用面における確かな武器でしょう(←参照 挿入しつつキス 短編「おさ×こん」より)。
アグレッシブで意外に濃厚な演出面に比して、絵柄が割合さっぱりとした感じがあるため、この組み合わせを意外性のある美点と取るか、アンバランスと取るかで実用面の評価は分かれる可能性もありますが、画面が過剰に重くならないという意味では訴求層の広い抜き物件の形成に大きく貢献。
抽送パートの尺には作品間である程度の振れ幅があって、まれに早漏展開になる場合もありますが、各種プレイをたっぷり詰め込んだサービス精神自体は好印象であり、切れ目のないエロの盛り上げがよく図られているが大きなポイントでしょう。

読んで楽しく使って嬉しいという、抜き重視のコメディ系作品として良好な出来であり、絵柄の面白さもあって初単行本として上々の船出ではと一評者としては考えています。
個人的には、元気娘が奥手妄想メガネっ子を乱交パーティーに連れ込んでくんずほぐれつセックスしまくる短編「こあつ~Duo」と純粋&変態なおねーちゃん大暴走な短編「勘違いお姉ちゃん」に愚息が大層お世話になりました。

イコール『ももまん』

PeachBun.jpgTVアニメ版『GOSICK -ゴシック-』第4話「金色の糸はつかのまを切り裂く」を観ました。なお、これまでこのアニメに触れる際に各話タイトルを間違えてましたので、今回修正しました(ご指摘感謝!)
ヴィクトリカさんが雷おこしを食べるお姿が可愛過ぎで鼻血が出そうです。あと、女の子にからかわれて真っ赤になっちゃう九条君がなかなかキュートですな!(←二次元では相当の節操ナシ)

さて本日は、イコール先生の『ももまん』(ジーウォーク)のへたレビューです。先生の前単行本『たわわん』(三和出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
プニプニボディのキュートなちびっ娘達と繰り広げるキャッキャウフフなラブエロ話が満喫できる作品集となっています。

収録作はいずれも読み切り形式の短編・掌編で全10作。フルカラー掌編「いちねんせいになったら」(4P)を除き、1作当りのページ数は16~24P(平均19P強)と幅もありつつ、中の下クラスの分量で推移。
読み応えのあるタイプの作劇ではないものの、アイディア力に優れた多彩なシナリオ運びが楽しめる1冊であり、エロシーンの十分な量を含めて満腹感の強い作品集となっています。

【題材としての背徳性をエロのみに活用して明るくまとめる作劇】
他誌ではロリ顔巨乳なヒロインさんとの優しく楽しいラブコメディがメインの作風である作家さんですが、今単行本はペド級も含めてほぼ完ぺきにロリエロ作品集となっていますので、まずはそこに注意。
まだ性行為の意味もよく分かっていない年代のロリっ子達を騙してセックスに持ち込む様な展開もしばしば認められ、その行為自体は完全に犯罪ですが、陰惨さはほとんどなく、従来通りにラブコメ的なほんわかとした雰囲気に全てを包んでしまう手法で読み口の良さを確保しています。
PeachBun1.jpgまた、エロシーンへと雪崩れ込ませるシナリオの“仕掛け”に工夫があるタイプでもあり、家電量販店でロリっ子型マウスが販売されていたり(←参照 何処で操作するかは御一読を(笑) 短編「おまうす」より)、モンスター育成ゲームに夢中な女の子にサラリーマンの男性が電車内で股間のモンスターを教えてあげたり(短編「もん❤まん」)と、ハチャメチャ展開を辞さない力技の数々は面白いところ。
この素っ頓狂な展開から生じるお話的な無理矢理感(誉めてます)と童女をセックスに引き込む別の意味での無理矢理感が絡み合うことで、ある種ユーモラスな感覚が生じており、ヒロイン達の純粋性・善性が蹂躙されることもないためにダウナーな印象を残さないようになっています。
加えて、シナリオの多様さは後述するエロの趣向の多彩さと密接に関連しており、エロシチュエーションのお膳立てをする機能をシナリオパートが適切に果たしているのも実用性の底上げに貢献していると評せるでしょう。
e68f89ca.jpg恋愛感情の描写の濃淡には作品間で差がありますが、暗く沈みこみ様な余韻の作品は勿論皆無であり、ラブいハッピーエンドも含めて(←参照 晴れて相思相愛に 短編「メゾン・ド・ベリー」より)、登場人物達の“日常”が変容を生じながらも平穏に保たれるという幕の引き方も気持ちがよい要素です。

【純真無垢なぺたんこロリータさん達】
自称小○校1年生のランドセルガールがおっちゃんのパンツを剥いでいる単行本冒頭で読み手の脳味噌をハンマースマッシュしてきますが、前述の通りに各作品のヒロイン陣は一桁~ローティーンの愛くるしいニンフェット達。
弟君の甘えと好意が混じった気持ちが暴走してロリお姉ちゃんを睡姦してしまう短編「ないしょミルク」の様に、ヒロイン側が行為の禁忌性を把握しているケースもありますが、基本的には性的な事象に対して無知な子達であり、彼女達をどのように言い包めるかが作品のポイントの一つでしょう。
なお、最終的にはセックスという行為は彼女達の中で恥ずかしいが気持ち良い何かという認識となるため、彼女達をエロで染めたいというSな諸氏にはやや不向きかもしれませんが、平和な雰囲気を維持させる上ではこの方が正解でもあるでしょう。
63a48ed6.jpg年齢的にはある程度の幅がありますが、成人男性に比べてちっちゃいボディには、ぺたんこなお胸、華奢な手足、ぷにぷに&すべすべな頬と股間とロリプニ要素を標準装備しています(←参照 “がばちょ”って擬音がちょっと面白いです 短編「みみとおにいちゃん」より)。よって、この作家さんのロリ顔巨乳を期待する諸氏には回避を推奨。
細目で丸っこい描線を無理なくまとめる絵柄は、作品間で少々ばらつきが感じられるものの安定しており、特にほっぺたや股間、下腹のプニプニ感の強調は初出時期を問わない特徴でしょう。
表紙絵の女の子はやや極端な例ではありますが、キャラクターによってはロリプニ色がかなり強い故に生じるペド色はあり、特に華奢で繊細な印象のあるロリータ少女が好きな方には不向きでしょう。しかしながら、ロリ的なキュートネスにオサレ感のエッセンスがしっかり感じられるのは、いぬぶろ先生などの絵柄と共通する美点です。

【多彩なエロシチュとアタックの強い演出で魅せるエロシーン】
ページ数に比例してエロシーンの分量にもある程度の振れ幅があるものの、題材のある意味での濃さがあることに加えて、安定したエロ作画とアタックの強いエロ演出を施す濡れ場の実用性は十分に高く仕上がっています。
性的知識がない故に多様なエロシチュエーションに羞恥心なく順応していくロリっ子達のおかげで、睡姦やら痴漢プレイやらSMプレイ(ただしロリっ子が女王様)やら、果てには集団凌辱的行為に発展したりしますが、上述した通りにアブノーマル系としての暗さはほとんどなく、あくまで“謎の気持ち良い行為”としていずれの趣向も描かれています。
男性のち○こを不思議そうに見つめながら小さなお口でペロペロしだす前戯パートには、こんないたいけな娘にこんなエロイことを!的な趣きがあり、読み手の罪悪感を駄目な方向に刺激することで背徳感をしっかりと創出してきます。ここで、ヒロインの上のお口にまずは白濁液を注入して、状況が未だよく分かってないアリス達への挿入に移行。
PeachBun4.jpg輪姦的なシチュエーションもあるため、抽送パートにおいてはカメラを第3者視点に置いたAV構図を多用するのですが、主観構図によってロリっ子と相対する視点を用いたコマに存在感があり、行為の臨場感を適宜演出しているのも○(←参照 短編「ないしょミルク」より)。
結合部見せ付け構図や断面図・透過図など、性器表現による直接的な煽情性を核とするエロ演出を大量に用いるため、抽送パートに入ってから増すエロの勢いに高いプレッシャーを付与できています。プニプニのお股に備わる未成熟な女性器の描写も高質であることが、この手法の効力を後押ししているのも○。ただし、その分男性の体躯との比較が少なくなっており、ロリっ子達の小ささが生かされていない感もあるのは個人的には勿体ない点。
見開きでがっつりと中出し描写を行うフィニッシュシーンは、エロ演出の強度が特に高く、それまで男女双方が説明的エロ台詞の応酬をテンポ良く紡ぎながら、そのラストに性的絶頂に伴うヒロインのハートマーク付きの嬌声を響き渡らせる痴態描写は抜き所としての強力さを生んでいます。

この作家さんのロリ巨乳ものが大好きなのですが、こちらの作風もやはり好きなので、ロリOKの雑誌・アンソロではこちらも描き続けて欲しいところ。ロリプニ美少女が好きな方にはかなりのお勧めでございます。
個人的には、お兄ちゃん大好きの純真妹ちゃんが、諸々よく分かってないまま兄貴を優しく受け入れる短編「みみとおにいちゃん」に愚息が大層搾られて、一等お気に入りでございます。

白石なぎさ『濡れる果実』

FruitsGettinWet.jpg村岡ユウ先生の『馬鹿者のすべて』第2巻(集英社)を読みました。あぁ、何か読んでいてちょっと黒沢映画の『生きる』を思い出しましたね、今回。
社会の中で“個”の力はどうしても小さくて、思う通りにいかないことは数多あるわけですが、その中で宇治田が“何か”を職場に残せたのは本当に立派なことですよね。


さて本日は、白石なぎさ先生の『濡れる果実』(一水社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『犯れる彼女』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
青春期の登場人物達の矮小さや弱さを貪欲に取り込んだ泥臭い作劇と体温・体臭感に満ちたセックス描写で魅せる作品集となっています。

FruitsGettinWet1.jpg収録作は、図書室で春を鬻ぐ少女とその相方で受付の少女とを描く「図書室は放課後の娼館」シリーズ第4話・最終第5話(←参照 シリーズ最終第5話「春子の“春”は・・・」より)、および短編8作。
描き下ろしのシリーズ最終話も含め、1話・作当りのページ数は16~18P(平均18P弱)と、書店売り誌としてはボリューム感は弱め。とは言え、妙に読み手の胸に絡みつくシナリオであり、ヘビィに構えた作品が揃っているとも評せます。

【チアフルなラブコメからビターな青春溜息物語まで】
前単行本において、比較的オーソドックスな明るく楽しいラブコメディ路線を取り込んだ影響は今単行本でもあり、短編「校内SEX禁止令!」や「デクの詩」などの作品はその類の作品。
とは言え、男性キャラのほんのりポエティックなモノローグによって紡ぎ出される青春模様を、泥臭い感情描写とむせ返るような青臭さのする恋愛讃歌とを併せて描き出すという、エロ漫画業界においてかなり異色のスタイルを今単行本でも堅持しています。
若い男女、特に男性側の人間的な小ささ・脆弱さを敢えて描き出すことを躊躇しないため、何処となく身につまされる部分があり、淡々と語られる独特の作劇のテンポが、そのビターな心持ちからパッと明るく開放してくれるポイントを与えてくれないという、キリキリとしたもどかしさが良い意味でも悪い意味でも大きな特徴でしょう。
FruitsGettinWet2.jpgこの思春期故の迷いである苦悩から、幸福の方向へと歩み出すのか、その悩みを胸にくすぶらせたままの生を送るのかは作品によって違いがあり、前者ならば昭和テイスト満載なド直球のドラマティシズムに則って恋愛感情を描出(←参照 短編「姉の香は悲しみの衣」より)。
どちらにしても地味で、取っ付きやすさに欠けるストーリーテリングではありますが、ハッピーエンドでも決して軽く浮ついた感じはせず、また「図書館」シリーズ最終話の様にビターな余韻を読み手の胸に受け付ける類の作品もなかなかに深みのある作品構築になっています。
昭和臭をたっぷりと振り撒きつつも、思いっきりSOUND HORIZONの『エリュシオン』のオマージュが織り込まれた短編「ねえ、パパ・・・」の様な作品があったり、某長門にそっくりな美少女キャラを登場させてみたりと、コンテンポラリーなネタも用いるというかなり独特のセンスが合うか合わないかは評価を大きく左右することでしょう。

【適度にもっちりした体躯の並~巨乳美少女がメイン】
元々は母モノ主体でデビューした作家さんであったものの、近作ではヒロインの年齢層をグッと引き下げ、今単行本でもその主力はミドル~ハイティーン級美少女と20代前半の綺麗なお姉さん達。
いわゆるラブコメディ系統においては、ヒロインのキャラクター性を重視する作劇スタイルという正道を取るものの、男性の心情描写を作劇の中核とするスタイルであるため、キャッチーで多彩なヒロインのキャラ造形を期待するのは避けるべきでしょう。
時にファム・ファタルであり、時には青春の後悔の象徴でもある彼女達は、男性にとって容易には理解しえない存在として描かれており、登場人物達の幸福への模索を描く上では好適なキャラ造形でしょう。
いかにもモンゴロイドといった感じの比較的ふっくらした肉付きの体幹に並~巨乳の乳房が載る女体は、割合に現実的な造形であり、ある程度のデフォルメ感で絵柄にキャッチーさを添加しつつも同時に体温や体臭を感じさせる生々しさを強く意識させるタイプ。
FruitsGettinWet3.jpgなお、古風なセーラー服を愛好する作家さんであり、女子高生キャラならばスパッツ体操服着用な短編「デクの詩」の元気娘を除いてほぼ標準装備(←参照 短編「彼女ふるさと便」より)。
絵柄に添加されたある程度のキャッチーネスが安定するようになり、特にヒロイン側の可愛らしさ・美しさがよく引き立つようになった一方、一部の男性キャラの野暮ったい感じはそのままの部分もあり、多少の減点材料となる可能性はあります。

【肢体の重量感や体温感が詰まった熱情的エロ描写】
各作品のページ数がそこまで多くなく、またシナリオパートを当然重視する作風であるため、たっぷりとした濡れ場の分量を求める方にはやや不向きではあります。
しかしながら、上述した女体の生々しいエロスを煽情性の中核に据え、互いの感情が剥き出しになる熱情的で貪欲な性行為を迫力豊かに描き出す分、抜きツールとしての評価は低いわけでもありません。
これまた朴訥とした台詞回しと含みのあるモノローグによって性行為の描写に、抜きの為の煽情性以外の様々な叙情性を付与しているのは変わらぬ特徴であり、絵の勢いがある分、話と絵が互いによく噛み合っていると感じるか、台詞が億劫と感じるかは読み手の好みに依るでしょう。
FruitsGettinWet4.jpg男女双方の体の存在感をきっちり残し、肌と肌とが重なる行為としてセックスを描いているのもこの作家さんらしい美点であり、その中で行為の動きに合わせた肢体の躍動感や緊張感をきっちり演出する作画の上手さは評価したい点(←参照 短編「君がいる風景」より)。
ただし、絵柄の地の古めかしさと呼応してか、性器表現や官能の表情の描写はややオールドスクールに過ぎる感もあって、肢体の各パーツからの直接的なエロさを期待するのは難しいところ。
また、中コマ~1Pフルで描かれるフィニッシュシーンは、じっくりとしたエロ展開の締めとしてパワフルではあるものの、特に演出面に関して一層の盛り上がりは欲しいところではあります。ただ、例えば中出しされる子宮の透過図の投入など、強度の高いエロ演出を組み込もうとする意欲はよく感じ取れました。

個人的には“一体何処へ行こうとしているのか”という期待と不安のある作家さんですが、この青臭くてビターで、でも妙に堂々とした力強さのある読み口は非常にユニークであり、白石なぎさ作品でしか味わうことのできないものでしょう。
陽光穏やかな春の日に、桜の下で空を見上げる一人の青年の姿が印象的な「図書室は放課後の娼館」シリーズ最終話と、テーマは“弱者の傷の舐め合い”とあとがきで言い切っただけのことはある秀作短編「姉の香は悲しみの衣」がフェイバリット。

鬼束直『ポルノグラフィティ』

AsPornoGraphics.jpgツジトモ先生(原案:綱本将也氏)の『GIANT KILLING』第18巻(講談社)を読みました。アジアカップで盛り上がっている時にサッカー漫画を読むってのもなかなかオツなものですな(笑
雨の中の荒試合で守護神ドリさんが負傷退場ですが、椿の更なる覚醒につながるか否か!での見事な引きで終わります。あと全く余談ですが、クリーニング屋のお客のおばちゃん、GJ!

さて本日は、鬼束直先生の『ポルノグラフィティ』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『Lovable』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
様々な趣向への試行が認められる作劇と艶めかしいロリボディが光る良質な作劇で魅せる意欲的な4冊目となっています。

879b3c16.jpg収録作は、互いに求め合う同じ誕生年月日・同じ名前の二人の少女がある目的を持ってそれぞれに男性とセックスをする連作「Papiliones」前後編(←参照 連作後編「Papiliones~Fragment~」より)、従兄妹同士の嬉し恥ずかし初エッチな短編「好きになったらいいじゃない」+描き下ろし後日談短編、および短編6作+まいどお馴染み知花ちゃん大暴れな短編「人は愛のみで生きるものでもないわけで・・・」。
描き下ろしの後日談短編を除き、1作当りのページ数は14~26P(平均20P弱)と幅はありつつ標準的な部類。作中のストーリー展開にそこまで重さはないものの、ハッピー系からビター系まで読後の余韻が強い作品群が目立ち、エロも含めて読後の満足感はしっかりとあります。

【作品間での雰囲気の落差があるも粒揃いな作品群】
既刊の作風では、甘く穏やかな叙情性とふわっと軽やかな読書感を特長とするハッピーロリータ系が中核であり、“ロリならコレで、いいんじゃね?”という胡散臭い訴求文もあながち間違いではない、訴求層の広さを誇るスタイルを着実に積み重ねてきました。
勿論従兄妹同士がふとした会話の流れからラブラブチュッチュッと結ばれる短編「好きになったらいいじゃない」を初めとする甘ロリ系にも存在感がありますが、今単行本では作劇面に関してかなり試行錯誤を窺わせる新たなスタイルが目立ちます。
AsPornoGraphics2.jpgロリっ子達の棚ボタ誘惑Hと見せかけて少女達の絆を形作る不思議な“儀式”をほのかな耽美を込めて描き出す連作「Papiliones」、義父からの性的虐待と母親からのネグレクトに苦しむ少女が救いと地獄の合間で一瞬心が揺れ動く様が印象的な短編「ドライアウト」(←参照 哀しい“嘘”)、その短編と同一ヒロインと読むことも出来る短編「Scar tissue」の鋭く重い“オチ”などは、その挑戦的なスタイルを如実に示すものでしょう。
また、男性の名前を“○○君”と伏せ、主観構図によって男性の体の存在を徹底的に除外する作画を示す短編「girl's collection」、共にロリっ娘とのアブノーマルエッチのお楽しみを片やあっけらかんと淡々と片やゾクゾクする程倒錯的に描く短編「Fiction S」「アイワナビーPrincess'sPet」などは、エロの魅せ方の面で新規性を示す作品群。
男性(義父)が一方的に性欲を“処理”するだけで、少女側は必死に黙して快楽を否定するセックス描写である短編「ドライアウト」や、単純な快楽欲求ではなくその裏に“真意”があることをラストで明かす連作や短編「Scar tissue」などは、性の快楽への肯定とはある意味で逆の方向へ向かう趣向であるため、実用性の脇を固めるシナリオとしては難がありますが、無論、読後の余韻を含めた読みの面白さを形成する要因でもありましょう。
新たな方向性への意欲がしっかり出た最新刊ですが、決して“語り”が前面に出過ぎることなく、明暗双方を含めて表層のさらっとした肌触りを失わないのは◎。これまでのキャリアに対する自信に基づいた“挑戦”だなと個人的には感じています。

【ロリ的なキュートネスと性的な存在としての色香】
ヒロイン陣は無論ロリータ少女縛りであり、年齢層的には小○校高学年~中○生のローティーン級で統一されています。
いかにも甘ロリ的な小動物系ガールを登場させる短編「girl's collection」は、上述の作画面と組み合わされることで、男性にとっての至福の空間を形成していますが、これは敢えての造形という色彩が強く、今単行本では割合と“普通”の性格設定のヒロインが多め。
いわゆる“地味っ子”というカテゴライズも可能でしょうが、“普通”に思える彼女達の心中に存在する淡い恋心や幻想への恋慕、灼熱の憎悪に爛漫たる性への好奇をさらりと香らせてくる心情描写の巧さは特筆すべきでしょう。
等身を含めた肢体全体のバランスや肉付きの施し方は比較的写実的であり、顔の造作に相応の萌えっぽさを含めたトータルでのバランスの良さは良好。
AsPornoGraphics3.jpgぺたんこな胸や華奢な手足等を含め、ロリとしての記号的要素をしっかりと押さえつつも、鮮烈なコケットリィが放たれるキャラ描写を多数配置し、“可愛いらしい無垢な少女”の幻想を求める読み手をハッとさせてくるのは実に憎らしいところです(←参照 ロリ的キュートネスと女性の色香のバランス 連作前編「Papiliones」より)。
なお、好き嫌いは分かれるでしょうが、短編「close to you」に投入された糸目少女は、エロ漫画ジャンルではかなり珍しい造形であり、その言動で可愛らしさが強調されている分、結構印象に残るキャラクターでありました。

【快楽に対する緊張と弛緩を交錯させるエロ作画・演出の妙】
上述した通り、作劇の方向性的にやや抜きへの供し難さのある作品も存在しますが、標準並みの分量で用意されたエロシーンの密度は高くアベレージとしては上等な抜きツールとしても機能しています。
ちょい天然気味なニコニコ娘が緊縛羞恥系のプレイにすっかりハマってエンジョイな日々を描く短編「Fiction S」や、年下の少女に傅いてご奉仕致すやや被虐的なプレイが描かれる短編「アイワナビーPrincess'sPet」など、特殊性癖が絡む作品もありますが、基本的には前穴一点主義なのでエロのバラエティを求める方にはやや不向き。
とは言え、性描写の質は十二分に高く、例えば恋愛セックスに関してはヒロインの痴態をたっぷりと見せ付けながらも男女の肌の密着感を重視する画面構成を取るなど、エロの趣向に合わせた作画・演出が的確に為されているのは正しくプロのお仕事。
AsPornoGraphics4.jpg特に、行為の進展に伴ってヒロインの心身が快楽に蕩けていく描写に長けており、涙と涎に覆われた表情の緊張と弛緩の揺れ動きや、汗や体液によって次第にシズル感を増していくロリータボディの描写などは、この作家さんの小技の巧さを物語る部分でもあります(←参照 短編「Scar tissue」より)。
フェラ等の女性側の“サービス”よりも、少女達の肢体への丁寧な愛撫を中核とする前戯パートを備えるため、多回戦仕様を期待するのは避けるべきですが、じっくりとした組み立てを誇るエロ展開のフィニッシュは欲望の解放点として相応に強力。ただし、外出しやゴム付きフィニッシュも散見されるので、二次元ロリっ娘の中に生で出したいという諸兄は要留意。
強いて弱点を挙げるならば、乳首や女性器といった粘膜描写の弱さがあり、結合部見せ付け構図としての煽情性を減じていることに加え、特に断面図・透過図に関しては使用する場面に見合うインパクトを備えていないのは勿体ないところ。とは言え、直接的な性器表現をそこまで武器とする作風でもないため、気にならない読者の方が多いのではとも思います。

評者としては非常に“面白い”と感じる1冊であり、この作家さんの今後の方向性を考える上では相当重要な位置づけになる最新刊だなと思います。“一般受け”とはやや異なる方向ではありますが、実力さえあれば、それが許されるのがLOという雑誌でしょう。
個人的には、糸目ちゃんが実に可愛らしい短編「close to you」と、何とも言えぬビターな余韻が胸にひりつく短編「ドライアウト」が特にお気に入りでございます。
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