2010年10月

深凪ウミヒト『桃源郷プリンセス』

FairylandPrincess.jpgヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第3巻(スクウェア・エニックス)を読みました。今回は、書道家の二人が押し掛けてきて一騒動でしたが、田舎生活で半田先生も大分人間的に大らかになった模様ですな。
しかし美和ちゃん可愛いよ美和ちゃん。中学生とは思えない程しっかりものですが。あと、久しぶりにかんころ餅が食べたくなりました。美味しいですよね、かんころ餅。

さて本日は、深凪ウミヒト先生の初単行本『桃源郷プリンセス』(富士美出版)のへたレビューです。この作家さんに限らず、ペンギンクラブ系は新人作家陣に勢いがあって大変よろしいですな。
いやらしバディでキュートな人外美少女達と繰り広げる、能天気なドタバタラブコメが楽しめる作品集となっています。

287bbafe.jpg収録作は、クールな魔界のお姫様が殺戮のために人間界に降臨したものの、人間世界に興味津津になって出会ったオタク青年と共に同棲生活な中編「キュリアス☆プリンセス」全3話(←参照 コミケ会場での出会い 同作第1話より)、スランプに陥った青年小説家が師匠の住む村を訪ねるとそこは妖怪美少女達と共存する村で~な長編「深山幽谷お伽噺」全5話、および短編1作とニコニコマッチョな自画像キャラが大活躍なおまけ漫画。
短編「魔法少女ドリーマー」(18P)を除き、各話のページ数は20Pと標準的なボリュームで固定。

【やや締まりの無いドタバタ系能天気ラブコメ】
共に人外美少女との出会いと色恋沙汰を描く中編・長編作は、両作ともベタな冒頭展開を示しており、そこからエッチなトラブルを引き起こしながら平和なラブエロ模様を描くスタイル。
キュートな女の子達が恋もエッチも積極的に提供してくれるという、エロ漫画的なご都合主義を忌憚なく投入しており、その雰囲気は単行本タイトル通りの正に桃源郷となっています。
FairylandPrincess2.jpgポンポンと新キャラを追加して作品の華やかさを増していく続きモノとしてのスタンダードな流れも良好であり、それが新たな騒動を引き起こしていくのも作品の楽しさにつながっています(←参照 お姫様のメイドさんが乱入 中編「キュリアス☆プリンセス」第3話より)。
とは言え、作劇的にはそうとう緩いタイプであり、やや単調にキャラ見せを繰り返していく構成は続きモノとしてストーリー性が追求されている印象に乏しいのは確か。
話のラストも投げっ放し気味であって、混線気味のシナリオに消化不良感が残るのは小さくない減点材料ではありますが、同時にそのまったりほのぼのとした空気は作品の魅力の一要素を形成しているとも評せます。
展開にもう少し滑らかさが欲しいところで、作劇面での未熟さは相応に感じますが、人外娘とのイチャイチャの幸福感はしっかり出ているのは美点なので、この辺りの長所を今後伸ばして頂きたい所存。

【クーデレな人外ヒロインさんが活躍】
長編作に登場する超積極的な美人編集者さんや、奇妙な生物の登場で魔法少女に変身するハメになる短編作の夢見がち少女といった人間も登場しますが、その他のヒロイン陣は尖り耳の魔族さんや化け猫や座敷童子といった妖怪少女などの人外さん達。
中編の魔界のプリンセスさん、長編の猫又さんと、両作品のメインヒロインは共にクールな性格設定ですが、恋愛感情も素直に表現してくるタイプであり、いわゆるクーデレさんとしての魅力があるタイプ。その分、表情が硬いキャラが前面に出過ぎているのはちょっと華やかさを低減させている難点。
FairylandPrincess3.jpg色々な体パーツがちんまい長編作の座敷童子さんもエロシーンになると、ボン・キュッ・ボンなエロボディに変身する様に、皆さんスレンダーな肢体に柔らかおっぱい&お尻を併せ持つボディデザインであって、嫌味にならない程度にストレートなセックスアピールがあるタイプ(←参照 モモさんエロ可愛いよモモさん 長編「深山幽谷お伽噺」第1話より)。
たぷたぷとした巨乳も作画的によく目立ちますが、基本的にツルツル仕様の股間周辺の、お尻や太股に適度にむっちりとした肉感があるのも肢体描写におけるアドバンテージの一つでしょう。
短編作のエッチな魔法少女コスチュームなども含め、既存のアニメ/ゲームの影響を受けたキャラデザイン・衣装デザインとなっており、キャラの見た目の華やかさはなかなか素敵。
初単行本ということもあって描線に硬さはあり、また肢体のデッサン等に関して絵柄の安定感に不足を感じますが、少女漫画的な美しさとモダンな萌えテイストを混ぜ込んだ二次元絵柄そのものは訴求層が広いタイプです。

【トロトロの淫液に濡れる美少女さんのエロボディ】
美少女ヒロイン達のツヤツヤお肌&モチモチお肉を満喫しつつ、それらを汗やら汁やらで濡らしていくセックス描写は確かな官能性のあるタイプでありつつ、ヒロインのエロさと可愛らしさを濡れ場においても強く維持しています。
どちらかと言えば、前戯パートの分量を切り詰めて、お互いの性器をしとどに濡らしながら抽送をパワフルに繰り返してゆくピストン運動の描写により多くのページ数を配分する構成をしており、パイパンま○こへの中出しフィニッシュまでにしっかりとした“タメ”があるのは実用性の強化に少なからぬ貢献をしています。
19f43ba2.jpgどぷどぷと白濁液が放出されるこの中出しフィニッシュも含め、適度に豊潤な液汁描写を施した肢体描写は大変エロティックであり、涙や涎で濡れる紅潮した顔面や白濁液が絡みつくおっぱいやお腹などの描写は読み手の興奮を逐次刺激(←参照 お肌のツヤツヤ感との組み合わせも良好です 短編「魔法少女ドリーマー」より)。
ただし、キャラメイキング面と同様に、表情の描き方は弱点の一つであり、変化に乏しかったり、陶酔感が半端な印象がしたりするなど、各シーンにおいて適切な表情描写が出来ているとは言い難いところ。
大ゴマでの魅力がしっかりとしている一方で、性器や表情のアップなどの描写を担う小ゴマでの作画はやや不安定であり、特に見開き中央部に小ゴマを多く配置しがちなページ構成は不慣れな印象を与える点で、コマ割り自体やアングル変化を絡めてコマの連続性などが悪くない分、勿体なさが目立ちます。
睡姦(ただし、寝ているのは男性の方)や触手エロ、ふたなり変化、近親エッチなど、エロシチュエーションに適度な多彩さがあるのは飽きを来させない要素でありますが、個々のエロシチュへの踏み込みよりはエロエロ騒動の面白さがより重視されている印象です。

初単行本らしく、弱みも出ている作品集となっていますが、キュートな美少女キャラの立て方は良好であり、そんな彼女達とのラブラブ模様と蕩けるエロシーンも作品の魅力の中核となっています。ペンクラ勢はしっかりとした成長を示す作家さんが多いので、2冊目以降には更に期待をしたい所存。
エロ・シナリオ共にもうちょっと活躍して欲しかったのは残念ではありますが、化け猫美少女・モモちゃんが大層可愛らしい長編「深山幽谷お伽噺」が一等お気に入りでございます。

URAN『いちごま~ぶる』

StrawberryMarble.jpg山口貴由先生(原作:南條範夫氏)の『シグルイ』最終第15巻(秋田書店)を読みました。実は、とっくに原作小説を読んでいるので結末は知っていたのですが、改めて何とも溜息の出る終劇ですなぁ。
斬首のシーンは原作にはないのですが、藤木の中の士と個がせめぎ合った印象的なシーンでした。未来を見続けた男と過去を大事にし続けた男の悲しい交錯劇でもありましたなぁ。

さて本日は、URAN先生の『いちごま~ぶる』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ちちぺでぃあ』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
いい意味で青臭さに溢れる青春ラブストーリーとキュート&エロティックなヒロインとの熱気たっぷりのエロが楽しめる作品集となっています。

StrawberryMarble1.jpg収録作は、東京で学生&バイト生活を送る主人公のアパートに故郷・福岡でかつて交際していた幼馴染の女の子が押し掛けてきて~なタイトル長編「いちごま~ぶる」全9話(←参照 長編第1話より)。
1話当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで安定。長編作としてダレない、適度な読み応えのある作劇でありつつ、エロの質的・量的な満腹感も十分にある構築になっています。

【過去の失敗と現在の怠惰を乗り越える青春ラブストーリー】
綺麗なお姉さんが居るバーでアルバイトをし、ファッションにお金をかける生活を謳歌する主人公の下に、かつての初エッチで暴走して傷付けてしまった幼馴染の乙女さんが押し掛けてくる長編作は、二人のもどかしい関係がぎこちなさを解消して幸せに結ばれるまでを描く青春ラブストーリー。
過去の不幸を気にするそぶりも見せず主人公に献身的に尽す乙女さんに対して、複雑な気持ちの中でつっけんどんな態度と身勝手なセックスで応じる主人公の姿は、まことに人間的に小さく、またバイト先の同僚のお姉さん・紅穂さんとのエッチにも心を奪われかけるなど、中盤までの展開は読み手をヤキモキさせてきます
19e0cfb5.jpgしかしながら、幼馴染との関係の過去と未来に目を背けていた主人公が、それまでひたすらに従順であった幼馴染の、素直な嫉妬と不安の吐露を聴くことで(←参照 紅穂さんとの関係を念頭に置いた言葉 長編第9話より)、依存的な関係性の甘えを断ち切り、己の意志によって真摯な愛の告白へと流れは非常に王道的であり、終盤における青春ドラマとしてのカタルシスは大変に良好。
無条件で己を愛してくれるという、エロ漫画的なヒロインの“理想像”の幻想をラストで棄却しつつ、在りのままのヒロインを主人公が受け止める描き方は、ある意味で非常に泥臭く、全体的に話回しとしてのテクニカルさや展開の詰め方の丁寧さに乏しいものの、この愚直な人間愛こそがこの作家さんの本来の持ち味でしょう。
そこまで“東京弁”を話していた主人公の男性が、地元の博多弁でヒロインと愛の囁きを交わす最終回は、彼がある意味で“逃亡先”となっていた東京の人間から、虚飾を脱ぎ捨てた一つの“個”に回帰したことを示しており、適度に小技が効いているのも○。また、セックスに関しても、ここで初めて性欲よりも愛情が真の意味で上回る行為として描かれているのも、よく練られていると思う点。
二人の関係性を押し進める契機ともなった、エロエロお姉さん・紅穂さんもまた、真摯な愛情によって淫蕩の快楽から“救済”されるのですが、このキャラも含めたサブキャラそれぞれのストーリーと、本筋である主人公と乙女の物語の絡め方は、必要なシナリオ要素である一方、不調法がやや目立つ部分でもあります。

【好対照のツインヒロインが魅力的】
エロシーンの登場回数、およびシナリオ進行における重要性から正ヒロイン・乙女ちゃんの果たす役割が圧倒的に大きいものの、バイト先での女性バーテンダー・紅穂さんもシナリオ・エロの両面で一定の活躍を示します。
ひたむきな愛情によって動くピュアな方言娘と、真摯な愛から逃げ出して享楽に耽る都会的な美女との対比は鮮やかであり、その二人への想いが主人公の東京人としての現状と青春を過ごした故郷への感情と密接にリンクしているのも面白いところ。
共にキャラ設計面で特筆すべき要素に欠けるものの、従順な幼馴染・エッチなお姉さんというそれぞれのエロ漫画的な定型を中盤~終盤にかけて敢えて崩し、それぞれの人生を生きる個としてハッピーエンドを迎えさせた作家さんの意欲は高く買いたいものです。
StrawberryMarble3.jpg並乳ですらっとしなやかな肢体の紅穂さんに対して、乙女ちゃんはもっちりとした肉感の巨乳・桃尻をお持ちのピュアエロボディの持ち主であり、慈母の如く優しい心と共に主人公の欲望を柔らかく受け止めてくれます(←参照 男は“しょんなかね~”なものなのです 長編第8話より)。
後述するように、エロシーンにおける煽情性の高い作画も魅力としつつ、シナリオパートにおいて重要な意味を持つシーンでの構図・演出はドラマ性をしっかり構築しようとする意図が明確。そこに、多少のクドさはありますが、漫画的な感情表現として非常によろしいと個人的には思います。
キャラデザ面で少々の不安定さを依然として示すものの、トーン等の修飾による華やかさとくっきりとした描線の生む素朴なキャッチーネスのある絵柄は、訴求層の広いタイプであり、表紙絵ともほぼ完全互換の水準で安定しています。

【汁気と熱気に満ちた感情爆発のセックス描写】
エロの分量はそこまで多い方ではないものの、十分量は配置されており、また官能性に優れる女体と可愛らしいor綺麗な表情が快楽に蕩ける熱っぽさによって密度の高い濡れ場になっているのは抜きツールとしての信頼性を高めています。
中盤では純情な乙女ちゃんにワガママ放題なセックスを要求することもあって、主人公の台詞回しや露出エッチなどのエロシチュなどがそれなりにサディスティックなものになっており、読み手の征服欲を煽ってきますが、個々のエピソードにおいて陰湿さなどはその都度拭い去る様に設計されているので、実用的読書に気兼ねなく集中できるのはありがたい点。
StrawberryMarble4.jpg愛と性の悦びで流される涙が非常に印象的ですが、絡みあう舌を濡らす唾液や行為の熱っぽさを示す汗、秘所から漏れ出す愛液やおしっこ、前戯パートでヒロインの口や顔に降りかかる白濁液など、液汁描写に注力がなされたエロ作画となっており、元々柔らかい質感が強調された女体に更なるシズル感を付与しているのも実用性の底上げに大きく貢献しています(←参照 擬音も淫蜜の豊富さを示唆 長編第3話より)。
エロ展開としては、前戯パートでヒロイン達の積極的な奉仕を満喫した後、二人ともパイパンな股間に存在するトロトロに濡れた秘所に挿入し、パワフルなピストン運動を展開。その際にも、おっぱい弄りや舌の絡め合いなど、適度に焦点をバラけさせるエロ作画を行っており、ヒロインの柔らかボディを隅々まで味わい尽すスタイルは◎。
結合部見せ付け構図や白点の飛沫を散らす演出、派手な擬音など、アタックが一定程度強いエロ演出を施す一方で、断面図・透過図やアヘ顔などの過激なエロ演出はむしろ排するスタイルであり、男女の素肌の重なり合いを重要視しているのは特に恋愛感情が強いエロシーンにおいて、穏やかな幸福感をしっかりと担保しています。
なお、終盤においてそのシリアスな理由が明かされるのですが、外出しフィニッシュを選択するエロシーンが圧倒的に多いため、中出し至上主義な諸氏は要留意。シナリオ的な重要性はあるのですが、“ぶっかけ”としての旨味はそこまでない描写であることはちょっと勿体ないところ。

主人公の若さ故の未熟さと、それが生むビターな青春模様はある程度好みが分かれる要素ではありましょうが、それに対する克己こそが作風の持ち味なのではないかと、前単行本と比すると特に思います。
決して“巧い”仕掛けがあった作品ではないのですが、ラストのハッピーエンドへの意志が非常に明確である分、エロ・シナリオ双方の魅力が高まっていた長編と言えましょう。

坂崎ふれでぃ『にく☆じる』

MeatJuice.jpg岡本倫先生の『ノノノノ』第12巻(集英社)を読みました。皇帝のカッコいい空中姿勢に対して、なんですか、この帯のアオリ文は!(変態VS変態)間違ってないですけど。
“ジャンプが大好きだから”のシーンがグッと来ますなぁ。様々な想いを含みつつもその一念で飛んできたのですからな。色々な意味で追い込まれている岸谷君ですが、皇帝相手にとんでもないことしますなぁ。

さて本日は、坂崎ふれでぃ先生の初単行本『にく☆じる』(サン出版)のへたレビューです。お肉たっぷり、お汁たっぷりとまことにシズル感溢れる表紙絵が素敵ですな。
中身の方も、表紙絵に負けず劣らず柔肉とお汁、そしてアヘ顔が乱舞する濃厚エロ描写がたっぷりと楽しめる作品が詰まっております。

収録作は短編11作+各作品に登場の全女性キャラが一堂に会して驚天動地の大乱交なおまけ漫画(なんと25P!)。
なお、おまけ漫画で明かされる通りに、各作品は世界観をシェアしていますが、話のつながりはほぼありません。ただし、あちこちに登場する謎の猫には要注意です(詳細はおまけ漫画で)。
各短編のページ数は16or18P(平均17P弱)と控えめながらコンビニ誌としては平均並みのボリューム。お話的にはさして印象にのこりませんが、その分エロのパワフルさは圧倒的であり、抜き物件としては十二分に信頼できる作品構築になっています。

【ストレートな欲望でハイテンションに駆け抜ける作劇】
パンキッシュのノリで突き進むエロコメ・ラブコメ調の中で、少年少女がそれぞれの欲望をフルに発揮して相互に快楽を貪り合う作劇が基本であり、開始1P目で既にエロシーンに突入することも厭わないストロングスタイルを誇示。
MeatJuice1.jpgある程度の恋愛要素も介在するラブコメ系もありながら、監禁調教やら薬物投与やら酔いどれレイプやらと不穏当な要素が明示される作品もあるものの(←参照 義妹をエロ調教 短編「無断欠席」より)、ひたすらに先行する若い性欲のパワーがそんな要素すらドタバタ模様に押し込めてしまうのは見事で、陰惨な雰囲気の介入をほとんど許しません。
適度に嗜虐的でぶっ飛んだエロトラブルにヒロイン達が揉みくちゃにされながらも、ニヤニヤ系のラブいハッピーエンドかぎゃふんオチで閉めるラストも読後感を軽やかにしており、その上で忌憚のない快楽至上主義を貫いています。
エロメインの作劇であって、シナリオは基本的に短め・軽めになるように調整されていますが、ヒロイン達を襲うエロ騒動を含めて濡れ場の中で状況を軽やかに転がしていく筆致は良好であり、各ヒロインのキャラ立ちの明確さもそのスムーズな流れを下支え。
作家さん自ら「ストーリーとかいいからエロシーン描かせろよ!」とあとがきで咆哮しており、確かにその様な直情径行型の作りであるものの、話を楽しくかつコンパクトにまとめる能力やエロシチュエーションの的確な形成などは、抜きツールとしての作劇という点においてしっかりとした美点となっています。
モブキャラさえ動員した全登場人物を孤島に集め、媚薬を盛った上で行われる計29名の大乱交を描くおまけ漫画「乱交アイランドへようこそ」は、童貞中○生男子も裸足で逃げ出すエロ願望だだ漏れのシチュエーションの中、ひたすらにハードなプレイと過激な演出を連発させる構成なども含めて今単行本を象徴するような作品となっております。

【もちもちおっぱい&お尻をお持ちな美少女ヒロインズ】
女子高生さんで統一された美少女ヒロイン集団は、不良娘であったりスポーツ少女であったり、おまけ漫画でも活躍する科学部のマッドサイエンティスト少女であったりと、漫画的なキャラ設定の多彩さも魅力の一つ
正統派のツンデレさんや、ヤンキーがデレるの意味でのヤンデレガール、ジト目がクールな無表情娘など、漫画的なキャッチーなタイプの娘さんも多く配しつつ、そばかす少女やデコ娘、大人しい三つ編みメガネさんなど、地味っ子達もちょくちょく登場しており、幅広いキャラ属性を擁しています。
MeatJuice2.jpgちんまい娘さんからスラッと長身の美少女までおりますが、皆さん基本的にたぷたぷと柔らかい巨乳・爆乳とぷりんとした巨尻をお持ちな肉感ボディの持ち主であり、プラスティッキーな印象すらあるツヤツヤお肌の下に弾けんばかりの柔肉を全身で味わう幸福感を強く喚起(←参照 そばかす太眉ガールの乳尻 短編「まるみえ」より)。
加えて、可愛らしい美少女フェイスと好対照を為す各体パーツの淫猥さもエロ的な強みの一つであり、たっぷりサイズの乳房の先端で強く自己主張する大粒ニップルや、陰毛がそれなりの濃さで茂る股間と、その中央で淫蜜をたっぷりと垂れ流す肉厚の秘貝などの非常に直接的なエロさは読み手の性欲中枢を甚く刺激してきます。
ややラフで硬質な描線と漫画チックなデフォルメ成分が混在する絵柄は、端正さには欠けるものの、90年代半ば~後半に主流であったエロ漫画の絵柄を想起させる印象が個人的にはあり、エロさとキュートネスのバランスが程良く取れた親しみやすい漫画絵柄。
初単行本ということもあって、作品間でタッチの差は相応に感じますが、上述した通りにエロのパワーグルーブで押し通す作品群であることもあって、その辺りの絵柄の違いをあまり気にさせずにグイグイと読み手を牽引しているのは嬉しいところです。

【お肉もお汁もたっぷりと詰め込んだホット&ハードなファック】
MeatJuice3.jpgとにかく描きたいものを詰め込んだといった印象を受けるエロシーンは、濡れ場において変態チックな願望を含めた性欲を大いに解き放って感じまくる痴女さん達が大活躍し、女体のお肉のボリューム感、そこにトッピングされるドロドロな各種体液、そして派手なアヘ顔をとにかく大量投入(←参照 4Pエッチ 短編「科学部のいい仕事」より)。
上述した淫猥な各体パーツが放つエロさを重視した作画になっており、手で揉みしだかれたり、壁や男性の体に押し付けられたりで柔らかく変形する巨乳、指で大きく割り開かれる女性器をどアップの構図で魅せるコマ、男性の方に突き出されるむちむちのヒップなどをエロシーンの随所に配置して読み手の征服欲を間断なく刺激してきます。
また、それぞれのエロシチュの本質に強く踏み込むことはないものの、乱交や拘束エッチ、羞恥系プレイやハメ撮り、オナニーなどなどエロシチュエーションの多様さも魅力であり、ガツガツとした下半身のぶつけ合いを連発させながら単行本単位でも飽きがこない使用感は◎。
エロ展開の序盤を形成する前戯パートでもフェラやパイズリ等で抜き所を形成しつつ、絶頂で女性器から噴出する愛液やおしっこ、お口ご奉仕で射精されてヒロインの口腔や顔面を白く染める白濁液などによって、液汁描写を高めるパートとしても機能しており、ただでさえ濃厚な淫臭が漂う女体の煽情性を押し上げていきます。
MeatJuice4.jpg抽送パートに移行しても、激しいピストン運動が生み出す熱気や双方から溢れる体液のヌルヌル感がしっかりと強調されており、アヘ顔や白痴系の台詞回しに代表される各種の激しいエロ演出とのマッチングも非常に好適な仕上がりを見せています(←参照 短編「ポーカーフェイスになれなくて」より)。淫液の絡みつく下を突き出しての絶頂フェイスを曝け出すフィニッシュも強力な抜き所であり、そのために1Pフルの分量を各エロシーンにおいてしっかりと確保。
作家さんが描きたい行為、表現がオーバーフローしているのか、小ゴマが連発気味であったり枠線を排除した詰め込み画を用いたりと、視覚的にやや雑然としたページ構成でもあるのですが、演出手法故にインパクトの強さはさほど損なわれておらず、それ程多くないページ数の中にエロイ絵をみっちり詰め込みたいというスタンスは大いに歓迎したい点です。

カバー裏にぎっしりと書き込まれた作品解説でも示される通り、描きたいモノへの意欲が非常にはっきりとした作家さんという印象があり、これはなかなか凄い新人作家さんだと改めて思った次第。マガジンウォーでも頑張って欲しいですが、書店売り誌のメジャー誌で十分に輝ける逸材ではないかと個人的には思っています。
お気に入りを絞るのがいい意味で大変難しいですが、敢えてチョイスするならお姉ちゃん二人をエロ調教して泡風呂3Pな短編「お姉ちゃんとあそぼ」とベタな造形ではありつつもヒロインのエロ可愛らしさにしてやられた短編「シャッターチャンスになれなくて」がお気に入り。あと、おまけ漫画は返す返す素晴らしいです。パワフルな抜き物件をお求めな方にはお勧め!

大嶋亮『ラブバイト』

LoveBite.jpgTVアニメ『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』第3回「キャット ファイト クラブ・パルプ アディクション」を観ました。放送コードに引っかかったらしいですが、成程納得の「パルプ アディクション」でした。というか、隠せてないぞ!
前半の緊縛シーンといい、後半の妙な発言といい、今回はストッキング派な諸氏には嬉しい回だったのではないでしょうか?デフォルメ絵柄なのに妙に色っぽいですな、このアニメは。ところで、あのセクシー絵柄の変身シーンを省略しないで下さいよー(血涙

さて本日は、大嶋亮先生の『ラブバイト』(コアマガジン)のへたレビューです。仕草といい、アクセサリーといい、いい意味でちょっとビッチ感のある表紙絵のお姉さんが大層素敵ですな。
カラリと明るい雰囲気とちょっぴりウェットな感情の織り交ざる雰囲気の中で繰り広げられる美人さん達のがっつりファックを満喫できる1冊となっています。

LoveBite1.jpg収録作は、娼婦の役を演じることになった演劇部の先輩が懸命な役作りのためにセックスをしようと言い出したことから始まる珍騒動な長編「とある日の演劇部」全5話(←参照 事の発端 同長編第1話より)、父親の死去に伴う一家離散の果てに数奇な運命をたどることになった姉弟の関係を描く短編「MY SAD LOVE」+その前日談であるフルカラー掌編(4P)、および読み切り短編・掌編3作。
フルカラー掌編2本(共に4P)を除き、1話・作当りのページ数は18~40P(平均24P弱)と書店売り誌掲載作として標準的なボリューム。長編・短編を問わずストーリー面にも適度に読み応えがあり、また華やかなエロシーンにも適度なヘビィネスがあるタイプと評せます。

【セックス全能主義を排除しつつよく練られた作劇】
一家離散の際の姉との“約束”を裏切られながら、若くして社長に昇りつめた主人公がそのことを知らずに入社した姉をエロ調教する短編「MY SAD LOVE」、気付いた時には優しくてエッチな女神様のいる不思議空間に飛んでいた短編「君が見ていた」は、共にラストに“仕掛け”があるタイプであり、語りにやや舌足らずな部分こそあれ、最後にハッとさせられる印象を残してスパっと終わらせる作品構築はなかなかに鮮やか。
ビッチお姉さんな看護婦が貧乳至上主義者の童貞オタクを無理矢理更生?させる掌編「ツン看」や、旅先で知り合った外国人女性との一夜のラブエロ逢瀬を描く短編「サマー・エモーション」などの快楽至上主義的な作品にしても、変に甘ったるい空気やセックス全能主義的なご都合展開をあまり介入させません。セックスは男女ともに気持ち良い行為でありつつ、それ以上でもそれ以下でもなく、登場人物間の関係に決定的な影響を及ぼすものではないという、カラッとした割り切り方が非常に好ましく映るシナリオ運びになっているのは特徴的でしょう。
最初は本当に役作りのための勉強であったセックスが、彼女に一途な恋をしていた主人公がその行為をキッカケとして他の女性からアプローチをかけられる様子に、嫉妬と戸惑いを先輩が覚えてゆく長編作は、これまたベタなラブコメ展開を一度ひっくり返した上で、青春ラブストーリーへと綺麗にシフトチェンジ。
LoveBite2.jpg主人公に想いを寄せる幼なじみの女の子の登場以降は、主人公を相手から奪おうと熾烈なトライアングル・ラブが繰り広げられることになるのですが(←参照 どちらを選ぶのか 長編最終第5話より)、安易な両手に花エンドを敢えて選択しなかった真摯なその決着も含め、ドタバタ模様の楽しさよりも三者の真剣な愛情の交錯劇としてしっかり描かれている印象が先行しています。
この展開の中において、色恋沙汰や3Pセックスでの競い合いといった要素だけでなく、登場人物達の“演劇部としての活動”も同時にきちんと描かれているのは好印象で、あくまで通常の学園生活における一つの要素として若い性愛が扱われている点は、セックスとその快楽を至上の命題とする現在のエロ漫画的スタンダードに対してユニークな点。それ故、この恋愛対決に敗れた一方のヒロインにも、友人関係の中での“救い”が与えられることに違和感がありません。
序盤におけるヒロイン側の恋愛感情の成長にやや描写が不足している感もありますが、役者としての過剰とも言える熱心さの訳が明かされ、それが二人の恋愛によって柔らかく包み込まれるラストも非常に好適な作りになっており、いずれの作品においても派手な要素こそないながらよく練られた作劇を施していると言えるでしょう。

【もちもちとしたおっぱいが備わるモデル体型美人】
長編作では、美人な先輩・気心知れた幼なじみをメインヒロインとしつつ、そこに脚本担当の女の子もエロに絡む女子高生ヒロインで統一されている一方、短編・掌編群では外国人女性や秘書さん、看護婦に土地神様と多様でありながら成人クラスの美女さんが勢揃い。
よって年齢層には幅があるのですが、基本的には清潔感もありながらアダルトな色香を濃い目に香らせるキャラデザインになっているため、ティーンガールに美少女的な可愛らしさをお求めな方にはやや不向きですが、セクシーな美人が好きな方には垂涎のタイプ。
7e2a5394.jpgしっかりとした骨格と筋肉の上に柔らかい体脂肪を適量まとう肢体は等身高めのスラッとしたものとして描かれ、十二分の量感を誇る乳尻がそこに備わりながら全体の均整がしっかりとれているモデル体型は非常に目立つ特長になっています(←参照 おっぱいも素晴らしいですが、腹筋・背筋の描き方にも注目されたし 短編「サマー・エモーション」より)。
よく締まった肢体でありながら、体の表層の柔らかさはよく描出されており、もっちりとした質感のバスト&ヒップを鷲掴みしたり挟んだりなシーンの幸福感はエロ的に魅力的な要素。
女性キャラの顔面の描き方に関しても、睫毛やリップの描き方にセクシーさがあるタイプであり、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーネスを多少有しつつも萌え系統の要素は排されています。
細部まできっちり詰められた描き込みも丁寧な絵柄は程良く洗練されており、初出時期に3年ほどの幅がありながらそれ程絵柄にブレを感じないのは安心できる材料の一つでしょう。

【綺麗なお姉さん達が熱っぽく乱れる官能絵巻】
シナリオを適切に進行させつつ、エロへの流れをスムーズに形成しているため、エロの量的な満足感は十分であり、多回戦仕様をデフォルトとしているため、抜き所もそれなりに豊富。
綺麗なお姉さんタイプのヒロインが、セックスの快楽に乱れまくるという変化そのものが煽情性の中核を担うタイプであり、セックスにおいて概ね主導権を握るヒロイン達が積極的に更なる快楽を求めていく熱情的な痴態に一定のパワフルさがあるのが美点でしょう。
トロンとした瞳の表情でヒロインがパイズリやフェラを行う前戯では、彼女達の綺麗な顔に白濁液をぶっかける様子でまず1回目のエロの盛り上がりを形成しており、艶っぽい唇や舌に精液が絡みつく様が大層エロティック。
無毛の大陰唇がぷっくりとした股間にち○こを挿入して開始される抽送シーンは、女性キャラの豊満セクシーボディの柔らかさを全身で甘受しつつ激しい抽送を加えるアグレッシブな描写となっており、ヒロインの歓喜の表情と嬌声によって画面を彩りつつ両者絶頂の中出しフィニッシュへと切れ目なく官能性を積み上げていきます。
LoveBite4.jpgエロ作画においては過去の作品と近作の間に明確な進歩が認められ、特に小~中ゴマの連発に依存しがちなページ構成から中ゴマを多く配置しながらコマぶち抜きの女体でインパクトを増大させたスタイルへの変更は見事に成功している感があります(←参照 現状での手法の一例 長編第3話より)。
また、直接的なエロ台詞やぶるんぶるんとした乳揺れなど、アタックの強いエロ演出を施しながら、絵柄そのものが持つ落ち着いた色香が失われないのも長所であり、ガツガツとした恋と性への欲望が渦巻きながら下品さや過度の濃厚さがないのも特徴的な要素と感じます。

シナリオ・エロ共に嫌味にならない巧さがあるタイプであり、読んで面白く抜き的にも信頼性がある作品集と言えます。長編作で私的フェイバリットキャラな菅野先輩がエロに絡まなかったのは大変残念ではございますが・・・(狂言回しとしてはある程度重要な役割を果たします)。
まとまりのよい長編作も大好きですが、敢えて1作チョイスするなら、金髪褐色肌なスパニッシュ美女と情熱の一夜を共にする短編「サマー・エモーション」に愚息が大層お世話になりました。

奈塚Q弥『肉体の悪魔』

ThePhysicalDevil.jpg和月伸宏先生の『エンバーミング』第4巻(集英社)を読みました。おぉ、ジョン=ドゥ強すぎですな。“血液機能特化”という性質がどのように戦闘に利するのかは今後の展開で明らかにされるのでしょうか。
しかし、霧の倫敦に続いて地下水道と、異形を大行進させるが和月先生は本当にお好きな様で。あと、ケーキ食べてるタイガーリリィ可愛いよタイガーリリィ(シルエットのみですが)。

さて本日は、奈塚Q弥先生の『肉体の悪魔』(エンジェル出版)のへたレビューです。先生の前々単行本『女子交性活!』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
調教・凌辱系セックスの与える歪んだ快楽に溺れてゆく美少女さん達の姿が大層エロティックな1冊となっています。

ThePhysicalDevil1.jpg収録作は、オタクな主人公を馬鹿にするクラスメイトの少女を催眠術で性奴隷に~な中編「肉体の悪魔」前中後編(←参照 定番です 同作前編より)、高飛車でドSなお嬢様と彼女に従う執事君のエロエロ(+ちょっぴりラブ)なライフを描く「お嬢様は振り向かない」シリーズ2作、および読み切り短編3作。
オタクな外国人美少女ティータとその下僕な女装コスプレ少年がお風呂で裸のお付き合い(色々な意味で)な短編「異文化コミュニケーション 銭湯で交流編」は前々単行本に収録された連作の続きに当りますが、話のリンクはそれほど強くありません。また、このティータ・明徒コンビが中編作に登場するように、各作品は世界観を共通させている模様。
1話・作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで安定。概ね予想の範疇内のシナリオで脇を固めた大ボリュームのエロ描写という抜き特化型の作品構築であり、エロの満腹感は強めとなっています。

【恋愛系と調教系に分かれる主従の倒錯エロ話】
タイトル中編を筆頭に、主従の関係性にある男女を描く作品が多いものの、すっかりラブラブモードになったオタクコンビを描く短編「異文化コミュニケーション 銭湯で交流編」やお嬢様と執事のツンデレラブな「お嬢様」シリーズの様に恋愛色がある程度ある作品から、催眠術やクスリを用いた中編作や短編「身体測定」などの調教・凌辱系まで雰囲気はある程度バラけています。
どちらにしてもエロシチュエーションの形成に集中した作劇である分、シナリオを追う楽しさはそこまでないですが、とにかく凌辱・調教色をエロに絡めようとする無理矢理感も含めてマッシブな作劇は頼もしいところ。
また、恋する少女のために鈍感な少年の背中を押すエロ姦計を敢行する短編「相談する人は考えよう」や、身体測定と称して徐々に少女の体を侵犯してゆく短編「身体測定」のように、ベタなシチュエーションではありながら、徐々に状況が深みにハマっていく流れ自体は作品に意識を没入させやすくなっています。
タイトル中編は、ストーリーの骨子自体は生意気な美少女が嫌っていたオタク少年にエロ調教を受けて快楽の虜にという、堕ちモノとして基本的なタイプなのですが、面白いのが序盤で見事な小悪党ぶりを見せていた主人公の悪行からヒロイン自身の内面へと焦点が移って行く点。
ThePhysicalDevil2.jpg肉体の快楽と精神の理性の相反というのが、堕ちモノ系の定番要素であって序盤まではこの要素も描かれるのですが、中盤以降は“肉体が受容する快楽”と“精神が志向する快楽”のズレに話の軸が移り(←参照 何が“足りない”のか? 「肉体の悪魔」中編より)、催眠術による隷属そのものよりもヒロイン自身の性癖の開花が重要性を帯びるラストに転じています。
雰囲気の陰陽に関わらず、フェードアウト気味の緩い終わり方となっていることもあって、シナリオの印象はかなり弱いのですが、ある意味ストーリーを意識させないことに意味があるコンストラクションでもあり、上述の心と体のズレなども含めてエロシーンの脇を固める作劇としては上々の出来という感もあります。

【ツン気味なスレンダー巨乳な美少女ヒロインズ】
各作品に登場するヒロインはミドル~ハイティーン級の女子高生ガールで統一されており、お金持ちのお嬢様や陸上部少女、オタクガールなどキャラ設定は適度にバラけています。
ThePhysicalDevil3.jpgオタクを小馬鹿にする中編作のヒロインやシリーズ作のSっ気を素敵に発揮するツン多めのツンデレお嬢様(←参照 定番ですね 「お嬢様は振り向かない!」より)など、強気な女性の登場頻度が高く、凌辱・調教系ならばそれを屈従させる征服感を、恋愛系ならばその関係性が恋心によって一定弛緩する幸福感をそれぞれ喚起。
美少女キャラ達のボディデザインに関しては、スラリと等身高めのスレンダーボディに並~巨クラスの柔らかおっぱいを備える一般的なモノですが、お尻回りや手足がスラッとしている分、バストの局所的な肉感の良さに目が行きがちになるのは良いところ。
催眠術で従わせた女の子に様々な衣装を着せてエッチするタイトル中編作を筆頭に、セーラー服や陸上競技用運動着、浴衣等、衣装面での多彩さもあり、エロシーンも着衣エッチでほぼ統一されています。
なお、弱弱しさも感じさせる気弱ボーイと割合に醜い顔とお腹な成人男性が男性キャラの主体であり、好みを分ける要素ではありましょうが、ヒロイン達の唯我独尊なワガママっぷりや年頃らしい可愛らしさをより引き立てる要素であったのは確か。
最先端とは言わないものの、キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄は訴求層の広いタイプであり、作画に少し不安定感を感じさせつつも、絵柄自体は単行本通して表紙絵と同じクオリティで安定しています。

【エロ展開も画面構成も量的な飽和感を追求したタイプ】
ページ数の大部分をエロシーンに割く構成であることに加え、多回戦仕様を徹底させていることもあって、抜き物件としての量的な強みはさすがエンジェル倶楽部掲載作。
一部の作品のエロシーン構成において、1回大コマでの絶頂で区切りを付けつつも、そこから再度行為を再開させて再び大ゴマ~1Pフルのフィニッシュを投じるなどアタックの強いパートを特に終盤において連発させる手法を取っており、質的な意味でも実用性の構築に抜かりはないタイプ。
また、催眠術でのセックスを描く中編作ではモノローグと(言わされている)台詞の間の落差で嗜虐性を生み出していますが、恋愛系ならば素直になれない台詞と相手を求める恋心なモノローグでまたギャップを形成させているのも上手いところ。ただ、エロ台詞に関しては少々硬いというか、冗長な印象を受ける時もあります。
ThePhysicalDevil4.jpg全体的な傾向として前戯パートは比較的短めですが、おっぱい、性器、そして被虐と羞恥の快楽に染まる表情とをがっつりと見せ付けながら進行する抽送パートはガツガツとした欲望の熱量で牽引しており、ヒロインの理性にトドメをさす中出しフィニッシュへと疾走していきます(←参照 薬とおっさんのテクでメロメロに 短編「身体測定」より)。
スラッと伸びる肢体を画面に詰め込んでいるせいか、構図によってはデッサンに多少の不安を覚えることもありますが、細かい擬音や局所アップコマの配置など、各ページにとにかくエロ画を詰め込むのだというパワフルさ自体は実用面では非常に好ましい要素でしょう。
調教開発系であるにも関わらず、主人公の意図しないところで輪姦が発生する、ツンデレラブもので他の野郎が登場する、そもそも素直なラブラブエッチはほとんど無いという状態なので、甘々エッチをお求めな方には回避推奨ですが、作品の雰囲気よりエロのハードさ・嗜虐性をお求めな方には好適なエロシチュと言えましょう。

女の子の精神を凌辱なり恋愛なりで侵犯しつつも、ヒロイン側の優位性が失われないという点が特長であり、多分にご都合主義的でもありますが、エロのハードさと読み心地の良さが兼ね備えられているのは美点でしょう。
個人的には短髪ボクっ子陸上部が妙な入れ知恵をされてラブエロトラップを仕掛けるハメになる短編「相談する人は考えよう」と、爆乳美少女を薬で蕩かせてエロエロ健康診断な短編「身体測定」が特にお気に入りでございます。
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