2010年10月

オガタガタロー『はにーとらっぷ!』

HoneyTrap.jpgツジトモ先生(原案:綱本将也氏)の『GIANT KILLING』第17巻(講談社)を読みました。リーグ後半戦の開始と共に、明るいブラジリアンと影薄いキャラ・殿なんとかさんが加わりましたが、この二人が今後どう活躍するか楽しみですね。
特訓の成果をすぐに出してゴールを決めた村越さんカッコよ過ぎですなー。あと、恋愛中の乙女と評せられた山井さんの超絶なツンデレっぷりも楽しいですな。

さて本日は、オガタガタロー先生の『はにーとらっぷ!』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『憧れのあの娘を肉奴隷にする方法』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ふかふかなロリ巨乳ボディの美少女達と明るく楽しくハードにファックという美味しい作風が楽しめる1冊となっています。

HoneyTrap1_20101030135536.jpg収録作は、幼少時の約束のために医者を目指す少年と彼の動機を作った幼馴染の姉妹との恋路を描く連作「愛しのDoctor(仮)」前後編(←参照 ドキドキ三角関係へ 同作後編より)+後日談短編+おまけ掌編3P、大人しい三つ編みメガネっ子が所構わずエロプレイなショタ・ロリ兄妹に翻弄される3連作「ドキドキ・・・してる?」前中後編、手違いでくのいちさんがオタク青年の命を狙いにきて・・・な連作「もみじ桃色忍法帳」前後編、および読み切り短編「ひとり寝」。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20or24P(平均21P弱)と概ね標準的な分量で安定しています。ドタバタ系としての楽しさがあるタイプであり、満腹感のエロを挟みつつ、テンポ良く読み進められる作劇スタイルとなっています。

【ほんのりブラックながら明るく楽しいドタバタラブコメ】
それぞれ自分の医者への道を歩むキッカケとなった幼馴染姉妹との三角関係に陥るも、最終的には両手に花状態で幸せなラブラブエンドを迎える「愛しのDoctor(仮)」シリーズの様に、作風としては甘い恋愛要素が織り込まれたスラップスティックコメディが基本型なのは既刊と共通。
d2212a4b.jpgその一方で、大人しい娘さんが、とある事情で電車内でエッチに励む兄妹のエロライフに巻き込まれてしまったり(←参照 三連作「ドキドキ・・・してる?」前編より)、連作「もみじ桃色忍法帳」では新米くのいちさんが押し掛け先で拘束凌辱されたり、その後寝取られ的な展開に巻き込まれたりと、多少ブラックな要素を介在させるのもこの作家さんの特徴でしょう。
連作の三角関係であったり、3連作のちょっと妖しげな倒錯模様であったりと、ほんのり暗さ・シリアスさを匂わせる要素はあるのですが、そういったことを乗り越えて登場人物達の性愛が充実していく流れになっているのは読書感を心地良くしています。
ほんのりブラックなオチを迎える短編「ひとり寝」に登場する、少女の寂しさに付け込もうとする青年や、連作「もみじ桃色忍法帳」の後編に登場する、オタク青年からロリくのいちさんを引き離そうとする忍者など、恋愛感情に基づかずに少女を辱めようとする男性には相応の“罰”が下されるのも、ハッピーロリータとしての作品構築においては小さくない特長となっています。
基本的には女の子主導型の恋愛ストーリーではあるものの、こういった“悪役”的な男性キャラに比して、女の子の想い人達は心優しい好青年として描かれており、確たる意志と恋愛感情を以て少女達に対して踏み込んでくる姿勢も○。漫画チックに楽しく描かれながら、連作「もみじ桃色忍法帳」において少女を守るためにオタク青年が示した勇気などもグッと読み手の親近感を引き寄せることにつながっています。
恋愛ドラマとしての抑揚はややヌルイのは確かですが、作劇は決して粗くも軽くもなく、ちょっとした伏線の配し方や登場人物の背景を組み込み方など、細部が的確に詰められている作劇の調節力は大変好ましい要素と言えます。

【並乳~巨乳のふっくらプニプニ美少女さん達】
ロー~ハイティーン級と思しき美少女さん達で構成されるヒロイン陣は、“がたやん”の旧PNではロリ専科であった影響を強く残しており、年齢幅を問わずにロリ色が濃厚なキャラデザインで統一。
ちょっぴり天然なオトボケお姉ちゃんとしっかり者でツンデレの気もあるその妹さんのコンビ(連作「愛しのDoctor(仮)」)や、大人しくて恋に奥手なメガネ三つ編み娘と純真無垢で性に奔放な白ゴス少女との組み合わせ(「ドキドキ・・・してる?」)など、続きモノでは好対照なキャラを配置しているのが作品の賑やかさに貢献している印象があります。
連作「もみじ桃色忍法帳」のくのいちさんはやや例外的ですが、特定のキャラ属性を明確に織り込むタイプのキャラ造形ではあまりなく、ストーリー進行の中でその個性を浮き上がらせてくるスタイルも恋愛描写の甘さを描きだす上で良好な点でしょう。
HoneyTrap3_20101030135534.jpgまた、この連作のくのいちさんのみ、初出が結構前であることもあって、フルフラットなお胸のロリータさんですが、その他のヒロイン陣はお手頃サイズの並乳~ふかふかと柔らかい巨乳の持ち主であって、等身低めの体幹と組み合わされることでそのトランジスタグラマーっぷりを遺憾なく強調(←参照 巨乳+メガネ+お下げな黄金の方程式 3連作「ドキドキ・・・してる?」中編より)。
ヒロインの設定年齢の加増に伴って、以前の様に肢体をかなりミニサイズかつ低等身に描くスタイルは大きく変化しており、等身をやや上げて肉感豊かなおっぱいやお尻とのバランスが整えられた女体の造形に習熟してきた印象が強くあります。ここらは、ロリ属性の強弱等によって評価が分かれる点でもあるでしょう。
加えて、魔訶不思議先生や伊佐美ノゾミ先生などが代表的で如何にもヒット系と感じる、ややオールドスクールなアニメ系ロリ絵柄を依然として基調としつつ、そこに現代的な萌え絵柄を注入させており、“あざとさ”がいい意味で別の方向性に向かった感があります。

【肢体に絡む液汁感と快楽の熱っぽさで包むエロシーン】
抜き物件としてしっかり構築されながら、シナリオ展開の中でエロを見せていく作品構築でもあるため、エロシーンの分割構成がやや目立ちますが、シーン間のつなぎがスムーズであることもあってそこまでネガティブな材料ではないでしょう。
また、可愛い女の子がたっぷりと液汁に濡れながら、熱っぽい快楽の渦の中でトロトロに蕩けてゆくという、基本に非常に忠実なスタイルである故に、広い読者層にとって実用性が高い濡れ場となっているのも評価できるポイント。
HoneyTrap4_20101030135533.jpg大き目な瞳を歓喜の涙で潤ませながら、ふっくらとした柔らかボディを震わせるロリ系少女達の痴態は、描き文字の台詞でインパクトを付与しつつも、アヘ顔や露骨な見せ付け構図を排しており、あくまで甘くて幸せなセックスとして描いているのも作風にはよくマッチしています(←参照 十分にパワフルな性描写 連作続編「真夏のDoctor(仮)」より)。
それ単体でも魅力的な、ラブリーな童顔や小さめサイズの秘所に、十二分な液汁感を添加するのがエロ作画上の大きな特徴であり、肢体全体から豊かなシズル感が溢れてくるのも美点となっています。特に、ぷにぷにな頬っぺたを涙や涎が伝っていく陶酔の表情のエロティックさは前面によく押し出されています。
大事な人のために取っておいた処女であることを察して、導き手であるショタ兄貴君がヒロインのアナルのみに挿入する3連作の様に、処女を捧げるということが濡れ場において重要になる作品が多く、力強い挿入によって処女膜を破り、破瓜の血を流す姿は読み手の独占欲を喚起。ただし、少しだけ痛々しい表現なので好みは分かれるかもしれませんが、あくまで幸福なカタチで描かれるので嗜虐性に期待するのは×。
少々詰め込み過ぎな感がある画面構成ですが、逆に言えば情報量の多いエロ描写であり、中出しフィニッシュなどの重要なシーンで用いる大ゴマ~見開き絵にここぞでのインパクトが出ているのは悪くない点でしょう。

掲載紙の都合上、ぺたんこロリから巨乳美少女モノへと転向しましたが、基本的に陽性で前向きなスタイルはやはり不変であり、ロリ巨乳的なボディデザインやエロプレイにより適応を果たした4冊目と言えるのではないでしょうか。
個人的には、作劇面で過去と未来のつなぎ方が上手く、また姉妹ヒロインがそれぞれ可愛らしい魅力をたっぷり放っていた「愛しのDoctor(仮)」シリーズに終始ニマニマさせて頂いて、フェイバリットでございます。

要青豆『若い人はいいっ☆』

YoungRocektsAreGood.jpg田丸浩史先生の『ラブやん』第14巻(講談社)を読みました。相変わらず全く進展しないカズフサの恋路ですが、むしろそれが楽しいのがこの作品の魅力ですよねぇ。
なんか、しばらくロリやんに見慣れてしまっていると、通常?形態に戻ったラブやんがものっそい地味に見えますな(ヒドイ あと、カズフサの性的嗜好が混迷の一途を辿っております(爆

さて本日は、要青豆先生の『若い人はいいっ☆』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『先輩ナイスですっ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ゴージャスバディのお姉さん達が揉みくちゃにされちゃうガチンコエロ描写が満喫できる作品集となっています。

YoungRocektsAreGood1.jpg収録作は、息子の友人コンビに誘惑Hをしかけてその若い性の力強さに溺れてゆく美人ママさんを描く長編「若い子はいいっ」全6話+描き下ろしのフルカラー幕間劇4P(←参照 露骨な誘惑 同長編第2話より)、および独立した短編4作。
描き下ろしフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は10~24P(平均19P)と書店売り誌としたはやや控えめな枚数。とは言え、コンパクトにまとまりのよい作劇の中で、攻撃的で濃厚なエロシーンがよく目立っています。

【軽めながらエロの主導権争いを軸とする作劇】
タイトル長編の「若い子はいいっ」は、お姉さんと自称するママンが少年達とのがっつりファックを満喫するという明るい快楽全能主義的なスタートを明確に切ります。
この少年コンビが更なるエロプレイを目指して相談するのが、前々単行本(初単行本)『色香のヒミツ』(同社刊)に登場したエロエロ女教師・美奈美さんとその義姉で女子アナの泉河さん。
YoungRocektsAreGood2.jpgそこまでの展開でエロの主導権を握っていた美人ママさんが、この痴女コンビの企みにハメられ、集団凌辱や乱交プレイに連れこまれて猛烈な快楽の嵐に狂乱する痴態は非常に攻撃的・嗜虐的な雰囲気になっています(←参照 美奈美さんが招集した元・教え子達 長編第6話より)。
当初は活き活きとしていたママさんが、美奈美先生に淫売呼ばわりされて、凶悪な快楽の深みへと突き落とされる姿は強烈であり、この作家さんにしては珍しい程の黒い凄みを放っています。
とは言え、そういった過激で猛烈な快楽を正面から受け止め、肢体を滅茶苦茶に蹂躙されながらもその快楽を更に求めていくヒロイン達の姿には最終的には暗さや陰湿さが排除されており、むしろ全能的な女体の“強さ”に対する信奉があるタイプ。この辺りは、TYPE.90先生のスタイルに非常に近似していると評せます。
その他の短編に関しては、ナースさんのエロご奉仕であったり(短編「回診ですわよ」)、押しかけ美少女宇宙人との同棲ラブエロであったり(短編「ミクとの遭遇」)と比較的紋切り型の作劇となっていますが、いずれにしてもハードなエロ描写をメインに据えているので、良くも悪くもシナリオの分かり易さのみが追求された構築になっています。

【量感たっぷりの乳尻を備える淫猥大人ボディな美女】
食欲的にも性欲的にも大飯喰らいな短編「ミクとの遭遇」の宇宙人さんは年齢不詳ですが、その他のヒロインは20代後半~30代半ばと思しき大人のお姉さん達で統一。
1児の母や元教師で現人妻、ベテランの女子アナに看護婦さん、キャリアウーマンに手下を従える女怪盗と、その年齢層に親和性の高いヒロイン設定を配置してあるのも作品の魅力に貢献しています。
年齢的な肢体の崩れはほとんど無いのは、作中で彼女達が語る様にセックスによってその美貌とプロポーション磨かれている故であるというロジックは面白いところですが、柔肉のたわわな巨乳と巨尻を備える彼女達のストレートな淫猥ボディは強いアピールポイント。
YoungRocektsAreGood3.jpg程度こそキャラによって異なりますが、それぞれ尽きることのない性欲の持ち主であり、大人の色香を濃厚に漂わせるもちもちバディを曝け出して男性キャラの欲望を駆り立てる様は何ともエロティックになっています(←参照 短編「回診ですわよ」より)。
また、性に奔放な美女達が、男性キャラ達の猛烈なエロ攻勢に晒されて、快楽に支配される立場へと転じていく変化は、作品のコアとなっている印象があります。
コミカルなシーンでのデフォルメ調絵柄なども含め、親しみやすい二次元絵柄で安定していますが、特にエロシーンになると艶っぽさが濃く浮き上がってくる絵柄でもあり、肢体の存在感の強さなども併せて実用性の高い画として完成されています。ただ、長編第2話でカラーページをモノクロ化しているのは頂けない上に、印刷のノリが悪いのか妙にぼやけた絵になっています。

【ヒロインの量感ボディを快楽と白濁液で浸食する強烈な輪姦描写】
乱交と(擬似的な)輪姦を中心とするエロシーンは、作品のページ数によらず十分な尺を設けられており、インパクトの強い性描写をたっぷり見せ付けるかなり強力な抜きツールとして構成されています。
エロ展開序盤では、余裕たっぷりのお姉さま達がその肢体や性器を見せ付けたり、蠱惑的な表情でフェラを進んで行ったりと先ずは女性側にアドバンテージを持たせつつ、上述した通りにそこからの男性の反転攻勢とヒロインの被虐的な快楽の強固さでエロ展開中盤~終盤を形成。
多人数セックスでかつ多回戦仕様というケースが多く、複数人フェラからの同時ぶっかけや膣内・アナルへの中出し連発により、ヒロインのゴージャスボディの内外を白く染め上げてゆく流れも非常にマッシブで、抜き所は豊富に用意されています。
YoungRocektsAreGood4.jpg男性側にサディスティックな発言をさせる一方で、ヒロイン側にはあまりの快楽故の恐怖とそれを振り切って迎える陶酔を絶叫させる攻撃的な台詞回しを施しており、適度な量に調節して台詞を実用的読書中にテンポ良く読ませる技術があるのは好ましい点(←参照 長編「若い子はいいっ」第3話より)。
熟した体つきにも関わらず、ツルツル仕様の股間となっていますが、そこに備わる秘貝の淫靡さの強さも直接的な性欲刺激力が強く、結合部見せ付け構図などにおいて、使い込まれた膣内の襞が肉棒を締めつけながらグニグニと蠕動する様を印象付けてきます。
手数の多さで勝負しながら、舌や唇に絡みつく大量の精液や透過図・断面図を用いて最奥まで突き込む抽送、中出しされた膣内からドロリと零れ落ちる白濁液などねちっこさのある描写になっている点、およびコマの枠線にあまり縛られないダイナミックな作画で痴態を見せるスタイルも間違いなく美点と言えるでしょう。

シナリオ重視派には微妙な部分もありますし、痴女モノや輪姦プレイに抵抗感がある方には進め難いですが、男女双方が性の快楽を貪り合うパワフルファックの醍醐味がたっぷり味わえる作風であり、頼りがいのある抜きツールをお求めな諸氏には大変お勧めできる1冊となっています。
長編作の深みにハマって行く描写も大好きですが、個人的に最愛なのは、クールな看護婦さんが若い男性患者達の性欲を一手に引き受けて大乱交な短編「回診ですわよ」でございます。

無道叡智『生えてるワタシとツいてる彼女』

SlashMeAndHer.jpg 中村光先生の『荒川アンダー ザ ブリッジ』第11巻(スクウェア・エニックス)を読みました。前巻ではここからクライマックスに向かうのかと思ったのですが、そうではなかったですな。リクには強烈なトラウマを叩き込むことになりましたが。
表紙もある意味ヤバいですが、中身の方はもっとヒドイ(誉めてます)ことになってるので、是非お楽しみあれ。

 さて本日は、無道叡智先生の『生えてるワタシとツいてる彼女』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ロリレコ-性徴記録-』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
美少女ボディに凶悪サイズのち○こが生えたふたなり娘たちが繰り広げるお馬鹿なノリのエロコメディが楽しめる作品集となっています。

SlashMeAndHer1.jpg 収録作は、ふたなり娘達が通う学園で学生や教師、卒業生がそれぞれの珍妙なふたなりエロ生活を過ごす様をオムニバス形式で描くシリーズ4作(←参照 ふたなり娘と女装少年 シリーズ第2作「アオハル」より)+登場キャラ達のフルカラーイラスト4P、胸のサイズを変更する怪しげな薬の副作用で女の子をフタナリ化するマッドサイエンティストさんを描く「コチカラ!」前後編、および読み切り短編6作+イラスト集6P。
1話・作当りのページ数は8~18P(平均16P弱)とボリューム控えめながらアンソロ本初出としては標準的。ストーリー性こそ強くない一方で、エロも含めて奇妙なふたなりワールドに迷い込む楽しさで読み応えを形成している印象があります。

【奇抜さで駆け抜ける不思議なふたなりワールドの楽しさ】
 まず述べるべきは、今単行本はふたなり作品オンリーで構成されており、作劇の方向性こそ似ていてはいますが、この作家さんにキュートなロリっ子達を期待する諸兄は要留意。
ふたなり娘のみが通う学園やら(4連作)、おっぱいサイズを望みのままに変えるものの股間に巨大なち○こも生やしてしまう薬品やら(連作「コチカラ!」)、ふたなりセックスの美しさ?を競い合う国際競技大会“フタナリンピック”が登場したり(短編「フタナリンピック」)と、奇抜な設定を投入して読み手を翻弄するコメディタッチは今単行本の楽しい読書感を生み出しています。
SlashMeAndHer2.jpg本作品群の“笑い”の発生源は、我々の常識の埒外にあるこの奇天烈な世界において、登場人物達がごく真面目に本分に努め、恋をし、目標に向かって頑張っているという姿であり、彼らが真剣である程読み手には面白可笑しく映るようになっています(←参照 世界利きオナホ大会・・・ 短編「オナホブ!」より)。
この辺りの方法論は、ふたなりエロのオーソリティ・命わずか先生のスタイルにかなり近いものがありますが、奇天烈ワードとインパクトのある構図の連発で読み手を圧倒する命わずかワールドに比べれば、こちらはもっと親しみやすいラブコメディとしての色彩が濃いタイプ。
ラブコメスタイルの貫徹は、恋愛関係や主従関係におけるトラブルを、ふたなりち○こを挿れたり挿れられたりなエッチによってごくイージーに解決させる、セックス全能主義的な展開を滑らかにしており、読み口は心地よく仕上げられているのも加点材料の一つでしょう。
 このふたなり娘達というマイノリティとしての性愛の、暗い側面を徹底的に排除して快活な世界観の中で強く肯定するスタイルは、この作家さんのロリエロ作品とも共通する特徴と評せます。

【キュートな美少女造形と股間の肉棒の巨大さの対比】
 連作「コチカラ!」の美人研究員などのアダルトふたなり美人(造語)や、男の娘(女装少年)、ふたなり娘のパートナーとなる美少女さんなど、一部キャラのキャラに例外が認められるものの、基本的にはミドル~ハイティーン級のふたなり娘さんでヒロイン陣を固めています。
真面目な委員長タイプや、外国人娘、小麦肌のスポーツ少女や高飛車なお嬢様、Sっ気のある女性教師などなど、各キャラ造形自体にはエロ漫画読者層的におなじみの属性が散りばめられていますが、勿論その股間には男性顔負けのたくましい肉棒が一様に起立。
 年齢層等のキャラ設定の多様さもあって、貧乳さんから巨乳さんまで、スレンダーな長身美女からちんまいロリ系美少女まで肢体造形は結構多彩であり、ふたなりち○こに関しても、サイズや“玉”の有無、皮の余り具合で変化が付けられています。
SlashMeAndHer3.jpg制服着用の娘さん(と昔の制服を引っ張り出してくるママン)の割合が高い一方で、布地面積の小さなビキニを着用するヒロインも多く、そこからはみ出る柔らかおっぱいと巨根の存在感をしっかりアピール(←参照 ちっぱいなお胸とビックサイズち○この対比が見事なお嬢様 短編「ラブチョキ」より)。
 コテコテの萌え系絵柄でデフォルメ色のかなり強かった初期作の絵柄と、全体的に等身が上げ、描線を細くまとめることで萌え色を残しつつもそのクドさを控えめにした近作の絵柄との間には結構な違いが認められ、単行本単位での絵柄の安定感を求めるのはかなり難しいのはある程度のネガティブ要素。
とは言え、初期作に多少の粗さがあることを除けば、ヒロインの可愛らしさ重視の絵柄であることは一貫しており、コミカルパートで多用されるSDキャラの絵柄の変化付けなども含めて、そこまで作画の印象の変化が気になるタイプでもないでしょう。

【挿入したりされたりなフタナリ特化のエロシーン】
 完全に“エロあってのシナリオ展開”であるため、エロシーンを軸に作品が組み立てられる分、エロの量的な満足感はここの作品のページ数以上にありますし、またフタナリ系エロとしてのインパクトも十分。
 男性器と女性器の両方を備えるふたなりキャラの特性を活かしたプレイが多く、通常?の性器結合を中核としつつも、アナル責めやオナホプレイ、尿道弄りに、双方フェラのシックスナイン、挿入しつつ挿入もされる複数人エッチ等々、“適度な奇抜さ”が存在するのは作劇の方法論と似ている点でしょう。
攻めと受けを固定化したふたなりセックスもある一方で、ドSなお嬢様がデレて途中から受け側に回ったり、双方が童貞と処女を交互に失う初エッチを描いたりと、エロ展開途中で捻りを加えることもエロの多彩さを増強させています。
SlashMeAndHer4.jpgキュートな表情を二人とも熱っぽく紅潮させつつ、ふたなりま○こに突き込みを繰り返せば、フィニッシュシーンは膣内に射精されつつ自分のち○こも白濁液を大量に放出させるというふたなりエロとして王道の絶頂描写となっているのも実用性に大きく貢献(←参照 重力をガン無視な白濁液の放物線も特徴 短編「マニラブ」より)。
ぷりぷりとした亀頭、青筋が浮き立つ竿と、やたらと逞しい肉棒の描写にも気合いが入っていますが、成人女性の熟したそれと、美少女の初々しいスジなそれとを描き分ける女性器描写も高質であり、作画としてメインに据えられる結合部アップ構図の魅力を形成させています。
擬音を大量に散りばめ、ハートマーク付きの蕩け台詞で画面を彩る手法は、絵柄の変化と無関係に安定しており、エロプレイにおける手数の多さと同じく、物量で勝負するタイプのエロ作画・エロ展開と言ってよいかもしれません。

 基本的にはふたなり美少女を愛せる方のみが楽しめる作品集ではありますが、ごっつい怒張以外は可愛らしい美少女が睦み合い絡みあうエロエロなラブコメですので、ふたなりモノ入門の書としても悪くはないなという印象があります。
個人的には、ふたなり美少女と女装少年が互いに二つの“初めて”を与え合う嬉し恥ずかし濃厚3Pなシリーズ第2作「アオハル」と、金髪ツインテ貧乳なふたなりお嬢様と、褐色肌巨乳なふたなり従者のラブラブエッチな短編「ラブチョキ」に愚息が大層お世話になりました。

BENNY'S『らぶえろっ娘』

Love-EroGirls.jpg西炯子先生の『ふわふわポリス 比留ヶ谷駅前交番始末記』(小学館)を読みました。倭漢道荒田井芙蓉子(やまとのあやのあらたえあらたいふよこ)さん可愛いよ倭漢道荒田井芙蓉子さんって、寿限無かよ!
凸凹婦人警官コンビによるほのぼのとした事件解決劇となっており、ニコニコしつつ読めましたな。ストーリー構築までふわふわとしており、ゆったりフェードアウトして終わってしまったのは残念なところでしたが。

さて本日は、BENNY'S先生の『らぶえろっ娘』(マックス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ぷるぷるっ娘』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
むにむに柔らかボディのお姉さん・美少女達に身も心もふんわりと包み込まれる激甘濃厚なラブエロが楽しめる作品集となっております。

収録作は短編11作+おまけ4コマ(2P)。1作当りのページ数は10~20P(平均19P弱)とコンビニ誌として標準か多少それを上回るボリューム。ところで、目次のページ数表記が間違っております(短編「一緒に走ろ!」p173は正しくはp191)。
ふわふわと柔らかい空気で包み込むシナリオはストーリー性がほとんどないため、漫画としての読み応えは乏しいですが、居心地の良さが非常に強く、またエロの質的・量的満足感も強めです。

【甘く優しいラブエロ空間に浸る幸福感】
作風的には、ここ数冊の流れと何ら変わる所なく、好きあう若い男女のラブラブチュッチュッを甘く柔和な空気の中で描きだすタイプ。
少年の性欲の暴走であったり、男女どちらかの嫉妬であったりと、ちょっとしたトラブルで痴話喧嘩を始めることもあるものの、不穏な雰囲気や愁嘆場へと踏み込むことは決してなく素直に仲直りエッチへと進展するため、読み口は終始軽く優しく仕上げられています。
76899d47.jpg男の子がちょっと意地悪であるケースもあるのは、井ノ本リカ子・BENNY'S組の描くラブエロ作品の特徴でもありますが、読み手に不快感を生じさせるようなことは避けており、男女双方に主体性を持たせた上で寄りそう二人のハピネスが高められていく流れも大変良好(←参照 短編「お天気なお姉さん」より)。
妹ちゃんやお姉ちゃんなどの近親系の作品もちょこちょこ登場するものの、作品構築は全作品でほぼ共通しており、ヒロインのキャラ性のみで変化を設けている印象が強いのは確かです。
オチまで含めて角というものがなく、恋と性が全て肯定され合う甘美な世界の構築力は抜群に安定してますが、悪く言えばここ最近の単行本を含めてワンパターンに陥りがちなのは、ちょっとだけ不安なところ。
その一方で、この幸せラブ空間の中で個々のヒロインのキャラクターをしっかり立てていく流れの良さによって、素直に作品に浸かれるため、読書の際にネガティブな単調さを感じることはほぼ無いでしょう。

【童顔爆乳な美少女・美女さんがメインのヒロイン陣】
ロー~ミドルティーンと思しき年下ガールから勤労女性なお姉様まで年齢層は比較的幅広いヒロイン陣であり、子供っぽいキュートネスがあるタイプとアダルトな色香がふわっと漂うタイプとが混在。
設定年齢とあまり関係なく、ちみっこい娘さんからそれなりの等身の女性まで高低がありますが、ぷにぷにと柔らかいお肉を全身にまとう肢体設計となっており、特に前者のタイプに関してはトランジスタグラマという言葉がピッタリです。
Love-EroGirls2.jpgこれまたマシュマロの如くふかふかもちもちと柔らかい爆乳と巨尻を備えている肉感ボディの持ち主が基本なのはいつもの通りですが、今単行本ではぺたんこお胸のロリキャラが2作に登場しており、ロリ色強めの可愛らしさはセックスアピール満載のキャラ揃いの中でよいアクセントになっています(←参照 短編「夏休み」より)。
キュッとしまったウェストに比して、乳尻のボリューム感が圧倒的に強いため、肢体のバランス感が良いとはやや言い難いのですが、女体のエロさで読み手を終始圧倒する作画となっているので、あまり余計なことは気になりません。
着衣エッチをある程度メインに据えており、学校の制服以外にも、女の子らしい柄のパジャマや髪留め、裸エプロンにスク水など、可愛らしい絵柄によくマッチする衣装がキャラデザインで採用されています。
10年オーバーのキャリア相応に絵柄は完成されており、華やかで柔らかい少女漫画絵柄に萌え成分を詰め込んだスタイルは、訴求層こそ広くはないものの濃厚なエロさと絡みあうことで独自性の強いアピール力を依然備えています。

【エロエロ体パーツの絨毯爆撃的描写で圧倒する濡れ場】
シナリオパートで恋の熱っぽさを十分に高めておいてから突入する甘ラブなエロシーンは、盟友・井ノ本先生のスタイルと全く同じ濃厚なエロさで読み手の思考を絨毯爆撃してくるストロングスタイルを相変わらず貫徹させています。
Love-EroGirls3.jpgまずはねちっこい前戯パートをエロのスターターとする手法が特徴的であり、登場頻度の高いパイズリや、ちっぱいさんも含めて桜色の先端をクリクリと弄り倒すおっぱい責めなどで、その柔らか爆乳を存分に堪能(←参照 短編「甘えんぼ!」より)。
この前戯パートにおいて、膣壁の襞の1つ1つを丁寧に描き込む様な非常に淫猥な女性器描写をよく生かしており、男性の舌や指の愛撫によって膣口がヒクつき、愛液がしとどに漏れ出てもじゃっとした陰毛まで濡らす様子の直接的な性欲喚起力は見事の一言でしょう。
ヒロイン自ら秘所を割り開いて男性の挿入を誘惑することで開始される抽送パートは、前戯パートではそれなりにあった男性の肢体の存在感を消失させ、蕩けまくるエロフェイスと、もちもちとした肢体、そして収縮する膣内を目いっぱい押し広げられた女性器をこれでもかと見せ付けてくる構図で畳みかけてきます。なお、彼女さんとの初エッチに至る場合は年上お姉さんも含めて処女揃いというのも、好きな方には嬉しい点でしょう。
Love-EroGirls4.jpg瞳がとろんと蕩け、口の輪郭は波打ち、紅潮した頬を喜悦の涙が濡らす官能的な表情はエロ作画における強い武器であり、そこから漏れ出てくる愛の言葉もいじましいオネダリ台詞もハートマークに収縮されていることもあって、幸福の甘さをしっかりと濡れ場全編に行き届かせているのも心憎いポイント(←参照 短編「会いたかった!!」より)。
前戯パートにおいて射精シーンを設けず、オーラスの中出しフィニッシュシーンまでじっくりとエロ展開を構築することもあれば、中出しを連続させる多回戦仕様を取ったりと、抜き所の作り方は作品によってやや異なりますが、どちらにしてもガッツリ使えるエロシーンであるのは間違いないでしょう。

読んで心地よく使って嬉しい、優良なエロ漫画作品ですが、井ノ本リカ子・BENNY'Sの両先生の間で作風に明瞭な差が失われつつあるのはちょっと残念で、おそらくポプリクラブの看板作家クラスとして求められているのがこの類なのは分かるのですが、それぞれ独自性をもうちょっと取り戻して欲しいのは確か。でも、これはこれで物凄く完成度高いんですよねぇ・・・(複雑な気持ち)。
それはさておき、管理人は美人で巨乳で優しいお姉さんに恋とエッチの手ほどきを受ける主人公が心底うらやましい短編「すきすき!!」と、低身長爆乳なキュート女教師さんと生意気少年の甘々ラブエロ模様な短編「はじめて先生」が特にお気に入りでございます。

香月りお『催眠術で彼女を淫らにする方法』

WayToMakeHerInfomania.jpgよしながふみ先生の『きのう何食べた?』第4巻(講談社)を読みました。海老しいたけのあんかけは美味しそうなので、今度自分でも作ってみたいところ。あと、長ネギのコンソメ煮は僕もお勧めですよ。
ちなみに、筧母の「天ぷらは思い切りよ!」発言ですが、僕の母も似たようなことを言っていたのを思い出し、やはり長年料理していると境地が違うもんなのかと変に感心しました。

さて本日は、香月りお先生の『催眠術で彼女を淫らにする方法』(オークス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『真説 猟奇の檻 第2章』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
黒い快楽の泥沼へとずぶずぶ沈み込んでいく展開がヘビィな読書感を生み出すマインドコントロールエロな作品集となっています。

WayToMakeHerInfomania1.jpg収録作は、ラブラブなハズの奥さんが風俗で働いている疑念が生じて夫婦共に追い込まれてゆく連作「擬鳳蝶蛾の夢」前後編(←参照 SMクラブにて 同作前編より)、心理療法士の男性が患者達の性の悩みを治療しつつ快楽の深みへと突き落としていくオムニバスシリーズ3作、および短編3作。
短編「催眠術で牝奴隷を手に入れる方法 side:亜美」は、前々単行本『催眠術で牝奴隷を手に入れる方法』(同社刊)の長編作のサイドストーリー的な作品なので、できれば該当作を読了しておくことのがベター。
この短編作(9P)を除き、1話・作当りのページ数は16~32P(平均23P強)と幅はありながら適度なボリューム感のある構成になっています。シナリオの傾向的に読み応えは十分に重めであり、倒錯的なエロ描写に一定の凄みがあるのも魅力的です。

【黒い欲望が暗躍する陰湿な催眠エロ】
司書房時代から暗めの作品はあったとはいえ、ここ数作の作風からすっかりハードな凌辱・調教系のカラーが定着したこの作家さんの最新刊は、前々単行本と同様に催眠モノを作劇の骨子として選択。
前々単行本の長編「催眠術で牝奴隷を手に入れる方法」は、催眠術を覚えた主人公による陰湿なエロ調教を描き、女性を意のままに操る黒い欲望で貫いた作劇でしたが、今単行本の収録作は心理療法士があくまで“触媒”に徹する三連作のように、催眠術はどちらかと言えば脇役的です。
b4b80da0.jpgむしろ、催眠術によって変遷してしまった女性キャラの有り様に悲愴感や破滅感を練り込めることに主眼があり、異性への積極性を望んで催眠治療を受けた結果、自分の意志が言動に反映されなくなってもがき苦しむ「催眠術で彼を堕とす方法」(←参照 台詞とモノローグの差異)、自分の愛する妻が性の快楽を貪る得体の知れない存在に変化することに焦燥する連作「擬鳳蝶蛾の夢」などはその代表例。
自己、もしくは自分の愛する存在の中に理解できない存在が目覚め、それが元の人格を圧迫していく流れは一種ホラー的でもあり、その周辺に絡む登場人物の歪んだ欲望が描かれることもあって、作品のトーンは終始暗く淀んでいます。
無論、そんな展開が登場人物達を幸福に導くことはなく、催眠術というある意味で禁じ手を用いたことによって大事な何かを喪失したことに悲嘆を暮れながら迎えるバットエンドの後味は相当に苦くなっています
なお、モンハン大好きな作家さんとして一部で有名ですが(金平守人先生の「とりあえずそれで」参照のこと)、ファンタジー世界での男戦士と女魔法使いのラブエロ模様を描く短編「エンゲージ」は“らしい”作品。今単行本の作品群の中では、雰囲気の柔らかさがやや浮いている感がありますが、話のオチはブラックにまとめられています。

【もっちり柔肌がエロティックな清楚美人・美少女】
連作の若奥様に短編「エンゲージ」のエルフ耳お姉さんと、アダルト系美人も登場しますが、人数的には女子高生級がヒロイン陣の中核を構成しています。
作品の傾向としては、大人しかったり清楚であったりする女性が、催眠術によって淫蕩な性格へと変遷するということに旨味があるタイプであり、催眠状態の有無によるヒロインの状態変化は非常に鮮やか。
aa839e4d.jpg幼児退行による記憶の掘り起こしといった中でロリータさんのエロが描かれることもありますが、年齢的な描き分けをほぼ行わない肢体造形は、若い肢体の瑞々しさと適度にふっくらとした女体の柔らかい質感を有するタイプで広い層にとって訴求力が強いタイプでしょう(←参照 短編「崩壊のサイン」より)。
この麗しい美女・美少女達と好対照を為すのが、歪んだ性欲を発揮する男性陣の造形であり、醜悪な顔つきと体つきの中年男性やいかにも根暗な少年などが登場するのは作風にはよくマッチしていますが、好みを分ける要素でもあるので要留意。
作画的には安定しており、上述した様にヒロインの肢体のエロティックさ、清楚な性格時の美しさを演出していますが、作品のテイストに併せて黒ベタや濃いトーンワークで絵柄に暗さ・重さを色濃く打ち出しているのはここ最近の絵柄の傾向と共通しています。

【破滅のエロス漂う強制快楽の嗜虐性が特長】
各作品のページ数には幅がありますが、これはストーリー描写の分量の多寡に影響されている部分が大きく、エロシーンの分量的には各作品共通して平均並み。
WayToMakeHerInfomania4.jpg義父による性的虐待や、人妻さんを旦那の前で凌辱するなど、直接的にサディスティックな行為も描かれると同時に、ヒロインが半ば強制的に快楽中毒者へと変化させられることに陰湿さがあるため、セックスが享楽的に描かれることがむしろダウナーな雰囲気を形成していきます(←参照 短編「清純派の彼女をインランにする方法」より)。
また、その快楽への陶酔の渦中において、残存する理性が発する嫌悪感や恐怖感も同時に描き出されていくため、ヒロインの心の所在の無さが行為の破滅感を強めているとも言えるでしょう。
全体的に官能の表情に硬さが認められるものの、瞳が妖しく淀む蠱惑的な表情は魅力的であり、表紙絵で強く主張する様な妖艶な雰囲気を形成することに大きく貢献しています。
女性器描写の質もそれなりに高く、頻度の高い結合部見せ付け構図や小ゴマで絡める性器アップなどの煽情性を支えていますが、男性器描写に関しては無機物然とした描き方になっていることもあって、少々違和感を覚えるところ。
1回戦のみで留める作品もある一方で、複数ラウンド制を設けて中出しフィニッシュを含めた抜き所を多めに配置する構成は抜き物件として良好ではありますが、個々のシーンに“溜め”が乏しい印象もあり、エロシーンの尺とのバランスは改善の余地があった印象もあります。

作劇とエロがよく噛み合っており、陰惨さ故に読み手の好みははっきり分かれるでしょうが、作品の構成としては完成度が相応に高いと言えます。前単行本でのドラマ性が良かった分、少々物足りなさは感じますが、凌辱エロとしての手綱を最後まで緩めない度量も高く評価したい点です。
個人的には、学園の華である清楚な美少女生徒会長を催眠エロ調教してその事実を突き付けることで彼女の人格を崩壊させる短編「崩壊のサイン」が最愛でございます。
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