2010年02月

ゆきみ『カノ・バナ』

TalesOfHer.jpgTVアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第8話「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」を観ました。な、なんという変態回!!一部の好事家にはニンマリな回でしたなぁ。
ちょこちょこ隠されている背景がストーリーに浮き上がってくるんですが、未だに掴みどころがないというか、どう展開するのか判事難い作品です。あと、毎度のことながら次回予告が楽しいです。ノエルちゃん(黒い下着のサウスポー)は可愛いなぁ。

さて本日は、ゆきみ先生の『カノ・バナ』(コアマガジン)のへたレビューです。約5年ぶりの2冊目になりますなぁ。表紙の褐色肌美人さんがスキスキです。
丁寧に構築された青春ラブストーリーと女性の肢体の色っぽさが魅力的な1冊です。

TalesOfHer1.jpg収録作は、義弟の性的な遊戯に翻弄されながらクラスメイトとの恋心に揺れる少女を描く長編「metronome」全6話(←参照 義弟の嫉妬 同作第1話より)、および独立した短編4作。
1話・作当りのページ数は18~28P(平均20P弱)と中の下クラスのボリューム。明暗共に雰囲気作りの上手さがあり、その中で紡がれるストーリーにもしっかりと芯が通っているため読み応えは非常に強い作品群と言えます。

【ちょっとセツナイ青春ラブストーリー】
時に寂寞たる日常を、時に恋と性愛の熱量を描出する今単行本での作風は、クドさが無いながらも印象深さのある空気感の形成を強い魅力としつつ、そこに寄りかからずにきっちりとプロットを固められているのが強み。
タイトル通りに少女の心が、クラスメイトの恋人としての感情と義弟の姉としての想いの間を揺れ動く長編「metronome」は、子供である義弟の無邪気な好意と独占欲が事態を悪化させていく展開には胃がキリキリとするような緊張感があります。
TalesOfHer2.jpg恋人となった少年への嫉妬が暴走し、姉であるヒロインを拘束してバイブ責めという“遊び”に走った場面で、読み手を当惑させる緊張感は最高潮に達しますが(←参照 悪意なき狂気 長編「metronome」第5話より)、スピード感と力強さのあるそこからの状況解決と3人の男女の融和に至る終盤展開がこれまた実に見事。
この長編も含め、身勝手な両親に日常を破壊された家出娘が人の温かい情に触れることができながら、“救済”は描かれなかった短編「VAGRANT」や、大馬鹿な冒頭から切り込んで甘く優しいラブストーリーに転じた分、ラスト2Pの切なさが強まる短編「CHERRY PINK」など、少年少女の感情の機微を僅かに哀しく、かつしっとりと描く作品が多い傾向にあります。
短編「愛のままにわがままに」や短編「恋する前に愛する夜」など、アッパーな楽しさのある作品やほのぼの青春ラブ模様を描く作品もありますが、メガストア系列の竹を割ったように明るいラブコメをお求めの諸兄にはやや不向きでしょう。
とは言え、単に沈鬱なだけであったり、鋭利なだけだったりする作品はなく、その成否はともかくとして、若者だけが持つ“幸福な未来”への希望がキャラクターとそれらが紡ぐストーリーをより魅力的なものにしていると個人的には感じます。

【均整のとれたナイスバディの女子高生ヒロインズ】
男に騙された悔しさで泥酔し、見事な大迷惑振りを発揮した(でも憎めない)短編「恋する前に愛する夜」の酔いどれ暴走お姉さんを除けば、各作品のヒロインは女子高生さん。
キャラ造形的には、エロ漫画的に分かり易い属性付与がほぼ行われておらず、漫画としての面白さのための最低限の調節をしつつも、等身大の情動を示す少女が多くなっています。
なお、前単行本にはアフリカンな褐色肌少女が登場しましたが、今回は褐色肌娘さんが表紙絵のみで管理人は涙目でございます。
TalesOfHer3.jpgしっとりとした柔肌の肌理の細かさや乳尻のもっちりとした柔らかさの表現は業界トップクラスであり、おっぱいのサイズの大小を問わずに均整のとれたしなやかなボディラインは西洋美人のソレに近いタイプ(←参照 眼帯少女 短編「CHERRY PINK」より)。
2006年が初出の短編「VAGRANT」は作風に合わせて絵柄を敢えて変更していた感がありますが、その他の作品では初出年の幅広さの割に絵柄のブレは少なく、キャッチーかつ洒落た画風を単行本通して味わえます。

【美しくエロティックなセックスシーン】
エロシーンには標準的な分量が割かれており、エロ作画の質も高い一方で、読み手の、特に絵柄面の嗜好によって実用性が大きく分かれるタイプ。
TalesOfHer4.jpg美しい肢体が小刻みに震え、しっとりと各種体液に濡れる痴態は上質のエロティシズムが溢れており、読み手の目を喜ばせるものでありながら、ストレートな淫猥さには乏しい感があります(←参照 長編「metronome」第4話より)。
デフォルメ色強めの無臭的な女性器からたっぷりと淫液が漏れ出る様や紅潮した官能の表情、しなやかに舞う肢体などの表現も全て絡まり合いながらエロスを高めていきますが、“使いやすい”かと言われるとやはり首肯し難く、総じて実用面でのアタックは弱め。
作品によって幅があるものの、ピストン運動も長尺とは言えず、義弟君のバイブ責めがメインとなる長編作では性器結合を為さないエロシーンがあったりと、恋と欲望のエネルギーにまかせて下半身をガツガツとぶつけあう男女の姿を愛でたい諸氏にはおそらく大きな減点材料になるでしょう。
時々生中出しフィニッシュを投入しつつ、液汁描写と肌描写の良さを組み合わせ可能な外出しぶっかけを多用する傾向にあり、クタッと横たわる女体と白濁液のコンビネーションが実に淫猥で明確な抜き所を確保しています。
個人的には実用的読書を楽しませて頂きましたが、こってりとした抜き物件ではなく、質の高いセックス描写もあるラブストーリーと捕えるのがむしろ正解というのは正直な感想です。

エロ漫画として完成度の高い作劇・作画を魅せ付ける力量を確固として感じますが、それが実用面に関しては結びついていない感もあってやや評価の難しい1冊です。
しかしながら、大変読み応えがあり、読後の余韻が印象深い1冊ですのでエロ漫画愛好家の諸兄には是非ご一読頂きたい単行本です。セツナイ系がお好きな方にお勧め!

ドバト『ロリビッチなう!!』

RoliBitchNow.jpgTVアニメ版『とある科学の超電磁砲』第20話「乱雑開放」を観ました。管理人は女の子が美味しそうに食事をしているシーンが大好きなもので、春上さんの食いっぷりにニコニコしておりました。
あと、今回の佐天さんは可愛すぎましたな。黒幕と思しき美女が登場して、張られた伏線を回収して話が再び動き出しそうです。なにとぞ、不遇キャラ・婚后さんに見せ場をッッ・・・!!

さて本日は、ドバト先生の初単行本『ロリビッチなう!!』(オークス)のへたレビューです。XO掲載作には大分お世話になったので、単行本は楽しみにしておりました。
ハイテンションに快走するコメディと愛くるしいロリっ子達が感じまくりなエロが満喫できる1冊となっています。

RoliBitchNow1.jpg収録作は、クラスメイトから担任まで明るく(性的な意味で)喰いまくるナチュラルボーン・ビッチなまひるちゃんとそれに振り回される友人・由美ちんのドタバタ模様な連作「あの娘はロリビッチ」前後編+描き下ろしの後日談掌編5P(←参照 性戦士まひるちゃん 同作前編より)、および読み切り短編6作。
1作当りのページ数は20~30P(平均25P強)としっかりとしたボリュームを有しています。ハイプレッシャーな勢いで常に加速するエロに十分な濃さがあると共に、話作りにも十分な旨味があり、軽快なテンポでいて適度に読み応えのある仕上がりになっています。

【勢いのある展開とアイディア力が魅力のシナリオ】
巻頭作「あの娘はロリビッチ」からして、ニコニコ笑顔のまひるちゃんがお股から精液をボタボタ流している様子から突入しており、その他の短編もインパクトの強いキャラクターをコアにしたテンション高めの作劇になっています。
RoliBitchNow2.jpgお兄ちゃん大好きな一見正統派の幼馴染と見せかけて、自宅玄関にて自己緊縛の上、己の淫蜜でスペシャルなハニーレモン作りという破天荒な愛情表現などを軽々とブチ込んでくるセンスがラブコメ系統におけるこの作家さんの身上(←参照 初見時に爆笑しました 短編「いぢってハニー」より)。
このようにエキセントリックな言動を示す男女の登場人物達の面白さ、“続いてサードちんぽ控えっ”“女の子のほかほかザーメン”“キッチリアヘッていきなさい!!”(全て原文ママ)などなどポンポンと飛び出す馬鹿台詞、エロ・シナリオ双方における矢継ぎ早な展開などは、作風がゴージャス宝田先生の強い影響下にあることを窺わせます。
しかしながら、テンションのロケット的加速が止まらずに大気圏突破して読み手を唖然とさせる傾向も若干ある宝田先生に対し(注:勿論、そこが抜群に面白い点でもあります)、テンションの高さを適当な範囲内で収めて作品の読み易さや安定感を維持しているのが両者の違いであり、ドバト先生の強み。
その結果として、終始アッパーな雰囲気を維持しつつも、そこにさらりと織り交ぜられる真摯な恋愛感情やその確認に伴う幸福感の描出へのシフトチェンジに雰囲気の落差を感じさせません。
絶望的な冒頭とラストの見事な連結によって、特に二次ロリ愛好家である読み手の胸を痛烈に抉るであろう短編「ラプンツェル」を、甘くて楽しい作品群に占められた単行本のラストに持ってきた果敢な構成も実に見事。ただし、痛みと重みをたっぷり含んだ短編作なので、暗い話が苦手な方は要注意です。

【ぺたんこお胸なローティーンガールの可愛らしさ】
登場するヒロインは、全身これ白濁液タンクな精液の妖精・ザーたん(短編「特濃!!スペルマガール」)やトナカイ少女(短編「くたばれサンタクロース」)といった人外ロリっ娘を交えつつ、ギリ二桁~ハイティーンな美少女さん達。基本的には小○生クラスのロリっ子さん達がメインと言えるでしょう。
4da1287f.jpg上述した連作の天真爛漫な淫乱ガール・まひるちゃんや、普段は大人しいのにエッチ時はドSに豹変する短編「ウサギさんはお強いのです」の女の子(←参照 ぐるぐるお目々)、愛の深さのあまりに変態街道爆走中の短編「いぢってハニー」の梢ちゃんなど、タイトル通りに“ロリビッチ”な女の子が多いですが、その性欲に暗さや妖しさは微塵もなく、悪い意味での“ビッチ臭”はキャラ造形から上手く排除されています。
その性格設定や作品開始時に既にカップル状態という状況もあって、ロリっ子達の非処女率は相応に高いためキュートガールズの嬉し恥ずかし初エッチを御所望の諸兄には回避を推奨。
たわわに実った巨乳の持ち主の女子高生さんや小ぶりながらロケット型の並乳のトナカイ娘さんもおりますが、ローティーン主体ということもあって膨らみかけorぺたんこさんがほとんどであり、また存在感があります。
とは言え、上半身の着衣を脱がないエロシーンが多いため、微乳を愛でたい諸兄には不向き。その一方で、背徳感を煽る上での強みである、スベスベ桃尻や一本筋が走る無毛地帯に視線が誘導されやすくなっています。
デフォルメと萌えっぽさを適度に効かせた絵柄は女児向け少女漫画のそれに近いタイプであり、ちっこい娘さんの可愛らしさを存分に強調。初単行本とは思えないぐらい絵柄は強固に安定しており、表紙ともほぼ完全互換という高いクオリティを誇ります。

【快楽への陶酔感とアブノーマル感で激走するエロシーン】
十分なページ数が個々の作品にあるため、ロリっ子達が快感に蕩けるエロシーンを長尺で堪能でき、また抜き物件としてのアタックの強さも申し分なし。
疑似フタナリ?なレズエッチや変態ガールの大暴走による羞恥系プレイ、ハメ撮りプレイや複数人エッチなどエロシチュも豊富で読み手を飽きさせません。
ひたすら下半身の運動に徹するのではなく、次々と状況と攻防を変化させていく展開力が魅力の一つであり、飲尿やぶっかけ連射、果てはアナルから数珠つなぎレモンをひり出したりと変態要素を速射してくるドライブ感は、ゴージャス宝田先生へのリスペクトを大いに感じます。
RoliBitchNow4.jpgハートマークを散りばめたハイテンションなエロ台詞とエロ可愛い快感の表情というリフをザクザクと刻むスラッシーな展開でありつつ(←参照 外人さんなのでアルファベット混じり 短編「マリーはアイドりゅ」より)、要所要所でエロの“タメ”を設け、そこを起点にとしてよりインパクトの強い構図・展開を叩き出してくるセンスも高評価。
ただ、初単行本故の硬さはあり、長尺のエロ展開がややダレてしまったり、逆にシーン間のつなぎが甘くて煽情性の積み上げが中断してしまったりするケースもあるのは少々減点材料。
ほぼ無修正の順風を帆に受ける性器表現は、未発達な陰唇の奥で蠢くプリプリとした媚肉の表現が淫靡でありつつ臭味はなく、そんな小さな秘所にやたらと粘度の高いゲル状白濁液を溢れるほどに注ぎ込むフィニッシュがパワフルな抜き所になっています。

作風やエロにおける手法から、ゴージャス宝田イズムの正当後継者という印象が強いですが、キャラ造形の良さやシナリオ・エロにおける工夫に単なるフォロワー以上の魅力を有しています。二次ロリ愛好家な諸氏は要チェック。
コミックXOが休刊してしまって今後どこで描くのかはファンとしては悩みの種ですが、どのロリ系雑誌・アンソロで描いても十分看板を背負える逸材だと個人的には思っています。
全作品お気に入りですが、敢えて選ぶなら金髪ロリっ子が可愛すぎる短編「マリーはアイドりゅ」と同じく金髪娘さんを扱いながら鋭利でドス黒い話を描き切った短編「ラプンツェル」が特にお気に入り。

久保田チヒロ『どこでも発情期』

EstrusAnywhere.jpgやっとこさ、TVアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第6話「蝉時雨・精霊流シ」を観ました。前回と打って変わってのシリアス回でしたが、少尉の優しさがラストを温かいものにしていましたなぁ。
回想に登場した兵士の亡骸ですが、そばに置いてあった小銃が自衛隊の89式っぽく見えたんですが、そうなると旧時代は現代に近い年代で滅んだのでしょうかね。場所も普通に地下鉄の駅ぽかったですし。

さて本日は、久保田チヒロ先生の初単行本『どこでも発情期』(一水社)のへたレビューです。直球な表紙絵もいいんですが、ヒロイン大集合&それぞれの設定にマッチしたおぱんつ装備な裏表紙も大好きです。
良くも悪くも落ち着きのないシナリオと各種淫液に濡れたヒロインの肉感ボディを楽しめる作品集です。

c70af4d5.jpg収録作は、友人のママンをその露出趣味をネタに脅迫エッチ&その友人が主人公の家を訪ねたらその妹さんに襲われてな連作「お外で遊びましょ!」「猫のいぬまに」(←参照 夜の公園で 連作前編「お外で遊びましょ!」より)、および読み切り短編4作+描き下ろし掌編(2P)。
単行本の厚みの乏しさはいずみレーベルの通例で、収録本数も少なめですが、1作当りのページ数は16~30P(平均24P弱)と一水社系列ではかなり多い部類になっています。ページ数の余裕がシナリオ・エロ双方に展開に伴う変調を可能としており、意外に読み応えがある1冊になっています。

【各種の転調が図られたプロット】
非常に分かり易い脅迫&調教モノである連作前編「お外で遊びましょ!」を除けば、概ねコメディタッチのラブストーリーに該当しますが、雰囲気作りに独特のものがあり、結構作風のカテゴライズは難しいタイプ。
幼馴染とのラブラブ和姦劇な短編「恋する二人三脚」に様に王道な青春ラブコメ作品もある一方で、春に発情してしまうヒロインの痴態から入ってシリアス模様に転じ、恋愛成就の幸福感でヒロインを救済した後ツッコミ所満載の電車内セックスに移行という短編「サクラサク」のような変化球気味の展開を示す作品も存在します。
7dc02123.jpg上述の連作の後編にしても、友人の妹ちゃんの湯上り姿に遭遇という、前編と大きく異なるラブコメ的ハプニングを冒頭で示しつつ、ヒロインがヤンデレ化して強襲エッチ(←参照 コミカルシーンのようで実は・・・ 連作後編「猫のいぬまに」より)、ラストでは前編におけるダークネスが再び出現するというなかなか凝った構成が為されています。
ページ数にある程度の余裕があることもあり、脅迫寄りのエッチからラブラブセックスへとシナリオ中盤で趣向を変化させたりと、総じて話に単調さがないのは一つのアピールポイント。
この忙しないシナリオ展開や作品間での雰囲気の違いは、面白みにもなっているものの、各パーツを有機的に連結させる技量の不足もあって落ち着きの無さや作劇の不安定感にもつながっているのは否めません。
少年少女の恋愛の甘酸っぱさやちょっとしたことに宿る幸福感、逆に快楽の泥沼に堕ちていく悲壮感といった、個々のシナリオ要素には光るものがあるので、作品構築においてもう少し整理が行き届けば面白さは増すと感じます。

【柔らかお肉がたっぷり詰まったジューシーボディ】
ファッションセンスが若者指向で実は変態性癖の持ち主な連作のママン(友母)を除けば、ヒロインはロー~ハイティーン級の美少女さん達。
性を感じさせない男勝りな性格ながら実はエッチに興味津津だった(推定)小○生ガールや、からかい好きの書道部少女、幼馴染の正統派ヒロイン、体質に苦労する発情娘さんなどが登場し、殊更にキャッチーではないものの入り込み易いキャラ造形になっています。
EstrusAnywhere3.jpg推定ローティーンの短編「大人になれよ!」の黒部ちゃんですらお胸は豊かに育っているため、ぺたんこスキーは回避推奨ですが、他のヒロインが標準装備なゴムまりの如き張りのある巨乳はおっぱい星人の性欲中枢を痛打(←参照 女体のシズル感も○ 短編「ふではじめ」より)。
むにゅむにゅと柔らかく変形するおっぱいも含め、柔肉を全身にまとってむちっとした肉感的な肢体デザインとなっており、男性の征服欲、またはその柔らかボディに包まれる甘え心を喚起してきます。
概ね着衣エッチメインであり、いかにもアニメ/エロゲーっぽい現実ではお目にかかれないデザインの学校の制服やアクセサリー類、ブルマ体操服といったお馴染みの要素を押さえつつ、リアルっぽい私服や丁寧な描き込みが為された下着類も魅力的。
絵柄のベース自体はアクの少ないキャッチーな二次元絵柄ではありつつ、タッチに粗さや泥臭さが残存しているため美麗な作画を好む方には進め難いですが、作品間での絵柄のブレは少なく、個人的には馴れればさして苦にならない印象です。

【緩急のついたエロ展開と豊潤な液汁描写】
上述した途中でのエロ展開の変調を可能とするページ数が濡れ場には割かれており、分割構成を頻繁に取りながら途中で挿入されるシナリオ要素が短めであることもあって、快楽曲線の上昇がほとんど落ち込まないのは○。
挿入開始までに十分な尺が設けられており、フェラチオをメインとしつつパイズリや失禁、オナニーショウに毛筆プレイ(お察し下さい)と様々な手法で男女どちらかの1回目の絶頂に導いていきます。
この時点でむっちりバディは汗でじっとりと濡れ、黒い茂みに囲まれたヒロインの秘所も淫蜜を盛んに分泌していますが、前穴至上主義のピストン運動に移行すると液汁描写はさらに強化。
EstrusAnywhere4.jpg男女が力強く下半身をぶつけ合う肉弾戦では、抽送に合わせて結合部から愛液が噴水の如く飛び散り、ヒロインはそれと同時に火照った顔面から涎や涙を漏らす艶態をたっぷり見せ付けており、手法としては同社の佐波サトル先生に近いものがあります(←参照 連作後編「猫のいぬまに」より)。
やや一本調子でもありますが、テンション高めに連呼されるヒロインの説明的なエロ台詞もエロのアグレッシブさを高めており、大開脚構図での中出しフィニッシュへと快走してくれます。
視点を引いた構図で作画が抜けてしまったり、使用意図が量りにくいコマがあったりと作画面で難もありますが、その辺りをパワフルさで押し切れているのも実用面での好感度を高めています。

作劇・作画共に初単行本らしい硬さや粗さは感じますが、双方においてしっかりとした強みを持っていることも分かる1冊であり、今後に是非期待をしたいところ。
個人的には前編と後編のつながりが興味深く、また嗜虐的なエロの実用性も高い連作「お外で遊びましょ!」「猫のいぬまに」がお気に入りでございます。

アスヒロ『愛がいっぱい エロはおっぱい』

FullOfLoveAndBust.jpgカナダ産スラッシュメタルバンド・Sacrificeの再結成後初アルバム「THE ONES I CONDEMN」(国内盤)を買いました。むぅ、これは輸入盤を2009年内に手に入れていたら確実に私的ベスト10枚に入れてましたな。
RAZORもそうなんですが、カナダ勢はスピード感や攻撃性が米国産に比べてより鋭さがある印象があります。展開の妙がしっかりあるのもいいですなぁ。

さて本日は、アスヒロ先生の初単行本『愛がいっぱい エロはおっぱい』(コアマガジン)のへたレビューです。あとがきに、“初めてだから優しくしてなんて言いません!キビしい言葉も歓迎です!”とあって、その心構えが大変素晴らしいなぁと思いました。
ヒロイン達のキャッチーなキャラクター造形とタイトル通りのもっちり巨乳が魅力的な1冊となっています。

収録作は全て短編で9作。1作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで安定してます。
シナリオ展開に強い個性こそ感じないものの、小気味良いテンポで話を進めているため大変読み易く、またおっぱい大活躍の濡れ場を十分な量と質で提供しています。

【感情表現の楽しさと実直さが素敵なラブコメ】
短編「サイカイ」は、再会した大学時代の美人先輩が彼女アリの主人公を籠絡する“悪女”振りを発揮なさるウェットなインモラル系ではありますが、その他の作品は明朗快活なラブコメディ
メガストア系列において一般的な、ヒロインのキャラクター性を軸とする作劇であり、短めのストーリーに強いドラマ性はない一方で、恋とエッチに一生懸命なキュートガールズを愛でる幸福感を味わえます。
FullOfLoveAndBust1.jpg男女共に恋愛に対して不器用なタイプが多く、彼ら彼女らの愛の告白などの愛情表現が時に素っ頓狂な方向に走ってしまうことが作品の楽しさを生み出しています(←参照 全俺が(感動して)泣いた 短編「花火の夜に君と」より)。
この恋愛感情の描出において、その機微に深く踏み込むことはしないのですが、登場人物の愛情表現がユーモラスでありつつ実に真っ直ぐであり、コミカルなノリの中から投じられることで読み手の心のミットにスパンと収まる気持ち良さがあります。
ギャグオチをほとんど使用せず、ヒロインの幸せそうな微笑みと甘く優しいラブ台詞でふんわりと作品をまとめる手法も読後感を良好なものにしています。
敢えて厳しいことを言えば、ヒロインのキャラへの依存度が高い分、コメディの演出に単調さがあり、また話のインパクトには欠けますが、その辺りをヒロイン造形のバラエティに由来する趣向の多彩さで上手く補っている印象もあります。

【明確なキャラ造形を付与された巨乳美少女さん達】
美人OLさん(短編「サイカイ」)や就職浪人なお姉ちゃん(短編「年上のこんなひと」)といった成人女性も登場しますが、基本的には生娘な女子高生さん達がメイン。
元気娘にドジっ娘さん、高飛車お嬢様や無口ガール、純情な大和撫子などなど、オタク界隈で馴染み深い属性を付与された美少女ヒロイン達は大層キャッチーです。
FullOfLoveAndBust2.jpgタイトル通りに皆さん巨乳の持ち主であり、もちもちとした柔らかさと適度にずっしりとした重量感を併せ持つおっぱい描写DISTANCE先生などに近いものがあるように感じます(←参照 なおメガネ巨乳さん多し 短編「年上のこんなひと君の声が好き」より)。
胸が露出してからは当然文句なしに強い存在感を発揮しますが、等身が比較的高めなこともあって着衣の上からもその大きさがよく目立ち、服の隙間から谷間がちらりと覗く様などもおっぱい星人の脳髄を直撃。
初単行本とは思えぬ安定感を誇る絵柄は、90年代後半の角川/電撃系の漫画雑誌でよく見たタイプを彷彿とさせる、いい意味でオールドスクール寄りの絵柄であり、あとがきで単行本発売に至るまでの長いキャリアを知って個人的には納得しました。
FullOfLoveAndBust3.jpg登場頻度が高くはないものの、コミカルシーンで用いられるデフォルメ絵も可愛らしく、その他の漫画チックな表情変化と併せて、総じて感情表現がダイナミックなキャラ達の魅力を高めています(←参照 小声しか出せない女の子 短編「君の声が好き」より)。



【弾む巨乳と官能的な表情が魅力のエロシーン】
前戯パート・抽送パートの双方においておっぱいが八面六臂の大活躍を見せるエロシーンは十二分な尺があり、若い男女の性愛に宿るエネルギー感が実用性を強く下支えしています。
挿入する前にヒロインのもっちり巨乳を掌全体と舌でたっぷり揉んだり吸ったりする様子を標準装備しており、勿論柔らかく温かい乳肉に肉棒が包まれるパイズリも高率で投入。
まずはここでヒロインの口内や顔面に出した後、すっかりほぐされた処女ま○こに挿入すれば破瓜の印を洗い流す程の淫蜜が溢れ出して、淫猥な水音を立てながら双方が快楽をパワフルに高めていきます。
FullOfLoveAndBust4.jpgピストン運動時にはマッスたっぷりのおっぱいが、時にたぷんたぷんと柔らかく、時にぶるんぶるんと激しく上下に躍動しており、行為の激しさを物語っています(←参照 ぶるんぶるん 短編「Oh!嬢様」より)。
周囲に茂る陰毛がなかなか淫靡な女性器描写は、艶めかしい媚肉を丁寧に描き込んておりストレートな煽情性があります。加えて、潤みまくった瞳や涎が漏れ出る口など、ヒロインの陶酔の表情も非常に官能的。
複数ラウンド制のエロシーンのシメは、ご丁寧に断面図描写で子宮内に精液を注ぎ込む図を絡めつつ1Pフルでガツンと叩きつけてくるスタイルであり、絶頂した女の子の表情がこれまたエロティック。
各コマに散りばめられる擬音や日本語にならない蕩けたエロ台詞、および小ゴマを合間に詰め込むページ構成など、視覚的な飽和感があるのも○。

コアマガジンのラブコメ系エロ漫画の基本に忠実であり、エロ・シナリオ共に新規性に乏しいですが、ヒロインのキャラ立ての良さは没個性的作品に陥らない強みと言えるでしょう。ラブコメ好きの巨乳愛好家諸氏にはお勧めしたい1冊です。
なお、管理人のお気に入りはちょっとお馬鹿な元気少女と初めてエッチな短編「僕が病気で彼女がアレで」とワガママお嬢様の蕩けっぷりが実にそそる短編「Oh!嬢様」でございます。

おおぬまひろし『ろり・悪戯』

RoliTrick.jpg石川雅之先生の『純潔のマリア』第1巻(講談社)を読みました。史実とファンタジーが入り混じる個人的には大好物な世界観ですな。ミカエル(キリスト教)とヴァルキリー(北欧神話)が会話しているシーンなんて素敵ですなぁ。
しかし、使い魔を使役し強大な魔術を用いる魔女だというのに、初心で処女というマリアのキャラクターがよく立っていますな。

さて本日は、頼れるベテラン・おおぬまひろし先生の『ろり・悪戯』(茜新社)のへたレビューです。なお、単行本タイトルは“ろりいた”と読むそうです。店頭でお探しの際にはLOレーベルお馴染みの胡散臭い帯の文句を目印にしましょう。
キュートなロリガールズとの明るく平和なラブエロ空間に浸る幸せを堪能できる1冊になっています。

収録作は全て短編で10作。1作当りのページ数は全て16Pとなっており、エロ・シナリオ共にボリューム感には欠ける印象があります。
しかしながら、ハッピーロリータとしての作品構築が明確になされている分、暢気な幸福感を十分量味わうことができるので、読書感・読後感は大変気持ちよくなっています。

【ほんのり黒いお気楽ロリータ桃源郷】
エロ漫画業界ではそう多くないキャリア20年オーバーのベテラン作家であり、シリアス系からお馬鹿ノリまで大概こなせる力量がありますが、今単行本はちっこいキュートガールズとのキャッキャウフフを楽しませるラブコメ・エロコメテイストでほぼ統一。
RoliTrick1.jpg少女性愛の禁忌感をほとんど感じさせない程、エロへの展開はスムーズに仕上げられており、お互いに“気持ちいいこと”を求めて体を重ねていきます(←参照 着衣のダボツキ感が◎ 短編「まいちゃんのちゅう」より)。
我が国の少子化傾向を憂えた小○生女児コンビが兄貴から“赤ちゃんの素”の採取を試みる短編「赤しゃんぴすとるズ!」のように、コミカルテイストを添加しつつも、達成される性愛の幸福感を基軸としています。
それでいて、アッパーなギャグ方面や精細な感情表現等のシリアス要素に路線を変化させることのない、自然と肩の力が抜けた作劇になっているのが安定感であり、またベテランらしい上手さ。
RoliTrick2.jpg日常パートはエロへの導入という役割よりも、チアフルに動き回る少女達の陽性の可愛らしさを引き立てることに重点がある印象があり、後述する様な豊かな感情表現の中で魅せる女の子達の幸せそうな表情そのものが作品の大きな魅力と言えるでしょう(←参照 短編「夏のおわりのビーズ玉」より)。
複数の作品において、純真無垢なおにゃのこを騙してエッチに持ち込んだり、やや無理矢理気味にビデオ撮影したりと客観的に見て陰湿な要素が絡みますが、少女側の悲劇性や男性側に対する“しっぺ返し”を描くことはなく雰囲気は穏やかにまとめられています。背徳感を煽る要素である一方、嗜好によっては微妙な後味の悪さにつながる可能性があることには、多少留意をされたし。

【生々しさとキャッチーさを折衷したキャラデザ】
ラブリーなちびっ娘さん達は小○校中学年~高学年のランドセルガールズのみで統一されており、一桁~ローティーンという第二次性徴期にギリギリ入るか入らないか程度の年齢層となっています。
RoliTrick3.jpg表帯の訴求文ではヒロインの肢体のプニプニ感を強調しているものの、むしろ等身高めの華奢な肢体、薄い胸、細い手足に幼いお顔と、色香に乏しいやや硬質で貧相なボディデザイン(←参照 短編「ちきゅうをあたためよう」より)。
“貧相”と書きましたが、決して貶しているわけではなく、明瞭なセックスアピールと反比例する、適度に生々しい子供っぽさを含有していることを意味しており、キャラデザ的な親しみ易さを担保しつつ背徳感を醸し出すバランス感覚に優れていると言えます。
ひたすらに純粋な娘さんから、悪戯っぽい笑みが可愛い小悪魔系少女、元気いっぱいな快活ガールまで性格設定にはある程度幅がありつつ、皆さん感情豊かであり、漫画チックな崩しも伴うオーバーな感情表現が魅力的。
ちなみに、髪型に関してツインテールさんが多く、また適度に野暮ったい衣装と併せて低年齢ヒロインらしいデザインを徹底しています。
絵柄をよりモダンなタイプに調整する努力がしっかり為されており、時々絵柄の“地”が出て作画の印象にブレが生じることもありますが、作風同様に絵柄はしっかり安定しており、ニンフェット達のキュートネスを常に維持しています。

【少女の肢体との接触感が魅力の背徳的エロ】
ページ数の都合もあってエロは長尺とは言い難く、特に挿入後のピストン運動に関しては少々早漏展開気味なのでたっぷりエロをお求めな諸兄は要検討。
どちらかと言うとスキンシップの延長線上にあるかの様な、互いの体や性器の愛撫を前戯パートにおいてじっくり提示している感があり、微少女達との肌の接触感やエッチな会話の応酬を楽しめます。
平穏な空気感を破壊しないためにも、エロのアグレッシブさは比較的抑えられており、大人の肉棒の半分程度しか収容できない小さな蜜壺を指での愛撫やスマタで丁寧に前準備をし、かつ激しい突き込み等も男性側が自重しています。
RoliTrick4.jpgとは言え、感じてはいけないハズの快感が小さな肢体を駆け巡ってヒロインを陶酔に導く様は、ロリエロ漫画のファンタジーとして無理なく完成されており、涙目な絶頂の表情が読み手のちょいと黒い欲望を存分に刺激(←参照 短編「コワくない・コワくない」より)。
着衣エッチ→全裸エッチとエロ展開に二つの段階を設けている場合も散見され、前半においてはブルマずらし挿入やパンツとお股の間のスマタ等、着衣エッチの旨味がよく光っています。
必ずしも性器結合に依存せず、浅目の挿入や素股のみで性行為を構成し、フィニッシュはち○こを小さな秘所に押し当てて一応“中出し”としたりする場合もあります。その後、収容しきれない白濁液がトロトロとワレメから漏れ出てくる様子をほぼデフォルトで投入しており、タブーの侵犯感覚も含めてよい抜き所になっています。

東京三世社から去年出ていた前単行本は表紙がかなりイモ臭くて見送ったのですが、こうして読んでみると現代的なプロダクションによく順応しており、ベテラン健在をしかと示した1冊だなと感じました。
管理人は愛くるしい姪っ子とラブラブ&エロエロな短編「まいちゃんのちゅう」としっかりもの少女のヒモ水着姿が大層眩しい短編「ちきゅうをあたためよう」が特にお気に入り。ちびっこガールとの幸せな桃色空間で癒されたい紳士諸兄にお勧め!
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