2009年01月

ジャンキー『淫花白濁』

SamenFlowers.jpg現在とらのあなで買い物をすると1会計ごとに1枚トレカを貰えるというキャンペーンをやっているので、ちょくちょく貯まってきました。
先日は、管理人が大ファンなヤスイリオスケ先生のイラストカードだったので嬉しかったです。もっと色々な先生でやってくれまいかと。

さて本日は、ジャンキー先生の『淫花白濁』(一水社)のへたレビューです。もう、ドロドロでエロエロな表紙ですなぁ。
元気一杯な美少女達との汁ダクエッチが楽しめる優良抜き物件な作品集ですよ。

収録作は全て短編で8作。カバー裏には今単行本に未収録な作品のヒロイン達がジャンキー先生を虐待するイラストが(笑。なお、各短編のタイトルは全て花の名前となかなか乙女チック。
1作当りのページ数は16~22P(平均18P強)と中の下クラスのボリューム。ちょっと価格が低い分、単行本としての厚みに乏しいのは一水社様ではいつものことなので、よく訓練されたエロ漫画ファンならば気にならないでしょう。

【エロ漫画的ご都合主義を軽快に展開】

ページ数としての分量が多くないことに加え、重過ぎもせず、かといって軽過ぎもしない中庸を得たシナリオをテンポよくこなしてエロにつなげていくタイプ
8ef58fab.jpg作風的には概ね明るく楽しい雰囲気が強く、序盤こそハードな痴漢モノか?と思わせておいて実は合意の上での変態プレイでした~という短編「iris」(←参照)に代表されるように、暗い方向には持っていかない配慮がされています。
互いに好き合う姉弟が禁忌を超えて結ばれる恋愛物語な短編「capsella」と万引き少女を捕まえて脅迫エッチをする短編「apricot」など、結構方向性の違う作品が共に収録されており、やや単行本通しての整合感に欠ける感はあります。
ただ、上述の適度なバランス感覚で作りだされたエロ漫画的ぬるま湯空間(誉め言葉)によって、明暗どちらの方向に進んでも読書感の大きな変化を引き起こさない感があり、サクサクと楽しく読み進めることができました
逆に言えば、力強い感情表現や練られたプロット、恋愛や変態チックエロなどの各種要素への踏み込みの強さを期待するのは避けるべきでしょう。

【作品に華を与える明るいヒロイン達】
エロ漫画的ご都合主義が臆面もなく展開される親しみ易い作劇そのものにはやや退屈な感じがないわけではないですが、そこはヒロインの明るい魅力でグイグイ読み手を引っ張っていきます。
SamenFlowers2.jpgラブ濃度に作品間で多少幅はあるものの、恋にエッチに対して積極的に動き、その喜怒哀楽の感情を表情で率直に示すヒロイン達には裏表のない朗らかさが宿っており、個々になかなか魅力的(←参照 この不服の表情が可愛い 短編「azalea」より)。
短編「orchid」に登場するエロエロナースのお姉さんを除けばヒロイン陣はハイティーンクラスの美少女達で固定されています。ヒロイン達の名前も花で固定されているのも特徴。
ボディデザイン的には貧乳~巨乳から幅広めのおぱーいを備える中肉中背なタイプであり、特段の派手さや官能性はないものの、幅広い層の読者の好みから外れない手堅さがあります。個人的には短編「capsella」のちびっ子体型なお姉ちゃんが大好きです。
これらの元気一杯なヒロイン達は、少年~青年漫画誌に載っていても全く違和感のない、くっきりはっきりとしたタッチで描かれており、健康的な色香を備えています
SamenFlowers3.jpgそんな彼女たちがエロシーンに突入すれば頬を赤く染めてエロチックな表情を晒すギャップがなんともそそります(←参照 おっぱいへの丹念な前戯も特徴 短編「liliy」より)。
初単行本にしては収録作間での絵柄のブレは少ない印象ですが、同一作品内で絵柄、特に線の太さや濃淡に不安定感を感じる時もあります。大きなマイナス要因ではないですが、ちょっとだけ留意されたし。

【高い実用性を備える汁だくエッチ】
エロシーンに関しては量的には標準クラスながら、エロス行為の見せ方が上手く抜きツールとしては優秀な部類という印象
さして多くないページ数で前戯シーンを丁寧に描いており、柔らかおっぱいをムニムニと揉みこんだり(上の引用コマも参照のこと)、下着の上から秘所をじっくり弄ったりしてヒロイン陣の淫蜜の分泌を促進します。
SamenFlowers4.jpgまた、登場頻度の高いお口奉仕が実にエロティックに描かれているのも長所の一つで、舌や唇が艶めかしく動く様子や男性に向けられる誘惑の表情は実に扇情的です(←参照 短編「orchid」より)。さらには、たっぷりと放出された大量の白濁液がドロっとヒロインのお口から垂れ落ちるコマも非常に魅力的。
これらの序盤エロ展開でしっかりと官能性を盛り上げた後は、たっぷりの愛液を分泌する下のお口に突き込んで無我夢中のピストン運動を行います。
上述の痴漢プレイの他にも女装少年が登場したり羞恥系プレイがあったりと多少変態チックな要素も絡みますが、基本はこのストレートな肉弾戦であり、小細工を弄さずともしっかり抜かせる実力を感じさせます。
ほぼ無修正の女性器描写はさして淫靡さが強くはありませんが、丁寧に描かれおり水準は高め。なお、毛はあったとしても薄く、ツルツル仕様な方が多いです。最近のエロ漫画業界ではもはやベタな要素になってしまった断面図や透過図を全く使わず、あくまでヒロインのエロチックな痴態を魅せることに特化しています。
全体的な液汁描写の豊潤さは、同じ一水社の佐波サトル先生ゼロの者先生を思わせますが、両先生ほど表現としての過剰さは少ないかなという印象。
個人的には清楚な雰囲気の看護婦さんが実はエロエロなご奉仕ナースで~という短編「orchid」で実用的読書を満喫させて頂きました。他の短編にも言えることですが、シナリオ・エロ共にベタですけど、それ故にパワフルだと思います。

軽快に読めてかつエロエロという、即効性のある抜き物件ですので夜のオカズを探している方には幅広くお勧めできる1作です。
コミックバ○チで描きたいのはよく分かりましたが(カバー裏参照)、エロ漫画でも更なるご活躍を強く期待しております。

告知

そう言えば、レビューとか仕事とかでもう目一杯だったのですっかり忘れていましたが、今日深夜にたまごさんとだんげさんがやっているラジオに出ます。

2008年のエロマンガを振り返るラジオ ~アカネを追いかけて宝物を発見したあの頃~


うん、まぁ、何で僕程度が出ることになっているのかさっぱり分かりませんし、どうせ大したことしゃべれないんだから。真面目に更新を優先しろよって話なんですが、つうしんさんササナミさんの話が聞けるというだけで十二分に価値のある放送なので、みんなで聞いてエロ漫画話で盛り上がりましょう!
僕は、他の皆様のお邪魔にならないように頑張ります。


終了しました。結構舞い上がってしまって反省。
楽しく参加させて貰いました。聴いてくれた方はどうもありがとうございました。
しかし、(性癖的な意味で)世界は広いのだなぁと思いました(笑

田倉まひろ『たくらまかん動物園』

TaklamakanZoo.jpgRumpelstiltskin Grinderの新譜『Living for Death, Destroying The Rest』がなかなか好盤でした。いかにも馬鹿スラッシュって感じのジャケですが結構技巧派だなぁと。
スピードで押しまくっているけどソロの聞かせ所がしっかりしているスラッシュメタルなので、メロデス好きにもお勧めですよ!

さて本日は、管理人が1月発売で一番楽しみにしていた、田倉まひろ先生の2冊目『たくらまかん動物園』(ヒット出版社)のへたレビューです。初単行本『たくらまかん展覧会』のレビューもよろしければご参照下さい。
キュートな人外美少女さん達と繰り広げるドタバタコメディとハードなエッチの両方が強い魅力になっている作品集ですよ。

TaklamakanZoo1.jpg収録作は、とある目的で死者蘇生の研究に打ち込むドクターとその助手にして披検体なゾンビ少女の破天荒ラブストーリーな中編「カスタムゾンビちゃん」全5話+おまけ後日談掌編(2P)(←参照 まぁ死体ですので(笑)第1話より)、里を抜け出した妖狐の兄妹の禁断の愛を描く短編「わらわのににうえさま」+おまけ後日談漫画(2P)、および独立短編2作。
1話・作当りのページ数は20~32P(平均25P弱)と中の上クラスのしっかりとしたボリューム。テンポの良いコメディとアグレッシブなエロシーンによって軽快な読み心地とエロの満足感がちゃんと同居しているのが嬉しいです。

【シリアス成分の導入にもチャレンジしたラブコメディ】

前単行本では人間のヒロインが半分以上を占めていましたが、今単行本では上述のゾンビ少女や女魔族、ヴァンパイアやアンドロイド娘など人外娘さんオンリーでヒロイン枠を固定
ユニークな容姿と性格を持つ上に、生き生きとしたキャラメイクをされた彼女達は非常に魅力的であり、その人外としての特殊性が引き起こすドタバタ劇を勢いよく駆動しています。ちょこちょこエロ漫画関係や漫画(筋肉マン)などの小ネタを入れてくるのも楽しいですね。
そのようなキャラクターが華のハイテンションラブコメをシナリオのベースとしているものの、今単行本では中編作への初挑戦が示すようにストーリー要素を練り込もうとする姿勢が見て取れ、かつしっかり成功している印象があります。
ぶっ飛んだギャグ展開で爆走しつつ、そこに登場人物達の温かい恋愛感情を盛り込んでいた前単行本を鑑みれば、作劇面における正当進化といってよいでしょう。
TaklamakanZoo2.jpgただし、中編「カスタムゾンビちゃん」におけるドクターが秘めた悲しい想いや(←参照 誰が為に泣くのか 第3話より)、短編「わらわのににうえさま」のやや陰鬱なラストが示すように、ビターな要素があることにはある程度留意をされたし
上記2作でもハッピーエンドやおまけ後日談漫画によって、明るい方向へと軌道修正してくれるため決して暗くはならないものの、終始大バカギャグに徹した作品を期待するのはNGです。
この作風への挑戦としては上々の立ち上がりと思いますし、コメディとシリアスのスイッチングもスムーズに為しているのは読書感を良くしており非常に好印象。

【キャッチーにしてユニークな人外ヒロイン達】
上述の様に人外な娘さん達は、短編「わらわのににうえさま」の古風な言葉使いなケモノ耳ツンデレロリ妹という属性闇鍋状態の染ちゃんを筆頭に、キャッチーな各種要素とユニークな要素をうまく融合させたキャラメイキングという印象。
体型的にはヒンヌーロリータさんな上記の染ちゃんからダイナマイツバディをお持ちの女魔将軍・ビクーニャさん(短編「隠しエンディングみつけちゃいました」)まで様々。なお、体型に関わらず股間はツルツル仕様となっております。
初単行本にして既に固まっていた親しみ易い漫画絵柄は今単行本でも安定しており、日常パートでもエロシーンでもヒロイン達が動き回る様子をチアフルに描いています。
TaklamakanZoo3.jpg時にギャグ調の崩しを入れてバリエーションの豊かさを増す表情変化は大きな魅力であり、エロシーンにおいても効果的に用いられています(←参照 “スイッチ”が入った瞬間 中編「カスタムゾンビちゃん」第1話より)。
キュッと目を閉じたり、歯を食いしばったり、涙と涎を垂れ流したりなエロ表情は時に派手に時にしっとりと描かれており、セックスの多幸感や陶酔感の演出に大きく貢献しています。

【バラエティ豊かでアグレッシブなエロ】
十分なページ数があることもあってエロに十分な分量を割けており、かつその官能性の演出は激しくも濃厚であって実用性は文句なしに高水準
純愛エッチにしろ強要系エッチにしろ、そのセックスはかなりアグレッシブであり、ヒロインの最奥めがけて力強く肉棒を突き込んでいきます。
TaklamakanZoo4.jpgヒロインの体躯に比べて凶暴なサイズのち○こがお腹を押し上げたり(←参照 短編「隠しエンディングみつけちゃいました」より)、収まりきらないほど大量の白濁液を上下のお口に放出したりとかなり攻撃的なエロ表現を繰り出してきます。
なお、ページ数の余裕もあって多回戦が基本であり、足コキやらフェラやらで1回ちゃんと出してから、可愛らしくおねだりするヒロインの秘所に侵入する展開を描きます。
エロシチュに関しては、激しい肉弾戦を主としながら、触手が登場したりレズプレイがあったりふたなり化があったりとバリエーション豊富で実用的に読んでいても飽きが来ない構成になっています。
熱狂のエロ空間のフィニッシュは、昇りつめた絶頂に言葉にならない絶叫を上げるヒロインの最奥にたっぷりと白濁液注入がメイン。この絶頂時のイキ顔の表現が、涙を浮かべながらギュッと閉じた目や紅潮した顔面がパワフルでまた良いのです。
土気色肌ヒロインが大好きな管理人は短編「隠しエンディングみつけちゃいました」に雑誌掲載時から大層お世話になっております(笑。

相変わらず女の子達がとってもキュートな上に明るく楽しい雰囲気も健在、そこにシリアスなドラマ要素をナチュラルに導入できる技巧も身に付いた2冊目でありファンとしては言うことなしです。
後書きで、次単行本でのさらなるパワーアップを宣言されていましたが、その進歩に期待をストップ高にさせてくれる1作でした。幅広い層の方にお勧め!

F4U『今夜のシコルスキー』

SikorskyTonight.jpgあらゐけいいち先生の『日常』4巻(角川書店)を読みました。いつものことですが、管理人の嫁の(ここ重要)はかせが愛らし過ぎます。
あと、(主に武装的な意味で)過激なツン状態を誇るみさとちゃんの私服姿が拝めて眼福。一姫二太郎って昭和のフレーズですなぁ。

さて本日は、F4U先生の初単行本『今夜のシコルスキー』(コアマガジン)のへたレビューです。正直、凄まじい良作に出会えた喜びで胸がいっぱいです。
楽しいコメディとドス黒い負の感情を入り混ぜる独特の雰囲気、およびカオティックな陶酔感の宿るエロシーンが強烈な印象を与えてくれる作品集です。

収録作は全て読みきり短編で9作。これらに加えて、巻末におちんこおしゃぶりを自らお願いする女の子に男の子が禍々しいプロポーズをするおまけ漫画(6P)を収録。
1作当りのページ数は20~24P(平均22P強)と平均的。とは言え、即効性のある楽しさとじわじわと沁みてくる苦い余韻とが混じり合う読書感はページ数に縛られない広がりと深さを有しています

【破天荒な明るさと染みいる暗さの同居するシナリオ】
今単行本の収録作の作風を簡潔に供述するのは非常に難しいのですが、付き合っている彼氏に性調教を受け、処女を捨ててくるよう命じられた彼女と交わる幼馴染を描く冒頭作「誰が為か・・・・・・」に示されるように陰鬱な要素も多く含むスタイルであることには注意が必要です。
SikorskyTonight1.jpg阿呆な台詞回しや設定、やたらと力強い故にむしろギャグ調になるト書きなどに代表される様に(←参照 格闘漫画? 「スクールカウンセラー琴音」より)、いかにも頭の悪そうな馬鹿馬鹿しさを纏ってはいるものの、その背景にある人間の悪感情を浮かび上がらせる手法は実に計算高く、技巧的でありかつ緻密
描かれるセックスはそのほとんどが恋愛感情によるものではなく、獣欲や嫉妬、自棄、過剰な自尊心など心の暗い側面から発生していることを匂わせます。
加えて、脳の理性の回路をショートさせる程強烈で支配的な快楽を伴う性交を描きながら、その性行為が何も解決に導かないという苦々しい諧謔性を持ち込むセンスは非常に秀逸。
SikorskyTonight2.jpg能天気な冒頭から、後戻りの決して出来ない痛恨のバットエンドへ導入するケースも多いのですが(←参照 彼氏の知らぬ所で輪姦される少女 短編「だめになる酒」より)、お馬鹿ギャグとダークトーンが絡み合うことによるシナリオの緩急のコントラストは意外なほどに鮮烈であり、雰囲気の整合感・統一感とその揺れ動きの豊かなバラエティが両立しています。
この独特なシュール感とそれと同居するブラックさは何処となく道満清明先生を感じさせますが、その変動の様式はより分かり易いタイプという印象です。

【幅広い設定のヒロイン陣】
ヒロイン陣の年齢層はミドルティーンから成人女性まで幅広めで設定も学生さんからカウンセラー、喫茶店の従業員など様々。
全体的にギャグ漫画チックに破天荒な情動を示すヒロインが多いですが、その根本的な感情はむしろナチュラルであり、その自然な感情故に騙されたり傷ついたり諦めたりする様は寂寥感を伴います。
ボディデザイン的にはスラリとした体躯にちょっとお肉がだらしない乳尻が乗るタイプであり、巨乳か膨らみかけがメイン。
性器表現に関しては陰毛描写皆無でリアル系と総括できますが、下手をすると一種のグロテスクささえ備える表現であり、各所に散りばめられた断面図がエロの狂気性を濃く彩っています

【繊細にして大胆な絵柄の魅力】
親しみやすい二次元絵柄をベースとしながら描線をタイトにまとめ、陰影を強くつける重く濃い絵柄も大きな魅力の一つであり、逐一画としての演出が派手なタイプ
4c9dfecb.jpg千変万化の表情に代表されるように、日常シーンでの生き生きとした登場人物達の言動においても派手な表現手法が生きていますが、さらにその魅力が輝くのがカオティックなエロシーンだと言えるでしょう(←参照 脳天まで突き抜ける快楽 短編「ザーメン☆ティッシュ」より)。
初出が2006~2008年とやや広めであるため、多少絵柄は変化しており、近作ではよりスッキリした絵柄になった感があります。あくまでタッチの変化であり画力自体は初単行本にして高水準で安定しています。

【攻撃的でカオティックなエロシーン】
読み手を煽りまくる力強いト書きと併せ、派手な演出やダイナミックな動きで常に畳みかけ、暴力的ですらある圧倒的な快楽の狂宴から目を逸らさせない、スリルあふれるドライブ感があります。
時にままならぬ感情をその身に隠し、時に粗暴で利己的な欲望を叩き付けるエロシーンは非常に激しく描かれており、優しい睦み合いをお求めですとドン引き確定な程です。
白目反転や大きく見開かれる目など、いわゆるイキ顔・アへ顔も多用しますが、そこには単なる快楽の演出を超越した一種の凄味があり、まるで人間性の死がそこに顕われているかのように映ります
SikorskyTonight4.jpg派手な効果音や飛び散る白濁液、もはや日本語になっていない快楽の絶叫などでもしっかり過激なエロ演出の脇を固めており(←参照 短編「さらば純喫茶マスタング」より)、常軌を逸した快楽地獄を描き出します。
後背位からガッと限界まで開かれたおみゃんこを写し出すえげつない構図も多いですが、性器描写に頼りっぱなしでは決してなく、躍動的な体躯の動きでもパワフルな官能を生み出しています
フィニッシュはグチャグチャに乱れた表情を晒すヒロインの最奥に膣外へ噴出するほど大量に中出しというベタながら強烈な抜き所となっています。

やっとこさ初単行本が出たのかという意識もありますが、非常に強烈なエロとやはり奥深い作家性を兼ね備えたエロ漫画家さんだなと思っています。
1月にして2009年上半期ベストに入選確実クラスが出たというのは一愛好家としては非常に嬉しいことですなぁ。ラブラブ系をお探しなら強く回避推奨ですが、凌辱OKor雑食という貴兄には管理人大プッシュな1作ですよ!お勧め!

和六里ハル『新婚姉妹』

NewlyWedsSisters.jpg桂遊生丸先生の『Roman』2巻(原作Sound Horizon, 集英社)を読みました。エピソードの膨らませ方やリンクのさせ方が非常に巧かったですなぁ。サンホラーとしては納得の出来でした。
「美しきもの」を読んで久しぶりに漫画でポロポロと泣きました。いい話だなぁ。

さて本日は、和六里ハル先生の『新婚姉妹』(コアマガジン)へたレビューです。2007年屈指の良作である前単行本『大妹』(コアマガジン)で大ブレイクした作家様という印象です。
エッチと主人公のことが大好きな無邪気なヒロインさん達との仲睦まじい愛慾の日々を楽しめるラブコメ作品集です。

NewlyWedsSisters1.jpg収録作は、幼き日の結婚の約束を履行すべくお隣の美人三姉妹によるエロエロ波状攻撃に翻弄される主人公をラブ&ピースフルに描いた中編「三姉妹物語」全5話(←参照 夜這いがバレて 第1話より)、新婚旅行先で初夜を迎えた新婚カップルのセックス三昧なエロ旅情を描く中編「新婚生活はじめました」全3話、およびトランスジェンダーな男の子とクラスメイトの女の子の嬉し恥ずかし初エッチな短編「ヒミツのヒトミ」。
1話・作当りのページ数は20~28P(平均22P弱)と標準的なボリューム。恋愛模様を中心とするシナリオパートを軽快にこなし、エロシーンの分量をしっかり確保してるので、抜き物件として十分な満足感を味わえます。

【ハッピー&コミカルなラブラブ模様】
コミカル要素にしてもちょっぴり添加されたシリアス要素にしても、共にほんわかとした柔らかさがあって作品の明るく楽しくそしてエッチな空間に浸る気持ちの良さは相変わらず一級品
ストーリーの組み立てに力点は置かれていないものの、お互いの素直な欲望が体を結びつけ、そのこと自体が男女の関係性をよりラブく、より幸せな方向へと導いていく一種ピュアで平和な流れは“ヤリまくり”の日々を並べ立てる構成に清涼感すら与えている感があります。
NewlyWedsSisters2.jpg今単行本のメインの一つである中編「三姉妹物語」では、各話で天丼ネタ的に投入してくる鼻垂れ小僧時分の様々な言質を理由に、美人・美少女三姉妹とのハーレム状態をコミカルに描いています(←参照 皆で一緒に 「三姉妹物語」第5話より)。
同中編においては、主人公の隠された秘密や三姉妹による主人公の取り合いといった微妙にシリアスになり得る要素を含みつつ、話を重くすることは全くなく、予定調和的なハッピーハーレムエンドへとスムーズに持ち込んできます。
コミカルな演出と暗さゼロのハッピーエンドでの閉めは、性同一障害という要素が介入する短編「ヒミツのヒトミ」やお互いにエロ欲求が変態チック方面に暴走しがちな中編「新婚生活はじめました」でも徹底されており、コミカル要素による楽しさとペースとなる恋愛模様の勘所がそれぞれ単純明確に整理されている点が最大の長所と言ってよいかもしれません。
エッチにしても恋にしても“みんな仲良し!みんな幸せ!”という空気が非常に強いエロ漫画ですな。

【可愛らしい表情と柔らかボディなヒロイン陣】
中編「三姉妹物語」において精液フェチなしっかりもの長女、アナルスキーな元気娘(今単行本唯一の貧乳キャラ)な次女、そして管理人激ラブの無口無表情な長身美少女で匂いフェチな三女と、性格と容姿にバラエティのある変態三姉妹を描きます。
女装する可愛らしい男子とのセックスを描く短編「ヒミツのヒトミ」にしてもやや変態的・倒錯的な要素を持つキャラクター達ですが、あくまでエロのサービス豊富さとキャラの明るい魅力を引き出す一要素に留まっていますので、やはり暗さや重さとは無縁なキャラ造形。
かつての師匠である近藤るるる先生直系の萌え系絵柄であり、その丸みの強い柔らかい描線は乳尻太股にむっちりとお肉が詰まった柔らかなボディにばっちり適合
NewlyWedsSisters3.jpg柔らか巨乳も大活躍ですが、特に中編「新婚生活はじめました」では水蜜桃の如きお尻が圧倒的な存在感を誇っており、お尻スキーは要注目(←参照 一例 中編「新婚生活はじめました」第3話より)。
余談ですが、上記中編ではショタ気味の低身長の男性とやや長身の女性の新婚さんカップリングで、個人的には属性のツボを突かれまくりです。

【サービス満点のたっぷりエロ】
稀にデッサンが怪しくなることもありますが、ラブラブエロの質も量も高水準で安定。
積極的にエロ行為を挑んでくるキュートな女の子達が前戯をそこそこに済ませた後、自ら花弁を開いて挿入を淫らにおねだり。
意図的に男性の姿を描き出さないようにしているのが明確なエロ作画であり、ラブリーなヒロインの痴態に集中するには最適な手法ですが、交わる肉体の力強い動きを演出するには不向きであるのも確か。
NewlyWedsSisters4.jpg男性の優しく実直な抽送が与える性感にトロットロに惚ける女の子の表情が大きな特徴の一つであり、ヒロインの脳内で理性の堰が決壊したことを示す、焦点を失った眼には攻撃的な官能性が備わっています(←参照 中編「新婚生活はじめました」第2話より)。
この目の表情に加え、かなり派手なアへ顔があったりはわわ口が描かれたりと、エロチックな表情の多彩さは魅力です。
股間はツルツルスージーさんで固定されており、視点を引いた画ではデフォルメ色強めながら、いざ性器アップになれば丁寧な描き込みによってねっとりとした淫靡さをしっかりと醸し出しています
やたらと透過図・断面図を大量添加してくることには結構評価が分かれそうですが、パワフルに子宮へと白濁液を注ぎ込むフィニッシュはエロ的になかなか痛快。
読者サービス全開なラブラブエロを存分に楽しめ、かつしっかり抜ける構成となっています。

完全にメガストア主流の明朗快活エロ特化へと舵を切りながら、紋切型のラブコメとは明確に異なる温かみと柔らかさがある雰囲気が賢者タイムを非常に気持ち良くしています
徹頭徹尾幸せなエロ漫画というのはベタかもしれませんが、それに気持良く浸らしてくれる力量を確固として示している作品集です。ラブコメ好きな貴兄にお勧め!
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