2008年06月

天誅丸『夜艶淫女 SplitGirl』

SplitGirl.jpg『百舌谷さん逆襲する』のおでこ委員長こと、千鶴ちゃんは反則的に可愛いですなぁ。
まぁ、彼女が読み手にとって都合のいいツンデレ故なのかもしれませんが。

本日は、天誅丸先生の『夜艶淫女 SplitGirl』(富士美出版)のへたレビューです。今作が続きものへの初チャレンジだそうです。
残念ながら作劇・作画共に力不足ではあるものの、爆乳ヒロインとのエッチの単体だけとれば悪くはないという感じです。

MahiruSakurai.jpg収録作は、隣室に越してきたヒロインまひるちゃん(←参照 第1話より)に告白されるのも彼女には主人公を嫌うもう一つの人格(よみちゃん)があり、おまけに別のガールフレンドも現れて~な長編「SplitGirl」全11話+番外編。
第10話(20P)を除き、各話は全て16Pでそれぞれのボリューム感は弱いですが、全体を通せば十分な分量。
ただ、やや冗長な印象があるのと、話が細切れになっている印象が強いのがネックになっています。

話作り的には、オーソドックスながら力強いストーリーラインであり、ヒロインが過去の不幸を乗り越えて前向きに前向きに生きようとする様はなかなか魅力的。
HerWillKicksTheTorture.jpg二重人格を含め全ての困難の元凶となった兄の歪んだ愛情を振り切って、ヒロインが己の生への決意を口にするシーンはパワフルで実に心地よいです(←参照 「SplitGirl」第10話より)。

しかしながら、序盤こそ主人公に真逆の言葉を投げかける二つの人格を持つヒロインというキャラ造形、およびライバルヒロインの登場によって物語に読み手を引きつけましたが、中盤~終盤のシナリオ展開はかなり面白みに欠けていました
中盤の間延びした印象に加え、ヒロインを含めて各キャラクターの掘り下げが不足していることもあり、終盤でのドラマの盛り上がりが弱まってしまったのは残念。
ThierForgottenPast物語のバックグラウンドにある過去の登場人物達の関係(←参照 主人公とヒロインの出会い 「SplitGirl」第4話より)をよりシナリオに絡めれば物語に厚みがでて結構面白くなりそうなんですが。

大人しい性格ながら芯の強さがあるまひるの人格と、強気な態度と強い疎外感を抱えるよみの人格が好対照だったヒロインのキャラ付けは悪くなかったですが、主人公がティンコ以外に存在感がほとんどない類のキャラクターなのが残念
また、時々思い切って絵柄を崩したり、頬をぷっくり膨らませたりする表情は可愛らしいですが、全体的に心の移ろいを表情で映し出す手腕には欠けているかなぁと感じました。

YomiSakurai.jpgただ、嫉妬の裏返しでよみちゃんが主人公の友人たちと明るく大乱交な第7話(←参照 この後違う液体まみれになります(笑))や夢の中でまひるちゃん&サブヒロインと楽しく3Pな第4話のエロシーンなどは、シナリオの本筋から浮いてしまってはいますが、実用的には結構魅力アリ
細い体幹に特大サイズの爆乳が装備された肢体は見た目の迫力優先でデッサン的に不安が残りますが、エロシーンでのアピール力は十分にあります。
現在のエロ漫画業界においては平均以下の水準と言える性器描写の弱さや、体の動き・絡み合いに激しさや艶めかしさが欠けているなどエロシーン全体の魅力に不足は感じます
連続フィルムのように同じサイズのコマを用いて注挿の動きを再現しようとする手法を多用しますが、現在の作画力・シーン構成力では効果的に使えていません。
爆乳さんと明るめの和姦(強要系もありますが)をどうしても楽しみたいんのだ!という貴兄は購入して損は全然しませんが、他にもっと上手い作家様は沢山いらっしゃるのも事実です。

同じ160P前後の長編を描くにあたって、16P×10話と24P×7話ではドラマの盛り上がりやエロのボリューム感は大きく異なります。個人的な好みとしては、後者の方が好きなわけなんですが…。
今単行本では、キャラクターやシナリオの骨子、猥雑感のあるエロ絵全てが決して悪くなかったのですが、作品としての細切れ感にかなりスポイルされてしまったかなぁという印象です。

内々けやき『乳よ母よ妹よ!!』

MilkMotherYoungersister.jpg早売りで篠房六郎先生の『百舌谷さん逆上する』1巻(講談社)をゲットしましたが、相変わらず篠房先生の鬼才っぷりを魅せ付けられました。
未だ『ナツノクモ』(小学館)は描ききって欲しかったなぁと嘆いております。

さて本日は、内々けやき先生の『乳よ母よ妹よ!!』(富士美出版)のへたレビューです。最近良作ラッシュですが、この作品も今年度屈指の名作と感じます。
年齢や性別を問わずとても魅力的に描かれる登場人物たちと、これまた素敵に描かれる彼ら彼女らの純粋でエッチな恋模様が存分に堪能できる作品集でした。

8583d64e.jpg収録作は、ピアノ奏者としての進路について父親と衝突し家出した女生徒(←参照 第1話より)と同級生の青年とのピュアでハートウォームな肉体関係を描いた中編「君が僕を知っている」全3話、および短編7作となっています。
1作当りのページ数は中編各話が20P、各短編が16Pと標準~少なめ。しかしながら、表現力豊かな作画とネームセンスが構築する小規模ながらも実に密なドラマの味わいは1級品で読み応えは十二分にあります。
なお、タイトルは仮面ライダーV3との語呂合わせであり、妹は一人たりとも登場しませんのでそこだけはご注意。

単行本を通して、シナリオ展開にもキャラ造形にも華やかさや特殊性はなく、かなり地味でかつ素直な印象が強いです。
しかし、キャラクターやそのドラマが派手さや分かり易い萌え要素を欠いているが故に、等身大に描かれた男女の喜怒哀楽の感情も、真っ直ぐな恋心も、嫌みの欠片もない性欲も全てダイレクトに伝わってきます
適度にディフォルメ要素を絡めつつも芯のしっかりした絵柄を崩さずに、眼鼻口を含めた顔全体で心の動きや圧倒的な性感を表現する技術力、およびリズミカルな人物同士の会話と万感の思いを乗せたショートフレーズを場面に応じて使い分けるネームセンスの良さが作品をグッと魅力的に仕上げています。

LoveConfession_20080624020234.jpgその技巧が最も光り輝いているのが、力強く感動的でさえある告白シーン(←参照 なんて素敵なシーンでしょう 短編「ボーイ・ミーツ・ガール」より)。ここにピンと来たら、是非に購入をお勧めしますよ!
また、この告白シーンに限らず、無邪気な少年、お馬鹿な青年、そして明日への希望を絶えず抱き愚直に生きる青年など多種多様の男性を確固とした個性を持つ存在として描けているのが個人的には高評価です。

各短編のほとんどはギャグ落ちであり、落ち着きのあるコミカルさと素敵な恋愛ミニドラマが合わさった作風との齟齬はありませんが、「無理やりギャグ落ちにせんでも…」とはちょっと思いました。
作品としての余韻のよさを取るか、コミカルな締めによる軽妙な読後感を取るかで評価が分かれそうですが、現時点ではどちらにもチャレンジして欲しい先生です。
ただ、完全にノックアウトされたのが中編「君が僕を知っている」のラストです。この中編には劇的なシナリオ展開も濃密な心理描写もありません。普通の男女が普通に経験する様な青春の悩みや葛藤、そしてありふれた恋愛や希望が描かれます。
だからこそ、そんな男女が等身大の恋心がもたらす活力で等身大の困難を力強く乗り越えて行く様が、僕はただただ愛おしくて堪らないのです
TheBlueSky.jpgその青春物語のラストは素直で、爽やかでそしてとても力強く、素晴らしい余韻を残してくれました(←参照 「君が僕を知っている」第3話より)。もう、僕はうれし涙で号泣ですよ。

ヒロイン陣はハイティーン少女からママンまで幅広め。適度にお嬢様とかメガネっ娘とかおっとりママンとか適度なエロ漫画的味付けはされていますが、上述のとおり割合に地味なヒロインさんが多いです、でもそこがいいんですよー。
体型的には、むっちりまではいかないものの、しっかりとした骨格・筋肉に適量の脂肪が添加された大人のボディ。よってロリ娘さんを期待する貴兄は回避推奨です。
並乳~巨乳のヒロインのおぱーいのボリューム感が非常に魅力的ですが、ページ数の制限もあり、適度に激しく揺れる以外はあまりエロに直接貢献していないのはかなり残念です。
性器や舌の局所描写の水準も高く、リアル寄り(陰毛描写アリ)ながら過剰な生々しさのないエロ漫画的なバランス感覚のよさが感じられます。

StronglyAndLovely.jpg性行為の情緒や男女の体温をしっかり描く故に独特の落ち着きがあり、体全体の激しい動きをダイナミックに描く部分(←参照 短編「ボーイ・ミーツ・ガール」より)との緩急の対比が非常によく、そして思いが伝わるからこそ激しい行為のシーンで存分に抜けます
安易な大ゴマ連発や性器どアップに頼らないエロシーンの展開力も素晴らしいです。
外出しがあったりちゃんとゴムを付けていたりと生中出し原理主義者の貴兄にはお勧めできない要素があることと、射精の爽快感が作品間で大分違うのでフィニッシュシーンの魅力の安定性がもう少し欲しい所です。

エロ漫画としてのセンスの良さが非常に魅力な作品集であり、管理人はかなりお勧めです。
短編でもう少しページ数を確保し、ドラマ展開を磨けばさらに化ける可能性が濃厚な作家様だと思います。僕はこの作品に出合えて本当に幸せです。

6/25付記:タイトル元ネタを某ガンダムと誤記していたのを仮面ライダーV3に修正

カイシンシ『ボクの家のクルリ様』

KururiInMyHouse.jpgいつも思うのですが、何食べたらgosplan大兄(酒とエロ漫画の日々。様)みたいに速くて上手いレビューが書けるんでしょうか。
最近はスピードで負けてばかり。くやしいっ!でも読んじゃうっ!!(ビクンビクン

本日は、カイシンシ先生の『ボクの家のクルリ様』(茜新社)のへたレビューです。もうね、完全に出遅れましたよ。
単行本としての構成には不満が残るものの、萌え系絵柄で描かれたヒロインを魅力的に演出する手腕を魅せ付けてくれます

CuteGoddness.jpg収録作は、交通事故から救ってくれた美少女な女神さまとのイチャイチャ同居話「ボクの家のクルリ様」(←参照 「ボクの家のクルリ様 クルリふわふわ」より)全4話、兄の幸福を願いながら兄の彼女への嫉妬と板挟みになる妹を描く「すきいみ」2~4話、および短編3作となっています。
1作辺りのページ数は18~20Pで、大半の作品は20P。エロの分量は十分ながら、中編?の「すきいみ」を除いてシナリオの厚みは乏しく読み応えはやや弱いです。

あとがきを読む限り、エロ漫画としてエロの邪魔をしない話の筋を作ろうという姿勢が伺えるのですが、それにしてもシナリオの扱いが軽すぎます。
特に「ボクの家のクルリ様」は作中で何らかの舞台背景をほのめかしながら、その伏線の回収は完全に放棄されており、中~長編でのシナリオ構成力に不安を覚えます。
3720e69f.jpgまた、「すきいみ」において、明るい笑顔を振り向きながらもドロっとした暗い気持ちが鬱積していく妹、伊乃ちゃんの苦しみを丁寧に描いているのですが(←参照 「すきいみ4」より)、まさかの「以下続刊にて」
前単行本では、まだ話のさわりの1話だったから良かったものの、話が盛り上がってきた所でのぶつ切り感はかなりもったいない印象があります。いくらなんでも3巻に細切れにするのは勘弁してください、茜新社さん(泣。

短編においても、微妙に男女の関係の背後に存在する設定を匂わす台詞が存在するものの、それだけで読者が全貌を察するのはかなり難しいと思われます。
何も考えずにお気楽万歳なエロへの導入に割り切るなり、男女の関係性が持つ背景に踏み込むなり、どちらかの作風を確立して欲しいとは思います。個人的には後者のタイプで十分エロくて萌える作品を描ける先生だと信じています。
SheCouldEscapeBut.jpg以上やや批判的な言説になってしまいましたが、「ボクの家のクルリ様」にしても各短編にしても恋する女の子の素敵な笑顔やセリフをぽんっとラスト1Pで表現する力量はとても優れています
「ボクの家のクルリ様 とーじろーの逆襲」のラスト1コマ(←参照)は、実に素晴らしく、それまでの展開と対比させて読み手をハッとさせると共に、女神のクルリ様の主人公への愛情が余すところなく伝えられる秀逸なものでした。
「すきいみ」は作風的に例外ながら、作中で多少強要チックな行為を描いても、これらラブリーなラストが読後感を非常によくしており、エロ的な使い勝手も高めています

DoggyStyleIsCute!.jpg絵柄的にはクセの少ないキュートな萌え系のそれであり(←参照 結構お気に入りな作品 短編「わんこすたいる」より)、作画も安定しているので表紙絵でOKならまず違和感は感じないでしょう。「ちょいワルご主人様」の和風メイドさんと「すきいみ」の妹さんの区別が服装以外ほとんど無いなど、キャラの描き分けが為されていない印象もありますが、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。
女性器描写では割合生々しさ抑えめのツルツルプリプリな秘所が絵柄にマッチしながら、男性器は血管浮きまくり毛が生えまくりのリアル寄り描写で頼りなさそうな男の描写とのギャップが面白い所。人によってはその生々しさと萌え系絵柄との違和感がネックになる可能性がありますが、個人的には好きですね。

各種液汁の描写を多めに盛り込んでくるのですが、エロ漫画的には少なめの量、やけに水っぽそうな質感は現実的と言えばそれまでですが、男性器描写の力強さと並べるとちょっとエロ的な訴求力に乏しいかなという感想です。絵柄に合わせてか、エロシーンでのセリフ回しのテンションや体の躍動感は抑え気味であり、あまり激しいエッチを求めるのもNG。
ただ、可愛らしいお顔と膨らみかけ微乳~年不相応な巨乳とレンジ広めなおっぱいを装備した美少女の最奥を突きまくってたっぷり中出しできれば本望だという貴殿なら納得のエロシーンですので、抜き的には十分なレベルと言えるでしょう。

作品ラストでのヒロインの魅力演出は巧かったのですが、それを前半で決めてくれた方がシナリオ的にもエロ的にもより良いのではないのかなと思います。
エロと萌えのバランス感覚自体は悪くないので、今後は作品の構成力が問われてくるのかなと個人的には考えました。

まひるの影郎『妄想エキス』

DelusionExtract.jpg夏野菜が美味しい季節なので和風ラタトゥーユを作りました。基本のラタトゥイユとの違いは、ニンニクの代わりに生姜を使い、醤油と鰹出汁をちょっと足すことです。
さっぱりしていて頗る美味なのでお試しあれ。

さて本日は、そんなさっぱり感と無縁ながらこってりエロともまた違う面白さがある、まひるの影郎先生の『妄想エキス』(コアマガジン)のへたレビューです。
ちょいと変態的な要素を絡めた激しいエッチシーンとキャラクター達の読み手の予想の斜め上を行く暴走振りが楽しめる作品集でした。

IsShePerfect.jpg収録作は、才色兼備ながらエッチの知識は皆無なお嬢様が見栄を張ってしまって大暴走な短編「パーフェクトのススメ」(←参照 実はさっぱり分かっていません)+描き下ろしカラーの後日談「パーフェクトはススム」、他短編8作となっています。
カラー短編を除いて1作辺りのページ数は18~24P(平均21P強)で分量的には平均的です。
古めの作品では作画が安定しておらず、2006年10月が初出の「パーフェクトのススメ」は現時点の絵柄にかなり近いながら、同年11月の「つるつる恩返し」では結構レトロな絵柄で現在の華やかな絵柄とは異なりますので少し留意して下さい。

シリアスなテーマ性を持つストーリーも胸を震わす純愛ストーリーもない、コアマガでは一般的なお気楽エロコメの短編のみで構成されています。
明るく楽しいコメディと激しく描くエロの組み合わせ自体は供給過多であり、平凡の誹りを受けるのはちょっと仕方ないかなとも思います。
LetsChallenge!!.jpgただ、プライドは高いけれど性知識が乏しい少女達が周囲の男性を巻き込んで大暴走する短編「まさぐり勉強会」(←参照 処女さんが青姦にトライ(汗))や「パーフェクトのススメ」、「お嬢様オイル」はヒロインたちの勘違い加減やある意味での一生懸命さが楽しく、かつとても可愛らしいのは素敵です。
美少女の乙女チックな告白で始まったと思ったら次のページで衝撃の急展開な短編「燃える三角恥帯」もなかなか楽しいです。
この読み手を翻弄するコメディセンスはなかなか面白く、これから磨いていけばオリジナリティーも強まるのではと思っています。

ちょっと捻っている印象はエロシーンにおいても共通しており、エロい!というより面白い!という印象が強い短編もあります。
AcrobaticPlayStayle.jpg短編「着ぐるみぬいだら」はその最たるもので←のコマを見た時は正直吹きました。ただ、1発ギャグでは終わらずこの妙ちくりんな体勢をエロ展開に巧く利用しているのは面白い所。
無邪気な子供たちに囲まれて着ぐるみの中で迎えるフィニッシュシーンはシュールの一言です。


さすがに短編「着ぐるみぬいだら」は抜きという点では難しい所ですが、その他の短編ではお馬鹿な要素や足コキなどの変態要素を含みながらも男性器と女性器をガンガンぶつけ合う正統派のエロシーンで抜き的には安心と言えるでしょう。
LoudSoundOfSex.jpg万人受けしそうな分かり易い絵柄で結構激しく性行為を描いており、お汁を垂れ流しながらアへ顔を晒して絶頂を迎えるエロシーンは結構な迫力があります(←参照 短編「妄想カルテ」より)。
性器ドアップや断面図を絡めつつ標準装備の爆乳をバルンバルンと重力ガン無視で横に縦に揺れ動かしながら、これまたやたらと大きいティンコがガシガシとピストン運動という平凡な展開ではありますが十分に使えます。
勢い重視のエロ展開であり、男女の絡み合いの構図とかデッサンの安定性とかは二の次になっていますので、あまりエロシーンの完成度を要求するのは難しいかもしれません。
エロまでの導入過程や散見されるユニークな発想を楽しむエロシーンとも言えるでしょう。

初単行本ということと近作の画力の向上を考えれば明るくエロいエロ漫画として十分なレベルには達していると思います。
ユニークな着想をお持ちの先生のようなので、変態チックなエロの味付けとキャラクター作りをさらに磨いて頂けると嬉しいです。

高津『マンマミーア!』

MammaMia!.jpg脳内嫁とキャッキャウフフな幸福な夢から目覚めたら、軽い頭痛と喉の痛みを感じました。
体もだるいし、夏風邪をひいてしまったかもしれません。

さて、本日は高津先生の『マンマミーア!』(コアマガジン)のへたレビューです。英語で言うと「Oh, My Mam!」ってとこですが内容的にもばっちりハマった素敵なタイトルです。
肉体的にも精神的にも包み込んでくれる愛らしい年上ヒロインズとたっぷりエッチを楽しめる作品集ですよ。

収録作は全て短編で10作。これに加えて、各短編に登場したヒロインズが一堂に会して大乱交という豪華絢爛な描き下ろし短編「マンマミーア」(12P)が収録されています。充実のサービスですね!
おまけ短編を除き、1作当りのページ数は18~24Pでほとんどの作品が20P。コミカルな演出の気持ちよさとエロのたっぷりとしたボリューム感が味わえ、読み応えは十分にあります。

必ずしも実母が登場するわけではないですが、広義のママさんやお姉さんなど年上ヒロインがメインとなります。
NewMethodForDiet.jpg乳尻だけでなく全体的にむっちりとした体型や性行為に対する精神的余裕などが成熟したヒロイン像を形成しますが、推定30歳以上でもあまり年齢を感じさせないキャラデザ(←参照 短編「母さん+α」より)です。
熟女故の妖艶な雰囲気を期待するのはNGですが、しっかり年上ヒロインとしての味付けをされながら、デザイン的にも性格的にも年不相応の可愛らしさが滲み出ており非常にキャッチーなキャラ造形と言えるでしょう。

シナリオ的には、特にエロにおいて強要気味な行為があったり(短編「僕より大きな人形」)、催眠下でのエッチというインモラルな行為があったり(短編「1,2…の後で命令を」)しますが基本的に明るく楽しいコミカル路線です。
母子相姦作品においても近親相姦のタブーなぞ何処吹く風であり、上述のようなちょいと暗い要素があろうとも、話のラストはニヤリとさせられるギャグ調の締め方で読後感も爽やかです。
DevilLadyAndManWithoutDream.jpgキュートで迂闊な悪魔さんが登場し、言葉遊びと話の流れでまるで落語のように笑わせてくれた短編「悪魔と、夢のない男。」(←参照 勿論エロシーンも◎)がとてもお気に入りですが、話のラストは月並みながらとってもハッピー&ピュアで、ギャグ調エンドとはまた別の良さがありました。
非常に雰囲気が心地よい故に、後述するエロシーンの魅力を阻害しない構成になっているのは巧いなぁと感じました。

フェラやパイズリなどの濃厚な前戯で1発放った後、ヒロインさん達が年不相応に瑞々しいオミャンコを自らぱっくり開いて挿入を誘います。所々に挿入される断面図の使い方も上手です。
CollaptionOfComposure.jpgピストン運動を続ける内に段々とヒロインの余裕が崩れ、快楽に呆けた表情を晒すシーンは大変エロチックであり(←参照 短編「コートの中では平気なの?」より)、勢いに任せて中出しを遂行すれば膣外へと白濁液が噴き出す迫力のフィニッシュシーンも抜き所としては大変グッドです。
室内用トレーニングフェアや競泳水着、長襦袢などのコスプレ要素、ケモノ耳娘や悪魔娘、メガネさんなどなどバラエティに富んだヒロインを取り揃えているも嬉しいです。短編「コートの中では平気なの?」のブルマ&体操服装備のむっちりママさんのエロ的な美味しさは堪えられません。

本作の大きな魅力は、(実母に限らず)”母性への甘え”を存分に許し楽しませてくれるエロシーンの作風です。
例えばみやびつづる先生などの劇画タッチの熟女モノでは、咽返る様な圧倒的な色気を細かい描き込みで表現し、妖艶さや背徳感を喚起することが大きな魅力です。
高津先生はその妖艶さを意識的にそぎ落としキャッチーなキャラ造形をすることで、可愛らしくて優しい熟女さんに抵抗感なく没入できるよう設計されているように感じます。

MamaHoldYouTightly.jpgむっちりとした肢体は(より小さく描かれた)男の子を温かく迎え入れ、その肌の温もりや柔らかさに包まれるかのような安らぎを読み手に与えます(←参照 「僕と先生だけの海」)。この傾向は、成人男性が登場する作品にも共通しておりヒロインの肢体のむっちり感や適度な大きさが強調されています。
エロシーンの激しさはその”甘え―甘やかし”が承認されていることの裏返しであり両者の間に齟齬はほとんどありません。
ディフォルメを効かした明るい印象の絵柄は背徳的な官能をお求めの方にはやや物足りないかもしれませんが、僕個人としては作風にベストマッチな絵柄だと思います。

基本たっぷりおっぱいの持ち主なヒロインさん達のみですので、ヒンヌー教原理主義者の方にはお勧めできないのが残念ですが、「熟女モノとか母モノって濃いイメージが合って苦手」という方にでも自信を持ってお勧めできる作品集になっています。
キュートな年上ヒロインが沢山の楽しくてエッチな夢想空間が貴兄を待ってくれていますよ!
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