2008年03月

松波留美『エロコロジー』

Erocology.jpg完全に実用性重視で、ストーリーラインは当然としてコメディ要素とか特殊な設定などが全然ないと非常にレビューが書き辛いですな。
正直、「物凄いエロイです!抜けます!」で済んでしまいますからね。ただ、そこを何とかして巧く伝えるのがレビューな訳で、自分が至らないなぁと思うところです。

この前置きで紹介するのもどうかと思うのですが、松波留美先生の初単行本『エロコロジー』(KTC)のレビューです。身も蓋も無い言い方をすればオタ狙い打ち・実用性オンリーな作品集となっています。

収録作は全て短編で8作が収録されており。内5作はエロゲー原作アンソロジーからの再録となっています。残り3作もキルタイムのフェチ系アンソロジーコミックスからの再録ですが、キルタイムではいつものことです。
全作陵辱系統の作品であり、ちょいと触手やレズプレイ等を絡めつつ基本はリンカーンですので、可愛らしい二次元美少女とキャッキャッウフフなラブ話が楽しみたい貴方は全力で見逃しましょう。
ただし、あまり激しい行為もないのでガチでハードな陵辱劇が読みたい貴方も回避推奨です。

この手の作品集の例に漏れず、シナリオ自体は非常にチープでありエロへと持ち込むための大義名分程度と割り切りましょう。
WhyDoesItBotherYou.jpg美少女覆面レスラータッグに対して「こいつの仮面を剥いじまうぞ」と脅しをかけ(←参照)、観客が見つめる中マットの上で強制4P→愛と友情のツープラトンアタックで美少女側の逆転勝利!という実に頭が痛くなる展開などもあります(短編「2人でいれば」)。
また、原作を未プレイだと理解不能な設定やキャラ同士の関係などもあり、多少不親切かなとは感じます。まぁ、キルタイムではいつも(ry

登場するヒロイン陣は気高い精霊騎士や、美少女レスラー、悪魔っ娘、人妻看護婦などオタまっしぐらなジャンル内で幅広く、コスプレ要素は強め。
貧乏なためにスクール水着着用で海の家にてバイトとか、服を持ったマネージャーが先に帰ったために特撮の衣装を着たまま電車で帰宅など、コスプレ要素が重要とはいえそれは無くないか?と思うこともあります。
ただし、どんなに激しいリンカーンになろうとも、全身に白濁液を浴びせかけられようとも着衣はほとんど脱げないという拘りは実に良いです。

BoinNurse.jpg体型に関して言えば基本的に巨乳さん(←参照)が中心です。ボンキュッボンな男の欲望に忠実なキャラ造形といえますが、ロリ娘は全然おりませんのでそちらの嗜好をお持ちの方はスルーで。
絵柄は全作通して変化は少ないものの、時々作画が崩れることもありどことなく不安定な印象があります。ポージングやコマ割などのエロ漫画としての構成力も今一つ。決して悪くは無いのですが、優れているとも言えないというのが正直な感想です。
裏表紙にサンプル的なものがありますので、そちらで判断してください。

いい味付けかなと思うのはぶっかけ関係です。大抵の作品で一度は顔に白濁液を浴びせかけ、その後は顔に付いたまま行為続行というケースが多く個人的にはいい感じ。
ぶっかけたのに、その後いつの間にか消えている作品とかたまにありますが、あれはいかんと僕は思うんですよ。
NoKefia.jpg汁表現に関してはちょいと粘度が高すぎないか?とも思いますが、ケフィアまみれ美少女の顔の煽情性は実に高し(←参照)。

日々のストレスをナイスバディな二次元美少女に容赦なく叩きつけてスッキリしたい貴方には好物件。何か気に入らなかったかのようなレビューになってしまいましたが、実用性については太鼓判です。結構オカズにさせて貰いましたし(笑。

時々は、こういったインスタントな陵辱エロオンリーなのも良いかなぁと。時々で十分ですが。

おおたたけし『Succubus Distortion!』

Succubus.jpgポン貴花田先生の新刊を帰宅途中に探したんですが全然見つからず。
何か延期したみたいですね。もう、これだからワニマガジン社は…。鳴子ナルハル先生の初単行本も予定通りに出るか怪しいもんですなぁ。
まぁ、気長に待ちますか。

おおたたけし先生の『Succubus Distortion!』(KTC)のレビューです。予定してたみたくるみ先生の『誘惑したいカラダ』は次回以降にレビューします。

Maany.jpg収録作は、ロリ体型な悪魔娘(←参照)が悪人の魂を狩ったり天使とバトルしたりな「マーニャ」シリーズ全5話、短編4作、文章付きイラストストーリー2作となっています。

悪魔娘を拘束・輪姦な「闇夜のマーニャ」と組織を逃げ出した女暗殺者を拘束して(性的な意味で)再教育な短編「逃走!暗器魔耶美」を除けばトゲトゲやらイボイボやらがびっしりな触手に美少女が全身の穴という穴を犯されるというハードな陵辱劇となっています。
「マーニャ」シリーズは今後も続くのか僕は知らないのですが、配置された幾つかの伏線に関しては投げっぱなしジャーマン状態であり、他の短編に関してもストーリーをしっかり描写しようという感じはあまりしません。
開始1Pで既にHシーンが始まったりしている短編(「天神様のセキュリティホール」など)すらあります。

まぁ、そんなことはどうでもよく、今単行本の売りは過激な陵辱が描写されるHシーンの方です。話の描写が無い分、こちらの分量は多いためエロシーンがねちっこく描かれ大満足。
二穴・三穴責めや性器拡張などは朝飯前であり、尿道責めや二プルファック・およびそれによる乳腺拡張、口からアニャルまで触手貫通、果ては卵巣責めなどなど、耐性が無い人はドン引きな内容になっています。
ca13b022.jpgお腹の皮をぼっこし浮き上げさせられるなど、触手に体中を蹂躙され絶叫しながら白目を剥く美少女の様子(←参照)はすばらしく破壊力があります。
乳首や子宮口といった性感帯にクリトリスを植付けて性感地獄とか、身を焼く聖水を悪魔娘の腹の中に強制注入とか悪趣味な責めが満載なので好きな人は大歓喜、苦手な人は即刻本を閉じるという両極端な作品です。

理性がぶっ飛んだかのような胡乱な台詞回しと絶叫で埋め尽くされる様子もとってもグー。
また、目一杯に広げられた各穴や断面図を多用しており、消しの薄さもあって直接的なエロアピール力も高いです。

KokonoLove.jpgエロシーンでは荒唐無稽といってもよい触手姦が容赦なく描かれますが、ラストは必ずしも暗い終り方でなく、短編4作のうち2作はかなりほのぼのエンドです。(←参照「しっかり!暴走ココノちゃん」より)
このため、読後感はたいして悪くは無いです。ストーリー描写が不足している故に、登場人物への思い入れが少なく陰惨な終り方でもあまりに気にならないとも言えますが。

逆に、文章付きイラストストーリーの方は駄目人間な男性が少女に言葉責めされながらエロイことされるという内容です。漫画ではないのであまり興味は無いですが、正直面白くはないです。

触手モノというジャンルがかなり飽和状態(これはKTCの頑張りの賜物とも言えましょうが)になっている今、敢えてこのジャンルに挑むならば如何に「面白い」「奇抜な」アイディアを盛り込めるかという点が重要なのかなと思いますが、本作の突っ走りぶりは十分ユニークです。
触手モノは過激でナンボ!という貴殿には是非お勧めしたい作品です。ちょっとだけグロ耐性は必要かもしれませんが。
触手初心者なあなたは先ず、本作よりもこちらの作品から入門してみるのはいかがでしょう?

小島紗『ラブミルク』

LoveMilk.jpg鉢植えの桜がついに満開。春ですねぇ。公園で連翹や小手鞠を咲いているのを見ると和みます。
しばらく休んで山歩きとかしたいですが、まぁ無理です。

今日は小島紗先生の『ラブミルク』(マックス)のレビューです。25日発売は本当に多かったですが、これでレビューするのはあと1作を残すのみとなりました。

収録作はオール短編11作+お兄ちゃんとラブラブしたくて誘惑しちゃう妹が登場する「ちちんぷいぷい」の後日談のオマケ漫画となっています。
全作、基本的に男と女の甘甘ラブコメ話であり、陵辱行為やダークなストーリー展開などは皆無です。
MagicalTemptation.jpg「ちちんぷいぷい」に代表されるように女性側が積極的にモーションをかける(死語?)ことが多く(←参照、ただしこれはギャグシーン)、逆を言えば男性側は弱気・優柔不断な印象があるので男性側の積極性に期待する人は回避推奨です。
全般的に穏やかな雰囲気で緩和されていますが、気弱な男性を拘束し、バイブで男性の菊門を責めながら騎乗位ファック(「愛しのお方は♀♂!?」)なんてのもありますので要注意。

表紙絵(左上参照)はガチの萌え系絵柄と明るくはっきりとしたエロゲ塗り(誤用でしたらすいません)が巧く噛み合っているためアピール力が高めですが、中身の絵柄と多少落差アリ。
全然違うとは決していえませんが、やや安定感に欠ける中身の絵柄の最高レベルが表紙ぐらいと考えて購入を判断しましょう。
ミドル~ハイティーンの少女の可愛らしさを上手に引き出しているとは思いますが、画力は決して高い方ではありません。ちょっと描線がゴチャゴチャしている印象もあります。

とまぁ、やや絵柄的な訴求力には若干の弱さが認められますが、そこはバラエティ豊かなヒロイン陣で何とか補填。
お兄ちゃん大好きな妹、チビでドジっ娘な世話焼きお姉ちゃん、素直になれない幼馴染、(性的な意味で)ホットミルクが大好きな猫耳少女などなどテンプレ設定ながらヒロイン陣が幅広く揃っているのは十分魅力に成り得ます。
PrettyMaid.jpg旧型スク水、スパッツ体操服、メイド服(←参照、デリヘルのコスだけど…)などコスチューム面に関しても、僕のようなオタクには馴染み深い鉄板銘柄が揃っています。
以上のようなコスチュームやキャラ設定のコテコテ感をどう感じるかが評価の分かれ目と言ってよいでしょう。

美少女達の積極的なラブアタックからあっさりめな恋愛描写を経て突入するHシーンはバリエーション的には不足気味。
互いに性器を弄くり合った後は、顔を紅潮させた二人がひたすらクチュクチュパンパンという質実剛健な構成になっています。
コマを擬音で埋め尽くしながらひたすらに突きまくって最後は中出しという一連の流れは、相応にエロく実用性は低くないと感じますが、面白みに欠けるのもまた事実。
セックスの生々しさとは無縁ながらヌルくはない、典型的なテンプレ萌えエロ漫画のHシーンですのでお持ちの嗜好と照らし合わせてご判断下さい。

66c86c94.jpg注文を付けさせて貰うならば、折角のコスチュームやキャラ設定を活かしきれていないのは残念です。スパッツ娘がスパッツ脱いだら駄目なんですよ!メイドさんがメイド服脱いだら駄目なんですよ!(←のみ霧恵マサノブ『海神』(ヒット出版社)より引用)
暴走する腐女子さんを描いた「愛しのお方は♀♂!?」などは逆にキャラ設定を活かしきっているので面白かったです。

個人的にお気に入りは優柔不断な先輩にオパーイアピールで迫る「夕焼けオレンジ」に登場する本村さん(←参照)。
ILoveOppai.jpg小ぶりな胸な女の子の率が高い今単行本では貴重な巨乳さん(もう一人は「ミ・ル・ク」に登場する猫耳娘)です。
胸寄せ上げやセルフ胸タッチで迫る様子が可愛らしいです。ただ、Hシーンでは折角の巨乳はやはり大して活用されていないのには閉口。

普通のコンビニ誌萌えエロ漫画ですので、ストーリーや濃厚なエロを期待しては駄目です。良くも悪くもストレートな作風ですので間口は広いと言ってよいでしょう。その先は浅いですが。
夜のオカズに可愛いらしい女の子とパンパンする作品が欲しい貴殿にはお勧めです。

We Keep Thrash Till Deathな雑記

そう言えばようつべのが映像も貼れるのだと思い出したので、やはり試しに貼ってみます。
この辺りの自由度の高さは忍者よりもFC2の良さかなと。扱いやすさは忍者の方が上でしたが。



この80年代くささが堪りません!
Merciless DeathといいAvenger of Bloodといい、最近、若手の米国産スラッシュバンドが元気良くて嬉しい限り。
ジャーマンスラッシュ信奉者ですが、ドイツはベテラン陣が素晴らし過ぎるために若手の台頭が目立たないのが心配です。

以上、あまり需要のなさそうな雑記でした。Stay Metal!!

田沼雄一郎『PARTICIPET』

Participet.jpg「らき☆すた」10巻が届きました。
みさおが一番可愛いですが、今回表紙のパティも大好きです。オタクだし、可愛いし、巨乳だし、言うこと無いですね!しかしながら、貧乳なこなたも勿論好きで、我ながら節操が無いです。

今回はベテラン技巧派、田沼雄一郎先生の『PARTICIPET~古奈賀くん奔走する~』のレビューです。怪作にして快作、こういった作品に出会えるからエロ漫画は止められません。

MrBigman.jpg表題作「PARTICIPATE」全8話が収録されています。
まさに百貫デブという言葉が似合う主人公、古奈賀君(←)は生徒会の経理を担当しています。
この生徒会には容姿端麗・ナイスバディな才媛である生徒会長、盾科さんがおり、主人公は彼女に(多分に性欲含みの)好意を寄せています。
ここからが凄いのですが、古奈賀君は盾科さんにいつも自分の精液を混入させた飲み物(ホットミルク)を作るのです!ドン引きになるような内容を多く含む今単行本ですが、最初からかなり飛ばしています。

TasteofSperm.jpgそして、この変態行為がばれてしまう(←参照)ことで、主人公は生徒会長さんと肉体関係を持ち、彼女の策謀に巻き込まれて東奔西走し、色々な女の子(といっても実際登場するのは二人、後述)と関係するようになっていくというお話です。

えげつない言い方をすれば「女と金が男を男にする」というストーリーであり、上記のような人として駄目駄目な行為に手を染めていた主人公が生徒会長に翻弄されながらも独特の魅力を身に着けていく様が巧く描かれています。
初っ端の印象こそ悪くなりがちですが、主人公はあくまで(体型はともかく)普通の青年として描かれます。漫研の女部長が描くBL同人誌や各ヒロインの持つ特殊性癖(後述)などのいわば「よく分からないもの」に対して安易に拒絶したり馬鹿にしたりせず、節度ある態度で向かい合って受け止める度量の大きさは好感が持てます。
明確な描写こそありませんが、特殊な体型である主人公が周囲から受けた遠慮の無い好奇の目と侮蔑を身をもって知っている故なのかなと思います。

Sumie.jpg男性の臭いにエクスタシーを感じてしまう陸上部員の槍ヶ淵さん(←)は自分のことを駄目な人間と卑下します。そんな自己嫌悪の鬱積でツンツンした性格になってしまったわけです。
この哀しい連鎖に対して主人公が「性癖を卑下する必要は無い」「自分一人で抱え込むことはない」と優しく諭すシーンは非常に好感が持てます。精神的にも物理的にも包み込んであげるタイプなんですな、吉奈賀君は。
その後の吹っ切れたように明るい表情を見せる槍ヶ淵さんは非常にチャーミングであり、これはまさに主人公の功績。

特殊性癖と書きましたが、登場する3人のヒロインはすべて男性の臭い(決して匂いではない)が大好き。
SmellLikeAbnormals.jpg巨漢な主人公の蒸れた性器やら尻穴やら臍やらの強烈な男性臭を嗅ぐことで彼女たちの中の性欲は燃え盛ります(←参照)。生徒会長さんに関してはこれに「味」が加わります。
この設定をHシーンは存分に反映しており、先生があとがきで触れておられるように、臭いや熱、湿気が紙面から漏れてくるようなウェットな描写になっています。
生々しい性器描写(使い込んだことで陰唇のはみ出た女性器、皮のあまりまくった包茎ティンコ)などもあり、行為のアブノーマルさと併せてその過剰なまでの濃さは付いていけない人が多そうなのは確かです。
僕個人としては、嫌悪感を催すギリギリ一歩手前でエロ側にしっかり留まっているバランス感覚の良さが光っているなと感じました。

完全に和姦なのに中途半端な陵辱劇などより何倍も激しく描かれるHシーンは圧巻の出来。秀逸な汁描写とリアル系のいやらしい性器描写で脇を固めつつ、性器結合描写という小さい枠に収まらないダイナミックな体と体のぶつかり合いが勢いよく描かれます。
絵のクオリティーも高値安定であり、お手本のような構図やコマ割の巧さがあります。また、テンションの高い変態じみた台詞回しも面白いです。
ただし、繰り返しになりますが、全体的にかなりコッテリしたエロですので、作風が合わないと実用性自体は低くなる可能性はかなりあります。

また、お腹がたぷんたぷんな主人公としなやかな筋肉を持つボーイッシュ美少女槍ヶ淵さんとの対比、巨漢な主人公とちっこい漫研部長との対比など、体型の描き分け・対比の巧さはさすがです。
全体的なものだけでなく、体の各パーツも個性があり、漫研部長さんの太い眉毛とか、会長さんのぽってりした唇とかも実に魅力的です。
台詞や顔全体の表情よりも雄弁に心情を語る多彩な目の表情もグー。

最近の出版事情から1冊にまとめたとのことですが、これは是非当初のプロット通り2巻のボリュームで連載して欲しかったです。
まだまだ、消化できていない伏線もありますし、何より主人公の奔走をもっと見ていたかったなというのが正直な感想です。1巻で終らせたことだけはどうしても評価できません。

かなり特殊で尖った作品ですので、男女の甘酸っぱいラブ話を期待する貴殿は回避推奨です。そんな貴方には尾野けぬじ先生の新刊をお勧めしますよ。
稀代の怪作&快作ですので、好事家な同士諸兄はマストバイです。ドン引きになる可能性も低くないですが、ドン引きになるほどのインパクトがあることは保証します。
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