
正直、「物凄いエロイです!抜けます!」で済んでしまいますからね。ただ、そこを何とかして巧く伝えるのがレビューな訳で、自分が至らないなぁと思うところです。
この前置きで紹介するのもどうかと思うのですが、松波留美先生の初単行本『エロコロジー』(KTC)のレビューです。身も蓋も無い言い方をすればオタ狙い打ち・実用性オンリーな作品集となっています。
収録作は全て短編で8作が収録されており。内5作はエロゲー原作アンソロジーからの再録となっています。残り3作もキルタイムのフェチ系アンソロジーコミックスからの再録ですが、キルタイムではいつものことです。
全作陵辱系統の作品であり、ちょいと触手やレズプレイ等を絡めつつ基本はリンカーンですので、可愛らしい二次元美少女とキャッキャッウフフなラブ話が楽しみたい貴方は全力で見逃しましょう。
ただし、あまり激しい行為もないのでガチでハードな陵辱劇が読みたい貴方も回避推奨です。
この手の作品集の例に漏れず、シナリオ自体は非常にチープでありエロへと持ち込むための大義名分程度と割り切りましょう。

また、原作を未プレイだと理解不能な設定やキャラ同士の関係などもあり、多少不親切かなとは感じます。まぁ、キルタイムではいつも(ry
登場するヒロイン陣は気高い精霊騎士や、美少女レスラー、悪魔っ娘、人妻看護婦などオタまっしぐらなジャンル内で幅広く、コスプレ要素は強め。
貧乏なためにスクール水着着用で海の家にてバイトとか、服を持ったマネージャーが先に帰ったために特撮の衣装を着たまま電車で帰宅など、コスプレ要素が重要とはいえそれは無くないか?と思うこともあります。
ただし、どんなに激しいリンカーンになろうとも、全身に白濁液を浴びせかけられようとも着衣はほとんど脱げないという拘りは実に良いです。

絵柄は全作通して変化は少ないものの、時々作画が崩れることもありどことなく不安定な印象があります。ポージングやコマ割などのエロ漫画としての構成力も今一つ。決して悪くは無いのですが、優れているとも言えないというのが正直な感想です。
裏表紙にサンプル的なものがありますので、そちらで判断してください。
いい味付けかなと思うのはぶっかけ関係です。大抵の作品で一度は顔に白濁液を浴びせかけ、その後は顔に付いたまま行為続行というケースが多く個人的にはいい感じ。
ぶっかけたのに、その後いつの間にか消えている作品とかたまにありますが、あれはいかんと僕は思うんですよ。

日々のストレスをナイスバディな二次元美少女に容赦なく叩きつけてスッキリしたい貴方には好物件。何か気に入らなかったかのようなレビューになってしまいましたが、実用性については太鼓判です。結構オカズにさせて貰いましたし(笑。
時々は、こういったインスタントな陵辱エロオンリーなのも良いかなぁと。時々で十分ですが。