2008年02月

月吉ヒロキ『独蛾』

Dokuga.jpg葉賀ユイ先生の『ロッテのおもちゃ!』を買ってきて読みました。ロリ娘から牛乳さんまで全女性キャラに萌えますが、特に明日葉ちゃん(10歳)のおへそ回りとか、”はいていない”おしりとかにハァハァしてしまう僕は間違いなく病気。おまけに悪性の。
冴樹高雄先生曰く、「不治の病」だそうなので(『児犯鬼』あとがきより)、まぁ諦めますかね。

さて、ついに発売された2月の新刊中最大の期待作、月吉ヒロキ先生の『独蛾』をレビューします。
なお、本単行本はLOコミックス第50弾の記念作品とのことです。おめでとうございます。頑張れLO!負けるなLO!!

収録作は、痴漢に遭った少女がカウンセリングを通して調教され、男性教師に篭絡されてゆく「独蛾」全8話(+描き下し2p×2本)、短編2作、TGに載ったイラスト4pとなっています。

言うまでもなく、今単行本は「独蛾」がメインコンテンツであり、黒タイツなど着衣へのフェティシズムの充実さ、エロの濃さ、登場人物の心理描写およびキャラ立ちの良さ、ストーリーの作り込みなど、どれを取っても「独蛾」は完成度が高いです。
Before.jpg表紙および←のコマから想像できるように、ヒロイン白河すみれちゃんは真面目、理知的、性に対して潔癖といった性格をしています。ちょい釣り目で、黒髪ロング、眼鏡装備でおでこキャラという、いかにもなキャラ造形もグッドです。
この堅物なヒロインがカウンセリングという場を悪用し、催眠術を操るカウンセラーに調教を受け、徐々に徐々にしかし確実に性の快楽の虜となって行きます。
その結果が左下なわけです。この落差、人を見下しさえするプライドを汚し、性感に嬌声を上げまくる存在に突き落とす落差が凄まじくエロチックです。

After.jpg単に高い所から低い所に落っことすだけなら、別に8話もやる必要はないですし、それ程目新しいものでもありません。例えば、コミックアンリアルを開けばその手の話はごろごろしてます。
個人的にポイントと思うのは、ヒロインが13歳という少女であること、それ故に彼女の持つ意思の強さ、聡明さ、性への嫌悪感は大したバックグラウンドを持っていないということだと思います。
つまり、いくら抗っても大人の腕力、策謀、性的技巧には「決して勝てない」という前提です。

蟷螂の鎌を必死に振り回す相手を、余裕綽々で翻弄しつつ、理性やプライドといった防御衣を1枚1枚ゆっくりゆっくりと引き剥がしてゆき、最後に残酷な現実を突きつける。
この残酷な嬲りは、下衆な考えで申し訳ないですが、読み手の嗜虐心を大いに高めます。本作は「8話も続けた」ことにこそ意味があるのだと思います。

Hシーンでは、黒ストッキングへの拘りがしっかりと表現され、ストッキングの下で卑猥に動く手が少女の秘所をまさぐるシーンは実に扇情的。痴漢シチュエーションも着衣エロのためにあるんじゃないか?と疑いたくもなります。
アナルセックス(多目)、放尿等、多少(?)マニアックなプレイもありますが、基本的にプレイ自体は(催眠下であることを除けば)普通です。敢えて、苦痛や激しい責めを与えないのが、”嬲り殺し”にしている余裕加減に繋がっていて、義憤を覚えつつ僕のティンコは反応。
非常にネームセンスが良く、元・気真面目少女から発せられる、最早日本語になっていない嬌声も素晴らしいですが、ねちっこくHシーンの状況を説明するト書きも男性の台詞も秀逸。
読み手に文章を読ませることで、読むスピードを抑えさせ、Hの粘っこさを表現しているように感じます。

Lost.jpgストーリーも面白く、特に3~5話においてすみれちゃんが、正気と催眠状態、現実と妄想、性への快楽と嫌悪を何回も往復する描写がお見事。
彼女が無理をして、かつ自己完結的に固めてきた様々なものが崩れてゆく様、それに不安を覚えながらも抗えない少女の様が印象的に描かれています。

最終話の締め方も一見少女にとってハッピーそうに見える分、余計に悪意に満ちたエンドですが、さらに禍々しいのが第7話。
Confession.jpgすみれちゃんの想い人ながら、実は全ての黒幕だった倉橋先生の狂気に満ちた愛の告白が紡がれます。敢えて台詞は伏せましたので、是非読んで確かめてみてください。

短編「Kyrie eleison」は教会内で聖なる儀式と称して行われる、信徒と少女たちのサバトを描くやはり狂気の匂いのする作品です。まぁ割と普通。
ただし、もう一つの短編「微睡姫」は柔らかい絵柄と穏やかな雰囲気で中和されているものの、客観的事実としては近親相姦+幼児への性的虐待という最凶コンボですので一部の人には猛毒(一部の人には甘露)となります、要注意。

催眠下という特殊条件を除けば、ねちっこいながらも奇抜なプレイは少なく、絵柄も過度にロリを強調するものではないので幅広い人に受け入れられるであろう作品です。
よほどロリが嫌いという人以外には楽しめるはずの秀作です。

余談ですが、カバー裏に佐々原憂樹先生の手によるロリ分濃い目のすみれちゃんが素晴らしい。佐々原先生のファンたる僕はこの1pだけに500円は払える!

オオハシタカユキ『わーるどいずまいん』

World is Mine一般向け漫画の方で良作の新刊ラッシュで財布が嬉しくも苦しい悲鳴を上げております。それはもう、シュミアー(Destruction)ばりの。
例えば、『謎の彼女X』3巻、『3月のライオン』1巻、『未来日記』5巻、『爆音列島』12巻etc…。
個人的には10年近く読んできた『トライガンマキシマム』の完結14巻が出たことが一番大きいですかね。
アニメから入ってずっと読んできましたから、読み終えた時には嬉しいような残念なような気持ちでした。某事件でいわれの無い濡れ衣を着せられたことがありましたが、その時に「あぁ、マスコミの人達は作品の本質やテーマを無視して、上っ面だけの理解で漫画を悪者にするんだなぁ」と骨身に沁みて思わされました。
あれから何年も経ちますが、ひぐらし等へのバッシングを見る限り何も変っていないようで何とも悲しいものです。

さて、エロ漫画関連の各サイト様を拝見する限り、今週一番期待されているのは月吉ヒロキ先生の『独蛾』と思われます。僕も買いましたし、実際物凄くエロイわ、話も面白いわで良作でした。
しかし、それよりも楽しみにしていたオオハシタカユキ先生の『わーるどいずまいん』を先に紹介します。前単行本ですっかりファンになってしまったもので。

収録作は、精子不足に悩む未来の世界でスペルムーンという精子の遺産を追い求める複数の勢力、および謎の少女が登場する「わーるどいずまいん」第1~4話(次巻へ続く)、+短編3作となっています。
コミックアンリアルを主戦場とする先生なので、基本的にファンタジー色の強い作品が中心です。短編「特務捜査官アスカ」を除けば、獣人が闊歩する精子不足の未来やら魔法学校やら、リアリティーなど皆無の舞台設定ですので、あまりに非現実的な作品が好みで無いなら回避推奨です。

「わーるどいずまいん」は前作「怪盗ブルーライスチャイルド」の続編というか、その後の世界の話です。内容に関してつながりはほとんど無いので、前作を知らなくても大丈夫ですが。
第1話で「生死を賭けて精子を奪い合う戦争」「大精子時代」という、もはや笑うしかない文面を見たときには正直、またこの奇抜な設定かいなと仰け反りましたが、まさか世界観が共通していたとはビックリでした。
ストーリーに関しては言えば、未だ物語の本質部分に行き着いていないせいもありますが、今の所あまり盛り上がりは感じられません。ただ、物凄い真面目な文脈や台詞で濃いネタを散りばめながら、全くツッコミをしないという独特のギャグセンスが楽しいです。
Namahage.jpg前述の「大精子時代」の件もそうですが、真面目な戦闘シーンで「私の放つ重力波は36p同人誌1万部と同等…」とかさらりと言いますが、それに対するツッコミは無し。「オオダテ」に行くと何の説明も無くナマハゲが登場しますが、これにもツッコミ無し。
こうなると、読者が「オイオイ!」とツッコムしかないわけで、そこが僕は楽しく感じます。
7d539ee7.jpgあと、たまに平気で毒を吐くのもオオハシ先生らしくて素敵(←参照)

絵柄は見て頂ければ分かりますが、典型的なアニメ絵です。以前はさらに濃いアニメ絵柄でややくどかったのですが、最近は全体的に線が細くなってスタイリッシュさが増したように感じます。
まぁ、苦手な人もいるかとも思いますので、好みに合うか否かは表紙・裏表紙で判断してください。
性器描写はアニメ絵柄と対照的に淫靡に描かれ、小さい消しの下、極太珍棒に目いっぱいまで押し広げられた女性器描写の扇情力はかなり高いです。

エロに関して言えば、オオハシ先生の作風は「ファンタジーの世界で徹底的に非現実的な性交を描く」というものです。
このため、一言で言えば全てが過剰に描かれています。
ふたなりキャラの珍棒は凶悪なまでの大きさで、巨乳キャラの双球は頭部の何倍もの大きさで描かれます。
ファンタジー系陵辱作品では王道の触手やふたなり化、リンカーンなどは言うに及ばず、ニプルファック、ボテ腹さらには犬耳娘の外耳道を犯す行為などなど、強烈な倒錯的行為のオンパレードです。
これだけでも凄いと思うのですが、現実では実現不可能のために、もはや気持ちいのかどうかさっぱり分からないこれらの行為を、さも物凄く気持ちの良い、かつすさまじくエロイものとして描けているのが僕が評価したいと考えるポイントです。
go mad大量の白濁液を体の内側と外側に注がれて迎えるフィニッシュシーンは、理性をすっ飛ばしたかの様なアクメ顔をヒロインが晒します。この表情は以前に比べてグッとエロくなりました。

リアリティなんぞ放って置けと言わんばかりの非現実を描くことへの潔さ、それに説得力を持たせる圧倒的に濃い描写・高いテンションが読み手に強烈なトリップ感を与えます。

総評としましては、かなり非現実性を強く帯びた過激な作品ですので、結構好き嫌いは分かれそうな作品と思います。
普段からオタクコンテンツに馴れているならばあまり問題ないでしょうが、その手のものが苦手という方には完全に不向きな作品です。あとふたなり嫌いな人は全力で回避です、満載ですから。
風変わりな作品や非現実にトリップできる作品を探している方にはオススメです。

狩野蒼穹『姉るせっくす』

Annel.jpg半年毎に新刊を出すというファンには嬉しいペースで漫画を描き続ける狩野蒼穹先生の『姉るせっくす』のレビューです。
このタイトルのセンスが素敵です(笑

姉の幽霊と残された弟妹が、姉の幽体の憑依を利用して未練を無くすためにHに励む「あたしが幽霊だった頃」5部作、大阪さんの如きほんわかな関西弁を話す姉が、弟に胸を揉んで大きくして貰おうとする「もんでふやそ~」2部作(後編は描き下ろし)+短編4作となっております。

タイトルから「ははーん、姉と弟がラブラブな関係になるけれど、近親相姦のタブーに悩まされ、でも後なら問題ないとアナルセックスに励む作品集だな」と思った貴方、残念ながら不正解です。
だって、どの姉弟カップルも「近親のタブー?何それ美味しいの?」といわんばかりに、抵抗感皆無での前への挿入を成し遂げますので(笑。
互いの恋愛感情の分かり易い描写は実はあまり無いのですが(「あたしが~」シリーズはあります)、お互いに好きなんだしHしてもいいじゃない!程度のノリなので、タブーから来る背徳感が味わいたい貴方は別の作品を購入しましょう。
さらに、後の穴をいじったり嗅いだりするシーンは多いですが、挿入することはあまりない(「あたしが~」シリーズに2回+「ずいぶんもんだけど」のみ)ので、アナルスキーは水月林太郎先生の新刊を買ったほうが無難と思います。

Mayuge.jpgエロ漫画界隈では、エロスを匂わせるというより、可愛らしさを前面に出したかなり特殊な絵柄です。特殊と言っても敷居が高いものではなく、非常に親しみやすい絵柄であることは←を見れば分かっていただけるでしょう。

←の下のコマのように、コミカルなシーンで多用されるデフォルメの効いた絵はさらに可愛らしく、Hシーンさえなければほのぼの一般向け漫画で通りませんか、そうですか。

ヒロイン陣は、姉キャラではありながらロリ色が色濃く出され、胸も全般的に小ぶりで股間は無毛、丸みの強いキャラデザとなっています。
それ故、凛とした大人の女性を姉キャラに求める人には完全に不向き。ロリ姉?最高じゃないか!という同志諸兄にはどストライクとなっています。

正直Hシーンにはあまり期待してはいけません。大して性的経験がないだろう弟君の珍棒は、お姉ちゃんの魅惑のあそこに飲み込まれるやいなや2p程で発射→そのまま終了という流れになっています。
このため、ガンガン激しい突きこみをする展開などはありません。むしろ、挿入に至るまでの、姉弟のスキンシップの過激な延長、とも感じ取れる前戯のシーンこそ真骨頂です。
また、Hそのものに発展するまでの、ユニークなヒロイン達が愛嬌にたっぷりと描かれるコミカルな展開に味があります。
抜き用特化の物件をお探しなら回避推奨かもしれませんが、ほんわかエロで満足できる人は買いです。
…ただ、やたらと弟君が「くさい」だの「女くさい」だの言いますので、デリカシーないな君は(笑)と思いました。(まぁ、これは味付けにわざと言わせてるはずですが)


前述の様に、個々にキャラ立ちがしっかりしているヒロイン陣が秀逸。
Geter girl←は「女(姉)は男(弟)で変るというけど」のお姉ちゃん(姓名不詳)ですが、このキャラが反則。
兄が欲しかったとごねる弟のために10年間男らしい生活をしたため、すっかり男っぽい性格に。
しかし、大好きな弟君は10年後に「もっと女の子らしくなって」と不当な要求を。

じゃあ、女らしくということでイキナリ裸エプロンでお出迎えです(笑)。狩野先生のおっしゃる通り、ツンデレの不意打ちは強力です。
まぁ、僕はメタラーなんでギターを持ってる美少女という画に非常に弱いというのもありますが。
男の子っぽい娘が無理して女の子らしく振舞うというシチュエーションが好きな方には悶絶モノです。


Kannsai Dialect柔らかい調子の関西弁を喋る「もんで~」シリーズのお姉ちゃん(←やはり姓名不詳)もよいキャラです。
デレっとした表情、アホ娘臭がプンプンする台詞回しが共に可愛らしいキャラです。

総評としては、話にしてもHにしてもマターリとした雰囲気がお好きな方にはかなり評価が高いと思います。
逆に、体形的に大人の姉キャラや激しいHを望む方には不向きです。

RAYMON『アネトリウス』

Anetoris.jpg前々回と前回紹介したレビューが変化球気味の作品(というか前回のは危険球)でしたので、今回はもっと万人受けしそうな作品をチョイスしました。
というわけで、RAYMON先生の『アネトリウス』のレビューです。

収録作は、前後編構成の「快柔委員長」を除けば全て短編で、全11作とオマケ漫画2pが収録されています。
お姉さん属性のヒロイン満載と表オビにあり、姉や年上キャラ(基本的に女教師)が中心です。
ただし、姉キャラがメインとなる作品は「アネトリウス」「姉の持つ秘密の小箱」および「同級姉」の3作品(+サブキャラとしての登場がある「快柔委員長」)のみなので属性持ちは購入前に要検討。
どちらかというと、同級生キャラ(6作でメイン)が多いような…。舞台も学校が中心です。

最近のRAYMON先生は甘やかし姉キャラとのラブラブHという作品が多いですが、本作はダークな色があった前作『校内艶女交際』からの過渡期的な作品となっており、完全にダークで陵辱色の強い作品(「アップロードトラップ」など)から甘々恋愛Hという作品(「理香ちゃん先生の実験準備室」など)まで混在しています。
中間的な作品「夏の残り香」では、互いの真意が分かり結ばれたカップルが描かれ、ラストも割合ハッピーなエンドですが、男が全裸のヒロインをバックから貫きながら四つんばいでトイレまで這わせるという謎の変態プレイが行われます。まぁ、互いに変態的な側面があることを認め合う通過儀礼的なものなんでしょうが、やや読者を置き去りにしている印象もあります。

コミカルな要素、暗い要素、単純に明るい要素それぞれが含まれている作品が多く、テンションの変化に付いて行けるか行けないかが本作を楽しめるか否かの分水嶺です。
ここが勝負の分かれ目よん(CV.井上麻里奈)

絵柄は流行の萌え系ではないものの、万人受けする(?)典型的なアニメ系絵柄。
Oppai.jpg←のように、女性の華やかさと清涼感すら感じる独特の透明感があるカラー絵は素晴らしい出来です。「アネトリウス」やカバー裏および扉絵でカラー作品を楽しめます。
ヒロインの設定はハイティーンと思しき女生徒と20台半ばの女性教師が中心で、ほぼデフォルトで巨乳さんです。
ロリ無し貧乳無しですので、そちらの属性持ちはご縁がなかったということで。

Hシーンはアニメ絵柄と対照的な淫猥にぱっくりと開いた女性器が珍棒を飲み込んでのガチンコファック。体の激しい動きを感じるダイナミックの作画展開を誇ります。
エロにしても話にしても、どちらかというと女性側が展開の主導権を持っているケースが多いのも特徴です。陵辱系の「アップロードトラップ」においてさえ、男性側の陵辱行為に必要な道具立て程度の役割しか与えられていません。
Bloom.jpg←は「夏の残り香」のフィニッシュシーンですが、独特なトーンワークもあって「快楽を享受する女性」の美しさが前面に押し出されています。
そういう意味ではちょっと少女漫画的なセンスを感じます。

お姉ちゃんが登場する作品には、近親モノにありがちな変にベタベタした感じが無く、姉弟の適度な距離感と愛情が感じ取れます。
より一般受けする作風と思いますが、全てを寛容に受け止めてくれるお姉ちゃんに全面的に甘えたい貴公にはやや物足りないかもしれません。

Misaki.jpgアイディアの勝利ともいえる「姉の持つ秘密の小箱」も良かったですが、一番のお気に入りは←の長身巨乳美少女、三咲ちゃんの登場する「みるコン」です。
自分よりも伸長が高く、かつ巨乳である女性というのはおそらく「慈母」の象徴だと考えているのですが、この娘はさらにその印象を高めるかのように母乳が出ます。
もうね、僕のストライクゾーンのさらに真ん中を貫いてきましたよ(笑
Hシーンでは長身の美少女と、ちょい小さい男の子の対比をしっかりと描きつつ母乳を撒き散らしながらの濃厚エロが展開されます。眼福眼福。

ただ、最後男の子がヒロインの母乳を飲んだおかげで伸長が伸びちゃったYO!というオチなのですが、長身美少女とチビ青年のラブ話が好きな僕としては「それじゃ駄目だろ!」と思いましたが。

作画も安定していますし、作風もよく言えばバラエティに富んでいますので普通に良作です。
ただし悪く言えば全般的に平凡な印象も強く、属性に強いこだわりのある方やとがった作風を楽しみたい方には不向きかと思います。

オイスター『悪徳乃榮』

Prosperities.jpg密林から「らき☆すた」のDVD9巻が届いたのでこれを書いたら見る予定です。
漫画のほうは正直あまり面白くなかったですが、アニメはかなり好きです。謎です。
以前にも書きましたが、みさお可愛いよみさお。9巻にはミートボールのシーンが入っているはずなので楽しみです。三秒ルールゥ!

しかし、今回紹介する作品とまぁ何という雰囲気の落差があることやら。

ちと遅くなってしまいましたが、オイスター先生の『悪徳乃栄』のご紹介です。

表紙が内容のかなりの部分を語っていますので、まぁこれをラブラブ青春ストーリーと勘違いして買う御仁はいないでしょうが、恋愛ナシ!救済皆無!の超絶鬼畜系作品ですので興味本位で買うとショックを受ける可能性が高いので、耐性のない人は要注意。

収録作は、借金のカタに事実上売り飛ばされた少女と売り飛ばした張本人の母親が貸主の親子に奴隷調教される「暗澹」4部作、神の啓示を受けたと思い込む変質者に少女が陵辱され拉致される「啓示」、他短編1作となっています。
短編「比翼連理」はふたなりモノであり、過激な交わりや狂気性は共通しているものの、哀しくも暖かい姉妹の心理的つながりを描く作品で他の5作とは雰囲気が異なる作品です。

Neighboring Hell基本的に、何の罪もない少女が無残な地獄絵図に巻き込まれてゆく惨禍が執拗に描かれており、前述のように救いは全く無く、真っ黒な未来しか残っていない強烈なバットエンドを迎えます。
←は「啓示」ラストのコマですが、「(神が人が作り出したものなら)地獄も人が作るんだ」という強烈な一言が印象的です。

「暗澹」にしろ「啓示」にしろ、未知の怪物や謎の集団が現れて悲劇が引き起こされるわけではありません。
そういったファンタジーな要素は、むしろ悲劇を自分と関係ないものと見なせるように配置された心理的な逃げ道に成り得てしまうように思えます。
小さな不運の積み重ねと、現実に存在する人間の狂気・欲望・エゴが組み合わされば、我々の日常は容易に地獄に変化しうるという恐怖感が喚起される作品です。

そんな不運に巻き込まれた少女たちはただただ悲惨。人格を完全に否定した苛烈な性的拷問と、徹底した精神的責め苦を味わうことになります。
Tear of Despair←は「暗澹」の若葉ちゃんですが、母親に見捨てられる→結局母親も奴隷化→父親の前で犯される→父親自殺・母親精神崩壊という、まぁよくぞここまでという悲劇のオンパレード。
悲劇を悲劇として受け入れ「楽しめる」(敢えてこの言葉を用いますが、決してそれを面白がっているのではないですよ)人以外は避けるべきと理解して頂けるでしょう。

エロに関して言えば、かなり痛々しい描写やスカトロ関連等が存在するため、ハードルは高めです。
ただし、例えば氏賀Y太先生のようなスプラッタ描写は皆無であり、ある程度鬼畜系に耐性がある人ならば実用的に使うことは難しくないでしょう。僕は問題なくご飯が食べられました。
『少女地獄』シリーズを書いていた頃よりも画力が格段に高くなっており、今時の可愛らしい画風も取り込んでキャッチーさを増した絵柄はかなり好きです。
(作中の)修羅場において、酷い表情を晒すヒロイン達ですが、以前に比べそういったシーンでの絵柄の安定感が高まっています。美少女を残酷に弄ぶという嗜虐趣味を存分に刺激する絵柄・内容ですので、お好きな人はどうぞ。

物凄く反社会的な作品と思われる方もいるかもしれませんが、単なる暴力性・狂気の描写だけで終らないのがオイスター先生の良い所です。

e02a461a.jpg若葉は、「暗澹」のラストでその心身ともにズタボロにされ、家族や友人全てを失います。自分を捨て全ての元凶となった母親(既に精神が崩壊)がまるで乳飲み子のように乳房に吸い始めます。
陵辱する男に「こいつのせいなんだから2、3発もなぐってやれ」と言われますが、若葉はぎゅっと母親を抱きしめます。
絶望に心を塗りつぶされ、明るい未来など何もない中で、少女が示した愛情の深さ、人間としての尊厳が光り輝く一コマです。僕はこのシーンで正直泣きました。
そんな光輝く尊いものでさえ、人間作り出す地獄の中で踏みにじられてゆくという暗示が、この作品の悲劇たる最大の要因のように感じられます。

万人には決してオススメできませんが、このレビューで何か気になる点がもしあったならばチャレンジしてみてはいかがでしょうか。色々な感情が湧いてくる作品です。
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