PetLife.jpgもりしげ先生レビューを何とか形に出来たものの、未レビューの新刊達と司書房ありがとう企画の候補作達が溜まる一方で嬉しいやらシンドイやらです。
本日の作品も評が延び延びになってしまいました。もっとサラリとレビューが書けるようになりたいなぁ(思うだけ

さて本日は、ちと遅延レビューな草津てるにょ先生の『ペットライフ』(コアマガジン)のへたレビューです。この方も亡き司書房の看板を支えていた作家様の一人ですね。
最後まで心の貞操を守らんとする大人な女性達を快楽を以て陥落させる痛快な寝取り系作品集です。

PetLife1.jpg収録作は、コアマガでの前作の傾向を引き継いだ(草津先生としては)珍しいハイティーン美少女をその想い人からエロ男子が強引に寝取る中編「テンゴロ」シリーズ全3話(←参照 シリーズ第1話「テンニョノハゴロモ」より)、EDに悩む男子高校生の奇妙な相談に乗るうちに心と体を絡め取られる人妻を描く「チヨリコキモノ」前後編、熟れた肢体に未だ燻ぶる淫欲を痴漢されることで満たしていた未亡人をその息子の友人が陥落させる「ある日の帰り道」前後編、および表題作を含む短編2作。
1作・話当りのページ数は全て20Pと標準的ですが、2~3話構成の作品が中心のため、話にある程度タメがあるのは嬉しい所です。勿論エロシーンも十分量

冒頭作こそ、女子高生さんを仲のいい男子から奪い去る過程をコミカルささえ感じるほど割合軽めに描いていますが、恋愛感情や家族・夫婦の絆、貞操観念といった精神的支柱を男性側が与える性の快楽によって突き崩して行くシナリオは他の作品と共通しています。
特に連作「チヨリコキモノ」「ある日の帰り道」は読み手の征服欲を満たす人妻陥落モノとして白眉の出来であり、流石このジャンルを長く描き続けたベテランだけあって納得の仕事ぶりを魅せ付けます。
PetLife2.jpg娘と交際している男の子に向かっての「私に逃げないで」という発言(←参照 連作「チヨリコキモノ」後編より)や未成年である男子生徒に対する「(私と息子のいる)家では煙草を吸わないで」という発言(連作「ある日の帰り道」)によって表現される、保護者・年長者としての矜持を頑なに守ろうとする姿勢、その精神的砦と現実に体を蝕む若い性による圧倒的な快楽とに揺れ動く心情描写、および彼女たちを言わば“奪われる”立場にある家族の描出といった、背徳感の盛り上げに必要な要素をしっかりと盛り込む老練な手腕は流石の一言
そういった段階を踏ませることによって迎える、もはやその年齢を感じさせない惚けた表情とハートマーク付きの嬌声が彩るエロシーンの陶酔感は極上のものがあります。
端的に言ってしまうと、緩やかな精神的つながりを若い男のアグレッシブな性欲がごり押し気味に破り去るごく平凡な展開であり、ストーリーラインに捻った所はあまり見い出せないのですが、読書中にシナリオの安直さを感じさせない安定感と魅力があるのは間違いないと感じます。
短編2作は中編作3本に比べてダーク成分は控えめであり、コミカルな作風ですが、短編「ペットライフ」で果たしてどちらがどちらの“ペット”なのだろう?と読者の首を捻らせるオチのセンスはなかなかのもの。
全般的に言って、話の安定感や醸し出す背徳感はしっかりしつつも、既存の人間関係の崩壊による陰惨な印象はさほど強くなく、最終的な読後感もそこまで悪くはないでしょう。それよりもむしろ征服欲の充足による黒い満足感が強い印象です。

冒頭中編作のハイティーン美少女こそ、若さゆえのハリがある巨乳としっかりとした骨格に適度にお肉がついたボディが眩しいですが、大半の作品に登場する20代半ば~30代後半クラスの人妻・未亡人のよい意味で年季を感じさせる肢体は実に秀逸
PetLife3.jpg垂れが始まりつつあるビックサイズおっぱい(←参照 「チヨリコキモノ」前編より)、お肉が余りつつある下腹周辺、十分過ぎるマッスを誇るお尻と、あと一歩で性的魅力が崩壊へと向かう危ういバランスを窺わせる極上の完熟ボディはねっとりとした色香を漂わせて、人妻・未亡人系好きな同志諸兄には素晴らしい御馳走になること請け合いです。
セーターやパジャマ、地味なフレームの眼鏡や下着類など、ある意味年相応の野暮ったい衣装をメインとしつつ、男の子に求められることを無意識に望んでいたことを暗示するような派手な下着を絡めたりと、引きと押しを心得た味付けも実に心憎いです。
そして、パンツを取り去り、肉付きの良い太ももを押し開いたその中央に広がる深い黒色の茂みと淫蜜を蓄える妖しげな花弁にて読者の理性にトドメを指すキャラデザには個人的にはほぼ文句なしという感想です。

正直何も心配してませんでしたが、期待に違わぬ優良抜き物件であり、非常に美味しく夜のご飯を頂きました。ありがたいことです。
シナリオ構成のタメもよかったですが、エロシーンにおいても、男女互いへの前戯を紙面から漏れ出てくるような熱っぽさでじっくりと描くことで存分に助走をつけ、一気に努張を挿し入れるシーンを断面図・透過図の効果的な添加で脇を固めた大ゴマで力強くぶつけてくる構成の巧さをしっかりと示します。
エロシーンのコマ展開も時にテンポよく、時にどっしりと見せる、よい意味で教科書的な技巧を以て描いており、各シーンの流れをスムーズに見せるのは実用的読書的に◎。
PetLife4.jpgそして、上述のエロ展開でもヒロイン側の精神的な抵抗を表現するシナリオでも、じっくりとテンションを抑えていたからこそ、それこそエロシーンとシナリオの終盤において、ヒロイン達が完全に堕ちた台詞と表情を示すコマ(←参照 「ある日の帰り道」後編より)の爆発的なエロスにしっかりと結びついているのが素晴らしいです。
乳尻関係も大きな魅力ですが、性の快楽に溺れる美女・美少女のエロティックな表情が一番抜けます。衣装関係は競泳水着を入れてバリエーションを設けたりしていますが、メインは裸と裸のガチンコ勝負。というか、ジャンル的にあまりコスプレ要素は必要ないかもしれません。
ただし、後書きでお好きだと書かれている様に、下着(特にパンティ)を付けたままずらして挿入&ズンパンというケースはちょこちょこあります。管理人も大好きですとも、えぇ。
ただ、同じく後書きでお好きだと書かれているパンストは途中で脱いでしまっている場合もあり、それじゃ駄目だろと思ったり思わなかったり。まぁ瑣末なことです。
ストーリーの都合上必要なので途中まで外出し・ゴム付きも混ぜますが、オーラスのエッチでは禁断の生中出しがメインなのも作品の流れにそっていて大いに納得できるのは高評価です。

シナリオラインとエロシーンに齟齬がほとんど無く、アダルトな背徳感を終始に追わせる極上の人妻・未亡人寝取りモノです。
司書房から舞台を変えてしまいましたが、コアマガジン様でもこのジャンルの追求を是非続けて頂きたいものです。お勧め!