FullBloomMaiden.jpg先日のOpethのライブは最高のショウでした。演奏は勿論、ユーモアのあるMCも良かったですし、それに対する観客のリアクションも素晴らしかったですね。
何気に赤坂Blitzの音響も大変良かったですし。

さて本日は、めいびい先生の(成人向けでは)初単行本『満開乙女』(ワニマガジン社)のへたレビューです。既に一般で単行本を出されているとは言え、初単行本とは思えない高い水準にある作品集です。
時にコミカルに、時に淫靡に、そして時にラブラブの熱量たっぷりに動き回る魅力的なヒロイン達が楽しめますよ。

3de72d02.jpg収録作は、初エッチに失敗したせいでギクシャクした関係を修復しようと彼女さんが頑張るお話の「なつおとめ」(←参照)+その後日談の描き下ろしフルカラー短編(8P)、および短編9作。カバー下の作品解説も面白いので是非読まれたし。
フルカラー短編「なつおとめのつづき」を除き、1作当りのページ数は16~24P(平均18P強)とあまりボリューム感はありません。
エロやコメディの勢いで駆け抜けるタイプの作品や、ストーリーの明示よりも雰囲気で魅せるタイプの作品が多いのであまり気にはなりませんが、もうちょっと肉付けが多い方が面白くなっただろうと感じた短編もありました。

嗜虐/被虐欲の開花とコミカルさが同居する短編「乙女はやぶさ跳び」から互いを思いやる恋心と若い男女の瑞々しい性欲を描く短編「なつおとめ」まで、ラブラブ濃度には濃淡の幅がありますが、収録作の7割程度は好き合う男女が登場するラブコメ作品。
FullBloomMaiden2.jpgそれらのラブコメ作品では、ヒロインさん達が非常に積極的というか、恋心とエッチへの憧れでキュートな大暴走をかましてくれます(←参照 「あっ!」じゃないよ(笑)短編「盲目乙女ハート」より)。
短編「乙女心オーバーフロー!!」に登場の、男の子からの愛の告白を受けて「それって、つまりあたしと、せっ せせ セックスするの!?」と絶叫し、そのまま性交を果たさんと男の子を振り回す暴走クイーン、晶ちゃんや、短編「乙女塾講師 柊さつき」に登場する、年下の男の子を部屋に呼んだはいいが動揺しまくり→お酒を飲んでエロエロ大暴走なお姉さまヒロイン、さつき先生が活躍する様はとても素敵です。
全体的に見て、楽しい雰囲気とヒロインのキャラクターが魅力のラブコメとして完成度は十分です。ただ、素直なエッチへの欲望とヒロインへの恋心を口にする男子たちを魅力的に描けている短編と、男の存在感が希薄な短編とに分かれるのが個人的にはちょっと不満。
また、上述のようにページ数が多くない故に、キャラクターの行動原理に関して舌足らずな印象があるのも少しだけマイナス評価です。

ラブコメ以外では、エロシーンにおけるメイドさんの色々な意味での大奮闘が笑いを誘うエロコメ短編「俺たちの手でつかむ22世紀」、少女の秘めたる妄想と現実がダークに絡み合うインモラル系の短編「仮初乙女」、寂れた娼館とそこに残って生きる少女の水揚げを描く短編「処女椿」と作品の雰囲気は様々
ラブコメ系作品でも同様でしたが、丁寧に描かれた背景と場面場面の情動をリンクさせることで醸し出す雰囲気の良さがこれらの作品でも魅力的であり、個人的に最愛は短編「処女椿」です。
娼婦の中で育ち、体を売ることしか生きる術を知らない少女が、かつて見染めた青年と愛の言葉を交わしながら体を重ねます。
FullBloomMaiden3.jpgラストの一コマで寂しげな表情で「また・・・来てくれるかな」と呟くのですが(←参照 短編「処女椿」より)、若いながらも娼婦として生きる彼女の立ち位置を考えると、このセリフも含めて本当に“純粋な愛の言葉”なのかなと、ラストで読み手にぐらりと揺さ振りをかけるセンスの良さを感じました(なお、「仮初乙女」も同様の手法)。
大正ロマンを感じさせる娼館の背景描写も◎。余韻が素晴らしい作品でした。

ヒロインさん達は貧~巨乳のスレンダー美人さん。年齢的にはハイティーン中心ですが、二人ほど成人女性もおります。
21a3e58d.jpg描かれるセックスはお互いの好意の発露であって(←参照 「ドキッ オトメの微熱大作戦!」より)、若い男女の率直な肉欲が描かれているとは言え、どちらかと言えば穏やかに体を重ねる様が描かれます
ここぞとばかりに溢れる思いと欲望をぶつけ合う濃厚で激しいエッチを求めるのはNGですが、柔らかそうなおっぱいとおしりや煽情的に描かれる舌や性器の局所描写、加えて安定した絵柄もあってエロシーンの実用度はしっかり確保されています。
時々前戯における射精の寸止めがあってションボリなのですが、ヒロインさんの性格やボディに合わせて手コキ・フェラ・パイズリなどを投入する前戯での射精+魅惑のオミャンコをズンパン×2と責め立てて1~2回中出しという連発仕様が多いのは嬉しい所。
なお、前戯シーンで魅せるヒロインの挑発的な瞳の表情が妖しいエロスを放っていて個人的にはプラス評価。その瞳がピストン運動の進行に伴い快楽の涙に潤むのもとてもエロチックです。
余談ですが、カラーパートを含む作品においてカラー部でのエロシーンがシナリオ展開にしっかり絡んでいるのは巧かったという感想です。

読み手をしっかり惹き付けるエロもシナリオも完成度は十分高いですが、もう少し大きいボリュームで読んでみたい所。あと、一般作品でお忙しいと思うのですが、エロ漫画作品の発表頻度をもう少し上げて頂きたいのが個人的な本音です。
元気に暴れまわるヒロイン達に振り回せれながらもラブい雰囲気を味わいたい貴兄にお勧めです。