PleaseStirMe.jpg何の脈絡もありませんが、Vital Remainsはそろそろ国内盤が出てもいいんじゃないかと思うのです。
ブルータルデスにネオクラ系のギターが絡むとてもユニークなバンドですよ。

さて本日は、たまごかけごはん先生の『よくかきまぜてめしあがれ』(マックス)のへたレビューです。
とても活きのよいエロコメ作品集であり、お馬鹿コメディのセンスの良さとエロの実用性の両方が楽しめました

収録作は全て短編で11作。1作当りのページ数は16~20Pで短編「卒業式」を除けば全て16Pです。
ページ分量は平均以下ながら、決して読み応えは弱くなく、特に圧倒的なテンションの高さを誇る数本の作品は実に愉快でグッときました。

シナリオについては作品間でテンションの高低にばらつきはあるものの、お馬鹿なノリのはっちゃけエロコメディです。
CostumeCommunication.jpg各短編の冒頭から奇抜なシーンや設定を盛り込んでおり(←参照 短編「着ぐるみコミュニケーション」より)、序盤で一気に盛り上がったテンションをエロシーンも含めて最後まで貫き通す姿勢は潔いです。
ただ、終盤まで勢いよく疾走した割には話のオチがかなり控えめであり、そこだけは笑いとしてちょっと力不足です。
また、意外と言ってはなんですが、カップル登場率が高く、男女のかなり素直な愛と性欲を叫ぶセリフのおかげでラブい雰囲気もある程度確保されているのは上手い点です。
恋する男女をお馬鹿な味付けながら素敵に描く短編「隣のグラビアお姉さん」や「おっちょこ貧乏神の小魅香ちゃん」では、作品の雰囲気にマッチした温かいハッピーエンドも魅力的でした。

BoyBecomesMagicalGirl.jpg魔法のステッキを拾った男の子が適当な呪文を唱えたら魔法少女に変身してしまい、興奮した友人に犯られてしまう短編「魔女っ娘ステッキ」(←参照 とても可愛い魔法少女ですが中身は)とか、交通事故にあった彼氏の意識を救急車が来るまで保たせるために彼女さんがエロエロ緊急救命活動な短編「DEAD or ALIVE彼女は天然素材」などはあまりのお馬鹿さ加減に爆笑必至です。
そこまでお馬鹿コメディに振り切っておきながら、エロに対する踏み込みがしっかりしており全体的にエロとギャグとの融合がしっかりとなされています。
作風からは決して外れてはいないものの、時々ちょっとポエティック過ぎて人によっては白けてしまうネームセンスさえ磨けば、ギャグが楽しくエロは抜けるエロ漫画としての魅力がさらに高まると思います。
ギャグ系の作品の評判があまり芳しくないらしく、先生としては短編「卒業式」のようなシリアス作品に挑戦しようと考えていらっしゃるようですが、個人的にはコミカル色の強いエロコメ・ラブコメを描き続けて頂きたいと思っています。

TheGodnessOfPoverty.jpg絵柄的にはちょっとくどめな萌え系(←参照 短編「おっちょこ貧乏神の小魅香ちゃん」より)。ヒロインはハイティーン中心ながら、丸っこい描線により顔の造作は全体的に幼い印象があります。
そんなロリっぽい表情と、実に柔らかそうに表現される巨乳~爆乳クラスのおっぱいの対比はエロ漫画的になかなか美味しいです。
また、可愛らしく描かれたヒロインたちが、恋愛や夢に向って不器用ながらも一所懸命頑張る姿そのものがなかなか愛おしく、絵柄も含めてキャラクター造形のセンスも悪くないと思います。

テンション高めのギャグで突っ走りながらもエロシーンは決してないがしろにされておらず、その勢いをエロシーンにもそのまま持ち込んだような印象があります。
SamuraiSword.jpg多くの作品でエロシーンにもギャグが混入していますが(←参照 最も顕著な例(笑) 短編「彼女はOTAKUな留学生!」より)、ビックサイズの柔らかおっぱいを存分に揉みしだき、淫蜜の飛沫を派手な擬音とともにまき散らしながら激しく進行するエロシーンはボリューム的な問題を抱えつつも十分実用的です。
性器描写の直接的な扇情性が結構貧弱であり、そこに期待するのは止した方がいいですが、その弱点を体同士の迫力のあるぶつかり合いや派手な液汁描写でうまくカバーしているのもエロシーンの構成として巧いと思います。
フィニッシュは基本的に中出しですが、おっぱいや顔へのぶっかけと絡めたり一応バリエーションがあるのは嬉しい処。
個人的には短編「コミックみたいな初体験」でエロ漫画家のヒロインが初エッチにチャレンジしたら、痛くてあんまり気持ちよくないという感想のエロシーンがタイトルとのギャップもあって面白かったです。エロ漫画としてそれでいいのかいな?という感じもありますが、敢えて逆に話を振っているなら面白いセンスだなと思いますよ。

まだまだ荒削りな部分は多いのですが、お馬鹿コメディと使えるエロをしっかり両立できている作家様だと思います。
シリアス作品でもセンスの良さの片鱗は見え隠れしますが、さらにギャグセンスを磨いて愉快なエロ漫画を描き続けて頂きたいです。応援してますよ!