OmaseDeGomen!.jpg今更ですが、僕はエロ漫画が大好きなんです。読んだ作品の全てが好きですし、その中で優劣を付けたいとはあまり思いません。
それでも、どんな点にしろ「これは凄い!」と思える作品に巡り合えた時の喜びはやはり別格です。

そんなわけで本日は、御免なさい先生の処女単行本『おませで御免!』(コアマガジン)のへたレビューです。完全にノックアウトされました。
確かな作画力と巧みな構成・表現によって形成される圧倒的な倒錯のエロスがありながら、魅力的なキャラクター作りと軽快な漫画展開によって読み心地が大変よくなっている作品集でした。

TwoFriends.jpg収録作は、ニートな兄とその妹、妹の友人2人(←参照 友達の女の子達 前編より)が織りなすエロコメと見せかけてピュアなラブストーリーの中編「夏休みが終わったら」全3話、および短編6作。
また、各話の幕間に描き下ろしエロコメ漫画「魔法少女みかん」(全5話・計10P)が収録されています。カラフル&ポップな表紙が素敵ですが、ダーク&インモラルなカバー下表紙も素晴らしい出来です。

シナリオに関しては、奇天烈な台詞回しで攻め立てるエロコメ系統の作品や倒錯的な魅力に満ちたガチの凌辱劇、能天気な寝取られ系作品、そして少女の純粋な思いが素敵すぎる恋愛話と実に様々な作風が楽しめます。
寝取られや凌辱劇といった暗い要素も含まれますが、基本的にハッピー&コミカルな話の締め方をする為、読後感は全体的に良い印象があります。
全ての作品において、美しい黒髪の持ち主の和風な少女と、割とイケメンながらいざ事に及べばロリコンの本性を発揮して大いに暴れまくる”お兄さん”達が登場します。
長台詞と短い台詞をリズミカルに応酬させる手法が巧く、エロシーンも含めて(後述)テンポ良く読ませます。
幼さを強調した従順な少女や年上の男性を小馬鹿にする生意気な少女も、活き活きとそして可愛らしく描かれています。加えて、男性の慮外にある”不思議な”(不気味な)存在である点も読み手に抵抗感を持たせない程度にうまく絡めることで、少女キャラの造形の水準を高めています

今単行本の最大の魅力と言っても過言ではないと思うのは、少女たちの表情の圧倒的な表現力です。所々で大胆に崩した絵柄を効果的に使い、登場人物の喜怒哀楽を顔全体で表しています。
Intoxication.jpgしかしそれ以上に光るのが様々な心情や想いを伝える目の表情です(←参照 性感と被虐への陶酔 短編「桜井便器」より)。
男性への侮蔑と怒りを宿す目、未知の体験に戸惑い恐怖する目、性の快楽と男の愛情に潤む目などなど、千変万化の瞳の表情が何よりも多くのことを読み手に伝えてくれます。1コマ1コマに異なる表情を見せるシーン展開の妙は最早感動モノ
所謂”アへ顔”もばっちり濃厚に描いています。やや好き嫌いの別れる要素ですが、前述の表情変化の巧さ・多様さを考えれば、この思い切りの良さは個人的にはプラス評価です。

Hardcore.jpgエロシーンはページ数的にやや物足りないのですが、少ないページ数内で多回戦をこなし非常にハードな描写をするためロリ属性させあれば実用的には全く問題ないと思います(←参照 素晴らしいの一言 短編「ハルカとケンくん」より)。
ロリプニ系絵柄の柔らかそうな質感を取り込みながら、そのベースは割と写実的な肢体描写。本来セックスアピールに乏しい”はず”の少女の肢体を敢えてリアル寄りに描くことで背徳感を高め、プニっとした味付けでキャッチーさを確保し、劇画系にさえ近い生々しさ・激しさを表現する横断的な絵柄は実に作風にマッチしています。
髪の毛や衣装といった細部に至る念入りな描き込みも非常に好感であり、エロシーンでの女児用の各種衣装や持ち物、公園の遊具、果ては縄など小道具や舞台装置の効果的な活用もあり、和姦であれ凌辱であれエロシーンの醸し出す圧倒的な官能にはクラクラします。
台詞のテンションの高さや狂気の演出も非常に効果的であり、常に畳み掛けていくような力強さのあるエロシーンの展開に華を添えていました。
多回戦故に外出し描写も多いながら、行為のラストは強烈な快感に涙や涎を垂れ流すアへ顔を晒す少女の秘所に極太ティンコがたっぷりと中出しを決めるという極めて濃い描写になっています。

b10e8137.jpg全体的に高いテンションや濃厚なハードエロが魅力ながら、それ故に一層光輝くのが喧噪と狂乱の中の一瞬の静寂を切り取ったかのようなコマです(←参照 「「夏休みが終わったら」後編より)。
秘めてきた兄への想いを絶叫するかのように吐露したシーンの直後の1コマですが、瞬間の沈黙の中、少女の瞳と涙、そして兄の大きな手が二人の想いを余す無く伝える素晴らしいシーンです。管理人はちょっと泣いちゃいました。
この作品以外にも、控え目で穏やかで、しかしその優しさが素晴らしいコマが沢山ありますので是非にご覧あれ。

こういった比較にあまり意味はないのですが、僕の大好きな雨がっぱ少女群先生と比較すると、シナリオやシリアスなテーマ性への踏み込みでは劣りますが、理解が及ばない故の魅力を持つ少女を魅力的に描くセンスは拮抗しており、読みやすさやエロへの踏み込みの強さではむしろ上という印象を受けました。
初単行本でこれ程の作品が描けるとは何て凄い作家様なんだ!というのが率直な感想です。
ロリ属性がないと魅力は半減なのは確実ですが、そうでなければかなりお勧めの作品集ですよ!